JP2013228589A - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】焦点検出情報および測光情報に応じてピントずれ量の算出を迅速に行い、処理負荷を軽減すること。
【解決手段】撮像装置は、検出面における複数の検出領域での焦点状態を検出して該焦点状態を表す検出情報を取得する焦点検出ユニット7と、焦点状態の検出領域に対応する複数の分割領域にて測光情報を検出する測光ユニット10を備える。AF処理部205は、全検出領域での焦点検出結果であるピントずれ量の分布を示すデフォーカスマップ情報を生成する。AE画像処理部204は、測光ユニット10により検出した被写体色情報を用いてピントずれ量の補正データを演算する。システム制御部203はデフォーカスマップ情報とピントずれ量の補正データに従って更新された検出領域でのピントずれ量に基づいて、レンズ駆動部221を制御して焦点調節動作を行う。
【選択図】 図2

Description

本発明は、焦点検出情報および測光情報に応じた自動焦点調節動作の補正機能を有する撮像装置とその制御方法に関する。
近年、撮影レンズのピントずれ量を自動的に検出する焦点検出装置を有するカメラが普及している。自動焦点調節(以下、AFともいう)の制御方法として、特許文献1に記載されるように、いわゆる位相差検出方式が知られている。この方式の焦点検出装置は、撮影レンズの異なる射出瞳領域を通過した被写体からの光束を一対のラインセンサ上に結像させ、被写体像の相対位置の変位量からピントずれ量を求める。ピントずれ量に基づいてフォーカスレンズを移動させることで、被写体へのピント合わせが行われる。
撮影レンズや自動焦点検出装置の光学系では一般に色収差が存在するため、位相差検出方式で検出されるピントずれ量は入射光の波長によって異なる。例えば、太陽光に対して最適に調整された検出装置の場合、赤外光成分を殆ど含まない蛍光灯下では最適なピントずれ量が得られず、撮影レンズの合焦位置に誤差が生じる可能性がある。また、太陽光の下であっても被写体自体の色成分の違いにより入射光の波長成分が異なるため、合焦位置に誤差が生じる場合がある。特許文献2にはカラーフィルタを介した被写体の色特性を検出して、対応するピントずれ量を補正する撮像装置が開示されている。
特開2000−275512号公報 特開2006−135513号公報
近時、位相差検出方式の焦点検出装置を有する撮像装置は、選択可能な焦点状態検出範囲の広域化や、連写コマ速の高速化が求められている。これらの要求に対応しようとすると、高速連写中に被写体の色特性を検知してピントずれ量を補正する演算が時間的制約のために難しくなる。
本発明の目的は、焦点検出情報および測光情報に応じてピントずれ量の算出を迅速に行い、処理負荷を軽減することである。
上記課題を解決するために本発明に係る装置は、撮像光学系に係る焦点状態を検出して焦点調節制御を行う撮像装置であって、検出面における複数の検出領域での焦点状態を検出して該焦点状態を表す検出情報を出力する焦点検出手段と、前記焦点検出手段の前記検出領域に対応する複数の領域にて測光情報を検出する測光手段と、前記焦点検出手段からの検出情報によりピントずれ量を算出し、前記測光手段からの測光情報を用いてピントずれ量を補正する演算処理手段と、前記演算処理手段からのピントずれ量を取得して前記撮像光学系の駆動制御を行うことにより焦点調節動作を制御する制御手段を備え、前記演算処理手段は、前記ピントずれ量が閾値を超えると判定した検出領域を除外した領域に対応する前記測光情報によりピントずれ量を補正して前記制御手段に出力する。
本発明によれば、焦点検出情報および測光情報に応じてピントずれ量の算出を迅速に行い、処理負荷を軽減することができる。
図2から図7と併せて本発明の実施形態を説明するために、撮像装置の構成例を示す図である。 撮像装置の基本構成を例示する図である。 AFセンサ面(A)および(C)と、AEセンサ面(B)および(D)との対応関係を示す図である。 AE画像処理部による色情報の差分領域を検出する処理の説明図である。 AE画像処理部からAF処理部へのデータ通信を説明する図である。 AF処理部が行う処理例を説明するフローチャートである。 AE画像処理部が行う処理例を説明するフローチャートである。
以下に、本発明の実施形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本実施形態に係る撮像装置の一例として、レンズ交換式一眼レフデジタルカメラ(以下、単にカメラという)100の概略構成を例示するブロック図である。カメラ100は、撮像光学系を構成する撮影レンズ110と、カメラ本体120からなる。レンズMPU(マイクロプロセッシングユニット)1は、撮影レンズ110の動作を制御するプログラムを格納したROM、変数値などを記憶するRAM、諸パラメータを記憶するためのEEPROMを内蔵する。ROMは読み出し専用メモリ、RAMはランダム・アクセス・メモリ、EEPROMは電気的消去および書き込みが可能なメモリである。レンズMPU1はROMに格納されたプログラムを実行して撮影レンズ110に係る演算および制御を行う。レンズ駆動ユニット2は、レンズMPU1の指示に従い、撮影レンズ110のレンズ111を駆動する。なお、図1に示すレンズ111は1枚のレンズとして簡略化して示すが、撮像光学系の焦点調節を行う可動レンズ(フォーカスレンズ)などを含む、複数のレンズから構成される。また、撮影レンズ110は変倍動作を行うズームレンズ装置であってもよい。レンズ駆動ユニット2はレンズMPU1の指示に従って、フォーカスレンズや画角調整用レンズなどを駆動する。
絞り駆動ユニット3はレンズMPU1の指示に従い、撮影レンズ110に設けた絞り112を駆動する。レンズ情報検出ユニット4は、撮影レンズ110に係る各種情報を検出する。この情報は、例えば、現在の合焦距離や絞り値、撮影レンズ110がズームレンズ装置である場合にはその焦点距離などの情報である。レンズMPU1が参照する光学情報テーブル5は、自動焦点調節に必要な参照テーブルを含み、撮影レンズ110の光学情報を記憶している。撮影レンズ110は、レンズマウント105(図1の点線参照)によりカメラ本体120に着脱可能に取り付けられる。
カメラ本体120のカメラMPU6には、カメラ動作を制御するプログラムを格納したROM、変数値を記憶するためのRAM、諸パラメータを記憶するためのEEPROMが内蔵されている。カメラMPU6は、ROMに格納されたプログラムを実行することにより、後述の焦点検出処理を含めた、カメラ本体120の動作を制御する。
カメラMPU6は、位相差方式の焦点検出に用いる測光情報(輝度情報や色情報を含む)を測光ユニット10から取得し、焦点検出ユニット7を用いて焦点検出処理を実行する。本実施形態に係る測光ユニット10の機能は以下の通りである。
・AE(自動露出)制御のための測光機能
・測色情報(被写体の色情報)を検出する機能
・検出した色情報に基づくピントずれ量の算出機能。
なお、ピントずれ量は焦点位置ずれ量に相当し、例えば、被写体にピントが合ったフォーカス合焦位置を基準とする変位量を表す。
測光ユニット10に設けたAEセンサの検出面を、図3(B)および(D)に示す。格子状に区分された領域を含むAEセンサ面301は、光のR(赤)、G(緑)、B(青)の各成分を検出する複数の画素部から構成される。また焦点検出ユニット7に含まれるAFセンサは、図3(A)および(C)で示すように、複数の検出ライン303と、選択可能な焦点調節状態検出点(以下、単に検出点という)304から構成される。なお、本実施形態では各検出点304または該検出点を含む近傍での検出領域にて焦点状態の検出処理が行われるものとし、検出点または検出領域は、検出面にて有限の受光範囲を含む。AFセンサの各検出点304はAFセンサ面302において所定の位置に設定されており、ユーザ操作により選択可能である。AFセンサ面302は、AEセンサ面301の全領域に相当する位置関係となっている。なお、これらのセンサの構成については後で詳述する。
ミラー部材はメインミラーとサブミラーで構成され、不図示の駆動機構によって各ミラーの位置制御が行われる。図1に示す撮像面11は、図2に示す撮像素子208の受光面であり、メインミラー及びサブミラーを光路外に移動させ、不図示のシャッタを開くことにより被写体から光を撮像素子が受光する。焦点検出ユニット7に設けたAFセンサは、サブミラーで反射した、被写体からの光を受光して被写体像のピントずれ量を検出する。AFセンサの信号読み出し動作が完了するとカメラMPU6にその旨が通知される。焦点検出ユニット7については公知の位相差AFに関する技術が用いられるため、その詳細な説明を省略する。
カメラMPU6は、レンズMPU1とのデータ通信、AF処理、レンズ駆動のための通信を繰り返し実行することで焦点調節制御を行う。シャッタ駆動ユニット8は、カメラMPU6の制御指令に従ってシャッタ駆動およびミラー駆動を行う。ダイヤルユニット9は、カメラ本体120に対してユーザが連続撮影速度やシャッタ速度、絞り値、撮像モードなどの諸設定を行うための操作部である。ユーザによる操作入力信号はダイヤルユニット9からカメラMPU6に通知される。表示ユニット12は、LCD(液晶表示装置)や有機EL(エレクトロルミネセンス)ディスプレイなどの表示装置である。表示ユニット12は、撮像した画像のレビュー表示やメニュー画面などのGUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)表示に用いる。
次に、本実施形態の撮像装置の機能について、図2の構成図を参照して説明する。なお、図2には本実施形態に関連する構成要素のみを示す。
カメラボディ部201は図1のカメラ本体120に相当し、レンズ部202は撮影レンズ110に相当する。カメラボディ部201に設けた操作検出部213は、ユーザがボタン、スイッチ、ダイヤル、接続機器などを用いて行った操作を検知し、操作内容に応じた信号をシステム制御部203へ送る。操作検出部213は、レリーズボタンの操作によりオン・オフされる第1スイッチSW1および第2スイッチSW2(図1参照)を備えており、SW1の操作で撮影準備動作(焦点状態検出などを含む)が開始し、SW2の操作で撮影動作が開始する。ミラー制御部212はシステム制御部203からの制御信号に基づいてミラーの駆動制御を行う。
システム制御部203はレンズMPU1およびカメラMPU6を用いて構成され、各部の制御を行う。システム制御部203は、操作検出部213からのユーザ操作入力信号を検出した時や、連写撮影時のミラーダウン状態にて、AF処理部205が備えるラインセンサ(図3(A)の検出ライン303参照)から電荷蓄積データを読み出す。またシステム制御部203は、焦点調節状態の検出点の選択および焦点調節演算を行い、演算結果に基づいてレンズ駆動制御信号をレンズ駆動部221へ送る。レンズ駆動部221はシステム制御部203からのレンズ駆動制御信号に従ってフォーカスレンズを合焦位置へと移動させる。本実施形態にてシステム制御部203はレンズ駆動部221を介して撮像光学系の駆動制御を行うことにより、焦点調節動作を制御する。
撮像素子208は、レンズ部202を介して入射する光を電気信号に光電変換して画像データを生成する。ディスプレイ制御部209は図1の表示ユニット12を制御して撮影した画像などを表示させる。メインメモリ210は、システム制御部203およびAE画像処理部204が行う演算に必要なデータなどを格納する記憶装置である。
AE画像処理部204およびAF処理部205は、焦点状態の検出情報を取得してピントずれ量を算出し、さらに測光情報を用いてピントずれ量を補正する演算処理を行う。本実施形態では、焦点検出情報からピントずれ量を算出する第1の処理と、その補正演算を行う第2の処理とに分けて演算処理を各処理部が分担する。つまりAF処理部205は第1の処理を行い、AE画像処理部204が第2の処理を行うことでそれぞれの負荷が軽減される。勿論、処理能力が許せば、これらの演算処理を1つの処理手段で行う形態を採用しても構わない。
AE画像処理部204は、AEセンサ211から読み出した画像データに基づいて種々の制御を行う。例えば、AEセンサ211は、検出面にて多分割のセンサ構造をもち(図3(B)参照)、RGBの原色フィルタを備えることで被写体の色情報を検出可能である。AE画像処理部204が行う処理の1つは自動露出演算であり、AEセンサ211の出力を用いて演算処理が実行される。また別の処理として、被写体の色情報に基づくAF制御のピントずれ量の補正演算がある。これはAEセンサ面301に対応するAFセンサ面302の検出点毎に、個別の被写体色情報に依存したピントずれ量を計算する処理である。また、もう1つの処理として、AEセンサ211が備えるRGBの画素部の色情報に基づいて、連続的に取り込んだ画像の差分情報から被写体面の色情報の変化を検出する処理がある。本実施形態では、被写体の色情報が変化した領域を検出し、検出結果に応じてAF処理用のピントずれ量の演算対象が制御される。その詳細については図6および図7に示すフローチャートを用いて後述する。露出制御に使用する絞り制御部220は、図1の絞り駆動ユニット3の制御部に相当し、システム制御部203からの制御信号に従って絞り112の駆動を制御する。
次に、図3を参照してAFセンサおよびAEセンサの各検出面について説明する。図3(A)および(C)はAFセンサ面を示し、図3(B)および(D)はAEセンサ面を示す。焦点検出ユニット7は複数のラインセンサから構成されるAFセンサを備える。AFセンサ面302には、ユーザが選択可能な複数の検出点304が配置されており、各検出点に対応するAFラインセンサ(検出ライン303参照)が構成される。図3では61個の検出点を例示する。また測光ユニット10はAEセンサを備え、AEセンサ面301は複数の測光領域に分割されているので、AFセンサの検出点に対応する領域で測光処理を行える。以下、複数の分割された測光領域を分割領域という。
図3(C)および(D)を参照して、AF処理部205で取得するAFセンサ情報の、AE処理への活用について説明する。
基本的なAF処理としては、ユーザ操作により選択される検出点でのピントずれ量(デフォーカス量)が検出され、これを補正すべくフォーカスレンズの駆動制御が行われる。その際、AFセンサの駆動により、検出点毎のピントずれ量を検出することが可能である。本実施形態では、全ての検出点についてのピントずれ量の分布を示す地図情報(以下、デフォーカスマップという)が作成される。これにより、色情報に基づくピントずれ量を算出するAEセンサの処理上の負荷を軽減させることができる。例えば、図3(C)に検出点401および403で示すように、「×」印を付加した検出点はデフォーカス量が著しく大きく、背景などを対象に測定していることが判明した検出点である。このような焦点調節制御の対象とはなり得ない検出点に関する情報は、AE画像処理部204へ通知され、演算処理の対象から除外することで演算負荷を軽減できる。例えば、図3(D)に示すAEセンサ面上の領域402,404は、図3(C)の検出点401,403などにそれぞれ対応する分割領域である。これらの分割領域については色情報に基づくピントずれ量の演算処理対象から除外され、それ以外の対象領域について演算処理が行われるので、処理時間を短縮できる。このデフォーカスマップ情報に基づく演算負荷の軽減方法については、図6および図7に示すフローチャートを参照して後述する。
次に図4を参照して、AE画像処理部204における、被写体色情報の変化検出に基づく演算負荷の軽減方法について説明する。図2で説明したように、AEセンサ211は被写体の色情報を判別可能であり、連続的に取得した画像データに関する色情報の変化を検出することにより、被写体の移動方向などを検出可能である。
図4では、AEセンサ面上で捉えた被写体像を(A)ないし(C)図に模式的に示し、(D)図には(C)図に対応するAFセンサ面を示す。
図4(A)は、AF制御での焦点状態検出のタイミングにて、AEセンサ面にて前回の測定で捉えた画像情報を例示し、図4(B)は、今回のAF検出のタイミングで取得した画像情報を例示する。図4(A)に示す被写体像501を含む全領域について、測光処理およびピントずれ量の演算処理が行われ、今回のAF検出のタイミングでは図4(B)に示すように、被写体がカメラ100から遠ざかる方向に移動した場合を想定する。図4(B)に示す被写体像502の大きさは、図4(A)に示す被写体像501に比べて小さい。
図4(C)は、カメラから被写体までの距離が図4(B)の場合とほぼ同じであるが、被写体が僅かに移動した状態を示し、色情報の差分領域の検出により判別される2つの領域503および504を例示している。
領域504は、色情報の差分領域の検出により、被写体像の色情報が変化したと判定された領域である。また、領域503は、すでにAEセンサ面上で色情報を検出した被写体が移動した先の領域であり、この色情報に基づくピントずれ量の演算処理では前回の演算結果を流用することができる。よって、領域503では再度ピントずれ量を演算する必要はない。図4(D)は、色情報が変化したことを検出したAEセンサ面上の領域504に対応する、AFセンサ面の検出点群を示している。範囲505に示す9個の検出点は被写体色情報が変化した領域に対応する。本例では、ピントずれ量が変化した検出点のみについて、それらの情報がAF処理部205に通知されるので、カメラシステムの通信負荷を軽減できる。以下、その詳細について図5ないし図7を参照して説明する。
図5を用いて、AE画像処理部204からAF処理部205へのデータ通知処理について説明する。図5(A)は、図4(D)に対応したAFセンサ面上の各検出点に対して、1から61の識別番号を付与して示す図である。AE画像処理部204は、デフォーカスマップ情報および図4で説明した被写体色情報の変化領域の検出によって、ピントずれ量の再演算を行う領域を決定する。例えば、図5(A)に示す範囲601は図4(D)に示す範囲505に相当し、当該範囲内の検出点は、今回のAF検出のタイミングでピントずれ量の再演算を行った領域を示している。この例では、識別番号7、8、9、10、11、22、33、44、55を付した検出点に対応する領域について、AE画像処理部204がピントずれ量の再演算を行ったことを示している。
図5(B)は、AE画像処理部204からAF処理部205に対して、ピントずれ量の補正データ(以下、ピントずれ補正データといい、その値はピントずれ補正量を示す)を送信するときのデータ転送順序を例示する。データ列602はヘッダ部およびピントずれ補正データ部からなる。
ヘッダ部は焦点状態の検出点を特定するためのヘッダ情報603を含む。例えば、8バイトのヘッダ情報603は、全検出点(識別番号1から61参照)のうちで、ピントずれ量の再演算を行った検出点の位置を通知するために使用する。図5(A)に示す61個の検出点のうち、識別番号7、8、9、10、11、22、33、44、55の検出点は、ピントずれ量が変化したと判定された検出点である。これらは、ビット列605で表現される。ビット列605の先頭から、第1バイト606ないし第8バイト613は、図5(A)に示した検出点の識別番号1から61に対応する。すなわち、nを8以下の自然数変数として、第nバイトは、識別番号「8×n−7」から「8×n」までの各検出点のビット列を表す。例えば、第1バイト606の各ビットは識別番号1〜8を示し、第2バイト607の各ビットは識別番号9〜16を示す。第3バイト608以降も同様であるが、第8バイト613の各ビットは識別番号57〜61を表す。この場合、該当する検出点がない識別番号62〜64を示す各ビットの値はゼロとする。8ビットのうちで、1がセットされたビットに対応する検出点が、ピントずれ量の再演算を行った検出点である。例えば、第1バイト606は「00000011」であり、識別番号7および8に対応する各検出点に対して再演算が行われたことを示す。
ヘッダ情報603、つまり第1ないし第8バイト606〜613で示す検出点については、1がセットされたビットに対応する識別番号の昇順に、ピントずれ補正データ604の群がヘッダ部に連結される。この連結されたデータ列602は、AE画像処理部204からAF処理部205へ送信される。図5の例では、8バイトのヘッダ情報603、および後続するピントずれ補正データとして、識別番号7、8、9、10、11、22、33、44、55の各検出点にそれぞれ対応するデータの送信が行われる。
次に図6および図7を参照して、AE画像処理部204およびAF処理部205が行うAF処理について説明する。
図6はAF処理部205が行う処理の流れを例示したフローチャートである。操作検出部213が第1スイッチSW1の操作入力を検出するとAF処理が開始し、S701ではAF処理部205がAE画像処理部204へ測光および測色、ピントずれ補正演算などの各種処理を要求する。S702でAF処理部205のAFセンサが蓄積駆動を開始する。この時、後述するデフォーカスマップ(S711参照)を作成するために全検出点に対応するAFラインセンサの蓄積動作が開始する。S703では、ユーザが操作検出部213により選択した検出点およびその周辺の検出点についてのAFセンサ読み出しが行われる。選択された検出点だけでなく、その周辺に位置する検出点からも読み出しを行う理由は、AFセンサ面に対して水平方向への被写体像の移動を捕捉してピントを合わせるためである。その際、処理時間が許容される限り広範囲の検出情報を読み出すことが好ましい。また、全検出点から自動的に適切な検出点を選択する自動選択モードの場合には、全検出点に対応するAFラインセンサの読み出しが行われる。S704では、S703で得た検出結果に基づいて、公知の位相差方式によりピントずれ量を算出する演算処理が行われる。これはAFラインセンサから出力される一対の像信号を比較し、その位相差に基づいてピントずれ量を検出する処理である。
S705でAF処理部205は、AE画像処理部204による色情報に基づくピントずれ補正データを取得したか否かを判定する。AF処理部205はピントずれ補正データを取得した場合、S706に処理を進め、ピントずれ補正データを取得していない場合、待ち処理となる。AF処理部205は、全検出点についてAE画像処理部204から取得されるピントずれ補正データを記憶部に保存しており、S706ではS705で取得したピントずれ補正データで記憶部内の情報を更新する。S705では、作成済みのデフォーカスマップ情報(S711参照)および色情報が変化した領域に基づいて、限定された検出点についてピントずれ補正データが再演算されるので、S706では再演算された検出点でのピントずれ補正量のみが更新されることとなる。
S707では、S704で得たAF処理部205の結果から得られるピントずれ量、およびAE画像処理部204から得られる色情報に基づくピントずれ補正データを加味して、最終的なピントずれ量が算出される。その結果に応じて最終的な主検出点が決定される。S708でAF処理部205はAE画像処理部204に主検出点の情報を送信する。
S709では、S707で得たピントずれ量に基づいてシステム制御部203がレンズ駆動量を算出し、レンズ駆動部221を介してレンズ距離環を駆動制御し、フォーカスレンズを合焦位置へと移動させる。S710では全検出点に対応するAFセンサの読み出しが行われ、S711では全検出点についてのデフォーカスマップ情報が作成される。S712でAF処理部205は、S711で作成したデフォーカスマップ情報をAE画像処理部204へ送信する。なお、S710から712に示すデフォーカスマップの作成および送信処理については、比較的処理時間のかかるS709のレンズ駆動と並行して行ってもよい。
S713は第2スイッチSW2のユーザ操作が行われたか否かの判定処理であり、SW2の操作入力が検知された場合、S713に進んでシステム制御部203は本画像撮影処理を行う。また、SW2がオフ状態の場合、S701に戻って処理を続行する。
次に、図7を参照してAE画像処理部204が行う処理の流れを説明する。
スタンバイ状態からS731に進み、AE画像処理部204はAF処理部205からの処理要求(図6のS701参照)を待つ。AF処理部205から当該処理要求があった場合、S732に進み、当該処理要求がない場合、待ち処理となってS731の判定処理が繰り返される。S732では今回のAF処理が2回目以降の処理であるか否かが判定される。AF処理が2回目以降の処理である場合、AF処理部205は前回の焦点状態検出の結果からデフォーカスマップを作成済みであるので、S733に進む。S733でデフォーカスマップ情報が通知された場合(図6のS712参照)、S734に進み、該情報が通知されない場合には待ち処理となる。また、今回のAF処理が1回目の処理である場合には、AF処理部205がデフォーカスマップをまだ作成していないので、S732からS734へ移行する。
S734でAEセンサ211は蓄積駆動を開始する。ただし、S733でAE画像処理部204がデフォーカスマップ情報を受信した場合、デフォーカス量が閾値より大きく、背景などを計測している領域についてはAEセンサ211の蓄積駆動を行わない。つまり、デフォーカス量が閾値以下である検出点を含む検出領域の判定処理に従い、当該検出領域に対応する範囲内の分割領域が計測対象となる。次のS735ではAEセンサ211の蓄積結果が読み出され、S736に進む。S736で今回のAF処理が2回目以降の処理であるか否かについて判定される。AF処理が2回目以降の処理であると判定された場合、S737に進み、AF処理が1回目の処理であると判定された場合、S738に進む。
S737でAE画像処理部204は今回の測色情報を取得し、前回記憶したAEセンサ211の分割領域ごとの色情報と比較して差分演算を行い、前回の色情報から変化した領域を検出する。ここで、差分量が閾値を超える領域を変化した領域として検出することで、検出誤差による影響を抑えることができる。AE画像処理部204は、AEセンサ211の分割領域ごとに色情報を記憶する記憶部を備える。S736でAF処理が2回目以降の処理であると判定された場合、S738にてAE画像処理部204は、S737で取得した差分領域の色情報で記憶部内の情報を更新する。また、S736でAF処理が1回目の処理であると判定された場合、AEセンサ面における全領域の色情報で記憶部内の情報を更新する処理が行われる。
S739では色情報に基づいてピントずれ補正量の演算処理が行われる。演算対象となる領域は、S733でAE画像処理部204がデフォーカスマップ情報を受信した場合、デフォーカス量が閾値より大きい領域を除いた領域であって、かつS737で色情報が変化したことを検出した領域である。S740では、図5で説明したデータフォーマットに従って、AE画像処理部204からAF処理部205へピントずれ補正データが送信される。S741は、AF処理部205から主検出点の情報(図6のS708参照)が通知されたか否かの判定処理であり、該情報がAE画像処理部204に通知された場合、S742に処理を進める。主検出点の情報がAE画像処理部204に通知されない場合には待ち処理となり、S741の判定処理が繰り返される。S742では、AF処理部205から通知された主検出点について露出演算が行われる。
撮像装置の連写コマ速が向上した場合、AEセンサによる測光処理およびピントずれ補正処理の負荷が増加すると予想される。本実施形態では、デフォーカスマップ情報および色情報を用いた差分領域の検出により、必要な領域についてのみピントずれ補正量の演算および演算結果の通信処理を行う。また、処理時間に余裕ができれば、図7のS734で行うAEセンサ211の蓄積時間を延長することができるので、低輝度での色検出能力が向上する。あるいは図6のS703で行うAFセンサの読み出し処理を、より広範囲に行うことで被写体の捕捉能力が向上する。
以上のように本実施形態によれば、被写体色情報に基づくピントずれ量の補正演算処理を効率化し、AF処理の遅延を回避しつつ、被写体色の変化によるピントずれを抑制できる。よって、撮像装置の連写撮影などにおいて、被写体色情報に基づくピントずれ量の算出処理が高速化されるので、演算処理部の負荷が軽減される。
2 レンズ駆動ユニット
6 カメラMPU
7 焦点検出ユニット
10 測光ユニット
203 システム制御部
204 AE画像処理部
205 AF処理部
211 AEセンサ

Claims (7)

  1. 撮像光学系に係る焦点状態を検出して焦点調節制御を行う撮像装置であって、
    検出面における複数の検出領域での焦点状態を検出して該焦点状態を表す検出情報を出力する焦点検出手段と、
    前記焦点検出手段の前記検出領域に対応する複数の領域にて測光情報を検出する測光手段と、
    前記焦点検出手段からの検出情報によりピントずれ量を算出し、前記測光手段からの測光情報を用いてピントずれ量を補正する演算処理手段と、
    前記演算処理手段からのピントずれ量を取得して前記撮像光学系の駆動制御を行うことにより焦点調節動作を制御する制御手段を備え、
    前記演算処理手段は、前記ピントずれ量が閾値を超えると判定した検出領域を除外した領域に対応する前記測光情報によりピントずれ量を補正して前記制御手段に出力することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記演算処理手段は、
    前記焦点検出手段からの前記検出情報によりピントずれ量を算出する第1の処理手段と、
    前記測光手段からの前記測光情報を用いてピントずれ量を補正する第2の処理手段を備えており、
    前記第1の処理手段は、前記検出領域でのピントずれ量を算出して前記第2の処理手段に出力し、
    前記第2の処理手段は、前記第1の処理手段から取得した前記ピントずれ量が前記閾値以下である場合、当該ピントずれ量に対する補正データを算出して前記第1の処理手段に出力し、
    前記第1の処理手段は、前記補正データを取得して前記ピントずれ量を更新することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記測光手段は被写体の測色情報を検出し、
    前記第2の処理手段は、前記測光手段による前記測色情報が変化した場合、当該測色情報に対応する前記検出領域でのピントずれ量を補正する前記補正データを算出することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記第1の処理手段は、前記検出領域についての検出情報を取得して地図情報を作成して前記第2の処理手段に出力し、
    前記第2の処理手段は、前記地図情報を用いて前記ピントずれ量を前記閾値と比較し、該ピントずれ量が前記閾値以下である場合、該ピントずれ量の検出領域に対応する前記測光情報を更新することを特徴とする請求項2または3に記載の撮像装置。
  5. 前記第2の処理手段は、前回の焦点検出処理にて前記検出領域に対応する領域での前記測光情報を取得して記憶する記憶手段を備え、前記測光手段から取得した今回の測光情報と、前記記憶手段に記憶された前回の測光情報との差分演算を行い、差分が検出された領域に対応する前記検出領域についてピントずれ量を補正する前記補正データを算出して前記第1の処理手段に出力することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記第2の処理手段は、差分が検出された領域に対応する前記検出領域を特定する情報、および当該検出領域でのピントずれ量に対する前記補正データを前記第1の処理手段に出力することを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 撮像光学系に係る焦点状態を検出して焦点調節制御を行う撮像装置にて実行される制御方法であって、
    検出面における複数の検出領域での焦点状態を検出して該焦点状態を表す検出情報を取得する焦点検出ステップと、
    前記検出領域に対応する複数の領域にて測光情報を検出する測光ステップと、
    前記検出情報によりピントずれ量を算出し、前記測光情報を用いてピントずれ量を補正する演算処理ステップと、
    前記演算処理ステップにて補正されたピントずれ量を取得して、前記撮像光学系の駆動制御を行うことにより焦点調節動作を制御する制御ステップを有し、
    前記演算処理ステップはさらに、前記ピントずれ量が閾値を超えるか否かを判定する判定ステップと、前記ピントずれ量が閾値を超えると判定された検出領域を除外した領域に対応する前記測光情報により前記ピントずれ量を補正する補正ステップを含むことを特徴とする撮像装置の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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