JP2021177245A - 撮像装置およびアクチュエータドライバ - Google Patents

撮像装置およびアクチュエータドライバ Download PDF

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Abstract

【課題】2つのカメラモジュールのアライメントが容易化されたカメラモジュールを提供する。【解決手段】第1カメラモジュール1001および第2カメラモジュール1002は、光学手振れ補正機能を有する。各カメラモジュール1001,1002は、撮像素子1003と、レンズ1004と、レンズ1004を光軸と垂直な面内に位置決めするアクチュエータ1006を備える。レンズ1004の撮像素子1003に対する基準位置が、第1カメラモジュール1001と第2カメラモジュール1002とで独立して設定される。【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置に関する。
近年、スマートフォンには、レンズおよび撮像素子を含むカメラモジュールを、2個備えるものが存在する。2つのカメラモジュールによって同一被写体を撮像し、2つの撮像素子により撮像された画像を合成することにより、3D画像、パノラマ画像、ズーム画像、高解像度画像などを生成することが可能となる。
特開2009−145635号公報 特開2010−204575号公報
このような2つのカメラモジュールを備える装置では、2つのカメラモジュールのアライメントが重要となる。
本発明はかかる状況に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、2つのカメラモジュールのアライメントが容易化された撮像装置の提供にある。
本発明のある態様は撮像装置に関する。撮像装置は、光学手振れ補正機能を有する第1カメラモジュールと、光学手振れ補正機能を有する第2カメラモジュールと、を備える。各カメラモジュールは、撮像素子と、レンズと、レンズを光軸と垂直な面内に位置決めするアクチュエータと、を備える。この撮像装置は、撮像素子に対するレンズの基準位置が、第1カメラモジュールおよび第2カメラモジュールとで独立して設定される。
「基準位置」とは、手振れ補正によるレンズシフト量がゼロのときの、撮像素子に対するレンズの位置をいう。この態様によると、2つのカメラモジュールによる撮影画像における同一被写体の位置、あるいは視野を、手振れ補正機構を利用して調節することができる。
第1カメラモジュールにおいてレンズの基準位置が設定され、設定済みの第1カメラモジュールに対して、第2カメラモジュールにおけるレンズの基準位置が設定されてもよい。
第1カメラモジュールと第2カメラモジュールにおいて、標準被写体が撮像素子の同一の位置に結像するようにレンズの基準位置が設定されてもよい。
第1カメラモジュールと第2カメラモジュールにおいてレンズの基準位置の設定後に、第1カメラモジュールおよび第2カメラモジュールを一体にシフト可能であってもよい。
各カメラモジュールは、レンズの位置を示す位置検出信号を生成する位置検出素子と、位置検出信号に応じた検出コードおよびレンズの目標変位を示すターゲットコードにもとづいてアクチュエータをフィードバック制御するアクチュエータドライバと、をさらに備えてもよい。第1カメラモジュールと第2カメラモジュールの少なくとも一方のアクチュエータドライバにおいて、第1カメラモジュールの検出コードと第2カメラモジュールの検出コードの温度による変化が同等となるように、検出コードが補正されてもよい。
これにより、温度変動により2つのカメラモジュールによる撮影画像における同一被写体の位置がばらばらに変化するのを防止できる。
各カメラモジュールのアクチュエータドライバにおいて、各カメラモジュールの温度が所定の温度から変化した場合でも、同じ位置に対する検出コードが変化しないように、それぞれの検出コードの温度補償をしてもよい。
各カメラモジュールのアクチュエータドライバにおいて、検出コードとレンズの実際の変位との関係が直線になるように線形補償してもよい。
基準となる相対位置関係を、位置検出素子の出力値を利用して設定してもよい。
本発明の別の態様は、アクチュエータドライバである。このアクチュエータドライバは、複数のカメラモジュールを備える撮像装置に使用され、カメラモジュールの光学手振れ補正アクチュエータを制御する。各カメラモジュールは、撮像素子と、レンズと、レンズを位置決めするアクチュエータと、レンズの位置を示す位置検出信号を生成する位置検出素子と、位置検出信号に応じた検出コードと、レンズの目標変位を示すターゲットコードにもとづいてアクチュエータを位置決めするアクチュエータドライバと、を備える。このアクチュエータドライバは、検出コードの基準値が、複数のカメラモジュールで独立して設定可能である。
複数のカメラモジュールのうち、ひとつのカメラモジュールにおける検出コードの基準値が設定され、この設定済みの基準値に連動させて他のカメラモジュールの検出コードの基準値が設定可能であってもよい。
アクチュエータドライバは、基準値の温度による変化を補正するための温度補償手段を備えてもよい。
アクチュエータドライバは、検出コードとレンズの実際の変位との関係を直線化する線形補償手段をさらに備えてもよい。
本発明のある態様は、撮像装置に関する。撮像装置は、光学手振れ補正機能を有する第1カメラモジュールと、光学手振れ補正機能を有する第2カメラモジュールを備える。各カメラモジュールは、レンズと、撮像素子と、レンズを位置合わせするアクチュエータと、を備える。レンズと撮像素子との間の標準的な相対位置関係は、第1カメラモジュールと第2カメラモジュールとで連動させて設定される。
以上の構成によれば、プレビュー時などの初期状態での2つのカメラの被写体領域を設定できるため、2つのカメラの画像の合成などが容易になる。
また、ある態様の撮像装置では、第1カメラモジュールと第2カメラモジュールにおいて、一方のカメラモジュールにおけるレンズと撮像素子との間の標準的な相対位置関係を設定し、この設定済みのカメラモジュールに対して、他方のカメラモジュールにおけるレンズと撮像素子との間の標準的な相対位置関係を設定してもよい。
以上の構成によれば、一方のカメラモジュールに対して他方のカメラモジュールのレンズと撮像素子との標準的な相対位置関係を合わせこむため、2つのカメラの被写体領域を連動させて設定でき、2つのカメラの画像の合成などが容易になる。
また、ある態様の撮像装置では、第1カメラモジュールの位置検出手段の位置検出信号と、第2カメラモジュールの位置検出手段の位置検出信号の、温度による変化が同等となるように、少なくとも一方の位置検出信号を補正してもよい。
以上の構成によれば、2つのカメラモジュールにおけるレンズと撮像素子の標準的な相対位置関係が温度によって変化したとしても、同じような変化を示すように補正されるため、2つのカメラの被写体像の相対関係は変わらず(像がシフトしたら同じようにシフトする)、2つのカメラの画像の合成などが容易になる。
また、ある態様の撮像装置では、所定の温度における第1カメラモジュールの位置検出手段の位置検出信号と、第2カメラモジュールの位置検出手段の位置検出信号に対して、カメラモジュールの温度が所定の温度から変化した場合でも、同じ位置に対する位置検出信号が変化しないように、それぞれの位置検出手段の温度補償を行ってもよい。
以上の構成によれば、それぞれのカメラモジュールにおけるレンズと撮像素子の標準的な相対位置関係の温度による変化を補正するので、温度変化があった場合でも、2つのカメラの被写体領域が初期の設定状態で保持されているため、2つのカメラの画像の合成などが容易にできる。
また、ある態様の撮像装置では、それぞれのカメラモジュールの位置検出手段の位置検出信号と実際のレンズの変位との関係が直線になるように線形補償してもよい。
以上の構成によれば、位置検出信号と実際の変位との関係が直線になるように補正されるので、レンズと撮像素子の標準的な相対位置関係の設定が容易になる。
また、ある態様の撮像装置では、標準的な相対位置関係を、位置検出手段の出力値として設定してもよい。
以上の構成によれば、レンズと撮像素子の標準的な相対位置関係を位置検出手段の出力値として設定するので、2つのカメラの被写体領域をそれぞれのカメラモジュールの位置検出手段の出力値として合わせこむことができる。また、温度変化があった場合でも、2つのカメラモジュールの位置検出手段の出力値の変化が同等であるように、あるいは出力値が温度によって変化しないように補正することで、2つのカメラの被写体領域を連動させることができる。
本発明の別の態様は、アクチュエータドライバに関する。アクチュエータドライバは、それぞれが位置検出手段を備えた複数のカメラモジュールの光学手振れ補正アクチュエータを制御するアクチュエータドライバであって、それぞれの位置検出手段の位置検出信号の基準値を、複数のカメラモジュールで連動させて設定することを特徴としている。
この態様によれば、プレビュー時などの初期状態での2つのカメラの被写体領域を設定できるため、2つのカメラの画像の合成などが容易になる。
また、ある態様のアクチュエータドライバでは、複数のカメラモジュールのうち、ひとつのカメラモジュールの位置検出手段の位置検出信号の基準値を設定し、この設定済みの基準値に連動させて他のカメラモジュールの位置検出手段の位置検出信号の基準値を設定してもよい。
また、ある態様のアクチュエータドライバでは、基準値の温度による変化を補正するための温度補償手段を備えていてもよい。
また、ある態様のアクチュエータドライバでは、位置検出手段の位置検出信号と、アクチュエータにおける可動部の実際の変位との関係を直線化する線形補償手段を備えていてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
さらに、この課題を解決するための手段の記載は、すべての欠くべからざる特徴を説明するものではなく、したがって、記載されるこれらの特徴のサブコンビネーションも、本発明たり得る。
本発明によれば、2つのカメラモジュールのアライメントが容易化できる。
実施の形態に係る撮像装置の基本構成を示す図である。 図1の撮像装置のアライメントを説明する図である。 アクチュエータドライバの構成例を示すブロック図である。 撮像装置におけるひとつのカメラモジュールの構成を示す図である。 図5(a)〜(c)は、撮像装置の第1実施例におけるレンズの位置と被写体像の関係を示す図である。 図6(a)〜(c)は、撮像装置の第1実施例におけるレンズの位置と被写体像の関係を示す図である。 撮像装置の第1実施例における2つのカメラモジュールの変位と位置検出信号の関係が異なる場合に、被写体像の位置を合わせこむための位置検出信号の設定方法を説明する図である。 撮像装置の第2実施例におけるひとつのカメラモジュールの温度特性を示す図である。 撮像装置の第2実施例におけるひとつのカメラモジュールの温度補償後の変位と位置検出信号との関係を示す図である。 撮像装置の第3実施例における線形補償と温度補償の処理を示すフローチャートである。 撮像装置の第3実施例における関数化された曲線と理想直線の関係を示す図である。 撮像装置の第3実施例におけるひとつのカメラモジュールの線形補償後の変位と位置検出信号との関係を示す図である。 撮像装置の第3実施例における関数を直線近似する方法を説明する図である。 レンズ制御装置の具体的なブロック図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
また図面に記載される各部材の寸法(厚み、長さ、幅など)は、理解の容易化のために適宜、拡大縮小されている場合がある。さらには複数の部材の寸法は、必ずしもそれらの大小関係を表しているとは限らず、図面上で、ある部材Aが、別の部材Bよりも厚く描かれていても、部材Aが部材Bよりも薄いこともあり得る。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
図1は、実施の形態に係る撮像装置の基本構成を示す図である。撮像装置1000は、第1カメラモジュール1001および第2カメラモジュール1002を備える。第1カメラモジュール1001および第2カメラモジュール1002は光学手振れ補正(OIS:Optical Image Stabilizer)機能を備えており、それらは同様に構成される。第1カメラモジュール1001および第2カメラモジュール1002は、共通の基板1200上に実装される。撮像装置1000はスマートフォン、タブレット端末、ポータブルオーディオプレイヤなどに搭載される。
第1カメラモジュール1001は、撮像素子1003、レンズ1004、アクチュエータ1006、位置検出素子1010、ブレ検出手段1012、CPU(Central Processing Unit)1014、アクチュエータドライバ1100を備える。
撮像素子1003は、CMOSセンサやCCD(Charge Coupled Device)などである。レンズ1004は撮像素子1003への入射光路上に設けられ、光軸(Z軸)と垂直な面(XY面という)内でX方向およびY方向に変位可能に支持されている。
位置検出素子1010は、ホールセンサなどの磁気的検出手段であり、レンズ1004の変位を示す位置検出信号(ホール信号)Sを生成する。ブレ検出手段1012はたとえばジャイロセンサであり、カメラモジュール1001のブレを検出する。ブレ量を示す角速度信号Sは、アクチュエータドライバ1100に入力され、アクチュエータドライバ1100は、レンズ1004の変位の目標値を示すターゲットコードを生成する。アクチュエータドライバ1100は、ターゲットコードにもとづいて、アクチュエータ1006に対する駆動信号Sを生成する。
アクチュエータ1006の可動子にはレンズ1004が取り付けられており、レンズ1004は、ターゲットコードに応じた位置に移動する。一般的なカメラモジュールでは、アクチュエータ1006によりレンズ1004は、2次元(X方向、Y方向)で変位可能であるが、以下では明確化のため1次元(X軸)のみで変位するものとする。より詳しくは、アクチュエータドライバ1100は、レンズ1002の目標変位を示すターゲットコードと位置検出信号Sにもとづいてアクチュエータ1006をフィードバック制御する。
第2カメラモジュール1002は第1カメラモジュール1001と同様に構成される。なお第1カメラモジュール1001、第2カメラモジュール1002はオートフォーカス(以下、AF)機構も備えるが、図1ではAFに関連するアクチュエータなどは省略されている。
図2は、図1の撮像装置1000のアライメントを説明する図である。このアライメントでは、基板1200に対する第1カメラモジュール1001、第2カメラモジュール1002の位置を調節するのではなく、第1カメラモジュール1001、第2カメラモジュール1002の手振れ補正のためのレンズアクチュエータを利用して、アライメントを実行する。
撮像装置1000が所定の位置に固定され、標準被写体1202が中央位置P1に配置される。中央位置P1は、第1カメラモジュール1001および第2カメラモジュール1002それぞれの撮像素子1003のセンターから等距離の基準軸1204上に設定することが好ましい。
第1カメラモジュール1001のレンズ1004をX軸方向に変位させると、標準被写体1202が撮像素子1003上に結像する位置がX方向にシフトする。言い換えれば第1カメラモジュール1001の視野をシフトさせることができる。同様に第2カメラモジュール1002のレンズ1004をX軸方向に変位させると、標準被写体1202が撮像素子1003上に結像する位置がX方向にシフトする。言い換えれば第2カメラモジュール1002の視野をシフトさせることができる。
第1カメラモジュール1001および第2カメラモジュール1002において、レンズ1004の撮像素子1003に対する基準位置を調節することにより、第1カメラモジュール1001および第2カメラモジュール1002において、同一の視野を得ることができる。基準位置とは、手振れ補正によるレンズシフト量がゼロのときの、撮像素子1003に対するレンズ1004の位置に相当する。手振れ補正(フィードバック制御)によって、レンズ1004は基準位置をセンター(DC成分)として、位置決めされる。
図3は、アクチュエータドライバ1100の構成例を示すブロック図である。図3には、アクチュエータドライバ1100の手振れ補正のひとつの軸に対応するブロックのみが示されており、実際には手振れ補正の他の軸や、AFに対応するブロックも存在する。アクチュエータドライバ1100は、インタフェース回路1102、A/Dコンバータ1104、補正回路1106、ジャイロコントローラ1107、制御回路1108を備える。インタフェース回路1102は、ブレ検出手段1012であるジャイロセンサから、ブレ量に応じた角速度信号Sを受信する。A/Dコンバータ1104は、位置検出素子1010からの位置検出信号Sをデジタルの検出コード(第1検出コードと称する)Dに変換する。A/Dコンバータ1104の前段には、アンプが設けられてもよい。位置検出信号Sがデジタル信号である場合、A/Dコンバータ1104は省略可能である。
補正回路1106は、第1検出コードDを、レンズ1004の実際の変位と線形な関係を有する検出コード(以下、第2検出コードと称する)Dに変換する(線形補償)。ジャイロコントローラ1107は、角速度信号Sを積分して角度情報に変換し、角度情報に応じたターゲットコードDを生成する。
制御回路1108は、第2検出コードDがターゲットコードDに近づくようにアクチュエータ1006を制御する。制御回路1108は、コントローラ1110およびドライバ部1112を含む。コントローラ1110は、第2検出コードDとターゲットコードDの誤差がゼロに近づくように制御指令値Sを生成する。コントローラ1110は、PID(比例・積分・微分)コントローラやPI(比例・積分)コントローラであってもよい。コントローラ1110、補正回路1106およびジャイロコントローラ1107は、ソフトウェアプログラムを実行可能なプロセッサコア1120によって実装してもよい。ドライバ部1112は制御指令値Sに応じた駆動信号Sをアクチュエータ1006に供給する。
アクチュエータドライバ1100において、基準位置の情報は、検出コードD(D)の値として保持される。撮像装置1000の実動作時において、ターゲットコードDが変位ゼロに対応する値であるとき、アクチュエータドライバ1100は、レンズ1004が基準位置となるように、駆動信号Sを生成する。言い換えれば、補正回路1106は、レンズ1004が基準位置であるときに、第2検出コードDがターゲットコードDの変位ゼロに対応する値となるように、検出コードDからDへの変換処理を行う。
以上がカメラモジュール100の基本構成および原理である。本発明は、上述の説明から導かれるさまざまな装置、回路、方法に及ぶものであり、特定の構成に限定されるものではない。以下、本発明の範囲を狭めるためではなく、発明の本質や回路動作の理解を助け、またそれらを明確化するために、より具体的な構成例や変形例を説明する。
まずは撮像装置の具体的な構成について説明する。図4は、撮像装置におけるひとつのカメラモジュールの具体的な構成例を示す図である。デュアルカメラにおいては、同様の構成がもう一組あることになる。なお、一部の電子部品を2つのカメラモジュールで共有してもかまわない。カメラモジュール300は、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ、スマートフォンやタブレット端末に内蔵されるカメラモジュールである。カメラモジュール300は、撮像素子302、レンズ304、プロセッサ306およびレンズ制御装置400を備える。レンズ304は、撮像素子302に入射する光の光軸上に配置される。レンズ304はオートフォーカス(AF)のためにZ軸方向に駆動され、光学手振れ補正のためにX軸および/またはY軸方向に駆動される。
オートフォーカスの場合、レンズ制御装置400は、レンズ304を光軸方向(Z軸方向)に変位させる。プロセッサ306は、撮像素子302が撮像した画像のコントラストが高くなるように、位置指令値PREFを生成する(コントラストAF)。あるいは撮像素子302の外部に設けられ、あるいは撮像面に埋め込まれたAFセンサからの出力にもとづいて、位置指令値PREFが生成されてもよい(位相差AF)。レンズ制御装置400は、プロセッサ306からの位置指令値(ターゲットコードとも称する)PREFにもとづいて、レンズ304をZ軸方向に位置決めする。
光学手振れ補正の場合、レンズ制御装置400はレンズ304を撮像素子302と平行な面内で光軸に垂直な方向(X軸および/またはY軸方向)に変位させる。レンズ制御装置400は、ジャイロセンサ308からの出力にもとづいて、位置指令値PREFを生成し、位置指令値PREFにもとづいてレンズ304をX軸方向および/またはY軸方向に位置決めする。
レンズ制御装置400は、位置フィードバックにより、アクチュエータ402を制御する。具体的にはレンズ制御装置400は、アクチュエータ402、位置検出素子(AF、OIS)404、温度検出素子(AF、OIS)406およびアクチュエータドライバIC(Integrated Circuit)500を備える。アクチュエータ402は、たとえばボイスコイルモータであり、レンズ304はホルダー310に搭載され、Z軸方向可動に支持されている。ホルダー310にはAFコイル312が巻回されており、AFコイル312に対向して永久磁石314が配置されている。AFコイル312に通電することにより、永久磁石314との磁気的相互作用によりレンズ304とホルダー310は一体的にZ軸方向に駆動される。一方、永久磁石314を含めたAF駆動機構全体がX軸および/またはY軸方向可動に支持されており、固定部に配置されたOISコイル316に通電することにより、永久磁石314との磁気的相互作用によりレンズ304、ホルダー310、永久磁石314などはX軸および/またはY軸方向に駆動される。ボイスコイルモータの固定部は、撮像装置300の筐体に対して固定されている。
位置検出素子404は、たとえばホール素子などの磁気的検出手段が多く用いられており、ここではホール素子を前提に説明する。ボイスコイルモータのAF可動部、たとえばホルダー310には、永久磁石318が取り付けられ、AFには動かない部分にはAF用ホール素子320が取り付けられる。これらの組み合わせによりAF用の位置検出素子404が形成される。一方、永久磁石314に対向して固定部にはOIS用のホール素子322が取り付けられる。これらの組み合わせによりOIS用の位置検出素子404が形成される。なお、ホール素子322は、図4ではX軸用のものしか示していないが、図では影にかくれて見えない位置にY軸用のホール素子も存在する。位置検出素子404は、レンズ304の現在の位置に応じた電気信号(以下、位置検出信号PFBという)を生成し、位置検出信号PFBは、アクチュエータドライバIC500にフィードバックされる。
アクチュエータドライバIC500は、ひとつの半導体基板に集積化された機能ICである。ここでの「集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。回路を1つのチップ上に集積化することにより、回路面積を削減することができるとともに、回路素子の特性を均一に保つことができる。
アクチュエータドライバIC500は、フィードバックされた位置検出信号PFBが、位置指令値PREFと一致するように、アクチュエータ402をフィードバック制御する。
このようにレンズ304の位置を検出して、これをフィードバックして位置制御に用いることにより、ステップ応答における過渡振動を抑えて収束を速めたり、目標位置への位置決め精度を高めたりできる。
理想的には、位置検出素子404の出力(すなわち位置検出信号PFB)もしくはそれに対応する位置指令値PREF(以下、これを変数yとしても表記する)と、レンズ304(アクチュエータ402)の実際の変位(以下、これを変数xとして表記する)の関係(以下、x−y特性ともいう)は線形かつ温度変動等に関して不変であり、ばらつきも存在しないことが望ましい。しかしながら現実的には、x−y特性は非線形であり、また撮像装置300ごとにばらつきが存在し、さらに、位置検出素子404の温度によってもそれらの関係(x−y特性)は変動する。したがって、位置検出信号PFBと位置指令値PREFが一致するように制御したとしても、この関係(x−y特性)が変化すると、レンズ304の実際の位置が変化することになる。
以上のように、非線形性、温度変化は位置決め精度を悪化させるため、位置検出信号PFBに対して線形補償、温度補償を行うことが望ましい。線形補償は、位置検出信号PFBと実際の変位との関係を示す関数を、理想とする1次関数(直線)に変換するように位置検出信号PFBの値を補正することで実現される。温度補償は、温度変化によって変化する位置検出信号PFBと実際の変位との関係の傾きやオフセットを、温度ごとに補正することで実現される。
まずは、線形補償について詳細に説明する。線形補償を行う場合、レーザ変位計などを用いて実際の変位の情報を得ることが必要となる。通常はレーザ変位計やレーザドップラー測定器などが変位測定用として用いられるが、OISの場合は、撮像素子内で像が動く距離を変位情報として利用してもよい。すなわち撮像素子302が画像変位検出素子408として機能し、変位検出信号Pを出力する。非線形関数を線形関数に変換することで線形補償がなされる。
次に、温度補償について説明する。この補正のために、温度検出素子406が設けられる。温度検出素子406は、位置検出素子404の温度を検出する。AFの温度補償を行う場合は、AF用のホール素子320の温度を検出する。OISの温度補償を行う場合は、OIS用のホール素子322の温度を検出する。温度検出は、ホール素子の内部抵抗の温度による変化を利用して行うことができる。なお、位置検出素子404の温度と周囲温度が一致する場合、あるいは強い相関を有する場合、温度検出素子406は周囲温度を測定してもよい。検出された温度情報Tは、アクチュエータドライバIC500に入力される。アクチュエータドライバIC500は、温度情報Tにもとづいて、アクチュエータ402の駆動制御を補正する。温度検出素子406は、サーミスタやポジスタ、熱電対などであってもよい。
以下では、デュアルカメラにおける被写体像の位置合わせについて、第1実施例から第3実施例を参照して説明する。以下で説明する位置合わせ処理は、それぞれのカメラモジュールにおける位置検出素子の出力値を用いたセンタリング処理に関するものである。
<第1実施例>
図5(a)〜(c)を参照して、デュアルカメラにおけるセンタリングのプロセスについて説明する。図5(a)〜(c)は、撮像装置の第1実施例におけるレンズの位置と被写体像の関係を示す図である。図5(a)〜(c)には2つのカメラモジュールとも画像中心に被写体像がくるようにセンタリングしたときの様子が示される。
カメラモジュールについては、レンズ304と撮像素子302のみを抜き出して図示している。図の左側のカメラモジュールをカメラモジュール1とし、右側のカメラモジュールをカメラモジュール2とする。カメラモジュールの下側には、それぞれの撮像素子でとらえた画像(たとえば、撮像装置の液晶画面)を示している。被写体3は、2つのカメラモジュールのレンズ光軸の中間の延長線上に位置するものとする。
図5(a)は、それぞれのカメラモジュールのレンズ光軸が撮像素子の中心軸上にある場合を示している。それぞれのレンズ光軸間に距離(視線長)があるため、左側のカメラモジュール1から見ると、被写体3は右側にずれて見え、右側のカメラモジュール2から見ると、被写体3は左側にずれて見える。そのため、それぞれの画面4内の被写体像5は、左側のカメラモジュール1では右側に偏っており、右側のカメラモジュール2では左側に偏っている。
次に、図5(b)のように、左側のカメラモジュール1のレンズ304をシフトさせた場合を考える。これは、カメラが手振れした場合と同等であり、斜めの被写体を画像中央でとらえることができる。すなわち、左側の画面4内の被写体像5は、画面のほぼ中央に位置する。
次に、図5(c)のように、右側のカメラモジュール2のレンズ304をシフトさせた場合を考える。これは、カメラが手振れした場合と同等であり、斜めの被写体を画像中央でとらえることができる。ずなわち、右側の画面4内の被写体像5は、画面のほぼ中央に位置する。
以上の動作により、それぞれのカメラモジュールのセンタリング調整が完了する。これにより、画面内の被写体像の位置が、左右のカメラでほぼ一致するため、2つのカメラの画像を合成して、3D画像にしたり、デプスマップと呼ばれる奥行き情報を得たり、ズーム画像を得たり、といったように後の処理が容易になる。何よりも、一般ユーザがカメラを切り換えたときに視野が大きく動くという違和感を解消できる。
なお、ここでは紙面内左右方向のセンタリング調整について説明したが、同時に紙面に垂直な方向のセンタリング調整も実施することが望ましい。
また、センタリング調整は、それぞれのカメラモジュールに対してセンタリングの動作を行って、結果的に左右の画面の被写体位置を一致させてもよいし、あるいは一方のカメラモジュールの被写体位置を特定の位置に設定した後、他方のカメラモジュールの被写体位置をそれに合わせる、という動作を行ってもよい。この場合、被写体位置が画面の中央であることにはこだわらない。これをさらに中央に戻すかどうかについては後述する。
また、このようにして設定したセンタリングの条件を維持、管理するのは、それぞれのカメラモジュールに設けられた位置検出手段である。すなわち、レンズ304を動かすと位置検出手段の出力値は変化するが、センタリング調整として最適なレンズ304の位置が確認されれば、そのときの位置検出手段の出力値を保存する。位置検出手段のゼロ点アジャストのようなものである。手振れ補正のためのレンズ304の変位は、このゼロ点を中心に行われる。
手振れ補正というのはAC動作であり、その振幅の中心位置、すなわちDC成分は以上のように決定するとよい。手振れの角度信号は、ジャイロセンサ308(図4参照)で検出される角速度を積分して出力されるが、積分をしているうちにDC成分が溜まってくるため、必要に応じてリフレッシュしてやる必要がある。リフレッシュしないままだと、その積分された角度信号がレンズ304に対するオフセット命令となるため、レンズ304の位置もオフセットし、センタリング条件からずれてしまう。リフレッシュすることでオフセット命令が解除され、位置検出手段の設定されたゼロ点位置までレンズ304は戻される。なお、急激なリフレッシュによるレンズのゼロ点移動は、画像が動くという違和感を生む。これを防ぐために、徐々にリフレッシュするとか、レンズの動く速度を制御するとか、様々な工夫があってもよい。
次に、図6(a)〜(c)を参照して、デュアルカメラにおけるセンタリングの変形例について説明する。図6(a)〜(c)は、撮像装置の第1実施例におけるレンズの位置と被写体像の関係を示す図である。図6(a)〜(c)には一方のカメラモジュールの被写体像の位置に他方を合わせこんだときの様子が示される。図6(a)は、それぞれのカメラモジュールのレンズ光軸が撮像素子の中心軸上にある場合の図であり、図5(a)と同じ図である。
図6(b)が図5(b)とは異なっており、図6(b)では右側の画面4内の被写体像5の位置が偏ったまま、この偏った被写体像5の位置に合うように、左側のカメラモジュール1のレンズ304をシフトさせている。これにより、両方のカメラモジュールの被写体像5が画面4内のほぼ同じ位置で左に偏っている。
この状態から、被写体像5を画面4の中央に戻したい場合は、2つのカメラモジュール全体をシフトさせる必要がある。すなわち、カメラをかまえる位置をずらすということである。このことを示したのが図6(c)である。図6(c)では、カメラモジュール全体を左にシフトさせている。これにより、画面4内の被写体像5は、画面のほぼ中央に位置することになる。なお、遠方の被写体に対して、カメラのシフトで被写体像が動く距離はわずかであり、被写体像5を画面4中央にもってくるのは難しいが、逆に、遠方の被写体であれば、左右のカメラによる視差の角度も小さく、画面4内の被写体像5の偏りもわずかであるので、結局は図からもわかるように視線長の半分の距離だけカメラをシフトさせればよいことになる。
次に、図7を参照して、位置検出信号として見たときのセンタリング動作について説明する。図7は、撮像装置の第1実施例における2つのカメラモジュールの変位と位置検出信号の関係が異なる場合に、被写体像の位置を合わせこむための位置検出信号の設定方法を説明する図である。
図7のグラフは、それぞれのカメラモジュールについて、位置検出信号と実際の変位との関係を示しており、実線6がカメラモジュール1の場合を、破線7がカメラモジュール2の場合を示している。カメラモジュール1の場合、pという位置検出信号の値のときにqというレンズの変位が得られ、このときに画面中央に被写体像が見えるとする。カメラモジュール2の場合、pという位置検出信号の値のときにqというレンズの変位が得られ、このときに画面中央に被写体像が見えるとする。このように、pおよびpという位置検出信号を管理、制御することでセンタリングが可能となる。
<第2実施例>
続いて第2実施例について説明する。第2実施例では温度補償について説明する。
図8を参照して、温度特性について説明する。図8は、撮像装置の第2実施例におけるひとつのカメラモジュールの温度特性を示す図である。図8のグラフは、位置検出信号と実際の変位との関係を示しており、点線8が5℃の場合、実線9が30℃の場合、2点鎖線10が55℃の場合をそれぞれ示している。この結果からもわかるように、位置検出信号と実際の変位との関係は温度によって変化する。たとえば、30℃においてpという位置検出信号の値において所定の変位qが得られ、これがセンタリング条件として設定されていたとして、5℃では同じ変位qに対してpがpという値に変化する。逆に言うと、30℃と同じpという値でレンズ位置を制御した場合、qとは異なる位置で位置決めされることになり、センタリング位置に誤差が生じる。同様に、55℃では位置検出信号はpという値に変化する。逆に言うと、30℃と同じpという値でレンズ位置を制御した場合、qとは異なる位置で位置決めされることになり、センタリング位置に誤差が生じる。以上のことから、温度変化に対してセンタリングの精度を高めるためには、温度補償が重要であることがわかる。
図9を参照して、温度補償について説明する。図9は、撮像装置の第2実施例におけるひとつのカメラモジュールの温度補償後の変位と位置検出信号との関係を示す図である。図9は、2つのカメラモジュールのうち、一方のカメラモジュールにおける位置検出信号と実際の変位との関係を示しており、5℃と55℃の結果が30℃の結果にほぼ一致するように温度補償している。温度補償は、温度検出手段によって検出された温度情報にしたがって、位置検出信号の値を補正する。ホール素子を用いた温度検出手段については後述する。通常は、温度によって傾きとオフセットが変化するので、これらを補正する。図8の結果では、オフセットはほとんど変化しておらず、図9では温度ごとに一定の係数を掛けて傾きのみを補正した。ここでの補正係数は、あらかじめメモリ内に補正テーブルとして保存されている。個体ごと、温度ごとに補正係数が設定されることが望ましいが、すべて網羅すると測定時間、メモリ容量ともに膨大となるため、個体ばらつきは無視して平均的な係数を設定し、温度も離散的に設定する。実際の温度が設定された温度の中間であった場合は、係数を補完して用いる。
図9において、温度補正後の5℃のグラフ8、温度補正後の55℃のグラフ10は、30℃のグラフ9とほぼ一致している。したがって、pという位置検出信号の値に対してqという変位を与えてセンタリングを行った場合、温度が変化してもpとqの関係がほとんど変わらず、温度変化によるセンタリング位置の誤差が低減される。
なお、温度補償については、一方のカメラモジュールについて説明したが、当然ながら両方のカメラモジュールに対して温度補償を行うことが望ましい。両方のカメラモジュールにおいて、どちらも温度による位置検出信号の変化がないように補正するのが、最も高精度のセンタリングが可能となる。しかしながら、これに限定される訳ではなく、2つのカメラモジュールの温度特性が異なる場合に、一方のカメラモジュールの温度特性と同じになるように他方のカメラモジュールの温度特性を補正してもよい。この場合、温度変化によって被写体像が画面中央から若干ずれるおそれがあるものの、同じようにずれるので、使う側の違和感は小さい。
<第3実施例>
続いて第3実施例を説明する。第3実施例では線形補償を中心として、温度補償も併用する場合について説明する。
図10のフローチャートを参照して、線形補償の流れについて説明する。図10は、撮像装置の第3実施例における線形補償と温度補償の処理を示すフローチャートである。
処理11〜13は、撮像装置300の製造後、出荷前の検査工程で行われるものとして説明するが、これに限定される訳ではない。処理14は開発段階の実験データなどから設定される。処理11では、所定温度(基準温度ともいう)T、たとえば製造工場の設定温度などにおいて、位置検出信号y(図4の位置検出値PFB)と変位xの関係(x−y特性)を取得しておく。変位xは、レンズを変位させたときの撮像素子上の特定パターンの変位として算出できるが、専用の変位測定器を用いて測定した結果でもよい。位置検出信号yは、ホール素子の出力電圧でもよい。サーボをかけて測定する場合はターゲットコード(図4の位置指令値PREF)でもかまわない。なぜならターゲットコードは目標のアクセス位置を示すコードであり、サーボをかけて目標位置に収束させると、ホール素子の出力電圧と等価になるからである。このようにして測定された位置検出信号yと変位xとの関係は、直線性が保たれているとは限らないし、温度がTから変化することによって関係も変化することが考えられる。処理11は、すべての個体について行われる。
処理12では、取得した位置検出信号yと変位xとの関係を関数化する。図11は、撮像装置の第3実施例における関数化された曲線と理想直線の関係を示す図である。たとえば、上記関係が図11の実線18のような形状のとき、通常はy=の形で関数化されるが、ここでは逆関数を取り、x=f(y)のように関数化する。関数は、直線ではない関係をフィットさせるので、2次以上の関数が必要である(多項式近似)。次数を上げた方がフィット誤差は小さくなるが、計算量が増えるので、実態に合わせて次数を設定すればよい。以下の線形補償では5次関数を用いた。
x=f(y)=k+ky+k+k+k+k …(1)
なお、実際の撮像装置の中で線形補償する場合は、このような5次関数の演算を行っていると計算時間がかかり、計算途中に必要なメモリ容量も大きくなるため、関数を直線のつなぎ合わせによって補間してもかまわない。これについては、後述する。
処理13では、線形関数y=ax+bを設定する。線形関数y=ax+bの傾きaと切片bは、処理11で得られたx−y特性を考慮して規定することが望ましい。たとえばx−y特性を線形近似することにより、傾きa、切片bを求めてもよい。なお、線形関数y=ax+bは、基準温度Tにおけるx−y特性とは無関係に定めてもよい。
測定時に0点調整を行った場合は、測定段階から原点を通る、すなわちb=0となるため、傾きaのみを求めればよい。一方、測定結果が原点を通らない場合、オフセット補正(b≠0)を行って原点を通るようにシフトさせてもよいし、図11に示すように、測定結果18の任意の2点、たとえば実用ストローク範囲の両端の2点(x01,y01)と(x02,y02)を結ぶ直線19としてy=ax+bを規定してもよい。
処理14では、実際温度Tと所定温度Tとの差の影響を補正するため、傾き補正係数cとオフセット補正係数dを設定する。これらの係数は、個体ごとに様々な温度Tに対して設定するのが補償精度の点ではベストであるが、製品1個ごとに温度特性まで測定するのは工程コストがかさむため、現実的ではない。そこで、実験室または工程のオフラインにおいて、複数個の代表的なサンプルの温度特性を測定し、最適な補正係数cとdを設定するのが望ましい。基準温度に対して、温度が変化すると補正係数がどのように変化するのかをつかんでおく。基準温度でのx−y特性は個体ごとに測定するので、このときの補正係数に対する変化を想定して、各温度における最適補正係数を設定する。実際温度Tは離散的でもかまわない。後述する温度測定手段で測定された実際の温度が、あらかじめ補正係数を設定した温度の中間であれば、補間計算して補正係数を設定すればよい。
処理15〜17は、アクチュエータドライバIC500の実動作中の処理である。実動作中に位置検出素子404から得られる位置検出信号yの値をyとする。
処理15では、関数fを用いて位置検出信号yに対する変位xを求める。関数fは所定温度Tにおけるx−y特性に対して設定した関数であるが、他の温度でも同じ関数を用いる。上述の通り、各温度においても当該温度で設定される関数を用いると補正の精度アップができるが、各温度の関数を設定するには各温度の温度特性を各サンプルに対して測定する必要があるため、現実的ではなく、この例のようにすべての温度に対して所定温度Tでの関数を用いることとする。
処理16では、このようにして求められた変位xを最初に設定した線形関数にあてはめて、線形補償された位置検出信号の値yを算出する。
図12は、撮像装置の第3実施例におけるひとつのカメラモジュールの線形補償後の変位と位置検出信号との関係を示す図である。図12には、図7におけるカメラモジュール1の結果に対して、線形補償後のx−y特性の結果が示される。ただし、これはT=Tの場合の結果である。温度がTと異なる場合は、グラフの傾き等が若干変化する。
処理17では、Tと異なる温度Tでの結果に対して、傾き補正とオフセット補正を行い、Tでの結果と同じになるように補正する。すなわち、直線化後の位置検出信号の値yに対して、温度補償後の位置検出信号の値yを算出する。
このように、線形補償と温度補償を行うことにより、温度の影響を受けないほぼ直線のx−y特性を得ることができる。このように直線化を行うことで、センタリングの条件を変更した場合など、新たな位置検出信号の値の条件を比例関係にて設定できる。また、OIS自体がジャイロ検出に基づいた手振れ角度とレンズの変位の関係を線形処理するものであり、位置検出信号と変位との関係は線形であることが望ましい。
なお、図10のフローは一例を示すもので、処理の順序まですべて規定するものではない。たとえば、先に変位成分に対する温度補償を行い、温度補償後の結果に対して線形補償を行ってもかまわない。
次に、関数を直線近似する方法を説明する。図13は、撮像装置の第3実施例における関数を直線近似する方法を説明する図である。
これまでの説明では、所定温度Tにおける位置検出信号yと変位xとの関係が曲線である場合に、高次の関数、たとえば5次関数として補正処理に利用していた。すなわち、工場出荷前の検査工程などで取得した関数をメモリに保存しておく。しかし、実際の撮像装置の中で線形補償する場合は、このような5次関数の演算を行っていると計算時間がかかり、計算途中に必要なメモリ容量も大きくなるため、関数を直線のつなぎ合わせによって補間してもかまわない。若干、計算精度が落ちる可能性はあるが、なめらかな変化を示すx−y特性のアクチュエータでは、直線補間でもほとんど影響はない。通常のカメラモジュールのAFおよびOISのストローク範囲であれば、16点から20点程度のポイントをつなぎ合わせた直線補間で十分である。
図13では、測定ポイントを丸印で示し、これらのポイントでのデータにフィットさせた高次関数を破線で、ポイント間を直線で結ぶことで近似した結果を実線で示している。十分なポイント数があれば、高次関数でも直線のつなぎ合わせでも、結果に大きな差は生じていない。各測定ポイントでのxとyの値を補正テーブルとしてメモリに保存しておくとよい。図10の処理15において、測定ポイント間の位置検出信号yが検出された場合は、その両側の測定ポイントのデータを用い、この2点を結ぶ1次関数としてxの値を求めればよい。
<温度検出について>
続いてレンズ制御装置400の具体的な構成例を説明する。
図14は、ひとつのカメラモジュールにおけるレンズ制御装置400の具体的なブロック図である。レンズ制御装置400については、手振れ補正のひとつの軸に対応するブロックのみを示している。位置検出素子404はホール素子32であり(図4では320)、アクチュエータ402の可動部の変位に応じたホール電圧V,Vを発生し、アクチュエータドライバIC500のホール検出ピン(HP,HN)に供給する。
位置検出部510は、ホール電圧V,Vに基づいて、アクチュエータ402の可動部の位置(変位)を示すデジタルの位置検出値PFBを生成する。位置検出部510は、ホール電圧を増幅するホールアンプ512と、ホールアンプ512の出力をデジタル値の位置検出値PFBに変換するA/Dコンバータ514を含む。
温度検出部520は、温度を示す温度検出値Tを生成する。上述したように、温度は、位置検出素子404の温度を示すことが望ましい。図14では、位置検出素子404であるホール素子32を、温度検出素子406としても利用する。これは、ホール素子32の内部抵抗rが温度依存性を有することを利用したものである。温度検出部520は、ホール素子32の内部抵抗rを測定し、温度を示す情報として利用する。
温度検出部520は、定電流回路522とA/Dコンバータ524を含む。定電流回路522は、ホール素子32に所定のバイアス電流IBIASを供給する。このバイアス電流IBIASは、ホール素子32を動作させるために必要な電源信号でもあり、したがって定電流回路522は、ホールバイアス回路として把握することができる。
ホール素子32の両端間には、電圧降下IBIAS×rが発生する。この電圧降下は、ホールバイアスピン(HB)に入力される。A/Dコンバータ524は、HBピンの電圧VHB(=IBIAS×r)をデジタル値Tに変換する。バイアス電流IBIASは既知で一定であるから、デジタル値Tは内部抵抗rに比例する信号であり、したがって、ホール素子32の温度の情報を含んでいる。内部抵抗rと温度の関係は事前に測定し、関数化し、またはテーブル化されており、後段の補正部530において、デジタル値Tが温度情報に変換される。
インタフェース回路540は、ジャイロセンサ308から、角速度信号Sを受信する。たとえばインタフェース回路540はSPI(Serial Peripheral Interface)であってもよい。フィルタ550はインタフェース回路540が受信した角速度信号Sから位置指令値PREFを生成する。
補正部530は、位置検出部510からの位置検出値PFBを補正する。具体的には、補正部530は、線形補償部532、温度補償部534、メモリ536を含む。線形補償部532は、位置検出値PFBと実際の変位の関係(上述のx−y特性)の直線性を補正する。メモリ536には、上述のパラメータa,b,関数x=f(y)を記述するデータ(たとえば係数k〜k)、パラメータc,dなどが格納される。さらには、メモリ536には、センタリングのための位置検出信号の設定条件なども記録される。したがって、PREF信号がない場合は、レンズの位置が上記の設定条件で一定となるよう、フィードバック制御がなされる。メモリ536は、ROMやフラッシュメモリなどの不揮発性メモリであってもよいし、回路の起動のたびに外部のROMから供給されるデータを一時的に保持する揮発性メモリであってもよい。
温度補償部534は、位置検出値PFBと実際の変位との関係に対して、温度変化によって関係が変化するのを補正する。
コントローラ560は、位置指令値PREFと、補正部530による補正後の位置検出値PFB_CMPを受ける。コントローラ560は、位置検出値PFB_CMPが位置指令値PREFと一致するように、制御指令値SREFを生成する。アクチュエータ402がボイスコイルモータである場合、制御指令値SREFはボイスコイルモータに供給すべき駆動電流の指令値である。コントローラ560は、たとえば誤差検出器562とPID制御器564を含む。誤差検出器562は、位置検出値PFB_CMPと位置指令値PREFの差分(誤差)ΔPを生成する。PID制御器564は、PID(比例・積分・微分)演算によって、制御指令値SREFを生成する。PID制御器564に換えて、PI制御器を用いてもよいし、非線形制御を採用してもよい。
ドライバ部570は、制御指令値SREFに応じた駆動電流をアクチュエータ402に供給する。
図14からもわかるように、ホール素子32からのホール電圧V,Vは、制御電流の印加とは別の端子から出力される。
補正部530およびコントローラ560の処理は、加算器、乗算器などのハードウェアによって実現してもよいし、CPUとソフトウェアプログラムの組み合わせによって実現してもよい。
このようなレンズ制御装置は、X、Y、Zの各軸の制御に対応して設けてもよいし、必要に応じて集積化し、1チップまたは2チップ化してもよい。また、2つのカメラモジュールに対して別々にチップを設けてもよいし、1チップに集積化してもよい。
以上のようなレンズ制御装置は、携帯電話用のカメラモジュールなどに用いられる。特に、本発明のレンズ制御装置の好適な応用のひとつは、光学手振れ補正(OIS)機能を備えたカメラモジュールを2つ有するデュアルカメラ撮像装置である。本発明を利用することで、2つのカメラのセンタリング時の画像として、被写体像の位置をほぼ同一にすることができ、2つのカメラの画像を合成するなど、様々な画像処理が容易となる。
300…カメラモジュール、302…撮像素子、304…レンズ、306…プロセッサ、308…ジャイロセンサ、400…レンズ制御装置、402…アクチュエータ、404…位置検出素子、406…温度検出素子、500…アクチュエータドライバIC、510…位置検出部、512…ホールアンプ、514…A/Dコンバータ、520…温度検出部、522…定電流回路、524…A/Dコンバータ、530…補正部、532…線形補償部、534…温度補償部、540…インタフェース回路、550…フィルタ、560…コントローラ、562…誤差検出器、564…PID制御器、570…ドライバ部、32…ホール素子。

Claims (13)

  1. 光学手振れ補正機能を有する第1カメラモジュールと、
    光学手振れ補正機能を有する第2カメラモジュールと、
    を備え、
    各カメラモジュールは、撮像素子と、レンズと、前記レンズを光軸と垂直な面内に位置決めするアクチュエータと、を備え、
    前記レンズの前記撮像素子に対する基準位置が、前記第1カメラモジュールと前記第2カメラモジュールとで独立して設定されることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第1カメラモジュールにおいて前記レンズの前記基準位置が設定され、設定済みの前記第1カメラモジュールに対して、前記第2カメラモジュールにおける前記レンズの前記基準位置が設定されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第1カメラモジュールにおいて、標準被写体が前記撮像素子の所定の位置に結像するように前記レンズの前記基準位置が設定され、
    前記第2カメラモジュールにおいて、前記標準被写体が前記撮像素子の所定の位置に結像するように前記レンズの前記基準位置が設定されることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記第1カメラモジュールおよび前記第2カメラモジュールにおいて、標準被写体が前記撮像素子の同一の位置に結像するように前記レンズの前記基準位置が設定されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記第1カメラモジュールおよび前記第2カメラモジュールにおいて、前記レンズの前記基準位置の設定後に、前記第1カメラモジュールおよび前記第2カメラモジュールを一体にシフト可能であることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 各カメラモジュールは、
    前記レンズの位置を示す位置検出信号を生成する位置検出素子と、
    前記位置検出信号に応じた検出コードおよび前記レンズの目標変位を示すターゲットコードにもとづいて前記アクチュエータを位置決めするアクチュエータドライバと、
    をさらに備え、
    前記第1カメラモジュールおよび前記第2カメラモジュールの少なくとも一方の前記アクチュエータドライバにおいて、前記第1カメラモジュールの前記検出コードと前記第2カメラモジュールの前記検出コードの温度による変化が同等となるように、前記検出コードが補正されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の撮像装置。
  7. 各アクチュエータドライバにおいて、各カメラモジュールの温度が所定の温度から変化した場合でも、同じ位置に対する前記検出コードが変化しないように、それぞれの前記検出コードの温度補償が行われることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 各カメラモジュールの前記アクチュエータドライバにおいて、前記検出コードと前記レンズの実際の変位との関係が直線になるように線形補償することを特徴とする請求項6または7に記載の撮像装置。
  9. 各カメラモジュールは、前記基準位置に対応する検出コードを保持することを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載の撮像装置。
  10. 光学手振れ補正付きの複数のカメラモジュールを備える撮像装置に使用されるアクチュエータドライバであって、
    各カメラモジュールは、
    撮像素子と、
    レンズと、
    前記レンズを光軸と垂直な面内に位置決めするアクチュエータと、
    前記レンズの位置を示す位置検出信号を生成する位置検出素子と、
    前記位置検出信号に応じた検出コードと、前記レンズの目標変位を示すターゲットコードにもとづいて前記アクチュエータをフィードバック制御するアクチュエータドライバと、
    を備え、
    前記検出コードの基準値が、前記複数のカメラモジュールで独立して設定されることを特徴とするアクチュエータドライバ。
  11. 前記複数のカメラモジュールのうち、ひとつのカメラモジュールにおける前記検出コードの基準値が設定され、この設定済みの基準値に連動させて他のカメラモジュールの前記検出コードの基準値が設定可能であることを特徴とする請求項10に記載のアクチュエータドライバ。
  12. 前記基準値の温度による変化を補正するための温度補償手段を備えることを特徴とする請求項10または11に記載のアクチュエータドライバ。
  13. 前記検出コードと、前記レンズの実際の変位との関係を直線化する線形補償手段をさらに備えることを特徴とする請求項12に記載のアクチュエータドライバ。
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