JP2010098698A - 撮像装置及びその制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが意識しない間でもゴミ位置の検出の機会を捉え、ゴミ位置情報を取得し、ゴミの位置情報の品質を向上させる。
【解決手段】撮像光学系により結像された被写体像を光電変換する撮像部と、ユーザにより操作され、撮像部に被写体像の撮像を行わせる指示を行う撮像指示部と、ユーザにより撮像指示部が操作されたタイミングである第1のタイミング以外の第2のタイミングで撮像部に白飛び画像を撮像させる撮像制御部と、白飛び画像から、撮像部の撮像画面内における異物の位置及び大きさの情報である異物情報を検出する異物検出部とを備える。
【選択図】図5
【解決手段】撮像光学系により結像された被写体像を光電変換する撮像部と、ユーザにより操作され、撮像部に被写体像の撮像を行わせる指示を行う撮像指示部と、ユーザにより撮像指示部が操作されたタイミングである第1のタイミング以外の第2のタイミングで撮像部に白飛び画像を撮像させる撮像制御部と、白飛び画像から、撮像部の撮像画面内における異物の位置及び大きさの情報である異物情報を検出する異物検出部とを備える。
【選択図】図5
Description
本発明は、CCDやCMOSセンサ等の撮像素子を用いた撮像装置における、撮像素子の前方に配置された光学ローパスフィルタ等の光学素子の表面に付着した異物による画質劣化を抑制する技術に関する。
従来より、デジタルカメラにおいては、光学系内(特に撮像素子の前方に配置されたローパスフィルタなどの光学素子の表面)にゴミ等の異物が付着すると、撮影された画像にそれらの異物の影が写り込み、画像の品質が低下するという問題がある。
この問題を解決するために、振動手段を用いて撮像素子に付着した異物を除去する(ふるい落とす)技術が提案されている(特許文献1参照)。
さらに、次のような方法も提案されている。まず、白壁等の一様な被写体を撮影し、ほぼ光学系内の異物のみが写りこんだ画像を撮影する。そして、その画像から光学系内の異物の位置や大きさの情報であるゴミ補正データを作成し、それに基づき本撮影した画像の補正処理を行って、画像の品質を向上させる(特許文献2参照)。
特開平07−151946号公報
特開2004−222231号公報
しかしながら、ゴミの位置情報の取得は、ユーザが意識して行わなければならない。ユーザが行う作業としては、たとえばメニュー画面からゴミ位置検出モードを選択し、一様な白壁等を撮影するといった方法が考えられる。ゴミの位置情報は、ユーザによってこのような操作が行われたときに更新される。つまりユーザがこのような操作を意識的に行わない限りゴミの位置情報は更新されない。
一方、ゴミの位置は時間の経過とともに変化するので、ゴミ位置の検出の頻度は高ければ高いほどよい。ユーザがゴミ位置の検出のための操作を行わないときにでも、ゴミ位置の検出の機会をとらえ、ゴミ位置情報を取得し、ゴミ位置情報の鮮度を保つのが望ましい。
従って、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザが意識しない間でもゴミ位置の検出の機会を捉え、ゴミ位置情報を取得し、ゴミの位置情報の品質を向上させることである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係わる撮像装置は、撮像光学系により結像された被写体像を光電変換する撮像手段と、ユーザにより操作され、前記撮像手段に前記被写体像の撮像を行わせる指示を行う撮像指示部材と、ユーザにより前記撮像指示部材が操作されたタイミングである第1のタイミング以外の第2のタイミングで前記撮像手段に白飛び画像を撮像させる撮像制御手段と、前記白飛び画像から、前記撮像手段の撮像画面内における異物の位置及び大きさの情報である異物情報を検出する異物検出手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係わる撮像装置の制御方法は、撮像光学系により結像された被写体像を光電変換する撮像手段と、ユーザにより操作され、前記撮像手段に前記被写体像の撮像を行わせる指示を行う撮像指示部材と、を備える撮像装置を制御する方法であって、ユーザにより前記撮像指示部材が操作されたタイミングである第1のタイミング以外の第2のタイミングで前記撮像手段に白飛び画像を撮像させる撮像制御工程と、前記白飛び画像から、前記撮像手段の撮像画面内における異物の位置及び大きさの情報である異物情報を検出する異物検出工程と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザがゴミ位置検出のための操作を行わない間でも、ゴミ位置検出の機会を捉え、時間の経過とともに変化するゴミ位置の変化に追従する頻度を上げ、ゴミ位置情報の鮮度を保つことができる。
以下、本発明をレンズ交換式一眼レフデジタルカメラに適用した実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態では、カメラ本体でゴミを検出して、ゴミ補正データを画像データに添付し、カメラ外部の画像処理装置で、画像データに添付されたゴミ補正データを用いて画像データからゴミ除去処理を行なう場合について説明する。
本実施形態では、カメラ本体でゴミを検出して、ゴミ補正データを画像データに添付し、カメラ外部の画像処理装置で、画像データに添付されたゴミ補正データを用いて画像データからゴミ除去処理を行なう場合について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る撮像装置としてのレンズ交換式一眼レフデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。
図1において、マイクロコンピュータ402は、被写体像を光電変換する撮像素子(本実施形態ではCCD)418が出力する画像データの処理や、LCDモニタ装置417の表示制御をはじめ、カメラ全体の動作を制御する。
スイッチ(SW1)405は、レリーズボタン(撮像指示部材)114(図2参照)の半押し状態でオンになり、スイッチ(SW1)405がオンすると本実施形態のデジタルカメラは撮影準備状態になる。スイッチ(SW2)406は、レリーズボタン114が最後まで押された状態(全押し状態)でオンし、スイッチ(SW2)406がオンすると(第1のタイミング)、本実施形態のデジタルカメラは撮影動作を開始する。
レンズ制御回路407は、撮影レンズ200(図3参照)との通信およびAF(オートフォーカス)時の撮影レンズ200の駆動制御や絞り羽根の駆動制御を行う。
また図1において、外部表示制御回路408は、外部表示装置(OLC)409や、ファインダ内の表示装置(不図示)の制御を行う。スイッチセンス回路410は、カメラに設けられた電子ダイヤル411、絞込みボタン429を含む多数のスイッチ類の信号をマイクロコンピュータ402に伝える。
ストロボ発光調光制御回路412は、X接点412aを介して接地されており、外部ストロボの制御を行う。測距回路413は、AFのための被写体に対するデフォーカス量を検出する。測光回路414は、被写体の輝度を測定する。
なお、測光回路414が測定した輝度を基にして、マイクロコンピュータ402は、最適な露光条件の設定や、白飛びの露光条件の設定を行う。
シャッター制御回路415はシャッターの制御を行い、撮像素子に対して適正な露光や白飛びになるような露光を行う。
LCDモニタ装置417とバックライト照明装置416は、画像表示装置を構成している。記録装置419は例えばカメラ本体に着脱可能なハードディスクドライブや半導体メモリカード等である。
また、マイクロコンピュータ402には、A/Dコンバータ423、画像バッファメモリ424、DSPなどからなる画像処理回路425、撮像素子内の所定画素そのものに欠陥があることを記憶している画素欠陥位置メモリ426が接続されている。また、ゴミによる画像不良を起こしている撮像素子内の画素位置を記憶しているゴミ位置メモリ427も接続されている。なお、画素欠陥位置メモリ426およびゴミ位置メモリ427は不揮発性メモリを用いることが好ましい。また、画素欠陥位置メモリ426とゴミ位置メモリ427は、同一メモリ空間の異なるアドレスを用いて記憶しても良い。
また、428は、マイクロコンピュータ402が実行するプログラム等を記憶する不揮発性のメモリである。
図2は、本実施形態に係るデジタルカメラの外観を示す斜視図、図3は図2の垂直断面図である。
図2において、カメラ本体100の上部には、ファインダ観察用の接眼窓111、AE(自動露出)ロックボタン112、AFの測距点選択ボタン113、撮影操作をするためのレリーズボタン114が設けられている。また、電子ダイヤル411、撮影モード選択ダイヤル117、および外部表示装置409も設けられている。電子ダイヤル411は、他の操作ボタンと併用してカメラに数値を入力したり、撮影モードを切り換えたりするための多機能信号入力装置である。また、外部表示装置409は、液晶表示装置から構成され、シャッタースピード、絞り、撮影モードなどの撮影条件や、他の情報を表示する。
また、カメラ本体100の背面には、撮影された画像や各種設定画面などを表示するLCDモニタ装置417、LCDモニタ装置417をオン/オフするためのモニタスイッチ121、十字配置スイッチ116、およびメニューボタン124が設けられている。
十字配置スイッチ116は、上下左右に配された4つのボタンと、中央に配されたSETボタンを有し、ユーザがLCDモニタ装置417に表示されるメニュー項目などの選択や実行をカメラに指示するために用いられる。
メニューボタン124は、LCDモニタ装置417にカメラの各種設定を行うためのメニュー画面を表示させるためのボタンである。例えば、撮影モードを選択、設定する時は、このメニューボタン124を押した後、十字配置スイッチ116の上下左右のボタンを操作して希望のモードを選択し、希望のモードが選択された状態でSETボタンを押すことにより設定が完了する。
このメニューボタン124と十字配置スイッチ116は、通常のゴミ取得モードの設定や、ライブビュー開始時にゴミ情報を取得するかの選択などに使用される。
本実施形態のLCDモニタ装置417は透過型であるため、LCDモニタ装置の駆動だけでは画像を視認することはできず、必ずその裏面には図3に示すようにバックライト照明装置416が必要である。このようにLCDモニタ装置417とバックライト照明装置416は画像表示装置を構成している。
図3に示すように、撮像光学系である撮影レンズ200はカメラ本体100に対してレンズマウント202を介して着脱可能である。図3において201は撮影光軸、203はクイックリターンミラーである。
クイックリターンミラー203は撮影光路中に配置され、撮影レンズ200からの被写体光をファインダ光学系に導く位置(図3に示す位置、斜設位置と呼ぶ)と撮影光路外に退避する位置(退避位置と呼ぶ)との間で移動可能である。
図3において、ピント板204上にはクイックリターンミラー203からファインダ光学系に導かれる被写体光が結像される。205はファインダの視認性を向上させるためのコンデンサレンズ、206はペンタゴナルダハプリズムであり、ピント板204およびコンデンサレンズ205を通った被写体光をファインダ観察用の接眼レンズ208および測光センサ207に導く。
209、210はそれぞれシャッターを構成する後幕と先幕で、これら後幕209、先幕210の開放によって後方に配置されている固体撮像素子である撮像素子418が必要時間だけ露光される。撮像素子418によって画素毎の電気信号に変換された撮影画像は、A/Dコンバータ423や画像処理回路425などによって処理され、画像データとして記録装置419に記録される。なお、撮像素子418の前方には、光学ローパスフィルタ等の光学素子418aが配置されており、この光学素子418aの表面に付着したゴミ等の異物が撮像素子418で生成される画像に写り込む。
マイクロコンピュータ402の制御により、後幕209、先幕210を開放したままの状態で電子シャッターが実現される。
撮像素子418はプリント基板211に保持されている。このプリント基板211の後方には、もう一枚のプリント基板である表示基板215が配置されている。この表示基板215の反対側の面にLCDモニタ装置417およびバックライト照明装置416が配置されている。
419は画像データを記録する記録装置、217は電池(携帯用電源)である。この記録装置419および電池217は、カメラ本体に対して着脱可能である。
(通常のゴミ検出処理)
図4は、本実施形態に係るデジタルカメラにおけるゴミ検出(異物検出)処理(ゴミによって画像不良が生じている撮像画面内の画素位置の検出処理)を説明するフローチャートである。当該処理は、マイクロコンピュータ402がメモリ428に記憶されたゴミ検出処理プログラムを実行することにより実施される。
図4は、本実施形態に係るデジタルカメラにおけるゴミ検出(異物検出)処理(ゴミによって画像不良が生じている撮像画面内の画素位置の検出処理)を説明するフローチャートである。当該処理は、マイクロコンピュータ402がメモリ428に記憶されたゴミ検出処理プログラムを実行することにより実施される。
ゴミ検出処理は、ゴミ検出用画像を撮像することにより行われる。ゴミ検出処理を行う場合、面光源装置の出射面や白い壁などの均一な色を持つ面に撮影レンズ200の撮影光軸201を向けてカメラを設置し、ゴミ検出の準備を行なう。
準備が終了した後、例えば十字配置スイッチ116からゴミ検出処理の開始が指示されると、マイクロコンピュータ402は、まず絞りの設定を行う。撮像素子近傍のゴミはレンズの絞り値によって結像状態が変わり、レンズの瞳位置によって位置が変化する。したがって、ゴミ補正データ(異物情報)にはゴミの位置や大きさに加え、検出時の絞り値とレンズの瞳位置を保持する必要がある。
ただし、ゴミ補正データを作成する段階で、異なるレンズを用いたとしても常に同じ絞り値を使うことを予め決めておけば、必ずしもゴミ補正データ内に絞り値を保持する必要はない。また、瞳位置に関してもライトユニットを用いたり、特定のレンズのみの使用を許可することで、同様に必ずしもゴミ補正データ内に瞳位置を保持する必要はなくなる。つまり、ゴミ補正データを作成する段階において、使用するレンズを複数許したり、絞り込む絞り値を適宜変更する場合には、検出時の絞り値とレンズの瞳位置を、ゴミ補正データ内に保持する必要があると言える。なお、ここで瞳位置とは、射出瞳の撮像面(焦点面)からの距離をいう。
通常のゴミ検出処理においては、ユーザが白壁などの一様な被写体を撮影して、壁のしみなどが写りこまない限界として、F22を指定する(ステップS21)。
次にマイクロコンピュータ402はレンズ制御回路407に対し、撮影レンズ200の絞り羽根制御を行わせ、ステップS21で指定された絞り値に絞りを設定する(ステップS22)。さらに、フォーカス位置を無限遠に設定する(ステップS23)。
撮影レンズの絞り値とフォーカス位置が設定されると、ゴミ検出モードでの撮影を実行する(ステップS24)。ステップS24で行う撮像処理ルーチンの詳細に関しては図11を用いて後に説明する。撮影された画像データは、画像バッファメモリ424に格納される。
撮影が終了すると、撮影時の絞り値とレンズ瞳位置を取得する(ステップS25)。画像処理回路425に画像バッファメモリ424に記憶されている撮影画像の各画素に対応するデータを呼び出す(ステップS26)。画像処理回路425は、図8に示す処理を行い、ゴミが存在する画素の位置と大きさを取得する(ステップS27)。ステップS27で取得したゴミが存在する画素の位置と大きさ、およびステップS25で取得した絞り値とレンズ瞳位置情報を、ゴミ位置メモリ427に登録する(ステップS28)。
ここで、ステップS28において、予め画素欠陥位置メモリ426に記録されている製造時からの不良画素(画素欠陥)の位置と、読み出した画素データの位置を比べて画素欠陥であるかどうかを確認する。そして、画素欠陥によるものでは無いと判断された領域のみ、ゴミ位置メモリ427に位置を登録しても良い。
ゴミ位置メモリ427に格納されるゴミ補正データのデータ形式例を図7に示す。図7に示した通り、ゴミ補正データには、検出用画像撮影時の、レンズ情報とゴミの位置、大きさの情報が格納される。このゴミ補正データは、通常撮影時に画像データの撮影時情報と共に画像に付加し、後に説明するゴミ除去処理で利用する。
具体的には、検出画像撮影時のレンズ情報として、検出画像撮影時における実際の絞り値(F値)と、そのときのレンズ瞳位置を格納する。続いて記憶領域に検出したゴミ領域の数(整数値)を格納し、これに続き、個々の具体的なゴミ領域のパラメータを、ゴミ領域の数だけ繰返して格納する。ゴミ領域のパラメータは、ゴミの半径(例えば2バイト)、有効画像領域における中心のx座標(例えば2バイト)、おなじく中心のy座標(例えば2バイト)の3つの数値のセットである。
ゴミ位置メモリ427の大きさ等によりゴミ補正データサイズに制限がある場合、ステップS27で得たゴミ領域の先頭から優先してデータを格納する。これは、ステップS27のゴミ領域取得ルーチン内では、後述するようにゴミ領域を、目立つゴミの順にソートするからである。
(ゴミ領域取得ルーチン)
次に、図8から図10を用いて、ステップS27で行うゴミ領域取得ルーチンの詳細について述べる。
次に、図8から図10を用いて、ステップS27で行うゴミ領域取得ルーチンの詳細について述べる。
まず、図4のステップS26で読み出した画像データを、図9に示すようにメモリ上に展開し、予め定められたブロック単位で処理を行う。これは、レンズやセンサ特性に起因する周辺減光に対応するためである。周辺減光とは、レンズの中央部に比べ周辺部の輝度が落ちてしまう現象であり、レンズの絞りを小さくすることである程度軽減されることが知られている。しかし、絞りを絞った状態でも、撮影画像に対して予め定められたスレッショルド値でゴミ位置の判定を行うと、レンズによっては周辺部のゴミが正確に検出できなくなるという問題がある。そこで、画像をブロック分割して周辺減光の影響を軽減する。
単純にブロック分割すると、ブロックとブロックの間でスレッショルド値が異なる場合、ブロック間をまたぐゴミの検出結果がずれてしまうという問題がある。そこで、ブロック間をオーバーラップさせ、オーバーラップ領域を構成するブロックのいずれかでゴミと判定された画素をゴミ領域として扱う。
ブロック内のゴミ領域判定は、図8に示す処理の流れで行う。まず、ブロック内の最大輝度Lmax、平均輝度Laveを算出し、次式を用いてブロック内のスレッショルド値T1を算出する。
T1=Lave×0.6+Lmax×0.4
次に、スレッショルド値を超えない画素をゴミ画素とし(ステップS61)、ゴミ画素によって構成される孤立領域を各々一つのゴミ領域di(i=0,1,…,n)とする(ステップS62)。図10に示すように、ゴミ領域毎に、ゴミ領域を構成する画素の水平方向の座標の最大値Xmaxおよび最小値Xmin、垂直方向の座標の最大値Ymaxおよび最小値Yminを求め、ゴミ領域diのサイズを表す半径riを次式によって算出する(ステップS63)。
次に、スレッショルド値を超えない画素をゴミ画素とし(ステップS61)、ゴミ画素によって構成される孤立領域を各々一つのゴミ領域di(i=0,1,…,n)とする(ステップS62)。図10に示すように、ゴミ領域毎に、ゴミ領域を構成する画素の水平方向の座標の最大値Xmaxおよび最小値Xmin、垂直方向の座標の最大値Ymaxおよび最小値Yminを求め、ゴミ領域diのサイズを表す半径riを次式によって算出する(ステップS63)。
ri=√[{(Xmax−Xmin)/2}2+{(Ymax−Ymin)/2}2]
Xmax、Xmin、Ymax、Yminとriの関係を、図10に示す。
Xmax、Xmin、Ymax、Yminとriの関係を、図10に示す。
その後ステップS64で、ゴミ領域毎の平均輝度値を算出する。
ゴミ位置メモリ427のサイズによる制限などにより、ゴミ補正データのデータサイズが制限されている場合がある。このような場合に対応するために、ゴミ位置情報を、大きさやゴミ領域の平均輝度値によってソートする(ステップS65)。本実施形態では、riの大きい順にソートする。riが等しい場合、平均輝度値の低い順にソートする。このようにすることで、目立つゴミを優先してゴミ補正データに登録することが出来る。なお、ソート済みのゴミ領域をDi、ゴミ領域Diの半径をRiとする。
なお、予め定められたサイズより大きいゴミ領域がある場合、ソートの対象から外し、ソート済みゴミ領域リストの末尾に配置しても良い。大きいゴミ領域については、後に補間処理をするとかえって画質を低下させる場合があり、補正対象の優先順位としては最下位として扱うことが望ましいからである。
(補助ゴミデータ用画像生成ルーチン)
次に、図5を用いて、補助ゴミデータ用の白飛び画像の生成について説明する。これは、図4のステップS21からステップS24までの処理に置き換わるものである。つまり、処理を開始するきっかけが、通常のゴミ補正データ用の画像生成においてはユーザによる白壁等の撮影操作であるのに対し、補助ゴミデータ用の画像生成においてはライブビュー動作の開始(前述した第1のタイミング以外の第2のタイミング)である点が異なる。
次に、図5を用いて、補助ゴミデータ用の白飛び画像の生成について説明する。これは、図4のステップS21からステップS24までの処理に置き換わるものである。つまり、処理を開始するきっかけが、通常のゴミ補正データ用の画像生成においてはユーザによる白壁等の撮影操作であるのに対し、補助ゴミデータ用の画像生成においてはライブビュー動作の開始(前述した第1のタイミング以外の第2のタイミング)である点が異なる。
まず、ライブビューが開始される(ステップS71)と、クイックリターンミラー203をミラーアップする(ステップS72)。シャッターの後幕209および先幕210をオープンし(ステップS73)、撮像素子418を起動する(ステップS74)。ここでゴミの検出の設定がなされているかを判定し、設定されている場合はステップS76に進み、白飛ばしが可能か判定する。ゴミ検出に進む設定がされていない場合はステップS81に進み、適正な露光に設定する。ゴミの検出の設定は、ユーザがメニューボタン124と十字配置スイッチ116を操作することで設定可能である。設定された情報は、カメラ内の不図示のメモリに記録される。
ステップS76においては、白飛ばしが可能かどうかを判断するためにマイクロコンピュータ402は測光回路414で測定された輝度を参照する。輝度が高ければ高いほど、短い露光時間で白飛びを達成できる。反対に、輝度が低すぎると露光時間を長くとらなければならない。マイクロコンピュータ402は、この露光時間を元に、白飛び画像を取得するのに適切な状態であるか否かを判断する。つまり白飛ばしが可能か否かを判断する。
ステップS76で白飛ばしが可能であると判断された場合はステップS77に進み、ゴミを写りこませるために絞り羽根を絞る。ここではF22に設定するものとする。白飛ばしが不可能であると判断された場合はステップS81に進み、露光値は適正値に設定される。
ステップS77で絞りをF22に設定したら、デフォーカスし(ステップS78)、マイクロコンピュータによる電子シャッターで白飛びが起きるように露光するように撮像制御し(ステップS79)、補助ゴミデータ検出用の画像を得る(ステップS80)。
補助ゴミデータ検出用の画像を得たら、適正な露光値にし(ステップS81)、通常のフレームの取り込みを開始する(ステップS82)。最後に、LCDモニタ装置417でライブビュー表示を開始する(ステップS83)。
このように、補助ゴミデータ用画像生成処理は、ライブビューを開始したあとLCDモニタ装置417にライブビュー画像を出す間に行われるため、ユーザから見ると、ライブビュー開始のための処理待ちと区別がつかない。つまりユーザが意識することなく補助ゴミデータが生成される。
さらに、補助ゴミデータ用画像生成処理はユーザに意識させてもよい。つまり、ライブビューを開始した直後にLCDモニタ装置417にゴミ補正のためのデータを取得中である旨のメッセージを表示し、ユーザが意識的に一様な被写体を撮影するように促せば、より品質の高い補助ゴミデータ用画像が得られる。
取得した補助ゴミデータ用画像は、通常のゴミ補正データを生成する場合と同様にして、図8に示すゴミ領域取得ルーチンにかけ、補助ゴミデータを生成し、ゴミ位置メモリ427に登録する。
(差分生成ルーチン)
図6は、通常のゴミ補正データと補助ゴミデータで補正データが重複しないようにするための処理を行うサブルーチンである。
図6は、通常のゴミ補正データと補助ゴミデータで補正データが重複しないようにするための処理を行うサブルーチンである。
まず、補助ゴミデータの取得工程で得られたゴミ情報をひとつ選択する(ステップS41)。通常のゴミ補正データの中に、ステップS41で選択されたゴミ情報と一致するものがないか検索する(ステップS42)。検索の結果、一致するものが見つかった場合(ステップS43:Yes)は、補助ゴミデータのその一致するゴミ情報を、補助ゴミデータ候補より消去する。つまり補助ゴミデータとして保存しない(ステップS44)。補助ゴミデータの次のゴミ情報を選択し(ステップS45)、同様の処理を、全てのゴミ情報について繰り返す。
なお、ゴミ情報の一致判断は、ゴミの座標と半径から導かれる面の接触を判断してもよいし、座標の距離に閾値を設けて判断してもよい。たとえばゴミの座標の距離の閾値を5以内とすれば、補助ゴミデータのゴミ情報の座標が(X,Y)=(100,100)で、通常のゴミ補正データに(X,Y)=(100,105)という情報が存在すれば、その補助ゴミデータのゴミ情報は、補助ゴミデータとして保存されない。
(撮像処理ルーチン)
次に、図11に示すフローチャートを用いて、図4のステップS24で行われる撮像処理ルーチンの詳細について説明する。当該処理はマイクロコンピュータ402がメモリ428に記憶された撮像処理プログラムを実行することにより実施される。
次に、図11に示すフローチャートを用いて、図4のステップS24で行われる撮像処理ルーチンの詳細について説明する。当該処理はマイクロコンピュータ402がメモリ428に記憶された撮像処理プログラムを実行することにより実施される。
この撮像処理ルーチンが実行されると、ステップS201でマイクロコンピュータ402は、図3に示すクイックリターンミラー203を作動させ、いわゆるミラーアップを行い、撮影光路外にクイックリターンミラー203を退避させる。
次に、ステップS202で撮像素子418での電荷蓄積を開始し、次のステップS203では図3に示したシャッターの先幕210、後幕209をそれぞれ走行させて露光を行う。そして、ステップS204で撮像素子の電荷蓄積を終了し、次のステップS205で撮像素子418から画像信号を読み出してA/Dコンバータ423および画像処理回路425で処理した画像データを画像バッファメモリ424に一次記憶する。
次のステップS206で撮像素子418から全ての画像信号の読み出しが終了すると、ステップS207でクイックリターンミラー203をミラーダウンし、クイックリターンミラーを斜設位置に戻して一連の撮像動作を終了する。
ステップS208にて、通常撮影かゴミ検出用画像撮影かを判断し、通常撮影時にはステップS209へ進んで撮影時のカメラ設定値等と共に図7に示したゴミ補正データを画像データに関連付けて記録装置419に記録する。
具体的には、例えば、撮影時のカメラ設定値等が記録される画像ファイルのヘッダ領域であるExif領域にゴミ補正データを追記することで、関連付けを実現することができる。または、ゴミ補正データをファイルとして独立して記録し、画像データにはそのゴミ補正データファイルへのリンク情報のみを記録することで関連付けを実現することも可能である。ただし、画像ファイルとゴミ補正データファイルを別々に記録すると、画像ファイルの移動時に、リンク関係が消失する場合があるので、ゴミ補正データは画像データと一体的に保持することが望ましい。
(ゴミ除去処理)
次に、画像処理によるゴミ除去処理の流れについて説明する。ゴミ除去処理は、デジタルカメラ本体ではなく、別途用意した画像処理装置上で行う。
次に、画像処理によるゴミ除去処理の流れについて説明する。ゴミ除去処理は、デジタルカメラ本体ではなく、別途用意した画像処理装置上で行う。
図12は、画像処理装置のシステム構成の概略を示した図である。
CPU1001は、システム全体の動作をコントロールし、一次記憶部1002に格納されたプログラムの実行などを行う。一次記憶部1002は、主にメモリであり、二次記憶部1003に記憶されたプログラムなどを読み込んで格納する。二次記憶部1003は、例えばハードディスクなどがこれに該当する。一般に一次記憶部の容量は二次記憶部の容量より小さく、一次記憶部に格納しきれないプログラムやデータなどは二次記憶部に格納される。また、長時間記憶しなくてはならないデータなども二次記憶部に格納される。本実施形態では、プログラムを二次記憶部1003に格納し、プログラム実行時に一次記憶部1002に読み込んでCPU1001が実行処理を行う。
入力デバイス1004とは例えば、システムのコントロールに用いるマウスやキーボードの他、画像データの入力に必要なカードリーダー、スキャナ、フィルムスキャナなどがこれに該当する。出力デバイス1005とは例えば、モニタやプリンタなどが考えられる。この装置の構成方法は他にも様々な形態が考えられるが、本発明の主眼ではないので説明を省略する。
画像処理装置には、複数のプログラムを並列実行可能なオペレーティングシステムが搭載され、操作者はGUIを使ってこの装置上で動作するプログラムの操作が可能である。
図13は、画像処理装置における画像編集プログラムのGUI(Graphical User Interface)を示す図である。ウィンドウにはクローズボタン1100とタイトルバー1101が備えられ、クローズボタンを押すことでプログラムを終了する。ファイルを画像表示領域1102にドラッグアンドドロップすることで補正対象画像を指定し、補正対象画像が決定された場合、タイトルバー1101にファイル名を表示した後、画像表示領域1102に対象画像をFit表示する。実行ボタン1103を押すと、後述するゴミ除去処理を実行し、処理後の画像を画像表示領域1102に表示する。ステップ実行ボタン1104を押すと後述するゴミ除去処理のステップ実行を行い、全てのゴミ領域に対して処理が終了した時点で処理後の画像を画像表示領域1102に表示する。保存ボタン1105を押すと、処理後の画像を保存する。
画像処理装置におけるゴミ除去処理の流れを、図14に示す。
まず、デジタルカメラ内又はデジタルカメラから取り外された記録装置419からゴミ補正データが添付された通常撮影画像データを画像処理装置に取り込んで、一次記憶部1002又は二次記憶部1003に記憶する(ステップS90)。
次に、通常撮影された画像データ(ゴミ除去処理を行う対象となる画像)から、図11のステップS209で撮影画像に付与されたゴミ補正データを抽出する(ステップS91)。さらに、補助ゴミデータが存在するか確認し(ステップS92)、存在すれば読み取り(ステップS93)、通常のゴミ補正データと結合する(ステップS94)。結合は、通常のゴミ補正データと補助ゴミデータそれぞれの座標、大きさ、絞り値、瞳位置を単純なデータ列として保持してもよいし、通常のゴミ補正データと補助ゴミデータを別々に保持してもよい。
次に、ステップS91〜S94で抽出したゴミ補正データから座標列Di(i=1,2,…n)、半径列Ri(i=1,2,…,n)、絞り値f1とレンズ瞳位置L1を得る(ステップS95)。ここでRiは、図8のステップS65で算出した座標Diのゴミの大きさである。ステップS96で、通常撮影された画像の撮影時の絞り値f2とレンズ瞳位置L2を取得し、ステップS97でDiを次式で変換する。ここで、dは画像中心から座標Diまでの距離、Hは撮像素子418の表面とゴミとの距離であるとする。変換後の座標Di’と変換後の半径Ri’は例えば次式で定義する。
Di’(x,y)=(L2×(L1−H)×d/((L2−H)×L1))×Di(x,y)
Ri’=(Ri×f1/f2+3) (1)
ここでの単位はピクセルであり、Ri’についての「+3」はマージン量である。
Ri’=(Ri×f1/f2+3) (1)
ここでの単位はピクセルであり、Ri’についての「+3」はマージン量である。
ステップS98で座標Di’、半径Ri’で示される領域内のゴミを検出し、必要に応じて補間処理を適用する。補間処理の詳細については後述する。ステップS99で全ての座標についてゴミ除去処理を適用したかどうかを判定し、全ての座標について処理が終わっていれば処理を終了し、そうでなければステップS98に戻る。
(補間ルーチン)
次に、ゴミ領域の補間処理の詳細について述べる。補間ルーチンの流れを示すフローチャートを図15に示す。
次に、ゴミ領域の補間処理の詳細について述べる。補間ルーチンの流れを示すフローチャートを図15に示す。
まずステップS1201で、ゴミ領域判定を行う。ゴミ領域とは、次の条件全てを満たす領域とする。
(1)図14のステップS97で算出した中心座標Di’、半径Ri’(式(1)で求められたDi’,Ri’)に含まれる画素の平均輝度Yaveと最高輝度Ymaxを用いて次式で求められるスレッショルド値T2より暗い領域。
(1)図14のステップS97で算出した中心座標Di’、半径Ri’(式(1)で求められたDi’,Ri’)に含まれる画素の平均輝度Yaveと最高輝度Ymaxを用いて次式で求められるスレッショルド値T2より暗い領域。
T2=Yave×0.6+Ymax×0.4
(2)上記の中心座標Di’、半径Ri’の円と接しない領域。
(3)(1)で選択された輝度の低い画素によって構成される孤立領域に対し、図8中のステップS63と同様の方法で算出した半径値がX1画素以上、X2画素未満である領域。
(4)円の中心座標Diを含む領域。
(2)上記の中心座標Di’、半径Ri’の円と接しない領域。
(3)(1)で選択された輝度の低い画素によって構成される孤立領域に対し、図8中のステップS63と同様の方法で算出した半径値がX1画素以上、X2画素未満である領域。
(4)円の中心座標Diを含む領域。
本実施形態では、X1は3画素、X2は30画素とする。このようにすることで、孤立した小領域だけをゴミ領域として扱うことが可能になる。また、レンズ瞳位置が正確に取得できない場合には、(4)の条件は幅を持たせても良い。例えば、着目領域が座標DiからX方向、Y方向に夫々±3画素の範囲の座標を含めば、ゴミ領域と判定するなどという条件が考えられる。
ステップS1202で、このような領域があればステップS1203へ進みゴミ領域補間を行い、存在しない場合は処理を終了する。ステップS1203で実行するゴミ領域補間処理は、公知の欠損領域補間法で行う。公知の欠損領域補間法には例えば、特開2001−223894号公報に開示されているパターン置換がある。特開2001−223894号公報では赤外光を用いて欠損領域を特定しているが、本実施形態ではステップS1201で検出したゴミ領域を欠損領域として扱い、パターン置換によりゴミ領域を周囲の正常画素で補間する。パターン置換で埋められない画素については、パターン補間後の画像データに対し、補間対象画素に最も近い順に正常画素をp個選択し、その平均色を用いて補間する。
このように画像にゴミ補正データを添付することで、ゴミ補正用画像データと撮影画像データの対応を意識する必要が無くなるという利点がある。また、ゴミ補正データが位置、大きさ、変換用データ(絞り値、レンズの瞳位置情報)で構成されるコンパクトなデータであるので、撮影画像データサイズが極端に大きくなることもない。また、ゴミ補正データで指定された画素を含む領域だけを補間処理することにより、誤検出の確率を大幅に低減することが可能になる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、補助ゴミデータを取得したらゴミ補正データとの差分をとり、保存してあとから利用したが、補助ゴミデータはゴミ補正データの検証用として利用してもよい。すなわち、補助ゴミデータとゴミ補正データの差異の程度を測定し、ゴミ補正データの鮮度を知ることができる。
第1の実施形態では、補助ゴミデータを取得したらゴミ補正データとの差分をとり、保存してあとから利用したが、補助ゴミデータはゴミ補正データの検証用として利用してもよい。すなわち、補助ゴミデータとゴミ補正データの差異の程度を測定し、ゴミ補正データの鮮度を知ることができる。
図16は補助ゴミデータでゴミ補正データの検証を行う方法の例を説明するフローチャートである。
まず、差異を数えるカウンタをゼロにリセットする(ステップS101)。次にゴミ補正データをロードし(ステップS102)、データの中からひとつゴミ座標情報を抽出する(ステップS103)。ステップS104で、抽出した座標からゴミの半径以内の距離に補助ゴミデータのゴミ座標が含まれていなかったら、ステップS105に進み、差異を数えるカウンタをカウントアップする。補助ゴミデータのゴミ座標が含まれていたらステップS106に進む。ステップS106ではゴミ補正データの全データを調査完了したかを判定し、全データを調査完了していたらステップS107に進み、差異のカウントをカメラ内の不図示の記憶メモリに保存するなどして、参照できるようにする。調査完了していない場合はステップS103に進み、次のゴミ補正データをひとつ抽出する。
このようにして生成した差異データは、差異のカウントが一定値以上になったらユーザに警告するなどの利用が考えられ、ゴミ補正データの鮮度の向上に寄与する。
(第3の実施形態)
第1の実施形態では、補助ゴミデータを取得するタイミングをライブビューの開始時としたが、これは、絞込みボタン(絞込み操作部材)429の押下開放時としてもよい。絞り込みボタン429の押下開放時には、ライブビュー映像は白飛びすることが考えられ、このとき意図的に白飛びを起こせば、補助ゴミデータを取得することができる。すなわち、ユーザに意識させることなく補助ゴミデータを取得できる。
第1の実施形態では、補助ゴミデータを取得するタイミングをライブビューの開始時としたが、これは、絞込みボタン(絞込み操作部材)429の押下開放時としてもよい。絞り込みボタン429の押下開放時には、ライブビュー映像は白飛びすることが考えられ、このとき意図的に白飛びを起こせば、補助ゴミデータを取得することができる。すなわち、ユーザに意識させることなく補助ゴミデータを取得できる。
図17を用いて、絞込みボタン429の押下開放時における補助ゴミデータ用の白飛び画像の生成について説明する。これは、図4のステップS21からステップS24までの処理に置き換わるものである。第1の実施形態が補助ゴミデータ用の画像生成においてライブビューの開始を処理開始のきっかけとしているのに対し、本実施形態では、絞込みボタン429の押下開放時である点が異なる。
まず絞り込みボタン429が押下開放される(ステップS121)と、ゴミ検出の設定がなされているかを判定し(ステップS122)、設定されている場合はステップS123に進み、白飛ばしが可能か否かを判定する。ゴミ検出に進む設定がなされていない場合はステップS128に進み、適正な露光に設定する。
ステップS123でマイクロコンピュータ402が白飛ばしが可能であると判断した場合はステップS124に進み、ゴミを写りこませるために絞り羽根を絞る。ここでは、F22に設定するものとする。ここで、絞り羽根は開放からF22まで絞る必要はない。例えば絞り込みボタン429の押下中にF16であったならば、押下開放時にはF16の状態からF22まで絞ればよい。このようにすれば、絞り羽根を駆動するための時間を短縮することができる。また、絞りがF22になっていた場合は絞り設定は絞り込むための時間を必要としない。
白飛ばしが不可能であると判断された場合はステップS128に進み、露光値は適正値に設定される。
ステップS124で絞りをF22に設定したら、デフォーカスし(ステップS125)、マイクロコンピュータによる電子シャッターで白飛びが起きるように露光し(ステップS126)、補助ゴミデータ用の画像を得る(ステップS127)。
補助ゴミデータ検出用の画像を得たら、適正な露光にし(ステップS128)、通常のフレームの取り込みを開始する(ステップS129)。
このように、補助ゴミデータ用画像生成処理は、絞込みボタン429の押下を開放した際の白飛び状態の間に行われるため、ユーザから見ると、白飛びが意図的に行われていることに気づかない。つまりユーザが意識することなく補助ゴミデータが生成される。
さらに、補助ゴミデータ用画像生成処理はユーザに意識させてもよい。つまり、絞込みボタン429の押下開放時にLCDモニタ装置417にゴミ補正のためのデータを取得中である旨のメッセージを表示し、ユーザが意識的に一様な被写体を撮影するように促せば、より品質の高い補助ゴミデータ用画像が得られる。
取得した補助ゴミデータ用画像は、通常のゴミ補正データを生成する場合と同様にして、図8に示すゴミ領域取得ルーチンにかけ、補助ゴミデータを生成し、ゴミ位置メモリ427に登録する。
(第4の実施形態)
第3の実施形態では、補助ゴミデータを取得するタイミングを絞込みボタン429の押下開放時としたが、これは、シーン(被写界)が急に明るくなったときでもよい。シーンが急に明るくなったときには、ライブビュー映像は白飛びすることが考えられ、このとき意図的に白飛びを起こせば、補助ゴミデータを取得することができる。すなわち、ユーザに意識させることなく補助ゴミデータを取得できる。さらにシーンが急に明るくなるということは、カメラをパンさせて暗い場所から明るい場所にシーンを移した可能性があり、手ぶれが起きている状態で、被写体がブレるので白飛び画像を取得するのに都合が良い。
第3の実施形態では、補助ゴミデータを取得するタイミングを絞込みボタン429の押下開放時としたが、これは、シーン(被写界)が急に明るくなったときでもよい。シーンが急に明るくなったときには、ライブビュー映像は白飛びすることが考えられ、このとき意図的に白飛びを起こせば、補助ゴミデータを取得することができる。すなわち、ユーザに意識させることなく補助ゴミデータを取得できる。さらにシーンが急に明るくなるということは、カメラをパンさせて暗い場所から明るい場所にシーンを移した可能性があり、手ぶれが起きている状態で、被写体がブレるので白飛び画像を取得するのに都合が良い。
第3の実施形態では図17のステップ121で絞込みの解除を補助ゴミデータ取得の開始としているが、本実施形態では、ステップS121はシーンが急に明るくなったときとなり、その後、補助ゴミデータの取得フローが開始される。
(第5の実施形態)
第3の実施形態では、補助ゴミデータを取得するタイミングを絞込みボタン429の押下開放時としたが、これは、静止画プレビュー中であってもよい。静止画プレビュー中は、手振れが起きている可能性があり、被写体がブレるので白飛び画像を取得するのに都合が良い。さらに静止画プレビューを行う時間は、白飛び画像を撮影するのに十分なシャッター速度を確保できることが考えられ、静止画プレビュー中に意図的に白飛びを起こせば、補助ゴミデータを取得することができる。すなわち、ユーザに意識させることなく補助ゴミデータを取得できる。
第3の実施形態では、補助ゴミデータを取得するタイミングを絞込みボタン429の押下開放時としたが、これは、静止画プレビュー中であってもよい。静止画プレビュー中は、手振れが起きている可能性があり、被写体がブレるので白飛び画像を取得するのに都合が良い。さらに静止画プレビューを行う時間は、白飛び画像を撮影するのに十分なシャッター速度を確保できることが考えられ、静止画プレビュー中に意図的に白飛びを起こせば、補助ゴミデータを取得することができる。すなわち、ユーザに意識させることなく補助ゴミデータを取得できる。
第3の実施形態では図17のステップ121で絞込みの解除を補助ゴミデータ取得の開始としているが、本実施形態では、ステップS121は静止画プレビューを開始したときとなり、その後、補助ゴミデータの取得フローが開始される。
(他の実施形態)
また、各実施形態の目的は、次のような方法によっても達成される。すなわち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、本発明には次のような場合も含まれる。すなわち、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
また、各実施形態の目的は、次のような方法によっても達成される。すなわち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、本発明には次のような場合も含まれる。すなわち、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
さらに、次のような場合も本発明に含まれる。すなわち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した手順に対応するプログラムコードが格納されることになる
また、第1の実施形態および第2の実施形態では、ゴミ位置情報生成用の画像からゴミ位置情報を生成し、保存するが、ゴミ位置情報生成用の画像を保存しておき、PCなどでゴミ位置情報を抽出して利用することも可能である。
また、第1の実施形態および第2の実施形態では、ゴミ位置情報生成用の画像からゴミ位置情報を生成し、保存するが、ゴミ位置情報生成用の画像を保存しておき、PCなどでゴミ位置情報を抽出して利用することも可能である。
さらに、ゴミ位置情報生成用の画像は、静止画として保存可能なことはさることながら、動画のフレームとして保存してもよい。
Claims (7)
- 撮像光学系により結像された被写体像を光電変換する撮像手段と、
ユーザにより操作され、前記撮像手段に前記被写体像の撮像を行わせる指示を行う撮像指示部材と、
ユーザにより前記撮像指示部材が操作されたタイミングである第1のタイミング以外の第2のタイミングで前記撮像手段に白飛び画像を撮像させる撮像制御手段と、
前記白飛び画像から、前記撮像手段の撮像画面内における異物の位置及び大きさの情報である異物情報を検出する異物検出手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 前記撮像制御手段は、前記撮像手段に、所定の露光時間よりも長い露光時間で撮像を行わせることにより、前記白飛び画像を撮像させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記第2のタイミングとは、前記撮像装置がライブビュー動作を開始するタイミングであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記第2のタイミングとは、前記撮像光学系に配置された絞りを絞り込むための絞り込み操作部材がユーザにより開放されたタイミングであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記第2のタイミングとは、被写界が急に明るくなったタイミングであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 撮像光学系により結像された被写体像を光電変換する撮像手段と、ユーザにより操作され、前記撮像手段に前記被写体像の撮像を行わせる指示を行う撮像指示部材と、を備える撮像装置を制御する方法であって、
ユーザにより前記撮像指示部材が操作されたタイミングである第1のタイミング以外の第2のタイミングで前記撮像手段に白飛び画像を撮像させる撮像制御工程と、
前記白飛び画像から、前記撮像手段の撮像画面内における異物の位置及び大きさの情報である異物情報を検出する異物検出工程と、
を備えることを特徴とする撮像装置の制御方法。 - 請求項6に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008270288A JP2010098698A (ja) | 2008-10-20 | 2008-10-20 | 撮像装置及びその制御方法及びプログラム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2015087582A1 (ja) * | 2013-12-10 | 2015-06-18 | オリンパス株式会社 | 画像処理装置、表示装置、撮像装置、画像処理方法およびプログラム |
US9571720B2 (en) | 2013-12-10 | 2017-02-14 | Olympus Corporation | Image processing device, display device, imaging apparatus, image processing method, and program |
-
2008
- 2008-10-20 JP JP2008270288A patent/JP2010098698A/ja not_active Withdrawn
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WO2015087582A1 (ja) * | 2013-12-10 | 2015-06-18 | オリンパス株式会社 | 画像処理装置、表示装置、撮像装置、画像処理方法およびプログラム |
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