JP2000047098A - 合焦装置 - Google Patents

合焦装置

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JP2000047098A
JP2000047098A JP10211351A JP21135198A JP2000047098A JP 2000047098 A JP2000047098 A JP 2000047098A JP 10211351 A JP10211351 A JP 10211351A JP 21135198 A JP21135198 A JP 21135198A JP 2000047098 A JP2000047098 A JP 2000047098A
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pupil
light beam
opening
photographing
aperture
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JP10211351A
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English (en)
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Masaaki Daigaku
政明 大学
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型な合焦装置を提供する。 【解決手段】 絞り羽根やシャッタ羽根を兼ねた2枚の
羽根42,43と、各羽根42,43を開放孔41を開
放(A)/閉止(B)する位置に移動可能に支持する回
転軸42a,43aと、上記羽根42,43に各形成し
た瞳開口42c,43cと、を備え、上記羽根42,4
3が閉止位置(B)よりもさらに閉止方向に第1の位置
(C)まで進むと、羽根42に形成された瞳開口42c
が開放孔41に進入して撮影光束の通過を許容し、この
第1の位置(C)よりもさらに閉止方向に第2の位置
(D)まで進むと、上記瞳開口42cに羽根43が重な
って光束の通過を禁止するとともに、羽根43に形成さ
れた瞳開口43cが開放孔41に進入して撮影光束の通
過を許容する合焦装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合焦装置、より詳
しくは、合焦位置を算出するために瞳開口を複数の瞳位
置に設定可能な合焦装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子カメラにおける主なオートフォーカ
スの方式としては、撮像素子の画像信号を利用した山登
り方式と、銀塩フィルムカメラにおいても利用されてい
る位相差検出方式との2つが知られている。
【0003】上記山登り方式は、画像信号の高周波成分
を検出してその最大値が得られる位置を合焦位置とする
方式であるために、専用の測光素子やその光学系が不要
であるという利点があるが、フォーカスレンズを逐次移
動して検出を行うために、合焦位置の算出に時間を要す
るという難点がある。
【0004】これに対して上記位相差検出方式は、複数
の瞳位置により異なる方向から見た2画像の位相を比較
して合焦位置を算出する方式であるために、短時間で合
焦位置を得ることができるという利点がある。しかし、
この位相差検出方式では、専用の測光素子が必要になる
ために、配置に要するスペースやコストが増加してしま
う。さらに、測光素子用の光学系を撮像素子用の光学系
と独立して配置した場合に、取付位置に高い精度を要求
されて組み立てコストが上昇するとともに、パララック
スが発生するという難点がある。
【0005】こうした難点を改善するために、電子カメ
ラには画像を撮影するための撮像素子が既に搭載されて
いることを利用して、撮影光束内に光軸に対称な一対の
瞳位置を異なる時間に出現させ、これら2つの異なる瞳
位置での撮像素子の画像信号を比較して、位相差検出を
行う技術が提案されている。
【0006】このような技術の一例としては、本出願人
が特開昭59−162515号公報において提案した、
撮影光学系の瞳面近傍に2つの開口部を有する遮光板を
配置して、撮像素子から得られるこれら各開口部に対応
した箇所の画像信号の位相を比較して、合焦位置を算出
し、合焦後の撮影時には、上記遮光板を光束から退出さ
せるように構成したものが挙げられる。
【0007】また、特開平9−184972号公報に
は、光量制御手段である絞り開口と瞳分割手段である一
対の瞳開口の両方を円盤面の周方向に沿って設けた絞り
羽根と、撮影光束中に上記絞り開口または瞳開口を選択
的に臨ませるべく上記絞り羽根を回動させるモータと、
上記一対の瞳開口の何れか一方を閉止するために撮影光
束内に回動して出入する遮光羽根と、を備えた撮像装置
が記載されている。
【0008】そして、合焦検出時には、上記モータによ
り絞り羽根を回動させて、撮影光束中に一対の瞳開口が
臨む状態とし、上記遮光羽根により一対の瞳開口を交互
に閉止して、各得られた撮像素子の信号の位相を比較す
ることにより合焦位置を算出するようになっている。そ
の後の撮影時には、こうして算出された合焦位置に基づ
いてフォーカスレンズを移動させるとともに、上記モー
タにより絞り羽根を回動させて撮影光束中に適切な絞り
開口を臨ませた後に、撮像素子により撮像を行ってその
画像信号の記録を行うようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭59−162515号公報に記載のものは、合焦時
は瞳分割用の開口部を有する遮光板を撮影光束内に進入
させ、合焦後の撮影時は該遮光板を光束中から退避させ
る旨が記載されているが、具体的な技術内容については
特に記載されておらず、装置自体の小型化を図る特別な
工夫等はなされていなかった。
【0010】また、上記特開平9−184972号公報
に記載の発明では、同一の絞り羽根に瞳開口と絞り開口
の両方が形成されているために、絞り羽根を回動させる
だけで合焦と撮影を切り替えることが可能となり、絞り
羽根自体を退避させなくても良い構成になっている。し
かし、円盤状をなす絞り羽根の回転軸は撮影光束の通過
範囲外に設けられているために、絞り羽根の直径は撮影
光束の径の少なくとも2倍以上になり、装置自体がかな
り大型化してしまうことになる。
【0011】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、小型な合焦装置を提供することを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明による合焦装置は、異なる瞳位置にお
ける撮像素子の画像信号を比較して合焦位置を算出する
ために撮影光束を通過させる部位である瞳開口を光軸に
垂直な面内の複数の瞳位置に設定することができるよう
に構成された合焦装置であって、一端部が枢支されてい
て互いの重なりを大きくする方向へ移動することによっ
て撮影光束の開口を閉止し互いの重なりを小さくする方
向へ移動することによって撮影光束の開口を開放するよ
うに構成された複数枚の羽根を具備し、これら複数枚の
羽根の内の少なくとも2枚の羽根に上記異なる瞳位置に
対応する瞳開口を各1つ以上形成して、これら複数の瞳
開口の内の2つ以上が撮影光束中にある場合には、何れ
か1つの瞳開口のみが光束の通過を許容する状態とな
り、他の瞳開口には他の羽根が重なって光束の通過を禁
止する状態となるように構成されたものである。
【0013】また、第2の発明による合焦装置は、上記
第1の発明による合焦装置において、上記複数枚の羽根
が移動されて撮影光束の開口を閉止する位置よりもさら
に閉止方向に進んだ第1の位置で一の羽根に形成された
一の瞳開口が撮影開口に進入して撮影光束の通過を許容
し、上記第1の位置よりもさらに閉止方向に進んだ第2
の位置で上記一の瞳開口に上記一の羽根以外の他の羽根
が重なって該一の瞳開口による光束の通過を禁止すると
ともに該他の羽根の内の何れかの羽根に形成された他の
瞳開口が撮影開口に進入して撮影光束の通過を許容する
ように構成されたものである。
【0014】さらに、第3の発明による合焦装置は、上
記第2の発明による合焦装置において、上記羽根が撮影
時に撮影光束が通過する開口の面積を調整して光量を機
械的に制限するための絞り羽根を兼ねたものである。
【0015】そして、第4の発明による合焦装置は、上
記第2の発明による合焦装置において、上記羽根が撮影
時に撮影光束が通過する時間を機械的に制限するための
シャッタ羽根を兼ねたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1から図3は本発明の一実施形
態を示したものであり、図1は電子カメラの構成を示す
ブロック図、図2は異なる瞳位置により焦点位置を検出
する原理を示す図、図3は絞り,シャッタ,位相差AF
装置の構成を被写体側から示す正面図である。この実施
形態は、合焦装置を電子カメラに適用したものである。
【0017】この電子カメラは、図1に示すように、撮
影レンズ系1により被写体像を撮像素子6上に結像し、
この撮像素子6により光電変換した信号を撮像回路7に
おいて処理した後に、A/D変換回路8によりデジタル
信号に変換するようになっている。
【0018】上記撮影レンズ系1は、光軸方向に移動す
ることで該撮影レンズ系1全体の焦点距離を変更し上記
撮像素子6上に結像される被写体像の変倍を行うズーム
レンズ2と、このズームレンズ2からの光束の通過を許
容する状態と禁止する状態とを取り、さらに光束の通過
範囲を制限するとともに位相差AFを行うために異なる
瞳位置を実現する絞り,シャッタ,位相差AF装置3
と、該撮影レンズ系1の焦点位置が撮像素子6に一致す
るように調節するためのフォーカスレンズ5とを有して
構成されている。
【0019】上記A/D変換回路8の出力は、AE回路
9と山登りAF回路10と位相差AF回路11とに各出
力される。
【0020】上記AE回路9は、上記撮像素子6の出力
から被写体像の輝度を検出して、該撮像素子6に到達す
る光量が適切となるように、その制御を行うためのデー
タである露出値を出力するものである。
【0021】上記山登りAF回路10は、上記撮像素子
6の映像出力信号中の高周波成分を検出して、上記フォ
ーカスレンズ5を少しずつ移動させながらそのピーク値
を探り、ピーク値となるフォーカスレンズ5の位置を合
焦位置とするものである。
【0022】上記位相差AF回路11は、上記絞り,シ
ャッタ,位相差AF装置3により異なる瞳位置での被写
体像を撮像素子6上に結像し、その出力に基づいて合焦
位置を検出するものであり、その原理や詳細については
後述する。
【0023】これらAE回路9,山登りAF回路10,
位相差AF回路11による検出結果は、システムコント
ローラ12に入力されて、必要な制御が行われるように
なっている。すなわち、このシステムコントローラ12
は、ズーム回路13を介してズームモータ14を制御す
ることにより上記ズームレンズ2の移動を行わせ、絞
り,シャッタ,AF用駆動回路15を介して絞り,シャ
ッタ,AF用アクチュエータ16を制御することにより
上記絞り,シャッタ,位相差AF装置3の駆動を行わ
せ、フォーカスモータ駆動回路19を介してフォーカス
モータ20を制御することにより上記フォーカスレンズ
5の駆動を行わせるとともに、ストロボ回路28を介し
てストロボ29を制御することにより発光させるように
なっており、さらに、各種のスイッチやボタン等でなる
操作部30からの操作結果が入力されるようになってい
る。
【0024】上記A/D変換回路8の出力は、さらに画
像処理回路21による処理を経た後にメモリ22に一旦
記憶され、画像表示回路23により表示用の信号に変換
されてから画像表示部24において被写体像が表示され
るようになっている。
【0025】また、上記操作部30により記録を行う旨
の指示入力があった場合には、メモリ22の出力は圧縮
伸長回路25により情報量の圧縮を行われた後に、記録
媒体用I/F26を介して例えば着脱式のメモリカード
等でなる記録媒体27に記録されるようになっている。
【0026】なお、特に図示はしないが、記録媒体27
に記録されている圧縮された画像情報を読み出して伸長
処理を施し、上記画像表示部24に表示させることもで
きるようになっている。
【0027】次に、図2を参照して、異なる瞳位置によ
り焦点位置を検出する原理について説明する。
【0028】レンズLの前に瞳開口LS1を有する遮光
板LSを軸LS0の周りに回転し得るように配置し、物
体OBを瞳開口LS1を通して結像させる。この場合、
ピントが合っている面Q1 では図2(A)に示すような
瞳開口LS1が上方に位置する場合と、図2(B)に示
すような瞳開口LS1が下方に位置する場合とで、全く
同一の位置に像IMが形成されるが、ピント位置以外の
面Q2 では、図2(A)の場合の像IM’と図2(B)
の場合の像IM”とが異なった位置に形成される。従っ
て、遮光板LSを回転させても像位置が移動しないよう
に調整すれば、レンズLのピントが正しく調整されるこ
とになる。
【0029】次に、図3を参照して絞り,シャッタ,位
相差AF装置3の構成について説明する。
【0030】この絞り,シャッタ,位相差AF装置3
は、図3に示すように、例えば2枚の羽根42,43で
なり、これらの羽根42,43は、各回転軸42a,4
3aの周りに回動自在に支持されている。
【0031】これらの羽根42,43には、細長孔でな
るカム孔42b,43bが各穿設されており、これらの
カム孔42b,43bに共通して貫通するように駆動ピ
ン44が挿通されている。
【0032】この駆動ピン44は、上記絞り,シャッ
タ,AF用アクチュエータ16により図3の上下方向に
駆動されるようになっており、この駆動ピン44によっ
て上記カム孔42b,43bに力が伝達されることで、
上記羽根42,43が後述するように駆動されるように
なっている。
【0033】さらに、上記羽根42,43には、カメラ
本体等に設けられている撮影光束通過用の開放孔41か
ら遠い側の縁部に、各瞳開口42c,43cが穿設され
ている。
【0034】次に、このような絞り,シャッタ,位相差
AF装置3の動作について説明する。
【0035】図3(A)は、絞り開放時の状態を示して
いる。
【0036】このときには駆動ピン44は、上記カム孔
42b,43bの例えば最上部に位置しており、上記羽
根42,43は左右に開いて上記開放孔41による撮影
光束の通過を妨げることのない状態となっている。
【0037】この図3(A)に示す状態から、上記駆動
ピン44を下方に移動させると、左右の羽根42,43
が互いの重畳部分を大きくする方向に移動して、ついに
は図3(B)に示すように、開放孔41を完全に閉止す
る状態となる。このときにはもちろん、撮影光束は一対
の羽根42,43により遮られて、撮像素子6に到達す
ることはない。
【0038】さらに、この図3(B)に示す状態から、
上記駆動ピン44を下方に移動させると、左右の羽根4
2,43が互いの重畳部分をさらに大きくする方向に移
動して、ついには図3(C)に示すように、一方の瞳開
口42cのみが開放孔41内に進入する第1の位置とな
る。このときには、他方の瞳開口43cはまだ開放孔4
1の外部にある。つまりこの状態では、一方の瞳開口4
2cのみが撮影光束の通過を許容し、他方の瞳開口43
cは撮影光束の通過を禁止されている。
【0039】そして、この図3(C)に示す状態から、
上記駆動ピン44を上記カム孔42b,43bの最下部
に移動させると、左右の羽根42,43が互いの重畳部
分をより一層大きくする方向に移動して、ついには図3
(D)に示すように、上記他方の瞳開口43cが開放孔
41内に進入するとともに、上記一方の瞳開口42cが
他方の羽根43に重畳された第2の位置となる。つまり
このときには、他方の瞳開口43cのみが撮影光束の通
過を許容し、一方の瞳開口42cからは撮影光束が通過
することはない。
【0040】このように、一つの瞳開口のみが撮影光束
中にある場合にはその瞳開口が光束の通過を許容し、複
数の瞳開口が撮影光束中にある場合にはこれらの内の何
れか1つの瞳開口のみが光束の通過を許容する状態とな
って、他の瞳開口には他の羽根が重なって光束の通過を
禁止する状態となるように構成されている。
【0041】次に、電子カメラにより撮影を行うとき
に、上記絞り,シャッタ,位相差AF装置3が図3
(A)〜(D)内のどのような状態を順次取っていくか
について説明する。
【0042】上記操作部30が操作されて、撮影を行う
旨の指示が入力されると、例えばまずAEを行うために
図3(A)の状態となって、このとき撮像素子6により
光電変換された出力が上記AE回路9に入力されて、露
出値が計算される。
【0043】次に、AFとして位相差AFを行う場合に
は、この図3(A)に示す状態から上記図3(B)に示
す状態を経て、図3(C)に示す状態に移行し、瞳開口
42cにより一瞳位置における被写体像が撮像素子6に
結像される。この撮像素子6の出力は、上記位相差AF
回路11に入力される。
【0044】さらに、図3(C)に示す状態から図3
(D)に示す状態に移行して、瞳開口43cにより他の
瞳位置における被写体像が撮像素子6に結像され、この
撮像素子6の出力が上記位相差AF回路11に入力さ
れ、上記図3(C)に示す状態での出力と比較すること
により、合焦位置が算出される。
【0045】こうして、撮影に必要なAE情報およびA
F情報が得られたところで、図3(B)に示す状態に移
行して撮像素子6の電荷の掃き出し等を行った後に、例
えば開放絞り値の場合には図3(A)に示す状態に移行
し、あるいは適宜の絞り値である場合には図3(A)と
図3(B)の途中の段階に羽根42,43を移動させ
て、その位置で撮像素子6により露出を行い、その結果
を上記記録媒体27に記録する。
【0046】また、山登りAFを行う場合には、通常と
同様に、フォーカスレンズ5をステップ駆動させてその
結果を山登りAF回路10により検出することにより行
われる。
【0047】ここに、上述した構成においては、焦点位
置を検出する手段として、山登りAF回路10と位相差
AF回路11とが設けられているが、これらの使い分け
としては、被写体に応じてより有効と考えられるものを
選択して用いるようにしても良いし、あるいは、位相差
AF回路11によりまず大まかに焦点位置の検出を行っ
て、その後、さらに詳細な合焦を山登り方式により行う
ようにしても良い。
【0048】なお、上述では、位相差AF装置を、撮影
時に撮影光束が通過する開口の面積を調整して光量を機
械的に制限するための絞りと、撮影時に撮影光束が通過
する時間を機械的に制限するためのシャッタとの双方と
兼用させるように構成したが、これに限るものではな
く、絞りまたはシャッタの一方のみと兼用させるように
しても構わない。
【0049】また、上述では2枚の羽根を有する構成の
例について述べたが、もちろん3枚やそれ以上の枚数の
羽根を有する構成にも適用可能である。さらに、1枚の
羽根に1つの瞳開口のみを形成したが、羽根の重なりを
さらに大きくする方向に例えば開口径の異なる他の瞳開
口を形成するようにし、つまり1枚の羽根に複数の瞳開
口を形成することも可能である。このときには、被写体
に応じて、所望の瞳開口を選択することが可能となる。
【0050】このような実施形態によれば、絞りとシャ
ッタと位相差AF装置を一体に構成したために、別体に
構成する場合に比して小型化を図ることができ、ひいて
は電子カメラの小型化に寄与することが可能である。
【0051】さらに、羽根を閉じる方向に移動させるだ
けで複数の瞳開口が、順次、撮影開口に位置するため
に、複雑な出入動作等を行う必要がなく、円滑な動作を
行うことができる。
【0052】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内にお
いて種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
【0053】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下のごとき構成を得ることができ
る。
【0054】(1) 異なる瞳位置における撮像素子の
画像信号を比較して合焦位置を算出するために、撮影光
束を通過させる部位である瞳開口を、光軸に垂直な面内
の複数の瞳位置に設定することができるように構成され
た合焦装置であって、互いの重なりを大きくする方向へ
移動することによって撮影光束の開口を閉止し、互いの
重なりを小さくする方向へ移動することによって撮影光
束の開口を開放するように構成された複数枚の羽根を具
備し、これら複数枚の羽根の内の少なくとも2枚の羽根
に、上記異なる瞳位置に対応する瞳開口を各1つ以上形
成して、これら複数の瞳開口の内の2つ以上が撮影光束
中にある場合には、何れか1つの瞳開口のみが光束の通
過を許容する状態となり、他の瞳開口には他の羽根が重
なって光束の通過を禁止する状態となるように構成され
たものであることを特徴とする合焦装置。
【0055】従って、付記(1)に記載の発明によれ
ば、撮影光束の開口を閉止/開放する羽根に瞳開口を形
成し、撮影光束中に複数の瞳開口がある場合には不要な
瞳開口に他の羽根が重なって1つの瞳開口のみが光束の
通過を許容するようにしたために、合焦装置の小型化を
図ることが可能となる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように請求項1による本発
明の合焦装置によれば、撮影光束の開口を閉止/開放す
る羽根に瞳開口を形成し、撮影光束中に複数の瞳開口が
ある場合には不要な瞳開口に他の羽根が重なって1つの
瞳開口のみが光束の通過を許容するようにしたために、
合焦装置の小型化を図ることが可能となる。
【0057】また、請求項2による本発明の合焦装置に
よれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏すると
ともに、羽根を閉止方向に移動させることにより、一の
瞳開口と他の瞳開口とが順次撮影光束中に進入するよう
にしたために、羽根を順次進退させるなどの複雑な動作
制御が不要となって制御が容易になり、かつ羽根の移動
量が小さくなって動作の高速化を図ることができる。
【0058】さらに、請求項3による本発明の合焦装置
によれば、請求項2に記載の発明と同様の効果を奏する
とともに、絞り羽根を兼用するようにしたために、別体
に設ける場合に比して、装置の小型化を図ることが可能
になる。
【0059】そして、請求項4による本発明の合焦装置
によれば、請求項2に記載の発明と同様の効果を奏する
とともに、シャッタ羽根を兼用するようにしたために、
別体に設ける場合に比して、装置の小型化を図ることが
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の電子カメラの構成を示す
ブロック図。
【図2】上記実施形態において、異なる瞳位置により焦
点位置を検出する原理を示す図。
【図3】上記実施形態の絞り,シャッタ,位相差AF装
置の構成を被写体側から示す正面図。
【符号の説明】
4…絞り,シャッタ,位相差AF装置 6…撮像素子 10…山登りAF回路 11…位相差AF回路 12…システムコントローラ 15…絞り,シャッタ,AF用駆動回路 16…絞り,シャッタ,AF用アクチュエータ 41…開放孔(撮影光束の開口) 42,43…羽根 42c,43c…瞳開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H002 CC25 CC35 DB02 GA54 HA04 JA07 2H011 AA03 BA22 BA31 BB01 CA01 DA01 DA02 2H051 AA00 BA12 BA47 EB02 EB04 EB09 EB13 FA61 5C022 AA00 AB06 AB12 AB15 AB30 AB34 AB43 AC41 AC52 AC56 AC69 AC74

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる瞳位置における撮像素子の画像信
    号を比較して合焦位置を算出するために、撮影光束を通
    過させる部位である瞳開口を、光軸に垂直な面内の複数
    の瞳位置に設定することができるように構成された合焦
    装置であって、 一端部が枢支されていて、互いの重なりを大きくする方
    向へ移動することによって撮影光束の開口を閉止し、互
    いの重なりを小さくする方向へ移動することによって撮
    影光束の開口を開放するように構成された複数枚の羽根
    を具備し、 これら複数枚の羽根の内の少なくとも2枚の羽根に、上
    記異なる瞳位置に対応する瞳開口を各1つ以上形成し
    て、これら複数の瞳開口の内の2つ以上が撮影光束中に
    ある場合には、何れか1つの瞳開口のみが光束の通過を
    許容する状態となり、他の瞳開口には他の羽根が重なっ
    て光束の通過を禁止する状態となるように構成されたも
    のであることを特徴とする合焦装置。
  2. 【請求項2】 上記複数枚の羽根が移動されて、撮影光
    束の開口を閉止する位置よりもさらに閉止方向に進んだ
    第1の位置で、一の羽根に形成された一の瞳開口が撮影
    開口に進入して撮影光束の通過を許容し、 上記第1の位置よりもさらに閉止方向に進んだ第2の位
    置で、上記一の瞳開口に上記一の羽根以外の他の羽根が
    重なって該一の瞳開口による光束の通過を禁止するとと
    もに、該他の羽根の内の何れかの羽根に形成された他の
    瞳開口が撮影開口に進入して撮影光束の通過を許容する
    ように構成されたものであることを特徴とする請求項1
    に記載の合焦装置。
  3. 【請求項3】 上記羽根は、撮影時に撮影光束が通過す
    る開口の面積を調整して光量を機械的に制限するための
    絞り羽根を兼ねたものであることを特徴とする請求項2
    に記載の合焦装置。
  4. 【請求項4】 上記羽根は、撮影時に撮影光束が通過す
    る時間を機械的に制限するためのシャッタ羽根を兼ねた
    ものであることを特徴とする請求項2に記載の合焦装
    置。
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