JP5473493B2 - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents
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Description
以下、図面を参照して、本発明の好適かつ例示的な実施形態について詳細に説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る撮像装置の一例としてのレンズ交換式一眼レフデジタルカメラ(以下、単にカメラという)100の構成例を示すブロック図である。カメラ100は、カメラ本体120のレンズマウント105に撮像レンズ110が着脱可能な構成を有する。
まず、従来の、単層構造の2つの測光センサを用いた場合の分光感度特性について図4(c)を用いて説明する。特許文献2では、2つの測光センサの受光面内の1つの受光素子面に着色することで、互いに異なる分光感度特性を得ている。このような構成では、比較的分光感度特性を分離しやすいため、分光感度特性を図4(c)に示す(i)および(ii)のような分光感度特性を設定する。すなわち、図4(c)の(iii)に示す、光学バンドパスフィルタを通過させて得られる光束から、非着色受光面では400nm〜700nmの周波数成分を、着色受光面では600nm〜700nmの周波数成分をそれぞれ検出する。
図2で示したカメラ本体120のスイッチSW1がONになると、カメラMPU6はS101で、焦点検出ユニット7が有するラインセンサのうち、ユーザーが選択した焦点検出領域に対応するラインセンサでの電荷蓄積を行う。そして、カメラMPU6は、ラインセンサに蓄積された電荷を画素毎に読み出し、ラインセンサ毎の被写体像を取得する。
|補正後のピントずれ量|≦Fδ×1/4 (F:レンズ絞り値、δ:定数)
であるなら合焦と判定し、S110でSW2がONであればS121に遷移する。S110でSW2がONでなければ、カメラMPU6はさらにS112でSW1の状態を確認し、SW1がONのままであればS110へ処理を戻し、SW1がOFFであれば自動焦点検出処理を終了する。
一般に、以下の表2に示すように、室内及び屋外の明るさは照明の具合や天候などの気象条件、時刻などによりさまざまに変化するが、蛍光灯下と太陽光下では照度(ルクス)が大きく異なる。例えば、照明のある室内における照度は800ルクスから1000ルクス前後であるのに対し、昼間の曇天下における照度は32000ルクス程度であり、昼間の晴天下の照度は100000ルクスに達する。
まずS131でカメラMPU6は、S104にて得られた測光領域321の被写体輝度BVと所定の第1の閾値との大小を比較する。カメラMPU6は、図4(e)に示すように、被写体輝度BVが第1の閾値よりも小さければ被写体反射光源は蛍光灯であると判定して、S132にて最大補正係数曲線(蛍光灯補正係数曲線)を採用する。この最大補正係数とは、図4(d)の(i)で示した補正曲線と、長波長成分及び短波長成分のエネルギー特性差分値とから決定される係数である。
α=(最大補正係数−最小補正係数)・(X−第1の閾値)/(第2の閾値−第1の閾値)
によって求める。
従って、多層構成の測光センサの利点である省スペース性やセンサ読み出し処理の低負荷性と、適切なピントずれ量の補正とを両立させることが可能となる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態は、被写体輝度と閾値との大小関係により光源の種類を判別する代わりに、ライブビュー撮像時に撮像面でフリッカを検出することにより、光源の種類を判別することを特徴とする。ライブビュー撮像とは、表示ユニット12を電子ビューファインダーとして機能させる際の撮像のように、連続的な(例えば30回/秒)撮像である。実質的には動画撮像と考えてもよい。カメラ100の構成は第1の実施形態と同様で良いため、以下、図5のフローチャートを用いて本実施形態における自動焦点検出処理について説明する。図5において、図1と同じ処理を行うステップには同じ参照数字を付して説明を省略する。
以後、S108からの処理は第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (3)
- 撮像レンズを介した被写体像の光束の一部を受光する複数の受光層を有する多層構造の測光手段であって、前記複数の受光層の少なくとも1つの出力から被写体輝度を検出する測光手段と、
前記被写体像の光束のうち、前記測光手段が受光する光束とは別の光束を受光し、前記撮像レンズのピントずれ量を位相差検出方式で検出する焦点検出手段と、
前記測光手段により検出された被写体輝度の大きさによって光源の種類を判別する判別手段であって、前記測光手段により検出された被写体輝度が第1の閾値よりも大きい場合には光源が太陽光であると判別し、前記測光手段により検出された被写体輝度が前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値より小さい場合には光源が蛍光灯であると判別する判別手段と、
前記判別手段が判別した光源の種類に応じた補正係数曲線と、前記撮像レンズを介した被写体像について前記測光手段の前記複数の受光層の各々の出力から得られるエネルギー特性の差分値とから、補正係数を演算する演算手段と、
前記撮像レンズの色収差データを取得する取得手段と、
前記焦点検出手段が検出した前記撮像レンズのピントずれ量を、前記補正係数で補正した前記色収差データによって補正する補正手段と、
前記補正手段が補正したピントずれ量に従って前記撮像レンズの位置を調整する調整手段とを有し、
前記演算手段は、前記判別手段により光源が太陽光であると判別された場合には、第1の補正係数曲線を採用し、前記判別手段により光源が蛍光灯であると判別された場合には、第2の補正係数曲線を採用し、前記判別手段により、前記測光手段により検出された被写体輝度が前記第2の閾値以上前記第1の閾値以下であると判別された場合には、前記第1の補正係数曲線及び前記第2の補正係数曲線の間で補間した補正係数曲線を採用することを特徴とする撮像装置。 - 前記色収差データは、前記撮像レンズの焦点距離と被写体距離とに応じたデータであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 撮像レンズを介した被写体像の光束の一部を受光する複数の受光層を有する多層構造の測光手段であって、前記複数の受光層の少なくとも1つの出力から被写体輝度を検出する測光手段と、
前記被写体像の光束のうち、前記測光手段が受光する光束とは別の光束を受光し、前記撮像レンズのピントずれ量を位相差検出方式で検出する焦点検出手段と、
を有する撮像装置の制御方法であって、
判別手段が前記測光手段により検出された被写体輝度の大きさによって光源の種類を判別する判別工程であって、前記測光手段により検出された被写体輝度が第1の閾値よりも大きい場合には光源が太陽光であると判別し、前記測光手段により検出された被写体輝度が前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値より小さい場合には光源が蛍光灯であると判別する判別工程と、
前記判別工程で判別された光源の種類に応じた補正係数曲線と、前記被写体輝度と、前記撮像レンズを介した被写体像について前記測光手段の前記複数の受光層の各々の出力から得られるエネルギー特性の差分値とから、演算手段が補正係数を演算する演算工程と、
取得手段が前記撮像レンズの色収差データを取得する取得工程と、
補正手段が、前記焦点検出手段の検出した前記撮像レンズのピントずれ量を、前記補正係数で補正した前記色収差データによって補正する補正工程と、
調整手段が、前記補正工程で補正されたピントずれ量に従って前記撮像レンズの位置を調整する調整工程とを有し、
前記演算工程では、前記判別工程により光源が太陽光であると判別された場合には、第1の補正係数曲線を採用し、前記判別工程により光源が蛍光灯であると判別された場合には、第2の補正係数曲線を採用し、前記判別工程により前記測光手段により検出された被写体輝度が前記第2の閾値以上前記第1の閾値以下であると判別された場合には、前記第1の補正係数曲線及び前記第2の補正係数曲線の間で補間した補正係数曲線を採用することを特徴とする撮像装置の制御方法。
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