JP5608820B2 - 撮像装置及び合焦制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、位相差AFを行う撮像装置及びその合焦制御方法に関する。
近年、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の固体撮像素子の高解像度化に伴い、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant,携帯情報端末)等の撮影機能を有する情報機器の需要が急増している。なお、以上のような撮像機能を有する情報機器を撮像装置と称する。
ところで、主要な被写体までの距離を検出してその被写体に焦点を合わせる合焦制御方法には、コントラストAF方式や位相差AF(Auto Focus、自動合焦)方式がある。位相差AF方式は、コントラストAF方式に比べて合焦位置の検出を高速,高精度に行うことができるため、様々な撮像装置で多く採用されている。
なお、CMOSイメージセンサを用いた撮像装置における動画撮影時の信号読出し方式は、CMOSイメージセンサの画素ラインの上方から順次リセット、順次読み出しを行なう、ローリングシャッタ方式となることが知られている。ローリングシャッタ方式は、画素ライン毎に読み出しタイミングに時間差がある。このため、動く被写体の場合には、被写体の画像が歪むことが知られている。
従って、CMOSイメージセンサを用いた撮像装置で動いている被写体を撮像する場合に、位相差AF方式で合焦制御しようとすると、ローリングシャッタによる歪みの影響を受け、読み出しタイミングのずれの間に生じる像移動や像変化により、位相差検出に誤差が生じる可能性がある。
下記特許文献1には、水平方向に配置された焦点検出画素によって信頼性のある焦点検出結果が得られなかった場合には、垂直方向に配置された焦点検出画素によって焦点検出を行い、被写体の動きが検出された場合には、垂直方向に配置された焦点検出画素での焦点検出は行なわない装置が記載されている。
また、特許文献2及び特許文献3には、位相差検出のための画素の電荷蓄積タイミングが同一となるように制御する装置が開示されている。
日本国特開2009−128579号公報 日本国特開2008−72470号公報 日本国特開2008−263352号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、ローリングシャッタによる位相差の誤検出を防ぐことはできない。また、特許文献2及び特許文献3に開示されている技術では、追加回路が必要となるため、コスト高となる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、追加回路を設けることなく、ローリングシャッタによる歪みの影響を軽減して位相差を高精度に検出し精度高く合焦制御することができる撮像装置及びその合焦制御方法を提供することを目的とする。
本発明の撮像装置は、撮影光学系の互いに異なる位置の瞳領域を通過する一対の光束の一方を受光する第一の位相差検出画素が位相差検出方向に配列された第一のラインと、前記一対の光束の他方を受光する第二の位相差検出画素が前記位相差検出方向に配列された第二のラインとを有し、2つの前記第一のラインと1つの前記第二のラインとが配置され、前記2つの第一のラインの一方と前記第二のラインと前記2つの第一のラインの他方とが前記位相差検出方向に直交する方向にこの順で並べられた位相差検出エリアを有する固体撮像素子と、前記固体撮像素子からローリングシャッタ方式で信号を読み出す撮像素子駆動部と、前記第一のラインの前記第一の位相差検出画素から読み出された第一の信号群と、当該第一のラインよりも後に信号が読み出される、当該第一のラインの後段に並ぶ前記第二のラインにある前記第二の位相差検出画素から読み出された第二の信号群と、当該第二のラインよりも後に信号が読み出される、当該第二のラインの後段に並ぶ前記第一のラインにある前記第一の位相差検出画素から読み出された第三の信号群とを用いて、前記第一の信号群と前記第二の信号群との間の第一の位相差量と、前記第二の信号群と前記第三の信号群との間の第二の位相差量を算出し、前記第一の位相差量と前記第二の位相差量を用いた演算により位相差情報を算出する位相差情報算出部と、前記位相差情報算出部によって算出された前記位相差情報に基づいて前記撮影光学系の合焦制御を行う合焦制御部とを備えるものである。
本発明の合焦制御方法は、撮影光学系の互いに異なる位置の瞳領域を通過する一対の光束の一方を受光する第一の位相差検出画素が位相差検出方向に配列された第一のラインと、前記一対の光束の他方を受光する第二の位相差検出画素が前記位相差検出方向に配列された第二のラインとを有し、2つの前記第一のラインと1つの前記第二のラインとが配置され、前記2つの第一のラインの一方と前記第二のラインと前記2つの第一のラインの他方とが前記位相差検出方向に直交する方向にこの順で並べられた位相差検出エリアを有する固体撮像素子を備える撮像装置における合焦制御方法であって、前記固体撮像素子からローリングシャッタ方式で信号を読み出すステップと、前記第一のラインの前記第一の位相差検出画素から読み出された第一の信号群と、当該第一のラインよりも後に信号が読みされる当該第一のラインの後段に並ぶ前記第二のラインにある前記第二の位相差検出画素から読み出された第二の信号群と、当該第二のラインよりも後に信号が読み出される当該第二のラインの後段に並ぶ前記第一のラインにある前記第一の位相差検出画素から読み出された第三の信号群とを用いて、前記第一の信号群と前記第二の信号群との間の第一の位相差量と、前記第二の信号群と前記第三の信号群との間の第二の位相差量を算出し、前記第一の位相差量と前記第二の位相差量を用いた演算により位相差情報を算出するステップと、前記算出した前記位相差情報に基づいて前記撮影光学系の合焦制御を行うステップとを備えるものである。
本発明によれば、追加回路を設けることなく、ローリングシャッタによる歪みの影響を軽減して位相差を高精度に検出し精度高く合焦制御することができる撮像装置及びその合焦制御方法を提供することができる。
本発明の一実施形態を説明するための撮像装置であるデジタルカメラの概略構成を示す図 図1に示すデジタルカメラに搭載される固体撮像素子5の概略構成を示す平面模式図 位相差情報算出部19が行う位相差情報算出処理を説明するための図 図2に示す固体撮像素子5の変形例を示す図 図2に示した固体撮像素子5の変形例である固体撮像素子5aの平面模式図 図5に示した固体撮像素子5aの変形例である固体撮像素子5bの平面模式図 図1に示すデジタルカメラに搭載される固体撮像素子5の変形例である固体撮像素子5cの平面模式図
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態を説明するための撮像装置の一例としてのデジタルカメラの概略構成を示す図である。
図示するデジタルカメラの撮像系は、撮影光学系としての撮影レンズ1と、MOS型の固体撮像素子5と、この両者の間に設けられた絞り2と、赤外線カットフィルタ3と、光学ローパスフィルタ4とを備える。固体撮像素子5は、後述するように複数の画素が水平方向に配列された画素ラインを複数備えており、画素ライン毎に信号読出タイミングを制御するローリングシャッタ方式で駆動される。
デジタルカメラの電気制御系全体を統括制御するシステム制御部11は、フラッシュ発光部12及び受光部13を制御する。また、システム制御部11は、レンズ駆動部8を制御して撮影レンズ1に含まれるフォーカスレンズの位置を調整したり撮影レンズ1に含まれるズームレンズの位置の調整を行ったりする。また、システム制御部11は、絞り駆動部9を介し絞り2の開口量を制御して露光量調整を行う。
また、システム制御部11は、撮像素子駆動部10を介して固体撮像素子5を駆動し、撮影レンズ1を通して撮像した被写体像を撮像画像信号として出力させる。システム制御部11には、操作部14を通してユーザからの指示信号が入力される。
デジタルカメラの電気制御系は、更に、固体撮像素子5の出力に接続された相関二重サンプリング処理等のアナログ信号処理を行うアナログ信号処理部6と、このアナログ信号処理部6から出力されたRGBの色信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路7とを備える。アナログ信号処理部6とA/D変換回路7は、システム制御部11によって制御される。
更に、このデジタルカメラの電気制御系は、メインメモリ16と、メインメモリ16に接続されたメモリ制御部15と、補間演算やガンマ補正演算,RGB/YC変換処理等を行って撮影画像データを生成するデジタル信号処理部17と、デジタル信号処理部17で生成された撮影画像データをJPEG形式に圧縮したり圧縮画像データを伸張したりする圧縮伸張処理部18と、固体撮像素子5に含まれる位相差検出画素から読み出された撮像信号を用いて位相差情報を算出する位相差情報算出部19と、着脱自在の記録媒体21が接続される外部メモリ制御部20と、カメラ背面等に搭載された表示部23が接続される表示制御部22とを備える。メモリ制御部15、デジタル信号処理部17、圧縮伸張処理部18、位相差情報算出部19、外部メモリ制御部20、及び表示制御部22は、制御バス24及びデータバス25によって相互に接続され、システム制御部11からの指令によって制御される。
図2は、図1に示すデジタルカメラに搭載される固体撮像素子5の概略構成を示す平面模式図である。
固体撮像素子5は、行方向Xとこれに直交する列方向Yに二次元状に配列された多数の画素を備える。図2の例では、多数の画素は、行方向Xに一定ピッチで並ぶ複数の画素からなるラインのうち、奇数ラインと偶数ラインとが、各ラインにおける画素の行方向Xの配列ピッチの1/2だけ行方向Xに互いにずれた、所謂ハニカム配列となっている。なお、図2では、画素のラインの奇数ラインと偶数ラインとを区別しやすくするために、偶数ラインの画素を太枠で囲って示してある。
この多数の画素は、撮像画素51と位相差検出画素51Lと位相差検出画素51Rとを含む。
撮像画素51は、撮影レンズ1の互いに異なる位置の瞳領域を通過した一対の光束(撮影レンズ1の主軸に対して左側と右側を通過した光束)の双方を受光する画素である。
位相差検出画素51Rは、撮影レンズ1の互いに異なる位置の瞳領域を通過した一対の光束のうちの一方(撮影レンズ1の主軸に対して一方の側(ここでは右側)を通過した光束)を受光する画素である。位相差検出画素51Rは、撮像画素51と比較すると、光電変換部の開口の左端部が遮光されていて、光電変換部の開口面積が小さくなっている。図2の位相差検出画素51Rにおいて、ハッチングを付した領域は遮光されており、位相差検出画素51Rの光電変換部の開口は右に偏心したものとなっている。
位相差検出画素51Lは、撮影レンズ1の互いに異なる位置の瞳領域を通過した一対の光束のうちの他方(撮影レンズ1の主軸に対して他方の側(ここでは左側)を通過した光束)を受光する画素である。位相差検出画素51Lは、撮像画素51と比較すると、光電変換部の開口の右端部が遮光されていて、光電変換部の開口面積が小さくなっている。図2の位相差検出画素51Lにおいて、ハッチングを付した領域は遮光されており、位相差検出画素51Lの光電変換部の開口は左に偏心したものとなっている。
固体撮像素子5に含まれる多数の画素の奇数ラインの各画素の光電変換部上方にはカラーフィルタが形成されており、このカラーフィルタの配列はベイヤー配列となっている。
また、固体撮像素子5に含まれる多数の画素の偶数ラインの各画素の光電変換部上方にはカラーフィルタが形成されており、このカラーフィルタの配列もベイヤー配列となっている。
図2では、赤色(R)光を透過するカラーフィルタ(以下、Rフィルタと言う)が搭載される画素には“R”を記している。また、緑色(G)光を透過するカラーフィルタ(以下、Gフィルタと言う)が搭載される画素には“G”を記している。また、青色(B)光を透過するカラーフィルタ(以下、Bフィルタと言う)が搭載される画素には“B”を記している。
このようなカラーフィルタ配列により、奇数ラインの各画素に対し、斜め右下の隣には、その各画素と同色光を検出する偶数ラインの画素が配置される構成となる。このような構成により、奇数ラインで撮像して得られる画像と偶数ラインで撮像して得られる画像とを合成して高感度化を図ったり、奇数ラインと偶数ラインで露光時間を変え、更に、奇数ラインで撮像して得られる画像と偶数ラインで撮像して得られる画像とを合成することでダイナミックレンジの拡大を図ったりすることができる。
固体撮像素子5の画素のラインには、位相差検出画素51Rが撮像画素51を挟んで行方向Xに等間隔で並ぶ第一のラインと、位相差検出画素51Lが行方向Xに位相差検出画素51Lと同じ等間隔で並ぶ第二のラインとが含まれる。そして、これら第一のラインと第二のラインが列方向Yに交互に並べられている。
図2の例では、固体撮像素子5の図示された領域には、第一のラインと第二のラインがそれぞれ3つずつ含まれている。図2において上から3段目のラインL1、及び、ラインL1より後段に並ぶ上から11段目のラインL3、下から2段目のラインL5は、Gフィルタが搭載される画素が位相差検出画素51Rとなっており、それぞれが上記第一のラインとなる。
また、図2において、ラインL1の1段後段に並ぶラインL2と、ラインL3の1段後段に並ぶラインL4と、ラインL5の1段後段に並ぶラインL6は、Gフィルタが搭載される画素が位相差検出画素51Lとなっており、それぞれが上記第二のラインとなる。
そして、ラインL1,L2,L3が配置される領域と、ラインL4,L5,L6が配置される領域とが、それぞれ位相差情報を算出する対象となる位相差検出エリア50となっている。
このように構成された固体撮像素子5は、ローリングシャッタ方式によって撮像信号が読み出される。つまり、固体撮像素子5からは、図2の上側のラインから下側のラインに向かって、即ち、前段ラインから後段ラインに向かって順次露光が開始され、露光が終了したラインから順に撮像信号が読み出される。
次に、図1に示したデジタルカメラにおける位相差情報算出部19が実行する位相差情報算出処理について説明する。
図3は、位相差情報算出部19が行う位相差情報算出処理を説明するための図である。図3には、図2に示した位相差検出エリア50内のラインL1,L2,L3を抽出して示している。
位相差情報算出部19は、図3に示すラインL1にある各位相差検出画素51Rから読み出された信号群である信号群31と、図3に示すラインL2にある各位相差検出画素51Lから読み出された信号群である信号群32との相関演算を周知の方法により行って、信号群31と信号群32との間の位相差量(第一の位相差量)を算出する。第一の位相差量は、信号群31の波形(信号群を構成する各信号の出力元の画素の行方向Xでの位置を横軸とし、各画素の信号出力レベルを縦軸にプロットして得られる波形)を基準としたときの信号群32の波形の行方向Xにおける位相差量である。
また、位相差情報算出部19は、信号群32と、図3に示すラインL3にある各位相差検出画素51Rから読み出された信号群である信号群33との相関演算を行って、信号群32と信号群33との間の位相差量(第二の位相差量)を算出する。第二の位相差量は、信号群32の波形を基準としたときの信号群33の波形の行方向Xにおける位相差量である。
ラインL1とラインL2では、信号読み出しタイミングがずれており、高速で動く被写体を撮影していた場合には、この信号読み出しタイミングのずれに起因して被写体像に歪みが生じる。このため、上記第一の位相差量には、ローリングシャッタ方式による被写体像の歪みの影響が含まれる。
また、ラインL2とラインL3も同様に信号読み出しタイミングがずれており、高速で動く被写体を撮影していた場合には、この信号読み出しタイミングのずれに起因して被写体像に歪みが生じる。このため、上記第二の位相差量には、ローリングシャッタ方式による被写体像の歪みの影響(歪み成分)が含まれる。
つまり、第一の位相差量と第二の位相差量は式で表すと以下のようになる。
第一の位相差量=(信号群31と信号群32間の位相差量A1)+(ラインL1とラインL2間のローリングシャッタによる歪み影響量A2)
第二の位相差量=(信号群32と信号群33間の位相差量B1)+(ラインL2とラインL3間のローリングシャッタによる歪み影響量B2)
ここで、位相差量A1と位相差量B1は、大きさは同じであるが、そのずれ方向が異なるため、符号が逆転しているものとして扱うことができる。
図2に示したラインL1とラインL2は互いに隣接するラインである。このため、上記式における歪み影響量A2は1ライン分のものとなる。
これに対し、ラインL2とラインL3は、図2に示したように、これらの間に6つのラインが存在している。つまり、ラインL2の信号読み出し完了からラインL3の信号読み出し完了までには、7ライン分の信号読み出しが行われることになる。このため、上記式における歪み影響量B2は7ライン分のものとなる。したがって、以下の式が成り立つ。
歪み影響量B2=(歪み影響量A2)×7
位相差量A1の符号をプラスとし、位相差量B1の符号をマイナスとすると、位相差情報算出部19は、以下のように歪み影響量を相殺する演算を行うことで、ラインL1,L2,L3が配置される位相差検出エリア50に対応する位相差情報Dを算出する。以下の式から分かるように、位相差情報Dには、ローリングシャッタに起因する影響量はほぼ含まれない。
位相差情報D={(第一の位相差量)×7−(第二の位相差量)}
=[{(位相差量A1)×7+(歪み影響量A2)×7)}−(位相差量B1+歪み影響量B2)]
={(位相差量A1)×7−(位相差量B1)}
なお、上記位相差情報Dには、位相差量が係数7を掛けた分多く含まれるが、後の処理の際に、この係数分を除算すればよい。また、位相差情報Dは、{(第一の位相差量)−(第二の位相差量)×1/7}の演算によっても求めることができる。
即ち、ラインL1とラインL2との間にある撮像画素51のみからなるラインの数をN1(図2の例では0)とし、ラインL2とラインL3の間にある撮像画素51のみからなるラインの数をN2(図2の例では6)とする。そして、位相差情報算出部19は、第一の位相差量に含まれる(N1+1)ライン分の上記ローリングシャッタ方式に起因する位相差情報への歪み影響量(上記歪み影響量A2)と、第二の位相差量に含まれる(N2+1)ライン分の上記ローリングシャッタ方式に起因する位相差情報への歪み影響量(上記歪み影響量B2)とが同じ大きさとなるような係数を、第一の位相差量と第二の位相差量の少なくとも一方に乗じる。その上で、位相差情報算出部19は、第一の位相差量から第二の位相差量を減算する演算を行い、位相差情報Dを算出する。
また、位相差情報算出部19は、図3に示すラインL4にある各位相差検出画素51Lから読み出された信号群と、図3に示すラインL5にある各位相差検出画素51Rから読み出された信号群との相関演算を行って、第三の位相差量を算出する。
更に、位相差情報算出部19は、図3に示すラインL5にある各位相差検出画素51Rから読み出された信号群と、図3に示すラインL6にある各位相差検出画素51Lから読み出された信号群との相関演算を行って、第四の位相差量を算出する。
そして、位相差情報算出部19は、例えば{(第四の位相差量)×7−(第三の位相差量)}の演算により、それぞれの位相差量に含まれる歪み影響量を相殺して、ラインL4,L5,L6が配置される位相差検出エリア50に対応する位相差情報を算出する。
最後に、位相差情報算出部19は、ラインL1,L2,L3が配置される位相差検出エリア50に対応する位相差情報と、ラインL4,L5,L6が配置される位相差検出エリア50に対応する位相差情報との例えば平均値を最終的な位相差情報として算出し、この位相差情報をシステム制御部11に送信する。
システム制御部11は、位相差情報算出部19から受信した位相差情報に基づいて被写体までの距離を算出する。そして、システム制御部11は、その距離に基づいて、レンズ駆動部8を介して撮影レンズ1を駆動してフォーカスレンズ位置を制御し、被写体に合焦させる。
以上のように、図1に示したデジタルカメラによれば、ローリングシャッタ方式に起因する位相差情報の算出精度の低下を防ぐことができる。
なお、図2において、位相差検出エリア50が少なくとも1つあれば、合焦制御に用いる位相差情報を位相差情報算出部19によって算出することが可能である。
また、図2の例では、画素の奇数ラインと偶数ラインが行方向Xにずれているが、これに限らない。例えば、図4に示したように、図2に示した偶数ラインを、各ラインの画素配列ピッチの1/2左にずらした構成であってもよい。
また、位相差情報算出部19は、図3で説明した位相差情報算出処理以外に、ラインL1にある位相差検出画素51Rから読み出された信号群と、ラインL2にある位相差検出画素51Lから読み出された信号群との相関演算を行って得られる位相差量を、ラインL1,L2,L3が配置される位相差検出エリア50に対応する位相差情報として算出する第一の簡略処理と、ラインL2にある位相差検出画素51Lから読み出された信号群と、ラインL3にある位相差検出画素51Rから読み出された信号群との相関演算を行って得られる位相差量を、ラインL1,L2,L3が配置される位相差検出エリア50に対応する位相差情報として算出する第二の簡略処理とを行うことができる。
この簡略処理では、ローリングシャッタによる影響を低減することはできないが、位相差情報の算出に要する演算量を減らすことができる。特に、第一の簡略処理は、第二の簡略処理よりもローリングシャッタの影響が少ない位相差情報を得ることができる。
そこで、位相差情報算出部19は、ローリングシャッタによる歪みの影響が大きいと推定される場合には、図3で説明した処理によって各位相差検出エリア50に対応する位相差情報を算出し、ローリングシャッタによる歪みの影響が小さいと推定される場合には、第一の簡略処理と第二の簡略処理のいずれかによって各位相差検出エリア50に対応する位相差情報を算出することが好ましい。
例えば、位相差情報算出部19は、AF領域が予め定められた閾値以上の大きさであればローリングシャッタによる歪みの影響が大きいと推定し、AF領域がその閾値未満の大きさであればローリングシャッタによる歪みの影響が小さいと推定する。ここで、AF領域とは、焦点を合わせる領域であり、図1のデジタルカメラが、その使用者により任意にその位置や大きさを設定できるよう構成されている場合や、撮影モードに応じてAF領域の大きさが設定されるように構成されている場合等もある。AF領域がそれほど大きくなければ、そのAF領域に含まれる位相差検出エリアの数が少なくなる。その結果、位相差情報検出のために信号が読み出される位相差検出画素数も少なくなる。このため、ローリングシャッタによる歪みの影響は小さいと考えられる。
また、ローリングシャッタによる影響は、撮影画角内の被写体距離が長いほど大きくなると考えられる。そこで、位相差情報算出部19は、被写体距離が閾値以上長い場合に、ローリングシャッタによる歪みの影響が大きいと推定し、被写体距離が閾値より短い場合に、ローリングシャッタによる歪みの影響が小さいと推定してもよい。
また、ローリングシャッタによる歪みは、撮影画角内に動体が存在する場合に起こる。従って、位相差情報算出部19は、特にAF領域内で動体を検出して、AF領域内に動体が存在する場合にはローリングシャッタによる歪みの影響が大きいと推定し、AF領域内に動体が存在しない場合には、ローリングシャッタによる歪みの影響が小さいと推定してもよい。
このように、ローリングシャッタによる歪みの影響をAF領域の大きさ等の撮影条件と、被写体距離や被写体の動き等の被写体条件の少なくとも一方に基づいて推定する。その結果、ローリングシャッタによる歪みの影響が小さいと推定される場合には、システム制御部11が図3の処理で得られた位相差情報に基づいて合焦制御を行う。ローリングシャッタによる歪みの影響が大きいと推定される場合には、システム制御部11が上記簡略処理で得られた位相差情報に基づいて合焦制御を行う。これにより、位相差検出精度の向上と演算量減による消費電力の低減とを両立させることができる。
なお、ローリングシャッタによる歪みの影響が小さいと推定される場合に、第一の簡略処理と第二の簡略処理のどちらを選択するかは、次のようにして行うとよい。即ち、位相差情報算出部19が、第一の簡略処理によって算出される位相差情報の算出元となる2つのライン間にある撮像画素51のみからなるラインの数N1と、第二の簡略処理によって算出される位相差情報の算出元となる2つのライン間にある撮像画素51のみからなるラインの数N2とに応じて決定する。
例えば、図2に示した構成のようにN1≦N2となっている場合には、位相差情報算出部19は第一の簡略処理を実行する。一方、図2において、ラインL1とラインL2間に例えば7つのラインがあり、N1>N2となっている場合には、位相差情報算出部19が第二の簡略処理を実行する。このようにすることで、より精度の高い位相差情報を得ることができる。
図5は、図2に示した固体撮像素子5の変形例である固体撮像素子5aの平面模式図である。
固体撮像素子5aは、行方向Xと列方向Yに正方格子状に配列された多数の画素(図中の各正方形)を備える。この多数の画素の基本構成は、図2に示した固体撮像素子5の各画素と同じである。
各画素に含まれる光電変換部上方にはカラーフィルタが形成されており、このカラーフィルタの配列が多数の画素全体でベイヤー配列となっている。図5において各画素に記された“R,G,B”の文字は、その画素に搭載されるカラーフィルタの色を示している。
多数の画素には、図2の撮像画素51と同じ構成の撮像画素61と、図2の位相差検出画素51Lと同じ構成の位相差検出画素61Lと、図2の位相差検出画素51Rと同じ構成の位相差検出画素61Rとが含まれる。
図5の上から2段目のラインL1には、Gフィルタが搭載される画素の位置に、位相差検出画素61Rが3画素おきに配置されている。
また、図5の上から4段目のラインL2には、Gフィルタが搭載される画素の位置に、位相差検出画素61Lが3画素おきに配置されている。
また、図5の上から8段目のラインL3には、Gフィルタが搭載される画素の位置に、位相差検出画素61Rが3画素おきに配置されている。
また、図5の上から10段目のラインL4には、Gフィルタが搭載される画素の位置に、位相差検出画素61Lが3画素おきに配置されている。
このように、固体撮像素子5aは、位相差検出画素61Rが配列されるラインと、位相差検出画素61Lが配列されるラインとが列方向Yに交互に配列されたものとなっている。なお、図5に示したラインL4にある位相差検出画素61Lを撮像画素61に変更した構成としてもよい。
このような構成の固体撮像素子5aにおいても、位相差情報算出部19が、ラインL1,L2,L3が配置される位相差検出エリア60に対して、図3で説明したのと同様の処理を行って位相差情報を算出することで、ローリングシャッタの影響を低減した高精度の位相差情報の算出が可能になる。
例えば、ラインL1の位相差検出画素61Rから読み出された信号群とラインL2の位相差検出画素61Lから読み出された信号群との相関演算結果をC1とし、ラインL2の位相差検出画素61Lから読み出された信号群とラインL3の位相差検出画素61Rから読み出された信号群との相関演算結果をC2とすると、C1とC2は以下のようになる。
C1=(ラインL1−L2間の位相差量)+(2ライン分の歪み影響量)
C2=(ラインL2−L3間の位相差量)+(4ライン分の歪み影響量)
このため、(ラインL1−L2間の位相差量)の符号をプラスとし、(ラインL2−L3間の位相差量)の符号をマイナスとすると、位相差情報算出部19は以下の演算を行って位相差情報を算出することで、ローリングシャッタの影響を低減した位相差情報を算出することができる。
位相差情報=(C1×2−C2)
図6は、図5に示した固体撮像素子5aの変形例である固体撮像素子5bの平面模式図である。固体撮像素子5bは、図5に示したラインL2,L4にある位相差検出画素61Lの位置を、その右下にあるGフィルタ搭載画素の位置に変更した点を除いては図5と同じ構成である。このように、ラインL1の各位相差検出画素の列位置とラインL2の各位相差検出画素の列位置がずれていても、図5に示した固体撮像素子5aと同様の効果を得ることができる。
図7は、図1に示すデジタルカメラに搭載される固体撮像素子5の変形例である固体撮像素子5cの平面模式図である。固体撮像素子5cは、図5に示した固体撮像素子5aの各画素に搭載されるカラーフィルタ配列が変更されている。固体撮像素子5cに搭載されるカラーフィルタは、Rフィルタの数と、Bフィルタの数と、Gフィルタの数との比が1:1:2.5となるように配列されている。
具体的には、固体撮像素子5cに搭載されるカラーフィルタの配列は、図7に示したユニットU1内のフィルタ配列と、ユニットU1内のフィルタ配列においてRフィルタとBフィルタの位置を入れ替えたユニットU2内のフィルタ配列とが市松状に配置されたものとなっている。
言い換えると、ユニットU1とユニットU2とが、水平、垂直方向に交互に並べられた配列となっている。
ユニットU1は、輝度系フィルタであるGフィルタが4隅と中央に配置されている。また、ユニットU1において、中央のGフィルタの行方向Xの両隣にはRフィルタが配置され、中央のGフィルタの列方向Yの両隣にはBフィルタが配置されている。
ユニットU2は、ユニットU1において、RフィルタとBフィルタの位置を入れ替えたものになっている。
また、ユニットU1,U2のそれぞれの4隅のGフィルタは、ユニットU1とユニットU2とが水平、垂直方向に交互に配置されることにより、2×2画素のGフィルタの正方配列を含む配列となっている。
固体撮像素子5cのカラーフィルタ配列は、ユニットU1とユニットU2とを、水平、垂直方向に交互に2つずつ配列した6行×6列のフィルタ配列が基本配列パターンであり、この基本配列パターンが繰り返される配列となっている。
以上のようなカラーフィルタ配列は、輝度信号を得るために最も寄与する第1の色(G)に対応する第1のフィルタ(Gフィルタ)が、カラーフィルタ配列の水平、垂直、及び斜め方向の各ライン内に配置される。また、第1のフィルタに対応する第1の色の画素数の比率が、第1の色以外の2色(B,R)の第2のフィルタ(Bフィルタ、Rフィルタ)に対応する第2の色(B,R)の画素数の比率よりも大きくなる。このような配列により、高周波領域での同時化処理の再現精度を向上させ、かつエリアシングを抑制することができる。
また、第2の色(B,R)に対応する第2のフィルタ(Bフィルタ、Rフィルタ)が、上記基本配列パターン内においてカラーフィルタ配列の水平、及び垂直方向の各ライン内に1つ以上配置されるため、色モワレ(偽色)の発生を抑圧して高解像度化を図ることができる。
更に、このカラーフィルタ配列は、所定の基本配列パターンが水平方向及び垂直方向に繰り返されているため、画像信号読み出し後の同時化(補間)処理を行う際に、繰り返しパターンにしたがって処理を行うことができ、従来のランダム配列に比べて同時化(補間)処理等を簡略化することができる。
このようなカラーフィルタを搭載する固体撮像素子5cにおいて、Gフィルタを搭載する画素の一部が位相差検出画素61L,61Rになっている。
図7の例では、上から3段目のラインL1においてGフィルタが搭載される画素の位置に位相差検出画素61Lが等間隔で配置され、上から6段目のラインL2においてGフィルタが搭載される画素の位置に位相差検出画素61Rが等間隔で配置され、上から9段目のラインL3においてGフィルタが搭載される画素の位置に位相差検出画素61Rが等間隔で配置され、上から12段目のラインL4においてGフィルタが搭載される画素の位置に位相差検出画素61Lが等間隔で配置されている。なお、ラインL4にの位相差検出画素51Rは撮像画素61に置換してもよい。
このように、固体撮像素子5cは、位相差検出画素61Rが配列されるラインと、位相差検出画素61Lが配列されるラインとが列方向Yに交互に配列されたものとなっている。
このような構成の固体撮像素子5cにおいても、位相差情報算出部19が、ラインL1,L2,L3が配置される位相差検出エリア70に対して、図3で説明したのと同様の処理を行って位相差情報を算出することで、ローリングシャッタの影響を低減した高精度の位相差情報の算出が可能になる。
例えば、ラインL1の位相差検出画素61Lから読み出された信号群とラインL2の位相差検出画素61Rから読み出された信号群との相関演算結果をD1とし、ラインL2の位相差検出画素61Rから読み出された信号群とラインL3の位相差検出画素61Lから読み出された信号群との相関演算結果をD2とすると、D1とD2は以下のようになる。
D1=(ラインL1−L2間の位相差量)+(3ライン分の歪み影響量)
D2=(ラインL2−L3間の位相差量)+(3ライン分の歪み影響量)
このため、(ラインL1−L2間の位相差量)の符号をプラスとし、(ラインL2−L3間の位相差量)の符号をマイナスとすると、位相差情
報算出部19は以下の演算を行って位相差情報を算出することで、ローリングシャッタの影響を低減した位相差情報を算出することができる。
位相差情報=(D1−D2)
このように、図7に示す構成の固体撮像素子5cであっても、図5に示した固体撮像素子5aと同様の効果を得ることができる。
なお、図5,6,7に示した固体撮像素子を搭載するデジタルカメラにおいても、位相差情報算出部19は、ラインL1とラインL2の相関演算結果とラインL2とラインL3の相関演算結果のいずれかを、そのラインL1及びラインL2を含む位相差検出エリアに対応する位相差情報として算出する簡略処理を行うことができる。
ここまでの説明では、システム制御部11が位相差AFを行うに際し、撮像素子駆動部10が固体撮像素子の全ラインから信号を読み出すことを前提とした。しかし、位相差AFを行う際に、システム制御部11は、位相差画素を含むラインのみから信号を読み出す間引き駆動を行うように制御してもよい。
この間引き駆動を行った場合は、固体撮像素子5,5a,5b,5cのいずれにおいても、位相差検出エリア内のラインL1とラインL2の相関演算結果に含まれる歪み影響量と、位相差検出エリア内のラインL2とラインL3の相関演算結果に含まれる歪み影響量とが一致する。このため、位相差検出エリアに対応する位相差情報は、(ラインL1とラインL2の相関演算結果)の絶対値と(ラインL2とラインL1の相関演算結果)の絶対値とを平均した値を演算することで算出することができ、演算を簡略化することができる。
以上の実施形態では、固体撮像素子にカラーフィルタを搭載するものとしたが、カラーフィルタを搭載しないモノクロ撮像用の固体撮像素子であってもよい。また、以上の説明では、Gフィルタを搭載する画素を位相差検出画素としているが、Rフィルタを搭載する画素やBフィルタを搭載する画素を位相差検出画素とすることもできる。
また、以上の説明では、固体撮像素子が撮像兼位相差検出用のものとしたが、撮像画素を持たない位相差検出専用の固体撮像素子であってもよい。位相差検出専用の固体撮像素子の場合は、上記の間引き駆動時と同じように信号が読み出されることになるため、演算を簡略化することができる。
固体撮像素子が撮像兼位相差検出用のものであり、位相差検出画素を含むライン同士の間に撮像画素のみからなるラインが配置される構成(例えば図5,6,7の構成)では、位相差検出専用の固体撮像素子や、図2,4に示すような構成の固体撮像素子に対して、間引き駆動を行わないときのローリングシャッタによる影響が出やすい。このため、位相差検出画素を含むライン同士の間に撮像画素のみからなるラインが配置される固体撮像素子に対して本発明はより効果を発揮する。
本明細書では、位相差検出用画素のライン間には撮像画素のみからなるラインも配置される場合があるが、位相差検出用画素のライン同士の位置関係を言う場合には、撮像画素のみからなるラインについては除外している。例えば、図5において、ラインL1の列方向Yの隣にある(列方向YにおいてラインL1の一段後段に並ぶ)位相差検出用画素のラインはラインL2であり、ラインL2の列方向Yの隣にある(列方向YにおいてラインL2の一段後段に並ぶ)位相差検出用画素のラインはラインL3となる。
以上説明したように、本明細書には以下の事項が開示されている。
開示された撮像装置は、撮影光学系の互いに異なる位置の瞳領域を通過する一対の光束の一方を受光する第一の位相差検出画素が位相差検出方向に配列された第一のラインと、上記一対の光束の他方を受光する第二の位相差検出画素が上記位相差検出方向に配列された第二のラインとを有し、上記第一のラインと2つの上記第二のラインとが上記位相差検出方向に直交する方向に交互に配列される固体撮像素子と、上記固体撮像素子からローリングシャッタ方式で信号を読み出す撮像素子駆動部と、上記第一のラインの上記第一の位相差検出画素から読み出された第一の信号群と、その第一のラインよりも後に信号が読み出されるその第一のラインの後段に並ぶ上記第二のラインにある上記第二の位相差検出画素から読み出された第二の信号群と、その第二のラインよりも後に信号が読み出されるその第二のラインの後段に並ぶ上記第一のラインにある上記第一の位相差検出画素から読み出された第三の信号群とを用いて、上記第一の信号群と上記第二の信号群との間の第一の位相差量と、上記第二の信号群と上記第三の信号群との間の第二の位相差量を算出し、上記第一の位相差量と上記第二の位相差量を用いた演算により位相差情報を算出する位相差情報算出部と、上記位相差情報算出部によって算出された上記位相差情報に基づいて上記撮影光学系の合焦制御を行う合焦制御部とを備えるものである。
開示された撮像装置は、上記位相差情報算出部は、上記位相差情報を算出するための処理として、第一の処理と第二の処理のいずれかを、撮影条件と被写体条件の少なくとも一方に基づいて選択して実行し、上記第一の処理は、上記第一の位相差量と上記第二の位相差量の両方を用いて上記位相差情報を算出する処理であり、上記第二の処理は、上記第一の位相差量又は上記第二の位相差量を上記位相差情報として算出する処理であるものである。
開示された撮像装置は、上記固体撮像素子は、上記一対の光束の双方を受光する撮像画素が上記位相差検出方向に配列された第三のラインを含み、上記第三のラインは、上記第一のラインとその第一のラインよりも後に信号が読み出されるその第一のラインの後段に並ぶ上記第二のラインとの間、及び、その第二のラインとその第二のラインよりも後に信号が読み出されるその第二のラインの後段に並ぶ上記第一のラインとの間の少なくとも一方に配置されており、上記位相差情報算出部は、上記第二の処理を行う場合に、上記第一の信号群の出力元のラインと上記第二の信号群の出力元のラインとの間にある上記第三のラインの数をN1とし、上記第二の信号群の出力元のラインと上記第三の信号群の出力元のラインとの間にある上記第三のラインの数をN2としたとき、N1≦N2であれば上記第一の位相差量を上記位相差情報として算出し、N1>N2であれば上記第二の位相差量を上記位相差情報として算出するものである。
開示された撮像装置は、上記固体撮像素子は、上記一対の光束の双方を受光する撮像画素が上記位相差検出方向に配列された第三のラインを含み、上記第三のラインが、上記第一のラインとその第一のラインよりも後に信号が読み出されるその第一のラインの後段に並ぶ上記第二のラインとの間、及び、その第二のラインとその第二のラインよりも後に信号が読み出されるその第二のラインの後段に並ぶ上記第一のラインとの間のそれぞれに配置されているものである。
開示された撮像装置は、上記第一の信号群の出力元のラインと上記第二の信号群の出力元のラインとの間にある上記第三のラインの数をN1とし、上記第二の信号群の出力元のラインと上記第三の信号群の出力元のラインとの間にある上記第三のラインの数をN2としたとき、上記第一の処理は、上記第一の位相差量に含まれる(N1+1)ライン分の上記ローリングシャッタ方式に起因する位相差情報への歪み影響量と、上記第二の位相差量に含まれる(N2+1)ライン分の上記ローリングシャッタ方式に起因する位相差情報への歪み影響量とが同じ大きさとなる係数を、上記第一の位相差量と上記第二の位相差量の少なくとも一方に乗じた上で、上記第一の位相差量から上記第二の位相差量を減算する演算を含むものである。
開示された合焦制御方法は、撮影光学系の互いに異なる位置の瞳領域を通過する一対の光束の一方を受光する第一の位相差検出画素が位相差検出方向に配列された第一のラインと、上記一対の光束の他方を受光する第二の位相差検出画素が上記位相差検出方向に配列された第二のラインとを有し、上記第一のラインと2つの上記第二のラインとが上記位相差検出方向に直交する方向に交互に配列される固体撮像素子を備える撮像装置における合焦制御方法であって、上記固体撮像素子からローリングシャッタ方式で信号を読み出すステップと、上記第一のラインの上記第一の位相差検出画素から読み出された第一の信号群と、その第一のラインよりも後に信号が読みされるその第一のラインの後段に並ぶ上記第二のラインにある上記第二の位相差検出画素から読み出された第二の信号群と、その第二のラインよりも後に信号が読み出されるその第二のラインの後段に並ぶ上記第一のラインにある上記第一の位相差検出画素から読み出された第三の信号群とを用いて、上記第一の信号群と上記第二の信号群との間の第一の位相差量と、上記第二の信号群と上記第三の信号群との間の第二の位相差量を算出し、上記第一の位相差量と上記第二の位相差量を用いた演算により位相差情報を算出するステップと、上記算出した上記位相差情報に基づいて上記撮影光学系の合焦制御を行うステップとを備えるものである。
開示された合焦制御方法は、上記位相差情報を算出するステップでは、上記位相差情報を算出するための処理として第一の処理と第二の処理のいずれかを、撮影条件と被写体条件の少なくとも一方に基づいて選択的に実行し、上記第一の処理は、上記第一の位相差量と上記第二の位相差量の両方を用いて上記位相差情報を算出する処理であり、上記第二の処理は、上記第一の位相差量又は上記第二の位相差量を上記位相差情報として算出する処理であるものである。
開示された合焦制御方法は、上記固体撮像素子は、上記一対の光束の双方を受光する撮像画素が上記位相差検出方向に配列された第三のラインを含み、上記第三のラインは、上記第一のラインとその第一のラインよりも後に信号が読み出されるその第一のラインの後段に並ぶ上記第二のラインとの間、及び、その第二のラインとその第二のラインよりも後に信号が読み出されるその第二のラインの後段に並ぶ上記第一のラインとの間の少なくとも一方に配置されており、上記位相差情報を算出するステップでは、上記第二の処理を行う場合に、上記第一の信号群の出力元のラインと上記第二の信号群の出力元のラインとの間にある上記第三のラインの数をN1とし、上記第二の信号群の出力元のラインと上記第三の信号群の出力元のラインとの間にある上記第三のラインの数をN2としたとき、N1≦N2であれば上記第一の位相差量を上記位相差情報として算出し、N1>N2であれば上記第二の位相差量を上記位相差情報として算出するものである。
開示された合焦制御方法は、上記固体撮像素子は、上記一対の光束の双方を受光する撮像画素が上記位相差検出方向に配列された第三のラインを含み、上記第三のラインが、上記第一のラインとその第一のラインよりも後に信号が読み出されるその第一のラインの後段に並ぶ上記第二のラインとの間、及び、その第二のラインとその第二のラインよりも後に信号が読み出されるその第二のラインの後段に並ぶ上記第一のラインとの間のそれぞれに配置されているものである。
開示された合焦制御方法は、上記第一の信号群の出力元のラインと上記第二の信号群の出力元のラインとの間にある上記第三のラインの数をN1とし、上記第二の信号群の出力元のラインと上記第三の信号群の出力元のラインとの間にある上記第三のラインの数をN2としたとき、上記第一の処理は、上記第一の位相差量に含まれる(N1+1)ライン分の上記ローリングシャッタ方式に起因する位相差情報への歪み影響量と、上記第二の位相差量に含まれる(N2+1)ライン分の上記ローリングシャッタ方式に起因する位相差情報への歪み影響量とが同じ大きさとなる係数を、上記第一の位相差量と上記第二の位相差量の少なくとも一方に乗じた上で、上記第一の位相差量から上記第二の位相差量を減算する演算を含むものである。
本発明の撮像装置及び合焦制御方法は、追加回路を設けることなく、ローリングシャッタによる歪みの影響を軽減して位相差を高精度に検出し精度高く合焦制御することができる。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
本出願は、2011年9月28日出願の日本特許出願(特願2011−213129)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
1 撮影レンズ
5 固体撮像素子
10 撮像素子駆動部
11 システム制御部
19 位相差情報算出部
51R,51L 位相差検出画素
31,32,33 信号群

Claims (10)

  1. 撮影光学系の互いに異なる位置の瞳領域を通過する一対の光束の一方を受光する第一の位相差検出画素が位相差検出方向に配列された第一のラインと、前記一対の光束の他方を受光する第二の位相差検出画素が前記位相差検出方向に配列された第二のラインとを有し、2つの前記第一のラインと1つの前記第二のラインとが配置され、前記2つの第一のラインの一方と前記第二のラインと前記2つの第一のラインの他方とが前記位相差検出方向に直交する方向にこの順で並べられた位相差検出エリアを有する固体撮像素子と、
    前記固体撮像素子からローリングシャッタ方式で信号を読み出す撮像素子駆動部と、
    前記第一のラインの前記第一の位相差検出画素から読み出された第一の信号群と、当該第一のラインよりも後に信号が読み出される、当該第一のラインの後段に並ぶ前記第二のラインにある前記第二の位相差検出画素から読み出された第二の信号群と、当該第二のラインよりも後に信号が読み出される、当該第二のラインの後段に並ぶ前記第一のラインにある前記第一の位相差検出画素から読み出された第三の信号群とを用いて、前記第一の信号群と前記第二の信号群との間の第一の位相差量と、前記第二の信号群と前記第三の信号群との間の第二の位相差量を算出し、前記第一の位相差量と前記第二の位相差量を用いた演算により位相差情報を算出する位相差情報算出部と、
    前記位相差情報算出部によって算出された前記位相差情報に基づいて前記撮影光学系の合焦制御を行う合焦制御部とを備える撮像装置。
  2. 請求項1記載の撮像装置であって、
    前記位相差情報算出部は、前記位相差情報を算出するための処理として、第一の処理と第二の処理のいずれかを、撮影条件と被写体条件の少なくとも一方に基づいて選択して実行し、
    前記第一の処理は、前記第一の位相差量と前記第二の位相差量の両方を用いて前記位相差情報を算出する処理であり、
    前記第二の処理は、前記第一の位相差量と前記第二の位相差量のいずれかを前記位相差情報として算出する処理である撮像装置。
  3. 請求項2記載の撮像装置であって、
    前記固体撮像素子は、前記一対の光束の双方を受光する撮像画素が前記位相差検出方向に配列された第三のラインを含み、
    前記第三のラインは、前記第一のラインと当該第一のラインよりも後に信号が読み出される当該第一のラインの後段に並ぶ前記第二のラインとの間、及び、当該第二のラインと当該第二のラインよりも後に信号が読み出される当該第二のラインの後段に並ぶ前記第一のラインとの間の少なくとも一方に配置されており、
    前記位相差情報算出部は、前記第二の処理を行う場合に、前記第一の信号群の出力元のラインと前記第二の信号群の出力元のラインとの間にある前記第三のラインの数をN1とし、前記第二の信号群の出力元のラインと前記第三の信号群の出力元のラインとの間にある前記第三のラインの数をN2としたとき、N1≦N2であれば前記第一の位相差量を前記位相差情報として算出し、N1>N2であれば前記第二の位相差量を前記位相差情報として算出する撮像装置。
  4. 請求項1又は2記載の撮像装置であって、
    前記固体撮像素子は、前記一対の光束の双方を受光する撮像画素が前記位相差検出方向に配列された第三のラインを含み、
    前記第三のラインが、前記第一のラインと当該第一のラインよりも後に信号が読み出される当該第一のラインの後段に並ぶ前記第二のラインとの間、及び、当該第二のラインと当該第二のラインよりも後に信号が読み出される当該第二のラインの後段に並ぶ前記第一のラインとの間のそれぞれに配置されている撮像装置。
  5. 請求項記載の撮像装置であって、
    前記第一の信号群の出力元のラインと前記第二の信号群の出力元のラインとの間にある前記第三のラインの数をN1とし、前記第二の信号群の出力元のラインと前記第三の信号群の出力元のラインとの間にある前記第三のラインの数をN2としたとき、
    前記第一の処理は、前記第一の位相差量に含まれる(N1+1)ライン分の前記ローリングシャッタ方式に起因する位相差情報への歪み影響量と、前記第二の位相差量に含まれる(N2+1)ライン分の前記ローリングシャッタ方式に起因する位相差情報への歪み影響量とが同じ大きさとなる係数を、前記第一の位相差量と前記第二の位相差量の少なくとも一方に乗じた上で、前記第一の位相差量から前記第二の位相差量を減算する演算を含む撮像装置。
  6. 撮影光学系の互いに異なる位置の瞳領域を通過する一対の光束の一方を受光する第一の位相差検出画素が位相差検出方向に配列された第一のラインと、前記一対の光束の他方を受光する第二の位相差検出画素が前記位相差検出方向に配列された第二のラインとを有し、2つの前記第一のラインと1つの前記第二のラインとが配置され、前記2つの第一のラインの一方と前記第二のラインと前記2つの第一のラインの他方とが前記位相差検出方向に直交する方向にこの順で並べられた位相差検出エリアを有する固体撮像素子を備える撮像装置における合焦制御方法であって、
    前記固体撮像素子からローリングシャッタ方式で信号を読み出すステップと、
    前記第一のラインの前記第一の位相差検出画素から読み出された第一の信号群と、当該第一のラインよりも後に信号が読みされる当該第一のラインの後段に並ぶ前記第二のラインにある前記第二の位相差検出画素から読み出された第二の信号群と、当該第二のラインよりも後に信号が読み出される当該第二のラインの後段に並ぶ前記第一のラインにある前記第一の位相差検出画素から読み出された第三の信号群とを用いて、前記第一の信号群と前記第二の信号群との間の第一の位相差量と、前記第二の信号群と前記第三の信号群との間の第二の位相差量を算出し、前記第一の位相差量と前記第二の位相差量を用いた演算により位相差情報を算出するステップと、
    前記算出した前記位相差情報に基づいて前記撮影光学系の合焦制御を行うステップとを備える合焦制御方法。
  7. 請求項6記載の合焦制御方法であって、
    前記位相差情報を算出するステップでは、前記位相差情報を算出するための処理として第一の処理と第二の処理のいずれかを、撮影条件と被写体条件の少なくとも一方に基づいて選択的に実行し、
    前記第一の処理は、前記第一の位相差量と前記第二の位相差量の両方を用いて前記位相差情報を算出する処理であり、
    前記第二の処理は、前記第一の位相差量又は前記第二の位相差量を前記位相差情報として算出する処理である合焦制御方法。
  8. 請求項7記載の合焦制御方法であって、
    前記固体撮像素子は、前記一対の光束の双方を受光する撮像画素が前記位相差検出方向に配列された第三のラインを含み、
    前記第三のラインは、前記第一のラインと当該第一のラインよりも後に信号が読み出される当該第一のラインの後段に並ぶ前記第二のラインとの間、及び、当該第二のラインと当該第二のラインよりも後に信号が読み出される当該第二のラインの後段に並ぶ前記第一のラインとの間の少なくとも一方に配置されており、
    前記位相差情報を算出するステップでは、前記第二の処理を行う場合に、前記第一の信号群の出力元のラインと前記第二の信号群の出力元のラインとの間にある前記第三のラインの数をN1とし、前記第二の信号群の出力元のラインと前記第三の信号群の出力元のラインとの間にある前記第三のラインの数をN2としたとき、N1≦N2であれば前記第一の位相差量を前記位相差情報として算出し、N1>N2であれば前記第二の位相差量を前記位相差情報として算出する合焦制御方法。
  9. 請求項6又は7記載の合焦制御方法であって、
    前記固体撮像素子は、前記一対の光束の双方を受光する撮像画素が前記位相差検出方向に配列された第三のラインを含み、
    前記第三のラインが、前記第一のラインと当該第一のラインよりも後に信号が読み出される当該第一のラインの後段に並ぶ前記第二のラインとの間、及び、当該第二のラインと当該第二のラインよりも後に信号が読み出される当該第二のラインの後段に並ぶ前記第一のラインとの間のそれぞれに配置されている合焦制御方法。
  10. 請求項記載の合焦制御方法であって、
    前記第一の信号群の出力元のラインと前記第二の信号群の出力元のラインとの間にある前記第三のラインの数をN1とし、前記第二の信号群の出力元のラインと前記第三の信号群の出力元のラインとの間にある前記第三のラインの数をN2としたとき、
    前記第一の処理は、前記第一の位相差量に含まれる(N1+1)ライン分の前記ローリングシャッタ方式に起因する位相差情報への歪み影響量と、前記第二の位相差量に含まれる(N2+1)ライン分の前記ローリングシャッタ方式に起因する位相差情報への歪み影響量とが同じ大きさとなる係数を、前記第一の位相差量と前記第二の位相差量の少なくとも一方に乗じた上で、前記第一の位相差量から前記第二の位相差量を減算する演算を含む合焦制御方法。
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