JP4827778B2 - 画像処理装置及び画像処理方法及びプログラム及び記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法及びプログラム及び記憶媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP4827778B2
JP4827778B2 JP2007082742A JP2007082742A JP4827778B2 JP 4827778 B2 JP4827778 B2 JP 4827778B2 JP 2007082742 A JP2007082742 A JP 2007082742A JP 2007082742 A JP2007082742 A JP 2007082742A JP 4827778 B2 JP4827778 B2 JP 4827778B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
image
image data
lens
foreign matter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007082742A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008244866A5 (ja
JP2008244866A (ja
Inventor
康裕 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2007082742A priority Critical patent/JP4827778B2/ja
Publication of JP2008244866A publication Critical patent/JP2008244866A/ja
Publication of JP2008244866A5 publication Critical patent/JP2008244866A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4827778B2 publication Critical patent/JP4827778B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)

Description

本発明は、CCDやCMOSセンサ等の撮像素子を用いた撮像装置における、光学ローパスフィルタ等の表面に付着した異物による画像劣化を抑制する技術に関する。特に、複数の画像を重ね合わせて合成する場合の画質改善技術に関する。
近年、デジタルカメラやデジタルビデオカメラなどのように、CCD等の撮像素子を用いて画像信号を生成し、それをデータとして記録する撮像装置が数多く出回るようになってきている。デジタルカメラでは、従来記録媒体として使用していた感光フィルムが不要になり、これに代わって半導体メモリカードやハードディスク装置等のデータ記録媒体にデータ化された画像を記録する。これらのデータ記録媒体はフィルムと違って何度でも書き込み、消去が可能であるので、消耗品にかかる経費が少なくて済み、大変便利である。
通常、デジタルカメラには撮影画像を随時表示可能なLCD(液晶表示器)モニタ装置と、着脱可能な大容量記憶装置が搭載されている。これらの二つの装置を備えたデジタルカメラを利用すると、従来消耗品として使用されてきた記録媒体であるフィルムが不要になるばかりでなく、撮像した画像をLCDモニタ装置に表示してその場で直ちに確認することができる。従って、満足の得られない画像データはその場で消去したり、必要に応じて再撮影したりすることが可能である。さらには、撮影済の画像と現在撮影中の画像とを重ねあわせる多重露光撮影等も容易に実現することが可能となり、フィルムを用いる銀塩カメラと比較すると、写真撮影の効率、応用が飛躍的に高まったと言える。このような利便性と撮像素子の多画素化などの技術革新により、デジタルカメラの利用範囲は拡大しており、近年では一眼レフ方式などレンズ交換が可能なデジタルカメラも多くなってきている。
特開2004−172820号公報
しかしながら、デジタルカメラでは、撮像素子に固定された撮像素子保護ガラス、光学フィルタ等の表面上や光学系(以下、まとめて撮像素子光学系部品)にゴミが付着する場合がある。このような場合、付着したゴミによって光が遮られ、その部分が撮影されないなど、撮影した画像の品質が低下するという問題があった。
デジタルカメラに限らず銀塩フィルムを用いるカメラにおいても、フィルム上にゴミが存在すると写りこんでしまう問題はあったが、フィルムの場合は1コマごとにフィルムが移動するため、すべてのコマに同様のゴミが写りこむことは大変稀である。
しかし、デジタルカメラの撮像素子は移動せず、共通した撮像素子で撮影を行なうため、撮像素子光学系部品に一度ゴミが付着すると、多くのコマ(撮影画像)に同様のゴミが写り込んでしまう。特にレンズ交換式のデジタルカメラにおいては、レンズ交換時にカメラ内にゴミが入り込みやすいという問題がある。
そのため、従来より、ゴミの影が写り込んだ画像から画像処理によりゴミの影の影響を除去して補正する技術が種々検討されている。
ところで、従来より異なるカメラや異なる時期に撮影した画像を合成して多重画像を生成する技術が知られているが、この場合、重ね合わせに用いる画像のそれぞれの撮影時点のゴミの位置が一致しないことが考えられる。このような場合、従来のゴミの影響を除去する技術を適用しようとすると、合成前の画像それぞれについてゴミの影響を除去した後に、あらためて画像の合成処理を行わなければならず、画像の合成処理が煩雑になるという問題があった。
従って、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、異なるゴミの状況にて撮影された画像を用いて多重画像を生成する場合に、画像の合成処理を簡素化して、ユーザの利便性を向上させることである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係わる画像処理装置は、被写体を撮像して得られた第1の画像データと、該第1の画像データとは異なる被写体を撮像して得られた第2の画像データとを合成して、第3の画像データを生成する、画像合成手段と、前記第1の画像データを撮像した撮像装置における撮像素子の前方に配置された光学素子に付着した異物の位置及び大きさの情報を含む第1の異物情報と、前記第2の画像データを撮像した撮像装置における撮像素子の前方に配置された光学素子に付着した異物の位置及び大きさの情報を含む第2の異物情報とを合成して第3の異物情報を生成する、異物情報合成手段と、前記第3の異物情報を前記第3の画像データに関連付けて記憶する記憶手段と、を具備することを特徴とする。
また、本発明に係わる画像処理方法は、画像合成手段が、被写体を撮像して得られた第1の画像データと、該第1の画像データとは異なる被写体を撮像して得られた第2の画像データとを合成して、第3の画像データを生成する、画像合成工程と、異物情報合成手段が、前記第1の画像データを撮像した撮像装置における撮像素子の前方に配置された光学素子に付着した異物の位置及び大きさの情報を含む第1の異物情報と、前記第2の画像データを撮像した撮像装置における撮像素子の前方に配置された光学素子に付着した異物の位置及び大きさの情報を含む第2の異物情報とを合成して第3の異物情報を生成する、異物情報合成工程と、記憶手段が、前記第3の異物情報を前記第3の画像データに関連付けて記憶する記憶工程と、を具備することを特徴とする。
また、本発明に係わるプログラムは、上記の画像処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、本発明に係わる記憶媒体は、上記のプログラムを記憶したことを特徴とする。
本発明によれば、異なるゴミの状況にて撮影された画像を用いて多重画像を生成する場合に、画像の合成処理を簡素化して、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
以下、本発明の好適な一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係わるレンズ交換式一眼レフデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。
図1において、マイクロコンピュータ402は、撮像素子(本実施形態ではCCD)418が出力する画像データの処理や、LCDモニタ装置417の表示制御を初め、カメラ全体の動作を制御する。
スイッチ(SW1)405は、レリーズボタン114(図2参照)の半押し状態でオンになり、スイッチ(SW1)405がオンすると本実施形態のデジタルカメラは撮影準備状態になる。スイッチ(SW2)406は、レリーズボタン114が最後まで押された状態(全押し状態)でオンし、スイッチ(SW2)406がオンすると撮影動作を開始する。
レンズ制御回路407は、撮影レンズ200(図3参照)との通信およびAF(オートフォーカス)時の撮影レンズ200の駆動制御や絞り羽根の駆動制御を行なう。
また、図1において、外部表示制御回路408は、外部表示装置(OLC)409や、ファインダ内の表示装置(不図示)の制御を行なう。スイッチセンス回路410は、カメラに設けられた電子ダイヤル411を含む多数のスイッチ類の信号をマイクロコンピュータ402に伝える。
ストロボ発光調光制御回路412は、X接点412aに接続されており、外部ストロボの制御を行う。測距回路413は、AFのための被写体に対するデフォーカス量を検出する。測光回路414は、被写体の輝度を測定する。
シャッター制御回路415はシャッターの制御を行い、撮像素子に対して適正な露光を行う。LCDモニタ装置417とバックライト照明装置416は、画像表示装置を構成している。記憶装置419は例えばカメラ本体に着脱可能なハードディスクドライブや半導体メモリカード等である。
また、マイクロコンピュータ402には、A/Dコンバータ423、画像バッファメモリ424、DSPなどからなる画像処理回路425、撮像素子内の所定画素そのものに欠陥があることを記憶している画素欠陥位置メモリ426が接続されている。また、ゴミによる画像不良を起こしている撮像素子内の画素位置を記憶しているゴミ位置メモリ427も接続されている。なお、画素欠陥位置メモリ426およびゴミ位置メモリ427は不揮発性メモリを用いることが好ましい。また、画素欠陥位置メモリ426とゴミ位置メモリ427には、同一メモリ空間の異なるアドレスを用いても良い。
また、428はメモリであり、本実施形態ではマイクロコンピュータ402が実行するプログラム等を記憶する。
図2は、本実施形態に係わるデジタルカメラの外観を示す斜視図、図3は図2の垂直断面図である。
図2において、カメラ本体100の上部には、ファインダ観察用の接眼窓111、AE(自動露出)ロックボタン112、AFの測距点選択ボタン113、撮影操作をするためのレリーズボタン114が設けられている。また、電子ダイヤル411、撮影モード選択ダイヤル117、および外部表示装置409も設けられている。電子ダイヤル411は、他の操作ボタンと併用してカメラに数値を入力したり、撮影モードを切り換えたりするための多機能信号入力装置である。また、外部表示装置409は、液晶表示装置から構成され、シャッタースピード、絞り、撮影モードなどの撮影条件や、他の情報を表示する。
また、カメラ本体100の背面には、撮影された画像や各種設定画面などを表示するLCDモニタ装置417、LCDモニタ装置417をオン/オフするためのモニタスイッチ121、十字配置スイッチ116、およびメニューボタン124が設けられている。
十字配置スイッチ116は、上下左右に配された4つのボタンと、中央に配されたSETボタンを有し、ユーザーがLCDモニタ装置417に表示されるメニュー項目などの選択や実行をカメラに指示するために用いられる。
メニューボタン124は、LCDモニタ装置417にカメラの各種設定を行うためのメニュー画面を表示させるためのボタンである。例えば、撮影モードを選択、設定する時は、このメニューボタン124を押した後、十字配置スイッチ116の上下左右のボタンを操作して希望のモードを選択し、希望のモードが選択された状態でSETボタンを押すことにより設定が完了する。このメニューボタン124と十字配置スイッチ116は、多重露光撮影時の画像選択や、条件の設定等にも使用される。
本実施形態のLCDモニタ装置417は透過型であるため、LCDモニタ装置の駆動だけでは画像を視認することはできず、必ずその裏面には図3に示すようにバックライト照明装置416が必要である。このようにLCDモニタ装置417とバックライト照明装置416は画像表示装置を構成している。
図3に示すように、撮像光学系である撮影レンズ200はカメラ本体100に対してレンズマウント202を介して着脱可能である。図3において201は撮影光軸、203はクイックリターンミラーである。
クイックリターンミラー203は撮影光路中に配置され、撮影レンズ200からの被写体光をファインダ光学系に導く位置(図3に示す位置、斜設位置と呼ぶ)と撮影光路外に退避する位置(退避位置と呼ぶ)との間で移動可能である。
図3において、ピント板204上にはクイックリターンミラー203からファインダ光学系に導かれる被写体光が結象される。205はファインダの視認性を向上させるためのコンデンサレンズ、206はペンタゴナルダハプリズムであり、ピント板204およびコンデンサレンズ205を通った被写体光をファインダ観察用の接眼レンズ208および測光センサ207に導く。
209,210はそれぞれシャッターを構成する後幕と先幕で、これら後幕209、先幕210の開放によって後方に配置されている固体撮像素子である撮像素子418が必要時間だけ露光される。撮像素子418によって画素毎の電気信号に変換された撮影画像は、A/Dコンバータ423や画像処理回路425などによって処理され、画像データとして記憶装置419に記録される。
撮像素子418はプリント基板211に保持されている。このプリント基板211の後方には、もう一枚のプリント基板である表示基板215が配置されている。この表示基板215の反対側の面にLCDモニタ装置417およびバックライト照明装置416が配置されている。
419は画像データを記録する記憶装置、217は電池(携帯用電源)である。この記憶装置419および電池217は、カメラ本体に対して着脱可能である。
(ゴミ検出処理)
図4は、デジタルカメラにおけるゴミ検出処理(ゴミによって画像不良が生じている画素位置の検出処理)を説明するフローチャートである。本処理は、マイクロコンピュータ402がメモリ428に記憶されたゴミ検出処理プログラムを実行することにより実施される。なお、上記でゴミと呼んでいるものは、カメラ内に侵入した塵埃等の異物であり、本明細書では、ゴミを異物と呼ぶこともある。
ゴミ検出処理は、ゴミ検出用画像を撮像することにより行われる。ゴミ検出処理を行う場合、面光源装置の出射面や白い壁などの均一な色を持つ面にレンズ200の撮影光軸201を向けてカメラを設置し、ゴミ検出の準備を行なう。または、レンズマウント202にゴミ検出用のライトユニット(レンズの代わりに装着する小型の点光源装置)を装着し、ゴミ検出の準備を行なう。ライトユニットの光源は例えば白色LEDが考えられ、発光面のサイズを予め定めた絞り値相当になるように調整される。
準備が終了した後、例えば十字スイッチ116からゴミ検出処理の開始が指示されると、マイクロコンピュータ402は、まず絞りの設定を行う。撮像素子近傍のゴミはレンズの絞り値によって結像状態が変わり、レンズの瞳位置によって位置が変化する。したがって、ゴミ補正データにはゴミの位置や大きさに加え、検出時の絞り値とレンズの瞳位置情報が保持される。
ただし、ゴミ補正データを作成する段階で、異なるレンズを用いたとしても常に同じ絞り値を使うことを予め決めておけば、必ずしもゴミ補正データ内に絞り値を保持する必要は無い。また、瞳位置に関してもライトユニットを用いたり、特定のレンズのみ使用を許可することで、同様に必ずしもゴミ補正データ内に瞳位置情報を保持する必要はない。なお、ここで瞳位置とは、射出瞳の撮像面(焦点面)からの距離を言う。
ここでは、ステップS21にて例えばF16が指定される。
次にステップS22にてマイクロコンピュータ402はレンズ制御回路407に対し、撮影レンズ200の絞り羽根制御を行わせ、ステップS21で指定された絞り値に絞りを設定する。さらに、ステップS23にてフォーカス位置を無限遠に設定する。
撮影レンズの絞り値とフォーカス位置が設定されると、ステップS24で、ゴミ検出モードでの撮影を実行する。ステップS24で行う撮像処理ルーチンの詳細に関しては図9を用いて後に説明する。撮影された画像データは、バッファメモリ424に格納される。
撮影が終了すると、ステップS25にて撮影時の絞り値とレンズ瞳位置を取得する。次にステップS26にて画像処理回路425に画像バッファメモリ424に記憶されている撮影画像の各画素に対応するデータを読み出す。
ステップS27にて画像処理回路425は、図6に示す処理を行い、ゴミが存在する画素の位置と大きさを取得する。なお、図6に示す処理については後述する。
次にステップS28にてステップS27で取得したゴミが存在する画素の位置と大きさ、およびステップS25で取得した絞り値とレンズ瞳位置情報を、ゴミ位置メモリ427に登録する。ここで、前述したライトユニットを用いた場合には、レンズ情報を取得できない。そこで、レンズ情報が取得できない場合は、ライトユニットを使ったと判断し、予め定められたレンズ瞳位置情報と、ライトユニットの光源径から算出される換算絞り値を登録する。
ここで、ステップS28において、予め画素欠陥位置メモリに記録されている製造時からの不良画像(画素欠陥)の位置と、読み出した画像データの位置を比べて画素欠陥であるかどうかを確認する。そして、画素欠陥によるものではないと判断された領域のみ、ゴミ位置メモリ427に位置を登録しても良い。
ゴミ位置メモリ427に格納されるゴミ補正データのデータ形式例を図5に示す。図5に示した通り、ゴミ補正データには、検出用画像撮影時の、レンズ情報とゴミの位置、大きさの情報が格納される。このゴミ補正データは、通常撮影時に画像データの撮影情報と共に画像に添付され、後に説明するゴミ除去処理で利用される。また、多重露光撮影時には、合成用のゴミ補正データ生成のために利用される。
具体的には、ゴミを検出するための画像である検出画像撮影時のレンズ情報として、検出画像撮影時における実際の絞り値(F値)と、そのときのレンズ瞳位置を格納する。続いて記憶領域に検出したゴミ領域の数(整数値)を格納し、これに続き、個々の具体的なゴミ領域のパラメータを、ゴミ領域の数だけ繰り返して格納する。ゴミ領域のパラメータは、ゴミの半径(例えば2バイト)、有効画素領域における中心のx座標(例えば2バイト)、同じく中心のy座標(例えば2バイト)である。
ゴミ位置メモリ427の大きさ等によりゴミ補正データサイズに制限がある場合、ステップS27で得たゴミ領域の先頭から優先してデータを格納する。
(ゴミ領域取得ルーチン)
次に、図6から図8を参照して、図4のステップS27で行われるゴミ領域取得ルーチンについて説明する。
図7に示すように、図4のステップS26で読み出した画像データをメモリ上に展開し、予め定められたブロック単位で処理を行う。これは、レンズやセンサ特性に起因する周辺減光に対応するためである。周辺減光とは、レンズの中央部に比べ周辺部の輝度が落ちてしまう現象であり、レンズの絞りを小さくすることである程度軽減されることが知られている。しかし、絞りを絞った状態でも、撮影画像に対して予め定められたスレッショルド値でゴミ位置の判定を行うと、レンズによっては周辺部のゴミが正確に検出できなくなるという問題がある。そこで、画像をブロック分割して周辺減光の影響を軽減する。
単純にブロック分割すると、ブロックとブロックの間でスレッショルド値が異なる場合、ブロック間をまたぐゴミの検出がずれてしまうという問題がある。そこで、ブロック間をオーバーラップさせ、オーバーラップ領域を構成するブロックのいずれかでゴミと判定された画素をゴミ領域として扱う。
ブロック内のゴミ領域判定は、図6に示す処理の流れで行う。まず、ブロック内の最大輝度Lmax、平均輝度Laveを算出し、次式を用いてブロック内のスレッショルド値T1を算出する。
T1=Lave×0.6+Lmax×0.4
次に、ステップS61にて輝度値がスレッショルド値を超えない画素をゴミ画素とし、ステップS62にてゴミ画素によって構成される孤立領域を各々一つのゴミ領域di(i=0,1,…,n)とする。
図8に示すように、ゴミ領域毎に、ゴミ領域を構成する画素の水平方向の座標の最大値Xmaxおよび最小値Xmin、垂直方向の座標の最大値Ymaxおよび最小値Yminを求める。そして、ゴミ領域diのサイズを表す半径riを次式によって算出する(ステップS63)。
ri=√[{(Xmax−Xmin)/2}2+{(Ymax−Ymin)/2}2
Xmax、Xmin、Ymax、Yminとriの関係を、図8に示す。
その後ステップS64で、ゴミ領域毎の平均輝度値を算出する。
ゴミ位置メモリ427のサイズによる制限などにより、ゴミ補正データのデータサイズが制限されている場合がある。このような場合に対応するために、ステップS65にてゴミ位置情報を大きさやゴミ領域の平均輝度値によってソートする。例えば、riの大きい順にソートする。riが等しい場合、平均輝度値の低い順にソートする。このようにすることで、目立つゴミを優先してゴミ補正データに登録することが出来る。なお、ソート済みのゴミ領域の中心座標をDi(x,y)、ゴミ領域Di(x,y)の半径をRiとする。
(撮像処理ルーチン)
次に、図9に示すフローチャートを参照して、撮像処理ルーチンの詳細について説明する。ここで説明する撮像処理ルーチンは、通常の撮影を行う場合の処理、図4のゴミ検出用画像の撮影動作のステップS24で行われる処理、及び多重露光動作(後述する図10のステップS303)で行われる処理に共通するものである。
なお、本処理はマイクロコンピュータ402がメモリ428に記憶された撮像処理プログラムを実行することにより実施される。
この撮像処理ルーチンが実行されると、ステップS201でマイクロコンピュータ402は、図3に示すクイックリターンミラー203を作動させ、いわゆるミラーアップを行い、撮影光路外にクイックリターンミラー203を退避させる。
次に、ステップS202で撮像素子での電荷蓄積を開始させ、次のステップS203では図3に示したシャッターの先幕210、後幕209をそれぞれ走行させて露光を行う。そして、ステップS204で撮像素子の電荷蓄積を終了し、次のステップS205で撮像素子から画像信号を読み出してA/Dコンバータ423および画像処理回路425で処理した画像データをバッファメモリ424に一次記憶する。
次のステップS206で撮像素子から全ての画像信号の読み出しが終了すると、ステップS207でクイックリターンミラー203をミラーダウンし、クイックリターンミラーを斜設位置に戻して一連の撮像動作を終了する。
ステップS208、S209において、通常撮影か多重露光撮影かゴミ検出用画像撮影かを判断し、通常撮影時にはステップS210へ進んで撮影時のカメラ設定値等と共に図5に示したゴミ補正データを画像に関連付けて記憶装置419に記録する。具体的には、撮影時のカメラ設定値等が記録される画像ファイルのヘッダ領域であるExif領域にゴミ補正データを追記することで、関連付けを実現することが出来る。
また、ステップSS208、S209において、ゴミ検出用画像撮影、あるいは多重露光撮影である場合には、そのままこのルーチンを終了する。
次に、本発明の主要部分である、多重露光撮影時の異物情報処理の詳細について説明する。
(多重露光撮影動作)
図10に示すフローチャートを参照して、多重露光撮影動作の詳細について説明する。本処理はマイクロコンピュータ402がメモリ428に記憶された多重露光撮影動作プログラムを実行することにより実施される。
この多重露光撮影動作のルーチンが実行されると、ステップS301で撮影者により多重露光撮影に使用する画像の選択が行われる。マイクロコンピュータ402は、メニューボタン124、および、十字配置スイッチ116の操作により多重露光撮影モードが選択されると、LCDモニタ装置417に、記憶装置419に格納されている画像の所定枚数分のインデックスを同時に表示する。インデックス画像表示中に、電子ダイヤル411が操作されると、表示される画像のインデックスが順次切替っていく。また、十字配置スイッチ116の操作が行われると、画面に表示されているインデックス画像中で何れの画像を選択するかの動作が行なわれる。例えば、インデックス画像中で選択されている画像に対してのみ画像の周りに枠が表示され、十字配置スイッチ116の操作により、選択されている画像が切替っていく。そして、SETボタンが押されると現在選択中の枠が表示されている画像が多重露光に使用される画像として決定され、画像データが記憶装置419から、画像バッファメモリ424へ展開される。この際、画像データと合わせてExif領域に記録されているゴミ補正データも合わせて展開される。
次にステップS302にて、多重露光条件の設定が行われる。多重露光条件の設定とは、ステップS301にて選択された画像(以降、画像A)と、実際の撮影画像(以降、画像B)を合成する際の重み付けの設定である。例えば、2:8や5:5のようにトータルの比率が10となるように選択可能な構成とすれば良い。この数値の入力は、十字配置スイッチ116およびSETボタンにより行なわれる。
次にステップS303の撮像処理ルーチン(図9で説明したルーチン)により、撮像動作が行われ、画像Bの撮影データが取得される。
次に、ステップS304において、ステップS301で選択された画像Aと、ステップS303で撮影した画像Bの合成が行われる。画像合成は、画像バッファメモリ424に展開されているそれぞれの画像を、画像処理回路425を用いて加算することにより行われる。この際、それぞれの画像に対してステップS302にて設定された重み付けに応じた係数を乗じて加算が行われる。すなわち、2:8と設定されている場合には、画像データAに対しては0.2の係数を乗じ、画像データBに対しては0.8の係数を乗じて加算が行われる。
次に、ステップS304にて多重露光画像に対する異物情報の合成が行われる。ステップS304で行うゴミ補正データ合成の詳細に関しては図11を参照して後に説明する。
次に、ステップS306にて、ステップS303で生成した合成画像データとステップS305で生成したゴミ補正データを関連付けて記憶装置419に記録する。ゴミ補正データはExif領域に記録される。また、画像B撮影時の撮影条件も合わせて記録される。
なお、上記では、画像Aが記憶装置419から読み出された画像、画像Bが新たに撮影された画像として説明したが、これ以外に、画像Bも記憶装置419から読み出された画像であってもよい。即ち、既に記憶装置419に記憶されている画像同士を合成する場合にも本発明は適用可能である。
(ゴミ補正データ合成)
次に、図11に示すフローチャートを参照して、図10のステップS305で行われるゴミ補正データ合成の詳細について説明する。本処理はマイクロコンピュータ402がメモリ428に記憶されたゴミ補正データ合成プログラムを実行することにより実施される。
ステップS401にて、図10のステップS302で設定された多重露光条件が取得される。
次に、ステップS402にて図10のステップS301にて選択した画像Aと、図10のステップS303の実撮影で取得した画像Bのゴミ補正データおよび撮影条件をそれぞれ取得する。
前述の通り、ゴミ補正データの情報としてはゴミ領域の中心座標Di(x,y)とゴミ領域の半径Ri、ゴミ補正データ取得時のレンズ絞り値f1とレンズ瞳位置L1である。また、画像取得時の撮影条件とはレンズ絞り値f2とレンズ瞳位置L2である。
ここで、画像Aに対するゴミ補正データおよび撮影条件を、以下のように表す。
ゴミ領域の中心座標:Di_A(x,y)
ゴミ領域の半径:Ri_A
ゴミ補正データ取得時のレンズ絞り値:f1_A
ゴミ補正データ取得時のレンズ瞳位置:L1_A
画像取得時のレンズ絞り値:f2_A
画像取得時のレンズ瞳位置:L2_A
また、画像Bに対するゴミ補正データおよび撮影条件を、以下のように表す。
ゴミ領域の中心座標:Di_B(x,y)
ゴミ領域の半径:Ri_B
ゴミ補正データ取得時のレンズ絞り値:f1_B
ゴミ補正データ取得時のレンズ瞳位置:L1_B
画像取得時のレンズ絞り値:f2_B
画像取得時のレンズ瞳位置:L2_B
上記画像Aのゴミ補正データおよび撮影条件は、記憶装置419に記録されている画像ファイルのExif領域から取得される。また、上記画像Bのゴミ補正データは、ゴミ位置メモリ427に記憶されているデータより取得される。また、撮影条件には、図10のステップS303で実行される撮像処理時の撮影条件が用いられる。
次に、ステップS403にて、ステップS402にて取得したゴミ補正データの合成を行なう。ここで、ゴミの画像に対する写り込みの影響はゴミ補正データ取得時の絞り値f1とレンズ瞳位置L1と、通常撮影時の絞り値f2とレンズ瞳位置L2により以下の式により与えられる。Hは撮像素子418の表面とゴミの距離であり、dは画像中心から座標Di(x,y)までの距離である。
Di’(x,y)=(L2×(L1−H)×d/((L2−H)×L1))×Di(x,y)
Ri’=(Ri×f1/f2)
ここで、Di’(x,y)は、画像に写り込んだゴミの影の中心座標であり、Ri’は、画像に写り込んだゴミの影の半径である。
上式より、実際の画像へのゴミの写り込み位置と大きさは、ゴミ補正データ取得時の絞り値f1とレンズ瞳位置L1、通常撮影時の絞り値f2とレンズ瞳位置L2に影響されることがわかる。従って、画像Aと画像Bに対してこれらの条件が異なる場合には、単純に画像A、画像Bのゴミ領域の中心座標情報と、ゴミ領域の半径情報を合成して図5で示したフォーマットで保存することはできない。即ち、画像A、画像Bのゴミデータを分類して管理しておく必要がある。ところが、このように画像A、画像Bのゴミデータを分類して管理すると、多重露光撮影時の画像と、通常撮影時の画像とで、ゴミ除去処理を同様に扱うことが出来ない。
そこで、本実施形態では、多重露光撮影画像においても通常撮影画像のゴミ除去処理と同様の扱いが可能となるように、画像Aにおけるゴミ領域の中心座標Di_A(x,y)とゴミ領域の半径Ri_Aを、画像Bの各種条件を用いて変換する。すなわち、画像Bのゴミ補正データ取得時のレンズ絞り値およびレンズ瞳位置条件と、画像B取得時のレンズ絞り値およびレンズ瞳位置条件を用いて画像Aのゴミの写り込み位置と大きさが算出できるように変換する。画像Aのゴミ補正データを画像Bの各種条件を用いて変換した後のゴミ領域の中心座標Di’’_A(x,y)とゴミ領域の半径Ri_A’’は次式で与えられる。
Di_A’’(x,y)=(L2_A×(L1_A−H)/((L2_A−H)×L1_A))×((L2_B−H)×L1_B))/(L2_B×(L1_B−H))×Di(x,y)
Ri_A’’=Ri×f1_A/f2_A×f2_B/f1_B
ここで、Di_A’’(x,y)とRi_A’’は、画像Bのゴミ補正データ取得撮影時の絞り値f1_Bとレンズ瞳位置L1_B、通常撮影時の絞り値f2_Bとレンズ瞳位置L2_Bにより画像への写り込みを算出できる形式に変換されている。そのため、画像Bのゴミ領域の中心座標Di_B(x,y)及びゴミ領域の半径Ri_Bと同様に扱うことができる。
すなわち、Di_A’’(x,y)、Ri_A’’とDi_B(x,y)、Ri_Bを単純に合成する。そして、その合成したものを、通常撮影時のゴミ補正データと同様に、ゴミ領域の中心座標Di(x,y)、Riとして図5で示されるゴミ補正データのデータ形式で記憶装置419に記録しておけばよい(ステップS405)。このとき、図5中に示されるF値及びレンズ瞳位置の情報は画像Bのゴミ補正データ取得時のレンズ絞り値f1_B、レンズ瞳位置L1_Bを記録しておけば良い。
ここで、Di_A’’(x,y)、Ri_A’’とDi_B(x,y)、Ri_Bを合成する際に、多重露光撮影条件を考慮してソートするようにしても良い(ステップS404)。すなわち、多重露光撮影時の重み付けを乗算した値を元にソートしたり、A、Bそれぞれのゴミ領域の平均輝度値に多重露光撮影時の重み付けを乗算した値に対してソートしても良い。これにより、多重露光時の重み付けの差による、ゴミの見え方の影響を考慮することが可能となる。
以上により、多重露光時の画像データに対して、ゴミ補正データを通常撮影時のデータと同様に単一のデータとして関連付けることが可能となる。これにより、次に説明するゴミ除去処理において、通常撮影画像であるのか、多重露光撮影画像であるのかを区別することなく同様の処理にてゴミ除去処理を行なうことが可能となる。
(ゴミ除去処理)
次に、画像中からゴミの影の部分の影響を除去するゴミ除去処理の流れについて説明する。ゴミ除去処理は、デジタルカメラ本体ではなく、別途用意した画像処理装置上で行う。
図12は、画像処理装置のシステム構成の概略を示した図である。
CPU1001は、システム全体の動作をコントロールし、一次記憶部1002に格納されたプログラムの実行などを行う。一次記憶部1002は、主にメモリであり、二次記憶部1003に記憶されたプログラムなどを読み込んで格納する。二次記憶部1003は、例えばハードディスクなどがこれに該当する。一般に一次記憶部の容量は二次記憶部の容量より小さく、一次記憶部に格納しきれないプログラムやデータなどは二次記憶部に格納される。
入力デバイス1004とは例えば、システムのコントロールに用いるマウスやキーボードの他、画像データの入力に必要なカードリーダー、スキャナ、フィルムスキャナなどがこれに該当する。出力デバイス1005とは例えば、モニタやプリンタなどが考えられる。
画像処理装置には、複数のプログラムを並列実行可能なオペレーティングシステムが搭載され、ユーザはGUI(Graphical User Interface)を使ってこの装置上で動作するプログラムの操作が可能である。
図13は、画像処理装置における画像編集プログラムのGUIを示す図である。
ウィンドウにはクローズボタン1100とタイトルバー1101が備えられ、クローズボタンを押すことでプログラムを終了する。ファイルを画像表示領域1102にドラッグアンドドロップすることで補正対象画像を指定し、補正対象画像が決定された場合、タイトルバー1101にファイル名を表示した後、画像表示領域1102に対象画像をFit表示する。ここで補正対象画像とは、ゴミ除去処理を行う対象とする画像のことである。実行ボタン1103を押すと、後述するゴミ除去処理を実行し、処理後の画像を画像表示領域1102に表示する。ステップ実行ボタン1104を押すと後述するゴミ除去処理のステップ実行を行い、全てのゴミ領域に対して処理が終了した時点で処理後の画像を画像表示領域1102に表示する。保存ボタン1105を押すと、処理後の画像を保存する。 画像処理装置におけるゴミ処理除去の流れを、図14に示す。
まず、デジタルカメラ内又はデジタルカメラから取り外された記憶装置419からゴミ補正データが添付された画像データを画像処理装置に取り込んで、一次記憶部1002又は二次記憶部1003に記憶する(ステップS90)。
次に、画像データ(ゴミ除去処理を行う対象となる画像データ)から、ステップS208で撮影画像に添付されたゴミ補正データを抽出する(ステップS91)。
次に、ステップS91で抽出したゴミ補正データから座標列Di(i=1,2,…n)、半径列Ri(i=1,2,…,n)、絞り値f1とレンズ瞳位置L1を得る(ステップS92)。ステップS93で、画像の撮影時の絞り値f2とレンズ瞳位置L2を取得し、ステップS94でDiを次式で変換する。
Di’(x,y)=(L2×(L1−H)×d/((L2−H)×L1))×Di(x,y)
Ri’=(Ri×f1/f2)
ここでの単位はピクセルである。
ステップS95で座標Di’、半径Ri’で示される領域内のゴミを検出し、補間処理を適用する。ゴミ領域補間処理は、公知の欠損領域補間法で行う。公知の欠損領域補間法には例えば、特開2001−223894号公報に開示されているパターン置換がある。特開2001−223894号公報では赤外光を用いて欠損領域を特定しているが、本実施形態ではゴミ領域を欠損領域として扱い、パターン置換によりゴミ領域を周囲の正常画素で補間する。パターン置換で埋められない画素については、パターン置換後の画像データに対し、補間対象画素に最も近い順に正常画素をp個選択し、その平均色を用いて補間する。
ステップS96で全ての座標についてゴミ除去処理が終了したかどうかを判定し、全ての座標について処理が終わっていれば処理を終了し、そうでなければステップS95に戻る。
このように画像に添付されているゴミ補正データによりゴミ除去処理が可能である。
以上説明したように、本実施形態で示したゴミ補正データの合成処理により多重露光撮影により得られた画像データにおいても、通常撮影時の画像データと同様の形式でゴミ補正データが添付されている。そのため、多重露光撮影画像に対しても通常撮影時の画像と同様にゴミ除去処理が可能となる。
(他の実施形態)
上記の実施形態では、デジタルカメラ本体にて画像合成及び、異物情報合成処理を実行した。しかし、デジタルカメラ側では、通常撮影のみを実施し、多重露光のための画像の合成及び、ゴミ補正データの合成は別途用意された画像処理装置を用いて実行する構成としても良い。
また、上記の実施形態で示したゴミ補正データの合成を行うか、行わないかを選択できる構成としても良い。
また、上記の実施形態では、ゴミ除去処理を画像処理装置を用いて実行するように構成しているが、デジタルカメラ内で処理を行っても良い。この場合、ゴミ除去処理の負荷を考慮し、撮影時以外の、マイクロコンピュータ402の処理が空いている時間を利用して、合成されたゴミ補正データに基づいてゴミ除去処理を行うようにすれば良い。
さらに、上記の実施形態では、2枚の画像を合成する場合について説明したが、本発明は、3枚以上の複数の画像を合成する場合にも適用可能である。
また、各実施形態の目的は、次のような方法によっても達成される。すなわち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは、装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、本発明には次のような場合も含まれる。すなわち、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
さらに、次のような場合も本発明に含まれる。すなわち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、プログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または、全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した内容に対応するプログラムコードが格納されることになる。
本発明の一実施形態に係わるレンズ交換式一眼レフデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。 一実施形態のデジタルカメラの外観斜視図である。 一実施形態のデジタルカメラの内部構造を示す垂直断面図である。 一実施形態のデジタルカメラにおけるゴミ検出処理を説明するフローチャートである。 ゴミ補正データのデータ形式例を示す図である。 図4のステップS27で行なわれるゴミ領域取得ルーチンの詳細を説明するフローチャートである。 図6のステップS62で行なわれるゴミ領域判定処理の処理単位を示す図である。 図6のステップS63で行なわれるゴミ領域サイズ算出の概要を示す図である。 撮像処理ルーチンの詳細を説明するフローチャートである。 多重露光撮影の詳細を説明するフローチャートである。 図10のステップS305で行なわれるゴミ補正データ合成処理の詳細を説明するフローチャートである。 画像処理装置のシステム構成の概略を示した図である。 画像処理装置におけるGUIの例を示す図である。 ゴミ除去処理の詳細を説明するフローチャートである。
符号の説明
100 カメラ本体
200 撮影レンズ
202 レンズマウント
418 撮像素子

Claims (14)

  1. 被写体を撮像して得られた第1の画像データと、該第1の画像データとは異なる被写体を撮像して得られた第2の画像データとを合成して、第3の画像データを生成する、画像合成手段と、
    前記第1の画像データを撮像した撮像装置における撮像素子の前方に配置された光学素子に付着した異物の位置及び大きさの情報を含む第1の異物情報と、前記第2の画像データを撮像した撮像装置における撮像素子の前方に配置された光学素子に付着した異物の位置及び大きさの情報を含む第2の異物情報とを合成して第3の異物情報を生成する、異物情報合成手段と、
    前記第3の異物情報を前記第3の画像データに関連付けて記憶する記憶手段と、
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記異物情報合成手段は、前記第1の画像データを撮像した撮像装置における撮影レンズに関する情報である第1のレンズ情報と、前記第2の画像データを撮像した撮像装置における撮影レンズに関する情報である第2のレンズ情報とを用いて、前記第1及び第2の異物情報を合成して前記第3の異物情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1のレンズ情報とは、前記第1の画像データを撮像した撮像装置における撮影時の撮影レンズの絞り値と瞳位置に関する情報であり、前記第2のレンズ情報とは、前記第2の画像データを撮像した撮像装置における撮影時の撮影レンズの絞り値と瞳位置に関する情報であることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記異物情報合成手段は、前記第1の画像データを撮像した撮像装置における前記異物の位置及び大きさを検出するための異物検出用画像を撮影した撮影レンズに関する情報である第3のレンズ情報と、前記第2の画像データを撮像した撮像装置における前記異物の位置及び大きさを検出するための異物検出用画像を撮影した撮影レンズに関する情報である第4のレンズ情報とをさらに用いて、前記第1及び第2の異物情報を合成して前記第3の異物情報を生成することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 前記第3のレンズ情報とは、前記第1の画像データを撮像した撮像装置における前記異物検出用画像の撮影時の撮影レンズの絞り値と瞳位置に関する情報であり、前記第4のレンズ情報とは、前記第2の画像データを撮像した撮像装置における前記異物検出用画像の撮影時の撮影レンズの絞り値と瞳位置に関する情報であることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記異物情報合成手段は、前記画像合成手段における前記第1の画像データと前記第2の画像データに対する重み付けに基づいて、前記第1及び第2の異物情報を合成して前記第3の異物情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 画像合成手段が、被写体を撮像して得られた第1の画像データと、該第1の画像データとは異なる被写体を撮像して得られた第2の画像データとを合成して、第3の画像データを生成する、画像合成工程と、
    異物情報合成手段が、前記第1の画像データを撮像した撮像装置における撮像素子の前方に配置された光学素子に付着した異物の位置及び大きさの情報を含む第1の異物情報と、前記第2の画像データを撮像した撮像装置における撮像素子の前方に配置された光学素子に付着した異物の位置及び大きさの情報を含む第2の異物情報とを合成して第3の異物情報を生成する、異物情報合成工程と、
    記憶手段が、前記第3の異物情報を前記第3の画像データに関連付けて記憶する記憶工程と、
    を具備することを特徴とする画像処理方法。
  8. 前記異物情報合成工程では、前記第1の画像データを撮像した撮像装置における撮影レンズに関する情報である第1のレンズ情報と、前記第2の画像データを撮像した撮像装置における撮影レンズに関する情報である第2のレンズ情報とを用いて、前記第1及び第2の異物情報を合成して前記第3の異物情報を生成することを特徴とする請求項7に記載の画像処理方法。
  9. 前記第1のレンズ情報とは、前記第1の画像データを撮像した撮像装置における撮影時の撮影レンズの絞り値と瞳位置に関する情報であり、前記第2のレンズ情報とは、前記第2の画像データを撮像した撮像装置における撮影時の撮影レンズの絞り値と瞳位置に関する情報であることを特徴とする請求項8に記載の画像処理方法。
  10. 前記異物情報合成工程では、前記第1の画像データを撮像した撮像装置における前記異物の位置及び大きさを検出するための異物検出用画像を撮影した撮影レンズに関する情報である第3のレンズ情報と、前記第2の画像データを撮像した撮像装置における前記異物の位置及び大きさを検出するための異物検出用画像を撮影した撮影レンズに関する情報である第4のレンズ情報とをさらに用いて、前記第1及び第2の異物情報を合成して前記第3の異物情報を生成することを特徴とする請求項8に記載の画像処理方法。
  11. 前記第3のレンズ情報とは、前記第1の画像データを撮像した撮像装置における前記異物検出用画像の撮影時の撮影レンズの絞り値と瞳位置に関する情報であり、前記第4のレンズ情報とは、前記第2の画像データを撮像した撮像装置における前記異物検出用画像の撮影時の撮影レンズの絞り値と瞳位置に関する情報であることを特徴とする請求項10に記載の画像処理方法。
  12. 前記異物情報合成工程では、前記画像合成工程における前記第1の画像データと前記第2の画像データに対する重み付けに基づいて、前記第1及び第2の異物情報を合成して前記第3の異物情報を生成することを特徴とする請求項7に記載の画像処理方法。
  13. 請求項7乃至12のいずれか1項に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  14. 請求項13に記載のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
JP2007082742A 2007-03-27 2007-03-27 画像処理装置及び画像処理方法及びプログラム及び記憶媒体 Expired - Fee Related JP4827778B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007082742A JP4827778B2 (ja) 2007-03-27 2007-03-27 画像処理装置及び画像処理方法及びプログラム及び記憶媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007082742A JP4827778B2 (ja) 2007-03-27 2007-03-27 画像処理装置及び画像処理方法及びプログラム及び記憶媒体

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2008244866A JP2008244866A (ja) 2008-10-09
JP2008244866A5 JP2008244866A5 (ja) 2010-05-06
JP4827778B2 true JP4827778B2 (ja) 2011-11-30

Family

ID=39915652

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007082742A Expired - Fee Related JP4827778B2 (ja) 2007-03-27 2007-03-27 画像処理装置及び画像処理方法及びプログラム及び記憶媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4827778B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5462560B2 (ja) * 2009-09-08 2014-04-02 キヤノン株式会社 画像処理装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3539394B2 (ja) * 2001-03-26 2004-07-07 ミノルタ株式会社 画像処理装置、プログラムおよび記録媒体
JP3826878B2 (ja) * 2002-11-19 2006-09-27 コニカミノルタフォトイメージング株式会社 撮像装置
JP4186699B2 (ja) * 2003-05-16 2008-11-26 株式会社ニコン 撮像装置および画像処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008244866A (ja) 2008-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4590355B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法及びプログラム
KR100815512B1 (ko) 촬상장치 및 그 제어 방법
JP4799462B2 (ja) 画像処理装置及びその制御方法及びプログラム及び記憶媒体及び撮像装置
KR100971742B1 (ko) 화상처리장치 및 그 제어방법
JP4771539B2 (ja) 画像処理装置及びその制御方法及びプログラム
JP4771540B2 (ja) 画像処理装置及びその制御方法及び画像処理方法及びプログラム
JP2008033442A (ja) 画像処理装置及びその制御方法及びプログラム
JP5400504B2 (ja) 撮像装置、画像処理装置、制御方法、及びプログラム
JP5078446B2 (ja) 画像処理装置及びその制御方法及びプログラム
JP4960852B2 (ja) 画像処理装置及びその制御方法及びレンズ交換式一眼レフデジタルカメラ及びプログラム
JP4827778B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法及びプログラム及び記憶媒体
JP5462560B2 (ja) 画像処理装置
JP2010098698A (ja) 撮像装置及びその制御方法及びプログラム
JP2008244868A (ja) 撮像装置及びその制御方法及びプログラム及び記憶媒体
JP5094571B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法及びプログラム
JP4480188B2 (ja) 撮像装置およびその制御方法
JP2009152696A (ja) 撮像装置及びその制御方法及びプログラム及び画像処理装置
JP2010014981A (ja) 撮像装置及びその制御方法及びプログラム
JP2008306307A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法及びプログラム
JP2013106226A (ja) 撮像装置の欠陥画素補正手段
JP2014150362A (ja) 撮像装置
JP2009105946A (ja) 電子カメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100324

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100324

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110818

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110909

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110913

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140922

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140922

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees