JP2010093619A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像画素の縮小にともなう焦点検出画素位置の画像信号の補間処理を容易にする。
【解決手段】複数種類の撮像画素310を所定の配置規則にしたがって配列し、焦点検出画素311を撮像画素310の略複数個分の大きさに形成するとともに、焦点検出画素311の周囲を複数種類の撮像画素310で取り囲むように配列し、焦点検出画素311の出力信号と焦点検出画素311の周囲の撮像画素310の出力信号とに基づいて、焦点検出画素311の位置に点像が存在するか否かを判定し、焦点検出画素311の位置に所定の配置規則にしたがって複数種類の撮像画素310を配置したと仮定した場合に、該複数種類の撮像画素310が生成する出力信号を、点像判定結果に応じて焦点検出画素311の周囲の複数種類の撮像画素310の出力信号に基づき補間する。
【選択図】図4

Description

本発明は、結像光学系を通過する1対の光束が形成する1対の像に対応した1対の像信号を複数個の焦点検出用画素の配列により生成し、一対の像信号のズレ量に基づいて結像光学系の焦点調節状態を検出するとともに、焦点検出画素と混在する撮像画素により画像生成を行う撮像装置に関する。
結像光学系を通過する1対の光束が形成する1対の像に対応した1対の像信号を生成する複数個の焦点検出用画素の配列を、焦点検出画素と同じ画素サイズの撮像画素中に混在させたイメージセンサーを備え、撮像画素の出力により画像信号を生成するとともに、焦点検出用画素が生成する一対の像信号のズレ量に基づいて、結像光学系の焦点調節状態を検出する、いわゆる瞳分割位相差検出方式の焦点検出機能を備えた撮像装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−189312号公報
しかしながら、上述した従来の撮像装置では、撮像素子の高画素化やチップサイズ縮小化のために撮像画素および焦点検出画素の画素サイズを縮めていくと、マイクロレンズの開口径が可視光の波長オーダーに近づくにつれて回折効果が急激に増大するため、焦点検出画素による瞳分割作用が不完全になり、焦点検出性能の低下や焦点検出不能を引き起こしてしまう。そこで、撮像画素よりも焦点検出画素を大きくすると、焦点検出画素位置の画像信号を生成する補間処理が困難になるという問題がある。
(1) 請求項1の発明は、結像光学系を通過した光束が形成する像に応じた出力信号を生成する撮像画素であって、異なる分光感度特性を有する複数種類の撮像画素と、結像光学系を通過した一対の光束が形成する一対の像に対応した一対の出力信号を生成する複数の焦点検出画素とを二次元状に配列した撮像素子と、焦点検出画素の配列により生成される一対の出力信号に基づいて、結像光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段とを備える撮像装置において、複数種類の撮像画素を所定の配置規則にしたがって配列し、焦点検出画素を撮像画素の略複数個分の大きさに形成するとともに、焦点検出画素の周囲を複数種類の撮像画素で取り囲むように配列し、焦点検出画素の出力信号と焦点検出画素の周囲の撮像画素の出力信号とに基づいて、焦点検出画素の位置に点像が存在するか否かを判定する点像判定手段と、焦点検出画素の位置に所定の配置規則にしたがって複数種類の撮像画素を配置したと仮定した場合に、該複数種類の撮像画素が生成する出力信号を、点像判定手段の判定結果に応じて焦点検出画素の周囲の複数種類の撮像画素の出力信号に基づき補間する補間手段とを備える。
(2) 請求項2の発明は、請求項1に記載の撮像装置において、焦点検出画素の周囲の複数種類の撮像画素の出力信号に基づいて、焦点検出画素の近傍における像の連続性の高い方向を判定する方向判定手段を備え、補間手段は、焦点検出画素の位置に所定の配置規則にしたがって複数種類の撮像画素を配置したと仮定した場合に、該複数種類の撮像画素が生成する出力信号を、点像判定手段の判定結果と方向判定手段の判定結果に応じて、焦点検出画素の周囲の複数種類の撮像画素の出力信号と焦点検出画素の出力信号とに基づき補間する。
(3) 請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の撮像装置において、焦点検出画素の分光感度特性は、複数種類の撮像画素の分光感度特性を統合した分光感度特性に略等しい。
(4) 請求項4の発明は、請求項3に記載の撮像装置において、焦点検出画素は、入射光の光量を減衰させる減光手段を備える。
(5) 請求項5の発明は、請求項3に記載の撮像装置において、焦点検出画素は、出力信号の増幅度を変更可能な増幅手段を備える。
(6) 請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の撮像装置において、焦点検出画素は、マイクロレンズと、光電変換部と、マイクロレンズと光電変換部との間に配置されるインナーレンズとから構成されるとともに、撮像画素は、マイクロレンズと光電変換部とから構成され、焦点検出画素の光電変換部と撮像画素の光電変換部は同一平面上に形成されるとともに、焦点検出画素のマイクロレンズと撮像画素のマイクロレンズはそれぞれ同一平面から略等しい距離に配置される。
(7) 請求項7の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の撮像装置において、撮像画素は1つの光電変換部を備えるとともに、焦点検出画素は互いに隣接する一対の光電変換部を備え、撮像素子上に二次元状に配列された光電変換部へ接続される信号線を、焦点検出画素の互いに隣接する一対の光電変換部の間を通さず、一対の光電変換部の外側を迂回して配線する。
(8) 請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の撮像装置において、撮像画素と焦点検出画素はそれぞれ開口形状が円形のマイクロレンズを有し、焦点検出画素のマイクロレンズの開口径を、撮像画素のマイクロレンズの開口径の複数倍とする。
(9) 請求項9の発明は、請求項8に記載の撮像装置において、撮像装置のマイクロレンズの開口径が7μ以下である。
本発明によれば、焦点検出画素位置の画像信号を生成する補間処理が容易になり、撮像画素の縮小と焦点検出画素の瞳分割作用の維持を両立させながら、補間による良好な画像生成機能と良好な焦点検出機能を備えた撮像装置を提供することができる。
一実施の形態の撮像素子および撮像装置として、レンズ交換式デジタルスチルカメラを例に上げて説明する。図1は一実施の形態のカメラの構成を示すカメラの横断面図である。一実施の形態のデジタルスチルカメラ201は交換レンズ202とカメラボディ203から構成され、交換レンズ202がマウント部204を介してカメラボディ203に装着される。カメラボディ203にはマウント部204を介して種々の撮影光学系を有する交換レンズ202が装着可能である。
交換レンズ202はレンズ209、ズーミング用レンズ208、フォーカシング用レンズ210、絞り211、レンズ駆動制御装置206などを備えている。レンズ駆動制御装置206は不図示のマイクロコンピューター、メモリ、駆動制御回路などから構成され、フォーカシング用レンズ210の焦点調節と絞り211の開口径調節のための駆動制御や、ズーミング用レンズ208、フォーカシング用レンズ210および絞り211の状態検出などを行う他、後述するボディ駆動制御装置214との通信によりレンズ情報の送信とカメラ情報の受信を行う。絞り211は、光量およびボケ量調整のために光軸中心に開口径が可変な開口を形成する。
カメラボディ203は撮像素子212、ボディ駆動制御装置214、液晶表示素子駆動回路215、液晶表示素子216、接眼レンズ217、メモリカード219などを備えている。撮像素子212には、撮像画素が二次元状に配置されるとともに、焦点検出位置に対応した部分に焦点検出画素が組み込まれている。この撮像素子212については詳細を後述する。
ボディ駆動制御装置214はマイクロコンピューター、メモリ、駆動制御回路などから構成され、撮像素子212の駆動制御と画像信号および焦点検出信号の読み出しと、焦点検出信号に基づく焦点検出演算と交換レンズ202の焦点調節を繰り返し行うとともに、画像信号の処理と記録、カメラの動作制御などを行う。また、ボディ駆動制御装置214は電気接点213を介してレンズ駆動制御装置206と通信を行い、レンズ情報の受信とカメラ情報(デフォーカス量や絞り値など)の送信を行う。
液晶表示素子216は電気的なビューファインダー(EVF:Electronic View Finder)として機能する。液晶表示素子駆動回路215は撮像素子212によるスルー画像を液晶表示素子216に表示し、撮影者は接眼レンズ217を介してスルー画像を観察することができる。メモリカード219は、撮像素子212により撮像された画像を記憶する画像ストレージである。
交換レンズ202を通過した光束により、撮像素子212の受光面上に被写体像が形成される。この被写体像は撮像素子212により光電変換され、画像信号と焦点検出信号がボディ駆動制御装置214へ送られる。
ボディ駆動制御装置214は、撮像素子212の焦点検出画素からの焦点検出信号に基づいてデフォーカス量を算出し、このデフォーカス量をレンズ駆動制御装置206へ送る。また、ボディ駆動制御装置214は、撮像素子212からの画像信号を処理して画像を生成し、メモリカード219に格納するとともに、撮像素子212からのスルー画像信号を液晶表示素子駆動回路215へ送り、スルー画像を液晶表示素子216に表示させる。さらに、ボディ駆動制御装置214は、レンズ駆動制御装置206へ絞り制御情報を送って絞り211の開口制御を行う。
レンズ駆動制御装置206は、フォーカシング状態、ズーミング状態、絞り設定状態、絞り開放F値などに応じてレンズ情報を更新する。具体的には、ズーミング用レンズ208とフォーカシング用レンズ210の位置と絞り211の絞り値を検出し、これらのレンズ位置と絞り値に応じてレンズ情報を演算したり、あるいは予め用意されたルックアップテーブルからレンズ位置と絞り値に応じたレンズ情報を選択する。
レンズ駆動制御装置206は、受信したデフォーカス量に基づいてレンズ駆動量を算出し、レンズ駆動量に応じてフォーカシング用レンズ210を合焦位置へ駆動する。また、レンズ駆動制御装置206は受信した絞り値に応じて絞り211を駆動する。
図2は、交換レンズ202の撮影画面上における焦点検出位置を示す図であり、後述する撮像素子212上の焦点検出画素列が焦点検出の際に撮影画面上で像をサンプリングする領域(焦点検出エリア、焦点検出位置)の一例を示す。この例では、矩形の撮影画面100上の中央および上下、左右の5箇所に焦点検出エリア101〜105が配置される。長方形で示す焦点検出エリアの長手方向に、焦点検出画素が直線的に配列される。
撮像素子212の詳細な構成について説明する前に、図3により瞳分割型位相差検出方式の焦点検出原理を説明する。なお、図3に示す焦点検出エリアは、図2に示す撮影画面100の左右の焦点検出エリア104、105を例に挙げて説明するが、撮影画面100の中央および上下の焦点検出エリア101〜103についても90度回転した位置関係になるだけで焦点検出原理は同じである。
撮像面110上に焦点検出画素111が複数配列される。焦点検出画素111はマイクロレンズ112と一対の光電変換部113,114から構成される。一対の光電変換部113,114はマイクロレンズ112により撮像面110から前方の距離dにある測距瞳面120に投影され、測距瞳123,124が形成される。換言すれば、撮像面110から前方の距離dにある測距瞳面120上を通過する光束の内の測距瞳123の光束が、焦点検出画素111の光電変換部113により受光され、測距瞳面120上を通過する光束の内の測距瞳124の光束が、焦点検出画素111の光電変換部114により受光される。
焦点検出画素111の配列の光電変換部113の系列の像信号と、光電変換部114の系列の像信号との相対的なズレ量(位相差、像ズレ量)は、撮像面110上に像を形成する結像光学系の焦点調節状態に応じて変化するので、焦点検出画素が生成する一対の像信号を演算処理することによってズレ量を求めれば、結像光学系の焦点調節状態を検出することができる。
ところで、上述した一対の測距瞳123,124は、一対の光電変換部113,114を単純に投影した分布とはならず、マイクロレンズ111の開口径(画素サイズと略一致)に応じた光の回折効果によって、ボケを生じて裾野を引いた分布となる。図3において、一対の測距瞳123,124の並び方向と垂直な方向のスリットを用いて一対の測距瞳123,124を並び方向に走査すると、一対の測距瞳分布133,134が得られる。上述した回折効果により、一対の測距瞳分布133,134は隣接した部分で互いに重畳部135を有する。
測距瞳分布133あるいは134の全体に対して、重畳部135の割合が増えるほど、一対の測距瞳123,124の分離が不完全になり、焦点検出性能が低下する。特に光学系の絞り値F値が大きく、絞り開口径が小さくなってきた場合には、一対の測距瞳123,124が光軸近傍の開口内に制限されることによって、焦点検出に用いる一対の光束の分離が不完全になるので、焦点検出性能が低下したり、焦点検出不能になってしまう。
表1は、光学系の絞りF値と回折による点像分布の広がりの直径との関係を示したものであって、エアリーディスクの式(点像の直径=1.22×2×波長×F値とし、波長=500nmとした場合)より求めたものである。明るい光学系(絞りF値が小さい)に対しては点像の直径が1μオーダーとなるために、撮像画素の画素サイズは点像の直径以下にすることによって、解像度の向上が期待できる。
Figure 2010093619
一方、上述したように、画素サイズが小さくなると、回折の影響が増大して測距瞳の分離が不完全になるため、焦点検出性能が低下する。
表2は画素サイズ(マイクロレンズの開口径D)と図3の距離dを一対の測距瞳分布の重畳部135の寸法xで除して求めた重畳部135に対応するF値との関係を示したものであって、エアリーディスクの式(F=D/(1.22×2×波長)とし、波長=500nmとした場合)より求めたものである。画素サイズ7μ以下においては重畳部135のF値が5.7以下となる。
Figure 2010093619
多くのカメラ用交換レンズの開放F値がF5.6に設定されているので、これらの交換レンズを使用した場合には、焦点検出画素の画素サイズを7μ以下とすると、F5.6の開口を通る一対の焦点検出光束が全体に亘って重畳するため、焦点検出性能の低下が顕在化してくる。さらに焦点検出画素の画素サイズを4μ以下とすると、略F2.8の開口を通る一対の焦点検出光束が全体に亘って重畳するため、焦点検出性能の低下が顕著になる。
このように、画素サイズについては、撮像画素と焦点検出画素に対して相反する要求があり、撮像画素と焦点検出画素の画素サイズを揃えたままではこの課題を解決できない。
そこで、本実施の形態においては、撮像画素の画素サイズを縮小するとともに、焦点検出画素の画素サイズを撮像画素の複数個分の画素サイズとすることによって、焦点検出性能の低下が少ない画素サイズを維持する。
図4は撮像素子212の詳細な構成を示す正面図であり、撮像素子212上の焦点検出エリア101の近傍を拡大して示す。なお、他の焦点検出エリア102〜105についても同様であり、図示と説明を省略する。撮像素子212には、撮像画素310が二次元正方格子状に稠密に配列されるとともに、焦点検出エリア101に対応する位置には撮像画素の略4個分の大きさの焦点検出用の焦点検出画素311が垂直方向の直線上に焦点検出画素1個分のギャップを隔てて配列され、このギャップには撮像画素310が配列されている。焦点検出画素311を連続的に配置せずに1画素おきに配置している理由は、後述する画素補間において、焦点検出画素311の間に撮像画素310が入っている方が高品質な画像が得られるからである。
これまでの説明では、マイクロレンズの開口径が画素サイズに略一致するとした。マイクロレンズの開口を通過して光電変換部へ到達する被写体光により撮像と焦点検出を行うわけであるから、マイクロレンズの開口サイズを画素サイズとするのが適当である。一実施の形態の撮像素子212は、図4に示すように撮像画素310と焦点検出画素311のマイクロレンズの開口径がともに円形であるから、マイクロレンズの開口径を画素サイズとした。
この一実施の形態の撮像素子212では、撮像画素310のマイクロレンズの開口径を例えば4μとし、焦点検出画素311のマイクロレンズの開口径を例えば8μとする。つまり、撮像画素310の画素サイズを4μ、焦点検出画素311の画素サイズを8μとする。撮像画素310と焦点検出画素311のマイクロレンズの開口はともに円形であるから、焦点検出画素311のマイクロレンズの開口面積は撮像画素310のマイクロレンズの開口面積の4倍になる。
ところで、撮像画素および焦点検出画素のマイクロレンズの開口形状は必ずしも円形とは限らず、正方形、長方形、楕円形などの種々の形状とすることができる。このような円形以外の開口形状においては、画素サイズをマイクロレンズの開口径で表すことは適当ではない。そこで、マイクロレンズの開口形状が円形の場合を含め、1個の焦点検出画素が撮像画素何個分の大きさに形成されているかによって、撮像画素と焦点検出画素のマイクロレンズ開口の大きさを比較してもよい。
図4に示す一実施の形態の撮像素子212では、焦点検出画素311は撮像画素310の4個分の大きさであり、撮像画素310の4個分のスペースを領有しているということになる。4個の撮像画素310の代わりに1個の焦点検出画素311を配置したのであるから、詳細を後述する焦点検出画素311の位置の画像信号を補間演算により推定する場合には、置換された4個分の撮像画素310のそれぞれの画像信号を補間により求めることになる。
また、この実施の形態の撮像素子212は、焦点検出画素311が横一行または縦一列に配列される。このように配列されると、複数行、複数列に配列されるよりも焦点検出の解像度が高くなる。
なお、上述したように、画素サイズの縮小にともなって回折効果が急激に増大し、焦点検出画素による瞳分割作用が不完全になって焦点検出性能の低下あるいは焦点検出不能を引き起こす。このことから、焦点検出画素を撮像画素の2個分あるいは3個分の大きさにするような場合は、焦点検出画素の配列方向すなわち焦点検出方向の2個または3個の撮像画素の代わりに1個の焦点検出画素を配置する。このようにすれば、焦点検出方向における焦点検出画素のマイクロレンズの開口が長くなって光の回折効果が低減され、良好な補間による画像生成機能と良好な焦点検出機能を両立させることが可能になる。
撮像画素310は、図5に示すようにマイクロレンズ19、光電変換部11、および色フィルター(不図示)から構成される。色フィルターは赤(R)、緑(G)、青(B)の3種類からなり、それぞれの分光感度は図7に示す特性になっている。撮像素子212には、各色フィルターを備えた撮像画素310がベイヤー配列されている。
また、図4に示すように、焦点検出画素311は、異なる分光感度特性を有する複数種類の撮像画素(ここでは赤の色フィルターを有する撮像画素、緑の色フィルターを有する撮像画素、青の色フィルターを有する撮像画素の3種類の撮像画素)で周囲を取り囲まれている。
焦点検出画素311は、図6に示すようにマイクロレンズ10と一対の光電変換部13,14から構成される。焦点検出画素311にはNDフィルター(Neutral Density Filter;濃度フィルター)が配置されており、その分光特性は光電変換を行うフォトダイオードの分光感度と、赤外カットフィルター(不図示)の分光特性とを総合した分光特性(図8参照)となる。つまり、図7に示す緑画素、赤画素および青画素の分光特性を加算したような分光特性となり、その感度の光波長領域は緑画素、赤画素および青画素の感度の光波長領域を包括している。
撮像画素310の光電変換部11は、マイクロレンズ19によって最も明るい交換レンズの射出瞳径(例えばF1.0)を通過する光束をすべて受光するような形状に設計される。また、焦点検出画素311の光電変換部13、14は、マイクロレンズ10によって交換レンズの射出瞳の所定の領域(例えばF1.0)を通過する光束をすべて受光するような形状に設計される。
図9は、撮像画素310と焦点検出画素311の断面図を並べて示した図である。撮像画素310では撮像用の光電変換部11の上方にマイクロレンズ19が配置され、マイクロレンズ19により光電変換部11の形状が上方に投影される。光電変換部11は半導体回路基板29上に形成される。光電変換部11の上には平坦化層30,31が形成され、平坦化層31の上に色フィルター33が形成される。さらに、色フィルター33の上に平坦化層32が形成され、その上にマイクロレンズ17が形成される。
焦点検出画素311において、光電変換部13、14の上方にインナーレンズ35と上層レンズ36からなるマイクロレンズ10が配置され、マイクロレンズ10により光電変換部13、14の形状が上方に投影される。光電変換部13、14は半導体回路基板29上に形成される。光電変換部13,14の上には平坦化層30が形成され、平坦化層30の上にインナーレンズ35が形成される。また、インナーレンズ35の上には平坦化層31が形成され、平坦化層31の上にNDフィルター34が形成される。さらに、NDフィルター34の上に平坦化層32が形成され、その上に上層レンズ36が形成される。
焦点検出画素311のマイクロレンズを上層レンズ36とインナーレンズ35とに分割して形成している理由は、撮像画素310と焦点検出画素の光入射面(マイクロレンズ19と上層レンズ36とが形成される面である平坦化層32の上面)と光電変換面(光電変換部11,13,14が形成される半導体回路基板29の上面)との距離を同一にしたほうが製造上有利であるが、撮像画素310のマイクロレンズ19をそのまま画素サイズ(マイクロレンズの開口径)を2倍にした焦点検出画素311に適用することができないためである。
そもそも上記光入射面と光電変換面の間の距離は、隣接画素からの斜入射迷光を防止するためになるべく短くなるように設定されている。それに合わせて撮像画素310のマイクロレンズ19のレンズ曲率半径は、レンズの焦点距離が概略前記光入射面と光電変換面の間の距離となるように小さく作られており、マイクロレンズ19のレンズ周辺部ではかなり傾斜を持った形状となる。したがって、焦点検出画素311のマイクロレンズに撮像画素310のマイクロレンズ19と同じ焦点距離を持たせるために、マイクロレンズ19と同じレンズ曲率半径を持つレンズを採用しても、撮像画素310の2倍の画素サイズを持つ焦点検出画素311の光入射面の全域をカバーできないのである。
そこで、概略前記光入射面と光電変換面の間の距離が合成焦点距離になるように、レンズを上層レンズ36とインナーレンズ35に分割し、上層レンズ36のレンズ曲率半径を大きくして、撮像画素310の2倍の画素サイズを持つ焦点検出画素311の光入射面の全域をカバーできるようにしたのである。
焦点検出画素311にNDフィルター34を設置している理由は、後述するようなライブビュー動作を行う場合に、1回の露光動作において、ライブビュー用の画像データと焦点検出用のデータが良好に得られるように、同一の露光量条件において焦点検出画素の出力が撮像画素の出力と略等しいか、それ以下になるように調整するためである。
白色光を仮定するとNDフィルター34がない場合には、焦点検出画素311の出力は撮像画素310の出力に対し、色フィルターの有無により約2倍(撮像画素310の内、白色でも最も出力が高い緑色の撮像画素の出力に対して無色撮像画素の出力は約2倍になる)、画素サイズの違いにより約4倍、光電変換部の受光領域の広さの違いにより約1/2(焦点検出画素311の光電変換部は2分割されている)となり、合計で約4倍となり、このままでは撮像画素310の出力レベルが適切なレベルとなるような露光条件(電荷蓄積時間)では、焦点検出画素311の出力が飽和してしまう危険性が高い。
そこで、焦点検出画素311に光量を1/4〜1/8に減光するNDフィルター34を設置して、撮像画素310と同一露光条件でも焦点検出画素の出力が飽和しないようにしたのである。
ここで、NDフィルター34の減光率を1/4〜1/8としたのは、結像光学系の口径蝕の状態によっては、焦点検出画素311への入射光が2つの光電変換部の一方に集中する場合があるからである。
図10は、図4に示す撮像素子212の焦点検出画素311による瞳分割位相差検出方式の焦点検出原理を説明するための図である。図において、90は、交換レンズ202(図1参照)の予定結像面に配置された焦点検出画素の前方dの距離に設定された射出瞳である。ここで、距離dは、マイクロレンズの曲率半径、屈折率、マイクロレンズと光電変換部の間の距離などに応じて決まる距離であって、以下では測距瞳距離と呼ぶ。91は交換レンズの光軸、50、60はマイクロレンズ、(53,54)、(63,64)は焦点検出画素の対の光電変換部、73,74、83,84は焦点検出用光束である。
さらに、93はマイクロレンズ50、60により投影された光電変換部53,63の領域であり、以下では測距瞳と呼ぶ。同様に、94はマイクロレンズ50、60により投影された光電変換部54,64の領域であり、以下では測距瞳と呼ぶ。図10では、光軸91上にある焦点検出画素(マイクロレンズ50と一対の光電変換部53、54を有する)と、隣の焦点検出画素(マイクロレンズ60と一対の光電変換部63、64を有する)を模式的に例示しているが、撮像面上の周辺に配置された焦点検出用画素においても、一対の光電変換部はそれぞれ一対の測距瞳93、94から各マイクロレンズに到来する光束を受光する。焦点検出画素の配列方向は一対の測距瞳の並び方向と一致させる。
マイクロレンズ50、60は光学系の予定結像面近傍に配置されており、光軸91上に配置されたマイクロレンズ50によって、その背後に配置された一対の光電変換部53、54の形状がマイクロレンズ50、60から測距瞳距離dだけ離間した射出瞳90上に投影され、その投影形状は測距瞳93,94を形成する。またマイクロレンズ60によって、その背後に配置された一対の光電変換部63、64の形状が測距瞳距離dだけ離間した射出瞳90上に投影され、その投影形状は測距瞳93,94を形成する。すなわち、測距瞳距離dにある射出瞳90上で各焦点検出画素の光電変換部の投影形状(測距瞳93,94)が一致するように、各画素のマイクロレンズと光電変換部の位置関係が決定されている。
光電変換部53は、測距瞳93を通過してマイクロレンズ50へ向う焦点検出光束73によってマイクロレンズ50上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。また、光電変換部54は、測距瞳94を通過してマイクロレンズ50へ向う焦点検出光束74によってマイクロレンズ50上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。同様に、光電変換部63は、測距瞳93を通過してマイクロレンズ60へ向う焦点検出光束83によってマイクロレンズ60上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。また、光電変換部64は、測距瞳94を通過してマイクロレンズ60へ向う焦点検出光束84によってマイクロレンズ60上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。
このような焦点検出用画素を直線状に多数配置し、各画素の一対の光電変換部の出力を測距瞳93および測距瞳94に対応した出力グループにまとめることによって、測距瞳93と測距瞳94を各々通過する焦点検出光束が焦点検出画素列上に形成する一対の像の強度分布に関する情報が得られる。この情報に対して後述する像ズレ検出演算処理(相関演算処理、位相差検出処理)を施すことによって、いわゆる瞳分割方式で一対の像の像ズレ量が検出される。さらに、像ズレ量に所定の変換処理を施すことによって、予定結像面に対する現在の結像面(予定結像面上のマイクロレンズアレイの位置に対応した焦点検出位置における結像面)の偏差(デフォーカス量)が算出される。
図11は、図4に示す撮像素子212の撮像画素311が受光する撮影光束の様子を図10と比較して説明するための図であって、図10と重複する部分の説明は省略する。撮像画素はマイクロレンズ59とその背後に配置された光電変換部51から構成され、光電変換部51の形状がマイクロレンズ59から測距瞳距離dだけ離間した射出瞳90上に投影され、その投影形状は測距瞳93、94に略外接する領域92を形成する。光電変換部51は、領域92を通過してマイクロレンズ59へ向う撮影光束71によってマイクロレンズ51上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。
撮像素子212をCMOSイメージセンサーを用いて構成した場合の回路構成について説明する。図12に、撮像画素および焦点検出画素における1つの光電変換部に対する基本回路構成を示す。光電変換部はフォトダイオード(PD)で構成される。PDで蓄積された電荷は浮遊拡散層(フローティングディフュージョン:FD)に蓄積される。FDは増幅MOSトランジスタ(AMP)のゲートに接続されており、AMPはFDに蓄積された電荷の量に応じた信号を発生する。
FD部はリセットMOSトランジスタSW1を介し、電源電圧Vddに接続されており、制御信号ΦRnによりリセットMOSトランジスタSW1がオンすることによって、FDおよびPDに溜まった電荷がクリアされリセット状態となる。AMPの出力は行選択MOSトランジスタSW2を介して垂直出力線Voutに接続されており、制御信号ΦSnにより行選択MOSトランジスタSW2がオンすることによって、AMPの出力が垂直出力線Voutに出力される。
図13は、中央に焦点検出画素が配置された撮像画素単位で6行6列の領域に対応する半導体基板上の回路配線レイアウトを示した図であって、PDは撮像画素の光電変換部、PD1とPD2は焦点検出画素の一対の光電変換部、CMは撮像画素の画素回路(図12のCMで示す領域の回路に相当)、CM1、CM2は焦点検出画素の一対の画素回路、Vout1〜Vout6は1列〜6列の画素に対応する垂直出力線、H1〜H6は1行〜6行の画素に対応する水平制御信号線(図12のHで示す領域の制御信号線)を示す。
焦点検出画素の一対の光電変換部PD1、PD2はF値が暗い交換レンズにも対応して焦点検出を行うために極めて狭い分離帯を隔てて隣接させる必要がある。垂直出力線Vout3と水平制御信号線H3は、その他の垂直信号線および水平制御信号線と同様にレイアウトすると、焦点検出画素の光電変換部PD1、PD2と干渉してしまうため、焦点検出画素の光電変換部PD1、PD2の周囲を迂回して配線される。これにより、焦点検出画素がない撮像画素のみの撮像素子と同様な画素信号読み出し動作により、焦点検出画素の信号を読み出すことができる。なお、図13の3行目3列目、4行目3列目の画素信号は無効データとして取り扱う。
図14は、一実施の形態のデジタルスチルカメラ(撮像装置)の撮像動作を示すフローチャートである。ボディ駆動制御装置214は、ステップ100でカメラの電源がオンされると、ステップ110以降の撮像動作を開始する。ステップ110において撮像画素のデータを間引き読み出しし、電子ビューファインダーに表示させる。続くステップ120では焦点検出画素列から一対の像に対応した一対の像データを読み出す。なお、焦点検出エリアは、撮影者が焦点検出エリア選択部材(不図示)を用いて焦点検出エリア101〜103の内のいずれかを予め選択しているものとする。図4のように焦点検出画素の大きさを撮像画素の複数個分の大きさとした場合、焦点検出画素上に点像が形成される確率が高くなるので、このような処理が必要となる。
ステップ130では読み出された一対の像データに基づいて後述する像ズレ検出演算処理(相関演算処理)を行い、像ズレ量を演算してデフォーカス量に変換する。ステップ140で合焦近傍か否か、すなわち算出されたデフォーカス量の絶対値が所定値以内であるか否かを調べる。合焦近傍でないと判定された場合はステップ150へ進み、デフォーカス量をレンズ駆動制御装置206へ送信し、交換レンズ202のフォーカシングレンズ210を合焦位置に駆動させる。その後、ステップ110へ戻って上述した動作を繰り返す。
なお、焦点検出不能な場合もこのステップに分岐し、レンズ駆動制御装置206へスキャン駆動命令を送信し、交換レンズ202のフォーカシングレンズ210を無限から至近までの間でスキャン駆動させる。その後、ステップ110へ戻って上述した動作を繰り返す。
ステップ140で合焦近傍であると判定された場合はステップ160へ進み、シャッターボタン(不図示)の操作によりシャッターレリーズがなされたか否かを判別する。シャッターレリーズがなされていないと判定された場合はステップ110へ戻り、上述した動作を繰り返す。一方、シャッターレリーズがなされたと判定された場合はステップ170へ進み、レンズ駆動制御装置206へ絞り調整命令を送信し、交換レンズ202の絞り値を制御F値(撮影者または自動により設定されたF値)にする。絞り制御が終了した時点で、撮像素子212に撮像動作を行わせ、撮像素子212の撮像画素310および全ての焦点検出画素313,314から画像データを読み出す。
ステップ180において、焦点検出画素列の各画素位置の画素データを焦点検出画素の周囲の撮像画素のデータに基づいて画素補間する。続くステップ190では、撮像画素のデータおよび補間されたデータからなる画像データをメモリーカード219に記憶し、ステップ110へ戻って上述した動作を繰り返す。
図14のステップ130における像ズレ検出演算処理(相関演算処理)の詳細について説明する。焦点検出画素が検出する一対の像は、測距瞳がレンズの絞り開口によりけられて光量バランスが崩れている可能性があるので、光量バランスに対して像ズレ検出精度を維持できるタイプの相関演算を施す。焦点検出画素列から読み出された一対のデータ列(A11〜A1M、A21〜A2M:Mはデータ数)に対して(1)式に示す相関演算を行い、相関量C(k)を演算する。
C(k)=Σ|A1n・A2n+1+k−A2n+k・A1n+1| ・・・(1)
(1)式において、Σ演算はnについて累積され、nのとる範囲は像ずらし量kに応じてA1n、A1n+1、A2n+k、A2n+1+kのデータが存在する範囲に限定される。像ずらし量kは整数であり、データ列のデータ間隔を単位とした相対的シフト量である。
(1)式の演算結果は、図15(a)に示すように、一対のデータの相関が高いシフト量(図15(a)ではk=kj=2)において相関量C(k)が極小(小さいほど相関度が高い)になる。下記(2)式〜(5)式による3点内挿の手法を用い、連続的な相関量に対する極小値C(x)を与えるシフト量xを求める。
x=kj+D/SLOP ・・・(2),
C(x)= C(kj)−|D| ・・・(3),
D={C(kj-1)-C(kj+1)}/2 ・・・(4),
SLOP=MAX{C(kj+1)−C(kj),C(kj-1)−C(kj)} ・・・(5)
(2)式で算出されたずらし量xの信頼性があるかどうかは、次のようにして判定される。図15(b)に示すように、一対のデータの相関度が低い場合は、内挿された相関量の極小値C(x)の値が大きくなる。したがって、C(x)が所定のしきい値以上の場合は算出されたずらし量の信頼性が低いと判定し、算出されたずらし量xをキャンセルする。あるいは、C(x)をデータのコントラストで規格化するために、コントラストに比例した値となるSLOPでC(x)を除した値が所定値以上の場合は、算出されたずらし量の信頼性が低いと判定し、算出されたずらし量xをキャンセルする。あるいはまた、コントラストに比例した値となるSLOPが所定値以下の場合は、被写体が低コントラストであり、算出されたずらし量の信頼性が低いと判定し、算出されたずらし量xをキャンセルする。
図15(c)に示すように、一対のデータの相関度が低く、シフト範囲kmin〜kmaxの間で相関量C(k)の落ち込みがない場合は、極小値C(x)を求めることができず、このような場合は焦点検出不能と判定する。
算出されたずらし量xの信頼性があると判定された場合は、(6)式により像ズレ量shftに換算される。
shft=PY・x ・・・(6)
(6)式において、PYは検出ピッチである。(6)式で算出された像ズレ量に所定の変換係数kを乗じてデフォーカス量defへ変換する。
def=k・shft ・・・(7)
図14のステップ180における補間処理、すなわち焦点検出画素位置の画像データを補間演算により求める方法を図16および図17を参照して説明する。なお、以下の説明ではある焦点検出画素に注目した処理について説明するが、同様な処理をすべての焦点検出画素位置の画像データ算出に適用する。
図16は、中央に焦点検出画素が配置された撮像画素単位で6行6列の領域ににおいて、この領域内の撮像画素のデータ(B11〜R66)と焦点検出画素の一対のデータ(A1、A2)とを画素のレイアウトに対応して示したものである。B33a、G34a、G43a、R44aは、焦点検出画素位置に撮像画素が4個配置されているとした場合の各撮像画素のデータ(補間すべき撮像画素データ)である。
図14のステップ16より図17のステップ181へ進み、焦点検出画素周辺の撮像画素データに基づいて色ごとに画像の連続性の高い方向の判定を次のようにして行う。緑色に対する垂直方向評価値Sgvは、図16において垂直方向に離れた緑色の画素データの差の絶対値を図16に示す範囲で積算し、この積算値を所定の規格化定数kgvで除した値である。差分を取る2個の緑色画素どうしの間隔はすべての場合について積算する。緑色画素で垂直方向の評価値Sgvの場合には、差分をとる2個の画素は1画素置きまたは3画素置き間隔があり、当然、焦点検出画素を挟んだ緑色画素間の差分も積算する。
Sgv=(|G21−G41|+|G41−G61|+|G32−G52|+|G23−G63|+|G14−G54|+|G25−G45|+|G45−G65|+|G16−G36|+|G36−G56|)/kgv ・・・(8)
なお、緑色の撮像画素に対する規格化定数kgvは、積算個数、差分を取る画素データ間の間隔、色などに応じて定められた値であり、積算値が積算個数、差分を取る画素データ間の間隔、色などに応じて変動しないように規格化するための定数である。なお、後述する赤色および青色の撮像画素に対する規格化定数についても同様である。
同様にして緑色に対する水平方向評価値Sgh、右上がり斜め45度方向評価値Sgc、左上がり斜め45度方向評価値Sgdが求まる。
Sgh=(|G12−G14|+|G14−G16|+|G21−G23|+|G23−G25|+|G32−G36|+|G41−G45|+|G52−G54|+|G54−G56|+|G61−G63|+|G63−G65|)/kgh ・・・(9),
Sgc=(|G12−G21|+|G14−G23|+|G23−G32|+|G32−G41|+|G16−G25|+|G25−G52|+|G52−G61|+|G36−G45|+|G45−G54|+|G54−G63|+|G56−G65|)/kgc ・・・(10),
Sgd=(|G14−G25|+|G25−G36|+|G12−G23|+|G23−G45|+|G45−G56|+|G21−G32|+|G32−G54|+|G54−G65|+|G41−G52|+|G52−G63|)/kgd ・・・(11)
赤色に対する垂直方向評価値Srvは、図16において垂直方向に離れた赤色の撮像画素データの差の絶対値を図16の範囲で積算し、この積算値を所定の規格化定数krvで除した値である。なお、赤色画素に対する各方向の評価値の計算方法は上述した緑色の場合と同様であり、詳細な計算式の記載を省略する。
Srv=(|R22−R42|+|R42−R62|+・・)/krv ・・・(12)
同様にして赤色に対する水平方向評価値Srh、右上がり斜め45度方向評価値Src、左上がり斜め45度方向評価値Srdが求まる。
Srh=(|R22−R24|+|R24−R26|+・・)/krh ・・・(13),
Src=(|R42−R24|+|R64−R46|+・・)/krc ・・・(14),
Srd=(|R24−R46|+|R42−R64|+・・)/krd ・・・(15)
同様にして青色の撮像画素に対する垂直方向評価値Sbv、水平方向評価値Sbh、右上がり斜め45度方向評価値Sbc、左上がり斜め45度方向評価値Sbdが求まる。なお、青色画素に対する各方向の評価値の計算方法は上述した緑色および赤色の場合と同様であり、詳細な計算式の記載を省略する。
Sbv=(|B11−B31|+|B31−B51|+・・)/kbh ・・・(16),
Sbh=(|B11−B13|+|B13−B15|+・・)/kbv ・・・(17),
Sbc=(|B31−B13|+|B53−B35|+・・)/kbc ・・・(18),
Sbd=(|B31−B53|+|B13−R35|+・・)/kbd ・・・(19)
各色の連続性の高い方向の判定は次のようにして行われる。緑色の場合、評価値Sgv、Sgh、Sgc、Sgdの中で最も小さい値の評価値に対応する方向を連続性の高い方向と判定する。ただし、最も小さい評価値が所定のしきい値以上の場合には、緑色の撮像画素の画素データには方向性がないと判定する。同様にして赤色画素の評価値Srv、Srh、Src、Srdと青色画素の評価値Sbv、Sbh、Sbc、Sbdに基づいて、赤色画素データの連続性が高い方向と青色画素データの連続性が高い方向が判定される。
ステップ182では、各色の方向性判定結果に基づいて焦点検出画素位置の画像データG34a、G43a、R44a、B33aに対応する第1補間画素データが次のように求められる。まず、緑色の第1補間画像データG34aは、
垂直方向に連続性あり・・・G34a=(G14+G54)/2,
水平方向に連続性あり・・・G34a=(G32+G36)/2,
右上がり45度方向に連続性あり・・・G34a=(G25+G52)/2,
左上がり45度方向に連続性あり・・・G34a=(G23+G45)/2,
連続性なし・・・G34a=(G14+G54+G32+G36+G25+G52+G23+G45)/8 ・・・(20)
もう一つの緑色の第1補間画素データG43aは、
垂直方向に連続性あり・・・G43a=(G23+G63)/2,
水平方向に連続性あり・・・G43a=(G41+G45)/2,
右上がり45度方向に連続性あり・・・G43a=(G25+G52)/2,
左上がり45度方向に連続性あり・・・G43a=(G32+G54)/2,
連続性なし・・・G43a=(G23+G63+G41+G45+G25+G52+G32+G54)/8 ・・・(21)
赤色の第1補間画素データR44aは、
垂直方向に連続性あり・・・R44a=(R24+R64)/2,
水平方向に連続性あり・・・R44a=(R42+R46)/2,
右上がり45度方向に連続性あり・・・R44a=(R26+R62)/2,
左上がり45度方向に連続性あり・・・R44a=(R22+R66)/2,
連続性なし・・・R44a=(R24+R64+R42+R46+R26+R62+R22+R66)/8 ・・・(22)
青色の第1補間画素データB33aは、
垂直方向に連続性あり・・・B33a=(B13+B53)/2,
水平方向に連続性あり・・・B33a=(B31+B35)/2,
右上がり45度方向に連続性あり・・・B33a=(B15+B51)/2,
左上がり45度方向に連続性あり・・・B33a=(B11+B55)/2,
連続性なし・・・B33a=(B13+B53+B31+B35+B15+B51+B11+B55)/8 ・・・(23)
以上のように、ステップ182では画像の連続性を前提にして第1補間画素データを4つの方向に対して焦点検出画素を挟む撮像画素のデータから補間することが可能になり、良好な補間結果が得られる。焦点検出画素を連続的に配置した場合には焦点検出画素の配列方向には撮像画素が存在しないため、この方向に画像が連続している場合(例えば焦点検出画素上に細線画像が形成された場合)には、良好な補間結果を得ることが困難であるが、図4に示す撮像素子212のように焦点検出画素間にギャップを設け、このギャップに撮像画素を配置することによって、上記のようなすべての方向の撮像画素データを用いた補間処理が可能になるわけである。
ステップ183では、焦点検出画素位置に点像が存在するか否か判定する。ステップ182では画像の連続性を前提にして第1補間画素データを算出したが、もし焦点検出画素位置に孤立的に点像が存在した場合には、算出した第1補間画素データが正確な補間画素データといえず、第1補間画素データをさらに補正する必要がある。
点像判定は、焦点検出画素の一対のデータA1とA2の和が焦点検出画素位置の輝度を表しており、ステップ182で求めたRGBの第1補間データの線型和も同様に輝度を表しているので、2つの輝度値を比較し、両者の差が大きい場合は焦点検出画素位置に点像が存在すると判定する。例えば点像判定評価値Pは以下の式で定められる。
P=P1−P2,
P1=(A1+A2)・ka,
P2=G34a・kg+G43a・kg+R44a・kr+B33a・kb ・・・(24)
(24)式において、係数ka、kg、kr、kbは、予め白色およびその他の色の光源の一様照明状態において、焦点検出画素の一対のデータA1とA2の和と第1補間画素データ(G34a、G43a、R44a、B33a)の線型和が略等しくなるように実験的に求めたものである。
点像判定評価値Pの絶対値が所定のしきい値より大きい場合は点像があると判定し、小さい場合は点像なしと判定する。
ステップ184で点像の有無によって分岐し、点像がない場合にはステップ185で第1補間画素データを焦点検出画素位置に撮像画素が4個配置されているとした場合の各撮像画素の補間画素データとし、図14のステップ190へ進む。
一方、点像ありと判定された場合はステップ186へ進み、次のようにして第1補間画素データに対し補正を施し、最終的な補間画素データとした後、図14のステップ190へ進む。
G34a=G34a・P1/P2,
G43a=G43a・P1/P2,
R44a=R44a・P1/P2,
B33a=B33a・P1/P2 ・・・(25)
以上のような補正を施すことによって、第1補間画素データ(G34a、G43a、R44a、B33a)の線型和から求めた輝度が、焦点検出画素の一対のデータA1とA2の和から求めた輝度と一致するので、点像が存在した場合でも良好な補間結果が得られる。
上記補正により点像に色味がついていた場合には、補間結果に多少違和感が残るので、点像が焦点検出画素の位置から光学的ローパスフィルターの効果により多少滲み出していると仮定し、焦点検出画素の周囲の撮像画素のデータに基づいて求めた色成分の比に応じて次のようにして第1補間画素データに対して補正を施してもよい。
Gz=(G12+G14+G16+G21+G23+G25+G32+G36+G41+G45+G52+G54+G56+G61+G63+G65)/8,
Rz=(R22+R24+R26+R42+R46+R62+R64+R66)/8,
Bz=(B11+B13+B15+B31+B35+B51+B53+B55)/8,
G34a=(G34a・P1/P2)・kg・Gz/(kg・Gz+kr・Rz+kb・Bz),
G43a=G43a・P1/P2・kg・Gz/(kg・Gz+kr・Rz+kb・Bz),
R44a=R44a・P1/P2・kr・Rz/(kg・Gz+kr・Rz+kb・Bz),
B33a=B33a・P1/P2・kb・Bz/(kg・Gz+kr・Rz+kb・Bz) ・・・(26)
このような補正を施すことによって、点像に色味が付いていた場合にも良好な補間結果が得られる。
《発明の他の実施の形態》
図17に示す補間処理フローにおいて、点像ありと判定された場合は焦点検出画素の周囲の撮像画素のデータによって求められた第1補間画素データを補正し、最終的な補間画素データとしているが、点像ありと判定された場合には連続性の方向の判定に関わらず、連続性なしとして求めた第1補間画素データに対して補正を行って最終的な補間画素データとするようにしてもよい。
図17に示す補間処理フローにおいて、いったん焦点検出画素の周囲の撮像画素のデータによって第1補間画素データを求め、この第1補間画素データと焦点検出画素のデータを比較することによって点像の有無判定を行っているが、焦点検出画素の周囲の撮像画素データと焦点検出画素のデータを直接比較することによって、次のようにして点像の有無判定を行うようにしてもよい。
焦点検出画素の一対のデータA1とA2の和が焦点検出画素位置の輝度を表しており、焦点検出画素の周囲の3色の撮像画素のデータの線型和が焦点検出画素の周囲の輝度を表しているので、2つの輝度値を比較することによって、その違いが大きい場合には点像が存在すると判定することにより行われ、例えば点像判定評価値Pは以下の式で定められる。
P=P1−P2,
P1=(A1+A2)・ka,
P2=Gw・kg+Rw・kr+Bw・kb ・・・(27)
(27)式において、Gwは図16に示す範囲に含まれる16個の緑の撮像画素のデータの和を8で割ったものであり、Rwは図16に示す範囲に含まれる8個の赤の撮像画素のデータの和を8で割ったものであり、Bwは図16に示す範囲に含まれる8個の青の撮像画素のデータの和を8で割ったものである。
(27)式において、係数ka、kg、kr、kbは、予め白色およびその他の色の光源の一様照明状態において、焦点検出画素の一対のデータA1とA2の和と焦点検出画素の周囲の撮像画素のデータの線型和が略等しくなるように実験的に求めたものである。
点像判定評価値Pの絶対値が所定のしきい値より大きい場合は、焦点検出画素の位置にその周囲と輝度差がある点像があると判定し、小さい場合は点像なしと判定する。
上述した判定では、焦点検出画素位置の輝度と焦点検出画素の周囲の平均輝度との差だけに注目しているので、焦点検出画素の周囲の輝度が変動していた場合に間違った判定を行う危険性がある。そこで、さらに次のように焦点検出画素の周囲の輝度変動の有無を判定し、輝度変動があった場合には、点像有無判定を行わずに点像なしと判定し、輝度変動がない場合のみ点像有無判定を行うようにしてもよい。
焦点検出画素を取り囲む8方向において、2つの緑色の撮像画素のデータと、1つの赤色の撮像画素のデータと、1つの青色の撮像画素のデータから、焦点検出画素周囲の8方向における輝度値W1〜W8を算出する。
W1=G12・kg+G21・kg+R22・kr+B11・kb,
W2=G14・kg+G23・kg+R24・kr+B13・kb,
W3=G16・kg+G25・kg+R26・kr+B15・kb,
W4=G32・kg+G41・kg+R42・kr+B31・kb,
W5=G36・kg+G45・kg+R46・kr+B35・kb,
W6=G52・kg+G61・kg+R62・kr+B51・kb,
W7=G54・kg+G63・kg+R64・kr+B53・kb,
W8=G56・kg+G65・kg+R66・kr+B55・kb ・・・(28)
(28)式において、係数kg、kr、kbは、緑色の撮像画素のデータ、赤色の撮像画素のデータ、青色の撮像画素のデータの線型和から輝度値を算出するように定められた係数である。
8方向における輝度値W1〜W8において、隣接する方向の輝度値の差の絶対値の積和が所定値以上、あるいは隣接する方向の輝度値の差の絶対値の最大値が所定値以上、あるいは8つの輝度値の最大値と最小値との差が所定値以上というような判定基準により輝度変動ありと判定する。
上述した輝度変動の判定においては、緑色の撮像画素のデータ、赤色の撮像画素のデータ、青色の撮像画素のデータの線型和から算出した輝度値を用いているが、各色単独に輝度変動判定を行うようにしてもよい。各色のうち1つの色でも輝度変動ありと判定された場合には、最終的に輝度変動ありと判定する。
図17に示す補間処理フローにおいて、いったん焦点検出画素の周囲の撮像画素のデータによって求められた第1補間画素データを点像の有無判定に応じて、点像ありの場合は補正して最終的な補間画素データとしているが、第1補間画素データを算出する前に上述したような点像有無判定を行い、点像がない場合にはそのまま第1補間画素データを算出して、これを最終的な補間画素データとし、点像がある場合には別途次のようにして補間画素データを算出するようにしてもよい。
すなわち、焦点検出画素に隣接する12個の撮像画素のデータより焦点検出画素の最近傍の色味を求め、この色味を焦点検出画素のデータから求めた輝度値に調整することによって、最終的な補間画素データを求める。
Gs=(G23+G25+G32+G45+G52+G54)/6,
Rs=(R22+R24+R42)/3,
Bs=(B35+B53+B55)/3,
G34a=G43a=Gs・ka・(A1+A2)/(kg・Gs+kr・Rs+kb・Bs),
R44a=Rs・ka・(A1+A2)/(kg・Gs+kr・Rs+kb・Bs),
B33a=Bs・ka・(A1+A2)/(kg・Gs+kr・Rs+kb・Bs) ・・・(29)
(29)式において、係数ka、kg、kr、kbは、予め白色およびその他の色の光源の一様照明状態において、焦点検出画素の一対のデータA1とA2の和と3色の撮像画素のデータの線型和が略等しくなるように実験的に求めたものである。
図9に示した焦点検出画素の構造においては、同一の露光条件において焦点検出画素の光電変換部の出力と撮像画素の光電変換部の出力が略等しくなるようにNDフィルターを設置しているが、NDフィルターを設けずに、図12に示す画素の基本回路構成において、焦点検出画素の増幅MOSトランジスタ(AMP)と撮像画素の増幅MOSトランジスタ(AMP)の増幅度を変更することにより、同一の露光条件において焦点検出画素の光電変換部の出力と撮像画素の光電変換部の出力が略等しくなるようにしてもよい。
撮像素子における焦点検出エリアの配置は図2に限定されることはなく、対角線方向や、その他の位置に水平方向および垂直方向に焦点検出エリアを配置することも可能である。
図4に示す撮像素子212では、焦点検出画素311に一対の光電変換部を備える例を示したが、ひとつの焦点検出画素内にひとつの光電変換部を備えるようにしてもよい。図18は、このような撮像素子212Aの部分拡大図であり、焦点検出画素313と焦点検出画素314は焦点検出画素311の一対の光電変換部のおのおのに対応した光電変換部をそれぞれ備える。図に示す焦点検出画素313と焦点検出画素314のペアが、図4に示す焦点検出画素311に相当した機能を果たす。
図4および図18に示す一実施の形態の撮像素子212、212Aでは、焦点検出画素の画素サイズ(焦点検出画素のマイクロレンズの開口径)を撮像画素の画素サイズ(撮像画素のマイクロレンズの開口径)の2倍とする例を示した。換言すれば、1個の焦点検出画素を撮像画素4個分の大きさにする例を示した。焦点検出画素の画素サイズが大きいほど画素補間の欠陥が目立つため、図19に示す変形例の撮像素子212Bおよび図20に示す他の変形例の撮像素子212Cのように、1個の焦点検出画素を撮像画素の略2個分の大きさにし、撮像画素2個分のスペースを領有するようにしてもよい。
図19および図20において、焦点検出画素の配列方向(図面の上下方向)における焦点検出画素321、323、324のマイクロレンズの開口幅(楕円形のマイクロレンズ開口の長径)は、撮像画素310の円形のマイクロレンズの開口径の略2倍である。一方、焦点検出画素の配列方向に直交する方向(図面の左右方向)における焦点検出画素321、323、324のマイクロレンズの開口幅(楕円形のマイクロレンズ開口の短径)は、撮像画素の円形のマイクロレンズの開口径に等しい。
図19において、焦点検出画素321は一対の光電変換部を備えている。図20において、焦点検出画素323と焦点検出画素324は、焦点検出画素321の一対の光電変換部のおのおのに対応した光電変換部をそれぞれ備える。図20に示す焦点検出画素323と焦点検出画素324のペアが、図19に示す焦点検出画素321に相当した機能を果たす。焦点検出画素321、323、324の焦点検出画素の並び方向における構成は、図9に示す焦点検出画素の構成と同一である。ただし、焦点検出画素323、324の場合、光電変換部の数はそれぞれ1つになる。
一方、焦点検出画素の並び方向と垂直な方向における構成は、図9に示す焦点検出画素の構成のスケ−ルを1/2にしたものになる。すなわち、焦点検出画素321、323、324の焦点検出画素の並び方向における上層レンズおよびインナーレンズのレンズ曲率半径は、図9に示す上層レンズ36およびインナーレンズ35のレンズ曲率半径と同一となり、焦点検出画素321、323、324の焦点検出画素の並び方向と垂直な方向における上層レンズおよびインナーレンズのレンズ曲率半径は、図9に示す上層レンズ36およびインナーレンズ35のレンズ曲率半径の1/2となる。
なお、焦点検出画素321、323、324の焦点検出画素の並び方向と垂直な方向における上層レンズおよびインナーレンズのレンズ曲率半径は、瞳分割性能に大きな影響を与えないので、製造が容易となるように変更することも可能である。
図21は、他の変形例の撮像素子212Dの十字型焦点検出エリア近傍を拡大した図である。この撮像素子212Dでは、1つの焦点検出画素331に4分割した光電変換部333,334、335、336を配置した例であって、焦点検出画素331は垂直方向ならびに水平方向に十字型に配列されている。
垂直方向において焦点検出(像ズレ検出)を行う場合には、光電変換部333と334の出力を加算したデータ系列と、光電変換部335と336の出力を加算したデータ系列との間で像ズレ検出が行われる。一方、水平方向において焦点検出(像ズレ検出)を行う場合には、光電変換部333と335の出力を加算したデータ系列と、光電変換部334と336の出力を加算したデータ系列との間で像ズレ検出が行われる。
図22は、図21に示す撮像素子212Dの図13に対応した半導体基板上の回路配線レイアウトを示す図であって、図13との重複部分は説明を省略する。PD1、PD2、PD3、PD4は焦点検出画素の4つの光電変換部、CM1、CM2、CM3、CM4は焦点検出画素の4つの画素回路である。
焦点検出画素の一対の光電変換部PD1、PD2、PD3、PD4はF値が暗い交換レンズにも対応して焦点検出を行うために極めて狭い分離帯を隔てて隣接させる必要がある。垂直出力線Vout3と水平制御信号線H3は、その他の垂直信号線および水平制御信号線と同様にレイアウトすると、焦点検出画素の光電変換部PD1、PD2、PD3、PD4と干渉してしまうため、焦点検出画素の光電変換部PD1、PD2、PD3、PD4の周囲を迂回して配線される。これにより、焦点検出画素がない撮像画素のみの撮像素子と同様な画素信号読み出し動作により、焦点検出画素の信号を読み出すことができる。
図18、図19、図20および図21に示した撮像素子212A〜212Dにおいても、焦点検出画素位置における撮像画素データを、図17で説明した思想に基づいて補間処理により求めることが可能である。すなわち、焦点検出画素の周囲の撮像画素のデータに基づいて、RGB各色について垂直、水平、右上がり斜め45度、左上がり斜め45度方向の連続性を評価し、連続性に応じて第1画素補間データを算出することによって、焦点検出画素の並び方向に画像の連続性がある場合にも良好な画像補間結果を得ることができる。その上さらに、焦点検出画素位置において点像が存在するか否かを判定し、判定結果に応じて第1画素補間データを補正することによって、点像が存在した場合には、最終的な補間画素データの輝度と色味を点像の輝度と色味に近づけることが可能である。
ただし、図19、図20に示す撮像素子212B、212Cでは、一対となるべき光電変換部の一方しか各焦点検出画素に備えられていないので、点像判定評価値Pを求める際のP1=A1+A2の演算においてA1,A2の一方は焦点検出画素の光電変換部のデータを用いるとともに、他方は該焦点検出画素を挟む2つの焦点検出画素の光電変換部のデータを平均したものを用いる。
上述した一実施の形態では、撮像素子と結像光学系(交換レンズ)の間に光学要素を何も配置していないが、適宜必要な光学要素を挿入することが可能である。例えば赤外カットフィルター、光学的ローパスフィルター、ハーフミラーなどを設置してもよい。
図2および図3に示すような撮像素子の構成の場合には、光学的ローパスフィルターの高周波カット効果が、焦点検出画素の並び方向と垂直な方向より焦点検出画素の並び方向に強く効くように、光学的ローパスフィルターの特性を設定することによって、高周波成分を持った像が焦点検出画素の間に入った場合の焦点検出精度に対する悪影響を緩和することができる。
上述した一実施の形態の撮像素子では、撮像画素がベイヤー配列の色フィルターを備えた例を示したが、色フィルターの構成や配列はこれに限定されることはなく、補色フィルター(緑:G、イエロー:Ye、マゼンタ:Mg,シアン:Cy)の配列やベイヤー配列以外の配列にも本発明を適用することができる。また、上述した実施形態における撮像素子では焦点検出画素に色フィルターを設けない例を示したが、撮像画素310と同色の色フィルターの内のひとつのフィルター(例えば緑フィルター)を設けるようにした場合でも、本発明を適用することができる。
また、上述した一実施の形態における焦点検出画素では、光電変換部の形状を矩形にした例を示したが、焦点検出画素の光電変換部の形状はこれらに限定されず、他の形状であってもよい。例えば焦点検出画素の光電変換部の形状を半円形や楕円や多角形にすることも可能である。
さらに、上述した一実施の形態における撮像素子では、撮像画素を稠密正方格子配列に配置した例を示したが、稠密六方格子配列としてもよい。この場合には例えば焦点検出画素を撮像画素4個分の大きさとすることができる。
なお、撮像装置としては、上述したようなカメラボディに交換レンズが装着される構成のデジタルスチルカメラやフィルムスチルカメラに限定されない。例えばレンズ一体型のデジタルスチルカメラ、フィルムスチルカメラ、あるいはビデオカメラにも本発明を適用することができる。さらには、携帯電話などに内蔵される小型カメラモジュール、監視カメラやロボット用の視覚認識装置、車載カメラなどにも適用できる。
なお、上述した実施の形態とそれらの変形例において、実施の形態と変形例とのあらゆる組み合わせが可能である。
上述した実施の形態とその変形例によれば以下のような作用効果を奏することができる。まず、一実施の形態によれば、交換レンズ202を通過した光束が形成する像に応じた出力信号を生成する撮像画素であって、異なる分光感度特性を有する複数種類の撮像画素と、交換レンズ202を通過した一対の光束が形成する一対の像に対応した一対の出力信号を生成する複数の焦点検出画素とを二次元状に配列した撮像素子212〜212Dを有し、焦点検出画素の配列により生成される一対の出力信号に基づいて交換レンズ202の焦点調節状態を検出する撮像装置において、複数種類の撮像画素を所定の配置規則にしたがって配列し、焦点検出画素を撮像画素の略複数個分の大きさに形成するとともに、焦点検出画素の周囲を複数種類の撮像画素で取り囲むように配列し、焦点検出画素の出力信号と焦点検出画素の周囲の撮像画素の出力信号とに基づいて、焦点検出画素の位置に点像が存在するか否かを判定し、焦点検出画素の位置に所定の配置規則にしたがって複数種類の撮像画素を配置したと仮定した場合に、該複数種類の撮像画素が生成する出力信号を、点像判定結果に応じて焦点検出画素の周囲の複数種類の撮像画素の出力信号に基づき補間するようにしたので、焦点検出画素位置の画像信号を生成する補間処理が容易になり、撮像画素の縮小と焦点検出画素の瞳分割作用の維持を両立させながら、補間による良好な画像生成機能と良好な焦点検出機能を備えた撮像装置を提供することができる。
次に、一実施の形態によれば、焦点検出画素の周囲の複数種類の撮像画素の出力信号に基づいて、焦点検出画素の近傍における像の連続性の高い方向を判定し、焦点検出画素の位置に所定の配置規則にしたがって複数種類の撮像画素を配置したと仮定した場合に、該複数種類の撮像画素が生成する出力信号を、点像判定結果と方向判定結果に応じて焦点検出画素の周囲記複数種類の撮像画素の出力信号と焦点検出画素の出力信号とに基づき補間するようにしたので、上記効果に加え、焦点検出画素位置に点像が存在する場合でも、あるいは焦点検出画素の配列上に線像が存在する場合でも、補間により焦点検出画素位置の画像信号を生成することができる。
一実施の形態のカメラの構成を示すカメラの横断面図 交換レンズの撮影画面上における焦点検出位置を示す図 瞳分割型位相差検出方式の焦点検出原理を説明するための図 撮像素子の詳細な構成を示す正面図 撮像画素の構成を示す正面図 焦点検出画素の構成を示す正面図 撮像画素の分光特性を示す図 焦点検出画素の分光特性を示す図 撮像画素と焦点検出画素の断面図を並べて示した図 図4に示す撮像素子の焦点検出画素による瞳分割位相差検出方式の原理を説明するための図 図4に示す撮像素子の撮像画素が受光する撮影光束の様子を図10と比較して説明するための図 撮像画素および焦点検出画素における1つの光電変換部に対する基本回路構成を示す図 中央に焦点検出画素が配置された撮像画素単位で6行6列の領域に対応する半導体基板上の回路配線レイアウトを示した図 一実施の形態のデジタルスチルカメラ(撮像装置)の撮像動作を示すフローチャート 像ズレ検出演算結果(相関演算結果)の信頼性を説明するための図 焦点検出画素位置の画像データを補間演算により求める方法を説明するための図 焦点検出画素位置の画像データを求める補間処理フローを示すフローチャート 変形例の撮像素子の部分拡大図 他の変形例の撮像素子の部分拡大図 他の変形例の撮像素子の部分拡大図 他の変形例の撮像素子の部分拡大図 図21に示す撮像素子の半導体基板上の回路配線レイアウトを示す図
符号の説明
201;カメラ、202;交換レンズ、212、212Aから212D;撮像素子、214;ボディ駆動制御装置、310;撮像素子、311、313、314、321、323、324、331;焦点検出画素

Claims (9)

  1. 結像光学系を通過した光束が形成する像に応じた出力信号を生成する撮像画素であって、異なる分光感度特性を有する複数種類の撮像画素と、前記結像光学系を通過した一対の光束が形成する一対の像に対応した一対の出力信号を生成する複数の焦点検出画素とを二次元状に配列した撮像素子と、
    前記焦点検出画素の配列により生成される一対の出力信号に基づいて、前記結像光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段とを備える撮像装置において、
    前記複数種類の撮像画素を所定の配置規則にしたがって配列し、
    前記焦点検出画素を前記撮像画素の略複数個分の大きさに形成するとともに、前記焦点検出画素の周囲を前記複数種類の撮像画素で取り囲むように配列し、
    前記焦点検出画素の出力信号と前記焦点検出画素の周囲の前記撮像画素の出力信号とに基づいて、前記焦点検出画素の位置に点像が存在するか否かを判定する点像判定手段と、
    前記焦点検出画素の位置に前記所定の配置規則にしたがって前記複数種類の撮像画素を配置したと仮定した場合に、該複数種類の撮像画素が生成する出力信号を、前記点像判定手段の判定結果に応じて前記焦点検出画素の周囲の前記複数種類の撮像画素の出力信号に基づき補間する補間手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記焦点検出画素の周囲の前記複数種類の撮像画素の出力信号に基づいて、前記焦点検出画素の近傍における像の連続性の高い方向を判定する方向判定手段を備え、
    前記補間手段は、前記焦点検出画素の位置に前記所定の配置規則にしたがって前記複数種類の撮像画素を配置したと仮定した場合に、該複数種類の撮像画素が生成する出力信号を、前記点像判定手段の判定結果と前記方向判定手段の判定結果に応じて、前記焦点検出画素の周囲の前記複数種類の撮像画素の出力信号と前記焦点検出画素の出力信号とに基づき補間することを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の撮像装置において、
    前記焦点検出画素の分光感度特性は、前記複数種類の撮像画素の分光感度特性を統合した分光感度特性に略等しいことを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項3に記載の撮像装置において、
    前記焦点検出画素は、入射光の光量を減衰させる減光手段を備えることを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項3に記載の撮像装置において、
    前記焦点検出画素は、出力信号の増幅度を変更可能な増幅手段を備えることを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記焦点検出画素はマイクロレンズと、光電変換部と、前記マイクロレンズと前記光電変換部との間に配置されるインナーレンズとから構成されるとともに、前記撮像画素はマイクロレンズと光電変換部とから構成され、
    前記焦点検出画素の光電変換部と前記撮像画素の光電変換部は同一平面上に形成されるとともに、前記焦点検出画素のマイクロレンズと前記撮像画素のマイクロレンズはそれぞれ前記同一平面から略等しい距離に配置されることを特徴とする撮像装置。
  7. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記撮像画素は1つの光電変換部を備えるとともに、前記焦点検出画素は互いに隣接する一対の光電変換部を備え、
    前記撮像素子上に二次元状に配列された前記光電変換部へ接続される信号線を、前記焦点検出画素の互いに隣接する一対の光電変換部の間を通さず、前記一対の光電変換部の外側を迂回して配線することを特徴とする撮像装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記撮像画素と前記焦点検出画素はそれぞれ開口形状が円形のマイクロレンズを有し、前記焦点検出画素のマイクロレンズの開口径を、前記撮像画素のマイクロレンズの開口径の複数倍とすることを特徴とする撮像装置。
  9. 請求項8に記載の撮像装置において、
    前記撮像装置のマイクロレンズの開口径が7μ以下であることを特徴とする撮像装置。
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