JP2012042863A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画素が2次元的に配列された撮像素子を備え、画素は、画素へ入射する光束の入射方向を制限するよう構成された焦点検出用画素と、画素へ入射する光束が焦点検出用画素よりも制限されないよう構成された撮像用画素からなり、焦点検出用画素は、少なくとも測距のための信号を出力し、撮像用画素は、少なくとも画像のための信号を出力し、開口径が調節可能な絞り手段と、測距のための信号に基づいて、デフォーカス量を演算する演算手段と、任意の絞り状態において開放絞り状態の合焦位置になるようにデフォーカス量を補正する補正部と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
このような合焦位置の差を補正するためには、従来では、絞り状態に応じて合焦位置を補正するための値を、撮影レンズまたはデータベースに格納しておき、絞り開放時においても、位相差検出方式による合焦位置を格納された値を用いて補正することが行われている。これにより、位相差検出方式を用いた場合でも、人間が目視で判断するような合焦位置を求めることができる。
従来例の撮像用画素と焦点検出用画素が2次元的に配列された素子を用いた撮像装置としては、以下の特許文献1に開示された構成が知られている。
この撮像装置では、撮影状態における開口径に応じてデフォーカス量を検出し、合焦位置を算出している。
画素が2次元的に配列された撮像素子を備え、
前記画素は、前記画素へ入射する光束の入射方向を制限するよう構成された焦点検出用画素と、画素へ入射する光束が前記焦点検出用画素よりも制限されないよう構成された撮像用画素からなり、
前記焦点検出用画素は、少なくとも測距のための信号を出力し、
前記撮像用画素は、少なくとも画像のための信号を出力し、
開口径が調節可能な絞り手段と、
前記測距のための信号に基づいて、デフォーカス量を演算する演算手段と、
任意の絞り状態において開放絞り状態の合焦位置になるようにデフォーカス量を補正する補正部と、を有することを特徴とする。
前記補正テーブルは、絞り込み時に、開放絞り状態の合焦位置になるようにデフォーカス量を補正する補正値を格納していることが望ましい。
前記補正部は、前記動画撮影モードのときに、デフォーカス量を補正することが望ましい。
(デジタルカメラ)
まず、本発明の実施形態に係る撮像装置を備えたカメラについて説明する。
図1(a)は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラ11の内部構成を示す図である。
デジタルカメラ11は、交換レンズ12と、カメラボディ13と、から構成され、交換レンズ12はマウント部14によりカメラボディ13に装着される。
補正テーブル24eは、絞り込み時に、開放絞り状態の合焦位置になるようにデフォーカス量を補正する補正値を格納している。
ボディ駆動制御装置24に、後述する焦点検出サブルーチンや、撮影サブルーチンを行うための構成が含まれている。
上述したデジタルカメラ11の構成は、同一の符号を用いる構成は、以下の全ての実施例において共通する。次に、デジタルカメラ11が有する撮像装置の撮像素子の構成について説明する。
具体例としては次の(1)〜(5)のとおりである。
(2)射出瞳Pを横に2分割して、上側瞳検出用画素Uと下側瞳検出用画素Dを配置したもの(図2(a))
(3)左側瞳検出用画素Lと右側瞳検出用画素Rを左右に配置して、その一部を重ねたもの(図2(c))
(4)上側瞳検出用画素Uと下側瞳検出用画素Dを上下に配置して、その一部を重ねたもの(図2(d))
(5)左側瞳検出用画素Lと下側瞳検出用画素Dを任意の位置に配置して、その一部を重ねたもの(図2(e))
また、図2(a)と(b)を組み合わせて上下左右の焦点検出用画素を配置してもよい、図2(c)と(d)を組み合わせて上下左右の焦点検出用画素を配置してもよい、さらに、図2(c)と(e)を組み合わせて左右、斜め線検出の焦点検出用画素を配置してもよいが、これに限定されるものではない。
以下、図3〜図6を参照して、具体的な射出瞳の分割例について説明する。
まず、図3を参照して、撮像素子22の光電変換部を分割することによって射出瞳を分割する例を説明する。
図3は、撮像素子22の光電変換部の構成を示す図である。
撮像素子22は、基板内に形成されたP型ウエル31、P型ウエル31と共に光電荷を発生させ蓄積するn型領域32α、32β、n型領域32α、32βに蓄積されている光電荷が転送される不図示のフローティングディフュージョン部(以下、「FD部」と称する。)、n型領域32α、32βに蓄積された光電荷をFD部へ効率よく転送するために光電荷を収集する表面p+層33α、33β、FD部へ光電荷を転送するための転送ゲート(不図示)、ゲート絶縁膜であるSiO2膜34、ベイヤ配列のカラーフィルタ35、及び、被写体からの光を集めるマイクロレンズ36、を備える。
次に、図4を参照して、撮像素子22の画素の開口部を光電変換素子の中心に対して偏心させることによって射出瞳を分割する例を説明する。
図4は、撮像素子22の隣り合う二つの画素の構造を示す断面図である。
図5の撮像素子においては、それぞれの画素の上のオンチップレンズ61、62、63、64が独立して構成されている。
図5においては、画素集合Aの画素のオンチップレンズ61、63の光軸61a、63aは、画素の中心から左側にずれている。また、画素集合Bの画素のオンチップレンズ62、64の光軸62a、64aは画素の中心から右側にずれている。
2つの画素集合A、Bからの出力を比較することで、レンズ18のフォーカス量を算出することができる。
図6に示す撮像素子では、オンチップレンズを屈折率分布型レンズで構成している。画素70と画素80はそれぞれ異なる領域からの光束を受光する隣り合った画素である。
(1)焦点検出用画素の信号を周囲の撮像用画素の信号レベルと同等となるようにゲインを調整し、焦点検出用画素の位置における画像用信号とする。
(2)焦点検出用画素の信号および焦点検出用画素近傍の撮像用画素の信号に基づいて画素補間を行い、焦点検出用画素の位置における画像用信号とする。
まず、焦点検出用画素から出力されたままの信号レベルと、焦点検出用画素近傍の撮像用画素から出力されたままの信号レベルと、を比較する。つづいて、焦点検出用画素から出力される信号レベルを近傍の撮像用画素から出力される信号レベルに近づけるようにゲインを調整する。その後、焦点検出用画素の信号をゲイン調整し得られた信号を画像信号としてデモザイキングを行い、最終画像を得る。
(a)焦点検出用画素の位置における信号を、焦点検出用画素近傍の撮像用画素の信号に基づいて補間し、補間することで得られた信号を焦点検出用画素の位置の画像信号としてデモザイキングを行い、最終画像を得る。
(b)焦点検出用画素の位置における信号を、焦点検出用画素の信号と焦点検出用画素近傍の撮像用画素の信号とに基づいて補間し、補間することで得られた信号を焦点検出用画素の位置の画像信号としてデモザイキングを行い、最終画像を得る。
(c)焦点検出用画素の位置における信号を、焦点検出用画素近傍の撮像用画素の信号に基づいて補間し、補間することで得られた信号と焦点検出用画素の位置の信号とに基づいて補間し、補間することで得られた信号を焦点検出用画素の位置の画像信号としてデモザイキングを行い、最終画像を得る。
Bフィルタは、R、G、Bの異なる透過特性のうち、最も短波長側の透過特性をもつ色フィルタであり、Rフィルタは、最も長波長側の透過特性を持つ色フィルタであり、Gフィルタは、それ以外の透過特性を持つものである。
なお、複数の色フィルタは、少なくとも可視域の一部を含み、異なる透過特性を少なくとも3通り有していれば、ほかの組合せでも良い。
なお、焦点検出用画素は、Gフィルタに限らず、複数の色フィルタのうち最も輝度信号に重み付けを行う色フィルタ、又は、最も透過率が高い色フィルタが配置される画素のうち少なくとも1部が、入射する光束の入射方向を制限するよう構成することができる。
また、撮像用画素は、焦点検出画素以外の画素であり、画素へ入射する光束が焦点検出用画素よりも制限されないよう構成されている。
そして、焦点検出用画素は、少なくとも測距のための信号を出力する。また、撮像用画素は、少なくとも画像のための信号を出力する。
図7は、第1実施形態のイメージャにおける画素配置を概念的に示す平面図である。
図7に示すイメージャ(撮像装置)は、図3、図4、図5、図6で示した画素において、各画素中心と各光電変換領域の瞳の中心、または面積重心とを上方向、下方向、右側方向、左側方向にずらした画素、の組合せで構成されている。
図7では、縦10画素(L01〜L10)、横10画素(F01〜F10)で合計100画素の例を示している。しかしながら、画素数はこれに限るものでなく、例えば合計画素が1000万画素を超えるものでも構わない。
L02の行では、左から順に、撮像用画素121、上画素120U、撮像用画素121、下画素120D、が繰り返し配置されている。
L03の行では、左から順に、右画素120R、撮像用画素121、右画素120R、撮像用画素121、が繰り返し配置されている。
L04の行では、左から順に、撮像用画素121、上画素120U、撮像用画素121、下画素120D、が繰り返し配置されている。
L05以降の行は、L01、L02、L03、L04のパターンを繰り返す配置になっている。
F01の列では、上から(L01から)順に、左画素120L、撮影用画素121、右画素120R、撮影用画素121、が繰り返し配置されている。
F02の列では、上から順に、撮影用画素121、上画素120U、撮影用画素121、上画素120U、が繰り返し配置されている。
F03以降の列は、F01、F02のパターンを繰り返す配置になっている。
次に、撮像装置が備える撮像素子の他の構成例について説明する。
次に、撮像装置が備える撮像素子の他の構成例について説明する。
そして、L01列のパターンと、L02列のパターンとを、縦方向に、繰り返している。
次に、撮像装置が備える撮像素子のさらに他の構成例について説明する。
そして、L01列のパターンと、L02列のパターンとを、縦方向に、繰り返している。
また、L05F01画素と、L05F09画素とは、右側瞳検出用画素である。
また、L01F05画素と、L09F05画素とは、上側瞳検出用画素である。
さらに、L05F05画素は、下側瞳検出用画素である。
ステップS101において、撮影が開始される。ステップS102において、絞りの開口径情報の有無が判断される。
また、ステップS103またはステップS104の次に、ステップS105において撮影サブルーチンが実行される。
例えば、電源ON後、初期状態検出、撮像素子駆動、プレビュー画像表示などをおこなってもよい。
また、撮影開始をシャッターボタン半押し後、焦点検出サブルーチンに移り、合焦後、確認画像を表示し、シャッターボタン全押し後に、撮影サブルーチンに移るフローでもよい。
開口情報によるデフォーカス量補正では、絞りまたは開放状態の合焦位置となるように補正処理を行う。
画像構成には、欠陥画素の補間処理が含まれている。また、画素加算や画素補間により、焦点検出対象画素の位置の画素信号を求めるようにしてもよい。
12 交換レンズ
13 カメラボディ
16 レンズ駆動制御装置
18 ズーミング用レンズ
19 レンズ
20 フォーカシング用レンズ
21a 可変絞り
21b 固定絞り
22 撮像素子
24 ボディ駆動制御装置
24a 画素信号取得部
24b 演算部
24c 画像構成部
24d 補正部
24e 補正テーブル
25 液晶表示素子駆動回路
26 液晶表示素子
27 接眼レンズ
28 撮像素子駆動回路
29 メモリカード
31 p形ウエル
32α、32β n形領域
33α、33β 表面p+層
35 カラーフィルタ
36 マイクロレンズ
41 画素
42、52 マイクロレンズ
44、54 遮光膜
48、58 開口部
61、62、63、64 オンチップレンズ
61a、62a、63a、64a 光軸
70、80 画素
71、81 屈折率分布レンズ
72 カラーフィルタ
76、86 受光素子
90 絞り駆動部
120L 左側瞳検出用画素
120R 右側瞳検出用画素
120U 上側瞳検出用画素
120D 下側瞳検出用画素
121 撮影用画素
Claims (3)
- 画素が2次元的に配列された撮像素子を備え、
前記画素は、前記画素へ入射する光束の入射方向を制限するよう構成された焦点検出用画素と、画素へ入射する光束が前記焦点検出用画素よりも制限されないよう構成された撮像用画素からなり、
前記焦点検出用画素は、少なくとも測距のための信号を出力し、
前記撮像用画素は、少なくとも画像のための信号を出力し、
開口径が調節可能な絞り手段と、
前記測距のための信号に基づいて、デフォーカス量を演算する演算手段と、
任意の絞り状態において開放絞り状態の合焦位置になるようにデフォーカス量を補正する補正部と、を有することを特徴とする撮像装置。 - 前記補正部は、補正テーブルを有し、
前記補正テーブルは、絞り込み時に、開放絞り状態の合焦位置になるようにデフォーカス量を補正する補正値を格納していることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記撮像装置は、動画撮影モードと静止画撮影モードとを有し、
前記補正部は、前記動画撮影モードのときに、デフォーカス量を補正することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
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