JP6021475B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被写体像の光量を調節する光量調節装置を備える撮像装置に関する。
一般に、固体撮像素子を内蔵するビデオカメラ又はデジタルカメラ、そして、フイルムを用いるカメラなどの撮像装置では、固体撮像素子又はフイルムに結像される被写体像の光量を調節することが行われている。そして、光量調節のために、絞り開口径を制御する光量調節装置(絞り装置)が撮像装置には備えられている。この光量調節装置は、遮光部材として複数の絞り羽根を備えており、ステッピングモータを駆動動力源として絞り羽根を駆動して絞り開口径を変化させる。
ところで、近年、所謂デジタル一眼レフカメラにおいては、静止画撮影に留まらず、動画撮影が可能な機種が存在する。このため、デジタル一眼レフカメラの交換レンズユニットに搭載される光量調節装置では、静止画撮影においてはシャッタタイムラグ短縮および連続撮影速度向上のため絞り羽根の高速駆動が求められている。そして、動画撮影においては、絞り羽根を非常に滑らかに低速駆動することが要求される。
ここで、滑らかな低速駆動とは、高分解能で低速駆動を行うことをいう。動画撮影において絞り動作が低分解能であると、不連続で不自然な光量変化が動画に取得されて品質が損なわれる。このため、動画撮影の際には、絞り羽根の滑らかな低速駆動が要求される。
従来、デジタル一眼レフカメラの交換レンズユニットに搭載された光量調節装置では、1つのモータによって絞り羽根を駆動しており、このため、当該モータの特性の範囲で高速駆動および低速駆動を行っている。例えば、ステッピングモータを駆動動力源に用いる光量調節装置においては、1−2相駆動など通常のステップ駆動によって高速駆動を行い、マイクロステップ駆動によって滑らかな低速駆動を行うようにしている。
例えば、駆動動力源としてステッピングモータを備えて、ステッピングモータによって絞りを駆動する際、1−2相駆動により静止画撮影おいて連続撮影のための高速駆動性能を確保し、マイクロステップ駆動により動画撮影において滑らかな低速駆動を行うようにしたものがある(特許文献1参照)。
特開昭62−240942号公報
ところが、上述の特許文献1においては、1つのステッピングモータで絞り羽根を駆動しているので、高速駆動性能と低速駆動性能とは当該ステッピングモータの性能によって規定されてしまう。例えば、高速駆動の性能を満足するように、ロータマグネットの磁束密度を増加すると、一方で滑らかな低速駆動において、コギングトルクの増大によって滑らかさ損なわれてしまう。
従って、1つのステッピングモータによって高速駆動と滑らかな低速駆動とのバランスを取らなければならず、ある程度性能の妥協が必要となる。つまり、従来の撮像装置では、光量調節装置において絞り制御を行う際に、1つのステッピングモータで高速駆動と滑らかな低速駆動とを行っている関係上、双方の性能を向上させることが難しいという問題点がある。
そこで、本発明の目的は、高速駆動性能向上と低速駆動性能向上との両立が可能な撮像装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明による撮像装置は、開口部が形成されたベース部材を備え、前記開口部を通過する光量を調節する光量調節装置を備える撮像装置であって、前記光量調節装置は、第1のステッピングモータと、前記第1のステッピングモータより1ステップあたりの変位量の小さい第2のステッピングモータと、前記開口部を遮光して、前記開口部を通過する光量を調節する光量調節部材と、前記光量調節部材と係合し、前記第1のステッピングモータによって駆動される第1の被駆動部材と、前記第2のステッピングモータによって駆動される第2の被駆動部材と、前記第2のステッピングモータによる前記第2の被駆動部材の駆動に応じて、前記第1の被駆動部材の移動範囲を規制する規制手段と、前記開口部を通過する光量を調節する際、前記第1のステッピングモータおよび前記第2のステッピングモータを選択的に駆動制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、光量調節の際に高速駆動性能を向上させるとともに、低速駆動性能を向上させて、その両立を達成することができる。
本発明の実施の形態による撮像装置で用いられる光量調節装置を分解して示す斜視図である。 図1に示す光量調節装置を組み立てた状態で示す断面図である。 図1に示す光量調節装置の駆動制御の一例を説明するための図であり、(a)は目標絞り値が中間絞りよりも開放側にある場合の駆動制御を示す図、(b)は目標絞り値が中間絞りよりも開放側にある場合の駆動制御を示す図、(c)は目標絞り値が中間絞りである場合の駆動制御を示す図である。 図1に示す光量調節装置の駆動制御の一例を説明するための図であり、(a)は目標絞り値が中間絞りよりも小絞り側にある場合の駆動制御を示す図、(b)は目標絞り値が中間絞りよりも小絞り側にある場合の駆動制御を示す図である。 図1に示す光量調節装置の動作の一例を説明するための図であり、(a)は初期状態を示す図、(b)はストッパー部材がスクリューネジの先端側に移動した状態を示す図である。 図1に示す光量調節装置の動作の一例を説明するための図であり、(a)は遮光羽根が中央開口部内に1段分絞り込んだ状態を示す図、(b)は遮光羽根が中央開口部内に3段分絞り込んだ状態を示す図である。 図1に示す光量調節装置の動作の一例を説明するための図であり、(a)は回転部材の位置規制部がストッパー部材と離れた状態を示す図、(b)は遮光羽根が中央開口部内に5段分絞り込んだ小絞り状態を示す図である。 図1に示す光量調節装置を備える撮像装置の一例についてその構成を示すブロック図である。 図8に示す撮像装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図9に示す単写モード撮影における処理(単写モード撮影処理)を説明するためのフローチャートである。 図9に示す連写モード撮影における処理(連写モード撮影処理)を説明するためのフローチャートである。 図9に示す終了処理を説明するためのフローチャートである。
以下に、本発明の実施の形態による撮像装置の一例について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態による撮像装置で用いられる光量調節装置を分解して示す斜視図である。また、図2は図1に示す光量調節装置を組み立てた状態で示す断面図である。
図示の光量調節装置は、光量調節部材として用いられる遮光羽根1〜7を有している。これら遮光羽根1〜7の各々は、遮光性を備え開口量を規制する薄板状の羽根基部で構成されている。遮光羽根1〜7において、羽根基部の一方の面にはそれぞれ円柱又は円筒状の第1軸部1a〜7aが形成されるとともに、羽根基部の他方の面にはそれぞれ円柱又は円筒状の第2軸部1b〜7b(一部図示せず)が一体に形成されている。
回転部材(第1の被駆動部材)8は遮光羽根1〜7の開閉手段として用いられ、回転部材8はその中央に開口部8aを有するリング状体に形成されている。回転部材8にはその一面から他面に貫通する穴部8b〜8g(図1において穴部8eは示されていない)が形成されるとともに、開口部8aの周縁に沿って軸方向に突起する回転係合突起部8iが形成されている。さらに、回転部材8にはギア部8jが形成されるとともに、突起部8kが形成されている。カム部材9はその中央に開口部9aを有するリング状体に形成されている。そして、カム部材9の一面9iにはカム溝部9b〜9hが設けられている。
ベース部材10はその中央に開口部10aを有するリング状体に形成されている。ベース部材10には第1のモータ取り付け部10bおよび第2のモータ取り付け部10cが設けられるとともに、円弧上の長穴部10dが形成されている。
遮光羽根1〜7は、開口部10aを通過する光量を調節する。突起部8kはベース部材10の長穴部10dを貫通してベース部材10の外側に露出する。開口部10aの通過光量が最大となるとき、突起部8kが長孔部10dの一端に当接するように、長孔部10dは形成されている。
第1のモータ11は、回転部材8を駆動するためのモータである。第1のモータ11のモータ軸先端にはピニオンギア12が固定されており、第1のモータ11は第1のモータ取り付け部10bに取り付けられる。そして、ピニオンギア12は第1のモータ取り付け部10cを通って回転部材8のギア部8jと噛み合う。なお、図示の例では、第1のモータ11(第1のステッピングモータ)は2つのコイルを備える2相のステッピングモータである。
第2のモータ13(第2のステッピングモータ)は2つのコイルを備え、1−2相駆動が可能なステッピングモータである。第2のモータ13の1ステップあたりの変位量は、第1のモータ11の1ステップあたりの変位量より小さい。第2のモータ13はモータ軸先端にスクリューネジ14が固定されており、第2のモータ13は第2のモータ取り付け部10cに取り付けられる。
ストッパー部材(第2の被駆動部材)15にはネジ穴部が形成され、このネジ穴部がスクリューネジ14と螺合し、第2のモータ13の回転によってストッパー部材15はモータ軸方向に移動する。この際、ストッパー部材15はベース部材10の上面にて回転規制される。ストッパー部材15の回転規制の一例として、スクリューネジ14とは別にモータ軸に平行な支持バーを設けて、これによって、ストッパー部材10の回転規制を行うことが考えられる。
ベース部材10は回転部材8および遮光羽根1〜7を間に挟んでカム部材9に固定され、回転部材8および遮光羽根1〜7の光軸方向における抜け止めとして機能する。この際、回転係合突起部8iがベース部材10の開口部10aに係合して回転可能に支持される。
遮光羽根1〜7の第1軸部1a〜7aは回転部材8の穴部8b〜8hにそれぞれ回動可能に係合し、第2軸部1b〜7bはカム部材9のカム溝部9b〜9hにそれぞれ摺動可能に係合する。突起部8kはラック部材15よりもスクリューネジ14の先端側に位置する(図2参照)。遮光羽根1〜7は光軸(撮像装置に備えられたレンズの光軸)を中心として円周方向に均等に配置され、羽根基部が重ね合わされることによって開口部10aの通過光量を調節する。そして、羽根基部の重ね合わせ量が大きいほど開口部10aの通過光量が小さくなる。
このように、遮光羽根1〜7、回転部材8、カム部材9、ベース部材10、第1のモータ11、ピニオンギア12、第2のモータ13、スクリューネジ14、およびストッパー部材15によって光量調節装置が構成される。
いま、図1において、第1のモータ11を半時計方向に回転させると、ピニオンギア12が回転部材8のギア部8jに噛み合っているので回転部材8は時計方向に回転する。回転部材8の穴部8b〜8hには遮光羽根1〜7の第1軸部1a〜7aが係合しているので、第1軸部1a〜7aの動きに応じて、それぞれ第2軸部1b〜7bがカム部材9のカム溝部9b〜9hに沿って移動する。
7枚の遮光羽根1〜7は、同様の回転動作をすることによって、カム部材9の開口部9a進入する状態になる。ここで、回転部材8の突起部8kがストッパー部材15に当接する位置で回転部材8の回転が規制される。
図3および図4は、図1に示す光量調節装置の駆動制御の一例を説明するための図である。また、図5〜図7は図1に示す光量調節装置の動作の一例を説明するための図である。
図3および図4において、横軸の1マスは絞り値の0.25段に相当し、黒丸は2相通電状態、白丸は1相通電状態を表している。つまり、黒丸および白丸が交互に連続する場合は1−2相駆動であり、黒丸が連続する場合は2相駆動となる。
従来の光量調節装置では、1つのステッピングモータで遮光羽根を駆動しており、例えば、1−2相駆動における1ステップで0.25段絞り値が変化するように設定されている。
一方、本実施の形態による光量調節装置は2つのステッピングモータを用いて、第1のモータ11を2相駆動、第2のモータ13を1−2相駆動で駆動制御する。そして、第1のモータ11は1ステップで1段絞り値が変化し、第2のモータ13は1ステップで0.25段絞り値が変化するように設定されている。つまり、第1のモータ11は遮光羽根の粗動を行い、第2のモータ13は遮光羽根の微動を行うことになる。
図5(a)に示す状態は光量調節装置の初期状態であり、初期状態においては遮光羽根1〜7はベース部材10の中央開口部10aから完全に退避した開放状態となる。この際、回転部材8の突起部8kはベース部材10の長穴部10dの一端(図5(a)において上端)に当接している。また、ストッパー部材15はスクリューネジ14のほぼ中間位置で停止しており、この位置が中間絞り値に相当する位置となる。
<静止画撮影で目標絞り値が中間絞り値よりも開放側にある場合>
図3(a)は目標絞り値が中間絞り値よりも開放側にある場合の駆動制御を説明するための図である。そして、図3(a)では目標絞り値が1段の場合が示されている。
従来の光量調節装置(つまり、1モータ)では、ステッピングモータは初期位置におけるイニシャル通電(2相通電)後、1−2相駆動で4ステップ駆動される。
一方、本実施の形態による光量調節装置(つまり、2モータ)では、まず、第2のモータ13を初期位置でイニシャル通電(2相通電)した後、1−2相駆動で8ステップ開放側に駆動する。これによって、突起部8kおよびストッパー部材15は図5(b)に示す状態となる。
図5(b)に示す状態では、ストッパー部材15がスクリューネジ14の先端側に移動しており、回転部材8の突起部8kはストッパー部材15との間に僅かな隙間をおいてベース部材10の長穴部10dの一端側に位置している。
次に、第1のモータ11を初期位置でイニシャル通電(2相通電)した後、2相駆動で1ステップ小絞り側に駆動する。これによって、突起部8kおよびストッパー部材15は図6(a)に示す状態となる。
図6(a)に示す状態では、回転部材8の突起部8kはストッパー部材15に当接しており、遮光羽根1〜7は中央開口部10a内に1段分絞り込んだ状態となる。
図3(b)は目標絞り値が中間絞りよりも開放側にある場合の駆動制御を説明するための図である。そして、図3(b)では目標絞り値が1.25段の場合が示されている。
従来の光量調節装置では、初期位置におけるイニシャル通電(2相通電)後、ステッピングモータを1−2相駆動で5ステップ駆動する。
一方、本実施の形態による光量調節装置では、まず、第2のモータ13を初期位置においてイニシャル通電(2相通電)した後、1−2相駆動で7ステップ開放側に駆動する。続いて、第1のモータ11を初期位置においてイニシャル通電(2相通電)した後、2相駆動で2ステップ小絞り側に駆動する。
この際、第1のモータ11は絞り値が2段の位置まで移動しようとするが、回転部材8の突起部8kがストッパー部材15に当接する位置において回転部材8の回転が規制される。このため、回転部材8は絞り値が1.25段の位置で止まることになる。従って、遮光羽根1〜7は中央開口部10a内に1.25段分絞り込んだ状態となる。
<静止画撮影で目標絞り値が中間絞り値の場合>
図3(c)は目標絞り値が中間絞り値である場合の駆動制御を説明するための図である。そして、図3(c)では、目標絞り値が3段の場合が示されている。
従来の光量調節装置では初期位置においてイニシャル通電(2相通電)後、ステッピングモータを1−2相駆動で12ステップ駆動する。
一方、本実施の形態による光量調節装置では、第2のモータ13は初期状態において中間絞り値に対応する位置にあるので、初期位置保障のためにイニシャル通電(2相通電)のみが行われる。この際の状態は、図5(a)に示す状態と同一である。
次に、第1のモータ11を初期位置においてイニシャル通電(2相通電)した後、2相駆動で3ステップ小絞り側に駆動する。これによって、突起部8kおよびストッパー部材15は図6(b)に示す状態となる。
図6(b)に示す状態では、回転部材8の突起部8kはストッパー部材15に当接しており、遮光羽根1〜7は中央開口部10a内に3段分絞り込んだ状態となる。
<静止画撮影で目標絞り値が中間絞り値よりも小絞り側にある場合>
図4(a)は目標絞り値が中間絞り値よりも小絞り側にある場合の駆動制御を説明するための図である。そして、図4(a)では、目標絞り値が3.5段の場合が示されている。
従来の光量調節装置では初期位置においてイニシャル通電(2相通電)を行った後、ステッピングモータを1−2相駆動で14ステップ駆動する。
一方、本実施の形態による光量調節装置では、まず、第2のモータ13を初期位置においてイニシャル通電(2相通電)した後、1−2相駆動で2ステップ小絞り側に駆動する。次に、第1のモータ11を初期位置においてイニシャル通電(2相通電)した後、2相駆動で4ステップ小絞り側に駆動する。
この際、第1のモータ11は絞り値が4段の位置まで移動しようとするが、回転部材8の突起部8kがストッパー部材15に当接する位置で回転部材8の回転が規制される。このため、回転部材8は絞り値が3.5段の位置で止まることになる。従って、遮光羽根1〜7は中央開口部10a内に3.5段分絞り込んだ状態となる。
図4(b)は目標絞り値が中間絞り値よりも小絞り側にある場合の駆動制御を説明するための図である。そして、図4(b)では目標絞り値が5段の場合が示されている。
従来の光量調節装置では初期位置においてイニシャル通電(2相通電)を行った後、ステッピングモータを1−2相駆動で20ステップ駆動する。
一方、本実施の形態による光量調節装置では、まず、第2のモータ13を初期位置でイニシャル通電(2相通電)した後、1−2相駆動で8ステップ小絞り側に駆動する。これによって、突起部8kおよびストッパー部材15は図7(a)に示す状態となる。
図7(a)に示す状態では、ストッパー部材15がスクリューネジ14の根元側に移動しており、回転部材8の突起部8kはストッパー部材15と離れた位置にある。
次に、第1のモータ11を初期位置においてイニシャル通電(2相通電)した後、2相駆動で5ステップ小絞り側に駆動する。これによって、突起部8kおよびストッパー部材15は図7(b)に示す状態となる。
図7(b)に示す状態では、回転部材8の突起部8kはストッパー部材15に当接しており、遮光羽根1〜7は中央開口部10a内に5段分絞り込んだ小絞り状態となる。
このように、本実施の形態による光量調節装置では、静止画撮影の場合に、第1のモータ11を2相駆動により駆動制御し、第2のモータ13を1−2相駆動により駆動制御する。そして、2つのモータにより絞り位置を制御する。
また、第1のモータ11によって回転部材8および遮光羽根1〜7を駆動し、第2のモータ13によってストッパー部材15を駆動する。2相駆動は1−2相駆動よりもトルクが大きいので、第1のモータ11はたとえ駆動負荷が大きくても、2相駆動によって高速回転が可能となる。
一方、第2のモータ13は駆動負荷の小さな部材(本実施形態では、ストッパー部材15)を駆動するだけでよいので、1−2相駆動でも高速回転が可能となる。これによって、高速で絞り駆動を行うことができる。
さらに、静止画撮影の場合に、第1のモータ11による1ステップの絞り値変化量を1段とし、第2のモータ13による1ステップの絞り値変化量を0.25段とする。そして、第1のモータ11によって回転部材8を粗動駆動し、第2のモータ13によってストッパー部材15を微動駆動する。これによって、回転部材8の駆動停止位置を細かく制御する。この結果、本実施の形態による光量調節装置では、絞り分解能を高い状態として高速で絞り駆動を行うことができる。
加えて、本実施の形態による光量調節装置では、ストッパー部材15の初期位置は回転部材8の移動可能範囲の略中央である中間絞り値に相当する位置に設定されている。これによって、いずれの絞り値でも満遍なく高速で絞り駆動を行うことができる。
なお、目標絞り値が開放状態となる場合には、光量調節装置における上記の駆動は必要ないことはいうまでもない。例えば、ユーザが任意の絞り値を設定する撮影モードの場合において、絞りを開放に設定した場合には上記の駆動制御を行う必要はない。
図8は、本発明の実施の形態による光量調節装置を備える撮像装置の一例についてその構成を示すブロック図である。
撮像装置20は、撮影レンズユニット(以下単に撮影レンズと呼ぶ)21を有しており、被写体からの光(被写体像)は撮影レンズ21を介して撮像素子24に入射する。撮影レンズ21には絞り装置22が組み込まれており、絞り装置22は第1のモータ11および第2のモータ13によって駆動される。絞り装置22、つまり、光量調節装置は図1で説明したように、遮光羽根1〜7、回転部材8、カム部材9、およびベース部材10で構成される。
制御回路23は撮像装置20全体の制御を司る。この制御回路23にはマイクロコンピュータが含まれている。撮像素子24は、例えば、CCD又はCMOSセンサなどの光電変換素子で構成されている。撮像素子24には被写体像が結像し、撮像素子24は光電変換によって被写体像に応じた電気信号(アナログ信号)を出力する。このアナログ信号は制御回路23で増幅された後、A/D変換されてデジタル映像信号として出力される。図示の撮像装置では、このデジタル映像信号を用いて動画又は静止画を形成する。
測光回路25は、被写体からの光を測光センサ(図示せず)によって検出して測光検出信号を制御回路23に送る。そして、制御回路23は測光検知信号が示す光量レベルに応じて最適なシャッタ速度および絞り値を算出する。
シャッタ駆動回路26は、制御回路23において算出されたシャッタ速度に応じてシャッタ装置27を駆動する。モータ駆動回路28は、制御回路23で算出された絞り値に応じて第1のモータ11および第2のモータ13を駆動する。モータ駆動回路28における駆動方式は、通常の2相ステップモータの駆動方式と同様であり、2相駆動、1−2相駆動、およびマイクロステップ駆動が選択可能である。
撮影モード切換スイッチ29は、モードダイアルスイッチなどの切り換え操作によって、第1〜第3の撮影モードのいずれかに撮影モードを切り換える。ここでは、第1の撮影モードは静止画の電子的撮影において測光前に絞り値を決定する撮影モード(絞り優先モード・マニュアルモード)である。また、第2の撮影モードは静止画の電子的撮影において測光後に絞り値が決定される撮影モード(プログラムモード・シャッター優先モード)である。そして、第3の撮影モードは動画を電子的撮影する撮影モードである。
ドライブモード切換スイッチ30は、ロータリースイッチなどの切り換え操作によって静止画の電子的撮影の際に1枚毎の撮影が可能な単写モードと連続撮影が可能な連写モードとを選択する。モニター表示回路31は、制御回路23の出力であるデジタル映像信号に応じた画像を液晶表示装置などの画像表示部(図示せず)に表示する。
電源SWは、レバー(図示せず)などの操作によって撮像装置20における電源のオン/オフを行う。動画SWは、撮影モード切換スイッチ29で動画撮影モードが選択された際、動画像記録(録画)の開始/終了を行うためのスイッチである。
SW1(第1のレリーズスイッチ)は、レリーズ釦(図示せず)の半押しを検知するスイッチである。SW2(第2のレリーズスイッチ)は、レリーズ釦の全押しを検知するスイッチである。SW1およびSW2はともにシャッタレリーズスイッチであって、SW1がオンとなると静止画撮影の準備が行われ、SW2がオンとなると静止画撮影が開始される。そして、SW1がオフとなると静止画撮影が終了する。
図示の撮像装置20においては、光量調節装置を駆動する際、撮影モード切換スイッチ29およびドライブモード切換スイッチ30における選択状態に応じて、制御回路23およびモータ駆動回路28は次の5つのパターンの駆動制御を行う。
(1)第1の撮影モード(静止画撮影で絞り優先モードかマニュアルモード)で単写モードの場合には、シャッタレリーズスイッチのオン前に第2のモータ13を1−2相駆動し、シャッタレリーズスイッチのオン後に第1のモータ11を2相駆動する。
(2)第2の撮影モード(静止画撮影でプログラムモードかシャッタ優先モード)で単写モードの場合には、シャッタレリーズスイッチのオン後に第2のモータ13を1−2相駆動した後、第1のモータ11を2相駆動する。
(3)第1の撮影モード(静止画撮影で絞り優先モードかマニュアルモード)で連写モードの場合には、シャッタレリーズスイッチのオン前に第2のモータ13を1−2相駆動し、シャッタレリーズスイッチのオン後に第1のモータ11のみを2相駆動で往復駆動を繰り返す。
(4)第2の撮影モード(静止画撮影でプログラムモードかシャッタ優先モード)で連写モードの場合には、シャッタレリーズスイッチのオン後に第2のモータ13を1−2相駆動した後、第1のモータ11を2相駆動して、露光後に逆順で戻り駆動するシーケンスを繰り返す。
(5)第3の撮影モード(動画撮影モード)の場合には、撮影開始前に第2のモータ13を1−2相駆動又は2相駆動し、撮影(録画)中には第1のモータ11のみをマイクロステップ駆動する。
静止画撮影の単写の場合に、測光前に絞り値を決定できる第1の撮影モードでは、シャッタレリーズスイッチON以前に第2のモータ13を駆動して、シャッタレリーズスイッチがオンした後には第1のモータ11のみ駆動する。これによって、より高速に絞り駆動を行うことができる。
静止画撮影の連写の場合に、測光前に絞り値を決定できる第1の撮影モードでは、シャッタレリーズスイッチのオン前に第2のモータ13を駆動して、シャッタレリーズスイッチのオンが継続中は第1のモータ11のみを往復駆動する。これによって、連写の際にもより高速に絞り駆動を行うことができる。
動画撮影において、録画スイッチのオン前に第2のモータ13を駆動して、録画スイッチのオン後には第1のモータ11をマイクロステップ駆動する。これによって、低速で滑らかな絞り駆動を行うことができる。
続いて、図1に示す光量調節装置を備えた撮像装置20の動作について説明する。
図9は、図8に示す撮像装置20の動作を説明するためのフローチャートである。
まず、電源SWがオンされる前(ステップS101において、OFF)、撮像装置20は待機状態にある。電源SWがオンされると(ステップS101において、ON)、制御回路23は撮影モード切換スイッチ(SW)29の設定位置を判定する。つまり、制御回路23は撮影モードを判定する(ステップS102)。撮影モード切換スイッチ29が静止画撮影モードのいずれかに設定されていると(ステップS102において、静止画)、制御回路23はドライブモード切換スイッチ30の設定位置、つまり、ドライブモードを判定する(ステップS103)。
ドライブモードが単写モードであると(ステップS103において、単写)、制御回路23は後述する単写モード撮影を行う(ステップS104)。そして、制御回路23は電源SWがオンであるか否かを判定する(ステップS106)。電源SWがオンであると(ステップS106において、ON)、制御回路23はステップS102の処理に戻る。一方、電源SWがオフとされると(ステップS106において、OFF)、制御回路23は後述する終了処理を行う(ステップS107)。これによって、撮像装置20はステップS101の状態に戻る。
ドライブモードが連写モードであると(ステップS103において、連写)、制御回路23は後述する連写モード撮影を行う(ステップS105)。そして、制御回路23はステップS106の処理に進む。
撮影モード切換スイッチ29が動画撮影モードに設定されていると(ステップS102において、動画)、制御回路23はモータ駆動回路28によって第2のモータ13を1−2相駆動又は2相駆動して、ストッパー部材15を図7(a)に示すようにスクリューネジ14の根元まで移動させる(ステップS108)。
続いて、制御回路23は動画撮影のための測光を開始する(ステップS109)。具体的には、制御回路23は撮像素子24の露光を開始して、動画の1フレーム毎に撮像素子24からアナログ信号である電荷信号(撮影画像信号)を読み出す。そして、制御回路23はデジタル変換、画像処理、および画像圧縮などの所定の画像処理を行う。
次に、制御回路23は撮影画像信号に基づいて求めたシャッタ速度および絞り値に応じて露出(AE)が適正となるまで、第1のモータ11を駆動制御するとともに(ステップS110)、撮像素子24の電子シャッタの制御を行う(AE制御)。この際、制御回路23は第1のモータ11をマイクロステップ駆動し、静かで滑らかな駆動を行うようにする。
続いて、制御回路23はモニター表示回路31を制御して、映像信号(画像データ)に応じた画像を表示部に逐次表示するスルー表示を開始する(ステップS112)。このスルー表示状態においては、光量調節装置の制御(第1のモータ11のマイクロステップ駆動制御)と撮像素子24の電子シャッタ制御との組み合わせでAE制御が逐次行われる。
次に、制御回路23は録画スイッチの状態を判別する(ステップS113)。録画スイッチがオンであると(ステップS113において、オン)、制御回路23は録画を開始する(ステップS114)。具体的には、制御回路23は撮像素子24から出力される撮影画像信号をデジタル変換して画像処理および画像圧縮などの所定の処理を行う。そして、制御回路23は処理済みの画像データをメモリーカードなどの記録媒体(図示せず)に順次記録する。
続いて、制御回路23は録画スイッチがオンされた状態であるか否かを判定する(ステップS115)。録画スイッチがオンされた状態であると(ステップS115において、ON)、制御回路23はステップS114の処理に戻って録画を継続する。一方、録画スイッチがオフされると(ステップS115において、OFF)、制御回路23は録画を終了する(ステップS116)。
次に、制御回路23は電源SWの状態を調べる(ステップS117)。電源SWがオンされていると(ステップS117において、ON)、制御回路23はS113の処理に戻って録画スイッチの状態を判定する。一方、電源スイッチがオフされると(ステップS117において、OFF)、制御回路23は測光を終了する(ステップS118)。そして、制御回路23はモニター表示回路31を制御して表示部への画像表示を終了する(ステップS119)。
次に、制御回路23はモータ駆動回路28を制御して第1のモータ11を初期位置まで2相駆動によって戻り駆動した後、第2のモータ13を初期位置まで1−2相駆動又は2相駆動によって戻り駆動する(ステップS120)。これによって、撮像装置20はステップS101の状態に戻る。
ステップS113において、録画スイッチがオフであると(ステップS113において、OFF)、制御回路23はステップS117の処理に進んで、電源SWの状態を調べる。
図10は、図9に示す単写モード撮影における処理(単写モード撮影処理)を説明するためのフローチャートである。
単写モード撮影を開始すると、制御回路23は撮影モード切換スイッチ29の設定位置をみて、撮影モード切換スイッチ29が絞り優先モード又はマニュアルモードであるか否かを判定する(ステップS201)。撮影モード切換スイッチ29が絞り優先モード又はマニュアルモードであると(ステップS201において、YES)、制御回路23は、撮影者が予め設定した絞り値に応じて第2のモータ13を1−2相駆動して、ストッパー部材15を任意の位置まで移動する(ステップS202:図5(b)および図7(a)参照)。
ここで、撮影者が設定した絞り値が中間絞り(3段)であるとすると、制御回路23は第2のモータ13に対して初期位置でイニシャル通電のみを行う。つまり、ストッパー部材15は中間絞り位置が初期位置となる。
次に、制御回路23はSW1の状態を判別する(ステップS203)。SW1がオフであると(ステップS203において、OFF)、撮像装置20はステップS101の状態に戻る。
レリーズ釦の半押しによってSW1がオンされると(ステップS203において、ON)、制御回路23は測光処理を行う(ステップS204)。具体的には、制御回路23は測光回路25を制御して、光学ファインダの観察画面における被写体輝度を測定する測光センサで定常光の測光を行う。そして、制御回路23は測光回路25で得られた測光値と予め設定された絞り値およびISO感度とに応じてシャッタ速度(SH)を算出する(ステップS205)。
続いて、制御回路23はSW2の状態を判別する(ステップS206)。レリーズ釦の全押しによってSW2がオンされると(ステップS206において、ON)、制御回路23は撮影者が予め設定した絞り値に応じて第1のモータ11を2相駆動して、回転部材8および遮光羽根1〜7を駆動する(ステップS207)。
第1のモータ11の駆動後に、回転部材8の突起部8kがストッパー部材15に当接して、回転部材8の停止位置が決定される(図6(a)、図6(b)、および図7(b)参照)。
次に、制御回路23は、撮像素子24から撮影画像信号の取り込み(露光)を開始する(ステップS209)。所定の露光時間(ステップS205で得られたシャッタ速度)が終了すると、制御回路23はシャッタ駆動回路26を制御して、シャッタ装置27を駆動しシャッタを閉じる。これによって、撮像素子24における電荷の蓄積が終了する。つまり、露光が終了する。
続いて、制御回路23はモータ駆動回路28を制御して、第1のモータ11を初期位置まで2相駆動によって戻り駆動する(ステップS210)。そして、制御回路23は絞り優先モードかマニュアルモードの際の単写モード撮影処理を終了して、図9に示すステップS106に進む。
ステップS206において、SW2がオフであると(ステップS206において、OFF)、制御回路23はSW1の状態を調べる(ステップS208)。ここで、SW1がオフであると(ステップS208において、OFF)、撮像装置20は図9に示すステップS101の状態に戻る。
一方、SW1がオンであると(ステップS208において、ON)、制御回路23はステップS206の処理に戻ってSW2の状態を判別する。
ステップS201において、撮影モード切換スイッチ29が絞り優先モードおよびマニュアルモードのいずれでもないと(ステップS201において、NO)、制御回路23はその他の撮影モード(プログラムモードか又はシャッタ優先モード)であるとしてSW1の状態を判別する(ステップS211)。そして、SW1がオフであると(ステップS211において、OFF)、撮像装置20は図9に示すステップS101の状態に戻る。
レリーズ釦の半押しによってSW1がオンであると(ステップS211において、ON)、制御回路23はステップS204の処理と同様に測光処理を行う(ステップS212)。そして、制御回路23は測光回路25で得た測光値と予め設定されたISO感度とに応じてシャッタ(SH)速度および絞り値を算出する(ステップS213)。
続いて、制御回路23はSW2の状態を判別する(ステップS214)。レリーズ釦の全押しによってSW2がオンされると(ステップS214において、ON)、制御回路23は、ステップS213で算出した絞り値に応じて第2のモータ13を1−2相駆動して、ストッパー部材15を任意の位置まで駆動する(ステップS215:図5(b)および図7(a)参照)。
ここで、算出した絞り値が中間絞り(3段)であるとすると、制御回路23は第2のモータ13に対して初期位置でイニシャル通電のみを行う。
次に、制御回路23は、ステップS213で算出した絞り値に応じて、モータ駆動回路28を制御し第1のモータ11を2相駆動して、回転部材8および遮光羽根1〜7を駆動する(ステップS217)。これによって、第1のモータ11の駆動後、回転部材8の突起部8kがストッパー部材15に当接して回転部材8の停止位置が決定される(図6(a)および図6(b)、および図7(b)参照)。
続いて、制御回路23は撮像素子24から撮影画像信号の取り込み(露光)を開始する(ステップS218)。所定の露光時間(ステップS213で得られたシャッタ速度)が終了すると、制御回路23はシャッタ駆動回路26によってシャッタ装置27を駆動してシャッタを閉じる。これによって、撮像素子24における電荷の蓄積が終了する。つまり、露光が終了する。
次に、制御回路23はモータ駆動回路28を制御して、第1のモータ11を初期位置まで2相駆動によって戻り駆動した後、第2のモータ13を初期位置まで1−2相駆動によって戻り駆動する(ステップS219)。そして、制御回路23はその他の撮影モードの際の単写モード撮影処理を終了して、図9に示すステップS106に進む。
ステップS214において、SW2がオフであると(ステップS214において、OFF)、制御回路23はSW1の状態を調べる(ステップS216)。ここで、SW1がオフであると(ステップS216において、OFF)、撮像装置20は図9に示すステップS101の状態に戻る。
一方、SW1がオンであると(ステップS216において、ON)、制御回路23はステップS214の処理に戻ってSW2の状態を判別する。
図11は、図9に示す連写モード撮影における処理(連写モード撮影処理)を説明するためのフローチャートである。なお、図11において、図10で説明したステップと同一の処理については同一の参照符号を付して説明を省略する。
連写撮影モードにおいて、撮影モード切換スイッチ29が絞り優先モード又はマニュアルモードであると、図10で説明したように、制御回路23はステップS202〜S210の処理を行う。そして、ステップS210において、第1のモータ11を初期位置まで2相駆動によって戻り駆動した後、制御回路23はSW2がオンであるか否かを判定する(ステップS311)。
SW2がオンであると、つまり、レリーズ釦が全押しされていると(ステップS311において、ON)、制御回路23はステップS204の処理に戻って、測光を行う。一方、SW2がオフとされると(ステップS311において、OFF)、制御回路23は絞り優先モード又はマニュアルモードの際の連写モード撮影処理を終了して、図9に示すステップS106に進む。
連写撮影モードにおいて、撮影モード切換スイッチ29が絞り優先モードおよびマニュアルモードでないと、図10で説明したように、制御回路23はステップS211〜S219の処理を行う。そして、ステップS219において、第1のモータ11を初期位置まで2相駆動によって戻り駆動した後、第2のモータ13を初期位置まで1−2相駆動によって戻り駆動して、制御回路23はSW2がオンであるか否かを判定する(ステップS321)。
SW2がオンであると、つまり、レリーズ釦が全押しされていると(ステップS321において、ON)、制御回路23はステップS212の処理に戻って、測光を行う。一方、SW2がオフとされると(ステップS321において、OFF)、制御回路23はその他の撮影モードの際の連写モード撮影処理を終了して、図9に示すステップS106に進む。
図12は、図9に示す終了処理を説明するためのフローチャートである。
図8に示されていないが、撮像装置20には、回転部材8の初期位置を検知する第1の初期位置センサが備えられている。ここで、回転部材8の初期位置とは遮光羽根1〜7が開放状態とされる位置(開放状態位置)のことをいう。終了処理を開始すると、制御回路23は第1の初期位置センサによって回転部材8が初期位置にあるか否か、つまり、遮光羽根1〜7が開放状態位置(即ち、絞り開放位置)であるか否かを判定する(ステップS401)。
回転部材8が初期位置でないと、つまり、遮光羽根1〜7が開放状態位置でないと(ステップS401において、NO)、制御回路23はモータ制御回路28を制御して第1のモータ11を2相駆動する。そして、制御回路23は第1の初期位置センサによって回転部材8が初期位置となったことが検知されるまで、第1のモータ11を絞り方向とは逆方向に回転させる初期位置駆動(戻り駆動)を行う(ステップS402)。
第1の初期位置センサによって回転部材8が初期位置となったことが検知されると、制御回路23はストッパー部材15が初期位置にあるか否かを判定する(ステップS403)。図示はしないが、撮像装置20には、ストッパー部材15の初期位置を検知するための第2の初期位置センサが備えられている。ここで、ストッパー部材15の初期位置とは、遮光羽根1〜7が中間絞り値に対応する位置にある状態をいう。
ストッパー部材15が初期位置でないと、つまり、遮光羽根1〜7が中間絞り位置でないと(ステップS403において、NO)、制御回路23はモータ制御回路28を制御して第2のモータ13を1−2相駆動する。そして、制御回路23は第2の初期位置センサによってストッパー部材15が初期位置となったことが検知されるまで、第2のモータ13を初期位置駆動(戻り駆動)する(ステップS404)。
第2の初期位置センサによってストッパー部材8が初期位置となったことが検知されると、撮像装置20は図9に示すステップS101の状態となる。なお、回転部材8が初期位置であると(ステップS401において、YES)、撮像装置20は図9に示すステップS101の状態となる。同様に、ストッパー部材15が初期位置であると(ステップS403において、YES)、撮像装置20は図9に示すステップS101の状態となる。
上述のように、本発明の実施の形態による撮像装置では、静止画撮影の際、第1のモータ11を2相駆動によって駆動制御し、第2のモータ13を1−2相駆動によって駆動制御して、これら2つのモータによって絞り位置を制御する。そして、第1のモータ11によって回転部材8および遮光羽根1〜7が駆動され、第2のモータ13によってストッパー部材15が駆動される。
上記のように、2相駆動は1−2相駆動よりもトルクが大きいので、第1のモータ11は駆動負荷がたとえ大きくても高速の回転が可能となる。一方、第2のモータ13は駆動負荷の小さな部材(本実施形態ではストッパー部材15)を駆動するだけでよいので、1−2相駆動においても高速の回転が可能となる。従って、絞り制御の際に高速に絞りを駆動することができる。
上述の実施の形態では、静止画撮影の際に、第1のモータ11の1ステップに対する絞り値変化量を1段とし、第2のモータ13の1ステップに対する絞り値変化量を0.25段とした。そして、第1のモータ11によって回転部材8を粗動駆動して、第2のモータ13によってストッパー部材15を微動駆動する。これによって、回転部材8を高速にしかも精度よく駆動停止位置に制御することができる。この結果、本発明の実施の形態では、絞り分解能を高い状態として、高速に絞り駆動を行うことができる。
さらに、上述の実施の形態では、静止画撮影の際に、測光前に絞り値を決定できる第1の撮影モード(例えば、絞り優先モード又はマニュアルモード)において、シャッタレリーズスイッチがオンされる前に第2のモータ13を駆動し、シャッタレリーズスイッチのオン後には第1のモータ11のみを駆動する。この結果、より高速に絞り駆動を行うことができる。
また、上述の実施の形態では、動画撮影の際、録画スイッチがオンされる前に第2のモータ13を小絞り相当の位置まで駆動して、録画スイッチのオンの後には第1のモータ11をマイクロステップ駆動する。これによって、動画撮影の際には低速で滑らかな絞り駆動を行うことができる。
加えて、上述の実施の形態では、静止画を連写撮影する際には、測光前に絞り値を決定できる第1の撮影モードにおいて、シャッタレリーズスイッチがオンされる前に第2のモータ13を駆動し、シャッタレリーズスイッチのオン継続中は第1のモータ11のみ往復駆動する。これによって、連写撮影の際により高速に絞り駆動を行うことができる。
また、上述の実施の形態では、ストッパー部材15の初期位置を、回転部材8の可動範囲の略中央である中間絞り値に相当する位置で突起部が当接する位置に設定されている。これによって、いずれの絞り値でも満遍なく高速に絞り駆動を行うことができる。
なお、上述の説明から明らかなように、図1および図8に示す例においては、回転部材8および第1のモータ11が第1の駆動手段を構成する。さらに、長穴部10dが規制手段として機能し、突起部8k、スクリューネジ14、ストッパー部材15、および第2のモータ13が第2の駆動手段を構成することになる。そして、制御回路23およびモータ駆動回路28が制御手段として機能し、制御手段は、第1のモータ11および第2のモータ13を選択的に駆動制御する。
さらに、ストッパー部材15は長穴部10dを第1の領域と第2の領域に分割して、第2のモータ13によって駆動されて長穴部10dに沿って移動し、突起部8kを長穴部10dに沿って移動させる。
以上、本発明について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
1〜7 遮光羽根(光量調節部材)
8 回転部材(第1の駆動部材)
8k 突起部
9 カム部材
10 ベース部材
11 第1のモータ
12 ピニオンギア
13 第2のモータ
14 スクリューネジ
15 ストッパー部材(第2の駆動部材)

Claims (9)

  1. 開口部が形成されたベース部材を備え、前記開口部を通過する光量を調節する光量調節装置を備える撮像装置であって、
    前記光量調節装置は、
    第1のステッピングモータと、
    前記第1のステッピングモータより1ステップあたりの変位量の小さい第2のステッピングモータと、
    前記開口部を遮光して、前記開口部を通過する光量を調節する光量調節部材と、
    前記光量調節部材と係合し、前記第1のステッピングモータによって駆動される第1の被駆動部材と、
    前記第2のステッピングモータによって駆動される第2の被駆動部材と
    前記第2のステッピングモータによる前記第2の被駆動部材の駆動に応じて、前記第1の被駆動部材の移動範囲を規制する規制手段と、
    前記開口部を通過する光量を調節する際、前記第1のステッピングモータおよび前記第2のステッピングモータを選択的に駆動制御する制御手段と、を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記規制手段は、前記第1の被駆動部材に形成された突起部
    前記ベース部材に形成され前記突起部が貫通する長孔部とを有し
    前記第1のステッピングモータによって前記第1の被駆動部材が駆動される際に、前記第1の被駆動部材前記第1の被駆動部材と前記長孔部の一端とが当接する位置から前記第1の被駆動部材と前記第2の被駆動部材とが当接する位置までの範囲を前記移動範囲とすることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第2の被駆動部材の初期位置は、前記長孔部で規定される前記第1の被駆動部材の移動可能範囲の略中央に設定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 静止画撮影の際に測光を行う前に絞り値を決定できる第1の撮影モードが選択されると、前記制御手段は第1のレリーズスイッチがオンされる前に前記第2のステッピングモータを駆動し、測光によるシャッタ速度が算出された後、第2のレリーズスイッチがオンされると、前記絞り値および前記シャッタ速度に応じて前記第1のステッピングモータを駆動することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 静止画撮影の際に測光後に絞り値が決定される第2の撮影モードが選択されると、前記制御手段は、第1のレリーズスイッチがオンされて測光によるシャッタ速度および絞り値が算出された後、前記シャッタ速度および前記絞り値に応じて前記第2のステッピングモータを駆動した後、前記第1のステッピングモータを駆動することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記制御手段は前記第1の撮影モードおよび前記第2の撮影モードの各々において前記第1のステッピングモータを2相駆動し、前記第2のステッピングモータを1−2相駆動することを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 動画撮影を行う第3の撮影モードが選択されると、前記制御手段は、前記第2のステッピングモータを駆動し、測光が開始された後、前記第1のステッピングモータを駆動することを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  8. 前記制御手段は前記第3の撮影モードにおいて前記第1のステッピングモータをマイクロステップ駆動し、前記第2のステッピングモータを1−2相又は2相駆動することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記第1の撮影モードにおいて連写を行う際には、前記制御手段は第2のレリーズスイッチのオンが継続する場合には前記シャッタ速度および前記絞り値に応じて第1のステッピングモータのみを駆動することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
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