JP5027643B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、車両への静電気の蓄積を緩和した空気入りタイヤに関する。
自動車の低燃費性を高め、かつ排気ガスの低減化を促進するために、カーボンに代えてシリカをトレッドゴムの補強剤として用いたタイヤが提案されている。このものは、低温側でのヒステリシスロスが高く維持されるため、優れたウエットグリップ性能を発揮する一方、高温側でのヒステリシスロスが低いため、転がり抵抗が減じるなど低転がり抵抗性能とウエットグリップ性能とを両立させるという利点がある。しかしその反面、シリカは電気絶縁性が高いため、タイヤの電気抵抗の増加を招き、静電気が車両に蓄積されることによりラジオノイズ等の電波障害を引き起こすなど、多くの電気的誤動作の原因となる。
そこで、係る静電気の蓄積を防止するため、例えば図12に図示する如く、トレッドゴムaを、高シリカ配合とした絶縁性ゴム材からなるキャップゴム層bと、その半径方向内側に配されかつ高カーボン配合とした導電性ゴム材からなるベースゴム層cとの2層構造とするとともに、このべ―スゴム層cに、前記キャップゴム層bを貫通してのびトレッド接地面asで露出する貫通端子部c1を形成する構造(所謂ベースペン構造)が提案されている(例えば特許文献1参照)。この構造を採用することにより、車両内の静電気を、リムからタイヤゴム部材を通り、前記べースゴム層cから貫通端子部c1を経て路面に放電することが可能となる。
特開平9−71112号公報
しかし近年、限りある資源である石油材料から石油外の材料への関心も高まっており、又低転がり抵抗性能のさらなる向上を目的として、トレッドゴムへのシリカ適用の他、他のタイヤゴム部材、例えばサイドウォールゴム、カーカスやベルト層等のコード層におけるトッピングゴムなどへのシリカ適用の要求がある。
しかしこのように他のタイヤゴム部材を高シリカ配合の絶縁性ゴムで形成した場合には、前記ベースペン構造で対応することが困難であり、新規なタイヤ構造が望まれる。
そこで本発明は、カーカスとベルト層とのトッピングゴム、トレッドゴム、及びサイドウォールゴムを絶縁性ゴムで形成した場合にも、タイヤの電気抵抗を減じることができ、低転がり抵抗性能を大幅に高めながら静電気の蓄積を防止しうる空気入りタイヤを提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカス、
前記トレッド部の内部かつ前記カーカスの半径方向外側に配されるベルト層、
該ベルト層の半径方向外側に配されかつ前記トレッド部のトレッド接地面をなすトレッドゴム、
前記カーカスのタイヤ軸方向外側に配されかつ前記サイドウォール部の外側面をなすサイドウォールゴム、
前記サイドウォールゴムの半径方向内端に連なりかつ前記ビード部の外側面をなすリムずれ防止用のクリンチゴム、
及び前記ベルト層の外端部と、前記カーカスとの間に介在するクッション主部と、このクッション主部に連なりかつ前記ベルト層の外端よりもタイヤ軸方向外側にのびる延出部とを有するクッションゴムを具え、
しかも少なくとも前記カーカスのトッピングゴムとベルト層のトッピングゴムとトレッドゴムとサイドウォールゴムとは、体積固有抵抗が1×10Ωcm以上の絶縁性ゴム材からなるとともに、
前記カーカスとサイドウォールゴムとの間を通り、かつ前記クリンチゴムに重なりあって接触する第1の接触部から前記クッションゴムに重なりあって接触する第2の接触部までラジアル方向にのびる少なくとも2本の導電帯、
前記トレッドゴムと前記ベルト層との間を通ってタイヤ軸方向にのびるシート状をなし、かつ前記クッションゴムの前記延出部に重なりあって接触する第3の接触部を有するアンダートレッド、
及び前記トレッドゴムを半径方向内外に貫通しかつ半径方向外端部が前記トレッド接地面に露出しかつ半径方向内端部が前記アンダートレッドに接続する端子部を設け、
しかも前記第1の接触部、第2の接触部、第3の接触部は、各接触部の接触面に沿ったラジアル方向の接触長さL1、L2、L3をそれぞれ5.0mm以上とするとともに、
前記クリンチゴムとクッションゴムと導電帯とアンダートレッドと端子部とを、体積固有抵抗が1×10Ωcm未満の導電性ゴム材からなることを特徴としている。
又請求項2の発明では、トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカス、
前記トレッド部の内部かつ前記カーカスの半径方向外側に配されベルト層、
該ベルト層の半径方向外側に配されるバンド層
該バンド層の半径方向外側に配されかつ前記トレッド部のトレッド接地面をなすトレッドゴム、
前記カーカスのタイヤ軸方向外側に配されかつ前記サイドウォール部の外側面をなすサイドウォールゴム、
前記サイドウォールゴムの半径方向内端に連なりかつ前記ビード部の外側面をなすリムずれ防止用のクリンチゴム、
及び前記ベルト層の外端部と、前記カーカスとの間に介在するクッション主部と、このクッション主部に連なりかつ前記ベルト層の外端よりもタイヤ軸方向外側にのびる延出部とを有するクッションゴムを具え、
しかも少なくとも前記カーカスのトッピングゴムとベルト層のトッピングゴムとトレッドゴムとサイドウォールゴムとは、体積固有抵抗が1×10Ωcm以上の絶縁性ゴム材からなるとともに、
前記カーカスとサイドウォールゴムとの間を通り、かつ前記クリンチゴムに重なりあって接触する第1の接触部から前記クッションゴムに重なりあって接触する第2の接触部までラジアル方向にのびる少なくとも2本の導電帯、
前記トレッドゴムと前記バンド層との間を通ってタイヤ軸方向にのびるシート状をなしかつ前記バンド層の外端よりもタイヤ軸方向内方で終端するアンダートレッド、
及び前記トレッドゴムを半径方向内外に貫通しかつ半径方向外端部が前記トレッド接地面に露出しかつ半径方向内端部が前記アンダートレッドに接続する端子部を設け、
しかも前記バンド層は、前記アンダートレッドに重なりあって接触する第4の接触部と、前記クッションゴムの前記延出部に重なりあって接触する第5の接触部とを有するエッジバンド部を有するとともに、
前記第1の接触部、第2の接触部、第4の接触部、第5の接触部は、各接触部の接触面に沿ったラジアル方向の接触長さL1、L2、L4、L5をそれぞれ5.0mm以上とするとともに、
前記クリンチゴムとクッションゴムと導電帯とアンダートレッドと端子部とエッジバンド部のトッピングゴムとは、体積固有抵抗が1×10Ωcm未満の導電性ゴム材からなることを特徴としている。
又請求項3の発明では、トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカス、
前記トレッド部の内部かつ前記カーカスの半径方向外側に配されるベルト層、
該ベルト層の半径方向外側に配されかつ前記トレッド部のトレッド接地面をなすトレッドゴム、
前記カーカスのタイヤ軸方向外側に配されかつ前記サイドウォール部の外側面をなすサイドウォールゴム、
前記サイドウォールゴムの半径方向内端に連なりかつ前記ビード部の外側面をなすリムずれ防止用のクリンチゴム、
及び前記ベルト層の外端部と、前記カーカスとの間に介在するクッション主部と、このクッション主部に連なりかつ前記ベルト層の外端よりもタイヤ軸方向外側にのびる延出部とを有するクッションゴムを具え、
しかも少なくとも前記カーカスのトッピングゴムとベルト層のトッピングゴムとトレッドゴムとサイドウォールゴムとは、体積固有抵抗が1×10Ωcm以上の絶縁性ゴム材からなるとともに、
前記カーカスとサイドウォールゴムとの間を通り、かつ前記クリンチゴムに重なりあって接触する第1の接触部からラジアル方向にのびる少なくとも2本の導電帯、
前記トレッドゴムと前記ベルト層との間を通ってタイヤ軸方向にのびるシート状をなすアンダートレッド、
前記トレッドゴムを半径方向内外に貫通しかつ半径方向外端部が前記トレッド接地面に露出しかつ半径方向内端部が前記アンダートレッドに接続する端子部、
及び各前記導電帯に重なりあって接触する第6の接触部から前記アンダートレッドに重なりあって接触する第7の接触部までラジアル方向にのびる少なくとも2本の補助導電帯を設け、
しかも前記第1の接触部、第6の接触部、第7の接触部は、各接触部の接触面に沿ったラジアル方向の接触長さL1、L6、L7をそれぞれ5.0mm以上とするとともに、
前記クリンチゴムと導電帯と補助導電帯とアンダートレッドと端子部とは、体積固有抵抗が1×10Ωcm未満の導電性ゴム材からなることを特徴としている。
本発明は叙上の如く構成しているため、カーカスとベルト層とのトッピングゴム、トレッドゴム、及びサイドウォールゴムをそれぞれ絶縁性ゴムで形成した場合にも、トレッド接地面からクリンチゴムをへてリムに至る導電路を確保でき、低転がり抵抗性能を大幅に高めながら静電気の蓄積を防止しうる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は第1発明の空気入りタイヤ1Aを示す断面図である。
図1に示すように、空気入りタイヤ1Aは、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、前記トレッド部2の内部かつ前記カーカス6の半径方向外側に配されるベルト層7と、このベルト層7の半径方向外側に配されるトレッドゴム10と、前記カーカス6のタイヤ軸方向外側に配されるサイドウォールゴム11と、該サイドウォールゴム11の半径方向内端に連なるリムずれ防止用のクリンチゴム12と、前記ベルト層7の外端部7Eと前記カーカス6との間に介在するクッションゴム13とを具える。
前記カーカス6は、タイヤ周方向に対して例えば70〜90度の角度で配列したカーカスコードをトッピングゴムにて被覆した1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6Aから形成される。このカーカスプライ6Aは、ビードコア5、5間を跨るトロイド状のプライ本体部6aの両側に、前記ビードコア5の周りをタイヤ軸方向内側から外側に向けて折り返されたプライ折返し部6bを一連に具える。そして前記プライ本体部6aとプライ折返し部6bとの間には、前記ビードコア5から半径方向外側にのびる断面三角形状のビードエーペックスゴム8が設けられ、ビード部4からサイドウォール部3にかけて補強している。
前記ベルト層7は、タイヤ周方向に対して例えば15〜40度の角度で配列したベルトコードをトッピングゴムにて被覆した2枚以上、本例では2枚のベルトプライ7A、7Bから形成される。このベルト層7は、各ベルトコードがプライ間相互で交差することによりベルト剛性を高め、トレッド部2の略全巾をタガ効果を有して補強している。なお半径方向内側のベルトプライ7Aは、外側のベルトプライ7Bよりも例えば5〜10mm程度幅広とすることにより、プライ端における応力集中を緩和している。
次に、前記サイドウォールゴム11は、前記カーカス6のタイヤ軸方向外側に配されて前記サイドウォール部3の外側面3Sを形成する。このサイドウォールゴム11は、屈曲性に優れた比較的低弾性のゴムからなり、タイヤ変形に追従して柔軟に屈曲することにより、前記外側面3Sにおけるクラックの発生を防止する。
前記クリンチゴム12は、前記カーカス6のタイヤ軸方向外側に配されるとともに、前記サイドウォールゴム11の半径方向内端に連なってビードヒール部分BHまで延在する。このクリンチゴム12は、耐摩耗性に優れる高弾性のゴムからなり、前記ビード部4の外側面4Sを形成することにより、リムフランジとの擦れによるビード損傷を防止する。
又前記トレッドゴム10は、前記ベルト層7の半径方向外側に配され、前記トレッド部2のトレッド接地面2Sを形成する。このトレッドゴム10は、本例では一層構造の場合を例示しているが、周知の如く、トレッド接地面2Sを形成するキャップゴム部とその半径方向内側のベースゴム部との二層構造で形成しても良く、さらにはタイヤ軸方向外側に、サイドウォールゴム11との接着性に優れるウイングゴム部を形成した四層構造とすることもできるなど周知の種々の構造が採用しうる。
又前記クッションゴム13は、前記ベルト層7の外端部7Eと前記カーカス6との間に介在するクッション主部13Aと、このクッション主部13Aに連なりかつ前記ベルト層7の外端7eよりもタイヤ軸方向外側にのびる延出部13Bとから形成される。このクッションゴム13は、比較的軟質のゴムからなりベルト層7の外端7eに集中する剪断力を緩和し、外端7eを起点としたセパレーション(所謂ベルト端剥離)を抑制する。
そしてこれらゴムのうち、少なくともカーカス6のトッピングゴムと、ベルト層7のトッピングゴムと、トレッドゴム10と、サイドウォールゴム11とを、体積固有抵抗が1×10Ωcm以上と電気抵抗が高い絶縁性ゴム材によって形成している。
この絶縁性ゴム材として、本例では、ゴム成分100質量部に対するカーボンの配合量を15質量部未満に低く抑える代わりに、シリカの配合量を高めて必要なゴム硬度、ゴム弾性等を確保した高シリカ配合ゴムを使用している。このような高シリカ配合ゴムをトレッドゴム10に使用することにより、前述の如く、低転がり抵抗性能とウエットグリップ性能とを両立して高めることが可能となる。又走行時の変形量が大である前記サイドウォールゴム11及びトッピングゴムにも使用することで、低転がり抵抗性能をさらに高めることができる。
なお前記ゴム成分としては、例えば天然ゴム(NR)、ブタジエンの重合体であるブタジエンゴム(BR)、いわゆる乳化重合のスチレンブタジエンゴム(E−SBR)、溶液重合のスチレンブタジエンゴム(S−SBR)、イソプレンの重合体である合成ポリイソプレンゴム(IR)、ブタジエンとアクリロニトリルとの共重合体であるニトリルゴム(NBR)、クロロプレンの重合体であるクロロプレンゴム(CR)などを挙げることができ、これらを単独で、又は2種以上をブレンドして使用する。
又シリカの配合量は、当然ではあるが、ゴムに要求されるゴム物性に応じて適宜設定される。配合するシリカとしても、特に限定はされないが、窒素吸着比表面積(BET)が100〜200m/gの範囲、かつフタル酸ジブチル(DBP)吸油量が150ml/100g以上のコロイダル特性を示すものが、ゴムへの補強効果及びゴム加工性等の点で好ましい。なおシランカップリング剤としては、ビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、α−メルカプトプロピルトリメトキシシランが好適である。又前記絶縁性ゴム材には、例えば、加硫剤,加硫促進剤,加硫助剤,軟化剤などタイヤゴム部材に一般的に使用される添加剤を使用することができる。
又前記タイヤ1Aには、導電帯20と、アンダートレッド21と、端子部22とがさらに設けられる。
前記導電帯20は図3、4に示すように巾狭の帯状をなし、図1、2に示すように前記カーカス6とサイドウォールゴム11との間を通り、かつ前記クリンチゴム12に重なりあって接触する第1の接触部Y1から前記クッションゴム13に重なりあって接触する第2の接触部Y2までラジアル方向に連続してのびる。この導電帯20は、体積固有抵抗が1×10Ωcm未満、好ましくは1×10Ωcm以下と電気抵抗が低い導電性ゴム材を用いて形成される。なお導電性ゴム材として、本例では、ゴム成分100質量部に対して導電体であるカーボンを15質量部以上配合した高カーボン配合ゴムを使用している。
ここで、前記導電帯20を導電性ゴム材のみで形成する場合、前記導電帯20は、図4(A)に示すように、その厚さTを0.2〜2.0mm、かつ周方向の巾Wを10.0〜20.0mmとすることが好ましい。前記厚さTが0.2mm未満、及び巾Wが10.0mm未満では、良好な導電性が得られ難い。又Tが2.0mmを超える、及び巾Wが20.0mmを超えるとユニフォミティーが低下するとともに、サイドウォール部3の外側面3Sに生じる凹凸が目立ちやすくなって外観性を損ねる傾向となる。従って、前記厚さTでは、その下限値が0.5mm以上であるのが好ましく、上限値は2.0mm以下であるのが好ましい。又前記巾Wでは、その下限値が10.0mm以上であるのが好ましく、上限値は20.0mm以下であるのが好ましい。
前記導電帯20は、導電性の観点からタイヤ1本当たり、少なくとも2本以上、好ましくは4本以上設けるのが望ましく、又ユニフォミティーの観点からは、これら複数本の導電帯20を周方向に等間隔を隔てて形成するのが望ましい。なお前記導電帯20は、一方のサイドウォール部3のみに設けても良い。又双方のサイドウォール部3に設ける場合、各サイドウォール部3に1本以上設ける。
又前記導電帯20としては、図4(B)に示すように、前記導電性ゴム材中に、長さ方向に連続してのびる少なくとも1本の導電糸23を埋入させた導電糸入り導電帯とすることもできる。導電糸23としては、特に規制されないが、有機繊維のフィラメント表面に、例えばポリピロール系などの導電性ポリマーをコーティングしたものなどが好適に採用しうる。このような導電糸を用いた場合には、導電糸自体が充分な導電性を発揮するため、導電帯20の厚さT、巾Wは、例えば導電糸23の直径近くまで減じることができる。
又前記アンダートレッド21は、前記トレッドゴム10との接着性を高めるゴムであって、前記トレッドゴム10とベルト層7との間を通ってタイヤ軸方向にのびる薄いシート状をなす。このアンダートレッド21のタイヤ軸方向外端部21Eは、前記クッションゴム13の前記延出部13Bに重なりあって接触する第3の接触部Y3を形成している。
又前記端子部22は、前記トレッドゴム10を半径方向内外に貫通してのび、かつ半径方向外端部が前記トレッド接地面2Sに露出するとともに半径方向内端部が前記アンダートレッド21に接続している。この端子部22は、本例ではタイヤ周方向にのびるリブ状体の場合を例示しているが、柱状体としてトレッド部2に点在させても良い。
そして前記アンダートレッド21、端子部22、前記クリンチゴム12、及びクッションゴム13をそれぞれ前記導電帯20と同様に導電性ゴム材で形成している。なお前記アンダートレッド21の厚さTa(図2(B)に示す)、及び端子部22のタイヤ軸方向巾Wb(図1に示す)は、導電性の観点から0.5mm以上であり、又その上限は、低転がり抵抗性能の観点から2.0mm以下、さらには1.5mm以下が好ましい。
このような空気入りタイヤ1Aは、前記クリンチゴム12と、導電帯20と、クッションゴム13と、アンダートレッド21と、端子部22とにより、リムRからトレッド接地面2Sに至る導電路を形成でき、車体内の静電気を路面に放出できる。
このとき前記第1の接触部Y1(図2(A)に示す)において、該接触部Y1の接触面に沿ったラジアル方向の接触長さL1を5.0mm以上、かつ前記第2の接触部Y2(図2(B)に示す)において、該接触部Y2の接触面に沿ったラジアル方向の接触長さL2を5.0mm以上、かつ前記第3の接触部Y3(図2(B)に示す)において、該接触部Y3の接触面に沿ったラジアル方向の接触長さL3を5.0mm以上とすることが必要である。前記接触長さL1〜L3が5.0mm未満では各接触部Y1〜Y3における接触抵抗が大となるなど、前記導電路の電気抵抗が増加して、静電気の蓄積を招く傾向となる。なお前記接触長さL1〜L3の上限は、特に規制されないが、低転がり抵抗性能の観点から10.0mm以下が好ましい。
次に図5に、第2発明の空気入りタイヤ1Bの断面図を示す。この第2発明の空気入りタイヤ1Bは、カーカス6と、ベルト層7と、トレッドゴム10と、サイドウォールゴム11と、クリンチゴム12と、クッションゴム13と、導電帯20と、アンダートレッド31と、端子部22とを具えるとともに、少なくとも前記カーカス6のトッピングゴムと、ベルト層7のトッピングゴムと、トレッドゴム10と、サイドウォールゴム11とを絶縁性ゴム材で形成し、かつクリンチゴム12と、クッションゴム13と、導電帯20と、アンダートレッド31と、端子部22とを導電性ゴム材で形成している点で前記第1発明の空気入りタイヤ1Aと一致している。
しかしながら第2発明の空気入りタイヤ1Bは、ベルト層7の半径方向外側にバンド層9が配されるとともに、このバンド層9が、前記ベルト層7の外端、及びアンダートレッド31の外端を超えてタイヤ軸方向外側に延在している点で前記第1発明の空気入りタイヤ1Aと相違している。即ち、第2発明の空気入りタイヤ1Bのアンダートレッド31には、第1発明の空気入りタイヤ1Aのアンダートレッド21のように、前記クッションゴム13の延出部13Bに重なりあって接触する第3の接触部Y3が形成されず、前記アンダートレッド31とクッションゴム13との導通が確保されていない。
そのため、第2発明の空気入りタイヤ1Bでは、前記バンド層9は、図6、7に示すように、前記アンダートレッド31に重なりあって接触する第4の接触部Y4と、前記クッションゴム13の前記延出部13Bに重なりあって接触する第5の接触部Y5とを有するエッジバンド部9Bを含んで構成される。本例ではバンド層9として、タイヤ軸方向両側のエッジバンド部9B、9Bと、その間に配される中央のバンド部9Aとからなる場合を例示しているが、両側のエッジバンド部9B、9Bのみからなる中抜き状にバンド層9を形成することもできる。なお前記中央のバンド部9A、及びエッジバンド部9Bは、周知の如く、タイヤ周方向に対して5度以下の角度でタイヤ周方向に螺旋状に巻回したバンドコードをトッピングゴムで被覆したバンドプライにより形成されている。
そして、前記バンド層9のトッピングゴムのうち、少なくともエッジバンド部9Bにおけるトッピングゴムを導電性ゴム材にて形成している。従って、第2発明の空気入りタイヤ1Bの場合、前記クリンチゴム12と、導電帯20と、クッションゴム13と、エッジバンド部9Bと、アンダートレッド31と、端子部22とにより、リムRからトレッド接地面2Sに至る導電路を形成でき、車体内の静電気を路面に放出できる。
このとき、第1発明の場合と同様、前記第1の接触部Y1(図6(A)に示す)の接触面に沿ったラジアル方向の接触長さL1、前記第2の接触部Y2(図6(B)に示す)の接触面に沿ったラジアル方向の接触長さL2、前記第4の接触部Y4(図6(B)に示す)の接触面に沿ったラジアル方向の接触長さL4、及び前記第5の接触部Y5(図6(B)に示す)の接触面に沿ったラジアル方向の接触長さL5を5.0mm以上とすることが必要である。前記接触長さL1、L2、L4、L5が5.0mm未満では各接触部Y1、Y2、Y4、Y5における接触抵抗が大となるなど、前記導電路の電気抵抗が増加して、静電気の蓄積を招く傾向となる。なお前記接触長さL1、L2、L4、L5の上限は、第1発明の場合と同様、低転がり抵抗性能の観点から10.0mm以下が好ましい。
ここで、前記中央のバンド部9Aにおいては、低転がり抵抗性能の観点から、そのトッピングゴムに絶縁性ゴム材を用いることが好ましい。又前記エッジバンド部9Bにおいては、そのタイヤ軸方向内端9Be(図6(B)に示す)が外のベルトプライ7Bのタイヤ軸方向外端よりもタイヤ軸方向内側に配されることが、ベルト層7を拘束して高速耐久性を高める上で好ましい。又同目的でエッジバンド部9Bにおいては、バンドコードが少なくとも3周以上連続して巻回していることが好ましい。
次に図8に、第3発明の空気入りタイヤ1Cの断面図を示す。この第3発明の空気入りタイヤ1Cは、カーカス6と、ベルト層7と、トレッドゴム10と、サイドウォールゴム11と、クリンチゴム12と、クッションゴム43と、導電帯40と、アンダートレッド41と、端子部22とを具えるとともに、少なくとも前記カーカス6のトッピングゴムと、ベルト層7のトッピングゴムと、トレッドゴム10と、サイドウォールゴム11とを絶縁性ゴム材で形成し、かつクリンチゴム12と、導電帯40と、アンダートレッド41と、端子部22とを導電性ゴム材で形成している点で前記第1発明の空気入りタイヤ1Aと一致している。
しかしながら第3発明の空気入りタイヤ1Cでは、その導電帯40は、第1発明の空気入りタイヤ1Aの導電帯20とは異なり、カーカス6とサイドウォールゴム11との間を通って第1の接触部Y1(クリンチゴム12との接触部)からラジアル方向にのびていれば良く、クッションゴム43と接触する第2の接触部Y2を形成する必要がない。又第3発明の空気入りタイヤ1Cのクッションゴム43は、第1発明の空気入りタイヤ1Aのクッションゴム13とは異なり導電性ゴム材で形成する必要はない。又第3発明の空気入りタイヤ1Cのアンダートレッド41は、第1発明の空気入りタイヤ1Aのアンダートレッド21とは異なり、トレッドゴム10とベルト層7との間を通ってタイヤ軸方向にのびていれば良く、クッションゴムと接触する第3の接触部Y3を形成する必要がない。従って、第3発明では、導電帯40とアンダートレッド41との間の導通が確保されていない。
そのため、第3発明の空気入りタイヤ1Cでは、図9、10に示すように、各前記導電帯40に重なりあって接触する第6の接触部Y6から、前記アンダートレッド41に重なりあって接触する第7の接触部Y7までラジアル方向にのびる少なくとも2本の補助導電帯48を設けている。前記補助導電帯48は、前記導電帯20、40と同様、巾狭の帯状をなしかつ導電性ゴム材を用いて形成される。この補助導電帯48は、前記導電帯20、40と同様、導電性ゴム材のみで形成する場合には、前記図4(A)に示すように、その厚さTを0.2〜2.0mm、かつ周方向の巾Wを10.0〜20.0mmとすることが好ましい。又前記図4(B)に示すように、前記導電性ゴム材中に少なくとも1本の導電糸23を埋入させた導電糸入り導電帯として形成することもでき、掛かる場合にはその厚さT、巾Wは、例えば導電糸23の直径近くまで減じることができる。この補助導電帯48の形成本数は、前記導電帯40の形成本数と同数であることが好ましい。
このように第3発明の空気入りタイヤ1Cの場合、前記クリンチゴム12と、導電帯40と、補助導電帯48と、アンダートレッド41と、端子部22とにより、リムRからトレッド接地面2Sに至る導電路を形成でき、車体内の静電気を路面に放出できる。このとき、第1発明の場合と同様、各接触部Y1、Y6、Y7の接触面に沿ったラジアル方向の接触長さL1、L6、L7は5.0mm以上であることが必要であり、5.0mm未満では各接触部Y1、Y6、Y7における接触抵抗が大となるなど、前記導電路の電気抵抗が増加して、静電気の蓄積を招く傾向となる。なお前記接触長さL1、L6、L7の上限は、第1発明の場合と同様、低転がり抵抗性能の観点から10.0mm以下が好ましい。
なお第1発明の空気入りタイヤ1Aにおいては、ベルト層7の外端からタイヤ軸方向外側にはみ出さない限りにおいて、ベルト層7の外側にバンド層(図示しない)を形成することができる。
又第3発明の空気入りタイヤ1Cにおいては、ベルト層7の外側にバンド層(図示しない)を自在に形成することができる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
(1) 図1に示す基本構造を有する第1発明の空気入りタイヤ(サイズ195/65R15)を試作し、各供試タイヤの転がり抵抗、及び電気抵抗を測定するとともに、その結果を表1に示した。パラメータ以外は、各タイヤとも同一である。なお実施例、比較例、及び従来例において、カーカス及びベルト層の各トッピングゴム、トレッドゴム、並びにサイドウォールゴムには体積固有抵抗が11.0×10Ωcm以上の絶縁性ゴム材を使用し、クリンチゴム、クッションゴム、導電帯、アンダートレッド、並びに端子部には1.0×10Ωcm未満の導電性ゴム材を使用している。又前記導電帯には、絶縁性ゴム材のみからなる厚さT1.0mm、巾W15.0mmのものを使用した。
(2) 図5に示す基本構造を有する第2発明の空気入りタイヤ(サイズ195/65R15)を試作し、各供試タイヤの転がり抵抗、及び電気抵抗を測定するとともに、その結果を表2に示した。パラメータ以外は、各タイヤとも同一である。なお実施例、比較例において、カーカス及びベルト層の各トッピングゴム、トレッドゴム、並びにサイドウォールゴムには体積固有抵抗が1.0×10Ωcm以上の絶縁性ゴム材を使用し、クリンチゴム、クッションゴム、導電帯、アンダートレッド、並びに端子部には1.0×10Ωcm未満の導電性ゴム材を使用している。又前記導電帯には、絶縁性ゴム材のみからなる厚さT1.0mm、巾W15.0mmのものを使用した。
(3) 図8に示す基本構造を有する第3発明の空気入りタイヤ(サイズ195/65R15)を試作し、各供試タイヤの転がり抵抗、及び電気抵抗を測定するとともに、その結果を表3に示した。パラメータ以外は、各タイヤとも同一である。なお実施例、比較例において、カーカス及びベルト層の各トッピングゴム、トレッドゴム、サイドウォールゴム、並びにクッションゴムには体積固有抵抗が1.0×10Ωcm以上の絶縁性ゴム材を使用し、クリンチゴム、導電帯、補助導電帯、アンダートレッド、並びに端子部には1.0×10Ωcm未満の導電性ゴム材を使用している。又前記導電帯及び補助導電帯において、タイプAは、絶縁性ゴム材のみからなる厚さT1.0mm、巾W15.0mmのものを使用し、タイプは、絶縁性ゴム材中に導電糸((株)ニッセン製のドリーマロン:電気抵抗10Ω)の1本を埋入した厚さT1.0mm、巾W15.0mmのものを使用した。
テスト方法は、次の通りである。
<転がり抵抗>
転がり抵抗試験機を用い、下記の条件での転がり抵抗を測定した。評価は、各比較例1を100とする指数で評価した。数値が小さいほど転がり抵抗が小さく良好である。
リム:15×6JJ
内圧:200kPa
荷重:6.96kN
速度:80km/h
<タイヤの電気抵抗>
図11に示されるように、絶縁板50(電気抵抗値が1012以上)の上に設置された表面が研磨された金属板51(電気抵抗値は10Ω以下)と、タイヤ・リム組立体を保持する導電性のタイヤ取付軸52と、電気抵抗測定器53とを含む測定装置を使用し、JATMA規定に準拠してタイヤとリムの組立体の電気抵抗値を測定した。なお各供試タイヤは、予め表面の離型剤や汚れが十分に除去されており、かつ、十分に乾燥した状態のものを用いた。また他の条件は、次の通りである。
リム:アルミニウム合金製 15×6JJ
内圧:200kPa
荷重:5.3kN
試験環境温度(試験室温度):25℃
湿度:50%
電気抵抗測定器の測定範囲:10〜1.6×1016Ω
試験電圧(印可電圧):1000V
試験の要領は、次の通りである。
(1)供試タイヤをリムに装着しタイヤ・リム組立体を準備する。この際、両者の接触部に潤滑剤として石けん水が用いられる。
(2)タイヤ・リム組立体を試験室内で2時間放置させた後、タイヤ取付軸52に取り付ける。
(3)タイヤ・リム組立体に前記荷重を0.5分間負荷し、解放後にさらに0.5分間、解放後にさらに2分間負荷する。
(4)試験電圧が印可され、5分経過した時点で、タイヤ取付軸52と金属板51との間の電気抵抗値を電気抵抗測定器53によって測定する。前記測定は、タイヤ周方向に90°間隔で4カ所で行われ、そのうちの最大値を当該タイヤの電気抵抗値(測定値)とする。
Figure 0005027643
Figure 0005027643
Figure 0005027643
第1発明の空気入りタイヤの一実施例を示す断面図である。 (A)、(B)は、その一部を拡大して示す断面図である。 第2、第3の接触部を示す斜視図である。 (A)、(B)は、導電帯及び補助導電帯を示す断面図である。 第2発明の空気入りタイヤの一実施例を示す断面図である。 (A)、(B)は、その一部を拡大して示す断面図である。 第2、第4、第5の接触部を示す斜視図である。 第3発明の空気入りタイヤの一実施例を示す断面図である。 (A)、(B)は、その一部を拡大して示す断面図である。 第6、第7の接触部を示す斜視図である。 タイヤの電気抵抗測定装置を概念的に示す略断面図である。 背景技術を説明するトレッド部の略断面図である。
符号の説明
1A、1B、1C空気入りタイヤタイヤ
2S トレッド接地面
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
7E 外端部
7 ベルト層
9 バンド層
9B エッジバンド部
10 トレッドゴム
11 サイドウォールゴム
12 クリンチゴム
13A クッション主部
13B 延出部
13、43 クッションゴム
20、40 導電帯
21、31、41 アンダートレッド
22 端子部
23 導電糸
48 補助導電帯

Claims (5)

  1. トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカス、
    前記トレッド部の内部かつ前記カーカスの半径方向外側に配されるベルト層、
    該ベルト層の半径方向外側に配されかつ前記トレッド部のトレッド接地面をなすトレッドゴム、
    前記カーカスのタイヤ軸方向外側に配されかつ前記サイドウォール部の外側面をなすサイドウォールゴム、
    前記サイドウォールゴムの半径方向内端に連なりかつ前記ビード部の外側面をなすリムずれ防止用のクリンチゴム、
    及び前記ベルト層の外端部と、前記カーカスとの間に介在するクッション主部と、このクッション主部に連なりかつ前記ベルト層の外端よりもタイヤ軸方向外側にのびる延出部とを有するクッションゴムを具え、
    しかも少なくとも前記カーカスのトッピングゴムとベルト層のトッピングゴムとトレッドゴムとサイドウォールゴムとは、体積固有抵抗が1×10Ωcm以上の絶縁性ゴム材からなるとともに、
    前記カーカスとサイドウォールゴムとの間を通り、かつ前記クリンチゴムに重なりあって接触する第1の接触部から前記クッションゴムに重なりあって接触する第2の接触部までラジアル方向にのびる少なくとも2本の導電帯、
    前記トレッドゴムと前記ベルト層との間を通ってタイヤ軸方向にのびるシート状をなし、かつ前記クッションゴムの前記延出部に重なりあって接触する第3の接触部を有するアンダートレッド、
    及び前記トレッドゴムを半径方向内外に貫通しかつ半径方向外端部が前記トレッド接地面に露出しかつ半径方向内端部が前記アンダートレッドに接続する端子部を設け、
    しかも前記第1の接触部、第2の接触部、第3の接触部は、各接触部の接触面に沿ったラジアル方向の接触長さL1、L2、L3をそれぞれ5.0mm以上とするとともに、
    前記クリンチゴムとクッションゴムと導電帯とアンダートレッドと端子部とを、体積固有抵抗が1×10Ωcm未満の導電性ゴム材からなることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカス、
    前記トレッド部の内部かつ前記カーカスの半径方向外側に配されベルト層、
    該ベルト層の半径方向外側に配されるバンド層
    該バンド層の半径方向外側に配されかつ前記トレッド部のトレッド接地面をなすトレッドゴム、
    前記カーカスのタイヤ軸方向外側に配されかつ前記サイドウォール部の外側面をなすサイドウォールゴム、
    前記サイドウォールゴムの半径方向内端に連なりかつ前記ビード部の外側面をなすリムずれ防止用のクリンチゴム、
    及び前記ベルト層の外端部と、前記カーカスとの間に介在するクッション主部と、このクッション主部に連なりかつ前記ベルト層の外端よりもタイヤ軸方向外側にのびる延出部とを有するクッションゴムを具え、
    しかも少なくとも前記カーカスのトッピングゴムとベルト層のトッピングゴムとトレッドゴムとサイドウォールゴムとは、体積固有抵抗が1×10Ωcm以上の絶縁性ゴム材からなるとともに、
    前記カーカスとサイドウォールゴムとの間を通り、かつ前記クリンチゴムに重なりあって接触する第1の接触部から前記クッションゴムに重なりあって接触する第2の接触部までラジアル方向にのびる少なくとも2本の導電帯、
    前記トレッドゴムと前記バンド層との間を通ってタイヤ軸方向にのびるシート状をなしかつ前記バンド層の外端よりもタイヤ軸方向内方で終端するアンダートレッド、
    及び前記トレッドゴムを半径方向内外に貫通しかつ半径方向外端部が前記トレッド接地面に露出しかつ半径方向内端部が前記アンダートレッドに接続する端子部を設け、
    しかも前記バンド層は、前記アンダートレッドに重なりあって接触する第4の接触部と、前記クッションゴムの前記延出部に重なりあって接触する第5の接触部とを有するエッジバンド部を有するとともに、
    前記第1の接触部、第2の接触部、第4の接触部、第5の接触部は、各接触部の接触面に沿ったラジアル方向の接触長さL1、L2、L4、L5をそれぞれ5.0mm以上とするとともに、
    前記クリンチゴムとクッションゴムと導電帯とアンダートレッドと端子部とエッジバンド部のトッピングゴムとは、体積固有抵抗が1×10Ωcm未満の導電性ゴム材からなることを特徴とする空気入りタイヤ。
  3. トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカス、
    前記トレッド部の内部かつ前記カーカスの半径方向外側に配されるベルト層、
    該ベルト層の半径方向外側に配されかつ前記トレッド部のトレッド接地面をなすトレッドゴム、
    前記カーカスのタイヤ軸方向外側に配されかつ前記サイドウォール部の外側面をなすサイドウォールゴム、
    前記サイドウォールゴムの半径方向内端に連なりかつ前記ビード部の外側面をなすリムずれ防止用のクリンチゴム、
    及び前記ベルト層の外端部と、前記カーカスとの間に介在するクッション主部と、このクッション主部に連なりかつ前記ベルト層の外端よりもタイヤ軸方向外側にのびる延出部とを有するクッションゴムを具え、
    しかも少なくとも前記カーカスのトッピングゴムとベルト層のトッピングゴムとトレッドゴムとサイドウォールゴムとは、体積固有抵抗が1×10Ωcm以上の絶縁性ゴム材からなるとともに、
    前記カーカスとサイドウォールゴムとの間を通り、かつ前記クリンチゴムに重なりあって接触する第1の接触部からラジアル方向にのびる少なくとも2本の導電帯、
    前記トレッドゴムと前記ベルト層との間を通ってタイヤ軸方向にのびるシート状をなすアンダートレッド、
    前記トレッドゴムを半径方向内外に貫通しかつ半径方向外端部が前記トレッド接地面に露出しかつ半径方向内端部が前記アンダートレッドに接続する端子部、
    及び各前記導電帯に重なりあって接触する第6の接触部から前記アンダートレッドに重なりあって接触する第7の接触部までラジアル方向にのびる少なくとも2本の補助導電帯を設け、
    しかも前記第1の接触部、第6の接触部、第7の接触部は、各接触部の接触面に沿ったラジアル方向の接触長さL1、L6、L7をそれぞれ5.0mm以上とするとともに、
    前記クリンチゴムと導電帯と補助導電帯とアンダートレッドと端子部とは、体積固有抵抗が1×10Ωcm未満の導電性ゴム材からなることを特徴とする空気入りタイヤ。
  4. 前記導電帯、及び又は補助導電帯は、導電性ゴム材のみからなりかつその厚さを0.2〜2.0mm、かつ周方向の巾を10.0〜20.0mmとしたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記導電帯、及び又は補助導電帯は、導電性ゴム材中に、長さ方向に連続してのびる少なくとも1本の導電糸を埋入したことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の空気入りタイヤ。
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