JP2010204483A - 撮像装置、方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】多視点の撮像装置において、撮影タイムラグを短縮し、かつ広い距離範囲で合焦画像を得る。
【解決手段】互いに重複しない識別情報n(n=1、2、3・・)の付与された複数の撮像光学系のフォーカスレンズの各々のピント位置を、H/(2n−1)以上の被写体距離Lに対応するレンズ位置に設定して、撮像指示に応じて各撮像光学系の受光被写体像を各々に対応する撮像素子で同時に画像データに変換する同時撮像を実施すれば、撮像光学系の数に比例してより広い距離範囲で合焦画像が得られる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複数の撮像光学系を有し、多視点から画像を取得可能な撮像装置に関する。
特許文献1では、一方のフォーカスレンズの位置に対して、他方のフォーカスレンズの位置が焦点深度の範囲内となるように、複数のビデオカメラのフォーカス制御を行う。
特許文献2では、複数の撮像系の少なくとも1つを合焦位置から偏位させてAFの焦点調節方向制御信号を得る。
特許文献3では、焦点位置、露出設定をそれぞれ異なる状態に固定した撮像系を有し、撮影条件に応じて最適な撮像系を選択する。
特許文献4では、1台のカメラでピントをずらしながら撮影を繰り返し、パンフォーカス画像を合成する。
特許文献5は、検出温度によるピント位置補正の一例を示す。
特開平8−79590号公報 特開平5−134167号公報 特開2005−348319号公報 特開平3−35229号公報 特開平4-320206号公報
コントラストAF方式では、合焦位置を見つけるために、フォーカスサーチが必要であるが、これを複数の撮像光学系の各々で実行すると撮像指示から実際の撮像までに大きな撮影タイムラグが生じる。また、タイムラグを小さくするためにフォーカス固定で撮影した場合、被写界深度内で良好な撮影画像を得ることが可能であるが、その許容範囲は狭く実用的ではなかった。
本発明は、多視点の撮像装置において、撮影タイムラグを短縮し、かつ広い距離範囲で合焦画像を得ることを目的とする。
本発明に係る撮像装置は、第1の光学系および第2の光学系を含む複数の撮像光学系の各々を介して結像した被写体像を撮像素子により光電変換して各々の撮像光学系に対応する複数の画像を出力する撮像部と、複数の撮像光学系の各々の合焦位置を調節する焦点調節部と、第1の光学系の所望の合焦位置を設定するよう焦点調節部を制御するとともに、設定された第1の光学系の合焦位置に対応する被写界深度の範囲と異なる被写界深度の範囲を有するように、第2の光学系の合焦位置を設定するよう焦点調節部を制御する第1の制御を実施する合焦位置設定部と、を備える。
好ましくは、合焦位置設定部は、設定された第1の光学系の合焦位置に対応する被写界深度の範囲と連続または一部共通する被写界深度の範囲を有するように、第2の光学系の合焦位置を設定するよう焦点調節部を制御する。
こうすることで広い距離範囲で合焦画像が得られる。
好ましくは、合焦位置設定部は、連続する識別情報n(nは自然数) の付与された複数の撮像光学系の合焦位置が、過焦点距離H/(2n−1)以上に設定されるよう焦点調節部を制御する。
好ましくは、複数の撮像光学系の各々の近傍の温度を検出する温度検出部と、温度検出部の検出した温度に応じて複数の撮像光学系の各々の光学系の合焦位置を補正する補正部と、を備える。
温度変化によるピントずれがあっても合焦画像が得られる。
好ましくは、合焦位置設定部は、所定のパンフォーカス撮影の選択指示が入力された場合、第1の制御を実施する。
好ましくは、合焦位置設定部は、所定のオートフォーカス撮影の選択指示が入力された場合、複数の光学系の合焦位置をオートフォーカス処理に基づいて設定する第2の制御を実施する。
好ましくは、撮像部の出力した画像を記録する記録部を備える。
好ましくは、撮像部の出力した画像を表示する表示部を備える。
好ましくは、表示部は、予め選択指示された撮影モードに応じて平面画像または擬似的立体画像を表示する。
本発明に係る撮像方法は、第1の光学系および第2の光学系を含む複数の撮像光学系の各々を介して結像した被写体像を撮像素子により光電変換して各々の撮像光学系に対応する複数の画像を出力する撮像部と、複数の撮像光学系の各々の合焦位置を調節する焦点調節部と、を備えた撮像装置が、第1の光学系の所望の合焦位置を設定するよう焦点調節部を制御するとともに、設定された第1の光学系の合焦位置に対応する被写界深度の範囲と異なる被写界深度の範囲を有するように、第2の光学系の合焦位置を設定するよう焦点調節部を制御する第1の制御を実施する。
この撮像方法を撮像装置に実行させるためのプログラムも本発明に含まれる。
単眼のカメラで可能なパンフォーカス撮影の合焦範囲よりも広い距離範囲で合焦画像が得られる。また、各々の撮像光学系での合焦位置探索のためのAFサーチ動作が不要なので、撮影タイムラグが小さくなり、シャッターチャンスを逃さず撮影できる。
カメラのブロック図 パンフォーカス撮影処理のフローチャート 第1撮像部2aと第2撮像部2bの光学系の被写界深度が重複するような第1フォーカスレンズ13・第2フォーカスレンズ22のレンズ位置の一例を示す図
図1はカメラ1の電気的構成を示す。第1撮像部2aは、レンズ光軸L1に沿って配列された第1ズームレンズ11、第1絞り12、第1フォーカスレンズ13を含む第1撮像光学系、及び第1イメージセンサ14によって構成されている。第1ズームレンズ11にはレンズモータ15、第1絞り12にはアイリスモータ16、第1フォーカスレンズ13にはレンズモータ17が接続されており、また、第1イメージセンサ14にはタイミングジェネレータ(TG)18が接続されている。モータ15〜17、及びTG18の動作はCPU19によって制御され、モータ15〜17の実際の駆動開始および終了はCPU19の制御に従ってモータドライバ29が指示する。
レンズモータ15は、操作部9からのズーム操作に応じて、第1ズームレンズ11をレンズ光軸L1に沿ってTELE側(繰り出し側)、或いはWIDE側(繰り込み側)に移動させ、ズーム倍率を変化させる。アイリスモータ16は、AE(Auto Exposure)動作時に第1絞り12の開口値(絞り値)を変化させて光束を制限し、露出調整を行う。レンズモータ17は、AF(Auto Focus)動作時に第1フォーカスレンズ13をレンズ光軸L1に沿ってNEAR側(繰り出し側)、或いはINF側(繰り込み側)に移動させて合焦位置を変え、ピント調整を行う。
第1イメージセンサ14は、CCDやCMOSなどの固体撮像素子で構成され、第1ズームレンズ11、第1絞り12、及び第1フォーカスレンズ13によって結像された被写体光を受光し、受光素子に受光量に応じた光電荷を蓄積する。第1イメージセンサ14の光電荷蓄積・転送動作は、TG18によって制御され、TG18から入力されるタイミング信号(クロックパルス)により、電子シャッタ速度(光電荷蓄積時間)が決定される。第1イメージセンサ14は、撮影モード時には、1画面分の画像信号を所定周期ごとに取得し、順次、撮像回路28aに入力する。
第2撮像部2bは、第1撮像部2aと同一の構成であり、レンズ光軸L2に沿って配列された第2ズームレンズ20、第2絞り21、第2フォーカスレンズ22を含む第2撮像光学系、レンズモータ24が接続された第2ズームレンズ20、アイリスモータ25が接続された第2絞り21、レンズモータ26が接続された第2フォーカスレンズ22、及びタイミングジェネレータ(TG)27が接続された第2イメージセンサ23によって構成されている。モータ24〜26、及びTG27の動作はCPU19によって制御される。第1撮像部2aと第2撮像部2bとは、基本的に連動して動作を行うが、各々個別に動作させることも可能となっている。よって、一方で静止画、他方で動画を撮影したり、双方で静止画だけ、あるいは双方で動画だけを撮影することもできる。なお、第1及び第2イメージセンサ14,23として、CCD型やCMOS型のイメージセンサが用いられる。
第1及び第2イメージセンサ14,23から出力された撮像信号は、それぞれ撮像回路28a、b(まとめて撮像回路28と表記)に含まれる相関二重サンプリング回路(CDS)に入力される。CDSは、第1及び第2イメージセンサ14,23の各受光素子の蓄積電荷量に正確に対応したR,G,Bの画像データを、撮像回路28に含まれる増幅器(AMP)に入力する。AMPは、入力された画像データを増幅し、撮像回路28に含まれるA/D変換器に入力する。A/D変換器は、入力された画像データをアナログからデジタルに変換する。撮像回路28に含まれるCDS、AMP、A/D変換器を通して、第1イメージセンサ14の撮像信号は第1画像データ(左眼用画像データ)として、第2イメージセンサ23の撮像信号は第2画像データ(右眼用画像データ)として出力される。
画像信号処理回路31は、階調変換、ホワイトバランス補正、γ補正処理などの各種画像処理をA/D変換器から入力された第1及び第2画像データに施す。フレームメモリ32は、画像信号処理回路31で各種画像処理が施された第1及び第2画像データを一時的に格納する。
評価値算出回路33は、フレームメモリ32に格納された第1及び第2画像データの各々からAF評価値及びAE評価値を算出する。AF評価値は、各画像データの全領域又は所定領域(例えば中央部)について輝度値の高周波成分を積算することにより算出され、画像の鮮鋭度を表す。輝度値の高周波成分とは、隣接する画素間の輝度差(コントラスト)を所定領域内について足し合わせたものである。また、AE評価値は、各画像データの全領域又は所定領域(例えば中央部)について輝度値を積算することにより算出され、画像の明るさを表す。AF評価値及びAE評価値は、公知のAF動作(自動焦点制御)及びAE動作(自動露出制御)においてそれぞれ使用される。
パノラマ画像処理回路40は、操作部9からパノラマ撮影モードが選択された場合、フレームメモリ32に格納されている第1及び第2イメージセンサ14,23で得られた第1及び第2画像データの重なる領域を繋ぐような関連付けおよび合成を行う。パノラマ画像処理回路40の合成した画像をパノラマ画像という。パノラマ画像処理回路40は、パノラマ画像をフレームメモリ32に記憶し、このパノラマ画像データが、表示制御部35を介して表示部10にスルー画として表示される。
立体画像処理回路34は、操作部9から立体撮影モードが選択された場合、フレームメモリ32に格納されている第1及び第2画像データを、表示部10が立体表示を行うための立体画像データに合成する。撮影モード時に表示部10が電子ビューファインダとして使用される際には、立体画像処理回路34によって合成された立体画像データが、表示制御部35を介して表示部10にスルー画として表示される。
個別画像処理回路41は、操作部9から2枚同時撮影モードが選択された場合、第1及び第2画像データをそれぞれ独立した個別画像データに構成し、個別画像データは、図示しないOSD信号発生回路から供給された区切り枠の映像などで区別された上、それぞれ表示制御部35を介して表示部10にスルー画として表示される。
圧縮伸張処理回路36は、シャッタボタン5から撮影指示が入力されたことに応じてフレームメモリ32に記憶された静止画像データ(パノラマ画像データ、立体画像データ、個別画像データ)に対して、JPEG方式等の圧縮形式により圧縮処理を施す。動画撮影モードが選択指示された場合はMPEG4などの圧縮形式により圧縮処理を施す。メモリ制御部37は、圧縮伸張処理回路36によって圧縮処理された画像データをメモリカード等の記録媒体38に記録させる。なお、異なる光学系に対応した画像データを1つの画像ファイル内に記録してもよいし、2つ以上の独立した画像ファイルとしてもよい。ただし、2つの独立した画像ファイルの付帯情報(ヘッダ情報、タグ情報その他)には、画像データを撮影した第1撮像部2aの識別情報(例えば「1」)または第2撮像部2bの識別情報(例えば「2」)と撮影日時情報と撮影時に選択されていた撮影モードが記録され、撮影日時情報の同一性によって同時に撮影された2枚の画像の関連づけを行う。
このようにして記録媒体38に記録された画像データを表示部10に再生表示する場合、記録媒体38の各画像データは、メモリ制御部37によって読み出され、圧縮伸張処理回路36によって伸張処理が行われる。
読み出された画像データに対応する付帯情報の撮影モードが、パノラマ撮影モードの場合、画像データは、重複領域が重畳された平面のパノラマ画像に変換された後、表示制御部35を介して表示部10に再生画像として表示される。
読み出された画像データに対応する付帯情報の撮影モードが、立体撮影モードの場合、画像データは、立体画像処理回路34によって立体画像データに変換された後、表示制御部35を介して表示部10に再生画像として表示される。
読み出された画像データに対応する付帯情報の撮影モードが、2枚同時撮影モードの場合、同一の撮影日時情報がヘッダ情報に記録された2枚の画像ファイルの画像データの各々を、表示部10の同一画面に、撮像光学系の識別情報に対応した位置(2眼の撮像系では左側または右側)に配置した再生画像として表示される。
表示部10の詳細な構造は図示しないが、表示部10は、その表面にパララックスバリア表示層を備えている。表示部10は、立体表示を行う際に、パララックスバリア表示層に光透過部と光遮蔽部とが交互に所定のピッチで並んだパターンからなるパララックスバリアを発生させるとともに、その下層の画像表示面に左右の像を示す短冊状の画像断片を交互に配列して表示することで擬似的な立体視を可能にする。なお、第1撮像部2aおよび第2撮像部2bから得られた平面画像を短冊状の画像断片に再構成してこれらを交互に配列せず、第1撮像部2aまたは第2撮像部2bの一方から得られた右あるいは左の像のみを短冊状の画像断片に再構成してこれらを交互に配列すれば、観者の右目も左目も同一の平面画像を視覚することになる。
CPU19は、カメラ1の全体の動作を統括的に制御する。CPU19には、前述のシャッタボタン5、操作部9のほか、不揮発性メモリであるEEPROM39が接続されている。EEPROM39は、各種制御用のプログラムや設定情報などを格納している。CPU19は、このプログラムや設定情報に基づいて各種処理を実行する。
シャッタボタン5は2段押しのスイッチ構造となっている。撮影モード中に、シャッタボタン5が軽く押圧(半押し)されると、CPU19はAF動作及びAE動作を開始し撮影準備処理がなされる。この状態でさらにシャッタボタン5が強く押圧(全押し)されると、CPU19は撮影処理を開始し、1画面分の第1及び第2画像データがフレームメモリ32から記録媒体38に転送されて記録される。
AF動作は、CPU19がレンズモータ17,26を制御して第1及び第2フォーカスレンズ13,22をそれぞれ所定方向に移動させながら、順次に得られる第1及び第2画像データの各々から評価値算出回路33が算出したAF評価値の最大値を求めることによりなされる。AE動作は、AF動作が完了した後、評価値算出回路33が算出したAE評価値に基づいて、CPU19がアイリスモータ18,27及びTG18,27を制御し、第1及び第2絞り12,21の開口値(絞り値)、及び第1及び第2イメージセンサ14,23の電子シャッタ速度をEEPROM39に予め格納されたプログラム線図に従って設定することによりなされる。
EEPROM39には、常温(例えば15℃)における無限遠合焦の第1フォーカスレンズ13の位置(第1基準位置)を基準とした、各温度(常温も含みうる)ごとの無限遠合焦のときの第1フォーカスレンズ13のレンズ位置の変化量(ずれ量)の情報を示す第1温度−フォーカステーブルを予め記録しておく。
同様に、上記常温における無限遠合焦の第2フォーカスレンズ22の位置(第2基準位置)を基準とした、各温度(常温も含みうる)ごとの無限遠合焦の第2フォーカスレンズ22のレンズ位置の変化量(ずれ量)の情報を示す第2温度−フォーカステーブルを予め記録しておく。この各温度ごとのずれ量は、撮影レンズの製造上のばらつきや、組立て誤差などにより、第1フォーカスレンズ13・第2フォーカスレンズ22間で同じではないため、第1フォーカスレンズ13用の第1温度−フォーカステーブルと、第2フォーカスレンズ22用の第2温度−フォーカステーブルがそれぞれに個別に記録される。第1温度−フォーカステーブル、第2温度−フォーカステーブルには、常温から実際の検出温度の差分と、その温度差分に対応したレンズ位置の補正量を記憶していてもよい。この補正量は経験的に定められる。なお、検出温度によるピント位置補正は公知のものが採用でき、例えば特許文献5のようにする。
第1撮像部2a・第2撮像部2bのレンズ鏡胴など双方の撮像光学系の近傍に設置された温度センサ44−1・44−2は、それぞれCPU19に接続されている。温度センサ44−1・44−2は、予め設定された一定周期でそれぞれ第1フォーカスレンズ13・第2フォーカスレンズ22の周辺温度を個別に検出しており、パンフォーカス撮影モードを選択する指示の入力と同期して、そのとき検出した各光学系の周辺温度をデジタルの温度データとしてCPU19に送信する。
図2はCPU19が実行を制御するパンフォーカス撮影処理のフローチャートである。この処理をCPU19に実行させるプログラムはEEPROM39に記憶されている。この処理は、操作部9から「立体撮影モード」、「パノラマ撮影モード」または「2枚同時撮影モード」の中から所望の撮影モードが選択され、かつその後、各撮影モードに対応する合焦方式のサブ選択項目として、表示部10に「パンフォーカス」または「通常AF」を提示し、そのうち操作部9から「パンフォーカス」の選択指示が入力されたことに応じて開始する。なお、操作部9から「通常AF」の選択指示が入力された場合、以下の処理は行わず、第1撮像部2a・第2撮像部2bはAF処理にて合焦を行う。なお、先に「パンフォーカス」または「通常AF」から所望の合焦方式を選択させ、画像データの取得後に撮影モードを選択させて、選択された撮影モードに対応する記録方式で画像を記録してもよい。
S1では、温度センサ44−1・44−2にて、それぞれ第1フォーカスレンズ13・第2フォーカスレンズ22の周辺温度を個別に検出する。
S2では、EEPROM39の第1温度−フォーカステーブルを参照し、温度センサ44−1の検知した温度に対応するずれ量を特定する。そして、特定されたずれ量に基づいて、第1撮像部2aの撮像光学系が検知した温度で、予めEEPROM39に格納された過焦点距離Hに合焦するような第1フォーカスレンズ13の位置(ピント位置)を設定する。この設定位置は、常温で過焦点距離Hに合焦するような第1フォーカスレンズ13の位置から第1温度−フォーカステーブルの検知温度に対応する補正量を加えたものである。そして、第1フォーカスレンズ13を設定位置へシフトするようレンズモータ17を駆動する指示をモータドライバ29に出力する。
ここで、過焦点距離Hは次の式で表すことができる。fは焦点距離、εは許容錯乱円、FはF値である。
H=f/εF
過焦点距離Hとは、特定の距離にピントを合わせたときに、被写界深度の遠点が無限遠と一致したとき、そのときの特定の距離のことであり、ほぼH/2から無限遠までの範囲にピントが合う。例えば、f=6.4mm、F=5.6、ε=3μmとすると、H≒2.4mとなる。これにより第1撮像部2aの撮像光学系はH/2=1.2mからINF(無限遠)までピントがあう状態となる。Hはメーカー側で設定されたパンフォーカスに好適な所定値である。HそのものをEEPROM39に格納してもよいが、パンフォーカスに好適なf、ε、Fを格納しておき上記式でHをその都度算出してもよい。
S3では、EEPROM39の第2温度−フォーカステーブルを参照し、温度センサ44−2の検知した温度に対応するずれ量を特定する。そして、特定されたずれ量に基づいて、第2撮像部2bの撮像光学系が検知した温度で距離H/3に合焦するような第2フォーカスレンズ22の位置を設定する。この設定位置は、常温で距離H/3に合焦するような第2フォーカスレンズ22の位置から第2温度−フォーカステーブルの検知温度に対応する補正量を加えたものである。そして、第2フォーカスレンズ22を設定位置へシフトするようレンズモータ17を駆動する指示をモータドライバ29に出力する。
例えば、上記のH≒2.4の場合、H/3≒0.8であり、これにより、第2撮像部2bの撮像光学系はほぼH/4=0.6mからH/2=1.2mまでピントが合う状態となる。これにより、第1撮像部2aと第2撮像部2bを合わせると、H/4=0.6mから無限遠までピントが合う状態が得られる。
なお、露出調整については、シャッタボタン5の半押しに応じて、EEPROM39に格納されたパンフォーカスのF値に対応した第1絞り12・第2絞り21の開口値(絞り値)を設定する。
S4では、シャッタボタン5が全押しされたか否かを判断する。Yesの場合はS5に進み、Noの場合はS1に戻る。
S5では、第1フォーカスレンズ13・第2フォーカスレンズ22のレンズ位置は変化させず(AFサーチを行わず)、第1撮像部2aと第2撮像部2bの各光学系で同時に撮影を行い各撮影画像を記録する。なお、画像データの記録の方式は選択された撮影モードに対応する。
ただし、第1撮像部2aと第2撮像部2bの合焦範囲を重複なく連続した2つの区間とする必然性はなく、双方の合焦範囲に重複があってもよい。すなわち、第2撮像部2bの合焦距離を丁度H/3にする必然性はない。例えば、第1温度−フォーカステーブル・第2温度−フォーカステーブルの誤差の吸収などを考慮して、第1撮像部2aと第2撮像部2bの光学系の被写界深度の一部が重複するように第1フォーカスレンズ13・第2フォーカスレンズ22のレンズ位置を設定してもよい。もっとも、無限遠をカバーするためには、第1撮像部2aのピント位置はH以上、第2撮像部2bのピント位置はH/3以上の被写体距離Lに対応するレンズ位置である必要がある(図3)。なお、錯乱半径εと1/Lは比例関係であるため、図3で横軸を1/Lとすると、グラフが直線になる。
以上の処理により、単眼のカメラで可能なパンフォーカス撮影の合焦範囲よりも広い距離範囲で合焦画像が得られる。また、各々の撮像光学系での合焦位置探索のためのAFサーチ動作が不要なので、撮影タイムラグが小さくなり、シャッターチャンスを逃さず撮影できる。
さらに、本発明は第1撮像部2aと同一の構成を有する3つ以上の光学系を有するカメラにも適用可能であり、互いに重複しない識別情報n(n=1、2、3・・)の付与された複数の撮像光学系のフォーカスレンズの各々のピント位置を、H/(2n−1)以上の被写体距離Lに対応するレンズ位置に設定して、撮像指示に応じて各撮像光学系の受光被写体像を各々に対応する撮像素子で同時に画像データに変換する同時撮像を実施すれば、撮像光学系の数に比例してより広い距離範囲で合焦画像が得られる。
2a:第1撮像部、2b:第2撮像部、13:第1フォーカスレンズ、19:CPU、22:第2フォーカスレンズ、29:モータドライバ

Claims (11)

  1. 第1の光学系および第2の光学系を含む複数の撮像光学系の各々を介して結像した被写体像を撮像素子により光電変換して各々の撮像光学系に対応する複数の画像を出力する撮像部と、
    前記複数の撮像光学系の各々の合焦位置を調節する焦点調節部と、
    前記第1の光学系の所望の合焦位置を設定するよう前記焦点調節部を制御するとともに、前記設定された前記第1の光学系の合焦位置に対応する被写界深度の範囲と異なる被写界深度の範囲を有するように、前記第2の光学系の合焦位置を設定するよう前記焦点調節部を制御する第1の制御を実施する合焦位置設定部と、
    を備える撮像装置。
  2. 前記合焦位置設定部は、前記設定された前記第1の光学系の合焦位置に対応する被写界深度の範囲と連続または一部共通する被写界深度の範囲を有するように、前記第2の光学系の合焦位置を設定するよう前記焦点調節部を制御する請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記合焦位置設定部は、連続する識別情報n(nは自然数) の付与された前記複数の撮像光学系の合焦位置が、過焦点距離H/(2n−1)以上に設定されるよう前記焦点調節部を制御する請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記複数の撮像光学系の各々の近傍の温度を検出する温度検出部と、
    前記温度検出部の検出した温度に応じて前記複数の撮像光学系の各々の光学系の合焦位置を補正する補正部と、
    を備える請求項1〜3のいずれかに記載の撮像装置。
  5. 前記合焦位置設定部は、所定のパンフォーカス撮影の選択指示が入力された場合、前記第1の制御を実施する請求項1〜4のいずれかに記載の撮像装置。
  6. 前記合焦位置設定部は、所定のオートフォーカス撮影の選択指示が入力された場合、前記複数の光学系の合焦位置をオートフォーカス処理に基づいて設定する第2の制御を実施する請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記撮像部の出力した画像を記録する記録部を備える請求項1〜6のいずれかに記載の撮像装置。
  8. 前記撮像部の出力した画像を表示する表示部を備える請求項1〜7のいずれかに記載の撮像装置。
  9. 前記表示部は、予め選択指示された撮影モードに応じて平面画像または擬似的立体画像を表示する請求項8に記載の撮像装置。
  10. 第1の光学系および第2の光学系を含む複数の撮像光学系の各々を介して結像した被写体像を撮像素子により光電変換して各々の撮像光学系に対応する複数の画像を出力する撮像部と、前記複数の撮像光学系の各々の合焦位置を調節する焦点調節部と、を備えた撮像装置が、前記第1の光学系の所望の合焦位置を設定するよう前記焦点調節部を制御するとともに、前記設定された前記第1の光学系の合焦位置に対応する被写界深度の範囲と異なる被写界深度の範囲を有するように、前記第2の光学系の合焦位置を設定するよう前記焦点調節部を制御する第1の制御を実施する撮像方法。
  11. 請求項10に記載の撮像方法を前記撮像装置に実行させるためのプログラム。
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