JP2010066494A - 固体撮像素子及びデジタルカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】画像の検出精度を落とさずに焦点検出の性能を向上できる固体撮像素子、及びこのような固体撮像素子を備えたデジタルカメラを提供すること。
【解決手段】固体撮像素子の受光面を、複数の画素群を2次元に配することで構成する。各画素群は、9つの画素を正方形状に配列して構成する。この正方形状に配列した画素のうち、一方の対角線の両端位置には画素Bを配置し、他方の対角線の両端位置には画素Rを配置する。さらに、中央の位置には画素Gを配置する。また、画素Gを挟むようにして垂直方向及び水平方向に隣接するように画素T_b、T_t、T_l、T_rを配置する。このような構成において、画素R、G、Bによってカラー画像を検出し、画素T_b、T_t、T_l、T_rによって位相差を検出する。
【選択図】図1
【解決手段】固体撮像素子の受光面を、複数の画素群を2次元に配することで構成する。各画素群は、9つの画素を正方形状に配列して構成する。この正方形状に配列した画素のうち、一方の対角線の両端位置には画素Bを配置し、他方の対角線の両端位置には画素Rを配置する。さらに、中央の位置には画素Gを配置する。また、画素Gを挟むようにして垂直方向及び水平方向に隣接するように画素T_b、T_t、T_l、T_rを配置する。このような構成において、画素R、G、Bによってカラー画像を検出し、画素T_b、T_t、T_l、T_rによって位相差を検出する。
【選択図】図1
Description
本発明は、固体撮像素子及び固体撮像素子を備えるデジタルカメラに関する。
被写体の像を電気信号として取り込む固体撮像素子を利用して、被写体像を電子的に撮像することができる撮像装置に関して種々の提案がなされている。
例えば、固体撮像素子を撮像装置のオートフォーカス(以下、AFと称する)に利用する方式の1つとして、所謂「山登り方式」を採用した撮像装置に関する提案がなされている。この山登り方式は、固体撮像素子で撮像した被写体像のコントラストが最大となる撮像レンズ位置を探索する方式である。
また、固体撮像素子をAFに利用する別の方式として、所謂「位相差検出方式」がある。この位相差検出方式は、対をなす固体撮像素子によって被写体像を撮像し、それぞれの固体撮像素子で得られる被写体像のずれ(位相差)から、撮像レンズの焦点ずれ量を算出する方式である。この位相差検出方式に関して、特許文献1では微小レンズ群とこの微小レンズ群と対となる受光素子群とを用いて位相差検出を行っている。即ち、特許文献1においては、撮像レンズを通過した光束を微小レンズ群によって瞳分割し、微小レンズ群によって瞳分割された光束を受光素子群で受光して位相差を検出している。また、特許文献2等においては、特許文献1に記載されているような受光素子群を、画像を得るための固体撮像素子上に形成することで、位相差検出方式の焦点検出と画像の検出の両方を1つの固体撮像素子上で実現できるようにしている。
米国特許第4410804号明細書
特許第4007713号公報
ここで、特許文献2等において提案されている手法では、位相差検出方式用の受光素子群を配置するためのエリアと画像検出用の受光素子群を配置するためのエリアとに1つの固体撮像素子を分けている。この場合、位相差検出方式用の受光素子群を配置するためのエリアでは画像検出を行うことができないため、その分だけ画像の検出精度が落ちてしまう。なお、位相差検出方式用の受光素子の部分の画像については周囲の受光素子で検出される画像によって補間することもできる。しかしながら、この場合には、焦点検出の性能を上げることを目的として位相差検出方式用の受光素子群を増やす、即ち位相差検出方式用の受光素子群を配置するためのエリアを広げると補間の精度がより低下し、また位相差検出方式用の受光素子群を配置するためのエリアを広げた分だけ画像検出用の受光素子群を配置するためのエリアを狭くする必要がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、画像の検出精度を落とさずに焦点検出の性能を向上できる固体撮像素子、及びこのような固体撮像素子を備えたデジタルカメラを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様の固体撮像素子は、光量に応じた信号電荷を生成する光電変換素子を含む9つの画素を正方形状に配列した画素群を単位とし、該画素群を2次元に配列した受光面を有する固体撮像素子であって、前記各画素群における前記正方形の一方の対角線の両端位置に配置され、受光面側に第1の帯域を透過させるフィルタが貼付された2つの第1の画素と、前記各画素群における前記正方形の他方の対角線の両端位置に配置され、受光面側に第2の帯域を透過させるフィルタが貼付された2つの第2の画素と、前記各画素群における前記正方形の中央位置に配置され、受光面側に第3の帯域を透過させるフィルタが貼付された第3の画素と、前記各画素群における前記第3の画素を挟むようにして垂直方向及び水平方向に隣接して配置されるともに受光面側に集光用のマイクロレンズが配置され、前記マイクロレンズからの斜光光のみを受光する4つの第4の画素とを有することを特徴とする。
本発明によれば、画像の検出精度を落とさずに焦点検出の性能を向上できる固体撮像素子、及びこのような固体撮像素子を備えたデジタルカメラを提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像素子の構成を示す図である。
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像素子の構成を示す図である。
図1(a)は、第1の実施形態における固体撮像素子の構成を示す正面図である。本実施形態における固体撮像素子100の受光面は、図1(a)に示すように、9つの画素(左上からB、T_b、R、T_r、G、T_l、R、T_t、B)を正方形状に配列した画素群101を単位とし、この画素群を2次元に配列して構成されている。さらに、各画素群101の中央の画素Gの直上には集光用のマイクロレンズ102が配置されている。
画素群101を構成する各画素は、フォトダイオード等の光電変換素子を含んで構成されている。光電変換素子は、入射光の光量に応じた信号電荷を生成する素子である。画素群101の各画素で生成された信号電荷は例えば図1(a)に示す画素群101の裏面に設けられた図示しない読み出し回路によってアナログの電気信号として読み出される。
図1(a)において、正方形状に配列された画素のうち、1つの対角線の両端位置には第1の画素である画素Bが配置され、それぞれの画素Bの受光面側には青色用フィルタが貼付されている。このような構成の画素Bは、固体撮像素子100に入射した光のうち、青色用フィルタを透過した光(即ち青色帯域の光)を受光してその受光量に応じた信号電荷を生成する。
また、正方形状に配列された画素のうち、もう1つの対角線の両端位置には第2の画素である画素Rが配置され、それぞれの画素Rの受光面側には赤色用フィルタが貼付されている。このような構成の画素Rは、固体撮像素子100に入射した光のうち、赤色用フィルタを透過した光(即ち赤色帯域の光)を受光してその受光量に応じた信号電荷を生成する。
また、正方形状に配列された画素のうち、中央の位置には第3の画素である画素Gが配置され、この画素Gの受光面側には緑色用フィルタが貼付されている。このような構成の画素Gは、固体撮像素子100に入射した光のうち、緑色用フィルタを透過した光(即ち緑色帯域の光)を受光してその受光量に応じた信号電荷を生成する。
以上のような画素B、画素R、画素Gでそれぞれ得られる信号電荷に基づいてカラー画像信号を得ることが可能である。なお、画素Bと画素Rの位置は、図1(a)に示す位置に限るものではない。即ち、画素Bと画素Rの位置を入れ替えて配置するようにしても良い。
さらに、図1(a)において、正方形状に配列された画素のうち、画素Gに対して垂直方向に隣接する位置には第4の画素である画素T_b、T_tがそれぞれ配置されている。また、画素Gに対して水平方向に隣接する位置には同じく第4の画素である画素T_l、T_rがそれぞれ配置されている。これらの画素T_b、T_t、T_l、T_rの受光面側には、固体撮像素子100に入射した光のうちで、マイクロレンズ102によって瞳分割される光のみが受光されるように遮光幕が貼付されている。
図1(b)は、画素群101における画素T_l、G、T_rの断面図である。なお、図示は省略するが、画素T_bと画素T_tも図1(b)で示したものと同様の断面構成を有しているものである。
図1(b)に示すように、画素Gの受光面側には緑色用フィルタ1011が配置され、さらに緑色用フィルタ1011の前面にはマイクロレンズ102が配置されている。また、画素T_lと画素Gの隣接部分及び画素T_rと画素Gの隣接部分以外を遮光するように遮光幕1012が貼付されている。
図1(b)のような構成により、マイクロレンズ102に対して垂直入射した光は画素Gで受光される。一方、マイクロレンズ102に対して斜めに入射した斜光光は緑色用フィルタ1011と遮光幕1012との間に形成されている非遮光部分を介して画素T_lと画素T_rで受光される。
以上のような画素T_lと画素T_rとで得られる信号電荷に基づいて水平方向に瞳分割された光に基づく位相差検出を行うことが可能である。また、画素T_bと画素T_tとで得られる信号電荷に基づいて垂直方向に瞳分割された光に基づく位相差検出を行うことが可能である。
図2は、図1に示す固体撮像素子を用いたデジタルカメラの構成を示す図である。図2に示すデジタルカメラは、固体撮像素子100と、撮像レンズ200と、レンズ駆動部300と、コントローラ400、操作部500と、表示部600と、記録部700とを有している。なお、固体撮像素子100は、図1で説明したものと同一であるのでここでは説明を省略する。
撮像レンズ200は、図示しない被写体の像を固体撮像素子100の受光面上に集光するための光学系である。ここで、本実施形態において、撮像レンズ200の中央を透過した光は、固体撮像素子100の各画素群101における画素R、G、Bのそれぞれで受光される。また、撮像レンズ200の左側の瞳を透過した光は、固体撮像素子100の各画素群101における画素T_lで受光される。また、撮像レンズ200の右側の瞳を透過した光は、固体撮像素子100の各画素群101における画素T_rで受光される。撮像レンズ200の下側の瞳を透過した光は、固体撮像素子100の各画素群101における画素T_bで受光される。撮像レンズ200の上側の瞳を透過した光は、固体撮像素子100の各画素群101における画素T_tで受光される。
レンズ駆動部300は、コントローラ400の制御に従って撮像レンズ200を図示矢印Aで示す光軸方向に移動させる。レンズ駆動部300によって撮像レンズ200を移動させることにより、撮像レンズ200の焦点位置を変えることが可能である。
コントローラ400は、本デジタルカメラのレンズ駆動部300の動作制御を行うための撮像レンズ200の焦点位置に係る信号を生成する。また、コントローラ400は、固体撮像素子100において生成される信号電荷に基づいてカラー画像信号を生成する。
図3は、第1の実施形態におけるコントローラ400の内部の構成を示す図である。図3に示すコントローラ400は、カラー画像生成部401と、垂直方向位相差検出部402と、水平方向位相差検出部403とを有している。
カラー画像生成部401は、固体撮像素子100の画素R、G、Bにおいて生成される信号電荷に基づく電気信号をデジタル信号として取り込み、取り込んだデジタル信号からカラー画像信号を生成する。
垂直方向位相差検出部402は、固体撮像素子100の画素T_bにおいて生成される信号電荷に基づく信号と画素T_tにおいて生成される信号電荷に基づく信号とから、画素T_bに入射した被写体の像と画素T_tに入射した被写体の像との位相差を演算する。位相差は、例えば、画素T_bにおいて生成される信号電荷に基づく信号と画素T_tにおいて生成される信号電荷に基づく信号との間の相関演算によって演算できる。
水平方向位相差検出部403は、固体撮像素子100の画素T_lにおいて生成される信号電荷に基づく信号と画素T_rにおいて生成される信号電荷に基づく信号とから、画素T_lに入射した被写体の像と画素T_rに入射した被写体の像との位相差を演算する。位相差は垂直方向位相差検出部402と同様の相関演算によって演算できる。
操作部500は、ユーザが本デジタルカメラの操作を行うための各種の操作部材である。表示部600は、コントローラ400で生成されたカラー画像信号に基づいて画像を表示する。記録部700は、コントローラ400で生成されたカラー画像信号が記録される。
以下、図2に示すデジタルカメラの動作について説明する。
上述したように、撮像レンズ200の中央部を透過した光は各画素群101における画素R、G、Bで受光される。また、撮像レンズ200の左側の瞳を透過した光は各画素群101における画素T_lで受光され、撮像レンズ200の右側の瞳を透過した光は各画素群101における画素T_rで受光される。さらに、撮像レンズ200の下側の瞳を透過した光は各画素群101における画素T_bで受光され、撮像レンズ200の上側の瞳を透過した光は各画素群101における画素T_tで受光される。それぞれの画素で受光された光はその光量に応じた信号電荷に変換される。
上述したように、撮像レンズ200の中央部を透過した光は各画素群101における画素R、G、Bで受光される。また、撮像レンズ200の左側の瞳を透過した光は各画素群101における画素T_lで受光され、撮像レンズ200の右側の瞳を透過した光は各画素群101における画素T_rで受光される。さらに、撮像レンズ200の下側の瞳を透過した光は各画素群101における画素T_bで受光され、撮像レンズ200の上側の瞳を透過した光は各画素群101における画素T_tで受光される。それぞれの画素で受光された光はその光量に応じた信号電荷に変換される。
その後、コントローラ400のカラー画像生成部401によって、各画素群101の画素R、G、Bでそれぞれ得られる信号電荷に基づく電気信号がデジタル信号として取り込まれる。この取り込まれたR、G、B信号に対して表示部600における表示のために必要な画像処理が施されてカラー画像信号が生成される。画像処理の後、生成されたカラー画像信号が表示部600に出力され、表示部600における画像の表示が行われる。この表示部600に表示された画像によって、ユーザは被写体の状態を観察することが可能である。
また、画像表示と並行して撮像レンズ200のAF制御が行われる。このために、コントローラ400の垂直方向位相差検出部402によって、各画素群101の画素T_bからの信号電荷に基づく電気信号と画素T_tからの信号電荷に基づく電気信号とがデジタル信号として取り込まれる。この画素T_bを介して得られる信号と画素T_tを介して得られる信号とを用いて画素T_bに入射した被写体の像と画素T_tに入射した被写体の像との位相差が演算される。この位相差に基づいて第1の位相差信号が生成され、この第1の位相差信号が撮像レンズ200の焦点位置に係る信号としてレンズ駆動部300に供給される。
また、コントローラ400の水平方向位相差検出部403によって、各画素群101の画素T_lからの信号電荷に基づく電気信号と画素T_rからの信号電荷に基づく電気信号とがデジタル信号として取り込まれる。この画素T_lを介して得られる信号と画素T_rを介して得られる信号とを用いて画素T_lに入射した被写体の像と画素T_rに入射した被写体の像との位相差が演算される。この位相差に基づいて第2の位相差信号が生成され、この第2の位相差信号が撮像レンズ200の焦点位置に係る信号としてレンズ駆動部300に供給される。
レンズ駆動部300においては、第1の位相差信号と第2の位相差信号の少なくとも何れか一方から、撮像レンズ200の焦点ずれを無くすためのレンズの駆動量が演算される。このレンズの駆動量に従って撮像レンズ200が駆動されて撮像レンズ200が合焦状態となる。
その後、ユーザの操作部500の操作によって撮影実行の指示がなされると、画像の撮影が実行される。このとき、コントローラ400のカラー画像生成部401によって、各画素群101の画素R、G、Bでそれぞれ得られる信号電荷に基づく電気信号がデジタル信号として取り込まれる。この取り込まれたR、G、B信号に対して記録のための画像処理が施されてカラー画像信号が生成される。画像処理の後、生成されたカラー画像信号が記録部700に記録される。この記録部700に記録させたカラー画像信号をプリンタに入力すれば、プリンタによってカラー画像を紙面に印刷することが可能である。
以上説明したように、第1の実施形態においては、固体撮像素子を、カラー画像の検出用の画素と位相差検出用の画素とからなる画素群を単位として構成している。このため、カラー画像の検出と位相差検出との両方を画素群単位で行うことが可能である。また、画素群を単位として構成することにより、位相差検出領域を広げた場合にはカラー画像の検出領域も広げることができ、画像の検出精度を落とさずに焦点検出の性能を向上できる。
また、第1の実施形態では、水平方向に分割した瞳で受けた被写体の像に基づく位相差検出と垂直方向に分割した瞳で受けた被写体の像に基づく位相差検出を画素群毎に行うことができる。2方向での位相差検出を行うことで、位相差検出方式によるAF制御を高精度に行うことが可能である。
ここで、本実施形態において、複数の画素群を隣接して配置した場合には、画素T_bと画素T_tとが隣接し、画素T_lと画素T_rとが隣接することになる。これら画素部分からはカラー画像信号を得ることができないため、これら位相差検出用の画素の部分におけるカラー画像については周囲の6画素分のカラー画像信号から補間して得るようにしても良い。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図1に示すように、第1の実施形態において、位相差検出用の4つの画素T_b、T_t、T_l、T_rはそれぞれ画素群101における1画素分を占めている。実際には、これらの画素はマイクロレンズ102に対して斜めに入射した斜光光が受光できる面積を有していれば良い。第2の実施形態では、画素T_b、T_t、T_l、T_rの面積を小さくし、各画素の受光面積を小さくしたことによって残余した領域に信号電荷の読み出し回路を設けるようにしたものである。なお、固体撮像素子の構成以外については第1の実施形態において説明したものと同様であるので説明を省略する。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図1に示すように、第1の実施形態において、位相差検出用の4つの画素T_b、T_t、T_l、T_rはそれぞれ画素群101における1画素分を占めている。実際には、これらの画素はマイクロレンズ102に対して斜めに入射した斜光光が受光できる面積を有していれば良い。第2の実施形態では、画素T_b、T_t、T_l、T_rの面積を小さくし、各画素の受光面積を小さくしたことによって残余した領域に信号電荷の読み出し回路を設けるようにしたものである。なお、固体撮像素子の構成以外については第1の実施形態において説明したものと同様であるので説明を省略する。
図4(a)は、第2の実施形態における固体撮像素子の構成を示す正面図である。本実施形態においても、固体撮像素子100の受光面は、図4(a)に示すように、9つの画素(左上からB、T_b、R、T_r、G、T_l、R、T_t、B)を正方形状に配列した画素群101を単位とし、この画素群を2次元に配列して構成されている。さらに、各画素群101の中央の画素Gの直上には集光用のマイクロレンズ102が配置されている。
ここで、図4(a)において、カラー画像検出用の画素R、G、Bについては図1(a)と同様であるので説明を省略する。
図4(a)において、正方形状に配列された画素のうち、画素Gに対して垂直方向に隣接する位置には第4の画素である画素T_b、T_tがそれぞれ配置されている。また、画素Gに対して水平方向に隣接する位置には同じく第4の画素である画素T_l、T_rがそれぞれ配置されている。本実施形態においては、画素T_b、T_t、T_l、T_rの面積が図1(a)における画素T_b、T_t、T_l、T_rの非遮光領域(第1の領域)の面積と略同一となっている。そして、画素T_b、T_t、T_l、T_rの面積を小さくしたことによって残余した領域(第2の領域)に読み出し回路103を配置している。
図4(b)は、画素群101における画素T_l、G、T_rの断面図である。図4(b)に示すように、画素Gの受光面側には緑色用フィルタ1011が配置され、さらに緑色用フィルタ1011の前面にはマイクロレンズ102が配置されている。第2の実施形態では、画素T_l及び画素T_rの面積を小さくしているので、第1の実施形態と異なり遮光幕1012が不要である。
図4(b)のような構成であっても第1の実施形態と同様に、マイクロレンズ102に対して垂直入射した光は画素Gで受光される。一方、マイクロレンズ102に対して斜めに入射した斜光光は画素T_lと画素T_rで受光される。
以上説明したように、第2の実施形態においては、位相差検出のための画素の面積を位相差検出に必要な分だけとすることで遮光幕を設ける必要がない。これにより、固体撮像素子の構成を簡素化することができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態はカラー画像検出用の画素R、G、Bの直上にさらに別のマイクロレンズを配する例である。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態はカラー画像検出用の画素R、G、Bの直上にさらに別のマイクロレンズを配する例である。
図5(a)は、第3の実施形態における固体撮像素子の構成を示す正面図である。本実施形態においても、固体撮像素子100の受光面は、図5(a)に示すように、9つの画素(左上からB、T_b、R、T_r、G、T_l、R、T_t、B)を正方形状に配列した画素群101を単位とし、この画素群を2次元に配列して構成されている。なお、図5(a)に示す画素の配置については第2の実施形態で示したものと同様である。これに対し、第3の実施形態において第1の実施形態で示した遮光幕を用いる形式で画素を配置するようにしても良い。
ここで、第3の実施形態においては、図5(a)に示すように各画素群101のカラー画像検出用の画素R、G、Bの直上にマイクロレンズ1013が配置されており、さらに中央の画素Gについてはマイクロレンズ1013の直上にマイクロレンズ102が配置されている。
図5(b)は、画素群101における画素R、G、Rの断面図である。なお、図示は省略するが、画素Bも図5(b)で示したものと同様の断面構成を有しているものである。
図5(b)に示すように、画素Rの受光面側には赤色用フィルタ1011bが配置され、画素Gの受光面側には緑色用フィルタ1011aが配置されている。さらに、これら色フィルタの前面にはマイクロレンズ1013が配置され、画素Gの直上のマイクロレンズ1013のさらに直上にはマイクロレンズ102が配置されている。
図5(b)に示す構成において、マイクロレンズ102に対して垂直入射した光はマイクロレンズ1013でさらに集光されて画素Gで受光される。また、マイクロレンズ102を介さずに入射した光はマイクロレンズ1013で集光されて画素R(及び画素B)で受光される。さらに、図5(b)では示していないが、マイクロレンズ102に対して斜めに入射した斜光光は画素T_rと画素T_l、及び画素T_bと画素T_tで受光される。
以上説明したように、第3の実施形態においては、各カラー画像検出用の画素の直上にマイクロレンズを設けるようにしている。これにより、第1、第2の実施形態に比べてカラー画像検出用の画素における信号検出精度を向上させることが可能である。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態は、カラー画像検出用の画素からの信号を山登り方式のAF制御に利用する例である。なお、固体撮像素子の構成については上述の第1〜第3の実施形態で説明した何れの構成も適用できる。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態は、カラー画像検出用の画素からの信号を山登り方式のAF制御に利用する例である。なお、固体撮像素子の構成については上述の第1〜第3の実施形態で説明した何れの構成も適用できる。
図6は、第4の実施形態におけるコントローラ400の内部の構成を示す図である。図6に示すコントローラ400は、カラー画像生成部401と、垂直方向位相差検出部402と、水平方向位相差検出部403と、フィルタ処理部404とを有している。なお、カラー画像生成部401と、垂直方向位相差検出部402と、水平方向位相差検出部403については第1の実施形態で説明したものと同様であるので説明を省略する。
フィルタ処理部404は、カラー画像生成部401で生成されたカラー画像信号をフィルタリングし、このフィルタリングした信号を用いてカラー画像におけるコントラストを演算する。
第4の実施形態におけるレンズ駆動部300は、垂直方向位相差検出部402の出力信号と水平方向位相差検出部403の出力信号との少なくとも何れかを用いた位相差検出方式、又はフィルタ処理部404の出力信号を用いた山登り方式を用いて撮像レンズ200のAF制御を行う。即ち、垂直方向位相差検出部402又は水平方向位相差検出部403からの出力信号が入力である場合に、レンズ駆動部300は、位相差信号から撮像レンズ200を合焦状態とするために必要なレンズ駆動量を演算し、この演算した駆動量に従って撮像レンズ200を駆動する。一方、フィルタ処理部404の出力信号が入力である場合に、レンズ駆動部300は、この入力されるフィルタ処理部404の出力信号が最大となるレンズ位置(カラー画像のコントラストが最大となるレンズ位置)に撮像レンズ200を駆動する。
なお、位相差検出方式と山登り方式の何れを用いてAF制御を行うかについては特に限定されるものではない。例えば、動画を撮影する撮影モード(第1のモード)の場合にはフィルタ処理部404からの出力信号を用いた山登り方式のAF制御を行い、静止画を撮影するモード(第2のモード)の場合には垂直方向位相差検出部402又は水平方向位相差検出部403からの出力信号を用いた位相差検出方式のAF制御を行う等、撮影モードに応じてAF制御の切り替えを行うようにしても良い。なお、撮影モードは、例えば、ユーザがモード設定部としての操作部500を操作することで切り替えることができる。
以上説明したように、第4の実施形態においては、1つの固体撮像素子からの出力信号を用いて位相差検出方式のAF制御と山登り方式のAF制御の両方を行うことが可能である。
[第5の実施形態]
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。上述した第1〜第3の実施形態で説明した固体撮像素子は画素群毎に位相差を検出することができる。本実施形態はこの画素群毎に求められた位相差を利用して距離画像を生成する例である。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。上述した第1〜第3の実施形態で説明した固体撮像素子は画素群毎に位相差を検出することができる。本実施形態はこの画素群毎に求められた位相差を利用して距離画像を生成する例である。
図7は、第5の実施形態におけるコントローラ400の内部の構成を示す図である。図7に示すコントローラ400は、カラー画像生成部401と、垂直方向位相差検出部402と、水平方向位相差検出部403と、距離画像演算部405とを有している。なお、カラー画像生成部401と、垂直方向位相差検出部402と、水平方向位相差検出部403については第1の実施形態で説明したものと同様であるので説明を省略する。
距離画像演算部405は、垂直方向位相差検出部402からの位相差信号、画素T_bと画素T_tの間隔、マイクロレンズ102の焦点距離と、水平方向位相差検出部403からの位相差信号、画素T_lと画素T_rの間隔、マイクロレンズ102の焦点距離との何れか一方から画素群毎の被写体までの距離を演算し、演算した距離に基づいて距離画像を生成する。距離画像演算部405で生成された距離画像は表示部600に表示させたり、記録部700に記録したりすることが可能である。
ここで、距離画像とは、被写体までの距離と色(画素の値)とを対応づけして画像化したものである。したがって、それぞれが異なる色を有する複数の被写体を撮影した場合であっても、それぞれの被写体とデジタルカメラとの距離が等距離であれば距離画像上ではそれぞれの被写体の色が同じ色であるとして扱われる。図8にカラー画像と距離画像とを比較して示す。図8(a)が通常のカラー画像を示し、図8(b)が距離画像を示す。
以上説明したように、第5の実施形態によれば、カラー画像の取得と距離画像の取得とを1つの固体撮像素子で且つ同時に行うことが可能である。
[第6の実施形態]
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。第6の実施形態は、2種類の固体撮像素子を用途に応じて使い分ける例である。
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。第6の実施形態は、2種類の固体撮像素子を用途に応じて使い分ける例である。
図9は、第6の実施形態におけるデジタルカメラの構成を示す図である。図9に示すデジタルカメラは、固体撮像素子100a、100bと、撮像レンズ200と、レンズ駆動部300と、コントローラ400、操作部500と、表示部600と、記録部700と、光路分割部800とを有している。
固体撮像素子100aは上述の第1〜第3の実施形態で説明した固体撮像素子であり、カラー画像検出用の画素と位相差検出用の画素とからなる画素群を単位として構成されている。また、固体撮像素子100bはカラー画像検出用の画素が例えばベイヤ配列をなして構成されている。なお、ベイヤ配列とは、画素R、G、G、Bを正方形状に配列した画素群を単位として、この画素群を2次元状に配列したものである。
また、光路分割部800は、撮像レンズ200を透過した光を固体撮像素子100a側と固体撮像素子100b側とに時分割で分割する。この光路分割部800としては、一眼レフレックスカメラで広く一般的に使われているクイックリターンミラーを用いることができる。クイックリターンミラーは、撮像レンズ200の光軸上の位置に進退可能に設けられるものである。クイックリターンミラーが撮像レンズ200の光軸上の位置に駆動された場合には、撮像レンズ200を透過した光が固体撮像素子100a側に入射する。一方、クイックリターンミラーが撮像レンズ200の光軸上の位置から退避するように駆動された場合には、撮像レンズ200を透過した光が固体撮像素子100b側に入射する。
図10は、第6の実施形態におけるコントローラ400の内部の構成を示す図である。図10に示すコントローラ400は、カラー画像生成部401a、401bと、垂直方向位相差検出部402と、水平方向位相差検出部403とを有している。なお、垂直方向位相差検出部402と、水平方向位相差検出部403については第1の実施形態で説明したものと同様であるので説明を省略する。
カラー画像生成部401aは、固体撮像素子100aの画素R、G、Bにおいて生成される信号電荷に基づく電気信号をデジタル信号として取り込み、取り込んだデジタル信号からカラー画像信号を生成する。このカラー画像信号は表示部600における画像の表示に用いられる。また、カラー画像生成部401bは、固体撮像素子100bの画素R、G、Bにおいて生成される信号電荷に基づく電気信号をデジタル信号として取り込み、取り込んだデジタル信号からカラー画像信号を生成する。このカラー画像信号は記録部700における画像の記録に用いられる。固体撮像素子100bは、カラー画像検出用の画素のみで構成されており、固体撮像素子100aよりもカラー画像の検出精度が高い固体撮像素子である。このため、固体撮像素子100bは、固体撮像素子100aよりも静止画像の記録に好適である。また、固体撮像素子100aを用いることで、撮影前に被写体の像を確認するための表示用のカラー画像とAF制御用の位相差信号の検出とを同時に行うことが可能である。
以下、図9に示すデジタルカメラの動作について説明する。
ユーザによって画像の撮影の指示がなされていない状態では、撮像レンズ200を透過した光が固体撮像素子100aに入射するように光路分割部800が設定されている。このとき、撮像レンズ200の中央部を透過した光は固体撮像素子100aの各画素群101における画素R、G、Bで受光される。また、撮像レンズ200の左側の瞳を透過した光は各画素群101における画素T_lで受光され、撮像レンズ200の右側の瞳を透過した光は各画素群101における画素T_rで受光される。さらに、撮像レンズ200の下側の瞳を透過した光は各画素群101における画素T_bで受光され、撮像レンズ200の上側の瞳を透過した光は各画素群101における画素T_tで受光される。それぞれの画素で受光された光はその光量に応じた信号電荷に変換される。
ユーザによって画像の撮影の指示がなされていない状態では、撮像レンズ200を透過した光が固体撮像素子100aに入射するように光路分割部800が設定されている。このとき、撮像レンズ200の中央部を透過した光は固体撮像素子100aの各画素群101における画素R、G、Bで受光される。また、撮像レンズ200の左側の瞳を透過した光は各画素群101における画素T_lで受光され、撮像レンズ200の右側の瞳を透過した光は各画素群101における画素T_rで受光される。さらに、撮像レンズ200の下側の瞳を透過した光は各画素群101における画素T_bで受光され、撮像レンズ200の上側の瞳を透過した光は各画素群101における画素T_tで受光される。それぞれの画素で受光された光はその光量に応じた信号電荷に変換される。
その後、コントローラ400のカラー画像生成部401aによって、各画素群101の画素R、G、Bでそれぞれ得られる信号電荷に基づく電気信号がデジタル信号として取り込まれる。この取り込まれたR、G、B信号に対して表示部600における表示のために必要な画像処理が施されてカラー画像信号が生成される。画像処理の後、生成されたカラー画像信号が表示部600に出力され、表示部600における画像の表示が行われる。この表示部600に表示された画像によって、ユーザは被写体の状態を観察することが可能である。
また、画像表示と並行して撮像レンズ200のAF制御が行われる。このために、コントローラ400の垂直方向位相差検出部402によって、各画素群101の画素T_bからの信号電荷に基づく電気信号と画素T_tからの信号電荷に基づく電気信号とがデジタル信号として取り込まれる。この画素T_bを介して得られる信号と画素T_tを介して得られる信号とを用いて画素T_bに入射した被写体の像と画素T_tに入射した被写体の像との位相差が演算される。この位相差に基づいて第1の位相差信号が生成され、この第1の位相差信号が撮像レンズ200の焦点位置に係る信号としてレンズ駆動部300に供給される。
また、コントローラ400の水平方向位相差検出部403によって、各画素群101の画素T_lからの信号電荷に基づく電気信号と画素T_rからの信号電荷に基づく電気信号とがデジタル信号として取り込まれる。この画素T_lを介して得られる信号と画素T_rを介して得られる信号とを用いて画素T_lに入射した被写体の像と画素T_rに入射した被写体の像との位相差が演算される。この位相差に基づいて第2の位相差信号が生成され、この第2の位相差信号が撮像レンズ200の焦点位置に係る信号としてレンズ駆動部300に供給される。
レンズ駆動部300においては、第1の位相差信号と第2の位相差信号の少なくとも何れか一方から、撮像レンズ200の焦点ずれを無くすためのレンズの駆動量が演算される。このレンズの駆動量に従って撮像レンズ200が駆動されて撮像レンズ200が合焦状態となる。なお、この例では位相検出方式のみでAF制御を行う例を示しているが、カラー画像をフィルタリングすることで山登り方式によるAF制御を行えるようにしても良い。
AF制御の後、ユーザの操作部500の操作によって撮影実行の指示がなされると、画像の撮影が実行される。この場合に、撮像レンズ200を透過した光が固体撮像素子100bに入射するように光路分割部800が設定される。このとき、撮像レンズ200を透過した光は固体撮像素子100bの各画素R、G、Bで受光される。
その後、コントローラ400のカラー画像生成部401bによって、各画素R、G、Bでそれぞれ得られる信号電荷に基づく電気信号がデジタル信号として取り込まれる。この取り込まれたR、G、B信号に対して記録のための画像処理が施されてカラー画像信号が生成される。画像処理の後、生成されたカラー画像信号が記録部700に記録される。この記録部700に記録させたカラー画像信号をプリンタに入力すれば、プリンタによってカラー画像を紙面に印刷することが可能である。
以上説明したように、第6の実施形態によれば、2種の固体撮像素子を用途に応じて使い分けることにより、高解像度の画像の記録と、1つの固体撮像素子を用いた画像表示及びAF制御とを行うことが可能である。
[第7の実施形態]
次に、本発明の第7の実施形態について説明する。第7の実施形態は、第6の実施形態の変形例であり、被写体の像を表示部600に表示された画像と光学ファインダの両方で観察できるようにした例である。
次に、本発明の第7の実施形態について説明する。第7の実施形態は、第6の実施形態の変形例であり、被写体の像を表示部600に表示された画像と光学ファインダの両方で観察できるようにした例である。
図11は、第7の実施形態におけるデジタルカメラの構成を示す図である。図11に示すデジタルカメラは、固体撮像素子100a、100bと、撮像レンズ200と、レンズ駆動部300と、コントローラ400、操作部500と、表示部600と、記録部700と、光路分割部800と、光学ファインダ900とを有している。なお、固体撮像素子100a、100bと、撮像レンズ200と、レンズ駆動部300と、コントローラ400、操作部500と、表示部600と、記録部700と、光路分割部800は、構成及び動作ともに第6の実施形態で説明したものと同様であるので説明を省略する。
光学ファインダ900は、光路分割部800としてクイックリターンミラーが撮像レンズ200の光軸上の位置に駆動されたときに、撮像レンズ200を透過した光が導かれるように構成されている。この光学ファインダ900には、表示部600に表示される画像又は記録部700に記録される画像と同等の被写体の像が投影される。このような光学ファインダ900を用いてもユーザは被写体の像を確認することが可能である。
以上説明したように、第7の実施形態によれば、被写体の像を表示部600に表示された画像と光学ファインダ900に投影された像の両方で確認することが可能である。
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。例えば、上述の実施形態においては、第1の画素には青色帯域を透過させるフィルタが、第2の画素には赤色帯域を透過させるフィルタが、および第3の画素には緑色帯域を透過させるフィルタが貼付されているように記載したが、その他の組合せでも同様の効果は期待できる。即ち、第1、第2、及び第3の画素に設けられたフィルタの透過帯域がそれぞれ異なり、それぞれの透過帯域が青成分、赤成分、又は緑成分の何れかを透過するものであれば、上述した各実施形態と同様の作用・効果が得られるものである。
さらに、上記した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、上述したような課題を解決でき、上述したような効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
100,100a…固体撮像素子、100b…固体撮像素子、101…画素群、102…マイクロレンズ、103…読み出し回路、200…撮像レンズ、300…レンズ駆動部、400…コントローラ、500…操作部、600…表示部、700…記録部、800…光路分割部、900…光学ファインダ
Claims (11)
- 光量に応じた信号電荷を生成する光電変換素子を含む9つの画素を正方形状に配列した画素群を単位とし、該画素群を2次元に配列した受光面を有する固体撮像素子であって、
前記各画素群における前記正方形の一方の対角線の両端位置に配置され、受光面側に第1の帯域を透過させるフィルタが貼付された2つの第1の画素と、
前記各画素群における前記正方形の他方の対角線の両端位置に配置され、受光面側に第2の帯域を透過させるフィルタが貼付された2つの第2の画素と、
前記各画素群における前記正方形の中央位置に配置され、受光面側に第3の帯域を透過させるフィルタが貼付された第3の画素と、
前記各画素群における前記第3の画素を挟むようにして垂直方向及び水平方向に隣接して配置されるともに受光面側に集光用のマイクロレンズが配置され、前記マイクロレンズからの斜光光のみを受光する4つの第4の画素と、
を有することを特徴とする固体撮像素子。 - 前記第1、第2、及び第3の帯域は、互いに異なり且つ青色帯域、赤色帯域、及び緑色帯域の中から選択された帯域であることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。
- 前記第1の帯域は青色の帯域、前記第2の帯域は赤色の帯域、第3の帯域は緑色の帯域であることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。
- 前記各第4の画素の受光面側には、前記集光用のマイクロレンズからの斜光光のみを受光可能なように前記各第4の画素を遮光する遮光幕が貼付されていることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。
- 前記第4の画素は、各々、前記第3の画素に近接する第1の領域に前記光電変換素子が配置され、前記光電変換素子が配置されたときに残余する第2の領域に前記光電変換素子で生成された信号電荷を読み出す読み出し回路が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。
- 前記第1の画素及び前記第2の画素は、各々、受光面側にマイクロレンズが配置され、
前記第3の画素は、前記集光用のマイクロレンズの直上にさらにマイクロレンズが配置されることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。 - 請求項1乃至6の何れか1項に記載の固体撮像素子と、
前記固体撮像素子の前記受光面に被写体の像を集光する撮像レンズと、
前記撮像レンズを光軸方向に移動させるレンズ駆動部と、
前記第1の画素、前記第2の画素、前記第3の画素からの信号電荷に基づいてカラー画像信号を生成するとともに、前記カラー画像信号をフィルタリングして得られる合焦状態信号と、前記第4の画素における垂直方向の一対の画素からの信号電荷に基づいて得られる第1の位相差信号と、前記第4の画素における水平方向の一対の画素からの信号電荷に基づいて得られる第2の位相差信号との少なくとも何れかを前記撮像レンズの焦点位置に係る信号として前記レンズ駆動部に供給して前記撮像レンズを移動させるコントローラと、
を具備することを特徴とするデジタルカメラ。 - 前記コントローラに対して、動画撮影用の第1のモードと静止画撮影用の第2のモードとを設定するモード設定部をさらに具備し、
前記コントローラは、前記第1のモードが設定されたときに前記合焦状態信号を前記撮像レンズの焦点位置に係る信号として前記レンズ駆動部に供給し、前記第2のモードが設定されたときに前記第1の位相差信号と前記第2の位相差信号との少なくとも何れかを前記撮像レンズの焦点位置に係る信号として前記レンズ駆動部に供給することを特徴とする請求項7に記載のデジタルカメラ。 - 前記第1の位相差信号又は前記第2の位相差信号から、前記デジタルカメラから前記被写体までの距離が反映された距離画像を生成する距離画像生成部と、
前記カラー画像信号に基づく画像と前記距離画像との何れかを表示する表示部と、
をさらに具備することを特徴とする請求項7に記載のデジタルカメラ。 - 請求項1乃至6の何れか1項に記載の第1の固体撮像素子と、
光量に応じた信号電荷を生成する光電変換素子を含む複数の画素を2次元に配列してなる受光面を有し、該受光面に複数色のカラーフィルタが貼付された第2の固体撮像素子と、
被写体の像を集光する撮像レンズと、
前記撮像レンズを介して集光された前記被写体の像が前記第1の固体撮像素子と前記第2の固体撮像素子との何れかの受光面に結像されるように光路変更する光路変更部と、
前記撮像レンズを光軸方向に移動させるレンズ駆動部と、
前記第2の固体撮像素子からの信号電荷と前記第1の固体撮像素子の前記第1の画素、前記第2の画素、前記第3の画素からの信号電荷とに基づいてカラー画像信号を生成するとともに、前記第1の固体撮像素子の前記第1の画素、前記第2の画素、前記第3の画素からの信号電荷に基づいて生成されたカラー画像信号をフィルタリングして得られる合焦状態信号と、前記第1の固体撮像素子の前記第4の画素における垂直方向の一対の画素からの信号電荷に基づいて得られる第1の位相差信号と、前記第1の固体撮像素子の前記第4の画素における水平方向の一対の画素からの信号電荷に基づいて得られる第2の位相差信号との少なくとも何れかを前記撮像レンズの焦点位置に係る信号として前記レンズ駆動部に供給して前記撮像レンズを移動させるコントローラと、
を具備することを特徴とするデジタルカメラ。 - 前記被写体を光学的に観察するためのファインダをさらに具備し、
前記光路変更部は、前記被写体の像がさらに前記ファインダに導かれるように光路変更することを特徴とする請求項10に記載のデジタルカメラ。
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