JP5024237B2 - 再生装置及び再生プログラム - Google Patents
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Description
図1を参照して、本実施の形態における再生装置1は、マウスやキーボード、リモートコントローラ等から再生指示等の指示を受け付ける受付部10と、CPUやマイコンである制御部11と、メモリ12と、ハードディスクドライブ(HDD)13と、光ディスクドライブ14と、D/Aコンバータ15と、スピーカ16とを備える。スピーカ16を除く各構成はバス19で相互に接続されている。
再生装置1の動作概要を説明する。以下、一例として、光ディスク20に6個のトラックTR1〜TR6が記憶されていると仮定して説明する。
再生装置1は、再生プログラムに基づいて、「リッピング準備処理」と、「リッピング処理」と「再生処理」とを実行する。再生装置1は、光ディスクドライブ14に光ディスク20が挿入されたとき、初めにリッピング準備処理を実行する。リッピング準備処理では、各トラックTRiの先頭データHDiのデータ長が決定される。このとき、先頭データHDiの再生時間が残部データRDiのリッピング時間以上となるよう、データ長が決定される。
図3を参照して、再生装置1内の制御部11は、光ディスク20が光ディスクドライブ14に挿入されたか否かを判断する(S1)。光ディスク20が光ディスクドライブ14に挿入されたと認識したとき(S1でYES)、制御部11は、光ディスク20に登録されているトラックTRiに関する情報を光ディスク20から読み出す(S2)。光ディスク20には、図4に示す目次情報(Table of Contents:TOC)を記憶する。目次情報は、光ディスク20に登録されているトラックTR1〜TR6の識別番号(トラックID)と、各トラックの先頭位置情報と、再生時間(トラック長)と、タイトルやアーティスト等のメタ情報とを含む。各トラックTRiの先頭位置情報は、オフセットで示される。制御部11は読み出した目次情報をメモリ12に格納する。
要するに、制御部11は、負荷が最も高い状態(トラック再生時)における各トラックTRiのリッピング時間を算出する。たとえば、トラックTR1の再生時間trackTime[1]が3分30秒であり、換算テーブルに基づく再生時間3分30秒に対応したリッピング時間が30秒であり、負荷率が1.5である場合、式(1)よりトラックTR1のリッピング時間ripTime[1]は30秒×1.5=45秒となる。制御部11は、ステップS3で、全てのトラックTR1〜TR6のリッピング時間ripTime[1]〜ripTime[6]を決定し、メモリ12に格納する。
ここで、remainTime[i]は残部データRDiの再生時間である。また、シーク時間とは、光ディスクドライブ14の読取機構が所望のトラック位置まで移動してトラックを読み取り可能な状態となるまでの平均時間である。シーク時間はたとえば2秒である。シーク時間は予めメモリ12に格納されている。
したがって、式(3)を用いれば、式(2)は以下の式(4)のとおりとなる。
制御部11は、式(4)を用いて先頭データHD1の再生時間playTime[1]を決定する。たとえば、トラックTR1の再生時間trackTime[1]が3分30秒であり、リッピング時間ripTime[1]が45秒、シーク時間が2秒である場合、トラックTR1の先頭データHD1の再生時間playTime[1]は38.7秒以上となる。
リッピング処理では、再生処理の実行の有無に応じて異なる処理を実行する。再生処理が実行されていないとき、つまり、トラックが再生中でない場合、制御部11は、各トラックTRiの先頭データHDiのリッピングを優先的に行う。そして、全ての先頭データHDiのHDD13への書込が完了した後、各トラックTRiの残部データRDiのリッピングを開始する。一方、再生要求に応じて再生処理が実行されるとき、制御部11は、再生要求の対象となっているトラックの残部データを優先的にリッピングする。要求されたトラックの先頭データの再生が完了した後も、先頭データ以降のデータを再生できるようにするためである。
図5及び図6を参照して、書込対象指定スレッドは、リッピング開始指示を受けたか否かを判断する(S11及びS12)。リッピング開始指示を受けたとき(S11及びS12でYES)、リッピング開始処理を実行する(S20)。リッピング開始処理の詳細を図7に示す。図7を参照して、制御部11はまず、メモリ12に格納された各トラックTRiの書込完了位置ripPoint[i]をリセットする(S201)。書込完了位置ripPoint[i]とは、各トラックTRiのデータ全体のうち、リッピングによりHDD13への書込が完了したデータ部分の末尾位置を示す。続いて、制御部11は、書込対象をトラックTR1の先頭データHD1とし(S202)、書込対象をリッピングするよう書込対象指定通知を出力する(S203)。書込対象指定通知は、書込対象とする先頭データHD1の識別情報を含む。
次に、ユーザ操作に応じて所望のトラックTRiの再生要求を受け、モニタ再生を実行するときの再生装置1のリッピング処理及び再生処理について説明する。以下、ユーザが再生要求したトラックを指定トラックTRdと称し、指定トラックTRdの先頭データをHDd、残部データをRDdと称する。
図9に示す再生スレッドにおいて、指定トラックTRdの再生が完了したとき、つまり、指定トラックTRdを最後まで再生したとき(S78でNO、S79でYES)、再生の完了はリッピング処理に影響を与えない。しかしながら、再生装置1が、指定トラックTRdの再生途中で、ユーザ操作により再生停止要求を受付部10に受けたとき(S78でYES)、場合に応じてリッピングの対象となる書込対象を変更する。
再生停止通知を受けたとき、再生スレッドからの通知であると判断する(S11でYES、S12及びS13でNO)。そのため、リッピング切替処理を実行する。
11 制御部
12 メモリ
13 ハードディスクドライブ
14 光ディスクドライブ
20 光ディスク
Claims (5)
- 記憶手段と、
複数のコンテンツファイルを前記記憶手段に書き込む書込手段と、
所望のコンテンツファイルの再生指示を受けたとき、前記所望のコンテンツファイルを前記記憶手段から読み出して再生する再生手段と、
前記再生指示を受けたとき、前記所望のコンテンツファイルの先頭データ部分の前記記憶手段への書込が完了しているか否かを判断する第1の判断手段とを備え、
前記書込手段は、前記再生手段が再生を実行していないとき、前記各コンテンツファイルの先頭から所定範囲の先頭データ部分を優先的に前記記憶手段に書き込み、前記再生指示を受けたとき、前記所望のコンテンツファイルのうち前記記憶手段への書込が未完了のデータ部分を優先的に前記記憶手段に書き込み、
前記先頭データ部分の書込が完了していると前記第1の判断手段が判断したとき、前記再生手段は前記所望のコンテンツファイルの再生を開始し、前記所望のコンテンツファイルの先頭データ部分以外の残部データ部分の書込みが未完了の場合、前記書込手段は前記所望のコンテンツファイルの残部データ部分を優先的に前記記憶手段に書き込み、
前記書込手段は、
書込対象の書込が完了したとき、前記各コンテンツファイルのうち前記記憶手段への書込が未完了の先頭データ部分が存在するか否かを判断する第2の判断手段と、
前記第2の判断手段による判断の結果、前記書込が未完了の先頭データ部分が存在するとき、前記書込が未完了の先頭データ部分を前記書込対象に指定し、前記各コンテンツファイルの先頭データ部分の書込が完了しているとき、前記各コンテンツファイルのうち書込が未完了の残部データ部分を前記書込対象に指定し、前記第1の判断手段による判断の結果、前記所望のコンテンツファイルの先頭データ部分の書込が完了しており、かつ、前記所望のコンテンツファイルの残部データ部分の書込が未完了であるとき、前記所望のコンテンツファイルの残部データ部分を前記書込対象に指定する書込対象指定手段と、
前記書込対象指定手段が書込対象を指定したとき、前記指定された書込対象の前記記憶手段への書込を実行する実行手段とを備えることを特徴とする再生装置。 - 記憶手段と、
複数のコンテンツファイルを前記記憶手段に書き込む書込手段と、
所望のコンテンツファイルの再生指示を受けたとき、前記所望のコンテンツファイルを前記記憶手段から読み出して再生する再生手段と、
前記複数のコンテンツファイルの再生時間に関する情報を取得する取得手段と、
前記コンテンツファイルの再生時間に基づいて、前記コンテンツファイルの先頭データ部分のデータ長を決定する決定手段とを備え、
前記書込手段は、前記再生手段が再生を実行していないとき、前記各コンテンツファイルの先頭から前記決定されたデータ長の先頭データ部分を優先的に前記記憶手段に書き込み、前記再生指示を受けたとき、前記所望のコンテンツファイルのうち前記記憶手段への書込が未完了のデータ部分を優先的に前記記憶手段に書き込むことを特徴とする再生装置。 - 請求項2に記載の再生装置であって、
前記決定手段は、前記先頭データ部分の再生時間が、前記残部データ部分の前記記憶手段への書込時間以上となるよう前記先頭データ部分のデータ長を決定することを特徴とする再生装置。 - 記憶装置を備えるコンピュータに実行させる再生プログラムであって、
複数のコンテンツファイルを前記記憶装置に書き込む書込ステップと、
所望のコンテンツファイルの再生指示を受けたとき、前記所望のコンテンツファイルを前記記憶装置から読み出して再生を開始する再生ステップと、
前記再生指示を受けたとき、前記所望のコンテンツファイルの先頭データ部分の前記記憶装置への書込が完了しているか否かを判断する第1の判断ステップとを備え、
前記書込ステップは、前記再生が実行されていないとき、前記各コンテンツファイルの先頭から所定範囲の先頭データ部分を優先的に前記記憶装置に書き込み、前記所望のコンテンツファイルの再生指示を受けたとき、前記所望のコンテンツファイルのうち前記記憶装置への書込が未完了のデータ部分を優先的に前記記憶装置に書き込み、
前記先頭データ部分の書込が完了していると前記第1の判断ステップにより判断されたとき、前記再生ステップは前記所望のコンテンツファイルの再生を開始し、前記所望のコンテンツファイルの先頭データ部分以外の残部データ部分の書込みが未完了の場合、前記書込ステップは前記所望のコンテンツファイルの残部データ部分を優先的に前記記憶装置に書き込み、
前記書込ステップは、
書込対象の書込が完了したとき、前記各コンテンツファイルのうち前記記憶装置への書込が未完了の先頭データ部分が存在するか否かを判断する第2の判断ステップと、
前記第2の判断ステップによる判断の結果、前記書込が未完了の先頭データ部分が存在するとき、前記書込が未完了の先頭データ部分を前記書込対象に指定し、前記各コンテンツファイルの先頭データ部分の書込が完了しているとき、前記各コンテンツファイルのうち書込が未完了の残部データ部分を前記書込対象に指定し、前記第1の判断ステップによる判断の結果、前記所望のコンテンツファイルの先頭データ部分の書込が完了しており、かつ、前記所望のコンテンツファイルの残部データ部分の書込が未完了であるとき、前記所望のコンテンツファイルの残部データ部分を前記書込対象に指定する書込対象指定ステップと、
前記書込対象指定ステップにより書込対象が指定されたとき、前記指定された書込対象の前記記憶装置への書込を実行する実行ステップとを備えることを特徴とする再生プログラム。 - 記憶装置を備えるコンピュータに実行させる再生プログラムであって、
複数のコンテンツファイルを前記記憶装置に書き込む書込ステップと、
所望のコンテンツファイルの再生指示を受けたとき、前記所望のコンテンツファイルを前記記憶装置から読み出して再生を開始する再生ステップと、
前記複数のコンテンツファイルの再生時間に関する情報を取得する取得ステップと、
前記コンテンツファイルの再生時間に基づいて、前記コンテンツファイルの先頭データ部分のデータ長を決定する決定ステップとを備え、
前記書込ステップは、前記再生が実行されていないとき、前記各コンテンツファイルの先頭から前記決定されたデータ長の先頭データ部分を優先的に前記記憶装置に書き込み、前記所望のコンテンツファイルの再生指示を受けたとき、前記所望のコンテンツファイルのうち前記記憶装置への書込が未完了のデータ部分を優先的に前記記憶装置に書き込むことを特徴とする再生プログラム。
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