JP4997001B2 - 緊急放送システムおよびその端末装置 - Google Patents

緊急放送システムおよびその端末装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4997001B2
JP4997001B2 JP2007181891A JP2007181891A JP4997001B2 JP 4997001 B2 JP4997001 B2 JP 4997001B2 JP 2007181891 A JP2007181891 A JP 2007181891A JP 2007181891 A JP2007181891 A JP 2007181891A JP 4997001 B2 JP4997001 B2 JP 4997001B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal device
information
emergency
audio information
voice information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007181891A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009021752A (ja
Inventor
章弘 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toa Corp
Original Assignee
Toa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toa Corp filed Critical Toa Corp
Priority to JP2007181891A priority Critical patent/JP4997001B2/ja
Publication of JP2009021752A publication Critical patent/JP2009021752A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4997001B2 publication Critical patent/JP4997001B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Alarm Systems (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Description

本発明は、緊急放送システムおよびその端末装置に関し、特にネットワークを介して各端末装置間で音声情報の送受信が可能な通話システムに適用される、緊急放送システムおよび端末装置に関する。
この種の緊急放送システムとして、従来、例えば非特許文献1に開示された学校用のものがある。この従来技術によれば、職員室や各教室等の適宜の場所に、電話機型のIP(Internet Protocol)端末装置が設置される。これらのIP端末装置は、校内に敷設されたLAN(Local Area Network)に接続されており、この校内LANを介して互いに音声情報の送受信が可能であり、つまり一般の電話機と同様に通話が可能である。
さらに、それぞれのIP端末装置には、外付けの緊急ボタンが付属されている。そして、不審者が侵入する等の緊急事態が発生したときに、この緊急ボタンが押下されると、ボタン押下信号が、校内LANに接続された校内放送連携ボックスに送信される。校内放送連携ボックスは、これに応答して校内放送設備を起動させて、緊急事態が発生したことを通報する所定の音声を全校放送で流す。
株式会社アルテル製「キッズ救急(キッズ救急フォン/校内放送連携ボックス)」、[online]、[2007年6月18日検索]、インターネット<URL;http://www.altel.co.jp/products/kids.html>
しかし、上述の従来技術では、いずれの場所に設置された緊急ボタンが押下されても、同じ内容の(つまり1種類の)音声しか流れない。これでは、いずれの場所に設置された緊急ボタンが押下されたのか、言い換えればいずれの場所で緊急事態が発生したのか、が分からず、児童を安全に避難させる等の適切な処置を講ずることができない。
そこで、本発明は、緊急事態が発生したときにその場所等を表す固有の情報を知らせることによって、適切な処置が講ぜられるように支援することができる緊急放送システムおよびその端末装置を提供することを、目的とする。
この目的を達成するために、本発明のうち緊急放送システムに関する第1発明は、ネットワークと、このネットワークに接続された複数の端末装置と、を具備する。各端末装置は、ネットワークを介して互いに任意の第1音声情報を送受信すると共に、受信した第1音声情報を出力可能なスピーカを備えている。さらに、それぞれの端末装置は、外部から緊急指令の入力を受け付ける緊急指令入力手段を備えている。そして、いずれかの端末装置に設けられた緊急指令入力手段に緊急指令が入力されたとき、当該いずれかの端末装置に対応する固有の第2音声情報を他の端末装置の一部または全部にネットワークを介して送信する第2音声情報送信手段を、本第1発明の緊急放送システムは備えている。また、それぞれの端末装置は、ネットワークを介して第2音声情報が送信されてきたとき、これを受信してスピーカから出力させる第2音声情報受信手段をも、備えている。
このように構成された本第1発明の緊急放送システムによれば、平常時は、各端末装置間でネットワークを介して任意の第1音声情報の送受信が可能であり、つまり一般の電話機と同様に通話が可能である。また、それぞれの端末装置には、第1音声情報を出力可能なスピーカが設けられているので、このスピーカを通して例えばハンズフリー通話や呼び出し放送(いわゆるページング呼び出し)が可能である。さらに、それぞれの端末装置には、緊急事態が発生したときに、外部から緊急指令の入力を受け付ける緊急指令入力手段が設けられている。ここで、例えば、いずれかの端末装置に設けられている緊急指令入力手段に緊急指令が入力される、とすると、第2音声情報送信手段が、その端末装置に対応する固有の第2音声情報を、他の端末装置の一部または全部にネットワークを介して送信する。その一方で、それぞれの端末装置には、ネットワークを介して第2音声情報が送信されてきたときに、これを受信してスピーカから出力させる第2音声情報受信手段が設けられている。従って、他の端末装置のスピーカからは、緊急指令が入力された緊急指令入力手段を備える端末装置、言い換えれば緊急事態の発生場所に設置されている端末装置、に対応する固有の第2音声情報が出力される。
なお、ここで言う第2音声情報は、これに対応する端末装置の設置場所に関する情報を含むのが、望ましい。このようにすれば、緊急事態の発生場所を直接的に知らせることができる。
また、第2音声情報送信手段は、それぞれの端末装置に設けられるのが、望ましい。このようにすれば、各端末装置とは別個に第2音声情報送信手段を設ける必要がなくなり、緊急放送システム全体の構成を簡素化し、かつ低コスト化することができる。
この場合、第2音声情報送信手段は、第2音声情報が記憶された音声情報記憶手段と、緊急指令入力手段に緊急指令が入力されたときに当該音声情報記憶手段から第2音声情報を読み出す読出手段と、この読出手段によって読み出された第2音声情報を他の端末装置の一部または全部に送信する送信実行手段と、を備えるものとしてもよい。なお、音声情報記憶手段に記憶されている第2音声情報は、任意に変更可能としてもよい。
さらに、第2音声情報送信手段は、第2音声情報の送信先となる他の端末装置を指定する送信先情報が記憶された送信先情報記憶手段を備え、当該送信先情報によって指定された端末装置に第2音声情報を送信するようにしてもよい。このようにすれば、それぞれの端末装置ごとに第2音声情報の送信先となる他の端末装置を指定することができ、緊急放送システム全体の自由度や柔軟性が向上する。なお、送信先情報記憶手段に記憶されている送信先情報もまた、任意に変更可能としてもよい。
本発明のうちの第2発明は、第1発明の緊急放送システムを構成する端末装置に関する発明である。即ち、ネットワークに複数接続され、当該ネットワークを介して互いに任意の第1音声情報を送受信すると共に、受信した第1音声情報を出力可能なスピーカを備えている。併せて、外部から緊急指令の入力を受け付ける緊急指令入力手段と、この緊急指令入力手段に緊急指令が入力されたとき、固有の第2音声情報を他の端末装置の一部または全部にネットワークを介して送信する第2音声情報送信手段と、を具備する。さらに、ネットワークを介して他の端末装置から第2音声情報が送信されてきたとき、これを受信してスピーカから出力させる第2音声情報受信手段をも、具備する。
上述したように、本発明によれば、緊急事態が発生して、いずれかの端末装置に設けられている緊急指令入力手段に緊急指令が入力されると、その端末装置に対応する固有の第2音声情報が他の端末装置のスピーカから出力される。従って、この第2音声情報の受け手は、緊急事態が発生している場所に設置されている端末装置固有の情報を知ることができるので、当該緊急事態に対して適切な処置を講ずることができる。
本発明が適用されたインターカム(Intercommunication)システムと呼ばれる通話システム10の一実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る通話システム10は、学校用のものであり、職員室や各教室等の適宜の場所に設置される複数台の電話機型のIP端末装置12,12,…を備えている。これらのIP端末装置12,12,…は、校内に敷設されたLAN14に接続されており、この校内LAN14を介して互いに音声情報の送受信が可能であり、つまり一般の電話機と同様に通話が可能である。さらに、それぞれのIP端末装置12は、後述するスピーカ20を備えており、このスピーカ20を通して相手方からの音声情報を出力させることができ、つまりハンドセット22(図2および図3参照)を置いたままの状態で通話を行うというハンズフリー通話が可能である。また、相手方のスピーカ20を通して当該相手方を音声で呼び出すという呼び出し放送も可能である。
さらに、校内LAN14には、パーソナルコンピュータ(PC)16も接続されている。このパーソナルコンピュータ16は、専用のプログラムを実行することで、各IP端末装置12,12,…にそれぞれを特定するための個別のIPアドレス(プライベートアドレス)を設定したり、後述する緊急放送用の音声メッセージを設定したりするための設定手段として機能する。また、各IP端末装置12,12,…には、IPアドレスとは別に、当該各IP端末装置12,12,…を操作する操作者が用いる個別の電話番号も、パーソナルコンピュータ16によって設定される。なお、図1においては、職員室にパーソナルコンピュータ16が設けられているが、言わば管理室として適当な場所があれば、これに限定されない。
また、校内LAN14には、放送室に設置されたマルチインタフェースユニット18も接続されている。このマルチインタフェースユニット18は、図示しない多数の外部接点出力端子を備えており、この外部接点出力端子には、図示しない校内放送装置等の外部装置が接続されている。そして、パーソナルコンピュータ16や当該パーソナルコンピュータ16によって設定された特定のIP端末装置12から、このマルチインタフェースユニット18を介して、当該校内放送装置等の外部装置を制御することができる。
ところで、本実施形態に係る通話システム10は、各IP端末装置12,12,…が設置されているいずれかの場所において、不審者が侵入する等の緊急事態が発生したときに、それ以外の場所に設置されているそれぞれのIP端末装置12のスピーカ20を通して当該緊急事態が発生したことを音声で通報する、緊急放送システムとしても機能する。
これを実現するために、それぞれのIP端末装置12には、図2(a)に示すように、緊急指令入力手段としての緊急ボタン24が設けられている。そして、任意の場所に設置されているIP端末装置12において、この緊急ボタン24が押下されると、それ以外の場所に設置されているそれぞれのIP端末装置12のスピーカ20を通して、例えば図2(b)に示すように、“ピンポーン!”という予鈴に続いて、「○年○組で緊急事態発生!」といった緊急事態の発生場所の情報を含む緊急放送用の音声メッセージが出力される。従って、この音声メッセージの受け手は、緊急事態が発生したこと、およびその発生場所を直観的に認識することができ、例えば児童を安全に避難させる等の適切な処置を講ずることができる。
なお、音声メッセージは、それぞれのIP端末装置12ごとに任意に設定可能とされている。また、それぞれのIP端末装置12ごとに音声メッセージの放送先となるIP端末装置12を任意に設定することもできる。さらに、上述したマルチインタフェースユニット18を介して、校内放送装置を起動させて、例えば全校内に緊急放送を流すこともできる。これらの設定は、パーソナルコンピュータ16によって事前に行われる。
より具体的に説明すると、それぞれのIP端末装置12は、図3に示すように、CPU(Central Processing Unit)26を有しており、このCPU26は、ネットワークインタフェース回路28を介して、校内LAN14に接続されている。そして、平常の通話時には、ハンドセット22内のマイクロホン30に入力された音声が、当該マイクロホン30によってアナログ音声信号に変換された後、図示しない増幅回路を経て、A/D変換回路32に入力され、ディジタル音声信号に変換される。さらに、このディジタル音声信号は、CPU26によって所定のIPパケットデータに変換された後、ネットワークインタフェース回路28を介して、校内LAN14に送られ、ひいては相手方のIP端末装置12に送られる。一方、相手方のIP端末装置12から送られてきたIPパケットデータは、ネットワークインタフェース回路28を介して、CPU26に取り込まれ、復号される。そして、このCPU26によって復号されたディジタル音声信号は、D/A変換回路34によってアナログ音声信号に変換された後、上述とは別の図示しない増幅回路を経て、ハンドセット22内の受話用スピーカ36に入力される。これによって、受話用スピーカ36から相手方の音声が出力され、いわゆるストリーミング再生される。また、このとき、上述したハンズフリー通話が有効化(ON)されている場合は、D/A変換回路34による変換後のアナログ音声信号は、図示しないさらに別の増幅回路を経て、スピーカ20に入力され、この結果、当該スピーカ20からも相手方の音声が出力される。
さらに、CPU26には、緊急ボタン24を含む操作キー38が接続されている。そして、この緊急ボタン24が押下されると、CPU26は、緊急放送を流すためのモードに切り替わる。即ち、CPU26は、メモリ回路40に記憶されているルーティングデータに従って、これから緊急放送を流そうとする放送先のIP端末装置12を指定するためのルーティング処理を行う。そして、このルーティング処理の後、CPU26は、メモリ回路40に記憶されているメッセージデータを読み出し、これをIPパケットデータに変換して、当該ルーティング処理において放送先として指定したそれぞれのIP端末装置12に送信する。そして、操作キー38に含まれる図示しない終了キーが押下されるか、若しくはメッセージデータを所定回数繰り返して送信し終えると、CPU26は、緊急放送を終了することを指示する指令を放送先のそれぞれのIP端末装置12に送信して、緊急放送のモードから、平常のモードに切り替わる。なお、ここで言うメッセージデータの繰り返し送信回数もまた、パーソナルコンピュータ16によって任意に設定可能である。
これに対して、緊急放送先として指定されたそれぞれのIP端末装置12のCPU26は、緊急放送を受信するモードに切り替わる。即ち、スピーカ20を有効化すると共に、緊急放送元から送られてくるIPパケットデータを受信する準備を行う。そして、緊急放送元から当該IPパケットデータを受信すると、これを順次復号して、D/A変換回路34に入力する。D/A変換回路34は、CPU26から順次入力されるディジタル音声信号をアナログ音声信号に変換して、スピーカ20に入力する。これによって、スピーカ20から、緊急放送用の音声メッセージが順次出力され、ストリーミング再生される。そして、緊急放送元から緊急放送終了指令を受信すると、CPU26は、平常のモードに切り替わる。
なお、CPU26には、接点入力インタフェース回路42を介して、図示しない外部装置から接点信号が入力可能とされている。そして、例えば、この接点入力インタフェース回路42を介して接点信号が入力されたときに、緊急ボタン24が押下されたときと同様の動作を行うよう、CPU26を制御することもできる。
CPU26の一連の動作は、図4に示す如くメモリ回路40に記憶されている制御プログラムに従う。また、メモリ回路40には、上述したルーティングデータ(緊急放送先となるそれぞれのIP端末装置12のIPアドレス)およびメッセージデータ(予鈴を含む音声メッセージ)も記憶されている。さらに、自身を含む全てのIP端末装置12,12,…のIPアドレスと電話番号との対応関係を表すアドレステーブルデータも、記憶されている。
ここで、図5を参照して、緊急ボタン24が押下されたときのCPU26の動作について、説明する。
緊急ボタン24が押下されると、CPU26は、この図5のフローチャートで示される緊急放送送信タスクを実行し、まず、ステップS1において、今現在の状態をメモリ回路40に記憶する。そして、ステップS3に進み、メモリ回路40に記憶されているルーティングデータに従って、緊急放送用のルーティング処理を行う。このとき、緊急放送先のそれぞれのIP端末装置12に対して、これから緊急放送を開始することを指示する指令を送信する。
そして、CPU26は、ステップS5に進み、メッセージデータ(IPパケットデータ)の送信を開始する。これにより、緊急放送先のそれぞれのIP端末装置12のスピーカ20から、当該メッセージデータに従う予鈴および音声メッセージが出力され、つまり緊急放送が開始される。そして、CPU26は、ステップS7に進み、緊急放送を終了する条件が満足されたか否か、詳しくは上述した終了キーが押下されたか否か、若しくはメッセージデータを所定回数繰り返して送信し終えたか否か、を判定する。
このステップS7において、緊急放送を終了する条件が満足されたと判定すると、CPU26は、ステップS9に進み、緊急放送先のそれぞれのIP端末装置12に対するメッセージデータの送信を終了する。そして、ステップS11に進み、上述のステップS1における記憶内容に基づいて、緊急放送前の状態に復帰する。併せて、緊急放送先のそれぞれのIP端末装置12に対して、緊急放送を終了することを指示する指令を送信し、これをもって、この緊急放送送信タスクを終了する。
一方、緊急放送先のそれぞれのIP端末装置12のCPU26は、図6のフローチャートで示される緊急放送受信タスクを実行する。
即ち、緊急放送元のIP端末装置12から緊急放送開始指令を受信すると、CPU26は、ステップS21に進み、今現在の状態をメモリ回路40に記憶する。そして、ステップS23に進み、緊急放送を開始するための準備を行い、詳しくはスピーカ20を有効化すると共に、緊急放送元のIP端末装置12から送られてくるメッセージデータを受信するモードに切り替わる。
さらに、CPU26は、ステップS25に進み、緊急放送元のIP端末装置12から受信したメッセージデータに従って、緊急放送を開始する。これにより、当該メッセージデータに従う予鈴および音声メッセージが、スピーカ20からストリーミング再生される。そして、CPU26は、ステップS27に進み、緊急放送先のIP端末装置12から緊急放送終了指令が送られてくるのを待つ。
このステップS27において、緊急放送終了指令を受信すると、CPU26は、ステップS29に進み、緊急放送を終了する。そして、ステップS31に進み、上述のステップS21における記憶内容に基づいて、緊急放送前の状態に復帰し、この緊急放送受信タスクを終了する。
以上のように、本実施形態に係る通話システム10によれば、緊急事態が発生し、その場所に設置されているIP端末装置12の緊急ボタン24が押下されると、その設置場所の情報を含む緊急放送用の音声メッセージが、その放送先として指定されたそれぞれのIP端末装置12のスピーカ20から出力される。従って、この音声メッセージの受け手は、緊急事態が発生したこと、およびその発生場所を直観的に認識することができ、例えば児童を安全に避難指せる等の適切な処置を講ずることができる。
また、本実施形態によれば、上述したマルチインタフェースユニット18を介して、校内放送装置を起動させて、全校内に緊急放送を流すこともできる。しかし、このような全校放送がなくとも、上述の如く別のルートで、適宜のIP端末装置12のスピーカ20から緊急放送を流すことができる。従って、緊急放送を行うのに校内放送連携ボックスを必要とする上述した従来技術に比べて、通話システム10全体の構成を簡素化し、かつ低コスト化することができる。なお、マルチインタフェースユニット18に接続される上述した外部装置として、例えば監視カメラや表示灯等を設けると共に、緊急放送時にこれらを起動させれば、より確実な防犯対策となる。また、校門(門扉)を電動化して、これをも連動させれば、より効果的である。
さらに、本実施形態によれば、それぞれのIP端末装置12ごとに、緊急放送先を適宜に設定することができる。従って、緊急放送先が全校放送に限定される従来技術に比べて、より柔軟かつ自由に通話システム10を構築することができる。
なお、設定手段としてのパーソナルコンピュータ16については、設定完了後、LAN14から取り外してもよい。また、このパーソナルコンピュータ16に代えて、設定手段として専用の装置を用いてもよい。
そして、パーソナルコンピュータ16に全てのIP端末装置12,12,…についてのメッセージデータとルーティングデータとを記憶させておき、いずれかのIP端末装置12の緊急ボタン24が押下されたときに、これに対応するルーティングデータに基づいて緊急放送用のルーティング処理を行うと共に、対応するメッセージデータを緊急放送先のそれぞれのIP端末装置12に送信することで、緊急放送を流すようにしてもよい。
また、それぞれのIP端末装置12のメモリ回路40に全てのIP端末装置12,12,…についてのメッセージデータを記憶させておき、いずれかのIP端末装置12の緊急ボタン24が押下されたときに、緊急放送先のそれぞれのIP端末装置12において対応するメッセージデータをメモリ回路40から読み出して、緊急放送を流すようにしてもよい。ただし、本実施形態のように、それぞれのIP端末装置12ごとに、それのみのルーティングデータおよびメッセージデータをメモリ回路40に記憶させた方が、当該各データを記憶させる際の手間およびメモリ回路40の容量等の観点から、好ましい。
さらに、本実施形態においては、学校用の通話システム10に本発明を適用する場合について説明したが、これに限らない。例えば、企業や公共の施設等の学校以外に設けられるシステムにも、本発明を適用できることは、言うまでもない。
そして、LAN14に限らず、例えば複数のLANが相互に接続されたWAN(Wide Area Network)や、IP−VPN(Virtual Private Network)等の広域ネットワークを利用した通話システムにも、本発明を適用することができる。また、近年注目されているPLC(Power
Line Communications)を採用するシステムにも、本発明を適用できる。さらに、各IP端末装置12,12,…間の接続は、有線によるものではなく、赤外線や電波等を利用した無線によるものであってもよい。
また、緊急ボタン24の押下に代えて、例えば操作キー38によって所定の操作が成されたときに、緊急放送が行われるようにしてもよい。このようにすれば、緊急ボタン24を備えていない既存のIP端末装置において、制御プログラムを含むソフトウェアを交換するだけで、本実施形態と同様のシステムを構築することができる。併せて、緊急ボタン24の誤操作や児童らによるいたずらを防止することもできる。
さらに、本実施形態では、緊急ボタン24をIP端末装置12に設けたが、IP端末装置12とは別個に外付けとしてもよい。この場合、上述した接点入力インタフェース回路42に付属する図示しない接点入力端子に、この外付けの緊急ボタンを接続すればよい。
そして、接点入力端子(接点入力インタフェース回路42)だけでなく、接点出力端子をも、それぞれのIP端末装置12に設けてもよい。このようにすれば、それぞれのIP端末装置12ごとに、上述したマルチインタフェースユニット18と同様に、監視カメラや表示灯等の外部装置を制御することができる。
また、IP端末装置12として、ディスプレイを備えたものを採用すると共に、緊急放送が行われたときに、音声メッセージと同様の内容のメッセージを当該ディスプレイに表示させてもよい。
本発明が適用された通話システムの一実施形態の全体構成を示す図である。 同実施形態において緊急事態が発生したときの状態を示す図解図である。 同実施形態における端末装置の詳細な構成を示すブロック図である。 同端末装置のメモリ回路内の構成を概念的に示す図解図である。 同端末装置のCPUが実行する緊急放送送信タスクの内容を示すフローチャートである。 同CPUが実行する図5とは別の緊急放送受信タスクの内容を示すフローチャートである。
符号の説明
10 通話システム
12 IP端末装置
14 校内LAN
20 スピーカ
24 緊急ボタン
26 CPU
40 メモリ回路

Claims (9)

  1. LANを含むネットワークに接続され該ネットワークを介して互いに任意の第1音声情報を送受信すると共に受信した該第1音声情報を出力可能なスピーカを備えた複数の端末装置と、
    上記複数の端末装置のそれぞれに設けられ外部から緊急指令の入力を受け付ける緊急指令入力手段と、
    いずれかの上記端末装置に設けられた上記緊急指令入力手段に上記緊急指令が入力されたとき該いずれかの端末装置に対応する固有の第2音声情報を他の上記端末装置の一部または全部に上記ネットワークを介して送信する第2音声情報送信手段と、
    上記複数の端末装置のそれぞれに設けられ上記ネットワークを介して上記第2音声情報が送信されてきたとき該第2音声情報を受信して上記スピーカから出力させる第2音声情報受信手段と、
    を具備し、
    上記複数の端末装置のそれぞれは、上記第1音声情報の送信側となるときに該第1音声情報が入力されるマイクロホンと該第1音声情報の受信側となるときに該第1音声情報を出力する受話用スピーカとを有するハンドセットを備えると共に、該受話用スピーカとは別に上記スピーカを備える、
    緊急放送システム。
  2. 上記第2音声情報は対応する上記端末装置の設置場所に関する情報を含む、請求項1に記載の緊急放送システム。
  3. 上記第2音声情報送信手段は上記複数の端末装置のそれぞれに設けられている、請求項1または2に記載の緊急放送システム。
  4. 上記第2音声情報送信手段は、上記第2音声情報が記憶された音声情報記憶手段と、上記緊急指令入力手段に上記緊急指令が入力されたとき該音声情報記憶手段から該第2音声情報を読み出す読出手段と、該読出手段によって読み出された該第2音声情報を上記他の端末装置の一部または全部に送信する送信実行手段と、を備える、請求項3に記載の緊急放送システム。
  5. 上記第2音声情報送信手段は、上記第2音声情報の送信先となる上記他の端末装置を指定する送信先情報が記憶された送信先情報記憶手段を備え、該送信先情報によって指定された該他の端末装置に該第2音声情報を送信する、請求項3または4に記載の緊急放送システム。
  6. LANを含むネットワークに複数接続され該ネットワークを介して互いに任意の第1音声情報を送受信すると共に受信した該第1音声情報を出力可能なスピーカを備えた端末装置であって、
    外部から緊急指令の入力を受け付ける緊急指令入力手段と、
    上記緊急指令入力手段に上記緊急指令が入力されたとき固有の第2音声情報を他の端末装置の一部または全部に上記ネットワークを介して送信する第2音声情報送信手段と、
    上記ネットワークを介して上記他の端末装置から上記第2音声情報が送信されてきたとき該第2音声情報を受信して上記スピーカから出力させる第2音声情報受信手段と、
    を具備し、
    上記第1音声情報の送信側となるときに該第1音声情報が入力されるマイクロホンと該第1音声情報の受信側となるときに該第1音声情報を出力する受話用スピーカとを有するハンドセットをさらに備えると共に、該受話用スピーカとは別に上記スピーカを備える、
    端末装置。
  7. 上記第2音声情報には自身の設置場所に関する情報が含まれている、請求項6に記載の端末装置。
  8. 上記第2音声情報送信手段は、上記第2音声情報が記憶された音声情報記憶手段と、上記緊急指令入力手段に上記緊急指令が入力されたとき該音声情報記憶手段から該第2音声情報を読み出す読出手段と、該読出手段によって読み出された該第2音声情報を上記他の端末装置の一部または全部に送信する送信実行手段と、を備える、請求項6または7に記載の端末装置。
  9. 上記第2音声情報送信手段は、上記第2音声情報の送信先となる上記他の端末装置を指定する送信先情報が記憶された送信先情報記憶手段を備え、該送信先情報によって指定された該他の端末装置に該第2音声情報を送信する、請求項6ないし8のいずれかに記載の端末装置。
JP2007181891A 2007-07-11 2007-07-11 緊急放送システムおよびその端末装置 Active JP4997001B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007181891A JP4997001B2 (ja) 2007-07-11 2007-07-11 緊急放送システムおよびその端末装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007181891A JP4997001B2 (ja) 2007-07-11 2007-07-11 緊急放送システムおよびその端末装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009021752A JP2009021752A (ja) 2009-01-29
JP4997001B2 true JP4997001B2 (ja) 2012-08-08

Family

ID=40361003

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007181891A Active JP4997001B2 (ja) 2007-07-11 2007-07-11 緊急放送システムおよびその端末装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4997001B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4474488B1 (ja) * 2009-04-23 2010-06-02 パナソニック株式会社 音声受信装置、音声処理方法、プログラムおよび音声受信システム
EP2762944B1 (en) 2011-09-28 2016-11-23 Fujifilm Corporation Imaging device and focusing control method
JP6071792B2 (ja) 2013-07-31 2017-02-01 株式会社東芝 社会情報提供システムおよび社会情報配信装置
EP3043540A1 (en) * 2015-01-12 2016-07-13 Alcatel Lucent Control of user equipment functionality
KR102130246B1 (ko) * 2019-04-01 2020-07-03 (주)삼미미디어 Voip 페이지 폰의 버튼 제어 장치

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000078315A (ja) * 1998-08-27 2000-03-14 Canon Inc 音声自動出力装置、音声自動出力方法、及び記憶媒体
JP2003346257A (ja) * 2002-05-30 2003-12-05 Ikeno Tsuken Kk 学校施設緊急連絡システム
JP2004040396A (ja) * 2002-07-02 2004-02-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 自動通報システムおよびその通報方法
JP2004080695A (ja) * 2002-08-22 2004-03-11 Sanyo Electric Co Ltd 通報システム及び着信通知サーバ
JP2006085250A (ja) * 2004-09-14 2006-03-30 Hitachi Kokusai Electric Inc 防災システム
JP4849838B2 (ja) * 2005-07-21 2012-01-11 Dxアンテナ株式会社 学校等のセキュリティシステム
JP2007041688A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Echo Sogo Kikaku:Kk 学校用緊急呼出システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009021752A (ja) 2009-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101918040B1 (ko) 스크린 미러링 방법 및 그 장치
WO2007104212A1 (fr) Système et procédé associé de sonnette de logement terminal de réseau
JP4997001B2 (ja) 緊急放送システムおよびその端末装置
JP2007142744A (ja) 携帯無線通信端末及び緊急放送送受信システム
JP2008141487A (ja) テレビジョン装置およびテレビジョンシステム
JP5067712B2 (ja) 災害警報システム
JP6089268B2 (ja) 住宅セキュリティシステム
JP2012249259A (ja) ルームモニタシステム及び電話装置
JP6042136B2 (ja) 無線通信システム
JP2003046654A (ja) ホームインターホン
JP2003134268A (ja) 構内通信システム
JP2007194926A (ja) 音声応答システム
JP4661467B2 (ja) 音声通信端末及びプログラム
JP2006222887A (ja) 集合住宅用インターホンシステムの住戸機及び集合住宅用インターホンシステム
JP2009159267A (ja) 通信装置、通信装置の親機及び子機
JP5423534B2 (ja) インターホンシステム、センター装置、および騒音除去方法
JP3879535B2 (ja) インターネット電話装置
JP2013090193A (ja) テレビ電話システム、及びこれに用いる中継装置、端末装置
CN210093310U (zh) 一种数据中心远程音频通话系统
JP5861088B2 (ja) 集合住宅用インターホンシステム
JP2012015707A (ja) 無線機およびコンピュータプログラム
JP4789897B2 (ja) コードレス電話装置
JP2008166979A (ja) ネットワークシステムおよびそれに向けられた無線通信端末
JP2015088780A (ja) インターホンシステム
JP2003060642A (ja) 構内通信システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090707

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110614

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110812

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120424

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120514

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150518

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4997001

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150518

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150518

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250