JP2006071741A - 焦点検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高速性、低輝度限界性能を低下することなくカラー情報を取得する。
【解決手段】本発明の一態様に係る焦点検出装置は、撮影レンズを通った被写体光束を結像する結像面近傍に設けられた、光束を制限する視野マスク101と、上記撮影レンズの異なる瞳を通り上記視野マスクを通った光束から一対の像を複数組再結像する再結像光学系103,105と、上記再結像光学系103,105を通して被写体光束を受光するための受光素子列を近接した位置に複数列備えたCCD106a乃至106dと、上記再結像光学系103,105を通して入射した光束の少なくとも一対の光束を複数の波長域に色分離する色分離手段としての回折格子104を有する。
【選択図】 図11
【解決手段】本発明の一態様に係る焦点検出装置は、撮影レンズを通った被写体光束を結像する結像面近傍に設けられた、光束を制限する視野マスク101と、上記撮影レンズの異なる瞳を通り上記視野マスクを通った光束から一対の像を複数組再結像する再結像光学系103,105と、上記再結像光学系103,105を通して被写体光束を受光するための受光素子列を近接した位置に複数列備えたCCD106a乃至106dと、上記再結像光学系103,105を通して入射した光束の少なくとも一対の光束を複数の波長域に色分離する色分離手段としての回折格子104を有する。
【選択図】 図11
Description
本発明は、カメラ等に採用され得る焦点検出装置に関する。
従来、カメラの焦点検出装置に関しては種々の提案がなされている。例えば、特許文献1では、感度の異なるセンサ列の対を平行に2列配置する技術が開示されているが、一方のセンサ対が通常照明時用であり、他方のセンサ対が補助光用である。
一方、特許文献2では、一対の受光センサの前段に光学フィルタを有する技術が開示されており、位相差方式においてカラー情報の取得を行っている。
特開平09−121308号公報
特開2002−90619号公報
しかしながら、精度の維持の観点から、上記特許文献1に開示された技術のように分光感度の異なるセンサを平行に配置すると、複数列並べた分だけ視野マスクの開口を大きくする必要があり、視野マスク開口を大きくすると、その分だけ収差の影響を受け易くなってしまう。また、通常、AFセンサは、感度向上のために幅広センサを使用する。この幅広センサは、例えば1画素辺り20μm×200μmであり、人物の顔を画面一杯に撮影すると幅寸法は被写体の目の大きさと同じ程度になる。この幅広センサを、対象とする分光感度の数分だけ平行に並べると測距幅が広くなりすぎ、主要被写体の広範囲の部分が測距対象となってしまう。従って、撮影者の思い通りにピントを合わせることが困難になる。
一方、高速性の維持の観点から、特許文献2により開示された方式は、フィルタの分光透過率特性を時系列で順次切り替えることによりカラー画像データを取得するものであることから、複数フレームの画像データを取得することでカラー情報を取得する必要が生じ、その結果、カラー情報の取得に長時間を要すると共に、取得時間差を生じる。
本発明の目的とするところは、高速性、低輝度限界性能を低下させることなくカラー情報を取得し、主要被写体検出等の精度を向上させることにある。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様では、撮影光学系の結像面近傍に設けられた視野マスクと、上記撮影光学系の異なる瞳を通り上記視野マスクを通った光束から一対の像を再結像する再結像光学系と、上記再結像光学系を通して入射した一対の光束を複数の波長域に色分離する色分離手段と、上記色分離された各光束を受光するための受光素子列を近接して複数列備えた受光手段とを有することを特徴とする焦点検出装置が提供される。
本発明の第2の態様では、上記第1の態様において、上記受光手段で受光して得た各色分離された信号を加算可能になされた加算手段を更に有することを特徴とする焦点検出装置が提供される。
本発明の第3の態様では、上記第1の態様において、上記色分離手段は、上記視野マスクと上記受光手段との間に配置された回折格子からなることを更に特徴とする焦点検出装置が提供される。
本発明の第4の態様では、上記第1の態様において、上記色分離手段は、上記視野マスクと上記受光手段との間に配置されたプリズムを有することを更に特徴とする焦点検出装置が提供される。
本発明の第5の態様では、上記第3の態様において、上記視野マスクと上記回折格子との間にコリメート光学系を配置することを更に特徴とする焦点検出装置が提供される。
本発明の第6の態様では、上記第1の態様において、上記色毎の受光出力の基準となる一対の光束で形成されるそれぞれの像間隔の上記色分離手段による誤差を補正する補正値を予め記憶する記憶手段を更に有することを特徴とする焦点検出装置が提供される。
本発明の第7の態様では、上記第1の態様において、上記加算手段は、上記受光手段で受光した被写体輝度が低輝度の場合に複数の受光素子列の受光素子で受光した色分離された信号を加算することを更に特徴とする焦点検出装置が提供される。
本発明の第8の態様では、上記第1の態様において、上記各色データを用いて主要被写体を検出する主要被写体検出手段を更に有することを特徴とする焦点検出装置が提供される。
本発明の第9の態様では、上記第1の態様において、上記色分離手段は、上記複数組の再結像光学系のそれぞれに対応して色分離するように配置されることを更に特徴とする焦点検出装置が提供される。
本発明の第10の態様では、上記第1の態様において、被写体の分光感度を上記受光手段または上記受光手段とは別に設けられた測光センサの出力として得られた色情報から取得することを更に特徴とする焦点検出装置が提供される。
本発明の第11の態様では、撮影光学系の結像面近傍に設けられた、光束を制限する視野マスクと、上記撮影光学系の異なる瞳を通り上記視野マスクを通った光束から一対の像を再結像する再結像光学系と、上記再結像光学系を通して入射した一対の光束の各々の被写体像を受光すると共に、略同一の受光部から入射した光束を複数の波長に色分離して複数出力するようになされた受光手段とを有することを特徴とする焦点検出装置が提供される。
本発明の第12の態様では、上記第11の態様において、上記色分離された各光束を上記受光手段で受光して得た各色分離された信号を加算可能になされた加算手段を更に有することを特徴とする焦点検出装置が提供される。
本発明の第13の態様では、上記第11の態様において、上記受光手段は、入射面から基板の深さ方向に複数の分光感度特性を有するフォトダイオード構造を有することを更に特徴とする焦点検出装置が提供される。
本発明の第14の態様では、上記第13の態様において、上記複数の分光感度には可視光と赤外光の分光感度が含まれることを更に特徴とする焦点検出装置が提供される。
本発明の第15の態様では、上記第11の態様において、上記受光手段及び色分離光学系を、複数の方向に対して配置することを更に特徴とする焦点検出装置が提供される。
本発明の第16の態様では、上記第11の態様において、上記色毎の受光出力の基準となる一対の光束で形成されるそれぞれの像間隔の上記色分離手段による誤差を補正する補正値を予め記憶する記憶手段を更に有することを特徴とする焦点検出装置が提供される。
本発明の第17の態様では、上記第11の態様において、上記加算手段は、上記受光手段で受光した被写体輝度が低輝度の場合に複数の受光素子列の受光素子で受光した信号のそれぞれ対応する受光部の信号を加算することを更に特徴とする焦点検出装置が提供される。
本発明の第18の態様では、上記第11の態様において、上記各色データを用いて主要被写体を検出する主要被写体検出手段を更に有することを更に特徴とする焦点検出装置が提供される。
本発明の第19の態様では、上記第1の態様において、色情報により上記撮影レンズにて発生する色収差を補正する補正手段を更に有することを特徴とする焦点検出装置が提供される。
本発明の第20の態様では、上記第19の態様において、上記補正手段は、上記再結像光学系の補正を上記色情報に基づいて行うことを更に特徴とする焦点検出装置が提供される。
本発明の第21の態様では、上記第19の態様において、上記補正手段は、被写体輝度及び撮影光学系に含まれるフォーカスレンズのズーム量を基にして補正量を算出し、当該補正量に基づいて補正することを更に特徴とする焦点検出装置が提供される。
本発明によれば、高速性、低輝度限界性能を低下させることなくカラー情報を取得し、主要被写体検出等の精度を向上させ、ひいては測距精度を向上させる焦点検出装置を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1には、本発明の一実施の形態に係る焦点検出装置を採用したカメラの構成を示し説明する。図1はレンズ交換式の一眼レフレクスカメラを想定して図示したものであり、当該一眼レフレクスカメラは、交換レンズ1とカメラボディ10からなる。
先ず、交換レンズ1は、カメラボディ10の前面に設けられた不図示のカメラマウントを介してカメラボディ10に着脱自在に構成されている。
この交換レンズ1の内部には、フォーカスレンズ2と、レンズ駆動部3と、レンズCPU4とが設けられている。フォーカスレンズ2は、撮影光学系に含まれる焦点調節用のレンズであり、レンズ駆動部3内の図示しないモータによってその光軸方向(図1の矢印A方向)に駆動される。実際の撮影光学系は複数のレンズから構成されているが、図1ではフォーカスレンズ2のみを図示している。レンズ駆動部3は、モータとその駆動回路(モータドライバ)とから構成されている。レンズCPU4は、レンズ駆動部3の制御等を行う制御回路である。このレンズCPU4は、通信コネクタ5を介してカメラボディ10内のAF演算MPU21と通信可能に構成されており、レンズCPU4からAF演算MPU21に、レンズCPU4に予め記憶されたフォーカスレンズの製造ばらつき情報やフォーカスレンズの収差情報等のレンズ情報が通信される。
一方、カメラボディ10は、以下のように構成されている。
即ち、交換レンズ1内のフォーカスレンズ2を介してカメラボディ10内に入射した不図示の被写体からの光束は、メインミラー11で反射されて、フォーカシングスクリーン12、ペンタプリズム13を介して接眼レンズ14に至る。これにより、不図示の被写体の状態を観察することができる。ここで、メインミラー11はハーフミラーになっており、メインミラー11がダウン位置(図示の位置)にあるときには、ハーフミラー部を一部の光束が透過して、メインミラー11に設置されたサブミラー15で反射される。メインミラー11がアップ位置にある時には、サブミラー15は折り畳まれるようになっている。また、メインミラー11の後方には、撮影光学系を通過した被写体像を光電変換するための撮像素子16が配置されている。即ち、メインミラー11がアップ位置にある場合には、フォーカスレンズ2を通った光束が、撮像素子16に結像して光電変換される。サブミラー15で反射された光束は、自動焦点検出を行うためのAF光学系(コンデンサレンズ17、全反射ミラー18、セパレータレンズ19などから構成される)に導かれ、このAF光学系を通過して、主要被写体検出手段の一部をなすAFセンサ20に導かれる。更に、AFセンサ20に光束が入射した後、この入射光束が電気信号に変換される。この電気信号出力(センサ出力)がゲートアレイ(GA)22に入力される。ゲートアレイ22では、入力されたセンサ出力がデジタルのセンサデータに変換される。このセンサデータは、AF演算MPU21に入力されて、後のAF演算に利用される。被写体の分光感度は、AFセンサ20又は不図示の測光センサから取得してもよい。
次に、AF光学系及びAFセンサ20について更に詳しく説明する。
図2(a)は、図1のカメラで用いられるAF光学系の2次結像系を模式的に示した図である。図2(a)に示すように、AF光学系は、コンデンサレンズ17と、全反射ミラー18と、再結像光学系としてのセパレータレンズ19とから構成されている。
ここで、図2(a)の破線は1次結像面を示し、図2(a)の一点鎖線はAF光学系の光路を示している。また、セパレータレンズ19の後方にはAFセンサ20が配置されている。ここで、本実施の形態におけるAFセンサ20は、撮影画面の横方向を検出視野とする第1のセンサ列としての横線検出センサ列20a,20bと撮影画面の縦方向を検出視野とする第2のセンサ列としての縦線検出センサ列20c,20dとの2対のセンサ列から構成されている。
図2(b)はフォーカスレンズからAFセンサに至る光束の様子を、図2(a)の側面からみたときの様子として図示したものである。ここで、図2(b)では全反射ミラー18の図示を省略している。また光束については撮影画面の横方向に関する焦点状態を検出するための横線検出光束のみを図示し、横線検出光束と直交する縦線検出光束については図示を省略している。なお、以下の説明は横線検出光束を対象としているが、縦線検出光束の場合も同様の説明が適用可能である。図2(b)において、フォーカスレンズ2の異なる射出瞳2a,2bを通過した1対の横線検出光束は、上記サブミラー15で反射された後、コンデンサレンズ17に入射してそれぞれ集光される。ここで、集光された1対の横線検出光束が全反射ミラー18において反射された後、不図示の視野絞りを介してセパレータレンズ19a,19bに入射する。そして、これらセパレータレンズ19a,19bにそれぞれ入射した横線検出光束が、横線検出センサ列20a,20bを構成するラインセンサの特定領域に結像する。
ここで、AFセンサ20は、上記した測距点の焦点状態を検出するために図3のようなセンサ配置になっている。即ち、横線検出センサ列20a、20bは、それぞれ5列のラインセンサ(31a〜35a、31b〜35b)から構成されている。ここで、これら5列のラインセンサはそれぞれ平行にかつ等間隔で並べて配置されている。また、縦線検出センサ列20c、20dは、それぞれ、3行のラインセンサ(36c〜38c、36d〜38d)から構成されている。ここで、これら3行のラインセンサはそれぞれ平行にかつ等間隔で並べて配置されている。このように本一実施形態では、測距点が等間隔で配置されているので、ラインセンサを等間隔に配置してAFセンサを構成することができる。このため、AFセンサの出力を読み出すための図示しない読み出し回路等の配置が容易である。焦点状態の検出手法には、例えば相関演算を用いた手法がある。
この相関演算を用いた手法について以下に簡単に説明する。
相関演算を行うのに先立って、まず、AF演算MPU21は、ゲートアレイ22から入力されたセンサデータを図示しない内部のRAMに記憶させる。次に、各ラインセンサを構成するフォトダイオード出力の不均一性を補正する補正データを用いてRAMに記憶させたセンサデータを補正する。ここでの補正データは、例えば均一輝度面を観察したときのセンサデータのばらつきを補正するようなデータを用いればよい。
センサデータの補正が終了した後、相関演算が行われる。ここで、相関演算とは、対をなすセンサ列間における検出光束の入射位置のずれ量を算出する演算である。即ち、相関演算においては、対をなすセンサ列間でセンサデータの比較(相関値の算出演算)が行われ、この比較の結果、相関値が最も小さくなるようなずれ量が算出される。
このずれ量に基づいて被写体距離やフォーカスレンズ2を駆動する際のデフォーカス量が算出される。上記相関演算の結果として算出されたずれ量の信頼性が低い場合には、誤ったデフォーカス量が算出されるおそれがあるので、デフォーカス量の算出を行うのに先立ってセンサデータの信頼性を判定しておくことが好ましい。このような信頼性の判定としては、例えばセンサデータが所定レベル以上大きく、かつ上記演算された相関値が所定値よりも小さい場合に信頼性が高いと判定するようにすればよい。このような信頼性の判定結果に基づいて、AF演算MPU21は信頼性の高いセンサデータを出力する測距点の中から、例えば最至近距離の点を選択してデフォーカス量の算出を行う。
ユーザによる測距点の選択は、例えば図7(b)に示すようにしてカメラ背面に配置された測距点選択手段としての十字キー64によって行えるようにする。このように、ユーザが測距点を選択できるようにすれば、よりユーザの好みに即した焦点状態検出を行うことができる。デフォーカス量が算出された後は、算出されたデフォーカス量がレンズCPU4に送信される。この送信されたデフォーカス量に基づいてレンズCPU4がレンズ駆動部3を制御することにより、フォーカスレンズ2のフォーカス駆動が行われることになる。尚、最至近選択をするための測距点は図4に示されるように15点の測距点のうちの一つを選択する。
ここで、センサ回路の構成は図5に示される通りである。すなわち、各ラインセンサ51a,51bは画素加算回路52a,52b、アンプ53、スイッチ54を介してCDS回路55に接続されている。画素加算回路52a,52bは色分離された各光束を受光して上記受光としてのラインセンサ51a,51bで受光して得た色分離された信号を加算可能にするものである。そして、CDS回路55は、クランプ回路56、読出アンプ57、GA内のA/D変換器58を介してAF演算MPU21に接続されている。これらのうち、ラインセンサから読出アンプ57までがセンサ回路を構成し、A/D変換器58がGA22に相当する。低輝度時は全ての光の電荷を画素加算回路52a,52bで加算することでノイズの問題を解消することができる。
以下、本発明の一実施の形態に係るカメラの焦点検出装置を採用したカメラにおけるAF演算MPU21による処理を詳細に説明する。AF演算MPU21は補正手段としての役割も担う。
AFセンサ20の制御は、AF演算MPU21が行う。
より具体的には、AF演算MPU21は、以下の処理を行う。
即ち、AF演算MPU21は、各測距点のセンサデータを読み出し、A/D変換した後に、不図示のメモリに記憶する。そして、低輝度時は、全センサ列の出力を加算して感度向上(ノイズ低減)を図る。低輝度時よりは輝度が高く全画素独立に扱うには輝度が足りないときは、青、緑センサ列の出力を画素加算、赤、赤外センサ列の出力を画素加算し、感度を向上しながら、且つ色収差補正も行う。そして、高輝度時においては、画素加算せずに、それぞれのセンサ列の画素データをそのまま出力する。
続いて、公知の手法により、各センサデータに対して輝度補正をかけ、補正されたセンサデータにより相関演算を行い、各センサデータの信頼性を判定する。
次に、AF演算MPU21は、測距点選択を行う。
測距点配置は図6に示される通りである。
測光エリア61と周辺測光エリア62とに領域が分けられており、当該測光エリア61の中の各測距点60に対応して測光センサが存在する。
測距点自動選択の場合、自動選択は図7(a)に示されるモード選択ダイヤル63の状態により異なる。即ち、ポートレートモード時(肌色被写体検出)には、信頼性のあるセンサデータの内、肌色と検出できた測距点のうちの最至近測距点を選択する。この肌色検出方法としては、公知の手法を採用することができる。そして、その他のモード時(最至近選択)には、信頼性のあるセンサデータの内、最至近(即ち、最もデフォーカス量が大きい)測距点を選択する。一方、測距点手動選択の場合、手動選択時は図7(b)に示されるカメラ背面の十字ボタン64により測距点を選択することになる。
次に、AF演算MPU21は、デフォーカス量の算出を行う。
このデフォーカス量の算出においては以下の補正処理が必要である。
・温度補正
・CCD撮像面ずれ量補正(1次結像面以降の撮像面とのずれ)
・レンズ2像間隔ずれ量補正(撮影レンズのばらつきの補正)
・被写体輝度分光補正及び球面収差補正
演算に必要な調整値等は、交換レンズ1のレンズCPU4との通信によってAF演算MPU21により取得される。レンズCPU4は、デフォーカス量からフォーカスレンズ駆動量を演算し、フォーカスレンズ2を合焦位置まで駆動する。
・CCD撮像面ずれ量補正(1次結像面以降の撮像面とのずれ)
・レンズ2像間隔ずれ量補正(撮影レンズのばらつきの補正)
・被写体輝度分光補正及び球面収差補正
演算に必要な調整値等は、交換レンズ1のレンズCPU4との通信によってAF演算MPU21により取得される。レンズCPU4は、デフォーカス量からフォーカスレンズ駆動量を演算し、フォーカスレンズ2を合焦位置まで駆動する。
以下、上記デフォーカス量の補正について順に説明する。
先ず、温度補正について説明する。
温度が高くなると検出2像間隔が大きく検出されるので、デフォーカス量が実際よりも大きく検出される。逆に、温度が低くなると検出2像間隔が小さく検出されるので、デフォーカス量が実際よりも小さく検出される。補正するデフォーカス量と温度は略リニアである。よって、以下の補正式により温度補正を行う。
温度補正後のデフォーカス量=デフォーカス量−Δdf
(補正デフォーカス量Δdf=(現在の温度−調整時の温度)×定数)
次に、CCD撮像面ずれ量補正について説明する。
(補正デフォーカス量Δdf=(現在の温度−調整時の温度)×定数)
次に、CCD撮像面ずれ量補正について説明する。
CCD撮像面ずれ量とは、CCD最適位置とAF最適位置の差の補正であり、以下の式により算出することができる。
撮像面ずれ量補正後デフォーカス量
=温度補正後デフォーカス量+CCDオフセット量
次に、レンズ2像間隔ずれ量補正について説明する。こンズ2像間隔ずれ量とは、レンズ内データに格納された理想的な交換レンズに対する個体バラツキによるピント位置のずれを補正するデータである。即ち、レンズ2像間隔調整機により調整された補正データであって、各アイランド毎の基準2像間隔の補正であり、以下の式により算出することができる。
=温度補正後デフォーカス量+CCDオフセット量
次に、レンズ2像間隔ずれ量補正について説明する。こンズ2像間隔ずれ量とは、レンズ内データに格納された理想的な交換レンズに対する個体バラツキによるピント位置のずれを補正するデータである。即ち、レンズ2像間隔調整機により調整された補正データであって、各アイランド毎の基準2像間隔の補正であり、以下の式により算出することができる。
レンズ2像間隔ずれ量補正後デフォーカス量
=撮像面ずれ量補正後デフォーカス量−レンズ2像間隔ずれ補正量
次に、被写体分光特性補正及び球面収差補正について説明する。
=撮像面ずれ量補正後デフォーカス量−レンズ2像間隔ずれ補正量
次に、被写体分光特性補正及び球面収差補正について説明する。
先ず、補正の流れを説明する。
球面収差補正とは、撮影レンズにおける各レンズ位置において、検出デフォーカス量の無限基準の差と、各焦点距離において、検出デフォーカス量のワイド基準の差を一度に補正するものである。2像間隔調整が、ワイド無限位置で調整しているために、レンズ位置と焦点距離によるデフォーカス量の補正をする。被写体分光特性補正とは、撮影レンズ(1次結像系)及びAF光学系(2次結像系)色収差の補正である。この実施の形態では、これら2つの補正を同時に行う。
続いて、被写体輝度分光補正について更に詳細に説明する。
従来、光源検出センサにより、光源を検出することで、デフォーカス量の補正を行っていた。例えば、4種類の光源「調整光源A」「調整光源B」「太陽光」「蛍光灯」に分類し、図8の通り蛍光灯光源補正値を求める。しかし、本来、この補正は、被写体色に合わせて補正すべきである。光源検知センサは、撮影画面全体を大まかにモニタしているが、測距点毎に収差補正を行うことで、より正確な補正が可能となる。
この実施の形態では、測距点毎に被写体の色を検出し、被写体輝度の分光比率が、IR:R:G:B=2:1:1:0.5の場合、この分光比率と同一の割合で重み付けし、デフォーカス量の補正を行う。これにより、被写体の測距を正確に行うことができる。
被写体輝度の分光比率は、AFセンサ20によって求めることもできるし、不図示の測光センサによって色情報を求めることもできる。また、測光センサは、AFセンサ20より大雑把に色情報を把握するので、主被写体の抽出に向いているが、収差補正に関してはAFセンサ20による分光比率を検出した方が補正精度は高い。
ここで、図9は半導体基盤上の異なる深さに受光素子を複数配置した一般的なセンサ回路の一例を示す図であるが、本実施の形態で採用するセンサ回路は、赤外検出にも対応すべく図10に示されるような構成となっている。即ち、受光手段として受光素子を複数配置したセンサ回路は、光軸方向に複数の分光感度特性を有するフォトダイオード構造となっている。このように、本実施の形態では、複数の分光感度として可視光と赤外光の分光感度のそれぞれを有する受光素子を複数配設したセンサ回路を採用する。
より詳細には、例えば半導体基盤上の異なる深さに受光素子を複数配置したセンサ回路は、青色をチップ表面から0.2um、緑色を0.8um、赤色を2.8umの深さで検出している。更に、最も深い部分で赤外検出を行っている。本補正により、センサ受光面の深さ方向の補正も同時に行う。このような構成によれば、画素列を深さ方向に並行に並べることができるので、ファインダを覗いたときに、測距点の幅が広がるといった欠点を排除することが可能となる。
続いて、補正演算について、画素加算なし時、2画素加算時、4画素加算時の各場合において、被写体分光特性補正後デフォーカス量をいかに求めるのかをまとめる。
・画素加算なし時
被写体分光特性補正後デフォーカス量
=撮像面ずれ量補正後デフォーカス量
−(Δds1IR(obj,zoom)×SIR+Δds1R(obj,zoom)×SR
+Δds1G(obj,zoom)×SG +Δds1B(obj,zoom)×SB)
−(Δds2IR(island)×SIR+Δds2R(island)×SR
+Δds2G(island)×SG +Δds2B(island)×SB)
この式において、Δds1IR(obj,zoom)は各焦点距離における赤外色被写体の撮影レンズ球面収差補正値、SIRは被写体の赤外色の割合、Δds1R(obj,zoom)は各焦点距離における赤色被写体の撮影レンズ球面収差補正値、SR は被写体の赤色の割合、Δds1G(obj,zoom)は各焦点距離における緑色被写体の撮影レンズ球面収差補正値、SG は被写体の緑色の割合、Δds1B(obj,zoom)は各焦点距離における青色被写体の撮影レンズ球面収差補正値、SB は被写体の青色の割合、obj は被写体距離、zoomはズーム量、Δds2IR(island)は赤外色被写体のAF光学系(2次結像系)における収差補正値&撮像素子の受光部深さ誤差、Δds2R(island)は赤色被写体のAF光学系(2次結像系)における収差補正値&撮像素子の受光部深さ誤差、Δds2G(island)は緑色被写体のAF光学系(2次結像系)における収差補正値&撮像素子の受光部深さ誤差、Δds2B(island)は青色被写体のAF光学系(2次結像系)における収差補正値&撮像素子の受光部深さ誤差、(island)はアイランド、Δds1IR(obj,zoom)、Δds1R(obj,zoom)、Δds1G(obj,zoom)、Δds1B(obj,zoom)は、1次結像系の収差補正量であり、交換レンズ式の場合レンズ側にて保持するデータ、Δds2IR、Δds2R 、Δds2G 、Δds2B は、2次結像系の収差補正量であり、ボディ側に保持するデータ、である。
被写体分光特性補正後デフォーカス量
=撮像面ずれ量補正後デフォーカス量
−(Δds1IR(obj,zoom)×SIR+Δds1R(obj,zoom)×SR
+Δds1G(obj,zoom)×SG +Δds1B(obj,zoom)×SB)
−(Δds2IR(island)×SIR+Δds2R(island)×SR
+Δds2G(island)×SG +Δds2B(island)×SB)
この式において、Δds1IR(obj,zoom)は各焦点距離における赤外色被写体の撮影レンズ球面収差補正値、SIRは被写体の赤外色の割合、Δds1R(obj,zoom)は各焦点距離における赤色被写体の撮影レンズ球面収差補正値、SR は被写体の赤色の割合、Δds1G(obj,zoom)は各焦点距離における緑色被写体の撮影レンズ球面収差補正値、SG は被写体の緑色の割合、Δds1B(obj,zoom)は各焦点距離における青色被写体の撮影レンズ球面収差補正値、SB は被写体の青色の割合、obj は被写体距離、zoomはズーム量、Δds2IR(island)は赤外色被写体のAF光学系(2次結像系)における収差補正値&撮像素子の受光部深さ誤差、Δds2R(island)は赤色被写体のAF光学系(2次結像系)における収差補正値&撮像素子の受光部深さ誤差、Δds2G(island)は緑色被写体のAF光学系(2次結像系)における収差補正値&撮像素子の受光部深さ誤差、Δds2B(island)は青色被写体のAF光学系(2次結像系)における収差補正値&撮像素子の受光部深さ誤差、(island)はアイランド、Δds1IR(obj,zoom)、Δds1R(obj,zoom)、Δds1G(obj,zoom)、Δds1B(obj,zoom)は、1次結像系の収差補正量であり、交換レンズ式の場合レンズ側にて保持するデータ、Δds2IR、Δds2R 、Δds2G 、Δds2B は、2次結像系の収差補正量であり、ボディ側に保持するデータ、である。
・2画素加算時
被写体分光特性補正後デフォーカス量
=撮像面ずれ量補正後デフォーカス量
−{Δds1IR(obj,zoom)+Δds1R(obj,zoom)}×SR+IR/2
+{Δds1G(obj,zoom)+Δds1B(obj,zoom)}×SB+G /2
−{Δds2IR(island)+Δds2R(island)}×SR+IR/2
+{Δds2G(island)+Δds2B(island)}×SB+G /2
この式において、SR+IRは被写体の赤外+赤色の割合、SB+G は被写体の青+緑色の割合である。
被写体分光特性補正後デフォーカス量
=撮像面ずれ量補正後デフォーカス量
−{Δds1IR(obj,zoom)+Δds1R(obj,zoom)}×SR+IR/2
+{Δds1G(obj,zoom)+Δds1B(obj,zoom)}×SB+G /2
−{Δds2IR(island)+Δds2R(island)}×SR+IR/2
+{Δds2G(island)+Δds2B(island)}×SB+G /2
この式において、SR+IRは被写体の赤外+赤色の割合、SB+G は被写体の青+緑色の割合である。
・4画素加算時
被写体分光特性補正後デフォーカス量
=撮像面ずれ量補正後デフォーカス量
−(Δds1IR(obj,zoom)×SIR+Δds1R(obj,zoom)×SR
+Δds1G(obj,zoom)×SG +Δds1B(obj,zoom)×SB)
−(Δds2IR(island)×SIR+Δds2R(island)×SR
+Δds2G(island)×SG +Δds2B(island)×SB)
この式において、SIRは光源検出センサにより得られた光源における標準反射板の赤外色の割合、SR は光源検出センサにより得られた光源における標準反射板の赤外色の割合、 SG は光源検出センサにより得られた光源における標準反射板の赤外色の割合、SB は光源検出センサにより得られた光源における標準反射板の赤外色の割合、である。
被写体分光特性補正後デフォーカス量
=撮像面ずれ量補正後デフォーカス量
−(Δds1IR(obj,zoom)×SIR+Δds1R(obj,zoom)×SR
+Δds1G(obj,zoom)×SG +Δds1B(obj,zoom)×SB)
−(Δds2IR(island)×SIR+Δds2R(island)×SR
+Δds2G(island)×SG +Δds2B(island)×SB)
この式において、SIRは光源検出センサにより得られた光源における標準反射板の赤外色の割合、SR は光源検出センサにより得られた光源における標準反射板の赤外色の割合、 SG は光源検出センサにより得られた光源における標準反射板の赤外色の割合、SB は光源検出センサにより得られた光源における標準反射板の赤外色の割合、である。
ここで、図11乃至図14を参照して、本実施の形態の改良例を説明する。
この改良例は、所謂2次結像系の光束を分光することで、カラー情報を取得する。
即ち、図11に示される構成では、視野マスク101の開口部を通過した光の光路上にはコンデンサ光学系102、コリメータ光学系103、回折格子104、セパレータ光学系105、受光素子106a〜106dが配設されている。すなわち、コンデンサ光学系102とセパレータ光学系105との間に回折格子104が介在されている。受光素子106a〜106dとしては、赤外用CCD、赤用CCD、緑用CCD、青用CCDが受光面が平行となるように配設されている。このようにセパレータ光学系105の被写体側手前に回折格子104を配設することで、光を並行に分光し、受光素子106a〜106dを並行に配設し、それらによりカラー情報を取得する構成となっている。
このように回折格子104を使う場合、コリメータ光学系103により光束を並行にするのが一般的であるが、当該コリメータ光学系103を用いなくてもいい。その場合の構成例は図12に示されるとおりである。この例では、回折格子104の被写体側手前にセパレータ光学系105が配設されることで、受光素子106a〜106dを並行に配設し、それらによりカラー情報を取得する構成が実現される。
すなわち、一般に、回折格子104による分光は、コリメートされた光束に対して行うものである。しかしながら、これは、分光解析等高精度な分光を行う場合のみ、このようにする必要があるのであり、3,4色程度に分光するのであれば、コリメートせず、収束光においても分光することは可能である。より分解の精度を上げるために、分光感度の異なるセンサ列を配置してもよいことは勿論である。
上記回折格子104の構成例は図13に示されるとおりである。すなわち、回折格子104は、水平検出用回折格子150(水平方向に回折)、垂直検出用回折格子151(垂直方向に回折)からなる。ただし、この構成には限定されない。
一方、プリズムにより分光を行う構成例は図14に示される通りである。
この図14では、受光素子106a〜106dとセパレータ光学系105との間にプリズム107が介在されており、当該プリズム107の作用により、受光素子106a〜106dを並行に配設し、それらによりカラー情報を取得する構成が実現される。
以上のほか、1次結像系において光学フィルタを切り替えてカラー画像を取得する手法も採用し得るが、この手法ではカラー情報を取得するために複数のフレームの画像を取得する必要があるので、上述した手法に比して高速性は低下する。
尚、上記セパレータ光学系105は請求項に記載の再結像光学系に相当し、回折格子104またはプリズム107は、請求項記載の色分離手段に相当するが、これら関係には限定されない。尚、この実施の形態では、色毎の受光出力の基準となる一対の光束で形成されるそれぞれの像間隔の上記色分離手段としての回折格子104による誤差を補正する補正を予めメモリ等に記憶するようにしてもよい。また、色分離手段としての回折格子104は、複数組のセパレータ光学系105が配設される場合には、それに対応して色分離するように配置してもよいことは勿論である。
最後に、図15を参照して、本発明の一実施の形態に係る焦点検出装置を搭載したカメラの電気回路構成について説明する。
図15において、カメラの所定位置には上記フォーカスレンズを含むズームレンズ系201が配設されている。このズームレンズ系201は、上記フォーカスレンズを含む撮影光学系を1つのレンズで代表して図示したものである。このズームレンズ系201はレンズ駆動制御回路203の制御の下、レンズ駆動機構202によって駆動される。レンズ駆動制御回路203はレンズCPU204によって制御される。
図15において、カメラの所定位置には上記フォーカスレンズを含むズームレンズ系201が配設されている。このズームレンズ系201は、上記フォーカスレンズを含む撮影光学系を1つのレンズで代表して図示したものである。このズームレンズ系201はレンズ駆動制御回路203の制御の下、レンズ駆動機構202によって駆動される。レンズ駆動制御回路203はレンズCPU204によって制御される。
ズームレンズ系201の入射光の光路上にはCCD等の撮像素子205が配設されている。この撮像素子205の出力は、撮像回路206、A/D変換回路207を介してバスライン208に接続されている。バスライン208には、システムコントローラ209とAF演算MPU211が接続され、AF演算MPU211にはゲートアレイ210が接続されている。また、ゲートアレイ210にはAFセンサ212が接続されている。
更に、バスライン208には、各種の制御プログラムや各種データ処理用の情報等を記憶したROM213、データの一時記憶用のRAM214、ドライブコントローラ215及びメディアドライブ216を介してディスク状又はカード状の記録媒体217が接続され、外部I/F部218を介して外部入出力端子219が接続され、ビデオエンコーダー220を介してビデオ出力端子221が接続され、ビデオエンコーダー及びLCDドライバ222を介してLCD表示部223が接続されている。
また、システムコントローラ209はカメラ全体の制御を司るものであり、レンズCPU204と通信可能に構成されている。更に、システムコントローラ209は、操作部ドライバ224を介してモード設定などのカメラに対して各指示の入力を行う操作部の操作状態を検出するためのダイヤル部225及びスイッチ部226、各部に電源を供給する電源部227とも接続されている。電源部227には、外部からの電源供給を受けるための外部電源入力端子228が設けられている。更に、システムコントローラ209は閃光発光を行うためのストロボ発光部229にも接続されている。ここで、操作部には、上記十字キーや撮影開始するためのレリーズボタン等が含まれている。
このような構成において、AFセンサ212からのセンサ出力がゲートアレイ210でデジタルデータに変換される。そして、AF演算MPU211において上記したようなAF演算が行われてデフォーカス量が算出され、算出されたデフォーカス量に基づいてレンズCPU204によってレンズ駆動制御回路203が制御されて、レンズ駆動機構202を介してズームレンズ系201内の図示しないフォーカスレンズのフォーカス駆動が行われる。また、図示しない被写体の像がズームレンズ系201を介して撮像素子205に結像すると、この被写体像が光電変換された撮像信号として撮像素子205から出力される。この撮像信号が、後段の撮像回路206において処理され、更に、A/D変換回路207においてデジタルの画像データに変換される。このデジタル画像データが、バスライン208を介してシステムコントローラ209に入力される。システムコントローラ209では、入力された画像データのJPEG圧縮伸張処理等の各種信号処理等が行われる。
ここで、システムコントローラ209による信号処理の際やAF演算MPU211におけるAF演算の際には、一時的記憶用としてRAM214が用いられる。
また、画像データ等の記録用のディスク状又はカード状の記録媒体217がメディアドライブ216に装着されると、当該記録媒体217に画像データが記録され、或いは画像データが読み込まれることになる。このとき、ドライブコントローラ215により、メディアドライブ216の動作が制御される。記録媒体217から画像データが読み込まれた場合には、読み込まれた画像データがバスライン208を介してシステムコントローラ209に送られ、上記したのと同様の信号処理がなされる。
また、パソコン等の周辺機器は、外部入出力端子(例えばUSB端子)219、外部I/F部218を介してバスライン208に接続される。
周辺機器の保持する画像データ等は、外部入出力端子219、外部I/F部218を介して取り込まれ、ドライブコントローラ215の制御の下、メディアドライブ216が駆動され、記録媒体217に記録されるようになっている。更に、ビデオエンコーダー220では、A/D変換回路207でA/D変換された画像信号、又は記録媒体217から読み出されシステムコントローラ209でJPEG伸長処理された画像信号がエンコードされ、LCD表示部223において所定の表示がなされる。このとき、LCDドライバ222によりLCD表示部223が駆動される。更に、このカメラでは、ビデオ出力端子221を介して映像信号の外部出力も可能となっている。
以上詳述したように、本発明の一実施の形態によれば、高速性、低輝度限界性能を低下することなく、カラー情報を取得することができる。その結果、カラー情報を取得しない従来方式に比して、主要被写体の抽出、色収差の補正が容易となる。また、本実施の形態では、光学部材により視野マスク開口を通過した光束を分光するので、カラー情報を取得しない場合と同じ大きさの視野マスク開口とすることが可能であることから、収差の影響を受けにくく、精度の維持が可能である。従来技術のように複数フレームの画像を取得する必要がない為、カラー情報を取得しない場合と同等の高速性を実現できる。これに加えて、被写体が低輝度の場合、各画素列同士の電荷を加算することで、カラー情報を取得しない方式と同等の低輝度限界性能を発揮することが可能である。
1・・・交換レンズ、2・・・フォーカスレンズ、3・・・レンズ駆動部、4・・・レンズCPU、5・・・通信コネクタ、10・・・カメラボディ、11・・・メインミラー、12・・・フォーカシングスクリーン、13・・・ペンタプリズム、14・・・接眼レンズ、15・・・サブミラー、16・・・撮像素子、17・・・コンデンサレンズ、18・・・全反射ミラー、19・・・セパレータレンズ、20・・・AFセンサ、21・・・AF演算MPU、22・・・ゲートアレイ。
Claims (21)
- 撮影光学系の結像面近傍に設けられた視野マスクと、
上記撮影光学系の異なる瞳を通り上記視野マスクを通った光束から一対の像を再結像する再結像光学系と、
上記再結像光学系を通して入射した一対の光束を複数の波長域に色分離する色分離手段と、
上記色分離された各光束を受光するための受光素子列を近接して複数列備えた受光手段と、
を有することを特徴とする焦点検出装置。 - 上記受光手段で受光して得た各色分離された信号を加算可能になされた加算手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
- 上記色分離手段は、上記視野マスクと上記受光手段との間に配置された回折格子からなることを更に特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
- 上記色分離手段は、上記視野マスクと上記受光手段との間に配置されたプリズムを有することを更に特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
- 上記視野マスクと上記回折格子との間にコリメート光学系を配置することを更に特徴とする請求項3に記載の焦点検出装置。
- 上記色毎の受光出力の基準となる一対の光束で形成されるそれぞれの像間隔の上記色分離手段による誤差を補正する補正値を予め記憶する記憶手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
- 上記加算手段は、上記受光手段で受光した被写体輝度が低輝度の場合に複数の受光素子列の受光素子で受光した色分離された信号を加算することを更に特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
- 上記各色データを用いて主要被写体を検出する主要被写体検出手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
- 上記色分離手段は、上記複数組の再結像光学系のそれぞれに対応して色分離するように配置されることを更に特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
- 被写体の分光感度を上記受光手段または上記受光手段とは別に設けられた測光センサの出力として得られた色情報から取得することを更に特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
- 撮影光学系の結像面近傍に設けられた、光束を制限する視野マスクと、
上記撮影光学系の異なる瞳を通り上記視野マスクを通った光束から一対の像を再結像する再結像光学系と、
上記再結像光学系を通して入射した一対の光束の各々の被写体像を受光すると共に、略同一の受光部から入射した光束を複数の波長に色分離して複数出力するようになされた受光手段と、
を有することを特徴とする焦点検出装置。 - 上記色分離された各光束を上記受光手段で受光して得た各色分離された信号を加算可能になされた加算手段を更に有することを特徴とする請求項11に記載の焦点検出装置。
- 上記受光手段は、入射面から基板の深さ方向に複数の分光感度特性を有するフォトダイオード構造を有することを更に特徴とする請求項11に記載の焦点検出装置。
- 上記複数の分光感度には可視光と赤外光の分光感度が含まれることを更に特徴とする請求項13に記載の焦点検出装置。
- 上記受光手段及び色分離光学系を、複数の方向に対して配置することを更に特徴とする請求項11に記載の焦点検出装置。
- 上記色毎の受光出力の基準となる一対の光束で形成されるそれぞれの像間隔の上記色分離手段による誤差を補正する補正値を予め記憶する記憶手段を更に有することを特徴とする請求項11に記載の焦点検出装置。
- 上記加算手段は、上記受光手段で受光した被写体輝度が低輝度の場合に複数の受光素子列の受光素子で受光した信号のそれぞれ対応する受光部の信号を加算することを更に特徴とする請求項11に記載の焦点検出装置。
- 上記各色データを用いて主要被写体を検出する主要被写体検出手段を更に有することを更に特徴とする請求項11に記載の焦点検出装置。
- 色情報により上記撮影レンズにて発生する色収差を補正する補正手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
- 上記補正手段は、上記再結像光学系の補正を上記色情報に基づいて行うことを更に特徴とする請求項19に記載の焦点検出装置。
- 上記補正手段は、被写体輝度及び撮影光学系に含まれるフォーカスレンズのズーム量を基にして補正量を算出し、当該補正量に基づいて補正することを更に特徴とする請求項19に記載の焦点検出装置。
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Date | Code | Title | Description |
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A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20071106 |