JP5589799B2 - 撮像装置 - Google Patents

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本発明は、撮像装置に関する。
従来から、2つの撮像素子のそれぞれに焦点検出用画素が組み込まれて配列されたカメラが知られている(たとえば特許文献1)。
特開2010−026011号公報
しかしながら、焦点検出用画素の配置位置における画像信号を、焦点検出用画素の周辺に配置された撮像用画素からの出力に基づいた予測によって生成しているので、正確な予測ができない場合には画質が低下するという問題がある。
請求項1に記載の発明による撮像装置は、撮影光学系からの光束を受光して、撮影光学系により結像される被写体像の第1の色に関する情報を有する第1画像信号を出力する第1撮像画素が二次元状に配列された第1撮像素子と、撮影光学系からの光束を受光して、撮影光学系により結像される被写体像の第2の色に関する情報を有する第2画像信号を出力する第2撮像画素と、被写体像の第3の色に関する情報を有する第3画像信号を出力する第3撮像画素と、撮影光学系からの光束を受光して、撮影光学系の焦点調節状態を検出するための焦点検出信号を出力する焦点検出画素とが同一平面内に配列された第2撮像素子と、焦点検出画素が配列された位置における第4画像信号を、第2撮像素子から出力された第2画像信号および第3画像信号の一方と、第1画像信号とに基づいて、補間処理により生成する補間手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、第1撮像素子から出力される第1画像信号と、第2撮像素子から出力された第2画像信号および第3画像信号の一方とに基づいて、第2撮像素子上に配列された焦点検出画素の位置における第4画像信号を生成できる。
本発明の実施の形態によるデジタルカメラの構成を示す図 交換レンズの撮影画面に設定された焦点検出エリアの配置の一例を示す図 第1撮像素子の正面図 撮像用画素の構造を示す図 焦点検出用画素の構造を示す図 第2撮像素子の正面図 波長選択性ハーフミラーの透過率特性を示す図 波長選択性ハーフミラーの反射率特性を示す図 青B画素に配置されるカラーフィルターの透過率特性を示す図 赤R画素の配置されるカラーフィルターの透過率特性を示す図 赤外線カットフィルターの透過率特性を示す図 第1撮像素子の欠陥補正処理を説明する図 変形例における欠陥補正処理を説明する図 変形例における焦点検出用画素の配列例を示す図
−第1の実施の形態−
図1は第1の実施の形態の構成を示す。第1の実施の形態のデジタルカメラ201は交換レンズ202とカメラボディ203から構成され、マウント部204を介して交換レンズ202がカメラボディ203に装着される。
交換レンズ202はレンズ駆動制御装置206、ズーミングレンズ208、レンズ209、フォーカシングレンズ210、絞り211などを備えている。レンズ駆動制御装置206はマイクロコンピューターとメモリなどの周辺部品から構成される。レンズ駆動制御装置206は、フォーカシングレンズ210と絞り211の駆動制御、ズーミングレンズ208、フォーカシングレンズ210および絞り211の状態検出、後述するボディ駆動制御装置214との通信によりレンズ情報の送信とカメラ情報の受信などを行う。
カメラボディ203はボディ駆動制御装置214、液晶表示素子駆動回路215、液晶表示素子216、メモリカード219、第1撮像素子220、第2撮像素子221、波長選択性ハーフミラー222などを備えている。波長選択性ハーフミラー222は、たとえばペリクルミラーにより構成され、交換レンズ202から到来する光束の緑G成分を透過し、他の成分を反射する。波長選択性ハーフミラー222の光入射側には赤外線カットフィルター224が設けられている。
第1撮像素子220は、波長選択性ハーフミラー222を透過した緑G成分の光束を受光する固体撮像素子であり、交換レンズ202の予定結像面(撮像面)に配置される。第2撮像素子221は、波長選択性ハーフミラー222を反射した緑G以外の成分の光束を受光する固体撮像素子であり、交換レンズ202の他の予定結像面(撮像面)に配置される。図1において、第1撮像素子220と第2撮像素子221の“A”が被写界の“天”の側に、“B”が被写界の“地”の側にそれぞれ対応する。なお、第1撮像素子220の撮像面(予定結像面)と、第2撮像素子221の撮像面(予定結像面)とは互いに共役の関係にある。第1撮像素子220および第2撮像素子221は、CCDやCMOSなどにより構成される。
ボディ駆動制御装置214はマイクロコンピューターとメモリなどの周辺部品から構成される。ボディ駆動制御装置214は、第1撮像素子220および第2撮像素子221からの画像信号の読み出しと補正、レンズ駆動制御装置206との通信(レンズ情報の受信、デフォーカス量などのカメラ情報の送信)、交換レンズ202の焦点調節状態(デフォーカス量)の検出、およびカメラ全体の動作制御を行う。ボディ駆動制御装置214とレンズ駆動制御装置206とは、マウント部204に設けられた電気接点213を介して通信を行い、レンズ情報、デフォーカス量、絞り情報などの各種情報の授受を行う。
この実施の形態のカメラでは、液晶表示素子駆動回路215と液晶表示素子216によりEVF(Electric View Finder)を構成し、第1撮像素子220と第2撮像素子221による撮像画像を液晶表示素子216に表示して接眼レンズ217を介して撮影者に視認させる。なお、撮像画像はメモリカード219に記録される。
第1撮像素子220と第2撮像素子221にはそれぞれ撮像用画素が2次元状に配置される。交換レンズ202を透過して波長選択性ハーフミラー222を透過した光束により第1撮像素子220上に形成された被写体像は、第1撮像素子220により光電変換されてボディ駆動制御装置214へ出力される。交換レンズ202を透過して波長選択性ハーフミラー222で反射された光束により第2撮像素子221上に形成された被写体像は、第2撮像素子221により光電変換されたボディ駆動制御装置214へ出力される。第2撮像素子221上には、焦点検出位置に対応した部分に焦点検出用画素が組み込まれて配列されている。焦点検出用画素の詳細については説明を後述する。
ボディ駆動制御装置214は、焦点検出用画素の出力に基づき焦点検出位置におけるデフォーカス量を算出し、このデフォーカス量をレンズ駆動制御装置206へ送る。また、ボディ駆動制御装置214は、撮像用画素の出力に基づき、後述する欠陥補正処理を行って生成した画像信号をメモリカード219に格納するとともに、画像信号を液晶表示素子駆動回路215へ送り、画像信号を液晶表示素子216に表示させる。さらに、ボディ駆動制御装置214は、レンズ駆動制御装置206へ絞り制御情報を送り、絞り開口の大きさを制御させる。
レンズ駆動制御装置206は、レンズ情報をフォーカシング状態、ズーミング状態、絞り設定状態、絞り開放F値などに応じて更新する。具体的には、レンズ駆動制御装置206は、ズーミングレンズ208、フォーカシングレンズ210の位置と、絞り211の絞り位置をモニターし、モニター情報に応じてレンズ情報を演算したり、あるいは予め用意されたルックアップテーブルからモニター情報に応じたレンズ情報を選択する。また、レンズ駆動制御装置206は、受信したデフォーカス量に基づいてレンズ駆動量を算出する。そして、レンズ駆動制御装置206は、算出したレンズ駆動量に基づいてフォーカシングレンズ210を不図示のモーター等の駆動源によって合焦点へ駆動させるとともに、受信した絞り制御情報に基づいて絞り211を不図示のモーター等の駆動源によって駆動させる。
図2は、図1に示す交換レンズ202の撮影画面に設定された焦点検出エリアの配置を示す。図において、Aが被写界の天の側に、Bが被写界の地の側にそれぞれ対応する。この一実施の形態では、図に示すように、交換レンズ202の撮影画面100の中央部と周辺部の合計9カ所に焦点検出エリア100a〜100iを設定した例を示す。各焦点検出エリア100a〜100iは、被写界の水平方向に延在する形状をしている。なお、焦点検出エリアの形状は水平方向に延在するもの限定されず、垂直方向に延在するものでもよいし、水平方向と垂直方向とに直交する十字型形状であってもよい。また、焦点検出エリアの個数と配置についてもこの一実施の形態に限定されない。
図3(a)は第1撮像素子220の正面図であり、図中の“A”が被写界の天の側に、“B”が被写界の地の側にそれぞれ対応する。また、図3(b)は、図3(a)に破線で示す第1撮像素子220の“P1”部の拡大図であり、撮像用画素310の配列を示す。図3(c)は、図3(a)に一点鎖線で示す第1撮像素子220の“Q1”部の拡大図であり、撮像用画素310の配列を示す。
第1撮像素子220には、交換レンズ202(図1参照)の図2に示す撮影画面100に対応する撮像面全体に、図3(b)、(c)に示すように撮像用画素310が二次元状に配列される。なお、図3において示す「G」は、後述するように緑G色成分を透過するカラーフィルターを備えた撮像用画素310(緑G画素310G)であることを表している。
図4(a)は撮像用画素310の正面図、図4(b)は撮像用画素310の断面図である。撮像用画素310(緑G画素310G)はマイクロレンズ310aと光電変換素子310bとアパーチャ−310cとカラーフィルター310gとを備えている。光電変換素子310bは半導体回路基板29上に形成されている。光電変換素子310bの前方にはアパーチャ−310cとマイクロレンズ310aが配置され、マイクロレンズ310aによりアパーチャ−310cで規定される光電変換素子310bの形状が前方に投影される。カラーフィルター310gは、被写体からの光束に含まれる緑G色成分を透過する特性を有し、マイクロレンズ310aとアパーチャ−310cとの間に設置される。
第2撮像素子221について説明する。図6(a)は第2撮像素子221の正面図であり、図中の“A”が被写界の天の側に、“B”が被写界の地の側にそれぞれ対応する。また、図6(b)は、図6(a)において一点鎖線で示す第2撮像素子221の”P2”部の拡大図であり、撮像用画素の配列を示す。なお、第2撮像素子221のP2部は、図3(b)に示す第1撮像素子220のP1部に対応する領域、すなわちP1部とP2部とは被写体の同一部分を撮影する領域である。図6(c)は、図6(a)において二点鎖線で示す第2撮像素子221の“Q2”部の拡大図であり、撮像用画素の配列を示す。第2撮像素子221のQ2部は、図3(c)に示すQ1部に対応する領域である。なお、図6(c)はQ2部の焦点検出用画素配列220dを示すが、他の焦点検出用画素配列220a〜220c、220e〜220iについても同様である。
第2撮像素子221は、交換レンズ202(図1参照)の図2に示す撮影画面100に対応する撮像面全体に、図6(b)に示すように撮像用画素310が同一平面内に二次元状に配列される。さらに、撮影画面100内の9カ所の焦点検出エリア100a〜100iに対応する位置に、図6(c)に示すように焦点検出用画素配列220a〜220iが被写界の水平方向に沿って配置される。第2撮像素子221の撮像用画素310は、図4に示す上述した第1撮像素子220の撮像用画素310と同様な構成を備えているが、マイクロレンズ310aと光電変換素子310bの間に設置されるカラーフィルターの色が異なる。第2撮像素子221では、図6(b)に示すように、青B成分を透過するカラーフィルターを備えた撮像用画素310(青B画素310B)と、赤R成分を透過するカラーフィルターを備えた撮像用画素310(赤R画素310R)とが市松模様に配置される。すなわち、青B画素310Bと赤R画素310Rとが、第2撮像素子221上において水平方向および垂直方向に互いに交互に配列される。なお、青B画素310Bおよび赤R画素310Rの配列は市松模様に限定されず、たとえば青B画素310Bと赤R画素310Rとがそれぞれ水平方向に一直線となるように配列されてもよい。
焦点検出用画素配列220a〜220iには、図6(c)に示すように一対の焦点検出用画素313,314が含まれる。そして、焦点検出用画素配列220a〜220iには、一対の焦点検出用画素313、314および撮像用画素310(赤R画素310Rまたは青B画素310B)が含まれる。図6(c)は、焦点検出用画素配列220dの配置例として、焦点検出用画素313、赤R画素310R、焦点検出用画素314、赤R画素310Rの順序で直線上に配置されている例を示す。
図5(a)は焦点検出用画素313,314の正面図、図5(b)は焦点検出用画素313,314の断面図である。焦点検出用画素配列220dに含まれる焦点検出用画素313は、マイクロレンズ313aと光電変換素子313bとアパーチャ−313cとカラーフィルター313gとを備えている。光電変換素子313bは半導体回路基板29上に形成されている。光電変換素子313bの前方にはアパーチャ−313cとマイクロレンズ313aとが配置され、マイクロレンズ313aによりアパーチャ−313cによって規定される光電変換素子313bの形状が前方に投影される。カラーフィルター313gは、被写体からの光束に含まれる青B色成分を透過する特性を有し、マイクロレンズ313aとアパーチャ−313cとの間に設置される。
焦点検出用画素314は、マイクロレンズ314aと光電変換素子314bとアパーチャ−314cとカラーフィルター314gとを備えている。光電変換素子314bは半導体回路基板29上に形成されている。光電変換素子314bの前方にはアパーチャ−314cとマイクロレンズ314aとが配置され、マイクロレンズ314aによりアパーチャ−314cによって規定される光電変換素子314bの形状が前方に投影される。カラーフィルター314gは、被写体からの光束に含まれる青B色成分を透過する特性を有し、マイクロレンズ314aとアパーチャ−314cとの間に設置される。焦点検出用画素313,314のアパーチャ−313c、314cはともに長方形の開口を有するように形成され、マイクロレンズ10の中心(光軸)に対して対象に配置されている。すなわち、アパーチャ−313c、314cによって規定される開口の大きさは、それぞれ撮像用画素310に設けられたアパーチャ−310cによる開口の大きさのほぼ半分となるように形成される。換言すると、焦点検出用画素313,314は瞳分割構造を有している。
上述したように、第1撮像素子220は波長選択性ハーフミラー222を透過した緑G成分の光束を受光する。図7は波長選択性ハーフミラー222の透過率特性を示し、図8はその反射率特性を示す。波長選択性ハーフミラー222は、G(緑の色光)成分を透過して他の色成分を反射する特性を有する。
図9は青B成分を透過するカラーフィルターの透過率特性を示し、図10は赤R成分を透過するカラーフィルターの透過率特性を示す。上述したように、第2撮像素子221は波長選択性ハーフミラー222を反射した緑G成分以外の光を受光する。第2撮像素子221の青B画素310Bは波長選択性ハーフミラー222により反射された光束の内の青B成分の光を受光し、赤R画素310Rは赤R成分の光を受光する。
図11は、波長選択性ハーフミラー222の光入射側に配置された赤外線カットフィルター224の透過率特性を示す。このように、一実施の形態の撮像装置では、波長選択性ハーフミラー222により緑G成分の光束を透過するとともに緑G成分以外の光束を反射する。そして、波長選択性ハーフミラー222の透過光を第1撮像素子220で受光するとともに、反射光の内の青B成分と赤R成分の光を第2撮像素子221で受光するようにした。その結果、RGB画素がベイヤー配列された1枚の撮像素子で被写体からの光を受光するのに比べ、2倍の光量を受光することができる。
次に、焦点検出用画素313,314の配置位置における画像出力を撮像用画素310の画素出力に基づいて補間により求める一実施の形態の補間方法、すなわち欠陥補正方法を説明する。撮像用画素310に代えて焦点検出用画素313,314を配置すると、その焦点検出用画素位置では撮像結果の画像出力が得られないので欠陥画素となる。そこで、焦点検出用画素位置における画像出力を、第1撮像素子220と第2撮像素子221に配列された撮像用画素310の出力に基づいて補間により求める、つまり欠陥補正を行う。
以下の説明においては、第1撮像素子220の緑G画素310Gからの画素出力をG(i,j)、第2撮像素子221の青B画素310Bからの画素出力をB(i,j)、赤R画素310Rからの画素出力をR(i,j)とする。また、iは第1撮像素子220および第2撮像素子221の垂直方向(列)を表す正の整数であり、jは第1撮像素子220および第2撮像素子221の水平方向(行)を表す正の整数である。
図12を参照しながら、ボディ駆動制御装置214による欠陥補正処理を説明する。図12(a)は、図3(c)に示す第1撮像素子220のQ1部において二点鎖線で囲んだ領域R1を拡大して示す図である。図12(b)は、図6(c)に示す第2撮像素子221のQ2部において二点鎖線で囲んだ領域R2を示す図である。領域R1および領域R2は互いに対応する位置関係、すなわち交換レンズ202を介して入射した被写体光束のうちの同一部分に対応する光束が結像される。なお、以下の説明においては、焦点検出用画素313に対応する第1撮像素子220に配置された撮像用画素310、すなわち緑G画素310Gを対応画素310COと呼ぶ。
ボディ駆動制御装置214は、図12(a)に配置された焦点検出用画素313が瞳分割構造ではない場合に予想される画素出力(予想出力)B’(i,j)を次の式(1)を用いて算出する。
B’(i,j)=G(i,j)×Bsum/Gsum
Bsum=B(i−1,j−1)+B(i−1,j+1)+B(i+1,j−1)+B(i+1,j+1)
Gsum=G(i−1,j−1)+G(i−1,j+1)+G(i+1,j−1)+G(i+1,j+1)
・・・(1)
上記の式(1)に示すように、ボディ駆動制御装置214は、第1撮像素子220の画素出力G(i−1,j−1)、G(i−1,j+1)、G(i+1,j−1)、G(i+1,j+1)と、第2撮像素子221の画素出力B(i−1,j−1)、B(i−1,j+1)、B(i,j)、B(i+1,j−1)、B(i+1,j+1)とを用いて予想出力B’(i,j)を算出する。式(1)は、第2撮像素子221の焦点検出用画素313の周囲に配置された4つの青B画素310Bからの画素出力の平均と、第1撮像素子220上の対応画素310CO(緑G画素310G)およびその周辺に配置された4つの緑G画素310Gからの画素出力の平均との比例関係を用いて予想出力B’(i,j)が算出される例を示している。なお、この4つの緑G画素310Gは、第2撮像素子221の焦点検出用画素313の周囲に配置された4つの青B画素310Bと対応する位置に配置されている(以後、周辺対応画素310COPと呼ぶ)。さらに、ボディ駆動制御装置214は、焦点検出用画素314に対する欠陥補正処理についても、上述した欠陥補正処理と同様にして、すなわち式(1)を用いることによって算出する。なお、上記の説明では、焦点検出用画素313に青B色波長成分の光束を透過するカラーフィルターが設けられた場合について説明したが、赤R色波長成分の光束を透過するカラーフィルターが設けられた場合には式(1)の画素出力をB(i,j)からR(i,j)に置き換えることによって予想出力R’(i,j)を算出できる。
ボディ駆動制御装置214は、第2撮像素子221上の焦点検出用画素配列220a〜220iに設けられた2種類の焦点検出用画素313、314からの出力を用いて、公知の方法によりデフォーカス量を算出する。焦点検出用画素313、314は、焦点検出用画素313、314のそれぞれに対応する、交換レンズ202の異なる測距瞳をそれぞれ通過する光束を受光する。ボディ駆動制御装置214は、焦点検出用画素313、314からの出力を異なる測距瞳に対応した出力グループにまとめることによって、それぞれの測距瞳を通過する焦点検出用光束が焦点検出用画素配列上に形成する一対の像の光強度分布に関する情報が得る。ボディ駆動制御装置214は、この情報に対して周知の像ズレ検出演算処理(相関演算処理、位相差検出処理)を施すことによって、いわゆる瞳分割型位相差検出方式で一対の像の像ズレ量が検出される。さらに、ボディ駆動制御装置214は、像ズレ量に一対の測距瞳の重心間隔に応じた変換演算を行うことによって、予定結像面に対する現在の結像面(予定結像面上のマイクロレンズアレイの位置に対応した焦点検出位置における結像面)の偏差(デフォーカス量)を算出する。
本実施の形態では、波長選択性ハーフミラー222により緑G成分の光を透過するとともに緑G成分以外の光を反射し、透過光を第1撮像素子220で受光するとともに、反射光を第2撮像素子221で受光する構成としている。このため、第1撮像素子220上の合焦面と、第2撮像素子221上の焦点検出用画素配列220a〜220iによる焦点検出結果との間には、交換レンズ202の軸上色収差に起因した焦点検出誤差が生ずる。
上記の軸上色収差による焦点検出誤差を防ぐために、レンズ駆動制御装置206には軸上色収差補正量を予め記憶させておく。この軸上色収差補正量は、緑G成分の光を受光する第1撮像素子220の合焦面を基準とした場合に、緑G成分以外の光を受光する第2撮像素子221で求めた焦点検出結果のデフォーカス量に加算する量である。ボディ駆動制御装置214は、焦点検出演算の際に、第2撮像素子221で求めたデフォーカス量に色収差補正量を加算することによって、交換レンズ202の軸上色収差による焦点検出誤差の影響を排除することができる。なお、上記の軸上色収差補正量を記憶するものに代えて、軸上色収差補正量に相当する距離だけ第2撮像素子221を光軸方向にずらして、すなわち第1撮像素子220と第2撮像素子221との間に光軸方向のオフセットを設けて配置してもよい。
以上で説明した第1の実施の形態によれば、以下の作用効果が得られる。
(1)第1撮像素子220には、交換レンズ202からの光束を受光して、交換レンズ202により結像される被写体像の緑G色に関する情報を有する画素出力Gを出力する撮像用画素310(緑G画素310G)が二次元状に配列されるようにした。第2撮像素子221には、撮像用画素310(青B画素310B)と、撮像用画素310(赤R画素310R)と、焦点検出用画素313,314とが同一平面内に配列されるようにした。青B画素310Bは、交換レンズ202からの光束を受光して交換レンズ202により結像される被写体像の青B色に関する情報を有する画素出力Bを出力し、赤R画素310Rは被写体像の赤R色に関する情報を有する画素出力Rを出力する。焦点検出用画素313,314は、交換レンズ202からの光束を受光して、交換レンズ202の焦点調節状態を検出するための焦点検出信号を出力する。そして、ボディ駆動制御装置214は、焦点検出用画素313,314が配列された位置における予想出力を、画素出力Bおよび画素出力Rの一方と、画素出力Gとに基づいて、補間処理により生成するようにした。すなわち、ボディ駆動制御装置214は、青B画素310Bから出力された画素出力Bと、緑G画素310Gからの画素出力Gとに基づいて、青B色に関する情報を有する予想出力B’を生成し、赤R画素310Rから出力された画素出力Rと、緑G画素310Gからの画素出力Gとに基づいて、赤R色に関する情報を有する予想出力R’を生成するようにした。
従来の技術では、第2撮像素子221に配列された焦点検出用画素313,314の予想出力を、第2撮像素子221に配列された撮像画素310の画素出力を用いて生成していた。図12(b)に示す焦点検出用画素313のように画素出力が得られない場合に、周辺の画素出力Bを用いて予想出力B’を算出していた。このため、焦点検出用画素313に実際に入射する光束に含まれる情報と、周辺の画素出力Bを用いて算出された予想出力B’とが大きく異なる場合、偽色等が発生し画質が劣化していた。しかし、本実施の形態によれば、図12(b)の焦点検出用画素313が配置された位置での予想出力を算出する際に、図12(a)に示すように第1撮像素子220からの画素出力を用いている。すなわち、第1撮像素子220上に配置された、焦点検出用画素313の対応画素310COの出力をも用いているので、予想出力を算出する際の精度が向上し、焦点検出用画素313に実際に入射する光束に含まれる情報と、予想出力とが大きく異なることがなくなる。この結果、偽色等の発生が抑制された高画質の画像を生成できる。
(2)ボディ駆動制御装置214は、焦点検出用画素313,314の周囲に配列された複数の青B画素310Bから出力された画素出力Bと、焦点検出用画素313,314の対応画素310COおよび複数の青B画素310Bの周辺対応画素310COPである緑G画素310Gから出力された画素出力Gとに基づいて、青B色に関する情報を有する予想出力B’を補間処理により生成するようにした。このとき、ボディ駆動制御装置214は、焦点検出用画素313,314の周囲に配列された複数の青B画素310Bから出力された画素出力Bと、周辺対応画素310COPから出力された画素出力Gとの平均に基づいて、青B色に関する情報を有する予測出力B’を生成する。また、ボディ駆動制御装置214は、焦点検出用画素313,314の周囲に配列された複数の赤R画素310Rから出力された画素出力Rと、焦点検出用画素313,314の対応画素310COおよび複数の赤R画素310Rの周辺対応画素310COPである緑G画素310Gから出力された画素出力Gとに基づいて、赤R色に関する情報を有する予想出力R’を補間処理により生成するようにした。このとき、ボディ駆動制御装置214は、焦点検出用画素313,314の周囲に配列された複数の赤R画素310Rから出力された画素出力Rと、周辺対応画素310COPから出力された画素出力Gとの比例関係に基づいて、赤R色に関する情報を有する予測出力R’を生成する。したがって、焦点検出用画素313,314の周辺の複数の撮像用画素310と、対応画素310COと、周辺対応画素310COPとからの画素出力を用いて予想出力を算出するので、予想出力の算出精度を向上させて、画像の高画質化に寄与する。
以上で説明した第1の実施の形態を、以下のように変形できる。
(1)ボディ駆動制御装置214は、平均の比例関係に基づいた式(1)を用いて予想出力B’(i,j)を算出するものに代えて、次の式(2)を用いて算出するものでもよい。式(2)は、焦点検出用画素313の周辺に配置された4つの青B画素310Bの画素出力B(i,j)と、対応画素310COである緑G画素310Gおよびその周辺に配置された4つの緑G画素310Gの画素出力G(i,j)との比の平均を用いて予想出力B’(i,j)が算出されることを示している。なお、焦点検出用画素313に赤R色波長成分の光束を透過するカラーフィルターが設けられた場合には式(2)の画素出力をB(i,j)からR(i,j)に置き換えることによって画素出力R’(i,j)を算出できる。
B’(i,j)=G(i,j)×4×{B(i−1,j−1)/G(i−1,j−1)+B(i−1,j+1)/G(i−1,j+1)+B(i+1,j−1)/G(i+1,j−1)+B(i+1,j+1)/G(i+1,j+1)}
・・・(2)
(2)ボディ駆動制御装置214は、被写体の特徴に応じて配列された撮像用画素310から出力された画素出力を用いて欠陥補正処理を行ってもよい。たとえば、図13に示すように撮影画面の下部から上部にかけて斜め形状を有する被写体Sが撮影されたものとする。この場合、ボディ駆動制御装置214は、4つの緑G画素310Gから出力された画素出力G(i,j)を用いて、以下の式(3)を用いて、被写体Sの斜め形状(特徴)の抽出、すなわち画素出力の類似性を判定する。
D=|G(i−1,j−1)−G(i+1,j+1)|−|G(i−1,j+1)−G(i+1,j−1)|
・・・(3)
ボディ駆動制御装置214は、式(3)により算出された類似性を示す値Dと所定の閾値δとの間で大小関係を比較して、比較結果に応じて異なる方法で予想出力B’(i,j)を算出する。
−−D>δの場合−−
ボディ駆動制御装置214は、画素出力G(i−1,j+1)とG(i+1,j−1)との方向における類似性が大きいと判定する。そして、ボディ駆動制御装置214は、以下の式(4)を用いて焦点検出用画素313の予想出力B’(i,j)を算出する。式(4)は、類似性が高いと判定された画素出力の平均の比例関係に基づいて予想出力B’(i,j)が算出されることを示す。
B’(i,j)=G(i,j)×{B(i+1,j−1)+B(i−1,j+1)}/{G(i+1,j−1)+G(i−1,j+1)} ・・・(4)
なお、ボディ駆動制御装置214は、式(4)に代えて、類似性が高いと判定された画素出力の比の平均に基づいた式(5)を用いて予想出力B’(i,j)を算出してもよい。
B’(i,j)=G(i,j)×2×{B(i−1,j+1)/G(i−1,j+1)+B(i−1,j+1)/G(i+1,j−1)} ・・・(5)
−−D<−δの場合−−
ボディ駆動制御装置214は、画素出力G(i−1,j−1)とG(i+1,j+1)との方向における類似性が大きいと判定する。そして、ボディ駆動制御装置214は、類似性が高い方向の画素出力の平均の比例関係に基づいた以下の式(6)を用いて焦点検出用画素313の予想出力B’(i,j)を算出する。
B’(i,j)=G(i,j)×{B(i−1,j−1)+B(i+1,j+1)}/{G(i−1,j−1)+G(i+1,j+1)} ・・・(6)
なお、ボディ駆動制御装置214は、式(6)に代えて、類似性が高いと判定された画素出力の比の平均に基づいた式(7)を用いて予想出力B’(i,j)を算出してもよい。
B’(i,j)=G(i,j)×2×{B(i−1,j−1)/G(i−1,j−1)+B(i+1,j+1)/G(i+1,j+1)} ・・・(7)
−−D<|δ|の場合−−
ボディ駆動制御装置214は、焦点検出用画素313の周辺の被写体がほぼ均一、すなわち、図13に示すような顕著な特徴が抽出されないと判定する。この場合、ボディ駆動制御装置214は、実施の形態の説明で用いた式(1)もしくは変形例で用いた式(2)によって予想出力B’(i,j)を算出する。
焦点検出用画素313に赤R色波長成分の光束を透過するカラーフィルターが設けられた場合には式(4)〜(7)の画素出力をB(i,j)からR(i,j)に置き換えることによって画素出力R’(i,j)を算出できる。
(3)ボディ駆動制御装置214は、式(1)や式(2)に示す画素出力の比例関係に基づいて予想出力B’(i,j)を算出するものに代えて、画素出力の差分に基づいて予想出力B’(i,j)を算出してもよい。この場合、ボディ駆動制御装置214は、たとえば以下の式(8)を用いて予想出力B’(i,j)を算出すればよい。なお、焦点検出用画素313に赤R色波長成分の光束を透過するカラーフィルターが設けられた場合には式(8)の画素出力をB(i,j)からR(i,j)に置き換えることによって画素出力R’(i,j)を算出できる。
B’(i,j)=G(i,j)+[{B(i−1,j−1)−G(i−1,j−1)}+{B(i−1,j+1)−G(i−1,j+1)}+{B(i+1,j−1)−G(i+1,j−1)}+{B(i+1,j+1)−G(i+1,j+1)}]/4
・・・(8)
(4)ボディ駆動制御装置214は、撮像用画素310からの画素出力G(i,j)、B(i,j)に対して所定の関数を用いた変換処理(たとえば、γ変換やLog変換)を施した後、上述した式(1)〜(8)を用いて予想出力B’(i,j)を算出してもよい。
−第2の実施の形態−
第2の実施の形態デジタルカメラについて説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、焦点検出用画素の配置位置に対する欠陥補正処理の後、第2撮像素子の欠落画素に対して補間処理を施す点で、第1の実施の形態と異なる。
図6に示すように、第2撮像素子221には、青B画素310Bと赤R画素310Rとが市松模様に配置されている。このため、青B画素310Bが配置された位置は赤R画素310Rにとって欠落画素となる。第2の実施の形態のボディ駆動制御装置214は、第1撮像素子220の緑G画素310Gからの画素出力G(i,j)と、第2撮像素子221の赤R画素310Rの画素出力R(i,j)とを用いて、青B画素310Bが配置された位置に赤R画素310Rが配置されていた場合に予測される画素出力(予測出力)R”(i,j)を算出する。さらに、赤R画素310Rが配置された位置は青B画素310Bにとって欠落画素となる。ボディ駆動制御装置214は、第1撮像素子220の緑G画素310Gからの画素出力G(i,j)と、第2撮像素子221の赤B画素310Bの画素出力B(i,j)とを用いて、赤R画素310Rが配置された位置に青B画素310Bが配置されていた場合に予測される画素出力(予測出力)B”(i,j)を算出する。
ボディ駆動制御装置214は、図6に示す青B画素310Bが配置された位置における赤R画素310Rの予測出力R”(i,j)を、図12に示す第1撮像素子220の緑G画素310Gからの画素出力G(i,j)と第2撮像素子221の赤R画素310Rから画素出力R(i,j)を用いて算出する。なお、緑G画素310Gは、青B画素310Bの対応画素310COおよび赤R画素310Rの周辺対応画素310COPであるこの場合、ボディ駆動制御装置214は、式(1)に示す画素出力G(i,j)を画素出力R(i,j)で置き換え、画素出力B(i,j)を画素出力G(i,j)に置き換えることによって予測出力R”(i,j)を算出する。
ただし、図12に示すように、画素出力B(i,j)を出力する青B画素310Bの配置位置には焦点検出用画素313が配置されている。すなわち、画素出力B(i,j)は、第1の実施の形態で説明したようにして欠陥補正処理により生成された予想出力B’(i,j)である。このような場合は、ボディ駆動制御装置214は、第1の実施の形態により算出された予想出力B’(i,j)で式(1)の画素出力B(i,j)を置き換えればよい。なお、ボディ駆動制御装置214は、式(2)〜(8)について上記の置換を行うことにより予測出力R”(i,j)を算出してもよい。
ボディ駆動制御装置214は、図6に示す赤R画素310Rが配置された位置における青B画素310Bの予測出力B”(i,j)を、図12に示す第1撮像素子220の緑G画素310Gからの画素出力G(i,j)と第2撮像素子221の青B画素310Bからの画素出力B(i,j)を用いて算出する。なお、緑G画素310Gは、赤R画素310Rの対応画素310COおよび青B画素310Bの周辺対応画素310COPである。この場合、ボディ駆動制御装置214は、式(1)に示す画素出力G(i,j)を画素出力B(i,j)で置き換え、画素出力B(i,j)を画素出力G(i,j)に置き換えることによって予測出力B”(i,j)を算出する。
ただし、画素出力R(i,j)を出力する赤R画素310Rの配置位置に焦点検出用画素313または314が配置されている場合、すなわち画素出力R(i,j)が欠陥補正処理により生成された予想出力R’(i,j)である場合には、ボディ駆動制御装置214は予想出力R’(i,j) を用いて予測出力R”(i,j)を算出する。すなわち、ボディ駆動制御装置214は、第1の実施の形態により算出された予想出力R’(i,j)で式(1)の画素出力B(i,j)を置き換える。なお、ボディ駆動制御装置214は、式(2)〜(8)について上記の置換を行うことにより予測出力R”(i,j)を算出してもよい。
以上で説明した第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態により得られた作用効果に加えて、さらに以下の作用効果を得られる。
(1)ボディ駆動制御装置214は、画素出力Gと画素出力Bとに基づいて、第2撮像素子221上で赤R画素310Rが配列された位置における青B色に関する情報を有する予測出力B”を生成するようにした。さらに、ボディ駆動制御装置214は、画素出力Gと画素出力Rとに基づいて、第2撮像素子221上で青B画素310Bが配列された位置における赤R色に関する情報を有する予測出力R”を生成するようにした。したがって、第2撮像素子221上の欠落画素の予測出力を算出する際に、第1撮像素子220からの出力をも用いているので、予測出力を算出する際の精度が向上し、焦点検出用画素313に実際に入射する光束に含まれる情報と、予測出力とが大きく異なることがなくなる。この結果、偽色等の発生が抑制された高画質の画像を生成できる。
(2)ボディ駆動制御装置214は、予測出力B”を生成する際には以下のようにするようにした。すなわち、ボディ駆動制御装置214は、第2撮像素子221上で赤R画素310Rの周辺に配列された青B画素310Bから出力された画素出力Bと、赤R画素310Rの対応画素310COおよび青B画素310Bの周辺対応画素310COPである緑G画素310Gから出力された画素出力Gとに基づいて、予測出力B”を生成する。さらに、ボディ駆動制御装置214は、予測出力R”を生成する際には以下のようにするようにした。すなわち、ボディ駆動制御装置214は、第2撮像素子221上で青B画素310Bの周辺に配列された赤R画素310Rから出力された画素出力Rと、青B画素310Bの対応画素310COおよび赤R画素310Rの周辺対応画素310COPである緑G画素310Gから出力された画素出力Gとに基づいて、予測出力R”を生成する。したがって、欠落画素の周辺の複数の撮像用画素310と、対応画素310COと、周辺対応画素310COPとからの画素出力を用いて予測出力を算出するので、予測出力の算出精度を向上させて、画像の高画質化に寄与する。
(3)赤R画素310Rの周辺の青B画素310Bが配列される位置に焦点検出用画素313,314が配列されている場合には、ボディ駆動制御装置214は、画素出力G、Bおよび予想出力B’を用いて予測出力B”を生成するようにした。さらに、青B画素310Bの周辺の赤R画素310Rが配列される位置に焦点検出用画素313,314が配列されている場合には、ボディ駆動制御装置214は、画素出力G、Rおよび予想出力R’を用いて予測出力R”を生成するようにした。したがって、欠落画素が焦点検出用画素313,314の場合や、欠落画素の周辺に焦点検出用画素313,314が配列されている場合であっても、精度を低下させることなく予測出力を算出できるので、画質の低下を防げる。
以上で説明した第1および第2の実施の形態によるデジタルカメラを以下のように変形できる。
(1)図14に示すように、焦点検出用画素313と314とを水平方向に交互に配列してもよい。この場合も、ボディ駆動制御装置214は、式(1)〜(8)を用いて同様にして欠陥補正処理、欠落補正処理を行うことができる。
(2)波長選択性ハーフミラー222がG波長成分の光束を透過し、G波長成分以外の波長成分の光束を反射するものに代えて、G波長成分の光束を反射し、G波長成分以外の波長成分の光束を透過するものであってもよい。すなわち、透過側と反射側の何れか一方の光束がG波長成分の多い光束となればよい。この場合、波長選択性ハーフミラー222の反射側に第1撮像素子220を配置し、透過側に第2撮像素子221を配置すればよい。
(3)波長選択性ハーフミラー222に代えて、波長依存性を備えないハーフミラーを備えるものであってもよい。この場合は、焦点検出用画素313、314にはカラーフィルターを設けないようにする。この結果、焦点検出用画素313,314はRGBをすべて含む光束を受光するので、分光特性設計の自由度が増える。
(4)第1撮像素子220に含まれる撮像用画素310はG波長成分を透過するカラーフィルターを備えるものに代えて、Ye(黄色)波長成分の光束を透過するカラーフィルターを備えるものであってもよい。または、カラーフィルターを備えず、撮像用画素310がフラットな分光特性を有するようにしてもよい。換言すれば、撮像用画素310がG波長成分を多く含む光束を受光できるものであればよい。
また、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。説明に用いた実施の形態および変形例は、それぞれを適宜組合わせて構成しても構わない。
214 ボディ駆動制御装置、 220 第1撮像素子、
221 第2撮像素子、 310 撮像用画素、
310G 緑G画素、 310B 青B画素、
310R 赤R画素、 313、314 焦点検出用画素

Claims (11)

  1. 撮影光学系からの光束を受光して、前記撮影光学系により結像される被写体像の第1の色に関する情報を有する第1画像信号を出力する第1撮像画素が二次元状に配列された第1撮像素子と、
    前記撮影光学系からの光束を受光して、前記撮影光学系により結像される前記被写体像の第2の色に関する情報を有する第2画像信号を出力する第2撮像画素と、前記被写体像の第3の色に関する情報を有する第3画像信号を出力する第3撮像画素と、前記撮影光学系からの光束を受光して、前記撮影光学系の焦点調節状態を検出するための焦点検出信号を出力する焦点検出画素とが同一平面内に配列された第2撮像素子と、
    前記焦点検出画素が配列された位置における第4画像信号を、前記第2撮像素子から出力された前記第2画像信号および前記第3画像信号の一方と、前記第1画像信号とに基づいて、補間処理により生成する補間手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記補間手段は、前記第2撮像画素から出力された前記第2画像信号と、前記第1画像信号とに基づいて、前記第2の色に関する情報を有する前記第4画像信号を前記補間手段により生成し、
    前記第3撮像画素から出力された前記第3画像信号と、前記第1画像信号とに基づいて、前記第3の色に関する情報を有する前記第4画像信号を前記補間処理により生成することを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1または2に記載の撮像装置において、
    前記補間手段は、前記焦点検出画素の周囲に配列された複数の前記第2撮像画素から出力された前記第2画像信号と、前記焦点検出画素および前記複数の第2撮像画素が配列された位置に対応する、前記第1撮像素子上の第1対応位置に配列された前記第1撮像画素から出力された前記第1画像信号とに基づいて、前記第2の色に関する情報を有する前記第4画像信号を前記補間処理により生成し、
    前記焦点検出画素の周囲に配列された複数の前記第3撮像画素から出力された前記第3画像信号と、前記焦点検出画素および前記複数の第3撮像画素が配列された位置に対応する、前記第1撮像素子上の第2対応位置に配列された前記第1撮像画素から出力された前記第1画像信号とに基づいて、前記第3の色に関する情報を有する前記第4画像信号を前記補間処理により生成することを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項3に記載の撮像装置において、
    前記補間手段は、前記焦点検出画素の周囲に配列された複数の前記第2撮像画素から出力された前記第2画像信号と、前記第1対応位置に配列された複数の前記第1撮像画素から出力された前記第1画像信号との比に基づいて、前記第2の色に関する情報を有する前記第4画像信号を生成し、
    前記焦点検出画素の周囲に配列された複数の前記第3撮像画素から出力された前記第3画像信号と、前記第2対応位置に配列された複数の前記第1撮像画素から出力された前記第1画像信号との比に基づいて、前記第3の色に関する情報を有する前記第4画像信号を生成することを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項3に記載の撮像装置において、
    前記補間手段は、前記焦点検出画素の周囲に配列された複数の前記第2撮像画素から出力された前記第2画像信号と、前記第1対応位置に配列された複数の前記第1撮像画素から出力された前記第1画像信号との差分に基づいて、前記第2の色に関する情報を有する前記第4画像信号を生成し、
    前記焦点検出画素の周囲に配列された複数の前記第3撮像画素から出力された前記第3画像信号と、前記第2対応位置に配列された複数の前記第1撮像画素から出力された前記第1画像信号との差分に基づいて、前記第3の色に関する情報を有する前記第4画像信号を生成することを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項2乃至5のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記第1画像信号と前記第3画像信号とに基づいて、前記第2撮像素子上で前記第2撮像画素が配列された位置における前記第3の色に関する情報を有する第5画像信号を生成する第1生成手段と、
    前記第1画像信号と前記第2画像信号とに基づいて、前記第2撮像素子上で前記第3撮像画素が配列された位置における前記第2の色に関する情報を有する第6画像信号を生成する第2生成手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
  7. 請求項6に記載の撮像装置において、
    前記第1生成手段は、前記第2撮像素子上で前記第2撮像画素の周辺に配列された周辺第3撮像画素から出力された前記第3画像信号と、前記第2撮像画素および前記周辺第3撮像画素が配列された位置に対応する、前記第1撮像素子上の第3対応位置に配列された前記第1撮像画素から出力された前記第1画像信号とに基づいて、前記第5画像信号を生成し、
    前記第2生成手段は、前記第2撮像素子上で前記第3撮像画素の周辺に配列された周辺第2撮像画素から出力された前記第2画像信号と、前記第3撮像画素および前記周辺第2撮像画素が配列された位置に対応する、前記第1撮像素子上の第4対応位置に配列された前記第1撮像画素から出力された前記第1画像信号とに基づいて、前記第6画像信号を生成することを備えることを特徴とする撮像装置。
  8. 請求項7に記載の撮像装置において、
    前記周辺第3撮像画素の配列位置に前記焦点検出画素が配列されている場合には、前記第1生成手段は前記第1画像信号と、前記3画像信号と、前記第3の色に関する情報を有する前記第4画像信号とを用いて前記第5画像信号を生成し、前記周辺第2撮像画素の配列位置に前記焦点検出画素が配列されている場合には、前記第2生成手段は前記第1画像信号と、前記2画像信号と、前記第2の色に関する情報を有する前記第4画像信号とを用いて前記第6画像信号を生成することを特徴とする撮像装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記第1撮像素子と前記第2撮像素子とは、前記撮影光学系の光軸方向について所定距離ずらして配置されることを特徴とする撮像装置。
  10. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記焦点検出画素から出力される前記焦点検出信号を用いて、前記撮影光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段と、
    前記第1の色と、前記第2の色および前記第3の色の一方との軸上色収差量を用いて、前記焦点検出手段により検出結果を補正する色収差補正手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記第2撮像画素と前記第3撮像画素とは、前記第2撮像素子上の行方向および列方向について、交互に配列されることを特徴とする撮像装置。
JP2010263614A 2010-11-26 2010-11-26 撮像装置 Active JP5589799B2 (ja)

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