JP4973478B2 - 撮像素子および撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、焦点検出機能を有する撮像素子、およびそれに関連する技術に関する。
位相差検出方式による焦点検出機能を撮像素子(固体撮像素子)自体に装備させる技術が存在する。
例えば、特許文献1に記載の撮像素子においては、複数の受光素子と複数のマイクロレンズとが設けられており、各マイクロレンズは、対応する受光素子の入射側に配置される。また、複数の受光素子には、撮像用の受光素子と位相差検出用の受光素子とが含まれ、両種類の受光素子がいずれも同一の配置面(平面)内に配置されている。
また、位相差検出用の受光素子には、マイクロレンズと受光素子との間に所定方向に偏った開口を有する遮光膜(遮光板)が設けられ、瞳分割に関して受光対象とする所定方向からの被写体光を受光素子に受光させるように構成されている。
特開2000−156823号公報
上記のような従来の撮像素子では、開口を有する遮光板が1枚のため、所定方向から入射する被写体光だけでなく、所定方向とは反対の方向から入射する被写体光も開口を通過するので、所定方向とは反対の方向からの被写体光が受光素子に受光される場合がある。このような場合は、焦点検出精度が低下してしまうことになる。
そこで、本発明は、焦点検出機能を装備した撮像素子において、瞳分割に関して所定方向とは反対の方向からの被写体光が受光素子に受光されることを抑制し、焦点検出精度を向上させることが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その第1の側面は、瞳分割により射出瞳に形成される一対の領域を第1領域および第2領域とし、上記第1領域を通過した被写体光の第1光路が、上記第2領域を通過した被写体光の第2光路に対して上記第1領域側に存在する光軸方向の位置である第1位置において上記第1領域側を遮光し、上記第2領域側を透光する第1遮光層と、上記第1光路が上記第2光路に対して上記第2領域側に存在する光軸方向の位置である第2位置において上記第2領域側を遮光し、上記第1領域側を透光する第2遮光層とに基づいて上記瞳分割を行い、上記第2領域を通過した被写体光を受光する第1光電変換セルと、上記第1位置において上記第2領域側を遮光し、上記第1領域側を透光する第3遮光層と、上記第2位置において上記第1領域側を遮光し、上記第2領域側を透光する第4遮光層とに基づいて上記瞳分割を行い、上記第1領域を通過した被写体光を受光する第2光電変換セルとを具備する撮像素子である
また、この第1の側面において、上記第1光電変換セルは、上記第1遮光層の遮光領域の透光領域側の縁と上記第2遮光層の遮光領域の透光領域側の縁との間の位置関係に基づいて上記第2領域における上記射出瞳の中心側の縁が設定され、上記第2光電変換セルは、上記第3遮光層の遮光領域の透光領域側の縁と上記第4遮光層の遮光領域側の縁との間の位置関係に基づいて上記第1領域における上記射出瞳の中心側の縁が設定されるようにしてもよい
また、この第1の側面において、上記第1遮光層の遮光領域の透光領域側の縁および上記第2遮光層の遮光領域の透光領域側の縁は、上記第1光電変換セルの中心近傍を起点にして設定され、上記第3遮光層の遮光領域の透光領域側の縁および上記第4遮光層の遮光領域の透光領域側の縁は、上記第2光電変換セルの中心近傍を起点にして設定されるようにしてもよい。
また、この第1の側面において、上記第1遮光層の遮光領域の透光領域側の縁および上記第2遮光層の遮光領域の透光領域側の縁は、上記第1光電変換セルの受光素子の中心を起点にして設定され上記第3遮光層の遮光領域の透光領域側の縁および上記第4遮光層の遮光領域の透光領域側の縁は、上記第2光電変換セルの受光素子の中心を起点にして設定されるようにしてもよい。
また、この第1の側面において、上記第1遮光層は、上記第1光電変換セルを構成するマイクロレンズおよび受光素子間における上記第1位置に配置され、上記第2遮光層は、上記第1遮光層および上記受光素子間における上記第2位置に配置されるようにしてもよい。
また、本発明の第の側面は、瞳分割により射出瞳に形成される一対の領域を第1領域および第2領域とし、上記第1領域を通過した被写体光の第1光路が、上記第2領域を通過した被写体光の第2光路に対して上記第1領域側に存在する光軸方向の位置である第1位置において上記第1領域側を遮光し、上記第2領域側を透光する第1遮光層と、上記第1光路が上記第2光路に対して上記第2領域側に存在する光軸方向の位置である第2位置において上記第2領域側を遮光し、上記第1領域側透光する第2遮光層とに基づいて上記瞳分割を行い、上記第2領域を通過した被写体光を受光する第1光電変換セルと、上記第1位置において上記第2領域側を遮光し、上記第1領域側を透光する第3遮光層と、上記第2位置において上記第1領域側を遮光し、上記第2領域側を透光する第4遮光層とに基づいて上記瞳分割を行い、上記第1領域を通過した被写体光を受光する第2光電変換セルとを備える撮像素子を具備する撮像装置である
本発明によれば、受光対象とする方向とは反対の方向からの被写体光が第2遮光層によって遮光されるので、当該被写体光が受光素子に受光されることを抑制でき、焦点検出精度を向上させることが可能になる。
<1.第1実施形態>
<撮像装置1Aの外観構成>
図1および図2は、本発明の第1実施形態に係る撮像装置1Aの外観構成を示す図である。ここで、図1および図2は、それぞれ正面図および背面図を示している。
撮像装置1Aは、例えば一眼レフレックスタイプのデジタルスチルカメラとして構成されており、カメラボディ10と、カメラボディ10に着脱自在な撮影レンズとしての交換レンズ2とを備えている。
具体的には、図1に示されるように、カメラボディ10の正面側には、正面略中央に交換レンズ2が装着されるマウント部301と、マウント部301の右横に配置されたレンズ交換ボタン302と、把持可能とするためのグリップ部303と、正面左上部に配置されたモード設定ダイアル305と、正面右上部に配置された制御値設定ダイアル306と、グリップ部303の上面に配置されたシャッターボタン307とが設けられている。
交換レンズ2は、被写体からの光(被写体光)を取り込むレンズ窓として機能するとともに、当該被写体光をカメラボディ10の内部に配置されている撮像素子101に導くための撮影光学系として機能する。
より詳細には、交換レンズ2は、光軸LTに沿って直列的に配置された複数のレンズからなるレンズ群21を備えている(図5参照)。このレンズ群21には、焦点の調節を行うためのフォーカスレンズ211(図5)と、変倍を行うためのズームレンズ212(図5)とが含まれており、それぞれ光軸LT(図3参照)方向に駆動されることで、焦点調節または変倍が行われる。また、交換レンズ2には、その鏡胴の外周適所に該鏡胴の外周面に沿って回転可能な操作環が備えられており、上記のズームレンズ212は、マニュアル操作或いはオート操作により、上記操作環の回転方向および回転量に応じて光軸方向に移動し、その移動先の位置に応じたズーム倍率(撮影倍率)に設定されるようになっている。
マウント部301には、装着された交換レンズ2との電気的接続を行うためコネクタEc(図5参照)、および機械的接続を行うためのカプラ75(図5)が設けられている。
レンズ交換ボタン302は、マウント部301に装着された交換レンズ2を取り外す際に押下されるボタンである。
グリップ部303は、撮影者(ユーザ)が撮影時に撮像装置1Aを把持する部分であり、フィッティング性を高めるために指形状に合わせた表面凹凸が設けられている。なお、グリップ部303の内部には電池収納室およびカード収納室(不図示)が設けられている。電池収納室には撮像装置1Aの電源として電池69B(図5参照)が収納されており、カード収納室には撮影画像の画像データを記録するためのメモリカード67(図5)が着脱可能に収納されるようになっている。なお、グリップ部303には、当該グリップ部303をユーザが把持したか否かを検出するためのグリップセンサを設けるようにしても良い。
モード設定ダイアル305および制御値設定ダイアル306は、カメラボディ10の上面と略平行な面内で回転可能な略円盤状の部材からなる。モード設定ダイアル305は、撮像装置1Aに搭載された各種モード(各種撮影モード(人物撮影モード、風景撮影モードおよびフルオート撮影モード等)、撮影した画像を再生する再生モードおよび外部機器との間でデータ交信を行う通信モード等)の選択を行うためのものである。一方、制御値設定ダイアル306は、撮像装置1Aに搭載された各種の機能に対する制御値を設定するためのものである。
シャッターボタン307は、途中まで押し込んだ「半押し状態」と、さらに押し込んだ「全押し状態」とを検出可能な押下スイッチである。撮影モードにおいてシャッターボタン307が半押し(S1)されると、被写体の静止画を撮影するための準備動作(露出制御値の設定および焦点検出等の準備動作)が実行され、シャッターボタン307が全押し(S2)されると、撮影動作(撮像素子101(図3参照)を露光し、その露光によって得られた画像信号に所定の画像処理を施してメモリカード等に記録する一連の動作)が実行される。
また、図2に示されるように、カメラボディ10の背面側には、表示部として機能するLCD(Liquid Crystal Display)311と、LCD311の上方に配設されたファインダ窓316と、ファインダ窓316の周囲を囲むアイカップ321と、ファインダ窓316の左方に配設されたメインスイッチ317と、ファインダ窓316の右方に配設された露出補正ボタン323およびAEロックボタン324と、ファインダ窓316の上方に配設されたフラッシュ部318および接続端子部319とが備えられている。また、カメラボディ10の背面側には、LCD311の左方に配置された設定ボタン群312と、LCD311の右方に配置された方向選択キー314と、方向選択キー314の中央に配置されたプッシュボタン315と、方向選択キー314の右下方に配置された表示切替スイッチ85とが備えられている。
LCD311は、画像表示が可能なカラー液晶パネルを備えており、撮像素子101(図3参照)により撮像された画像の表示または記録済みの画像の再生表示等を行うとともに、撮像装置1Aに搭載される機能またはモードの設定画面を表示するものである。なお、LCD311に代えて、有機EL表示装置またはプラズマ表示装置を用いるようにしても良い。
ファインダ窓(接眼窓)316は、光学ファインダ(OVF)を構成し、ファインダ窓316には、交換レンズ2を通過した被写体像を形成する光(被写体光)が導かれている。ユーザは、このファインダ窓316を覗くことによって、実際に撮像素子101にて撮影される被写体像を視認することができる。
メインスイッチ317は、左右にスライドする2接点のスライドスイッチからなり、左にセットすると撮像装置1Aの電源がオンされ、右にセットすると電源がオフされる。
フラッシュ部318は、ポップアップ式の内蔵フラッシュとして構成されている。一方、外部フラッシュ等をカメラボディ10に取り付ける場合には、接続端子部319を使用して接続する。
アイカップ321は、ファインダ窓316への外光の侵入を抑制する「コ」字状の遮光部材である。
露出補正ボタン323は、露出値(絞り値およびシャッタースピード)を手動で調整するためのボタンであり、AEロックボタン324は、露出を固定するためのボタンである。
設定ボタン群312は、撮像装置1Aに搭載された各種の機能に対する操作を行うボタンである。この設定ボタン群312には、例えばメニュー画面をLCD311に表示させるメニューボタン、メニュー画面の内容を切り替えるメニュー切替ボタンなどが含まれる。
方向選択キー314は、円周方向に一定間隔で配置された複数の押圧部(図中の三角印の部分)を備える環状の部材を有し、各押圧部に対応して備えられた図示省略の接点(スイッチ)により押圧部の押圧操作が検出されるように構成されている。また、プッシュボタン315は、方向選択キー314の中央に配置されている。方向選択キー314およびプッシュボタン315は、撮影倍率の変更(ズームレンズ212(図5参照)のワイド方向またはテレ方向への移動)、LCD311等に再生する記録画像のコマ送り、および撮影条件(絞り値、シャッタースピード、フラッシュ発光の有無等)の設定等の指示を入力するためのものである。
表示切替スイッチ85は、2点のスライドスイッチからなり、接点を上段の「光学」位置に設定すると光学ファインダモード(「OVFモード」とも称する)が選択され、光学ファインダ視野内に被写体像が表示される。これにより、ユーザは、ファインダ窓316を介して光学ファインダ視野内に表示される被写体像を視認することによって、構図決め操作(フレーミング)を行うことが可能になる。
一方、表示切替スイッチ85の接点を下段の「モニタ」位置に設定すると電子ファインダモード(「EVFモード」または「ライブビューモード」とも称する)が選択され、LCD311において被写体像に係るライブビュー画像が動画的態様にて表示される。これにより、ユーザは、LCD311に表示されるライブビュー画像を視認することによって、フレーミングを行うことが可能になる。
このように、ユーザは、表示切替スイッチ85の操作によって、ファインダモードを切り替えることが可能であり、撮像装置1Aでは、ライブビュー表示が行われる電子ファインダ、或いは光学ファインダを用いて被写体の構図決めを行うことが可能である。
<撮像装置1Aの内部構成>
次に、撮像装置1Aの内部構成について説明する。図3および図4は、撮像装置1Aの縦断面図である。図3に示すように、カメラボディ10の内部には、撮像素子101、ファインダ部102(ファインダ光学系)、ミラー部103、位相差AFモジュール(単に「AFモジュール」とも称する)107等が備えられている。
撮像素子101は、カメラボディ10に交換レンズ2が装着された場合の当該交換レンズ2が備えているレンズ群21の光軸LT上において、光軸LTに対して垂直に配置されている。撮像素子101としては、例えばフォトダイオードを有して構成される複数の画素がマトリクス状に2次元配置されたCMOSカラーエリアセンサ(CMOS型の撮像素子)が用いられる。撮像素子101は、交換レンズ2を通って結像された被写体像に関するR(赤)、G(緑)、B(青)各色成分のアナログの電気信号(画像信号)を生成し、R、G、B各色の画像信号として出力する。
また、撮像素子101は、その撮像面において位相差検出用の画素を有している。詳細は、後述する。
上記の光軸LT上において、被写体光をファインダ部102へ向けて反射される位置には、ミラー部103が配置されている。交換レンズ2を通過した被写体光は、ミラー部103(後述の主ミラー1031)によって上方へ反射されるとともに、被写体光の一部はこのミラー部103を透過する。
ファインダ部102は、ペンタプリズム105、接眼レンズ106およびファインダ窓316を備えている。ペンタプリズム105は、断面5角形を呈し、その下面から入射された被写体像を内部での反射によって当該光像の天地左右を入れ替えて正立像にするためのプリズムである。接眼レンズ106は、ペンタプリズム105により正立像にされた被写体像をファインダ窓316の外側に導く。このような構成により、ファインダ部102は、本撮影前の撮影待機時において被写界を確認するための光学ファインダとして機能する。
ミラー部103は、主ミラー1031およびサブミラー1032から構成されており、主ミラー1031の背面側において、サブミラー1032が主ミラー1031の背面に向けて倒れるように回動可能に設けられている。主ミラー1031を透過した被写体光の一部はサブミラー1032によって反射され、この反射された被写体光はAFモジュール107に入射される。
上記のミラー部103は、所謂クイックリターンミラーとして構成されており、例えば露光時(本撮影時)には(図4参照)、回転軸1033を支点として上方に向けて跳ね上がり、被写体光の光路から退避した状態(ミラーアップ状態)となる。この際、サブミラー1032は、上記のミラー部103がペンタプリズム105の下方位置で停止したときには、主ミラー1031と略平行となるように折り畳まれた状態となる。これにより、交換レンズ2からの被写体光がミラー部103によって遮られることなく撮像素子101上に届き、該撮影素子101が露光される。撮像素子101での撮像動作が終了すると、ミラー部103は元の位置(図3に示す位置)に復帰し、ミラーダウン状態となる。
また、ミラー部103を本撮影(画像記録用の撮影)の前にミラーアップ状態にすることにより、撮像装置1Aは、撮像素子101で順次に生成される画像信号に基づき、動画的態様にて被写体をLCD311に表示させるライブビュー(プレビュー)表示が可能となる。
AFモジュール107は、被写体のピント情報を検出する測距素子(「測距センサ」とも称する)等からなる所謂AFセンサとして構成されている。このAFモジュール107は、ミラー部103の底部に配設されており、被写体像の合焦度合いに応じた位相差検出信号を発生させる位相差検出機能を有している。すなわち、撮影待機時においてユーザがファインダ窓316で被写体を確認する場合には、図3に示すように主ミラー1031およびサブミラー1032がダウンされた状態でAFモジュール107に被写体光が導かれるとともに、AFモジュール107から位相差検出信号が出力される。
撮像素子101の光軸方向前方には、シャッターユニット40が配置されている。このシャッターユニット40は、上下方向に移動する幕体を備え、光軸LTに沿って撮像素子101に導かれる被写体光の光路開口動作および光路遮断動作を行うメカニカルフォーカルプレーンシャッターとして構成されている。なお、シャッターユニット40は、撮像素子101が完全電子シャッター可能な撮像素子である場合には省略可能である。
<撮像装置1Aの電気的構成>
図5は、撮像装置1Aの電気的な構成を示すブロック図である。ここで、図1〜図4と同一の部材等については、同一の符号を付している。なお、説明の便宜上、交換レンズ2の電気的構成について先ず説明する。
交換レンズ2は、上述した撮影光学系を構成するレンズ群21に加え、レンズ駆動機構24と、レンズ位置検出部25と、レンズ制御部26と、絞り駆動機構27とを備えている。
レンズ群21では、フォーカスレンズ211およびズームレンズ212と、撮像素子101へ入射される光量を調節するための絞り23とが、鏡胴内において光軸LT(図3)方向に保持されており、レンズ群21によって取り込まれた被写体光が撮像素子101に結像される。自動合焦(AF)制御では、フォーカスレンズ211が交換レンズ2内のAFアクチュエータ71Mにより光軸LT方向に駆動されることで焦点調節が行われる。
フォーカス駆動制御部71Aは、レンズ制御部26を介して全体制御部62から与えられるAF制御信号に基づき、フォーカスレンズ211を合焦位置に移動させるために必要な駆動制御信号を生成し、当該駆動制御信号を用いてAFアクチュエータ71Mを制御する。AFアクチュエータ71Mは、ステッピングモータ等からなり、レンズ駆動機構24にレンズ駆動力を与える。
レンズ駆動機構24は、例えばヘリコイドおよび該ヘリコイドを回転させる図示省略のギア等で構成され、AFアクチュエータ71Mからの駆動力を受けて、フォーカスレンズ211等を光軸LTと平行な方向に駆動させるものである。なお、フォーカスレンズ211の移動方向および移動量は、それぞれAFアクチュエータ71Mの回転方向および回転数に従う。
レンズ位置検出部25は、レンズ群21の移動範囲内において光軸LT方向に複数個のコードパターンが所定ピッチで形成されたエンコード板と、このエンコード板に摺接しながらレンズと一体的に移動するエンコーダブラシとを備えており、レンズ群21の焦点調節時の移動量を検出する。なお、レンズ位置検出部24で検出されたレンズ位置は、例えばパルス数として出力される。
レンズ制御部26は、例えば制御プログラムを記憶するROMまたは状態情報に関するデータを記憶するフラッシュメモリ等のメモリが内蔵されたマイクロコンピュータからなっている。
また、レンズ制御部26は、コネクタEcを介してカメラボディ10の全体制御部62との間で通信を行う通信機能を有している。これにより、例えばレンズ群21の焦点距離、絞り値、合焦距離または周辺光量状態等の状態情報データ、およびレンズ位置検出部25で検出されるフォーカスレンズ211の位置情報を全体制御部62に送信できるとともに、全体制御部62から例えばフォーカスレンズ211の駆動量のデータを受信できる。
絞り駆動機構27は、カプラ75を介して絞り駆動アクチュエータ76Mからの駆動力を受けて、絞り23の絞り径を変更するものである。
続いて、カメラボディ10の電気的構成について説明する。カメラボディ10は、上述の撮像素子101、シャッターユニット40等の他に、AFE(アナログフロントエンド)5、画像処理部61、画像メモリ614、全体制御部62、フラッシュ回路63、操作部64、VRAM65、カードI/F66、メモリカード67、通信用I/F68、電源回路69、電池69B、ミラー駆動制御部72A、シャッター駆動制御部73A、および絞り駆動制御部76Aを備えている。
撮像素子101は、先に説明した通りCMOSカラーエリアセンサからなり、後述のタイミング制御回路51により、当該撮像素子101の露光動作の開始(および終了)、撮像素子101が備える各画素の出力選択、および画素信号の読出し等の撮像動作が制御される。
AFE5は、撮像素子101に対して所定の動作を行わせるタイミングパルスを与えるとともに、撮像素子101から出力される画像信号に所定の信号処理を施し、デジタル信号に変換して画像処理部61に出力する機能を有している。このAFE5は、タイミング制御回路51、信号処理部52およびA/D変換部53などを備えて構成されている。
タイミング制御回路51は、全体制御部62から出力される基準クロックに基づいて所定のタイミングパルス(垂直走査パルスφVn、水平走査パルスφVm、リセット信号φVr等を発生させるパルス)を生成して撮像素子101に出力し、撮像素子101の撮像動作を制御する。また、所定のタイミングパルスを信号処理部52およびA/D変換部53にそれぞれ出力することにより、信号処理部52およびA/D変換部53の動作を制御する。
信号処理部52は、撮像素子101から出力されるアナログの画像信号に所定のアナログ信号処理を施すものである。この信号処理部52には、CDS(相関二重サンプリング)回路、AGC(オートゲインコントロール)回路およびクランプ回路等が備えられている。A/D変換部53は、信号処理部52から出力されたアナログのR、G、Bの画像信号を、タイミング制御回路51から出力されるタイミングパルスに基づいて、複数のビット(例えば12ビット)からなるデジタルの画像信号に変換するものである。
画像処理部61は、AFE5から出力される画像データに所定の信号処理を行って画像ファイルを作成するもので、黒レベル補正回路611、ホワイトバランス制御回路612およびガンマ補正回路613等を備えて構成されている。なお、画像処理部61へ取り込まれた画像データは、撮像素子101の読み出しに同期して画像メモリ614に一旦書き込まれ、以後この画像メモリ614に書き込まれた画像データにアクセスして、画像処理部61の各ブロックにおいて処理が行われる。
黒レベル補正回路611は、A/D変換部53によりA/D変換されたR、G、Bの各デジタル画像信号の黒レベルを、基準の黒レベルに補正するものである。
ホワイトバランス制御回路612は、光源に応じた白の基準に基づいて、R(赤)、G(緑)、B(青)各色成分のデジタル信号のレベル変換(ホワイトバランス(WB)調整)を行う。具体的には、ホワイトバランス制御回路612は、全体制御部62から与えられるWB調整データに基づき、輝度または彩度データ等から撮影被写体において本来白色であると推定される部分を特定し、その部分のR、G、Bそれぞれの色成分の平均と、G/R比およびG/B比とを求め、これをR、Bの補正ゲインとしてレベル補正する。
ガンマ補正回路613は、WB調整された画像データの階調特性を補正するものである。具体的には、ガンマ補正回路613は、予め設定されたガンマ補正用テーブルを用いて、画像データのレベルを色成分毎に非線形変換するとともにオフセット調整を行う。
画像メモリ614は、撮影モード時には、画像処理部61から出力される画像データを一時的に記憶するとともに、この画像データに対し全体制御部62により所定の処理を行うための作業領域として用いられるメモリである。また、再生モード時には、メモリカード67から読み出した画像データを一時的に記憶する。
全体制御部62は、マイクロコンピュータとして構成され、主にCPU、メモリ、およびROM等を備える。全体制御部62は、ROM内に格納されるプログラムを読み出し、当該プログラムをCPUで実行することによって、撮像装置1Aの各種機能を実現する。
全体制御部62は、上述のプログラムの実行によって、表示制御部62A、位相差AF制御部62BおよびコントラストAF制御部62Cを機能的に実現する。
表示制御部62Aは、LCD311における表示内容を制御する。例えば、表示制御部62Aは、撮像素子101によって連続的に取得される複数の画像のそれぞれをライブビュー画像としてLCD311に順次に表示させる。
また、表示制御部62Aは、AF動作に用いられる焦点情報を取得する領域(「AFエリア」、「測距エリア」または「フォーカスエリア」とも称する)Ef(図6参照)をライブビュー画像に合成して重畳表示させる。詳細は、後述する。
位相差AF制御部62Bは、位相差検出方式により合焦位置検出を行い自動合焦動作を実行する。具体的には、位相差AF制御部62Bは、AFモジュール107によって取得される位相差検出信号または位相差AF演算回路77(後述)からの出力信号に基づいて、合焦時の撮影レンズ(より詳細にはフォーカスレンズ)の位置(合焦レンズ位置)を特定する合焦レンズ位置特定動作を行う。
コントラストAF制御部62Cは、コントラスト検出方式により合焦位置検出を行い自動合焦動作(「コントラストAF動作」とも称する)を実行する。具体的には、コントラストAF制御部62Cは、異なるレンズ位置それぞれで取得される複数の撮影画像について被写体像のコントラストに応じた評価値をそれぞれ求める評価値算出動作と、当該評価値を最適化(例えば最小化)するレンズ位置を合焦レンズ位置として特定する合焦レンズ位置特定動作とを実行する。
フラッシュ回路63は、フラッシュ撮影モードにおいて、フラッシュ部318または接続端子部319に接続される外部フラッシュの発光量を、全体制御部62により設定された発光量に制御するものである。
操作部64は、上述のモード設定ダイアル305、制御値設定ダイアル306、シャッターボタン307、設定ボタン群312、方向選択キー314、プッシュボタン315、およびメインスイッチ317等を含み、操作情報を全体制御部62に入力するためのものである。
VRAM65は、LCD311の画素数に対応した画像信号の記憶容量を有し、全体制御部62とLCD311との間のバッファメモリである。カードI/F66は、メモリカード67と全体制御部62との間で信号の送受信を可能とするためのインターフェースである。メモリカード67は、全体制御部62で生成された画像データを保存する記録媒体である。通信用I/F68は、パーソナルコンピュータまたはその他の外部機器に対する画像データ等の伝送を可能とするためのインターフェースである。
電源回路69は、例えば定電圧回路等からなり、全体制御部62等の制御部、撮像素子101、その他の各種駆動部等、撮像装置1A全体を駆動させるための電圧を生成する。なお、撮像素子101への通電制御は、全体制御部62から電源回路69に与えられる制御信号により行われる。電池69Bは、アルカリ乾電池等の一次電池、またはニッケル水素充電池等の二次電池からなり、撮像装置1A全体に電力を供給する電源である。
ミラー駆動制御部72Aは、ファインダモードの切り替え或いは撮影動作のタイミングに合わせて、ミラー駆動アクチュエータ72Mを駆動させる駆動信号を生成するものである。ミラー駆動アクチュエータ72Mは、ミラー部103(クイックリターンミラー)を、水平姿勢若しくは傾斜姿勢に回動させるアクチュエータである。
シャッター駆動制御部73Aは、全体制御部62から与えられる制御信号に基づき、シャッター駆動アクチュエータ73Mに対する駆動制御信号を生成するものである。シャッター駆動アクチュエータ73Mは、シャッターユニット40の開閉駆動を行うアクチュエータである。
絞り駆動制御部76Aは、全体制御部62から与えられる制御信号に基づき、絞り駆動アクチュエータ76Mに対する駆動制御信号を生成するものである。絞り駆動アクチュエータ76Mは、カプラ75を介して絞り駆動機構27に駆動力を与える。
また、カメラボディ10は、黒レベル補正回路611から出力される黒レベル補正済みの画像データに基づき、オートフォーカス(AF)制御時に必要な演算を行う位相差AF演算回路77を備えている。
以下では、この位相差AF演算回路77からの出力信号を利用した位相差AF動作について詳述するとともに、撮像装置1Aが実行可能なAF動作について説明する。
<撮像素子101について>
撮像装置1Aでは、撮影レンズの射出瞳のうちの異なった部分を通過(透過)した光を撮像素子101において受光することにより位相差AFが可能な構成となっている。以下では、まず、この撮像素子101の構成と、この撮像素子101を利用した位相差AFの原理とを説明する。図6および図7は、撮像素子101の構成を説明するための図である。
図6に示されるように、撮像素子101は、その撮像面101fにおいてマトリックス状に規定されたAFエリアEfを有し、各AFエリアEfごとに位相差検出方式の焦点検出が可能な構成となっている。
各AFエリアEfには、フォトダイオード上にR(赤)、G(緑)およびB(青)の各カラーフィルタが配設されたR画素111、G画素112およびB画素113からなる通常の画素(以下では「通常画素」とも称する)110が設けられるとともに、位相差AFを行うための画素(以下では「AF画素」または「光電変換セル」とも称する)11fが設けられている(図7)。
そして、AFエリアEfには、通常画素の水平ラインとしてG画素112とR画素111とが水平方向に交互に配置されたGrラインL1と、B画素113とG画素112とが水平方向に交互に配置されたGbラインL2とが形成されている。このGrラインL1とGbラインL2とが垂直方向に交互に配置されることによりベイヤー配列が構成される。
また、AFエリアEfには、例えば上記通常画素の水平ライン6本毎にAF画素11fが水平方向に配列されたAFラインLfが形成されている。なお、AFエリアEf内には、例えば20本程度のAFラインLfが設けられている。
次に、AFラインLfを利用した位相差AFの原理を、詳述する。
図8は、AF画素11fの縦断面図である。図9は、AF画素11f(ここでは、後述の第1AF画素11a)の上面図である。なお、図9では、被写体光を受光素子PDに集光するためのマイクロレンズMLおよび遮光板AS1,AS2の遮光領域を省略して、受光素子PDおよび遮光板AS1,AS2の開口部(「透光領域」とも称する)OP1,OP2を図示している。図10は、第2遮光板AS2の役割を示す図である。なお、図10では、図示簡単化のため、マイクロレンズMLを省略したAF画素11fを示している。
AFラインLfには、交換レンズ2に関する射出瞳の右側部分Qaからの光束Taと左側部分Qbからの光束Tbとを受光する一対の画素11a,11b(図8参照)が水平方向に配列されている。より詳細には、AF画素(以下では「第1AF画素」とも称する)11aは、射出瞳からの光束を分離するためのスリット(矩形)状の第1開口部OP1を有する第1遮光板(「第1遮光膜」とも称する)AS1と、当該第1遮光板AS1の下方に配置され、スリット(矩形)状の第2開口部OP2を有する第2遮光板(「第2遮光膜」とも称する)AS2とを備えている。そして、図9に示されるように、第1開口部OP1(図9中の斜線ハッチング領域)は、光電変換部(「受光素子」または「フォトダイオード」とも称する)PDの中心CPを基準(起点)にして特定方向(ここでは、右方向(+X方向))に偏った位置に設けられ、第2開口部OP2(図9中の横線ハッチング領域)は、受光素子PDの中心を基準にして特定方向とは逆方向(ここでは、左方向(−X方向))に偏った位置に設けられている。より詳細には、第1AF画素11aでは、受光素子PDの上面に第1開口部OP1と第2開口部OP2とをZ軸方向に投影した場合に、受光素子PDの中心CPを基準にして特定方向側に第1開口部OP1が設けられ、特定方向とは逆方向側に第2開口部OP2が設けられている。
一方、AF画素(以下では、「第2AF画素」とも称する)11bは、第1開口部OP1が受光素子PDの中心を基準にして特定方向とは逆方向に偏った位置に設けられた第1遮光板AS1と、第2開口部OP2が受光素子PDの中心を基準にして特定方向に偏った位置に設けられた第2遮光板AS2とを備えている。より詳細には、第2AF画素11bでは、受光素子PDの上面に第1開口部OP1と第2開口部OP2とをZ軸方向に投影した場合に、受光素子PDの中心CPを基準にして特定方向とは逆方向側に第1開口部OP1が設けられ、特定方向側に第2開口部OP2が設けられている。
すなわち、一対のAF画素11a,11bでは、第1開口部OP1および第2開口部OP2が互いに異なる方向に偏って配置されている。
なお、AF画素11fにおける第2遮光板AS2は、撮像素子101の受光面側から撮像素子101の受光面に垂直な光線を第1遮光板AS1に照射した場合に、第1開口部OP1を通過する通過光PL1を全て遮る位置に配置されるとも表現できる(図10参照)。
上述のような構成を有する一対のAF画素11a,11bでは、射出瞳の右側部分Qaからの光束TaがマイクロレンズMLおよび第1遮光板AS1の第1開口部OP1を通過し、さらに第2遮光板AS2によって制限(限定)された後、第1AF画素11aの受光素子PDで受光される。また、射出瞳の左側部分Qbからの光束TbがマイクロレンズMLおよび第2遮光板AS2の第1開口部OP1を通過し、さらに第2遮光板AS2によって制限された後、第2AF画素11bの受光素子PDで受光される。
このように、一対のAF画素11a,11bにおける各受光素子PDでは、交換レンズ2の射出瞳における右側部分および左側部分(一対の部分領域)Qa,Qbを通過した被写体光の光束Ta,Tbそれぞれが受光され、受光した光束Ta,Tbに応じた測距信号が生成される。
また、当該一対のAF画素11a,11bにおいては、射出瞳からの光束を適切に分離して(瞳分割して)受光できるので、焦点検出精度が向上する。詳細は後述する。
以下では、第1AF画素11aの画素出力を「a系列の画素出力」と称し、第2AF画素11bの画素出力を「b系列の画素出力」と称することとし、例えば、図7における1本のAFラインLf1に配置されたAF画素11fの画素配列から得られるa系列の画素出力とb系列の画素出力との関係を説明する。図11は、AFラインLf1の画素出力を示す図である。図12は、画素出力のシフト量Sfとデフォーカス量Dfとを示す図である。
AFラインLf1では、射出瞳の両側からの各光束Ta、Tbが第1AF画素11aおよび第2AF画素11bで受光される。そして、a系列の画素a1〜a3を含むAFラインLf1でのa系列の画素出力は、図11のグラフGa(実線で図示)のように表される。一方、b系列の画素b1〜b3を含むAFラインLf1でのb系列の画素出力は、図11のグラフGb(破線で図示)のように表される。
図11に表されたグラフGaとグラフGbとを比較すると、a系列の画素出力とb系列の画素出力とは、AFラインLf1のライン方向(換言すれば、AF画素11fの交互配列方向)にずれ量(シフト量)Sfだけ位相差が生じていることが分かる。
一方、上記のシフト量Sfと、撮像素子101の撮像面に対して焦点面がデフォーカスしている量(デフォーカス量)Dfとの関係は、図12に示す1次関数のグラフGcで表される。このグラフGcの傾きについては、工場試験等によって予め取得できるものである。
よって、撮像素子101のAFラインLfの出力に基づき位相差AF演算回路77で上記のシフト量Sfを求めた後に、位相差AF制御部62Bにおいて図12のグラフGcに基づきデフォーカス量Dfを算出し、算出されたデフォーカス量Dfに相当する駆動量をフォーカスレンズ211に与えることで、フォーカスレンズ211を合焦位置に移動させる位相差AFが可能となる。
このように、撮像装置1Aでは、撮像素子101の受光面に組み込まれたAF画素11fからの出力信号を用いた位相差検出方式の自動合焦動作(「撮像素子101による位相差AF動作」とも称する)を実行することが可能である。
<AF画素11fについて>
次に、AF画素11fについて詳細に説明する。図13は、第1遮光板AS1および第2遮光板AS2を有するAF画素11f(第1AF画素11aおよび第2AF画素11b)を示す図である。
上述のように、撮像素子101に含まれるAF画素11fは、第1遮光板AS1と第2遮光板AS2とを有している(図13参照)。
第1AF画素11aのマイクロレンズMLには、撮影光学系からの被写体光が入射され、当該被写体光は、第1遮光板AS1によって制限される。具体的には、第1遮光板AS1は、第1遮光板AS1の遮光領域に入射した被写体光を遮光するとともに、第1開口部OP1に入射した被写体光を通過させる。第1開口部OP1は、第1遮光板AS1において特定方向(AF画素11fの交互配列方向のうちのいずれか一方向)に偏って設けられているため、第1開口部OP1を通過する被写体光としては、射出瞳において特定方向側の領域を通過したものが多くなる。
そして、第1開口部OP1を通過した被写体光は、第2遮光板AS2によってさらに制限され、第2遮光板AS2の第2開口部OP2を通過した被写体光が受光素子PDに受光される。具体的には、第2開口部OP2は、第2遮光板AS2において特定方向とは反対方向に偏って設けられているため、第1開口部OP1を通過した被写体光のうち、射出瞳において特定方向とは反対方向側の領域を通過した被写体光FL1が第2遮光板AS2の遮光領域によって遮光されることになる(図13)。これに対して、射出瞳の特定方向側の領域を通過した被写体光FL2は、第2開口部OP2を通過することになる。
また、第2AF画素11bでは、第1開口部OP1および第2開口部OP2がそれぞれ第1AF画素11aとは逆方向に偏って設けられているため、第1開口部OP1を通過した被写体光のうち、射出瞳において特定方向側の領域を通過した被写体光FL3が第2遮光板AS2の遮光領域によって遮光されることになる。そして、第1開口部OP1を通過した被写体光のうち、射出瞳において特定方向とは反対方向側の領域を通過した被写体光FL4は、第2開口部OP2を通過して受光素子PDに受光される。
このように、マイクロレンズMLを透過した被写体光の光路上に第1遮光板AS1と第2遮光板AS2とを配置し、第1遮光板AS1における第1開口部OP1の偏り方向とは逆方向に偏った第2開口部OP2を第2遮光板AS2に設けることによれば、射出瞳において受光対象とする所望の方向(「受光対象方向」とも称する)とは反対方向側の領域を通過した被写体光FL1,FL3を遮光することができるので、射出瞳からの光束を適切に分離することが可能になる。すなわち、対となるAF画素11a,11bの各受光素子PDでは、撮影レンズの射出瞳のうちの異なった部分を通過した被写体光を受光することが可能になる。
また、2枚の遮光板AS1,AS2は、受光素子PDの受光可能な範囲(「受光範囲」とも称する)を制限する機能を有しているとも表現できる。以下では、1枚の遮光板ASrを有するAF画素11rを比較例として、本実施形態のAF画素11fと対比し、2枚の遮光板AS1,AS2による受光範囲の制限機能について説明する。図14は、比較例におけるAF画素11rの受光素子PDが被写体光を受光可能な範囲を示す図である。図15は、比較例における一対のAF画素11rにおける各受光素子PDの受光範囲と射出瞳において当該受光範囲に対応する領域との関係を示す図である。図16は、第1AF画素11aの受光素子PDが被写体光を受光可能な範囲を示す図である。図17は、一対のAF画素11fにおける各受光素子PDの受光範囲と射出瞳において当該受光範囲に対応する領域との関係を示す図である。
図14に示されるように、遮光板ASrを1枚のみ有するAF画素11r(ここでは、第1AF画素11ra)では、受光素子PDrの受光範囲は、両矢印LMrで示される範囲となる。具体的には、受光範囲は、遮光板ASrの右辺RHrおよび受光素子PDrの左辺LPを含む平面Fr1と、遮光板ASrの左辺LHrおよび受光素子PDrの右辺RPを含む平面Fr2とによって規定される範囲となる。
ここで、対となる第1AF画素11raおよび第2AF画素11rbの各受光素子PDの受光範囲と射出瞳EYとの関係は、図15の様になる。具体的には、第1AF画素11raの受光素子PDには、射出瞳EYにおいて特定方向側に偏った領域Ea2を通過した被写体光が受光可能であり、第2AF画素11rbの受光素子PDには、射出瞳EYにおいて特定方向とは反対方向側に偏った領域Eb2を通過した被写体光が受光可能となる。しかし、図15に示されるように、射出瞳EYにおいて、第1AF画素11raの受光範囲に対応する領域Ea2と、第2AF画素11rbの受光範囲に対応する領域Eb2とは、大半が重複することから、一対のAF画素11ra,11rbそれぞれの受光素子PDには、射出瞳EYの共通する部分を通過した被写体光が多く受光されることになり、一対のAF画素11ra,11rbに入射した光束の位相差を精度よく検出できなくなる。
一方、図16に示されるように、2枚の遮光板AS1,AS2を有する本実施形態のAF画素11f(ここでは、第1AF画素11a)では、受光素子PDの受光範囲は、両矢印LMで示される範囲となる。具体的には、受光範囲は、第1開口部OP1の右辺RH1(図9参照)および第2開口部OP2の左辺LH2を含む平面FK1と、第1開口部OP1の左辺LH1および第2開口部OP2の右辺RH2を含む平面FK2とによって規定される範囲となる。
ここで、対となる第1AF画素11aおよび第2AF画素11bの各受光素子PDの受光範囲と射出瞳EYとの関係は、図17のように表され、第1AF画素11aの受光素子PDには、射出瞳EYにおいて特定方向側の領域Ea1を通過した被写体光が受光可能であり、第2AF画素11bの受光素子PDには、射出瞳EYにおいて特定方向とは反対方向側の領域Eb1を通過した被写体光が受光可能となる。すなわち、一対のAF画素11a,11bそれぞれの受光素子PDには、射出瞳EYにおいて異なる領域(部分)を通過した被写体光が受光されることになる。
このように、本実施形態のAF画素11fでは、第1遮光板AS1における第1開口部OP1の偏り方向とは逆方向側から入射する被写体光が、第2遮光板AS2の遮光領域によって遮光され、受光素子PDの受光範囲が制限される。
また、AF画素11fにおける受光素子PDの受光範囲は、にらみ角AGを用いて表すことができる。図18は、にらみ角AGを示す図である。
具体的には、図18に示されるように、にらみ角AGの大きさθは、受光対象方向に関する第1開口部OP1の幅と受光対象方向に関する第2開口部の幅との和(開口幅の和)DWと、第1遮光板AS1と第2遮光板AS2との距離(「遮光板間距離」とも称する)DTとを用いて、式(1)のように表すことができる。
Figure 0004973478
式(1)で表されるように、開口幅の和DWおよび/または遮光板間距離DTを変更することによって、にらみ角AG、すなわち受光素子PDの受光範囲を調整することが可能である。
<2.第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る撮像装置1Bは、2枚の遮光板AH1,AH2における各開口部OH1,OH2の相対的位置が、第1実施形態における開口部OP1,OP2の相対的位置と異なる。図19は、第2実施形態に係るAF画素11hを示す図である。図20は、第2遮光板AH2の役割を示す図である。なお、図20では、図示簡単化のため、マイクロレンズMLを省略したAF画素11hを示している。
なお、第2実施形態に係る撮像装置1Bは、開口部OH1,OH2の相対的位置の相違以外は、第1実施形態に係る撮像装置1Aとほぼ同様の構成および機能(図1〜図5参照)を有しており、共通する部分については同じ符号を付して説明を省略する。
図19に示されるように、撮像装置1BのAF画素11h(詳細には、第1AF画素11Haおよび第2AF画素11Hb)は、第1開口部OH1を有する第1遮光板AH1と第2開口部OH2を有する第2遮光板AH2とを有している。第1開口部OH1は、受光素子PDの中心CPを基準にして特定方向(ここでは、右方向)に偏った位置に設けられ、第2開口部OH2は、受光素子PDの中心を基準にして特定方向とは逆方向(ここでは、左方向)に偏った位置に設けられている。
ここで、第1実施形態のAF画素11fでは、受光素子PDの上面に第1開口部OP1と第2開口部OP2とをZ軸方向に投影した場合に、第1開口部OP1と第2開口部OP2とは互いに重ならない(重複しない)位置に設けられていたが、第2実施形態のAF画素11hでは、受光素子PDの上面に第1開口部OH1と第2開口部OH2とをZ軸方向に投影した場合に、第1開口部OH1と第2開口部OH2とは一部重複する位置に設けられている。
具体的には、第1AF画素11Haでは、第1開口部OH1は、受光素子PDの中心近傍を基準(起点)にして特定方向に偏って設けられ、第2開口部OH2は、受光素子PDの中心近傍を基準にして特定方向とは逆方向に偏って設けられている。また、第2AF画素11Hbでは、第1開口部OH1は、受光素子PDの中心近傍を基準にして特定方向とは逆方向に偏って設けられ、第2開口部OH2は、受光素子PDの中心近傍を基準にして特定方向に偏って設けられている。
上記構成を有する第1AF画素11Haでは、第1開口部OH1を通過した被写体光のうち、射出瞳において特定方向とは反対方向側の領域を通過した被写体光HL1が第2遮光板AH2の遮光領域によって遮光される可能性が高くなる。これに対して、第1開口部OH1を通過した被写体光のうち、射出瞳の特定方向側の領域を通過した被写体光HL2は、第2開口部OH2を通過して受光素子PDに受光される。
また、第2AF画素11Hbでは、第1開口部OH1を通過した被写体光のうち、射出瞳において特定方向側の領域を通過した被写体光HL3が第2遮光板AH2の遮光領域によって遮光される可能性が高くなる。これに対して、第1開口部OH1を通過した被写体光のうち、射出瞳において特定方向とは反対方向側の領域を通過した被写体光HL4は、第2開口部OH2を通過して受光素子PDに受光される。
このように、AF画素11hでは、受光対象とする所望の方向(受光対象方向)とは反対の方向から入射した被写体光が第2遮光板AH2によって遮光される可能性が高くなるので、受光素子PDに到達する被写体光において、射出瞳の受光対象方向側の領域を通過した被写体光の割合を高めることが可能になる。
また、第2遮光板AH2は、撮像素子101の受光面側から撮像素子101の受光面に垂直な光線を第1遮光板AH1に照射した場合に、第1開口部OH1を通過する通過光PL1のうち受光対象方向側の通過光PL2を遮る位置に配置されるとも表現できる(図20参照)。
<3.変形例>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
例えば、上記各実施形態においては、受光素子PDの中心CPを基準にして第1開口部OP1,OH1および第2開口部OP2,OH2の位置を規定していたが、これに限定されず、マイクロレンズMLの光学中心、或いは、AF画素11fの中心を基準(起点)にして第1開口部OP1,OH1および第2開口部OP2,OH2の位置を規定してもよい。
また、上記各実施形態では、第2遮光板AS2,AH2として、第2開口部OH2を有するものを採用していたが、これに限定されない。具体的には、開口部を持たない遮光板を第2遮光板として採用し、撮像素子101の受光面側から撮像素子101の受光面に垂直な光線を第1遮光板AS1,AH1に照射した場合に、第1開口部OP1,OH1を通過する通過光を遮る位置に当該第2遮光板を配置してもよい。より詳細には、第2遮光板AS2,AH2において受光対象方向とは反対側に存在する遮光領域は、受光対象方向とは反対の方向から入射する被写体光の遮光には寄与しないので、受光対象方向側にのみ遮光領域を有する遮光板を第2遮光板AS2,AH2として採用してもよい。
本発明の第1実施形態に係る撮像装置の外観構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る撮像装置の外観構成を示す図である。 撮像装置の縦断面図である。 撮像装置の縦断面図である。 撮像装置の電気的な構成を示すブロック図である。 撮像素子の構成を説明するための図である。 撮像素子の構成を説明するための図である。 AF画素11fの縦断面図である。 AF画素の上面図である。 第2遮光板の役割を示す図である。 AFラインの画素出力を示す図である。 画素出力のシフト量とデフォーカス量とを示す図である。 第1遮光板および第2遮光板を有するAF画素を示す図である。 比較例におけるAF画素の受光素子が被写体光を受光可能な範囲を示す図である。 比較例における一対のAF画素における各受光素子の受光範囲と射出瞳において当該受光範囲に対応する領域との関係を示す図である。 第1AF画素の受光素子が被写体光を受光可能な範囲を示す図である。 一対のAF画素における各受光素子の受光範囲と射出瞳において当該受光範囲に対応する領域との関係を示す図である。 にらみ角を示す図である。 第2実施形態に係るAF画素を示す図である。 第2遮光板の役割を示す図である。
符号の説明
1A,1B 撮像装置
101 撮像素子
Ef AFエリア
11f AF画素
11a 第1AF画素
11b 第2AF画素
AS1,AH1 第1遮光板
AS2,AH2 第2遮光板
OP1,OH1 第1開口部
OP2,OH2 第2開口部
PD 受光素子
EY 射出瞳
AG にらみ角

Claims (6)

  1. 瞳分割により射出瞳に形成される一対の領域を第1領域および第2領域とし、前記第1領域を通過した被写体光の第1光路が、前記第2領域を通過した被写体光の第2光路に対して前記第1領域側に存在する光軸方向の位置である第1位置において前記第1領域側を遮光し、前記第2領域側を透光する第1遮光層と、前記第1光路が前記第2光路に対して前記第2領域側に存在する光軸方向の位置である第2位置において前記第2領域側を遮光し、前記第1領域側を透光する第2遮光層とに基づいて前記瞳分割を行い、前記第2領域を通過した被写体光を受光する第1光電変換セルと、
    前記第1位置において前記第2領域側を遮光し、前記第1領域側を透光する第3遮光層と、前記第2位置において前記第1領域側を遮光し、前記第2領域側を透光する第4遮光層とに基づいて前記瞳分割を行い、前記第1領域を通過した被写体光を受光する第2光電変換セルと
    を具備する撮像素子。
  2. 前記第1光電変換セルは、前記第1遮光層の遮光領域の透光領域側の縁と前記第2遮光層の遮光領域の透光領域側の縁との間の位置関係に基づいて前記第2領域における前記射出瞳の中心側の縁が設定され、
    前記第2光電変換セルは、前記第3遮光層の遮光領域の透光領域側の縁と前記第4遮光層の遮光領域側の縁との間の位置関係に基づいて前記第1領域における前記射出瞳の中心側の縁が設定される
    請求項1記載の撮像素子。
  3. 前記第1遮光層の遮光領域の透光領域側の縁および前記第2遮光層の遮光領域の透光領域側の縁は、前記第1光電変換セルの中心近傍を起点にして設定され、
    前記第3遮光層の遮光領域の透光領域側の縁および前記第4遮光層の遮光領域の透光領域側の縁は、前記第2光電変換セルの中心近傍を起点にして設定される
    請求項2記載の撮像素子。
  4. 前記第1遮光層の遮光領域の透光領域側の縁および前記第2遮光層の遮光領域の透光領域側の縁は、前記第1光電変換セルの受光素子の中心を起点にして設定され
    前記第3遮光層の遮光領域の透光領域側の縁および前記第4遮光層の遮光領域の透光領域側の縁は、前記第2光電変換セルの受光素子の中心を起点にして設定される
    請求項2記載の撮像素子。
  5. 前記第1遮光層は、前記第1光電変換セルを構成するマイクロレンズおよび受光素子間における前記第1位置に配置され、
    前記第2遮光層は、前記第1遮光層および前記受光素子間における前記第2位置に配置される
    請求項1記載の撮像素子。
  6. 瞳分割により射出瞳に形成される一対の領域を第1領域および第2領域とし、前記第1領域を通過した被写体光の第1光路が、前記第2領域を通過した被写体光の第2光路に対して前記第1領域側に存在する光軸方向の位置である第1位置において前記第1領域側を遮光し、前記第2領域側を透光する第1遮光層と、前記第1光路が前記第2光路に対して前記第2領域側に存在する光軸方向の位置である第2位置において前記第2領域側を遮光し、前記第1領域側透光する第2遮光層とに基づいて前記瞳分割を行い、前記第2領域を通過した被写体光を受光する第1光電変換セルと、前記第1位置において前記第2領域側を遮光し、前記第1領域側を透光する第3遮光層と、前記第2位置において前記第1領域側を遮光し、前記第2領域側を透光する第4遮光層とに基づいて前記瞳分割を行い、前記第1領域を通過した被写体光を受光する第2光電変換セルとを備える撮像素子を具備する撮像装置。
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