JP5655543B2 - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム。 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法およびプログラム。 Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置に関し、特に色情報を補間する画像処理装置および画像処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムに関する。
近年、人物等の被写体を撮像素子を用いて撮像して撮像画像を生成し、この生成された撮像画像を記録するデジタルスチルカメラ等の撮像装置が普及している。この撮像素子として、受光面に配置される画素にカラーフィルタをベイヤー配列で配置したものが普及している。
また、近年では、撮像装置の多機能化や高画質化に伴い、撮像素子に配置される画素に画像生成用の画素以外の画素を配置する撮像素子や、ベイヤー配列に用いるカラーフィルタ(R、G、B)以外のカラーフィルタを備える画素を配置する撮像素子が検討されている。例えば、画像生成用の従来画素(画像生成画素)と、多機能化のための新たな画素とが同一の撮像素子に配置される撮像素子が検討されている。
例えば、このような撮像素子を備える撮像装置として、例えば、撮像レンズを通過した光を瞳分割する画素(位相差検出画素)が撮像素子に配置される撮像装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この撮像装置は、受光素子が受光する被写体光の半分を遮光することにより瞳分割を行う位相差検出画素を撮像素子に設けることにより一対の像を形成し、その形成された像の間隔を計測することによってフォーカスのズレの量を算出する。そして、この撮像装置は、算出したフォーカスのズレの量に基づいて撮像レンズの移動量を算出し、算出した移動量に基づいて撮像レンズの位置を調整することによってフォーカス制御を行う。
特開2009−145401号公報
上述の従来技術では、位相差検出画素と画像生成画素との両方の画素を1つの撮像素子に備えるため、焦点検出用の撮像素子と撮像画像用の撮像素子との2つの撮像素子を撮像装置に別々に設ける必要がない。
また、上述の従来技術では、撮像素子により生成される画像データについて補間処理を行う場合には、画像生成画素の画素値を用いて、位相差検出画素および画像生成画素の各色情報を補間(デモザイク処理)する。このため、位相差検出画素を備えず、画像生成画素のみを備える撮像素子により生成される画像データについて補間処理を行う場合と比較すると、補間処理に用いられる画素値の割合が低下する。そこで、位相差検出画素と画像生成画素との両方の画素を備える撮像素子により生成される画像データについて補間処理を行う場合には、補間処理に用いられる画素値の割合の低下により画像データの画質が低下することを防止することが重要である。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、画像データの画質を向上させることを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その第1の側面は、合焦判定を行うための判定画素値を生成する位相差検出画素と画像を生成するための画像生成画素値を生成する画像生成画素とを備える撮像素子により生成される画像データであって上記判定画素値と上記画像生成画素値とを含む画像データにおける上記判定画素値に基づいて、上記撮像素子における上記位相差検出画素の位置に対応する上記画像生成画素値を推定する推定部と、上記推定された画像生成画素値および上記画像生成画素により生成された画像生成画素値に基づいて、上記画像データを構成する各画素の画像生成画素値を補間する補間部とを具備する画像処理装置およびその画像処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムである。これにより、位相差検出画素が生成する判定画素値を用いて画像生成画素値の補間処理を行わせるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記判定画素値に基づいて算出されるデフォーカス量に基づく距離情報を上記位相差検出画素ごとに生成する距離情報生成部をさらに具備し、上記補間部は、上記推定された画像生成画素値と上記距離情報と上記画像生成画素が生成した画像生成画素値とに基づいて、上記画像データを構成する各画素の画像生成画素値を補間するようにしてもよい。これにより、距離情報生成部が生成した距離情報を用いて画像生成画素値の補間処理を行わせるという作用をもたらす。また、この場合において、上記補間部は、補間対象となる画素を基準画素として上記基準画素の補間対象となる色を対象色とし、上記距離情報を用いて上記基準画素の画像生成画素値を補間する場合には、上記位相差検出画素の距離情報に基づいて上記画像生成画素の距離情報を算出し、上記基準画素から一定範囲内に位置する画素のうち上記対象色に係る画像生成画素値を保持する画素を対象画素として、上記対象画素の距離情報により特定される距離が上記基準画素から所定範囲内にある上記対象画素を上記距離情報に基づいて検出し、当該検出された対象画素の上記対象色に係る画像生成画素値の平均値を上記補間対象画素の上記対象色に係る画像生成画素値とすることにより画像生成画素値を補間するようにしてもよい。これにより、対象画素の距離情報により特定される距離が基準画素と近い対象画素を距離情報に基づいて検出し、この検出された対象画素の対象色に係る画像生成画素値の平均値を補間対象画素の対象色に係る画像生成画素値とすることにより画像生成画素値を補間させるという作用をもたらす。また、この場合において、上記補間部は、上記対象画素の距離情報により特定される距離に対する画素の度数分布を作成し、当該度数分布における度数が最大の階級に属する距離を基準として、当該基準から所定範囲内の距離に対応する上記対象画素を検出し、当該検出した上記対象画素の上記対象色に係る画像生成画素値の平均値を上記補間対象画素の上記対象色に係る画像生成画素値とするようにしてもよい。これにより、度数分布(ヒストグラム)により対象画素を検出させるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記位相差検出画素は、被写体光を集光するマイクロレンズと、当該被写体光を受光することにより画像生成画素値を生成する受光素子と、上記マイクロレンズと上記受光素子との間に配置されて被写体光の一部を遮光する遮光部とを備え、上記推定部は、推定対象の上記位相差検出画素により生成された上記判定画素値と上記推定対象となる上記位相差検出画素に近接する位相差検出画素により生成された上記判定画素値とに基づいて、上記推定対象の上記位相差検出画素における上記遮光部により遮光された光に係る画素値を算出し、当該算出した画素値と上記推定対象の上記位相差検出画素の上記判定画素値とに基づいて、上記位相差検出画素の位置における上記画像生成画素値を推定するようにしてもよい。これにより、位相差検出画素遮光部により遮光された光に係る画素値を算出し、この算出した画素値と推定対象の位相差検出画素の判定画素値とに基づいて、位相差検出画素の位置における画像生成画素値を推定させるという作用をもたらす。また、この場合において、上記画像生成画素は、赤を示す波長領域以外の光を遮光する赤フィルタによって覆われている赤画素と、青を示す波長領域以外の光を遮光する青フィルタによって覆われている青画素と、緑を示す波長領域以外の光を遮光する緑フィルタによって覆われている緑画素とにより構成され、上記位相差検出画素は、可視光領域の光を透過させる白フィルタまたは透明層によって覆われ、上記推定部は、白色に係る画像生成画素値を上記位相差検出画素の位置における上記画像生成画素値として推定するようにしてもよい。これにより、白色に係る画像生成画素値を位相差検出画素の位置における画像生成画素値として推定させるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記補間部は、補間対象となる画素を基準画素として上記基準画素の補間対象となる色を対象色とし、上記画像データを構成する各画素の画像生成画素値における白色に係る画像生成画素値を補間した後に、上記基準画素から一定範囲内に位置する画素における上記対象色に係る画像生成画素値と、上記基準画素から一定範囲内に位置する画素であって上記補間対象画素と同じフィルタによって覆われている画素における白に係る画像生成画素値と、上記基準画素の上記白色に係る画像生成画素値とに基づいて、上記基準画素の上記対象色に係る画像生成画素値を補間するようにしてもよい。これにより、基準画素から一定範囲内に位置する画素における対象色に係る画像生成画素値と、基準画素から一定範囲内に位置する画素であって補間対象画素と同じフィルタによって覆われている画素における白に係る画像生成画素値と、基準画素の白色に係る画像生成画素値とに基づいて、基準画素の上記対象色に係る画像生成画素値を補間させるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記補間部は、上記基準画素から一定範囲内に位置する画素における白に係る画像生成画素値に基づいて算出した上記白に係る画像生成画素値の低周波成分と、上記基準画素から一定範囲内に位置する上記対象色のフィルタによって覆われている画素における上記対象色に係る画像生成画素値に基づいて算出した上記対象色に係る画像生成画素値の低周波成分と、上記基準画素における上記白に係る画像生成画素値とに基づいて上記基準画素における上記対象色に係る画像生成画素値を補間するようにしてもよい。これにより、対象色に係る画像生成画素値の低周波成分と、基準画素における白に係る画像生成画素値とに基づいて基準画素における対象色に係る画像生成画素値を補間させるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記撮像素子は、上記画像生成画素が特定方向に並べて構成される第1ラインと、上記位相差検出画素が上記特定方向に並べて構成される第2ラインとが上記特定方向とは直交する直交方向に交互に配置され、上記補間部は、上記基準画素の直交方向における一定範囲内に位置する上記位相差検出画素における白に係る画像生成画素値から算出した上記白に係る画像生成画素値の低周波成分と、上記一定範囲内に位置する緑画素における緑に係る画像生成画素値から算出した上記白に係る画像生成画素値の低周波成分と、上記基準画素における緑に係る画像生成画素値とに基づいて、上記緑画素における白に係る画像生成画素値を補間するようにしてもよい。これにより、画像生成画素が特定方向に並べて構成される第1ラインと、位相差検出画素が特定方向に並べて構成される第2ラインとが特定方向とは直交する直交方向に交互に配置されている撮像素子が生成する画像データの画像生成画素値を補間させるという作用をもたらす。
また、本発明の第2の側面は、合焦判定を行うための判定画素値を生成する位相差検出画素と画像を生成するための画像生成画素値を生成する画像生成画素とを備える撮像素子により生成される画像データであって上記判定画素値と上記画像生成画素値とを含む画像データにおける上記判定画素値に基づいて算出されるデフォーカス量に基づく距離情報を上記位相差検出画素ごとに生成する距離情報生成部と、上記生成された距離情報と上記画像生成画素が生成した画像生成画素値とに基づいて、上記画像データを構成する各画素のうちの補間対象となる補間対象画素の画像生成画素値を補間する補間部とを具備する画像処理装置である。これにより、距離情報生成部が生成した距離情報を用いて画像生成画素値の補間処理を行わせるという作用をもたらす。
本発明によれば、画像データの画質を向上させることができるという優れた効果を奏し得る。
本発明の第1の実施の形態における撮像システム10の内部構成の一例を示す模式図である。 本発明の第1の実施の形態における撮像システム10の撮像装置100に関する機能構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態におけるデモザイク部300の機能構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における撮像素子210に備えられる画素の配置の一例を示す模式図である。 本発明の第1の実施の形態における画像生成画素の一例と、位相差検出画素の一例とを模式的に示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態における位相差検出画素W値算出部310による位相差検出画素W値の算出の一例を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるR、B画素W算出部330によるR画素およびB画素のW値の算出の一例を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるR、B画素G算出部341によるR画素およびB画素のW値の算出の一例を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態の撮像装置100におけるデモザイク部300によるW値を用いるデモザイク処理の一例と、従来の撮像装置におけるデモザイク処理の一例とを示す模式図である。 本発明の第1の実施の形態の撮像装置100におけるデモザイク部300による距離情報を用いるデモザイク処理の一例と、従来の撮像装置におけるデモザイク処理の一例とを示す模式図である。 本発明の第1の実施の形態における撮像装置100による撮像処理手順例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の撮像処理動作におけるデモザイク処理(ステップS930)の処理手順例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の位相差検出画素W値算出部310による位相差検出画素W値算出処理(ステップS940)の処理手順例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態のR、B画素W値算出部330による画像生成画素W値算出処理(ステップS950)の処理手順例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態のR、B画素G値算出部341および位相差検出画素G値算出部342によるG値算出処理(ステップS960)の処理手順例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態のR値算出部360によるR値算出処理(ステップS970)の処理手順例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態のB値算出部370によるB値算出処理(ステップS980)の処理手順例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態におけるデモザイク部800の機能構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態におけるG画素W値算出部820によるG画素のW値の算出の一例を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態のG画素W値算出部820およびR、B画素W値算出部330による画像生成画素W値算出処理(ステップS991)の処理手順例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態のR、B画素G値算出部341および位相差検出画素G値算出部842によるG値算出処理(ステップS995)の処理手順例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の変形例として、2列に配置された画像生成画素と、2列に配置された位相差検出画素とが交互に配置される撮像素子の画素配置の一例を示す模式図である。 本発明の第1の実施の形態の変形例として、Gフィルタが備えられた位相差検出画素が配置される撮像素子の画素配置の一例を示す模式図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(撮像制御:位相差検出画素の輝度値を用いたデモザイク処理の一例)
2.第2の実施の形態(撮像制御:G値とW値との間の相関からG画素のW値を算出する例)
3.変形例
<1.第1の実施の形態>
[撮像システムの内部構成例]
図1は、本発明の第1の実施の形態における撮像システム10の内部構成の一例を示す模式図である。この撮像システム10は、撮像装置100および交換レンズ170を備える。
なお、この本発明の第1の実施の形態では、撮像システム10は、レンズが交換可能であって、画像を撮像することができる一眼レフカメラを想定する。なお、図1では、説明の便宜上、画像を撮像する際にはあまり使用しない内部構成(例えば、フラッシュに関する構成)については省略する。
また、図1では、説明の便宜上、レンズの駆動に関してはフォーカスレンズの駆動に関する構成のみを示し、ズームレンズの駆動に関する構成については省略する。
撮像装置100は、被写体を撮像して画像データ(デジタルデータ)を生成し、この生成した画像データを画像コンテンツ(静止画コンテンツまたは動画コンテンツ)として記録するものである。なお、以下では、画像コンテンツ(画像ファイル)として静止画コンテンツ(静止画ファイル)を記録する例を主に示す。この撮像装置100は、シャッターユニット112と、撮像素子113と、AFE(Analog Front End)114と、補正回路115と、位相差演算回路150と、WB(White Balance)回路116と、γ補正回路117とを備える。また、撮像装置100は、デモザイク部140と、画像メモリ119と、電池121と、電源回路122、通信用I/F(InterFace)123と、カードI/F124と、メモリカード125とを備える。さらに、撮像装置100は、VRAM(Video Random Access Memory)126と、LCD(Liquid Crystal Display)127と、操作部128と、シャッタ駆動制御部131と、シャッタ駆動モータ(M1)132とを備える。また、撮像装置100は、絞り駆動制御部133と、フォーカス駆動制御部134と、メイン制御部136と、接続端子161乃至163とを備える。
シャッターユニット112は、上下方向に移動する幕体により、撮像素子113に入射する被写体からの入射光の光路の開口および遮断を行うものであり、シャッタ駆動モータ(M1)132により駆動される。また、シャッターユニット112は、光路が開口している場合には、被写体からの入射光を撮像素子113に供給する。
撮像素子113は、被写体からの入射光を電気信号に光電変換するものであり、被写体からの入射光を受光して、アナログの電気信号を生成する。また、撮像素子113は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサおよびCCD(Charge Coupled Device)センサにより実現される。撮像素子113には、受光した被写体光に基づいて撮像画像を生成するための信号を生成する画素(画像生成画素)と、位相差検出を行うための信号を生成する画素(位相差検出画素)とが配置される。
また、撮像素子113には、画像生成画素として、赤色(R)の光を透過するカラーフィルタにより赤色の光を受光する画素(R画素)と、緑色(G)の光を透過するカラーフィルタにより緑色の光を受光する画素(G画素)とが配置される。また、撮像素子113には、R画素およびG画素の他に、画像生成画素として、青色(B)の光を透過するカラーフィルタにより青色の光を受光する画素(B画素)が配置される。なお、撮像素子113については、図4を参照して説明する。撮像素子113は、その光電変換により生成した電気信号(アナログの画像信号)を、AFE114に供給する。
AFE114は、撮像素子113から供給されるアナログの画像信号に所定の信号処理を施すものであり、例えば、アナログの画像信号にノイズの除去および信号の増幅などの信号処理を行う。そして、AFE114は、信号処理を施した画像信号をデジタル信号に変換して、デジタルの画像信号を生成する。また、AFE114は、メイン制御部136から供給される基準クロックに基づいて、撮像素子113の撮像動作に関するタイミングパルスを生成し、その生成したタイミングパルスを撮像素子113に供給する。このAFE114は、生成したデジタルの画像信号(画素値)を補正回路115に供給する。
補正回路115は、AFE114から供給された画像信号に所定の信号処理を施して画像信号を補正するものである。この補正回路115は、例えば、黒レベル補正、欠陥補正、シェーディング補正、混色補正等を行う。ここで、黒レベル補正とは、常に遮光されている領域の画素において生成される画素値を各画素値から減算することにより、受光量が「0」なら画素値の値は「0」となるよう黒レベルを合わせる補正をする処理である。また、欠陥補正とは、撮像素子113において正常に機能しない画素(欠陥画素)の画素値を、欠陥画素の周囲の画素における画素値から推定して補正する処理である。また、シェーディング補正とは、画素の位置が撮像素子113の中心から周辺部にずれるに従って生じる輝度の低下(シェーディング)を、画像全体の画素値に対して像高に応じたゲインをそれぞれかけることにより補正する処理である。また、混色補正とは、隣接する画素から漏れ込んだ光による画素値の増加(混色)を、この混色による増加量を推定して減算することにより補正する処理である。補正回路115は、これらの補正処理を施した画像信号のうち位相差検出画素により生成された画像信号を、位相差演算回路150に供給する。また、補正回路115は、これらの補正処理を施した画像信号(位相差検出画素および画像生成画素により生成された画像信号)を、WB回路116に供給する。
WB回路116は、白色である予め定められた基準の色に基づいて撮像画像における色バランスを補正する処理(いわゆる、ホワイトバランス補正)を行うものである。このWB回路116は、ホワイトバランス補正を行った画像信号を、γ補正回路117に供給する。
γ補正回路117は、ホワイトバランス補正された画像データの階調特性を補正するものである。具体的には、γ補正回路117は、各画素が生成した画素値の値を予め設定されたガンマ補正用テーブルを用いて非線形変換(いわゆる、γ補正)する。γ補正回路117は、γ補正を行った画像信号を、デモザイク部140に供給する。
位相差演算回路150は、補正回路115から供給される位相差検出画素により生成された画像信号に基づいて、位相差検出方式でフォーカスのズレを検出するものである。この位相差演算回路150は、オートフォーカス(AF)するために、合焦対象物に対するフォーカスのズレを検出するための演算を行い、検出したフォーカスに関する情報をメイン制御部136に供給する。また、位相差演算回路150は、一対の位相差検出画素ごとに、その一対の位相差検出画素におけるフォーカスのズレを検出し、検出したフォーカスに関する情報をデモザイク部140に供給する。
デモザイク部140は、各画素位置にR、G、Bの全てのチャネルが揃うようにデモザイク処理(補間処理)を行うものである。このデモザイク部140は、位相差検出画素により生成された画像信号と、画像生成画素(R画素、G画素、B画素)より生成された画像信号と、フォーカスに関する情報とに基づいて、デモザイク処理を行う。デモザイク部140は、デモザイク処理を行った画像信号を画像メモリ119に供給する。
画像メモリ119は、デモザイク部140から供給される画像信号を一時的に保持するものである。また、この画像メモリ119は、メイン制御部136からの制御信号に従って、画像信号に所定の処理を行うための作業領域として用いられる。なお、この画像メモリ119は、メモリカード125から読み出した画像信号を一時的に保持する。
電池121は、撮像システム10が動作するための電力を供給するものであり、例えば、ニッケル水素充電池等の二次電池により構成される。また、電池121は、電力を電源回路122に供給する。
電源回路122は、電池121から供給された電力を撮像システム10における各部が動作するための電圧に変換するものである。例えば、この電源回路122は、メイン制御部136が5Vの電圧で動作する場合には、5Vの電圧を生成して、その生成した電圧をメイン制御部136に供給する。また、電源回路122は、生成した電圧を撮像システム10における各部に供給する。なお、図1では、電源回路122から各部への電源供給線の一部を省略して示す。
通信用I/F123は、外部機器とメイン制御部136との間のデータ転送を可能とするためのインターフェイスである。
カードI/F124は、メモリカード125とメイン制御部136との間のデータ転送を可能とするためのインターフェイスである。
メモリカード125は、画像信号を保持するための記憶媒体であり、カードI/F124を介して供給されたデータを保持する。
VRAM126は、LCD127に表示する画像を一時的に保持するバッファメモリであり、その保持した画像をLCD127に供給する。
LCD127は、メイン制御部136の制御に基づいて、画像を表示するものであり、例えば、このLCD127は、カラー液晶パネルにより構成される。このLCD127は、撮像された画像、記録済みの画像およびモードの設定画面などを表示する。
操作部128は、ユーザの操作を受け付けるものであり、例えば、シャッターボタン(図示せず)が押下された場合には、その押下を知らせる信号をメイン制御部136に供給する。また、操作部128は、ユーザの操作に関する信号をメイン制御部136に供給する。
シャッタ駆動制御部131は、メイン制御部136から供給されるシャッタの制御信号に基づいて、シャッタ駆動モータ(M1)132を駆動するための駆動信号を生成するものであり、その生成した駆動信号をシャッタ駆動モータ(M1)132に供給する。
シャッタ駆動モータ(M1)132は、シャッタ駆動制御部131から供給される駆動信号に基づいて、シャッターユニット112を駆動するモータである。
絞り駆動制御部133は、メイン制御部136から供給される絞りに関する情報に基づいて、絞りの駆動を制御する信号(絞り駆動制御信号)を生成するものであり、その生成した絞り駆動信号を、接続端子161を介して交換レンズ170に供給する。
メイン制御部136は、撮像装置100の各部の動作を制御するものであり、例えば、制御プログラムを記憶するROMを備えるマクロコンピュータにより構成される。
フォーカス駆動制御部134は、メイン制御部136から供給されるフォーカスに関する情報に基づいて、レンズの駆動量を示す駆動量信号を生成するものである。このフォーカス駆動制御部134は、その生成した駆動量信号を、接続端子163を介して交換レンズ170に供給する。
交換レンズ170は、複数のレンズを備えており、撮像装置100が撮像する像の光を集光し、その集光した光を撮像面に結像させるものである。この交換レンズ170は、絞り駆動機構181と、絞り駆動モータ(M3)182と、レンズ位置検出部183と、レンズ駆動機構184と、レンズ駆動モータ(M4)185と、鏡胴190とを備える。また、鏡胴190は、絞り191およびレンズ群194を備える。なお、レンズ群194には、説明の便宜上、ズームレンズ192およびフォーカスレンズ193のみが示されている。
絞り駆動機構181は、接続端子161を介して供給される絞り駆動制御信号に基づいて、絞り駆動モータ(M3)182を駆動するための駆動信号を生成するものである。この絞り駆動機構181は、その生成した駆動信号を、絞り駆動モータ(M3)182に供給する。
絞り駆動モータ(M3)182は、絞り駆動機構181から供給される駆動信号に基づいて、絞り191を駆動するモータである。この絞り駆動モータ(M3)182は、絞り191を駆動することにより、絞り191の絞り径を変更する。
レンズ位置検出部183は、レンズ群194のズームレンズ192およびフォーカスレンズ193の位置を検出するものである。このレンズ位置検出部183は、その検出した位置に関する情報(レンズ位置情報)を、接続端子162を介して撮像装置100に供給する。
レンズ駆動機構184は、接続端子163を介して供給される駆動量信号とに基づいて、レンズ駆動モータ(M4)185を駆動するための駆動信号を生成するものである。このレンズ駆動機構184は、その生成した駆動信号を、レンズ駆動モータ(M4)185に供給する。
レンズ駆動モータ(M4)185は、レンズ駆動機構184から供給される駆動信号に基づいて、フォーカスレンズ193を駆動するモータである。このレンズ駆動モータ(M4)185は、フォーカスレンズ193を駆動することにより、フォーカスを調整する。
鏡胴190は、交換レンズ170においてレンズ群194を構成するレンズが備え付けられている部位である。
絞り191は、撮像装置100に入射する被写体からの入射光の光量を調整するための遮蔽物である。
ズームレンズ192は、鏡胴190の中を光軸方向に移動することにより焦点距離を変動させて、撮像画像に含まれる被写体の倍率を調整するものである。
フォーカスレンズ193は、鏡胴190の中を光軸方向に移動することによりフォーカスを調整するものである。
[撮像システムの機能構成例]
図2は、本発明の第1の実施の形態における撮像システム10の撮像装置100に関する機能構成の一例を示すブロック図である。
同図では、撮像素子が画像信号を生成してから現像された画像が生成されるまでに係る各構成について説明する。
撮像装置100は、撮像素子210と、アナログ信号処理部220と、A/D変換部230と、黒レベル処理部240と、画像補正部250と、距離情報算出部260とを備える。また、撮像装置100は、WB処理部270と、γ補正部275と、デモザイク部300と、画像処理部280と、表示部281と、記録部282とを備える。
撮像素子210は、被写体からの入射光を電気信号に光電変換して画像信号を生成するものである。この撮像素子210は、撮像素子210において配置される画像生成画素および位相差検出画素により生成されたアナログの画像信号をアナログ信号処理部220に供給する。なお、撮像素子210は、図1において示した撮像素子113に対応する。
アナログ信号処理部220は、撮像素子210から供給されるアナログの画像信号(アナログ画像信号)に所定のアナログ信号処理を施すものである。このアナログ信号処理部220は、例えば、相関2重サンプリング回路(CDS:Correlated Double Sampling)、オートゲインコントロール回路(AGC:Automatic Gain Control)、および、クランプ回路等により実現される。すなわち、アナログ信号処理部220は、アナログ画像信号におけるノイズの除去や、信号の増幅等を行う。このアナログ信号処理部220は、信号処理を施したアナログ画像信号を、A/D変換部230に供給する。なお、アナログ信号処理部220は、図1において示したAFE114に対応する。
A/D変換部230は、アナログ信号処理部220から供給されるアナログ画像信号をデジタルの画像信号(画素値)に変換するものである。すなわち、A/D変換部230は、各画素の連続した量の信号を数値で示す信号に変化する。このA/D変換部230は、変換したデジタルの画像信号を黒レベル処理部240に供給する。なお、A/D変換部230は、図1において示したAFE114に対応する。
黒レベル処理部240は、A/D変換部230から供給される画素値に黒レベル補正を施すものである。この黒レベル処理部240は、黒レベル補正を施した画像信号を、画像補正部250に供給する。なお、黒レベル処理部240は、図1において示した補正回路115に対応する。
画像補正部250は、黒レベル処理部240から供給される画像信号に、欠陥補正、シェーディング補正、および混色補正等の補正を施すものである。この画像補正部250は、補正を施した画像信号のうち位相差検出画素により生成された画像信号を、距離情報算出部260に供給する。また、画像補正部250は、補正を施した画像信号(両方の画素の信号(画像生成画素および位相差検出画素)の画像信号)を、WB処理部270に供給する。なお、画像補正部250は、図1において示した補正回路115に対応する。
距離情報算出部260は、画像補正部250から供給される位相差検出画素の画像信号に基づいて、位相差検出画素の配置箇所におけるフォーカスのズレに関する情報である距離情報を算出するものである。この距離情報算出部260は、一対の位相差検出画素ごとに、その一対の位相差検出画素の配置箇所におけるフォーカスのズレ(デフォーカス量)を検出する。そして、距離情報算出部260は、この検出したフォーカスのズレに関する情報(例えば、一対の像のズレ量を画素数で示した値)を、距離情報として、信号線261を介してデモザイク部300に供給する。また、距離情報算出部260は、合焦対象物に対するフォーカスのズレを検出し、この検出したフォーカスのズレを信号線262を介してメイン制御部136に供給する。なお、距離情報算出部260は、図1において示した位相差演算回路150に対応する。また、距離情報算出部260は、特許請求の範囲に記載の距離情報生成部に対応する。
WB処理部270は、画像補正部250から供給される画像信号に対してホワイトバランス補正を行うものである。このWB処理部270は、例えば、画像生成画素(R画素、G画素、B画素)の画像信号から本来白色であると推定される部分を特定して補正ゲインを算出し、位相差検出画素、R画素、G画素、B画素の画像信号におけるレベルバランスを調整(補正)する。WB処理部270は、補正後の画像信号を、γ補正部275に供給する。なお、WB処理部270は、図1において示したWB回路116に対応する。
γ補正部275は、WB処理部270から供給される画像信号に対してγ補正を行うものである。このγ補正部275は、位相差検出画素、R画素、G画素、B画素の画像信号に対してγ補正を行い、ガンマ補正後の画像信号(画像データ)を、信号線290を介してデモザイク部300に供給する。なお、γ補正部275は、図1において示したγ補正回路117に対応する。
デモザイク部300は、γ補正部275から供給される画像信号(画像データ)と、距離情報算出部260から供給される距離情報とに基づいて、各画素位置にR、G、Bの全てのチャネルが揃うようにデモザイク処理(補間処理)を行うものである。すなわち、このデモザイク部300によるデモザイク処理により、それぞれの画素の位置における全ての色(R、G、B)が揃い、画像が現像される。このデモザイク部300は、デモザイク処理が施された画像データ(RGB画像)を、信号線301を介して画像処理部280に供給する。なお、デモザイク部300は、図3を参照して詳細に説明する。
画像処理部280は、デモザイク部300から供給されるRGB画像に基づいて、ユーザに視聴させる表示画像データおよび記録媒体に記録させる記録画像データを生成するものである。この画像処理部280は、表示部281における解像度に応じてRGB画像を縮小して表示画像データを生成し、その生成した表示画像データを表示部281に供給する。また、画像処理部280は、記録部282に記録される記録方式に従ってRGB画像を圧縮して記録画像データを生成し、その生成した記録画像データを記録部282に供給する。なお、画像処理部280は、図1においして示したメイン制御部136に対応する。
表示部281は、画像処理部280から供給される表示画像データに基づいて、画像を表示するものである。この表示部281は、例えば、カラー液晶パネルにより実現される。なお、表示部281は、図1において示したLCD127に対応する。
記録部282は、画像処理部280から供給される記録画像データを画像コンテンツ(画像ファイル)として記録するものである。例えば、この記録部282として、DVD(Digital Versatile Disk)等のディスクやメモリカード等の半導体メモリ等のリムーバブルな記録媒体(1または複数の記録媒体)を用いることができる。また、これらの記録媒体は、撮像装置100に内蔵するようにしてもよく、撮像装置100から着脱可能とするようにしてもよい。なお、記録部282は、図1においして示したメモリカード125に対応する。
[デモザイク部の機能構成例]
図3は、本発明の第1の実施の形態におけるデモザイク部300の機能構成の一例を示すブロック図である。
デモザイク部300は、位相差検出画素W値算出部310と、R、B画素W値算出部330と、G値算出部340と、R値算出部360と、B値算出部370と、画像合成部380とを備える。
位相差検出画素W値算出部310は、画像データにおける位相差検出画素それぞれの画像信号(判定画素値)に基づいて、それぞれの位相差検出画素におけるホワイト(W)色の画素値(W値)を算出するものである。ここで、W値とは、可視光の波長領域の光を全て透過するフィルタが備えられた画像生成画素(ホワイト(W)画素と称する)により生成される画素値を示す。このようなフィルタを備えるW画素とは、例えば、フィルタを備えていない(フィルタ層の代わりに透明層を備える)画像生成画素や、可視光領域の光は透過するがそれ以外の波長の光は吸収するフィルタ(白フィルタ)が備えられている画像生成画素などである。
すなわち、位相差検出画素W値算出部310は、W画素(可視光の波長領域の光を全て受光する画像生成画素)が位相差検出画素の位置に配置されていると仮定した場合のその仮定した位置の画素値(W値)を、位相差検出画素の画素値から推定する。これにより、それぞれの位相差検出画素の位置に位相差検出画素と同色のフィルタを備える画像生成画素が配置されていると仮定した場合の画像生成画素が生成する画素値(画像生成画素値)が生成される。位相差検出画素W値算出部310は、算出した位相差検出画素のW値(以降は、位相差検出画素W値と称する)を、R、B画素W値算出部330に供給する。なお、位相差検出画素W値算出部310による位相差検出画素W値の算出については、図6を参照して説明する。また、位相差検出画素W値算出部310は、特許請求の範囲に記載の推定部の一例である。
R、B画素W値算出部330は、位相差検出画素W値算出部310から供給される位相差検出画素W値と、距離情報算出部260から信号線261を介して供給される距離情報とに基づいて、画像生成画素のR画素およびB画素におけるW値を算出するものである。すなわち、R、B画素W値算出部330は、R画素およびB画素の位置にW画素が配置されていると仮定した場合における画素値(W値)を、位相差検出画素W値および距離情報から推定する。R、B画素W値算出部330は、例えば、算出対象の画素(基準画素)を中心とした所定の範囲内の位相差検出画素(対象画素)において距離情報により特定される距離が基準画素と近い対象画素を検出する。そして、R、B画素W値算出部330は、その検出された画素のW値(対象色に係る画素値)の平均値を、基準画素のW値とする。なお、基準画素と近い対象画素をヒストグラム(度数分布)により検出する場合には、度数が最大の階級に属する距離を基準として、この基準から所定範囲以内(所定閾値以内)の距離に対応する対象画素を検出する。R、B画素W値算出部330は、算出したR画素のW値(R画素W値)およびB画素のW値(B画素W値)を、G値算出部340におけるR、B画素G値算出部341に供給する。なお、R、B画素W値算出部330によるR画素W値およびB画素W値の算出については、図7を参照して説明する。
G値算出部340は、G画素以外の画素におけるG色に係る画素値(G値)を算出(補間)するものである。ここで、G値とは、RGBによる色空間表現におけるGの階調を示す値であり、また、緑色(G)の光を透過するカラーフィルタにより緑色の光を受光する画素(G画素)により生成される画素値である。すなわち、G値算出部340は、位相差検出画素、R画素、および、B画素の位置にG画素が配置されていると仮定した場合におけるその位置のG値を推定する。G値算出部340は、R、B画素G値算出部341と、位相差検出画素G値算出部342とを備える。
R、B画素G値算出部341は、信号線290におけるG線294を介して供給されるG画素のG値(G画素G値)と、R、B画素W値算出部330から供給されるR画素W値、B画素W値とに基づいて、R画素のG値と、B画素のG値とを算出するものである。このR、B画素G値算出部341は、W値とG値との間の相関および算出対象の画素のW値に基づいて、R画素のG値(R画素G値)と、B画素のG値(B画素G値)とを算出する。すなわち、R、B画素G値算出部341において、W値は、画像を構成する画素値(画像生成画素値)を生成するための画素値として用いられる。R、B画素G値算出部341は、算出したR画素G値およびB画素G値を、画像合成部380に供給する。なお、R、B画素G値算出部341によるR画素G値およびB画素G値の算出については、図8を参照して説明する。
位相差検出画素G値算出部342は、信号線290におけるG線294を介して供給されるG画素のG値(G画素G値)と、信号線261を介して供給される距離情報とに基づいて、位相差検出画素のG値(位相差検出画素G値)を算出するものである。この位相差検出画素G値算出部342は、算出対象の画素を中心とした所定の範囲内における頻度が高い距離位置のG画素をヒストグラムから検出し、該当するG画素のG値(G画素G値)の平均値を、算出対象の位相差検出画素のG値とする。すなわち、位相差検出画素G値算出部342は、R、B画素W値算出部330と同様に、ヒストグラムを用いる算出方法により、位相差検出画素G値を算出する。位相差検出画素G値算出部342は、算出した位相差検出画素G値を、画像合成部380に供給する。
R値算出部360は、R画素以外の画素におけるR色に係る画素値(R値)を算出(補間)するものである。ここで、R値とは、RGBによる色空間表現におけるRの階調を示す値であり、また、赤色(R)の光を透過するカラーフィルタにより赤色の光を受光する画素(R画素)により生成される画素値である。このR値算出部360は、信号線290におけるR線293を介して供給されるR画素のR値(R画素R値)と、信号線261を介して供給される距離情報とに基づいて、位相差検出画素のR値と、G画素のR値と、B画素のR値とを推定する。R値算出部360は、R、B画素W値算出部330と同様に、ヒストグラムを用いる算出方法により、各画素のR値を算出する。R値算出部360は、算出したR値(位相差検出画素R値、G画素R値、B画素R値)を、画像合成部380に供給する。
B値算出部370は、B画素以外の画素におけるB色に係る画素値(B値)を算出(補間)するものである。ここで、B値とは、RGBによる色空間表現におけるBの階調を示す値であり、また、青色(B)の光を透過するカラーフィルタにより青色の光を受光する画素(B画素)により生成される画素値である。このB値算出部370は、信号線290におけるB線292を介して供給されるB画素のB値(B画素B値)と、信号線261を介して供給される距離情報とに基づいて、位相差検出画素のB値と、R画素のB値と、G画素のB値とを推定する。B値算出部370は、R、B画素W値算出部330と同様に、ヒストグラムを用いる算出方法により、各画素のB値を算出する。B値算出部370は、算出したB値(位相差検出画素B値、R画素B値、G画素B値)を、画像合成部380に供給する。なお、R、B画素W値算出部330、R、B画素G値算出部341、位相差検出画素G値算出部342、R値算出部360、および、B値算出部370は、特許請求の範囲に記載の補間部の一例である。
画像合成部380は、RGB画像を合成するものである。この画像合成部380は、R線293からのR画素R値と、R値算出部360からのR値(位相差検出画素R値、G画素R値、B画素R値)とに基づいて、RGB画像におけるR成分に関する画像データを合成する。また、画像合成部380は、G線294からのG画素G値と、R、B画素G値算出部341および位相差検出画素G値算出部342からのG値(R画素G値、B画素G値、位相差検出画素G値)とに基づいてRGB画像におけるG成分に関する画像データを合成する。さらに、画像合成部380は、B線292からのB画素B値と、B値算出部370からのB値(位相差検出画素B値、R画素B値、G画素B値)に基づいて、RGB画像におけるB成分に関する画像データを合成する。画像合成部380は、RGBが揃った画像データを、信号線301を介して供給する。
[撮像素子における画素の配置例]
図4は、本発明の第1の実施の形態における撮像素子210に備えられる画素の配置の一例を示す模式図である。
同図では、上下方向をY軸とし、左右方向をX軸とするXY軸を想定して説明する。また、同図において、左下隅をXY軸における原点とし、下から上へ向かう方向をY軸の+側とし、左から右へ向かう方向をX軸の+側とする。なお、同図では、撮像素子210における特定方向(撮像画像の水平方向(左右方向)に対応する方向)をX軸方向とし、特定方向と直交する直交方向(撮像画像の垂直方向(上下方向)に対応する方向)をY軸方向とする。また、この撮像素子210における信号の読み出し方向は、X軸方向(行単位で読み出される)であるものとする。
同図では、説明の便宜上、撮像素子210を構成する各画素のうちの一部の画素(16行×16列の画素)の領域(領域410)を用いて説明する。なお、撮像素子210における画素の配置は、領域410において示す画素配置を1つの単位として、この単位に対応する画素配置(領域410に対応する画素配置)が、X軸方向およびY軸方向に繰り返される配置である。
同図では、1つの画素を1つの正方形で示す。画像生成画素については、備えられるカラーフィルタを表す符号(R、G、B)を内に示した正方形により示す。すなわち、画像生成画素のR画素は同図におけるR画素411として示され、画像生成画素のB画素は、同図におけるB画素414として示されている。また、G画素については、R画素(R画素411)を含む行(ライン)におけるG画素がGr画素(Gr画素412)として示され、B画素(B画素414)を含む行(ライン)におけるG画素がGb画素(Gb画素413)として示されている。
また、位相差検出画素については、白色の楕円が付加された灰色の正方形により示す。なお、位相差検出画素における白色の楕円については、入射光が遮光層に遮光されないで受光素子により受光される側(遮光層に開口部分がある側)を示す。ここで、同図において示す位相差検出画素(位相差検出画素415乃至418)について説明する。
位相差検出画素415は、位相差検出画素415のマイクロレンズに入射する被写体光のうち射出瞳の右半分を通過した被写体光を遮光するように遮光層が形成される位相差検出画素である。すなわち、この位相差検出画素415は、射出瞳の左右(X軸方向の+−側)に瞳分割された光のうちの右半分の光を遮光し、左半分の瞳分割された光を受光する。
位相差検出画素416は、位相差検出画素416のマイクロレンズに入射する被写体光のうち射出瞳の左半分を通過した被写体光を遮光するように遮光層が形成される位相差検出画素である。すなわち、この位相差検出画素416は、射出瞳の左右(X軸方向の+−側)に瞳分割された光のうちの左半分の光を遮光し、右半分の瞳分割された光を受光する。また、位相差検出画素416は、位相差検出画素415と対に用いられることで、一対の像を形成する。
位相差検出画素417は、位相差検出画素417のマイクロレンズに入射する被写体光のうち射出瞳の上半分を通過した被写体光を遮光するように遮光層が形成される位相差検出画素である。すなわち、この位相差検出画素417は、射出瞳の上下(Y軸方向の+−側)に瞳分割された光のうちの上半分の光を遮光し、下半分の瞳分割された光を受光する。
位相差検出画素418は、位相差検出画素418のマイクロレンズに入射する被写体光のうち射出瞳の下半分を通過した被写体光を遮光するように遮光層が形成される位相差検出画素である。すなわち、この位相差検出画素418は、射出瞳の上下(Y軸方向の+−側)に瞳分割された光のうちの下半分の光を遮光し、上半分の瞳分割された光を受光する。また、位相差検出画素418は、位相差検出画素417と対に用いられることで、一対の像を形成する。
ここで、撮像素子210における画素の配置について説明する。
撮像素子210では、画像生成画素が配置される行(ライン)と位相差検出画素が配置される行(ライン)とが交互に配置される。すなわち、図3に示すように、y軸方向に、画像生成画素、位相差検出画素、画像生成画素、位相差検出画素…と交互に配置される。また、撮像素子210では、位相差検出画素が配置される行を除外して画像生成画素のみで配置をみると、B画素およびG画素が配置される行と、R画素およびG画素が配置される行とが交互になり、ベイヤー配列となる。
また、撮像素子210では、位相差検出画素415および位相差検出画素416が配置されるラインと、位相差検出画素417および位相差検出画素418が配置されるラインとが、画像生成画素の行を挟んで交互になるように配置される。すなわち、位相差検出画素は、同一方向(読み出し方向(左右)または読み出し方向に直交する方向(上下))に瞳分割を行う位相差検出画素が行単位で配置される。
次に、本発明の第1の実施の形態における画像生成画素の断面構成と、位相差検出画素の断面構成とについて、図5を参照して説明する。
[画像生成画素および位相差検出画素の構成例]
図5は、本発明の第1の実施の形態における画像生成画素の一例と、位相差検出画素の一例とを模式的に示す断面図である。
同図(a)には、本発明の第1の実施の形態における画像生成画素のうちのR画素(R画素411)の断面構成が模式的に示されている。なお、本発明の第1の実施の形態における3色の画像生成画素(R画素、G画素、B画素)における違いは、カラーフィルタの違いのみであるため、同図(a)では、R画素(R画素411)の断面構成のみについて説明する。なお、同図では、左右方向をX軸方向とし、下上方向をZ軸方向とする断面構成を示す。
同図(a)では、R画素411の断面構成として、マイクロレンズ421と、Rフィルタ422と、配線423と、配線424と、受光素子425とが示されている。
マイクロレンズ421は、被写体光を受光素子425に集光するためのレンズである。
配線423および配線424は、R画素411における各回路を接続するための配線である。同図(a)において、配線423および配線424は、3本の配線が光軸に対して層状に配置されていることを示している。なお、配線423および配線424は、受光素子425に入射する光を妨げないように配置される。
受光素子425は、受けた光を電気信号に変換(光電変換)することによって、受けた光の量に応じた強さの電気信号を生成するものである。この受光素子425は、例えば、フォトダイオード(PD:Photo Diode)により構成される。
同図(b)には、本発明の第1の実施の形態における位相差検出画素のうちの位相差検出画素416の断面構成が模式的に示されている。なお、位相差検出画素416乃至418における断面構成の違いは、遮光層となる配線の配置方向の違いのみであるため、同図(b)では、位相差検出画素416の断面構成について説明する。
同図(b)では、位相差検出画素416の断面構成として、マイクロレンズ421と、受光素子425と、配線426と、配線427とが示されている。なお、マイクロレンズ421および受光素子425は、同図(a)において示したものと同様であるため、ここでの説明を省略する。
配線426および配線427は、位相差検出画素416における各回路を接続するための配線である。同図(b)において、配線426および配線427は、同図(a)の配線423および配線424と同様に、3本の配線が光軸に対して層状に配置されていることを示している。
なお、配線427には、受光素子425の中心付近まで突出する配線が一本備えられている。この突出は、受光素子425とマイクロレンズ421との間において、受光素子425の右半分を覆うように突出し、射出瞳の左半分を通過した被写体光を遮光する。一方、配線426はマイクロレンズ421から受光素子425への被写体光の光路上には配置されずにこの光路の周辺に配置される。
このように、位相差検出画素416では、受光素子425の半分が、配線427により覆われている。これにより、位相差検出画素416では、マイクロレンズ421を通過する光の半分が遮光される。
[位相差検出画素W値算出部による位相差検出画素W値の算出例]
図6は、本発明の第1の実施の形態における位相差検出画素W値算出部310による位相差検出画素W値の算出の一例を模式的に示す図である。
同図(a)には、射出瞳の左右に瞳分割された光のうちの左半分の光を遮光し右半分の瞳分割された光を受光する位相差検出画素(位相差検出画素431)のW値の算出の一例が模式的に示されている。
位相差検出画素431のW値の算出において、位相差検出画素W値算出部310は、まず、位相差検出画素431における遮光層が遮光した領域に入射する光(遮光層により遮光され、受光素子に受光されない光)に係る画素値(遮光領域画素値)を算出する。
そして、位相差検出画素W値算出部310は、位相差検出画素431の画素値と、算出した位相差検出画素431の遮光領域画素値とを合算して位相差検出画素431のW値を算出する。
位相差検出画素431の遮光領域画素値(SD431)の算出は、例えば、次の式1を用いて算出される。また、位相差検出画素431のW値(WD431)は、例えば、次の式2を用いて算出される。
D431=(ID431×2+ID432×1)/3 ・・・式1
D431=(ID431+SD431)/2 ・・・式2
ここで、ID431は、W値の算出対象である位相差検出画素431の画素値である。また、ID432は、位相差検出画素431の遮光領域に最も近接している位相差検出画素432の画素値である。
なお、同図(a)では、遮光領域画素値(SD431)は、領域433が受光した光に係る画素値に対応する。また、位相差検出画素431のW値(WD431)は、位相差検出画素431をW画素として模式的に示すW画素434に係る画素値に対応する。
式1に示すように、遮光領域画素値(SD431)は、算出対象の遮光領域を備える位相差検出画素の画素値(ID431)と、算出対象の遮光領域に近接する位相差検出画素の画素値(ID432)とに基づいて算出される。また、式1に示すように、画素値(ID431)および画素値(ID432)には、算出対象の遮光領域と各位相差検出画素の受光位置(白色の楕円の位置)との間のの距離に応じて重みを付ける重み係数(式1における数値「2」、「1」)を乗じている。このように重み係数を用いて計算をすることにより、算出精度を向上させることができる。
また、式2に示すように、位相差検出画素のW値は、算出対象の遮光領域を備える位相差検出画素の画素値(ID431)と、算出対象の遮光領域に入射する光に係る画素値(SD431)との合算により算出される。なお、W値は、可視光領域の光を全て受光する画像生成画素の画素値を想定した値なため、G値、R値、B値よりも高い値になってしまう。そこで、式2に示すように、位相差検出画素の画素値(ID431)と遮光領域画素値(SD431)とを合算した値から「2」を除算することにより、W値の階調のレンジをG値の階調のレンジに近くしている。
図6(b)には、射出瞳の左右に瞳分割された光のうちの右半分の光を遮光し左半分の瞳分割された光を受光する位相差検出画素(位相差検出画素432)のW値の算出の一例が模式的に示されている。すなわち、同図(b)では、同図(a)において算出方法を示した位相差検出画素と対に配置される位相差検出画素におけるW値の算出を示す。
位相差検出画素432の遮光領域画素値(SD432)の算出は、位相差検出画素431の遮光領域画素値(SD431)と同様にして、例えば、次の式3を用いて算出される。また、位相差検出画素432のW値(WD432)の算出も、位相差検出画素431のW値(WD431)と同様にして、例えば、次の式4を用いて算出される。
D432=(ID432×2+ID431×1)/3 ・・・式3
D432=(ID432+SD432)/2 ・・・式4
同図(b)において、遮光領域画素値(SD432)は、領域437が受光した光に係る画素値に対応する。また、位相差検出画素432のW値(WD432)は、位相差検出画素432をW画素として模式的に示すW画素438に係る画素値に対応する。
図6(c)には、射出瞳の上下に瞳分割された光のうちの上半分の光を遮光し、下半分の瞳分割された光を受光する位相差検出画素(位相差検出画素441)のW値の算出の一例が模式的に示されている。
位相差検出画素441のW値の算出は、同図(a)および(b)において示した位相差検出画素431および432のW値の算出と同様に、まず、位相差検出画素441の遮光領域画素値を算出する。そして、位相差検出画素441の画素値と、算出した遮光領域画素値とを合算して位相差検出画素441のW値を算出する。
位相差検出画素441の遮光領域画素値(SD441)の算出は、例えば、次の式5を用いて算出される。また、位相差検出画素441のW値(WD441)は、例えば、次の式6を用いて算出される。
D441=(ID441×1+ID442×1)/2 ・・・式5
D441=(ID441+SD441)/2 ・・・式6
ここで、ID441は、W値の算出対象である位相差検出画素441の画素値である。また、ID442は、位相差検出画素441の遮光領域に最も近接している位相差検出画素(左右の2つ)のうち位相差検出画素441と対として用いられる位相差検出画素442の画素値である。
同図(c)において、遮光領域画素値(SD441)は、領域443が受光した光に係る画素値に対応する。また、位相差検出画素441のW値(WD441)は、位相差検出画素441をW画素として模式的に示すW画素444に係る画素値に対応する。
式5に示すように、遮光領域の画素値(SD432)は、同図(a)の式1と同様に、算出対象の遮光領域を備える位相差検出画素の画素値と、算出対象の遮光領域に近接する位相差検出画素(一対となる位相差検出画素)の画素値とに基づいて算出される。なお式5においては、位相差検出画素441および442における受光位置は、算出対象の遮光領域に対して同じ距離にあるため、等しい値の重み係数(「1」)が用いられている。
また、式6は、同図(a)において示した式2と同様であるため、ここでの説明を省略する。
図6(d)には、射出瞳の上下に瞳分割された光のうちの下半分の光を遮光し、上半分の瞳分割された光を受光する位相差検出画素(位相差検出画素442)のW値の算出の一例が模式的に示されている。すなわち、同図(d)では、同図(c)において算出方法を示した位相差検出画素と対に配置される位相差検出画素におけるW値の算出を示す。
位相差検出画素442の遮光領域画素値(SD442)およびW値(WD442)の算出方法は、同図(c)において示した位相差検出画素441の算出方法と同様である。位相差検出画素442の遮光領域画素値(SD442)は、例えば、次の式7を用いて算出される。また、位相差検出画素442のW値(WD442)は、例えば、次の式8を用いて算出される。
D442=(ID442×1+ID441×1)/2 ・・・式7
D442=(ID442+SD442)/2 ・・・式8
同図(d)において、遮光領域画素値(SD442)は、領域447が受光した光に係る画素値に対応する。また、位相差検出画素442のW値(WD442)は、位相差検出画素442をW画素として模式的に示すW画素448に係る画素値に対応する。
このように、位相差検出画素のW値は、遮光層により遮光された光に係る画素値を算出し、その算出した画素値と、算出対象の位相差検出画素の画素値(判定画素値)とを合算することにより算出される。
図6(e)には、射出瞳を左右に瞳分割する位相差検出画素が配置される行(行451)において、この行に配置される位相差検出画素の画素値に基づいて各位相差検出画素のW値が算出されることが模式的に示されている。
また、図6(f)には、射出瞳を左右に瞳分割する位相差検出画素が配置される行(行461)において、この行に配置される位相差検出画素の画素値に基づいて各位相差検出画素のW値が算出されることが模式的に示されている。
同図(e)および同図(f)に示すように、位相差検出画素は行単位で配置されるため、位相差検出画素W値算出部310は、位相差検出画素のW値を行単位で算出する。
[R、B画素W算出部によるR画素およびB画素のW値の算出例]
図7は、本発明の第1の実施の形態におけるR、B画素W算出部330によるR画素およびB画素のW値の算出の一例を模式的に示す図である。
なお、R画素のW値の算出方法と、B画素のW値の算出方法とは同様であるため、ここでは、R画素の例について説明する。
同図(a)には、W値の算出対象のR画素を中心とした9×9画素が示されている。なお、同図(a)において、位相差検出画素については、位相差検出画素W値算出部310によりW値が算出されているため、Wの符号を付した正方形(以降は、W画素と称する)により示す。また、同図(a)では、W値の算出対象のR画素が、灰色のR画素(R画素471)として示されている。さらに、同図(a)では、W画素が太線で囲まれている。
同図(b)には、R、B画素W算出部330がR画素のW値を算出する際に、W値の算出対象のR画素を中心とした9×9画素内の位相差検出画素の距離情報により特定される距離に基づいて作成されるヒストグラムが示されている。なお、同図(b)では、距離情報が示す値を15階級に分類して集計した一例を示す。
すなわち、同図(b)では、横軸を15階級に分類した距離を示す軸とし、縦軸を度数(頻度)を示す軸として、W値の算出対象のR画素を中心とした9×9画素内の位相差検出画素の距離情報が15階級に分類されたヒストグラムが示されている。また、同図(b)では、最も度数が高い階級(階級473)と、この階級の距離を基準とした所定の閾値(閾値472)とが示されている。
同図(c)には、R、B画素W算出部330により算出されたR画素471のW値が模式的に示されている。この同図(c)では、R、B画素W算出部330により算出されたR画素471のW値が点を付した領域(W値476)に示されている。また、撮像素子210により生成されたR画素471のR値(R値475)が示されている。
ここで、R、B画素W算出部330によるR画素のW値の算出の流れについて説明する。まず、R、B画素W算出部330は、R画素471のW値を算出するために、位相差検出画素の選択を行う。この選択は、W値の算出対象のR画素を中心とした所定範囲内(同図では、9×9画素の例を示す)に配置されている位相差検出画素の距離情報に基づいて作成されたヒストグラムを用いて行われる。なお、同図(a)において、9×9画素内に配置されている位相差検出画素が太線が付されたW画素として示されている。また、同図(b)において、位相差検出画素の距離情報に作成されるヒストグラムが示されている。
そして、R、B画素W算出部330は、最も頻度が高い階級(階級473)と、この階級の距離を基準とした所定の閾値(閾値472)以内の距離に属する階級とを決定する。同図(b)では、最も度数が高い階級(階級473)と、この階級の距離を基準とした所定の閾値(閾値472)以内の距離の階級とが、灰色の階級として示されている。
続いて、R、B画素W算出部330は、決定された階級(同図(b)の灰色の階級)に属する位相差検出画素のW値の平均値を算出し、この平均値をR画素471のW値とする。同図(c)では、算出されたR画素471のW値が、W値476として示されている。
このように、R、B画素W算出部330では、算出対象のR画素を中心とした所定範囲内に配置されている位相差検出画素の距離情報に基づいて、距離(撮像装置に対する撮像された物の距離)が算出対象のR画素と近い位相差検出画素が検出される。そして、その検出された位相差検出画素のW値の平均値が、算出対象のR画素のW値とされる。すなわち、距離情報を用いて撮像された物を識別することにより、R、B画素W算出部330は、算出対象のR画素のW値の補間の精度を向上させている。
なお、閾値472は、位相差検出画素に関する距離情報の値の最大値と、最小値との間の差により決定される。例えば、この差が大きい場合には閾値は大きくなり、一方、この差が小さい場合には閾値は小さくなる。また、ヒストグラムを作成する際の階級の数および階級の距離間隔も同じようにして決定される。なお、閾値、階級の数、階級の距離間隔は、W値の算出対象の画素を中心とした所定範囲内の画素に関する距離情報から決定する場合も考えられる。
また、ヒストグラムは、算出対象のR画素と距離情報により特定される距離が近い位相差検出画素を検出する手法の一例であり、これに限定されるものではない。例えば、算出対象のR画素の距離情報を、このR画素に近接する位相差検出画素の距離情報から算出し、この算出した距離情報に近い距離情報を備える位相差検出画素を、検出する場合も考えられる。
[R、B画素G算出部によるR画素およびB画素のG値の算出例]
図8は、本発明の第1の実施の形態におけるR、B画素G算出部341によるR画素およびB画素のW値の算出の一例を模式的に示す図である。
なお、R画素のG値の算出方法と、B画素のG値の算出方法とは同様であるため、ここでは、B画素の例について説明する。
同図(a)には、B画素およびG画素が配置される行における9つの画素が模式的に示されている。同図(a)では、G値の算出対象のB画素(B画素650)を中心として、行方向に近接する9つの画素を示す。この9つの画素(B画素610、630、650、670、690および位相差検出画素620、640、660、680)は、B画素650のW値を算出する際に用いられる画素値を保持する画素である。
同図(b)には、R、B画素G算出部341によるB画素650のG値の算出の一例が、同図(a)において示した9つの画素の画素値とともに示されている。
同図(b)の1行に配置されている9つの画素の内部に示すように、R、B画素G算出部341がG値を算出する際において、B画素の画素値は、撮像素子210により生成されたB値と、R、B画素W値算出部330により算出されたW値とにより構成される。また、G(Gb)画素の画素値は、撮像素子210により生成されたG値と、R、B画素W値算出部330により算出されたW値とにより構成される。
同図(b)では、各B画素(610、630、650、670、690)のB値が、B値613、633、653、673、693により示され、各B画素のW値が、W値614、634、654、674、694により示されている。
また、同図(b)では、各Gb画素(620、640、660、680)のG値が、G値621、641、661、681により示され、各Gb画素のW値が、W値624、644、664、684により示されている。
ここで、R、B画素G算出部341によるB画素650のG値の算出について説明する。B画素650のG値の算出において、R、B画素G算出部341は、G値とW値との間の高い相関と、B画素650のW値とに基づいてG値を算出する。
B画素650のG値(GB650)は、例えば、次の式9乃至11を用いて算出される。
B650=(G/W)×WB650 ・・・式9
=a×GG620+b×GG640+c×GG660+d×GG680 ・・・式10
=e×WB610+f×WB650+g×WB690 ・・・式11
ここで、GG620は、G画素620のG値である。また、GG640はG画素640のG値であり、GG660はG画素660のG値であり、GG680はG画素680のG値である。また、WB610はB画素610のW値であり、WB650はB画素650のW値であり、WB690はB画素690のW値である。
また、a乃至gは、重み係数である。この重み係数a乃至gは、例えば、次の式12乃至14の関係を満たすように設定される。
a+b+c+d=e+f+g ・・・式12
a=d<b=c ・・・式13
e=<f ・・・式14
重み係数a乃至gは、例えば、G値の算出対象の画素の位置と、各画素値を保持する画素の位置との間の関係に応じて設定される。すなわち、Gは、B画素650の位置を基準として、低域通過フィルタをかけて算出されたG値の低周波成分である。また、Wは、B画素650の位置を基準として、低域通過フィルタをかけて算出されたW値の低周波成分である。
ここでは、重み係数aおよびdの値が「1」であり、重み係数bおよびcの値が「3」であり、重み係数eおよびの値が「1」であり、重み係数fの値が「6」であることを想定する。なお、この場合において、式10および式11は、次の式15および式16となる。
=1×GG620+3×GG640+3×GG660+1×GG680 ・・・式15
=1×WB610+6×WB650+1×WB690 ・・・式16
上記の式9の辺におけるG/Wは、B画素650の位置を基準としたG値の低周波成分と、B画素650の位置を基準としたW値の低周波成分との間の相関を示す。すなわち、上記の式9に示すように、B画素650のG値は、この低周波成分の相関関係と、B画素650のW値に基づいて算出される。
なお、同図(b)において、B画素650のG値(GB650)は、矢印の下に示してあるB画素650に示すG値651(点を付した領域)に対応する。また、G値(GB650)の算出の際に用いられる各画素値は、1行に配置されている9つの画素における太線が付与された画素値(W値614、654、694およびG値621、641、661、681)に対応する。
なお、GおよびWの算出は、一例であり、他にも様々な重み係数の設定の仕方(低域通過フィルタのかけかた)が考えられる。
また、R画素およびB画素のW値の算出の方法は、これに限定されるものではなく、例えば、図7において示したように、ヒストグラムを用いて算出する方法なども考えられる。
ここで、位相差検出画素G値算出部342、R値算出部360、および、B値算出部370における各補間について簡単に説明する。
位相差検出画素G値算出部342、R値算出部360、および、B値算出部370においては、図7において示したR、B画素W算出部330によるR画素およびB画素のW値の算出と同様にして各補間が行われる。
すなわち、画像生成画素の距離情報を、画像生成画素に近接する位相差検出画素の距離情報から算出する。そして、この算出した距離情報に基づいてヒストグラムが作成され、このヒストグラムから画素値を参照する画素が決定され、参照する画素の補間の対象色の画素値の平均値が算出されることにより補間が行われる。
[W値を用いるデモザイク処理例]
図9は、本発明の第1の実施の形態の撮像装置100におけるデモザイク部300によるW値を用いるデモザイク処理の一例と、従来の撮像装置におけるデモザイク処理の一例とを示す模式図である。なお、同図では、説明の便宜上、6行×6列の画素の領域を示して説明する。
同図(a)には、従来の撮像装置におけるデモザイク処理の一例が示されている。なお、同図(a)では、説明の便宜上、撮像素子における画素の配置は、本発明の実施の形態と同様の配置であることを想定する。同図(a)では、撮像素子における画素配置を示す領域(領域717)と、デモザイク処理に用いられる画素値を示す領域(領域718)と、デモザイク処理の結果を示す領域(領域719)とが示されている。
本発明の実施の形態と同様の画素配置の撮像素子(同図(a)の領域717)を備える従来の撮像装置においては、画像生成画素が生成する画素値のみを用いてデモザイク処理が行われる。位相差検出画素が生成する画素値については、位相差の検出にのみ用いられる。
すなわち、領域718に示すように、デモザイク処理においては、画像生成画素が生成した画素値(領域718における太線で囲んだ18個の画素の画素値)に基づいて、画像生成画素および位相差検出画素の位置の色情報が補間(デモザイク処理)される。領域719に示すように、画像生成画素が生成する画素値のみを用いてデモザイク処理をしても、全ての画素の色情報(R値、G値、B値)は補間される。
しかしながら、領域718に示すように画像生成画素が生成する画素値のみを用いているため、補間に用いられる情報(画素値)の数が、位相差検出画素の分だけ少ない。このため、位相差検出画素の数と画像生成画素の数が等しくなる本発明の実施の形態の撮像素子(撮像素子210)の画像データをデモザイク処理する場合には、補間に用いられる情報の数が少なくなり、デモザイク処理の精度の劣化が起こる。
同図(b)には、本発明の第1の実施の撮像装置100におけるデモザイク処理の一例が示されている。同図(b)では、撮像素子210における画素配置を示す領域(領域711)と、デモザイク処理に用いられる画素値を示す領域(領域712)と、デモザイク処理の結果を示す領域(領域713)とが示されている。なお、領域712において、位相差検出画素の画素値は、位相差検出画素W値算出部310により算出されたW値として示す。
本発明の第1の実施の撮像装置100においては、位相差検出画素の画素値から位相差検出画素のW値を算出し、この算出した位相差検出画素のW値と、画像生成画素が生成する画素値とを用いてデモザイク処理が行われる。すなわち、領域712に示すように、デモザイク処理において、領域712における太線で囲んだ36個の画素の画素値に基づいて、画像生成画素および位相差検出画素の位置の色情報が補間される。領域713には、全ての画素の色情報(R値、G値、B値)が補間されることが示されている。
このように、本発明の第1の実施の形態の撮像装置100では、位相差検出画素の画素値から位相差検出画素のW値を算出し、このW値をデモザイク処理に用いる。このため、補間に用いられる情報の数が多くなり、デモザイク処理の精度を向上させることができる。
[距離情報を用いるデモザイク処理例]
図10は、本発明の第1の実施の形態の撮像装置100におけるデモザイク部300による距離情報を用いるデモザイク処理の一例と、従来の撮像装置におけるデモザイク処理の一例とを示す模式図である。なお、従来の撮像装置については、図9(a)において示したものとどうようのものを想定して説明する。
同図(a)には、従来の撮像装置によるデモザイク処理の後の撮像画像(撮像画像729)が示されている。この撮像画像729には、撮像装置からの距離が異なる2つのビルが、一部が重なるように撮像されていることが示されている。なお、この2つのビルは、外壁の色が類似しているビルを想定する。また、撮像画像729では、2つのビル間におけるエッジが潰れてしまっていることが、2つのビル間におけるエッジを点線(点線728)により示すことで表現されている。
従来の撮像装置におけるデモザイク処理では、所定の範囲内に配置されている画素の画素値に基づいて色情報が補間される。すなわち、画素値を参照する画素が、補間対象の画素が撮像した物体と異なる物体を撮像した画素であるか否かは判断されない。このため、撮像装置からの距離が異なる同じ色の物体が隣接している箇所付近の画素(撮像画像729の2つのビル間におけるエッジ付近の画素)においては、隣接している物体を同一の物体と判別するような相関の判定ミスが発生する。
これにより、従来の撮像装置におけるデモザイク処理では、補間の精度が悪くなる問題が発生する。
同図(b)には、本発明の第1の実施の撮像装置100によるデモザイク処理の後の撮像画像(撮像画像721)が示されている。なお、同図(b)における被写体は、同図(a)における被写体と同一のもの(2つのビル)であることとして説明する。撮像画像721では、2つのビル間におけるエッジがシャープになっていることが、2つのビル間におけるエッジを実線(線722)により示すことで表現されている。
本発明の第1の実施におけるデモザイク処理では、距離情報を用いて画素値を参照する画素を選択する。すなわち、画素値を参照する画素が、補間対象の画素が撮像した物体と同じ物体を撮像した画素であるか否かが判断される。そして、同じ物体を撮像した画素の画素値を参照して、補間対象の画素の画素値が補間される。
すなわち、撮像装置からの距離が異なる同じ色の物体が隣接している箇所付近の画素(撮像画像721の2つのビル間におけるエッジ付近の画素)においては、距離情報を用いて画素が撮像した物体が識別される。そして、補間対象の画素と同じ物体を撮像した画素の画素値を参照して画素値の補間が行われる。これにより、同じ色の物体が隣接している箇所のエッジ(線722)がシャープになる(補間の精度が向上する)。
このように、本発明の第1の実施の形態の撮像装置100では、デモザイク処理において、距離情報を用いて画素値を参照する画素を選択することにより、デモザイク処理の精度を向上させることができる。
[撮像装置の動作例]
次に、本発明の第1の実施の形態における撮像装置100の動作について図面を参照して説明する。
図11は、本発明の第1の実施の形態における撮像装置100による撮像処理手順例を示すフローチャートである。同図では、撮像素子210が被写体を撮像し、この撮像による撮像画像が記録部282に保持されるまでの流れを示す。
まず、撮像素子210により、被写体が撮像される撮像処理が行われる(ステップS911)。そして、アナログ信号処理部220により、撮像素子210が撮像により生成したアナログの画像信号(アナログ画像信号)に所定のアナログ信号処理を施すアナログ信号処理が行われる(ステップS912)。
その後、A/D変換部230により、アナログ信号処理部220におけるアナログ信号処理後のアナログ画像信号が、デジタルの画像信号に変換されるA/D変換処理が行われる(ステップS913)。続いて、黒レベル処理部240により、A/D変換部230においてデジタル化された画像信号の黒レベルを補正する黒レベル補正処理が施される(ステップS914)。
そして、画像補正部250により、黒レベル補正後の画像信号に、欠陥補正、シェーディング補正、および混色補正等の補正を施す画像補正処理が行われる(ステップS915)。その後、距離情報算出部260により、画像補正部250から供給される位相差検出画素の画像信号に基づいて、位相差検出画素の配置箇所における距離情報が算出される距離情報算出処理が行われる(ステップS916)。
続いて、WB処理部270により、画像補正部250から供給される画像信号におけるホワイトバランス(WB)を補正するWB処理が行われる(ステップS917)。そして、γ補正部275により、WB処理後の画像信号に対してγ補正処理が行われる(ステップS918)。その後、デモザイク部300により、γ補正後の画像信号(画像データ)と、距離情報とに基づいて、各画素位置にR、G、Bの全てのチャネルが揃うようにデモザイク処理が行われる(ステップS930)。なお、デモザイク処理(ステップS930)については、図12を参照して説明する。
そして、表示部281により、デモザイク処理後の撮像画像が表示される(ステップS919)。また、記録部282により、デモザイク処理後の撮像画像が記録される(ステップS921)。そして、撮像処理手順は終了する。
図12は、本発明の第1の実施の形態の撮像処理動作におけるデモザイク処理(ステップS930)の処理手順例を示すフローチャートである。
まず、位相差検出画素W値算出部310により、位相差検出画素におけるW値(位相差検出画素W値)が算出される位相差検出画素W値算出処理が行われる(ステップS940)。なお、位相差検出画素W値算出処理(ステップS940)については、図13を参照して説明する。なお、ステップS940は、特許請求の範囲に記載の推定手順の一例である。
続いて、R、B画素W値算出部330により、位相差検出画素W値と、距離情報算出部260から供給される距離情報とに基づいて、画像生成画素のうちのR画素およびB画素におけるW値が算出される画像生成画素W値算出処理が行われる(ステップS950)。なお、画像生成画素W値算出処理(ステップS950)については、図14を参照して説明する。
そして、R、B画素G値算出部341および位相差検出画素G値算出部342により、位相差検出画素、R画素、および、B画素のG値が算出されるG値算出処理が行われる(ステップS960)。なお、G値算出処理(ステップS960)については、図15を参照して説明する。
その後、R値算出部360により、位相差検出画素、G画素、および、B画素のR値が算出されるR値算出処理が行われる(ステップS970)。なお、R値算出処理(ステップS970)については、図16を参照して説明する。
続いて、B値算出部370により、位相差検出画素、R画素、および、G画素のB値が算出されるB値算出処理が行われる(ステップS980)。なお、B値算出処理(ステップS980)については、図17を参照して説明する。なお、ステップS950、S960、S970、および、S980は、特許請求の範囲に記載の補間手順の一例である。
そして、画像合成部380により、RGB画像が合成され、合成されたRGB画像が出力されて(ステップS931)、デモザイク処理手順は終了する。
図13は、本発明の第1の実施の形態の位相差検出画素W値算出部310による位相差検出画素W値算出処理(ステップS940)の処理手順例を示すフローチャートである。
まず、W値を算出するか否か判定する対象の画素(判定対象画素)の位置が、判定を開始する行(開始行)の開始する列(開始列)の位置に設定される(ステップS941)。続いて、判定対象画素が配置されている行(判定対象の行)が位相差検出画素が配置される行であるか否かが判断される(ステップS942)。
そして、判定対象の行は位相差検出画素が配置される行であると判断された場合には(ステップS942)、判定対象画素が位相差検出画素であるか否かが判断される(ステップS943)。そして、判定対象画素が位相差検出画素でないと判断された場合には(ステップS943)、ステップS946に進む。
一方、判定対象画素が位相差検出画素であると判断された場合には(ステップS943)、その位相差検出画素に備えられている遮光領域に関する画素値(遮光領域画素値)が算出される(ステップS944)。なお、遮光領域画素値は、例えば、図6において示した式1、3、5、7を用いて算出される。続いて、その位相差検出画素のW値が算出される(ステップS945)。なお、位相差検出画素のW値は、例えば、図6において示した式2、4、6、8を用いて算出される。
その後、判定対象画素の位置が判定をする最後の列(最終列)であるか否かが判断される(ステップS946)。そして、判定対象画素の位置は最終列であると判断された場合には(ステップS946)、ステップS948に進む。
一方、判定対象画素の位置は最終列でないと判断された場合には(ステップS946)、判定対象画素の位置が1列シフトされた後に(ステップS947)、ステップS943に戻る。
また、判定対象の行は位相差検出画素が配置される行でない(画像生成画素の行である)と判断された場合には(ステップS942)、その判定対象の行が、判定をする最後の行(最終行)であるか否かが判断される(ステップS948)。そして、判定対象の行は最終行でないと判断された場合には(ステップS948)、判定対象画素の位置が、判定対象の行を1行シフトした後の行における開始列の位置に設定された後に(ステップS949)、ステップS942に戻り、判定が継続される。
一方、判定対象の行は最終行であると判断された場合には(ステップS948)、位相差検出画素W値算出処理手順は終了する。
図14は、本発明の第1の実施の形態のR、B画素W値算出部330による画像生成画素W値算出処理(ステップS950)の処理手順例を示すフローチャートである。
まず、W値を算出するか否か判定する対象の画素(判定対象画素)の位置が、判定を開始する列(開始列)の開始する行(開始行)の位置に設定される(ステップS951)。次に、判定対象画素が位相差検出画素であるか否かが判断される(ステップS952)。そして、判定対象画素が位相差検出画素であると判断された場合には(ステップS952)、ステップS956に進む。
一方、判定対象画素が位相差検出画素でない(画像生成画素である)と判断された場合には(ステップS952)、判定対象画素がG画素であるか否かが判断される(ステップS953)。そして、判定対象画素がG画素であると判断された場合には(ステップS953)、ステップS956に進む。
一方、判定対象画素がG画素でない(R画素またはB画素である)と判断された場合には(ステップS953)、距離情報を用いたヒストグラムに基づいて、判定対象画素(R画素またはB画素)のW値が算出される(ステップS955)。なお、R画素またはB画素のW値の算出は、例えば、図7において説明したように算出される。
続いて、判定対象画素の位置が判定をする最後の行(最終行)であるか否かが判断される(ステップS956)。そして、判定対象画素の位置は最終行でないと判断された場合には(ステップS956)、判定対象画素の位置が1行シフトされた後に(ステップS957)、ステップS952に戻る。
一方、判定対象画素の位置は最終行であると判断された場合には(ステップS956)、その判定対象画素が配置される列(判定対象の列)が、判定をする最後の列(最終列)であるか否かが判断される(ステップS958)。そして、判定対象の列は最終列でないと判断された場合には(ステップS958)、判定対象画素の位置が、判定対象の列を1列シフトした後の列における開始行の位置に設定された後に(ステップS959)、ステップS952に戻り、判定が継続される。
また、判定対象の列は最終列であると判断された場合には(ステップS958)、画像生成画素W値算出処理手順は終了する。
図15は、本発明の第1の実施の形態のR、B画素G値算出部341および位相差検出画素G値算出部342によるG値算出処理(ステップS960)の処理手順例を示すフローチャートである。
まず、G値を算出するか否か判定する対象の画素(判定対象画素)の位置が、判定を開始する行(開始行)の開始する列(開始列)の位置に設定される(ステップS961)。次に、判定対象画素がG画素であるか否かが判断される(ステップS962)。そして、判定対象画素がG画素であると判断された場合には(ステップS962)、ステップS966に進む。
一方、判定対象画素がG画素でないと判断された場合には(ステップS962)、判定対象画素が位相差検出画素であるか否かが判断される(ステップS963)。そして、判定対象画素が位相差検出画素であると判断された場合には(ステップS963)、画像生成画素の距離情報が設定された後に、距離情報を用いたヒストグラムを用いて、判定対象画素のG値が算出される(ステップS964)。そして、G値が算出された後に(ステップS964)、ステップS966に進む。
また、判定対象画素が位相差検出画素でない(R画素またはB画素である)と判断された場合には(ステップS963)、W値とG値との間の相関を用いてG値が算出される(ステップS965)。なお、R画素またはB画素のG値は、例えば、図8において示した式9乃至式14を用いて算出される。
続いて、判定対象画素の位置が判定をする最後の列(最終列)であるか否かが判断される(ステップS966)。そして、判定対象画素の位置は最終列でないと判断された場合には(ステップS966)、判定対象画素の位置が1列シフトされた後に(ステップS967)、ステップS962に戻る。
一方、判定対象画素の位置は最終列であると判断された場合には(ステップS966)、その判定対象画素が配置される行(判定対象の行)が、判定をする最後の行(最終行)であるか否かが判断される(ステップS968)。そして、判定対象の行は最終行でないと判断された場合には(ステップS968)、判定対象画素の位置が、判定対象の行を1行シフトした後の行における開始列の位置に設定された後に(ステップS969)、ステップS962に戻って判定が継続される。
また、判定対象の行は最終行であると判断された場合には(ステップS968)、G値算出処理手順は終了する。
図16は、本発明の第1の実施の形態のR値算出部360によるR値算出処理(ステップS970)の処理手順例を示すフローチャートである。
この処理手順におけるステップS971、ステップS976乃至ステップS979は、図15において示したステップS961、ステップS966乃至ステップS969にそれぞれ対応するため、ここでの説明を省略する。
R値の判定対象画素の位置が、開始行の開始列の位置に設定されると(ステップS971)、判定対象画素がR画素であるか否かが判断される(ステップS972)。そして、判定対象画素がR画素であると判断された場合には(ステップS972)、ステップS976に進む。
一方、判定対象画素がR画素でないと判断された場合には(ステップS972)、画像生成画素の距離情報が設定された後に、距離情報を用いたヒストグラムを用いて、判定対象画素(位相差検出画素、G画素またはB画素)のR値が算出される(ステップS973)。そして、R値が算出された後に(ステップS973)、ステップS976に進む。なお、このR値の算出は、例えば、図7において説明したように算出される。
図17は、本発明の第1の実施の形態のB値算出部370によるB値算出処理(ステップS980)の処理手順例を示すフローチャートである。
この処理手順におけるステップS981、ステップS986乃至ステップS989は、図15において示したステップS961、ステップS966乃至ステップS969にそれぞれ対応するため、ここでの説明を省略する。
B値の判定対象画素の位置が、開始行の開始列の位置に設定されると(ステップS981)、判定対象画素がB画素であるか否かが判断される(ステップS982)。そして、判定対象画素がB画素であると判断された場合には(ステップS982)、ステップS986に進む。
一方、判定対象画素がB画素でないと判断された場合には(ステップS982)、画像生成画素の距離情報が設定された後に、距離情報を用いたヒストグラムを用いて、判定対象画素(位相差検出画素、R画素またはG画素)のB値が算出される(ステップS983)。そして、B値が算出された後に(ステップS983)、ステップS986に進む。なお、このB値の算出は、例えば、図7において説明したように算出される。
このように、本発明の第1の実施によれば、位相差検出画素の画素値と、位相差検出画素の画素値から生成された距離情報とをデモザイク処理に用いることにより、画像データの画質を向上させることができる。
<2.第2の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態では、距離に関するヒストグラムを用いて位相差検出画素のG値を算出する例について説明した。しかしながら、これに限定されるものではなく、W値とG値の相関に基づいて算出してもよい。また、R値とB値についても、W値とG値との間の相関より精度が低くなる(W値とG値との間の相関が最も高い)ものの、W値とR値との間の相関や、W値とB値との間の相関に基づいて算出してもよい。
そこで、本発明の第2の実施の形態では、G画素のW値を算出し、その算出したG画素のW値を用いて位相差検出画素のG値を算出する例について、図18乃至図21を参照して説明する。
[デモザイク部の機能構成例]
図18は、本発明の第2の実施の形態におけるデモザイク部800の機能構成の一例を示すブロック図である。
なお、本発明の第2の実施の形態における撮像装置の各構成は、図2において示した本発明の第1の実施の撮像装置100におけるデモザイク部300の代わりにデモザイク部800を設けたこと以外は撮像装置100と同様である。このため、本発明の第2の実施の形態における撮像装置の各構成については、ここでの説明を省略する。
デモザイク部800は、位相差検出画素W値算出部310と、G画素W値算出部820と、R、B画素W値算出部330と、R、B画素G値算出部341と、位相差検出画素G値算出部842とを備える。さらに、デモザイク部300は、R値算出部360と、B値算出部370と、画像合成部380とを備える。なお、デモザイク部800の各構成は、図3において示したデモザイク部300の位相差検出画素G値算出部342に代えて位相差検出画素G値算出部842を備え、また、新たにG画素W値算出部820を備えること以外は、デモザイク部300と同様である。そこで、ここでは、G画素W値算出部820および位相差検出画素G値算出部842についてのみ説明する。
G画素W値算出部820は、位相差検出画素W値算出部310から供給される位相差検出画素W値と、信号線290におけるG線294を介して供給されるG画素のG値(G画素G値)とに基づいて、G画素におけるW値(G画素W値)を算出するものである。このG画素W値算出部820は、算出したG画素W値を、位相差検出画素G値算出部842に供給する。なお、G画素W値算出部820によるG画素W値の算出については、図19を参照して説明する。
位相差検出画素G値算出部842は、信号線290におけるG線294を介して供給されるG画素のG値(G画素G値)と、G画素W値算出部820から供給されるG画素W値とに基づいて、位相差検出画素G値を算出するものである。この位相差検出画素G値算出部842は、W値とG値との間の相関に基づいて位相差検出画素G値を算出する。位相差検出画素G値算出部842は、算出した位相差検出画素G値を、画像合成部380に供給する。
[G画素W値算出部820によるG画素のW値の算出例]
図19は、本発明の第2の実施の形態におけるG画素W値算出部820によるG画素のW値の算出の一例を模式的に示す図である。
同図(a)には、B画素、Gr画素(同図では、G画素と称する)、および、位相差検出画素が配置される列における9つの画素が模式的に示されている。同図(a)では、W値の算出対象のG画素(G画素550)を中心として、列方向に近接する9つの画素を示す。なお、この9つの画素(G画素510、550、590、B画素530、570、および位相差検出画素520、540、560、580)は、G画素550のW値を算出する際に用いられる画素値を保持する画素である。
同図(b)には、G画素W値算出部820によるG画素のW値の算出の一例が、同図(a)において示した9つの画素の画素値とともに示されている。
同図(b)の1列に配置されている9つの画素の内部に示すように、G画素W値算出部820がW値を算出する際において、G画素の画素値はG値により構成され、B画素の画素値はB値により構成される。また、位相差検出画素の画素値は、位相差検出画素W値算出部310において算出されたW値により構成される。同図(b)では、各G画素(G画素510、550、50)のG値が、G値511、551、591により示され、各B画素(B画素530、50)のB値が、B値533、573により示されている。また、位相差検出画素(位相差検出画素520、540、560、580)のW値が、W値524、544、564、584により示されている。

ここで、G画素W値算出部820によるG画素550のW値の算出について説明する。G画素550のW値の算出において、G画素W値算出部820は、G値とW値との間の相関関係と、G画素550のG値とに基づいてW値を算出する。
G画素550のW値(WG550)は、例えば、次の式17乃至19を用いて算出される。
G550=(W/G)×GG550 ・・・式17
=a×WW520+b×WW540+c×WW560+d×WW580 ・・・式18
=e×GG510+f×GG550+g×GG590 ・・・式19
ここで、GG550は、G画素550のG値である。また、GG510はG画素510のG値であり、GG590はG画素590のG値である。また、WW520は位相差検出画素(W画素と称する)520のW値であり、WW540はW画素540のW値であり、WW560はW画素560のW値であり、WW580はW画素580のW値である。
また、a乃至gは、重み係数であり、図8において示したものと同様であるため、ここでの説明を省略する。
また、Wは、G画素550の位置を基準として、低域通過フィルタをかけて算出されたW値の低周波成分であり、同様に、Gは、G画素550の位置を基準として、低域通過フィルタをかけて算出されたG値の低周波成分である。
すなわち、式17乃至式19は、図8において示した式9乃至式11のように、G値の低周波成分とW値の低周波成分との間の相関を用いてW値を算出する式である。上記の式17に示すように、G画素550のW値は、G値およびW値における低周波成分の相関関係と、G画素550のG値に基づいて算出される。
なお、同図(b)において、G画素550のW値(WG550)は、矢印の右に示してあるG画素550に示すW値554(点を付した領域)に対応する。また、W値(WG550)の算出の際に用いられる各画素値は、1列に配置されている9つの画素における太線が付与された画素値(G値511、551、591およびW値524、544、564、584)に対応する。
このように、G画素W値算出部820では、G値およびW値における低周波成分の相関関係と、G画素550のG値とに基づいてG画素W値が算出される。
なお、位相差検出画素G値算出部842も、図19において示したように、G値およびW値における低周波成分の相関関係と、位相差検出画素のW値とに基づいて位相差検出画素G値が算出される。この位相差検出画素G値算出部842においては、算出対象の位相差検出画素に対して列方向に隣接する画素の配置に対応する低域通過フィルタが用いられる。
[撮像装置の動作例]
次に、本発明の第2の実施の形態におけるデモザイク部800の動作について図面を参照して説明する。
図20は、本発明の第2の実施の形態のG画素W値算出部820およびR、B画素W値算出部330による画像生成画素W値算出処理(ステップS991)の処理手順例を示すフローチャートである。
なお、この処理手順は、図14の変形例であり、G画素W値算出部820によりG画素のW値が算出される点が異なる。また、この点以外については、図14と同一であるため、図14と共通する部分については、同一の符号を付してこれらの説明の一部を省略する。
判定対象画素がG画素であると判断されると(ステップS953)、G画素W値算出部820により、W値とG値との間の相関を用いてG画素のW値が算出され(ステップS992)、その後に、ステップS956に進む。
図21は、本発明の第2の実施の形態のR、B画素G値算出部341および位相差検出画素G値算出部842によるG値算出処理(ステップS995)の処理手順例を示すフローチャートである。なお、この処理手順は、図15の変形例であり、位相差検出画素のG値が位相差検出画素G値算出部842により算出される点が異なる。また、この点以外については、図15と同一であるため、図15と共通する部分については、同一の符号を付してこれらの説明の一部を省略する。
判定対象画素がG画素でないと判断されると(ステップS962)、W値とG値との間の相関を用いてG値が算出され(ステップS992)、その後、ステップS966に進む。なお、R画素またはB画素のG値は、例えば、図8において示した式9乃至式14を用いて算出される。また、位相差検出画素のG値は、例えば、図19における式17乃至式19のように、G値の算出対象の位相差検出画素に対して列方向に近接する画像生成画素のG値およびW値を用いて算出される。
このように、本発明の第2の実施の形態によれば、G値およびW値における低周波成分の相関関係と、G画素550のG値とに基づいてG画素W値を算出しても、本発明の第1の実施の形態と同様に、画像データの画質を向上させることができる。
<3.変形例>
本発明の第1および第2の実施の形態では、撮像素子における画素配置は、図4に示すように、画像生成画素が配置される行と位相差検出画素が配置される行とが交互に配置されるものを想定した。しかしながら、これに限定されるものではなく、他の画素配置の撮像素子を用いる場合においても、本発明の第1および第2の実施の形態と同様に実施することができる。また、位相差検出画素にカラーフィルタ画素が備えられる場合においても、本発明の第1および第2の実施の形態と同様に実施することができる。
そこで、図22では、2列に配置された画像生成画素と、2列に配置された位相差検出画素とが交互に配置される撮像素子の例について説明する。また、図23では、緑色(G)の光を透過するカラーフィルタ(Gフィルタ)が備えられる位相差検出画素が配置される撮像素子の例について説明する。
[撮像素子における画素の配置例]
図22は、本発明の第1の実施の形態の変形例として、2列に配置された画像生成画素と、2列に配置された位相差検出画素とが交互に配置される撮像素子の画素配置の一例を示す模式図である。
同図は、本発明の第1の実施の形態における撮像素子210の画素配置を示した図4に対応する。すなわち図22では、本発明の第3の実施の形態における撮像素子を構成する各画素のうちの一部の画素(16行×16列の画素)の領域(領域860)が示されている。領域860に示すように、本発明の第1の実施の形態の変形例では、画像生成画素が配置される2列と、位相差検出画素が配置される2列とが交互に配置される。すなわち、図22に示すように、x軸方向に、画像生成画素、画像生成画素、位相差検出画素、位相差検出画素、画像生成画素、画像生成画素、位相差検出画素、位相差検出画素…と交互に配置される。
このような画素配置の場合においては、R、B画素G値算出部341は、G値の算出対象の画素に対して列方向に近接する画素のW値およびG値を用いてG値を算出する(例えば、図19において示したように算出)。これにより、本発明の第1の実施の形態と同様にデモザイク処理を実施することができる。
図23は、本発明の第1の実施の形態の変形例として、Gフィルタが備えられた位相差検出画素が配置される撮像素子の画素配置の一例を示す模式図である。
同図は、図22と同様に、本発明の第1の実施の形態における撮像素子210の画素配置を示した図4に対応する。
図23において示す領域870には、Gフィルタが備えられた位相差検出画素(位相差検出画素875乃至878)が示されている。
このような画素配置の場合においては、位相差検出画素のG値は、図6において示した式1乃至式8のように、遮光領域に対応する画素値を算出し、その算出した画素値と、位相差検出画素の画素値とを合算することにより算出する。なお、W値ではなくG値が算出されるため、式2、4、6、8における「2」の除算は不要となる。
また、R画素およびB画素のG値は、距離情報に基づくヒストグラムから算出する。R値およびB値については、本発明の第1の実施の形態と同様に、距離情報に基づくヒストグラムから算出する。これにより、本発明の第1の実施の形態と同様にデモザイク処理を実施することができる。
このように、本発明の実施の形態では、位相差検出画素の画素値を用いてデモザイク処理をすることにより、画像データの画質を向上させることができる。すなわち、本発明の実施の形態では、位相差検出画素の画素値からW値を算出し、このW値を用いてデモザイク処理を行うことにより、デモザイク処理の際に参照することができる画素値の数が増え、解像度の向上や補間の精度が向上する。また、位相差検出画素の画素値から距離情報を算出し、この距離情報を用いてデモザイク処理を行うことにより、距離の異なる同色の物体を識別して補間することにより、補間の精度が向上する。
また、一般的に、Wフィルタを備えた画像生成画素(W画素)は飽和しやすい。このため、W画素を備える撮像装置では、W画素用の露光制御回路を備える。本発明の実施の形態では、瞳分割された光の一方が遮光される位相差検出画素の画素値からW値を推定することにより、露光制御回路を備えなくとも飽和しにくくなる(受光素子の受光面の飽和量の2倍まで蓄積できる)。そして、位相差検出画素の画素値からW値を推定し、このW値をデモザイク処理に用いることにより、S/N比(Signal/Noise ratio)を改善することができる。
また、本発明の実施の形態では、画像生成画素に備えられるカラーフィルタが3原色(RGB)のカラーフィルタであることを想定して説明したが、これに限定されるものではない。例えば、画像生成画素に補色のカラーフィルタが備えられる場合においても、同様に適用できる。
また、本発明の実施の形態では、位相差検出画素は、2つに瞳分割された光の一方を受光することを想定して説明したが、これに限定されるものではない。例えば、2つの受光素子を備え、瞳分割された光をそれぞれの受光素子で受光することができる位相差検出画素を配置する場合においても、本発明の実施の形態を適用することにより、画像データの画質を向上させることができる。
また、本発明の実施の形態では、撮像装置を例にして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、記録されたRAWデータに基づいて、本発明の第1の実施において示した処理を撮像装置の外部の装置(例えば、パーソナルコンピュータ)において行ってもよい。
なお、本発明の実施の形態は本発明を具現化するための一例を示したものであり、本発明の実施の形態において明示したように、本発明の実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本発明の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本発明は実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
また、本発明の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc(登録商標))等を用いることができる。
210 撮像素子
220 アナログ信号処理部
230 A/D変換部
240 黒レベル処理部
250 画像補正部
260 距離情報算出部
270 WB処理部
275 γ補正部
280 画像処理部
281 表示部
282 記録部
300 デモザイク部
310 位相差検出画素W値算出部
330 R、B画素W値算出部
340 G値算出部
341 R、B画素G値算出部
342 位相差検出画素G値算出部
360 R値算出部
370 B値算出部
380 画像合成部
800 デモザイク部
820 G画素W値算出部
842 位相差検出画素G値算出部

Claims (11)

  1. 合焦判定を行うための判定画素値を生成する位相差検出画素と画像を生成するための画像生成画素値を生成する画像生成画素とを備える撮像素子により生成される画像データであって前記判定画素値と前記画像生成画素値とを含む画像データにおける前記判定画素値に基づいて、前記撮像素子における前記位相差検出画素の位置に対応する前記画像生成画素値を推定する推定部と、
    前記判定画素値に基づいて算出されるデフォーカス量に基づく距離情報を前記位相差検出画素ごとに生成する距離情報生成部と、
    前記推定された画像生成画素値と前記距離情報と前記画像生成画素により生成された画像生成画素値に基づいて、前記画像データを構成する各画素の画像生成画素値を補間する補間部と
    を具備する画像処理装置。
  2. 前記補間部は、補間対象となる画素を基準画素として前記基準画素の補間対象となる色を対象色とし、前記距離情報を用いて前記基準画素の画像生成画素値を補間する場合には、前記位相差検出画素の距離情報に基づいて前記画像生成画素の距離情報を算出し、前記基準画素から一定範囲内に位置する画素のうち前記対象色に係る画像生成画素値を保持する画素を対象画素として、前記対象画素の距離情報により特定される距離が前記基準画素から所定範囲内にある前記対象画素を前記距離情報に基づいて検出し、当該検出された対象画素の前記対象色に係る画像生成画素値の平均値を前記基準画素の前記対象色に係る画像生成画素値とすることにより画像生成画素値を補間する
    請求項記載の画像処理装置。
  3. 前記補間部は、前記対象画素の距離情報により特定される距離に対する画素の度数分布を作成し、当該度数分布における度数が最大の階級に属する距離を基準として、当該基準から所定範囲内の距離に対応する前記対象画素を検出し、当該検出した前記対象画素の前記対象色に係る画像生成画素値の平均値を前記基準画素の前記対象色に係る画像生成画素値とする
    請求項記載の画像処理装置。
  4. 前記位相差検出画素は、被写体光を集光するマイクロレンズと、当該被写体光を受光することにより画像生成画素値を生成する受光素子と、前記マイクロレンズと前記受光素子との間に配置されて被写体光の一部を遮光する遮光部とを備え、
    前記推定部は、推定対象の前記位相差検出画素により生成された前記判定画素値と前記推定対象となる前記位相差検出画素に近接する位相差検出画素により生成された前記判定画素値とに基づいて、前記推定対象の前記位相差検出画素における前記遮光部により遮光された光に係る画素値を算出し、当該算出した画素値と前記推定対象の前記位相差検出画素の前記判定画素値とに基づいて、前記位相差検出画素の位置における前記画像生成画素値を推定する
    請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記画像生成画素は、赤を示す波長領域以外の光を遮光する赤フィルタによって覆われている赤画素と、青を示す波長領域以外の光を遮光する青フィルタによって覆われている青画素と、緑を示す波長領域以外の光を遮光する緑フィルタによって覆われている緑画素とにより構成され、
    前記位相差検出画素は、可視光領域の光を透過させる白フィルタまたは透明層によって覆われ、
    前記推定部は、白に係る画像生成画素値を前記位相差検出画素の位置における前記画像生成画素値として推定する
    請求項記載の画像処理装置。
  6. 前記補間部は、補間対象となる画素を基準画素として前記基準画素の補間対象となる色を対象色とし、前記画像データを構成する各画素の画像生成画素値における白に係る画像生成画素値を補間した後に、前記基準画素から一定範囲内に位置する画素における前記対象色に係る画像生成画素値と、前記基準画素から一定範囲内に位置する画素であって前記基準画素と同じフィルタによって覆われている画素における白に係る画像生成画素値と、前記基準画素の前記白に係る画像生成画素値とに基づいて、前記基準画素の前記対象色に係る画像生成画素値を補間する
    請求項記載の画像処理装置。
  7. 前記補間部は、前記基準画素から一定範囲内に位置する画素における白に係る画像生成画素値に基づいて算出した前記白に係る画像生成画素値の低周波成分と、前記基準画素から一定範囲内に位置する前記対象色のフィルタによって覆われている画素における前記対象色に係る画像生成画素値に基づいて算出した前記対象色に係る画像生成画素値の低周波成分と、前記基準画素における前記白に係る画像生成画素値とに基づいて前記基準画素における前記対象色に係る画像生成画素値を補間する
    請求項記載の画像処理装置。
  8. 前記撮像素子は、前記画像生成画素が特定方向に並べて構成される第1ラインと、前記位相差検出画素が前記特定方向に並べて構成される第2ラインとが前記特定方向とは直交する直交方向に交互に配置され、
    前記補間部は、前記基準画素の直交方向における一定範囲内に位置する前記位相差検出画素における白に係る画像生成画素値から算出した前記白に係る画像生成画素値の低周波成分と、前記一定範囲内に位置する緑画素における緑に係る画像生成画素値から算出した前記に係る画像生成画素値の低周波成分と、前記基準画素における緑に係る画像生成画素値とに基づいて、前記緑画素における白に係る画像生成画素値を補間する
    請求項記載の画像処理装置。
  9. 合焦判定を行うための判定画素値を生成する位相差検出画素と画像を生成するための画像生成画素値を生成する画像生成画素とを備える撮像素子により生成される画像データであって前記判定画素値と前記画像生成画素値とを含む画像データにおける前記判定画素値に基づいて算出されるデフォーカス量に基づく距離情報を前記位相差検出画素ごとに生成する距離情報生成部と、
    前記生成された距離情報と前記画像生成画素が生成した画像生成画素値とに基づいて、前記画像データを構成する各画素のうちの補間対象となる基準画素の画像生成画素値を補間する補間部と
    を具備する画像処理装置。
  10. 合焦判定を行うための判定画素値を生成する位相差検出画素と画像を生成するための画像生成画素値を生成する画像生成画素とを備える撮像素子により生成される画像データであって前記判定画素値と前記画像生成画素値とを含む画像データにおける前記判定画素値に基づいて、前記撮像素子における前記位相差検出画素の位置に対応する前記画像生成画素値を推定する推定手順と、
    前記判定画素値に基づいて算出されるデフォーカス量に基づく距離情報を前記位相差検出画素ごとに生成する距離情報生成手順と、
    前記推定された画像生成画素値と前記距離情報と前記画像生成画素により生成された画像生成画素値に基づいて、前記画像データを構成する各画素の画像生成画素値を補間する補間手順と
    を具備する画像処理方法。
  11. 合焦判定を行うための判定画素値を生成する位相差検出画素と画像を生成するための画像生成画素値を生成する画像生成画素とを備える撮像素子により生成される画像データであって前記判定画素値と前記画像生成画素値とを含む画像データにおける前記判定画素値に基づいて、前記撮像素子における前記位相差検出画素の位置に対応する前記画像生成画素値を推定する推定手順と、
    前記判定画素値に基づいて算出されるデフォーカス量に基づく距離情報を前記位相差検出画素ごとに生成する距離情報生成手順と、
    前記推定された画像生成画素値と前記距離情報と前記画像生成画素により生成された画像生成画素値に基づいて、前記画像データを構成する各画素の画像生成画素値を補間する補間手順と
    をコンピュータに実行させるプログラム。
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