JP2005151036A - 撮像装置及び撮像システム及び撮像レンズ - Google Patents
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Abstract
【課題】 撮像素子でのノイズを低減する。
【解決手段】 デジタルカメラの撮像素子に入射する撮影光の入射角度が変化することにより生じる画面内の色つきを、主光線の入射角度に応じた画像処理により色づきをうち消すように画素毎に色補正する。
【選択図】 図1
【解決手段】 デジタルカメラの撮像素子に入射する撮影光の入射角度が変化することにより生じる画面内の色つきを、主光線の入射角度に応じた画像処理により色づきをうち消すように画素毎に色補正する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、固体撮像素子を用いたデジタルカメラ等の撮像装置、撮像レンズとカメラから成る撮像システムに関するものである。
従来、デジタルカメラで撮影した画像データは、パソコン等を利用し、市販のアプリケーションソフト用いて画像処理することがよく行われている。例えば、周辺減光・歪曲収差・遠近収差など、撮影レンズに起因する収差の補正を行うことが可能である。これらの補正は、ユーザーの勘や経験、あるいは好みなどにより左右されるため、ばらつきが生じ、いつも安定した補正を行うことは困難である。
このような従来の画像処理プログラムでは、ユーザーが補正処理の項目を選択した上で、補正量を逐一調整する必要があった。そのため、ユーザーは画像データ一つ一つについて、勘と経験を基に、適正な補正量を逐一決定しなければならず、手間がかかるという問題点があった。このような補正をカメラ内の画像データ処理により自動的に行えるように改善した提案がなされている。(例えば、特許文献1参照。)
特開2002−190979
ところで、デジタルカメラに使用される固体撮像素子は、マイクロレンズ、ローパスフィルター、被視感度補正フィルター等の光学部品が設けられており、これらの光学部品による収差が発生する。これらの収差は、上記の撮影レンズの収差とは異なり、撮像素子固有の収差として撮影画像に悪影響を与えてしまうことになる。
更に、撮影レンズと固体撮像素子との組み合わせによっては、新たな収差や不具合が生ずる場合がある。例えば、撮像面に対し、バックフォーカスの短いレンズや射出瞳位置が近いレンズなど、広角系のレンズを用いる場合やアオリ撮影を行う場合である。これらの撮影レンズを用いて撮影した場合、撮影画面上の周辺に向かって画像が赤味を帯びたり、青味を帯びたりしてしまう。特にアオリ撮影のひとつであるシフトアオリ撮影(後述)を行った場合は、顕著な色帯びを生じてしまう。このように固体撮像素子を用いたカメラでは、銀塩のフィルムを用いた場合では起こりえなかった不具合が生じてしまう。
本発明の目的は、撮影レンズと撮像素子の組み合わせによって新たに生じたり、変化したりする収差や不具合を画像データ処理により適正に補正または除去するデジタルカメラを提供することである。
特に、主光線の入射角度が極端に傾斜した場合や、画面の位置により、主光線の入射角度に極端な差が生ずる場合でも、画像データ処理により適正に補正または除去するデジタルカメラを提供することである。
上記目的を達成するための第一の発明に係わる撮像装置は、撮影レンズを通って撮像素子上に撮影された被写体像を光電変換し、画像データを取得し、記録する撮像装置において、前記撮影レンズの射出瞳位置情報を含む撮影レンズ情報と、前記撮像素子の画素に入射する主光線の入射角度を算出し、前記算出された主光線の入射角度に対応する色補正係数を求め、前記色補正係数に基づいて前記画像データの色補正を行うことを特徴とする。
上記目的を達成するための第二の発明に係わる撮像システムは、撮像レンズと、前記撮影レンズを通って撮像素子上に撮影された被写体像を光電変換し、画像データを取得し、記録する撮像装置から成る撮像システムであって、前記撮像レンズと撮像装置との通信を行う通信手段と、前記通信手段によって受信された前記撮影レンズの少なくとも射出瞳位置情報を含む撮影レンズ情報と、前記撮像素子の画素に入射する主光線の入射角度を算出し、前記算出された主光線の入射角度に対応する色補正係数を求め、前記色補正係数に基づいて色補正を行う色補正手段とを有することを特徴とする。
上記目的を達成するための第三の発明に係わる撮像レンズは、撮像レンズと、前記撮影レンズを通って撮像素子上に撮影された被写体像を光電変換し、画像データを取得し、記録する撮像装置と、前記撮像レンズと撮像装置との通信を行う通信手段と、前記通信手段によって受信された前記撮影レンズの少なくとも射出瞳位置情報を含む撮影レンズ情報と、前記撮像素子の画素に入射する主光線の入射角度を算出し、前記算出された主光線の入射角度に対応する色補正係数を求め、前記色補正係数に基づいて色補正を行う色補正手段と、を有する撮像システムに用いられる撮像レンズにおいて、前記撮像レンズは、前記撮像レンズと撮像装置との通信を行う通信手段と、少なくとも前記射出瞳位置情報を記憶する記憶手段を有することを特徴とする。
バックフォーカスの短いレンズや射出瞳位置が撮像面に近いレンズなどの広角系のレンズを用いる場合やアオリ撮影のひとつであるシフトアオリ撮影を行った場合でも、撮像画面全域に対して色付きを打ち消すように補正されるので色帯びのない良好な画像が得られる。画像はカメラ内の画像処理で最適に補正されるので、ユーザーは撮影後の色補正を気にすることなく撮影に専念できる。
以下、本発明の実施例について説明する。
先ず、「アオリ撮影」について説明する。レンズ光軸を平行移動させて像変形を修正するのが「シフトアオリ撮影」。レンズ光軸と撮像面の垂直関係を崩してピントの合う範囲をコントロールするのが「ティルトアオリ撮影」。この二つの撮影を総称して「アオリ撮影」と称する。
図4aと図4bを用いて「アオリ撮影」のうち、本発明で課題とする「シフトアオリ撮影」について説明する。通常、広角レンズを用いて、建築物や高さの高い被写体を撮影すると、図4aのように、建物の上部が画面中心に傾いて撮影される。これは地上にいる撮影者が見上げるようにして被写体にカメラを向けて撮影するからである。これを修正するのがシフトアオリ撮影である。フィルム面と建築物の壁面が平行になるようにカメラを固定し、レンズを上方に平行移動、即ちシフトさせると、図4bの如く傾いていた壁面を垂直に立たせて撮影することができる。
次に、「通常撮影」時と「シフトアオリ撮影」時の被写体、撮影レンズ、撮像面の位置関係について説明する。「通常撮影」時、被写体、撮影レンズ、撮像面は図5aのように配置されている。同図においてAは被写体上端部、Bは被写体下端部である。Lは撮影レンズである。hは瞳位置である。A´は被写体Aの撮像点、B´は被写体Bの撮像点である。Rは撮影レンズLの光軸であり、撮像面A´B´と垂直であるが、被写体ABに対しては垂直ではない。即ち、被写体ABと撮像面A´B´とは平行ではない。この場合、撮影画像は図4aになる。
「シフトアオリ撮影」時、被写体、撮影レンズ、撮像面は図5bのように配置されている。このとき被写体ABと撮像面A´B´とは平行になり、撮影レンズLは被写体と平行に上方に移動されている。撮影レンズの光軸Rは被写体ABと撮像面A´B´に対し、ともに垂直となる。この場合、撮影画像は図4bになる。
図6乃至図8はシフト機能を備えた撮影レンズをカメラに装着した状態を示す図である。図6aはカメラ正面図、図6bはカメラ側面図である。1はカメラ本体、1aはシャッター装置、1bは固体撮像素子である。2はシフト機能を備えた撮影レンズ装置である。2aはレンズマウント部、2bはシフト移動部、2cは絞り、2dは撮影レンズである。撮影レンズ装置2は、レンズマウント部2aに対してシフト移動部2bが図中矢印で示す垂直方向と水平方向方向に移動可能に構成されている。図7aはレンズを下方に移動した場合の正面図、図7bはそのときの側面図である。図8aはレンズを上方に移動した場合の正面図、図8bはそのときの側面図をそれぞれあらわしている。アオリ移動機構の詳細は、実開昭57−139905、実開昭57−139906等で公開されているので説明は省略する。
次に固体撮像素子について説明する。固体撮像素子は一般的に赤外領域にかなりの感度を有しており、視感度に合わせるため、光学的な赤外カットフィルターを用いて使用する。この固体撮像素子に吸収型の赤外カットフィルターが用いられている場合、固体撮像素子に入射する撮影光の入射角度が垂直時に比べて大きくなることにより、通過長が長くなるため、特定波長帯域の光に対して透過率が小さくなる事例を説明する。図9は、吸収型の赤外カットフィルターが用いられている場合における撮影光線の波長による透過率を実測したグラフである。同図中、曲線Aは撮像素子に対する入射角度が垂直な場合の透過率を示している。曲線Bは撮像素子に対する入射角度が45°の場合の透過率を示している。波長650nm(赤外域に近い赤)に対する透過率は、曲線A上で、約30%。曲線B上で約25%になっている。
次に図10を用いて、透過率を求めてみる。光線L1が厚みd1の赤外カットフィルター内を垂直に通過する距離d1と、光線L2が入射角θiで、画素位置yに入射し、赤外カットフィルター内を通過する距離d2との比(d2/d1)を求める。
n1:空気の屈折率(=1)、n2:赤外カットフィルター、ローハ゜スフィルターの屈折率、h:瞳位置(距離)
θr:屈折角とする。
入射角度、瞳位置、画面上の位置により(hに対してd1、d2は充分小さいとする)
tanθi=y/h ・・・(1)
屈折率の関係より
sinθi/sinθr=n2/n1
sinθr=(n1/n2)・sinθi
屈折角θrと、d1、d2の関係は
cosθr=(d1/d2)
従って、d1とd2の関係は、θiの関数となり
(d1/d2)2=1−(n1/n2)2・sin2θi
d2/d1=1/(√(1−(n1/n2)2・sin2θi)) ・・・(2)
一方、厚みd1の赤外カットフィルターに垂直に入射する入射光の透過率をT1 、入射角度θiに対する赤外カットフィルターの透過率をT(θi)とすると、
T(θi)=T1 (d2/d1) ・・・(3)
となる。
n1:空気の屈折率(=1)、n2:赤外カットフィルター、ローハ゜スフィルターの屈折率、h:瞳位置(距離)
θr:屈折角とする。
入射角度、瞳位置、画面上の位置により(hに対してd1、d2は充分小さいとする)
tanθi=y/h ・・・(1)
屈折率の関係より
sinθi/sinθr=n2/n1
sinθr=(n1/n2)・sinθi
屈折角θrと、d1、d2の関係は
cosθr=(d1/d2)
従って、d1とd2の関係は、θiの関数となり
(d1/d2)2=1−(n1/n2)2・sin2θi
d2/d1=1/(√(1−(n1/n2)2・sin2θi)) ・・・(2)
一方、厚みd1の赤外カットフィルターに垂直に入射する入射光の透過率をT1 、入射角度θiに対する赤外カットフィルターの透過率をT(θi)とすると、
T(θi)=T1 (d2/d1) ・・・(3)
となる。
補正は、入射角度の変化による透過率の変化をうち消す補正係数を算出して、その補正係数を乗じてやればよいので、
ここで補正係数Kを求めると
K=T1/T(θi)
=T1/T1 (d2/d1)
=T1 (1−d2/d1) ・・・(4)
このように、吸収型のフィルターの場合、波長に対する透過率が予め判っていれば、入射角度θの関数として透過率を求めることができる。
ここで補正係数Kを求めると
K=T1/T(θi)
=T1/T1 (d2/d1)
=T1 (1−d2/d1) ・・・(4)
このように、吸収型のフィルターの場合、波長に対する透過率が予め判っていれば、入射角度θの関数として透過率を求めることができる。
補正の方法は、上述のように、透過率の変化をうち消す補正係数Kを算出して、各画素毎のRGBの色信号成分のうち、特に変化のあるRに対して、上述の式(4)で示される補正係数Kを乗してやればよい。
一方、固体撮像素子に干渉型の赤外カットフィルターが用いられている場合、即ち、薄膜のコーティングにより赤外カットを行っている場合について説明する。一般的に薄膜コーティングは、固体撮像素子の波長による感度特性にあわせ、数十層に及ぶ干渉膜が蒸着されている。しかし、このような干渉型フィルターの分光特性に最も影響を与えるのは、光線の入射角度である。一般的に薄膜の厚みは、垂直入射に対し最適になるよう設計されている。垂直以外の入射角度では見かけの薄膜の厚みが異なり、反射率や透過率が異なるため、分光特性のシフトや変形が生じる。
図11は、干渉型の赤外カットフィルターを用いた場合の撮影光線の波長による透過率を測定したグラフである。同図では撮影光軸の入射角度の違いにより透過率が異なる事例を説明している。同図中の曲線Aは、撮像素子に対する入射角度が垂直な場合の透過率を示している。曲線Bは撮像素子に対する入射角度が45°の場合の透過率を示している。波長650nm(赤色)に対する透過率は、曲線A上で、約10%。曲線B上で約30%になっている。従って、入射角度が大きくなるほど赤味の強い画像になることを表している。
図12は、干渉型赤外カットフィルターが用いられている場合の入射光線断面図である。干渉型のフィルターを用いる場合、薄膜層が数十層に及ぶため、計算上の透過率と実測の透過率と異なる場合が多い。しかし、特定波長に対し、入射角度を変えながら透過率を測定すれば、入射角度に対する正確な透過率が求まる。
下記の表1は、これを代表的な入射角度に対する透過率を測定し、垂直入射角度(θ=0°)に対する補正係数を表している。補正係数は角度による透過率の変化をうち消すよう設定されている。
この表のデータを予めカメラの内部メモリー(ROM)内に記憶させておき、画像処理時に、この表をもとに補正すればよい。補正の方法は、各画素毎のRGBの色信号成分のうちRに対して、表1に示される補正値Kを乗してやればよい。
図1は、本発明におけるデジタルカメラの回路構成を示すブロック図を示す。同図において、101はカメラ本体側の回路構成を示す。102はカメラ側の回路を制御するための制御回路であり、カメラ全体を管理するCPUと、そのインターフェース回路、各回路にクロック信号を供給するタイミング回路などが含まれる。103は電源であるところの電池である。104は表示装置であり、シャッター速度、絞り値などのカメラの制御値や、撮影画像の再生時に、メモリ内に記録されている画像データを表示するための画像表示装置である。
画像表示装置104には後述の信号処理回路により処理された画像信号に基づき撮影画像が表示される。105はレリーズ部材であり、第一ストロークでSW1(測光・焦点調節)、第二ストロークでSW2(レリーズ)のスイッチが入る。106は情報入力操作ダイヤルであり、シャッター速度、撮影レンズの絞り値、その他の制御値が入力できる。107は撮影モード設定部材であり、撮影モードの選択と決定を行う。108はレンズ通信接点であり、後述のレンズ回路への電源供給と相互通信を行う。109は測光装置であり、被写体の明るさを測定する。110は焦点検出装置であり被写体に焦点を合わせるための情報を出力する。
111は、不揮発性の内部メモリであり、カメラ本体に搭載されている赤外カットフィルターの透過率テーブルなどの固体撮像素子に関する固有のデータなどが記録されている。112は外部メモリ検出装置であり、カメラにメモリカードなどの外部メモリが装着されているか否かの検出を行う。113は撮像素子であり、撮影レンズからの被写体光を取り込む。114はA/D変換部であり、撮像素子113により取り込まれた画像のアナログ信号をデジタル信号へと変換する。115は信号処理部であり、デジタル変換された画像データに対して、ガンマ補正、現像処理、画素毎に色補正処理などを行う。116は圧縮処理部であり、JPEGなどの画像圧縮処理が行われる。117は一次メモリであり、信号処理部115で処理された圧縮処理前のデータを一時的に保管する。
118は二次メモリであり、圧縮処理後の画像データを一時的に保管する。119はインターフェース部であり、二次メモリ内の画像データを外部メモリ120へ所定のフォーマットで転送する。120は着脱可能な外部メモリである。
次に、図2を用いて本発明における撮影レンズの回路構成について説明する。同図において。201は撮影レンズの回路全体を示す。202はレンズ内に設けられた制御回路であり、レンズ駆動、絞り駆動などの制御が行われる。203は内部メモリである。内部メモリ203には、焦点距離情報、開放絞り値情報、射出瞳位置情報など、そのレンズ固有のデータが記憶されている。
204はシフト移動量検出装置であり、不図示のシフト移動装置によるシフト移動方向とシフト移動距離を検出する。205はティルト移動量検出装置であり、不図示のティルト移動装置によるティルト回転方向とティルト回転角度を検出する。206はレンズ駆動装置であり、焦点合わせのためレンズを駆動する。207は絞り駆動装置であり、撮影レンズを通過する光量を調節する。208はカメラ通信接点部であり、前述のカメラ本体側のレンズ通信接点部108を介して、カメラ本体と撮影レンズの間で通信が行われる。
次に主光線の入射角度の算出方法を説明する。図13はシフトアオリ撮影を行わない場合の等入射角度線を表す図(撮像素子をカメラ正面から見た図)である。同図において、撮影レンズ光軸は撮像面中心O(画面中心)を通過する。
次に主光線の入射角度の算出方法を説明する。図13はシフトアオリ撮影を行わない場合の等入射角度線を表す図(撮像素子をカメラ正面から見た図)である。同図において、撮影レンズ光軸は撮像面中心O(画面中心)を通過する。
従って、撮像面上の任意の画素位置P(x,y)に入射する主光線の為す角度θは、撮影レンズの射出瞳位置:hと、OPの長さO ̄P:√(x2+y2)より
tanθ=√(x2+y2)/h
ゆえに、 θ=tan−1(√(x2+y2)/h) ・・・(4)
となる。
tanθ=√(x2+y2)/h
ゆえに、 θ=tan−1(√(x2+y2)/h) ・・・(4)
となる。
このとき、撮像面中心Oを中心とする同心円(等入射角度線)上の画素に入射する入射角は等しくなる。
図14はシフトアオリ撮影を行った場合の等入射角度線を表す図(撮像素子をカメラ正面から見た図)である。同図において、撮影レンズは、撮像面に対し垂直方向に平行移動(シフト移動)され、撮影光軸は撮像面中心O(画面中心)から距離Sの点Osを通過する。撮像面上の画素位置P(x,y)に入射する主光線の為す角度θは、撮影レンズの射出瞳位置:hと、OPの長さO ̄P:√(x2+(y−s)2)より
tanθ=√(x2+(y−s)2)/h
ゆえに、 θ=tan−1(√(x2+(y−s)2)/h) ・・・(5)
となる。
tanθ=√(x2+(y−s)2)/h
ゆえに、 θ=tan−1(√(x2+(y−s)2)/h) ・・・(5)
となる。
このとき、撮像面中心Osを中心とする同心円(等入射角度線)上の画素に入射する入射角度は等しくなる。
固体撮像素子に干渉型のフィルターが用いられている場合、式(4)または式(5)より入射角度θが求まると、カメラの内部メモリ(ROM)に記憶されている補正テーブル、表1の補正係数に基づき、色信号の補正が行われる。
次に、図3を用いて色補正処理のフローについて説明する。同図において、ステップS101でスタートするとステップS102で測光SW1の待ち受け状態になる。SW1オンを検出するとステップS103へ進み、カメラからレンズに対して通信要求がなされレンズとカメラ間で通信が開始される。ステップ104ではシフト移動方向とシフト移動量を検出し、ステップS105へと進む。
ステップS105では、レンズの固有情報である焦点距離情報、開放絞り値情報、射出瞳位置情報とステップ104で検出したシフト移動方向とシフト移動量の情報をカメラ側に伝達する。ステップ106では、測光・焦点調節が行われる。ステップ107では、画素位置に対する主光線入射角度の算出が行われ、ステップ108のSW2待ち受け状態へと進む。ステップS108でSW2オンを検出するとステップS109へ進む。ステップS109ではステップS106の測光に基づき適正な絞り制御とシャッターの制御が行われる。
ステップS110では撮像素子113から画像データが順次出力される。ステップS112では、この画像データをA/D変換部114を介してデジタル化した後、信号処理部115に送られる。ステップS112では、この画像データに対して、レベル補正、ガンマ補正などの諸補正をリアルタイムに施した後、ステップS113へと進む。ステップ113では、処理後の画像データを一次メモリ117に一旦蓄積し、ステップ114へと進む。
ステップ114では、一次メモリ117内の画像データに対して現像処理施し、RGBの色成分が全画素揃った画像データが生成される。ステップS115では、ステップS107で算出した主光線入射角度に基づき、画素毎に色補正係数Kが算出さる。ステップS116では、画素毎に色補正係数Kを乗じて色補正処理が行われる。ステップ117では、画像圧縮処理部115により画像データを画像圧縮して、JPEG形式などの画像圧縮ファイルを生成する。ステップ118ではこの画像圧縮ファイルを二次メモリに一旦記憶する。ステップ119では、二次メモリに記憶されている画像圧縮ファイルを、インターフェース回路119を介して外部メモリに記憶し、ステップS120へと進み画像記録動作が終了する。
なお、撮像レンズはカメラと一体型のものでも良いし、取り外し可能な交換レンズであっても良い。
また、撮像レンズ側に演算可能なマイコンが存在する場合には、カメラ側から画素位置情報等を送信して、撮像レンズ側のマイコンで主光線入射角度に基づき、色補正係数を算出し、求められた色補正係数をカメラ側に送信するようにしても良い。また、入射角度に対応する色補正係数を持ったテーブルは、撮像レンズ側の内部メモリに記憶しておいて、テーブルを参照して色補正係数をカメラ側に送信しても良い。
Claims (9)
- 撮影レンズを通って撮像素子上に撮影された被写体像を光電変換し、画像データを取得し、記録する撮像装置において、
少なくとも前記撮影レンズの射出瞳位置情報を含む撮影レンズ情報と、
前記撮像素子の画素に入射する主光線の入射角度を算出し、前記算出された主光線の入射角度に対応する色補正係数を求め、前記色補正係数に基づいて前記画像データの色補正を行うことを特徴とする撮像装置。 - 前記撮像レンズは、シフトアオリ撮影機能を有し、
前記撮像レンズ情報は、シフトアオリ移動方向と移動量に関するシフトアオリ情報と、前記撮影レンズの射出瞳位置情報を含むことを特徴とする撮像装置。 - 撮影レンズと撮像素子との間に配置される被視感度補正フィルターの特性に応じて前記画像データの色補正を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
- 撮影画面上の画面中心からの距離に応じて、前記画像データの色補正量を増大させることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
- 撮像素子に入射する主光線の入射角度に対応する色補正に関するテーブルを有し、前記テーブルに基づき色補正を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
- 前記画像データの色補正は、前記撮像素子の画素ごとに行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 撮像レンズと、
前記撮影レンズを通って撮像素子上に撮影された被写体像を光電変換し、画像データを取得し、記録する撮像装置から成る撮像システムであって、
前記撮像レンズと撮像装置との通信を行う通信手段と、
前記通信手段によって受信された前記撮影レンズの少なくとも射出瞳位置情報を含む撮影レンズ情報と、前記撮像素子の画素に入射する主光線の入射角度を算出し、前記算出された主光線の入射角度に対応する色補正係数を求め、前記色補正係数に基づいて色補正を行う色補正手段とを有することを特徴とする撮像システム。 - 前記画像データの色補正は、前記撮像素子の画素ごとに行うことを特徴とする請求項7に記載の撮像システム。
- 撮像レンズと、
前記撮影レンズを通って撮像素子上に撮影された被写体像を光電変換し、画像データを取得し、記録する撮像装置と、
前記撮像レンズと撮像装置との通信を行う通信手段と、
前記通信手段によって受信された前記撮影レンズの少なくとも射出瞳位置情報を含む撮影レンズ情報と、前記撮像素子の画素に入射する主光線の入射角度を算出し、前記算出された主光線の入射角度に対応する色補正係数を求め、前記色補正係数に基づいて色補正を行う色補正手段と、を有する撮像システムに用いられる撮像レンズにおいて、
前記撮像レンズは、前記撮像レンズと撮像装置との通信を行う通信手段と、
少なくとも前記射出瞳位置情報を記憶する記憶手段を有することを特徴とする撮像レンズ。
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2003
- 2003-11-13 JP JP2003383934A patent/JP2005151036A/ja active Pending
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