JP3120512B2 - ホワイトバランス調整装置 - Google Patents
ホワイトバランス調整装置Info
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- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N23/00—Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
- H04N23/80—Camera processing pipelines; Components thereof
- H04N23/84—Camera processing pipelines; Components thereof for processing colour signals
- H04N23/88—Camera processing pipelines; Components thereof for processing colour signals for colour balance, e.g. white-balance circuits or colour temperature control
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば静止画像を記録
する電子スチルカメラ等のホワイトバランス調整装置に
関するものである。
する電子スチルカメラ等のホワイトバランス調整装置に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】人間の眼には、照射光が変化しても白い
被写体は白に見えるという順応性がある。これに対し
て、画像を電気信号に変換して記録するビデオカメラや
電子スチルカメラ等では、被写体周辺の照射光の色温度
を測定し、これに基いて画像信号に対してホワイトバラ
ンス調整を行ってはじめて白い被写体が白に見える（記
録再生される）のである。
被写体は白に見えるという順応性がある。これに対し
て、画像を電気信号に変換して記録するビデオカメラや
電子スチルカメラ等では、被写体周辺の照射光の色温度
を測定し、これに基いて画像信号に対してホワイトバラ
ンス調整を行ってはじめて白い被写体が白に見える（記
録再生される）のである。
【０００３】従来のカラーカメラにおけるホワイトバラ
ンス調整回路の構成の一例を図３に示す。この図におい
て、被写体からの光線Ｌは、光学部材５１および絞り部
材５２を介して撮像部５３で受光される。撮像部５３
は、受けた光を電気信号に変換する素子であり、ＣＣＤ
（電荷転送デバイス）、ＭＯＳデバイス等の固体撮像素
子と、撮像素子からの出力信号を所定のタイミングでサ
ンプリングする回路等から構成され、Ｒ（赤），Ｇ
（緑），Ｂ（青）の各色別信号を出力する。
ンス調整回路の構成の一例を図３に示す。この図におい
て、被写体からの光線Ｌは、光学部材５１および絞り部
材５２を介して撮像部５３で受光される。撮像部５３
は、受けた光を電気信号に変換する素子であり、ＣＣＤ
（電荷転送デバイス）、ＭＯＳデバイス等の固体撮像素
子と、撮像素子からの出力信号を所定のタイミングでサ
ンプリングする回路等から構成され、Ｒ（赤），Ｇ
（緑），Ｂ（青）の各色別信号を出力する。
【０００４】撮像部５３からのＧ出力は直接信号処理部
５５に接続されるが、Ｒ出力とＢ出力は、測色部５８か
らの出力に応じて制御部５０により制御されるホワイト
バランス用の可変増幅回路５４Ｒ、５４Ｂを介して信号
処理部５５に接続される。また、信号処理部５５は、各
色別信号のゲイン、セットアップレベル、ガンマおよび
ニー等の調整を行い、画像信号を記録する記録部５６に
接続されている。なお、前記絞り部材５２は、被写体の
輝度を測定する測光部５７からの出力により制御部５０
によって制御されている。
５５に接続されるが、Ｒ出力とＢ出力は、測色部５８か
らの出力に応じて制御部５０により制御されるホワイト
バランス用の可変増幅回路５４Ｒ、５４Ｂを介して信号
処理部５５に接続される。また、信号処理部５５は、各
色別信号のゲイン、セットアップレベル、ガンマおよび
ニー等の調整を行い、画像信号を記録する記録部５６に
接続されている。なお、前記絞り部材５２は、被写体の
輝度を測定する測光部５７からの出力により制御部５０
によって制御されている。
【０００５】次に、ホワイトバランス用の可変増幅回路
５４Ｒ，５４Ｂの制御について以下に述べる。測色部５
８では、カメラ周辺の光が拡散板７１を通してＲ受光素
子７２Ｒ、Ｇ受光素子７２Ｇ、Ｂ受光素子７２Ｂに入射
し、それぞれ入射光の赤成分（Ｒｂ）、緑成分（Ｇ
ｂ）、青成分（Ｂｂ）を出力する。これらの色成分信号
は、それぞれ対数圧縮回路７３で対数圧縮され、log Ｒ
ｂ，log Ｇｂ，log Ｂｂとなって出力される。次いで、
減算回路７４，７５でlog （Ｒｂ／Ｇｂ），log （Ｂｂ
／Ｇｂ）に変換され、伸長回路７６にてＲｂ／Ｇｂ，Ｂ
ｂ／Ｇｂに逆log 変換される。その後、電流電圧変換回
路７７を介して、Ａ／Ｄ変換器５９でディジタル変換さ
れて制御部５０へと出力される。そして、予め用意して
あるホワイトバランス用制御テーブル６１に従い、測色
部５８からの検出値であるＲｂ／Ｇｂ，Ｂｂ／Ｇｂのデ
ィジタル出力に応じて可変増幅回路５４Ｒ，５４Ｂのゲ
インを調整する制御を行う。
５４Ｒ，５４Ｂの制御について以下に述べる。測色部５
８では、カメラ周辺の光が拡散板７１を通してＲ受光素
子７２Ｒ、Ｇ受光素子７２Ｇ、Ｂ受光素子７２Ｂに入射
し、それぞれ入射光の赤成分（Ｒｂ）、緑成分（Ｇ
ｂ）、青成分（Ｂｂ）を出力する。これらの色成分信号
は、それぞれ対数圧縮回路７３で対数圧縮され、log Ｒ
ｂ，log Ｇｂ，log Ｂｂとなって出力される。次いで、
減算回路７４，７５でlog （Ｒｂ／Ｇｂ），log （Ｂｂ
／Ｇｂ）に変換され、伸長回路７６にてＲｂ／Ｇｂ，Ｂ
ｂ／Ｇｂに逆log 変換される。その後、電流電圧変換回
路７７を介して、Ａ／Ｄ変換器５９でディジタル変換さ
れて制御部５０へと出力される。そして、予め用意して
あるホワイトバランス用制御テーブル６１に従い、測色
部５８からの検出値であるＲｂ／Ｇｂ，Ｂｂ／Ｇｂのデ
ィジタル出力に応じて可変増幅回路５４Ｒ，５４Ｂのゲ
インを調整する制御を行う。
【０００６】ところで、図４に示すように実際の一般的
なカメラにおいては、測色部５８への光の入射部となる
拡散板７１は、カメラの前側上部位置に前方（被写体
側）を向いた状態で設けられており、測光部５７は光学
部材５１を介して入射した光をカメラ内部で分割して測
光するものが一般的である。
なカメラにおいては、測色部５８への光の入射部となる
拡散板７１は、カメラの前側上部位置に前方（被写体
側）を向いた状態で設けられており、測光部５７は光学
部材５１を介して入射した光をカメラ内部で分割して測
光するものが一般的である。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】さて、上記のように従
来のカメラにおいて、一般的な晴天時の撮影の際に、被
写体周辺の色温度と測色素子付近の色温度とが異なって
検出されてしまう場合がある。例えば、被写体を順光撮
影する場合には、測色素子への入光部が一般にカメラの
前面部にあるため、測色素子付近はカメラまたは撮影者
の影となり、被写体周辺の色温度と測色素子付近の色温
度とが異なってしまう。このため、この測色素子の出力
に基づいてホワイトバランスを調整すると被写体は赤っ
ぽく撮影されてしまう問題が生ずる。逆に、被写体を逆
光撮影する場合には、測色素子には太陽光が直接入射す
るが被写体自体は影となり、被写体の色温度と測色素子
付近の色温度とが異なってしまう。このため、この測色
素子の出力に基づいてホワイトバランスを調整すると被
写体は青っぽく撮影されるという問題点があった。
来のカメラにおいて、一般的な晴天時の撮影の際に、被
写体周辺の色温度と測色素子付近の色温度とが異なって
検出されてしまう場合がある。例えば、被写体を順光撮
影する場合には、測色素子への入光部が一般にカメラの
前面部にあるため、測色素子付近はカメラまたは撮影者
の影となり、被写体周辺の色温度と測色素子付近の色温
度とが異なってしまう。このため、この測色素子の出力
に基づいてホワイトバランスを調整すると被写体は赤っ
ぽく撮影されてしまう問題が生ずる。逆に、被写体を逆
光撮影する場合には、測色素子には太陽光が直接入射す
るが被写体自体は影となり、被写体の色温度と測色素子
付近の色温度とが異なってしまう。このため、この測色
素子の出力に基づいてホワイトバランスを調整すると被
写体は青っぽく撮影されるという問題点があった。
【０００８】さらに、ホワイトバランス制御テーブル
は、被写体への照射光の状態に応じて異なるものを用い
ることが理想的である。例えば、屋外における晴天時、
曇天時、屋内等の状況に応じて色温度の変化状態が異な
るため、異なるホワイトバランス制御テーブルを使用す
ることが好ましい。しかし、従来の装置ではホワイトバ
ランス制御テーブルも最大公約数的なものを使用してホ
ワイトバランス調整を行なっており、被写体への照射光
の状況に応じた適切なホワイトバランス調整が行なえな
い問題があった。
は、被写体への照射光の状態に応じて異なるものを用い
ることが理想的である。例えば、屋外における晴天時、
曇天時、屋内等の状況に応じて色温度の変化状態が異な
るため、異なるホワイトバランス制御テーブルを使用す
ることが好ましい。しかし、従来の装置ではホワイトバ
ランス制御テーブルも最大公約数的なものを使用してホ
ワイトバランス調整を行なっており、被写体への照射光
の状況に応じた適切なホワイトバランス調整が行なえな
い問題があった。
【０００９】そこで、本発明では、これらの問題点を解
決し、被写体への照射光の状況に応じた最適なホワイト
バランス調整が行なえる装置を得ることを目的とする。
決し、被写体への照射光の状況に応じた最適なホワイト
バランス調整が行なえる装置を得ることを目的とする。
【００１０】上記目的を達成するために本発明では、カ
メラのホワイトバランス調整装置において、撮像手段
と、被写体の輝度を測定する測光手段と、カメラ周辺の
色情報を測定する測色手段と、２種類以上のホワイトバ
ランス制御テーブルを使用して、前記測色手段から得ら
れる色情報に応じて前記撮像手段からの出力信号の色バ
ランスを調整する調整手段と、前記測光手段から得られ
る被写体輝度情報と前記測色手段から得られる輝度情報
との差分に基づいて前記２種類以上のホワイトバランス
制御テーブルのうちの一つを選択する選択手段とを備
え、前記調整手段は、選択されたホワイトバランス制御
テーブルを使用して、前記測色手段から得られる色情報
に応じて前記撮像手段からの出力信号の色バランス調整
を行う構成とした。
メラのホワイトバランス調整装置において、撮像手段
と、被写体の輝度を測定する測光手段と、カメラ周辺の
色情報を測定する測色手段と、２種類以上のホワイトバ
ランス制御テーブルを使用して、前記測色手段から得ら
れる色情報に応じて前記撮像手段からの出力信号の色バ
ランスを調整する調整手段と、前記測光手段から得られ
る被写体輝度情報と前記測色手段から得られる輝度情報
との差分に基づいて前記２種類以上のホワイトバランス
制御テーブルのうちの一つを選択する選択手段とを備
え、前記調整手段は、選択されたホワイトバランス制御
テーブルを使用して、前記測色手段から得られる色情報
に応じて前記撮像手段からの出力信号の色バランス調整
を行う構成とした。
【００１１】
【作用】本発明は上記のように構成されているため以下
の作用を奏する。すなわち本発明では、測光手段から得
られる被写体輝度情報と測色手段から得られる輝度情報
との差分に基づいて前記２種類以上のホワイトバランス
制御テーブルのうちの一つを選択する選択して色バラン
スを調整するので、被写体への照射光の状況に応じて適
切な色バランスを調整できる。
の作用を奏する。すなわち本発明では、測光手段から得
られる被写体輝度情報と測色手段から得られる輝度情報
との差分に基づいて前記２種類以上のホワイトバランス
制御テーブルのうちの一つを選択する選択して色バラン
スを調整するので、被写体への照射光の状況に応じて適
切な色バランスを調整できる。
【００１２】
【実施例】以下、実施例を通じ本発明を更に詳しく説明
する。図１に本発明の一実施例におけるカメラのホワイ
トバランス調整回路の構成を示す。この図において、被
写体からの光線Ｌは、光学部材１１および絞り部材１２
を介して撮像部１３で受光される。撮像部１３は、光を
電気信号に変換する素子であり、ＣＣＤ、ＭＯＳデバイ
ス等の固体撮像素子と、撮像素子からの出力信号を所定
のタイミングでサンプリングする回路等から構成され、
Ｒ（赤），Ｇ（緑），Ｂ（青）の各色別信号を出力す
る。撮像部１３からのＲ出力，Ｂ出力は、ホワイトバラ
ンス用の可変増幅回路１４Ｒ，１４Ｂを介して、またＧ
出力は直接、信号処理部１５に接続される。さらに、信
号処理部１５では、各色別信号のゲイン、セットアップ
レベル、ガンマおよびニーなどの調整を行い、画像信号
を記録する記録部１６に接続される。
する。図１に本発明の一実施例におけるカメラのホワイ
トバランス調整回路の構成を示す。この図において、被
写体からの光線Ｌは、光学部材１１および絞り部材１２
を介して撮像部１３で受光される。撮像部１３は、光を
電気信号に変換する素子であり、ＣＣＤ、ＭＯＳデバイ
ス等の固体撮像素子と、撮像素子からの出力信号を所定
のタイミングでサンプリングする回路等から構成され、
Ｒ（赤），Ｇ（緑），Ｂ（青）の各色別信号を出力す
る。撮像部１３からのＲ出力，Ｂ出力は、ホワイトバラ
ンス用の可変増幅回路１４Ｒ，１４Ｂを介して、またＧ
出力は直接、信号処理部１５に接続される。さらに、信
号処理部１５では、各色別信号のゲイン、セットアップ
レベル、ガンマおよびニーなどの調整を行い、画像信号
を記録する記録部１６に接続される。
【００１３】ここで、可変増幅回路１４Ｒ，１４Ｂは、
制御部１０により制御される点では従来例と同様である
が、後述するように測色部１８からの出力および測光部
１７からの出力に応じて制御部１０により制御される点
が本実施例の特徴である。
制御部１０により制御される点では従来例と同様である
が、後述するように測色部１８からの出力および測光部
１７からの出力に応じて制御部１０により制御される点
が本実施例の特徴である。
【００１４】また、前記絞り部材１２は、被写体の輝度
を測定する測光部１７からの出力により制御部１０によ
って制御される。この測光部１７は、この図では光学部
材１１の光軸とは別個に設けられたものを示している
が、これと同軸に形成されたいわゆるＴＴＬ（スルーザ
レンズ）方式によるものを使用しても良い。
を測定する測光部１７からの出力により制御部１０によ
って制御される。この測光部１７は、この図では光学部
材１１の光軸とは別個に設けられたものを示している
が、これと同軸に形成されたいわゆるＴＴＬ（スルーザ
レンズ）方式によるものを使用しても良い。
【００１５】次に、ホワイトバランス用の可変増幅回路
１４Ｒ，１４Ｂの制御について以下に述べる。測色部１
８には、カメラ本体周辺の光が拡散板３１を通して入射
し、Ｒ受光素子３２Ｒ、Ｇ受光素子３２Ｇ、Ｂ受光素子
３２Ｂで受光される。そして、それぞれの受光素子が入
射光の赤成分（Ｒｂ）、緑成分（Ｇｂ）、青成分（Ｂ
ｂ）を検出して出力する。これらの各色別信号は、それ
ぞれ対数圧縮回路３３で対数圧縮され、log Ｒｂ，log
Ｇｂ，log Ｂｂに変換されて出力される。
１４Ｒ，１４Ｂの制御について以下に述べる。測色部１
８には、カメラ本体周辺の光が拡散板３１を通して入射
し、Ｒ受光素子３２Ｒ、Ｇ受光素子３２Ｇ、Ｂ受光素子
３２Ｂで受光される。そして、それぞれの受光素子が入
射光の赤成分（Ｒｂ）、緑成分（Ｇｂ）、青成分（Ｂ
ｂ）を検出して出力する。これらの各色別信号は、それ
ぞれ対数圧縮回路３３で対数圧縮され、log Ｒｂ，log
Ｇｂ，log Ｂｂに変換されて出力される。
【００１６】次に、log Ｒｂとlog Ｇｂ、並びにlog Ｇ
ｂとlog Ｂｂとが、夫々減算回路３４，３５に送られ、
log （Ｒｂ／Ｇｂ），log （Ｂｂ／Ｇｂ）に変換され
る。さらに、これらは伸長回路３６に送られ、ここでＲ
ｂ／Ｇｂ，Ｂｂ／Ｇｂに逆log変換された後、電流電圧
変換回路３８を介し、それぞれＡ／Ｄ変換器１９でディ
ジタル変換されて制御部１０に出力される。
ｂとlog Ｂｂとが、夫々減算回路３４，３５に送られ、
log （Ｒｂ／Ｇｂ），log （Ｂｂ／Ｇｂ）に変換され
る。さらに、これらは伸長回路３６に送られ、ここでＲ
ｂ／Ｇｂ，Ｂｂ／Ｇｂに逆log変換された後、電流電圧
変換回路３８を介し、それぞれＡ／Ｄ変換器１９でディ
ジタル変換されて制御部１０に出力される。
【００１７】一方、本実施例では対数圧縮されたlog Ｇ
ｂは、単独でも取り出されて温度補償回路３７に送ら
れ、Ａ／Ｄ変換器１９でディジタル変換されて制御部１
０に出力され、カメラ周辺の輝度情報に用いられる。
ｂは、単独でも取り出されて温度補償回路３７に送ら
れ、Ａ／Ｄ変換器１９でディジタル変換されて制御部１
０に出力され、カメラ周辺の輝度情報に用いられる。
【００１８】ところで、ホワイトバランスの調整制御
は、予め用意されているホワイトバランス用制御テーブ
ルに基いて測色部１８からの色温度情報Ｒｂ／Ｇｂ，Ｂ
ｂ／Ｇｂのデイジタル出力に応じてホワイトバランスの
調整を行なうものである。本実施例では、このホワイト
バランス制御テーブルが２つ用意されており、第１の制
御テーブル２１は、曇天、日陰、室内その他のために用
いるホワイトバランス制御テーブルであり、第２の制御
テーブル２２は、晴天時の順光、逆光用のホワイトバラ
ンス制御テーブルである。
は、予め用意されているホワイトバランス用制御テーブ
ルに基いて測色部１８からの色温度情報Ｒｂ／Ｇｂ，Ｂ
ｂ／Ｇｂのデイジタル出力に応じてホワイトバランスの
調整を行なうものである。本実施例では、このホワイト
バランス制御テーブルが２つ用意されており、第１の制
御テーブル２１は、曇天、日陰、室内その他のために用
いるホワイトバランス制御テーブルであり、第２の制御
テーブル２２は、晴天時の順光、逆光用のホワイトバラ
ンス制御テーブルである。
【００１９】ここで、制御部１０では、測光部１７の出
力である被写体輝度Ｂｖと測色部１８の緑成分輝度換算
値Ｅｖ（log Ｇｂ）から、被写体への照射光状況を判断
し、先の第１若しくは第２のホワイトバランス制御テー
ブルを選択する。この選択方法について、まず、第２の
ホワイトバランス制御テーブルを選択する場合を説明す
る。
力である被写体輝度Ｂｖと測色部１８の緑成分輝度換算
値Ｅｖ（log Ｇｂ）から、被写体への照射光状況を判断
し、先の第１若しくは第２のホワイトバランス制御テー
ブルを選択する。この選択方法について、まず、第２の
ホワイトバランス制御テーブルを選択する場合を説明す
る。
【００２０】先の２つの輝度情報の差の絶対値：｜Ｂｖ
−Ｅｖ（log Ｇｂ）｜がある定数Ｋより大きい場合、即
ち以下の(1) 式を満足する場合には、被写体は晴天時の
順光、または逆光と判断し、第２のホワイトバランス制
御テーブルを選択する。
−Ｅｖ（log Ｇｂ）｜がある定数Ｋより大きい場合、即
ち以下の(1) 式を満足する場合には、被写体は晴天時の
順光、または逆光と判断し、第２のホワイトバランス制
御テーブルを選択する。
【００２１】 ｜Ｂｖ−Ｅｖ（log Ｇｂ）｜＞Ｋ …(1) 式
【００２２】即ち、晴天時の順光または逆光の場合に
は、被写体とカメラ本体周辺との輝度差が大きくなるた
め、例えば実験値若しくは実測値等に基いて閾値Ｋを定
めることで、撮影時の被写体への照射光の状況が判別で
きるものとなる。そして、晴天時の順光または逆光であ
ると判断される場合には、第２のホワイトバランス制御
テーブル２２を選択し、測色部１８からの色温度情報Ｒ
ｂ／Ｇｂ，Ｂｂ／Ｇｂの出力に応じた制御値でホワイト
バランス用の可変増幅回路１４Ｒ，１４Ｂを調整する。
は、被写体とカメラ本体周辺との輝度差が大きくなるた
め、例えば実験値若しくは実測値等に基いて閾値Ｋを定
めることで、撮影時の被写体への照射光の状況が判別で
きるものとなる。そして、晴天時の順光または逆光であ
ると判断される場合には、第２のホワイトバランス制御
テーブル２２を選択し、測色部１８からの色温度情報Ｒ
ｂ／Ｇｂ，Ｂｂ／Ｇｂの出力に応じた制御値でホワイト
バランス用の可変増幅回路１４Ｒ，１４Ｂを調整する。
【００２３】さらに、本実施例ではこの選択時における
判断の誤動作を防止するために、以下の(2) 式に基く判
別も行なっている。
判断の誤動作を防止するために、以下の(2) 式に基く判
別も行なっている。
【００２４】 Ｂｖ＞Ｋｂ または Ｅｖ（log Ｇｂ）＞Ｋｅ …(2) 式
【００２５】即ち、(2) 式では測光部１７の出力である
被写体輝度Ｂｖがある定数Ｋｂより大きいか、または、
測色部１８の緑成分輝度換算値Ｅｖ（log Ｇｂ）がある
定数Ｋｅより大きいことを要求している。これは、被写
体自身の輝度情報、又は測色部での輝度換算値から、実
際の照射光状況（例えば、少なくとも晴天か室内かの判
断）を附随的に行なうためである。
被写体輝度Ｂｖがある定数Ｋｂより大きいか、または、
測色部１８の緑成分輝度換算値Ｅｖ（log Ｇｂ）がある
定数Ｋｅより大きいことを要求している。これは、被写
体自身の輝度情報、又は測色部での輝度換算値から、実
際の照射光状況（例えば、少なくとも晴天か室内かの判
断）を附随的に行なうためである。
【００２６】このような判別を行なうのは、例えば室内
撮影時等にライティングの影響等から、先の(1) 式を満
足する程、被写体とカメラ周辺とで輝度差が大きくなる
場合が起こり得る為である。このような場合に晴天時の
順光、または逆光と判断されると、晴天時用のホワイト
バランス制御テーブル２２による制御に基くホワイトバ
ランス調整を行なうこととなり、適正なホワイトバラン
ス調整が行なえない問題が起こりうる。これらは、手動
式の切換え手段等を備えることでも回避できる問題であ
るが、より正確かつ容易な取扱を可能とするため、先の
(2) 式に基く判別を本実施例では行なっている。
撮影時等にライティングの影響等から、先の(1) 式を満
足する程、被写体とカメラ周辺とで輝度差が大きくなる
場合が起こり得る為である。このような場合に晴天時の
順光、または逆光と判断されると、晴天時用のホワイト
バランス制御テーブル２２による制御に基くホワイトバ
ランス調整を行なうこととなり、適正なホワイトバラン
ス調整が行なえない問題が起こりうる。これらは、手動
式の切換え手段等を備えることでも回避できる問題であ
るが、より正確かつ容易な取扱を可能とするため、先の
(2) 式に基く判別を本実施例では行なっている。
【００２７】次に、第１のホワイトバランス制御テーブ
ルを選択する場合は、第２の第１のホワイトバランス制
御テーブルを選択しない場合となる。即ち、先の(1) 式
を満足しないか、或は(1) 式を満足しても(2) 式を満足
しない場合には、被写体は曇天、日陰、室内などと判断
し、第１のホワイトバランス制御テーブル２１を使用し
て、測色部１８からの色情報Ｒｂ／Ｇｂ，Ｂｂ／Ｇｂの
出力に応じた制御値でホワイトバランス用の可変増幅回
路１４Ｒ，１４Ｂを調整することとなる。
ルを選択する場合は、第２の第１のホワイトバランス制
御テーブルを選択しない場合となる。即ち、先の(1) 式
を満足しないか、或は(1) 式を満足しても(2) 式を満足
しない場合には、被写体は曇天、日陰、室内などと判断
し、第１のホワイトバランス制御テーブル２１を使用し
て、測色部１８からの色情報Ｒｂ／Ｇｂ，Ｂｂ／Ｇｂの
出力に応じた制御値でホワイトバランス用の可変増幅回
路１４Ｒ，１４Ｂを調整することとなる。
【００２８】ここで、上記実施例における制御部１０の
ホワイトバランス調整動作の内容について、図２のフロ
ーチャートをもとに詳しく説明する。
ホワイトバランス調整動作の内容について、図２のフロ
ーチャートをもとに詳しく説明する。
【００２９】まず、撮影開始動作であるカメラのレリー
ズスイッチが入ると、測光部１７により被写体輝度が測
定され、同時に測色部１８によりカメラ周辺の色温度お
よび輝度換算値が測定される（ステップ１０１，１０
２）。
ズスイッチが入ると、測光部１７により被写体輝度が測
定され、同時に測色部１８によりカメラ周辺の色温度お
よび輝度換算値が測定される（ステップ１０１，１０
２）。
【００３０】次に、測光部１７の出力である被写体輝度
Ｂｖと測色部１８の緑成分輝度換算値Ｅｖ（log Ｇｂ）
とを前述した(1) 式に基いて減算し、その差の値の絶対
値と、ある定数Ｋとの比較を行なう（ステップ１０
３）。
Ｂｖと測色部１８の緑成分輝度換算値Ｅｖ（log Ｇｂ）
とを前述した(1) 式に基いて減算し、その差の値の絶対
値と、ある定数Ｋとの比較を行なう（ステップ１０
３）。
【００３１】ここで、(1) 式の差の絶対値がＫ以下なら
ば、晴天時ではないものと判断してステップ１０５へ移
り、第１のホワイトバランス制御テーブルを選択する
（ステップ１０５）。
ば、晴天時ではないものと判断してステップ１０５へ移
り、第１のホワイトバランス制御テーブルを選択する
（ステップ１０５）。
【００３２】一方、(1) 式の差の絶対値が定数Ｋより大
きいならば、ステップ１０４へ移り、測光部１７の出力
である被写体輝度Ｂｖがある定数Ｋｂより大きいか、ま
たは、測色部１８の緑成分輝度換算値Ｅｖ（log Ｇｂ）
がある定数Ｋｅより大きいか否かを判断する（ステップ
１０４）。
きいならば、ステップ１０４へ移り、測光部１７の出力
である被写体輝度Ｂｖがある定数Ｋｂより大きいか、ま
たは、測色部１８の緑成分輝度換算値Ｅｖ（log Ｇｂ）
がある定数Ｋｅより大きいか否かを判断する（ステップ
１０４）。
【００３３】ステップ１０４で、条件式（前述した(2)
式）を満足する場合には、ステップ１０６へ移り、第２
のホワイトバランス制御テーブルを選択する（ステップ
１０６）。満足しない場合には、被写体は曇、日陰、室
内などと判断し、ステップ１０５へ移って、第１のホワ
イトバランス制御テーブルを選択する。
式）を満足する場合には、ステップ１０６へ移り、第２
のホワイトバランス制御テーブルを選択する（ステップ
１０６）。満足しない場合には、被写体は曇、日陰、室
内などと判断し、ステップ１０５へ移って、第１のホワ
イトバランス制御テーブルを選択する。
【００３４】以上の動作で、被写体が曇、日陰、室内等
の場合には、従来同様の第１のホワイトバランス制御テ
ーブル２１が選択され、被写体が晴天時の順光または逆
光となる場合には、この状況用に用意した第２のホワイ
トバランス制御テーブル２２が選択される。そして、こ
れらの選択されたホワイトバランス制御テーブルに基い
て、測色部１８からの色情報Ｒｂ／Ｇｂ，Ｂｂ／Ｇｂの
出力に応じた制御値でホワイトバランス用の可変増幅回
路１４Ｒ，１４Ｂを調整し、記録画像に対する適正なホ
ワイトバランスの調整が行なわれる（ステップ１０
７）。
の場合には、従来同様の第１のホワイトバランス制御テ
ーブル２１が選択され、被写体が晴天時の順光または逆
光となる場合には、この状況用に用意した第２のホワイ
トバランス制御テーブル２２が選択される。そして、こ
れらの選択されたホワイトバランス制御テーブルに基い
て、測色部１８からの色情報Ｒｂ／Ｇｂ，Ｂｂ／Ｇｂの
出力に応じた制御値でホワイトバランス用の可変増幅回
路１４Ｒ，１４Ｂを調整し、記録画像に対する適正なホ
ワイトバランスの調整が行なわれる（ステップ１０
７）。
【００３５】なお、上記の実施例においては、２つの場
合分けについて説明したが、本発明はこれに限るもので
はない。例えば、以下のように３種類に分類することも
可能である。
合分けについて説明したが、本発明はこれに限るもので
はない。例えば、以下のように３種類に分類することも
可能である。
【００３６】 Ｂｖ−Ｅｖ（log Ｇｂ）＞Ｋ１ ：晴天順光 Ｋ２≦Ｂｖ−Ｅｖ（log Ｇｂ）≦Ｋ１ ：曇、日陰 Ｂｖ−Ｅｖ（log Ｇｂ）＜Ｋ２ ：晴天逆光
【００３７】上記のように、さらに複数の場合に分けて
それに整合するホワイトバランス制御テーブルを準備
し、ホワイトバランス用の可変増幅回路を調整するよう
にしてもよい。以上説明したように本発明の実施例によ
れば、被写体輝度情報と色温度情報輝度換算値との差に
応じて、ホワイトバランスの調整テーブルを選択するこ
とにより、被写体への照射光の状況に応じた適正なホワ
イトバランス調整が行えるものとなっている。特に、カ
メラの測色部への光入射部となる測色素子が一般にカメ
ラの前面部に設けられているため、晴天時の撮影におい
て被写体を順光撮影する場合に、測色素子付近がカメラ
または撮影者の影となった場合でも良好なホワイトバラ
ンス調整を行うことができる利点がある。
それに整合するホワイトバランス制御テーブルを準備
し、ホワイトバランス用の可変増幅回路を調整するよう
にしてもよい。以上説明したように本発明の実施例によ
れば、被写体輝度情報と色温度情報輝度換算値との差に
応じて、ホワイトバランスの調整テーブルを選択するこ
とにより、被写体への照射光の状況に応じた適正なホワ
イトバランス調整が行えるものとなっている。特に、カ
メラの測色部への光入射部となる測色素子が一般にカメ
ラの前面部に設けられているため、晴天時の撮影におい
て被写体を順光撮影する場合に、測色素子付近がカメラ
または撮影者の影となった場合でも良好なホワイトバラ
ンス調整を行うことができる利点がある。
【００３８】以上説明したように本発明によれば、測光
手段から得られる被写体輝度情報と測色手段から得られ
る輝度情報との差分に基づいて前記２種類以上のホワイ
トバランス制御テーブルのうちの一つを選択する選択し
て色バランスを調整するので、被写体への照射光の状況
に応じて適切な色バランスを調整できる。
手段から得られる被写体輝度情報と測色手段から得られ
る輝度情報との差分に基づいて前記２種類以上のホワイ
トバランス制御テーブルのうちの一つを選択する選択し
て色バランスを調整するので、被写体への照射光の状況
に応じて適切な色バランスを調整できる。
【００３９】特に、カメラの測色部への光入射部となる
測色素子が一般にカメラの前面部に設けられているた
め、晴天時の撮影において被写体を順光撮影する場合
に、測色素子付近がカメラまたは撮影者の影となった場
合でも良好なホワイトバランス調整を行うことができる
利点がある。
測色素子が一般にカメラの前面部に設けられているた
め、晴天時の撮影において被写体を順光撮影する場合
に、測色素子付近がカメラまたは撮影者の影となった場
合でも良好なホワイトバランス調整を行うことができる
利点がある。
【図１】本発明の一実施例に係るホワイトバランス調整
装置の概略構成を示すブロック図である。
装置の概略構成を示すブロック図である。
【図２】上記実施例におけるホワイトバランス制御のシ
ーケンスを示すフローチャート図である。
ーケンスを示すフローチャート図である。
【図３】従来のカラーカメラにおけるホワイトバランス
調整回路の構成の一例を示すブロック図である。
調整回路の構成の一例を示すブロック図である。
【図４】一般的なカメラにおける測色部の外部配置構成
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【符号の説明】 １０…制御部 １１…光学レンズ １２…絞り １４Ｒ，１４Ｂ…可変増幅回路 １７…測光部 １８…測色部 １９…Ａ／Ｄ変換器 ３１…拡散板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H04N 9/73 H04N 5/235 H04N 9/04
Claims (2)
- 【請求項１】撮像手段と、 被写体の輝度を測定する測光手段と、 カメラ周辺の色情報を測定する測色手段と、 ２種類以上のホワイトバランス制御テーブルを使用し
て、前記測色手段から得られる色情報に応じて前記撮像
手段からの出力信号の色バランスを調整する調整手段
と、 前記測光手段から得られる被写体輝度情報と前記測色手
段から得られる輝度情報との差分に基づいて前記２種類
以上のホワイトバランス制御テーブルのうちの一つを選
択する選択手段とを備え、 前記調整手段は、選択されたホワイトバランス制御テー
ブルを使用して、前記測色手段から得られる色情報に応
じて前記撮像手段からの出力信号の色バランス調整を行
うことを特徴とするカメラのホワイトバランス調整装
置。 - 【請求項２】被写体が逆光状態の時に適合したホワイト
バランス制御テーブルを備え、 前記選択手段は、前記測光手段から得られる被写体輝度
情報と前記測色手段から得られる輝度情報との差分が所
定以上の場合には被写体が逆光であると判断し、前記逆
光状態時に適合したホワイトバランス制御テーブルを選
択することを特徴とする請求項１記載のカメラのホワイ
トバランス調整装置。
Priority Applications (3)
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|---|---|---|---|
| JP03331569A JP3120512B2 (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | ホワイトバランス調整装置 |
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| US08/170,744 US5389969A (en) | 1991-11-21 | 1993-12-21 | Apparatus using brightness information from a photometering circuit and a brightness-converted green component from a color metering circuit to ultimately adjust white balance |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03331569A JP3120512B2 (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | ホワイトバランス調整装置 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05145931A JPH05145931A (ja) | 1993-06-11 |
| JP3120512B2 true JP3120512B2 (ja) | 2000-12-25 |
Family
ID=18245122
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03331569A Expired - Fee Related JP3120512B2 (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | ホワイトバランス調整装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (2) | US5289268A (ja) |
| JP (1) | JP3120512B2 (ja) |
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| KR0177937B1 (ko) * | 1994-08-04 | 1999-05-01 | 구자홍 | 영상표시기기의 영상 자동 보정 장치와 방법 |
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| AU755025B2 (en) | 1997-11-28 | 2002-11-28 | Sony Corporation | Apparatus and method for driving recording head for ink-jet printer |
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- 1991-11-21 JP JP03331569A patent/JP3120512B2/ja not_active Expired - Fee Related
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-
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