JP2003348602A - 信号処理装置及びそのプログラム - Google Patents

信号処理装置及びそのプログラム

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JP2003348602A
JP2003348602A JP2002149653A JP2002149653A JP2003348602A JP 2003348602 A JP2003348602 A JP 2003348602A JP 2002149653 A JP2002149653 A JP 2002149653A JP 2002149653 A JP2002149653 A JP 2002149653A JP 2003348602 A JP2003348602 A JP 2003348602A
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correction
peripheral
dimming
image
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JP2002149653A
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Hitoshi Hashimoto
仁史 橋本
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    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
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    • H04N25/61Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise the noise originating only from the lens unit, e.g. flare, shading, vignetting or "cos4"
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 減光補正処理を高速に実行することができ、
簡単な装置構成で減光補正処理を行うことのできる信号
処理装置およびそのプログラムを提供する。 【解決手段】 撮影レンズの結像面に配置された撮像素
子により撮像した被写体の映像信号に対して、撮像素子
の水平方向のみの周辺減光補正を行う周辺減光補正手段
を備えた信号処理装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周辺減光補正を行
う信号処理装置及びそのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】撮影レンズにより結像される像の明るさ
は、所謂コサイン4乗則に基づき光軸中心から周辺にい
くほど暗くなる(以下、「周辺減光」という。)という
性質がある。図12は、周辺減光を説明する図である。
撮像レンズの光軸に対して角度θで入射した光は、撮像
レンズ中心からずれた位置に結像するが、このときの結
像の明るさはcosθに比例したものとなる。従っ
て、結像の明るさは曲線L1に示すように周辺に行くほ
ど暗くなる。尚、直線L2は周辺減光が生じない理想状
態の明るさを示している。
【0003】この周辺減光を補正する方法や装置とし
て、例えば特開平11−164194号公報に開示され
た技術が知られている。
【0004】図13は、従来の周辺減光補正方法を説明
する図である。この方法は、受光面中心を原点とする2
次元平面座標の点(x,y)の値を、原点からの距離R
(=√x+y)をパラメータとする補正式を用いて
補正するものである。更に、この公報には、R、G、B
の各色毎に周辺減光補正処理を行う技術が開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この開
示技術でもなお解決すべき課題があった。
【0006】図13に示すように、周辺減光を同心円状
に補正する方式では、点(x,y)に対して複数回の積
演算、あるいは開平演算が必要となる。従って、減光補
正を行うための処理に時間がかかり高速化の妨げとなる
とともに、減光補正装置の構成が複雑となる。
【0007】また、R、G、Bの各色毎に周辺減光補正
処理を行う場合には、それぞれの色毎に周辺減光補正処
理を繰り返して実行することになり、多くの処理時間を
要する。更に、各色毎に異なった減光補正率を用いて補
正する場合には、そのための装置の構成が複雑となる。
【0008】本発明は、係る事情に鑑みてなされたもの
であり、減光補正処理を高速に実行することができ、簡
単な装置構成で減光補正処理を行うことのできる信号処
理装置およびそのプログラムを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、撮影レンズの結像面に配置された撮像素子
により撮像した被写体の映像信号に対して、撮像素子の
水平方向のみの周辺減光補正を行う周辺減光補正手段を
備えた信号処理装置である。
【0010】また本発明は、上記記載の発明である信号
処理装置において、周辺減光補正手段の後に映像信号を
デジタル信号に変換するA/D変換手段を配設した信号
処理装置である。
【0011】また本発明は、撮影レンズの結像面に配置
された撮像素子により撮像した被写体の映像信号に対し
て、G信号及びB信号と、R信号の補正特性を区別して
周辺減光補正を行う色信号周辺減光補正手段を備えた信
号処理装置である。
【0012】また本発明は、撮影レンズの結像面に配置
された撮像素子により撮像した被写体の映像信号に対し
て、色信号の周辺減光補正機能としてはR信号の周辺減
光補正のみを行う色信号周辺減光補正手段を備えた信号
処理装置である。
【0013】また本発明は、上記記載の発明である信号
処理装置において、色信号周辺減光補正手段は撮像素子
の水平方向のみの周辺減光補正を行う水平補正手段を備
えた信号処理装置である。
【0014】また本発明は、コンピュータに、撮影レン
ズの結像面に配置された撮像素子により撮像した被写体
の映像信号に対して、撮像素子の水平方向のみの周辺減
光補正を行う手順、を実行させるためのプログラムであ
る。
【0015】また本発明は、コンピュータに、撮影レン
ズの結像面に配置された撮像素子により撮像した被写体
の映像信号に対して、G信号及びB信号と、R信号の補
正特性を区別して周辺減光補正を行う手順、を実行させ
るためのプログラムである。
【0016】また本発明は、コンピュータに、撮影レン
ズの結像面に配置された撮像素子により撮像した被写体
の映像信号に対して、色信号の周辺減光補正機能として
はR信号の周辺減光補正のみを行う手順、を実行させる
ためのプログラムである。
【0017】
【発明の実施の形態】発明者は上記課題を解決するため
鋭意検討を重ね、本発明に係る技術思想を想到するに至
ったものである。
【0018】先ず、本発明に係る周辺減光補正方法につ
いて説明する。電子式撮像装置、所謂電子カメラにはC
CD等の固体撮像素子が多く用いられている。図1は、
CCD撮像素子の構成を示す図である。
【0019】CCD撮像素子16は、撮像領域内にマト
リックス状に配設されたフォトセンサ(PD)22、垂
直転送路23、水平転送路24及び出力アンプ25とで
構成されている。
【0020】垂直転送路23は、各フォトセンサ22の
垂直列に対応して設けられ、各フォトセンサ22から蓄
積電荷を読み出して垂直方向に転送するレジスタであ
る。水平転送路24は垂直転送路23から転送された電
荷を水平方向に転送するレジスタである。そして出力ア
ンプ25は、水平転送路24から転送された電荷を電圧
に変換して増幅する。
【0021】一般に、固体撮像素子の光電変換部は、電
極、シールド等によって周囲を取り囲まれている。従っ
て、垂直に入射する光は電極などに遮られずに光電変換
部に入射するのに対して、斜めから入射する光は周囲の
電極等によってその1部が遮られる。この結果、入射光
は撮像レンズ単独の影響に加えてさらに減光される。
【0022】そこで、この点について検討すると、図1
に示すインターライン型CCDでは、フォトセンサ22
と垂直転送路23とが列状に交互に配置された構造にな
っているため、フォトセンサ22は縦長の形状となって
いる。このことから、フォトセンサ22の垂直方向と水
平方向で受光長さが異なる結果、水平方向については垂
直方向よりも減光の入射角依存性が強いことが導かれ
る。
【0023】図2は、CCDの減光特性を示す図であ
る。上述の検討から、結像の明るさは曲線L3に示す垂
直方向の減光特性と、曲線L4に示す水平方向の減光特
性の2つの特性をもつと考えられる。そうすると、減光
補正を行う方法として、垂直方向と水平方向の両方向に
ついて減光補正を行わなくとも、片方についてのみ減光
補正を行ったとしても画質を改善することが期待でき
る。更に、上述のインターライン型CCDのように水平
方向の減光の影響が強い場合には、片方についてのみ減
光補正を行うとすれば水平方向について減光補正を行う
のが有利であると考えられる。
【0024】本発明の第1の実施形態は、この考察に基
づいて構成したものである。図3は、本発明の第1の実
施形態の撮像装置の構成を示すブロック図である。
【0025】本撮像装置は、ズームレンズ111、フォ
ーカスレンズ112からなるレンズ群、露出を制御する
ための絞り機構113、被写体像を電気信号に変換する
CCD撮像素子16、CCD撮像素子16の信号をデジ
タル信号に変換する撮像回路2、信号バス100に接続
されデジタル信号化された撮像信号に各種の処理を施す
ためのAE処理部3、AF処理部4、画像処理回路5、
不揮発性メモリ6、内蔵メモリ7、圧縮伸張部8、着脱
メモリ9、LCDドライバ10を備えている。
【0026】更に本撮像装置は、各部を統括的に制御す
るためのメインCPU1、各種操作スイッチからなる入
力部12、操作状態及びモード状態等を表示するための
LCD17、周辺減光を補正する周辺減光補正部30、
周辺減光を補正するためのデータを格納した周辺減光補
正量データ部31、レンズを駆動制御するためのズーム
制御部101、フォーカス制御部102、モータ12
1、122、絞り113を制御するための絞り制御部1
03、モータ123、CCD15を制御するためのTG
回路14、CCDドライバ15、警報などを出力するス
ピーカ13、電源部11を備えている。
【0027】そして、撮像回路2には、相関2重サンプ
リングによりゆらぎ成分を除去するためのCDS2a、
自動で利得を制御するAGC2b及びアナログ信号をデ
ジタル信号に変換するADC2cが備えられている。
【0028】本撮像装置においては、メインCPU1が
全ての制御を統括的に行っており、露出制御、CCD撮
像素子16の駆動制御による信号の読出し、画像処理に
係る一連の処理とともに周辺減光の補正処理を担ってい
る。
【0029】次に本撮像装置の一般的な動作について説
明する。入力部12には、ズームレバー、レリーズS
W、パワースイッチなどの各種の操作スイッチが設けら
れている。ここで、撮影者がレリーズSWを操作して1
段階押し込むと、AE、AF動作が行われる。
【0030】AE動作においては、撮像回路2からの画
像信号がAE処理部3に取り込まれる。AE処理部3で
は所定領域の画像信号を積算したAE評価値を算出して
その値をメインCPU1に送信する。
【0031】メインCPU1では、AE評価値を内部の
基準値と比較して、例えば被写体の輝度が低いと判断し
たときは、TG回路14を介して撮像回路2の増幅率を
増加させる、あるいは絞り制御部103を介して絞り1
13を開くなどの操作を指示する。このようにして適切
な露出制御が実行される。
【0032】次に、AF動作が行われる。撮像回路2か
らの画像信号はAF処理部4に入力され、AF処理部4
ではフィルタ処理によって画像信号から高周波成分が取
り出される。そして、その高周波成分を積算したAF評
価値あるいはコントラスト値を算出してその値をメイン
CPU1に送信する。メインCPU1では、AF評価値
が最大となるようにフォーカス制御部102に対してモ
ータ122の駆動を制御する。このようにして合焦制御
が実行される。
【0033】レリーズSWの2段の押し込みがなされる
と通常の撮影動作が開始される。被写体の像はズームレ
ンズ111、フォーカスレンズ112及び絞り113を
介して撮像素子16に結像される。そして、撮像素子1
6で生成した撮像信号は撮像回路2に入力されCDS
(相関2重サンプリング)、信号増幅等の処理が施され
た後、デジタル信号に変換されて信号バス100に出力
される。
【0034】この信号バス100には、AE処理部3、
AF処理部4、画像処理回路5、不揮発性メモリ6、内
蔵メモリ7、圧縮伸張部8、着脱メモリ9、LCDドラ
イバ10等が接続されている。
【0035】撮像回路2からの画像データは一旦内蔵メ
モリ7内にバッファされた後、画像処理回路5において
Y/C、色マトリクス等の処理が施される。そして、圧
縮伸張部8において画像圧縮されて着脱メモリ9に格納
される。一方、撮像回路2からの画像データは映像信号
としてLCDドライバ10に入力されスルー画像として
LCD17に表示される。
【0036】また、撮影者が画像の再生操作を行った場
合は、着脱メモリ9に保存されている画像データが読み
出され、圧縮伸張部8において伸張処理がなされた後、
画像処理回路5で所要サイズの画像に変換されてLCD
ドライバ10に入力されLCD17に表示される。
【0037】尚、不揮発性メモリ6には以上説明した各
処理を行うための種々のプログラムあるいは設定値が格
納されている。
【0038】次に、本発明の減光補正動作について説明
する。本発明の減光補正は、上述のように撮像回路2に
おいてCDS2aによりゆらぎ成分が除去された信号に
対して、周辺減光補正部30がAGC2bの利得を制御
することによって実現される。
【0039】図4は、周辺減光補正部30の補正動作を
示すフロー図である。周辺減光補正部30は、CDS2
aから送られてくる信号について、受光面中心を原点と
する2次元平面座標の点(x,y)の内、水平方向位置
に対応するX座標位置のみを読み込む(S1)。図5
は、水平方向のみの補正に用いられる距離Rを示す図で
ある。距離RはX座標位置であるxで表される。
【0040】次に距離Rに基づき補正量Kを決定する
(S2)。補正量Kは周辺減光補正データ部31に格納
されている補正量テーブル31aを参照することによっ
て決定される。そして、周辺減光補正部30はCDS2
aから送られてくる信号のうち該当した位置の映像信号
がK倍になるように、AGC2bの利得を変更する(S
3)。
【0041】図6は、従来の補正動作を示すフロー図で
ある。従来の方法においては、周辺減光補正部30は、
CDS2aから送られてくる信号について、受光面中心
を原点とする2次元平面座標の点(x,y)の、X座標
位置とY座標位置とを読み込む(S11)。そして、中
心からの距離Rを3平方の定理から算出する(S1
3)。
【0042】次に距離Rに基づき補正量Kを決定する
(S14)。補正量Kは周辺減光補正データ部31に格
納されている補正量テーブル31aを参照することによ
って決定される。そして、周辺減光補正部30はCDS
2aから送られてくる信号がK倍になるように、AGC
2bの利得を変更する(S15)。
【0043】従来の補正方法が、二乗計算を2回行い、
また開平演算を行う必要があるのに対して、本発明にお
いてはそのような演算処理は一切使用していない。従っ
て、補正処理が高速化して補正時間が短縮できるととも
に、周辺減光補正部30の構成を簡略化することができ
る。
【0044】尚、第1の実施の形態では、ADC2cに
よるA/D変換を行う前に、AGC2bによる信号の利
得制御を行っているが、このように構成することによっ
て、階調表現の精度をアップすることができる。
【0045】図7は、ADC前にAGCを行うメリット
を説明する図である。いま、ADC2cとして10bi
tのA/Dコンバータを用いる場合は、1024段階の
階調表現が可能となる。図7において、受光面中心部が
1023LSB、周辺部がNLSBであった場合、先に
A/D変換を行うと、中心部は1024階調が表現でき
るが、周辺部は(N+1)階調しか表現することができ
ない。しかし、本実施形態によれば、先にCDS2aに
よって周辺減光補正を行い、その後にA/D変換を行う
ため、中心部と周辺部は同精度の階調で表現できる。
【0046】次に、色データについて周辺減光を補正す
る方法について説明する。通常、CCD撮像素子16の
フォトダイオード22の上部には、人間の眼の感度に合
わせたIRカットフィルタが設けられている。蒸着型の
IRカットフィルタは薄膜を積層した構造になっている
ため、垂直に入射する光線に対しては設計通りの分光特
性が得られるが、斜めから入射する光に対しては設計通
りの分光特性が得られない。この結果、入射光は撮像レ
ンズ単独の影響に加えて更に減光される。
【0047】図8は、CCD単体、IRカットフィルタ
単体の分光透過率特性を示す図である。図8の横軸は光
の波長を表し、縦軸は透過率を表している。曲線40と
曲線41はIRカットフィルタ単体の分光透過率曲線で
あり、曲線40は光線がIRカットフィルタに垂直に
(入射角=0°)入射したときの透過率を、曲線41は
光線がIRカットフィルタに入射角=10°で入射した
ときの透過率を表している。また、曲線42〜43はC
CD単体の分光透過率曲線であり、それぞれ青色
(B)、緑色(G)、赤色(R)の光の透過率を表して
いる。
【0048】図8によれば、光線の入射角が0°から1
0°に変化することによって、IRカットフィルタの透
過特性が波長600〜700nmの光の透過率を低下さ
せるように変化することがわかる。
【0049】図9は、IRカットフィルタを備えたCC
D撮像素子の分光透過特性を示す図である。光線の入射
角が0°から10°に変化することによって、赤色
(R)の光の透過率が曲線45から曲線46に変化して
おり、このことから、R信号がIRカットフィルタ入射
角依存性の影響を最も大きく受けることがわかる。
【0050】図10は、カラー信号についてCCDの減
光特性を示す図である。上述の検討から、結像の明るさ
は大別すると曲線L5に示すG、B信号の減光特性と、
曲線L6に示すR信号の減光特性の2つの特性をもつと
考えられる。そうすると、カラー信号に関して減光補正
を行う方法として、R信号と、G、B信号の補正特性を
区別して補正することが考えられる。またR、G、B信
号の全てに対して減光補正を行わなくとも、R信号につ
いてのみ減光補正を行ったとしても画質を改善すること
が期待できる。
【0051】本発明の第2の実施形態は、この考察に基
づいて構成したものである。図11は、本発明の第2の
実施形態の撮像装置の構成を示すブロック図である。図
3と同一機能の部分には同一符号を付し、その詳細の説
明を省略する。
【0052】第2の実施形態では第1の実施形態と比較
して、周辺減光補正データ部31に替えてR信号用とG
B信号用のそれぞれの色信号用周辺減光補正データ部3
2を設け、TG回路14からの色識別信号に基づいて色
信号用周辺減光補正データ部32をスイッチ33によっ
て切り替えて使用するように構成した点が異なってい
る。
【0053】第2の実施形態によれば、G信号用とB信
号用の周辺減光補正データを共通にできるため、装置の
構成を簡略化することができる。
【0054】また、第2の実施形態の変形例として、R
信号用周辺減光補正データのみを設けて、R信号につい
てのみ減光補正を行うように構成しても良い。減光補正
方法としては、図10における曲線L6に示すR信号の
減光特性を、曲線L5に示すG、B信号の減光特性に一
致させるように補正しても良く、曲線L6に示すR信号
の減光特性を、曲線L2に示す理想状態に一致させるよ
うに補正しても良い。
【0055】第2の実施形態の変形例によれば、R信号
のみについて周辺減光補正動作を行えば良いため、補正
時間の短縮を図ることができ、さらにR信号用周辺減光
補正データのみを設ければ良いため、装置の構成を簡略
化することができる。
【0056】尚、本発明に係る各機能は、メインCPU
1にプログラムとして組み込んで実現するものであって
も良く、またハードウェアを用いて構成するものであっ
ても良い。
【0057】また、上記実施形態には種々の段階の発明
が含まれているため、開示される複数の構成要件におけ
る適宜な組み合わせにより種々の発明を抽出することが
できる。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾
つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとす
る課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で
述べられている効果が得られる場合には、この構成要件
が削除された構成が発明として抽出できる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明の信号処理装
置及びそのプログラムを用いれば、減光補正処理を簡便
に、高速に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】CCD撮像素子の構成を示す図。
【図2】CCDの減光特性を示す図。
【図3】本発明の第1の実施形態の撮像装置の構成を示
すブロック図。
【図4】周辺減光補正部の補正動作を示すフロー図。
【図5】水平方向のみの補正に用いられる距離Rを示す
図。
【図6】従来の補正動作を示すフロー図。
【図7】ADC前にAGCを行うメリットを説明する
図。
【図8】CCD単体、IRカットフィルタ単体の分光透
過率特性を示す図。
【図9】IRカットフィルタを備えたCCD撮像素子の
分光透過特性を示す図。
【図10】カラー信号についてCCDの減光特性を示す
図。
【図11】本発明の第2の実施形態の撮像装置の構成を
示すブロック図。
【図12】周辺減光を説明する図。
【図13】従来の周辺減光補正方法を説明する図。
【符号の説明】
1…メインCPU 2…撮像回路 2a…CDS 2b…AGC 2c…ADC 14…TG回路 16…CCD撮像素子 22…フォトセンサ 23…垂直転送路 24…水平転送路 30…周辺減光補正部 31…周辺減光補正データ部 32…色信号用周辺減光補正データ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA20 BA02 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CE11 5C022 AB51 AC42 AC54 5C065 BB06 CC01 DD02 EE12 5C077 LL04 MP08 PP06 PP10 PP32 PQ08 PQ12 PQ23 PQ24 TT09 5C079 HB01 LA19 MA03 MA04 MA11 NA02 PA05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズの結像面に配置された撮像素
    子により撮像した被写体の映像信号に対して、前記撮像
    素子の水平方向のみの周辺減光補正を行う周辺減光補正
    手段を備えたことを特徴とする信号処理装置。
  2. 【請求項2】 前記周辺減光補正手段の後に前記映像信
    号をデジタル信号に変換するA/D変換手段を配設した
    ことを特徴とする請求項1記載の信号処理装置。
  3. 【請求項3】 撮影レンズの結像面に配置された撮像素
    子により撮像した被写体の映像信号に対して、G信号及
    びB信号と、R信号の補正特性を区別して周辺減光補正
    を行う色信号周辺減光補正手段を備えたことを特徴とす
    る信号処理装置。
  4. 【請求項4】 撮影レンズの結像面に配置された撮像素
    子により撮像した被写体の映像信号に対して、色信号の
    周辺減光補正機能としてはR信号の周辺減光補正のみを
    行う色信号周辺減光補正手段を備えたことを特徴とする
    信号処理装置。
  5. 【請求項5】 前記色信号周辺減光補正手段は、前記撮
    像素子の水平方向のみの周辺減光補正を行う水平補正手
    段を備えたことを特徴とする請求項3または4記載の信
    号処理装置。
  6. 【請求項6】 信号処理プログラムにおいて、 コンピュータに、 撮影レンズの結像面に配置された撮像素子により撮像し
    た被写体の映像信号に対して、前記撮像素子の水平方向
    のみの周辺減光補正を行う手順、を実行させるためのプ
    ログラム。
  7. 【請求項7】 信号処理プログラムにおいて、 コンピュータに、 撮影レンズの結像面に配置された撮像素子により撮像し
    た被写体の映像信号に対して、G信号及びB信号と、R
    信号の補正特性を区別して周辺減光補正を行う手順、を
    実行させるためのプログラム。
  8. 【請求項8】 信号処理プログラムにおいて、 コンピュータに、 撮影レンズの結像面に配置された撮像素子により撮像し
    た被写体の映像信号に対して、色信号の周辺減光補正機
    能としてはR信号の周辺減光補正のみを行う手順、を実
    行させるためのプログラム。
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