JP5744263B2 - 撮像装置及びその合焦制御方法 - Google Patents

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Description

本願は2011年3月31日出願の日本出願第2011−080032号の優先権を主張すると共に、その全文を参照により本明細書に援用する。
本発明は、撮像装置及びその合焦制御方法に係り、特に、被写体の撮像の際に合焦制御を行なう撮像装置及びその合焦制御方法に関する。
近年、CCD(Charge Coupled Device)エリアセンサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージ・センサ等の固体撮像素子の高解像度化に伴い、デジタル電子スチルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant,携帯情報端末)等の撮影機能を有する情報機器の需要が急増している。なお、以上のような撮像機能を有する情報機器を全体として撮影装置と称する。
ところで、主要な被写体までの距離を検出する合焦制御方法には、コントラスト方式や位相差AF(Auto Focus、自動合焦)方式がある。位相差AF方式は、コントラスト方式に比べて合焦位置の検出を高速,高精度に行なうことができるため、様々な撮像装置で多く採用されている。
CMOSを用いた撮像装置における読出し方式は、上方から順次リセット、順次読み出しを行なう、ローリングシャッタ方式が知られている。ローリングシャッタ方式は、画素位置に応じて読み出しタイミングに時間差があるため、動く被写体の場合には、被写体の画像が歪むことがある。
従って、CMOSを用いた撮像装置で動いている被写体を撮像する場合に、位相差AF方式で合焦制御しようとすると、ローリングシャッタによる歪みの影響を受け、読み出しタイミングのずれの間に生じる像移動や像変化により、位相差検出に誤差が生じてしまう。
特開2009−128579号公報には、水平方向に配置された焦点検出画素で信頼性のある焦点検出結果が得られなかった場合には、垂直方向に配置された焦点検出画素で焦点検出を行ない、被写体の動きが検出された場合には、垂直方向に配置された焦点検出画素での焦点検出は行なわない装置が記載されている。
また、特開2008−72470号公報及び特開2008−263352号公報には、位相差検出のための画素の電荷蓄積タイミングが同一となるように制御する装置が開示されている。
しかしながら、特開2009−128579号公報に開示されている技術では、焦点検出結果の信頼性に応じて、或いは被写体の動きが検出されなかった場合などの限定された条件下でのみ位相差AF方式による焦点検出を行なうだけであり、位相差AF方式により焦点検出を行なう際にローリングシャッタによる影響を軽減することはできない。また、特開2008−72470号公報及び特開2008−263352号公報に開示されている技術では、追加回路が必要となるため、コスト高となる。
本発明は上記を考慮してなされたものであり、ローリングシャッタ方式により異なるライン上に配置された位相差検出画素から読み出された信号から合焦位置の検出を行なう場合であっても、追加回路を設けることなく、ローリングシャッタによる歪みの影響を軽減して合焦位置を検出し精度高く合焦制御することができる撮像装置及び合焦制御方法を提供する。
本発明の一態様は、撮像装置であって、撮影レンズにおける第1及び第2の領域を通過した被写体像を瞳分割した像をそれぞれ結像する第1の位相差検出画素及び第2の位相差検出画素からなる位相差検出画素対を複数備えると共に複数の撮像画素からなる撮像画素対を複数備えた撮像素子と、
前記撮像素子に対し、ローリングシャッタ方式で前記撮像素子に配列された撮像画素及び位相差検出画素の信号を読み出す読出手段と、前記位相差検出画素対の各々から読み出された信号の相関演算を行なう第1の相関演算手段と、前記撮像画素対の各々から読み出された信号の相関演算を行なう第2の相関演算手段と、前記第1の相関演算手段による相関演算結果を、前記第2の相関演算手段による相関演算結果により補正する補正手段と、前記補正された相関演算結果を用いて合焦制御する合焦手段と、を備えている。
このように、撮像画素対から読み出された信号の相関演算を行なって、位相差検出画素対から読み出された相関演算結果を補正するようにしたため、追加回路を設けることなく、ローリングシャッタによる歪みの影響を軽減して合焦位置を検出し精度高く合焦制御することができる。
上記態様において、前記第2の相関演算手段は、前記第1の相関演算手段での相関演算に用いられる信号が読み出される位相差検出画素対の第1の位相差検出画素が配置されたラインに配置された撮像画素と、該位相差検出画素対の第2の位相差検出画素が配置されたラインに配置された撮像画素とからなる撮像画素対の各々から読み出された信号の相関演算を行なうようにしてもよい。
上記態様において、請求項1に記載の撮像装置において、前記第2の相関演算手段は、各々が、前記第1の相関演算手段での相関演算に用いられる信号が読み出される位相差検出画素対の各位相差検出画素が配置されたラインの各々とは異なるラインに配置された撮像画素からなる撮像画素対から読み出された信号の相関演算を行なうようにしてもよい。
上記態様において、前記第2の相関演算手段は、前記第1の相関演算手段での相関演算に用いられる信号が読み出される位相差検出画素対に設けられたカラーフィルタの色と同じ色のカラーフィルタが設けられた撮像画素対から読み出された信号の相関演算を行なうようにしてもよい。
上記態様において、前記第2の相関演算手段は、前記第1の相関演算手段での相関演算に用いられる信号が読み出される位相差検出画素対に設けられたカラーフィルタの色と異なる色のカラーフィルタが設けられた撮像画素対を含む複数の撮像画素対から読み出された信号の相関演算を行なうようにしてもよい。
上記態様において、前記第2の相関演算手段は、R色のカラーフィルタが設けられた撮像画素対、G色のカラーフィルタが設けられた撮像画素対、及びB色のカラーフィルタが設けられた撮像画素対の中で、前記位相差検出画素対を構成する位相差検出画素から読み出された信号のレベルに最も近いレベルの信号が読み出された色のカラーフィルタが設けられた撮像画素からなる撮像画素対の各々から読み出された信号の相関演算を行なうようにしてもよい。
上記態様において、前記第2の相関演算手段による相関演算が行なわれる前に、R色のカラーフィルタが設けられた撮像画素対、G色のカラーフィルタが設けられた撮像画素対、及びB色のカラーフィルタが設けられた撮像画素対の中で、前記位相差検出画素対を構成する位相差検出画素から読み出された信号のレベルに最も近いレベルの信号が読み出された色のカラーフィルタが設けられた撮像画素からなる撮像画素対を選択する選択手段と、前記位相差検出画素対及び前記選択手段で選択された撮像画素対の各々から信号が読み出されるように前記読出手段を制御する制御手段と、を更に備え、前記第2の相関演算手段は、前記制御手段の制御により読み出された信号の相関演算を行なうようにしてもよい。
上記態様において、前記撮像素子の露光時間を、前記撮像画素の感度に応じた露光量となるように制御する露光制御手段を更に備えていてもよい。
上記態様において、焦点を合わせる焦点領域の大きさ、前記第1の相関演算手段での相関演算に用いられる信号を読み出す位相差検出画素の数、撮影画角内の被写体の動き、及び前記焦点領域内の被写体の動き、の少なくとも1つに基づいて、前記補正手段による補正を行なうか否かを判断する判断手段を更に備え、前記合焦手段は、前記判断手段により前記補正手段による補正を行なわないと判断された場合には、前記補正手段による補正の実行を中止し、前記補正される前の前記第1の相関演算手段の相関演算結果を用いて合焦制御するようにしてもよい。
本発明の別の態様は、撮影レンズの主軸に対して一方の側に第1の開口を有し、前記第1の開口を通過した光束が入射する第1の位相差検出画素と、前記主軸に対して他方の側に第2の開口を有し、前記第2の開口を通過した光束が入射する第2の位相差検出画素とからなる位相差検出画素対を複数備えると共に複数の撮像画素からなる撮像画素対を複数備えた撮像素子を有する撮像装置の合焦制御方法であって、前記撮像素子に対し、ローリングシャッタ方式で前記撮像素子に配列された撮像画素及び位相差検出画素の信号を読み出し、前記位相差検出画素対の各々から読み出された信号に対して第1の相関演算を行ない、前記撮像画素対の各々から読み出された信号に対して第2の相関演算を行ない、前記第1の相関演算の結果を、前記第2の相関演算の結果により補正し、前記補正された相関演算結果を用いて合焦を制御すること、を含んでいる。
上記態様において、前記第2の相関演算は、前記第1の相関演算に用いられる信号が読み出される位相差検出画素対の第1の位相差検出画素が配置されたラインに配置された撮像画素と、該位相差検出画素対の第2の位相差検出画素が配置されたラインに配置された撮像画素とからなる撮像画素対の各々から読み出された信号の相関演算を行なうようにしてもよい。
上記態様において、前記第2の相関演算は、各々が、前記第1の相関演算に用いられる信号が読み出される位相差検出画素対の各位相差検出画素が配置されたラインの各々とは異なるラインに配置された撮像画素からなる撮像画素対から読み出された信号の相関演算を行なうようにしてもよい。
上記態様において、前記第2の相関演算は、前記第1の相関演算に用いられる信号が読み出される位相差検出画素対に設けられたカラーフィルタの色と同じ色のカラーフィルタが設けられた撮像画素対から読み出された信号の相関演算を行なうようにしてもよい。
上記態様において、前記第2の相関演算は、前記第1の相関演算に用いられる信号が読み出される位相差検出画素対に設けられたカラーフィルタの色と異なる色のカラーフィルタが設けられた撮像画素対を含む複数の撮像画素対から読み出された信号の相関演算を行なうようにしてもよい。
上記態様において、前記第2の相関演算は、R色のカラーフィルタが設けられた撮像画素対、G色のカラーフィルタが設けられた撮像画素対、及びB色のカラーフィルタが設けられた撮像画素対の中で、前記位相差検出画素対を構成する位相差検出画素から読み出された信号のレベルに最も近いレベルの信号が読み出された色のカラーフィルタが設けられた撮像画素からなる撮像画素対の各々から読み出された信号の相関演算を行なうようにしてもよい。
上記態様において、前記第2の相関演算が行なわれる前に、R色のカラーフィルタが設けられた撮像画素対、G色のカラーフィルタが設けられた撮像画素対、及びB色のカラーフィルタが設けられた撮像画素対の中で、前記位相差検出画素対を構成する位相差検出画素から読み出された信号のレベルに最も近いレベルの信号が読み出された色のカラーフィルタが設けられた撮像画素からなる撮像画素対を選択し、前記位相差検出画素対及び前記選択された撮像画素対の各々から信号が読み出されるように読出を制御すること、を更に含んでよく、前記第2の相関演算は、前記読出の制御により読み出された信号の相関演算を行なうようにしてもよい。
上記態様において、前記撮像素子の露光時間を、前記撮像画素の感度に応じた露光量となるように露光を制御することを更に含んでもよい。
上記態様において、焦点を合わせる焦点領域の大きさ、前記第1の相関演算に用いられる信号を読み出す位相差検出画素の数、撮影画角内の被写体の動き、及び前記焦点領域内の被写体の動き、の少なくとも1つに基づいて、前記補正を行なうか否かを判断することを更に含んでもよく、前記合焦の制御は、前記判断により補正を行なわないと判断された場合には、補正の実行を中止し、前記補正される前の前記第1の相関演算の結果を用いて合焦を制御することを含んでもよい。
このように、撮像画素対から読み出された信号の相関演算を行なって、位相差検出画素対から読み出された相関演算結果を補正するようにしたため、追加回路を設けることなく、ローリングシャッタによる歪みの影響を軽減して合焦位置を検出し精度高く合焦制御することができる。
本発明によれば、追加回路を設けることなく、ローリングシャッタによる歪みの影響を軽減して合焦位置を検出し精度高く合焦制御することができる。
実施の形態に係るデジタルカメラの電気系の要部構成を示すブロック図である。 CMOSの全体構成を示す平面図である。 位相差検出領域内の一部の表面拡大模式図である。 図3の位相差検出画素だけを抜き出して模式的に表示した図である。 (A)は、一対の位相差検出画素から読み出された検出信号の相関演算により求めたズレ量が、位相差量だけでなくローリング歪みによる誤差量(ローリングシャッタによる歪み量)を含むものであることを模式的に示した図であり、(B)は、撮像画素により相関演算を行なうことで、ローリングシャッタによる歪み量を算出することができることを模式的に示した図である。 第1の実施の形態に係るAF制御の流れを示すフローチャートである。 ローリングシャッタによる歪み量を算出するために用いる撮像画素ペアの一例を示した図である。 ローリングシャッタによる歪み量を算出するために用いる撮像画素ペアの一例を示した図である。 ローリングシャッタによる歪み量を算出するために用いる撮像画素ペアの一例を示した図である。 ローリングシャッタによる歪み量を算出するために用いる撮像画素ペアの一例を示した図である。 斜め方向に隣接して配置されたG色の撮像画素及び位相差検出画素の各々から読み出された信号量の一例を示したグラフである。 位相差検出画素Aの信号量のレベルと、位相差検出画素Aの周辺に配置された、R色のフィルタが設けられた撮像画素(通常R画素)、G色のフィルタが設けられた撮像画素(通常G画素)、及びB色のフィルタが設けられた撮像画素(通常B画素)の各々から読み出された信号量のレベルの一例を示したグラフである。 第2の実施の形態に係るAF制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係るAF制御処理の流れの他の例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係るAF制御処理の流れの他の例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係るAF制御処理の流れの他の例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係るAF制御処理の流れの他の例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、ここでは、本発明を、静止画像の撮影を行なうデジタル電子スチルカメラ(以下、「デジタルカメラ」という。)に適用した場合について説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の電気系の要部構成を説明する。
図1に示されるように、本実施の形態に係るデジタルカメラ10は、被写体像を結像させるためのレンズを含んで構成された光学ユニット22と、当該レンズの光軸後方に配設された固体撮像素子(本実施の形態ではCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)とする)24と、入力されたアナログ信号に対して各種のアナログ信号処理を行なうアナログ信号処理部26と、を含んで構成されている。
また、デジタルカメラ10は、入力されたアナログ信号をデジタルデータに変換するアナログ/デジタル変換器(以下、「ADC」という。)28と、入力されたデジタルデータに対して各種のデジタル信号処理を行なうデジタル信号処理部30と、を含んで構成されている。
なお、デジタル信号処理部30は、所定容量のラインバッファを内蔵し、入力されたデジタルデータを後述するメモリ48の所定領域に直接記憶させる制御も行なう。
CMOS24の出力端はアナログ信号処理部26の入力端に、アナログ信号処理部26の出力端はADC28の入力端に、ADC28の出力端はデジタル信号処理部30の入力端に、各々接続されている。従って、CMOS24から出力された被写体像を示すアナログ信号はアナログ信号処理部26によって所定のアナログ信号処理が施され、ADC28によってデジタル画像データに変換された後にデジタル信号処理部30に入力される。
一方、デジタルカメラ10は、撮影された被写体像やメニュー画面等を表示する液晶ディスプレイ(以下、「LCD」という。)38と、当該被写体像やメニュー画面等をLCD38に表示させるための信号を生成してLCD38に供給するLCDインタフェース36と、デジタルカメラ10全体の動作を司るCPU(中央処理装置)40と、撮影により得られたデジタル画像データ等を一時的に記憶するメモリ48と、メモリ48に対するアクセスの制御を行なうメモリインタフェース46と、を含んで構成されている。
更に、デジタルカメラ10は、可搬型のメモリカード52をデジタルカメラ10でアクセス可能とするための外部メモリインタフェース50と、デジタル画像データに対する圧縮処理及び伸張処理を行なう圧縮・伸張処理回路54と、を含んで構成されている。
なお、本実施の形態のデジタルカメラ10では、メモリ48としてフラッシュ・メモリ(Flash Memory)が用いられ、メモリカード52としてxDピクチャ・カード(登録商標)が用いられているが、これに限るものではない。
デジタル信号処理部30、LCDインタフェース36、CPU40、メモリインタフェース46、外部メモリインタフェース50及び圧縮・伸張処理回路54はシステムバスBUSを介して相互に接続されている。従って、CPU40は、デジタル信号処理部30及び圧縮・伸張処理回路54の作動の制御、LCD38に対するLCDインタフェース36を介した各種情報の表示、メモリ48及びメモリカード52へのメモリインタフェース46ないし外部メモリインタフェース50を介したアクセスを各々行なうことができる。CPU40はまた、後述するAF制御を実行する。
一方、デジタルカメラ10には、主としてCMOS24を駆動させるためのタイミング信号(パルス信号)を生成してCMOS24に供給するタイミングジェネレータ32が備えられている。CMOS24の駆動はCPU40によりタイミングジェネレータ32を介して制御される。
CMOS24は、後述するように複数の画素を水平方向に配列させた複数のラインを備えており、ライン上の画素毎に露光開始タイミング及び読出タイミングを制御するローリングシャッタ方式で制御される。以下では、ライン毎に露光開始及び読み出しタイミングが異なる場合を例に挙げて説明するが、これに限定されるものではない。
更に、デジタルカメラ10にはモータ駆動部34が備えられている。光学ユニット22に備えられた図示しない焦点調整モータ、ズームモータ及び絞り駆動モータの駆動もCPU40によりモータ駆動部34を介して制御される。
すなわち、本実施の形態に係る上記レンズは、ズームレンズ及びフォーカスレンズを備えた撮影レンズを備え、図示しないレンズ駆動機構を備えている。このレンズ駆動機構に上記焦点調整モータ、ズームモータ及び絞り駆動モータは含まれる。これらのモータは各々CPU40の制御によりモータ駆動部34から供給された駆動信号によって駆動される。
更に、デジタルカメラ10には、撮影を実行する際に押圧操作されるレリーズスイッチ(所謂シャッター)、デジタルカメラ10の電源のオン/オフを切り替える際に操作される電源スイッチ、撮影を行なうモードである撮影モード及び被写体像をLCD38に再生するモードである再生モードのいずれかのモードに設定する際に操作されるモード切替スイッチ、LCD38にメニュー画面を表示させるときに押圧操作されるメニュースイッチ、それまでの操作内容を確定するときに押圧操作される決定スイッチ、直前の操作内容をキャンセルするときに押圧操作されるキャンセルスイッチ等の各種スイッチ類を含んで構成された操作部56が備えられている。これらの操作部56はCPU40に接続されている。従って、CPU40は、これらの操作部56に対する操作状態を常時把握できる。
なお、本実施の形態に係るデジタルカメラ10のレリーズスイッチは、中間位置まで押下される状態(以下、「半押し状態」という。)と、当該中間位置を超えた最終押下位置まで押下される状態(以下、「全押し状態」という。)と、の2段階の押圧操作が検出可能に構成されている。
そして、デジタルカメラ10では、レリーズスイッチを半押し状態にすることによりAE(Automatic Exposure、自動露出)機能が働いて露出状態(シャッタースピード、絞りの状態)が設定された後、AF機能が働いて合焦制御され、その後、引き続き全押し状態にすると露光(撮影)が行なわれる。
また、デジタルカメラ10には、撮影時に必要に応じて被写体に照射する光を発するストロボ44と、ストロボ44とCPU40との間に介在されると共に、CPU40の制御によりストロボ44を発光させるための電力を充電する充電部42と、が備えられている。更に、ストロボ44はCPU40にも接続されており、ストロボ44の発光はCPU40によって制御される。
図2は、CMOS24の全体構成を示す平面図である。CMOS24の撮像領域70には、図示しない多数の画素(受光素子:フォトダイオード)が二次元アレイ状に配列形成されている。この実施形態では、奇数行の画素行に対して偶数行の画素行が1/2画素ピッチずつずらして配列された、所謂、ハニカム画素配列とされている。
また、図2では図示を省略するが、本実施の形態では、撮像領域70の複数の画素の各々には、R(赤),G(緑),B(青)のカラーフィルタがベイヤ配列で配列された状態で積層されている。なお、RGBの配列は、ストライプ配列であってもよい。
CMOS24には、更に、水平走査回路721、722と、垂直走査回路741、742が設けられている(読出部に相当する)。なお、図示は省略するが、水平走査回路721、722には、水平信号線が接続され、垂直走査回路741、742には垂直選択線が接続されている。
垂直走査回路741は、垂直選択線を通じて、撮像領域70に配置された奇数行の第1の画素群の各画素を行(ライン)単位で選択する。この場合、最下端から一行ずつ順番に選択され、行毎に一括して画素信号の読み出しが行われる。なお、第1の画素群から行単位で読み出される各画素信号に対して相関二重サンプリングの処理を行ってリセット雑音を低減するCDS回路を設けてもよい。水平走査回路721は、第1の画素群から読み出された一行分の画素信号を、左端から順次画素単位で選択する。これにより、第1の画素群から読み出された各画素信号が水平信号線に出力される。このように水平信号線に順次出力される画素信号は後段のアンプ(図示せず)にて増幅された後に外部に出力される。
更にまた、垂直走査回路742は、垂直選択線を通じて、撮像領域70に配置された偶数行の第2の画素群の各画素を行単位で選択する。この場合、最下端から一行ずつ順番に選択され、行毎に一括して画素信号の読み出しが行われる。なお、第2の画素群から行単位で読み出される各画素信号に対して相関二重サンプリングの処理を行ってリセット雑音を低減するCDS回路を設けてもよい。水平走査回路722は、第2の画素群から出力される一行分の画素信号を、左端から順次画素単位で選択する。これにより、第2の画素群から読み出された各画素信号が水平信号線に出力される。このように水平信号線に順次出力される画素信号は後段のアンプ(図示せず)にて増幅された後に外部に出力される。
なお、本実施の形態では、撮像領域70の一部の領域、例えば中央位置に、矩形の位相差検出領域が設けられている。なお、位相差検出領域は、撮像領域70に対して1箇所だけ設けてもよいし、撮像領域70内のどこでもAF可能とできるよう複数箇所に設けてもよい。また、撮像領域70の全領域を位相差検出領域としてもよい。
図3は、位相差検出領域内の一部の表面拡大模式図である。前述したように、CMOS24の撮像領域70には、多数の画素がハニカム配列されており、位相差検出領域内においても、同様に、奇数行の画素行に対して偶数行の画素行が1/2画素ピッチづつずらして配列された、所謂ハニカム配列とされている。位相差検出領域内には、位相差検出画素1x、1y、及び、撮像画素(位相差検出画素1x、1y以外の画素であって、遮光膜が設けられておらず、被写体画像を撮像するための通常の画素)が配置されている。また、図示は省略するが、位相差検出領域以外の撮像領域70には、撮像画素のみが配置されているものとする。
図示する例では、各画素をR(赤),G(緑),B(青)で示している。R,G,Bは各画素上に積層したカラーフィルタの色を表している。また、奇数行の画素に対してカラーフィルタがベイヤ配列されると共に偶数行の画素に対してカラーフィルタがベイヤ配列されている。これにより、斜めに隣接する2つの位相差検出画素1x、1yを1つの組(ペア)としたときに、ペアを構成する斜めに隣接する2つの位相差検出画素1x、1yには同色のカラーフィルタが配置された状態となっており、また、撮像画素についても同様に、斜めに隣接する2つの撮像画素をペアとしたときに、ペアを構成する斜めに隣接する2つの位相差検出画素1x、1yには同色のカラーフィルタが配置された状態となっている。なお、図示されるように、位相差検出画素のペアは、本実施形態では、位相差検出領域内の離散的,周期的な位置に設けられている。
本実施形態では、位相差検出画素1x,1yを、R,G,Bのうち最も多いGフィルタ搭載画素に設けており、水平方向(x方向)に8画素置き、垂直方向(y方向)に8画素置き、かつ全体的に市松位置となるように配置されている。
また、位相差検出画素1x,1yは、その遮光膜開口2x,2yが撮像画素より小さく形成され、かつ、画素1xの遮光膜開口2xは左方向に偏心して設けられ、画素1yの遮光膜開口2yは右方向(位相差検出方向)に偏心して設けられている。
このような構成により、位相差検出画素1xには、撮影レンズの主軸に対して一方の側(ここでは左側)に偏心した開口を通過した光束が入射される。また、位相差検出画素1yには、ペアを構成する位相差検出画素1xに隣接するライン上に配置され、撮影レンズの主軸に対して他方の側(ここでは右側)に偏心した開口を通過した光束が入射される。これにより、位相差検出画素対1x、1yを通過した光束は互いに、主軸に対して反対側にビーム軸がずれることになる。(なお、主軸付近では光束が一部重複することもある。)後述するように、ピントがずれた状態では、位相差検出画素1x、1yの各々が検出する像の位置、位相にズレが生じるため、このズレ量(位相差量)を検出して合焦制御が行なわれる。
なお、位相差検出画素1x、1yを、AF制御のための位相差検出だけでなく被写体画像の形成に用いることもできる。
図4は、図3の位相差検出画素1x,1yだけを抜き出して模式的に表示した図である。更に、図4の下段に示す曲線Xは、横一行に並ぶ位相差検出画素1xの検出信号量をプロットしたグラフであり、曲線Yは、これら画素1xと対になっている位相差検出画素1yの検出信号量をプロットしたグラフである。
1つのペアを構成する位相差検出画素1x,1yは隣接画素であり極めて近接しているため、同一被写体からの光を受光していると考えられる。このため、後述するローリングシャッタによる歪みの影響が無ければ、曲線Xと曲線Yとはほぼ同一形状になると考えられ、その左右方向(位相差検出方向)のずれが、瞳分割した一組の位相差検出画素の一方の画素1xで見た画像と、他方の画素1yで見た画像との位相差量となる。
この曲線Xと曲線Yの相関演算を行なうことで、横ズレ量(位相差量)を求めることができ、この位相差量により被写体までの距離を算出することが可能となる。曲線Xと曲線Yの相関量の評価値を求める方法は、公知の方法(例えば特開2010−8443号公報に記載された方法や特開2010−91991号公報に記載された方法)を採用すれば良い。例えば、曲線Xを構成する各点X(i)と、曲線Yを構成する各点Y(i+j)の差分の絶対値の積算値を評価値とし、最大評価値を与えるj値を、位相差量とする。
そして、この位相差量から求められた被写体までの距離に基づき、モータ駆動部34を制御して光学ユニット22の焦点調整モータを駆動してフォーカスレンズ位置を制御し、被写体に合焦させる。
しかしながら、本実施の形態では固体撮像素子としてローリングシャッタ方式で制御されるCMOSを用いている。従って、読出しタイミングが同一でない斜めに隣接する2つの位相差検出画素からなる位相差検出画素ペアから取得される検出信号により相関演算を行なうと、このタイミングのずれの間に、被写体像が移動したり変化した場合に、撮像された被写体像に歪みが生じ、相関演算で求めた位相差量に該ローリングシャッタによる歪みの影響(歪み量)が生じてしまう(図5Aも参照。)。
一方、図5Bに示すように、例えば斜めに隣接する同色の2つの撮像画素(図5Bでは撮像画素A,Bで示した)を1つの組(ペア)として、該ペアの検出信号の相関演算を行なえば、撮像画像の各々には左右に偏心された遮光膜が設けられていないことから、ローリングシャッタによる歪み量のみを算出することができる。本実施の形態では、撮像画素の検出信号を用いて、位相差検出画素から求めた位相差量を補正して、AF制御を行なう。
図6は、本実施の形態に係るAF制御の流れを示すフローチャートである。なお、AF制御を行なうにあたり位相差検出画素及び撮像画素から検出信号を読み出す際には、位相差検出画素と撮像画素とを区別せず、ライン単位で各画素から検出信号を読み出すものとする。
ステップ100では、複数の位相差検出画素ペアから読み出された検出信号(以下、位相差検出画素信号と呼称する場合もある)の相関演算を行って、位相差量を求める(CPU40が第1の相関演算部(手段)として機能する)。
ステップ102では、複数の撮像画素ペアから読み出された検出信号(以下、撮像画素信号と呼称する場合もある)の相関演算を行って、ローリングシャッタによる歪み量を求める(CPU40が第2の相関演算部(手段)として機能する)。ここでは、図7に示すように、水平方向に隣り合う位相差検出画素ペアの間に配置され、該位相差検出画素と同色(ここではG)のフィルタが形成された隣接する撮像画素からなる撮像画素ペアPから読み出された検出信号の相関演算を行なうことによりローリングシャッタによる歪み量を求めるものとする。すなわち、本実施の形態では、G色のフィルタが形成されたペアに着目して見ると、水平方向にG色の撮像画素ペアと位相差検出画素ペアとが交互に配置されている。従って、ここでは、G色の位相差検出画素ペアと交互に配置されたG色の撮像画素ペアを用いてローリングシャッタによる歪み量を求める。
ステップ104では、ステップ100で求めた位相差量からステップ102で求めたローリングシャッタによる歪み量を減算して、ステップ100で求めた位相差量を補正する(CPU40が補正部(手段)として機能する)。
ステップ106では、補正された位相差量に基づいて、前述のように合焦制御を行なう(CPU40が合焦部(手段)として機能する)。
以上説明したように、位相差検出画素信号の相関演算結果を、通常画素信号の相関演算結果で補正してAF制御するようにした。そのため、ローリングシャッタによる歪みの影響を抑制し、高い精度でAF制御できる。
なお、ローリングシャッタによる歪み量を算出するための撮像画素は、図7に示した例に限定されない。例えば、図8に示すように、フィルタの色は位相差検出画素とは異なるが、水平方向に隣り合う位相差検出画素ペアの間に配置された撮像画素ペアP(位相差検出画素ペアの各々の位相差検出画素が配置されたラインと同じライン上に配置された隣接する撮像画素からなる撮像画素ペアではあるが、フィルタの色が位相差検出画素ペアとは異なる撮像画素ペア)から読み出された検出信号の相関演算を行なうことによりローリングシャッタによる歪み量を求めるようにしてもよい。これにより、水平方向に隣り合う位相差検出画素ペアの間に、同じ色のフィルタが形成された撮像画素ペアが存在しない場合であっても、ローリングシャッタによる歪み量を演算して精度高く位相差量を算出することができる。なお、水平方向に隣り合う位相差検出画素ペアの間に、同じ色のフィルタが形成された撮像画素ペアが存在しない場合とは、例えば、位相差検出画素を水平方向(x方向)に4画素置きに配置した場合や、或いは各画素に対するカラーフィルタの配置が図3に示した例とは異なる場合等である。
更にまた、位相差検出画素1x、1yとは異なるライン上に配置され、且つラインの一端からの距離が位相差検出画素1x、1yと同じ位置に配置されたG色の撮像画素(すなわち、位相差検出画素ペアに対して上下方向に配置されたG色の撮像画素)からなる撮像画素ペアPから読み出された検出信号からローリングシャッタによる歪み量を求めるようにしてもよい。
更にまた、図9に示すように、位相差検出画素1x、1yとは異なるライン上に配置され、且つラインの一端からの距離も位相差検出画素1x、1yとは異なる位置に配置された隣接するG色の撮像画素からなる撮像画素ペアP(位相差検出画素ペアに対して斜め方向に配置されたG色の撮像画素ペアP)から読み出された検出信号からローリングシャッタによる歪み量を求めるようにしてもよい。また、図10に示すように、位相差検出画素ペアに対して、上下方向に配置されたG色の撮像画素ペアPと、斜め方向に配置されたG色の撮像画素ペアPとを用いてローリングシャッタによる歪み量を求めるようにしてもよい。
すなわち、各撮像画素ペアは、各撮像画素ペアを構成する撮像画素の各々が、位相差検出画素ペアの各位相差検出画素が配置されたラインの各々とは異なるラインに配置されていてもよい。このように、位相差検出画素ペアに対して、異なるライン上に配置された(すなわち上下方向や斜め方向に配置された)撮像画素ペアを用いることで、ローリングシャッタによる歪み量の算出に多くの撮像画素ペアを用いることができ、水平方向1ラインあたりの撮像画素の密度を高めることができ、ローリングシャッタによる歪み量の算出精度が向上する。
ところで、従来のAF制御では、位相差検出画素の感度に応じた露光量となるように露出制御された状態で位相差検出が行なわれる。しかし、本実施の形態で説明したようにAF制御を行なう場合には、撮像画素の感度に応じた露光量となるように露出時間を制御するようにしてもよい(CPU40が露光制御部(手段)として機能する)。
図11は、斜め方向に隣接して配置されたG色の撮像画素及び位相差検出画素の各々から読み出された信号量の一例を示したグラフである。位相差検出画素は、遮光膜開口が撮像画素より小さく形成されており、図11に示すように、位相差検出画素の感度は撮像画素の感度より低い。そこで、本実施の形態のAF制御では、各画素に対する露光量が、位相差検出画素の感度に応じた露光量ではなく、撮像画素の感度に応じた露光量となるように露出時間を制御する。これにより、撮像画素での演算精度を高めることができる。
また、ローリングシャッタによる歪み量を算出するために用いられる撮像画素を、位相差検出画素のカラーフィルタの色と同色のカラーフィルタが設けられた撮像画素に限定しない場合には、位相差検出画素の周辺に設けられた、R色のフィルタが設けられた撮像画素、G色のフィルタが設けられた撮像画素、B色のフィルタが設けられた撮像画素、及び位相差検出画素の各々から読み出された検出信号の各々を比較し、位相差検出画素に最も感度が近い色の撮像画素(位相差検出画素の検出信号の信号量のレベルに最も近い色のフィルタが設けられた撮像画素)のペアを選択して用いて、ローリングシャッタによる歪み量を算出するようにしてもよい(CPU40が選択部(手段)及び読出制御部(手段)として機能する)。
図12は、位相差検出画素Aの信号量のレベルと、位相差検出画素Aの周辺に配置された、R色のフィルタが設けられた撮像画素(通常R画素)、G色のフィルタが設けられた撮像画素(通常G画素)、及びB色のフィルタが設けられた撮像画素(通常B画素)の各々から読み出された信号量のレベルの一例を示したグラフである。図12に示す例では、通常R画素、通常G画素、及び通常B画素の中で、通常B画素の信号量のレベルが、位相差検出画素Aの信号量のレベルに最も近いことがわかる。従って、この例では、通常B画素のペアを用いてローリングシャッタによる歪み量の算出を行なう。
これにより、撮像画素、及び位相差検出画素の双方の信号量を十分にとることができ、位相差検出の精度を上げることができる。
なお、図9や図10で例示したように、位相差検出画素ペアに対して、上下方向或いは斜め方向に配置された撮像画素ペアを用いてローリングシャッタによる歪み量を算出する場合も、同様であり、上記信号量のレベルが最も近い色の撮像画素ペアを用いてローリングシャッタによる歪み量を算出すればよい。
また、AF制御前に、被写体画像の色を検出し、R,G,B各色の信号量のレベルと位相差検出画素の信号量のレベルとを比較し、位相差検出画素の信号量のレベルに最も近い色を予め選択してその情報を記憶しておいてもよい。そして、AF制御の際には、該記憶しておいた情報が示す色の撮像画像ペア、及び位相差検出画素ペアから検出信号を読み出して、前述のように位相差検出に用いるようにしてもよい。
例えば、ホワイトバランス調整ではR、G、B各色の信号を検出して調整することから、AF制御の前に、事前にホワイトバランス調整を行って各色の信号量の確認を行ない、位相差検出画素の信号量に最も近い色を予め選択して記憶しておき、AF制御の際の読出しに用いてもよい。
これにより、AF制御の段階で全ての色の撮像画素から検出信号を読み出す必要がなくなるため、読出しに係る時間を短縮でき、ローリングシャッタによる歪み量の算出も精度高く行なうことができる。
なお、本実施の形態では、常にローリング補正を行なう例について説明したが、実施形態はこれに限定されない。例えば、AF制御においてローリング補正を行なう第1のモードと、ローリング補正を行なわない第2のモードとを切り替える切替手段を設け、利用者が該切替手段により切り替えたモードに応じて、AF制御を行なうようにしてもよい。
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、AF制御の際は常にローリングシャッタによる歪み量を算出して補正する例について説明したが、ローリングシャッタによる歪みの影響が小さいと推定される場合にはローリングシャッタによる歪み量を算出して補正する処理を省略してもよい。以下、詳細に説明する。
なお、本実施の形態のデジタルカメラ10の構成は第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
図13は、本実施の形態に係るAF制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ステップ200では、第1の実施の形態で説明したように位相差検出画素信号の相関演算を行なって、位相差量を求める。
ステップ202では、AF領域が予め定められた閾値以上の大きさか否かを判断する。ここで、AF領域とは、焦点を合わせる領域であり、デジタルカメラ10が、その使用者により任意にその位置や大きさを設定できるよう構成されている場合や、撮影モードに応じてAF領域の大きさが設定されるように構成されている場合等もある。本実施の形態では、デジタルカメラ10に設定されているAF領域の大きさの情報を取得し、予め定められた閾値と比較する(CPUが判断部(手段)として機能する)。
ステップ202で肯定判断した場合には、ステップ204で、第1の実施の形態で説明したように撮像画素信号の相関演算を行なって、ローリングシャッタによる歪み量を求める。ステップ206では、ステップ200で求めた位相差量からステップ204で求めたローリングシャッタによる歪み量を減算して、ステップ200で求めた位相差量を補正する。そして、ステップ208では、補正された位相差量に基づいて、合焦制御を行なう。
一方、ステップ202で否定判断した場合には、ステップ204、ステップ206をスキップして、ステップ208に進む。この場合には、ステップ208では、ステップ200で求めた位相差量(ローリングシャッタによる歪み量で補正していない位相差量)をそのまま用いて、合焦制御を行なう。
AF領域がそれほど大きくなければ、検出信号を読み出す位相差検出画素数も少なくなり、ローリングシャッタによる歪みの影響は小さいと考えられる。そこで、本実施例では、AF領域が閾値未満であれば、ローリングシャッタによる歪み量の算出及び補正は行なわずにAF制御を行なうようにした。これにより、AF制御にかかる時間を短縮することができる。
図14は、AF制御処理の流れの他の例を示すフローチャートである。
ステップ300では、第1の実施の形態で説明したように位相差検出画素信号の相関演算を行なって、位相差量を求める。
ステップ302では、読出し画素数(検出信号を読み出した位相差検出画素の数)が予め定められた閾値以上か否かを判断する。ステップ302で肯定判断した場合には、ステップ304で、第1の実施の形態で説明したように撮像画素信号の相関演算を行なって、ローリングシャッタによる歪み量を求める。ステップ306では、ステップ300で求めた位相差量からステップ304で求めたローリングシャッタによる歪み量を減算して、ステップ300で求めた位相差量を補正する。そして、ステップ308では、補正された位相差量に基づいて、合焦制御を行なう。
一方、ステップ302で否定判断した場合には、ステップ304、ステップ306をスキップして、ステップ308に進む。この場合には、ステップ308では、ステップ300で求めた位相差量(ローリングシャッタによる歪み量で補正していない位相差量)をそのまま用いて、合焦制御を行なう。
検出信号を読み出す位相差検出画素の数(すなわち、ステップ300で位相差量を演算するために用いられる位相差検出画素の数)が少なければ、ローリングシャッタによる歪みの影響は小さいと考えられる。そこで、本例では、検出信号を読み出す位相差検出画素数が閾値未満であれば、ローリングシャッタによる歪み量の算出及び補正は行なわずにAF制御を行なうようにした。これにより、AF制御にかかる時間を短縮することができる。
なお、上記図13,図14の閾値を、画角に応じて変更するようにしてもよい。より具体的には、例えば、デジタルカメラ10が、ワイド(広角)モード・標準モード・テレ(望遠)モードに切り替え可能な構成であれば、各モード毎に閾値を予め設定しておき、AF制御時の撮影モードに応じて、上記閾値を変更するようにしてもよい。なお、画角がテレ側であるほど、ローリングシャッタによる歪みの影響が大きくなると推定されるため、ワイド側に比べてテレ側の閾値を小さく設定しておくようにしてもよい。
図15は、AF制御処理の流れの他の例を示すフローチャートである。
ステップ400では、第1の実施の形態で説明したように位相差検出画素信号の相関演算を行なって、位相差量を求める。
ステップ402では、被写体距離が閾値以上か否かを判断する。ここでは、上記ステップ400で求めた位相差量から暫定的に求めた被写体距離を予め定められた閾値と比較する。ここで比較される閾値は、AF領域の大きさ或いは上記読出し画素数に応じて変更されるものとする。ステップ402で肯定判断した場合には、ステップ404で、第1の実施の形態で説明したように撮像画素信号の相関演算を行なって、ローリングシャッタによる歪み量を求める。ステップ406では、ステップ400で求めた位相差量からステップ404で求めたローリングシャッタによる歪み量を減算して、ステップ400で求めた位相差量を補正する。そして、ステップ408では、補正された位相差量に基づいて、合焦制御を行なう。
一方、ステップ402で否定判断した場合には、ステップ404、ステップ406をスキップして、ステップ408に進む。この場合には、ステップ408では、ステップ400で求めた位相差量(ローリングシャッタによる歪み量で補正していない位相差量)をそのまま用いて、合焦制御を行なう。
ローリングは撮影画角内の被写体の動きで影響度が変わる。特に被写体距離が長いほど、ローリングシャッタによる歪みの影響は大きくなると考えられる。そこで、本例では、被写体距離が閾値以上長い場合に、ローリングシャッタによる歪み量の算出及び補正を行ない、被写体距離が閾値より短い場合には、ローリングシャッタによる歪み量の算出及び補正を行なわないようにした。
図16は、AF制御処理の流れの他の例を示すフローチャートである。
ステップ500では、第1の実施の形態で説明したように位相差検出画素信号の相関演算を行なって、位相差量を求める。
ステップ502では、画角内の動体検出を行なう。例えば、メモリ48に記憶された過去の画像データと今回の画像データとの間で周知の動きベクトルを算出し、該動きベクトルの大きさに基づいて検出してもよい。
ステップ504では、上記検出結果に基づき、画角内に動体が存在するか否かを判断する。ステップ402で肯定判断した場合には、ステップ506で、第1の実施の形態で説明したように撮像画素信号の相関演算を行なって、ローリングシャッタによる歪み量を求める。ステップ508では、ステップ500で求めた位相差量からステップ506で求めたローリングシャッタによる歪み量を減算して、ステップ500で求めた位相差量を補正する。そして、ステップ510では、補正された位相差量に基づいて、合焦制御を行なう。
一方、ステップ504で否定判断した場合には、ステップ506、ステップ508をスキップして、ステップ510に進む。この場合には、ステップ510では、ステップ500で求めた位相差量(ローリングシャッタによる歪み量で補正していない位相差量)をそのまま用いて、合焦制御を行なう。
ローリングは撮影画角内に動体が存在する場合に起こる。従って、本例では、動体を検出して、動体が存在する場合にのみローリングシャッタによる歪み量の算出及び補正を行ない、動体が存在しない場合には、ローリングシャッタによる歪み量の算出及び補正を行なわないようにした。
図17は、AF制御処理の流れの他の例を示すフローチャートである。
ステップ600では、第1の実施の形態で説明したように位相差検出画素信号の相関演算を行なって、位相差量を求める。
ステップ602では、AF領域内の動体検出を行なう。動体検出は、例えば、メモリ48に記憶された過去の画像データと今回の画像データとの間で周知の動きベクトルを算出し、該動きベクトルの大きさに基づいて検出してもよい。
ステップ604では、上記検出結果に基づき、AF領域内に動体が存在するか否かを判断する。ステップ602で肯定判断した場合には、ステップ606で、第1の実施の形態で説明したように撮像画素信号の相関演算を行なって、ローリングシャッタによる歪み量を求める。ステップ608では、ステップ600で求めた位相差量からステップ606で求めたローリングシャッタによる歪み量を減算して、ステップ600で求めた位相差量を補正する。そして、ステップ610では、補正された位相差量に基づいて、合焦制御を行なう。
一方、ステップ604で否定判断した場合には、ステップ606、ステップ608をスキップして、ステップ610に進む。この場合には、ステップ610では、ステップ600で求めた位相差量(ローリングシャッタによる歪み量で補正していない位相差量)をそのまま用いて、合焦制御を行なう。
ローリングは撮影画角内に動体が存在する場合に起こる。従って、本例では、特にAF領域内で動体を検出して、AF領域内に動体が存在する場合にのみローリングシャッタによる歪み量の算出及び補正を行ない、動体が存在しない場合には、ローリングシャッタによる歪み量の算出及び補正を行なわないようにした。
以上説明したように、本実施の形態では、ローリングシャッタによる歪みの影響が少ないと推定される場合には、ローリングシャッタによる歪み量の算出及び補正を行なわないようにし、それ以外の場合には、ローリングシャッタによる歪み量を算出して補正を行なうようにした。そのため、ローリングシャッタによる歪みの影響を抑制しつつ、AF制御において無駄な時間を削減することができる。
なお、本実施の形態では、AF領域の大きさ、読出し画素数、被写体距離、撮影画角内の被写体の動き、AF領域内の被写体の動きのいずれかに応じて、ローリングシャッタによる歪み量の算出及び補正を行なうか否かを判断したが、実施形態はこれに限定されない。例えば、AF領域の大きさ、読出し画素数、被写体距離、撮影画角内の被写体の動き、AF領域内の被写体の動きの少なくとも1つに応じて、ローリングシャッタによる歪み量の算出及び補正を行なうか否かを判断するようにしてもよい。
なお、デジタルカメラ10に、第1の実施の形態で説明したように常にローリング補正を行なう第1のモードと、第2の実施の形態で説明したようにローリングシャッタによる歪みの影響が小さいと推定される場合にはローリング補正を行なわないようにする第2のモードとを切り替える切替手段を設けてもよい。この場合、利用者が該切替手段により切り替えたモードに応じて、AF制御を行なうようにしてもよい。
また、位相差検出画素1x、1yは、上記各実施の形態で示した例に限定されない。例えば、位相差検出画素1xを、右半分が遮光され、左半分が開口された構成とし、位相差検出画素1yを、左半分が遮光され、右半分が開口された構成としてもよい。これによっても、上記と同様に、位相差検出画素1xには、撮影レンズの主軸に対して一方の側(左側)を通過した光束が入射され、位相差検出画素1yには、撮影レンズの主軸に対して他方の側(右側)を通過した光束が入射される。
また、上記第1及び第2の実施の形態では、位相差検出画素ペアを構成する位相差検出画素が隣接している画素である場合について説明したが、実施形態はこれに限定されない。位相差検出画素ペアを構成する位相差検出画素は互いに隣接しておらず、ペアを構成する画素の間に他の画素が配置されていてもよい。また、同様に、撮像画素ペアを構成する撮像画素が隣接している画素である場合について説明したが、実施形態はこれに限定されない。撮像画素ペアを構成する撮像画素は互いに隣接しておらず、ペアを構成する画素の間に他の画素が配置されていてもよい。
なお、上記第1及び第2の実施の形態では、本発明をデジタルカメラに適用した場合について説明したが、本発明の実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、携帯電話機、PDA等の撮影機能を有する他の装置に適用する形態とすることもできる。この場合も、上記各実施の形態と同様の効果を奏することができる。
更に、上記各実施の形態において説明した各種処理プログラムの処理の流れは一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において、各ステップの処理順序の変更、処理内容の変更、不要なステップの削除、新たなステップの追加等を行なうことができる。

Claims (22)

  1. 撮影レンズの主軸に対して一方の側に偏心した開口部を有する第1の位相差検出画素と、前記主軸に対して他方の側に偏心した開口部を有する第2の位相差検出画素からなる位相差検出画素対を複数備えると共に複数の撮像画素からなる撮像画素対を複数備えた撮像素子と、
    前記撮像素子に対し、ローリングシャッタ方式で前記撮像素子に配列された撮像画素及び位相差検出画素の信号を読み出す読出手段と、
    前記位相差検出画素対の各々から読み出された信号の相関演算を行なう第1の相関演算手段と、
    前記撮像画素対の各々から読み出された信号の相関演算を行なう第2の相関演算手段と、
    前記第1の相関演算手段による相関演算結果を、前記第2の相関演算手段による相関演算結果により補正する補正手段と、
    前記補正された相関演算結果を用いて合焦制御する合焦手段と、
    前記第1の位相差検出画素から読み出された信号と、前記第2の位相差検出画素から読み出された信号と、を用いて被写体画像を形成する手段と、
    を備えた撮像装置。
  2. 前記第2の相関演算手段は、前記第1の相関演算手段での相関演算に用いられる信号が読み出される位相差検出画素対の第1の位相差検出画素が配置されたラインに配置された撮像画素と、該位相差検出画素対の第2の位相差検出画素が配置されたラインに配置された撮像画素とからなる撮像画素対の各々から読み出された信号の相関演算を行なう
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第2の相関演算手段は、各々が、前記第1の相関演算手段での相関演算に用いられる信号が読み出される位相差検出画素対の各位相差検出画素が配置されたラインの各々とは異なるラインに配置された撮像画素からなる撮像画素対から読み出された信号の相関演算を行なう
    請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記第2の相関演算手段は、前記第1の相関演算手段での相関演算に用いられる信号が読み出される位相差検出画素対に設けられたカラーフィルタの色と同じ色のカラーフィルタが設けられた撮像画素対から読み出された信号の相関演算を行なう
    請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の撮像装置。
  5. 前記第2の相関演算手段は、前記第1の相関演算手段での相関演算に用いられる信号が読み出される位相差検出画素対に設けられたカラーフィルタの色と異なる色のカラーフィルタが設けられた撮像画素対を含む複数の撮像画素対から読み出された信号の相関演算を行なう
    請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の撮像装置。
  6. 前記第2の相関演算手段は、R色のカラーフィルタが設けられた撮像画素対、G色のカラーフィルタが設けられた撮像画素対、及びB色のカラーフィルタが設けられた撮像画素対の中で、前記位相差検出画素対を構成する位相差検出画素から読み出された信号のレベルに最も近いレベルの信号が読み出された色のカラーフィルタが設けられた撮像画素からなる撮像画素対の各々から読み出された信号の相関演算を行なう
    請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の撮像装置。
  7. 前記第2の相関演算手段による相関演算が行なわれる前に、R色のカラーフィルタが設けられた撮像画素対、G色のカラーフィルタが設けられた撮像画素対、及びB色のカラーフィルタが設けられた撮像画素対の中で、前記位相差検出画素対を構成する位相差検出画素から読み出された信号のレベルに最も近いレベルの信号が読み出された色のカラーフィルタが設けられた撮像画素からなる撮像画素対を選択する選択手段と、
    前記位相差検出画素対及び前記選択手段で選択された撮像画素対の各々から信号が読み出されるように前記読出手段を制御する制御手段と、
    を更に備え、
    前記第2の相関演算手段は、前記制御手段の制御により読み出された信号の相関演算を行なう
    請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の撮像装置。
  8. 前記撮像素子の露光時間を、前記撮像画素の感度に応じた露光量となるように制御する露光制御手段を更に備えた
    請求項1〜請求項7のいずれか1項記載の撮像装置。
  9. 焦点を合わせる焦点領域の大きさ、前記第1の相関演算手段での相関演算に用いられる信号を読み出す位相差検出画素の数、撮影画角内の被写体の動き、及び前記焦点領域内の被写体の動き、の少なくとも1つに基づいて、前記補正手段による補正を行なうか否かを判断する判断手段を更に備え、
    前記合焦手段は、前記判断手段により前記補正手段による補正を行なわないと判断された場合には、前記補正手段による補正の実行を中止し、前記補正される前の前記第1の相関演算手段の相関演算結果を用いて合焦制御する
    請求項1〜請求項8のいずれか1項記載の撮像装置。
  10. 前記第1の位相差検出画素と前記第2の位相差検出画素とが互いに隣接する画素である、請求項1〜請求項9のいずれか1項記載の撮像装置。
  11. 前記位相差検出画素対が、前記撮像素子が配置される撮像領域の全領域に、離散的かつ周期的に配置されている、請求項1〜請求項10のいずれか1項記載の撮像装置。
  12. 撮影レンズの主軸に対して一方の側に偏心した開口を有する第1の位相差検出画素と、前記主軸に対して他方の側に偏心した開口部を有する第2の位相差検出画素とからなる位相差検出画素対を複数備えると共に複数の撮像画素からなる撮像画素対を複数備えた撮像素子を有する撮像装置の合焦制御方法であって、
    前記撮像素子に対し、ローリングシャッタ方式で前記撮像素子に配列された撮像画素及び位相差検出画素の信号を読み出し、
    前記位相差検出画素対の各々から読み出された信号に対して第1の相関演算を行ない、
    前記撮像画素対の各々から読み出された信号に対して第2の相関演算を行ない、
    前記第1の相関演算の結果を、前記第2の相関演算の結果により補正し、
    前記補正された相関演算結果を用いて合焦を制御し、
    前記第1の位相差検出画素から読み出された信号と、前記第2の位相差検出画素から読み出された信号と、を用いて被写体画像を形成すること、
    を含む合焦制御方法。
  13. 前記第2の相関演算は、前記第1の相関演算に用いられる信号が読み出される位相差検出画素対の第1の位相差検出画素が配置されたラインに配置された撮像画素と、該位相差検出画素対の第2の位相差検出画素が配置されたラインに配置された撮像画素とからなる撮像画素対の各々から読み出された信号の相関演算を行なうことを含む、
    請求項12に記載の合焦制御方法。
  14. 前記第2の相関演算は、各々が、前記第1の相関演算に用いられる信号が読み出される位相差検出画素対の各位相差検出画素が配置されたラインの各々とは異なるラインに配置された撮像画素からなる撮像画素対から読み出された信号の相関演算を行なうことを含む、
    請求項12に記載の合焦制御方法。
  15. 前記第2の相関演算は、前記第1の相関演算に用いられる信号が読み出される位相差検出画素対に設けられたカラーフィルタの色と同じ色のカラーフィルタが設けられた撮像画素対から読み出された信号の相関演算を行なうことを含む、
    請求項12〜請求項14のいずれか1項記載の合焦制御方法。
  16. 前記第2の相関演算は、前記第1の相関演算に用いられる信号が読み出される位相差検出画素対に設けられたカラーフィルタの色と異なる色のカラーフィルタが設けられた撮像画素対を含む複数の撮像画素対から読み出された信号の相関演算を行なうことを含む、
    請求項12〜請求項14のいずれか1項記載の合焦制御方法。
  17. 前記第2の相関演算は、R色のカラーフィルタが設けられた撮像画素対、G色のカラーフィルタが設けられた撮像画素対、及びB色のカラーフィルタが設けられた撮像画素対の中で、前記位相差検出画素対を構成する位相差検出画素から読み出された信号のレベルに最も近いレベルの信号が読み出された色のカラーフィルタが設けられた撮像画素からなる撮像画素対の各々から読み出された信号の相関演算を行なうことを含む、
    請求項12〜請求項14のいずれか1項記載の合焦制御方法。
  18. 前記第2の相関演算が行なわれる前に、R色のカラーフィルタが設けられた撮像画素対、G色のカラーフィルタが設けられた撮像画素対、及びB色のカラーフィルタが設けられた撮像画素対の中で、前記位相差検出画素対を構成する位相差検出画素から読み出された信号のレベルに最も近いレベルの信号が読み出された色のカラーフィルタが設けられた撮像画素からなる撮像画素対を選択し、
    前記位相差検出画素対及び前記選択された撮像画素対の各々から信号が読み出されるように読出を制御すること、
    を更に含み、
    前記第2の相関演算は、前記読出の制御により読み出された信号の相関演算を行なう、
    請求項12〜請求項14のいずれか1項記載の合焦制御方法。
  19. 前記撮像素子の露光時間を、前記撮像画素の感度に応じた露光量となるように露光を制御することを更に含む、
    請求項12〜請求項18のいずれか1項記載の合焦制御方法。
  20. 焦点を合わせる焦点領域の大きさ、前記第1の相関演算に用いられる信号を読み出す位相差検出画素の数、撮影画角内の被写体の動き、及び前記焦点領域内の被写体の動き、の少なくとも1つに基づいて、前記補正を行なうか否かを判断することを更に含み、
    前記合焦の制御は、前記判断により補正を行なわないと判断された場合には、補正の実行を中止し、前記補正される前の前記第1の相関演算の結果を用いて合焦を制御することを含む、
    請求項12〜請求項19のいずれか1項記載の合焦制御方法。
  21. 前記第1の位相差検出画素と前記第2の位相差検出画素とが互いに隣接する画素である、請求項12〜請求項20のいずれか1項記載の合焦制御方法。
  22. 前記位相差検出画素対が、前記撮像素子が配置される撮像領域の全領域に、離散的かつ周期的に配置されている、請求項12〜請求項21のいずれか1項記載の合焦制御方法。
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