JP5167604B2 - 撮像装置 - Google Patents

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本発明は、デジタルカメラなどの撮像装置に関する。
撮像装置では、CCDやCMOSセンサなどの撮像素子を用いて被写体の撮影を行う前に、撮影光学系の焦点検出が行われる。焦点検出の各種方式の中で、より高速な焦点検出を行えるものとして、撮影用の撮像素子を利用した瞳分割位相差方式がある(例えば特許文献1を参照)。この方式では、2つの光電変換部を有する焦点検出用の画素が撮影用の撮像素子の中に配置される。そして、焦点検出用の画素の各光電変換部から同時に出力される一対の信号から、デフォーカスの量と方向を1回で求めることができる。なお、焦点検出用の画素にはカラーフィルタが配置されない。これは、各光電変換部から出力される信号のレベルを上げて焦点検出の精度を確保するためである。また、この場合、撮影の際には、焦点検出用の画素の位置での画像信号を補間処理によって生成する。
特開2003−244712号公報
しかし、上記した瞳分割位相差方式では、撮影用の撮像素子の中に焦点検出用の画素を配置するため、撮影の際に補間処理を行っても画像劣化を伴うことがあった。
本発明の目的は、撮影用の撮像素子に焦点検出用の画素を配置せずに、その撮像素子を利用して高速に焦点検出を行える撮像装置を提供することにある。
本発明の撮像装置は、撮影光学系の像面側に配置される撮像素子と、前記撮影光学系を通過して前記撮像素子に向かう集光光を、前記撮影光学系の射出瞳における通過位置に応じて複数の方向の光に分離すると共に、該複数の光のうち少なくとも1つの光を前記複数の光のうちの他の光と異なる集光状態に設定する少なくとも2つの異なるパワーを持つレンズ面を有し、前記複数の光を前記撮像素子の異なる領域に導く分離光学系と、前記分離光学系を駆動して、被写体の撮影時には前記集光光の光路から退避させ、前記撮影光学系の焦点検出時には前記光路に挿入する駆動手段と、前記分離光学系が前記光路に挿入されたときに、前記分離光学系と前記撮影光学系とを介して前記撮像素子の前記異なる領域に形成される複数の被写体像の結像状態に基づいて、前記撮影光学系の焦点検出を行う検出手段とを備えたものである。
また、上記の撮像装置において、前記分離光学系と前記撮影光学系とを介して前記撮像素子の前記異なる領域に形成される前記複数の被写体像のうち少なくとも1つは、前記分離光学系が前記光路から退避されたときに前記撮影光学系を介して前記撮像素子に形成される撮影用の被写体像と同じ結像状態であることが好ましい。
また、上記の撮像装置において、前記撮像素子の前記異なる領域に形成される前記複数の被写体像には、前記撮影用の被写体像と同じ結像状態の被写体像が含まれる他に、前記撮影用の被写体像とは結像状態が僅かに異なる被写体像が含まれることが好ましい。
また、上記の撮像装置において、前記分離光学系と前記撮影光学系とを介して前記撮像素子の前記異なる領域に形成される前記複数の被写体像のうち少なくとも2つは、互いに同じ結像状態であり、かつ、前記分離光学系が前記光路から退避されたときに前記撮影光学系を介して前記撮像素子に形成される撮影用の被写体像と同じ結像状態であることが好ましい。
本発明の撮像装置によれば、撮影用の撮像素子に焦点検出用の画素を配置せずに、その撮像素子を利用して高速に焦点検出を行うことができる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明する。
ここでは、本実施形態の撮像装置について図1の一眼レフタイプのデジタルカメラ10を例に説明する。
デジタルカメラ10には、撮影光学系11の像面側に、クイックリターンミラー12と、焦点検出用の分離光学系(13,14)と、撮影用の撮像素子15と、ファインダ光学系16とが配置される。さらに、デジタルカメラ10の全体的な制御を行うため、制御部17が設けられる。
クイックリターンミラー12は、半透過型の光学素子(ハーフミラー)であり、被写体の撮影時には、制御部17からの制御信号に応じて点線の状態に跳ね上げられ、撮影光学系11の光路から退避する(ミラーアップ)。また、撮影前には、撮影光学系11の光路に挿入され、実線の状態に保持される。
分離光学系(13,14)は、クイックリターンミラー12と撮像素子15との間に配置され、例えばクイックリターンミラー12の裏面に対して傾けて設置され、その傾き角度が変更可能となっている。ただし、クイックリターンミラー12とは独立に分離光学系(13,14)を配置してもよい。
また、分離光学系(13,14)は、クイックリターンミラー12と同様、撮影時には撮影光学系11の光路から退避し、撮影前には撮影光学系11の光路に挿入される。分離光学系(13,14)の退避/挿入動作は、制御部17からの制御信号に応じて、例えばクイックリターンミラー12のミラーアップに連動して(または連動せずに)行われる。
クイックリターンミラー12の裏面に設置された分離光学系(13,14)をミラーアップに連動して撮影光学系11の光路から退避させるときには、ミラーアップの最中(または前後)に、クイックリターンミラー12の裏面に対する分離光学系(13,14)の傾き角度の変更動作が行われる。すなわち、その傾き角度を小さくして、分離光学系(13,14)をクイックリターンミラー12の裏面に接近させ、両者が略平行な一体化した状態(図1の点線の状態)で変更動作が停止される。
このような分離光学系(13,14)の傾き角度の変更動作を行うことで、光路外に退避した分離光学系(13,14)によって撮影光学系11の光路が遮られることはない。なお、図1では、分かり易くするために、分離光学系(13,14)を実際より大きく図示した。
このように、被写体の撮影時には、撮影光学系11の光路からクイックリターンミラー12と分離光学系(13,14)とが退避するため、所定のタイミングで不図示のシャッタが開放されると、被写体からの光は、撮影光学系11を通過した後、そのまま直進して撮像素子15の撮像面に入射する。この撮像面には、撮影光学系11の集光作用により被写体の光学像が形成される。
撮像素子15は、2次元的に配列された複数の画素を有し、各々の画素の光電変換部において入射光の光量に応じた信号電荷を生成する。各々の画素には、光電変換部の上方にカラーフィルタとマイクロレンズとがオンチップ状に配置される。カラーフィルタの組み合わせは原色系(RGB)や補色系(CMYG)などであり、ベイヤー配列やストライプ配列を成す。マイクロレンズは集光率を向上させるために設けたものである。
なお、本実施形態では、撮像素子15の有効画素領域の全画素にカラーフィルタが配置され、従来のような焦点検出用の画素(カラーフィルタがなく2つの光電変換部を有する画素)が撮像素子15の中に配置されることはない。
撮像素子15には、CCDセンサを用いても構わないが、高速に部分読み出しが可能なCMOSセンサを用いる方がより好ましい。CMOSセンサの場合、各々の画素にて生成された信号電荷は画素アンプや信号線などを介してXYアドレス方式で外部に読み出される。撮像素子15の読み出し動作や撮像素子15からの出力信号の処理(撮影時や焦点検出時の演算処理など)は、制御部17が行う。
被写体の撮影時、撮像素子15では、その撮像面に形成された被写体の光学像を各画素ごとに光電変換して、各画素の電荷を画像信号として制御部17に出力する。本実施形態では、撮像素子15の有効画素領域の全画素にカラーフィルタが配置されるため、従来のような焦点検出用の画素の位置に対する補間処理を行う必要がなく、さらに、鮮明な撮影画像(カラー画像)を常に得ることができる。
また、撮像素子15を用いて被写体の撮影を行う前には、撮影光学系11の焦点検出が行われる。このとき、撮影光学系11の光路にはクイックリターンミラー12と分離光学系(13,14)とが挿入され、実線の状態に保持される。
このため、撮影光学系11を通過して撮像素子15に向かう集光光は、その一部(光量の約半分)がクイックリターンミラー12で反射した後、ファインダ光学系16に導かれる。ファインダ光学系16では、撮影光学系11の集光作用による被写体像がスクリーンに形成され(図2)、そこでの透過光がペンタプリズムと接眼レンズとを介して撮影者の眼に導かれる。
一方、撮影光学系11を通過して撮像素子15に向かう集光光のうち、残りの一部は、クイックリターンミラー12を透過した後(光L0)、分離光学系(13,14)に導かれる。そして、分離光学系(13,14)は、概略、クイックリターンミラー12からの光L0を、複数の方向の光L1〜L4に分離して撮像素子15の撮像面の異なる領域に導く。
分離光学系(13,14)について具体的に説明する。
分離光学系(13,14)は、AF絞り13と分離プリズム14とで構成される。
AF絞り13は、焦点検出エリアを設定するための部材であり、図3に示す通り、円形状の開口部3Aを有する。また、本実施形態では、開口部3Aの中心3Bを撮影光学系11の光軸と略一致させ、図4(a)に示す通り、焦点検出エリア20を視野中心2A(撮影光学系11の光軸)の近傍エリアに設定している。
さらに、AF絞り13は、撮像素子15の撮像面から例えば15mm前方に配置される(D1=15mm)。開口部3Aのサイズ(D2)は例えばφ2.7mmであり、これを撮像素子15から見た大きさは例えばf5.6程度である。
また、AF絞り13の配置は、分離光学系(13,14)を撮影光学系11の光路から退避させたときに、焦点検出エリア20の各部(図4(a)の視野中心2A,上部2B,下部2Cなど)から発生する光(図4(b)に示す光LA,LB,LCなど)に対して、次のようになっている。
ここで、光LA,LB,LCの各経路を説明しておく。焦点検出エリア20の中心部(つまり視野中心2A)から発生した光LAは、その主光線が撮影光学系11の光軸と略平行であり、撮影光学系11の射出瞳の各部を通過した後、撮像素子15の撮像面の中心部2A'に向けて集光する光となる。
また、焦点検出エリア20の上部2Bから発生した光LBは、その主光線が撮影光学系11の光軸に対して斜めであり、撮影光学系11の射出瞳の各部を通過して、撮像素子15の撮像面の中心部2A'より下方の部分2B'に向けて集光する光となる。焦点検出エリア20の下部2Cから発生した光LCも同様であり、撮影光学系11の射出瞳の各部を通過し、撮像面の中心部2A'より上方の部分2C'に向けて集光する光となる。
また、撮影光学系11の射出瞳から撮像面までの光LA,LB,LCの断面を考えると、撮影光学系11の光軸に対して垂直な例えば図5(a)の平面21,22では、それぞれ、図5(b),(c)のようになる。つまり、光LA,LB,LCの断面は、射出瞳に近いほど大きく互いに重なり合っているが(図5(b))、撮像面に近づくほど小さく互いに分離してくる(図5(c))。
そして、このような光LA,LB,LCの断面に対し、AF絞り13は、例えば、図5(c)に示す断面の位置(平面22)において、図6(a),(b)のように配置される。分かりやすくするために、図6(b)では、光LA,LB,LCの断面とAF絞り13の開口部3Aを拡大して示した。太い実線が開口部3Aに対応する。また、光LA,LB,LCの断面が開口部3Aより小さいとした。
平面22では、撮像面の中心部2A'より下方の部分2B'に集光する光LBと上方の部分2C'に集光する光LCの各断面が互いに重ならず、光LB,光LCの各断面がそれぞれ撮像面の中心部2A'に集光する光LAと重なっている。そして、この平面22にAF絞り13を配置すると、開口部3Aの中には、光LAの断面の全体と、光LBの断面の上部と、光LCの断面の下部とが含まれることになる。
この場合、焦点検出エリア20の中心部(2A)から発生して撮影光学系11の射出瞳の各部を通過した光LAは、その全体がAF絞り13の開口部3Aを通過することができる。ところが、焦点検出エリア20の上部2Bから発生して射出瞳の各部を通過した光LBは、その下部がAF絞り13によって遮られ、上部のみが開口部3Aの下部を通過することになる。また、焦点検出エリア20の下部2Cからの光LCも同様であり、その上部がAF絞り13によって遮られ、下部のみが開口部3Aの上部を通過することになる。
このようにしてAF絞り13の開口部3Aを通過した光(光LAの全体,光LBの上部,光LCの下部)は、後段に分離プリズム14が配置されていなければ、そのまま撮像素子15の撮像面の各部(中心部2A',部分2B',部分2C')に集光して、図6(c)に示す1つの被写体像23となる。被写体像23は焦点検出エリア20(図4(a))の像である。なお、撮影光学系11の射出瞳の距離に応じて多少の違いはあるが、撮像面における1つの被写体像23の大きさ(D3)は例えばφ4mm程度となる。
一方、AF絞り13の後段に配置される分離プリズム14(図1)は、図7(a)に示すように、4つのプリズム4A,4B,4C,4Dを組み合わせて構成される。プリズム4A,4Dの断面を図7(b)に示す。プリズム4B,4Cの断面を図7(c)に示す。
プリズム4A,4B,4C,4Dには、AF絞り13の開口部3Aからの光(図6(b)に示す光LAの全体,光LBの上部,光LCの下部)が入射する側に所定のパワーを持つレンズ面が形成され、その反対側にプリズム面が形成されている。
プリズム4Aのレンズ面は、正のパワーを持つ凸面である。プリズム4Bのレンズ面は、負のパワーを持つ凹面である。プリズム4C,4Dのレンズ面は、共に、ほとんどパワーを持たない略平面である。
また、各々のプリズム面は、プリズム4A,4B,4C,4Dの接合部(分離プリズム14の中心部4E)から周辺に向かうほど撮像素子15に近づく方向に傾斜した平面であり、その頂角θが何れも等しい。
さらに、本実施形態では、分離プリズム14の中心部4Eが撮影光学系11の光軸と略一致するように、つまり、その中心部4EがAF絞り13の開口部3Aの中心3Bと対応するように、分離プリズム14を配置している。
以下の説明では、便宜上、分離プリズム14の中心部4Eに対するプリズム4Aの位置を左上という。また同様に、プリズム4B,4C,4Dの位置をそれぞれ右上,左下,右下という。さらに、AF絞り13の開口部3Aを、プリズム4A,4B,4C,4Dの各々に対応する4つの領域に分けて考え、各々の領域を左上領域,右上領域,左下領域,右下領域ということにする。
分離プリズム14を上記のように配置したので、左上のプリズム4Aには、開口部3Aからの光(図6(b)の光LAの全体,光LBの上部,光LCの下部)のうち、開口部3Aの左上領域を通過した光L1(図7(b)参照)(光LA,LCの一部を含む)が入射する。右上のプリズム4Bには、開口部3Aの右上領域を通過した光L2(図7(c)参照)(光LA,LCの一部を含む)が入射する。また同様に、左下と右下のプリズム4C,4Dには、開口部3Aの左下と右下の各領域を通過した光L3,L4(図7(c),(b)参照)(光LA,LBの一部を含む)が入射する。
そして、これらの光L1〜L4は、プリズム4A,4B,4C,4Dの各々のレンズ面により所定のパワーが付加され、さらに各々のプリズム面を介して所定の方向に偏向された後、撮像素子15の撮像面に向かうことになる。
プリズム4A,4B,4C,4Dのプリズム面は、何れも、分離プリズム14の中心部4Eから周辺に向かうほど撮像素子15に近づくように傾斜しているため、上記の光L1〜L4は、各々のプリズム面により撮影光学系11の光軸から離れる方向に偏向して互いに分離され、異なる方向に進行することになる。そして、撮像素子15の撮像面の異なる領域に導かれ、図8(a)に示す4つの被写体像31〜34となる。
例えば、プリズム面の頂角θを25度、プリズム4A,4B,4C,4Dの屈折率を1.5とするとき、上記の光L1〜L4は、撮影光学系11の光軸に対して14.3度だけ傾斜した方向に偏向される(ψ=14.3度)。
また、撮像素子15の撮像面における4つの被写体像31〜34は、何れも、分離プリズム14が配置されないときに形成される1つの被写体像23(図6(c))の位置から約3.5mmだけシフトして形成される(D4=3.5mm)。このとき、4つの被写体像31〜34の間隔(D5)は約5mmとなる。
さらに、4つの被写体像31〜34の各々の大きさ(D6)は、図6(c)に示す被写体像23の大きさ(D3=4mm)より小さい。これは次のような理由による。
左上の被写体像31は、開口部3Aの左上領域とプリズム4Aとを通過した光L1(図7(b)参照)(図6(b)の光LA,LCの一部を含む)による焦点検出エリア20(図4(a))の像である。ただし、光L1には、焦点検出エリア20の中心部(2A)と下部2Cから発生した光LA,LCの一部が含まれ、上部2Bから発生した光LBは含まれない。
したがって、図8(b)に示す通り、被写体像31の形状は、光LBの欠如に起因して下部2B'の欠けた形状となる。また、このような上下方向と同様、左右方向においても、焦点検出エリア20の右部からの光は上記の光L1に含まれるが、左部からの光は上記の光L1に含まれない。このため、被写体像31の形状は、下部2B'と同様、左部からの光の欠如に起因して右部2D'も欠けた形状となる。
さらに、他の被写体像32〜34についても事情は同じである。このため、右上の被写体像32の場合には、左部と下部が欠けた形状となる。左下の被写体像33の場合には、上部と右部が欠けた形状となる。右下の被写体像34の場合には、上部と左部が欠けた形状となる。
このような理由で、4つの被写体像31〜34の各々の大きさ(D6)は、分離プリズム14がないときの被写体像23(D3=4mm)より小さくなる。したがって、4つの被写体像31〜34の間隔(D5)を被写体像23の大きさ(D3)以上とし、例えば約5mmとすれば、各々の被写体像31〜34を互いに十分に分離することができる。
互いに分離された4つの被写体像31〜34の強度分布の一例を図8(c)に示す。横軸は撮像面での位置を表し、縦軸は強度を表している。この強度分布からも分かるように、4つの被写体像31〜34は、互いに十分に分離されている。
被写体像31〜34を十分に分離するためには、分離プリズム14のプリズム4A,4B,4C,4Dの各プリズム面における偏向角ψ(または頂角θ)と、AF絞り13の開口部3Aを撮像素子15から見た大きさ(または開口部3AのサイズD2,撮像素子15からAF絞り13までの距離D1)を適切に設定することが必要である。本実施形態では、その一例として、偏向角ψを14.3度、開口部3Aの見た目の大きさをf5.6程度にした。
また、焦点検出エリア20の中心部(2A)から発生した光LAに注目すると、この光LAのうち、撮影光学系11の射出瞳の左上領域を通過した成分は、開口部3Aの左上領域とプリズム4Aとを介して被写体像31の一部となる。
さらに、光LAのうち射出瞳の右上領域を通過した成分は、開口部3Aの右上領域とプリズム4Bとを介して被写体像32の一部となる。同様に、光LAのうち射出瞳の左下領域と右下領域とを通過した各々の成分は、開口部3Aの対応領域とプリズム4C,4Dとを介して被写体像33,34の一部となる。
すなわち、焦点検出エリア20の中心部(2A)から発生した光LAは、分離光学系(13,14)を通過する際、撮影光学系11の射出瞳における通過位置に応じて4つの異なる方向の光に分離され、撮像素子15の撮像面の異なる領域に導かれて、被写体像31〜34の一部となる。
同様に、焦点検出エリア20の上部2Bから発生した光LBに注目すると、この光LBは、分離光学系(13,14)を通過する際、射出瞳における通過位置に応じて2つの異なる方向の光に分離され、撮像素子15の撮像面の異なる領域に導かれ、被写体像33,34の一部となる。
焦点検出エリア20の他の部分から発生した光も同様であり、分離光学系(13,14)を通過する際に、射出瞳における通過位置に応じて複数の異なる方向の光に分離され、撮像素子15の撮像面の異なる領域に導かれて、被写体像31〜34のうち少なくとも2つの一部となる。
このように、分離光学系(13,14)を介して形成される4つの被写体像31〜34は、撮影光学系11の射出瞳における通過位置に応じて分割された像と考えられる(瞳分割)。したがって、被写体像31〜34の一部分(特に境界付近)には、焦点検出エリア20の同じ部分に対応する共通の絵柄が現れる(例えば図8(a)に示す小さい円形状の点ハッチング部分)。
本実施形態のデジタルカメラ10では、撮影光学系11の焦点検出時に、上記の分離光学系(13,14)を光路に挿入することで、撮像素子15の撮像面の異なる領域に4つの被写体像31〜34を形成し、これらの被写体像31〜34における同一像の部分(共通部分)の結像状態に基づいて焦点検出を行う。
4つの被写体像31〜34は、何れも、撮影光学系11の集光作用と分離プリズム14のプリズム4A,4B,4C,4Dの各レンズ面の集光作用によって形成される。このため、被写体像31〜34の結像状態は、プリズム4A,4B,4C,4Dの各レンズ面のパワーに応じて変化する。
本実施形態では、プリズム4Aのレンズ面が正のパワーを持ち、プリズム4Bのレンズ面が負のパワーを持ち、プリズム4C,4Dのレンズ面が共にほとんどパワーを持たない。このため、プリズム4Aに対応する被写体像31の結像状態と、プリズム4Bに対応する被写体像32の結像状態と、プリズム4Cに対応する被写体像33の結像状態は、互いに異なる。プリズム4C,4Dに対応する被写体像33,34の結像状態は、互いに同じである。つまり、3種類の異なる結像状態を得ることができる。
例えば図9(a),(b)に示すように、プリズム4C,4Dからの光L3,L4が撮像素子15の撮像面に結像して鮮明な合焦状態の被写体像33,34が形成されるとき、プリズム4Aからの光L1は、プリズム4Aのレンズ面(凸面)のパワーによって撮像面の前方(被写体側)に結像し、被写体像31は不鮮明な非合焦状態となる。また、プリズム4Bからの光L2は、プリズム4Bのレンズ面(凹面)のパワーによって撮像面の後方に結像し、被写体像32は不鮮明な非合焦状態となる。
さらに、本実施形態では、プリズム4C,4Dからの光L3,L4によって撮像面に形成される被写体像33,34の結像状態が、分離光学系(13,14)を光路から退避させて撮影光学系11の集光作用のみを働かせたとき(つまり被写体の撮影時)に形成される撮影用の被写体像35の結像状態と同じである。
このため、分離光学系(13,14)を光路に挿入したときに被写体像31〜34の各々の結像状態が図9(a),(b)のようになっていれば、分離光学系(13,14)を光路から退避させ、撮影光学系11の集光作用のみを働かせたとき(つまり被写体の撮影時)に、被写体からの光L5は撮像面に結像し、鮮明な合焦状態の被写体像35(撮影用)を得ることができる。
なお、プリズム4C,4Dの各レンズ面(略平面)のパワーは共に等しく、撮影時と同じ結像状態の被写体像33,34を得られるように設定されている。プリズム4Aのレンズ面(凸面)のパワーは、撮影光学系11のみを介して撮像面の例えば5mm後方に結像する光が、プリズム4Aのレンズ面により撮像面に結像するように設定される。プリズム4Bのレンズ面(凹面)のパワーは、撮影光学系11のみを介して撮像面の例えば5mm前方に結像する光が、プリズム4Bのレンズ面によって撮像面に結像するように設定される。
本実施形態のデジタルカメラ10では、プリズム4A,4B,4C,4Dの各々のレンズ面のパワーを上記のように設定するため、被写体像31〜34における同一像の部分(共通部分)の結像状態に基づき、プリズム4C,4Dに対応する被写体像33,34の結像状態を目標として、撮影光学系11の焦点検出を行うことができる。
焦点検出の際には、撮像素子15の撮像面における4つの被写体像31〜34の各々のコントラストを評価値として用いる。例えば、被写体像31〜34の結像状態が図9(a),(b)のようであれば、各々のコントラスト評価値は、図9(c)に示す通り、被写体像33,34で最も高く、その他の被写体像31,32で低くなる。これは、上記したように、撮影光学系11のデフォーカス量がゼロの状態である。
これに対し、撮影光学系11のデフォーカス量が大きい初期状態では、例えば、図10(a),(b)に示す通り、プリズム4Bからの光L2が撮像素子15の撮像面に結像して鮮明な合焦状態の被写体像32を形成することがある。この場合、プリズム4C,4Dからの光L3,L4は撮像面の前方に結像し、被写体像33,34は不鮮明な非合焦状態となる。また、プリズム4Aからの光L1は、撮像面のかなり前方に結像し、被写体像31は大きく不鮮明な非合焦状態となる。
このとき、被写体像31〜34の各々のコントラスト評価値は、図10(c)に示す通り、被写体像32で最も高く、被写体像33,34で少し低く、被写体像31で最も低くなる。なお、被写体像31〜34の各々の結像状態が図10のようになっているとき、分離光学系(13,14)を光路から退避させると、被写体からの光L5は撮像面より前方(光L3,L4と同じ位置)に結像し、撮影用の被写体像35は不鮮明な非合焦状態となる。
また、例えば、図11(a),(b)に示す通り、プリズム4Aからの光L1が撮像素子15の撮像面に結像して鮮明な合焦状態の被写体像31を形成することもある。この場合、プリズム4C,4Dからの光L3,L4は撮像面の後方に結像し、被写体像33,34は不鮮明な非合焦状態となる。また、プリズム4Bからの光L2は、撮像面のかなり後方に結像し、被写体像32は大きく不鮮明な非合焦状態となる。
このとき、被写体像31〜34の各々のコントラスト評価値は、図11(c)に示す通り、被写体像31で最も高く、被写体像33,34で少し低く、被写体像32で最も低くなる。なお、被写体像31〜34の各々の結像状態が図11のようになっているとき、分離光学系(13,14)を光路から退避させると、被写体からの光L5は撮像面より後方(光L3,L4と同じ位置)に結像し、撮影用の被写体像35は不鮮明な非合焦状態となる。
そして、撮影光学系11の焦点検出を行う際には、撮像面における4つの被写体像31〜34の各々のコントラスト評価値を求め、その値の大小関係と、事前に分かっている光L1〜L5の結像位置関係とに基づいて、撮影光学系11のデフォーカスの量と方向を求める。
例えば図10の場合には、被写体像32のコントラスト評価値が最も高いため、被写体像32の形成に関わる光L2の結像位置と目標である被写体像33,34の形成に関わる光L3,L4の結像位置とのずれ量(既知)に基づいて、撮影光学系11のデフォーカスの量と方向を求める。
また、図11の場合には、被写体像31のコントラスト評価値が最も高いため、被写体像31の形成に関わる光L1の結像位置と目標である被写体像33,34の形成に関わる光L3,L4の結像位置とのずれ量(既知)に基づいて、撮影光学系11のデフォーカスの量と方向を求める。
そして、求めたデフォーカスの量と方向に応じて、撮影光学系11の合焦機構部(不図示)を駆動し、図9に示すように被写体像33,34を撮像面に略合焦させる。このとき、被写体像33,34のコントラスト評価値が最大となり、分離光学系(13,14)を光路から退避させたときに、鮮明な合焦状態の被写体像35(撮影用)を撮像面に形成することができる。
上記したように、本実施形態のデジタルカメラ10では、焦点検出用の分離光学系(13,14)を駆動し、被写体の撮影時には撮影光学系11の光路から退避させ、焦点検出時には撮影光学系11の光路に挿入する。このため、焦点検出時には、クイックリターンミラー12からの光L0(図2)を、撮影光学系11の射出瞳における通過位置に応じて、複数の方向の光L1〜L4に分離することができる。さらに、これらの光L1〜L4のうち少なくとも2つ(上記では光L1,L2,L3)を互いに異なる集光状態に設定した後、撮像素子15の撮像面の異なる領域に導くことができる。
したがって、本実施形態のデジタルカメラ10によれば、撮像素子15の撮像面の異なる領域に、結像状態の異なる4つの被写体像31〜34を形成することができ、これらの被写体像31〜34における同一像の部分(共通部分)の結像状態に基づいて焦点検出を行うことができる。このとき、結像状態の異なる被写体像31〜34に基づいて、同時に複数の画像を取得でき、高速に焦点検出を行える。
さらに、撮影用の撮像素子15は、その有効画素領域の全画素にカラーフィルタが配置され、従来のような焦点検出用の画素(カラーフィルタがなく2つの光電変換部を有する画素)が撮像素子15の中に配置されることはない。つまり、本実施形態では、撮影用の撮像素子15に焦点検出用の画素を配置せずに、その撮像素子15を利用して高速に焦点検出を行うことができる。
また、本実施形態のデジタルカメラ10では、被写体像31〜34のコントラスト評価値を3点以上で求めることができるので、撮影光学系11のデフォーカスの量と方向とを簡単に求めることができる。なお、コントラスト評価値の極大値を関数フィッティングなどによって求め、その極大値を利用してデフォーカスの量と方向とを求めてもよい。
さらに、本実施形態のデジタルカメラ10では、プリズム4C,4D(共にレンズ面が略平面)に対応する被写体像33,34(結像状態が同じ像)を比較することで、より精密なAFも可能である。この場合、焦点検出の方式としては、瞳分割位相差方式を用いることが考えられる。
例えば、上記した3点のコントラスト評価値による焦点検出で撮影光学系11の焦点合わせ(粗調整)を行った後、さらに精度を向上させるため、結像状態が同じ2つの被写体像33,34(既に高コントラスト)を瞳分割位相差方式によって比較し、焦点検出の微調整を行う。
2つの被写体像33,34が分離プリズム14によって理想的に分離される間隔は既知であるため、この理想的な間隔と実際の被写体像33,34のコントラストピークの間隔(図12(a),(b)の距離D7,D8)とを比較して、その大小関係から、微細なデフォーカスの量と方向を求めればよい(図12(c))。そして、撮影光学系11の合焦機構部を微調整して撮像面に正確に合焦させる。
なお、図12(a)は、2つの被写体像33,34に関わる光L3,L4が撮像面の少し前方に結像している場合であり、2つの被写体像33,34のコントラストピークの間隔D7は理想的な間隔より若干狭くなる。図12(b)は、光L3,L4が撮像面の少し後方に結像している場合であり、被写体像33,34のコントラストピークの間隔D8は理想的な間隔より若干広くなる。
また、上記した3点のコントラスト評価値によって求めたデフォーカス量が初期状態で十分に小さい場合には、そのデフォーカス量などに応じた撮影光学系11の合焦機構部の調整を行わずに、上記の瞳分割位相差方式によって微細なデフォーカス量を求め、これに基づいて撮影光学系11の合焦機構部の微調整を行ってもよい。この場合には、より高速に焦点合わせを行える。
さらに、本実施形態のデジタルカメラ10では、AF絞り13の開口部3Aによって焦点検出エリア20(図4(a))が固定され、撮像素子15の撮像面からの読み出し領域も固定されるので、撮像素子15としてCMOSセンサを用い、必要な領域のみから高速に信号を読み出すことが好ましい。この場合、より高速な焦点検出が可能となる。
また、本実施形態では、撮像素子15上で複数の画像を取得して焦点検出を行うため、焦点検出の際には、撮像素子15によるライブビュー機能を使用できない。逆に、ライブビュー機能による観察を優先すると、本実施形態の高速焦点検出を行うことができない。ライブビュー機能による観察時には高速焦点検出の必要性が極めて低いため、分離光学系(13,14)を光路から退避させて、従来より周知の撮像素子15によるコントラスト方式で焦点検出を行えばよい。この場合、撮影光学系11を動かしながら焦点の異なる複数枚の画像を連続的に取得し、焦点検出エリアでデフォーカスの量と方向を求め、被写体像のコントラストが最大となるように撮影光学系11を追従させる。複数枚の画像を取得するため、焦点検出に時間が掛かるが、確実に焦点検出を行うことができる。
さらに、本実施形態では、クイックリターンミラー12より後方(撮像素子15側)に分離光学系(13,14)を設置したので、被写体の撮影前に、ファインダ光学系16による観察を支障なく行える。ファインダ光学系16による視認の際には、ライブビュー機能は必要ないので、分離光学系(13,14)により高速焦点検出が実用上可能になる。
(変形例)
上記した実施形態では、瞳分割位相差方式によって高精度な焦点検出(図12)を行うために、分離プリズム14の2つのプリズム4C,4Dのレンズ面を共に略平面にしたが、本発明はこれに限定されない。プリズム4Aと同様の凸面(またはプリズム4Bと同様の凹面)を2つ設け、同じ結像状態の2つの被写体像を形成し、それらを使って瞳分割位相差方式による高精度な焦点検出を行ってもよい。この場合でも、同じ結像状態の2つの被写体像を比較するため、瞳分割位相差方式による微調整を良好に行える。ただし、瞳分割位相差方式では2つのレンズ面に付加するパワーを小さくする方が好ましい。
また、上記した実施形態では、瞳分割位相差方式によって高精度な焦点検出(図12)を行う例で説明したが、本発明はこれに限定されない。その他、例えばプリズム4C,4Dのレンズ面に付加するパワーに若干差を付け、僅かに結像位置をずらした2つの被写体像をコントラスト評価値によって比較し、微細なデフォーカス量と方向を求めてもよい。このようなコントラスト方式と瞳分割位相差方式とを組み合わせて、より高精度な焦点検出を行うこともできる。
さらに、プリズム4C,4Dのレンズ面のパワーに若干差を付ける場合には、一方のレンズ面によって撮影用の被写体像と同じ結像状態の被写体像を形成し、他方のレンズ面によって撮影用の被写体像とは結像状態が僅かに異なる被写体像を形成することが好ましい。このようにすれば、上記の高精度な焦点検出を行う前に、撮影用の被写体像と同じ結像状態の被写体像を目標に焦点検出を行える。撮影用の被写体像と同じ結像状態の被写体像の数は1つで構わない。
また、上記した実施形態では、4つのプリズム4A,4B,4C,4Dを組み合わせた分離プリズム14を例に説明したが、プリズムの数は2個以上なら何個でもよい。
さらに、上記した実施形態では、AF絞り13に1つの開口部3Aを設けて、撮影光学系11の光軸上の1箇所に焦点検出エリア20を設定したが、本発明はこれに限定されない。開口部3Aの中心3Bを軸外に位置決めして焦点検出エリアを軸外に設定してもよい。また、分離光学系(13,14)の挿入場所や撮像素子15の撮像面における被写体像の形成領域が許せば、AF絞り13に複数の開口部を設けて、複数の焦点検出エリアを設定してもよい。
さらに、上記した実施形態では、クイックリターンミラー12の後方に分離光学系(13,14)を設置したが、分離光学系(13,14)をクイックリターンミラー12より前方(撮影レンズ11側)に設置してもよい。
また、上記した実施形態では、一眼レフタイプのデジタルカメラ10を例に説明したが、コンパクトタイプのデジタルカメラやビデオカメラなどにも本発明を適用できる。
デジタルカメラ10の全体構成を示す概略図である。 被写体からの光の光路を説明する図である。 AF絞り13の構成を説明する図である。 焦点検出エリア20と各部からの光LA,LB,LCを説明する図である。 光LA,LB,LCの断面を説明する図である。 AF絞り13と光LA,LB,LCの断面との配置関係を説明する図である。 分離プリズム14の構成を説明する図である。 撮像面に形成された複数の被写体像31〜34を説明する図である。 被写体像31〜34の結像状態とコントラスト評価値を説明する図である。 被写体像31〜34の結像状態とコントラスト評価値を説明する図である。 被写体像31〜34の結像状態とコントラスト評価値を説明する図である。 被写体像33,34の間隔を説明する図である。
符号の説明
10 デジタルカメラ ; 11 撮影光学系 ; 13 AF絞り ; 3A 開口部 ; 14 分離プリズム ; 4A〜4D プリズム ; 15 撮像素子 ; 20 焦点検出エリア ; 23,31〜34 被写体像

Claims (4)

  1. 撮影光学系の像面側に配置される撮像素子と、
    前記撮影光学系を通過して前記撮像素子に向かう集光光を、前記撮影光学系の射出瞳における通過位置に応じて複数の方向の光に分離すると共に、該複数の光のうち少なくとも1つの光を前記複数の光のうちの他の光と異なる集光状態に設定する少なくとも2つの異なるパワーを持つレンズ面を有し、前記複数の光を前記撮像素子の異なる領域に導く分離光学系と、
    前記分離光学系を駆動して、被写体の撮影時には前記集光光の光路から退避させ、前記撮影光学系の焦点検出時には前記光路に挿入する駆動手段と、
    前記分離光学系が前記光路に挿入されたときに、前記分離光学系と前記撮影光学系とを介して前記撮像素子の前記異なる領域に形成される複数の被写体像の結像状態に基づいて、前記撮影光学系の焦点検出を行う検出手段とを備えた
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記分離光学系と前記撮影光学系とを介して前記撮像素子の前記異なる領域に形成される前記複数の被写体像のうち少なくとも1つは、前記分離光学系が前記光路から退避されたときに前記撮影光学系を介して前記撮像素子に形成される撮影用の被写体像と同じ結像状態である
    ことを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項2に記載の撮像装置において、
    前記撮像素子の前記異なる領域に形成される前記複数の被写体像には、前記撮影用の被写体像と同じ結像状態の被写体像が含まれる他に、前記撮影用の被写体像とは結像状態が僅かに異なる被写体像が含まれる
    ことを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記分離光学系と前記撮影光学系とを介して前記撮像素子の前記異なる領域に形成される前記複数の被写体像のうち少なくとも2つは、互いに同じ結像状態であり、かつ、前記分離光学系が前記光路から退避されたときに前記撮影光学系を介して前記撮像素子に形成される撮影用の被写体像と同じ結像状態である
    ことを特徴とする撮像装置。
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