JP6523656B2 - 焦点調節装置および焦点調節方法 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像用画素と焦点検出用画素を有する撮像素子の出力に基づいて位相差AF方式により焦点調節を行う焦点調節装置および焦点調節方法に関する。
撮像用画素の二次元配列中の一部に焦点検出用画素を配列し、撮影光学系により結像された被写体像を撮像するとともに、瞳分割位相差法により撮影光学系の焦点調節装置が知られている。この焦点調節装置の撮像素子は、撮像素子の受光面において撮影光学系の光軸と交わる点から遠ざかるにしたがって、撮影光学系の射出瞳上の異なる領域を通過した一対の焦点検出用光束の焦点検出用画素の光電変換素子への入射角が変化し、焦点検出精度が低下するという問題がある。
そこで、この問題を解決するために、瞳分割用のマイクロレンズと焦点検出用画素の位置を撮像素子受光面における像高に応じて位置関係を設定するようにした焦点調節装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2009−290157号公報
上述した特許文献1では、焦点検出用画素の像高による誤差を低減することができる。しかし、AFの特性は像高のみならず、撮影光学系の焦点距離やピント位置や絞り等の状態によって変化してしまうため、上記光学系の状態に応じて補正をすることが必要なる。さらに、手ブレ補正を行う際に、手ブレに応じて撮像素子を撮影光学系の光軸の垂直面内で駆動する、いわゆる防振機構を有している場合、撮像素子の移動による相対的な像高の変化により発生する誤差を取り除くことはできない。特に、撮像素子の回転中心の周りに回転移動する場合等には、その動きが複雑となり、誤差を取り除くことが容易ではない。加えて、撮像素子のマイクロレンズは、その製作プロセス上、受光素子を構成する部分とマイクロレンズアレイを構成する部分とで相対位置ズレが発生することがあり、この影響による誤差を除くこともできないという問題がある。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、撮影レンズや撮像素子の状態に応じて適切な補正を行うことが可能な焦点調節装置および焦点調節方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため第1の発明に係る焦点調節装置は、撮影レンズを通過した光束を受光し光電変換して像信号を出力する撮像用画素と焦点検出用画素を有する撮像素子と、上記撮像素子に向かって射出する光束の射出角度範囲に関する情報を記憶する第1の記憶部と、上記撮像素子の特性に関する情報を記憶する第2の記憶部と、上記第1の記憶部の出力と上記第2の記憶部の出力に基づいて焦点調節のための情報を算出する演算部と、上記撮像素子を上記撮影レンズの光軸と垂直な方向に移動させて手ブレを補正し、かつ、上記撮像素子を上記撮影レンズの光軸と垂直な面内で回転させて手ブレを補正すると共に、上記移動に関する情報と上記回転に関する情報を出力する防振部と、を具備し、上記演算部は、上記防振部より出力される上記移動に関する情報と回転に関する情報に基づいて、上記焦点検出用画素の出力を使用する測距位置の像高情報を補正し、上記第1の記憶部の出力と上記第2の記憶部の出力と上記補正した像高情報に基づいて上記焦点調節のための情報を算出する。
第2の発明に係る焦点調節装置は、上記第の発明において、上記演算部によって用いられる補正後の像高情報は、上記撮像素子に合わせて回転した座標系を用いる。
の発明に係る焦点調節装置は、上記第1の発明において、上記射出角度範囲に関する情報は、光束の入射角度と角度範囲である。
の発明に係る焦点調節装置は、上記第1ないし第3の発明において、上記第1の記憶部は、上記射出角度範囲に関する情報は、上記撮影レンズの状態ごとに保持する。
の発明に係る焦点調節装置は、上記第4の発明において、上記撮影レンズはズーム機能を有し、上記撮影レンズの情報は、ズーム位置に関する情報である。
の発明に係る焦点調節装置は、上記第4の発明において、上記撮影レンズはフォーカスレンズを有し、上記撮影レンズの情報は、上記フォーカスレンズの位置に関する情報である。
の発明に係る焦点調節装置は、上記第4の発明において、 上記撮影レンズは絞りを有し、上記撮影レンズの情報は、上記絞りの開口に関する情報である。
の発明に係る焦点調節装置は、上記第1の発明において、上記撮像素子の特性に関する情報は、上記焦点検出用画素の斜入射特性である。
の発明に係る焦点調節装置は、上記第1の発明において、上記焦点調節のための情報は、上記撮像素子に入射する光束の入射角範囲に対する、上記焦点検出用画素の出力に基づく位相差検出情報をデフォーカス量に変換するための変換係数である。
10の発明に係る焦点調節装置は、上記第1の発明において、上記撮像素子の特性に関する情報は、斜入射特性の個体差に関する情報である。
11の発明に係る焦点調節方法は、撮影レンズを通過した光束を受光し光電変換して像信号を出力する撮像用の画素と焦点検出用画素を有する撮像素子と、上記撮像素子に向かって射出する光束の射出角度範囲に関する情報と上記撮像素子の特性に関する情報を記憶する記憶部と、上記撮像素子を上記撮影レンズの光軸と垂直な方向に移動させて手ブレを補正し、かつ、上記撮像素子を上記撮影レンズの光軸と垂直な面内で回転させて手ブレを補正すると共に上記移動に関する情報と上記回転に関する情報を出力する防振部とを有する撮像装置の焦点調節方法において、上記撮像素子に対して焦点検出領域を設定し、上記焦点検出領域に含まれる複数の焦点検出用画素の出力に基づいて焦点調節信号を生成し、上記記憶部の出力と上記防振部の出力する上記移動に関する情報と回転に関する情報に基づいて、上記焦点検出領域の位置の像高情報を補正し、補正した像高情報に基づいて上記焦点調節信号を生成するための情報を算出する。
本発明によれば、撮影レンズや撮像素子の状態の変化に応じて、適切な補正を行うことが可能な焦点調節装置および焦点調節方法を提供することができる。
本発明の一実施形態において、瞳分割位相差法におけるF値(Fナンバー、FNo)と2像の関係を説明する図である。 本発明の一実施形態において、焦点検出用画素の感度特性を説明する図である。 本発明の一実施形態において、光軸外の焦点検出用画素への結像光束の入射角度の状態を説明する図である。 本発明の一実施形態において、光軸上の焦点検出用画素について結像光束の角度範囲とAF感度の関係を説明する図である。 本発明の一実施形態において、軸外の焦点検出用画素について結像光束の角度範囲とAF感度の関係を説明する図である。 本発明の一実施形態において、像高Xの焦点検出用画素に入射される入射光束について、有効口径及び結像光束の中心方向である結像光束入射角θcを説明する図である。 本発明の一実施形態において、軸外の像高Xの焦点検出用画素の感度及び結像光束の入射角度範囲と、AF感度との関係を説明する図である。 本発明の一実施形態において、防振部によって撮像素子が移動した場合の像高の影響を説明する図である。 本発明の一実施形態において、像高によるAF感度を補正するためのテーブルを示す図である。 本発明の一実施形態において、撮像素子の中心位置がずれ、さらに回転した場合の像高の影響を説明する図である。 本発明の一実施形態において、測距エリアの座標位置と、手振れ補正の際の撮像素子の動きを示す図である。 本発明の一実施形態において、回転を考慮しない場合と回転を考慮した場合の座標変換を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るカメラの主として電気的構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るカメラのデフォーカス量を算出するための処理の流れを示す図である。 本発明の一実施形態に係るカメラのデフォーカス量を算出するための処理の流れを示す図である。 本発明の一実施形態に係るカメラの動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るカメラにおいて、補正感度用近似関数を説明する図である。
以下、図面に従って本発明を適用したデジタルカメラ(以下、「カメラ」と略記する)を用いて好ましい実施形態について説明する。本実施形態に係る具体的なカメラの構成を説明する前に、焦点検出のために使用するAF感度とAF感度の変化要因について、説明する。
図1は、瞳分割位相差法においてF値(Fナンバー)と2像間隔との関係を説明する図である。図1(a)はF値が大きい場合の例を示し、図1(b)はF値が小さい場合の例を示している。図1は瞳分割位相差法による右光束41R及び左光束41Lが撮像面42に入射する様子を示している。図1では原理説明のためレンズ付近の光軸O上に絞りが描かれているが、実際には、撮像素子内に瞳分割のための光束分割の手段(本実施形態においては、マクロレンズ)を有する。
瞳分割位相差法においては、被写体からの各光路を射出瞳において例えば右方向と左方向とに分割して、右方向からの光束(右光束)と左方向からの光束(左光束)とを撮像素子の撮像面(受光面)に入射させる。撮像素子に、右光束を受光する画素(以下、R画素という)と左光束を受光する画素(以下、L画素)とを設けて、右光束と左光束とをR画素とL画素の各撮像面に別々に結像させる。
図1において、レンズ40を介して入射した右光束41Rによる右画像43RがR画素によって得られ、左光束41Lによる左画像43LがL画素によって得られる。これらの右画像43Rと左画像43Lとの撮像面42上におけるずれ量及びずれの方向がデフォーカス量及びデフォーカス方向に対応する。右光束41Rの主光線44Rと左光束41Lの主光線44Lとの撮像面42上における距離が2像間隔A1(塗り潰し矢印)であり、2像間隔A1は、撮像面42と焦点45までの距離(デフォーカス量)に比例する。この比例係数がAF感度であり、図1(a)におけるAF感度をα1とすると、デフォーカス量Defは、Def=α1×A1で表すことができる。
2像間隔は、R画素とL画素の出力から得ることができるので、AF感度を求めれば、デフォーカス量を算出することができる。AF感度は、レンズや撮像素子の特性に基づくAF演算パラメータから求めることができる。
図1(b)は図1(a)に対してレンズ40の有効口径を変化させた場合の例を示している。図1(b)におけるデフォーカス量Defは図1(a)におけるデフォーカス量Defに一致した例を示している。図1(b)における2像間隔をA2とし、AF演算パラメータから求めたAF感度をα2とすると、デフォーカス量Defは、Def=α2×A2で表すことができる。
図1(a),(b)の例は、デフォーカス量Defが一定であっても、2像間隔はFNoに応じて変化することを示している。即ち、図1の例は、AF感度はFNoに応じて変化することを示しており、AF感度を求めるためのAF演算パラメータとして有効口径の情報、例えばF値を用いることができることを示している。図1の例では、2像間隔とF値の情報からデフォーカス量を算出可能である。
しかし、F値は光軸O上の光線によって定義されている。そこで、本実施形態においては、光軸O外に位置する焦点検出用画素に対する光束の有効口径を表すものとして、周辺光束においてもFNo相当の値(CF値)の情報をAF演算パラメータとして用いる。
図2は焦点検出用画素の受光感度特性を説明するための説明図である。図2(a)は受光面Sに入射する光束(結像光束)の瞳分割方向における入射角度(光線入射角θx)の範囲φを示している。図2(a)に示すように、光線入射角θxは、受光面Sに垂直な軸AXを0度として、受光面に垂直な軸と光線入射角との正負の方向の角度で表す。
図2(b)は横軸に光線入射角θをとり縦軸に受光感度をとって、左の瞳を透過した左光束を受光するL画素と、右の瞳を透過した右光束を受光するR画素の受光感度の特性を、実線L及び破線Rにて夫々示している。なお、図2(b)は光軸O上に位置する焦点検出用画素の受光感度特性を示しており、L画素とR画素の受光感度特性は、光線入射角0についてほぼ左右対称となっている。
図3のように、軸外光束(受光面Sの像高Xに対応する光束)は、光軸Oに対し傾きを持つことがある。このような軸外の焦点検出用画素を用いたAF演算では光軸O上の光束について使用するAF感度とは異なるAF感度を算出する必要がある。AF感度を算出するためには、光束の範囲を使用するが、光束の幅を表す補正F値を用いただけでは適正なAF感度を得ることはできず、光束の傾きを示す値も用いる。
焦点検出用画素の受光感度は、瞳分割方向に角度特性を有している。本実施形態においては、結像光束ILの角度範囲と焦点検出用画素の角度特性とから、AF感度を演算する。即ち、本実施形態においては、適正なAF感度を得るためのAF演算パラメータとして、L,R画素の感度の情報及びL,R画素に入射する結像光束ILの角度範囲に関する情報(光束の幅を表わす補正F値と光束の傾き)を用いる。
図4及び図5は結像光束ILの角度範囲とAF感度との関係を説明するための説明図である。図4は光軸O上の焦点検出用画素について示し、図5は光軸外の焦点検出用画素について示しており、L画素とR画素の受光感度特性は、非対称な特性となっている。
図4に示すように、光軸上の焦点検出用画素には、例えば破線太線にて示す角度範囲の結像光束ILが入射される。この結像光束ILは、図4に示すように光軸に対して左右対称であり、最大の入射角と最小の入射角との角度差は、F値に対応するものである。
また、光軸外の焦点検出用画素における結像光束ILの最大の入射角と最小の入射角は、図3に示す像高Xに応じてシフトし、例えば図5の破線太線にて示す角度範囲となる。なお、この場合の結像光束ILの最大の入射角と最小の入射角の角度差は、図3では図示を省略したが正確には、補正F値に対応する。従って、補正F値と、結像光束ILの中心を通る光線の入射角(以下、結像光束入射角という)とを用いることで、結像光束ILの最大の入射角と最小の入射角の情報を得ることができる。
本実施形態においては、演算を簡単にするために、補正F値と結像光束入射角(結像光束ILの中心方向)の情報を用いて、焦点検出用画素に入射する光束の範囲を求め、これにより、AF感度を求める。この場合において、受光面において所定の像高に入射される結像光束ILの入射角度は、絞りと受光面間における光学系の収差等の影響を受けるので、光学系毎に異なる。そこで、本実施形態においては、光学系において得られる、受光面Sの像高に対応する結像光束入射角の情報をAF演算パラメータとする。
図6は像高Xの焦点検出用画素に入射される入射光束について、有効口径(補正F値)及び結像光束ILの中心方向である結像光束入射角θcを説明するための説明図である。図6(a)は像高Xから見た瞳の角度範囲を示している。像高X方向には、結像光束ILは、入射角θからθの範囲に存在し、その中心が結像光束入射角θcである。
更に、受光面Sへの光線入射角は、結像光束ILの中心を通る光線(図6(b)の破線)と光軸Oとの交点の位置と1対1に対応する。この位置の変化の比率は、結像光線入射角θcの変化の比率に対して比較的小さい。このため、結像光束入射角θcの情報に代えてこの位置の情報を用いることで、比較的少ないビット数で高精度の制御が可能である。本実施形態においては、以後この位置、即ち、結像光束ILの中心を通る直線が光軸Oと交わる位置を、補正射出瞳位置(CEXPI)というものとする。なお、通常、近軸量として定義される射出瞳位置とは異なることがある。
なお、補正射出瞳位置(CEXPI)は下記(1)式によって示すことができ、補正F値(CF値)は下記(2)式によって示すことができる。
Figure 0006523656
このように、本実施形態においては、AF演算パラメータとして、補正F値(CF値)及び像高に応じて補正した補正射出瞳位置(CEXPI)の情報を用いる。これらの情報は、光学系毎に異なる値となるので、光学系からの情報を利用する。また、結像光束入射角θcの値によっては、補正射出瞳位置(CEXPI)が無限遠になることがあるので、補正射出瞳位置(CEXPI)の逆数の値をAF演算パラメータとしたほうがよい。
本実施形態においては、カメラのレンズ側のAF演算パラメータとして、像高に応じて補正した補正F値(CF値)及び像高に応じて補正した補正射出瞳位置(CEXPI)の情報を用い、カメラのボディ側のAF演算パラメータとして、焦点検出用画素の受光感度特性を用いる。レンズ側のAF演算パラメータは、光学設計に基づいたレンズ側固有の値であり、一方ボディ側のAF演算パラメータは、撮像素子の設計に基づいたボディ側固有の値である。従って、これらのAF演算パラメータをレンズ側及びボディ側で夫々保持することで、レンズ側及びボディ側の種類が夫々変化した場合でも、レンズ側及びボディ側のAF演算パラメータを利用することができ、高精度のAF演算が可能となる。
図7は軸外の像高Xの焦点検出用画素の受光感度及び結像光束ILの入射角度範囲と、AF感度との関係を説明するための図である。実線LはL画素の受光感度を示し、破線RはR画素の受光感度を示している。図7の感度特性によって示される焦点検出用画素に、破線太線の角度範囲で結像光束ILが入射するものとする。即ち、図7は結像光束入射角θcを中心に、補正F値(CF値)に対応する角度範囲だけ結像光束ILが入射することを示している。
L画素の受光量は、図7(a)の斜線部分にて示すことができる。また、R画素の受光量は、図7(b)の斜線部分にて示すことができる。図7(a)の斜線領域の重心位置は左光束の入射方向に相当し、図7(b)の斜線領域の重心位置は右光束の入射方向に相当するものと考えることができる。そして、これらの重心位置間の角度間隔(重心角度間隔)は、AF感度に比例すると考えられる。
即ち、重心角度GL、GRは、下記(3)、(4)式によって示すことができ、AF感度は重心角度の間隔に所定の定数Aを乗じた下記(5)式によって示すことができる。ここで、L、R画素の受光感度特性をそれぞれfL、fRとする。なお、実際には、図6(a)の斜線部に示すように、光束はθx、θyの2次元であるので、重心角度GLは式(6)によって示される(重心角度GRについては同様であるので省略する)。
Figure 0006523656
なお、図7は所定像高の焦点検出用画素の受光感度特性を示しているが、像高に応じて焦点検出用画素の受光感度特性が変化する。従って、ボディ側では、各像高毎の焦点検出用画素の受光感度特性の情報を保持して利用する。
また、図7(a),(b)の斜線領域の面積は、各L,R画素の受光量に相当する。同一被写体に対するL,R画素の受光量に差があると、L画素の出力に基づくL画像とR画素の出力に基づくR画像とが相違してしまい、2像間隔の検出が困難となってしまう。そこで、図7(a),(b)の斜線領域の面積に応じてL,R画像信号を照度補正(シェーディング補正)することで、2像間隔の検出を容易にする。
なお、図7(a)の斜線部分の面積SLと図7(b)の斜線部分の面積SRは下記(7)、(8)式によって示すことができ、照度補正係数はたとえば下記(9)式によって示すことができる。照度補正は、この照度補正係数をL画素の出力に乗算することにより行われる。なお、実際には、図6(a)の斜線部に示すように光束はθx、θyと2次元であるので、面積SLは式(10)により示される(面積SRについては同様なので省略する)。
Figure 0006523656
図8は、防振機構による撮像素子の像高の影響を説明する図である。防振機構の作動時には、光学系から見ると、像高が変化したのと同様になる。そのため、防振機構による移動分を考慮して像高を計算する。図8(a)は、防振機構が動作し、撮像素子21が上方向にΔISだけ移動した様子を示す。このときは、測距エリアは、光学系の位置を基準としてみるとΔIS移動前の測距エリアIpから測距エリアIaに移動する。
防振機構の作動時の像高補正は、測距時の防振機構による移動量ΔISを求め、これから防振機構駆動時の測距像高(測距エリアの像高)IH’[d]を、下記(11)式より求める。
IH’=IH+ΔIS (11)
上記(11)式で求めたIH’を、補正FNo.(補正F値、CF値)およびCEXPIを求める。
f1(FNo,zoom,LD,IH)→補正FNo(CF値) (12)
f2(FNo,zoom,LD,IH)→CEXPI (13)
ここで、f1、f2は、撮影レンズ(撮影光束)の絞り値(FNo)、焦点距離(zoom)、レンズ位置(LD)、測距像高(IH)の関数である。また、f1、f2は、離散的なFNo、zoom、LD等のデータの補間演算を含んでいる。
測距像高における補正FNo(CF値)およびCEXPIを求めると、測距像高に入射する光束の角度の正接を求める(図8(b)参照)。
上側光線の正接U=tanθ=1/(2*CF値)−IH’/|CEXPI| ・・・(14)
下側光線の正接L=tanθ=−1/(2*CF値)−IH’/|CEXPI| ・・・(15)
また、撮像素子は、その製作プロセス上、光電変換機能を持つシリコン層と、画素に効率よく光を集めるためのマイクロレンズアレイの相対位置のズレが発生する。このズレは個体別に異なる値で発生し、位置ズレ分の影響は、撮像素子の斜入射特性全体が横ずれしたような形で表れる。本実施形態においては、撮像素子のマイクロレンズの位置ズレ分を補正する。Δθは、撮像素子製造誤差等で発生した斜入射特性の角度ズレ分の正接である。本実施形態では、AF感度演算時に用いる上側光線と下側光線の正接の値に斜入射特性の角度ズレ分の正接の値を用いて補正を行う。
上側光線の正接U=U−Δθ ・・・(16)
下側光線の正接L=L−Δθ ・・・(17)
本実施形態においては、AF感度は、上側光線のUと下側光線Lの値を用いて、図9のテーブル参照により求める。本実施形態においては、測距エリアは、図9(a)に示すように、第1象限に0〜12(網掛けのない測距エリア)の13個の測距エリアを有している。それぞれの測距エリア毎に図9(b)に示すようなテーブルを用いて、上側光線のUと下側光線LからAF感度を求める。また、第2象限から第4象限(図9(a)の網掛けのある測距エリア)は、第1象限に使用したテーブルにおいて、同じ指示の番号を有するテーブルを使用する。
次に、図10ないし図12を用いて、撮像素子がx方向、y方向に移動し、さらに撮像素子の中心に対して回転する場合について、説明する。像面位相差AFの測距エリアの座標は、撮像素子基準の座標系で定められる。一方、測距パラメータ(AF感度等)を求める際に、用いる光学系の瞳データ(FNO、CEXPI等)は撮影レンズの光軸位置を基準とした座標系で定められる。撮像素子の位置の調整量(x,y,θ)に応じて、撮像素子基準の測距エリアの座標を、光軸位置を基準とした座標系をθ回転した座標系(回転座標系)での座標に変換し、光学データを参照する。
図10は、手ブレ補正のため、撮像素子の中心が光軸基準位置P(0,0)の位置から撮像素子中心Q(x、y)に移動し、さらに回転角θだけ回転した場合の位置関係を示す。図10において、符号21aは、移動する前の撮像素子21の撮像面を示し、符号21bは、移動した後の撮像素子21の撮像面を示す。手ブレ補正により、移動する前の測距エリアAはAの位置からBの位置に移動することになる。このような撮像素子21の手ブレ補正による移動量(IS補正量)は、(x,y,θ)の3個の要素で示すことができる。AF用の補正データを参照するときには、移動量(x,y,θ)に基づき、撮像素子中心Qを基準とする測距エリアBの座標を補正して移動後の座標(X’、Y’)を算出して用いる。なお、(X’,Y’)は、前記回転座標系での座標である。
図11(a)は、測距エリアの座標を示し、図11(b)は、手ブレ補正での撮像素子の動きを示す。図11(a)に示した例では、測距エリアが、縦に5か所、横に3か所で、合計15か所に設けてあり、図9で示す測距エリアの配置から簡略化して示している。勿論、測距エリアの配置は適宜変更することができる。この例では、今、IH(x)、IH(y)の位置の測距エリア21cが選択されている。なお、IH(x)とIH(y)をまとめてIH(x,y)と表現する。
手ブレ補正を行う場合には、図11(b)に示すように、レンズ部10は固定されているが、撮像素子21は、x方向にΔIS(x)移動し、y方向にΔIS(y)移動し、そして、撮像素子21の中心の周りにΔIS(θ)回転する。なお、移動量ΔISのx成分であるΔIS(x)とy成分であるΔIS(y)をまとめてΔIS(x,y)と表現する。
次に、図12を用いて、撮像素子基準から手ブレ補正量を考慮した座標変換について説明する。まず、図12(a)を用いて、回転を考慮しない場合の座標変換について説明する。像面位相差AFを行うとき、測距エリアに入射する光束の情報が必要になる。撮像素子21を移動させて手ブレを補正する場合には、手ブレ補正量である撮像素子21の移動量ΔIS(x,y)を撮像素子中心基準での測距エリア21cの座標IH(x,y)に加算し、撮影レンズの光軸基準の座標H’(x,y)を求める。そして測距エリア21cに関する光束情報を求めるときに、座標IH’(x,y)を用いることにより、手ブレ機能が作動中でも、適切な光束情報を得ることができる。なお、IH’(x,y)のx成分をIH’(x)、y成分をIH’(y)と表現する。
回転成分θを考慮しない場合には、前述した式(1)を変形して、IH’(x)とIH’(y)は下記(18)式、(19)式から算出できる。
IH’(x)=IH(x)+ΔIS(x) ・・・(18)
IH’(y)=IH(y)+ΔIS(y) ・・・(19)
次に、図12(b)を用いて、回転を考慮する場合の座標について、説明する。撮像素子21を移動して手振れ補正を行う場合には、撮像素子21の回転成分(θ)も考慮して、適切な光束情報を得る。
図12(b)に示す例では、手ブレの補正量は、ΔIS(x、y)に加えてΔIS(θ)、すなわち回転成分(θ)が加わっている。この場合には、撮影レンズの光軸を基準とする座標系x、yを回転成分(θ)だけ回転させた座標系x’、y’におけるIH’(x’)とIH’(y’)を下記(20)式、(21)式から算出する。
光束情報は、像面において、撮影レンズの光軸を中心とする同一の半径の円周上の位置では、光学的に同一のデータとなる。したがって、撮影レンズの光軸を基準とする回転座標系x’、y’での測距エリア21cの位置IH’(x’)、IH’(y’)を算出し、算出したIH’(x’)、IH’(y’)を撮影レンズの光軸を基準とする回転なしの座標権x、yにそのまま適用することができる。つまり、撮影レンズの光軸を基準とする回転なしの座標系においてIH’(x’)、IH’(y’)の数値をそのまま座標として適用して光束情報を求めればよい。なお、ΔIS(x,y)は、ブレ補正による撮像素子の移動であるので、撮影レンズの光軸を基準とする回転なし座標系x、yで示す。測距エリアの位置を表す座標IH(x,y)は、撮像素子と一緒に移動かつ回転しているので、そのままの値を用いる。このように、IH’(x’)、IH’(y’)を算出する処理をIS分像高補正と称する。
IH’(x’)=IH(x)+cos(θ)*ΔIS(x)+sin(θ)*ΔIS(y)
・・・(20)
IH’(y’)=IH(y)−sin(θ)*ΔIS(x)+cos(θ)*ΔIS(y)
・・・(21)
このように、測距エリアの像高を、撮像素子中心基準の像高IHから、撮影光学系光軸基準の像高IH’に変換して光束情報を取得することにより、手ブレによって撮像素子21が回転していた場合でも、適切な数値を用いて演算することが可能になり、より正確な測距が可能となる。また、像面位相差AFの瞳分割方向は、撮像素子21の回転につれて、同じく回転する。AFの演算は瞳分割方向にあわせて行われるため、回転した撮像素子21に合わせた座標軸を用いることによりAFの演算に合致した処理を容易に行うことができる。
次に、図13を用いて、本実施形態における構成を説明する。本実施形態に係るカメラは、主要な回路が構成されたボディ部20と、ボディ部20の筐体に取り付けられるレンズ部10によって構成される。なお、レンズ部10は、ボディ部20に着脱自在に取り付けられる交換レンズであってもよい。
レンズ部10には、撮影レンズである光学系11、レンズ情報取得部12、メモリ13、制御部14が設けられている。光学系11は被写体の光学像をボディ部20の撮像素子21の撮像面に導くようになっている。光学系11は、図示しない光学レンズを有しており、制御部14により駆動制御されて合焦するフォーカス駆動機能を備えている。また、光学系11はズーム機能を有するものであってもよい。なお、レンズ部10としては、単焦点の撮影レンズを有するものを採用してもよい。
また、光学系11は、図示しない絞りを有しており、絞りの開口径を制御することにより、光学系(撮影レンズ)中を通過する被写体光束の透過光量を制御する。また絞りの開口径が変化すると、被写体光束の入射角も変化する。
レンズ部10内のレンズ情報取得部12は、レンズ部10内のレンズ情報、例えば、光学系11のズーム位置( Zmenc)、光学系11のピント位置(被写体距離、IO)、絞り値(FNo)を検知し、この検知したレンズ情報をボディ部20に出力する。
レンズ部10内のメモリ13は、フラッシュメモリ等の電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであり、レンズ部10に関する各種情報、例えば、絞り位置、絞り径、射出瞳位置、射出瞳径、フォーカスレンズ位置、像高及び方向に応じたケラレ等に関する情報を記憶する。また、メモリ13は、AF演算パラメータとして、レンズの状態に応じた補正F値(CF値)及び補正射出瞳位置(CEXPI)の情報を記憶している。メモリ13は、焦点検出用画素の出力に基づく情報を記憶する記憶部として機能する。メモリ13のAF演算パラメータをボディ部20に送信することで、ボディ部20において、AF感度の情報を演算することができる。
制御部14は、メモリ13内に記憶されているプログラムに従って、ボディ部20内の制御部40の制御命令に応じて、レンズ部10内の各部を制御する。制御部14は、ボディ部20との通信、光学系11内のフォーカスレンズ制御、絞り制御等を行う。ボディ部20との通信によって、レンズ情報取得部12が取得したレンズ情報の送信、メモリ13内に記憶されている各種情報の送信等を行う。
ボディ部20は、撮像素子21、信号抽出部22、画像処理部23、表示部24、記録部25、防振部26、AF感度演算部27、本体メモリ28、照度補正部29、2像間隔演算部30、レンズ制御量算出部31、制御部40を有する。
撮像素子21は、CMOSイメージセンサ、CCDイメージセンサ等の撮像素子であり、光学系11による被写体像の結像位置付近に配置される。撮像素子21は、上述した、撮像用画素、焦点検出用画素であるL画素およびR画素から構成されている。撮像素子21は、被写体像を光電変換し、光電変換信号を信号抽出部22に出力する。
信号抽出部22は、撮像素子21の出力から画像信号を抽出して出力する。なお、この画像信号中には、撮像用画素Nの出力に基づく画像信号だけでなく、L画素の出力に基づくL画像信号及びR画素の出力に基づくR画像信号が含まれる。信号抽出部22は取り込んだ画像信号を画像処理部23に出力すると共に、焦点検出用画素(L画素、R画素)の出力に基づくL画像信号及びR画像信号を照度補正部29に出力する。
画像処理部23は、信号抽出部22からの画像信号に対して、所定の信号処理、例えば、色信号生成処理、マトリックス変換処理、その他各種の信号処理を行う。画像処理部23は、処理後の画像信号を表示部24に出力し、撮像画像を表示させる。また、画像処理部23は、処理後の画像信号に対して符号化処理を施して圧縮した画像情報を記録部25に出力し、この画像情報記録させる。
記録部25としては、例えばカードインターフェースを採用することができ、記録部25はメモリカード等に画像情報や音声情報等を記録可能である。また、記録部25は、記録媒体に記録された画像情報及び音声情報を読み出して画像処理部23に供給することができる。画像処理部23は、記録部25からの画像情報及び音声情報を復号化して、画像信号及び音声信号を得ることができる。
防振部26は、ボディ部20に加えられた手ブレ等の動きをジャイロ等のセンサによって検出し、この動きを相殺するように撮像素子21を、光学系11の光軸と垂直な面内で駆動する(防振動作)。また、防振動作を行う際には、撮像素子21の移動量に関する情報(図8のΔIS)をAF感度演算部27に出力する。
AF感度演算部27は、上述したように、デフォーカス量を算出するためのAF感度を求める際に使用される。すなわち、AF感度をα、2像間隔をAとすると、デフォーカス量Defは、Def=α×Aで表すことができる。AF感度演算部27は、防振部26から撮像素子21の移動量ΔIS、レンズ部10内のレンズ情報取得部12からのレンズ情報と、メモリ13からのレンズ情報(補正F値(CF値)及び補正射出瞳位置(CEXPI))を入力する。また、本体メモリ28から撮像素子21の製造時の斜入射特性の角度ズレ情報(Δθ)も入力する。
AF感度演算部27は、これらの情報に基づいて、図8(b)に示す角度θ、θを算出し、この算出した角度θ、θ(U,L)を用いて図9に示したテーブル参照することにより、AF感度を求める。
本体メモリ28は、フラッシュメモリ等の電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであり、上述した撮像素子21の製造時の斜入射特性の角度ズレ情報(Δθ)が記憶されている。また、本体メモリ28には、図9(b)に示したような、測距位置への光束の上光線の射出角θに応じたUpと、下光線の射出角θに応じたLo毎にAF感度が記憶されている。これらの情報以外にも、ボディ部20内の各種調整値や、制御部40の制御用のプログラム等を記憶する。なお、レンズ部10からのAF感度演算部27に出力される各情報は、一旦、本体メモリ28に記憶し、必要に応じて、AF感度演算部27に出力するようにしてもよい。
照度補正部29は、信号抽出部22からL画像信号およびR画像信号と、本体メモリ28から斜入射特性の角度ズレ情報を入力し、角度ズレ情報を用いてL画像信号およびR画像信号に対して、照度補正を行う。撮像素子21のマイクロレンズと焦点検出用画素の位置ズレに起因して、図7に示したようなL画像信号とR画像信号の受光量のアンバランスを、この照度補正により補正する。
2像間隔演算部30は、照度補正されたL画像信号及びR画像信号から、公知の演算式によって、2像間隔を求めてデフォーカス量算出部32に出力する。
デフォーカス量算出部32は、AF感度演算部27からAF感度を入力し、また2像間隔演算部30から2像間隔を入力し、2像間隔にAF感度を乗算することにより、デフォーカス量を算出する。このデフォーカス量の演算にあたっては、撮像素子21の光軸中心から測距エリアの距離dを補正して演算する。この補正演算については、図14Bの#27〜#33を用いて後述する。
レンズ制御量算出部31は、デフォーカス量演算部32によって算出されたデフォーカス量に基づいてレンズ制御量を算出する。前述したように、AF感度の情報が像高に応じたものとなっているので、レンズ制御量算出部31は、軸外の焦点検出用画素を用いて2像間隔が求められている場合でも、高精度にデフォーカス量を算出することができる。また、撮像素子21における測距エリアの移動を光量して、デフォーカス量を算出しているので、撮像素子の画面中心と光学系の光軸中心がずれた場合でも精度よくデフォーカス量やレンズ制御量を算出する。この算出されたレンズ制御量は、レンズ部10内の制御部14に出力され、制御部14はこのレンズ制御量に基づいて光学系11を制御して自動焦点調節制御を行う。
制御部40はボディ部20の各部を制御する。例えば、制御部40は、ボディ部20の筐体に設けられた各種スイッチ、例えば撮影モード設定等のスイッチや撮影を行うためのレリーズボタン等に対するユーザ操作を検出し、ユーザ操作に基づいて、各部を制御する。
次に、デフォーカス量算出のための処理の流れについて、図14Aおよび図14Bに示す処理フロー図を用いて説明する。まず、レンズ部10内のレンズ情報取得部12から、ズーム位置情報(Zmenc)(#1a)、被写体距離情報(IO)(#1b)、絞り値情報(FNo)(#1c)を取得し、ボディ部20のAF感度演算部27に出力する(#1)。
また、ボディ部20内の防振部26がIS駆動量ΔIS(x,y,θ)を取得する(#5)。すなわち、防振部26が防振動作を行う際には、撮像素子21の移動量に関する情報(図12(b)のΔIS(x,y)、ΔIS(θ))を取得する。また、制御部40が撮像素子上の測距エリアの座標IH(x)、IH(y)を取得する(#3)。測距エリアは、画像処理部23によって検出された顔の位置や、また撮影者が操作部材によって指定した位置等に基づいて決定される。
制御部40は、測距エリアの座標IHとIS駆動量ΔISを用いてIS分像高補正を行う(#7)。ここでは、前述した(20)式および(21)式に従って、x方向、y方向、および回転量θを考慮して、像高の補正を行う。すなわち、防振動作によって、決定された測距エリアに対応する撮像素子21上のエリアが移動することから、移動先の光学上の位置を算出し、AF感度演算部27に出力する。
レンズ部10内のメモリ13には、レンズ状態に応じた補正F値(CF値)と射出瞳位置(CEXPI)が記憶されており(#9)、これらのデータを読み出して、ボディ部20のAF感度演算部27に出力する。
AF感度演算部27は、#1によって取得されたレンズ部10からのレンズ情報と、#7において算出されたIS分像高補正値と、メモリ13に記憶されているデータを入力し、FNoとCEXPI値の補間演算を行う(#11)。ここでは、#1において取得したズーム位置、被写体距離、絞り値、#7において算出した像高に基づいて、メモリ13に記憶されていた補正F値(CF値)と補正射出瞳位置(CEXPI)のデータを用いて、演算に用いるCF値とCEXPIを求める。なお、メモリ13に記憶されているデータは、とびとびであることから、補間演算する。そして、式(14)(15)に基づいて、図6(b)および図8(b)に示す測距位置への光束の上光線の射出角θ、下光線の射出角θを算出する(tanθ、tanθを算出してもよい)。
ボディ部20内の本体メモリ28には、撮像素子21の製造時の斜入射特性の角度ズレの情報(Δθ)が記憶されていることから、AF感度演算部27は、この角度ズレ情報Δθ(#15)を用いて、θ+Δθ、θ+Δθを演算する。
AF感度演算部27は、補正した測距位置への光束の上光線の射出角θ+Δθと、下光線の射出角θ+Δθを入力すると、これらの角度を用いて、本体メモリ28に記憶されているテーブル参照によりAF感度(def_el)を求める(#13)。
信号抽出部22からのR画素とL画素の画素値(#17)と、撮像素子の斜入射特性の角度ズレ情報(#15)は、照度補正部29に出力され照度補正を行う(#19)。ここでは、角度ズレ情報を用いて、焦点検出用画素(AF画素)の右開口と左開口の光量差を補正する。
照度補正を行った焦点検出用画素の画素値は、2像間隔演算部30に出力され、2像間隔演算を行う(#21)。ここでは、公知の位相差AFによって、R画素列とL画素列の2像間隔(EL)を算出する。
レンズ制御量算出部31は、#13で算出されたAF感度def_elと、#21で算出された2像間隔(EL)を入力し、デフォーカス演算を行う(#23)。ここでは、2像間隔値(EL)が該当する測距エリアのAF感度(ZAFK)を選択し、このAF感度をEL値に乗算することにより、デフォーカス量を求める。なお、同一エリアでは、エリア内を複数に分割したブロックが別でも同じ係数を選択する。この演算によってデフォーカス値が求まる(#25)。この算出されたデフォーカス値は、#33において、測距エリアの移動に伴う補正を行われる。
デフォーカス値の補正は、#27〜#33において、行われる。まず、フォーカス感度FR_MとFR_Sの補間を行う(#29)。フォーカス感度は、撮影レンズの光軸上での単位像面移動量に対して所定の像高位置での像面移動量の比を示し、デフォーカス量を補正するための補正値の一形式である。ここで、FR_Mは、メリデイォナル面のフォーカス感度であり、FR_Sはサジタル面のフォーカス感度である。すなわち、#25において演算されたデフォーカス値に対して、撮影レンズ11の光学収差に応じた補正を行うための補正値が、このフォーカス感度FR_MとFR_Sである。
フォーカス感度FR_MとFR_Sは、交換レンズ鏡筒10内の記憶部14にフォーカス感度テーブル#27として、記憶されている。このフォーカス感度テーブル#27に記憶されているフォーカス感度FR_Mとフォーカス感度FR_Sは、フォーカスレンズ位置の代表点Obj、ズーム位置の代表点Zn、測距エリアの光軸中心からの距離(X方向)xと、測距エリアの光軸中心からの距離(Y方向)yに対応して、表形式で記憶されている。フォーカスレンズ位置の代表点Objはフォーカスレンズ11aの位置に対応し、ズーム位置の代表点Znはズームレンズ11bの位置に対応し、距離x、yは、各測距エリアの中心点の座標(x,y)に対応する。フォーカス感度は、撮影レンズ11の光学収差に応じて変化し、このフォーカス感度は撮影レンズ11の内のフォーカスレンズやズームレンズの位置、および撮像素子21面にある測距エリアの位置に応じて変化する。メモリ13に記憶された感度テーブル#27は、メモリの容量との兼ね合いから、代表的な値に対応して、フォーカス感度FR_M、FR_Sを記憶している。
#29においては、フォーカス感度FR_M、FR_Sの補間演算を行う。すなわち、被写体距離IO(#1b)、ズーム位置Zmenc(#1a)、IS像高補正値(IH’(x’)、IH’(y’))(#7)を入力し、これらの値と、フォーカス感度テーブル#27に記憶されている代表値を用いて、補間演算により、フォーカス感度FR_M=F(IO,Zmenc,IH’(x’))、FR_S=(IO、Zmenc、IH’(y’))を精度よく求める。ここで、被写体距離IO(#1b)と、ズーム位置Zmenc(#1a)は、レンズ部10内のレンズ情報取得部12が検出し、この検出結果がレンズ制御量算出部31に送信されてくる。また、IS像高補正値(IH’(x’)、IH’(y’)(#7)は、制御部40により測距エリアの座標IHとIS駆動量ΔISを用いて、前述した(20)式および(21)式に従って、x方向、y方向、および回転量θを考慮して、像高の補正を行った結果である。
#29におけるフォーカス感度FR_M、FR_Sの補間演算について、図16を用いて説明する。図16(a)において、x軸はズームレンズ位置であり、y軸は被写体距離であり、z軸はこれらの位置に対応するフォーカス感度FR_M、FR_Sを示す。前述したように、フォーカス感度テーブル#27には、代表的なポイントに対応するフォーカス感度しか記憶されておらず、図16(a)に示す例においては、LD(i)、ZM(k)に対応するフォーカス感度D1、LD(i+1)、ZM(k)に対応するフォーカス感度D2、LD(i)、ZM(k+1)に対応するフォーカス感度D3、LD(i+1)、ZM(k+1)に対応するフォーカス感度D4が、フォーカス感度FR_M、FR_Sとしてフォーカス感度テーブル#27に記憶されている。
図16(a)に示す被写体距離IOと、ズーム位置Zmencに、直接対応するフォーカス感度FR_M、FR_Sがないことから、補間により求める。まず、フォーカス感度D1、D2を補間することによりフォーカス感度H11を算出し、またフォーカス感度D3、D4を補間することによりフォーカス感度H21を算出する。そして、算出されたフォーカス感度H11、H21を補間することにより、フォーカス感度H31を算出する。このフォーカス感度H31は、1この座標位置(像高位置)xに対応する被写体距離IOとズーム位置Zmencに対応するフォーカス感度である。
被写体距離IOと、ズーム位置Zmencに応じた、予め決められた複数の測距エリアの像高位置(x,y)のフォーカス感度を求めると、更に、実際に測距を行う測距位置に対応する像高(x,y)を考慮したフォーカス感度に変換する。図16(b)は、横軸に像高(X方向)をとり、縦軸にフォーカス感度FR_Mをとっている。なお、横軸の像高(Y方向)とし、縦軸にフォーカス感度FR_Sとしたグラフは、図16(b)と同様であることから、省略する。
図16(a)に示す例においては、フォーカス感度H31を補間により求めていたが、図16(a)では、像高x[j]の場合である。メモリ13のフォーカス感度テーブル#27には、像高x[j+1]に対応するテーブルが記憶されており、図16(a)と同様の補間処理により、像高x[j+1]の場合のフォーカス感度H32を算出する。像高x[j]と感度H31から決まるポイントと、像高x[j+1]とフォーカス感度H32から決まるポイントを用いて、測距エリアの属する像高xにおけるフォーカス感度H4を、補間処理より算出する。このフォーカス感度H4は、#29において算出したフォーカス感度FR_Mである。また同様に、像高y[j]、像高y[j+1]とそのフォーカス感度を用いて、測距エリアの属する像高yにおけるフォーカス感度を補間処理より算出し、このフォーカス感度が#29において算出したフォーカス感度FR_Sである。このようにして、測距エリアの座標(x,y)のそれぞれに対応するフォーカス感度FR_M、FR_Sを算出する。
以上の算出方法を用いて、#29では、防振部26から手ブレ補正のための撮像素子21の移動量(イメージャシフト量ともいう)ΔIS(x,y,θ)(#5)に基づいて#7にて算出されたIS分像高補正IH’(x’)、IH’(y’)を入力し、撮像素子21の移動量を考慮したフォーカス感度FR_M,FR_Sを補間処理により求める。すなわち、測距エリアによって決まる像高(x、y)におけるフォーカス感度感度FR_M、FR_Sから、図16(b)を用いて説明した方法で、手ブレ補正による撮像素子21の移動量を加味した座標(像高位置)(IH’(x)、IH’(y)におけるフォーカス感度を補間処理により算出する。すなわち、座標(像高位置)IH’(x)のx軸方向にて両側に位置する2個の座標位置のフォーカス感度FR_Mを直線補間することにより座標(像高位置)IH’(x)のフォーカス感度FR_Mを算出する。また、同様に座標(像高位置)IH’(y)のy軸方向にて両側に位置する2個の座標位置のフォーカス感度FR_Sを直線補間することにより座標(像高位置)IH’(y)のフォーカス感度FR_Sを算出する。
撮像素子21の移動量を加味した座標(像高位置)IH’(x’)、IH’(y’)を考慮したフォーカス感度FR_M、FR_Sを補間処理により算出すると、次に、フォーカス感度演算を行う(#31)。すなわち、最終的なフォーカス感度FRを、下記(22)式より算出する。フォーカス感度FRを、フォーカス感度FR_M、FR_Sの重み付け平均により算出する。
FR=[{A×FR_S}+{B×FR_M}]/(A+B) ・・・ (22)
#31において、フォーカス感度演算を行うと、次に、フォーカス感度を考慮したデフォーカス量を算出する(#33)。このステップでは、#31(図14A参照)で算出したデフォーカス量(defocus_dat)を、#31で算出したフォーカス感度FRにより除算することにより算出する。すなわち、下記(23)式によりデフォーカス量を算出する。
defocus_dat=defocus_dat/FR ・・・ (23)
上記(23)式によって算出したデフォーカス量defocus_datは、フォーカスレンズ位置dst、ズーム位置zm、像高(x、y)に加えて、イメージャシフト量(Xs,Ys)をも考慮している。このため、手ブレ防止のための防振機構が動作した場合であっても、撮影レンズ11の光学収差の影響を除去し高精度な焦点調節を行うことが可能となる。
#33において、デフォーカス量を算出すると、測距演算結果の補正が終了する。
このように、本実施形態においては、像高位置に応じて焦点検出用画素の出力に基づく情報を補正する補正値を本体メモリ28に記憶しておき、本体メモリ28の出力と防振部26の出力(#5参照)と焦点検出用画素の位置に応じて焦点検出画素の出力に基づく情報を補正している(AF感度演算部27、#11、#13、#23参照)。このため、例えば、防振動作によって、撮像素子21が光学系11の垂直な面内で移動した場合であっても、この像高に応じて情報(AF感度)を補正でき、正確なデフォーカス量を求めることができる。
また、本実施形態においては、レンズ部10内のメモリ13は、焦点検出用画素に入射する光束の入射角と角度範囲に関する情報を記憶し、またボディ部20内の本体メモリ28は焦点検出用画素の特性に関する情報を記憶している。このため、焦点調節のための情報(デフォーカス量)を算出するにあたって、レンズ部10側の情報と、ボディ部20側の情報が複雑に絡み合う場合であっても、それぞれの情報を別々に処理できることから、正確なデフォーカス量を求めることができる。
また、本実施形態においては、撮像素子21を撮影レンズ11の光軸と垂直な方向に移動させて手ブレを補正すると共に移動に関する情報(イメージャシフト量)を出力する防振部26と、撮像素子21中の焦点検出用画素の出力に基づいて焦点調節信号(デフォーカス量等)を演算するAF感度演算部27を有し、焦点調節信号を移動に関する情報(イメージャシフト量)を用いて焦点調節信号を補正している(図14Bの#31参照)。このため、撮像素子の画面中心と、光学系の光軸中心がずれる場合であっても、精度よくデフォーカス量を補正することができる。
なお、本実施形態においては、撮像素子21上の位置(x、y)の影響をステップ#29において考慮し、イメージャシフトによる位置(Xs,Ys)の影響をステップ#31において考慮していた。すなわち、2回に分けて、位置における影響を除去していた。しかし、両者は撮像素子21上の位置の影響を除去するものであるから、位置における影響を1回で除去するようにしてもよい。すなわち、#29におけるFR_M、FR_Sの補間処理を行う際に、像高(x、y)とイメージャシフト量(Xs,Ys)を含めて補間処理を行ってもよい。
また、上述のデフォーカス量を算出する(23)式では、デフォーカス量をフォーカス感度FRで除算していたが、フォーカス感度FR(補正値)の生成方式によっては、デフォーカス量にフォーカス感度FRを乗算する等、他の関数式であってもよい。
次に、図15に示すフローチャートを用いて、本実施形態におけるカメラの全体制御について説明する。このフローは、制御部40が本体メモリ28に記憶されたプログラムに従って、レンズ部10内の制御部14、およびボディ部20内の各部を制御することにより実行する。
カメラに電源が投入されると、制御部40はレンズ通信を行う(S1)。ここでは、レンズ情報取得部12からレンズ情報を取得し、またメモリ13からレンズ情報(補正F値(CF値)及び補正射出瞳位置(CEXPI))を取得する。なお、レンズ通信は、このステップ以外にも周期的、または必要に応じて、制御部40と制御部14の間でなされる。
レンズ通信を行うと、次に、スルー画表示を行う(S3)。撮像素子21からの画像信号に基づいて、表示部24に撮像画像(スルー画)を表示させる。
スルー画を表示すると、次にファーストレリーズか否かを判定する(S5)。ここでは、制御部40が、レリーズ釦の半押しに連動するファーストレリーズスイッチの状態に基づいて判定する。この判定の結果、ファーストレリーズがなされていない場合には、ステップS1に戻る。
ステップS5における判定の結果、ファーストレリーズがなされた場合には、測距位置の光束の上光線と下光線の射出角を算出する(S7)。ここでは、AF感度演算部27が、ズーム位置、被写体距離、絞り、IS分像高補正、メモリ13からのデータを用いて、CF値、CEXPIを求め、これらの値から、測距位置への光束の上光線の射出角θ+Δθ、下光線の射出角θ+Δθを算出する(図14Aの#11参照)。
射出角を算出すると、次に、AF感度を算出する(S9)。ここでは、AF感度演算部27が、ステップS7において求めた補正した測距位置への光束の上光線の射出角θ+Δθと、下光線の射出角θ+Δθを用いて、本体メモリ28に記憶されているテーブル参照(例えば、図9(b))によりAF感度を求める(図14Aの#13参照)。
AF感度を算出すると、次に、AF用画像の読み込みを行う(S11)。ここでは、撮像素子21から読み出した画素値の中から信号抽出部22によって焦点検出用画素(R画素とL画素)の画素値を読み込む。
AF用画像の読み込みを行うと、次に、照度補正を行う(S13)。ここでは、ステップS11において読み込んだ焦点検出用画素値に対して、本体メモリ28に記憶されている撮像素子21の製造時の斜入射の角度ズレ情報を用いて、照度補正を行う(図14Aの#19参照)。
照度補正を行うと、次に、デフォーカス量算出を行う(S15)。ここでは、2像間隔演算部30が、照度補正した焦点検出用画素値を用いてL画素値とR画素値の2像間隔を算出する。この算出した2像間隔と、AF感度演算部27において演算されたAF感度を用いて、デフォーカス量算出部32がデフォーカス量を算出する(図14Aの#23参照)。
デフォーカス量の算出を行うと、次に、デフォーカス量の補正を行う(S16)。ここでは、測距エリアが防振動作によって移動したことを考慮して、図14Bで説明したような補正処理を行う。
デフォーカス量の補正を行うと、次に、ピント合わせを行う(S17)。ここでは、ステップS15において算出されたデフォーカス量をレンズ部10内の制御部14に送信し、制御部14がデフォーカス量に基づいて、フォーカスレンズを合焦位置に到達するように駆動制御する。
ピント合わせを行うと、次に、セカンドレリーズか否かを判定する(S19)。ここでは、制御部40が、レリーズ釦の全押しに連動するセカンドレリーズスイッチの状態に基づいて判定する。
ステップS19における判定の結果、セカンドレリーズでない場合には、ステップS5と同様に、ファーストレリーズか否かを判定する(S21)。ファーストレリーズであった場合には、ステップS19とS21における判定を繰り返す。一方、ファーストレリーズされていない場合には、レリーズ釦から指が離れ、レリーズ釦の半押しが解除された状態であり、ステップS1に戻る。
一方、ステップS19における判定の結果、セカンドレリーズの場合には、撮影を行う(S23)。撮影時点では、像高に応じて補正されたAF感度を用いて焦点調節動作が完了しており、被写体にピントが合っている。撮影が開始されると、シャッタ時間の間、撮像素子21が露光され、シャッタ時間が経過すると、撮像素子21から画素値が読み出され、信号抽出部22によって撮像用画素の画素値が抽出される。この抽出された画素値は画像処理部23によって画像処理された後、記録部25に記録される。撮影が終了すると、ステップS1に戻る。
以上説明したように、本発明の一実施形態においては、撮影レンズ(光学系11)を通過した光束を受光し光電変換して像信号を出力する撮像用画素と焦点検出用画素を有する撮像素子21と、撮像素子21を撮影レンズ(光学系11)の光軸と垂直な方向に移動させて手ブレを補正すると共に移動に関する情報を出力する防振部26と、像高位置に応じて焦点検出用画素の出力に基づく情報を補正する補正値を記憶する記憶部(メモリ13、本体メモリ28)と、記憶部の出力と防振部の出力と焦点検出用画素の位置に応じて焦点検出用画素の出力に基づく情報を補正する補正部(例えば、AF感度演算部27)を備えている。このため、防振部26によって、撮像素子21が移動しても、像高の影響を除去した焦点調節を行うことができる。特に、撮像素子21が回転した場合であっても、像高の影響を除去でき、高精度の焦点調節を行うことができる。
また、本発明の一実施形態においては、演算部(例えば、AF感度演算部27)は、防振部により出力される回転角の情報を測距位置の像高情報の補正に用いている(例えば、図12(b)、図14Aの#7参照)。このため、撮像素子21が回転した場合であっても、像高情報の補正を行うことができ、高精度の焦点調節を行うことができる。また、演算部によって用いられる補正後の像高情報は、撮像素子に合わせて回転した座標系を用いている。撮像素子に合わせた座標系を用いていることから、演算を簡単にすることができる。
また、本発明の一実施形態においては、補正値は、焦点検出用画素の出力に基づいて算出される位相差量をデフォーカス量に変換する変換係数を補正するための補正値である。例えば、AF感度演算部27は、この変換係数を補正している。
また、本発明の一実施形態においては、補正値は、焦点検出用画素の出力について焦点検出用画素への入射光による照度分布の不均一性を補正するための補正値である(メモリ13、本体メモリ28参照)。例えば、メモリ13は像高に応じて補正した補正F値(CF値)及び補正射出瞳位置(CEXPI)の情報を記憶している。また、本体メモリ28は、撮像素子21の製造時の斜入射の角度ズレ情報(Δθ)を記憶しており、この角度ズレ情報に基づいて、焦点検出用画素への入射光による照度分布の不均一性を補正することができる。
また、本発明の一実施形態においては、焦点検出用画素に入射する光束の入射角と角度範囲に関する情報を記憶する第1の記憶部(例えば、メモリ13)と、焦点検出用画素の特性に関する情報を記憶する第2の記憶部(例えば、本体メモリ28)と、第1の記憶部の出力と第2の記憶部の出力と防振部26の出力に基づいて焦点調節のための情報を算出する演算部(例えば、AF感度演算部27)を備えている。第1の記憶部には、光学系に関連する情報が記憶され、一方、第2の記憶部には焦点検出素子に関連する情報が記憶されている。このため、光学系と焦点検出用素子の組合せが代わった場合でも、像高の影響を除去し、焦点調節のための情報を正確に求めることができる。
また、本発明の一実施形態においては、撮影レンズを含む交換レンズ(レンズ部10)と、交換レンズが着脱可能であって撮像素子を有するカメラ本体(ボディ部20)とを有し、第1の記憶部(例えば、メモリ13)は交換レンズに設けられ、第2の記憶部(例えば、本体メモリ28)はカメラ本体に設けられる。このため、異なる交換レンズを装着した場合であっても、像高の影響を除去し、焦点調節のための情報を正確に求めることができる。
また、本発明の一実施形態においては、第1の記憶部(例えば、メモリ13)は、入射角および角度範囲に関する情報を交換レンズの光学的状態に対応させて記憶する。例えば、メモリ13に記憶される図9(b)および図13に示したテーブルは、上側光線のUと下側光線Lの値に対応させて記憶している。このため、レンズ部10側における光学状態の変化に応じて生じた像高の影響を除去することができる。
また、本発明の一実施形態においては、第2の記憶部は、焦点検出用画素の特性に関する情報を像高に対応して記憶する。例えば、本体メモリ28は、撮像素子21の製造時の斜入射の角度ズレ情報を像高に応じて記憶している。このため、ボディ部20側における撮像素子21に起因する像高の影響を除去することができる。
また、本発明の一実施形態においては、撮影レンズ11を通過した光束を受光し光電変換して像信号を出力する撮像用画素と焦点検出用画素を有する撮像素子21と、撮像素子を撮影レンズの光軸と垂直な方向に移動させて手ブレを補正すると共に移動に関する情報を出力する防振部26と、焦点検出用画素の出力に基づいて焦点調節信号を演算するAF演算部と、焦点検出用画素の像高位置に応じて焦点調節信号を補正する補正値を記憶するメモリ13と、メモリ13の出力と防振部26の出力する情報と焦点検出画素の位置に応じて焦点調節信号を補正する補正部(レンズ制御量算出部31)を有している。このように、手ブレを補正するために撮像素子21を移動させる際の移動に関する情報を用いて、焦点調節信号を補正している。このため、撮像素子の画面中心と、光学系の光軸中心がずれる場合であっても、精度よくデフォーカス量を補正することができる。
なお、本発明の一実施形態においては、測距位置に入射する光束の上光線と下光線については、角度に応じた正接量Up,Loで表わしていたが、角度そのもので検知し、テーブルから求めるようにしても勿論かまわない。
AF感度を算出するにあたって、ズーム位置、被写体距離、絞り、IS分像高補正値に基づいて、絞り値FNoとCEXPIを補間演算により求め、これよりUp,Loを求め、撮像素子の斜入射特性角度ズレ情報を入力し、これから、テーブル参照によってAF感度を求めていた。しかし、この手順以外にも適宜入れ替えて行ってもよい。AF感度演算部27は、図7に示すような焦点検出画素の受光感度特性上の光束入射角の範囲である斜線部に相当する領域を、XY方向の2次元的に積分してその重心角度を求め、対をなすLとRの焦点検出画素に関する重心角度の間隔からAF感度を算出してもよい。また、複数の測距エリアのうちの選択された測距エリア(図9(a))の座標情報を、防振部26による撮像素子21の変位量で補正し、補正した座要情報に基づいてAF感度を算出してもよい。また、撮像素子21の焦点検出画素の受光感度等の特性変化分を角度換算し、射出角範囲を変更して演算を行ってAF感度を算出してもよい。
また、本実施形態においては、撮影のための機器として、デジタルカメラを用いて説明したが、カメラとしては、デジタル一眼レフカメラでもコンパクトデジタルカメラでもよく、ビデオカメラ、ムービーカメラのような動画用のカメラでもよく、さらに、携帯電話、スマートフォーン、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assist)、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレット型コンピュータ、ゲーム機器等に内蔵されるカメラでも構わない。いずれにしても、瞳分割像面位相差法による焦点調節を行う機器であれば、本発明を適用することができる。
また、本明細書において説明した技術のうち、主にフローチャートで説明した制御に関しては、プログラムで設定可能であることが多く、記録媒体や記録部に収められる場合もある。この記録媒体、記録部への記録の仕方は、製品出荷時に記録してもよく、配布された記録媒体を利用してもよく、インターネットを介してダウンロードしたものでもよい。
また、特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず」、「次に」等の順番を表現する言葉を用いて説明したとしても、特に説明していない箇所では、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
本発明は、上記実施形態にそのまま限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素の幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
10・・・レンズ部、11・・・光学系、12・・・レンズ情報取得部、13・・・メモリ、14・・・制御部、20・・・ボディ部、21・・・撮像素子、22・・・信号抽出部、23・・・画像処理部、24・・・表示部、25・・・記録部、26・・・防振部、27・・・AF感度演算部、28・・・本体メモリ、29・・・照度補正部、30・・・2像間隔演算部、31・・・レンズ制御量算出部、32・・・デフォーカス量算出部、40・・・制御部

Claims (11)

  1. 撮影レンズを通過した光束を受光し光電変換して像信号を出力する撮像用画素と焦点検出用画素を有する撮像素子と、
    上記撮像素子に向かって射出する光束の射出角度範囲に関する情報を記憶する第1の記憶部と、
    上記撮像素子の特性に関する情報を記憶する第2の記憶部と、
    上記第1の記憶部の出力と上記第2の記憶部の出力に基づいて焦点調節のための情報を算出する演算部と、
    上記撮像素子を上記撮影レンズの光軸と垂直な方向に移動させて手ブレを補正し、かつ、上記撮像素子を上記撮影レンズの光軸と垂直な面内で回転させて手ブレを補正すると共に、上記移動に関する情報と上記回転に関する情報を出力する防振部と、
    を具備し、
    上記演算部は、上記防振部より出力される上記移動に関する情報と回転に関する情報に基づいて、上記焦点検出用画素の出力を使用する測距位置の像高情報を補正し、上記第1の記憶部の出力と上記第2の記憶部の出力と上記補正した像高情報に基づいて上記焦点調節のための情報を算出することを特徴とする焦点調節装置。
  2. 上記演算部によって用いられる補正後の像高情報は、上記撮像素子に合わせて回転した座標系を用いることを特徴とする請求項に記載の焦点調節装置。
  3. 上記射出角度範囲に関する情報は、光束の入射角度と角度範囲であることを特徴とする請求項1に記載の焦点調節装置。
  4. 上記第1の記憶部は、上記射出角度範囲に関する情報は、上記撮影レンズの状態ごとに保持することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の焦点調節装置。
  5. 上記撮影レンズはズーム機能を有し、上記撮影レンズの情報は、ズーム位置に関する情報であることを特徴とする請求項4に記載の焦点調節装置。
  6. 上記撮影レンズはフォーカスレンズを有し、上記撮影レンズの情報は、上記フォーカスレンズの位置に関する情報であることを特徴とする請求項4に記載の焦点調節装置。
  7. 上記撮影レンズは絞りを有し、上記撮影レンズの情報は、上記絞りの開口に関する情報であることを特徴とする請求項4に記載の焦点調節装置。
  8. 上記撮像素子の特性に関する情報は、上記焦点検出用画素の斜入射特性であることを特徴とする請求項1に記載の焦点調節装置。
  9. 上記焦点調節のための情報は、上記撮像素子に入射する光束の入射角範囲に対する、上記焦点検出用画素の出力に基づく位相差検出情報をデフォーカス量に変換するための変換係数であることを特徴とする請求項1に記載の焦点調節装置。
  10. 上記撮像素子の特性に関する情報は、斜入射特性の個体差に関する情報であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の焦点調節装置。
  11. 撮影レンズを通過した光束を受光し光電変換して像信号を出力する撮像用の画素と焦点検出用画素を有する撮像素子と、上記撮像素子に向かって射出する光束の射出角度範囲に関する情報と上記撮像素子の特性に関する情報を記憶する記憶部と、上記撮像素子を上記撮影レンズの光軸と垂直な方向に移動させて手ブレを補正し、かつ、上記撮像素子を上記撮影レンズの光軸と垂直な面内で回転させて手ブレを補正すると共に上記移動に関する情報と上記回転に関する情報を出力する防振部とを有する撮像装置の焦点調節方法において、
    上記撮像素子に対して焦点検出領域を設定し、
    上記焦点検出領域に含まれる複数の焦点検出用画素の出力に基づいて焦点調節信号を生成し、
    上記記憶部の出力と上記防振部の出力する上記移動に関する情報と回転に関する情報に基づいて、上記焦点検出領域の位置の像高情報を補正し、補正した像高情報に基づいて上記焦点調節信号を生成するための情報を算出する、
    ことを特徴とする撮像装置の焦点調節方法。
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