JP2006311126A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像信号からターゲットマークを簡単に精度良く除去することができる撮像装置を提供する。
【解決手段】 静止画撮影用の第1撮像素子14と、この第1撮像素子14の撮影範囲を確認するためのファインダ光学系と、このファインダ光学系の光路中に配置され測光範囲や測距範囲をターゲットマークとして表示するべく半透明な光学素材により形成されたターゲットマーク付きスクリーン22と、ターゲットマーク付きスクリーン22よりも後方のファインダ光学系の光路中に配置された第2撮像素子24と、ターゲットマークの分光透過率に相応する補正データを記憶するEEPROM32と、このEEPROM32に記憶された補正データに基づいて第2撮像素子24により撮像された画像からターゲットマークの画像部分を消去するように明るさや色を補正するDSP29と、を備えた撮像装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、ファインダ光学系による視野の中にターゲットマークを表示し得る撮像装置に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置は、撮影した画像をその場ですぐに確認可能であることが大きなメリットの1つであるために、LCD等の表示素子を備えているものが多い。このような表示素子は、撮影後の画像の表示に用いられるだけでなく、撮影を行う際の構図の確認、すなわちスルー画の表示にも用いられるようになっている。
そして、単一の撮像素子を備えた撮像装置においては、該撮像素子を、静止画の撮影と、スルー画の撮影と、に兼用することがなされている。このとき、静止画とスルー画とでは必要な画素数が異なるために、高画素の静止画データを得る際には撮像素子から全画素を読み出し、スルー画等を得る際には撮像素子から画素を間引いて読み出すなどが行われている。
ところで、近年のデジタルカメラ等の撮像装置は、高画質の追求とマーケットからの要求とにより、高画素化が図られている。こうした高画素の撮像素子は、読み出し時のクロック周波数が高くなって、消費電力が大きくなる傾向にある。従って、このような撮像素子を、スルー画を撮影するために用いると、短い時間でバッテリ電圧が低下してしまうことになる。
そこで、一眼レフレックスタイプの撮像装置では、静止画撮影用の高画素の第1の撮像素子(例えば、CCD撮像素子)と、この撮像素子に比して低画素で低消費電力のスルー画(動画)撮影用の第2の撮像素子(例えば、CMOS撮像素子)と、を別個に設けて、高画素の画像の撮影と、低消費電力のスルー画の撮影と、を両立させることが一般的に行われている。このとき、第2の撮像素子は、例えば、ファインダ光学系の光路を一部兼用して配置される。
このような技術の一例としては、特開2000−165730号公報に記載されたものが挙げられる。該公報に記載の電子カメラは、被写体像を結像させる撮影光学系を有してなる撮影レンズユニットと、撮影光学系により結像される被写体像を光電変換する第1の撮像素子と、上記撮影光学系を透過した被写体像を観察するファインダ光学系と、を有する一眼レフレックスタイプの撮像装置において、上記第1の撮像素子よりも少ない画素数からなる第2の撮像素子を上記ファインダ光学系の一部を共用した光路中に配置し、この第2の撮像素子によって光電変換された画像信号を動画像用の画像信号とするようにしたものとなっている。
ところで、光学ファインダにおいては、測距範囲や測光範囲などを表示するターゲットマークを被写体光に重畳して表示することが、一般に広く行われている。
特開2000−165730号公報
しかしながら、上記特開2000−165730号公報に記載されたような、ファインダ光学系の一部を共用した光路中に撮像素子を配置して動画像を撮像する構成の場合に、ターゲットマークを重畳して表示すると、動画像中にターゲットマークが常に表示されることになり、ターゲットマークを必用としない場合に目ざわりになる。したがって、このターゲットマークを、効果的に除去することが望まれている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、画像信号からターゲットマークを簡単に精度良く除去することができる撮像装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、第1の発明による撮像装置は、静止画撮影用の第1の撮像素子と、上記第1の撮像素子による撮影範囲を視覚的に確認するためのファインダ光学系と、上記ファインダ光学系の光路中に配置されていて測光範囲と測距範囲との少なくとも一方をターゲットマークとして表示するためのターゲットマーク部材と、上記ファインダ光学系の少なくとも一部を共用する光路中であって上記ターゲットマーク部材よりも後方の光路中に配置された第2の撮像素子と、上記第2の撮像素子により撮像された画像における上記ターゲットマークの画像部分の明るさと色との少なくとも一方を補正する画像処理手段と、を具備したものである。
また、第2の発明による撮像装置は、上記第1の発明による撮像装置において、上記画像処理手段が、上記第2の撮像素子により撮像された画像から、上記ターゲットマークの画像部分を消去するように、該ターゲットマークの画像部分の明るさと色との少なくとも一方を補正するものである。
さらに、第3の発明による撮像装置は、上記第2の発明による撮像装置において、上記ターゲットマーク部材が、上記第2の撮像素子に結像されるターゲットマークの光学像の光量が減ずるように、半透明な光学素材により形成されたものである。
第4の発明による撮像装置は、上記第3の発明による撮像装置において、上記ターゲットマークの分光透過率に相応する補正データを記憶する記憶手段をさらに具備し、上記画像処理手段は、上記分光透過率に相応する補正データに基づいて上記ターゲットマーク部材が存在していないときの画像を実質的に推定することにより、上記第2の撮像素子により撮像された画像から、上記ターゲットマークの画像部分を消去するように、該ターゲットマークの画像部分の明るさと色との少なくとも一方を補正するものである。
第5の発明による撮像装置は、上記第1の発明による撮像装置において、上記画像処理手段が、上記第2の撮像素子により撮像した画像に対して、上記ターゲットマークの画像部分が明瞭となるように、該ターゲットマークの画像部分の明るさと色との少なくとも一方を補正するものである。
本発明の撮像装置によれば、画像信号からターゲットマークを簡単に精度良く除去することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[実施形態1]
図1から図13は本発明の実施形態1を示したものであり、図1は撮像装置の構成を示すブロック図、図2は撮像装置の外観および光学系の構成を正面斜め方向から示す図、図3は撮像装置の光学系の構成を示す概念図、図4は撮像装置の背面側の構成の概略を示す図である。
まず、図2および図4を参照して、この撮像装置1の外観について説明する。
この撮像装置1は、例えばデジタルカメラとして構成されたものであり、図2に示すように、カメラ本体2の正面側から、撮像光学系11を保持するレンズ鏡筒3を突出している。また、カメラ本体2の左側(撮影者から見た右側)には、撮像装置1を保持するためのグリップ部4が配置されており、このグリップ部4の上部には、画像の撮像を指示入力するための2段式スイッチでなるレリーズボタン5が配設されている。さらに、レリーズボタン5の近傍となるカメラ上面の左側(撮影者から見た右側)には、カメラの撮影モードを設定するためのモードダイヤル6が配設されている。このモードダイヤル6は、少なくとも、静止画撮影モードと動作撮影モードと、を選択することが可能となっている。そして、このモードダイヤル6の近傍背面側には、各種の操作を制御するためのコントロールダイヤル7が配設されている。
さらに、カメラ本体2の背面2aには、図4に示すように、撮影時のスルー画像や撮影後の画像(静止画像、動画像)などを表示するためのモニタであるLCD35が例えばやや左下側に配設されている。また、LCD35の左上には、ファインダ光学系のカバーガラス55が露呈している。さらに、LCD35の右下側には、LCD35による被写体の観察と、カバーガラス55を介したファインダ光学系による観察と、を切り換えるためのモニタ切換ボタン58が配設されている。そして、このモニタ切換ボタン58の右上となるLCD35の右側には、各種の操作を行うための十字ボタン59が配設されている。加えて、カメラ本体2の背面2aには、上記コントロールダイヤル7が、グリップ部4を把持する手(右手)の親指等で回動操作可能となる位置に露呈している。
次に、図1を参照して、撮像装置1の構成をより詳しく説明する。
この撮像装置1は、上記撮像光学系11と、メインミラー12と、ローパスフィルタ(LPF)13と、第1撮像素子14と、第1撮像素子ドライバ15と、第1TG(タイミングジェネレータ)16と、CDS/AGC回路17と、A/D変換回路18と、DSP19と、AE/AF回路20と、ターゲットマーク付きスクリーン22と、ローパスフィルタ(LPF)23と、第2撮像素子24と、第2撮像素子ドライバ25と、第2TG(タイミングジェネレータ)26と、CDS/AGC回路27と、A/D変換回路28と、DSP29と、AE/AF回路30と、CPU31と、EEPROM32と、RAM33と、D/A変換回路34と、LCD35と、LCDドライバ36と、圧縮/伸張回路37と、記録媒体38と、電源41と、電圧判定回路42と、ROM43と、操作スイッチ44と、を含んで構成されている。
撮像光学系11は、光学的な被写体像を結像するためのものである。この撮像装置1は、一眼レフレックスタイプの撮像装置となっているために、この撮像光学系11は、ファインダ光学系の一部を兼ねている。
メインミラー12は、撮像光学系11からの光学的な被写体像に係る光束を、第1撮像素子14側へ通過させる第1の姿勢と、第2撮像素子24側へ反射する第2の姿勢と、を択一的に取り得るものであり、いわゆるクイックリターンミラーとして構成されている。なお、このメインミラー12の動作は、レリーズボタン5の押圧操作に対応してCPU31により制御されるようになっている。
ローパスフィルタ13は、撮像光学系11を通過して第1撮像素子14へ向かう光束から、不要な高周波成分を取り除くための光学フィルタである。
第1撮像素子14は、ローパスフィルタ13を介して入射する被写体像を、電気的な信号に変換して出力する撮像素子であり、例えば高画素のCCD撮像素子を用いて構成された静止画撮影用のカラー撮像素子である。
第1撮像素子ドライバ15は、第1撮像素子14を制御して駆動するための回路である。
第1TG16は、第1撮像素子ドライバ15へタイミングを制御するための信号を供給するものである。
CDS/AGC回路17は、第1撮像素子14からの信号に、後述するようなノイズ除去や増幅の処理を行う信号処理手段である。
A/D変換回路18は、このCDS/AGC回路17から出力されるアナログの画像信号を、デジタルの画像信号に変換する信号処理手段である。
DSP19は、A/D変換回路18から出力される信号に対して、CPU31の制御に基づいて、所定のデジタル信号処理を行う信号処理手段である。
AE/AF回路20は、DSP19から出力されるデジタル画像信号に基づいて、露出制御(AE)用の演算と、オートフォーカス(AF)制御用の演算と、を行うものである。
ターゲットマーク付きスクリーン22は、メインミラー12を介した撮像光学系11による光学像が結像される位置に配設された透過型のスクリーンであり、半透明な光学素材により形成されている。そして、このターゲットマーク付きスクリーン22は、図3に示すように、スクリーン部分22aに、測距範囲や測光範囲などを表示するためのターゲットマーク22bが一体的に設けられたものとなっていて、つまりターゲットマーク部材を兼ねている。
ローパスフィルタ23は、ターゲットマーク付きスクリーン22から第2撮像素子24へ向かう光束から、不要な高周波成分を取り除くための光学フィルタである。
第2撮像素子24は、ローパスフィルタ23を介して入射する被写体像を、電気的な信号に変換して出力する撮像素子であり、例えば比較的低画素のCMOS撮像素子を用いて構成されたスルー画撮影および動画撮影兼用のものである。この第2撮像素子24は、いわゆる単板式のカラー撮像素子であり、撮像面上に色分解フィルタが配設されている。すなわち、撮像面には、複数のフォトダイオードが配列されていて、各フォトダイオードに対応して、色分解フィルタに含まれる、例えば、赤(R)フィルタと緑(G)フィルタと青(B)フィルタとの内の何れか1つが配置されている(具体的なフィルタ配列の一例としては、ベイヤー配列が挙げられる)。
第2撮像素子ドライバ25は、第2撮像素子24を制御して駆動するための回路である。
第2TG26は、第2撮像素子ドライバ25へタイミングを制御するための信号を供給するものである。
CDS/AGC回路27は、第2撮像素子24からの信号に、後述するようなノイズ除去や増幅の処理を行う信号処理手段である。
A/D変換回路28は、このCDS/AGC回路27から出力されるアナログの画像信号を、デジタルの画像信号に変換する信号処理手段である。
DSP29は、A/D変換回路28から出力される信号に対して、CPU31の制御に基づいて、所定のデジタル信号処理を行う信号処理手段である。このDSP29は、後述するように、ターゲットマークの消去処理や強調処理なども行う画像処理手段となっている。
AE/AF回路30は、DSP29から出力されるデジタル画像信号に基づいて、露出制御(AE)用の演算と、オートフォーカス(AF)制御用の演算と、を行うものである。
CPU31は、例えばマイクロプロセッサとして構成されていて、この撮像装置1全体を制御するための制御手段である。
EEPROM32は、不揮発性の記録媒体であって、この撮像装置1において用いられる各種の補正データ、例えば、露出制御やオートフォーカス処理等に必要な各種補正データが、この撮像装置1の製造時に記録されたものである。さらに、このEEPROM32は、後述するように、ターゲットマーク22bの分光透過率に相応する補正データと、第2撮像素子24上に結像されるターゲットマーク22bの像の座標位置と、を記憶する記憶手段となっている。
RAM33は、DSP19またはDSP29からの信号を一時的に記憶するためのフレームバッファ等として構成された記憶手段である。撮像が第1撮像素子14により行われるか、あるいは第2撮像素子24により行われるかは、メインミラー12が第1の姿勢をとるか、または第2の姿勢をとるか、により択一的に選択されるために、このRAM33には、DSP19からの信号、またはDSP29からの信号の何れかが記憶される。
D/A変換回路34は、このRAM33に記憶されているデジタル信号を、アナログ信号へ変換するものである。
LCD35は、D/A変換回路34により変換されたアナログの画像信号に基づき、画像を表示する表示手段である。
LCDドライバ36は、LCD35を制御して駆動し、表示を行わせる表示制御手段である。
圧縮/伸張回路37は、画像を記録する際には、RAM33に記憶されているデジタル信号を圧縮する処理を行うものであり、一方、画像を再生する際には、記録媒体38から読み出した圧縮されたデジタル信号を伸張する処理を行うものである。
記録媒体38は、この圧縮/伸張回路37により圧縮されたデジタル信号を記録するものであり、例えば、着脱式のカードメモリ等として構成されている。
電源41は、この撮像装置1の各回路へ電力を供給するためのものであり、例えば二次電池を含んで構成されている。
電圧判定回路42は、この電源41の電圧を判定する電源電圧判定手段である。
ROM43は、この撮像装置1の動作を制御するためのプログラムであるファームウエアが記録された不揮発性の記録媒体である。このROM43には、後述するように、第2撮像素子24に結像されるターゲットマークの像の位置を認識して、該位置情報をEEPROM32に製造時に記録するための書込プログラムが、さらに記憶されている。
操作スイッチ44は、この撮像装置1のモード切り換え(例えば、撮影モードの切り換えや画質モードの切り換え等)や、撮影動作開始などの操作を行うためのものであり、複数のスイッチ類を含んで構成される入力手段である。なお、この操作スイッチ44には、上述したようなレリーズボタン5、モードダイヤル6、コントロールダイヤル7、モニタ切換ボタン58、十字ボタン59などが含まれている。
また、上述した光学系の構成は、より詳しくは、図2や図3に示すようになっている。
撮像光学系11からの光束は、メインミラー12が図1や図3において2点鎖線で示すような第1の姿勢をとるときに、ローパスフィルタ13を介して第1撮像素子14に結像される。
また、撮像光学系11からの光束は、メインミラー12が図1や図3において実線で示すような第2の姿勢をとるときに、ターゲットマーク付きスクリーン22に結像される。このターゲットマーク付きスクリーン22に結像された光学像は、さらに、可動ミラー51が設けられた位置に到達する。この可動ミラー51は、ターゲットマーク付きスクリーン22からの光束を、第2撮像素子24側へ導く第1の姿勢と、撮影者の眼球側へ導く第2の姿勢と、を取り得るようになされたものである。そして、可動ミラー51が図3において2点鎖線で示すような第1の姿勢をとるときには、ターゲットマーク付きスクリーン22からの光束が、ローパスフィルタ23を介して第2撮像素子24に結像される。一方、可動ミラー51が図3において実線で示すような第2の姿勢をとるときには、ターゲットマーク付きスクリーン22からの光束が、可動ミラー51により反射されて、さらに、ミラー52,53により反射された後に、接眼レンズ54により、カバーガラス55を介して、撮影者の眼球に結像される。
これらの各光学部材の具体的な配置例は図2に示すようになっており、メインミラー12は、第2の姿勢をとるときに、光束を例えば側方(図2の右側)へ反射させるように配置される。また、可動ミラー51は、第2の姿勢をとるときに、光束を例えば上方へ反射させるように配置される。なお、この可動ミラー51の動作は、モニタ切換ボタン58の押圧操作に対応してCPU31により制御されるようになっている。さらに、ミラー52は、光束を例えば側方(図2の左側)へ反射させるように、ミラー53は、光束を例えば後方(撮影者側)へ反射させるように、それぞれ配置される。
このような構成において、ファインダ光学系は、撮像光学系11と、メインミラー12と、ターゲットマーク付きスクリーン22と、可動ミラー51と、ミラー52,53と、接眼レンズ54と、カバーガラス55と、を含んで構成されている。
次に、このような撮像装置1の動作はほぼ次のようになっている。
まず、モードダイヤル6の操作により静止画撮影モードが選択され、モニタ切換ボタン58の操作によりファインダ光学系による光学的な観察が選択されていて、レリーズボタン5が操作されていないときの動作について説明する。
上記撮像光学系11を通過した光束は、第2の姿勢をとるメインミラー12により反射され、ターゲットマーク付きスクリーン22に結像する。このターゲットマーク付きスクリーン22に結像した被写体像は、さらに、第2の姿勢をとる可動ミラー51により反射され、ミラー52,53により反射された後に、接眼レンズ54により、カバーガラス55を介して、撮影者の眼球に結像される。こうして、撮影者は、ターゲットマーク付きスクリーン22に結像した被写体像を光学的に観察することになり、すなわち、ターゲットマークも観察される。
続いて、モードダイヤル6の操作により静止画撮影モードが選択され、モニタ切換ボタン58の操作によりスルー画の表示が選択されていて、レリーズボタン5が操作されていないときの動作について説明する。
上述したようにターゲットマーク付きスクリーン22に結像した被写体像は、第1の姿勢をとる可動ミラー51の位置を通過し、ローパスフィルタ23を介して、第2撮像素子24の撮像面に結像される。
そして、第2TG26から供給されるクロックにより、第2撮像素子ドライバ25が第2撮像素子24を駆動し、光電変換が行われる。こうして第2撮像素子24から、アナログの画像信号が、所定のフレームレートで出力される。なお、このスルー画表示の際には、第1TG16からは第1撮像素子ドライバ15への信号出力は行われず、第1撮像素子14は駆動されない。
1フレーム毎の画像信号は、CDS/AGC回路27に入力され、該CDS/AGC回路27内のCDS回路部により公知の相関二重サンプリングなどが行われてリセットノイズが除去されるとともに、該CDS/AGC回路27内のAGC回路部により所定の信号レベルへの増幅が行われて出力される。
このCDS/AGC回路27からのアナログの画像信号は、続くA/D変換回路28によって、デジタルの画像信号(画像データ)に変換される。
DSP29は、A/D変換回路28からの画像データに対して、所定の画像処理演算を行うとともに、得られた演算結果に基づいて該画像データにオートホワイトバランス処理も行う。さらに、DSP29は、スルー画表示状態においては、ターゲットマークの強調処理を後述するように行う。
このDSP29により処理された画像データは、AE/AF回路30の処理に用いられる。すなわち、AE/AF回路30は、1フレーム(1画面)分の画像データの輝度値を算出して重み付け加算する等の処理を行うことにより、被写体の明るさに対応したAE評価値を算出し、算出結果をCPU31へ出力するとともに、1フレーム(1画面)分の画像データの輝度成分にハイパスフィルタなどを用いて高周波成分を抽出し、抽出した高周波成分の累積加算値を算出する等により高周波域側の輪郭成分等に対応したAF評価値を算出し、算出結果をCPU31へ出力する。なお、この実施形態においては、AE/AF回路30により算出された上記AE評価値およびAF評価値に基づいて、CPU31が上記EEPROM32から補正データを読み出して、露出演算および焦点検出演算を行うようになっている。
また、上記DSP29により処理された画像データは、RAM33に一時的に記憶される。
このRAM33内の画像データは、D/A変換回路34によりアナログの画像信号に変換された後に、LCDドライバ36に駆動されたLCD35により表示される。従って、LCD35に表示されるスルー画像には、ターゲットマークが明瞭に見易く表示されている。
そして、モードダイヤル6の操作により静止画撮影モードが選択され、モニタ切換ボタン58の操作によりファインダ光学系による光学的な観察またはスルー画の表示が選択されていて、レリーズボタン5の操作により静止画の撮影指示が入力されたときの動作について説明する。
このときには、上記撮像光学系11を通過した光束は、第1の姿勢をとるメインミラー12の位置を通過し、ローパスフィルタ13を介して、第1撮像素子14の撮像面に結像される。
そして、第1TG16から供給されるクロックにより、第1撮像素子ドライバ15が第1撮像素子14を駆動し、光電変換が行われる。こうして第1撮像素子14から、アナログの画像信号が、フレーム単位で出力される。なお、この静止画撮影時には、第2TG26からは第2撮像素子ドライバ25への信号出力は行われず、第2撮像素子24は駆動されない。
こうして第1撮像素子14から出力された画像信号は、上述と同様に、CDS/AGC回路17、A/D変換回路18、DSP19によりそれぞれ処理される。
ここで、今、レリーズボタン5の1段目がオンされたときである場合には、AE/AF回路20が、DSP19からの出力に基づき、上述したようにAE演算とAF演算とを行う。
その後、レリーズボタン5の2段目がオンされたときには、上述したように処理された画像データが、DSP19からRAM33に記憶される。
このRAM33内の画像データは、圧縮/伸張回路37内の圧縮回路部で圧縮された後に、記録媒体38に記憶される。また、撮影後の画像を表示する選択が操作スイッチ44によりなされている場合には、RAM33内の画像データが、上述と同様にして、LCD35に表示される。
次に、モードダイヤル6の操作により動画撮影モードが選択され、レリーズボタン5の操作により動画の撮影指示が入力されたときの動作について説明する。なお、ここでは、レリーズボタン5の2段目がオンされ続けている間、動画が撮影されるものとする。
このときの動作は、モードダイヤル6の操作により静止画撮影モードが選択され、モニタ切換ボタン58の操作によりスルー画の表示が選択されていて、レリーズボタン5が操作されていないときの動作とほぼ同様であるが、CPU31の制御により、DSP29が後述するようにターゲットマークの消去処理を行う点が異なっている。従って、RAM33に記憶される動画像データは、ターゲットマークが消去されたものとなっている。
このRAM33内の画像データは、圧縮/伸張回路37内の圧縮回路部で圧縮された後に、記録媒体38に記憶される。また、操作スイッチ44により撮影時の動画表示が選択されている場合には、RAM33内の画像データが、上述と同様にして、LCD35に表示される。こうして、記録媒体38に記憶される動画像も、LCD35に表示される撮影中の動画像も、何れもターゲットマークが消去されたものとなっている。
次に、図5から図8を参照して、ターゲットマークの消去、および強調について説明する。図5は第2撮像素子から得られるターゲットマークを含む画像の様子を示す図、図6は第2撮像素子から得られる画像におけるターゲットマークの一部を拡大して示す図、図7はターゲットマーク付きスクリーン22におけるスクリーン部分22aの分光透過率とターゲットマーク22bの分光透過率とを示す線図、図8はスクリーン部分22aを通って第2撮像素子に至る光学経路の分光特性とターゲットマーク22bを通って第2撮像素子に至る光学経路の分光特性とを示す線図である。なお、図7および図8は、分光特性の様子を定性的に説明するためのものであって、必ずしも定量的に正確なものとはなっていないことを付記しておく。
ターゲットマーク付きスクリーン22のスクリーン部分22aは、図7の実線に示すように、可視光域の全般に渡って、比較的平坦で高い透過率が得られるように形成されている。一方、ターゲットマーク付きスクリーン22のターゲットマーク22bは、可視光域の例えばグリーン(G)に対応する一部の帯域のみが高い透過率で、それ以外の帯域は、全般に渡って比較的平坦でやや低い透過率となるように形成されている。
このようなターゲットマーク付きスクリーン22を含む第2撮像素子24に至る光学経路のトータルの分光特性は、例えば図8に示すようになっている。
このトータルの分光特性に寄与する各光学要素の分光特性は、以下の(1)〜(5)に示すようになっている。
(1) 撮像光学系11の分光透過特性(ここに、図2等に示したような光学系における、メインミラー12の分光反射特性も含むものとする)
(2) スクリーン部分22aの透過特性
(3) ターゲットマーク22bの分光透過特性
(4) 第2撮像素子24の色分解フィルタの分光透過特性
(5) 第2撮像素子24のフォトダイオードの分光感度特性
そして、トータルの分光特性は、これらの内の必要な組み合わせの積により表される。つまり、図8の実線に示す分光特性は、(1)×(2)×(4)×(5)で表され、図8の点線に示す分光特性は、(1)×(3)×(4)×(5)で表される。
このような特性の光学系を介して第2撮像素子24から得られる画像は、例えば図5に示すようになる。すなわち、画像61内には、ターゲットマーク22bに対応するターゲットマーク像62が形成されている。
この図5のターゲットマーク像62の一部の近傍を拡大すると、図6に示すようになる。画像61を構成する各画素データは、色分解フィルタに対応してRGBの何れか一色のデータとして得られる。そして、ターゲットマーク像62は、上述したような分光特性の相違により、周辺よりも低い輝度の画素データの集合となる。ただし、図7や図8に示したように、緑(G)の帯域の分光特性は、赤(R)や青(B)の帯域の分光特性よりも相対的に高いために、ターゲットマーク像62は、輝度が低いながら緑の色調を帯びた像(薄い緑の像)となる。従って、スクリーン部分22aを通過した画像部分に比べて、容易に識別することができるようになっている。
続いて、第2撮像素子24上にこのように得られるターゲットマークを消去する原理を説明する。
今、スクリーン部分22a、ローパスフィルタ23、第2撮像素子24のフォトダイオード、および第2撮像素子24の色分解フィルタR,G,Bの総合的な分光感度を、それぞれλR0,λG0,λB0とする。同様に、ターゲットマーク22b、ローパスフィルタ23、第2撮像素子24のフォトダイオード、および第2撮像素子24の色分解フィルタR,G,Bの総合的な分光感度特性を、それぞれλR ,λG ,λB とする。
そして、ターゲットマーク像62から、色分解フィルタR,G,Bに対応して、画像データVR ,VG ,VB がそれぞれ得られたものとする。
このとき、ターゲットマーク22bが存在する位置に、該ターゲットマーク22bに代えてスクリーン部分22aが存在する場合に得られると推定される画像データVR0,VG0,VB0を、以下のような補正演算を行うことにより得ることができる。
VR0=VR ×λR0/λR
VG0=VG ×λG0/λG
VB0=VB ×λB0/λB
このような補正演算を行うために必要なデータλR0,λG0,λB0,λR ,λG ,λB は、この撮像装置1の製造時に、記憶手段たるEEPROM32に予め記憶されるようになっている。
なお、第2撮像素子24上に形成されるターゲットマーク像62は、厳密には、幾らかのボケが生じていると考えられる。従って、ターゲットマーク像62の輪郭においては、上述した補正演算をさらに補正する必要があるが、これについては後述する。
また、図9は、撮像装置のモードに応じてターゲットマークの消去や強調を行う処理を示すフローチャートである。
撮像装置1の電源がオンされると、CPU31は、モニタ切換ボタン58の状態を検出し、スルー画を表示するか、光学ファインダによる観察を行うかを判定する(ステップS1)。
ここで、光学ファインダによる観察を行う場合には、CPU31は、可動ミラー51に第2の姿勢をとらせて、ターゲットマーク付きスクリーン22に結像された被写体像を観察者の眼球側へ導くように制御する(ステップS2)。
また、ステップS1において、スルー画を表示する場合には、CPU31は、可動ミラー51に第1の姿勢をとらせて、ターゲットマーク付きスクリーン22に結像された被写体像を第2撮像素子24へ導き、DSP29により、第2撮像素子24から出力される画像データにおけるターゲットマーク像62の強調処理を行わせる(ステップS3)。この強調処理は、例えば、ターゲットマーク像62以外の部分と異なる色や明るさとなるように画像信号を補正することによって、行うことができる。このような処理を行えば、例えば輝度が低い被写体であっても、ターゲットマーク像62を例えば明るいマークとして明瞭に視認することが可能となる。
続いて、CPU31は、静止画撮影(スチル撮影)の指示入力があったか否か(つまり、モードダイヤル6により静止画撮影モードが選択されていて、かつ、レリーズボタン5の操作が行われたか否か)を判定する(ステップS4)。
ここで、静止画撮影の指示入力があった場合には、CPU31は、メインミラー12に第1の姿勢をとらせて、第1撮像素子14による静止画像の撮影を行わせる等の静止画撮影の処理を行う(ステップS6)。
また、ステップS4において、静止画撮影の指示入力がない場合には、次に、動画撮影(ビデオ撮影)の指示入力があったか否か(つまり、モードダイヤル6により動画撮影モードが選択されていて、かつ、レリーズボタン5の操作が行われたか否か)を判定する(ステップS5)。
ここで、動画撮影の指示入力があった場合には、CPU31は、メインミラー12に第2の姿勢をとらせるとともに、可動ミラー51に第1の姿勢をとらせて、ターゲットマーク付きスクリーン22に結像された被写体像を第2撮像素子24により所定のフレームレートで撮像させる(ステップS7)。そして、CPU31は、撮像された各フレームの画像からターゲットマークを消去する処理を、DSP29により行わせる(ステップS8)。
ステップS5において動画撮影の指示入力がない場合、ステップS6の処理が終了した場合、またはステップS8の処理が終了した場合には、上記ステップS1へ戻って、上述したような処理を繰り返して行う。
次に、図10から図13を参照して、第2撮像素子24上に結像されるターゲットマークの位置を撮像装置1に記憶させる製造工程について説明する。
図10は、ターゲットマークの位置座表を撮像装置1のEEPROM32に書き込むための製造システムの要部を示す図である。
この製造システムは、例えば、撮像装置1を製造する工場において用いられるものであり、撮像装置1に接続される書込装置71と、光源72と、この光源72の光を均一な面光源の光に変換するための拡散板73と、を有して構成されている。
書込装置71は、撮像装置1内のCPU31に対して、ターゲットマークの位置をEEPROM32に記録するための演算を実行する指示を与えるものである。すなわち、撮像装置1のCPU31は、書込装置71から所定の指示信号を受け取ると、EEPROM32にデータを書き込むモードに設定して、ターゲットマークの位置を認識する演算を実行するとともに、この認識結果に基づいてターゲットマークの位置をEEPROM32に記録する処理を実行するようになっている。
そして、書込装置71に接続された撮像装置1は、均一な光を放射する面光源となっている拡散板73を被写体とするように、撮像光学系11を該拡散板73へ向けて配置されている。
図11は、ターゲットマークの位置座表を撮像装置1のEEPROM32に記録する処理を示すフローチャートである。このフローチャートにおいては、書込装置71側の処理と、撮像装置1側の処理と、を対比して記載している。
書込装置71に撮像装置1が接続されて、該書込装置71の処理が開始されると、該書込装置71は、撮像装置1内のCPU31に対して、所定の書込指示信号を送信する(ステップS11)。なお、このときには光源72は予め点灯されているものとする。
CPU31は、この書込指示信号を受けて、撮像装置1を書込モードに設定する(ステップS12)。すると、CPU31は、ROM43に予め記録されている書込プログラムを実行する。この書込プログラムにより、CPU31は、以下に説明するような処理を実行するようになっている。
まず、CPU31は、第2撮像素子24上におけるターゲットマークの位置を認識する処理を行う。撮像光学系11に入射する光線は、拡散板73によって全体が均一の明るさとなっているために、第2撮像素子24に入射する光線は、ターゲットマークの位置のみがその他の部分と異なった明るさになっている。従って、CPU31は、この明るさの違いに基づき、ターゲットマークの形状を認識する処理を行う。
図12は、第2撮像素子24の撮像面24aにおけるターゲットマークの位置座標を示す図である。
第2撮像素子24の撮像面24aに、図12に示すように、4つで1組のターゲットマークTa,Tb,Tc,Tdが結像されるものとする。このような、L字形状をなす各ターゲットマークTa,Tb,Tc,Tdは、例えば、それぞれの角の座標、つまり、ターゲットマークTaについては6つの角a0,a1,a2,a3,a4,a5を、ターゲットマークTbについては6つの角b0,b1,b2,b3,b4,b5を、ターゲットマークTcについては6つの角c0,c1,c2,c3,c4,c5を、ターゲットマークTdについては6つの角d0,d1,d2,d3,d4,d5を、それぞれ認識する(ステップS13)。ここに、各角a0,…,d5の座標は、第2撮像素子24上における画素位置で与えられるものとする。
次に、CPU31は、認識した座標位置を、EEPROM32に書き込む(ステップS14)。
なお、ターゲットマークの像は、上述したように、厳密には輪郭(エッジ)がぼけると考えられる。ここに、図13は、ターゲットマークの輪郭近傍における画素値の変化の様子を示す図である。この図13においては、ターゲットマークの垂直方向の輪郭に対する、水平方向の画素列P1,P2,…(横軸)と、画素値(縦軸)と、の関係を示している。なお、この図13において、点線の部分は、撮像面における光線の明るさを示している。
この図13に示す例においては、ターゲットマーク以外の像部分から画素値V0が得られ、ターゲットマークの像部分から画素値V1(V0>V1)が得られるものとする。従って、図13の例では、画素P1はターゲットマーク以外の像部分、画素P4〜P6はターゲットマークの像部分であることになる。なお、画素値V0と画素値V1は、次のようにして求めることが可能である。全画素の輝度ヒストグラムを算出すれば、ターゲットマークの像部分と、ターゲットマーク以外の像部分と、の2つに出現頻度が集中する(大きなピークが生じる)はずである。そこで、高い方の輝度に分布する画素の平均画素値をV1とし、低い方の輝度に分布する画素の平均画素値をV0とすれば良い。あるいは、画素値V0として全画素中の最も高い画素値を採用し、画素値V1として全画素中の最も低い画素値を採用するようにしても構わない。
このとき、ターゲットマークの輪郭部分は、ボケの影響により、点線に示すような明るさとなり、この明るさの光線を光電変換するとV0とV1の中間の画素値が得られると考えられる。そこで、閾値=V1+k×(V0−V1)を用意しておく。ここに、kは、0<k<1を満たす定数である。この定数kの値は、ターゲットマークを除去するときの補正に誤差を生じない範囲であることが望ましく、具体的な数値の例としては、0.2が挙げられる。そして、画素列の順に、画素値を閾値と比較して、最初に閾値以下となる画素の位置を輪郭とする。
例えば、図13に示す画素P2の画素値がV1+0.75×(V0−V1)、画素P3の画素値がV1+0.25×(V0−V1)となるとすると、これらの画素P2,P3は、何れもターゲットマーク以外の像部分であると判断され、ターゲットマークの輪郭画素はP4となる。
そして、このように決定された輪郭の画素集合において、縦方向の輪郭と横方向の輪郭とが交差する点の輪郭位置が、上述したような角となる。従って、CPU31は、このような角の座標をEEPROM32に書き込むようになっている。
なお、上述では、L字状をなす各ターゲットマークの角の座標を全て記録するようにしているが、これに限るものではない。例えば、ターゲットマークの大きさが予め分かっていて、その製造ばらつきがターゲットマークの消去演算に殆ど影響を及ぼさない場合には、全ての角の座標をEEPROM32に書き込む必要はない。例えば、最も外側の角a5,b5,c5,d5の座標のみを書き込むようにすることも可能であるし、ターゲットマークの傾きを考慮する場合には角a0,a5,b0,b5,c0,c5,d0,d5の座標を書き込むようにすることも考えられる。
また、ターゲットマークの消去を行う際にも、上述したようなターゲットマークのボケの影響を考慮することが望ましい。すなわち、人間がノイズの中に定常的な明るさ分布を認識する視覚能力は非常に高いために、ターゲットマークの消去を行う際には、ターゲットマーク像を精度良く除去することが必要となるためである。
ターゲットマークの像の内、ボケの影響を無視できる領域については、上述したように、予め記録しておいたターゲットマークとその他の位置の像の明るさ比に基づいて補正すれば良い。
これに対して、ターゲットマークの輪郭近傍においては、上述したように生じる像のボケを考慮した、精度の高い補正を行うことになる。ボケの態様は光学的に決まるために、このボケの推移に応じた補正を行う。例えば、図13に示すようなボケが発生している場合には、画素P2,P3に各対応する補正係数を、予めROMに記憶しておき、これらの補正係数に基づいてターゲットマークの影響を除去すれば、ボケの影響のない精度の高い補正を行うことが可能となる。
なお、上述では、第2撮像素子24を、スルー画撮影と動画撮影とに兼用しているが、さらに、静止画撮影に兼用することも可能である。
また、スルー画を表示する際にターゲットマークを強調しているが、例えばターゲットマークが測距範囲を表すものである場合に、単にターゲットマークを表示するときと、合焦時にターゲットマークを表示するときと、で色や明るさを異ならせ、つまり態様に応じて異なる強調を行うようにしても構わない。
このような実施形態1によれば、ターゲットマークを有する光学ファインダの一部を共用する光路中に配置した撮像素子により動画や静止画を撮像する際に、ターゲットマークのない動画や静止画を得ることが可能となる。
そして、ターゲットマークを半透明な光学素材により形成するとともに、ターゲットマークの分光透過率に相応した補正データを予め用意して、この補正データに基づいてターゲットマークの画像部分を補正するようにしたために、簡単に精度良く補正することが可能となる。
さらに、ターゲットマークのボケも考慮して補正を行うことにより、より高い精度でターゲットマークを消去することが可能となる。
また、スルー画を表示する際には、ターゲットマークを強調するようにしたために、より明瞭にターゲットマークを視認することが可能となる。
加えて、製造時に、撮像装置毎にターゲットマークの位置を示す座標を測定してEEPROMに記憶するようにしたために、撮像装置の個体差によることなく、高い精度でターゲットマークの消去や強調を行うことが可能となる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
本発明は、ファインダ光学系による視野の中にターゲットマークを表示し得る撮像装置に好適に利用することができる。
本発明の実施形態1における撮像装置の構成を示すブロック図。 上記実施形態1における撮像装置の外観および光学系の構成を正面斜め方向から示す図。 上記実施形態1における撮像装置の光学系の構成を示す概念図。 上記実施形態1における撮像装置の背面側の構成の概略を示す図。 上記実施形態1において、第2撮像素子から得られるターゲットマークを含む画像の様子を示す図。 上記実施形態1において、第2撮像素子から得られる画像におけるターゲットマークの一部を拡大して示す図。 上記実施形態1のターゲットマーク付きスクリーンにおけるスクリーン部分の分光透過率とターゲットマークの分光透過率とを示す線図。 上記実施形態1において、スクリーン部分を通って第2撮像素子に至る光学経路の分光特性とターゲットマークを通って第2撮像素子に至る光学経路の分光特性とを示す線図。 上記実施形態1において、撮像装置のモードに応じてターゲットマークの消去や強調を行う処理を示すフローチャート。 上記実施形態1において、ターゲットマークの位置座表を撮像装置のEEPROMに書き込むための製造システムの要部を示す図。 上記実施形態1において、ターゲットマークの位置座表を撮像装置のEEPROMに記録する処理を示すフローチャート。 上記実施形態1の第2撮像素子の撮像面におけるターゲットマークの位置座標を示す図。 上記実施形態1において、ターゲットマークの輪郭近傍における画素値の変化の様子を示す図。
符号の説明
1…撮像装置
2…カメラ本体
2a…背面
3…レンズ鏡筒
4…グリップ部
5…レリーズボタン
6…モードダイヤル
7…コントロールダイヤル
11…撮像光学系(ファインダ光学系の一部)
12…メインミラー(ファインダ光学系の一部)
13…ローパスフィルタ
14…第1撮像素子
15…第1撮像素子ドライバ
16…第1TG
17…CDS/AGC回路
18…A/D変換回路
19…DSP
20…AE/AF回路
22…ターゲットマーク付きスクリーン(ターゲットマーク部材)(ファインダ光学系の一部)
22a…スクリーン部分
22b…ターゲットマーク
23…ローパスフィルタ
24…第2撮像素子
24a…撮像面
25…第2撮像素子ドライバ
26…第2TG
27…CDS/AGC回路
28…A/D変換回路
29…DSP(画像処理手段)
30…AE/AF回路
31…CPU
32…EEPROM(記憶手段)
33…RAM
34…D/A変換回路
35…LCD
36…LCDドライバ
37…圧縮/伸張回路
38…記録媒体
41…電源
42…電圧判定回路
43…ROM
44…操作スイッチ
51…可動ミラー(ファインダ光学系の一部)
52,53…ミラー(ファインダ光学系の一部)
54…接眼レンズ(ファインダ光学系の一部)
55…カバーガラス(ファインダ光学系の一部)
58…モニタ切換ボタン
59…十字ボタン
71…書込装置
72…光源
73…拡散板

Claims (5)

  1. 静止画撮影用の第1の撮像素子と、
    上記第1の撮像素子による撮影範囲を視覚的に確認するためのファインダ光学系と、
    上記ファインダ光学系の光路中に配置されていて、測光範囲と測距範囲との少なくとも一方をターゲットマークとして表示するためのターゲットマーク部材と、
    上記ファインダ光学系の少なくとも一部を共用する光路中であって、上記ターゲットマーク部材よりも後方の光路中、に配置された第2の撮像素子と、
    上記第2の撮像素子により撮像された画像における上記ターゲットマークの画像部分の、明るさと色との少なくとも一方を補正する画像処理手段と、
    を具備したことを特徴とする撮像装置。
  2. 上記画像処理手段は、上記第2の撮像素子により撮像された画像から、上記ターゲットマークの画像部分を消去するように、該ターゲットマークの画像部分の明るさと色との少なくとも一方を補正するものであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 上記ターゲットマーク部材は、上記第2の撮像素子に結像されるターゲットマークの光学像の光量が減ずるように、半透明な光学素材により形成されたものであることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 上記ターゲットマークの分光透過率に相応する補正データを記憶する記憶手段をさらに具備し、
    上記画像処理手段は、上記分光透過率に相応する補正データに基づいて上記ターゲットマーク部材が存在していないときの画像を実質的に推定することにより、上記第2の撮像素子により撮像された画像から、上記ターゲットマークの画像部分を消去するように、該ターゲットマークの画像部分の明るさと色との少なくとも一方を補正するものであることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 上記画像処理手段は、上記第2の撮像素子により撮像した画像に対して、上記ターゲットマークの画像部分が明瞭となるように、該ターゲットマークの画像部分の明るさと色との少なくとも一方を補正するものであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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WO2008059961A1 (fr) 2006-11-17 2008-05-22 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Matière active de cathode pour un accumulateur d'électrolyte non aqueux et procédé de production d'une matière active de cathode pour un accumulateur d'électrolyte non aqueux
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