JP3711575B2 - 音声編集装置、音声編集方法および音声編集システム - Google Patents

音声編集装置、音声編集方法および音声編集システム Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、単一若しくは複数のオーディオ信号をソースとして用いてオーディオ信号の編集を行なうようにした音声編集装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
オーディオ信号の編集装置で、そのソースとしてディジタル信号のみを取り扱って行なうようなディジタル式の音声編集装置が考えられている。
【0003】
図8はこのようなディジタル式の音声編集装置10の一例を示す要部の構成図である。12は編集する前のソースが記録されているプレーヤであって、このプレーヤ12としては光磁気ディスクを使用したMOプレーヤを始めとしてPCMプレーヤ、VCR、DATプレーヤ、CDプレーヤなど何れもオーディオ信号がディジタル信号として記録されたものを使用することができる。
【0004】
これらのソースにはディジタルオーディオ信号と共にタイムコードTCが記録されている。したがって、このタイムコードを基準にすれば複数のソースをランダムに選択して目的の編集を実行するノンリニア編集を行うことができる。
【0005】
まず、プレーヤ12から編集に使用される可能性のあるオーディオ信号を音声素材として再生し、これらを例えばハードディスク装置(HDD)40で記憶する。
【0006】
図9は編集リストの一例であって、再生順、使用される音声素材の情報やカット点などの編集情報が記憶される。この編集情報を用いると図10Aに示すようにカットをつなぎ合わせた編集後のオーディオ信号が得られる。
【0007】
編集リストにしたがってプログラム再生するときは、HDD装置40から再生したオーディオ信号に対して信号処理手段として機能するDSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)20により特定の信号処理(フィルタリングやクロスフェード処理など)が施される。DSP20は図8のようにDSP処理部21とワークメモリとしてのRAM22を有する。
【0008】
プログラム再生された編集後のオーディオ信号はスピーカ(図示せず)に供給したりレコーダ42で記録する。レコーダ42としてはMOレコーダやPCMレコーダなどが使用される。レコーダ42には編集リストを同時に記録することもできる。
【0009】
編集リストには編集点や信号処理情報(フィルタ特性やクロスフェードの傾き情報など)などが含まれる。図10Aのカットの順序を例えば同図Bのように変更して再編成するには上述した編集リストが利用される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述した編集作業にあって最終的な編集を決定するためには、何回か編集リストにしたがった再生(プログラム再生)を行い、最終確認がなされた段階で始めて最終的な編集リストが得られて、編集作業が完了する。そして、作成した編集リストに基づいて1カットごとにクロスフェード処理を実時間で行いながら編集処理や編集の確認を行なうことになる。したがって、この編集処理や編集の確認時次のような問題を惹起する場合がある。
【0011】
ノンリニア編集の場合には1音入れ替えのような作業も含まれる。例えば、ソースそのものの音(音符)がずれていたり、極く僅かな期間ノイズがのってしまったりして、その音(1音ないし数音)を別の音に入れ替える必要が生ずることがある。このような場合には編集すべきカットの長さが極端に短い。
【0012】
一方、DSP用メモリ22として例えば図11に示すように2個のRAM22a,22bが使用される場合には、リード、ライトが交互に行なわれる。そのため、特定カットのアクセスを指示してHDD装置40より該当するカットをリードし、これをRAM22a若しくは22bにライトし終わるまでの間に、次のカットをアクセスしなけらばならないようなときには直前のファイル情報を完全に記憶できなくなってしまう。
【0013】
いま、HDD装置40などの記憶手段に対してアクセスを開始してからそのデータをRAM22aなどの別の記憶手段書き込み、その書き込みが終了して、次のアクセスを開始できるまでの時間に対して、多少の余裕をもたせた時間を最小時間T(msec)と呼称する。
【0014】
そうすると、図12のようにカットA2の長さ(時間)がこの最小時間T(通常300msec〜2sec程度)以下であるようになときには、カットA2を完全に記憶する前に次のカットA3に対するアクセスが開始されるためカットA2を正しく記憶できなくなってしまう。したがって正しく編集作業を遂行できず、音切れが発生する。このような音切れは上述したように1音入れ替えのような編集処理のときしばしば発生する。
【0015】
そこで、この発明はこのような従来の課題を解決したものであって、音切れのないプログラム再生が可能な音声編集装置を提案するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、請求項1に記載された発明では、複数のオーディオ信号をソースとし、上記複数のオーディオ信号から複数のカットを編集して新たなオーディオ信号を生成する音声編集装置において、記憶手段と、上記記憶手段からカットを読み出し、読み出したカットをRAMに書き込み、書き込みが終了して次上記記憶手段への読み出しが開始できるまでの時間を最小時間とし、当該最小時間をウィンドウ期間としたとき、複数のカットを含む第1の編集リストを作成する第1の編集リスト作成手段と、上記編集リスト作成手段によって作成された第1の編集リストにおいて、上記ウィンドウ期間に複数のカットが含まれるか否かを検出する検出手段と、上記検出手段によって、上記ウィンドウ期間に複数のカットが含まれることが検出された際に、少なくともそのウィンドウ期間に対応するオーディオ信号を編集し、新たなカットとして上記記憶手段に記憶させると共に、上記新たなカットを含むプログラム再生用の第2の編集リストを生成する第2の編集リスト生成手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0017】
請求項4に記載された発明では、複数のオーディオ信号をソースとし、上記複数のオーディオ信号から複数のカットを編集して新たなオーディオ信号を生成する音声編集方法において、記憶手段からカットを読み出し、読み出したカットをRAMに書き込み、書き込みが終了して次上記記憶手段への読み出しが開始できるまでの時間を最小時間とし、当該最小時間をウィンドウ期間としたとき、複数のカットを含む第1の編集リストを作成し、作成された第1の編集リストにおいて、上記ウィンドウ期間に複数のカットが含まれるか否かを検出し、複数のカットが含まれることが検出された際に、少なくともそのウィンドウ期間に対応するオーディオ信号を編集し、新たなカットとして記憶手段に記憶させると共に、上記新たなカットを含むプログラム再生用の第2の編集リストを生成することを特徴とするものである。
【0018】
請求項7に記載された発明では、複数のオーディオ信号をソースとし、上記複数のオーディオ信号から複数のカットを編集して新たなオーディオ信号を生成する音声編集システムにおいて、記憶手段と、上記記憶手段からカットを読み出し、読み出したカットをRAMに書き込み、書き込みが終了して次上記記憶手段への読み出しが開始できるまでの時間を最小時間とし、当該最小時間をウィンドウ期間としたとき、上記複数のオーディオ信号を再生するソース手段と、複数のカットを含む第1の編集リストを作成する第1の編集リスト作成手段と、上記編集リスト作成手段によって作成された第1の編集リストにおいて、上記ウィンドウ期間に複数のカットが含まれるか否かを検出する検出手段と、上記検出手段によって、上記ウィンドウ期間に複数のカットが含まれることが検出された際に、少なくともそのウィンドウ期間に対応するオーディオ信号を上記ソース手段から再生させ、新たなカットとして上記記憶手段に記憶させると共に、上記新たなカットを含む第2の編集リストを生成する第2の編集リスト生成手段と、記録手段と、上記第2の編集リストに応じて上記ソース手段から再生された音声信号を編集して上記記録手段に記録させる制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0019】
【作用】
この発明ではカットの長短に拘らず最初に編集リスト(表リストと称される第1の編集リスト)を作成する。次に編集によって作成されたカットの長さをウィンドウWを用いて検索して第2の編集リスト(裏リスト)が作成される。必要に応じてカットの集合体を新たなカットとして記憶する。第2の編集リストがプログラム再生用編集リストとして使用される。
【0020】
ウィンドウWの中にカットが1つしか存在しないとき若しくはカットがウィンドウWよりも長いときは、そのときのカットの情報がそのまま第2の編集リストに登録される。このような長さのカットでは音切れが発生しないからである。
【0021】
ウィンドウW内にカットが複数存在する場合には新たな音声素材(この音声素材はそのまま1カットとして使われる。)の記憶が行なわれる。また、新たに記憶された音声素材に対応するカットの情報が第2の編集リストに登録される。カットの長さに応じて処理の仕方が相違する。
【0022】
【実施例】
続いて、この発明に係る音声編集装置等の一例を上述したディジタル式の音声編集装置に適用した場合につき、図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
図1は本発明の音声編集装置の全体図を示したものである。
この図1に示すプレーヤ12としてはCDプレーヤ13、PCMプレーヤ14、DATプレーヤ15およびMOプレーヤ16の4種類を例示するが、その種類および数は一例である。
【0024】
DSP20はDSP処理部21、それに付随したワークメモリこの例ではRAM22の他、複数のインタフェース23〜27を有する。それぞれのプレーヤ13,14,15からの再生オーディオ信号は、編集リスト作成のためSCSI用のインタフェース26を介して音声素材記憶手段としてのHDD装置40に取り込まれる。
【0025】
MOプレーヤ16に関しては上述したSCSI用インタフェース26を介してその再生オーディオ信号がHDD装置40に取り込まれる。
【0026】
制御部30はその本体であるCPU31の他に、制御プログラムやプログラム再生用編集リスト作成用プログラムなどが格納された制御ROM32と、編集リストなどを一時的に格納するメモリ(RAM)33が設けられている。編集リストはHDD装置40などに記録される。
【0027】
編集後のオーディオ信号などを記録するレコーダ42としてMOレコーダ43とPCMレコーダ44を例示しているが、これは一例である。MOプレーヤ16、MOレコーダ43およびHDD装置40は上述したSCSIバスでデータの転送が行なわれる。PCMレコーダ44はインタフェース27を介してデータの転送が行なわれる。
【0028】
DSP処理部21でフィルタリングやクロスフェード処理されたオーディオ信号はD/A変換器45でアナログ信号に戻されたのち、アンプ46およびスピーカ47を経て編集前および編集後のオーディオ信号がモニタされる。
【0029】
編集リストはコントロールパネル50に接続されたモニタ(CRT,液晶パネルなど)51に表示される。モニタ51には編集リストの他にオーディオ信号のエンベロープや編集指示用のカーソルなども同時に表示することができる。
【0030】
さて、この編集リストを作成する前に、まず、各プレーヤ13,14,15から編集に使用される可能性のあるオーディオ信号が音声素材としてHDD装置40のハードディスクに記憶される。そして、このHDD装置40内に記憶された音声素材に基づいて編集リストが作成される。
【0031】
さて、このようにシステム化された音声編集装置10におけるプログラム再生用編集リストの作成手順を以下に示す。
【0032】
この発明ではカットの長短に拘らず最初に編集リスト(表リストと称される第1の編集リスト)を作成する。次に編集によって作成されたカットの長さをウィンドウWを用いて検索して第2の編集リスト(裏リスト)が作成される。必要に応じてカットの集合体を新たなカットとして記憶する。第2の編集リストがプログラム再生用編集リストとして使用される。ウィンドウWの長さは上述した最小時間Tに選ばれる。
【0033】
カットの長さがウィンドウWを使用して検索される。カットの長さに応じて第2の編集リストの作成処理が異なる。
【0034】
(A)ウィンドウWの中にカットが1つしか存在しないとき若しくはカットがウィンドウWよりも長いときは、そのときのカットの情報がそのまま第2の編集リストに登録される。このような長さのカットでは音切れが発生しないからである。図2がこの条件の好例である。
【0035】
図2A〜Dは何れもウィンドウWよりもカットが長い例であり、同図E〜GはウィンドウWよりもカットが短い場合である。これらのカットは何れも現在の検索起点から次の検索起点まで最小時間T以上あるから、この場合には次の検索起点の位置に拘らず第1の編集リストの対応するカットの情報が第2の編集リストにそのまま登録される。
【0036】
(B)ウィンドウW内にカットが複数存在する場合には新たな音声素材(この音声素材はそのまま1カットとして使われる。)の記憶が行なわれる。また、新たに記憶された音声素材に対応するカットの情報が第2の編集リストに登録される。カットの長さに応じて処理の仕方が相違する。
【0037】
(B1)図3D,E,Fで示すように複数のカットの始点から終点までの時間(太線図示)が、ウィンドウWの時間の2倍以下であるときには、複数のカットの始点から終点までに相当する全てのオーディオ信号(同図DではA1,A2,A3、同図E,FではA1とA2)を新たな音声素材AxとしてHDD装置40に記憶する。これと同時にこの新たに記憶された音声素材Axに相当するカットの情報を第2の編集リストに登録する。
【0038】
なお、図3Dの場合にはカットA1およびA2が短いため、それぞれに続くカットA2およびA3をHDD装置40で記憶する際にも、音切れが発生してしまう。よって、この場合はまずカットA1とA2とをつないだカットをまず記憶しておき、このカットとカットA3をつなぎ新たな音声素材としてHDD装置40で記憶する。
【0039】
図3A,B,Cのように複数のカットの始点から終点までのトータル時間がウィンドウWの時間内であるときも同じ処理が行なわれる。
【0040】
(B2)複数のカットの始点から終点までの時間が、図3GのようにウィンドウWの時間の2倍以上であるときには、これら複数のカットの始点からウィンドウW分に相当するカットを新たな音声素材AxとしてHDD装置40で記憶する。
【0041】
これと同時にこの新たに記憶されたウィンドウW分の長さを有する音声素材Axの情報を第2の編集リストに登録する。さらにウィンドウWを越える残りのカット情報(図3G斜め破線図示)を別の新しいカットとして第2の編集リストに登録する。なお、このカットの音声素材は、既にHDD装置40で記憶されているので、新たに記憶することは行われない。すなわち、図3Gのような場合、2W以上のカットの全てを新たにHDD装置で記憶することもできるが、そのためには、HDD装置40の記憶容量を大きくしなければならない。これに対し、検索起点からウィンドウW内に存在するカットだけを新たな音声素材として記憶させるようにするとHDD装置40の記憶容量をそれだけ小さくできるからである。
【0042】
また、2W以上のカットの全てを新たにHDD装置40で記憶するようにすると、そのカットの記録にかかる時間が長くなり、第2の編集リスト作成時間が長くなってしまう。これに対し、この発明では第2の編集リスト作成に要する時間を短くすることができる。
【0043】
さらには、上述の場合に比べてオリジナルに近い音声信号を使用することができ、音質の劣化が防止できるという効果もある。
【0044】
このように最小時間T内に複数のカットが存在するときのみ、それらをまとめて新たなカットとしてHDD装置40で記憶する。したがって、第1の編集リストが(B)に示すようなものであっても、第2の編集リストを使用してプログラム再生すれば、そのカットは少なくとも最小時間Tの長さをもつものであるから、音切れのない音声編集を行うことができる。
【0045】
図4は図3Dの具体例である。この例では4つの音声素材1〜4(同図B〜E)を用いて音声素材が切り取られて同図Aに示すような音声信号として編集される。ここで、図4Aにおける横軸は、実時間すなわち、編集して得た音声信号の記録先すなわちレコーダ側でのタイムコードである。
【0046】
音声素材1のタイムコードが100secから0.5secの長さの区間が、カットA1として利用される。このカットA1の実時間は、0.0secから0.5secとなる。同様に、音声素材2のタイムコードが300secから1secの長さの区間が、カットA2として利用される。このカットA2の実時間は、0.5secから1.5secとなる。さらに、音声素材3のタイムコードが500secから1.5secの長さの区間が、カットA3として利用され、その実時間は、1.5secから3secとなる。
【0047】
さらには、音声素材4のタイムコードが800secから2secの長さの区間が、カットA4として利用される。このカットA4の実時間は、4secから6secとなる。したがって、カットA3とカットA4の間には、無音の部分が存在する。
【0048】
この図4に対応する第1の編集リストを図5に示す。なお、図5では便宜的に図4にないカットA5以降の情報も示されている。図5において、実時間を検索起点とすると、ウィンドウW内に3つのカットが存在し、かつ最後のカットの終点が2W期間以内あるので、カットA1〜A3の全てが新たな音声素材AxとしてHDD装置40に記憶される。そして、これに対応し、図6のような第2の編集リストが作成される。
【0049】
上述した処理を図7に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。このフローチャートにおいて、まずスッテプ61においてオペレータにより第1の編集リストの作成が行なわれる。編集リストの作成が終了するとオペレータがセーブキー(図示はしない)を操作することにより編集リストの登録が行なわれる(ステップ62)。
【0050】
第1の編集リストの登録が終了すると、直ちに第2の編集リストの作成処理に移行する。そしてウィンドウ検索開始点を検出する(ステップ63)。これはそれぞれのカットの先頭位置を検索することである。
【0051】
そして、ステップ64において、検索開始点を基準にしてウィンドウWの時間内に複数のカットが存在しないとき、つまりウィンドウW内に1つのカットしか存在しないとき若しくはウィンドウWよりも幅広のカットであるときは、そのカットに対応する第1の編集リストの情報をそのまま第2の編集リストに登録する(ステップ65)。
【0052】
これに対しスッテプ64においてウィンドウWの時間内に複数のカットが存在するときはスッテプ66に進みウィンドウWの終了点にかかっているカットの長さが検索される。図3Dの例ではカットA3の長さが判別され、検索起点より計測してウィンドウWの長さの2倍以上のところでカットA3が終了しているか否かの判断がなされる。
【0053】
2倍以内であるときはステップ67に進み、検索起点よりウィンドウW終了点にかかるカットのアウト点までの全てを1つの音声素材(カット)として実体化する。ここで実体化とは対応するカット(図3DではA1,A2,A3)をHDD装置40からリードして編集を行い、ステップ68に示すようにHDD装置40の他の領域に記憶させる処理である。この処理と同時に第2の編集リストにこのカットの情報を登録する(スッテプ69)。
【0054】
スッテプ66において、検索起点より計測してウィンドウWの長さの2倍以上あるときには、スッテプ71に進み、ウィンドウWの長さ分だけが新たな音声素材(カット)として実体化される。図3Gに示す太線枠内の部分がこれに当たる。実体化された新たなカットはHDD装置40で記憶される(ステップ72)。
【0055】
このカットの情報が第2の編集リストに登録される。登録と同時に残りのカット(図3G斜め破線図示)の情報が第2の編集リストに登録される(ステップ73)。そして、このような処理が全てのカットについて行なわれて第2の編集リスト作成処理が終了する(ステップ74)。
【0056】
【発明の効果】
以上のように、この発明では、カットの長短に拘らず最初に編集リストを作成し、次に編集によって生じたカットの長さをウィンドウを用いて検索して第2の編集リストを作成するようにしたもので、第2の編集リストがプログラム再生用編集リストとして使用される。検索の結果新たなカットとして作成する必要があるときはそのカットが新たな音声素材として記憶されると共に、その内容が第2の編集リストに登録されることになる。
【0057】
こうすることによってウィンドウ内に2以上のカットが存在するときは、それらをまとめて新しいカットとして記憶するようにしたので、プログラム再生するときは1カット分の音声素材となる。この新しいカットは上述した最小時間の長さであるので、音切れのない音声編集を実現できる。
【0058】
そして、オペレータによりプログラム再生が指示されると、第2の編集リストに基づいてプログラム再生が行われることとなり、従来のようにある音が再生できなくなることがない。
【0059】
また、第2の編集リストはモニタには表示されず、第1の編集リストがそのまま表示される。したがって、オペレータは、自身の作成した編集リストが表示されたままであるので、リスト上での編集の状況を確認しやすい。
【0060】
さらに、この発明では記憶手段としてHDD装置を用いたがHDD装置よりアクセス速度の遅い光ディスク装置等を記憶手段として用いる際には、この発明の効果がさらに顕著になる。
【0061】
したがってこの発明に係る音声編集装置、音声編集方法およびそのシステムは上述した音声編集システムに適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る音声編集装置の一例を示す要部の系統図である。
【図2】ウィンドウを使用したカットの検索例を示す説明図である。
【図3】ウィンドウを使用したカットの検索例を示す説明図である。
【図4】編集後の音声信号の一例を示す図である。
【図5】第1の編集リストの作成例を示す図である。
【図6】第2の編集リストの作成例を示す図である。
【図7】編集リスト作成手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】従来の音声編集装置の系統図である。
【図9】編集リスト内容の一例を示す図である。
【図10】編集リスト例の図である。
【図11】DSP用メモリの構成図である。
【図12】プログラム再生時に使用される編集リストの説明図である。
【符号の説明】
10 音声編集装置
12 プレーヤ
20 DSP
21 DSP処理部
22 DSP用メモリ
30 制御部
40 HDD装置
42 レコーダ
50 コントロールパネル

Claims (9)

  1. 複数のオーディオ信号をソースとし、上記複数のオーディオ信号から複数のカットを編集して新たなオーディオ信号を生成する音声編集装置において、
    記憶手段と、
    上記記憶手段からカットを読み出し、読み出したカットをRAMに書き込み、書き込みが終了して次上記記憶手段への読み出しが開始できるまでの時間を最小時間とし、当該最小時間をウィンドウ期間としたとき、
    複数のカットを含む第1の編集リストを作成する第1の編集リスト作成手段と、
    上記編集リスト作成手段によって作成された第1の編集リストにおいて、上記ウィンドウ期間に複数のカットが含まれるか否かを検出する検出手段と、
    上記検出手段によって、上記ウィンドウ期間に複数のカットが含まれることが検出された際に、少なくともそのウィンドウ期間に対応するオーディオ信号を編集し、新たなカットとして上記記憶手段に記憶させると共に、上記新たなカットを含むプログラム再生用の第2の編集リストを生成する第2の編集リスト生成手段とを備えたことを特徴とする音声編集装置。
  2. 上記検出手段は、上記ウィンドウ期間に複数のカットが含まれることを検出した際に、上記複数のカットの始点から終点までの時間が、上記ウィンドウ期間の2倍以上であるか否かを検出し、
    上記第2の編集リスト生成手段は、上記複数のカットの始点から終点までの時間が、上記ウィンドウ期間の2倍以上である際に、上記複数のカットの始点から上記ウィンドウ期間分に相当するオーディオ信号を新たなカットとして上記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1記載の音声編集装置。
  3. 上記第2の編集リスト生成手段は、上記複数のカットの始点から終点までの時間が、上記ウィンドウ期間の2倍以下である際に、上記複数のカットの始点から終点までに相当するオーディオ信号を新たなカットとして上記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項2記載の音声編集装置。
  4. 複数のオーディオ信号をソースとし、上記複数のオーディオ信号から複数のカットを編集して新たなオーディオ信号を生成する音声編集方法において、
    記憶手段からカットを読み出し、読み出したカットをRAMに書き込み、書き込みが終了して次上記記憶手段への読み出しが開始できるまでの時間を最小時間とし、当該最小時間をウィンドウ期間としたとき、
    複数のカットを含む第1の編集リストを作成し、
    作成された第1の編集リストにおいて、上記ウィンドウ期間に複数のカットが含まれるか否かを検出し、
    複数のカットが含まれることが検出された際に、少なくともそのウィンドウ期間に対応するオーディオ信号を編集し、新たなカットとして記憶手段に記憶させると共に、上記新たなカットを含むプログラム再生用の第2の編集リストを生成することを特徴とする音声編集方法。
  5. 上記ウィンドウ期間に複数のカットが含まれることが検出された際に、上記複数のカットの始点から終点までの時間が、上記ウィンドウ期間の2倍以上であるか否かを検出し、
    上記複数のカットの始点から終点までの時間が、上記ウィンドウ期間の2倍以上である際に、上記複数のカットの始点から上記ウィンドウ期間分に相当するオーディオ信号を新たなカットとして上記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項4記載の音声編集方法。
  6. 上記複数のカットの始点から終点までの時間が、上記ウィンドウ期間の2倍以下である際に、上記複数のカットの始点から終点までに相当するオーディオ信号を新たなカットとして上記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項5記載の音声編集方法。
  7. 複数のオーディオ信号をソースとし、上記複数のオーディオ信号から複数のカットを編集して新たなオーディオ信号を生成する音声編集システムにおいて、
    記憶手段と、
    上記記憶手段からカットを読み出し、読み出したカットをRAMに書き込み、書き込みが終了して次上記記憶手段への読み出しが開始できるまでの時間を最小時間とし、当該最小時間をウィンドウ期間としたとき、
    上記複数のオーディオ信号を再生するソース手段と、
    複数のカットを含む第1の編集リストを作成する第1の編集リスト作成手段と、
    上記編集リスト作成手段によって作成された第1の編集リストにおいて、上記ウィンドウ期間に複数のカットが含まれるか否かを検出する検出手段と、
    上記検出手段によって、上記ウィンドウ期間に複数のカットが含まれることが検出された際に、少なくともそのウィンドウ期間に対応するオーディオ信号を上記ソース手段から再生させ、新たなカットとして上記記憶手段に記憶させると共に、上記新たなカットを含む第2の編集リストを生成する第2の編集リスト生成手段と、
    記録手段と、
    上記第2の編集リストに応じて上記ソース手段から再生された音声信号を編集して上記記録手段に記録させる制御手段とを備えたことを特徴とする音声編集システム。
  8. 上記検出手段は、上記ウィンドウ期間に複数のカットが含まれることを検出した際に、上記複数のカットの始点から終点までの時間が、上記ウィンドウ期間の2倍以上であるか否かを検出し、
    上記第2の編集リスト生成手段は、上記複数のカットの始点から終点までの時間が、上記ウィンドウ期間の2倍以上である際に、上記複数のカットの始点から上記ウィンドウ期間分に相当するオーディオ信号を新たなカットとして上記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項7記載の音声編集システム。
  9. 上記第2の編集リスト生成手段は、上記複数のカットの始点から終点までの時間が、上記ウィンドウ期間の2倍以下である際に、上記複数のカットの始点から終点までに相当するオーディオ信号を新たなカットとして上記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項8記載の音声編集システム。
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