JP4807131B2 - 撮像素子および撮像装置 - Google Patents

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    • G03B13/00Viewfinders; Focusing aids for cameras; Means for focusing for cameras; Autofocus systems for cameras

Description

本発明は、同一基板上に撮像用画素と瞳分割方式の焦点検出用画素とを複数配列した撮像素子、イメージセンサー(光電変換素子)およびそれらを備えた撮像装置に関する。
同一基板上に撮像用画素と瞳分割方式の焦点検出用画素とを混在させて配置した撮像素子を備え、撮像素子上に形成される像を撮像するとともに、この像の焦点調節状態を検出するようにした撮像装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この出願の発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
特開平成01−216306号公報
しかしながら、上述した従来の撮像装置では、瞳分割方式で検出した一対の像の像ズレ量に基づいて焦点調節状態を検出しているので、次のような問題がある。
像の合焦位置近傍の焦点調節状態を高精度に検出するためには、焦点検出用画素を密に配置して像の検出ピッチを短く(細かく)する必要がある。一方、像が合焦位置から大きくデフォーカスした場合(以下、大デフォーカスと呼ぶ)にも、一対の像に生じる大きな像ズレ量を検出可能にするため、焦点検出用画素を像ズレ量分の余裕を見て長く配列しておく必要がある。すなわち、高精度な焦点検出と大デフォーカス量検出とを両立させるためには、焦点検出用画素を隙間なく、かつ長く配列しておく必要がある。
ところが、撮像素子としての高品位な画像信号を得るためには、焦点検出用画素の位置の画素信号を周囲の撮像用画素の信号に基づいて補間する必要があり、上述したように焦点検出用画素を隙間なくかつ長く配列しておくと、周囲の撮像用画素の信号に基づいて焦点検出用画素の位置の画素信号を補間(補正)しても、補間誤差が目立つ確率が増加してしまうという問題がある。
請求項1の発明による撮像素子は、二次元状に配置され、光学系による被写体像を撮像して画像信号を出力する複数の撮像画素と、前記光学系の射出瞳内の第1の一対の瞳領域をそれぞれ通過した一対の光束を受光するように、前記複数の撮像画素の間に所定方向に第1の画素ピッチで配列された複数の第1の焦点検出画素から構成される第1の焦点検出画素列と、前記光学系の射出瞳内の第2の一対の瞳領域をそれぞれ通過した一対の光束を受光するように前記複数の撮像画素の間に前記第1の画素ピッチよりも大きい第2の画素ピッチで所定の方向に配列された複数の第2の焦点検出画素から構成される第2の焦点検出画素列と、を備え、前記第1の一対の瞳領域の重心の間隔が前記第2の一対の瞳領域の重心の間隔よりも大きいことを特徴とする。
請求項11の発明による撮像装置は、二次元状に配置され、光学系による被写体像を撮像して画像信号を出力する複数の撮像画素と、前記光学系の射出瞳内の一対の領域をそれぞれ通過した一対の光束を受光するように、前記複数の撮像画素の間に所定方向に第1の画素ピッチで配列された複数の第一焦点検出画素から構成される第一焦点検出画素列と、前記光学系の射出瞳内の一対の領域をそれぞれ通過した一対の光束を受光するように前記複数の撮像画素の間に前記第1の画素ピッチよりも大きい第2の画素ピッチで前記所定方向と同一方向に配列された複数の第二焦点検出画素から構成される第二焦点検出画素列と、を有する撮像素子と、前記第一焦点検出画素列の出力に基づき、撮像画面内の所定の焦点検出領域における前記光学系の焦点調節状態を検出する第一焦点検出手段と、前記第二焦点検出画素列の出力に基づき、前記所定の焦点検出領域における前記光学系の焦点調節状態を検出する第二焦点検出手段と、前記第一焦点検出手段の焦点検出出力及び前記第二焦点検出手段の焦点検出出力に基づき焦点調節を行う焦点調節手段と、前記第一焦点検出手段が前記光学系の焦点調節状態の検出に成功したか否かを判定する第一判定手段と、前記第二焦点検出手段が前記光学系の焦点調節状態の検出に成功したか否かを判定する第二判定手段と、を備え、前記第二焦点画素列の長さは、前記第一焦点画素列の長さよりも長く、前記第一焦点検出画素列と前記第二焦点検出画素列とは、共に前記所定の焦点検出領域における前記光学系の焦点調節状態を検出するように、互いに近接して配置され、前記第一判定手段によって前記第一焦点検出手段が前記光学系の焦点調節状態の検出に成功したと判定された場合に、前記焦点調節手段は、前記第一焦点検出手段の焦点検出出力に基づき焦点調節を行い、前記判定手段によって前記第一焦点検出手段が前記光学系の焦点調節状態の検出に成功しないと判定された場合であって、前記第二判定手段によって前記第二焦点検出手段が前記光学系の焦点調節状態の検出に成功したと判定された場合には、前記焦点調節手段は、前記第二焦点検出手段の焦点検出出力に基づき焦点調節を行うことを特徴とする
本発明によれば、高い撮像画像の品質を維持しながら高精度の焦点検出と大デフォーカス量検出とを同時に実現することができる。
本願発明をディジタルスチルカメラに適用した一実施の形態を説明する。なお、本願発明はディジタルスチルカメラに限定されず、コンパクトディジタルカメラ、ビデオカメラ、携帯電話機に内蔵される小型カメラモジュールなどにも適用することができる。また、本願発明はカメラボディに交換レンズを装着するカメラに限定されず、レンズ一体型のカメラにも適用することができる。
図1は一実施の形態のディジタルスチルカメラの構成を示す図である。一実施の形態のディジタルスチルカメラ201は交換レンズ202とカメラボディ203とから構成され、交換レンズ202はカメラボディ203のマウント部204に装着される。
交換レンズ202はレンズ205〜207、絞り208、レンズ駆動制御装置209などを備えている。なお、レンズ206はズーミング用、レンズ207はフォーカシング用である。レンズ駆動制御装置209はCPUとその周辺部品を備え、フォーカシング用レンズ207と絞り208の駆動制御、ズーミング用レンズ206、フォーカシング用レンズ207および絞り208の位置検出、カメラボディ203の制御装置との通信によるレンズ情報の送信とカメラ情報の受信などを行う。
一方、カメラボディ203は撮像素子211、カメラ駆動制御装置212、メモリカード213、LCDドライバー214、LCD215、接眼レンズ216などを備えている。撮像素子211は交換レンズ202の予定結像面(予定焦点面)に配置され、交換レンズ202により結像された被写体像を撮像して画像信号を出力する。撮像素子211には撮像用画素(以下、単に撮像画素という)が二次元状に配置されており、その内の焦点検出位置に対応した部分には撮像画素に代えて焦点検出用画素(以下、単に焦点検出画素という)列が組み込まれている。なお、撮像素子211にはCCDイメージセンサーやCMOSイメージセンサーなどを用いることができる。
カメラ駆動制御装置212はCPUとその周辺部品を備え、撮像素子211の駆動制御、撮像画像の処理、交換レンズ202の焦点検出および焦点調節、絞り208の制御、LCD215の表示制御、レンズ駆動制御装置209との通信、カメラ全体のシーケンス制御などを行う。なお、カメラ駆動制御装置212は、マウント部204に設けられた電気接点217を介してレンズ駆動制御装置209と通信を行う。
メモリカード213は撮像画像を記憶する画像ストレージである。LCD215は液晶ビューファインダー(EVF:電子ビューファインダー)の表示器として用いられ、撮影者は接眼レンズ216を介してLCD215に表示された撮像画像を視認することができる。
交換レンズ202を通過して撮像素子211上に結像された被写体像は撮像素子211により光電変換され、画像出力がカメラ駆動制御装置212へ送られる。カメラ駆動制御装置212は、焦点検出画素の出力に基づいて焦点検出位置におけるデフォーカス量を演算し、このデフォーカス量をレンズ駆動制御装置209へ送る。また、カメラ駆動制御装置212は、撮像画素の出力に基づいて生成した画像信号をLCDドライバー214へ送ってLCD215に表示するとともに、メモリカード213に記憶する。
レンズ駆動制御装置209は、ズーミングレンズ206、フォーカシングレンズ207および絞り208の位置を検出し、検出位置に基づいてレンズ情報を演算するか、あるいは予め用意されたルックアップテーブルから検出位置に応じたレンズ情報を選択し、カメラ駆動制御装置212へ送る。また、レンズ駆動制御装置209は、カメラ駆動制御装置212から受信したデフォーカス量に基づいてレンズ駆動量を演算し、レンズ駆動量に基づいてフォーカシング用レンズ207を駆動制御する。
図2は、交換レンズ202の予定結像面に設定した撮像画面G上の焦点検出領域を示す。撮像画面G上にG1〜G5の焦点検出領域を設定し、撮像素子211の焦点検出画素を撮像画面G上の焦点検出領域G1〜G5に対応して配列する。つまり、撮像素子211上の焦点検出画素列は、撮影画面G上に結像された被写体像の内の焦点検出領域G1〜G5の像をサンプリングする。なお、一つの焦点検出領域内に高精度焦点検出用の第一焦点検出画素列と大デフォーカス検出用の第二焦点検出画素列とを配置する。
図3は撮像素子211に設置する色フィルターの配列を示す。撮像素子211の基板上に二次元状に配列する撮像画素には、図3に示すベイヤー配列の色フィルタを設置する。なお、図3には4画素分の撮像画素に対する色フィルターの配列を示すが、この4画素分の色フィルター配列を有する撮像画素ユニットを二次元状に展開する。G(緑)、B(青)、R(赤)の3つの原色フィルターを設置した撮像画素はそれぞれ、図4に示すような感度特性を有する。このベイヤー配列では、図5に示す比視感度のピークに近い感度を有するGフィルタが2画素分、対角位置に配置され、BフィルタとRフィルタが1画素分ずつ対角位置に配置される。
なお、色フィルターの配列は図3に示すベイヤー配列に限定されず、例えば図6に示す補色フィルターG(緑)、黄(Ye)、マゼンダ(Mg)、シアン(Cy)を配列した撮像画素ユニットを二次元状に展開してもよい。
図7は撮像素子211の詳細な構成を示す正面図である。なお、図7では撮像素子211上のひとつの焦点検出領域近傍を拡大して示す。撮像素子211は、図3に示すG、B、Rの色フィルターを備えた撮像画素310をベイヤー配列となるように二次元状に配列し、その内の図2に示す焦点検出領域G1〜G5に対応する位置には撮像画素310に代えて高精度焦点検出用の第一焦点検出画素311と、大デフォーカス検出用の第二焦点検出画素312とを配置する。
図8は撮像画素310の拡大図であり、撮像画素310はマイクロレンズ10、光電変換部11および色フィルター(不図示)を備えている。また、図9は第一焦点検出画素311の拡大図であり、第一焦点検出画素311はマイクロレンズ10、一対の光電変換部12,13およびフィルター(不図示)を備えている。さらに、図10は第二焦点検出画素312の拡大図であり、第二焦点検出画素312はマイクロレンズ10、一対の光電変換部14,15およびフィルター(不図示)を備えている。
図11は、第一焦点検出画素311と第二焦点検出画素312に設けられるフィルターの特性を示す。このフィルターは可視光領域に感度を持ち、紫外領域と赤外領域には感度を持たない。これにより、低輝度でも光量をかせぐことができる。また、第一焦点検出画素311と第二焦点検出画素312は、第一焦点検出画素311と第二焦点検出画素312以外の撮像用画素310より広い波長感度を有する画素となり、焦点検出領域の被写体像の色に応じて焦点検出性能が変動するようなことがない。
撮像画素310の光電変換部11は、図8に示すように、マイクロレンズ10を介して明るい交換レンズ202の射出瞳、例えばF1.0相当の射出瞳を通過する光束をすべて受光するような形状に設計する。また、第一焦点検出画素311の一対の光電変換部12、13は、図9に示すように、マイクロレンズ10を介して交換レンズ202の特定の射出瞳、例えばF2.8相当の射出瞳を通過する光束をすべて受光するような形状に設計する。
一方、第二焦点検出画素312の一対の光電変換部14、15は、図10に示すように、マイクロレンズ10を介して第一焦点検出画素311の一対の光電変換部12、13より光電変換部の並び方向で暗いF値に相当する射出瞳、例えばF5.6相当の射出瞳を通過する光束を受光するような形状に設計する。
図7において、撮像素子211にはG、B、Rの色フィルターを備えた撮像画素310を図3に示すベイヤー配列に展開し、さらに、図2に示す焦点検出領域G1〜G5に対応する位置には高精度焦点検出用第一焦点検出画素311と大デフォーカス検出用の第二焦点検出画素312を配列する。高精度焦点検出用の第一焦点検出画素311は、撮像画素310のBフィルターとGフィルターが配置されるべき行(焦点検出領域G4とG5では列)に直線的にギャップなしで密に配置する。
一方、大デフォーカス検出用の第二焦点検出画素312は、撮像画素310のBフィルターとGフィルターが配置されるべき行(焦点検出領域G4とG5では列)に直線的に2画素分のギャップを持って、高精度焦点検出用の第一焦点検出画素311に近接して配列する。
なお、焦点検出精度を改善するためには、大デフォーカス検出用第二焦点検出画素312の画素列と、高精度焦点検出用第一焦点検出画素311の画素列とが撮像画面Gの同じ位置の像をサンプリングすることが望ましい。そのため、焦点検出精度を向上させるためには二つの画素列を隣接して配置することが望ましい。しかし、焦点検出画素の周囲の撮像画素の出力に基づいて焦点検出画素の出力を補間する場合に、両画素列を隣接して配置すると補間誤差が大きくなる。そのため、撮像画像の画質を向上させるためには二つの画素列を少なくとも3画素以上離して配置することが望ましい。図7に示す例では、二つの画素列を3画素離して配置しているが、画素自体が極めて小さいので、3画素離したとしても撮像画面G内の同じ位置を見ているとみなすことができる。
第一焦点検出画素311、第二焦点検出画素312を撮像画素310のBフィルターとGフィルターが配置されるべき行(または列)に配置することによって、後述する画素補間により第一焦点検出画素311、第二焦点検出画素312の位置の画素信号を生成する場合に多少誤差が生じても人間の眼には目立たなくすることができる。これは、人間の眼には青より赤のほうが敏感であることと、緑画素の密度が青画素および赤画素より高いので、緑画素の1画素の欠陥に対する寄与が小さいためである。
第一焦点検出画素311は焦点検出領域(G1〜G5)の中央に密集して配列し、第二焦点検出画素312は第一焦点検出画素311より広い範囲にまばらに配列する。図12(a)、(b)は、撮像素子211上に結像した像313が第一焦点検出画素311と第二焦点検出画素312によりサンプリングされる様子を示した図であり、縦軸は像の強度を示し、横軸は像の分布を示す。第一焦点検出画素311の配列によれば、(a)に示すように像313を細かな像検出ピッチd1で検出することができる。これに対し第二焦点検出画素312の配列では、(b)に示すように像313を第一焦点検出画素311の配列より粗い像検出ピッチd2で広範囲に渡って検出することができる。
第二焦点検出画素312の配列の像検出ピッチd2を、第一焦点検出画素311の配列の像検出ピッチd1より粗くする理由は次の点にある。第1に、大デフォーカス時には像の細かな構造はボケているので、細かな像検出ピッチで検出するのは無駄である。第2に、 第二焦点検出画素312の1つの画素の周囲が撮像画素に囲まれているので、画像信号の補間精度が向上し、画像信号の品質が向上する。第3に、ギャップなしで配置した場合に比較して画素数が減るので、後述する焦点検出の演算規模が縮小して焦点検出のレスポンスが向上するとともに、大きな像ズレ量に対応した広い範囲に画素を配置することができる。
図13は撮像画素310の断面図である。撮像画素310において、撮像用の光電変換部11の前方にマイクロレンズ10を配置し、マイクロレンズ10により光電変換部11の像を前方に投影する。また、光電変換部11を半導体回路基板29上に形成し、不図示の色フィルターをマイクロレンズ10と光電変換部11の中間に配置する。
図14は第一焦点検出画素311および第二焦点検出画素312の断面図である。図14および以下の説明において、カッコ内の符号は第二焦点検出画素312の構成要素に対する符号である。第一焦点検出用画素311(第二焦点検出画素312)において、焦点検出用の光電変換部12,13(14,15)の前方にマイクロレンズ10を配置し、マイクロレンズ10により光電変換部12,13(14,15)の像を前方に投影する。また、光電変換部12,13(14,15)を半導体回路基板29上に形成し、不図示の色フィルターをマイクロレンズ10と光電変換部12,13(14,15)の中間に配置する。
次に、図15により瞳分割方式による焦点検出方法を説明する。図15において、交換レンズ202の光軸91上に配置される第一焦点検出画素311のマイクロレンズ50と、そのマイクロレンズ50の後方に配置される一対の光電変換部52、53、および交換レンズ202の光軸91外に配置される第一焦点検出画素311のマイクロレンズ60と、そのマイクロレンズ60の後方に配置される一対の光電変換部62、63を例にあげて説明する。交換レンズ202の予定結像面に配置したマイクロレンズ50、60の前方の距離d4の位置に、交換レンズ202の射出瞳90を設定する。ここで、距離d4は、マイクロレンズ50、60の曲率、屈折率、マイクロレンズ50、60と光電変換部52、53、62、63との間の距離などに応じて決まる値であって、この明細書では測距瞳距離と呼ぶ。
マイクロレンズ50、60は交換レンズ202の予定結像面に配置されており、光軸91上のマイクロレンズ50によって一対の光電変換部52、53の形状がマイクロレンズ50から投影距離d4だけ離間した射出瞳90上に投影され、その投影形状は測距瞳92,93を形成する。一方、光軸91外のマイクロレンズ60によって一対の光電変換部62、63の形状が投影距離d4だけ離間した射出瞳90上に投影され、その投影形状は測距瞳92,93を形成する。すなわち、投影距離d4にある射出瞳90上で各焦点検出画素の光電変換部の投影形状(測距瞳92,93)が一致するように、各画素の投影方向が決定される。
光電変換部52は、測距瞳92を通過しマイクロレンズ50へ向う焦点検出光束72によってマイクロレンズ50上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。光電変換部53は、測距瞳93を通過しマイクロレンズ50へ向う焦点検出光束73によってマイクロレンズ50上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。光電変換部62は、測距瞳92を通過しマイクロレンズ60へ向う焦点検出光束82によってマイクロレンズ60上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。光電変換部63は、測距瞳93を通過しマイクロレンズ60へ向う焦点検出光束83によってマイクロレンズ60上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。
このような焦点検出用画素を直線状に多数配列し、各画素の一対の光電変換部の出力を測距瞳92および測距瞳93に対応した出力グループにまとめることによって、一対の測距瞳92と93を各々通過する焦点検出光束が焦点検出画素列上に形成する一対の像の強度分布に関する情報を得ることができる。さらに、この情報に対して後述する像ズレ検出演算処理(相関処理、位相差検出処理)を施すことによって、いわゆる瞳分割方式で一対の像の像ズレ量を検出することができる。そして、この像ズレ量に所定の変換係数を乗ずることによって、予定結像面に対する現在の結像面(予定結像面上のマイクロレンズアレイの位置に対応した焦点検出位置における結像面)の偏差(デフォーカス量)を算出することができる。なお、デフォーカス量(像ズレ量)の検出精度は、像ズレ量検出における像検出ピッチと測距瞳重心の開き角により決まる。
なお、図15では、光軸91上にある第一焦点検出画素(マイクロレンズ50と一対の光電変換部52,53)と隣接する第一焦点検出画素(マイクロレンズ60と一対の光電変換部62,63)を模式的に例示したが、その他の焦点検出用画素においても同様に、一対の光電変換部がそれぞれ一対の測距瞳から各マイクロレンズに到来する光束を受光する。
図16は、交換レンズ202の射出瞳90面における第一焦点検出画素311の一対の光電変換部12,13の投影領域(測距瞳)の関係を示す正面図である。第一焦点検出用画素311から一対の光電変換部12,13(図9参照)をマイクロレンズ10により射出瞳面90に投影した測距瞳92,93(実線)の外接円は、結像面から見た場合に所定の開口F値(測距瞳F値)となる。
図16において、破線で示す円94は交換レンズ202の射出瞳90の外形を表す。また、点95,96は測距瞳92,93の瞳並び方向の重心位置であり、焦点検出位置からこの重心位置95,96間の距離w3を睨む開き角の大きさに応じて、像ズレ量をデフォーカス量に変換するために用いられる変換係数の値を決定する。開き角が大きいほど焦点検出精度が上がり、開き角が小さいほどデフォーカス量の検出範囲が広がる(同じデフォーカス量に対する像ズレ量が小さくなる)。
図16に示す例では、一対の測距瞳92,93がほぼ半円を左右対称に並べた形状をしており、一対の測距瞳92,93の並び方向の幅w1と、一対の測距瞳92,93の瞳並び方向に垂直な方向の高さh1とはほぼ等しい。また、片方の測距瞳92または93の、測距瞳92と93の瞳並び方向の幅はw2である。この幅w2が大きいとデフォーカスした時の像ボケ量が大きくなる。
図17は、交換レンズ202の射出瞳90面における第二焦点検出画素312の一対の光電変換部14,15の投影領域(測距瞳)の関係を示す正面図である。第二焦点検出用画素312から一対の光電変換部14,15(図10参照)をマイクロレンズ10により射出瞳面90に投影すると、第二焦点検出画素312の測距瞳97,98(実線)となる。
図17において、破線で示す円94は交換レンズ202の射出瞳90の外形を表す。また、点99,100は測距瞳97,98の瞳並び方向の重心位置であり、焦点検出位置からこの重心位置99,100間の距離w6を睨む開き角の大きさは第一焦点検出画素311の開き角より小さく、これに対応する像ズレ量をデフォーカス量に変換するための変換係数も小さく、大デフォーカス検出に最適化している。
例えば図18に示すように、撮像素子面を101、結像面を102とし、撮像素子面101のデフォーカス量をd5とした場合に、第一焦点検出画素311の画素列で焦点検出を行うと、射出瞳90上の重心位置95,96を睨む角度で撮像素子面101の像ズレS1が決まる。また、第二焦点検出画素312の画素列で焦点検出を行うと、射出瞳90上の重心位置99,100を睨む角度で撮像素子面101の像ズレS2(<S1)が決まる。像ズレ量が小さければ、焦点検出画素列の長さを短くすることができる。
また、図17において、一対の測距瞳97,98は長方形を線対称に並べた形状をしており、測距瞳97,98の瞳並び方向の幅w4は、第一焦点検出画素311の測距瞳92,93の瞳並び方向の幅w1(図16参照)より小さく、測距瞳97,98の瞳並び方向と垂直な方向の高さh2は、第一焦点検出画素311の測距瞳92,93の瞳並び方向と垂直な方向の高さh1(図16参照)以上になっている。さらに、測距瞳97と98の並び方向における片方の測距瞳(ここでは97)の幅w5は、第一焦点検出画素311の測距瞳92と93の並び方向における片方の測距瞳(ここでは92)の幅w2(図16参照)より小さく設定されており、大デフォーカス時の像ボケ量が少なくなり、コントラストの高い像を用いて高精度な像ズレ検出が可能になる。
図19(a)、(b)、(c)は、同一の大きなデフォーカス量(同一の像ズレ量)に対し、片方の測距瞳の瞳並び方向(図16に示す測距瞳92と93の瞳並び方向、図17に示す測距瞳97と98の瞳並び方向)の幅(図16に示すW2、図17に示すW5)を小、中、大と変えた場合の検出される像の強度分布を示した図である。片方の測距瞳の瞳並び方向の幅が大きいと、像の微細な構造がぼけて低周波成分のみとなっていまい、正確な像ズレ検出が困難になったり、像ズレ検出が不能になってしまう。逆に、片方の測距瞳の瞳並び方向の幅が小さいと、デフォーカスしても像の微細な構造が保存されるので、正確な像ズレ検出が可能になる。
図17において、測距瞳97,98の並びと垂直な方向の高さh2を測距瞳97,98の並び方向の幅w4より大きくすることによって、大デフォーカス検出時にも十分な光量を確保し、低輝度時の焦点検出性能を維持することができる。
図20は、図1に示すディジタルスチルカメラ(撮像装置)の動作を示すフローチャートである。カメラ駆動制御装置212は、ステップ100でカメラボディ203に電源が投入されるとこの動作を繰り返し実行する。ステップ110において、第一焦点検出画素311の画素列と第二焦点検出画素312の画素列からそれぞれデータを読み出す。なお、焦点検出領域を選択するための操作部材を操作して撮影者が焦点検出領域を選択しているものとする。ステップ120で第一焦点検出画素311の画素列と第二焦点検出画素312の画素列に対応した一対の像データに基づいて像ズレ検出演算処理を行い、像ズレ量を演算する。
ここで、図22により像ズレ検出演算処理(相関アルゴリズム)について説明する。今、焦点検出画素列に対応する一対のデータをそれぞれei,fi(ただしi=1〜m)とすると、まず(1)式に示す差分型相関アルゴリズムによって相関量C(L)を求める。
C(L)=Σ|e(i+L)−fi| ・・・(1)
(1)式において、Lは整数であり、一対のデータの検出ピッチを単位とした相対的シフト量である。また、Lのとる範囲はLmin〜Lmax(図では−5〜+5)である。さらに、Σはi=p〜qの範囲の総和演算を表し、p、qは1≦p<q≦mの条件を満足するように定める。さらにまた、pとqの値によって焦点検出領域の大きさを設定する。
(1)式の演算結果は、図22(a)に示すように、一対のデータの相関が高いシフト量L=kj(図22(a)ではkj=2)において相関量C(L)が最小になる。次に、(2)式〜(5)式による3点内挿の手法を用いて連続的な相関量に対する最小値C(L)min=C(x)を与えるシフト量xを求める。
x=kj+D/SLOP ・・・(2),
C(x)= C(kj)-|D| ・・・(3),
D={C(kj-1)-C(k j+1)}/2 ・・・(4),
SLOP=MAX{C(kj+1)-C(k j),C(kj-1)-C(k j)} ・・・(5)
また、(2)式で求めたシフト量xより、被写体像面の予定結像面に対するデフォーカス量DEFを(6)式で求めることができる。
DEF=KX・PY・x ・・・(6)
(6)式において、PYは検出ピッチであり、KXは一対の測距瞳の重心の開き角の大きさによって決まる変換係数である。
算出されたデフォーカス量DEFの信頼性があるかどうかは、次のようにして判定する。図22(b)に示すように、一対のデータの相関度が低い場合は、内挿された相関量の最小値C(X)の値が大きくなる。したがって、C(X)が所定値以上の場合は信頼性が低いと判定する。あるいは、C(X)をデータのコントラストで規格化するために、コントラストに比例した値となるSLOPでC(X)を徐した値が所定値以上の場合は信頼性が低いと判定する。あるいはまた、コントラストに比例した値となるSLOPが所定値以下の場合は、被写体が低コントラストであり、算出されたデフォーカス量DEFの信頼性が低いと判定する。
図22(c)に示すように、一対のデータの相関度が低く、シフト範囲Lmin〜Lmaxの間で相関量C(L)の落ち込みがない場合は、最小値C(X)を求めることができず、このような場合は焦点検出不能と判定する。
図21は、図20のステップ120における像ズレ量検出の動作を示すフローチャートである。ステップ300で像ズレ量検出の動作を開始し、ステップ310で定められたシフト範囲で一対のデータに相関シフト演算を施す。ステップ320では3点内挿演算が適応できる極小点があるかを調べ、極小点がない場合はステップ360へ進んで像ズレ検出不能(焦点検出不能)と判定し、ステップ370からリターンする。
一方、ステップ320で極小点があった場合はステップ330へ進み、一番相関が高い相関量の近傍で最大相関量を内挿する。続くステップ340で最大相関量の信頼性を判定し、信頼性がない場合はステップ360へ進んで像ズレ検出不能(焦点検出不能)と判定し、ステップ370からリターンする。一方、信頼性ありと判定された場合はステップ350へ進み、最大相関量を与えるシフト量を像ズレ量としてステップ370からリターンする。
リターン後の図20のステップ130において、第一焦点検出画素列データを用いた像ズレ検出演算が成功したか、つまり第一焦点検出画素列データを用いた焦点検出が可能か否かを判定する。焦点検出可能であればステップ140へ進み、第一焦点検出画素列データによる演算結果の像ズレ量をデフォーカス量へ変換してステップ180へ進む。
一方、ステップ130で焦点検出不能と判断された場合はステップ150へ進み、第二焦点検出画素列データを用いた像ズレ検出演算が成功したか、つまり第二焦点検出画素列データを用いた焦点検出が可能か否かを判定する。焦点検出可能と判断された場合はステップ160へ進み、第二焦点検出画素列データによる演算結果の像ズレ量をデフォーカス量へ変換してステップ180へ進む。
ステップ150で焦点検出不能と判断された場合はステップ170へ進み、レンズ駆動制御装置209のCPU(不図示)に対し、所定量だけフォーカシングレンズを無限または至近方向に駆動する命令(スキャン駆動命令)を送信し、ステップ110へ戻る。レンズ駆動制御装置209はスキャン駆動命令を受信してフォーカシング用レンズ207を無限または至近方向に所定量駆動する。
ステップ180において、算出されたデフォーカス量の絶対値が所定値以内か、つまり合焦近傍にあるか否かを調べる。合焦近傍にない場合はステップ190へ進み、デフォーカス量をレンズ駆動制御装置209のCPUへ送信して交換レンズ202のフォーカシング用レンズ207を合焦位置に駆動させ、ステップ110へ戻って上記動作を繰り返す。
ステップ180で合焦近傍にあると判定された場合はステップ200へ進み、不図示のレリーズボタンの操作によりシャッターレリーズがなされたか否かを判定する。シャッターレリーズがなされていない場合はステップ110へ戻り、上記動作を繰り返す。シャッターレリーズがなされた場合はステップ210へ進み、撮像素子211の撮像画素から画像信号を読み出す。続くステップ220で第一焦点検出画素列、第二焦点検出画素列の各画素位置の画素信号を周囲の撮像画素信号に基づいて補間する。さらに、ステップ230では画像信号をメモリーカード213へ保存し、その後ステップ110へ戻って上記動作を繰り返す。
第一焦点検出画素列の各画素位置の画素信号は、周囲の撮像画素信号に基づいて次のように補間される。図23は、第一焦点検出画素列(AF1〜AF5)およびその周囲の撮像画素(青画素B1〜B6、赤画素R1〜R4、緑画素G1〜G10)の配置を示す。緑画素が配置されるべき位置に配置した焦点検出画素AF2の出力をJ(AF2)、周囲の緑画素出力をI(G3)、I(G4)、I(G6)、I(G7)とすると、この位置の画素出力I(AF2)は次式のようになる。
I(AF2)=(I(G3)+I(G4)+I(G6)+I(G7))/4 ・・・(7)
あるいは、焦点検出画素AF2の出力J(AF2)を加味して次式のようにしてもよい。
I(AF2)=(I(G3)+I(G4)+I(G6)+I(G7)+k1*J(AF2))/5 ・・・(8)
(8)式において、k1は感度調整のための係数である。
また、青画素が配置されるべき位置に配置した焦点検出画素AF3の出力をJ(AF3)、周囲の青画素出力をI(B2)、I(B5)とすると、この位置の画素出力I(AF3)は次式のようになる。
I(AF3)=(I(B2)+I(B5))/2 ・・・(9)
あるいは、焦点検出画素AF3の出力J(AF3)を加味して次式のようにしてもよい。
I(AF3)=(I(B2)+I(B5)+k2*J(AF3))/3 ・・・(10)
(10)式において、k2は感度調整のための係数である。
第二焦点検出画素列の各画素位置の画素信号も同様にして周囲の撮像画素信号に基づいて補間されるが、青画素が配置されるべき位置の画素出力を補間する場合には、焦点検出画素が配列されている方向の周囲に配置された青画素出力も利用できるので、保管された画素信号の品質が(9)式または(10)式よりも向上する。
《撮像素子の変形例》
図7に示す撮像素子211では、高精度焦点検出用の第一焦点検出画素311を隙間なく配列し、大デフォーカス検出用の第二焦点検出画素312を2画素おきに配列した例を示したが、図24に示す撮像素子211Aでは、高精度焦点検出用の第一焦点検出画素311を1画素おきに配列し、大デフォーカス検出用の第二焦点検出画素312を3画素おきに配列している。
図24に示す変形例の撮像素子211Aでは、高精度焦点検出用の第一焦点検出画素311を1画素おきに配置したので、図7に示す撮像素子211に比べ補間誤差が目立たず画像品質が向上する。なお、図24に示す撮像素子211Aでは、高精度焦点検出用の第一焦点検出画素311を本来撮像画素としてBフィルターの画素が配置される位置に配置しているが、Gフィルターの画素位置に配置するようにしても同様な効果が得られる。
また、図9および図10に示す焦点検出画素311,312は1画素に一対の光電変換部(12,13)、(14,15)を備えているが、1画素に一対の光電変換部の内の一方のみを備えるようにしても焦点検出を行うことができる。例えば図9に示す高精度焦点検出用の第一焦点検出画素311の代わりに、図25(a)、(b)に示す高精度焦点検出用の第一焦点検出画素313,314を交互に配列することによって焦点検出が可能となる。図25(a)に示す焦点検出画素313は、図9に示す光電変換部13に対応するひとつの光電変換部16を備え、図25(b)に示す焦点検出画素314は図9に示す光電変換部12に対応するひとつの光電変換部17を備える。
図25(a)、(b)に示す光電変換部16,17をマイクロレンズ10により投影した一対の測距瞳は、図16に示すように互いに重なることはないが、光電変換部を図26(a)、(b)に示すような形状にすることによって、射出瞳面上で見た場合にマイクロレンズ10により投影した一対の測距瞳の一部分が互いに重なるようにし、光量をかせいで低輝度性能を向上させることもできる。図26(a)に示す焦点検出画素317は画素の中心線22よりはみ出したひとつ光電変換部20を備え、図26(b)に示す焦点検出画素318は画素の中心線23よりはみ出したひとつ光電変換部21を備える。
また、図10に示す大デフォーカス検出用の第二焦点検出画素312の代わりに、図27(a)、(b)に示す大デフォーカス量検出用の第二焦点検出画素315,316を交互に配列することによって、焦点検出が可能となる。図27(a)に示す焦点検出画素315は図10に示す光電変換部15に対応したひとつの光電変換部18を備え、図27(b)に示す焦点検出画素316は図10に示す光電変換部14に対応したひとつの光電変換部19を備える。
図28は、第二焦点検出画素として図27(a)、(b)に示す焦点検出画素315,316を採用して配置した撮像素子211Bである。図29は、第一焦点検出画素として図25(a)、(b)に示す焦点検出画素313,314を採用し、第二焦点検出画素として図27(a)、(b)に示す焦点検出画素315,316を採用して配置した撮像素子211Cである。なお、図29では、焦点検出画素313,314による像の検出ピッチが1画素おきとなり、焦点検出画素315,316による像の検出ピッチが5画素おきとなる。
図29に示す撮像素子211Cは、図7に示す撮像素子211のように1画素に一対の光電変換部を詰め込む場合に比べ、撮像素子の構成がシンプルになって製造が容易になり、コストを低減することができる。
図7に示す撮像素子211では、1つの焦点検出領域に像検出ピッチの細かい第一焦点検出画素列と像検出ピッチの粗い第二焦点検出画素列とを並行に2列を備えているが、第一焦点検出画素列の端部に像検出ピッチの粗い画素列を付加することもできる。図30は、焦点検出領域の中央に第一焦点検出画素311を密に隙間なく配列するとともに、焦点検出領域の周辺部には第一焦点検出画素311を1画素おきに配列した撮像素子211Dを示す。高精度な焦点検出を行う場合には中央の第一焦点検出画素311が密に配列された画素列の出力を用いるとともに、大デフォーカス検出時には、中央の第一焦点検出画素311の出力を1画素おきに間引いた出力と、周辺部の第一焦点検出画素311の出力とを用いる。
図30に示す撮像素子211Dは、図7に示す撮像素子211のようにひとつの焦点検出領域に焦点検出画素列を2列備える場合に比べ、焦点検出画素の総数を低減できるので画像品質を向上させることができる。
図7に示す撮像素子211では、撮像画素がベイヤー配列の色フィルターを備えた例を示したが、色フィルターの構成や配列はこれに限定されることはない。図31は、色フィルターとして補色フィルター(緑G、イエローYe、マゼンタMg,シアンCy)を採用し、図6に示すフィルター配列を2次元状に配列した撮像素子211Eを示す。ここでは、第一焦点検出画素311と第二焦点検出画素312をシアンCyとマゼンタMg(出力誤差が比較的目立たない青成分を含む)が配置されるべき画素位置に配置する。
図7に示す撮像素子211では、高精度検出用の第一焦点検出画素の測距瞳の大きさと大デフォーカス検出用の第二焦点検出画素の測距瞳の大きさを変えていたが、同一にしてもよい。
上述した一実施の形態とその変形例ではマイクロレンズを用いた瞳分割方式について説明したが、瞳分割方式はマイクロレンズによる方式に限定されない。偏光フィルターを用いた瞳分割方式に対しても本願発明を適用することができ、以下にその例を示す。
図32は偏光フィルターを用いた瞳分割方式を説明するための図である。図32では隣接する4画素を模式的に例示している。図において、690は偏光フィルターの保持枠であり、偏光フィルター以外の部分は遮光されている。692は偏光フィルターであり、フィルターの位置および形状により測距瞳を構成する。693は偏光フィルターであり、フィルターの位置および形状により測距瞳を構成し、偏光フィルター692と偏光方向が直交する。91は交換レンズの光軸である。621は偏光フィルターであり、偏光方向が偏光フィルター692と一致する。また、622は偏光フィルターであり、偏光方向が偏光フィルター693と一致する。611,612は光電変換部であり、631は第一の種類の画素、632は第二の種類の画素である。なお、672、673、682,683は光束である。
画素631において光電変換部611は偏光フィルター621の作用により、偏光フィルター692によって形成された測距瞳を通過する光束を受光し、光束672または682により形成される像の強度に対応した信号を出力する。画素632において光電変換部612は偏光フィルター622の作用により、偏光フィルター693によって形成された測距瞳を通過する光束を受光し、光束673または683により形成される像の強度に対応した信号を出力する。
上記のような偏光フィルターを用いた第一の種類の画素と第二の種類の画素を直線状に多数配置し、各画素の光電変換部の出力を測距瞳に対応した出力グループにまとめることによって、各測距瞳をそれぞれ通過する焦点検出光束が画素列上に形成する一対の像の強度分布に関する情報を得ることができる。この情報に対して像ズレ検出演算処理(相関演算処理、位相差検出処理)を施すことによって、いわゆる瞳分割型位相差検出方式で一対の像の像ズレ量が検出される。
以上説明したように、一実施の形態によれば、交換レンズ202により結像される像を画像信号に変換する撮像用画素310と、交換レンズ202による像光束を受光し、瞳分割方式により交換レンズ202の焦点調節状態を検出する第一焦点検出画素311,313,314,317,318と第二焦点検出画素312,315,316をそれぞれ複数個配列した第一焦点検出画素群と第二焦点検出画素群とを備えた撮像素子において、第一焦点検出画素群による像の検出ピッチと第二焦点検出画素群による像の検出ピッチとを異ならせるようにしたので、高い撮像画像の品質を維持しながら高精度の焦点検出と大デフォーカス量検出とを同時に実現することができる。
一実施の形態によれば、第一焦点検出画素群における第一焦点検出画素311,313,314,317,318の配列ピッチと、第二焦点検出画素群における第二焦点検出画素312,315,316の配列ピッチとを異ならせるようにしたので(図7、図24、図28、図29、図30、図31参照)、画素配列ピッチの大きい(粗い)画素配列で大デフォーカス量検出を可能にすると同時に、画素配列ピッチの小さい(細かい)画素配列で高精度の焦点検出を可能にすることができる。
一実施の形態によれば、第一焦点検出画素群の長さより第二焦点検出画素群の長さを長くしたので(図7、図24参照)、長い第二焦点検出画素群で大デフォーカス量検出を可能にすると同時に、短い第一焦点検出画素群で高精度の焦点検出を可能にすることができる。
一実施の形態によれば、第一焦点検出画素群の配列方向と第二焦点検出画素群の配列方向とを同一にしたので(図7、図24、図28、図29、図30、図31参照)、被写体像の同一方向に対して、一方の画素配列で大デフォーカス量検出を可能にすると同時に、他方の画素配列で高精度の焦点検出を可能にすることができる。
一実施の形態によれば、第一焦点検出画素群と第二焦点検出画素群とを近接して配置するようにしたので(図7、図24、図28、図29、図30、図31参照)、撮像画面内のほぼ同一位置において、一方の画素群で大デフォーカス量検出を可能にすると同時に、他方の画素群で高精度の焦点検出を可能にすることができる。
一実施の形態によれば、第一焦点検出画素群の端部に、第一焦点検出画素群の像検出ピッチよりも粗い像検出ピッチで第一焦点検出画素を複数個配列し、二つの配列を同一の直線上に配置したので、撮像画面内のほぼ同一位置において、被写体像の同一方向に対して、両方の画素群で大デフォーカス量検出を可能にすると同時に、中央の第一焦点検出画素群で高精度の焦点検出を可能にすることができる。
一実施の形態によれば、色感度が異なる画素を一定の法則で二次元状に配列し、第一焦点検出画素群と第二焦点検出画素群を、画素の二次元状配列の中の視感度が低い色感度の画素を含む領域に形成するようにした。人間の眼が敏感に反応しない視感度が低い色感度の画素を含む領域に焦点検出画素群を形成することによって、焦点検出画素の出力を補間により求めた場合の誤差を人間の眼には目立たなくすることができる。
一実施の形態によれば、撮像素子を、赤色、緑色および青色に感度を有する複数の撮像画素をベイヤー配列にして構成し、第一焦点検出画素群と第二焦点検出画素群を、撮像用画素の二次元状配列の中の青色と緑色に感度を有する画素の行または列に形成するようにした。人間の眼には青より赤のほうが敏感であることと、緑画素の密度が青画素および赤画素より高いので、緑画素の1画素の欠陥に対する寄与が小さいことから、画素補間により第一焦点検出画素および第二焦点検出画素の位置の画像信号を生成する場合に多少誤差が生じても人間の眼には目立たなくすることができる。
一実施の形態によれば、第一焦点検出画素と第二焦点検出画素を、第一焦点検出画素と第二焦点検出画素以外の撮像画素より広い波長感度を有する画素としたので、低輝度でも光量をかせぐことができ、焦点検出領域の被写体像の色に応じて焦点検出性能が変動するようなことがない。
一実施の形態によれば、第一焦点検出画素と第二焦点検出画素がそれぞれ、交換レンズ202の射出瞳の一対の領域を通過する一対の光束によって形成される一対の像を検出するように構成したので、瞳分割方式による正確な焦点検出を行うことができる。
一実施の形態によれば、交換レンズ202の射出瞳の一対の領域を通過する一対の光束によって形成される一対の像を、複数の第一焦点検出画素313,314により検出する(図25、図29参照)。また、交換レンズ202の射出瞳の一対の領域を通過する一対の光束によって形成される一対の像を、複数の第二焦点検出画素315,316により検出する(図27、図28、図29参照)。交換レンズ202の射出瞳の一対の領域を通過する一対の光束によって形成される一対の像を、単一の焦点検出画素で受光する場合には、焦点検出画素ごとに少なくとも一対の光電変換部を設ける必要があるが、複数の焦点検出画素で受光する場合には、焦点検出画素ごとに少なくとも1個の光電変換部を設ければよい。したがって、1画素に一対の光電変換部を詰め込む場合に比べ撮像素子の構成がシンプルになって製造が容易になり、コストを低減することができる。
一実施の形態によれば、交換レンズ202の射出瞳の一対の領域の一部が互いに重なるように光電変換部を形成するようにしたので(図26参照)、焦点検出画素の光電変換部で受光する光量が多くなり、低輝度時における焦点検出性能を向上させることができる。
一実施の形態によれば、第一焦点検出画素と第二焦点検出画素に対応する交換レンズ202の射出瞳の一対の領域の重心間隔を異ならせるようにした。焦点検出画素に対応する交換レンズ202の射出瞳の一対の領域の重心間隔が大きいほど焦点検出精度が上がり、重心間隔が小さいほどデフォーカス量の検出範囲が広がる。したがって、例えば、重心間隔が小さい方の焦点検出画素群を用いて大デフォーカス量に対する焦点検出を行った後に、交換レンズ202が合焦近傍に達したら重心間隔が大きい方の焦点検出画素群を用いて正確な焦点検出を行うなど、二種類の焦点検出画素群を状況に応じて合理的に使い分けることができ、高い撮像画像の品質を維持しながら高精度の焦点検出と大デフォーカス量検出とを同時に実現することができる。
一実施の形態によれば、第一焦点検出画素に対応する交換レンズ202の射出瞳の一対の領域の重心間隔より、第二焦点検出画素に対応する交換レンズ202の射出瞳の一対の領域の重心間隔を短くするとともに、第一焦点検出画素群による像の検出ピッチより第二焦点検出画素群による像の検出ピッチを長くするようにしたので、第一焦点検出画素群を用いて高精度な焦点検出を可能にするとともに、第二焦点検出画素群を用いて大デフォーカス量の焦点検出を可能にし、第二焦点検出画素群を用いて大デフォーカス量に対する焦点検出を行った後に、交換レンズ202が合焦近傍に達したら第一焦点検出画素群を用いて正確な焦点検出を行うことができる。したがって、二種類の焦点検出画素群を状況に応じて合理的に使い分けることができ、高い撮像画像の品質を維持しながら高精度の焦点検出と大デフォーカス量検出とを同時に実現することができる。
一実施の形態によれば、第一焦点検出画素に対応する交換レズ202の射出瞳の一対の領域における瞳並び方向の領域幅より、第二焦点検出画素に対応する交換レンズ202の射出瞳の一対の領域における瞳並び方向の領域幅を短くするようにした。測距瞳の瞳並び方向の領域幅が長いと、被写体像の微細な構造がぼけて低周波成分のみとなってしまい、正確な像ズレ検出が困難になったり、像ズレ検出が不能になってしまう。逆に、測距瞳の瞳並び方向の領域幅が短いと、デフォーカスしても像の微細な構造が保存されるので、正確な像ズレ検出が可能になる(図16参照)。第二焦点検出画素群を用いて大デフォーカス量の焦点検出を行う場合に、被写体像のボケ量が少なくなり、コントラストの高い像を用いて高精度な像ズレ検出が可能になる。
一実施の形態のディジタルスチルカメラの構成を示す図 交換レンズの予定結像面に設定した撮像画面上の焦点検出領域を示す図 撮像素子に設置する色フィルターの配列を示す図 3原色G、B、Rフィルターを設置した撮像画素の感度特性を示す図 Gフィルター画素の比視感度を示す図 補色フィルター配列を示す図 撮像素子の詳細な構成を示す正面図 撮像画素の拡大図 第一焦点検出画素の拡大図 第二焦点検出画素の拡大図 第一焦点検出画素と第二焦点検出画素に設けられるフィルターの特性を示す図 撮像素子上に結像した像が第一焦点検出画素と第二焦点検出画素によりサンプリングされる様子を示した図 撮像画素の断面図 第一焦点検出画素および第二焦点検出画素の断面図 瞳分割方式による焦点検出方法を説明する図 交換レンズの射出瞳面における第一焦点検出画素の一対の光電変換部の投影領域(測距瞳)の関係を示す正面図 交換レンズの射出瞳面における第二焦点検出画素の一対の光電変換部の投影領域(測距瞳)の関係を示す正面図 デフォーカス量、撮像素子面における像ズレ量および射出瞳上の測距瞳の重心位置の関係を説明する図 同一の大きなデフォーカス量(同一の像ズレ量)に対し、片方の測距瞳の瞳並び方向の幅を小、中、大と変えた場合の検出される像の強度分布を示した図 図1に示すディジタルスチルカメラ(撮像装置)の動作を示すフローチャート 像ズレ検出演算処理(相関アルゴリズム)を示すフローチャート 像ズレ検出演算処理(相関アルゴリズム)を説明する図 第一焦点検出画素列(AF1〜AF5)およびその周囲の撮像画素(青画素B1〜B6、赤画素R1〜R4、緑画素G1〜G10)の配置を示す図 変形例の撮像素子を示す図 変形例の第一焦点検出画素を示す図 他の変形例の第一焦点検出画素を示す図 変形例の第二焦点検出画素を示す図 他の変形例の撮像素子を示す図 他の変形例の撮像素子を示す図 他の変形例の撮像素子を示す図 他の変形例の撮像素子を示す図 偏光フィルターを用いた瞳分割方式を示す図
符号の説明
10 マイクロレンズ
11〜21 光電変換部
201 ディジタルスチルカメラ
202 交換レンズ
211,211A,211B,211C,211D,211E 撮像素子
212 カメラ駆動制御装置
310 撮像画素
311,313,314,317,318 第一焦点検出画素
312,315,316 第二焦点検出画素

Claims (14)

  1. 二次元状に配置され、光学系による被写体像を撮像して画像信号を出力する複数の撮像画素と、
    前記光学系の射出瞳内の第1の一対の瞳領域をそれぞれ通過した一対の光束を受光するように、前記複数の撮像画素の間に所定方向に第1の画素ピッチで配列された複数の第1の焦点検出画素から構成される第1の焦点検出画素列と、
    前記光学系の射出瞳内の第2の一対の瞳領域をそれぞれ通過した一対の光束を受光するように前記複数の撮像画素の間に前記第1の画素ピッチよりも大きい第2の画素ピッチで所定の方向に配列された複数の第2の焦点検出画素から構成される第2の焦点検出画素列と、を備え、
    前記第1の一対の瞳領域の重心の間隔が前記第2の一対の瞳領域の重心の間隔よりも大きいことを特徴とする撮像素子。
  2. 請求項1に記載の撮像素子において、
    前記撮像画素は、マイクロレンズと光電変換部とから構成され、
    前記第1及び第2の焦点検出画素の各々は、マイクロレンズと光電変換部とから構成されることを特徴とする撮像素子。
  3. 請求項1または2に記載の撮像素子において、
    前記第1の焦点検出画素列の複数の第1の焦点検出画素は、互いに隣接する第1の焦点検出画素の間に前記撮像画素が介在しないように配置され、
    前記第2の焦点検出画素列の複数の第2の焦点検出画素は、互いに隣接する第2の焦点検出画素の間に前記撮像画素が介在するように配置されることを特徴とする撮像素子。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の撮像素子において、
    前記第1の焦点検出画素列の長さより前記第2の焦点検出画素列の長さを長くすることを特徴とする撮像素子。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の撮像素子において、
    前記第1の焦点検出画素と前記第2の焦点検出画素を、視感度が低い色感度の画素で構成することを特徴とする撮像素子。
  6. 請求項に記載の撮像素子において、
    前記複数の撮像画素は、赤色、緑色および青色に感度を有する複数の撮像用画素をベイヤー配列にしたものであり、
    前記第1の焦点検出画素と前記第2の焦点検出画素は、前記撮像用画素の二次元状配列の中の青色と緑色に感度を有する撮像画素を置換して配置されることを特徴とする撮像素子。
  7. 請求項6に記載の撮像素子において、
    前記第1の焦点検出画素と前記第2の焦点検出画素は、前記赤色、緑色及び青色の全ての波長感度を有することを特徴とする撮像素子。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の撮像素子において、
    前記第1の焦点検出画素に対応する前記光学系の射出瞳の一対の瞳領域における瞳並び方向の領域幅より、前記第2の焦点検出画素に対応する前記光学系の射出瞳の一対の瞳領域における瞳並び方向の領域幅を短くすることを特徴とする撮像素子。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の撮像素子と、
    前記第1の焦点検出画素列の出力及び前記第2の焦点検出画素列の出力に基づいて前記光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段と、
    前記第1の焦点検出画素と前記第2の焦点検出画素の周囲の撮像画素の出力に基づいて、前記第1の焦点検出画素及び前記第2の焦点検出画素の位置に対応する画素出力をそれぞれ生成する画素出力生成手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。
  10. 請求項9に記載の撮像装置において、
    前記焦点検出手段は、前記焦点調節状態に応じて前記第1の焦点検出画素列の出力と前記第2の焦点検出画素列の出力のいずれか一方の出力を選択することを特徴とする撮像装置。
  11. 二次元状に配置され、光学系による被写体像を撮像して画像信号を出力する複数の撮像画素と、前記光学系の射出瞳内の一対の領域をそれぞれ通過した一対の光束を受光するように、前記複数の撮像画素の間に所定方向に第1の画素ピッチで配列された複数の第一焦点検出画素から構成される第一焦点検出画素列と、前記光学系の射出瞳内の一対の領域をそれぞれ通過した一対の光束を受光するように前記複数の撮像画素の間に前記第1の画素ピッチよりも大きい第2の画素ピッチで前記所定方向と同一方向に配列された複数の第二焦点検出画素から構成される第二焦点検出画素列と、を有する撮像素子と、
    前記第一焦点検出画素列の出力に基づき、撮像画面内の所定の焦点検出領域における前記光学系の焦点調節状態を検出する第一焦点検出手段と、
    前記第二焦点検出画素列の出力に基づき、前記所定の焦点検出領域における前記光学系の焦点調節状態を検出する第二焦点検出手段と、
    前記第一焦点検出手段の焦点検出出力及び前記第二焦点検出手段の焦点検出出力に基づき焦点調節を行う焦点調節手段と、
    前記第一焦点検出手段が前記光学系の焦点調節状態の検出に成功したか否かを判定する第一判定手段と、
    前記第二焦点検出手段が前記光学系の焦点調節状態の検出に成功したか否かを判定する第二判定手段と、を備え、
    前記第二焦点画素列の長さは、前記第一焦点画素列の長さよりも長く、
    前記第一焦点検出画素列と前記第二焦点検出画素列とは、共に前記所定の焦点検出領域における前記光学系の焦点調節状態を検出するように、互いに近接して配置され、
    前記第一判定手段によって前記第一焦点検出手段が前記光学系の焦点調節状態の検出に成功したと判定された場合に、前記焦点調節手段は、前記第一焦点検出手段の焦点検出出力に基づき焦点調節を行い、
    前記判定手段によって前記第一焦点検出手段が前記光学系の焦点調節状態の検出に成功しないと判定された場合であって、前記第二判定手段によって前記第二焦点検出手段が前記光学系の焦点調節状態の検出に成功したと判定された場合には、前記焦点調節手段は、前記第二焦点検出手段の焦点検出出力に基づき焦点調節を行うことを特徴とする撮像装置
  12. 請求項11に記載の撮像装置において、
    前記第一焦点検出画素列と前記第二焦点検出画素列とは、互いに並行になるように配置されていることを特徴とする撮像装置。
  13. 請求項11に記載の撮像装置において、
    前記第一焦点検出画素列と前記第二焦点検出画素列とは、前記第二焦点検出画素列の一部が前記第一焦点検出画素列に重なるように、同一直線上に配置されることを特徴とする撮像装置。
  14. 請求項13に記載の撮像装置において、
    前記第二焦点検出画素列の両端部近傍にそれぞれ位置する複数の第二焦点検出画素は、前記第一焦点検出画素列の両端からそれぞれ外方に延在するように、前記第2の画素ピッチで配列され、
    前記第二焦点検出画素列の残部の複数の第二焦点検出画素は、前記第2の画素ピッチで配置された前記第一焦点検出画素列内の第一焦点検出画素であることを特徴とする撮像装置。
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