JP5476702B2 - 撮像素子および撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像機能と焦点検出機能を有する撮像素子と、その撮像素子を用いた撮像装置に関する。
結像光学系を通過する一対の光束が形成する一対の像に対応した一対の像信号を生成する複数個の焦点検出用画素の配列を、焦点検出画素と同じ画素サイズの撮像画素の配列中に混在させたイメージセンサーを備え、撮像画素の出力により画像信号を生成するとともに、焦点検出画素が生成する一対の像信号のズレ量に基づいて、結像光学系の焦点調節状態を検出する、いわゆる瞳分割位相差検出方式の焦点検出機能を備えた撮像装置が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。この種の撮像装置において、画像データを生成する際には、焦点検出画素位置における撮像用の画素データを焦点検出画素の周囲に配置された撮像画素の画素データに基づいて補間して求めている。
特開2008−085535号公報 特開2000−156823号公報
しかしながら、上述した特許文献1の撮像装置では、焦点検出画素が連続的に配列されているため、焦点検出画素の配列上に線像が重畳した場合に、焦点検出画素位置における撮像用の画素データを焦点検出画素の周囲に配置された撮像画素の画素データに基づいて補間しても、線像に対応した画素データを正確に再現できないという問題がある。
また、上述した特許文献2の撮像装置では、焦点検出画素と撮像画素が交互に配列されているため、焦点検出画素の配列上に線像が重畳した場合でも、焦点検出画素位置における撮像用の画素データを焦点検出画素の周囲に配置された撮像画素の画素データに基づいて正確に再現できるが、焦点検出画素の間隔が特許文献1の撮像装置の焦点検出画素の間隔よりも広くなってしまうので、焦点検出性能が低下してしまうという問題がある。
請求項1の発明による撮像素子は、赤、緑及び青の分光感度特性をそれぞれ有するR、G及びBの撮像画素を有し、ベイヤー配列に従い第1及び第2の方向に2次元状に配列され、結像光学系による像を撮像して撮像データを生成する撮像画素と、前記撮像画素の配列中に配置され、前記結像光学系を通過した一対の光束のうちの一方を受光する第1の焦点検出画素と他方を受光する第2の焦点検出画素とを有し、互いに隣接する第1及び第2の焦点検出画素からなる焦点検出画素対が複数対、少なくとも前記第1の方向に配列され、前記一対の光束による一対の像に対応する一対のデータを生成する焦点検出画素と、を備え、前記焦点検出画素は、前記撮像画素と同じ大きさであり、前記焦点検出画素対の両隣には前記Gの撮像画素と、前記Rの撮像画素及び前記Bの撮像画素の一方とがそれぞれ位置するように互いに隣接する前記焦点検出画素対の間に1個の前記撮像画素が配置されることを特徴とする。
請求項3の発明による撮像装置は、赤、緑及び青の分光感度特性をそれぞれ有するR、G及びBの撮像画素を有し、ベイヤー配列に従い第1及び第2の方向に2次元状に配列され、結像光学系による像を撮像して撮像データを生成する撮像画素と、前記撮像画素の配列中に配置され、前記結像光学系を通過した一対の光束のうちの一方を受光する第1の焦点検出画素と他方を受光する第2の焦点検出画素とを有し、互いに隣接する第1及び第2の焦点検出画素からなる焦点検出画素対が複数対、少なくとも前記第1の方向に配列され、前記一対の光束による一対の像に対応する一対のデータを生成する焦点検出画素と、を有する撮像素子と、前記第1及び第2の焦点検出画素の各々の位置における撮像データを補間演算によって算出する補間手段と、を備え、前記焦点検出画素は、前記撮像画素と同じ大きさであり、前記焦点検出画素対の両隣には前記Gの撮像画素と、前記Rの撮像画素及び前記Bの撮像画素の一方とがそれぞれ位置するように互いに隣接する前記焦点検出画素対の間に1個の前記撮像画素が配置され、前記補間手段は、前記焦点検出画素対のうちの第1の焦点検出画素の位置における撮像データを、前記焦点検出画素対のうちの第2の焦点検出画素に対して前記第1の方向に隣接する第1の隣接撮像画素の撮像データと、当該第1の焦点検出画素の周囲に位置する、前記第1の隣接撮像画素と同一の分光感度を有する第1の複数の周囲撮像画素の撮像データとに基づく補間演算によって、算出すると共に、前記焦点検出画素対のうちの第2の焦点検出画素の位置における撮像データを、前記焦点検出画素対のうちの第1の焦点検出画素に対して前記第1の方向に隣接する第2の隣接撮像画素の撮像データと、当該第2の焦点検出画素の周囲に位置する、前記第2の隣接撮像画素と同一の分光感度を有する第2の複数の周囲撮像画素の撮像データとに基づく補間演算によって、算出することを特徴とする。
本発明によれば、焦点検出画素の配列上に線像が重畳しているか否かを正確に判定することができ、線像が重畳している場合には焦点検出画素位置における撮像用の画素データを正確に算出できる。さらに、焦点検出性能の低下を最小限に抑制することができる。
発明の一実施の形態の撮像素子および撮像装置として、レンズ交換式デジタルスチルカメラを例に上げて説明する。図1は一実施の形態のカメラの構成を示すカメラの横断面図である。一実施の形態のデジタルスチルカメラ201は交換レンズ202とカメラボディ203から構成され、交換レンズ202がマウント部204を介してカメラボディ203に装着される。カメラボディ203にはマウント部204を介して種々の撮影光学系を有する交換レンズ202が装着可能である。
交換レンズ202はレンズ209、ズーミング用レンズ208、フォーカシング用レンズ210、絞り211、レンズ駆動制御装置206などを備えている。レンズ駆動制御装置206は不図示のマイクロコンピューター、メモリ、駆動制御回路などから構成され、フォーカシング用レンズ210の焦点調節と絞り211の開口径調節のための駆動制御や、ズーミング用レンズ208、フォーカシング用レンズ210および絞り211の状態検出などを行う他、後述するボディ駆動制御装置214との通信によりレンズ情報の送信とカメラ情報の受信を行う。絞り211は、光量およびボケ量調整のために光軸中心に開口径が可変な開口を形成する。
カメラボディ203は撮像素子212、ボディ駆動制御装置214、液晶表示素子駆動回路215、液晶表示素子216、接眼レンズ217、メモリカード219などを備えている。撮像素子212には、撮像画素が二次元状に配置されるとともに、焦点検出位置に対応した部分に焦点検出画素が組み込まれている。この撮像素子212については詳細を後述する。
ボディ駆動制御装置214はマイクロコンピューター、メモリ、駆動制御回路などから構成され、撮像素子212の駆動制御と画像信号および焦点検出信号の読み出しと、焦点検出信号に基づく焦点検出演算と交換レンズ202の焦点調節を繰り返し行うとともに、画像信号の処理と記録、カメラの動作制御などを行う。また、ボディ駆動制御装置214は電気接点213を介してレンズ駆動制御装置206と通信を行い、レンズ情報の受信とカメラ情報(デフォーカス量や絞り値など)の送信を行う。
液晶表示素子216は電気的なビューファインダー(EVF:Electronic View Finder)として機能する。液晶表示素子駆動回路215は撮像素子212によるスルー画像を液晶表示素子216に表示し、撮影者は接眼レンズ217を介してスルー画像を観察することができる。メモリカード219は、撮像素子212により撮像された画像を記憶する画像ストレージである。
交換レンズ202を通過した光束により、撮像素子212の受光面上に被写体像が形成される。この被写体像は撮像素子212により光電変換され、画像信号と焦点検出信号がボディ駆動制御装置214へ送られる。
ボディ駆動制御装置214は、撮像素子212の焦点検出画素からの像データ(焦点検出信号)に基づいてデフォーカス量を算出し、このデフォーカス量をレンズ駆動制御装置206へ送る。また、ボディ駆動制御装置214は、撮像素子212からの像データ(画像信号)を処理して画像を生成し、メモリカード219に格納するとともに、撮像素子212からのスルー画像信号を液晶表示素子駆動回路215へ送り、スルー画像を液晶表示素子216に表示させる。さらに、ボディ駆動制御装置214は、レンズ駆動制御装置206へ絞り制御情報を送って絞り211の開口制御を行う。
レンズ駆動制御装置206は、フォーカシング状態、ズーミング状態、絞り設定状態、絞り開放F値などに応じてレンズ情報を更新する。具体的には、ズーミング用レンズ208とフォーカシング用レンズ210の位置と絞り211の絞り値を検出し、これらのレンズ位置と絞り値に応じてレンズ情報を演算したり、あるいは予め用意されたルックアップテーブルからレンズ位置と絞り値に応じたレンズ情報を選択する。
レンズ駆動制御装置206は、受信したデフォーカス量に基づいてレンズ駆動量を算出し、レンズ駆動量に応じてフォーカシング用レンズ210を合焦位置へ駆動する。また、レンズ駆動制御装置206は受信した絞り値に応じて絞り211を駆動する。
図2は、交換レンズ202の撮影画面上における焦点検出位置を示す図であり、後述する撮像素子212上の焦点検出画素列が焦点検出の際に撮影画面上で像をサンプリングする領域(焦点検出エリア、焦点検出位置)の一例を示す。この例では、矩形の撮影画面100上の中央および上下の3箇所に焦点検出エリア101〜103が配置される。長方形で示す焦点検出エリアの長手方向に、焦点検出画素が直線的に配列される。なお、焦点検出エリアは図2の構成に限られるものではない。例えば、焦点検出エリアは4個以上設けられてもよいし、長手方向が図の左右方向あるいは斜め方向であってもよい。
図3(a)は撮像素子212の詳細な構成を示す正面図であり、撮像素子212上の焦点検出エリア101の近傍を拡大して示す。撮像素子212には撮像画素310が二次元正方格子状(緑画素、赤画素、青画素からなるベイヤー配列)に稠密に配列されるとともに、焦点検出エリア101に対応する位置には焦点検出用の焦点検出画素313、314が図の上下方向の直線上に交互に配列される。
撮像画素310と焦点検出画素313,314の画素サイズは等しい。図3(b)に示すように撮像画素310と焦点検出画素313,314の合計3個の画素が直線上に連続して配列されて基本配列が構成され、この基本配列が直線上に連続して配列されて焦点検出画素配列が構成される。すなわち、一対の焦点検出画素313,314の間に撮像画素310が1個挟まった配列になっている。換言すれば、1個の撮像画素310は、一対の焦点検出画素313と別の一対の焦点検出画素314との間に挟まれている。
焦点検出画素313、314は緑画素と青画素からなる画素列に配置され、一対の焦点検出画素313,314の間に緑画素と青画素が交互に入る。なお、図示を省略するが、焦点検出エリア102、103の近傍の構成も図3に示す構成と同様である。
撮像画素310は、図4に示すようにマイクロレンズ10、光電変換部11、および色フィルター(不図示)を有している。色フィルターは赤(R)、緑(G)、青(B)の3種類からなり、それぞれの分光感度は図6に示す特性になっている。撮像素子212には、各色フィルターを備えた撮像画素310がベイヤー配列されている。
焦点検出画素313は、図5(a)に示すようにマイクロレンズ10と光電変換部13とを有し、光電変換部13の形状は矩形である。また、焦点検出画素314は、図5(b)に示すようにマイクロレンズ10と光電変換部14とを有し、光電変換部14の形状は矩形である。焦点検出画素313と焦点検出画素314とをマイクロレンズ10を重ね合わせて表示すると、光電変換部13と14が図の上下方向に並んでいる。焦点検出画素313と焦点検出画素314は隣接して配置され、一対をなしている。
焦点検出画素313、314には光量をかせぐために色フィルターが設けられておらず、その分光特性は光電変換を行うフォトダイオードの分光感度と、赤外カットフィルター(不図示)の分光特性とを総合した分光特性(図7参照)となる。つまり、図6に示す緑画素、赤画素および青画素の分光特性を加算したような分光特性となり、その感度の光波長領域は緑画素、赤画素および青画素の感度の光波長領域を包括している。
焦点検出用の焦点検出画素313、314は、撮像画素310の青B画素と緑G画素が配置されるべき列に配置されている。焦点検出用の焦点検出画素313、314が、撮像画素310の青B画素と緑G画素が配置されるべき列に配置されているのは、焦点検出画素の位置における撮像用の画像信号を求めるための補間処理において補間誤差が生じた場合に、人間の視覚特性上、赤画素の補間誤差に比較して青画素の補間誤差が目立たないためである。
撮像画素310の光電変換部11は、マイクロレンズ10によって最も明るい交換レンズの射出瞳径(例えばF1.0)を通過する光束をすべて受光するような形状に設計される。また、焦点検出画素313、314の光電変換部13、14は、マイクロレンズ10によって交換レンズの射出瞳の一対の所定の領域を通過する光束をそれぞれ受光するような形状に設計される。
図8は撮像画素310の断面図である。撮像画素310では撮像用の光電変換部11の前方にマイクロレンズ10が配置され、マイクロレンズ10により光電変換部11の形状が前方に投影される。光電変換部11は半導体回路基板29上に形成される。なお、不図示の色フィルターはマイクロレンズ10と光電変換部11の中間に配置される。
図9(a)は焦点検出画素313の断面図である。画面中央の焦点検出エリア101に配置された焦点検出画素313において、光電変換部13の前方にマイクロレンズ10が配置され、マイクロレンズ10により光電変換部13の形状が前方に投影される。光電変換部13は半導体回路基板29上に形成されるとともに、その上にマイクロレンズ10が半導体イメージセンサーの製造工程により一体的かつ固定的に形成される。なお、画面上下の焦点検出エリア102、103に配置された焦点検出画素313の断面構造についても、図9(a)に示す断面構造と同様である。
図9(b)は焦点検出画素314の断面図である。画面中央の焦点検出エリア101に配置された焦点検出画素314において、光電変換部14の前方にマイクロレンズ10が配置され、マイクロレンズ10により光電変換部14の形状が前方に投影される。光電変換部14は半導体回路基板29上に形成されるとともに、その上にマイクロレンズ10が半導体イメージセンサーの製造工程により一体的かつ固定的に形成される。なお、画面上下の焦点検出エリア102、103に配置された焦点検出画素314の断面構造についても、図9(b)に示す断面構造と同様である。
図10は、マイクロレンズを用いた瞳分割型位相差検出方式の焦点検出光学系の構成を示す。なお、焦点検出画素の部分は拡大して示す。図において、90は、交換レンズ202(図1参照)の予定結像面に配置されたマイクロレンズから前方dの距離に設定された射出瞳である。この距離dは、マイクロレンズの曲率、屈折率、マイクロレンズと光電変換部との間の距離などに応じて決まる距離であって、この明細書では測距瞳距離と呼ぶ。91は交換レンズの光軸、10はマイクロレンズ、11,13、14は光電変換部、310は撮像画素、313、314は焦点検出画素、71は撮影光束、73、74は焦点検出光束である。
95は、マイクロレンズ10により投影された光電変換部11の領域である。また、93は、マイクロレンズ10により投影された光電変換部13の領域であり、この明細書では測距瞳と呼ぶ。同様に、94は、マイクロレンズ10b、10dにより投影された光電変換部14の領域であり、この明細書では測距瞳と呼ぶ。図10では、説明を解りやすくするために93,94、95楕円形の領域で示しているが、実際には光電変換部の形状が拡大投影された形状になる。
図10では、撮影光軸に隣接する4つの画素(焦点検出画素313、314と2の撮像画素310)を模式的に例示しているが、焦点検出エリア101のその他の焦点検出画素および撮像画素においても、また画面周辺部の焦点検出エリア102、103の焦点検出画素および撮像画素においても、各光電変換部はそれぞれ対応した領域95および測距瞳93、94から各マイクロレンズに到来する光束を受光するように構成されている。焦点検出画素の配列方向は一対の測距瞳の並び方向、すなわち一対の光電変換部の並び方向と一致させる。
マイクロレンズ10は交換レンズ202(図1参照)の予定結像面近傍に配置されており、マイクロレンズ10によりその背後に配置された光電変換部11,13、14の形状がマイクロレンズ10から測距瞳距離dだけ離間した射出瞳90上に投影され、その投影形状は領域95および測距瞳93,94を形成する。すなわち、焦点検出画素においては投影距離dにある射出瞳90上で各焦点検出画素の光電変換部の投影形状(測距瞳93,94)が一致するように、各焦点検出画素におけるマイクロレンズと光電変換部の相対的位置関係が定められ、それにより各焦点検出画素における光電変換部の投影方向が決定されている。
光電変換部13は測距瞳93を通過し、焦点検出画素313のマイクロレンズ10に向う光束73によりマイクロレンズ10上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。また、光電変換部14は測距瞳94を通過し、焦点検出画素314のマイクロレンズ10に向う光束74によりマイクロレンズ10上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。同様に、光電変換部11は領域95を通過し、撮像画素のマイクロレンズ10に向う光束92によりマイクロレンズ10上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。
上述した2種類の焦点検出画素を直線状に多数配置し、各画素の光電変換部の出力を測距瞳93および測距瞳94に対応した出力グループにまとめることによって、測距瞳93と測距瞳94をそれぞれ通過する焦点検出用光束が画素列上に形成する一対の像の強度分布に関する情報が得られる。この情報に対して後述する像ズレ検出演算処理(相関演算処理、位相差検出処理)を施すことによって、いわゆる瞳分割型位相差検出方式で一対の像の像ズレ量が検出される。さらに、像ズレ量に一対の測距瞳の重心間隔に応じた変換演算を行うことによって、予定結像面に対する現在の結像面(予定結像面上のマイクロレンズアレイの位置に対応した焦点検出位置における結像面)の偏差(デフォーカス量)が算出される。
図11は、一実施の形態のデジタルスチルカメラ(撮像装置)の撮像動作を示すフローチャートである。ボディ駆動制御装置214は、ステップ100でカメラの電源がオンされると、ステップ110以降の撮像動作を開始する。ステップ110において撮像画素のデータを間引き読み出し、電子ビューファインダーに表示させる。続くステップ120では焦点検出画素列から一対の像に対応した一対の像データを読み出す。なお、焦点検出エリアは、撮影者が焦点検出エリア選択部材(不図示)を用いて焦点検出エリア101〜103の内のいずれかを予め選択しているものとする。
ステップ130では読み出された一対の像データ(焦点検出信号)に基づいて後述する像ズレ検出演算処理(相関演算処理)を行い、像ズレ量を演算してデフォーカス量に変換する。ステップ140で合焦近傍か否か、すなわち算出されたデフォーカス量の絶対値が所定値以内であるか否かを調べる。合焦近傍でないと判定された場合はステップ150へ進み、デフォーカス量をレンズ駆動制御装置206へ送信し、交換レンズ202のフォーカシングレンズ210を合焦位置に駆動させる。その後、ステップ110へ戻って上述した動作を繰り返す。
なお、焦点検出不能な場合もこのステップに分岐し、レンズ駆動制御装置206へスキャン駆動命令を送信し、交換レンズ202のフォーカシングレンズ210を無限から至近までの間でスキャン駆動させる。その後、ステップ110へ戻って上述した動作を繰り返す。
ステップ140で合焦近傍であると判定された場合はステップ160へ進み、シャッターボタン(不図示)の操作によりシャッターレリーズがなされたか否かを判別する。シャッターレリーズがなされていないと判定された場合はステップ110へ戻り、上述した動作を繰り返す。一方、シャッターレリーズがなされたと判定された場合はステップ170へ進み、レンズ駆動制御装置206へ絞り調整命令を送信し、交換レンズ202の絞り値を制御F値(撮影者または自動により設定されたF値)にする。絞り制御が終了した時点で、撮像素子212に撮像動作を行わせ、撮像素子212の撮像画素310およびすべての焦点検出画素313,314から画像データを読み出す。
ステップ180において、焦点検出画素列の各画素位置の画素データを焦点検出画素の周囲の撮像画素のデータに基づいて画素補間する。続くステップ190では、撮像画素のデータおよび補間されたデータからなる画像データをメモリーカード219に記憶し、ステップ110へ戻って上述した動作を繰り返す。
図11のステップ130における像ズレ検出演算処理(相関演算処理)の詳細について以下説明する。焦点検出画素が検出する一対の像は、測距瞳がレンズの絞り開口によりけられて光量バランスが崩れている可能性があるので、光量バランスに対して像ズレ検出精度を維持できるタイプの相関演算を施す。
焦点検出画素列から読み出された一対のデータ列(A11〜A1M、A21〜A2M:Mはデータ数)に対し、上述したような光量バランスに対して像ズレ検出精度を維持できるタイプの相関演算式を用い、相関量C(k)を演算する。
C(k)=Σ|A1n・A2n+1+k−A2n+k・A1n+1| ・・・(1)
(1)式において、Σ演算はnについて累積され、nのとる範囲は像ずらし量kに応じてA1n、A1n+1、A2n+k、A2n+1+kのデータが存在する範囲に限定される。像ずらし量kは整数であり、データ列のデータ間隔を単位とした相対的シフト量である。
(1)式の演算結果は、図12(a)に示すように、一対のデータの相関が高いシフト量(図12(a)ではk=kj=2)において相関量C(k)が極小(小さいほど相関度が高い)になる。
(2)式〜(5)式による3点内挿の手法を用いて、連続的な相関量に対する極小値C(x)を与えるシフト量xを求める。
x=kj+D/SLOP ・・・(2),
C(x)= C(kj)−|D| ・・・(3),
D={C(kj-1)−C(kj+1)}/2 ・・・(4),
SLOP=MAX{C(kj+1)−C(kj),C(kj-1)−C(kj)} ・・・(5)
(2)式で算出されたずらし量xの信頼性があるかどうかは次のようにして判定する。図12(b)に示すように、一対のデータの相関度が低い場合は、内挿された相関量の極小値C(x)の値が大きくなる。したがって、C(x)が所定のしきい値以上の場合は算出されたずらし量の信頼性が低いと判定し、算出されたずらし量xをキャンセルする。あるいは、C(x)をデータのコントラストで規格化するために、コントラストに比例した値となるSLOPでC(x)を除した値が所定値以上の場合は、算出されたずらし量の信頼性が低いと判定し、算出されたずらし量xをキャンセルする。あるいはまた、コントラストに比例した値となるSLOPが所定値以下の場合は、被写体が低コントラストであり、算出されたずらし量の信頼性が低いと判定し、算出されたずらし量xをキャンセルする。図12(c)に示すように、一対のデータの相関度が低く、シフト範囲kmin〜kmaxの間で相関量C(k)の落ち込みがない場合は、極小値C(x)を求めることができず、このような場合は焦点検出不能と判定する。
なお、相関演算式としては上記(1)式に限定されず、光量バランスに対して像ズレ検出精度を維持できるタイプの相関演算式であればどのような演算式を用いてもよい。
算出されたずらし量xの信頼性があると判定された場合は、次式により像ズレ量shftに換算される。
shft=PY・x ・・・(6)
(6)式において、PYは検出ピッチである。(6)式で算出された像ズレ量に所定の変換係数kdを乗じてデフォーカス量defへ変換する。
def=kd・shft ・・・(7)
図13、図14を参照して図11のステップ180における焦点検出画素位置の画像データの補間演算について説明する。なお、以下の説明ではある焦点検出画素に注目して補間演算を説明するが、同様な補間演算をすべての焦点検出画素位置の画像データの算出に適用する。
図13は、図3に示す撮像素子212の中の焦点検出画素(斜線部)を含む一部の領域、すなわち画素単位で10行5列の領域を抜き出して拡大して示す。図において、撮像画素から出力されるデータをB11〜G105(Bは青画素データを、Gは緑画素データを、Rは赤画素データをそれぞれ表し、添え字は行番号と列番号を表す)とし、焦点検出画素から出力される3対のデータを上から順にA1〜A6とする。また、図中の焦点検出画素位置にベイヤー配列にしたがって撮像画素が配置されているとした仮定した場合に、各仮想的な撮像画素のデータを図の上から順にG23a、B33a、B53a、G63a、G83a、B93aとする。これらの仮想的な撮像画像データは下記に示す補間演算により求められる。
なお、以下では図13の中央の一対の焦点検出画素(図13の上から3番目と4番目の焦点検出画素)の撮像画像データB53a、G63aを補間演算により求める例を示すが、他の焦点検出画素位置に撮像画素が配置されていると仮定した場合の撮像画像データについても、同様な補間演算手順により求めることができる。
図11のステップ170から図14のステップ181へ進み、焦点検出画素周辺の撮像画素データに基づき色ごとに画像の連続性の高い方向の判定を行う。
緑色に対する垂直方向評価値Sgvは、補間すべき撮像画素データの近傍において、垂直方向に離れた緑色の画素データの差の絶対値を積算し、積算値を所定の規格化定数kgvで割った値である。すなわち、
Sgv=(|G52−G72|+|G54−G74|)/kgv ・・・(8)
なお、規格化定数kgv(および後述の規格化定数)は積算個数、差分を取る画素データ間の距離、色などに応じて定められた値であり、積算値の値が積算個数、差分する画素間の距離、色などに応じて変動しないように規格化するための定数である。
同様にして緑色に対する水平方向評価値Sgh、右上がり斜め45度方向評価値Sgc、左上がり斜め45度方向評価値Sgdが求まる。
Sgh=(|G52−G54|+|G72−G74|)/kgh,
Sgc=|G72−G54|/kgc,
Sgd=|G52−G74|/kgd ・・・(9)
青色に対する垂直方向評価値Sbv、水平方向評価値Sbh、右上がり斜め45度方向評価値Sbc、左上がり斜め45度方向評価値Sbdが求まる。
Sbv=(|B31−B51|+|B51−B71|+|B35−B55|+|B55−B75|)/kbv,
Sbh=(|B31−B35|+|B51−B55|+|B71−B75|)/kbh,
Sbc=|B71−B35|/kbc,
Sbd=|B31−B75|/kbd ・・・(10)
各色の連続性の高い方向の判定は次のようにして行われる。緑色の場合、評価値Sgv、Sgh、Sgc、Sgdの中で最も小さい評価値に対応する方向を連続性の高い方向と判定する。ただし、最も小さい評価値が所定のしきい値以上である場合は、方向性がないと判定する。同様に、評価値Sbv、Sbh、Sbc、Sbdに基づいて青色の連続性が高い方向が判定される。
ステップ182では、各色の方向性判定結果に基づいてG63a、B53aに対応する第1補間画素データが次のように求められる。
G63a=G43・・・垂直方向に連続性あり,
G63a=(G61+G65)/2・・・水平方向に連続性あり,
G63a=(G72+G54)/2・・・右上がり45度方向に連続性あり,
G63a=(G52+G74)/2・・・左上がり45度方向に連続性あり,
G63a=(G52+G72+G54+G74)/4・・・連続性なし ・・・(11)
B53a=B73・・・垂直方向に連続性あり,
B53a=(B51+B55)/2・・・水平方向に連続性あり,
B53a=(B71+B35)/2・・・右上がり45度方向に連続性あり,
B53a=(B31+B75)/2・・・左上がり45度方向に連続性あり,
B53a=(B31+B51+B71+B73+B35+B55+B75)/7・・・連続性なし ・・・(12)
以上説明したように、ステップ182では画像の連続性を前提にして第1補間画素データを4つの方向に対して焦点検出画素の周辺の撮像画素のデータから補間することが可能になり、良好な補間結果が得られる。
ステップ183において、焦点検出画素配列ライン上に線像が存在するか否か判定する。これは、ステップ182で求めた第1補間画素データは、焦点検出画素配列ライン(図13において3列目)を挟む撮像画素(図13において3列目を除く撮像画素)のデータに基づく画像の連続性を前提にして求めたデータであるから、焦点検出画素配列ライン上に線像が存在した場合には正確な補間画素データが得られないからである。
上述した線像判定は、焦点検出画素配列ライン上に存在する撮像画素のデータ(図13において3列目の撮像画素のデータB13、G43、B73、G103、以下では第1のデータと称することがある)と、焦点検出画素配列ラインを挟む撮像画素のデータ(図13において3列目を除く青色と緑色の撮像画素データB11、G21、・・、B95、G105、以下では第2のデータと称することがある)との比較に基づいて行われ、以下の条件1、2をすべて満たす場合に焦点検出画素配列ライン上に線像ありと判定される。
条件1:|B13−B73|および|G43−G103|が両方とも所定のしきい値以下、
条件2:|(B13+B73+G43+G103)−(B11+B31+B51+B71+B91+B15+B35+B55+B75+B95+G12+G32+G52+G72+G92+G14+G34+G54+G74+G94)/5|が所定のしきい値以上 ・・・(13)
ステップ184で線像の有無の判定結果により分岐する。線像がないと判定された場合はステップ185へ進み、第1補間画素データを最終的な補間画素データとし、その後図11のステップ190へ進む。一方、線像ありと判定された場合はステップ186へ進み、焦点検出画素を焦点検出画素の配列方向において挟む2つの撮像画素、換言すれば焦点検出画素配列ライン上にあって焦点検出画素を挟む2つの撮像画素のデータ(第1のデータ)に基づいて最終的な補間画素データを求める。
G63a=G43・k1+G103・k2,
B53a=B13・k2+B73・k1 ・・・(14)
なお、k1、k2は画素間の距離に応じて決まる加重係数であって、k1+k2=1である。その後、図11のステップ190へ進む。
以上説明したように、図3に示す一実施の形態の撮像素子212では、焦点検出画素配列の間に撮像画素を配置しているので、これらの撮像画素のデータに基づいて焦点検出画素配列ライン上に線像が重畳しているか否かを正確に判定することが可能になり、線像が重畳していると判定された場合には、焦点検出画素配列の間に配置された撮像画素のデータ(第1のデータ)に基づいて高精度な補間画素データを算出することができる。
また、一対の焦点検出画素の間に緑画素と青画素が交互に配置されるため、焦点検出画素による一対の像の検出ピッチは3画素ピッチとなり、連続的に焦点検出画素を配置した場合の検出ピッチ(2画素ピッチ、特許文献1の図3参照)より1画素ピッチしか増加せず、1画素おきに焦点検出画素を配置した場合の検出ピッチ(4画素ピッチ、特許文献2の図6参照)より減少させることができるので、焦点検出精度(像ズレ量の検出精度)の低下を最小限に抑えることができる。
《発明の他の実施の形態および変形例》
上述した一実施の形態では、焦点検出画素の配列ライン上に線像ありと判定された場合に、第1のデータに基づいて最終的な補間画素データを求める例を示したが、焦点検出画素データを使用することでさらに高精度な補間が期待できる。
図13において、補間画素データB53a、G63a(図中の3列目の上から3番目と4番目の焦点検出画素の補間による画像データ)の位置に対応した焦点検出画素のデータをA3,A4とすると、焦点検出画素データと撮像画素データとの間に以下の式が略成り立つ。なお、図13には第1、第2、第5、第6番目の焦点検出画素のデータもA1、A2、A5、A6と示した。
(A3+A4)・ka=G43・kg+(R62+R64)・kr/2+B53a・kb,
(A3+A4)・ka=G63a・kg+(R62+R64)・kr/2+B73・kb ・・・(15)
(15)式において、係数ka、kg、kr、kbは予め白色およびその他の色の光源の一様照明状態において、焦点検出画素の一対のデータA3とA4の和と3色の撮像画素のデータの線型和が略等しくなるように実験的に求めたものである。
(15)式では線像ありと判定された場合の補間演算であるから、できる限り焦点検出画素の配列ライン上にある撮像画素のデータを使用したいが、赤R画素については焦点検出画素の配列ライン上にないため、近くの赤R画素のデータを用いる。すなわち、赤R画素については、焦点検出画素の配列を挟む撮像画素のデータ(第2のデータ)が用いられる。
(15)式を変形すれば、次式により補間画素データB53a、G63aを求めることができる。
B53a={(A3+A4)・ka−G43・kg−(R62+R64)・kr/2}/kb,
G63a={(A3+A4)・ka−B73・kb−(R62+R64)・kr/2}/kg ・・・(16)
図3に示す撮像素子212では、焦点検出画素313、314がひとつの画素内にひとつの光電変換部を備えた例を示したが、ひとつの画素内に一対の光電変換部を備えるようにしてもよい。図15(a)は、図3の撮像素子212に対応した変形例の撮像素子212Aの部分拡大図である。この撮像素子212Aでは、焦点検出画素315が撮像画素2つ分の画素サイズを有する。換言すれば、1つの焦点検出画素315が撮像画素310の2つ分のスペースに形成されている。そして、1つの焦点検出画素315内に一対の光電変換部を備えている。図に示す焦点検出画素315は、図3に示す焦点検出画素313と焦点検出画素314のペアに相当した機能を果たす。
図15(b)に示すように撮像画素310と焦点検出画素315の2個の画素が直線上に連続して配列されて基本配列が構成され、この基本配列が直線上に連続して配列されて焦点検出画素配列が構成される。すなわち、一対の光電変換部を有する焦点検出画素315の間に撮像画素310が1個挟まった配列になっている。
図16(a)は、図3の撮像素子212に対応した他の変形例の撮像素子212Bの部分拡大図である。この撮像素子212Bでは、1つの焦点検出画素316が撮像画素310の4つ分のスペースに形成されている。そして、1つの焦点検出画素316内に一対の光電変換部を備えている。この焦点検出画素316は、図3に示す焦点検出画素313と焦点検出画素314のペアに相当した機能を果たす。
図16(b)に示すように2つの撮像画素310と1つの焦点検出画素316の3個の画素が直線上に連続して配列されて基本配列が構成され、この基本配列が直線上に連続して配列されて焦点検出画素配列が構成される。すなわち、一対の光電変換部を有する焦点検出画素316の間に撮像画素310が2個挟まった配列になっており、焦点検出画素316の配列ラインは撮像画素310の2列分のラインとなっている。
撮像素子における焦点検出エリアの配置は図2に限定されることはなく、対角線方向や、その他の位置に水平方向および垂直方向に焦点検出エリアを配置することも可能である。
図17(a)は、図3の撮像素子212に対応した他の変形例の撮像素子212Cの部分拡大図である。この撮像素子212Cでは、一対の焦点検出画素317、318が、2次元正方配列された撮像画素310の中で斜め方向(緑画素が配列される方向)に配列される。これらの焦点検出画素317、318の画素サイズは撮像画素310の画素サイズと同じである。焦点検出画素317、318は、図3に示す焦点検出画素313と焦点検出画素314のペアに相当した機能を果たす。
図17(b)に示すように撮像画素310と一対の焦点検出画素317,318の3個の画素が直線上に連続して配列されて基本配列が構成され、この基本配列が直線上に連続して配列されて焦点検出画素配列が構成される。すなわち、一対の焦点検出画素317,318の間に撮像画素310が1個挟まった配列になっている。
図15〜図17に示す変形例の撮像素子212A〜212Cにおいても、焦点検出画素の間に配置された撮像画素のデータに基づいて、焦点検出画素配列ライン上に重畳する線像の存在を的確に判定できるとともに、焦点検出画素の検出ピッチが大幅に増加しないので、焦点検出精度の低下を抑えることができるという本発明の利点を備えている。
さらに、図17に示す変形例の撮像素子212Cでは、ベイヤー配列において最も高密度に配置される緑画素の位置のみに焦点検出画素が配置されているので、線像の判定および補間画素データの算出の精度が向上すると同時に、補間演算も簡易になる。例えば線像の判定は、焦点検出画素の配列を挟む緑画素の斜め配列のデータ平均値と、焦点検出画素配列ライン上に配置された緑画素のデータ平均値とを比較することによって行うことができる。また、補間画素データは、焦点検出画素を焦点検出画素の配列方向に挟む2つの緑画素のデータ、つまり焦点検出画素配列ラインを挟む両隣の撮像画素配列ライン上の2つの緑画素のデータを加重加算平均することによって算出することができる。
また、上述した一実施の形態の図5に示す焦点検出画素313、314では、光電変換部の形状を矩形にした例を示したが、焦点検出画素の光電変換部の形状はこれらに限定されず、他の形状であってもよい。例えば焦点検出画素の光電変換部の形状を半円形や楕円や多角形にすることも可能である。
さらに、図3に示す撮像素子212では、撮像画素と焦点検出画素を稠密正方格子配列に配置した例を示したが、稠密六方格子配列としてもよい。
上述した一実施の形態では、マイクロレンズを用いた瞳分割方式による焦点検出動作を説明したが、本発明はこのような方式の焦点検出に限定されず、特開2008−15157号公報に開示された偏光素子による瞳分割型位相差検出方式の焦点検出装置にも適用可能である。
また、図1に示す一実施の形態において、撮像素子212の前面に赤外カットフィルター、光学的ローパスフィルターを配置することができる。光学的ローパスフィルターのローパス効果を焦点検出画素配列の方向に対してその直交方向より強めることによって、焦点検出画素配列の間に撮像画素が配置され、焦点検出のための像の検出ピッチが粗くなったことの副作用を緩和することができる。
上述した一実施の形態の撮像素子では、撮像画素がベイヤー配列の色フィルターを備えた例を示したが、色フィルターの構成や配列はこれに限定されることはなく、補色フィルター(緑:G、イエロー:Ye、マゼンタ:Mg,シアン:Cy)の配列やベイヤー配列以外の配列にも本発明を適用することができる。
なお、撮像装置としては、上述したようなカメラボディに交換レンズが装着される構成のデジタルスチルカメラやフィルムスチルカメラに限定されない。例えばレンズ一体型のデジタルスチルカメラ、フィルムスチルカメラ、あるいはビデオカメラにも本発明を適用することができる。さらには、携帯電話などに内蔵される小型カメラモジュール、監視カメラやロボット用の視覚認識装置、車載カメラなどにも適用できる。
なお、上述した実施の形態とそれらの変形例において、実施の形態と変形例とのあらゆる組み合わせが可能である。
上述した実施の形態とその変形例によれば以下のような作用効果を奏することができる。まず、図3、図15および図17により説明したように、結像光学系による像を撮像する撮像画素310であって、異なる分光感度特性を有する複数種類の撮像画素310を所定の配置規則にしたがって二次元状に配列するとともに、結像光学系を通過した一対の光束が形成する一対の像に対応する一対のデータを生成する焦点検出画素313,314,315,317,318を複数個、撮像画素310の配列中に一次元状に配列した撮像素子212,212A,212Cであって、焦点検出画素の配列は、撮像画素1列分の領域に、一対のデータを生成する焦点検出画素の間に1個の撮像画素を挟んで形成されるようにしたので、焦点検出画素の間に配置された撮像画素のデータに基づいて焦点検出画素配列上に線像が重畳しているか否かを正確に判定することが可能になり、この判定により線像が重畳していると判定された場合には、焦点検出画素の間に配置された撮像画素のデータに基づいて高精度な補間画素データを算出することができる。さらに、一対のデータを生成する焦点検出画素の間に1個の撮像画素を配置しているので、この撮像素子の焦点検出画素出力に基づく結像光学系の焦点検出においても、焦点検出性能の低下を最小限に抑制することができる。
また、図16により説明したように、結像光学系による像を撮像する撮像画素310であって、異なる分光感度特性を有する複数種類の撮像画素310を所定の配置規則にしたがって二次元状に配列するとともに、結像光学系を通過した一対の光束が形成する一対の像に対応する一対のデータを生成する焦点検出画素316を複数個、撮像画素310の配列中に一次元状に配列した撮像素子212Bであって、1つの焦点検出画素316は、4つの撮像画素310が正方配列された領域とほぼ同じ大きさの領域に形成され、焦点検出画素316の配列は、撮像画素2列分の領域に、焦点検出画素316の間に2つの撮像画素310を挟んで形成されるようにしたので、焦点検出画素の間に配置された撮像画素のデータに基づいて焦点検出画素配列上に線像が重畳しているか否かを正確に判定することが可能になり、この判定により線像が重畳していると判定された場合には、焦点検出画素の間に配置された撮像画素のデータに基づいて高精度な補間画素データを算出することができる。さらに、一対のデータを生成する焦点検出画素の間に実質的に1個の撮像画素を配置しているので、この撮像素子の焦点検出画素出力に基づく結像光学系の焦点検出においても、焦点検出性能の低下を最小限に抑制することができる。
また、一実施の形態によれば、焦点検出画素の間に配置された撮像画素が生成するデータと、焦点検出画素の配列を挟む撮像画素が生成するデータとを比較して、焦点検出画素の配列上に線像が存在するか否かを判定し、焦点検出画素の位置に所定の配置規則にしたがって撮像画素を配置した場合に当該撮像画素が生成するデータを、線像判定結果に応じて焦点検出画素の間に配置された撮像画素が生成するデータと、焦点検出画素の配列を挟む撮像画素が生成するデータとに基づいて補間するようにしたので、焦点検出画素の間に配置された撮像画素のデータに基づいて焦点検出画素配列上に線像が重畳しているか否かを正確に判定することが可能になり、この判定により線像が重畳していると判定された場合には、焦点検出画素の間に配置された撮像画素のデータに基づいて高精度な補間画素データを算出することができる。
さらに、一実施の形態によれば、焦点検出画素の配列上に線像が存在すると判定された場合は、焦点検出画素の間に配置された撮像画素が生成するデータに基づいて補間を行うようにしたので、高精度な補間画素データを算出することができる。
さらにまた、一実施の形態によれば、焦点検出画素の配列上に線像が存在すると判定された場合は、焦点検出画素が生成するデータと、焦点検出画素の周辺の撮像画素が生成するデータとに基づいて補間を行うようにしたので、さらに高精度な補間画素データを算出することができる。
一実施の形態のカメラの構成を示すカメラの横断面図 交換レンズの撮影画面上における焦点検出位置を示す図 撮像素子の詳細な構成を示す正面図 撮像画素の構成を示す正面図 焦点検出画素の構成を示す正面図 撮像画素の分光感度特性を示す図 焦点検出画素の分光感度特性を示す図 撮像画素の構造を示す横断面図 焦点検出画素の構造を示す横断面図 マイクロレンズを用いた瞳分割型位相差検出方式の焦点検出光学系の構成を示す図 一実施の形態のデジタルスチルカメラ(撮像装置)の撮像動作を示すフローチャート 焦点検出結果の信頼性を説明するための図 図3に示す撮像素子の中の焦点検出画素(斜線部)を含む一部の領域を拡大して示す図 一実施の形態の線像判定と補間処理を示すフローチャート 図3の撮像素子に対応した変形例の撮像素子の部分拡大図 図3の撮像素子に対応した他の変形例の撮像素子の部分拡大図 図3の撮像素子に対応した他の変形例の撮像素子の部分拡大図
符号の説明
201;カメラ、202;カメラボディ、203;交換レンズ、212,212A〜212C;撮像素子、214;ボディ駆動制御装置、310;撮像画素、313,314,315,316,317,318;焦点検出画素

Claims (5)

  1. 赤、緑及び青の分光感度特性をそれぞれ有するR、G及びBの撮像画素を有し、ベイヤー配列に従い第1及び第2の方向に2次元状に配列され、結像光学系による像を撮像して撮像データを生成する撮像画素と、
    前記撮像画素の配列中に配置され、前記結像光学系を通過した一対の光束のうちの一方を受光する第1の焦点検出画素と他方を受光する第2の焦点検出画素とを有し、互いに隣接する第1及び第2の焦点検出画素からなる焦点検出画素対が複数対、少なくとも前記第1の方向に配列され、前記一対の光束による一対の像に対応する一対のデータを生成する焦点検出画素と、を備え、
    前記焦点検出画素は、前記撮像画素と同じ大きさであり、
    前記焦点検出画素対の両隣には前記Gの撮像画素と、前記Rの撮像画素及び前記Bの撮像画素の一方とがそれぞれ位置するように互いに隣接する前記焦点検出画素対の間に1個の前記撮像画素が配置されることを特徴とする撮像素子。
  2. 請求項1に記載の撮像素子と、
    前記第1及び第2の焦点検出画素の各々の位置における撮像データを補間演算によって、算出する補間手段と、を備え、
    前記補間手段は、前記焦点検出画素対のうちの第1の焦点検出画素の位置における撮像データを、前記焦点検出画素対のうちの第2の焦点検出画素に対して前記第1の方向に隣接する第1の隣接撮像画素の撮像データを少なくとも用いる補間演算によって、算出すると共に、前記焦点検出画素対のうちの第2の焦点検出画素の位置における撮像データを、前記焦点検出画素対のうちの第1の焦点検出画素に対して前記第1の方向に隣接する第2の隣接撮像画素の撮像データを少なくとも用いる補間演算によって、算出することを特徴とする撮像装置。
  3. 赤、緑及び青の分光感度特性をそれぞれ有するR、G及びBの撮像画素を有し、ベイヤー配列に従い第1及び第2の方向に2次元状に配列され、結像光学系による像を撮像して撮像データを生成する撮像画素と、前記撮像画素の配列中に配置され、前記結像光学系を通過した一対の光束のうちの一方を受光する第1の焦点検出画素と他方を受光する第2の焦点検出画素とを有し、互いに隣接する第1及び第2の焦点検出画素からなる焦点検出画素対が複数対、少なくとも前記第1の方向に配列され、前記一対の光束による一対の像に対応する一対のデータを生成する焦点検出画素と、を有する撮像素子と、
    前記第1及び第2の焦点検出画素の各々の位置における撮像データを補間演算によって算出する補間手段と、を備え、
    前記焦点検出画素は、前記撮像画素と同じ大きさであり、
    前記焦点検出画素対の両隣には前記Gの撮像画素と、前記Rの撮像画素及び前記Bの撮像画素の一方とがそれぞれ位置するように互いに隣接する前記焦点検出画素対の間に1個の前記撮像画素が配置され、
    前記補間手段は、前記焦点検出画素対のうちの第1の焦点検出画素の位置における撮像データを、前記焦点検出画素対のうちの第2の焦点検出画素に対して前記第1の方向に隣接する第1の隣接撮像画素の撮像データと、当該第1の焦点検出画素の周囲に位置する、前記第1の隣接撮像画素と同一の分光感度を有する第1の複数の周囲撮像画素の撮像データとに基づく補間演算によって、算出すると共に、前記焦点検出画素対のうちの第2の焦点検出画素の位置における撮像データを、前記焦点検出画素対のうちの第1の焦点検出画素に対して前記第1の方向に隣接する第2の隣接撮像画素の撮像データと、当該第2の焦点検出画素の周囲に位置する、前記第2の隣接撮像画素と同一の分光感度を有する第2の複数の周囲撮像画素の撮像データとに基づく補間演算によって、算出することを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項3に記載の撮像装置において、
    前記第1及び第2の隣接撮像画素の撮像データと前記第1及び第2の複数の周囲撮像画素の撮像データとを比較して、前記第1の方向の線像が前記焦点検出画素上に存在するか否かを判定する線像判定手段を更に備え、
    前記補間手段は、前記線像判定手段の判定結果に応じて、前記第1の隣接撮像画素の撮像データと前記第1の複数の周囲撮像画素の撮像データとに基づく補間演算処理と、前記第2の隣接撮像画素の撮像データと前記第2の複数の周囲撮像画素の撮像データとに基づく補間演算処理とをそれぞれ変更することを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項4に記載の撮像装置において、
    前記線像判定手段は、前記第1及び第2の隣接撮像画素の撮像データと前記第1及び第2の複数の周囲撮像画素の撮像データとの比較に加えて、複数の前記第1の隣接撮像画素の撮像データの比較と複数の前記第2の隣接撮像画素の撮像データの比較とに基づき前記線像の存否を判定することを特徴とする撮像装置。
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