JP4956070B2 - 空気入りタイヤ、及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両への静電気の蓄積を緩和しうる空気入りタイヤ、及びその製造方法に関する。
近年、多くのシリカが、空気入りタイヤのトレッドゴムを始めとして各種のゴム部材に配合される。シリカは、タイヤの転がり抵抗を小さくし、またウエットグリップ性を高める利点をもたらす。一方、シリカは導電性に劣るため、タイヤの電気抵抗を増加させる。電気抵抗が大きいタイヤは、静電気を車両に蓄積させ、ラジオノイズ等の電波障害を引き起こしやすい。
従来、このような車両への静電気の蓄積を防止するために、例えば図14(A)に示されるようなトレッドゴムa1が提案されている。該トレッドゴムa1は、カーボンブラックを多く含むカーボンリッチ配合とした導電性を示すゴムからなるベースゴム層bと、このベースゴム層bの外側に配されかつシリカを多く含むシリカリッチ配合とした非導電性を示すゴムからなるキャップゴム層cとを含んで構成される。ベースゴム層bは、キャップゴム層cの内側に位置する基部b1と、該基部b1からタイヤ半径方向外側に突出しキャップゴム層cを貫通して接地面に露出する貫通端子部b2とを含む(例えば特許文献1参照)。このようなトレッドゴムa1は、車両の静電気を、リムから前記べースゴム部bの基部b1及び貫通端子部b2を経由して路面に放電しうる。
また、近年では、図14(B)に簡略して示されるように、押出機等から連続して供給されるリボン状かつ未加硫のゴムストリップgを、円筒状の被巻付体dの中心軸の周りで螺旋状に巻き重ねることにより形成されたストリップ巻付体からなるトレッドゴムa2が提案されている(例えば特許文献2参照)。このようなゴム部材の形成方法は、いわゆるストリップワインド方式とも呼ばれる。前記トレッドゴムa2は、図14(A)に示した従来の一体押出し式のものに比べ、スプライス部がなく、しかもゴム押出成形体の中間在庫を低減し、工場等の省スペース化を図る等の利点をもたらす。しかしながら、このようなトレッドゴムa2は、ゴムストリップgが連続的に巻き付けられるため、前述した放電用の貫通端子部を設けることが難しい。
特開平9−71112号公報 特開2000−94542号公報
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、タイヤ用のゴム部材を形成するゴムストリップとして、第1ゴムからなる第1のゴム部と、この第1ゴムよりも体積固有電気抵抗値が小さい第2ゴムからなりかつゴムストリップを厚さ方向に貫通してゴムストリップの一方側の表面から他方側の表面までのびる第2のゴム部とからなる複合ゴムストリップを用いることを基本として、ストリップワインド方式を採用しつつ、実車性能とゴム部材の導電性とを両立しうる空気入りタイヤ、及びその製造方法を提供することを目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、ゴムストリップを螺旋状に巻き重ねることにより形成されたゴムストリップ巻付体からなるゴム部材を有する空気入りタイヤであって、
前記ゴムストリップは、第1ゴムからなる第1のゴム部と、この第1ゴムよりも体積固有電気抵抗値が小さい第2ゴムからなりかつゴムストリップの一方側の表面から他方側の表面まで厚さ方向に貫通してのびる第2のゴム部とからなる複合ゴムストリップを含むとともに、
前記複合ゴムストリップは、ストリップ巾Wsを5〜50mmかつストリップ厚さTsを0.5〜3.0mmの範囲としたことを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記第2のゴム部は、複合ゴムストリップの中央側を厚さ方向に貫通してのびる中央の貫通部であることを特徴としている。
又請求項3の発明では、前記第2のゴム部は、複合ゴムストリップの巾方向の一端側を厚さ方向に貫通してのびる端の貫通部であることを特徴としている。
又請求項4の発明では、前記ゴム部材は、トレッド部に配されかつ路面と接地する外周面を有したトレッドゴムであり、
該トレッドゴムの内周面は、その内方に配されかつリムと電気的に導通している導電性のトレッド導電部に接するとともに、
前記第2のゴム部は、トレッドゴムの前記外周面と前記内周面との間で導通可能な導電路を形成することを特徴としている。
又請求項5の発明では、前記トレッド導電部は、ベルトを含むトレッド補強コード層又はベースゴム部であることを特徴としている。又請求項6の発明では、前記第2のゴム部の前記中央の貫通部は、半径方向外方をなす一方の表面から他方の表面まで巾を漸減させながら貫通することを特徴としている。
又請求項の発明は、ゴムストリップを螺旋状に巻き重ねたゴムストリップ巻付体からなるゴム部材を用いて空気入りタイヤを製造する空気入りタイヤの製造方法であって、
被巻付体に、第1ゴムからなる第1のゴム部と、この第1ゴムよりも体積固有電気抵抗値が小さい第2ゴムからなりかつゴムストリップの一方側の表面から他方側の表面まで厚さ方向に貫通してのびる第2のゴム部とからなる複合ゴムストリップを供給するストリップ供給ステップと、
供給される前記複合ゴムストリップを前記被巻付体に巻き付けて前記ゴム部材を形成する巻付けステップとを有し、
かつ、この巻き付けにより、第2のゴム部は、ゴム部材の被巻付体に接する内周面とその反対側の面である外周面との間で導通可能な導電路を形成することを特徴としている。
又請求項の発明では、前記複合ゴムストリップは、第1ゴムと第2ゴムとを2層押出機により一体押出し成形した押出し成形体からなることを特徴としている。又請求項9の発明では、前記巻付けステップは、前記複合ゴムストリップを、順次巾方向に位置ずれさせて螺旋巻きされ、かつ、前記位置ずれによって、前記第2のゴム部をトレッドゴムの半径方向外周面で露出させることを特徴としている。又請求項10の発明では、前記複合ゴムストリップの前記第2のゴム部のタイヤ半径方向の外面の一部は、第1のゴム部で覆われることを特徴としている。
本発明の空気入りタイヤは、ゴムストリップを螺旋状に巻き重ねることにより形成されたゴムストリップ巻付体からなるゴム部材を有する。また、ゴムストリップには、第1ゴムからなる第1のゴム部と、この第1ゴムよりも体積固有電気抵抗値が小さい第2ゴムからなりかつゴムストリップを厚さ方向に貫通する第2のゴム部とからなる複合ゴムストリップが用いられる。このような複合ゴムストリップは、第2のゴム部によって導電路を形成できるため、ストリップワインド方式で作られたゴム部材において、放電性を高め得る。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1には、本実施形態の空気入りタイヤの断面図が示されている。空気入りタイヤ1は、トレッド部2と、その両端部からタイヤ半径方向内方にのびる一対のサイドウォール部3と、各サイドウォール部3の内方端に設けられたビード部4とを有し、この例では乗用車用のタイヤが示されている。該空気入りタイヤ1は、例えば各ビード部4のビードコア5、5間をトロイド状に跨ってのびているカーカス6と、このカーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内部に配されたトレッド補強コード層7とを含んで構成されている。
前記カーカス6は、例えばラジアル構造の1枚のカーカスプライ6Aから形成される。前記カーカスプライ6Aは、例えばビードコア5、5間を跨るトロイド状の本体部6aと、その両側に連なりビードコア5の周りをタイヤ軸方向内側から外側に向けて折り返された一対の折返し部6bとを有する。またカーカスプライ6Aの本体部6aと折返し部6bとの間には、ビードコア5から半径方向外側にのびるビードエーペックスゴム8が配されている。
また、前記トレッド補強コード層7は、金属コードをタイヤ周方向に対して例えば15〜40度の角度で配列した2枚以上、本例ではタイヤ半径方向内外の2枚のベルトプライ9A、9Bを重ねて構成したベルト9と、そのタイヤ半径方向外側に配されたタイヤ周方向にのびるコードを有したバンドプライ10Aからなるバンド10とを含んで構成されている。なおバンド10は、必要に応じて省略することもできる。
前記各カーカスプライ6A、ベルトプライ9A、9B及びバンドプライ10Aは、いずれもコードと、これらを被覆するトッピングゴムとで構成される。このトッピングゴムは、充填剤として導電性のもの、例えばカーボンブラックが含まれる。このため、該トッピングゴムは、加硫後の体積固有電気抵抗値が例えば1.0×108 (Ω・cm)未満となり、良好な導電性を示す。
なお本明細書において、ゴムの体積固有電気抵抗値は、15cm四方かつ厚さ2mmのゴム試料に対し、印加電圧500V、気温25℃、湿度50%の条件で電気抵抗測定器(この例では、ADVANTESTER 8340A )を用いて測定した値で表示される。
さらに、前記カーカス6の外側において、サイドウォール領域には、タイヤ外皮をなすサイドウォールゴム3Gが配され、またビード領域には、クリンチゴム4Gがそれぞれ配されている。ここで、クリンチゴム4Gのタイヤ半径方向の外端は、前記サイドウォールゴム3Gに接続されており、同タイヤ半径方向の内端は、金属製のリムRに接触することができる。
前記サイドウォールゴム3G及びクリンチゴム4Gは、従来の一般的なタイヤと同様、充填剤としてカーボンブラックを含む。このため、これらの両ゴム3G、4Gの加硫後の体積固有電気抵抗値は1.0×108 (Ω・cm)未満となり、良好な導電性を示す。
また本実施形態において、空気入りタイヤ1は、前記トレッド補強コード層7のタイヤ半径方向外側に、ベースゴム部12を介してトレッドゴム2Gが配される。
前記ベースゴム部12は、加硫後において体積固有電気抵抗値が1.0×108 (Ω・cm)未満を示す導電性のゴムで構成されている。またベースゴム部12のタイヤ軸方向の両側縁は、前記サイドウォールゴム3Gに接続されている。従って、リム組み時において、ベースゴム部12は、サイドウォールゴム3G及びクリンチゴム4G等を経てリムRと電気的に導通しうるトレッド導電部14を構成する。なお、ベースゴム部12を省略し、トレッド補強コード層7をトレッド導電部14として用いても良いのは言うまでもない。
本実施形態のトレッドゴム2Gは、複合ゴムストリップ15を螺旋状に巻き重ねることにより形成されたゴムストリップ巻付体GSから作られている。なお図1には理解しやすいように、隣り合う複合ゴムストリップ15の境界が破線で示されている。
図2には、複合ゴムストリップ15の断面図が示される。該複合ゴムストリップ15は、本実施形態では偏平な矩形状の断面を有し、その1本中に、第1ゴムgaからなる第1のゴム部15aと、この第1ゴムgaよりも体積固有電気抵抗値が小さい第2ゴムgbからなる第2のゴム部15bとを一体に含んで構成される。
前記複合ゴムストリップ15は、そのストリップ巾Wsが5〜50mm、またストリップ厚さTsが0.5〜3.0mmの範囲であり、ストリップ巾Wsが5mm未満の場合又は厚さTsが0.5mm未満の場合、螺旋状に巻き付けてゴム部材を形成する場合に複合ゴムストリップ15の巻回数が著しく増加して生産性が低下する傾向があり、逆に巾Wsが50mmを超える場合又は厚さTsが3.0mmを超える場合、微妙な断面形状を作るのが困難になる傾向がある。このような観点から、前記ストリップ巾Wsの下限は10mm以上、さらには15mm以上が好ましく、又上限は40mm以下、さらには30mm以下が好ましい。
本実施形態において、前記第1ゴムgaは、シリカを多く配合されたシリカリッチ配合のゴムが用いられている。このようなシリカリッチ配合の第1ゴムgaは、低温側でのヒステリシスロスが高く維持されるため優れたウエット性能を発揮する一方、高温側でのヒステリシスロスが低いため転がり抵抗が低減する。つまり、優れた実車走行性が得られる。
第1ゴムgaにおいて、シリカの配合量は特に限定されるものではないが、その配合量が少ないと、上述の実車性能の向上が十分に期待できない傾向がある。このような観点より、第1ゴムgaにおいてシリカの配合量は、ゴムポリマー100質量部に対して、好ましくは30質量部以上、より好ましくは40質量部以上が望ましい。また、シリカの配合量の上限は、コスト及び発現効果の頭打ち等の観点より、好ましくは100質量部以下、より好ましくは80質量部以下、さらに好ましくは60質量部以下が望ましい。これにより、低転がり抵抗性とウエットグリップ性とをより高いレベルで両立しうる。
また配合されるシリカとしては、特に限定はされないが、窒素吸着比表面積(BET)が150〜250m2 /gの範囲、かつフタル酸ジブチル(DBP)吸油量が180ml/100g以上のコロイダル特性を示すものが、ゴムへの補強効果及びゴム加工性等の点で好ましい。なおシランカップリング剤としては、ビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、α−メルカプトプロピルトリメトキシシランが好適である。
さらに、第1ゴムgaのゴムポリマーとしては、特に限定されるわけではないが、例えば天然ゴム(NR)、ブタジエンの重合体であるブタジエンゴム(BR)、いわゆる乳化重合のスチレンブタジエンゴム(E−SBR)、溶液重合のスチレンブタジエンゴム(S−SBR)、イソプレンの重合体である合成ポリイソプレンゴム(IR)、ブタジエンとアクリロニトリルとの共重合体であるニトリルゴム(NBR)又はクロロプレンの重合体であるクロロプレンゴム(CR)などを挙げることができ、これらの1種又は2種以上をブレンドして用いることができる。
なお第1ゴムgaには、シリカのみならず、カーボンブラックを補助的に配合することができる。これは、他のゴム物性、例えばゴム弾性やゴム硬度等を適宜コントロールするのに役立つ。しかし、カーボンブラックの配合量が多くなると、シリカによる低転がり抵抗性が損なわれる他、ゴムが過度に硬くなる傾向があり好ましくない。このような観点より、第1ゴムgaにおいて、カーボンブラックの配合量は、質量比において全充填剤の質量の10%以下であることが望ましい。なお他の充填剤として、水酸化アルミニウムや炭酸カルシウム等を用いることもできる。
このような第1ゴムgaは、シリカリッチ配合によって、体積固有電気抵抗値が1.0×108 (Ω・cm)以上となり電気を通しにくい実質的な非導電性を示す。
前記第2ゴムgbは、本実施形態では、充填剤としてカーボンブラックが多く配合されたゴム組成物が用いられる。これにより、第2ゴムgbは、第1ゴムgaよりも体積固有電気抵抗値が小、具体的には加硫後の前記値が1.0×108 (Ω・cm)未満、より好ましくは1.0×107 (Ω・cm)以下の良好な導電性を有するものが望ましい。
第2ゴムgbにおいて、カーボンブラックの配合量は特に限定されるものではないが、少なすぎると良好な導電性が得られない傾向がある。このような観点より、第2ゴムgbにおいて、カーボンブラックの配合量は、好ましくはゴムポリマー100質量部に対して10質量部以上、より好ましくは20質量部以上が望ましい。また、コスト及び発現効果の頭打ち等の観点より、カーボンブラックの配合量の上限については、好ましくは100質量部以下、より好ましくは80質量部以下が望ましい。
また、第2ゴムgbにおいてもシリカ等の他の充填剤を配合しても良い。しかし、電気抵抗の増加を防ぐためにも、第2ゴムgbにおけるカーボンブラックの配合量は、質量比において全充填剤の質量の30%以上であることが望ましい。
次に、前記第2ゴムgbからなる第2のゴム部15bは、前記図2の如く、複合ゴムストリップ15の一方側の表面F1から他方側の表面F2まで厚さ方向に貫通してのびる貫通部19として形成される。ここで、前記ストリップ巾Wsは、複合ゴムストリップ15の側縁es、es間の巾であり、又前記表面F1、F2は、この側縁es、es間の巾方向の表面を意味する。又前記ストリップ厚さTsは、前記複合ゴムストリップ15の厚さが変化する場合には、最大の厚さを意味する。
本例では、第2のゴム部15bが、複合ゴムストリップ15の中央側を厚さ方向に貫通する中央の貫通部19Aである場合を例示している。このとき中央の貫通部19Aでは、一方の表面F1から他方の表面F2まで巾Wbを漸減させながら貫通するのが好ましく、又巾広となる表面F1での巾Wb1を、前記ストリップ巾Wsの25〜75%とするのが好ましい。
図3、図4には、このような複合ゴムストリップ15を用いてトレッドゴム2Gを作る工程が示される。図3には、成形ドラムDの成形面Uに、予めトレッド補強コード層7と、ベースゴム部12とが配されている。本実施形態の成形面Uには、前記トレッド補強コード層7の巾及び厚さに等しい凹部Uaが設けられている。該凹部Uaは、トレッド補強コード層7の厚さを吸収し、その外側に配されるベースゴム部12の巻き付け面を実質的に平坦な外周面とする。これは、ベースゴム部12の仕上がり精度を向上させるのに役立つ。
本実施形態のベースゴム部12は、体積固有電気抵抗値が1.0×108 (Ω・cm)未満の良好な導電性を有する1種のゴムからなる1本のゴムストリップ16を、巾方向の一端部S1から他端部S2に向かって螺旋状かつ重ね代を有して連続して巻き付けることにより環状に形成されたものが示される。このようなゴムストリップ16の巻き付けは、例えば押出機から連続して供給されるゴムストリップ16の一端を成形ドラムDの巾方向の所定の位置に止着するととともに、成形ドラムDを回転させながら、ゴムストリップ16を巾方向に横移動させることにより行う。
次に、図4に示されるように、前記ベースゴム部12の外側には、複合ゴムストリップ15を用いてトレッドゴム2Gが形成される。この工程では、予め成形ドラムDに巻き付けられたトレッド導電部14をなすベースゴム部12を被巻付体とし、図5に概念的に示すように、複合ゴムストリップ形成装置40からの複合ゴムストリップ15を前記被巻付体に供給するストリップ供給ステップと、供給される複合ゴムストリップ15を、送り出しローラ50Aを有するストリップ巻付け装置50を用いて被巻付体に連続して巻き重ねてトレッドゴム2Gを形成する巻付けステップとを有する。ただし、例えばトロイド状に膨張させたカーカス6と、その外側に配されたトレッド導電部14とからなる生カバー基体を被巻付体とし、そのトロイド状膨張部分に、前記複合ゴムストリップ15を直接巻き付けることもできる。なお本例では、前記ベースゴム部12の形成にも、前記ストリップ巻付け装置50を使用している。
本実施形態のトレッドゴム2Gは、前記複合ゴムストリップ15を、前記ベースゴム部12の一端部S1から他端部S2に向けて重ね代を持って螺旋状に巻き重ねられることによりゴムストリップ巻付体GSとして形成される。ゴムストリップ巻付体GSの厚さの変化は、例えば複合ゴムストリップ15の巾方向の巻付けピッチを変えることによって行い得る。この例では、一端部S1から他端部S2に向けて複合ゴムストリップ15を移動させて巻き付けを終えているが、例えば他端部S2で向き返して2層に巻き重ねてトレッドゴム2Gを形成することもできる。
図6には、前記巻付けステップによって作られたトレッドゴム2Gの部分拡大図が示される。このトレッドゴム2Gでは、複合ゴムストリップ15が、所定の巻付けピッチPを有して、順次巾方向に位置ずれしている。従って、前記第2のゴム部15bを半径方向外方に向けて(即ち前記表面F1を半径方向外方に向けて)複合ゴムストリップ15を螺旋巻きすることにより、前記巾方向の位置ずれによって、前記第2のゴム部15bをトレッドゴム2Gの半径方向外周面11oで露出させることが可能となる。そして、この第2のゴム部15bの露出部分15b1が、加硫成形後も外周面11oで露出することにより、路面と接地して電気的な導通を図ることが可能となる。
ここで、前記露出部分15b1の形成のために、前述した如く、第2のゴム部15bの表面F1での巾Wb1(図2に示す)を表面F2での巾Wb2よりも大に設定するのが好ましい。又同理由で、前記表面F1において、巻回時に半径方向外方となる複合ゴムストリップ15の外側縁esから第2のゴム部15bの側縁e2までの巾方向の距離Lを、前記ストリップ巾Wsの20%以下、さらには10%以下とするのが好ましい。
他方、複合ゴムストリップ15は、図7に示すように、その巻き始め部S3においては、前記表面F2の全面がトレッドゴム2Gの半径方向外周面11oに現れるとともに、前記第2のゴム部15bは表面F1、F2間を貫通している。従って、前記巻き始め部S3において、第2のゴム部15bは、トレッドゴム2Gの半径方向内周面11iで露出して、前記トレッド導電部14と導通する露出部分15b2を形成しうる。その結果、第2のゴム部15bは、前記露出部分15b1、15b2間を連続して螺旋状にのびることによりトレッドゴム2Gの前記外周面11oと前記内周面11iとの間を導通しうる螺旋状の1本の導電路17を形成することができる。なお前記露出部分15b2とトレッド導電部14との導通のために、前記表面F2における第2のゴム部15bの巾Wb2は、表面F1側での前記巾Wb1の10%以上さらには20%以上であるのが好ましい。又第2ゴムgbのゴム量削減のために、前記巾Wb2は前記巾Wb1の80%以下さらには70%以下であるのが好ましい。
次に、このようにして作られたトレッドゴム2Gは、前記トレッド補強コード層7及びベースゴム部12とともに前記成形ドラムDから取り外される。そして、これらは、図8に示されるように、成型フォーマFMに円筒状に巻き付けられたカーカスプライ6A、サイドウォールゴム3G、クリンチゴム4Gに外挿されるとともに、トロイド状にシェーピングされるカーカスプライ6A(仮想線にて示される)と一体化される。これにより、生カバー1aが形成される。そして、該生カバー1aは、加硫金型によって加硫され空気入りタイヤが製造される。
このような生カバー1aを加硫した空気入りタイヤ1は、加硫後においても、トレッドゴム2Gの内周面11iから外周面11oまで連続してのびる導電路17が形成される。このような空気入りタイヤ1は、トレッドゴム2Gがシリカリッチ配合の第1のゴム部15aを含むことにより、良好なウエット性能及び低転がり抵抗性能を発揮できる。また前記導電路17により、トレッド導電部14(ベースゴム部12)、サイドウォールゴム3G及びクリンチゴム4Gを介してリムRと電気的に導通でき、車両に蓄積された静電気を効率良く大地に放電しうる。
従って、本発明によれば、ストリップワインド方式を採用しつつ、実車性能と静電気の放出性能とを両立しうる空気入りタイヤ1を提供できる。しかも、どの摩耗段階においても、第2のゴム部15bが外周面11oで露出しうるため、静電気放出性能を長期に亘って維持することもできる。さらに前記導電路17は、複合ゴムストリップ15の一部をなす第2のゴム部15bによって形成されるため、第2ゴムgbの使用量を削減でき、必要な静電気放出性能を維持しながら、第1ゴムgaによる優れた実車走行性をより高く発揮することが可能となる。
ここで、図9に概念的に示すように、前記第2のゴム部15bの巾Wb1が増加するに従い、静電気放出性能が高まり電波障害が抑制される反面、前記第1のゴム部15aによるウエットグリップ性の向上効果が減じて操縦安定性を低下させる傾向となる。このような観点から、第2のゴム部15bの巾Wb1の下限値は、ストリップ巾Wsの25%以上さらには30%以上が好ましく、又上限は75%以下さらには50%以下が好ましい。
なお前記複合ゴムストリップ15は、図5に示す如く、2層押出機41からなる複合ゴムストリップ形成装置40を用い、前記第1、第2ゴムga、gbを一体押出し成形した押出し成形体42として形成することができる。前記押出し成形体42では、第1ゴムgaと、第2ゴムgbとのシュリンク量の違いにより、前記表面に隆起部等が形成される傾向があり、表面の平滑化のために、前記押出し成形体42をカレンダロール48、48間で狭圧させるのが好ましい。
次に図10、11に、トレッドゴム2Gの他の実施形態を示す。図10において、複合ゴムストリップ15は、例えば、巾方向中央側の巻き始め端部S3から他端側に向かって巻回され、他端部S2で折り返された後、逆に一端側に向かって巻回される。そして、さらに一端部S1で折り返された後、中央部で終端している。このように、トレッドゴム2Gを複数層(本例では二層)で形成することにより、少なくとも最外層における複合ゴムストリップ15の巻付けピッチPを大に設定できる。これにより第2のゴム部15bの露出面積を大きく確保でき、路面との接地をより確実化しうる。特に本例では、巻き終わり端部S4おいて、表面F1の全面が、露出するため、路面との接地をより確実化しうる。
図11において、トレッドゴム2Gは、複合ゴムストリップ15と、第1ゴムgaからなる他のゴムストリップ20との二種類で形成されている。複合ゴムストリップ15は、例えば巾方向の中央側で巻回され、導電路17(図示しない)を有する例えばセンタのトレッドゴム部2G1を形成している。又前記センタのトレッドゴム部2G1の両側には、ゴムストリップ20の巻付体からなるショルダのトレッドゴム部2G2が形成される。この場合には、第2ゴムgbのゴム量を、より小に抑えうるため、ウエット性能及び低転がり抵抗性能をより高く発揮させうるなど実車性能の向上を最大限に高めうる。なお複合ゴムストリップ15による巻付体の形成位置は、トレッドセンタに限定されることなく、適宜定めることができる。
次に図12(A)、(B)に、前記複合ゴムストリップ15の他の実施形態を示す。図12(A)において、前記第2のゴム部15bは、複合ゴムストリップ15の巾方向の一端側で厚さ方向に貫通してのびる端の貫通部19Bとして形成されている。そして、この複合ゴムストリップ15、図12(B)に示すように、貫通部19Bを半径方向外側に向けて巻回されることにより、第2のゴム部15bは、トレッドゴム2Gの外周面11oでの露出部分15b1と内周面11iでの露出部分15b2との間を連続して螺旋状にのびる導電路17を形成できる。又、摩耗が進行しても、少なくとも各摩耗段階におけるトレッド接地端において露出部分15b1が残存するため、静電気放出性能を長期に亘って維持できる。
前記端の貫通部19Bの場合、静電気放出性能と実車走行性との観点から、前記複合ゴムストリップ15の断面における第2のゴム部15bの断面積Kbを、複合ゴムストリップ全断面積K0の1〜30%の範囲とするのが好ましい。1%未満では、静電気放出性能を充分に発揮するのが難しく、30%を越えると実車走行性の低下を招く。従って、断面積Kbの下限値は、全断面積K0の2%以上さらには5%以上が好ましく、又上限値は25%以下、さらには20%以下とするのが好ましい。なお前記断面積Kbは、0.5〜10.0mm2 の範囲とするのも好ましい。
又前記端の貫通部19Bの場合においても、前記図10、11に示す如き巻き付け構造を採用することができる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。例えば、前記実施形態では、第1ゴムgaにシリカを多く含む配合を示したが、タイヤに要求される性能に従って、他の配合を採用することも勿論可能である。例えば第1ゴムgaには、電気抵抗が大きくなりやすい天然ゴム等を用いることもできる。また、導電性を得るために、第2ゴムgbには、カーボンブラックを多く含む配合をしめしたが、これに代えて、又はこれととともにリチウム塩などを用いたイオン導電部材を用いることもできる。
図1に示す基本構造を有し、かつトレッドゴムを、ストリップワインド方式により形成した空気入りタイヤ(サイズ:225/55R16)を、表1の仕様に基づいて試作した。そして、各供試タイヤの転がり抵抗、及び電気抵抗を測定した。なお表1に示されたパラメータ以外は、各タイヤとも同一である。
実施例及び比較例のタイヤは、何れもトレッドゴムを、ストリップワインド法によって形成しており、表2にはそのゴムストリップの配合が示される。いずれの例においてもゴムストリップのスリップ巾Wsは20mm、ストリップ厚さTsは1mmとした。
テスト方法は、次の通りである。
<転がり抵抗>
転がり抵抗試験機を用い、下記の条件での転がり抵抗を測定した。評価は、従来例1を100とする指数で評価した。数値が小さいほど転がり抵抗が小さく良好である。
リム:16×7JJ
内圧:200kPa
荷重:4.7kN
速度:80km/h
<タイヤの電気抵抗>
図13に示されるように、絶縁板30(電気抵抗値が1012Ω以上)の上に設置された表面が研磨された金属板31(電気抵抗値は10Ω以下)と、タイヤ・リム組立体を保持する導電性のタイヤ取付軸32と、電気抵抗測定器33とを含む測定装置を使用し、JATMA規定に準拠してタイヤとリムの組立体の電気抵抗値を測定した。なお各供試タイヤTは、予め表面の離型剤や汚れが十分に除去されており、かつ、十分に乾燥した状態のものを用いた。また他の条件は、次の通りである。
リム:アルミニウム合金製 16×7JJ
内圧:200kPa
荷重:5.3kN
試験環境温度(試験室温度):25℃
湿度:50%
電気抵抗測定器の測定範囲:103 〜1.6×1016Ω
試験電圧(印可電圧):1000V
試験の要領は、次の通りである。
(1)供試タイヤTをリムに装着しタイヤ・リム組立体を準備する。この際、両者の接触部に潤滑剤として石けん水が用いられる。
(2)タイヤ・リム組立体を試験室内で2時間放置させた後、タイヤ取付軸32に取り付ける。
(3)タイヤ・リム組立体に前記荷重を0.5分間負荷し、解放後にさらに0.5分間、解放後にさらに2分間負荷する。
(4)試験電圧が印可され、5分経過した時点で、タイヤ取付軸32と金属板31との間の電気抵抗値を電気抵抗測定器33によって測定する。前記測定は、タイヤ周方向に90°間隔で4カ所で行われ、そのうちの最大値を当該タイヤTの電気抵抗値(測定値)とする。
テストの結果などを表1に、またゴム配合を表2に示す。
Figure 0004956070
Figure 0004956070
Figure 0004956070
テストの結果、実施例のタイヤは、ストリップワインド方式でトレッドゴム部(キャップゴム部)を形成した場合にも、優れた低転がり抵抗性を維持しながら、タイヤの電気抵抗を低く抑えることができるのが確認できる。
本発明の空気入りタイヤの一実施例を示す断面図である。 第2のゴム部が中央の貫通部である場合の複合ゴムストリップの一例を示す断面図である。 トレッドゴムの製造工程を説明するための断面略図である。 トレッドゴムの製造工程を説明するための断面略図である。 複合ゴムストリップの供給状態を概念的に示す側面図である。 トレッドゴムの部分拡大図である。 複合ゴムストリップの巻き始め端を示す断面図である。 生カバーの製造工程を示す略断面図である。 、比Wb1/Wsと、静電気放出性能及び操縦安定性との関係を示すグラフである。 トレッドゴムの他の例を示す断面図である。 トレッドゴムのさらに他の例を示す断面図である。 (A)は第2のゴム部が端の貫通部である場合の複合ゴムストリップの一例を示す断面図、(B)はその巻き付け状態の一例を示す断面図である。 タイヤの電気抵抗測定装置を概念的に示す略断面図である。 (A)、(B)は、背景技術を説明するトレッドゴムの略断面図である。
符号の説明
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
2G トレッドゴム
7 トレッド補強コード層
9 ベルト
11i 内周面
11o 外周面
12 ベースゴム部
14 トレッド導電部
15 複合ゴムストリップ
15a 第1のゴム部
15b 第2のゴム部
17 導電路
19、19A、19B 貫通部
41 2層押出機
42 押出し成形体
F1,F2 表面
ga 第1ゴム
gb 第2ゴム
GS ゴムストリップ巻付体

Claims (10)

  1. ゴムストリップを螺旋状に巻き重ねることにより形成されたゴムストリップ巻付体からなるゴム部材を有する空気入りタイヤであって、
    前記ゴムストリップは、第1ゴムからなる第1のゴム部と、この第1ゴムよりも体積固有電気抵抗値が小さい第2ゴムからなりかつゴムストリップの一方側の表面から他方側の表面まで厚さ方向に貫通してのびる第2のゴム部とからなる複合ゴムストリップを含むとともに、
    前記複合ゴムストリップは、ストリップ巾Wsを5〜50mmかつストリップ厚さTsを0.5〜3.0mmの範囲としたことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記第2のゴム部は、複合ゴムストリップの中央側を厚さ方向に貫通してのびる中央の貫通部であることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記第2のゴム部は、複合ゴムストリップの巾方向の一端側を厚さ方向に貫通してのびる端の貫通部であることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記ゴム部材は、トレッド部に配されかつ路面と接地する外周面を有したトレッドゴムであり、
    該トレッドゴムの内周面は、その内方に配されかつリムと電気的に導通している導電性のトレッド導電部に接するとともに、
    前記第2のゴム部は、トレッドゴムの前記外周面と前記内周面との間で導通可能な導電路を形成することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記トレッド導電部は、ベルトを含むトレッド補強コード層又はベースゴム部であることを特徴とする請求項4記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記第2のゴム部の前記中央の貫通部は、半径方向外方をなす一方の表面から他方の表面まで巾を漸減させながら貫通する請求項2記載の空気入りタイヤ。
  7. ゴムストリップを螺旋状に巻き重ねたゴムストリップ巻付体からなるゴム部材を用いて空気入りタイヤを製造する空気入りタイヤの製造方法であって、
    被巻付体に、第1ゴムからなる第1のゴム部と、この第1ゴムよりも体積固有電気抵抗値が小さい第2ゴムからなりかつゴムストリップの一方側の表面から他方側の表面まで厚さ方向に貫通してのびる第2のゴム部とからなる複合ゴムストリップを供給するストリップ供給ステップと、
    供給される前記複合ゴムストリップを前記被巻付体に巻き付けて前記ゴム部材を形成する巻付けステップとを有し、
    かつ、この巻き付けにより、第2のゴム部は、ゴム部材の被巻付体に接する内周面とその反対側の面である外周面との間で導通可能な導電路を形成することを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
  8. 前記複合ゴムストリップは、第1ゴムと第2ゴムとを2層押出機により一体押出し成形した押出し成形体からなることを特徴とする請求項7記載の空気入りタイヤの製造方法。
  9. 前記巻付けステップは、前記複合ゴムストリップを、順次巾方向に位置ずれさせて螺旋巻きされ、かつ、前記位置ずれによって、前記第2のゴム部をトレッドゴムの半径方向外周面で露出させる請求項7又は8記載のタイヤの製造方法。
  10. 前記複合ゴムストリップの前記第2のゴム部のタイヤ半径方向の外面の一部は、第1のゴム部で覆われる請求項9記載の空気入りタイヤの製造方法。
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