JP2002350718A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2002350718A
JP2002350718A JP2001160532A JP2001160532A JP2002350718A JP 2002350718 A JP2002350718 A JP 2002350718A JP 2001160532 A JP2001160532 A JP 2001160532A JP 2001160532 A JP2001160532 A JP 2001160532A JP 2002350718 A JP2002350718 A JP 2002350718A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影光学系内に瞳分割を行うための専用の絞
り機構や、2つの光通過口のどちらかを遮光するための
瞳遮光機構を追加すると、撮影光学系の大型化を招く。 【解決手段】 撮像素子3上に被写体像を形成する撮影
光学系1と、複数の遮光部材21〜26を開閉駆動して
光通過口の面積を変化させ撮影光学系を通して撮像素子
に入射する光量を調節する光量調節機構2とを有し、撮
像素子からの出力に基づいて撮影光学系の焦点調節状態
の検出および被写体像の撮像を行うカメラにおいて、光
量調節機構に、焦点調節状態の検出時に、上記複数の遮
光部材のうち少なくとも一部の遮光部材23,26を用
いて光通過口を複数に分割させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影光学系の焦点
調節状態を検出可能なカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】CCD等の撮像素子を用いて撮影光学系
の焦点調節状態を検出するカメラとしては、例えば特開
平11−142723号公報にて提案されており、その
代表的な構成を図16に示す。
【0003】撮影レンズ101の焦点調節状態を検出す
る際には、瞳分割絞り109を瞳分割絞り駆動モータ1
10を用いて撮像光学系内に回転駆動させて挿入し、さ
らに瞳遮光板107によって瞳分割絞り109に開けら
れた2つの光通過口109a,109bのうちどちらか
一方を遮光するために瞳遮光板駆動モータ108用いて
撮像光学系内に回転挿入させる。
【0004】まず、第1の光通過口109aを遮光して
第1の像を撮像し、次に第2の光通過口109bを遮光
して第2の像を撮像する。このように瞳遮光板107を
回転移動させて時系列的に異なる2つの像を撮像するこ
とによって、視差を持った2つの画像が得られる。そし
て、これら2つの画像を比較することによって焦点はず
れ量(デフォーカス量)を算出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、焦点調
節状態の検出を行うに当たって、撮影光学系内に瞳分割
を行うための専用の絞り機構や、2つの光開口のどちら
かを遮光するための瞳遮光機構を追加することは、撮影
光学系の大型化を招くだけでなく、さらにこれら機構を
動作させるための複雑な機構を必要とするという問題が
ある。
【0006】また、時系列的に撮像された2像を比較す
ることになるため、動いている被写体に対しては検出精
度が落ちるという欠点もある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、撮像素子上に被写体像を形成する撮
影光学系と、複数の遮光部材を開閉駆動して光通過口の
面積を変化させ前記撮影光学系を通して撮像素子に入射
する光量を調節する光量調節機構とを有し、撮像素子か
らの出力に基づいて撮影光学系の焦点調節状態の検出お
よび被写体像の撮像を行うカメラにおいて、光量調節機
構に、焦点調節状態の検出時に、上記複数の遮光部材の
うち少なくとも一部の遮光部材を用いて光通過口を複数
に分割させるようにしている。
【0008】すなわち、撮影時に光量調節を行うために
設けられた光量調節機構を利用して、焦点調節状態の検
出時に撮影光学系からの光束の瞳分割を行うことによ
り、従来のように撮影光学系内に瞳分割を行うための専
用の絞り機構を設ける場合に比べて、小型で簡単な構成
のカメラを実現するようにしている。
【0009】具体的には、撮像素子の入射面側に複数の
マイクロレンズを設けるとともに、撮像素子に、マイク
ロレンズ毎に少なくとも一対の光電変換部を設け、これ
ら一対の光電変換部のそれぞれの出力を個別に用いて焦
点調節状態の検出を行い、上記一対の光電変換部からの
出力を合成して撮像を行うようにすればよい。
【0010】これにより、従来用いられていた、分割後
に光通過口を選択的に遮光する瞳遮光板を不要とするこ
とができ、より簡単な構成のカメラを得ることがかのと
なる。
【0011】そして特に、焦点調節状態の検出時に、上
記一対の光電変換部において同タイミングで光電変換を
行うようにすれば、時系列的に撮像された2像を比較す
る従来の場合に比べて、動いている被写体に対して検出
精度を落とさずに焦点調節状態を検出することが可能と
なる。
【0012】また、焦点調節状態の検出時に、上記複数
に分割された光通過口を選択的に開閉する遮光機構を設
けてもよい。
【0013】さらに、光量調節機構に、上記複数の遮光
部材をそれぞれ駆動するための複数のカム部を有するカ
ム部材を設け、上記光通過口を分割する遮光部材に対し
て設けられたカム部に、これら遮光部材を光量調節のた
めに開閉駆動する第1のカム領域と、光通過口を複数に
分割するために駆動する第2のカム領域とを形成し、他
の遮光部材に対して設けられたカム部に、これら他の遮
光部材を光量調節のために開閉駆動するカム領域と、上
記光通過口を分割する遮光部材が上記第2のカム領域で
駆動される際に非駆動状態とするための非カム領域とを
形成してもよい。
【0014】これにより、1つのカム部材で、撮影時に
おける全ての遮光部材の駆動を行うことができるととも
に、焦点調節状態の検出時における一部の遮光部材のみ
の駆動とを行うことが可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1〜図3に
は、本発明の第1実施形態であるカメラの撮像系の構成
を示している。
【0016】1は被写体からの光束を予定結像面に対し
て焦点を結ばせるための撮影レンズ(撮影光学系)、2
は撮影光量を調節するための絞り(光量調節機構)、3
は予定結像面に配置されて被写体像を光電変換により撮
像するための撮像素子である。
【0017】まず始めに、絞り2における絞り羽根の動
作機構について説明する。被写体像を撮像する場合、撮
像面に当たる光量を変化させるための方法として図2に
示すような絞り機構を用いる。
【0018】この絞り機構は、遮光性を備えた6枚の絞
り羽根(遮光部材)21〜26を有して構成されてお
り、各絞り羽根は絞り羽根回転軸211〜261によっ
て回転自在に支持されている。
【0019】図2(a)は絞りの開放状態を示してお
り、光通過口2Aは絞り羽根によって略円形に形成され
ている。
【0020】この状態から絞り羽根21〜26をそれぞ
れ絞り羽根回転軸211〜261を中心に反時計回り方
向に等しい回転角だけ回転させると、図2(b)に示す
ような大きさの光通過口2A’となる。この状態の光通
過口2A’は、開放状態の光通過口2Aと同様に略円形
であり、かつ開口面積が小さくなっている。
【0021】このようにして絞り羽根21〜26の回転
角に応じて開口面積を変化させることにより、撮像素子
3に到達する光量を調節することができる。
【0022】次に、焦点調節の方法について説明する。
本実施形態のカメラは、撮像と焦点調節状態の検出[焦
点はずれ量(デフォーカス量)の検出]の両方を、撮像
素子3からの出力を用いて行うものである。
【0023】本実施形態では、撮像素子3は図4に示す
ように構成されている。311a〜3mnaおよび31
1b〜3mnbは光電変換部で、ここでは一対の光電変
換部3mna,3mnbを合わせた3mnで『1画素』
が構成されるものとする。
【0024】また、3mnaと3mnbはそれぞれ第1
光電変換部および第2光電変換部と称する。なお、mは
列方向、nは行方向の画素の配列数を表している。
【0025】図4における1つの画素を光軸直交方向か
ら見たものが図5である。画素311は、2つの光電変
換部311aおよび311bを備えており、従来、光電
変換部毎に設けていたフローティングディフュージョン
領域(以降、FD領域という)とソースフォロワアンプ
とを2つの光電変換部に1個だけ形成し、2つの光電変
換領域をMOSトランジスタスイッチを介してそのFD
領域に接続している。
【0026】したがって、2つの光電変換部の電荷を同
時又は別々にFD部へ転送でき、FD領域に接続した転
送MOSトランジスタのタイミングだけで、2つの光電
変換部の信号電荷の加算(合成)、非加算を簡単に行う
ことができる。
【0027】この構造を利用して、撮像レンズ1の射出
瞳全体からの光束による光電変換出力を行う第1の出力
モードと、撮像レンズ1の射出瞳の一部からの光束によ
る光電変換出力を行う第2の出力モードとを切り換え可
能としている。
【0028】画素レベルで信号の加算を行う第1の出力
モードでは、信号を読み出した後で加算する方式に比べ
てノイズの少ない信号を得ることができる。このような
構成の撮像素子3を用いることによって第1の出力モー
ドでは撮像を行い、第2の出力モードでは焦点検出を行
う。
【0029】図6には、撮像素子3の部分断面図を示
す。撮影レンズ1は図の左側に位置し、撮像レンズ1を
射出した光束は、撮像素子3の入射面側に『1画素』ご
とに設けられたマイクロレンズ4mnに入射する。実際
にはマイクロレンズの後方にはカラーフィルターや配線
が配置されているが、ここでは図示していない。マイク
ロレンズに入射した光束は、所定の屈折を受けて光電変
換部3mna,3mnbに到達する。
【0030】各マイクロレンズのパワーは、撮像素子3
の画素内の各光電変換部3mna,3mnbを撮像レン
ズ1の射出瞳に投影するように設定されている。
【0031】なお、撮像レンズ1は瞳より射出した主光
線の撮像素子3への入射角が0度となるようにテレセン
トリック系とするのがマイクロレンズによる瞳投影精度
の点で望ましいが、小型化、ズーム比の高倍率化の要求
から完全なテレセントリック系にならない場合もある。
この際には、マイクロレンズと受光部とを僅かに偏心さ
せ、偏心量を撮像光学系の光軸から光電変換部までの距
離の関数とすればよい。一般には、この偏心量を距離に
応じて単調に増加させれば、画面周辺の光電変換部も撮
像レンズ1の射出瞳上に正しく投影できるようになる。
【0032】図6において実線で示された光束が第1光
電変換部3mnaに入射する光束であり、破線で示され
た光束が第2光電変換部3mnbに入射する光束であ
る。したがって、撮像素子3の全体で第2光電変換部3
mnbに入射する光束は撮影レンズ1の射出瞳の上半分
(図1では左半分)を通過する光束となる。
【0033】一方、撮像素子3の全体の第1光電変換部
3mnaに入射する光束は、撮像レンズ1を対称軸とし
て上下を反転したものとして考えればよいので、撮影レ
ンズ1の射出瞳の下半分を通過する光束となる。
【0034】以上のような撮像系においては、例えば撮
像素子3よりも手前に物体像が形成されているとき、射
出瞳の上側を通る半光束は図6において撮像素子3上で
下側にシフトし、射出瞳の下側を通る半光束は上側にシ
フトする。
【0035】つまり、撮像レンズ1の瞳の半分ずつを通
った光束で形成される一対の画像信号は物体像の結像状
態に応じて上下方向(図1では左右方向)に位相がシフ
トしたものとなる。
【0036】この位相ずれ量を検出することによって焦
点はずれ量と方向とを算出することが可能である。
【0037】但し、この位相ずれ量を検出する際に注意
すべき点がある。このような考えから焦点状態を検出す
るには、第1光電変換部の信号と第2光電変換部の信号
が位相のみがシフトした関係でなければならず、単純に
はこれが成り立つのは比較的デフォーカス量が小さい場
合に限られる。
【0038】大デフォーカス時に焦点状態を検出するに
は瞳形状の非同一性が問題となってくるため、略同一形
状の射出瞳形状を形成するように光束を制限する必要が
ある。
【0039】略同一形状の射出瞳形状が形成されていな
い場合、各光電変換部の投影像が撮像光学系の絞り開放
時の射出瞳よりも大きくなるように設定してあるため、
図6を用いて述べた瞳選択の関係から光電変換部に投影
される瞳形状は図7に示すようになる。
【0040】図7において射出瞳上の第1の領域5aが
第1光電変換部のとらえる瞳形状で、第2の領域5bが
第2光電変換部のとらえる瞳形状である。物体像のデフ
ォーカス量が大きくなると、点像のボケは射出瞳の形が
現れてくるため、第1光電変換部がとらえる画像と第2
光電変換部がとらえる画像は円を2分割した形のぼけが
重畳することになる。これらの形状は互いに裏返しの関
係であって、平行移動で重ならない。
【0041】したがって、画像に重畳するぼけ形状も同
様に裏返しの関係になり、第1光電変換部の信号と第2
光電変換部の信号は形状を異ならせながら位相がシフト
したものになる。
【0042】図8に、被写体として1本線の像を用い、
撮影レンズ1が被写体に対してある量デフォーカスした
時に得られる像信号を示す。
【0043】第1光電変換部では、図8(a)に示すよ
うな像信号51aが得られ、第2光電変換部では、図8
(b)に示すような像信号51bが得られる。このよう
に第1光電変換部による像信号と第2光電変換部による
像信号は互いに裏返しの関係となるため、平行移動して
も像信号は重ならず正確な像の相関がとれなくなってし
まう。
【0044】そのために大デフォーカス時には画像の位
相差検出がうまく行えず、デフォーカス量検出誤差は大
きくなる。
【0045】逆に、一対の焦点検出用画像の射出瞳形状
が平行移動で重なるようにすると、第1光電変換部の信
号と第2光電変換部の信号の関係が位相のみがシフトし
たものになる。そうすることで大デフォーカスであって
もデフォーカス量の検出誤差を極めて小さく抑えること
が可能となるのである。
【0046】このような略同一形状の瞳形状を形成させ
るため、前述のように従来は図16に示すような略同一
形状の光通過口109a,109bが形成された瞳選択
用絞り9を光路内に挿入することによって瞳選択を実現
している。この瞳選択用絞り109の挿入によって図7
の5cと5dのような領域が選択されることになる。
【0047】本実施形態においては、この光通過口を形
成するために、本来、撮影時に撮影光量を調節するため
に設けられた絞り2を用いることによって同等以上の効
果を得る。
【0048】図3に示すように、絞り羽根21〜26の
うち2枚の絞り羽根23,26のみを撮影光路内に突出
するよう回転させ、これら2枚の絞り羽根23,26の
先端が重なるようにする。こうすることによって、略同
一形状の分割された光通過口2Aa,2Abが形成され
る。
【0049】この図1〜3に示したような絞り羽根21
〜26の一連の動作を実現するための方法として、本実
施形態ではカムを用いている。
【0050】具体的には、図9に示すように、ほぼ中央
で屈曲した形状を有するカム溝部61〜66を形成した
カム板(カム部材)6を用いて絞り2を構成する。
【0051】図10は絞り2を開放にした状態を示して
いる。この状態から図11のようにカム板6を反時計回
り方向に回転させると、絞り羽根駆動軸212〜262
はカム溝部61〜66に沿って光軸中心から離れるよう
な方向に動く。
【0052】このときの絞り羽根21〜26の開閉動作
は、各カム溝部61〜66のうち屈曲箇所から一方側の
カム領域(第1のカム領域)によって行われる。このカ
ム領域は、全てのカム溝部61〜66において同一のカ
ム形状を有する。
【0053】これによって絞り羽根21〜26は絞り羽
根回転軸211〜261を中心に反時計回り方向に等し
い回転角だけ回転し、光通過口が2A’の形状となって
開放時の光通過口2Aより少し絞り込まれた状態(中間
絞り状態)になる。
【0054】さらにカム板6を反時計回り方向に回転さ
せると、図12に示すように、図11よりもさらに絞り
羽根21〜26が回転し、光通過口が2A''となってさ
らに絞り込まれた状態(小絞り状態)となる。撮影を行
う際には、このような絞り込み動作およびこれとは逆の
開放側への動作によって開口面積を変化させ、撮像素子
3に到達する光量を調節する。
【0055】そして、不図示の制御回路は、第1光電変
換部3mnaおよび第2光電変換部3mnbにおいて同
タイミングで得られた光電変換出力を加算して像信号を
得て、被写体像の撮像を行う。
【0056】次に、焦点調節状態の検出を行う際の絞り
羽根の動作を説明する。この場合、カム板6の回転によ
って2枚の絞り羽根223,26のみを撮影光路内に突
出させるために、図10に示した開放の状態からカム板
6を時計回り方向に回転させる。
【0057】このとき、図13に示すように、絞り羽根
21,22,24,25に対して設けられたカム溝部6
1,62,64,65のうち屈曲箇所から他方側の領域
(非カム領域)は開口円に沿った溝部として形成してい
るため、絞り羽根21,22,24,25は回転せずに
開放状態のままの位置に保持される。
【0058】一方、絞り羽根23,26に対応して設け
られたカム溝部63,66のうち屈曲箇所から他方側の
領域(第2のカム領域)は光軸から離れる方向に延びて
いるため、絞り羽根23,26はカム板6を反時計回り
方向に回転させた時と同様に絞り羽根回転軸213,2
66を中心に反時計回り方向に回転する。これによって
絞り羽根23,26のみが撮影光路に突出し、図13に
示すように、開放時の光通過口2Aを分割して、略同一
形状をした2つの光通過口2Aa,2Abを形成する。
【0059】そして、不図示の制御回路では、第1光電
変換部3mnaおよび第2光電変換部3mnbにおいて
同タイミングで得られた光電変換出力を個別に用いて像
信号51a,51bを得ることにより像はずれ量および
像はずれ方向を検出し、撮影レンズ1の焦点調節状態を
判別する。
【0060】さらに、この判別結果に基づいて撮影レン
ズ1内のフォーカシングレンズ(図示せず)を駆動して
合焦を得る。
【0061】以上のような構成の絞り2と撮像素子3と
を用いたカメラにおいては、図16に示したような瞳遮
光板107、瞳遮光板駆動モータ108、瞳分割絞り1
09および瞳分割絞り駆動モータ110が不要となるた
め、カメラの構造が簡単になる。また、焦点調節状態の
検出時に視差をもった2つの被写体像に対応する像信号
を同時に得ることができるため、被写体が動体であって
も精度良く焦点調節状態の検出を行うことができる。
【0062】(第2実施形態)図14および図15に
は、本発明の第2実施形態であるカメラの撮像系の構成
を示している。なお、本実施形態において、第1実施形
態と共通する構成要素には同符号を付して説明に代え
る。
【0063】本実施形態では、図14に示すように、撮
像素子30として、1つのマイクロレンズに対して、1
つの光電変換部30mnaにより構成された1つの画素
30mnが配置された構成のものを用いる。
【0064】この場合、瞳遮光板駆動モータ8によって
瞳遮光板7を回転駆動し、絞り羽根23,26によって
分割形成された光通過口2Aa,2Abを時系列的に遮
光する。これにより、画素ごとに1つの光電変換部30
mnaを有する撮像素子30を用いる場合でも、焦点調
節状態の検出を行うための視差をもった2つの被写体像
に対応した像信号が得られる。
【0065】そして、視差をもった2つの被写体像に対
応した像信号に基づく像はずれ量および像ずれ方向の演
算処理は、従来と同様の方法で行うことができる。
【0066】なお、上記各実施形態では、焦点調節状態
の検出時に絞りにおいて2つの光通過口を形成する場合
について説明したが、3つ以上の光通過口を形成するよ
うにしてもよい。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
撮影時に光量調節を行うために設けられた光量調節機構
を利用して、焦点調節状態の検出時に撮影光学系からの
光束の瞳分割を行うようにしているので、従来のように
撮影光学系内に瞳分割を行うための専用の絞り機構を設
ける場合に比べて、小型で簡単な構成のカメラを実現す
ることができる。
【0068】なお、撮像素子の入射面側に複数のマイク
ロレンズを設けるとともに、撮像素子に、マイクロレン
ズ毎に少なくとも一対の光電変換部を設け、これら一対
の光電変換部のそれぞれの出力を個別に用いて焦点調節
状態の検出を行い、上記一対の光電変換部からの出力を
合成して撮像を行うようにすれば、従来用いられてい
た、分割後に光通過口を選択的に遮光する瞳遮光板を不
要とすることができ、より簡単な構成のカメラを得るこ
とができる。
【0069】そして特に、焦点調節状態の検出時に、上
記一対の光電変換部において同タイミングで光電変換を
行うようにすれば、時系列的に撮像された2像を比較す
る従来の場合に比べて、動いている被写体に対して検出
精度を落とさずに焦点調節状態を検出することができ
る。
【0070】さらに、光量調節機構において上記光通過
口を分割する遮光部材に対して設けられたカム部に、こ
れら遮光部材を光量調節のために開閉駆動する第1のカ
ム領域と、光通過口を複数に分割するために駆動する第
2のカム領域とを形成し、他の遮光部材に対して設けら
れたカム部に、これら他の遮光部材を光量調節のために
開閉駆動するカム領域と、上記光通過口を分割する遮光
部材が上記第2のカム領域で駆動される際に非駆動状態
とするための非カム領域とを形成すれば、1つのカム部
材で、撮影時における全ての遮光部材の駆動と、焦点調
節状態の検出時における一部の遮光部材のみの駆動とを
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるカメラの撮像系の
構成を示す図。
【図2】上記第1実施形態における絞りの開放状態およ
び中間絞り状態を示す図。
【図3】上記第1実施形態における絞りの光通過口分割
状態を示す図。
【図4】上記第1実施形態における撮像素子の構成を示
す図。
【図5】上記第1実施形態における撮像素子の1画素の
構成を示す図。
【図6】上記第1実施形態における撮像素子の1画素へ
の光入射の様子を示す図。
【図7】上記第1実施形態における射出瞳の分割状態を
表す図。
【図8】上記第1実施形態におけるデフォーカス時の線
像に対応する像信号を示す図。
【図9】上記第1実施形態における絞りを構成するカム
板を示す図。
【図10】上記カム板を含む絞りの開放状態を示す図。
【図11】上記カム板を含む絞りの中間絞り状態を示す
図。
【図12】上記カム板を含む絞りの小絞り状態を示す
図。
【図13】上記カム板を含む絞りの光通過口分割状態を
示す図。
【図14】本発明の第2実施形態であるカメラの撮像系
に用いられる撮像素子の構成を示す図。
【図15】上記第2実施形態における撮像系の構成を示
す図。
【図16】従来のカメラの撮像系を示す図。
【符号の説明】
1 撮影レンズ 2 絞り 21,22,23,24,25,26 絞り羽根 211,221,231,241,251,261 絞
り羽根回転軸 212,222,232,242,252,262 絞
り羽根駆動軸 2A,2A’,2A'' 光量調節時の光通過口 2Aa,2Ab 焦点検出時の光通過口 3,30 撮像素子 311〜3mn 画素 311a〜3mna 第1光電変換部 311b〜3mnb 第2光電変換部 3011〜30mn……撮像画素 3011a〜30mna 光電変換部 4 マイクロレンズ 5 射出瞳 5a 射出瞳上の第1の領域 5b 射出瞳上の第2の領域 5c 瞳選択後の第1の領域 5d 瞳選択後の第2の領域 6 カム板 61,62,63,64,65,66 カム溝部 7 瞳遮光板 8 瞳遮光板駆動モータ 109 瞳分割絞り 110 瞳分割絞り駆動モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/232 G03B 9/02 B 5C024 5/335 G02B 7/11 C // G03B 9/02 N G03B 3/00 A Fターム(参考) 2H011 BA23 BB01 2H051 BA02 BA06 CB09 CB14 CB22 CB27 2H054 AA01 2H080 AA21 5C022 AB26 AB28 AC42 5C024 EX43 GX14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像素子上に被写体像を形成する撮影光
    学系と、複数の遮光部材を開閉駆動して光通過口の面積
    を変化させ前記撮影光学系を通して前記撮像素子に入射
    する光量を調節する光量調節機構とを有し、前記撮像素
    子からの出力に基づいて前記撮影光学系の焦点調節状態
    の検出および被写体像の撮像を行うカメラであって、 前記光量調節機構は、焦点調節状態の検出時に、前記複
    数の遮光部材のうち少なくとも一部の遮光部材を用いて
    光通過口を複数に分割することを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記撮像素子の入射面側に複数のマイク
    ロレンズが設けられているとともに、前記撮像素子には
    マイクロレンズ毎に少なくとも一対の光電変換部が設け
    られており、 前記一対の光電変換部のそれぞれの出力を個別に用いて
    焦点調節状態の検出を行い、前記一対の光電変換部から
    の出力を合成して撮像を行うことを特徴とする請求項1
    に記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 焦点調節状態の検出時に、前記一対の光
    電変換部において同タイミングで光電変換を行うことを
    特徴とする請求項2に記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 焦点調節状態の検出時に、前記複数に分
    割された光通過口を選択的に開閉する遮光機構を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  5. 【請求項5】 前記光量調節機構は、前記複数の遮光部
    材をそれぞれ駆動するための複数のカム部を有するカム
    部材を備えており、 前記光通過口を分割する遮光部材に対して設けられたカ
    ム部には、これら遮光部材を光量調節のために開閉駆動
    する第1のカム領域と、光通過口を複数に分割するため
    に駆動する第2のカム領域とが形成され、 他の遮光部材に対して設けられたカム部には、これら他
    の遮光部材を光量調節のために開閉駆動するカム領域
    と、前記光通過口を分割する遮光部材が前記第2のカム
    領域で駆動される際に非駆動状態とするための非カム領
    域とが形成されていることを特徴とする請求項1から3
    のいずれかに記載のカメラ。
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