JP5076416B2 - 撮像素子および撮像装置 - Google Patents

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本発明は光電変換素子と撮像装置に関する。
焦点検出機能を備えた撮像素子として、一対の光電変換部を備えた画素から構成される撮像素子が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
この撮像素子では、ひとつのマイクロレンズの下に一対の光電変換部を備える画素構成とすることによって、いわゆる瞳分割型位相差検出方式により焦点検出を行うことが開示されている。また、CMOSイメージセンサーとして撮像素子を構成するとともに、一対の光電変換部の出力を共通の増幅回路を介して共通の出力線により画素外に出力する回路構成にすることにより、回路素子数や出力線数を低減することが開示されている。
この出願の発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
特開2002−333570号公報
しかしながら、上述した従来の撮像素子には次のような欠点がある。CMOSイメージセンサにより構成された撮像素子の場合には、一対の光電変換部の電荷蓄積タイミングを同一にできないため、一対の光電変換部の出力に基づいて生成される一対の像データ列は電荷蓄積タイミングがずれたデータとなる。電荷蓄積タイミングがずれた一対の像データを位相差検出に用いると、電荷蓄積タイミングのずれの間に生じる像移動や像変化のために位相差検出に誤差を生じ、焦点検出精度の低下や焦点検出不能になる。また、ローリングシャッター方式により電荷蓄積時間の制御が行われるために、ラインごとに異なる電荷蓄積時間を設定できず、ラインによっては一対の光電変換部の出力レベルが不足し、位相差検出に用いる一対の像データのコントラストが確保できず、焦点検出精度の低下や焦点検出不能を生じる。
請求項1の発明による撮像素子は、二次元状に配置され、撮像光学系を通過した光束を光電変換した電荷を蓄積する一つの光電変換部を有する撮像画素と、前記複数の撮像画素の一部を置換して第1の方向に配列され、前記撮像光学系の瞳の一対の部分領域を通過した一対の光束をそれぞれ光電変換した電荷を蓄積する第1及び第2の光電変換部を有する焦点検出画素と、前記第1の方向に配列された前記撮像画素のみからなる撮像画素列と前記第1の方向に配列された焦点検出画素を含む焦点検出画素列について、画素列毎に各画素列の出力信号を読み出す読み出し回路と、前記画素列毎に前記画素列内の光電変換部の電荷蓄積の開始と終了とを同一のタイミングで実行する制御部とを備え、前記撮像画素は、前記一つの光電変換部の蓄積電荷を転送する転送部と、前記転送部から転送される電荷を出力信号として出力する出力部とを有し、前記焦点検出画素は、前記第1の光電変換部の蓄積電荷を一時的に保持する第1電荷保持部と、前記第1電荷保持部が保持した蓄積電荷を転送する第1転送部と、前記第2の光電変換部の蓄積電荷を前記第1転送部の転送タイミングよりも早いタイミングで転送する第2転送部と、前記第1転送部から転送される電荷を第1の出力信号として、前記第2転送部から転送される電荷を第2の出力信号として、それぞれ出力する出力部と、を有し、前記読み出し回路は、前記撮像画素列の前記撮像画素の出力信号を読み出すと共に、前記焦点検出画素列の前記焦点検出画素の前記第2の出力信号を読み出した後に当該焦点検出画素の前記第1の出力信号を読み出すことを特徴とする。
請求項2の発明による撮像素子は、二次元状に配置され、撮像光学系を通過した光束を光電変換した電荷を蓄積する一つの光電変換部を有する撮像画素と、前記複数の撮像画素の一部を置換して第1の方向に配列され、前記撮像光学系の瞳の一対の部分領域を通過した一対の光束をそれぞれ光電変換した電荷を蓄積する第1及び第2の光電変換部を有する焦点検出画素と、前記第1の方向に配列された前記撮像画素のみからなる撮像画素列と前記第1の方向に配列された焦点検出画素を含む焦点検出画素列について、画素列毎に各画素列の出力信号を読み出す読み出し回路と、前記画素列毎に前記画素列内の光電変換部の電荷蓄積の開始と終了とを同一のタイミングで実行する制御部とを備え、前記撮像画素は、前記一つの光電変換部の蓄積電荷を一時的に保持する電荷保持部と、前記電荷保持部が保持した蓄積電荷を転送する転送部と、前記転送部から転送される電荷を出力信号として出力する出力部とを有し、前記焦点検出画素は、前記第1の光電変換部の蓄積電荷を一時的に保持する第1電荷保持部と、前記第1電荷保持部が保持した蓄積電荷を転送する第1転送部と、前記第2の光電変換部の蓄積電荷を一時的に保持する第2電荷保持部と、前記第2の光電変換部の蓄積電荷を一時的に保持する第2電荷保持部と、前記第2電荷保持部が保持した蓄積電荷を前記第1転送部の転送タイミングよりも早いタイミングで転送する第2転送部と、前記第1転送部から転送される電荷を第1の出力信号として、前記第2転送部から転送される電荷を第2の出力信号として、それぞれ出力する出力部と、を有し、前記読み出し回路は、前記撮像画素列の前記撮像画素の出力信号を読み出すと共に、前記焦点検出画素列の前記焦点検出画素の前記第2の出力信号を読み出した後に当該焦点検出画素の前記第1の出力信号を読み出すことを特徴とする。
本発明によれば、位相差検出に用いる一対の像データの同時性と同一性を実現でき、焦点検出精度の低下や焦点検出不能を防止することができる。
本願発明の一実施の形態による光電変換素子を、デジタルスチルカメラの撮像素子に適用した一実施の形態を説明する。図1は一実施の形態の構成を示す。一実施の形態のデジタルスチルカメラ201は交換レンズ202とカメラボディ203から構成され、交換レンズ202はマウント部204によりカメラボディ203に装着される。
交換レンズ202はレンズ駆動制御装置206、ズーミング用レンズ208、レンズ209、フォーカシング用レンズ210、絞り211などを備えている。レンズ駆動制御装置206は、マイクロコンピューターとメモリなどの周辺部品から成り、フォーカシング用レンズ210と絞り211の駆動制御、絞り211、ズーミング用レンズ208およびフォーカシング用レンズ210の状態検出、後述するボディ駆動制御装置214に対するレンズ情報の送信とカメラ情報の受信などを行う。
カメラボディ203は撮像素子212、ボディ駆動制御装置214、液晶表示素子駆動回路215、液晶表示素子216、接眼レンズ217、メモリカード219などを備えている。撮像素子212には後述する画素が二次元状に配列されており、交換レンズ202の予定結像面に配置されて交換レンズ202により結像される被写体像を撮像する。なお、詳細を後述するが撮像素子212の所定の焦点検出位置には焦点検出用画素が配列される。
ボディ駆動制御装置214はマイクロコンピューターとメモリなどの周辺部品から構成され、撮像素子212からの画像信号の読み出し、画像信号の補正、交換レンズ202の焦点調節状態の検出、レンズ駆動制御装置206からのレンズ情報の受信とカメラ情報(デフォーカス量)の送信、ディジタルスチルカメラ全体の動作制御などを行う。ボディ駆動制御装置214とレンズ駆動制御装置206は、マウント部204の電気接点部213を介して通信を行い、各種情報の授受を行う。
液晶表示素子駆動回路215は、液晶ビューファインダー(EVF:電気的ビューファインダー)の液晶表示素子216を駆動する。撮影者は接眼レンズ217を介して液晶表示素子216に表示された像を観察することができる。メモリカード219はカメラボディ203に脱着可能であり、画像信号を格納記憶する可搬記憶媒体である。
交換レンズ202を通過して撮像素子212上に形成された被写体像は、撮像素子212により光電変換され、その出力はボディ駆動制御装置214へ送られる。ボディ駆動制御装置214は、撮像素子212上の焦点検出用画素の出力データに基づいて所定の焦点検出位置におけるデフォーカス量を算出し、このデフォーカス量をレンズ駆動制御装置206へ送る。また、ボディ駆動制御装置214は、撮像素子212の出力に基づいて生成した画像信号をメモリカード219に格納するとともに、画像信号を液晶表示素子駆動回路215へ送り、液晶表示素子216に画像を表示させる。
カメラボディ203には不図示の操作部材(シャッターボタン、焦点検出位置の設定部材など)が設けられており、これらの操作部材からの操作状態信号をボディ駆動制御装置214が検出し、検出結果に応じた動作(撮像動作、焦点検出位置の設定動作、画像処理動作)の制御を行う。
レンズ駆動制御装置206はレンズ情報をフォーカシング状態、ズーミング状態、絞り設定状態、絞り開放F値などに応じて変更する。具体的には、レンズ駆動制御装置206は、レンズ208、210の位置と絞り211の絞り位置をモニターし、モニター情報に応じてレンズ情報を演算したり、あるいは予め用意されたルックアップテーブルからモニター情報に応じたレンズ情報を選択する。レンズ駆動制御装置206は、受信したデフォーカス量に基づいてレンズ駆動量を算出し、このレンズ駆動量に基づいてフォーカシングレンズ210を不図示のモーター等の駆動源により合焦点へと駆動する。
図2は撮影画面上における焦点検出位置を示す。撮影画面100の5カ所に焦点検出エリア101〜105が配置される。これらの焦点検出エリア101〜105は、後述する撮像素子212の焦点検出用画素が撮影画面100上で被写体像をサンプリングする領域を示し、長方形で示した焦点検出エリア101〜105の長手方向に焦点検出用画素が直線的に配列される。撮影者は、複数の焦点検出エリア101〜105の中から撮影構図に応じて焦点検出エリア選択操作部材(不図示)により焦点検出エリアを手動で選択する。
図3は撮像素子212の詳細構成を示す正面図である。なお、図3では撮像素子212上のひとつの焦点検出エリア近傍を拡大して示し、縦横は図2の撮影画面100の縦横に対応する。撮像素子212は、撮像用の撮像画素310と焦点検出用の焦点検出画素311から構成される。撮像画素310は、図4に示すようにマイクロレンズ10、光電変換部11および不図示の色フィルタを備えている。色フィルタは赤(R)、緑(G)、青(B)の3種類からなり、それぞれの分光感度は図6に示すものとなっている。撮像素子212には、各色フィルタを備えた撮像画素310がベイヤー配列されている。
一方、焦点検出画素311は、図5に示すようにマイクロレンズ10と一対の光電変換部12,13を備えている。焦点検出画素311には光量をかせぐために色フィルタは配置されておらず、その分光特性は光電変換を行うフォトダイオードの分光感度、赤外カットフィルタ(不図示)の分光特性を総合した図7に示す分光特性となり、図6に示す緑画素、赤画素および青画素の分光特性を加算したような分光特性となり、その感度の光波長領域は緑画素、赤画素、青画素の感度の光波長領域を包括している。
撮像画素310の光電変換部11は、マイクロレンズ10により最も明るい交換レンズの射出瞳(たとえばF1.0)を通過する光束をすべて受光するような形状に設計される。焦点検出画素311の一対の光電変換部12、13は、マイクロレンズ10により最も明るい交換レンズの射出瞳(たとえばF1.0)を通過する光束をすべて受光するような形状に設計される。また、図3に示すように、二次元的に配置される撮像画素310にはRGBのベイヤー配列の色フィルタが備えられる。焦点検出用の焦点検出画素311は、撮像画素310のBとGが配置されるべき行(列)に直線的に配置される。焦点検出画素311は図2に示す焦点検出エリアの中に配列される。
図8は撮像画素310の断面図である。撮像画素310において、撮像用の光電変換部11の前方にマイクロレンズ10が配置され、マイクロレンズ10により光電変換部11が前方に投影される。光電変換部11は半導体回路基板29上に形成される。不図示の色フィルタはマイクロレンズ10と光電変換部11の中間に配置される。
図9は焦点検出画素311の断面図である。焦点検出用画素311において、焦点検出用の光電変換部12、13の前方にマイクロレンズ10が配置され、マイクロレンズ10により光電変換部12、13が前方に投影される。光電変換部12、13は半導体回路基板29上に形成される。
ここで、図10により瞳分割型位相差検出方式による焦点検出原理を説明する。図において、90は交換レンズの予定結像面に配置されたマイクロレンズの前方d0の距離に設定された射出瞳である。なお、距離d0は、マイクロレンズの曲率、屈折率およびマイクロレンズと光電変換部の間の距離などに応じて決まる距離であって、以下では測距瞳距離と呼ぶ。91は交換レンズの光軸、50、60はマイクロレンズ、52、53、62、63は焦点検出用画素の一対の光電変換部、72、73、82、83は焦点検出光束である。また、92はマイクロレンズ50、60により投影された光電変換部52、62の領域(以下、測距瞳と呼ぶ)、93はマイクロレンズ50、60により投影された光電変換部53、83の領域(以下、測距瞳と呼ぶ)である。
図10においては、光軸91上にある焦点検出用画素(マイクロレンズ50と一対の光電変換部52、53を有する)と、隣接する焦点検出用画素(マイクロレンズ60と一対の光電変換部62、63を有する)とを模式的に例示するが、その他の焦点検出用画素においても、一対の光電変換部はそれぞれ一対の測距瞳92、93から各マイクロレンズに到来する光束を受光する。焦点検出用画素の配列方向は、一対の測距瞳の並び方向すなわち一対の光電変換部の並び方向と一致させる。
マイクロレンズ50、60は光学系の予定結像面近傍に配置されており、光軸91上に配置されたマイクロレンズ50によりその背後に配置された一対の光電変換部52、53の形状がマイクロレンズ50、60から投影距離d0だけ離間した射出瞳90上に投影され、その投影形状は測距瞳92,93を形成する。すなわち、投影距離d0にある射出瞳90上で各焦点検出用画素の光電変換部の投影形状(測距瞳92,93)が一致するように、各画素の投影方向が決定される。焦点検出用画素において、マイクロレンズに関して光電変換部と交換レンズ(撮影光学系)の射出瞳とが共役である。
光電変換部52は、測距瞳92を通過しマイクロレンズ50に向う焦点検出光束72によってマイクロレンズ50上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。一方、光電変換部53は、測距瞳93を通過しマイクロレンズ50に向う焦点検出光束73によってマイクロレンズ50上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。また、光電変換部62は、測距瞳92を通過しマイクロレンズ60に向う焦点検出光束82によってマイクロレンズ600上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。一方、光電変換部63は、測距瞳93を通過しマイクロレンズ60に向う焦点検出光束83によってマイクロレンズ60上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。
このような焦点検出用画素を直線状に多数配置し、各画素の一対の光電変換部の出力を測距瞳92および測距瞳93に対応した出力グループにまとめることによって、測距瞳92と測距瞳93を各々通過する焦点検出光束が焦点検出用画素列上に形成する一対の像の強度分布に関する情報が得られる。
この情報に対して後述する像ズレ検出演算処理(相関処理、位相差検出処理)を施すことによって、いわゆる瞳分割方式で一対の像の像ズレ量が検出される。さらに、像ズレ量に一対の測距瞳の重心間隔に応じた変換演算を行うことによって、予定結像面に対する現在の結像面(予定結像面上のマイクロレンズアレイの位置に対応した焦点検出位置における結像面)の偏差(デフォーカス量)を算出することができる。なお、上述した説明では、測距瞳が絞り開口によって制限されていないものとして説明したが、実際は測距瞳が絞り開口により制限された形状と大きさになる。
図11は撮像画素と射出瞳の関係を説明する図である。なお、図10に示す要素と同じ要素に対しては説明を省略する。70はマイクロレンズ、71は撮像画素の光電変換部、81は撮像光束、94はマイクロレンズ70により投影された光電変換部71の領域である。図において、光軸91上にある撮像画素(マイクロレンズ70と光電変換部71からなる)を模式的に例示してあるが、その他の撮像画素においても光電変換部はそれぞれ領域から各マイクロレンズに到来する光束を受光する。
マイクロレンズ70は光学系の予定結像面近傍に配置されており、光軸91上に配置されたマイクロレンズ70によりその背後に配置された光電変換部71の形状がマイクロレンズ70から投影距離d0だけ離間した射出瞳90上に投影され、その投影形状は領域94を形成する。光電変換部71は領域94を通過し、マイクロレンズ70に向う焦点検出光束81によりマイクロレンズ70上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。このような撮像画素を二次元状に多数配置することによって、各画素の光電変換部に基づいて画像情報が得られる。なお、上述した説明では領域94は絞り開口によって制限されていないものとして説明したが、実際は領域94は絞り開口によって制限された形状と大きさになる。
図12は、一実施の形態のデジタルスチルカメラ(撮像装置)の動作を示すフローチャートである。ボディ駆動制御装置214は、カメラに電源が投入されている間、この動作を繰り返し実行する。ステップ100においてカメラの電源がオンされるとステップ110へ進み、測光装置(不図示)によって測光した被写界輝度に応じて自動的に決定された撮影絞り値、あるいは操作部材(不図示)によってユーザーが手動で設定した撮影絞り値に応じた絞り制御情報をレンズ駆動制御装置206へ送り、絞り開口径を撮影絞り値に設定する。さらに、この絞り開口径にて撮像画素のデータを間引き読み出しし、電子ビューファインダーに表示させる。
ステップ120では、絞り開口径が撮影絞り値に設定された状態で焦点検出画素列からデータを読み出す。なお、焦点検出エリアは選択部材(不図示)を用いてユーザーにより選択されている。ステップ130では焦点検出画素列に対応した一対の像データに基づいて、後述する像ズレ検出演算処理(相関演算処理)を行い、像ズレ量を演算してデフォーカス量を算出する。ステップ140では合焦近傍か否か(算出されたデフォーカス量の絶対値が所定値以内であるか)を調べる。
合焦近傍でないと判定した場合はステップ150へ進み、デフォーカス量をレンズ駆動制御装置206へ送信し、交換レンズ202のフォーカシングレンズ210を合焦位置に駆動させ、ステップ110へ戻って上記動作を繰り返す。なお、焦点検出不能な場合もこのステップ150へ分岐し、レンズ駆動制御装置206へスキャン駆動命令を送信し、交換レンズ202のフォーカシングレンズ210を無限から至近までの間でスキャン駆動させ、ステップ110へ戻って上記動作を繰り返す。
一方、合焦近傍であると判定した場合はステップ160へ進み、レリーズボタン(不図示)の操作によりシャッターレリーズがなされたか否かを判定し、なされていないと判定された場合はステップ110へ戻って上記動作を繰り返す。シャッターレリーズがなされたと判定された場合はステップ170へ進み、レンズ駆動制御装置206へ絞り制御情報を送信し、交換レンズ202の絞り値を撮影絞り値に設定する。絞り制御が終了した時点で、撮像素子212に撮像動作を行わせ、撮像素子212の撮像画素および全ての焦点検出画素から画像データを読み出す。
ステップ180において、焦点検出画素列の各画素位置の画素データを焦点検出画素のデータおよび周囲の撮像画素のデータに基づいて補間する。続くステップ190では撮像画素のデータおよび補間されたデータからなる画像データをメモリーカード219に記録し、ステップ110へ戻って上記動作を繰り返す。
次に、図12のステップ130の焦点検出演算について詳細に説明する。焦点検出画素列から出力される一対のデータ列(α1〜αM、β1〜βM:Mはデータ数)に対し(1)式に示すような高周波カットフィルタ処理を施し、第1データ列、第2データ列(A1〜AN、B1〜BN)を生成することによって、データ列から相関処理に悪影響を及ぼすノイズ成分や高周波成分を除去する。なお、演算時間の短縮を図る場合や、すでに大きくデフォーカスしていて高周波成分が少ないことがわかっている場合には、この処理を省略することもできる。
An=αn+2・αn+1+αn+2、
Bn=βn+2・βn+1+βn+2 ・・・(1)
(1)式において、n=1〜Nである。
データ列An、Bnに対し例えば(2)式により相関演算を行い、相関量C(k)を演算する。
C(k)=Σ|An・Bn+1+k−Bn+k・An+1| ・・・(2)
(2)式において、Σ演算はnについて累積される。nのとる範囲はずらし量kに応じてAn、An+1、Bn+k、Bn+1+kのデータが存在する範囲に限定される。ずらし量kは整数であり、データ列のデータ間隔を単位とした相対的シフト量である。
(2)式の演算結果は、図13(a)に示すように、一対のデータの相関が高いシフト量(図13(a)ではk=kj=2)において相関量C(k)が極小(小さいほど相関度が高い)になる。次に、(3)式〜(6)式による3点内挿の手法を用いて、連続的な相関量に対する極小値C(x)を与えるシフト量xを求める。
x=kj+D/SLOP ・・・(3)
C(x)= C(kj)−|D| ・・・(4)
D={C(kj-1)−C(kj+1)}/2 ・・・(5)
SLOP=MAX{C(kj+1)−C(kj),C(kj-1)−C(kj))} ・・・(6)
(3)式で算出されたずらし量xの信頼性があるかどうかは、次のようにして判定される。図13(b)に示すように、一対のデータの相関度が低い場合は、内挿された相関量の極小値C(x)の値が大きくなる。したがって、C(x)が所定のしきい値以上の場合は算出されたずらし量の信頼性が低いと判定し、算出されたずらし量xをキャンセルする。あるいは、C(x)をデータのコントラストで規格化するために、コントラストに比例した値となるSLOPでC(x)を除した値が所定値以上の場合は、算出されたずらし量の信頼性が低いと判定し、算出されたずらし量xをキャンセルする。あるいはまた、コントラストに比例した値となるSLOPが所定値以下の場合は、被写体が低コントラストであり、算出されたずらし量の信頼性が低いと判定し、算出されたずらし量xをキャンセルする。
図13(c)に示すように、一対のデータの相関度が低く、シフト範囲kmin〜kmaxの間で相関量C(k)の落ち込みがない場合は、極小値C(x)を求めることができず、このような場合は焦点検出不能と判定する。
なお、焦点検出演算における相関演算式は上述した(2)式に限定されず、例えば次式を用いてもよい。
C(k)=Σ|An/An+1−Bn+k/Bn+1+k| ・・・(7)
(7)式において、Σ演算はnについて累積される。nのとる範囲はずらし量kに応じてAn、An+1、Bn+k、Bn+1+kのデータが存在する範囲に限定される。
算出されたずらし量xの信頼性があると判定された場合は、被写体像面の予定結像面に対するデフォーカス量DEFを次式により求めることができる。
DEF=KX・PY・x ・・・(8)
(8)式において、PYは検出ピッチ(焦点検出画素のピッチ)であり、KXは一対の測距瞳を通過する光束の重心の開き角の大きさによって決まる変換係数である。一対の測距瞳を通過する光束の重心の開き角の大きさは交換レンズの絞り開口の大きさ(絞り値)に応じて変化するので、レンズ情報に応じて決定される。
次に、図14に示す焦点検出画素311のブロック構成図を参照し、一実施の形態の撮像素子212について詳細に説明する。図3に示す撮像素子212を構成する焦点検出画素311は次のような構成になっている。焦点検出画素311は、ひとつのマイクロレンズ311a、マイクロレンズ311aにより集光された光線を光電変換して電荷蓄積する対になった第1光電変換部(フォトダイオード)PD1と第2光電変換部(フォトダイオード)PD2、第1光電変換部PD1に蓄積された電荷を転送する第1転送部311b、第1転送部311bにより転送された電荷を一時的に蓄積保持する第1電荷保持部311c、第1電荷保持部311cに蓄積保持された電荷を転送する第3転送部311d、第2光電変換部PD2に蓄積された電荷を転送する第2転送部311e、第2転送部311eあるいは第3転送部311dにより転送された電荷を個別に受ける浮遊拡散部(フローティングディフュージョン)FD、浮遊拡散部FDに転送された電荷の量に応じた出力信号を出力する増幅部(アンプ)AMPから構成され、これらの各部の動作は蓄積出力制御部311fにより制御される。
蓄積出力制御部311fは複数の焦点検出画素に共通に設けられており、第1光電変換部PD1と第2光電変換部PD2の電荷蓄積タイミングを揃えるとともに、同一焦点検出エリアに属する焦点検出画素の電荷蓄積タイミングを揃え、異なる焦点検出エリアに属する焦点検出画素に対しては独立に電荷蓄積時間を設定する。第1転送部311cと第2転送部311eは共通のタイミングで制御される。
図15は、焦点検出画素のレイアウト(マイクロレンズ側から見た場合の配置構成)を示す。マイクロレンズ311aの下に、フォトダイオードPD1とフォトダイオードPD2が対になって配置される。電荷蓄積時間外にPD1とPD2で発生する電荷を排出するために、電荷排出ゲート電極402と、電源電圧Vddが印加された電荷排出ドレイン401が設けられる。電荷排出ゲート電極402の動作は制御信号ΦR1により制御される。電荷蓄積時間内にPD1とPD2で発生する電荷を転送するために電荷転送ゲート電極403が設けられ、その動作は制御信号ΦT1により制御される。
電荷転送ゲート電極403によりPD1から転送された電荷は、電荷保持ゲート電極404の下に一時的に蓄積保持され、その動作は制御信号ΦT2により制御される。電荷保持ゲート電極404の下に一時的に蓄積保持された電荷は、電荷転送ゲート電極405により転送され、その動作は制御信号ΦT3により制御される。浮遊拡散部FDは、電荷転送ゲート電極403によりPD2から転送された電荷および電荷転送ゲート電極405により電荷保持ゲート電極404経由でPD1から転送された電荷を受ける。
FDはMOSアンプ409のゲートに接続され、MOSアンプ409はFDが受け取った電荷量に応じた大きさの信号を出力する。FDが受けた電荷を排出するために、電荷排出ゲート電極407と、電源電圧Vddが印加された電荷排出ドレイン408が設けられる。電荷排出ゲート電極407の動作は制御信号ΦR2により制御される。なお、PD1、PD2からFDまでの間には電気的な分離領域が形成されており、PD1からFDに転送される電荷と、PD2からFDに転送される電荷とが途中で混ざることはない。
図16は焦点検出画素の構造を示す断面図である。図16ではPD1とFDを通る断面を示す。焦点検出画素は光の入射方向からマイクロレンズ311a、アルミ遮光膜410、配線および電極類、電気的絶縁層411(酸化シリコン膜)、シリコン半導体基板p−Si(P型シリコン)から構成される。マイクロレンズ311aで集光された光線は遮光膜410、絶縁層411に形成された開口部を通過して半導体基板p−Siに入射する。光線が入射する半導体部分の表面にはn+領域が形成されており、フォトダイオードPD1を構成している。PD1に隣接してn−領域が形成されており、絶縁層411を挟んで配置される電極402aとともに、電荷排出ゲート402を構成する。
電荷排出ゲート402のn−領域に隣接してn++領域が形成されており、電荷排出ドレイン401を構成する。PD1に隣接してn−領域が形成されており、絶縁層411を挟んで配置される電極403a、電極404a、電極405aとともに、電荷転送ゲート403、電荷保持ゲート404、電荷転送ゲート405を構成する。電荷転送ゲート405を構成するn−領域に隣接してフローティングディフュージョンを構成するn+領域が形成される。FDに隣接してn−領域が形成されており、絶縁層411を挟んで配置される電極407aとともに、電荷排出ゲート407を構成する。電荷排出ゲート407のn−領域に隣接してn++領域が形成されており、電荷排出ドレイン408を構成する。
図17は焦点検出画素の構造を示す断面図である。図17ではPD2とFDを通る断面を示す。なお、図16に示す構造と同様な構造をしており、PD2とFDの間の構造のみが異なる。PD2に隣接してn−領域が形成されており、絶縁層411を挟んで配置される電極403aとともに、電荷転送ゲート403を構成する。電荷転送ゲート403を構成するn−領域に隣接してフローティングディフュージョンを構成するn+領域が形成される。
図18は焦点検出画素の制御信号のタイミングチャートを示す。また、図19〜図21は焦点検出画素の電荷蓄積および信号出力動作を示すポテンシャル図(上図がPD1、下図がPD2に対応)である。時刻t0(図19(a)参照)においてPD、FDはリセット(待機状態=非電荷蓄積モード)されている。制御信号ΦR1、ΦR2はハイ状態(H、ON)、制御信号ΦT1、ΦT2、ΦT3はロー状態(L、OFF)となっており、PD1およびPD2に発生した電荷は電荷排出ドレインに排出される。また、FDに残っていた電荷も電荷排出ドレインに排出される(リセット)。
時刻t1でPDの電荷蓄積が開始される。制御信号ΦR1がLになり、PD1およびPD2に発生した電荷がPD1、PD2に蓄積され始める。続く時刻t2(図19(b)参照)では、PDの電荷蓄積が続けられる。制御信号ΦR1はLのままで、PD1およびPD2に発生した電荷がPD1、PD2に蓄積され続ける。時刻t3(図19(c)参照))でFDの準備が完了する。制御信号ΦR2をLとし、PDの電荷蓄積終了に先立ってFDのリセットを終了する。
時刻t4(図19(d)参照)においてPD1、PD2の蓄積電荷の転送を開始する。制御信号ΦT1、ΦT2をHとし、PD1、PD2の蓄積電荷の転送を開始する。PD1に蓄積されていた電荷は、制御信号ΦT2が接続された電極の下に形成されるポテンシャル井戸(ウェル)に転送される。一方、PD2に蓄積されていた電荷はFDに転送される。時刻t5(図20(e)参照)ではPD1、PD2の電荷蓄積を終了するとともに、蓄積電荷の転送を終了する。制御信号ΦR1をH、制御信号ΦT1をLにし、PD1,PD2の電荷蓄積を終了すると同時に、蓄積電荷の転送を終了する。
PD1およびPD2に発生した電荷は電荷排出ドレインに排出される。時刻t5からt6の間にFDに転送された電荷(PD2で蓄積された電荷)の量に応じた信号出力が増幅部AMPから画素外に出力される。時刻t6(図20(f)参照)ではFDのリセットを開始する。制御信号ΦR2をHにし、PD1の蓄積電荷を受ける準備のためにFDのリセットを開始する。FDが受けたPD2の蓄積電荷は電荷排出ドレインに排出される(リセット)。時刻t7(図20(g)参照)でFDの準備が完了する。制御信号ΦR2をLにし、PD1の蓄積電荷を受けるのに先立ってFDのリセットを終了する。
時刻t8(図20(h)参照)において、ポテンシャル井戸(ウェル)に一時的に保持されていたPD1の蓄積電荷をFDへ転送開始する。制御信号ΦT2をL、制御信号ΦT3をHにし、ポテンシャル井戸(ウェル)の蓄積電荷のFDへの転送を開始する。時刻t9(図21(i)参照)ではポテンシャル井戸(ウェル)に一時的に保持されていたPD1の蓄積電荷のFDへの転送を終了する。制御信号ΦT3をLにし、ポテンシャル井戸(ウェル)の蓄積電荷のFDへの転送を終了する。時刻t9からt10の間にFDに転送された電荷(PD1で蓄積された電荷)の量に応じた信号出力が、増幅部AMPから画素外に出力される。
時刻t10(図21(j)参照)ではFDのリセットを開始する。制御信号ΦR2をHにし、次の蓄積電荷を受ける準備のためにFDのリセットを開始する。FDが受けたPD1の蓄積電荷は電荷排出ドレインに排出される(リセット)。以降、次の電荷蓄積と信号出力の動作サイクルに入る。
図18において、PD1、PD2は時刻t2からt4の間に同じタイミングで電荷蓄積と終了が制御され、時刻t5からt6の間にPD2に蓄積された電荷量に応じた信号出力が発生し、時刻t9からt10の間にPD1に蓄積された電荷量に応じた信号出力が発生することになる。
図22は撮像素子212の回路構成を示す。なお、図22ではn行目とn+1行目における2×2の焦点検出画素の部分だけを抜き出して示している。破線で囲んだ領域150がひとつの焦点検出画素に対応する回路構成である。また、図15〜図17で示した構成要素を同一の番号を付して示す。フォトダイオードPD1、PD2に待機状態において発生する電荷は、排出用MOSスイッチ402を介して電源電圧Vddに排出される(フォトダイオードPD1、PD2がリセットされる)。また、FDに溜まった電荷はリセットMOSスイッチ407により電源電圧Vddにリセットされる。
PD1に蓄積された電荷は、転送MOSスイッチ403により電荷保持用MOSスイッチ404に転送され、次に転送MOSスイッチ405によりFDに転送される。PD2に蓄積された電荷は、転送MOSスイッチ403によりFDに転送される。FDは増幅用MOSトランジスタ165のゲートに接続され、増幅用MOSトランジスタ165はFDに溜まった電荷量に応じた出力信号を発生する。増幅用MOSトランジスタ165の出力信号は、行選択MOSトランジスタ166を介して垂直出力線190に出力される。
170は増幅用MOSトランジスタ165とともにソースフォロワを構成する負荷MOSトランジスタ、172は画素の出力を転送する出力転送MOSトランジスタ、174は出力転送MOSトランジスタ172によって転送された出力を蓄積する出力蓄積容量、176は出力蓄積容量174に蓄積されている各出力を水平出力線191へ転送する水平転送MOSトランジスタ、178は信号を増幅して出力する差動出力アンプで、180は水平転送MOSトランジスタ176のオン、オフを制御する水平走査回路、179は行選択MOSトランジスタ166のオン/オフや行ごとに配置された制御信号を制御する垂直走査回路である。
n行目の焦点検出画素の出力を行う場合は次のような動作となる。まず、PD1、PD2で電荷蓄積を行った後、PD1の蓄積電荷を電荷保持用MOSスイッチ404に転送し、PD2に蓄積された電荷をFDに転送する。電荷蓄積と電荷転送を制御する制御信号ΦR1、ΦT1は全行共通とし、電荷蓄積と電荷転送は全画素同時に行う。次に、制御信号PSnをHにしてn行目の焦点検出画素を選択する。n行目に配置された全焦点検出画素において、FDに転送されたPD2の電荷の量に応じて増幅用MOSトランジスタ165は出力信号を発生する。
制御信号PTを一時的にハイレベルに切り換えることによって、出力転送MOSトランジスタ172をオンし、この出力信号を並列に出力蓄積容量174に出力する。出力蓄積容量174に蓄積された出力(PD2の蓄積電荷に対応)は、水平走査回路180からの水平転送MOSトランジスタ76へ順次印加される走査タイミング信号により、水平転送期間に差動出力アンプ78から時系列に出力される。出力終了後、出力蓄積容量174をリセットするとともに、制御信号ΦT2n、ΦT3nにより電荷保持用MOSスイッチ404に一時的に保持されたPD1で蓄積された電荷をFDに転送する。
n行目に配置された全焦点検出画素において、FDに転送されたPD1の電荷の量に応じて増幅用MOSトランジスタ165は出力信号を発生する。次に、制御信号PTを一時的にハイレベルに切り換えることによって、出力転送MOSトランジスタ172をオンし、この出力信号を並列に出力蓄積容量174に出力する。出力蓄積容量174に蓄積された出力(PD2の蓄積電荷に対応)は、水平走査回路180からの水平転送MOSトランジスタ76へ順次印加される走査タイミング信号により、水平転送期間に差動出力アンプ78から時系列に出力される。出力終了後に出力蓄積容量174をリセットする。
以上の動作により、n行目の各焦点検出画素のPD1およびPD2で蓄積された電荷量に応じた信号が出力される。以上の動作を垂直方向に全行に対して順次行うことによって全画素の画像信号が出力される。図22には撮像画素の回路構成は示していないが、焦点検出画素のPD1あるいはPD2のどちらか一方に対応する回路構成となっている。
図23は撮像素子212の全画素出力の場合の出力動作を説明する図である。例えば撮像素子212のn行目のみが焦点検出画素で構成されている場合に、まず全画素で同時に電荷蓄積を行う。次に、撮像画素のみからなる1行目を選択し、1行目の画素の出力を水平転送出力する。2行目以降、1行目と同じ動作を繰り返す。n行目を選択した場合、まずPD2の出力を水平転送(水平転送出力1)し、その後にPD1の出力を水平転送(水平転送出力1)する。この動作は撮像時に行われる。ビューファインダー表示を行う場合は、行を間引いて同様な動作を行う。
図24は、撮像素子212の焦点検出画素のみ出力の場合の出力動作を説明する図である。例えば撮像素子のn1行目、n2行目・・・nz行目のみが焦点検出画素で構成されている場合に、まず全画素で同時に電荷蓄積を行う。次に、n1行を選択し、まずPD2の出力を水平転送(水平転送出力3)し、その後にPD1の出力を水平転送(水平転送出力4)する。同様にn2行目・・・nz行目を順次選択し、同様な動作を行う。これにより、焦点検出画素のみの出力を短期間に得ることができる。この動作は焦点検出時に行われる。
なお、同一行に撮像画素と焦点検出画素が混在している場合には、撮像画素を擬似的に焦点検出画素として取り扱い、PD1に対応する水平転送期間あるいはPD2に対応する水平転送期間の一方に撮像画素信号を出力するとともに、もう一方の期間には撮像画素からはダミー信号が出力される。
なお、図14〜図24に示す撮像素子においては焦点検出画素の一対の光電変換部の一方のみに電荷保持部を設けているので、1画素の中に配置する構成要素が少なくなり、光電変換部の面積を大きくとれて開口率を大きくすることができる。
《その他の実施例および変形例》
図14〜図24に示す撮像素子においては焦点検出画素の一対の光電変換部の一方のみに電荷保持部を設けているが、両方に電荷保持部を設けてもよい。このような構成にすると、フォトダイオードからフローティングディフュージョンまでの構造が同一となるので、構想の相違による出力レベルの変動などの問題を回避できる。以下、図25〜図31によりこの構造の画素を備えた変形例の撮像素子212Aについて説明する。
図25は焦点検出画素のブロック構成図である。なお、図14の構成要素と同様な構成要素に対しては同一の符号を付して相違点を中心に説明する。第2転送部311eにより転送される電荷が、第2電荷保持部311gに一時的に保持され、第4転送部311hにより浮遊拡散部FDに転送される点において図14の構成と異なる。
図26は、焦点検出画素のレイアウト(マイクロレンズ側から見た場合の配置構成)である。なお、図15と同様な構成要素に対しては同一の符号を付して相違点を中心に説明する。電荷転送ゲート電極403によりPD2から転送された電荷は、電荷保持ゲート電極414の下に一時的に蓄積保持され、その動作は制御信号ΦT4により制御される。電荷保持ゲート電極414の下に一時的に蓄積保持された電荷は、電荷転送ゲート電極415により転送され、その動作は制御信号ΦT5により制御される。
浮遊拡散部FDは、電荷転送ゲート電極405により電荷保持ゲート電極404経由でPD1から転送された電荷および電荷転送ゲート電極415により電荷保持ゲート電極414経由でPD2から転送された電荷を受ける。なお、焦点検出画素の構造断面図はPD1、PD2とも図16と同じ構造となる。
図27は焦点検出画素の制御信号のタイミングチャートである。また、図28〜図30は焦点検出画素の電荷蓄積と信号出力動作を示すポテンシャル図(上図がPD1、下図がPD2に対応)である。時刻t0(図28(a)参照)においてPDとFDをリセット(待機状態=非電荷蓄積モード)する。制御信号ΦR1、ΦR2はハイ状態(H、ON)、制御信号ΦT1、ΦT2、ΦT3はロー状態(L、OFF)となっており、PD1およびPD2に発生した電荷は電荷排出ドレインに排出される。また、FDに残っていた電荷も電荷排出ドレインに排出される(リセット)。
時刻t1ではPDの電荷蓄積を開始する。制御信号ΦR1がLになり、PD1およびPD2に発生した電荷がPD1、PD2に蓄積され始める。次に、時刻t2(図28(b)参照)でPDの電荷蓄積を続ける。制御信号ΦR1はLのままで、PD1およびPD2に発生した電荷がPD1、PD2に蓄積され続ける。時刻t3(図28(c)参照)においてFDの動作準備が完了する。制御信号ΦR2をLにしてFDのリセットを終了するとともに、制御信号ΦT1、ΦT2、ΦT4をHにしてPD1,PD2の蓄積電荷の転送を開始する。PD1に蓄積されていた電荷は、制御信号ΦT2が接続された電極の下に形成されるポテンシャル井戸(ウェル)に転送される。また、PD2に蓄積されていた電荷は、制御信号ΦT4が接続された電極の下に形成されるポテンシャル井戸(ウェル)に転送される。
時刻t4(図28(d)参照)ではPD1、PD2の電荷蓄積と蓄積電荷転送を終了する。制御信号ΦR1をH、制御信号ΦT1をLにし、PD1,PD2の電荷蓄積終了すると同時に蓄積電荷の転送を終了する。PD1およびPD2に発生した電荷は電荷排出ドレインに排出される。また、制御信号ΦR2をLにしてFDのリセットを終了する。
時刻t5(図29(e)参照)ではポテンシャル井戸(ウェル)に一時的に保持されていたPD1のFDへの蓄積電荷の転送を開始する。制御信号ΦT2をL、制御信号ΦT3をHにし、ポテンシャル井戸(ウェル)の蓄積電荷のFDへの転送を開始する。また、時刻t6(図29(f)参照)ではポテンシャル井戸(ウェル)に一時的に保持されていたPD1のFDへの蓄積電荷の転送を終了する。制御信号ΦT3をLにし、ポテンシャル井戸(ウェル)の蓄積電荷のFDへの転送を終了する。時刻t6からt7の間にFDに転送された電荷(PD1で蓄積された電荷)の量に応じた信号出力が、増幅部AMPから画素外に出力される。
時刻t7(図29(g)参照)においてFDのリセットを開始する。制御信号ΦR2をHにし、PD1の蓄積電荷を受ける準備のためにFDのリセットを開始する。FDが受けたPD1の蓄積電荷は、電荷排出ドレインに排出される(リセット)。時刻t8(図29(h)参照)ではFDの動作準備を完了する。制御信号ΦR2をLにし、PD2の蓄積電荷を受けるのに先立ってFDのリセットを終了する。時刻t9(図30(i)参照)で、ポテンシャル井戸(ウェル)に一時的に保持されていたPD2で蓄積された電荷のFDへの蓄積電荷の転送を開始する。制御信号ΦT4をL、制御信号ΦT5をHとし、ポテンシャル井戸(ウェル)の蓄積電荷のFDへの転送を開始する。
時刻t10(図30(j)参照)では、ポテンシャル井戸(ウェル)に一時的に保持されていたPD2で蓄積された電荷のFDへの蓄積電荷の転送を終了する。制御信号ΦT5をLにし、ポテンシャル井戸(ウェル)の蓄積電荷のFDへの転送を終了する。時刻t10からt11の間にFDに転送された電荷(PD2で蓄積された電荷)の量に応じた信号出力が、増幅部AMPから画素外に出力される。時刻t11(図30(k)参照)でFDのリセットを開始する。制御信号ΦR2をHにし、次の蓄積電荷を受ける準備のためにFDのリセットを開始する。FDが受けたPD2の蓄積電荷は電荷排出ドレインに排出される(リセット)。以降、次の電荷蓄積と信号出力の動作サイクルに入る。
図31は変形例の撮像素子212Aの回路構成図である。なお、図ではn行目とn+1行目における2×2の焦点検出画素の部分だけを抜き出して示している。また、図22の構成要素と同様な構成要素に対しては同一の番号を付して相違点を中心に説明する。図22に示す撮像素子212と異なる点は、PD2に蓄積された電荷が転送MOSスイッチ403により電荷保持用MOSスイッチ414に転送され、次に転送MOSスイッチ415によりFDに転送される点と、電荷保持用MOSスイッチ414を制御するための制御信号ΦT4、転送MOSスイッチ415を制御するための制御信号ΦT5が追加された点である。
図24に示す動作シーケンスでは、全焦点検出画素が同一の電荷蓄積時間で制御されている例を示した。焦点検出エリアごとに異なる電荷蓄積時間を設定可能にすることによって、焦点検出エリアごとに輝度が異なる場合でも、各焦点検出エリアに属する焦点検出画素の出力レベルを焦点検出演算に適したコントラストに持つことができ、一度に複数の焦点検出エリアに対して焦点検出を行う場合に良好な焦点検出動作を行うことができる。例えば図31において各行に共通に印加されている制御信号ΦR1とΦT1を行ごとに独立した制御信号とすることによって、各行の焦点検出画素の電荷蓄積時間を独立に制御することが可能になる。
図32は撮像素子の出力動作の説明図(焦点検出画素のみ出力の場合)である。例えば撮像素子のna行目、nb行目のみが焦点検出画素で構成されているとした場合に、na行の焦点検出画素で時刻taから時刻tbの間、電荷蓄積を行わせるとともに、nb行の焦点検出画素で時刻tdから時刻teの間、電荷蓄積を行わせる。ここで、それぞれの電荷蓄積時間の中点を時刻tcに揃える。時刻teにおいてna行の焦点検出画素の電荷蓄積が終了すると、na行を選択し、na行に属する焦点検出画素のPD1で蓄積された電荷量に対応する信号を出力する(水平転送出力3)。次に、na行に属する焦点検出画素のPD2で蓄積された電荷量に対応する信号を出力する(水平転送出力4)。
一方、時刻tbにおいてnb行の焦点検出画素の電荷蓄積が終了すると、nb行に属する焦点検出画素のPD1およびPD2で蓄積された電荷は電荷保持部に転送され保持される。時刻tfにおいてna行に属する焦点検出画素のPD2で蓄積された電荷量に対応する信号出力が終了すると、nb行を選択し、nb行に属する焦点検出画素のPD1で蓄積された電荷量に対応する信号を出力する(水平転送出力3)。次に、nb行に属する焦点検出画素のPD2で蓄積された電荷量に対応する信号を出力する(水平転送出力4)。
図23に示す撮像素子の出力動作では、全画素同時蓄積を行った後に、各行の出力を順次読み出す例を示した。撮像画素が光電変換部で蓄積した電荷を一時的に保持する電荷保持部を持たない構造とし、撮像時には従来と同様にローリングシャッタ方式(行毎に異なる電荷蓄積タイミングで電荷蓄積が行われる方式)で各行の画素出力を読み出すようにしてもよい。このようにすれば、焦点検出画素のみが電荷保持部を備えればよいので、撮像画素の光電変換部の開口面積を大きく(開口効率を大きく)し、画像品質を向上することができる。
図3の撮像素子212では、焦点検出画素311を隙間なく配列する例を示した。図33に示す撮像素子212Bでは、焦点検出画素311を1画素おきに青画素の位置に焦点検出画素を一列に配列している。焦点検出画素のピッチが大きくなることによって、焦点検出精度は多少低下するが、焦点検出画素の密度が低くなるので画像補間後の画像品質が向上する。
図3に示す撮像素子212では、撮像画素がベイヤー配列の色フィルタを備えた例を示したが、色フィルタの構成や配列はこれに限定されることはなく、補色フィルタ(緑:G、イエロー:Ye、マゼンタ:Mg,シアン:Cy)を採用してもよい。焦点検出画素はシアンとマゼンタ(出力誤差が比較的目立たない青成分を含む)が配置されるべき画素位置に配置される。
図3に示す撮像素子212では、焦点検出画素に色フィルタを設けない例を示したが、撮像画素と同色の色フィルタのうちひとつのフィルタ(たとえば緑フィルタ)を設けるようにしてもよい。この場合でも本発明を適用することができる。
図3に示す撮像素子212では、撮像画素の一部を焦点検出画素に置き換えた配置例を示したが、全画素を焦点検出画素とした構成にしてもよい。
図1に示すカメラの構成においては撮像素子が焦点検出素子と撮像素子を兼用する例を示したが、焦点検出用の撮像素子と撮像用の撮像素子を別個にし、撮影光束を分割してそれぞれの撮像素子に撮影光束を導く構成として、焦点検出と撮像を行うようにしてもよい。
図12に示す一実施の形態の動作では、補正した画像データをメモリーカード219に記録する例を示したが、補正した画像データを電子ビューファインダーやボディの背面に設けられた不図示の背面モニター画面に表示するようにしてもよい。
本発明はマイクロレンズを用いた瞳分割型位相差検出方式の撮像素子に限定されず、1画素に一対の光電変換部を備えた画素を有する撮像素子にも適用することができる。例えば偏光を利用した瞳分割型の撮像素子にも適用可能である。
本発明はカメラボディに交換レンズが装着されるデジタルスチルカメラやフィルムスチルカメラに限定されず、レンズ一体型のデジタルスチルカメラやフィルムスチルカメラやビデオカメラにも適用できる。また、本発明は携帯電話などに内蔵される小型カメラモジュールや監視カメラなどにも適用できる。さらに、カメラ以外の焦点検出装置や測距装置やステレオ測距装置にも適用できる。
一実施の形態によれば、一対の光電変換部の電荷蓄積の開始と終了を同一のタイミングで制御する構成としたので、位相差検出に用いる一対の像データの同時性と同一性を実現でき、焦点検出精度の低下や焦点検出不能を防止することができる。
一実施の形態によれば、一対の光電変換部の電荷蓄積の開始と終了を同一のタイミングで制御する構成としたので、光電変換部に蓄積された電荷を一時的に保持するための電荷保持部を一方の光電変換部のみに設ける場合には、画素の構成要素数が少なくなり、光電変換部の開口効率を上げることができる。
一実施の形態によれば、一対の光電変換部の電荷蓄積の開始と終了を同一のタイミングで制御する構成としたので、光電変換部に蓄積された電荷を一時的に保持するための電荷保持部を両方の光電変換部に設ける場合には、一対の光電変換部に対して光電変換部から増幅部までの構成がまったく同一となり、構成の違いに起因する出力レベルの変動などの誤差要素がなくなり、像データの同一性を確保することができる。
一実施の形態によれば、一対の光電変換部に蓄積された電荷を一時的に保持するための電荷保持部を設けるとともに、ラインごとに電荷蓄積時間を制御可能な構成としたので、ラインごとに最適な電荷蓄積時間を設定して電荷蓄積を行うことができ、位相差検出に用いる一対の像データのコントラストが確保して、焦点検出精度の低下や焦点検出不能を防止することができる。
一実施の形態の構成を示す図 撮影画面上における焦点検出位置を示す図 一実施の形態の撮像素子の詳細構成を示す正面図 撮像画素の構成を示す図 焦点検出画素の構成を示す図 撮像画素の分光感度特性を示す図 焦点検出画素の分光感度特性を示す図 撮像画素の断面図 焦点検出画素の断面図 瞳分割型位相差検出方式による焦点検出原理を説明する図 撮像画素と射出瞳の関係を示す図 一実施の形態のカメラの動作を示すフローチャート 焦点検出演算を説明するための図 一実施の形態の焦点検出画素のブロック構成図 一実施の形態の焦点検出画素のレイアウトを示す図 一実施の形態の焦点検出画素の構造を示す断面図 一実施の形態の焦点検出画素の構造を示す断面図 一実施の形態の焦点検出画素の制御信号のタイミングチャート 一実施の形態の焦点検出画素の電荷蓄積および信号出力動作を示すポテンシャル図 一実施の形態の焦点検出画素の電荷蓄積および信号出力動作を示すポテンシャル図 一実施の形態の焦点検出画素の電荷蓄積および信号出力動作を示すポテンシャル図 一実施の形態の撮像素子の回路構成を示す図 一実施の形態の撮像素子の全画素出力の場合の出力動作を説明する図 一実施の形態の撮像素子の焦点検出画素のみ出力の場合の出力動作を示す図 変形例の焦点検出画素のブロック構成図 変形例の焦点検出画素のレイアウトを示す図 変形例の焦点検出画素の制御信号のタイミングチャート 変形例の焦点検出画素の電荷蓄積および信号出力動作を示すポテンシャル図 変形例の焦点検出画素の電荷蓄積および信号出力動作を示すポテンシャル図 変形例の焦点検出画素の電荷蓄積および信号出力動作を示すポテンシャル図 変形例の撮像素子の回路構成図 変形例の撮像素子の焦点検出画素のみ出力の場合の出力動作を示す図 変形例の撮像素子の詳細構成を示す正面図
符号の説明
311a マイクロレンズ
311b 第1転送部
311c 第1電荷保持部
311d 第3転送部
311e 第2転送部
311f 蓄積出力制御部
311g 第2電荷保持部
311h 第4転送部
404a 電極
410 遮光膜
411 絶縁層
PD1 第1光電変換部
PD2 第2光電変換部
FD 浮遊拡散部
AMP 増幅部

Claims (8)

  1. 二次元状に配置され、撮像光学系を通過した光束を光電変換した電荷を蓄積する一つの光電変換部を有する撮像画素と、
    前記複数の撮像画素の一部を置換して第1の方向に配列され、前記撮像光学系の瞳の一対の部分領域を通過した一対の光束をそれぞれ光電変換した電荷を蓄積する第1及び第2の光電変換部を有する焦点検出画素と、
    前記第1の方向に配列された前記撮像画素のみからなる撮像画素列と前記第1の方向に配列された焦点検出画素を含む焦点検出画素列について、画素列毎に各画素列の出力信号を読み出す読み出し回路と、
    前記画素列毎に前記画素列内の光電変換部の電荷蓄積の開始と終了とを同一のタイミングで実行する制御部とを備え、
    前記撮像画素は、前記一つの光電変換部の蓄積電荷を転送する転送部と、前記転送部から転送される電荷を出力信号として出力する出力部とを有し、
    前記焦点検出画素は、前記第1の光電変換部の蓄積電荷を一時的に保持する第1電荷保持部と、前記第1電荷保持部が保持した蓄積電荷を転送する第1転送部と、前記第2の光電変換部の蓄積電荷を前記第1転送部の転送タイミングよりも早いタイミングで転送する第2転送部と、前記第1転送部から転送される電荷を第1の出力信号として、前記第2転送部から転送される電荷を第2の出力信号として、それぞれ出力する出力部と、を有し、
    前記読み出し回路は、前記撮像画素列の前記撮像画素の出力信号を読み出すと共に、前記焦点検出画素列の前記焦点検出画素の前記第2の出力信号を読み出した後に当該焦点検出画素の前記第1の出力信号を読み出すことを特徴とする撮像素子
  2. 二次元状に配置され、撮像光学系を通過した光束を光電変換した電荷を蓄積する一つの光電変換部を有する撮像画素と、
    前記複数の撮像画素の一部を置換して第1の方向に配列され、前記撮像光学系の瞳の一対の部分領域を通過した一対の光束をそれぞれ光電変換した電荷を蓄積する第1及び第2の光電変換部を有する焦点検出画素と、
    前記第1の方向に配列された前記撮像画素のみからなる撮像画素列と前記第1の方向に配列された焦点検出画素を含む焦点検出画素列について、画素列毎に各画素列の出力信号を読み出す読み出し回路と、
    前記画素列毎に前記画素列内の光電変換部の電荷蓄積の開始と終了とを同一のタイミングで実行する制御部とを備え、
    前記撮像画素は、前記一つの光電変換部の蓄積電荷を一時的に保持する電荷保持部と、前記電荷保持部が保持した蓄積電荷を転送する転送部と、前記転送部から転送される電荷を出力信号として出力する出力部とを有し、
    前記焦点検出画素は、前記第1の光電変換部の蓄積電荷を一時的に保持する第1電荷保持部と、前記第1電荷保持部が保持した蓄積電荷を転送する第1転送部と、前記第2の光電変換部の蓄積電荷を一時的に保持する第2電荷保持部と、前記第2の光電変換部の蓄積電荷を一時的に保持する第2電荷保持部と、前記第2電荷保持部が保持した蓄積電荷を前記第1転送部の転送タイミングよりも早いタイミングで転送する第2転送部と、前記第1転送部から転送される電荷を第1の出力信号として、前記第2転送部から転送される電荷を第2の出力信号として、それぞれ出力する出力部と、を有し、
    前記読み出し回路は、前記撮像画素列の前記撮像画素の出力信号を読み出すと共に、前記焦点検出画素列の前記焦点検出画素の前記第2の出力信号を読み出した後に当該焦点検出画素の前記第1の出力信号を読み出すことを特徴とする撮像素子
  3. 請求項1または2に記載の撮像素子において、
    前記制御部は前記画素列内の光電変換部の電荷蓄積タイミング制御を前記画素列毎に独立に実行し、
    前記焦点検出画素列は、第1の焦点検出画素列と第2の焦点検出画素列とを有し、
    前記制御部は、前記第1の焦点検出画素列の電荷蓄積時間と前記第2の焦点検出画素列の電荷蓄積時間とが異なり、かつ前記第1の焦点検出画素列の電荷蓄積時間の中心時刻が前記第2の焦点検出画素列の電荷蓄積時間の中心時刻と同一になるように電荷蓄積タイミングを制御することを特徴とする撮像素子。
  4. 請求項1または2に記載の撮像素子において、
    前記制御部は、撮像素子の全ての前記撮像画素及び前記焦点検出画素の前記光電変換部について電荷蓄積のタイミングを同一に制御することを特徴とする撮像素子
  5. 請求項1または2に記載の撮像素子において、
    前記焦点検出画素は、マイクロレンズと半導体基板との間に遮光膜と絶縁層を備え、前記マイクロレンズにより集光された光は前記遮光膜と前記絶縁層に形成された開口部を通過して前記半導体基板に入射することを特徴とする撮像素子。
  6. 請求項2に記載の撮像素子において、
    前記第1電荷保持部および前記第2電荷保持部は絶縁層を挟んだ電極と半導体領域から構成され、電荷は前記電極下の前記半導体領域に形成されるポテンシャルウェルに保持されることを特徴とする撮像素子。
  7. 請求項1に記載の撮像素子において、
    前記第1電荷保持部は絶縁層を挟んだ電極と半導体領域から構成され、電荷は前記電極下の前記半導体領域に形成されるポテンシャルウェルに保持されることを特徴とする撮像素子。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の撮像素子と、
    前記撮像素子上に像を形成する前記撮像光学系と、
    前記第1の光電変換部と前記第2の光電変換部の出力に基づいて前記撮像光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
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