JP4858179B2 - 焦点検出装置および撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は焦点検出装置と撮像装置に関する。
瞳分割位相差検出方式の焦点検出用画素を撮影素子の中央部に配列し、この焦点検出用画素列で撮影光学系の焦点検出を行うとともに、焦点検出用画素列の周囲に二次元状に配列した撮像用画素で撮像を行うようにした撮像装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この出願の発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
特開平01−216306号公報
ところで、焦点検出用画素の配列からなる焦点検出領域を撮影画面の複数箇所に配置した場合に、上述した従来の撮像装置では撮像素子上のすべての画素が同一の電荷蓄積時間で蓄積制御が行われるので、撮影画面の中の非常に明るい場所に配置された焦点検出領域では焦点検出用画素の出力レベルが飽和したり、逆に非常に暗い場所に配置された焦点検出領域では焦点検出用画素の出力レベルが不足することがあり、撮影画面中の明暗分布に応じて各焦点検出領域における検出性能が不安定になるという問題がある。
(1) 請求項1の発明は、光学系からの光束を互いに異なる第1方向および第2方向に分割する光束分割手段と、第1方向に分割された光束による像を画像信号に変換する二次元状に配列された第1撮像用画素と、第1撮像用画素の配列中に配置された第1焦点検出用画素とを有する第1の撮像素子と、第2方向に分割された光束による像を画像信号に変換する二次元状に配列された第2撮像用画素と、第2撮像用画素の配列中に配置された第2焦点検出用画素とを有する第2の撮像素子と、第1および第2の撮像素子における電荷蓄積動作を独立に制御する蓄積制御手段とを備え、これにより上記課題を解決する。
(2) 請求項2の撮像装置の第1焦点検出用画素と第2焦点検出用画素は、光学系による画面上において互いに異なる位置に配置されている。
(3) 請求項3の撮像装置の第1焦点検出用画素と第2焦点検出用画素は、光学系による画面内の互いに異なる区域に対応する位置に配置されている。
(4) 請求項4の撮像装置は、光学系による画面を前記光学系の光軸を中心とした第3方向に沿った第1区域と前記第3方向と直交する第4方向に沿った第2区域に区分した場合に、第1の撮像素子は、第1区域に相当する領域に第1焦点検出用画素を配置し、第2の撮像素子は、第2区域に相当する領域に第2焦点検出用画素を配置したものである。
(5) 請求項5の撮像装置は、光学系による画面を上下に分割した第1区域と第2区域に区分した場合に、第1の撮像素子は、第1区域に相当する領域に焦点検出用画素を配置し、第2の撮像素子は、第2区域に相当する領域に焦点検出用画素を配置したものである。
(6) 請求項6の撮像装置は、光学系による画面の中央部と周辺部に区分した場合に、第1の撮像素子は、中央部に相当する領域に前記焦点検出用画素を配置し、第2の撮像素子は、周辺部に相当する領域に焦点検出用画素を配置したものである。
(7) 請求項7の撮像装置は、蓄積制御手段によって、第1および第2の撮像素子ごとに蓄積制御の基準とする像の明るさを異ならせたものである。
(8) 請求項8の撮像装置は、蓄積制御手段によって、光学系による像の明るさが所定値よりも明るい部分の明るさを基準に、第1の撮像素子に対する蓄積制御を行うようにしたものである。
(9) 請求項9の撮像装置は、蓄積制御手段によって、光学系による像の明るさが所定値よりも暗い部分の明るさを基準に、第2の撮像素子に対する蓄積制御を行うようにしたものである。
(10) 請求項10の撮像装置は、複数の撮像素子の撮像用画素で得られる複数の画像信号に基づいて画像情報を生成する画像生成手段を備える。
(11) 請求項11の撮像装置は、焦点検出用画素で検出される焦点検出信号に基づいて、光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段を備える。
(12) 請求項12の撮像装置は、第1焦点検出用画素が、光学系の射出瞳の一対の領域の一方からの光束を受光する第1の光電変換部を有し、第2焦点検出用画素が、一対の領域の他方からの光束を受光する第2の光電変換部を有し、焦点検出手段によって、第1および第2の焦点検出用画素の出力を組として焦点調節状態を検出するようにしたものである。
(13) 請求項13の撮像装置は、撮像素子が単一の基板上に形成される。
(14) 請求項14の撮像装置は、各撮像素子がローリングシャッター方式で画素の電荷蓄積が制御されるCMOSイメージセンサーであり、ローリングシャッター方式により電荷蓄積タイミングが同一となる配列に同一の焦点検出領域を構成する焦点検出用画素を配置する。
(15) 請求項15の発明は、光学系からの光束を複数の方向に分割する光束分割手段と、光束分割手段により分割された光束をそれぞれ別個に受光するとともに、受光した光束による像を焦点検出信号に変換する焦点検出用画素を有する複数の光電変換素子と、複数の光電変換素子のそれぞれで検出される焦点検出信号に基づいて、光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段と、各光電変換素子における電荷蓄積動作を独立に制御する蓄積制御手段とを備える。
(16) 請求項16の焦点検出装置は、複数の光電変換素子のそれぞれが有する焦点検出用画素が、光学系による画面内の互いに異なる区域に対応する位置に配置されている。
本発明によれば、撮影画面上の複数の焦点検出領域において確実に焦点検出を行うことができる。
図1は一実施の形態の構成を示す。一実施の形態のデジタルカメラ201は交換レンズ202とカメラボディ203から構成され、マウント部204を介して交換レンズ202がカメラボディ203に装着される。
交換レンズ202はレンズ駆動制御装置206、ズーミングレンズ208、レンズ209、フォーカシングレンズ210、絞り211などを備えている。レンズ駆動制御装置206はマイクロコンピューターとメモリなどの周辺部品から構成され、フォーカシングレンズ208と絞り211の駆動制御、ズーミングレンズ208、フォーカシングレンズ210および絞り211の状態検出、後述するボディ駆動制御装置214との通信によりレンズ情報の送信とカメラ情報の受信などを行う。
一方、カメラボディ203はボディ駆動制御装置214、液晶表示装置駆動回路215、液晶表示素子216、メモリカード219、撮像素子220、221、光分割プリズム223などを備えている。光分割プリズム223は、交換レンズ202から到来する光束を反射光束と透過光束に1:1に分割するハーフミラー面222を備えている。撮像素子220は光分割プリズム223を透過した光束を受光する固体撮像素子であり、交換レンズ202の予定結像面(撮像面)に配置される。一方、撮像素子221は光分割プリズム223を反射した光束を受光する固体撮像素子であり、交換レンズ202の他の予定結像面(撮像面)に配置される。
ボディ駆動制御装置214はマイクロコンピューターとメモリなどの周辺部品から構成され、固体撮像素子220、221からの画像信号の読み出しと補正、レンズ駆動制御装置214との通信(レンズ情報の受信、デフォーカス量などのカメラ情報の送信)、交換レンズ202の焦点調節状態(デフォーカス量)の検出、およびカメラ全体の動作制御を行う。ボディ駆動制御装置214とレンズ駆動制御装置206はマウント部204に設けられた電気接点213を介して通信を行い、レンズ情報、デフォーカス量、絞り情報などの各種情報の授受を行う。
この一実施の形態のカメラでは、液晶表示素子駆動回路215と液晶表示素子216によりEVF(Electric View Finder)を構成し、固体撮像素子220、221による撮像画像を液晶表示素子216に表示して接眼レンズ217を介して撮影者に視認させる。なお、撮像画像はメモリカード219に記録される。
固体撮像素子220、221には撮像用画素が2次元状に配置されるとともに、焦点検出位置に対応した部分に焦点検出用画素列が組み込まれている。交換レンズ202を透過して光分割プリズム223により分割された光束により固体撮像素子220、221上に形成された被写体像は、固体撮像素子220,221により光電変換され、それらの出力はボディ駆動制御装置214へ送られる。
ボディ駆動制御装置214は、焦点検出用画素の出力に基づき焦点検出位置におけるデフォーカス量を算出し、このデフォーカス量をレンズ駆動制御装置206へ送る。また、ボディ駆動制御装置214は、撮像画素の出力に基づき生成した画像信号をメモリカード219に格納するとともに、画像信号を液晶表示素子駆動回路215へ送り、画像信号を液晶表示素子216に表示させる。さらに、ボディ駆動制御装置214は、レンズ駆動制御装置206へ絞り制御情報を伝達し、絞り開口の大きさを制御させる。
レンズ駆動制御装置206は、レンズ情報をフォーカシング状態、ズーミング状態、絞り設定状態、絞り開放F値などに応じて変更する。具体的には、レンズ駆動制御装置206は、ズーミングレンズ208、フォーカシングレンズ210の位置と、絞り211の絞り位置をモニターし、モニター情報に応じてレンズ情報を演算したり、あるいは予め用意されたルックアップテーブルからモニター情報に応じたレンズ情報を選択する。また、レンズ駆動制御装置206は、受信したデフォーカス量に基づいてレンズ駆動量を算出し、レンズ駆動量に基づいてフォーカシングレンズ210を不図示のモーター等の駆動源により合焦点へと駆動するとともに、受信した絞り制御情報に基づいて絞り211を不図示のモーター等の駆動源により駆動する。
図2は固体撮像素子220の平面図である。固体撮像素子220は、単一の基板上において行方向とそれに直交する方向の列方向に二次元正方配列された撮像用画素および焦点検出用画素から構成される。すなわち、撮像用画素は行方向と列方向に稠密に配列されており、固体撮像素子220では画素の稠密配列方向は行方向と列方向になる。図2において、点100は撮影画面中心(交換レンズ202の光軸と固体撮像素子220の交点)であり、直線101は点100を通る行方向(水平方向)の直線であり、直線102は点100を通る列方向(垂直方向)の直線である。
直線102の上方向が図1に示すAの方向であり、下方向が図1に示すBの方向である。直線103は点100を中心に直線101を反時計回りに45度回転した直線であり、直線104は点100を中心に直線101を時計回りに45度回転した直線である。固体撮像素子220は直線103と直線104により4つの区域に分割され、区域110と区域130は点100から行方向で右方向および左方向に広がる区域であり、区域150と区域170は点100から列方向で上方向および下方向に広がる区域である。
点100を中心とする楕円105、106において、点100を含む楕円105の内側が画面中心近傍の領域107であり、楕円105の外側でかつ楕円106の内側の領域は中間的な領域108であり、楕円106の外側の領域は画面周辺の領域109である。
図2おいて、小さな長方形で示した領域に焦点検出画素が配列されている。この領域が焦点検出領域(焦点検出エリア)となる。長方形の長手方向が焦点検出画素の配列方向を示しており、焦点検出画素が行方向に配列された領域を黒く塗りつぶした長方形で示している。長方形の長手方向の長さは焦点検出領域の長さ(焦点検出画素の配列画素数)を示しており、領域122、142は他の領域よりその長さが短く設定されている。焦点検出領域以外には撮像用画素が配列されており、複数の焦点検出領域の間の領域は撮像用画素のみの領域となっている。
図3は固体撮像素子221の平面図である。固体撮像素子221は、単一の基板上において行方向とそれに直交する方向の列方向に二次元正方配列された撮像用画素および焦点検出用画素から構成される。すなわち、撮像用画素は行方向と列方向に稠密に配列されており、固体撮像素子221では画素の稠密配列方向は行方向と列方向になる。図3において、点100は撮影画面中心(交換レンズ202の光軸と固体撮像素子221の交点)であり、直線101は点100を通る行方向(水平方向)の直線であり、直線102は点100を通る列方向(垂直方向)の直線である。
直線102の上方向が図1に示すAの方向であり、下方向が図1に示すBの方向である。直線103は点100を中心に直線101を反時計回りに45度回転した直線であり、直線104は点100を中心に直線101を時計回りに45度回転した直線である。固体撮像素子221は直線103と直線104により4つの区域に分割され、区域110と区域130は点100から行方向で右方向および左方向に広がる区域であり、区域150と区域170は点100から列方向で上方向および下方向に広がる区域である。
点100を中心とした楕円105、106において、点100を含む楕円105の内側が画面中心近傍の領域107であり、楕円105の外側でかつ楕円106の内側の領域は中間的な領域108であり、楕円106の外側の領域は画面周辺の領域109である。
図3おいて、小さな長方形で示した領域に焦点検出画素が配列されている。この領域が焦点検出領域(焦点検出エリア)となる。長方形の長手方向が焦点検出用画素の配列方向を示しており、焦点検出用画素が列方向に配列された領域を白抜きにした長方形で示している。長方形の長手方向の長さは焦点検出領域の長さ(焦点検出用画素の配列画素数)を示しており、領域162、182は他の領域よりその長さが短く設定されている。焦点検出領域以外には撮像用画素が配列されており、複数の焦点検出領域の間の領域は撮像用画素のみの領域となっている。
図4は交換レンズの撮影画面の平面図である。上述したように、交換レンズ202から到来する光束は、光分割プリズム223により透過光束と反射光束に分割される。透過光束により被写体像が結像される交換レンズ202の一方の予定結像面には固体撮像素子220が配置され、反射光束により被写体像が結像される交換レンズ202の他方の予定結像面には固体撮像素子221が配置される。したがって、透過光束側の予定結像面と反射光束側の予定結像面とに交換レンズ202の撮影画面が存在することになるが、この一実施の形態では二つの固体撮像素子220と221の撮像画像を合成して一つの画像を生成するので、二つの撮影画面を同一のものとして取り扱う。固体撮像素子220の各画素と固体撮像素子221の各画素とは一つの撮影画面を介してそれぞれ対応関係にある。
つまり、図4は、図2に示す固体撮像素子220の焦点検出領域の配置と、図3に示す固体撮像素子221の焦点検出領域の配置とを同一の撮影画面上で表した図である。撮影画面上において、固体撮像素子220により設定される焦点検出領域(黒塗り長方形)と、固体撮像素子221により設定される焦点検出領域(白抜き長方形)とは互いに重ならないように配置されている。これにより、固体撮像素子220の焦点検出領域における画像データを、固体撮像素子221の対応する領域の撮像用画素の画像データで代用可能になるとともに、固体撮像素子221の焦点検出領域における画像データを固体撮像素子220の対応する領域の撮像用画素の画像データで代用可能になる。
点100に対して水平方向の右にある区域110内においては、画面中心近傍領域には、焦点検出用画素が垂直方向に配列された焦点検出領域111、112、113と、焦点検出用画素が水平方向に配列された焦点検出領域121が配置される。また、画面中間領域には、焦点検出用画素が垂直方向に配列された焦点検出領域114、115、116と、焦点検出用画素が水平方向に配列された焦点検出領域122が配置される。さらに、画面周辺領域には、焦点検出用画素が垂直方向に配列された焦点検出領域117、118、119が配置され、焦点検出用画素が水平方向に配列された焦点検出領域は配置されない。
点100に対して水平方向の左にある区域130内においては、画面中心近傍領域には、焦点検出用画素が垂直方向に配列された焦点検出領域131、132、133と、焦点検出用画素が水平方向に配列された焦点検出領域141が配置される。また、画面中間領域には、焦点検出用画素が垂直方向に配列された焦点検出領域134、135、136と、焦点検出用画素が水平方向に配列された焦点検出領域142が配置される。さらに、画面周辺領域には、焦点検出用画素が垂直方向に配列された焦点検出領域137、138、139が配置され、焦点検出用画素が水平方向に配列された焦点検出領域は配置されない。
点100に対して垂直方向の上にある区域150内においては、画面中心近傍領域には、焦点検出用画素が水平方向に配列された焦点検出領域151、152、153と、焦点検出用画素が垂直方向に配列された焦点検出領域161が配置される。また、画面中間領域には、焦点検出用画素が水平方向に配列された焦点検出領域154、155、156と、焦点検出用画素が垂直方向に配列された焦点検出領域162が配置される。さらに、画面周辺領域には、焦点検出用画素が水平方向に配列された焦点検出領域157、158、159が配置され、焦点検出用画素が垂直方向に配列された焦点検出領域は配置されない。
点100に対して垂直方向の下にある区域170内においては、画面中心近傍領域には、焦点検出用画素が水平方向に配列された焦点検出領域171、172、173と、焦点検出用画素が垂直方向に配列された焦点検出領域181が配置される。また、画面中間領域には、焦点検出用画素が水平方向に配列された焦点検出領域174、175、176と、焦点検出用画素が垂直方向に配列された焦点検出領域182が配置される。さらに、画面周辺領域には焦点検出用画素が水平方向に配列された焦点検出領域177、178、179が配置され、焦点検出用画素が垂直方向に配列された焦点検出領域は配置されない。
図5は撮像用画素配列の拡大図である。なお、図5では固体撮像素子220、221の撮像用画素のみで構成される領域を拡大して示す。撮像用画素は緑画素310、赤画素311、青画素312の3種類の画素からなり、これらの画素がベイヤー配列で2次元配列されている。図8に示すように、撮像用画素(緑画素310、赤画素311、青画素312)は、マイクロレンズ10、光電変換部11および不図示の色フィルタからなる。色フィルタは赤(R)、緑(G)、青(B)の3種類からなり、それぞれの分光感度は図10に示すものとなっている。
図6、図7は焦点検出用画素配列の拡大図である。図6では固体撮像素子220の焦点検出用画素が配列された領域を拡大して示し、図7では固体撮像素子221の焦点検出用画素が配列された領域を拡大して示す。図6は、図2において焦点検出用画素が行方向に配列された領域(黒く塗りつぶした長方形で示した領域)に対応しており、図7は、図3において焦点検出用画素が列方向に配列された領域(白抜きの長方形で示した領域)に対応している。図6において、焦点検出用画素320は行方向に連続的に配列され、焦点検出領域を形成する。焦点検出用画素320の配列の周囲は撮像用画素により取り囲まれている。図7において、焦点検出用画素330は列方向に連続的に配列され、焦点検出領域を形成する。焦点検出用画素330の配列の周囲は撮像用画素により取り囲まれている。
図9に示すように、焦点検出用画素320,330は、マイクロレンズ10および一対の光電変換部12,13からなる。焦点検出用画素330は、焦点検出用画素320を90度回転した構成となっている。焦点検出用画素320、330には光量をかせぐために色フィルタは配置されておらず、その分光特性は光電変換を行うフォトダイオードの分光感度と赤外カットフィルタ(不図示)の分光特性を総合した分光特性(図11参照)となり、図10に示す緑画素、赤画素および青画素の分光特性を加算したような分光特性となり、その感度の光波長領域は緑画素、赤画素および青画素の感度の光波長領域を包括している。
撮像用画素の光電変換部11は、マイクロレンズ10により所定の絞り開口径(例えばF1.0)の光束をすべて受光するような形状に設計される。一方、焦点検出用画素の一対の光電変換部12、13は、マイクロレンズ10により所定の絞り開口径(例えばF2.8)の光束をすべて受光するような形状に設計される。
図12は撮像用画素の断面図である。撮像用画素において、撮像用の光電変換部11の前方にマイクロレンズ10が配置され、マイクロレンズ10により光電変換部11が前方に投影される。光電変換部11は半導体回路基板29上に形成される。不図示の色フィルタはマイクロレンズ10と光電変換部11の中間に配置される
図13は焦点検出用画素の断面図である。焦点検出用画素において、焦点検出用の光電変換部12、13の前方にマイクロレンズ10が配置され、マイクロレンズ10により光電変換部12、13が前方に投影される。光電変換部12、13は半導体回路基板29上に形成される。
図14はマイクロレンズを用いた瞳分割方式による焦点検出の説明図である。90は、交換レンズ202の予定結像面に配置されたマイクロレンズの前方d0の距離に設定された射出瞳である。なお、距離d0はマイクロレンズの曲率、屈折率、マイクロレンズと光電変換部の間の距離などに応じて決まる距離であって、以下では測距瞳距離という。50,60はマイクロレンズ、(52,53)、(62,63)は焦点検出用画素の一対の光電変換部、72,73、82,83は焦点検出光束、92はマイクロレンズ50、60により投影された光電変換部52、62の領域(以下では、測距瞳という)、93はマイクロレンズ50、60により投影された光電変換部53、63の領域(測距瞳)である。
図14では、便宜的に光軸上にある焦点検出用画素(マイクロレンズ50と一対の光電変換部52、53からなる)と、隣接する焦点検出用画素(マイクロレンズ60と一対の光電変換部62、63からなる)を模式的に例示しているが、焦点検出用画素が画面周辺の光軸から離れた位置にあった場合においても、一対の光電変換部はそれぞれ一対の測距瞳から各マイクロレンズに到来する光束を受光する。焦点検出用画素の配列方向は、一対の測距瞳の並び方向すなわち一対の光電変換部の並び方向と一致させる。
マイクロレンズ50、60は光学系の予定結像面近傍に配置されており、マイクロレンズ50によりその背後に配置された一対の光電変換部52、53の形状がマイクロレンズ50、60から投影距離d0だけ離間した射出瞳90上に投影され、その投影形状は測距瞳92,93を形成する。マイクロレンズ60によりその背後に配置された一対の光電変換部62、63の形状が投影距離d0だけ離間した射出瞳90上に投影され、その投影形状は測距瞳92,93を形成する。すなわち、投影距離d0にある射出瞳90上で各焦点検出用画素の光電変換部の投影形状(測距瞳92,93)が一致するように、各画素の投影方向が決定されている。つまり、一対の測距瞳92,93と、一対の光電変換部(52、53)およびは一対の光電変換部(62、63)は、マイクロレンズ50,60を介して共役な関係となっている。
光電変換部52は測距瞳92を通過し、マイクロレンズ50に向う焦点検出光束72によりマイクロレンズ50上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。光電変換部53は測距瞳93を通過し、マイクロレンズ50に向う焦点検出光束73によりマイクロレンズ50上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。また、光電変換部62は測距瞳92を通過し、マイクロレンズ60に向う焦点検出光束82によりマイクロレンズ60上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。光電変換部63は測距瞳93を通過し、マイクロレンズ60に向う焦点検出光束83によりマイクロレンズ60上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。
上記のような焦点検出用画素を直線状に複数個配置し、各画素の一対の光電変換部の出力を測距瞳92および測距瞳93に対応した出力グループにまとめることによって、測距瞳92と測距瞳93を各々通過する焦点検出光束が焦点検出画素列上に形成する一対の像の強度分布に関する情報が得られる。これらの情報に対して後述する像ズレ検出演算処理(相関演算処理、位相差検出処理)を施すことにより、いわゆる瞳分割型位相差検出方式で一対の像の像ズレ量が検出される。さらに、像ズレ量に一対の測距瞳の重心間隔に応じた変換演算を行うことにより、予定結像面に対する現在の結像面(予定結像面上のマイクロレンズアレイの位置に対応した焦点検出位置における結像面)の偏差(デフォーカス量)が算出される。
なお、上記説明では測距瞳は交換レンズの開口制限要素(絞り開口、レンズ外形、フードなど)によって制限されていない(けられていない)状態として説明を行ったが、交換レンズの開口制限要素によって測距瞳が制限される場合には、焦点検出用画素の光電変換部は制限を受けた測距瞳を通過する光束を焦点検出光束として受光することになる
図15は撮像用画素と射出瞳の関係を説明する図である。なお、図14に示す要素と同様な要素については説明を省略する。70はマイクロレンズ、71は撮像画素の光電変換部、81は撮像光束、94はマイクロレンズ70により投影された光電変換部71の領域である。図15では、光軸上にある撮像画素(マイクロレンズ70と光電変換部71からなる)を模式的に例示しているが、その他の撮像画素においても光電変換部はそれぞれ領域94から各マイクロレンズに到来する光束を受光する。
マイクロレンズ70は光学系の予定結像面近傍に配置されており、マイクロレンズ70によりその背後に配置された光電変換部71の形状がマイクロレンズ70から投影距離d0だけ離間した射出瞳90上に投影され、その投影形状は領域94を形成する。光電変換部71は領域94を通過し、マイクロレンズ70に向う焦点検出光束81によりマイクロレンズ70上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。上記のような撮像用画素を2次元状に多数配置することにより、各画素の光電変換部に基づいて画像情報が得られる。
図16、図17は射出瞳面における測距瞳の正面図である。図16において、焦点検出用画素320から一対の光電変換部をマイクロレンズにより射出瞳面90に投影した測距瞳922,933の外接円は、結像面から見た場合に所定の開口F値(測距瞳F値と称する。ここではF2.8)となる。破線で示す領域901は絞り値F2.8よりも大きな絞り値(例えばF2)に対応した領域を示し、測距瞳922,933を内部に含んでいる。測距瞳922,933の並び方向(図では水平方向)における測距瞳922、933を通過する光束(焦点検出光束)の重心952,953の間隔は、Gとなる。
図17において、焦点検出用画素330から一対の光電変換部をマイクロレンズにより射出瞳面90に投影した測距瞳822,833の外接円は、結像面から見た場合に所定の開口F値(測距瞳F値と称する。ここではF2.8)となる。破線で示す領域901は絞り値F2.8よりも大きな絞り値(例えばF2)に対応した領域を示し、測距瞳822,833を内部に含んでいる。測距瞳822,823の並び方向(図では垂直方向)における測距瞳822、833を通過する光束(焦点検出光束)の重心852,853の間隔はGとなる。
交換レンズの絞り値がF2.8よりも小さな絞り値(例えばF4)になると測距瞳の一部が遮光され(ケラレ)、交換レンズの射出瞳の位置が測距瞳の位置(d0)と異なる場合は、画面周辺において一対の測距瞳のケラレ方がアンバランスになる。ケラレにより測距瞳の面積の比がアンバランスになると、結果的に一対の測距瞳によって形成される一対の像の強度比がアンバランスになって一致性(同一性)が崩れるため焦点検出精度が低下し、ケラレの程度が大きい場合には焦点検出不能になってしまう。
一対の測距瞳の並び方向が水平方向の場合は、画面中心近傍および画面中心に対し上下方向の領域では一対の測距瞳のケラレ方のアンバランス量は少なく、焦点検出精度の維持が可能であるが、画面中心に対し左右方向の周辺領域では一対の測距瞳のケラレ方のアンバランス量が大きくなり、焦点検出精度の維持が困難である。一対の測距瞳の並び方向が垂直方向の場合は、画面中心近傍および画面中心に対し左右方向の領域では一対の測距瞳のケラレ方のアンバランス量は少なく、焦点検出精度の維持が可能であるが、画面中心に対し左上下向の周辺領域では一対の測距瞳のケラレ方のアンバランス量が大きくなり、焦点検出精度の維持が困難である。
以上のように、図4に示す画面中心に対して水平方向に分離した区域110および区域130では、焦点検出用画素330を垂直方向に配列した焦点検出領域の方が、焦点検出用画素320を水平方向に配列した焦点検出領域に比較して焦点検出性能を維持し易い。逆に、図4に示す画面中心に対して垂直方向に分離した区域150および区域170では、焦点検出用画素320を水平方向に配列した焦点検出領域の方が、焦点検出用画素330を垂直方向に配列した焦点検出領域に比較して焦点検出性能を維持し易い。
図18は、図1に示すデジタルスチルカメラ(撮像装置)の撮像動作を示すフローチャートである。ボディ駆動制御装置214は、ステップ100でカメラの電源がオンされると、この撮像動作を開始する。ステップ110において、各固体撮像素子220、221の撮像用画素の画像データに基づいて被写体輝度を検出し、各固体撮像素子220、221の電荷蓄積時間を決定して独立に電荷蓄積制御を行う。
このとき、例えば、撮影画面中心に対し上下方向の区域150と170の画像データが最適なレベルになるように固体撮像素子220の電荷蓄積時間を決定し、撮影画面中心に対し左右方向の区域110と130の画像データが最適なレベルになるように固体撮像素子221の電荷蓄積時間を決定する。つまり、焦点検出領域が配置される区域の撮像用画素の画像データが最適なレベルになるように各固体撮像素子220、221の電荷蓄積時間を決定する。また、一方の固体撮像素子220に対して、その撮像画像における高輝度領域の撮像用画素の画像データが最適なレベルとなる電荷蓄積時間を決定するとともに、他方の固体撮像素子221に対して、その撮像画像における低輝度領域の撮像用画素の画像データが最適なレベルとなる電荷蓄積時間を決定するようにしてもよい。なお、専用の測光素子を設け、被写界を複数の領域に分割して測光するようにしてもよい。
ステップ120において、2つの固体撮像素子220、221から撮像用画素のデータおよび焦点検出用画素のデータを読み出す。続くステップ130で撮像用画素のデータを合成し、合成データを電子ビューファインダーに表示させる。データ合成の際には、電荷蓄積時間の相違を考慮して合成する。例えば基準電荷蓄積時間(一方の固体撮像素子の電荷蓄積時間、2つの固体撮像素子の電荷蓄積時間の平均など)での画像データとなるように、2つの固体撮像素子の画像データを補正してから合成する。合成処理は例えば加算平均処理である。一方の固体撮像素子の焦点検出領域における画像データは、他方の固体撮像素子の画像データを上記と同様に補正して使用する。
ステップ140では、焦点検出用画素列に対応した一対の像データに基づいて後述する像ズレ検出演算処理(相関演算処理)を行う。複数の焦点検出領域において像ズレ量を演算し、さらにデフォーカス量を算出する。複数の焦点検出領域において算出されたデフォーカス量に基づき、最終的にひとつのデフォーカス量を求める。例えば複数のデフォーカス量の平均値、あるいは最も近距離の被写体に対応するデフォーカス量などを最終的なデフォーカス量とする。ステップ150において合焦近傍か否か、すなわち算出されたデフォーカス量の絶対値が所定値以内であるか否かを調べる。合焦近傍でないと判定された場合はステップ160へ進み、デフォーカス量をレンズ駆動制御装置206へ送信し、交換レンズ202のフォーカシングレンズ210を合焦位置に駆動させ、ステップ110へ戻って上述した動作を繰り返す。
なお、焦点検出不能な場合もこのステップ160へ分岐し、レンズ駆動制御装置206へスキャン駆動命令を送信し、交換レンズ202のフォーカシングレンズ210を無限から至近間でスキャン駆動させ、ステップ110へ戻って上述した動作を繰り返す。
一方、合焦近傍であると判定された場合はステップ170へ進み、不図示のレリーズボタンの操作によりシャッターレリーズがなされたか否かを判定し、なされていないと判定された場合はステップ110へ戻って上述した動作を繰り返す。シャッターレリーズがなされたと判定された場合はステップ180へ進み、レンズ駆動制御装置206へ絞り制御情報を送信し、交換レンズ202の絞り値を撮影絞り値にする。絞り制御が終了した時点で、上記ステップ110で検出した被写界輝度に応じて2つの固体撮像素子220、221の電荷蓄積時間を決定し、独立に電荷蓄積制御を行う。この実施の形態では、画面内の高輝度領域の画像データが最適なレベル(高輝度重視)になるように固体撮像素子220の電荷蓄積時間を決定し、画面内の低輝度領域の画像データが最適なレベル(低輝度重視)になるように固体撮像素子221の電荷蓄積時間を決定し、2つの固体撮像素子に電荷蓄積を行わせる。
ステップ190で2つの固体撮像素子220、221から撮像用画素のデータおよび焦点検出用画素のデータを読み出す。続くステップ200では低輝度重視の撮像用画素のデータと高輝度重視の撮像用画素のデータを合成し、ダイナミックレンジを拡大した高品質な画像データを生成する。その際一方の固体撮像素子の焦点検出領域における画像データは、他方の固体撮像素子の画像データを補正して使用する。ステップ210で画像データをメモリーカード219に保存し、ステップ110へ戻って上述した動作を繰り返す。
図19は、図18のステップ140における焦点検出演算の詳細を説明するための図である。焦点検出用画素列から出力される一対のデータ列(α1〜αM、β1〜βM:Mはデータ数)に対し、下記(1)式に示すような高周波カットフィルター処理を施し、第1データ列(A1〜AN)、第2データ列(B1〜BN)を生成することによって、データ列から相関処理に悪影響を及ぼすノイズ成分や高周波成分を除去する。
An=αn+2×αn+1+αn+2,
Bn=βn+2×βn+1+βn+2 ・・・(1)
(1)式において、n=1〜Nである。また、α1〜αMは図14において測距瞳92を通る焦点検出光束により形成された像の画像データに相当し、β1〜βMは測距瞳93を通る焦点検出光束により形成された像の画像データに相当する。なお、演算時間の短縮を図る場合や、すでに大きくデフォーカスしていて高周波成分が少ないことがわかっている場合などには、この処理を省略することもできる。
データ列An、Bnに対し(2)式に示す相関演算を行い、相関量C(k)を演算する。
C(k)=Σ|An−Bn+k| ・・・(2)
(2)式において、Σ演算はnについて累積される総和演算である。nのとる範囲は、ずらし量kに応じてAn、Bn+kのデータが存在する範囲に限定される。ずらし量kは整数であり、データ列のデータ間隔(画素ピッチ)を単位とした相対的シフト量である。(2)式の演算結果は、図19(a)に示すように、一対のデータの相関が高いシフト量(図19(a)ではk=kj=2)において相関量C(k)が極小(小さいほど相関度が高い)になる。
次に、(3)〜(6)式による3点内挿の手法を用いて連続的な相関量に対する極小値C(x)を与えるシフト量xを求める。
x=kj+D/SLOP ・・・(3),
C(x)= C(kj)-|D| ・・・(4),
D={C(kj-1)−C(kj+1)}/2 ・・・(5),
SLOP=MAX{C(kj+1)−C(kj),C(kj-1)−C(kj)} ・・・(6)
(3)式で算出されたずらし量xの信頼性があるかどうかは、以下のようにして判定される。図19(b)に示すように、一対のデータの相関度が低い場合は内挿された相関量の極小値C(x)の値が大きくなる。したがって、C(x)が所定のしきい値以上の場合は算出されたずらし量の信頼性が低いと判定し、算出されたずらし量xをキャンセルする。あるいは、C(x)をデータのコントラストで規格化するために、コントラストに比例した値となるSLOPでC(x)を除した値が所定値以上の場合は、算出されたずらし量の信頼性が低いと判定し、算出されたずらし量xをキャンセルする。さらにはまた、コントラストに比例した値となるSLOPが所定値以下の場合は、被写体が低コントラストであり、算出されたずらし量の信頼性が低いと判定し、算出されたずらし量xをキャンセルする。図19(c)に示すように、一対のデータの相関度が低く、シフト範囲kmin〜kmaxの間で相関量C(x)の落ち込みがない場合は、極小値C(x)を求めることができず、このような場合は焦点検出不能と判定する。
算出されたずらし量xの信頼性があると判定された場合は、被写体像面の予定結像面に対するデフォーカス量DEFを(7)式で求めることができる。
DEF=KX・PY・x ・・・(7)
(7)式において、PYは検出ピッチ(焦点検出画素のピッチ)であり、KXは一対の測距瞳を通過する光束の重心の開き角の大きさ(測距瞳重心間隔と測距瞳距離によって決まる)によって決まる変換係数である。
《以上説明した撮像装置の構成の特徴》
以上の説明に基づいて、図4の固体撮像素子の構成すなわち焦点検出領域の配置の特徴を説明する。まず、撮影光束を2つに分割し、分割された各光束を2つの固体撮像素子にて撮像するようにし、各固体撮像素子上に焦点検出用画素を配列することによって焦点検出領域を設定するとともに、撮影画面上において各固体撮像素子の焦点検出領域が互いに重ならないように設定したため、一方の固体撮像素子の焦点検出領域における画素データとして、焦点検出領域に重なっている他方の固体撮像素子の撮像用画素の画像データを使用できるようになり、焦点検出領域における画像データを焦点検出領域の周囲の撮像用画素の画像データから補間する場合に比較して、画像品質が向上する。
また、複数の焦点検出領域を備えた2つの固体撮像素子に対して独立に電荷蓄積時間の制御が可能となるため、1つの固体撮像素子に対して一律に電荷蓄積時間を設定した場合に比較して、明暗差の大きな画像においても焦点検出に用いる画像データの出力レベルの飽和や不足の問題が少なくなり、確実に焦点検出ができる。
さらに、1つの撮像画面に対し2つの固体撮像素子で撮像および焦点検出を行うため、1つの固体撮像素子で撮像および焦点検出を行う場合に比較して、焦点検出領域を撮影画面上で密に配置でき焦点検出性能が向上するとともに、解像度も向上するので画像品質も向上する。
区域110、130、150および170のそれぞれに、焦点検出用画素320を水平方向に配列した焦点検出領域、および焦点検出用画素330を垂直方向に配列した焦点検出領域をそれぞれ複数配置することによって、焦点検出対象を画面上において可能な限り多く位置で捕捉できるようにするとともに、像コントラストの方向による焦点検出性能の低下を防止している。
焦点検出対象が存在する可能性の高い画面中心領域107においては、焦点検出用画素320および焦点検出用画素330、あるいは焦点検出用画素320を水平方向に配列した焦点検出領域および焦点検出用画素330を垂直方向に配列した焦点検出領域を、中間領域108と周辺領域109に比較して単位面積あたりの密度を高くして配置することによって、焦点検出性能が効率的に発揮できるように焦点検出用画素320と焦点検出用画素330を配分している。
画面中心に対して水平方向に分離した区域110および区域130においては、焦点検出用画素330を垂直方向に配列した焦点検出領域の数が、焦点検出用画素320を水平方向に配列した焦点検出領域の数より多くなるようにするともに、画面中心に対して垂直方向に分離した区域150および区域170においては、焦点検出用画素320を水平方向に配列した焦点検出領域の数が、焦点検出用画素330を垂直方向に配列した焦点検出領域の数より多くなるようにすることによって、ケラレに対する焦点検出性能維持を図り、焦点検出用画素数の制限の中で焦点検出性能が効率的に発揮できるように焦点検出用画素320と焦点検出用画素330を配分している。
画面中心近傍においては焦点検出性能に与えるケラレの影響が少なく、画面中心から離れるにつれてその影響が増大するので、画面中心に対して水平方向の左右にある区域110、130内においては、画面中心からの距離が大きくなるにつれて、焦点検出用画素320および焦点検出用画素320を水平方向に配列した焦点検出領域の数を少なくするとともに、単位面積当たりの密度を低くしている。また、焦点検出用画素330および焦点検出用画素330を垂直方向に配列した焦点検出領域の数および密度との相対比も、画面中心から離れるにつれて小さくなるようにしている。さらに、画面中心に対して垂直方向の上下にある区域150、170内においては、画面中心からの距離が大きくなるにつれて、焦点検出用画素330および焦点検出用画素330を垂直方向に配列した焦点検出領域の数を少なくするとともに、単位面積当たりの密度を低くしている。さらにまた、焦点検出用画素320および焦点検出用画素320を水平方向に配列した焦点検出領域の数および密度との相対比も、画面中心から離れるにつれて小さくなるようにしている。これにより、ケラレに対する焦点検出性能維持を図っている。
画面中心に対して水平方向の左右にある区域110、130内においては、周辺領域に焦点検出性能がケラレの影響を受けにくい焦点検出用画素330を垂直方向に配列した焦点検出領域のみを配置している。一方、画面中心に対して垂直方向の上下にある区域150、170内においては、周辺領域に焦点検出性能がケラレの影響を受けにくい焦点検出用画素320を水平方向に配列した焦点検出領域のみを配置している。結果的に、複数の焦点検出領域を包括する範囲の水平方向の外周領域においては、焦点検出用画素330を垂直方向に配列した焦点検出領域のみが配置され、垂直方向の外周領域においては焦点検出用画素320を水平方向に配列した焦点検出領域のみが配置される。これにより、ケラレに対する焦点検出性能維持を図っている。
《その他の実施の形態》
図20〜図22は変形例の固体撮像素子220A、221Aの撮像画面の平面図である。図2および図3に示す固体撮像素子220、221では、一方の固体撮像素子220に、測距瞳の並び方向が水平方向の焦点検出用画素を水平方向に配列した焦点検出領域を主として画面中心100の垂直方向に配置し、もう一方の固体撮像素子221に、測距瞳の並び方向が垂直方向の焦点検出用画素を垂直方向に配列した焦点検出領域を主として画面中心100の水平方向に配置した例を示したが、2つの固体撮像素子における焦点検出領域の配分はこのような配置に限られることはなく、良好な焦点検出を行うために異なる配置をとることができる。
以下では、図2〜図4に示す固体撮像素子220、221と同様な要素に対しては説明を省略する。図20に示す固体撮像素子220Aにおいて、小さな長方形で示す領域に焦点検出用画素が配列されている。この領域が焦点検出領域(焦点検出エリア)であり、撮影画面の上半分に複数の焦点検出領域が配置されている。また、長方形の長手方向が焦点検出用画素の配列方向を示しており、焦点検出用画素が配列された領域を黒く塗りつぶした長方形で示している。図21に示す固体撮像素子221Aにおいて、小さな長方形で示す領域に焦点検出用画素が配列されている。この領域が焦点検出領域(焦点検出エリア)であり、撮影画面の下半分に複数の焦点検出領域が配置されている。また、長方形の長手方向が焦点検出用画素の配列方向を示しており、焦点検出用画素が配列された領域を白抜きにした長方形で示している。
図22は、図20に示す固体撮像素子220Aの構成と、図21に示す固体撮像素子221Aの構成とを同一の撮像画面上で重ね合わせて示す。撮像画面上において固体撮像素子220Aにより設定される焦点検出領域(黒塗り長方形)と、固体撮像素子221Aにより設定される焦点検出領域(白抜き長方形)とは互いに重ならないように配置されている。これにより、固体撮像素子220Aの焦点検出領域における画像データを、固体撮像素子221Aの対応する領域の撮像用画素の画像データで代用可能になるとともに、固体撮像素子221Aの焦点検出領域における画像データを、固体撮像素子220Aの対応する領域の撮像用画素の画像データで代用可能になる。
この変形例の固体撮像素子220A、221Aの構成においては、複数の焦点検出領域が撮影画面の上半分と下半分で独立に電荷蓄積時間の設定ができる。通常の撮影では、上部と下部の明るさが異なるシチュエーション(例えば風景写真で上部に明るい空部分や日向部分となり、下部が日陰部分)が多く、画面上部と下部の電荷蓄積時間を独立に制御することによって、複数の焦点検出領域における焦点検出用画素の出力レベルを適正化でき、飛躍的に焦点検出能力が向上する。
図23〜図25は他の変形例の固体撮像素子220B、221Bの撮像画面の平面図である。図23に示す固体撮像素子220Bにおいて、小さな長方形で示した領域に焦点検出用画素が配列されている。この領域が焦点検出領域(焦点検出エリア)であり、撮影画面の周辺部分に複数の焦点検出領域が配置されている。長方形の長手方向が焦点検出用画素の配列方向を示しており、焦点検出用画素が配列された領域を黒く塗りつぶした長方形で示している。一方、図24に示す固体撮像素子221Bにおいて、小さな長方形で示した領域に焦点検出用画素が配列されている。この領域が焦点検出領域(焦点検出エリア)であり、撮影画面の中心部分に複数の焦点検出領域が配置されている。長方形の長手方向が焦点検出用画素の配列方向を示しており、焦点検出用画素が配列された領域を白抜きにした長方形で示している。
図25は、図23に示す固体撮像素子220Bの構成と、図24に示す固体撮像素子221Bの構成とを同一の撮像画面上で重ね合わせて示す。撮像画面上において固体撮像素子220Bにより設定される焦点検出領域(黒塗り長方形)と、固体撮像素子221Bにより設定される焦点検出領域(白抜き長方形)とは互いに重ならないように配置されている。これにより、固体撮像素子220Bの焦点検出領域における画像データを、固体撮像素子221Bの対応する領域の撮像用画素の画像データで代用可能になるとともに、固体撮像素子221Bの焦点検出領域における画像データを、固体撮像素子220Bの対応する領域の撮像用画素の画像データで代用可能になる。
この変形例の固体撮像素子220B、221Bのような構成においては、複数の焦点検出領域が撮影画面の中心部分と周辺部分で独立に電荷蓄積時間の設定ができる。通常の撮影では、中心部分と周辺部分の明るさが異なるシチュエーション(例えば人物写真で中心部分に明るい人物、周辺部分が暗い背景)が多く、画面中心部分と周辺部分の電荷蓄積時間を独立に制御することによって、複数の焦点検出領域における焦点検出画素の出力レベルを適正化でき、飛躍的に焦点検出能力が向上する。
図26、図27は焦点検出用画素配列の拡大図である。図6、図7に示す固体撮像素子おいては、1つの焦点検出用画素が一対の測距瞳に対応する一対の光電変換部を備えているが、1つの焦点検出用画素が一対の測距瞳の片方に対応する一つの光電変換部を備え、隣接する焦点検出用画素が一対の測距瞳のもう一方に対応する一つの光電変換部を備えるようにし、対となった焦点検出用画素を配列することにより焦点検出領域を形成するようにしてもよい。図26、図27はこのようにして形成された焦点検出用画素が配列された領域を拡大した図である。図26は、図2に示す焦点検出用画素が行方向に配列された領域(黒く塗りつぶした長方形で示した領域)に対応しており、図27は、図2に示す焦点検出用画素が列方向に配列された領域(白抜きの長方形で示した領域)に対応している。
図26において、焦点検出用画素321、322のペアは行方向に連続的に配列され、焦点検出領域を形成する。焦点検出用画素321、322の配列の周囲は撮像用画素により取り囲まれている。一方、図27において、焦点検出用画素331、332のペアは列方向に連続的に配列され、焦点検出領域を形成する。焦点検出用画素331、332の配列の周囲は撮像用画素により取り囲まれている。以上のように、焦点検出用画素が1つの光電変換部を備えるように構成することによって、単位画素の回路構成が撮像用画素の回路構成と同一にできるので、固体撮像素子全体の回路をシンプルに構成することができる。
図28は変形例の撮影光路を示す図である。図1ではハーフミラー面222を備えた光分割プリズム223により交換レンズ202から到来する光束が2分割され、別個に設置された固体撮像素子220と固体撮像素子221上に光束を導いているが、図28に示すような光学構成により1つの基板240上に形成された2つの固体撮像素子230,231に光束を導くようにすることもできる。交換レンズから到来する光束は、ハーフミラーM1により透過光と反射光に分割され、透過光束は全反射ミラーM4で反射されて固体撮像素子230へ導かれる。ハーフミラーM1により反射された光束は、全反射ミラーM2とM3で反射されて固体撮像素子231に導かれる。なお、ハーフミラーM1から全反射ミラーM4を経て固体撮像素子230に至る光路長と、ハーフミラーM1から全反射ミラーM2、M3を経て固体撮像素子231に至る光路長は等しく設定される。このような構成によれば、固体撮像素子を1つの基板(パッケージ)としてボディに組み込めるので、固体撮像素子間の相対的な位置調整が不要になるとともに、電気系の構成を簡易化することができる。
《一実施の形態の変形例》
上述した一実施の形態では、2つの固体撮像素子の電荷蓄積時間を独立に制御する例を示したが、電荷蓄積時間を共通に制御し、2つの固体撮像素子の画素出力の増幅度を独立に制御するようにしてもよい。
上述した一実施の形態では、低輝度重視の撮像用画素のデータと高輝度重視の撮像用画素のデータを合成し、ダイナミックレンジを拡大した高品質な画像データを生成する例を示したが、単純に加算平均して画像データを生成してもよい。
上述した一実施の形態では、ハーフミラーを用いて撮影光路を2分割するとともに、各光路に固体撮像素子を配置していたが、光路を3分割以上に分割し、各光路中にそれぞれ焦点検出画素を備えた固体撮像素子を配置するようにしてもよい。
上述した一実施の形態では、ハーフミラーを用いて撮影光路を2分割するとともに、各光路の予定焦点面に固体撮像素子を配置していたが、予定焦点面からずらして固体撮像素子を配置してもよい。例えば、一方の固体撮像素子を予定焦点面より前方に微小距離離れた位置に配置し、もう一方の固体撮像素子を予定焦点面より後方に微小距離離れた位置に配置し、2つの固体撮像素子の撮像用画素の出力のコントラスト評価を行い、2つの固体撮像素子の撮像用画素の出力のコントラスト評価値が等しくなるようにフォーカス制御を行うことによって、固体撮像素子に組み込まれた焦点検出用画素の出力による位相差方式によるオートフォーカスの他にコントラスト方式でもオートフォーカスが可能になる。
図1に示す一実施の形態の構成では、固体撮像素子220,221の撮像用画素を緑画素、赤画素、青画素のベイヤー配列とした例を示したが、一方の固体撮像素子の撮像用画素を全て緑画素とし、他方の固体撮像素子の撮像用画素を市松模様に配置された赤画素と青画素とすることによって、合成画像の解像度を2倍にすることができる。
図1に示す一実施の形態の構成では、ハーフミラー222により波長依存がないように光束を分割しているが、分光ミラーにより光束を分割することもできる。例えば図10のGの分光特性の光を透過し、それ以外を反射する分光ミラーを配置し、透過側に配置する固体撮像素子の撮像用画素を全て緑画素とし、反射側に配置する固体撮像素子の撮像用画素を市松模様に配置された赤画素と青画素とすることによって、合成画像の解像度を2倍にすることができる。
図1に示す一実施の形態の構成では、光分割プリズム223により光束を分割しているが、薄板ガラスを用いたハーフミラーやペリクルハーフミラーを用いることもできる。
図1に示す一実施の形態の構成において、ハーフミラー222を多層膜によって形成してもいいし、偏光ミラー(例えば図1の紙面に平行な偏光成分を反射し、紙面に垂直な偏光成分を透過する)として形成してもよい。
図1に示す一実施の形態の構成では、光分割プリズム223により透過された光束の予定結像面(撮像面)に固体撮像素子220を配置し、光分割プリズム223により反射された光束の予定結像面に固体撮像素子221を配置した例を示したが、透過側に固体撮像素子221を配置し、反射側に固体撮像素子220を配置することもできる。
図20〜図22に示す変形例においては、撮影画面の上半分の焦点検出領域を一方の固体撮像素子上に形成し、下半分の焦点検出領域をもう一方の固体撮像素子上に形成した例を示したが、撮影画面の右半分の焦点検出領域を一方の固体撮像素子上に形成し、左半分の焦点検出領域をもう一方の固体撮像素子上に形成することもできる。
図5〜図7に示す固体撮像素子において、撮像用画素がベイヤー配列の色フィルターを備えた例を示したが、色フィルタの構成や配列はこれに限定されることはなく、補色フィルター(緑:G、イエロー:Ye、マゼンタ:Mg,シアン:Cy)を採用してもよい。
図6、図7に示す固体撮像素子において、焦点検出用画素には色フィルターを設けない例を示したが、撮像用画素と同色の色フィルターのうち一つのフィルター(たとえば緑フィルター)を備えるようにした場合でも、本発明を適用することができる。このようにすれば、画像データの補間において焦点検出用画素の画像データも利用することができるので、画像品質が向上する。
図6、図7に示す固体撮像素子において、焦点検出用画素が連続して配列された例を示したが、画像品質の劣化を防止するために、焦点検出用画素の間に撮像用画素を挟んで配列するようにしてもよい。固体撮像素子における焦点検出用画素の配列は、図6、図7に示す配列に限定されず、本発明の意図を反映した形でこれ以外の配列にも応用することができる。
図2〜図4に示す固体撮像素子において、水平線101、垂直線102に対して45度傾斜されて画面中心を通る直線102および103により画面を上下左右の4つの区域に区分し、それぞれの区域において画像品質と焦点検出性能のバランスがとれるように焦点検出用画素を配列しているが、これは撮像用画素および焦点検出用画素を正方配列としたためである。撮像用画素および焦点検出用画素を正方配列以外の配列とすることもできる。例えば撮像用画素および焦点検出用画素を六方稠密配列(ハニカム配列)とした場合には、画素が稠密に配列する方向が3方向(相対角度が60度)となるので3方向を挟んで画面中心を通る3つの直線(相対的な角度が60度)の直線により画面を6つの区域に区分でき、それぞれの区域において、AF性能の維持と画像品質のバランスをとって3つの方向に対して焦点検出画素を配列することが可能である。
本発明はマイクロレンズを用いた瞳分割型位相差検出方式の焦点検出用画素を有する固体撮像素子に限定されず、他の方式の瞳分割型位相差検出方式の焦点検出用画素を有する固体撮像素子に適用が可能である。例えば偏光を利用した瞳分割型位相差検出方式の焦点検出用画素を備えた固体撮像素子にも適用可能である。
上述した一実施の形態においては、撮影時には2つの固体撮像素子の出力を合成して画像データを合成しているが、一方の固体撮像素子の出力で画像データを生成するようにしてもよい。例えば2つの固体撮像素子の出力を交互に用いて画像データを生成することにより、高速連続撮影を行うことができる。
上述した一実施の形態において、固体撮像素子はCCDイメージセンサーであってもいいし、CMOSイメージセンサーであってもよい。CMOSイメージセンサーを採用した場合には、ローリングシャッター方式で電荷蓄積制御と出力読み出しが行われるので、同一の行または列においては電荷蓄積タイミングが同一となるが、異なる行または列においては電荷蓄積タイミングがずれを生ずる。焦点検出に用いる出力は電荷蓄積タイミングが揃っていないと、移動する被写体に対して焦点検出誤差を生ずる。同一の焦点検出領域に属する焦点検出画素の並び方向は、ローリングシャッターの進行方向に対して垂直な方向に並べると電荷蓄積時間がそろうので、移動被写体に対する焦点検出誤差を生じない。したがって、同じ固体撮像素子内においては複数の焦点検出領域の延在方向(焦点検出画素の並び方向)を揃えるとともに、その方向をローリングシャッターの進行方向と垂直にしておくと良好に焦点検出を行うことができる。
例えば図2に示す固体撮像素子220をCMOSイメージセンサーで構成した場合、ローリングシャッターの進行方向を垂直方向になるように固体撮像素子を構成すれば、同一の焦点検出領域に属する焦点検出用画素の電荷蓄積タイミングを揃えることができる。また、図3の固体撮像素子221をCMOSイメージセンサーで構成した場合、ローリングシャッターの進行方向を水平方向になるように固体撮像素子を構成すれば、同一の焦点検出領域に属する焦点検出用画素の電荷蓄積タイミングを揃えることができる。
なお、本発明の撮像装置は交換レンズとカメラボディから構成されるデジタルスチルカメラに限定されない。例えばレンズ一体型のデジタルスチルカメラやビデオカメラにも適用できる。また、携帯電話などに内蔵される小型カメラモジュールや監視カメラなどにも適用できる。さらに、カメラ以外の焦点検出装置や測距装置やステレオ測距装置にも適用できる。
一実施の形態の構成を示す図 固体撮像素子の平面図 固体撮像素子の平面図 交換レンズの撮影画面の平面図 撮像用画素配列の拡大図 焦点検出用画素配列の拡大図 焦点検出用画素配列の拡大図 撮像用画素の正面図 焦点検出用画素の正面図 撮像用画素の色フィルターの分光感度を示す図 焦点検出用画素の分光特性を示す図 撮像用画素の断面図 焦点検出用画素の断面図 マイクロレンズを用いた瞳分割方式による焦点検出の説明図 撮像用画素と射出瞳の関係を説明する図 射出瞳面における測距瞳の正面図 射出瞳面における測距瞳の正面図 一実施の形態の撮影動作を示すフローチャート 焦点検出演算の詳細を説明するための図 変形例の固体撮像素子の撮像画面の平面図 変形例の固体撮像素子の撮像画面の平面図 変形例の固体撮像素子の撮像画面の平面図 他の変形例の固体撮像素子の撮像画面の平面図 他の変形例の固体撮像素子の撮像画面の平面図 他の変形例の固体撮像素子の撮像画面の平面図 焦点検出用画素配列の拡大図 焦点検出用画素配列の拡大図 変形例の撮影光路を示す図
符号の説明
202 交換レンズ
206 レンズ駆動制御装置
214 ボディ駆動制御装置
220、220A、220B、221、221A、221B、230、231 固体撮像素子
223、M1〜M4 光分割プリズム
310、311、312 撮像用画素
320、321、322、330、331、332 焦点検出用画素

Claims (16)

  1. 光学系からの光束を互いに異なる第1方向および第2方向に分割する光束分割手段と、
    前記第1方向に分割された光束による像を画像信号に変換する二次元状に配列された第1撮像用画素と、該第1撮像用画素の配列中に配置された第1焦点検出用画素とを有する第1の撮像素子と、
    前記第2方向に分割された光束による像を画像信号に変換する二次元状に配列された第2撮像用画素と、該第2撮像用画素の配列中に配置された第2焦点検出用画素とを有する第2の撮像素子と、
    前記第1および第2の撮像素子における電荷蓄積動作を独立に制御する蓄積制御手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記第1焦点検出用画素と前記第2焦点検出用画素は、前記光学系による画面上において互いに異なる位置に配置されていることを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の撮像装置において、
    前記第1焦点検出用画素と前記第2焦点検出用画素は、前記光学系による画面内の互いに異なる区域に対応する位置に配置されていることを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項3に記載の撮像装置において、
    前記光学系による画面を前記光学系の光軸を中心とした第3方向に沿った第1区域と前記第3方向と直交する第4方向に沿った第2区域に区分した場合に、前記第1の撮像素子は、前記第1区域に相当する領域に前記第1焦点検出用画素を配置し、前記第2の撮像素子は、前記第2区域に相当する領域に前記第2焦点検出用画素を配置したことを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項3に記載の撮像装置において、
    前記光学系による画面を上下に分割した第1区域と第2区域に区分した場合に、前記第1の撮像素子は、前記第1区域に相当する領域に前記焦点検出用画素を配置し、前記第2の撮像素子は、前記第2区域に相当する領域に前記焦点検出用画素を配置したことを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項3に記載の撮像装置において、
    前記光学系による画面の中央部と周辺部に区分した場合に、前記第1の撮像素子は、前記中央部に相当する領域に前記焦点検出用画素を配置し、前記第2の撮像素子は、前記周辺部に相当する領域に前記焦点検出用画素を配置したことを特徴とする撮像装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記蓄積制御手段は、前記第1および第2の撮像素子ごとに蓄積制御の基準とする像の明るさを異ならせたことを特徴とする撮像装置。
  8. 請求項7に記載の撮像装置において、
    前記蓄積制御手段は、前記光学系による像の明るさが所定値よりも明るい部分の明るさを基準に、前記第1の撮像素子に対する蓄積制御を行うことを特徴とする撮像装置。
  9. 請求項7に記載の撮像装置において、
    前記蓄積制御手段は、前記光学系による像の明るさが所定値よりも暗い部分の明るさを基準に、前記第2の撮像素子に対する蓄積制御を行うことを特徴とする撮像装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記複数の撮像素子の前記撮像用画素で得られる複数の画像信号に基づいて画像情報を生成する画像生成手段を備えたことを特徴とする撮像装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記焦点検出用画素で検出される前記焦点検出信号に基づいて、前記光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段を備えたことを特徴とする撮像装置。
  12. 請求項11に記載の撮像装置において、
    前記第1焦点検出用画素は、前記光学系の射出瞳の一対の領域の一方からの光束を受光する第1の光電変換部を有し、前記第2焦点検出用画素は、前記一対の領域の他方からの光束を受光する第2の光電変換部を有し、
    前記焦点検出手段は、前記第1および第2の焦点検出用画素の出力を組として前記焦点調節状態を検出することを特徴とする撮像装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記撮像素子は単一の基板上に形成されることを特徴とする撮像装置。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記各撮像素子はローリングシャッター方式で画素の電荷蓄積が制御されるCMOSイメージセンサーであり、ローリングシャッター方式により電荷蓄積タイミングが同一となる配列に同一の焦点検出領域を構成する焦点検出用画素を配置することを特徴とする撮像装置。
  15. 光学系からの光束を複数の方向に分割する光束分割手段と、
    前記光束分割手段により分割された光束をそれぞれ別個に受光するとともに、受光した前記光束による像を焦点検出信号に変換する焦点検出用画素を有する複数の光電変換素子と、
    前記複数の光電変換素子のそれぞれで検出される前記焦点検出信号に基づいて、前記光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段と、
    前記各光電変換素子における電荷蓄積動作を独立に制御する蓄積制御手段とを備えることを特徴とする焦点検出装置。
  16. 請求項15に記載の焦点検出装置において、
    前記複数の光電変換素子のそれぞれが有する前記焦点検出用画素は、前記光学系による画面内の互いに異なる区域に対応する位置に配置されていることを特徴とする焦点検出装置。
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