JP2000341635A - 階層型バッファメモリの記録方法および階層型バッファメモリ構造およびデータ再生方法およびデータ再生装置およびビデオデータ編集システムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体およびシステム・オン・チップ型集積装置 - Google Patents

階層型バッファメモリの記録方法および階層型バッファメモリ構造およびデータ再生方法およびデータ再生装置およびビデオデータ編集システムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体およびシステム・オン・チップ型集積装置

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JP2000341635A
JP2000341635A JP11152233A JP15223399A JP2000341635A JP 2000341635 A JP2000341635 A JP 2000341635A JP 11152233 A JP11152233 A JP 11152233A JP 15223399 A JP15223399 A JP 15223399A JP 2000341635 A JP2000341635 A JP 2000341635A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転送時間に影響されない再生側のメモリ管理
が可能な、階層型メモリの記録方法および階層型メモリ
構造を提供する。 【解決手段】 高速アクセス可能で記録容量が小さい第
1段メモリM1上で、データ再生の進行につれ移動する
プレイポインタPPが順方向駆動領域Fta1へ達する
と、記録容量が大の下段の第2段メモリM2からデータ
を第1段メモリM1へ転写して記録内容を更新し、第1
フロントポインタfp1の位置を前方に移動更新する。
一方、第1フロントポインタfp1が順方向駆動領域F
ta2へ達すると、下段の記録メディアからデータを第
2段メモリM2へ転写して記録内容を更新し、第2フロ
ントポインタfp2の位置を前方に移動更新する。この
ピラミッド型の階層メモリ管理により、反応時間を向上
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、階層型メモリの記
録方法および階層型メモリ構造およびデータ再生方法お
よびデータ再生装置およびビデオデータ編集システムお
よびコンピュータ読み取り可能な記録媒体およびシステ
ム・オン・チップ型集積装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的にハード磁気ディスクドライブ
(HDD)に代表される、ランダムアクセス可能なノン
リニア・メモリ媒体を適用したデータ記録再生装置にお
いては、記録された動画/音声データを再生する際、読
み出したデータをバッファメモリヘ転送し、さらに上層
のメモリへ転送の後、外部ポートから出力するよう構成
されている。このようなデータ記録再生装置において
は、データがフレーム単位で記録メディアに記録され、
複数個のデータフレームにはそれぞれ識別番号IDが付
せられ管理されている。
【0003】そして再生時には、利用者によって指定さ
れるIDの一連の順序、すなわちIDストリームにした
がい、これら複数個の記録データフレームから選択的に
抽出された各データフレームが時系列で順に再生され、
連続した再生データストリームとして出力される。
【0004】ここでIDストリームは各利用者により個
々に指定されるものであるから、その構成は恣意的であ
り、したがって各再生毎において夫々異なるのが通常で
ある。一方、各IDフレームの記録メディア上への記録
は分散されており、よって与えられたIDストリーム毎
に、記録メディア上の異なる位置に分散して記録されて
いる着目IDフレームを順次アクセスして再生する必要
がある。
【0005】ここにおいて、例えばハード磁気ディスク
ドライブや光学式ディスクドライブなどの、記録メディ
アが回転動作をなす一方で記録・再生ヘッドが機械的移
動をしてアクセス動作を行う構成のディスク・レコーダ
装置では、例えば再生時における再生開始指示の発生、
すなわち再生開始コントロール信号の受理時から、実際
に再生データストリームを出力するまでに再生遅延が生
じる。この再生遅延の値は機構構成によって異なるが、
ビデオ信号における1フレームを単位として、少ないも
ので5〜6フレームから、大きいものでは数十フレーム
程度の再生遅延となるものもある。
【0006】この遅延要因は、外部信号による再生要求
を受けてから再生信号の送出を準備するための再生プロ
セスの所要時間による。具体的にはハードディスクなど
記録メディアから再生データを読み出す際の、記録メデ
ィアの回転位置待ちやヘッドのシーク動作等による遅延
に加え、記録メディアからの読出し後のメモリ素子など
によるバッファリング、さらにビデオ出力部に転送する
等の処理に要するオーバーヘッドが遅延を発生させる。
【0007】このため、VTRと同等の動作を行う現行
のディスク・レコーダ装置では、操作時間の精度を保証
するプロトコル下で入力される外部信号に対する再生遅
延は常に固定の値を保証されている。この固定の再生遅
延はエディット・ディレイ(Edit Delay)と
称せられ、例えば標準仕様のディスク・レコーダ装置F
DDR−7000(商品名)のエディット・ディレイは
20フレームとなっている。
【0008】更に、この再生遅延に対処する従来技術と
して、予め定めた所定数のデータフレームを前以て先読
みして高速アクセス可能のバッファメモリへ蓄積してお
き、記録メディアにより発生するアクセス遅延を見掛け
上排除するものがある。これは、再生データのエラー処
理や符号化復号化処理のためにバッファリング処理が不
可欠であることにより具備されるバッファリング機能を
利用し、また拡張することにより実現可能な技術であっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような先読みバッファリング構成にあっても、例えば時
系列で並ぶ一連のデータフレームの各々がそれぞれ分散
された位置にある場合や、且つ分散の度合がIDストリ
ーム毎に一定しない等のため、所定量の先読みバッファ
リングが必ずしも効果的に機能しない場合が生じるとい
う問題があった。この結果、与えられるIDストリーム
の構成および記録された各データフレーム位置によって
は、反応時間にやはり遅延が生じることになり、リアル
タイム再生及び可変速再生操作に対する所定の反応時間
の保証が困難になる。このため、様々な構成の所与のI
Dストリームに効果的に対応可能な技術が求められてい
た。
【0010】本発明は、前記のような従来技術における
問題点を解決するためなされたもので、転送時間に影響
されない再生側のメモリ管理が可能な、階層型メモリの
記録方法および階層型メモリ構造およびデータ再生方法
およびデータ再生装置およびビデオデータ編集システム
およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体およびシス
テム・オン・チップ型集積装置を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】以下、本発明に係る手段
を述べる。前記原理に基づいて前記従来技術の課題を解
決するため、本発明の請求項1に係る階層型メモリの記
録方法は、複数のデータが記録された記録メディアから
なる最下段メモリと、バッファメモリからなる、少なく
とも一段の上段側メモリを備えて階層状に構成され、且
つ前記各段のメモリの記録容量は、下段側における記録
容量が上段側における記録容量よりも大に構成された、
階層型メモリの記録方法であって、前記各段のメモリに
おいて、上段側メモリが存在する場合は当該メモリに記
録されたデータの少なくとも部分集合を当該上段側メモ
リへ転写する過程と、且つ前記各段のメモリにおいて、
下段側メモリが存在する場合は当該下段側メモリに記録
されたデータの少なくとも部分集合の転写を受けて当該
メモリの記録内容を更新する過程と、を備えたことを特
徴とする。
【0012】前記の記録方法によれば、下段側において
発生する再生遅延が記録容量が大の下段側メモリにおい
て吸収され、且つ再生データが下段側メモリから上段側
メモリへ順に転写されることにより、上段側メモリにお
いて常に再生データが準備される。
【0013】本発明の請求項3に係る階層型メモリ構造
は、複数のデータが記録された記録メディアからなる最
下段メモリと、バッファメモリからなる、少なくとも一
段の上段側メモリを備えて階層状に構成され、前記各段
のメモリの記録容量は、下段側における記録容量が上段
側における記録容量よりも大に構成され、且つ前記各段
のメモリにおいて、上段側メモリが存在する場合は当該
メモリに記録されたデータの少なくとも部分集合を当該
上段側メモリへ転写する転写手段を備え、且つ前記各段
のメモリにおいて、下段側メモリが存在する場合は当該
下段側メモリに記録されたデータの少なくとも部分集合
の転写を受けて当該メモリの記録内容を更新する、記録
更新手段を備えたことを特徴とする。
【0014】前記のメモリ構造によれば、下段側におい
て発生する再生遅延が記録容量が大の下段側メモリにお
いて吸収され、且つ転写手段によって再生データが下段
側メモリから上段側メモリへ順に転写され、その都度、
記録更新手段によって記録内容が更新されることによ
り、上段側メモリにおいて常に再生データが準備され
る。しかも下段側メモリから上段側メモリへの転写は部
分集合として為されるから、上段側メモリの記録容量が
小さくなる。
【0015】本発明の請求項5に係るデータ再生方法
は、複数のデータが記録された記録メディアを最下段メ
モリとし、更に少なくとも一段のバッファメモリを上段
側メモリとして備えることにより階層状に構成され、前
記データが選択的に当該最下段メモリから最上段メモリ
に亘り順に転送され、当該最上段メモリから当該データ
を所定の読出順序に従い出力する構成のデータ再生装置
に適用されるデータ再生方法であって、前記最上段メモ
リに記録されたデータ中で、前記読出順序が最後のデー
タと、現在出力中のデータとの間に存在するデータ数を
第1データ数として点検する過程と、前記点検された第
1データ数が所定の下限データ数に等しいか又は少ない
と、下段側メモリへ、読出順序が更に後のデータの転写
要求を行う過程と、前記各段のメモリにおいて、上段側
メモリが存在し、且つ当該上段側メモリから読出順序が
更に後の前記データの転写要求を受けると、当該メモリ
に記録されたデータの少なくとも部分集合を当該上段側
メモリへ転写する過程と、且つ前記各段のメモリにおい
て、上段側メモリおよび下段側メモリが存在する場合
に、前記上段側のメモリへ転写した前記データ中の読出
順序が最後のデータと、現在当該メモリに記録されてい
るデータ中で読出順序が最後のデータとの間のデータ数
を第2データ数として点検する過程と、 且つ前記点検
された第2データ数が所与の最低データ数に等しいか又
は少ないと、下段側のメモリへ、読出順序が更に後のデ
ータの転写要求を行う過程と、且つ前記下段側メモリに
記録されたデータの少なくとも部分集合の転写を受けて
当該メモリの記録内容を更新する過程と、を備えること
を特徴とする。
【0016】前記のデータ再生方法によれば、下段側に
おいて再生遅延が発生しても記録容量が大の下段側メモ
リにおいて吸収され、且つ再生データが下段側メモリか
ら上段側メモリへ順に転写され、その都度、記録内容が
更新されることにより、上段側メモリにおいて常に再生
データが準備される。しかも転写の時期は第1データ数
および第2データ数によって管理されるから、再生デー
タの準備に途切れが生じることがない。
【0017】本発明の請求項6に係るデータ再生方法
は、複数のデータが記録された記録メディアを最下段メ
モリとし、更に少なくとも一段のバッファメモリを上段
側メモリとして備えることにより階層状に構成され、前
記データが選択的に当該最下段メモリから最上段メモリ
に亘り順に転送され、当該最上段メモリから当該データ
を所定の読出順序に従い出力する構成のデータ再生装置
に適用されるデータ再生方法であって、前記最上段メモ
リに記録されたデータ中で、前記読出順序が最後のデー
タの予定読出時刻と、途中のデータを読出再生中の現在
時刻との時間差を第1時間差として演算する過程と、前
記演算された第1時間差が所定の下限時間差に等しいか
又は短いと、下段側メモリへ、読出順序が更に後のデー
タの転写要求を行う過程と、前記各段のメモリにおい
て、上段側メモリが存在し、且つ当該上段側メモリから
読出順序が更に後の前記データの前記転写要求を受ける
と、当該メモリに記録されたデータ中の少なくとも部分
集合を当該上段側メモリへ転写する過程と、且つ前記各
段のメモリにおいて、上段側メモリおよび下段側メモリ
が存在する場合に、前記上段側のメモリへ転写した前記
データ中の読出順序が最後のデータの予定読出時刻と、
現在当該メモリに記録されているデータ中で読出順序が
最後のデータの予定読出時刻との時間差を第2時間差と
して演算する過程と、且つ前記演算された第2時間差が
所与の最低時間差に等しいか又は短いと、下段側のメモ
リへ、読出順序が更に後のデータの転写要求を行う過程
と、且つ前記下段側メモリに記録されたデータの少なく
とも部分集合の転写を受けて当該メモリの記録内容を更
新する過程と、を備えることを特徴とする。
【0018】前記のデータ再生方法によれば、下段側に
おいて再生遅延が発生しても記録容量が大の下段側メモ
リにおいて吸収され、且つ再生データが下段側メモリか
ら上段側メモリへ順に転写され、その都度、記録内容が
更新されることにより、上段側メモリにおいて常に再生
データが準備される。しかも転写の時期は第1時間差お
よび第2時間差によって管理されるから、再生データの
準備に途切れが生じることがない。
【0019】本発明の請求項8に係るデータ再生装置
は、複数のデータが記録された記録メディアからなる最
下段メモリと、少なくとも一段のバッファメモリからな
る上段側メモリとにより階層状に構成され、且つ当該各
段のメモリの記録容量は、下段側における記録容量が上
段側における記録容量よりも大に構成された階層状メモ
リと、前記各段のメモリにおいて、上段側メモリが存在
し、且つ当該上段側メモリから読出順序が更に後のデー
タの転写要求を受けると、当該メモリに記録されたデー
タ中の少なくとも部分集合を当該上段側メモリへ転写す
るとともに、且つ当該データ転写を受けた当該メモリの
記録内容を更新するメモリ転送制御手段と、前記最上段
メモリから所定の読出順序に従いデータを出力するデー
タ出力手段と、前記最上段メモリに記録されたデータ中
で、前記読出順序が最後のデータと、現在出力中のデー
タとの間に存在するデータ数を点検して第1データ数と
し、当該第1データ数が所定の下限データ数に等しいか
又は少ないと、下段側メモリへ読出順序が更に後のデー
タの転写要求を行う、データ数基準のポインタ第1制御
手段と、上段側メモリおよび下段側メモリが存在する場
合に前記上段側のメモリへ転写した前記データ中の読出
順序が最後のデータと、現在当該メモリに記録されてい
るデータ中で読出順序が最後のデータとの間のデータ数
を点検して第2データ数とし、前記第2データ数が所与
の最低データ数に等しいか又は少ないと、さらに下段側
のメモリへ読出順序が更に後のデータの転写要求を行
う、データ数基準のポインタ第2制御手段と、を備える
ことを特徴とする。
【0020】前記のデータ再生装置によれば、下段側に
おいて再生遅延が発生しても記録容量が大の下段側メモ
リにおいて吸収され、且つメモリ転送制御手段によって
再生データが下段側メモリから上段側メモリへ順に転写
され、その都度、記録内容が更新されることにより、上
段側メモリにおいて常に再生データが準備される。しか
も転写の時期はデータ数基準のポインタ第1および第2
制御手段によって第1データ数および第2データ数に基
づき管理されるから、再生データの準備に途切れが生じ
ることがない。さらに、下段側メモリから上段側メモリ
への転写は少なくとも部分集合として為されるから、上
段側メモリの記録容量が小さくなる。
【0021】本発明の請求項9に係るデータ再生装置
は、複数のデータが記録された記録メディアからなる最
下段メモリと、少なくとも一段のバッファメモリからな
る上段側メモリとにより階層状に構成され、且つ当該各
段のメモリの記録容量は、下段側における記録容量が上
段側における記録容量よりも大に構成された階層状メモ
リと、前記各段のメモリにおいて、上段側メモリが存在
し、且つ当該上段側メモリから読出順序が更に後のデー
タの転写要求を受けると、当該メモリに記録されたデー
タ中の少なくとも部分集合を当該上段側メモリへ転写す
るとともに、且つ当該データ転写を受けた当該メモリの
記録内容を更新するメモリ転送制御手段と、前記最上段
メモリから所定の読出順序に従いデータを出力するデー
タ出力手段と、前記最上段メモリに記録されたデータ中
で、前記読出順序が最後のデータの予定読出時刻と、途
中のデータを読出再生中の現在時刻との時間差を第1時
間差として演算し、当該第1時間差が所定の下限時間差
に等しいか又は短いと、下段側メモリへ読出順序が更に
後のデータの転写要求を行う、時間差基準のポインタ第
1制御手段と、上段側メモリおよび下段側メモリが存在
する場合に前記上段側のメモリへ転写した前記データ中
の読出順序が最後のデータの予定読出時刻と、現在当該
メモリに記録されているデータ中で読出順序が最後のデ
ータの予定読出時刻との時間差を演算して第2時間差と
し、且つ前記演算された第2時間差が所与の最低時間差
に等しいか又は短いと、さらに下段側のメモリへ読出順
序が更に後のデータの転写要求を行う、時間差基準のポ
インタ第2制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0022】前記のデータ再生装置によれば、下段側に
おいて再生遅延が発生しても記録容量が大の下段側メモ
リにおいて吸収され、且つメモリ転送制御手段によって
再生データが下段側メモリから上段側メモリへ順に転写
され、その都度、記録内容が更新されることにより、上
段側メモリにおいて常に再生データが準備される。しか
も転写の時期は時間差基準のポインタ第1および第2制
御手段によって第1時間差および第2時間差に基づき管
理されるから、再生データの準備に途切れが生じること
がない。さらに、下段側メモリから上段側メモリへの転
写は少なくとも部分集合として為されるから、上段側メ
モリの記録容量が小さくなる。
【0023】本発明の請求項11に係るコンピュータ読
み取り可能な記録媒体は、複数のデータが記録された記
録メディアからなる最下段メモリと、少なくとも一段の
バッファメモリからなる上段側メモリとにより階層状に
構成され、且つ当該各段のメモリの記録容量は、下段側
における記録容量が上段側における記録容量よりも大に
構成された階層状メモリを備え、さらに所定のプログラ
ムを実行可能なコンピュータを具備するデータ再生装置
に適用される記録媒体であって、前記コンピュータを、
前記各段のメモリにおいて、上段側メモリが存在し、且
つ当該上段側メモリから読出順序が更に後のデータの転
写要求を受けると、当該メモリに記録されたデータの少
なくとも部分集合を当該上段側メモリへ転写するととも
に、且つ当該データ転写を受けた当該メモリの記録内容
を更新するメモリ転送制御手段として機能させるための
プログラムと、前記コンピュータを、前記最上段メモリ
から所定の読出順序に従いデータを出力するデータ出力
手段として機能させるためのプログラムと、前記コンピ
ュータを、前記最上段メモリに記録されたデータ中で、
前記読出順序が最後のデータと、現在出力中のデータと
の間に存在するデータ数を点検して第1データ数とし、
当該第1データ数が所定の下限データ数に等しいか又は
少ないと、下段側メモリへ読出順序が更に後のデータの
転写要求を行う、データ数基準のポインタ第1制御手段
として機能させるためのプログラムと、前記コンピュー
タを、上段側メモリおよび下段側メモリが存在する場合
に前記上段側のメモリへ転写した前記データ中の読出順
序が最後のデータと、現在当該メモリに記録されている
データ中で読出順序が最後のデータとの間のデータ数を
点検して第2データ数とし、前記第2データ数が所与の
最低データ数に等しいか又は少ないと、さらに下段側の
メモリへ読出順序が更に後のデータの転写要求を行う、
データ数基準のポインタ第2制御手段として機能させる
ためのプログラムと、を記録したことを特徴とする。
【0024】前記のコンピュータ読み取り可能な記録媒
体によれば、この記録媒体にプログラムとして記録され
た、メモリ転送制御手段と、データ出力手段と、データ
数基準のポインタ第1制御手段とデータ数基準のポイン
タ第2制御手段が、コンピュータによって実行されるこ
とで、下段側において再生遅延が発生しても記録容量が
大の下段側メモリにおいて吸収され、且つメモリ転送制
御手段によって再生データが下段側メモリから上段側メ
モリへ順に転写され、その都度、記録内容が更新される
ことにより、上段側メモリにおいて常に再生データが準
備される。しかも転写の時期はデータ数基準のポインタ
第1および第2制御手段によって第1データ数および第
2データ数に基づき管理されるから、再生データの準備
に途切れが生じることがなく、データ出力手段によって
再生データの継続的な出力がなされる。
【0025】本発明の請求項12に係るコンピュータ読
み取り可能な記録媒体は、複数のデータが記録された記
録メディアからなる最下段メモリと、少なくとも一段の
バッファメモリからなる上段側メモリとにより階層状に
構成され、且つ当該各段のメモリの記録容量は、下段側
における記録容量が上段側における記録容量よりも大に
構成された階層状メモリを備え、さらに所定のプログラ
ムを実行可能なコンピュータを具備するデータ再生装置
に適用される記録媒体であって、前記コンピュータを、
前記各段のメモリにおいて、上段側メモリが存在し、且
つ当該上段側メモリから読出順序が更に後の前記データ
の転写要求を受けると、当該メモリに記録されたデータ
中の少なくとも部分集合を当該上段側メモリへ転写する
とともに、且つ当該データ転写を受けた当該メモリの記
録内容を更新するメモリ転送制御手段として機能させる
ためのプログラムと、前記コンピュータを、前記最上段
メモリから所定の読出順序に従いデータを出力するデー
タ出力手段として機能させるためのプログラムと、前記
コンピュータを、前記最上段メモリに記録されたデータ
中で、前記読出順序が最後のデータの予定読出時刻と、
途中のデータを読出再生中の現在時刻との時間差を第1
時間差として演算し、当該第1時間差が所定の下限時間
差に等しいか又は短いと、下段側メモリへ読出順序が更
に後のデータの転写要求を行う、時間差基準のポインタ
第1制御手段として機能させるためのプログラムと、前
記コンピュータを、上段側メモリおよび下段側メモリが
存在する場合に前記上段側のメモリへ転写した前記デー
タ中の読出順序が最後のデータの予定読出時刻と、現在
当該メモリに記録されているデータ中で読出順序が最後
のデータの予定読出時刻との時間差を演算して第2時間
差とし、且つ前記演算された第2時間差が所与の最低時
間差に等しいか又は短いと、さらに下段側のメモリへ読
出順序が更に後のデータの転写要求を行う、時間差基準
のポインタ第2制御手段として機能させるためのプログ
ラムと、を記録したことを特徴とする。
【0026】前記のコンピュータ読み取り可能な記録媒
体によれば、この記録媒体にプログラムとして記録され
た、メモリ転送制御手段と、データ出力手段と、時間差
基準のポインタ第1制御手段と時間差基準のポインタ第
2制御手段が、コンピュータによって実行されること
で、下段側において再生遅延が発生しても記録容量が大
の下段側メモリにおいて吸収され、且つメモリ転送制御
手段によって再生データが下段側メモリから上段側メモ
リへ順に転写され、その都度、記録内容が更新されるこ
とにより、上段側メモリにおいて常に再生データが準備
される。しかも転写の時期は時間差基準のポインタ第1
および第2制御手段によって第1時間差および第2時間
差に基づき管理されるから、再生データの準備に途切れ
が生じることがなく、データ出力手段によって再生デー
タの継続的な出力がなされる。
【0027】本発明の請求項14に係るシステム・オン
・チップ型集積装置は、ランダムアクセス可能なノンリ
ニア・メモリ媒体を備えるデータストレージ装置を具備
するデータ再生装置に組み込み可能な、システム・オン
・チップ型集積装置であって、同一チップ上に、少なく
ともマイクロコンピュータにより構成されるプロセッサ
部と、バス部と、入出力インタフェース部と、上段側メ
モリと下段側メモリによる複数層の階層構造で、前記ノ
ンリニア・メモリ媒体から供給される所定の読出順序の
データをそれぞれ一時的に保持可能であり、且つ前記下
段側メモリの記録容量が前記上段側メモリの記録容量よ
り大であり、最上段メモリからデータを再生出力として
読出し可能なメモリ領域を備える第1メモリ部と、前記
プロセッサ部によって読み取りと実行が可能なプログラ
ムで構成された、メモリ転送制御手段と、データ数基準
のポインタ第1制御手段と、データ数基準のポインタ第
2制御手段とが少なくとも記録された第2メモリ部と、
を備え、且つ前記メモリ転送制御手段は前記マイクロコ
ンピュータを、前記各段のメモリにおいて、上段側メモ
リが存在し、且つ当該上段側メモリから読出順序が更に
後のデータの転写要求を受けると、当該メモリに記録さ
れたデータの少なくとも部分集合を当該上段側メモリへ
転写するとともに、且つ当該データ転写を受けた当該メ
モリの記録内容を更新するよう機能させるプログラムと
して構成され、また前記データ数基準のポインタ第1制
御手段は前記マイクロコンピュータを、最上段メモリに
記録されたデータ中で、前記読出順序が最後のデータ
と、現在出力中のデータとの間に存在するデータ数を点
検して第1データ数とし、当該第1データ数が所定の下
限データ数に等しいか又は少ないと、下段側メモリへ読
出順序が更に後のデータの転写要求を行うよう機能させ
るためのプログラムとして構成され、また前記データ数
基準のポインタ第2制御手段は前記マイクロコンピュー
タを、上段側メモリおよび下段側メモリが存在する場合
に前記上段側のメモリへ転写した前記データ中の読出順
序が最後のデータの予定読出時刻と、現在当該メモリに
記録されているデータ中で読出順序が最後のデータの予
定読出時刻との時間差を演算して第2時間差とし、且つ
前記演算された第2時間差が所与の最低時間差に等しい
か又は短いと、さらに下段側のメモリへ読出順序が更に
後のデータの転写要求を行うよう機能させるためのプロ
グラムとして構成されたことを特徴とする。
【0028】前記の構成によれば、システム・オン・チ
ップ型集積装置上にプログラムとして記録されたメモリ
転送制御手段と、データ数基準のポインタ第1制御手段
と、データ数基準のポインタ第2制御手段が、同じシス
テム・オン・チップ型集積装置上に設けられたマイクロ
コンピュータによって実行されることで、下段側におい
て再生遅延が発生しても記録容量が大の下段側メモリに
おいて吸収され、且つメモリ転送制御手段によって再生
データが下段側メモリから上段側メモリへ順に転写さ
れ、その都度、記録内容が更新されることにより、上段
側メモリにおいて常に再生データが準備される。しかも
転写の時期はデータ数基準のポインタ第1および第2制
御手段によって第1データ数および第2データ数に基づ
き管理されるから、再生データの準備に途切れが生じる
ことがなく、データ出力手段によって再生データの継続
的な出力がなされる。
【0029】本発明の請求項15に係るシステム・オン
・チップ型集積装置は、ランダムアクセス可能なノンリ
ニア・メモリ媒体を備えるデータストレージ装置を具備
するデータ再生装置に組み込み可能な、システム・オン
・チップ型集積装置であって、同一チップ上に、少なく
ともマイクロコンピュータにより構成されるプロセッサ
部と、バス部と、入出力インタフェース部と、上段側メ
モリと下段側メモリによる複数層の階層構造で、前記ノ
ンリニア・メモリ媒体から供給される所定の読出順序の
データをそれぞれ一時的に保持可能であり、且つ前記下
段側メモリの記録容量が前記上段側メモリの記録容量よ
り大であり、最上段メモリからデータを再生出力として
読出し可能なメモリ領域を備える第1メモリ部と、前記
プロセッサ部によって読み取りと実行が可能なプログラ
ムで構成された、メモリ転送制御手段と、時間差基準の
ポインタ第1制御手段と、時間差基準のポインタ第2制
御手段とが少なくとも記録された第2メモリ部と、を備
え、且つ前記メモリ転送制御手段は前記マイクロコンピ
ュータを、前記各段のメモリにおいて、上段側メモリが
存在し、且つ当該上段側メモリから読出順序が更に後の
データの転写要求を受けると、当該メモリに記録された
データの少なくとも部分集合を当該上段側メモリへ転写
するとともに、且つ当該データ転写を受けた当該メモリ
の記録内容を更新するよう機能させるプログラムとして
構成され、また前記時間差基準のポインタ第1制御手段
は前記マイクロコンピュータを、最上段メモリに記録さ
れたデータ中で、前記読出順序が最後のデータの予定読
出時刻と、データ出力中の現在時刻との間の時間差を点
検して第1時間差とし、当該第1時間差が所定の下限時
間差に等しいか又は少ないと、下段側メモリへ読出順序
が更に後のデータの転写要求を行うよう機能させるため
のプログラムとして構成され、また前記時間差基準のポ
インタ第2制御手段は前記マイクロコンピュータを、上
段側メモリおよび下段側メモリが存在する場合に前記上
段側のメモリへ転写した前記データ中の読出順序が最後
のデータの予定読出時刻と、現在当該メモリに記録され
ているデータ中で読出順序が最後のデータの予定読出時
刻との時間差を演算して第2時間差とし、且つ前記演算
された第2時間差が所与の最低時間差に等しいか又は短
いと、さらに下段側のメモリへ読出順序が更に後のデー
タの転写要求を行うよう機能させるためのプログラムと
して構成されたことを特徴とする。
【0030】前記の構成によれば、システム・オン・チ
ップ型集積装置上にプログラムとして記録されたメモリ
転送制御手段と、時間差基準のポインタ第1制御手段
と、時間差基準のポインタ第2制御手段が、同じシステ
ム・オン・チップ型集積装置上に設けられたマイクロコ
ンピュータによって実行されることで、下段側において
再生遅延が発生しても記録容量が大の下段側メモリにお
いて吸収され、且つメモリ転送制御手段によって再生デ
ータが下段側メモリから上段側メモリへ順に転写され、
その都度、記録内容が更新されることにより、上段側メ
モリにおいて常に再生データが準備される。しかも転写
の時期は時間差基準のポインタ第1および第2制御手段
によって第1時間差および第2時間差に基づき管理され
るから、再生データの準備に途切れが生じることがな
く、データ出力手段によって再生データの継続的な出力
がなされる。
【0031】本発明の請求項17に係るビデオデータ編
集システムは、内蔵する記録メディアにマルチチャンネ
ルのビデオデータを記録するとともに記録された複数の
当該ビデオデータを指定された開始番地から所定の順序
で順次読み出し、ビデオストリームとして出力する情報
・データ処理装置と、当該情報・データ処理装置装置に
記録された前記ビデオデータを編集するための編集装置
と、当該編集装置及び当該情報・データ処理装置を制御
する制御コンピュータとを備えた編集システムにおい
て、前記情報・データ処理装置は、複数のデータが記録
された記録メディアからなる最下段メモリと、少なくと
も一段のバッファメモリからなる上段側メモリとにより
階層状に構成され、且つ当該各段のメモリの記録容量
は、下段側における記録容量が上段側における記録容量
よりも大に構成された階層状メモリと、前記各段のメモ
リにおいて、上段側メモリが存在し、且つ当該上段側メ
モリから読出順序が更に後のデータの転写要求を受ける
と、当該メモリに記録されたデータ中の少なくとも部分
集合を当該上段側メモリへ転写するとともに、且つ当該
データ転写を受けた当該メモリの記録内容を更新するメ
モリ転送制御手段と、前記最上段メモリから所定の読出
順序に従いデータを出力する機能を少なくとも備える主
制御手段と、前記最上段メモリに記録されたデータ中
で、前記読出順序が最後のデータと、現在出力中のデー
タとの間に存在するデータ数を点検して第1データ数と
し、当該第1データ数が所定の下限データ数に等しいか
又は少ないと、下段側メモリへ読出順序が更に後のデー
タの転写要求を行う、データ数基準のポインタ第1制御
手段と、上段側メモリおよび下段側メモリが存在する場
合に前記上段側のメモリへ転写した前記データ中の読出
順序が最後のデータと、現在当該メモリに記録されてい
るデータ中で読出順序が最後のデータとの間のデータ数
を点検して第2データ数とし、前記第2データ数が所与
の最低データ数に等しいか又は少ないと、さらに下段側
のメモリへ読出順序が更に後のデータの転写要求を行
う、データ数基準のポインタ第2制御手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0032】前記のビデオデータ編集システムによれ
ば、情報・データ処理装置内の、複数のデータが記録さ
れた記録メディアからなる最下段メモリにおいて再生遅
延が発生しても、記録容量が大の下段側メモリにおいて
吸収され、且つメモリ転送制御手段によって再生データ
が下段側メモリから上段側メモリへ順に転写され、その
都度、記録内容が更新されることにより、上段側メモリ
において常に再生データが準備される。しかも転写の時
期はデータ数基準のポインタ第1および第2制御手段に
よって第1データ数および第2データ数に基づき管理さ
れるから、再生データの準備に途切れが生じることがな
い。したがってアクセス待ちをすることなく、しかも途
切れのない連続したストリームの再生がなされる。この
結果、遅延による画像や音声の途切れがない円滑な編集
がなされる。
【0033】本発明の請求項18に係るビデオデータ編
集システムは、内蔵する記録メディアにマルチチャンネ
ルのビデオデータを記録するとともに記録された複数の
当該ビデオデータを指定された開始番地から所定の順序
で順次読み出し、ビデオストリームとして出力する情報
・データ処理装置と、当該情報・データ処理装置装置に
記録された前記ビデオデータを編集するための編集装置
と、当該編集装置及び当該情報・データ処理装置を制御
する制御コンピュータとを備えた編集システムにおい
て、前記情報・データ処理装置は、複数のデータが記録
された記録メディアからなる最下段メモリと、少なくと
も一段のバッファメモリからなる上段側メモリとにより
階層状に構成され、且つ当該各段のメモリの記録容量
は、下段側における記録容量が上段側における記録容量
よりも大に構成された階層状メモリと、前記各段のメモ
リにおいて、上段側メモリが存在し、且つ当該上段側メ
モリから読出順序が更に後のデータの転写要求を受ける
と、当該メモリに記録されたデータ中の少なくとも部分
集合を当該上段側メモリへ転写するとともに、且つ当該
データ転写を受けた当該メモリの記録内容を更新するメ
モリ転送制御手段と、前記最上段メモリから所定の読出
順序に従いデータを出力する機能を少なくとも備える主
制御手段と、前記最上段メモリに記録されたデータ中
で、前記読出順序が最後のデータの予定読出時刻と、デ
ータ出力中の現在時刻との間の時間差を点検して第1時
間差とし、当該第1時間差が所定の下限時間差に等しい
か又は少ないと、下段側メモリへ読出順序が更に後のデ
ータの転写要求を行う、時間差基準のポインタ第1制御
手段と、上段側メモリおよび下段側メモリが存在する場
合に前記上段側のメモリへ転写した前記データ中の読出
順序が最後のデータの予定読出時刻と、現在当該メモリ
に記録されているデータ中で読出順序が最後のデータの
予定読出時刻との間の時間差を点検して第2時間差と
し、前記第2時間差が所与の最低時間差に等しいか又は
少ないと、さらに下段側のメモリへ読出順序が更に後の
データの転写要求を行う、時間差基準のポインタ第2制
御手段とを備えたことを特徴とする。
【0034】前記のビデオデータ編集システムによれ
ば、情報・データ処理装置内の、複数のデータが記録さ
れた記録メディアからなる最下段メモリにおいて再生遅
延が発生しても、記録容量が大の下段側メモリにおいて
吸収され、且つメモリ転送制御手段によって再生データ
が下段側メモリから上段側メモリへ順に転写され、その
都度、記録内容が更新されることにより、上段側メモリ
において常に再生データが準備される。しかも転写の時
期は時間差基準のポインタ第1および第2制御手段によ
って第1時間差および第2時間差に基づき管理されるか
ら、再生データの準備に途切れが生じることがない。し
たがってアクセス待ちをすることなく、しかも途切れの
ない連続したストリームの再生がなされる。この結果、
遅延による画像や音声の途切れがない円滑な編集がなさ
れる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を添付図を参照して詳細に説明する。なお、以下に述べ
る実施形態は、この発明の本質的な構成と作用を示すた
めの好適な例の一部であり、したがって技術構成上好ま
しい種々の限定が付されている場合があるが、この発明
の範囲は、以下の説明において特にこの発明を限定する
旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものでは
ない。
【0036】図1は、本発明に係る階層型バッファメモ
リの一実施形態の構造図であり、メモリ管理の概念をモ
デル化した図である。図1に示されるように、本発明に
係る階層型バッファメモリA1は、二段構成によるバッ
ファメモリを示し、第1段メモリM1と第2段メモリM
2で構成されている。第1段メモリM1は上段側メモリ
であり、記録容量C1を有する。第2段メモリM2は下
段側メモリであり、記録容量C2を有する。ここで記録
容量C2は記録容量C1より大であり、またデータアク
セス速度は下段側メモリよりも上段側メモリの方が速
い。また、第2段メモリM2から下段側には図示されな
い最下段の記録メディア(例えばディスクストレージ装
置)が存在している。
【0037】二次バッファメモリである第2段メモリM
2上には、再生すべきデータフレームのIDが指示され
た順に時系列で並んだIDストリーム(不図示)の順
に、図示されない最下段の記録メディアから転写された
データフレームの列が記憶容量C2だけ格納されてい
る。さらに上段の一次バッファメモリである第1段メモ
リM1上には、第2段メモリM2から転写されたデータ
フレームの列が記憶容量C1だけ格納されている。ここ
で記憶容量C1は記憶容量C2よりも小であるから、第
2段メモリM2に格納されたデータフレームの列の部分
集合(サブセット)が第1段メモリM1上に転写格納さ
れていることになる。したがって、下段側のメモリは上
段側のメモリを包含している。運用はこの包含関係が常
に維持されるように行われる。
【0038】第1段メモリM1の前方側の端は第1フロ
ントポインタfp1であり、後方側の端は第1リアポイ
ンタrp1である。さらに第1フロントポインタfp1
から内側の所定の領域は順方向駆動領域Fta1、第1
リアポインタrp1から内側の所定の領域は逆方向駆動
領域Bta1として設定され、これらの領域へ再生ポイ
ンタ(プレイポインタ)PP進入した場合に、新たな転
送要求が生じる。
【0039】ここで順方向の再生開始要求が発生する
と、第1段メモリM1上に位置するプレイポインタPP
が移動を開始し、この移動にしたがい第1段メモリM1
に転写格納されたデータフレームがプレイポインタPP
に指されて順次、出力され、再生データストリームSt
rが生成される。この間、第2段メモリM2から第1段
メモリM1へのデータ転写はなされず、また第1段メモ
リM1の記録内容は更新されない。
【0040】このようにしてデータフレームがプレイポ
インタPPに指されて順次、出力され、やがてプレイポ
インタPPが第1段メモリM1の前方端部に設けた順方
向駆動領域Fta1まで移動すると、第1フロントポイ
ンタfp1からさらに先のデータフレームを第2段メモ
リM2から第1段メモリM1へデータ転写する要求が生
じ、さらに先のデータフレームが第2段メモリM2から
転写されて第1段メモリM1の記録内容が更新される。
そして同時に、第1フロントポインタfp1と第1リア
ポインタrp1も更新される。
【0041】第2段メモリM2から第1段メモリM1へ
のデータ転写は、プレイポインタPPの移動速度すなわ
ちデータ再生速度に比して十分高速であるから、プレイ
ポインタPPの移動に支障を生じることなく第1段メモ
リM1の記録内容の更新がなされる。すなわち、プレイ
ポインタPPが順方向駆動領域Fta1内の最初のデー
タフレームの再生を行う間に、第1段メモリM1の記録
内容の更新がなされ、この順方向駆動領域Fta1も更
新されて論理的に前方に移動する。同様に第1フロント
ポインタfp1と第1リアポインタrp1も更新されて
論理的に前方に移動する。この結果、プレイポインタP
Pが現在再生中の、旧い順方向駆動領域Fta1内に位
置していたデータフレームが、新しい順方向駆動領域F
ta1には位置しなくなり、論理的に後方へ移動する。
そして現在位置のプレイポインタPPが移動して新しい
順方向駆動領域Fta1の端に至るまでに時間的余裕が
生じる。
【0042】上記のように、この更新により第1段メモ
リM1は論理的に再生データストリームStrを前方へ
移動することになり、しかも更新はプレイポインタPP
が順方向駆動領域Fta1へ至った度に、その都度、直
ちに為されるから、移動するプレイポインタPPが第1
フロントポインタfp1にまで至ることがなく、常に順
方向駆動領域Fta1の分量だけの先読みが確保され
る。この結果、プレイポインタPPの移動が第1段メモ
リM1の端にかかることがなく、よって再生データスト
リームStrが途切れることがない。
【0043】第1フロントポインタfp1と第1リアポ
インタrp1は、上記から明らかなように間欠的に更新
されるが、一方この更新により、第2段メモリM2上に
おいても第1フロントポインタfp1と第1リアポイン
タrp1が間欠的に前方へ移動する。
【0044】上記の操作が繰り返され、第1フロントポ
インタfp1が第2段メモリM2の前方端部に設けた順
方向駆動領域Fta2まで移動すると、ここで第2段メ
モリM2への最下段メモリ(ディスクストレージ装置)
からの新たな転送要求が生じ、さらに先のデータフレー
ムが最下段メモリから転写されて第2段メモリM2の記
録内容が更新される。そして同時に、第2フロントポイ
ンタfp2と第2リアポインタrp2も更新される。
【0045】この更新により、第2段メモリM2は論理
的に再生データストリームStrを前方へ移動したこと
になる。しかも第2段メモリM2の更新は、間欠的に移
動する第1フロントポインタfp1が順方向駆動領域F
ta2へ至った度に、その都度、直ちに為されるから、
移動する第1フロントポインタfp1が第2フロントポ
インタfp2にまで至ることがなく、常に順方向駆動領
域Fta2の分量だけの先読みが確保される。この結
果、第1フロントポインタfp1の移動が第2段メモリ
M2の端にかかることがなく、よって第2段メモリM2
から第1段メモリM1への転写が途切れることがない。
【0046】また第2段メモリM2の記録容量C2は第
1段メモリM1の記録容量C1よりも大であり、よって
順方向駆動領域Fta2も順方向駆動領域Fta1より
大きく確保できる。これは更に多段の構成とした場合に
おいても成立し、また上段側の各メモリのアクセス時間
は再下段の記録メディアのアクセス時間よりも高速であ
る。
【0047】したがって、複数段のバッファメモリを経
由してデータフレームを上段へ転写する本発明の構成に
おいて下段のメモリの順方向駆動領域を大きく確保で
き、さらに更新のインタバルも長くなることで階層的構
成によって時間的余裕が生じるから、例えば再生データ
フレームが最下段のディスクストレージ装置上で分散配
置されることでシーク時間等に変動がある場合でも、こ
の不定期の遅れを十分吸収することができる。
【0048】この結果、様々のIDストリームが指示さ
れる場合であっても、最上段のデータフレーム再生に途
切れが発生することがなく、よって最下段メモリにおけ
る再生遅延を吸収して、連続した再生データストリーム
を安定に出力することが可能になる。
【0049】上記は順方向再生動作につき述べたが、逆
方向再生動作について同様に運営が行われる。また、順
方向駆動領域Fta1、Fta2、逆方向駆動領域Bt
a1、Bta2の大きさ(データ数、または時間差)
は、プレイポインタPPの移動速度と転送時間の期待値
から計算され、用途と利用形態に応じて任意に設定する
ことができる。
【0050】図2は、本発明に係るデータ再生装置の一
実施形態のブロック構成図である。図3は、図2に示す
データ再生装置におけるデータ転写の流れの説明図であ
る。図4は、図2に示すデータ再生装置の主コントロー
ル部のブロック構成図である。図5は、図4に示すID
ストリーム・テーブルの例の説明図である。図6は、図
4に示すハッシュ・テーブルの例の説明図である。
【0051】図2に示されるように、本実施形態に係る
データ再生装置DRPは、データストレージ装置DS
と、主コントロール部μCと、デジタル信号プロセッサ
によるサブコントロール部DSPを備え、データストレ
ージ装置DSから読み出したデータが出力データストリ
ームStrとして装置外へ出力される。
【0052】データストレージ装置DSは、磁気式また
は光学式ディスク記録メディアから構成される第3段メ
モリM3と、ディスクコントローラDcntを備えて成
る。
【0053】主コントロール部μCは、CPU101、
いずれも半導体メモリであるROM(読出し専用メモ
リ)102、DRAM(記憶保持動作がなされる随時書
込・読出メモリ:以下、RAM)103、バッファメモ
リとして機能する第2段メモリM2を備えて成り、RO
M102には主制御手段PRg11、ポインタ第2制御
手段PRg12、メモリ転送第2制御手段Prg13
が、いずれもCPU101によって読み取り及び実行可
能なプログラムとして格納されている。
【0054】サブコントロール部DSPは、プロセッサ
151、いずれも半導体メモリであるRAM153、R
OM154、バッファメモリとして機能する第1段メモ
リM1を備えて成り、ROM154にはポインタ第1制
御手段PRg1、メモリ転送第1制御手段Prg2、デ
ータ出力手段PRg3、コントロール手段PRg4が、
いずれもプロセッサ151によって読み取り及び実行可
能なプログラムとして格納されている。
【0055】動画/音声データは第3段メモリM3とし
てのハードディスクに格納されており、このデータはバ
ッファメモリである第2段メモリM2にSCSIバス経
由で転送することが出来る。さらに第2段メモリM2と
第1段メモリM1との間はDMAバスを介してデータ転
送が可能であり、第1段メモリM1上に転送されたデー
タが、外部I/Oポートから出力される。
【0056】第3段メモリM3には、複数のデータフレ
ーム(それぞれのIDが23、98、424、436、
532、600、753)が記録されている。再生時
に、この第3段メモリM3から選択的に読み出されたデ
ータフレームは、メモリ転送第2制御手段Prg13の
SCSIバスコントロール機能によって管理されるSC
SIバスを経て、第2段メモリM2へ転写され、さらに
第2段メモリM2から、メモリ転送第1制御手段Prg
2のDMAバスコントロール機能によって管理されるD
MAバスを経て、第1段メモリM1へ転写される。
【0057】このように、第1段メモリM1と第2段メ
モリM2によって2階層のバッファメモリ構造が実現さ
れ、さらに最下段の第3段メモリM3を加えて3階層の
メモリ構造が実現されている。ここで、第1段メモリM
1、第2段メモリM2、第3段メモリM3のデーク容量
は、第3段メモリM3のハードディスク媒体が最も大き
く、ついでいずれも半導体メモリである第2段メモリM
2、第1段メモリM1の順序となる。一方、アクセス速
度に関しては第1段メモリM1が最も高速で、ついで第
2段メモリM2、最下段の第3段メモリM3(ハードデ
ィスク)の順序となる。
【0058】上記の3階層のメモリ構造を、図3に基づ
き更に説明する。メモリは、上段側から下段側にそれぞ
れ第1層Ly1、第2層Ly2、第3層Ly3によって
構成される。
【0059】最下段の第3層Ly3に属する第3段メモ
リM3としてのディスクストレージ装置には、ディスク
記録メディア(HDD)上にデータブロックID23、
ID98、ID424、ID436、ID532、ID
600、ID753が記録されている。
【0060】ディスク記録メディア上に記録されている
データは、一般的に所定単位で管理されている。例え
ば、ビデオデータは1フレーム単位(約1MByte)
のビデオブロック、オーディオデータは約0.6秒分
(32kサンプル)のオーディオブロックとなる。これ
らブロックは、纏めてデータブロックとして扱うことが
できるが、ビデオデータの場合、データフレームと記載
されることもある。
【0061】各データブロックには、一意にID(ブロ
ックID)が対応し、各ブロックIDと、ディスク記録
メディア(HDD)上の記録位置情報(アドレス)は、
図6に示されるハッシュ・テーブルHTABとしてディ
スク記録メディア上の所定の領域に記録時に格納され
る。
【0062】ハッシュ・テーブルHTABには、ブロッ
クIDj、そのブロックのエントリアドレスEAdr
j、記録長LNgj(いずれもj=1、2、‥、75
3、‥)が記録されている。このハッシュ・テーブルH
TABは、リアルタイム性を重視するため再生時にディ
スク記録メディアから主コントロール部μCのRAM1
03に転写されRAM上に常駐する。
【0063】再生されるべきデータストリームStr
は、データブロックID600、ID23、ID98、
ID753、ID436、ID532、ID424がこ
の読出順序で読出し再生されるものとする。この再生I
Dの選定と順序は、利用者により系に指示入力され、主
制御手段PRg11によって管理される。主制御手段P
Rg11は、この指示入力に基づきIDストリーム・テ
ーブルSTABを作成して、RAM103に暫定記憶す
る。
【0064】IDストリーム・テーブルSTABには、
再生されるデータブロックのIDが再生順に配列されて
いる。再生時には、このIDストリームの示す順に、ハ
ッシュ・テーブルHTABから対応するブロックIDが
リファーされ、このブロックに対応するエントリアドレ
スEAdrjにエントリして、記録長LNgjだけ読出
しがなされる。この読出しが完了すると、IDストリー
ム・テーブルSTABに戻って次の再生順のデータブロ
ックが同様に処理される。この結果、複数のデータブロ
ックが順次、ディスク記録メディア上の該当アドレスか
ら時系列で連続して再生され、これにより1本の連続す
る再生ビデオストリームが形成されることになる。これ
は映画など動画像データの再生に適する。
【0065】また、IDストリーム・テーブルSTAB
に、データブロック毎にIDに加えて当該データブロッ
クの再生開始時刻をタイムコードとして設定する場合も
ある。
【0066】図4に示されるように、主コントロール部
μCのRAM103には前述したIDストリーム・テー
ブルSTABと、ハッシュ・テーブルHTABが暫定的
に記憶される。
【0067】このIDストリーム・テーブルに基づいて
主コントロール部μCが、図3に示されるように、該当
するデータブロックの一部分であるデータブロックID
98、ID753、ID436を、第3段メモリM3か
ら第2段メモリM2へ転写する。これにより、第2層L
y2に属する第2段メモリM2には、第3段メモリM3
からデータブロックID98、ID753、ID436
が転写され、記録される。
【0068】さらに、第2段メモリM2に記録されたデ
ータブロックのうち、図示されるようにID753およ
びID436の一部分が、サブコントロール部DSPに
よって第1段メモリM1へ転写され、記録される。最上
段である第1段メモリM1は半導体のキャッシュメモリ
であるから、そのアクセスタイムは高速であり、遅延の
発生なく再生データストリームStrを読出し出力する
ことができる。
【0069】図中の符号IDstは、画像/音声データ
ブロックIDが再生順に配列されたIDストリームであ
り、この上をプレイポインタPPを移動させることによ
り対応するデータブロックの画像/音声データを出力再
生する。ここでプレイポインタPPは、操作に即時的に
反応してIDストリームIDst上を前後に動作するポ
インタであり、その通過した位置に対応するデータブロ
ックのビデオデータまたはオーディオデータが外部ポー
トに出力される。図3では、プレイポインタPPがID
ストリームIDst上のブロックID753上にあり、
したがってブロックID753に対応するデータが再生
データストリームStrとして出力されている。
【0070】このように、IDストリームIDstに登
録されたブロックIDに対応する実際の画像/音声デー
タは第3段メモリ(ハードディスク)M3内に格納され
ているが、再生データストリームStrを途切れなく出
力するためには、プレイポインタPPが到達する以前
に、該当IDのビデオデータまたはオーディオデータを
最上段である第1段メモリM1に用意しておくよう、メ
モリ管理がなされる必要がある。
【0071】このメモリ管理動作の原則は「下段のメモ
リ上のデータは、上段のメモリ上ののデータをストリー
ム上包含する関係」を保つことである。つまり第1段メ
モリM1には常にプレイポインタPPを包含するように
データが用意され、さらに第2段メモリM2には常に第
1段メモリM1に用意されるデータを包含するデータを
用意するようにする。このシステムでは、第3段メモリ
M3であるハードディスクが最終の記憶領域となり、こ
こに全てのデータが格納されているため、同様に第2段
メモリM2で用意したデータが第3段メモリM3上のデ
ータに包含されている関係が成立する。
【0072】上記のメモリ管理は、いずれもCPU10
1によって読み取り及び実行可能なプログラムとしてR
OM102に格納された、主制御手段PRg11、ポイ
ンタ第2制御手段PRg12、メモリ転送第2制御手段
Prg13と、いずれもプロセッサ151によって読み
取り及び実行可能なプログラムとしてROM154に格
納された、ポインタ第1制御手段PRg1、メモリ転送
第1制御手段Prg2、データ出力手段PRg3、コン
トロール手段PRg4によって為される。なお、これら
各手段の動作は後述される。
【0073】図7は、本発明に係るデータ再生方法の一
実施形態の説明図である。図8は、図7に示すデータ再
生方法の順方向更新動作および逆方向更新動作の処理構
造の説明図である。さらに図9〜図16は、図8に示す
データ再生方法の順方向更新動作の各過程図である。
【0074】以下、図7に基づきデータ再生方法を説明
するが、適宜、前記図1を引用する。図7中で、データ
ストリームStrのうち、第1フロントポインタfp1
と第1リアポインタrp1間の範囲は、前記図1の第1
段メモリM1にマッピングされた領域に相当する。プレ
イポインタPPは、常にこの領域内におかれる。第1フ
ロントポインタfp1と第1リアポインタrp1のそれ
ぞれの内側方向に、順方向駆動領域Fta1と逆方向駆
動領域Bta1が設定されている。
【0075】また第2フロントポインタfp2と第2リ
アポインタrp2間の範囲は、前記図1の第2段メモリ
M2にマッピングされた領域に相当する。前述のよう
に、この領域は上記の第1段メモリM1にマッピングさ
れた領域を包含する。したがって前記第1フロントポイ
ンタfp1と第1リアポインタrp1は、常にこの領域
内にあるよう管理される。
【0076】さらに第2フロントポインタfp2と第2
リアポインタrp2のそれぞれの内側方向に、順方向駆
動領域Fta2と逆方向駆動領域Bta2が設定されて
いる。順方向駆動領域Fta2と逆方向駆動領域Bta
2は、夫々前記順方向駆動領域Fta1と逆方向駆動領
域Bta1よりも広く設定される。
【0077】再生の進行につれて、プレイポインタPP
は第1フロントポインタfp1の方向へ移動し、順方向
駆動領域Fta1に至ると、第1段メモリM1にマッピ
ングされたデータは順方向に更新され、第1フロントポ
インタfp1と第1リアポインタrp1の位置が順方向
に更新される。これにより、順方向駆動領域Fta1と
逆方向駆動領域Bta1も更新される。これら第1段メ
モリM1のマッピング内容とポインタと駆動領域の更新
は、割り当てられたプロセスpr1によって管理され
る。
【0078】ここで第1段メモリM1のマッピング内容
の更新は、第2段メモリM2を形成するバッファメモリ
から第1段メモリM1を形成するバッファメモリへの転
写であり、転写量はビデオの場合はフレーム単位であ
り、オーディオの場合はサンプル単位(wоrd)であ
る。
【0079】一方、更新された第1フロントポインタf
p1が第2段メモリM2の順方向駆動領域Fta2に至
ると、第2段メモリM2にマッピングされたデータは順
方向に更新され、第2フロントポインタfp2と第2リ
アポインタrp2の位置が順方向に更新される。これに
より、順方向駆動領域Fta2と逆方向駆動領域Bta
2も更新される。これら第2段メモリM2のマッピング
内容とポインタと駆動領域の更新は、割り当てられたプ
ロセスpr2によって管理される。
【0080】ここで第2段メモリM2のマッピング内容
の更新は、磁気ディスク等の記録メディアから第2段メ
モリM2を形成するバッファメモリへの転写であり、転
写量はシステムがハードディスクを管理するページサイ
ズ(Blоck)に量子化されている。
【0081】プロセスpr1、pr2はそれぞれが独立
して動作するが、両プロセスは共通した単純な原理で動
作する。すなわち、これらのプロセスは、内側にある第
1フロントポインタfp1と第1リアポインタrp1間
の範囲が、外側にある第2フロントポインタfp2と第
2リアポインタrp2間の範囲を飛ぴ出さないように包
含するよう管理する。
【0082】プロセスpr1は、両端の第1フロントポ
インタfp1と第1リアポインタrp1を移動させ、プ
ロセスpr2は、両端の第2フロントポインタfp2と
第2リアポインタrp2を移動させる。ここでそれぞれ
のフロントポインタfpを前方(順方向)に移動させる
ことは、新領域の確保及び転写を意味し、後方(逆方
向)へ移動させることは旧領域の解放を意味する。
【0083】また逆に、リアポインタrpを前方に移動
させることは、旧領域の解放を意味し、後方へ移動させ
ることは新領域の確保及び転写を意味する。そして、こ
れらプロセスの共通した動作原理は、「内側のポインタ
が近付けば自分のポインタを遠ざけ、逆に内側のポイン
タが遠ざかれば、自分のボインタを近付ける」ことであ
る。
【0084】上記のようにして順方向更新動作がなさ
れ、その骨子は図8に示されるように、第1プロセスp
r1がフロントポインタfp1、リアポインタrp1を
前方へずらし、新位置情報を第2プロセスpr2へ通知
することにより実行される。一方、逆方向更新動作も同
様に、フロントポインタfp1、リアポインタrp1を
後方へずらし、新位置情報を第2プロセスpr2へ通知
されることにより実行される。
【0085】前記において、ポインタの管理はデータ数
基準によるものと、時間差基準によるものとの二種類の
構成が可能である。データ数基準は、例えば各段メモリ
に記録されたデータ中で、読出順序が最後のデータと、
現在出力中のデータとの間に存在するデータ数を点検
し、このデータ数に基づき管理する。
【0086】一方、時間差基準は、例えば各段メモリに
記録されたデータ中で、読出順序が最後のデータの予定
読出時刻と、途中のデータを読出再生中の現在時刻との
時間差を演算し、この時間差に基づき管理する。本発明
においてはいずれの基準構成も適用可能である。
【0087】図2に戻り、各手段の動作を説明する。メ
モリ転送第1制御手段PRg2は、第2段メモリM2か
ら第1段メモリM1への転送管理と、第1段メモリM1
の第1フロントポインタfp1と第1リアポインタrp
1間のデータのマッピングを実行する。
【0088】コントロール手段PRg4は、プレイポイ
ンタPPの位置を管理し、プレイポインタPPを常に第
1フロントポインタfp1と第1リアポインタrp1間
の領域内におくよう制御する。さらに主制御手段PRg
11と、制御上必要な情報の授受を行う。
【0089】ポインタ第1制御手段PRg1は、第1フ
ロントポインタfp1と第1リアポインタrp1のそれ
ぞれの内側方向に、順方向駆動領域Fta1と逆方向駆
動領域Bta1を設定し、またこれらを更新する。さら
にポインタ第1制御手段PRg1は、データ数基準の構
成の場合、最上段メモリに記録されたデータ中で、読出
順序が最後のデータと、現在出力中のデータとの間に存
在するデータ数を点検して第1データ数とし、プレイポ
インタPPが第1フロントポインタfp1の方向へ移動
し、順方向駆動領域Fta1に至った結果、第1データ
数が所定の下限データ数に等しいか又は少なくなると、
下段側メモリへ読出順序が更に後のデータの転写要求を
行う。
【0090】また、ポインタ第1制御手段PRg1が、
時間差基準の構成の場合、最上段メモリに記録されたデ
ータ中で、読出順序が最後のデータの予定読出時刻と、
途中のデータを読出再生中の現在時刻との時間差を第1
時間差として演算し、プレイポインタPPが第1フロン
トポインタfp1の方向へ移動し、順方向駆動領域Ft
a1に至った結果、第1時間差が所定の下限時間差に等
しいか又は短かくなると、下段側メモリへ読出順序が更
に後のデータの転写要求を行う。
【0091】データ出力手段PRg3は、最上段メモリ
である第1段メモリM1から所定の読出順序に従いデー
タを出力する。
【0092】メモリ転送第2制御手段PRg13は、デ
ータストレージ装置DSのディスクコントローラDcn
tへ制御信号を送付することによる第3段メモリM3か
ら第2段メモリM2への転送管理と、第2段メモリM2
の第2フロントポインタfp2と第2リアポインタrp
2間のデータのマッピングと、第2段メモリM2に記録
されたデータ中の少なくとも部分集合の、第1段メモリ
M1への転写管理を実行する。
【0093】主制御手段PRg11は、第1フロントポ
インタfp1と第1リアポインタrp1を常に第2フロ
ントポインタfp2と第2リアポインタrp2間の領域
内におくよう制御する。さらにコントロール手段PRg
4と、制御上必要な情報の授受を行う。
【0094】ポインタ第2制御手段PRg12は、第2
フロントポインタfp2と第2リアポインタrp2のそ
れぞれの内側方向に、順方向駆動領域Fta2と逆方向
駆動領域Bta2を設定し、またこれらを更新する。さ
らにポインタ第2制御手段PRg12がデータ数基準の
場合、上段側メモリおよび下段側メモリが存在する場合
に、上段側のメモリへ転写したデータ中の読出順序が最
後のデータと、現在当該メモリに記録されているデータ
中で読出順序が最後のデータとの間のデータ数を点検し
て第2データ数とし、第1フロントポインタfp1が移
動して順方向駆動領域Fta2に至って、第2データ数
が所与の最低データ数に等しいか又は少なくなると、さ
らに下段側のメモリへ読出順序が更に後のデータの転写
要求を行う。
【0095】あるいはポインタ第2制御手段PRg12
が時間差基準の場合、上段側メモリおよび下段側メモリ
が存在する場合に上段側のメモリへ転写したデータ中の
読出順序が最後のデータの予定読出時刻と、現在当該メ
モリに記録されているデータ中で読出順序が最後のデー
タの予定読出時刻との時間差を演算して第2時間差と
し、第1フロントポインタfp1が移動して順方向駆動
領域Fta2に至って、演算された第2時間差が所与の
最低時間差に等しいか又は短かくなると、さらに下段側
のメモリへ読出順序が更に後のデータの転写要求を行
う。
【0096】以下、図9〜図16に基づいて、図8に示
すデータ再生方法の順方向更新動作の各過程を説明す
る。図9〜図12は、第1プロセスpr1の動作過程で
あり、また図13〜図16は、第2プロセスpr2の動
作過程である。
【0097】図9において、第1段メモリM1上の第1
プロセスpr1は、その範囲内のポインタとして、プレ
イポインタPPを保持する。プレイポインタPPは再生
の進行につれ移動して、順方向駆動領域Fta1へ至る
が、この検出はDSPによって為され、割り込みで通知
される。
【0098】図10に示されるように、プレイポインタ
PPが順方向駆動領域Fta1へ至ると、図11中で点
線で示されるように、順方向へ移動させた暫定第1プロ
セスTpr1が設定され、これに伴い第1フロントポイ
ンタfp1と第1リアポインタrp1も順方向へ移動し
て、それぞれ暫定第1フロントポインタTfp1と暫定
第1リアポインタTrp1が設定される。
【0099】暫定第1フロントポインタTfp1と現行
の第1フロントポインタfp1との間のデータは、現行
の第1段メモリM1上には存在しないから、第2段メモ
リM2から、この間のデータが転写される。この転写に
ともない、現行の第1リアポインタrp1と暫定第1リ
アポインタTrp1の間のデータが解放・廃棄される。
ここで第1段メモリM1がリングバッファ構造である場
合は、前方部分への転写により後方部分の解放が自動的
になされる。これにより、第1段メモリM1上のデータ
マッピングが更新される。
【0100】上記のように更新された結果、図12に示
されるように、新第1フロントポインタfp1’と、新
第1リアポインタrp1’と、新第1プロセスpr1’
に変更され、また駆動領域も更新されて順方向新駆動領
域Fta1’、逆方向新駆動領域Bta1’となる。こ
れにより、プレイポインタPPと新第1フロントポイン
タfp1’との距離が増大し、プレイポインタPPは支
障なく移動を続行でき、よって再生データストリームS
trが途切れることがない。
【0101】つぎに図13において、第2段メモリM2
上の第2プロセスpr2は、その範囲内のポインタとし
て第1フロントポインタfp1と第1リアポインタrp
1を保持する。第1フロントポインタfp1と第1リア
ポインタrp1は、前記のように更新されるから、更新
の度に移動する。やがて図14に示されるように、新第
1フロントポインタfp1’が順方向駆動領域Fta2
へ至る。
【0102】新第1フロントポインタfp1’が順方向
駆動領域Fta2へ至ると、図15中で点線で示される
ように、順方向へ移動させた暫定第2プロセスTpr2
が設定され、これに伴い第2フロントポインタfp2と
第2リアポインタrp2も順方向へ移動して、それぞれ
暫定第2フロントポインタTfp2と暫定第2リアポイ
ンタTrp2が設定される。
【0103】暫定第2フロントポインタTfp2と現行
の第2フロントポインタfp2との間のデータは、現行
の第2段メモリM2上には存在しないから、第3段メモ
リM3から、この間のデータが転写される。この転写に
ともない、現行の第2リアポインタrp2と暫定第2リ
アポインタTrp2の間のデータが解放・廃棄される。
これにより、第2段メモリM2上のデータマッピングが
更新される。
【0104】上記のように更新された結果、図16に示
されるように、新第2フロントポインタfp2’と、新
第2リアポインタrp2’と、新第2プロセスpr2’
に変更され、また駆動領域も更新されて順方向新駆動領
域Fta2’、逆方向新駆動領域Bta2’となる。こ
れにより、新第1フロントポインタfp1’と新第2フ
ロントポインタfp2’との距離が増大し、第2段メモ
リM2から第1段メモリM1への転写が支障なく続行可
能になる。よって第1段メモリM1からの再生データス
トリームStrの出力が途切れることがない。
【0105】図17は第1プロセスpr1の順方向更新
動作のフローチャートであり、図18は、第2プロセス
pr2の順方向更新動作のフローチャートである。以
下、両図に基づき動作を説明する。
【0106】第1プロセスpr1の順方向更新動作で
は、第1段メモリM1から1フレームを再生データスト
リームStrとして送出する(ステップS1)。ついで
プレイポインタPPが1フレーム移動される(ステップ
S2)。
【0107】ここでプレイポインタPPが順方向駆動領
域Fta1へ達したかを点検し(ステップS3)、達し
ていれば第1フロントポインタfp1を移設して暫定第
1フロントポインタTfp1とする(ステップS4)。
また第1リアポインタrp1を移設して、暫定第1リア
ポインタTrp1とする(ステップS5)。
【0108】つぎに、第1プロセスpr1を暫定第1プ
ロセスTpr1とする(ステップS6)。ついで第2段
メモリM2から第1段メモリM1へ、暫定第1フロント
ポインタTfp1と第1フロントポインタfp1の差分
ブロックの転送を受ける(ステップS7)。
【0109】暫定第1フロントポインタTfp1、暫定
第1リアポインタTrp1を夫々、新第1フロントポイ
ンタfp1’、新第1リアポインタrp1’に設定し、
さらに暫定第1プロセスTpr1を新第1プロセスpr
1’に設定する(ステップS8)。
【0110】順方向駆動領域と逆方向駆動領域を夫々、
更新してFta1’、Bta1’とする(ステップS
9)。さらに新第1フロントポインタfp1’と、新第
1リアポインタrp1’の情報を第2プロセスpr2へ
送付する(ステップS10)。
【0111】第2プロセスpr2の順方向更新動作は、
更新された新第1フロントポインタfp1’、新第1リ
アポインタrp1’を受理したかを点検し(ステップS
21)、受理を確認すると、ついで新第1フロントポイ
ンタfp1’が順方向駆動領域Fta2へ達したかの点
検がなされる(ステップS22)。
【0112】新第1フロントポインタfp1’が順方向
駆動領域Fta2へ達すると、第2フロントポインタf
p2を移設して暫定第2フロントポインタTfp2と
し、また第2リアポインタrp2を移設して暫定第2リ
アポインタTrp2とする(ステップS23)。
【0113】つぎに、第3段メモリM3のディスク記録
メディアから第2段メモリM2へ、暫定第2フロントポ
インタTfp2と第2フロントポインタfp2との差分
ブロック分を転送する(ステップS24)。
【0114】暫定第2フロントポインタTfp2、暫定
第2リアポインタTrp2を夫々、新第2フロントポイ
ンタfp2’、新第2リアポインタrp2’に設定し、
さらに暫定第2プロセスTpr2を新第2プロセスpr
2’に設定する(ステップS25)。そして順方向駆動
領域と逆方向駆動領域を夫々、更新してFta2’、B
ta2’とする(ステップS26)。
【0115】図19は、順方向更新動作および逆方向更
新動作のフローチャートである。通知入力の発生が確認
されると(ステップS31)、プロセスpr1からの位
置通知が第1フロントポインタfp1か、または第1リ
アポインタrp1であるかが確認され(ステップS3
2)、第1フロントポインタfp1の通知であれば順方
向移動となる。ついで第1フロントポインタfp1〜第
2フロントポインタfp2の距離が閾値内であるかが点
検され(ステップS33)、閾値内であれば第1フロン
トポインタfp1が第2フロントポインタfp2へ近付
いているから、第2フロントポインタfp2を1ブロッ
ク前方へ移動して位置を更新する(ステップS34)。
【0116】一方、ステップS33で閾値内でなけれ
ば、第1フロントポインタfp1〜第2フロントポイン
タfp2の距離が1ブロックより大きいかがチェックさ
れ(ステップS35)、距離が1ブロックより小さい場
合はステップS31へ戻り、距離が1ブロックより大き
い場合は、第2フロントポインタfp2を1ブロック後
方へ移動させる(ステップS36)。
【0117】一方、ステップS32において位置通知が
第1リアポインタrp1であれば、以降は逆方向移動と
なる。ついで第1リアポインタrp1〜第2リアポイン
タrp2の距離が閾値内であるかが点検され(ステップ
S37)、閾値内であれば第2リアポインタrp2を1
ブロック後方へ移動して位置を更新する(ステップS3
8)。
【0118】一方、ステップS37で閾値内でなけれ
ば、第1リアポインタrp1〜第2リアポインタrp2
の距離が1ブロックより大きいかがチェックされ(ステ
ップS39)、距離が1ブロックより小さい場合はステ
ップS31へ戻り、距離が1ブロックより大きい場合
は、第2リアポインタrp2を1ブロック前方へ移動さ
せる(ステップS40)。
【0119】つぎに本発明に係るコンピュータ読み取り
可能な記録媒体の一実施形態につき説明する。本実施形
態によるコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、例え
ば読出し専用の半導体メモリ(ROM)チップに記録し
て提供することができ、所定のシステム構成を有するデ
ータ再生装置に適用される。
【0120】適用可能なデータ再生装置は、少なくとも
以下を備えるものである。 1.コンピュータ。 2.内蔵または外付けの記録メディアに記録された複数
のデータを指定された開始番地から所定の順序で順次読
み出し可能なデータストレージ装置。 3.データストレージ装置の読出速度よりも高速読出可
能で、データストレージ装置から出力されたストリーム
の少なくとも一部分を記憶可能な容量を備えた、すくな
くとも1段のバッファメモリ、およびメモリコントロー
ラ。
【0121】本実施形態の記録媒体は、ROMチップ等
に、コンピュータによって読出し且つ実行可能なプログ
ラムとして少なくともメモリ転送制御手段、データ出力
手段、データ数基準のポインタ第1制御手段、データ数
基準のポインタ第2制御手段が記録される。
【0122】メモリ転送制御手段はコンピュータを、各
段のメモリにおいて、上段側メモリが存在し、この上段
側メモリから読出順序が更に後のデータの転写要求を受
けると、当該メモリに記録されたデータの少なくとも部
分集合を上段側メモリへ転写するとともに、且つデータ
転写を受けた当該メモリの記録内容を更新するよう機能
させるプログラムである。
【0123】データ出力手段はコンピュータを、最上段
メモリから所定の読出順序に従いデータを出力するよう
機能させるプログラムである。
【0124】データ数基準のポインタ第1制御手段はコ
ンピュータを、最上段メモリに記録されたデータ中で、
読出順序が最後のデータと、現在出力中のデータとの間
に存在するデータ数を点検して第1データ数とし、この
第1データ数が所定の下限データ数に等しいか又は少な
いと、下段側メモリへ読出順序が更に後のデータの転写
要求を行うよう機能させるプログラムである。
【0125】データ数基準のポインタ第2制御手段はコ
ンピュータを、上段側メモリおよび下段側メモリが存在
する場合に、上段側のメモリへ転写したデータ中の読出
順序が最後のデータと、現在当該メモリに記録されてい
るデータ中で読出順序が最後のデータとの間のデータ数
を点検して第2データ数とし、この第2データ数が所与
の最低データ数に等しいか又は少ないと、さらに下段側
のメモリへ読出順序が更に後のデータの転写要求を行う
よう機能させるプログラムである。
【0126】上記のコンピュータ読み取り可能な記録媒
体にプログラムとして記録された、メモリ転送制御手段
と、データ出力手段と、データ数基準のポインタ第1制
御手段とデータ数基準のポインタ第2制御手段を、コン
ピュータによって実行すると、下段側において再生遅延
が発生しても記録容量が大の下段側メモリにおいて吸収
され、且つメモリ転送制御手段によって再生データが下
段側メモリから上段側メモリへ順に転写され、その都
度、記録内容が更新されることにより、上段側メモリに
おいて常に再生データを確保することができる。しかも
転写の時期をデータ数基準のポインタ第1および第2制
御手段によって第1データ数および第2データ数に基づ
き管理するから、再生データの準備に途切れが生じるこ
とがなく、データ出力手段によって再生データを継続的
に出力できる。
【0127】また、上記のプログラムはデータ数基準の
構成であったが、これに代えて、時間差基準のプログラ
ムによる構成とすることもできる。時間差基準のプログ
ラムの場合、上記のデータ数基準のポインタ第1制御手
段とデータ数基準のポインタ第2制御手段は、それぞれ
時間差基準のポインタ第1制御手段と時間差基準のポイ
ンタ第2制御手段に変更される。なお、時間差基準のポ
インタ第1制御手段と時間差基準のポインタ第2制御手
段の構成と機能は、前記図2において示されたものと同
様であり、よって説明は前記が援用される。
【0128】図20は、本発明に係るシステム・オン・
チップ型集積装置の一実施形態のブロック構成図であ
る。以下、図20に基づき説明する。本発明に係るシス
テム・オン・チップ型集積装置SysLは、データ再生
装置DRPに組み込み可能である。
【0129】システム・オン・チップ型集積装置Sys
Lを組み込むデータ再生装置DRPは、内蔵する記録メ
ディアに記録された複数のデータを所定の順序で順次読
み出し、ストリームとして出力する、データストレージ
装置DSを具備している。このデータストレージ装置D
Sには、素材データとしての複数のデータブロックが記
録され、階層メモリ構造における最下段のメモリとして
機能する。
【0130】システム・オン・チップ型集積装置Sys
Lは、同一チップ上に、プロセッサ部CPrоcと、バ
ス部Cbusと、入出力インタフェース部Ciоと、デ
ータを一時的に保持する第1メモリ部Cramを備え、
さらに、いずれもプロセッサ部CPrоcによって読み
取りと実行が可能なプログラムが記録された第2メモリ
部Crоmを備える。
【0131】プロセッサ部CPrоcは、マイクロプロ
セッサ101とDSPプロセッサ151により構成され
る。
【0132】第1メモリ部Cramは、DRAM(記憶
保持動作がなされる随時書込・読出メモリ)のセルとし
て構成され、その内部に第1段メモリM1、第2段メモ
リM2、テーブルTABが展開される。
【0133】第2メモリ部Crоmは、ROM(読出し
専用メモリ)のセルとして構成される。格納されるプロ
グラムは、全体制御手段PRg11’、ポインタ第1制
御手段PRg1、メモリ転送第1制御手段PRg2、ポ
インタ第2制御手段PRg12、メモリ転送第2制御手
段PRg13、バスコントロール手段PRg20を少な
くとも含む。バスコントロール手段PRg20には、S
CSIバス、DMAバス、制御バス、I/Oバスのコン
トローラが含まれている。
【0134】また、第2メモリ部Crоmには上記各手
段に加えて、図示されない他の手段、例えばパリティ処
理や符号化・復号化処理手段等が設けられる。
【0135】全体制御手段PRg11’、ポインタ第1
制御手段PRg1、メモリ転送第1制御手段PRg2、
ポインタ第2制御手段PRg12、メモリ転送第2制御
手段PRg13は、プロセッサ部CPrоcのマイクロ
プロセッサ101とDSPプロセッサ151によって読
み取り実行される。また、以下の説明において前記図2
等におけると同じ部分は同一符号が付けられ、よって前
記説明および前記各図が援用される。
【0136】全体制御手段PRg11’は、第1フロン
トポインタfp1と第1リアポインタrp1を常に第2
フロントポインタfp2と第2リアポインタrp2間の
領域内におくよう制御する。さらにプレイポインタPP
の位置を管理し、プレイポインタPPを常に第1フロン
トポインタfp1と第1リアポインタrp1間の領域内
におくよう制御する。さらに、最上段メモリである第1
段メモリM1から所定の読出順序に従いデータを読出
し、入出力インタフェース部Ciоへ出力する。
【0137】ポインタ第1制御手段PRg1、メモリ転
送第1制御手段PRg2、ポインタ第2制御手段PRg
12、メモリ転送第2制御手段PRg13の構成と機能
は、いずれも前記の実施形態におけると同様であり、よ
って前記説明および前記各図を援用する。
【0138】このように、本実施形態のシステム・オン
・チップ型集積装置SysLはプログラムによって構成
される各手段がその判断または演算に基づいてデータス
トレージ装置DSを制御し、所定の機能を実現するもの
であるから、本システム・オン・チップ型集積装置Sy
sLを組み込むことにより、例えば図2に示される機能
を備える装置を容易に製造することが可能となる。
【0139】なお通常、システム・オン・チップ型集積
装置の上記の各部(コア)は、複数のIPとして一枚の
基板上に配置形成され、システムLSI(System
LSI)と呼称される。
【0140】図21は、本発明に係る階層型メモリの他
の実施形態の構造図である。また図22は、本発明に係
る階層型メモリの記録方法の他の実施形態の説明図であ
る。
【0141】両図に示されるように、本実施形態に係る
階層型メモリA2は、バッファメモリとして機能する第
1段メモリM1’と、最下段の記録メディアであるベー
スメモリBMによって2階層構成が実現されている。
【0142】ベースメモリBMは、ディスク状またはテ
ープ状またはカード状の記録メディアに複数のデータを
記録し、記録された複数のデータの一部分を第1段メモ
リM1’上へ選択的に転写し、転写されたデータを第1
段メモリM1’から所定の読出順序に従い順次読出して
再生データストリームStrを形成するものであり、第
1段メモリM1’には順方向駆動領域Fta1’、逆方
向駆動領域Bta1’が設定される。またプレイポイン
タPPが第1段メモリM1’上を移動する。
【0143】第1段メモリM1’上のデータ中で、読出
順序が最後のデータと、現在再生中のデータとの間のデ
ータ数が所定数に等しいか又は少なくなると、ベースメ
モリBMから第1段メモリM1’へ、読出順序が更に後
のデータを転写し、且つ、この転写データ中の、読出順
序が最後のデータと現在再生中のデータとの間のデータ
数が、所与のデータ数よりも多いか又は等しくなるまで
第1段メモリM1’の内容を更新するように運営され
る。従ってこの階層型メモリA2の機能は、前記の図1
に示された階層型バッファメモリA1の機能に準ずる。
【0144】図23は、本発明に係るデータ再生装置の
別の実施形態のブロック構成図である。この実施形態の
データ再生装置DRP2は、複数基のハードディスクか
ら成るストレージ・モジュールM3’が複数モジュール
結合されたディスクアレイと、それぞれモジュール毎
に、ハードディスクとSCSIバス2で接続された複数
基の第2段メモリM2と、これら第2段メモリM2とD
MAバス5で接続された複数基の第1段メモリM1と、
主として第2段メモリM2の管理に携わるマイクロコン
トローラ(μC)3と、制御バス4と、各第1段メモリ
M1を管理する複数基のデジタル信号処理プロセッサ
(DSP)6を備えて構成される。
【0145】ストレージ・モジュールM3’が最下段の
記録メディアとして機能し、それぞれバッファメモリか
ら成る第2段メモリM2と第1段メモリM1が階層メモ
リ構造を構成して、前記図1において示された機能と動
作を実現している。且つ、複数基のストレージ・モジュ
ールM3’と、複数基の第2段メモリM2と、複数基の
第1段メモリM1により、複数のデータストリームの出
力が可能である。
【0146】図24は、本発明に係るデータ再生装置の
他の実施形態のブロック構成図である。この実施形態の
データ再生装置DRP2は図23の変形例の一つで、前
記のハードディスクよりも低速であるが、より大容量の
記憶装置4(例えばテープベースのデータストレージ)
を、ハードディスクによるストレージ・モジュールM
3’の下層に配置した例である。この構成においても上
記と同様の運営により、通常の再生動作において待ちが
発生することのない、円滑な再生状態を実現することが
できる。
【0147】図25は、本発明に係るビデオデータ編集
システムの一実施形態のブロック構成図である。図26
は、図25に示すビデオデータ編集システムの情報・デ
ータ処理装置のブロック構成図である。
【0148】図25に示されるように、本実施形態のビ
デオデータ編集システムEDSは、編集装置1にソース
ビデオテープレコーダ(VTR)9や、デイリーサーバ
7などから、ビデオデータが入力され、編集されるよう
に構成されている。この編集装置1は、情報・データ処
理装置装置SDPを制御し、編集処理を行うように構成
されている。編集装置1は、2チャンネルのSDI(S
erial DataInterface)を介して情
報・データ処理装置装置SDPに、ビデオデ−タとオー
ディオデータを伝送し、また、情報・データ処理装置装
置SDPは、それぞれ6チャンネルのビデオデータと、
16チャンネルのオーディオデータをSDIを介して編
集装置1に供給するように構成されている。
【0149】さらに、編集装置1は、SDIを介して、
メインモニタ4、オンエアバッファ8、ソースVTR
9、並びにホストパ−ソナルコンピュ−タである制御コ
ンピュータ3に、ビデオデータとオーディオデータを供
給するように構成されている。また、編集装置1は、増
幅器5にオ−ディオ信号を出力し、スピーカ6から放音
させるように構成されている。
【0150】一方、制御コンピュータ3は、編集装置1
に対して、RS−422規格の通信プロトコルを使用し
てコマンド3aを送り、編集装置1を制御するように構
成されている。なお、コマンド3aは双方向とすること
もできる。
【0151】また編集装置1も、情報・データ処理装置
装置SDP、デイリーサーバ7、ソースVTR9など
に、RS一422を介してコマンド1aなどを送り、そ
れぞれを制御するように構成されている。さらに編集装
置1は、制御コンピュータ3を介して、イーサネット
(登録商標)により制御され、また外部装置を制御する
ことができるように構成されている。
【0152】さらに情報・データ処理装置装置SDP
は、SCSI(ANSI SmallComputer
Interface)を介して制御コンピュータ3と
コマンドや情報の授受を行うことが可能である。
【0153】この情報・データ処理装置SDPは、内蔵
するデータストレージの記録メディア(たとえばハード
ディスクメディアHD)にマルチチャンネルのビデオデ
ータを記録するとともに、記録された複数の当該ビデオ
データを指定された開始番地から所定の順序で順次読み
出し、ビデオストリームとして出力する機能を備える。
【0154】記録メディア上に記録されているデータ
は、CPU101によって所定単位で管理されている。
例えば、ビデオデータは1フレーム単位(約1MByt
e)のビデオブロック、オーディオデータは約0.6秒
分(32kサンプル)のオーディオブロックとなる。こ
れらブロックは、纏めてデータブロックとして扱われ
る。
【0155】さらにこれら各データブロックには、一意
にID(ブロックID)が対応していて、CPUメモリ
空間には、そのIDと、例えばハードディスクメディア
(HD)上のアドレストの対応表(ハッシュテーブル)
が置かれている。リアルタイム性を重視するため、この
対応表は実メモリRAM上に常駐する。
【0156】IDストリームは、このブロックIDの並
び(配列)であり、利用者が任意に作成、変更、削除が
行うことができる。すなわち、利用者が外部端末(例え
ばホストコンピュータ)からIDストリームを設定/更
新することにより、ビデオデータの記録/再生/編集が
なされる。このようにして設定/更新されたIDストリ
ームは、実メモリRAM内にIDストリーム・ファイル
として保持される。
【0157】再生時には、このIDストリームの示す順
序に基づいて対応表が参照され、該当するIDのデータ
ブロックが順次、記録メディア上の該当アドレスから時
系列で再生され、これにより1本の再生ビデオストリー
ムが形成されることになる。
【0158】以下、図26に基づき、情報・データ処理
装置SDPの構成を説明する。情報・データ処理装置S
DPは、第3段メモリに相当するディスクストレージ装
置DSおよびディスクコントローラDcnt、いずれも
複数基のSCSIバスおよびSCSIコントローラ20
2、第2段メモリM2およびバッファコントローラ21
1、DMAバス205および、第1段メモリM1を擁す
る処理モジュール271を具備し、さらに全体をマイク
ロコントローラ部μCが制御する構成である。
【0159】この情報・データ処理装置SDPは、高速
リアルタイムランダムアクセスのためのハードディスク
マネージメントアルゴリズムFARAD(Fast R
andom Access Disk)(商標)を応用
した装置であり、比較的少ないデイスクで、マルチチャ
ンネルのデータの高速ランダムアクセスが可能に構成さ
れている。
【0160】図26に示される構成では、ディスクアレ
イとして、デイスク201−1から始まる32台のデイ
スクが設けられている。ディスクの一部は符号201−
1に示されるハード磁気ディスクドライブ(HDD)で
あり、また他の一部は符号201−Mに示される光ディ
スク装置であり、さらに他の一部として符号201−N
に示されるセミコンメモリ(半導体ディスク)を採用す
ることも可能に構成されている。以下、これらを論理デ
ィスクとして扱い、記述は「ディスク」とする。
【0161】SPC(SCSI Pripheral
Controller)としてのSCSIコントローラ
202−1乃至202−16は、それぞれ2台のディス
クを制御するようになされている。例えば、SCSIコ
ントローラ202−1は、ディスク201−1とディス
ク201−2を制御し、SCSIコントローラ202−
2は、ディスク201−3とディスク201−4を制御
するようになされている。
【0162】さらに、バッフアモジュール203−1乃
至203−8が設けられている。1つのバッファモジュ
ールは、2つのSCSIコントローラを制御するように
なされており、例えば、バッフアモジュール203−1
は、SCSIコントローラ202−1と202−2を制
御し、バッフアモジュール203−2は、SCSIコン
トローラ202−3と202−4を制御する。各バッフ
アモジュール203−i(i=1、2、・・・、8)に
は、データバッフアである第2段メモリM2−iと、こ
れを制御するバッフアコントローラ211−iが設けら
れている。
【0163】また、第2段メモリM2−1乃至M2−8
は、コントロール部100の主制御手段101により一
義的に規定されるシリアルなアドレスが割り振られ、そ
のアドレスによって、データの記憶位置を指定すること
ができる。
【0164】これらのディスク201−1乃至201−
32に対して、ビデオデータならびにオーデイオデータ
を処理するためのモジュールとして処理モジュール27
1−j(j=1〜8)が設けられている。
【0165】処理モジュール271−jはデジタル信号
処理プロセッサDSPによって構成され、DMAコント
ローラ281−jと、処理ブロック290−jと、I/
Oコントローラ284−jを具備し、さらに処理ブロッ
ク290−jには、高速のキャッシュメモリである第1
段メモリM1−jと、不図示のプロセッサ部によって読
取り実行可能なプログラムである、いずれも不図示の制
御手段、ポインタ第1制御手段、メモリ転送第1制御手
段が格納されたROMが搭載されている。
【0166】DMAコントローラ281−jは、DMA
バス205を介して第2段メモリM2−iと第1段メモ
リM1−jとの間で、データをDMA転送する。
【0167】入出力コントローラ284−jは、編集装
置1から供給されるデータを受け取り、これをスイッチ
ングして処理ブロック290−jに供給するとともに、
逆に、処理ブロック290−jから供給されたデータス
トリームを編集装置1の入力ラインに供給するように構
成されている。
【0168】このように情報・データ処理装置SDP
は、データストレージ装置DSに内蔵の記録メディアを
最下段の第3段メモリとし、上段側メモリとして第2段
メモリM2−iおよび第1段メモリM1−jが重ねら
れ、しかも各段のメモリの記録容量は、下段側における
記録容量が上段側における記録容量よりも大に構成され
た、ピラミッド型の階層状メモリとして構成されてい
る。
【0169】さらにマイクロコントロール部μCは、ス
トアードプログラム方式のマイクロコンピュータやRI
SCプロセッサなどから成るCPU101と、ROM
(読出専用メモリ)102およびテンポラリ・メモリで
あるRAM103を備える。
【0170】RAM103には、少なくともIDストリ
ーム・テーブルSTABとハッシュテーブルHTABを
記憶可能な領域が確保されている。なおIDストリーム
・テーブルSTABとハッシュテーブルHTABの構成
と用途は、前記図4〜図6に関して為された説明を援用
する。
【0171】ROM102には、主制御手段PRg1
1、ポインタ第2制御手段PRg12、メモリ転送第2
制御手段PRg13の各手段が、いずれもマイクロコン
ピュータやRISCプロセッサによって読出・実行可能
なプログラムとして格納されている。以下は各手段の概
要であり、その構成の詳細は前記各実施形態で為された
説明を援用する。
【0172】主制御手段PRg11は、全体の動作を監
視制御するとともに、最上段の第1段メモリM1−jか
ら所定の読出順序に従いデータを読出してデータストリ
ームとする。
【0173】メモリ転送第1制御手段とメモリ転送第2
制御手段PRg13は、各段のメモリにおいて、上段側
メモリが存在し、且つ上段側メモリから読出順序が更に
後のデータの転写要求を受けると、当該メモリに記録さ
れたデータ中の少なくとも部分集合を上段側メモリへ転
写するとともに、データ転写を受けた当該メモリの記録
内容を更新する。
【0174】ポインタ第1制御手段は、最上段メモリに
記録されたデータ中で、読出順序が最後のデータ(また
はその予定読出時刻)と、現在出力中のデータ(または
現在時刻)との間に存在するデータ数(または時間差)
を点検して第1データ数(または第1時間差)とし、当
該第1データ数(または第1時間差)が所定の下限デー
タ数(または下限時間差)に等しいか又は少ないと、下
段側メモリへ読出順序が更に後のデータの転写要求を行
う。
【0175】ポインタ第2制御手段PRg12は、上段
側メモリおよび下段側メモリが存在する場合に上段側の
メモリへ転写したデータ中の読出順序が最後のデータ
(またはその予定読出時刻)と、現在当該メモリに記録
されているデータ中で読出順序が最後のデータ(または
現在時刻)との間のデータ数(または時間差)を点検し
て第2データ数(または第2時間差)とし、第2データ
数(または第2時間差)が所与の最低データ数(または
最低時間差)に等しいか又は少ないと、さらに下段側の
メモリへ読出順序が更に後のデータの転写要求を行う。
【0176】なお主制御手段PRg11は、制御バス2
52を介してSCSIコントローラ202−i、バッフ
ァブロック203−i、DMAコントローラ281−
j、処理ブロック290−j、およびI/Oコントロー
ラ284−jと接続されており、上記の制御に加えて、
適宜、それらを制御する機能を併設しており、それぞれ
対応するソフトウェアプログラムが記憶されている。
【0177】上記のように本実施形態に係るビデオデー
タ編集システムEDSは、主制御手段PRg11、ポイ
ンタ第1制御手段とポインタ第2制御手段PRg12、
メモリ転送第1制御手段とメモリ転送第2制御手段PR
g13の動作により、最下段のデータストレージ装置に
おいて再生遅延が発生しても、下段側のバッファメモリ
において吸収され、且つメモリ転送制御手段によって再
生データが下段側バッファメモリから上段側バッファメ
モリへ順に転写され、その都度、記録内容が更新される
ことにより、上段側バッファメモリにおいて常に再生デ
ータを確保することができる。しかも転写の時期を、デ
ータ数基準または時間差基準のポインタ第1および第2
制御手段によって第1データ数および第2データ数、ま
たは第1時間差および第2時間差に基づき管理するか
ら、再生データの準備に途切れが生じることがなく、途
切れのない連続したストリームを再生することができ
る。この結果、遅延による画像や音声の途切れがない円
滑な編集が可能になる。
【0178】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る階層
型メモリと、その記録方法は、複数のデータが記録され
た記録メディアからなる最下段メモリと、記録容量がこ
れより小さいバッファメモリからなる、少なくとも一段
の上段側メモリを備えて階層状に構成された階層型メモ
リに関し、各段のメモリに記録されたデータの少なくと
も部分集合を上段側メモリへ転写し、下段側メモリに記
録されたデータの少なくとも部分集合の転写を受けて記
録内容を更新するものであるから、下段側で発生する再
生遅延を下段側メモリにおいて吸収でき、且つ再生デー
タを下段側メモリから上段側メモリへ順に転写するとと
もに記録内容を更新することにより、上段側メモリにお
いて常に再生データを準備しておくことができる。しか
も下段側メモリから上段側メモリへの転写は部分集合と
して為されるから、上段側メモリの記録容量を小さくで
きる。
【0179】このように、前以て再生ストリームの一部
をアクセス時間の速いバッファメモリに先読みしておく
ことにより、再生スタート時の反応速度を向上させるこ
とが可能になる。同様に、ジョグ/シャトル操作などの
可変速再生操作における反応速度の向上が可能になる。
【0180】また本発明に係るデータ再生装置および再
生方法は、複数のデータが記録された記録メディアを最
下段メモリとし、バッファメモリを上段側メモリとして
備えた階層状構成で、データを選択的に最下段メモリか
ら最上段メモリに亘り順に転写し、最上段メモリから所
定の読出順序に従いデータ出力し、各段のメモリに記録
されたデータ中で読出順序が最後のデータ(または読出
順序が最後のデータの予定読出時刻)と、現在出力中の
データまたは上段側のメモリへ転写したデータ中の読出
順序が最後のデータ(または現在時刻か、最後のデータ
の予定読出時刻)との間のデータ数(または時間差)を
点検した結果により、下段側メモリから上段側メモリへ
読出順序が更に後のデータの転写を行うものであるか
ら、下段側で発生する再生遅延を記録容量が大の下段側
メモリにおいて吸収し、且つ再生データの転写によって
上段側メモリにおいて常に再生データの準備が可能にな
る。したがって再生データの準備に途切れが生じること
がなく、再生途中における動画や音声の短時間の停止の
発生や不連続部分の発生を排除して、円滑な再生が可能
となるという効果を奏する。
【0181】また本発明に係るコンピュータ読み取り可
能な記録媒体は、データを選択的に最下段メモリから最
上段メモリに亘り順に転写し、最上段メモリから所定の
読出順序に従いデータ出力し、各段のメモリに記録され
たデータ中で読出順序が最後のデータ(または読出順序
が最後のデータの予定読出時刻)と、現在出力中のデー
タまたは上段側のメモリへ転写したデータ中の読出順序
が最後のデータ(または現在時刻か、最後のデータの予
定読出時刻)との間のデータ数(または時間差)を点検
し、点検結果により下段側メモリから上段側メモリへ読
出順序が更に後のデータを転写させる手段を、プログラ
ムとして格納するものであるから、任意のデータ再生装
置にこの記録媒体を適用することにより、下段側で発生
する再生遅延を記録容量が大の下段側メモリにおいて吸
収し、且つ再生データの転写によって上段側メモリにお
いて常に再生データの準備をする機能を実現することが
可能になる。
【0182】また本発明に係るシステム・オン・チップ
型集積装置は、データを選択的に最下段メモリから最上
段メモリに亘り順に転写し、最上段メモリから所定の読
出順序に従いデータ出力し、各段のメモリに記録された
データ中で読出順序が最後のデータ(または読出順序が
最後のデータの予定読出時刻)と、現在出力中のデータ
または上段側のメモリへ転写したデータ中の読出順序が
最後のデータ(または現在時刻か、最後のデータの予定
読出時刻)との間のデータ数(または時間差)を点検
し、点検結果により下段側メモリから上段側メモリへ読
出順序が更に後のデータを転写させる手段をプログラム
として格納するメモリ部と、これを読み取り実行するプ
ロセッサ部を備えるものであるから、任意のデータ再生
装置にこのシステム・オン・チップ型集積装置を組み込
むことにより、下段側で発生する再生遅延を記録容量が
大の下段側メモリにおいて吸収し、且つ再生データの転
写によって上段側メモリにおいて常に再生データの準備
をする機能を備えるデータ再生装置を容易に実現するこ
とが可能になる。
【0183】さらに本発明に係るビデオデータ編集シス
テムは、その内蔵する情報・データ処理装置が、複数の
データが記録された記録メディアを最下段メモリとし、
バッファメモリを上段側メモリとして備えた階層状構成
で、データを選択的に最下段メモリから最上段メモリに
亘り順に転写し、最上段メモリから所定の読出順序に従
いデータ出力し、各段のメモリに記録されたデータ中で
読出順序が最後のデータ(または読出順序が最後のデー
タの予定読出時刻)と、現在出力中のデータまたは上段
側のメモリへ転写したデータ中の読出順序が最後のデー
タ(または現在時刻か、最後のデータの予定読出時刻)
との間のデータ数(または時間差)を点検した結果によ
り、下段側メモリから上段側メモリへ読出順序が更に後
のデータの転写を行うものである。
【0184】この結果、下段側で発生する再生遅延を記
録容量が大の下段側メモリにおいて吸収し、且つ再生デ
ータの転写によって上段側メモリにおいて常に再生デー
タの準備が可能になる。したがってアクセス待ちをする
ことなく、再生データの準備に途切れが生じることがな
く、再生途中における動画や音声の短時間の停止の発生
や不連続部分の発生を排除することができ、途切れのな
い連続したストリームを再生することができる。これに
より、遅延による画像や音声の途切れがない円滑な編集
を実現できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る階層型バッファメモリの一実施形
態の構造図である。
【図2】本発明に係るデータ再生装置の一実施形態のブ
ロック構成図である。
【図3】図2に示すデータ再生装置におけるデータ転写
の流れの説明図である。
【図4】図2に示すデータ再生装置の主コントロール部
のブロック構成図である。
【図5】図4に示すIDストリーム・テーブルの例の説
明図である。
【図6】図4に示すハッシュ・テーブルの例の説明図で
ある。
【図7】本発明に係るデータ再生方法の一実施形態の説
明図である。
【図8】順方向更新動作および逆方向更新動作の処理構
造の説明図である。
【図9】図7に示すデータ再生方法の過程図である。
【図10】図9に続く過程図である。
【図11】図10に続く過程図である。
【図12】図11に続く過程図である。
【図13】図12に続く過程図である。
【図14】図13に続く過程図である。
【図15】図14に続く過程図である。
【図16】図15に続く過程図である。
【図17】第1プロセスの順方向更新動作のフローチャ
ートである。
【図18】第2プロセスの順方向更新動作のフローチャ
ートである。
【図19】順方向更新動作および逆方向更新動作のフロ
ーチャートである。
【図20】本発明に係るシステム・オン・チップ型集積
装置の一実施形態のブロック構成図である。
【図21】本発明に係る階層型バッファメモリの他の実
施形態の構造図である。
【図22】本発明に係る階層型バッファメモリの記録方
法の他の実施形態の説明図である。
【図23】本発明に係るデータ再生装置の別の実施形態
のブロック構成図である。
【図24】本発明に係るデータ再生装置の他の実施形態
のブロック構成図である。
【図25】本発明に係るビデオデータ編集システムの一
実施形態のブロック構成図である。
【図26】図25に示すビデオデータ編集システムの情
報・データ処理装置のブロック構成図である。
【符号の説明】
A1……階層型バッファメモリ、Bta1……逆方向駆
動領域、Bta2……逆方向駆動領域、C1……記録容
量、C2……記録容量、fp1……第1フロントポイン
タ、fp2……第2フロントポインタ、Fta1……順
方向駆動領域、Fta2……順方向駆動領域、M1……
第1段メモリ、M2……第2段メモリ、PP……プレイ
ポインタ、rp1……第1リアポインタ、rp2…第2
リアポインタ、Str……ストリーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 12/08 G06F 12/08 D 5D044 F 5D077 320 320 5D110 13/16 520 13/16 520C G11B 20/10 G11B 20/10 A 27/031 27/10 27/10 H04N 5/907 B H04N 5/765 5/781 510F 5/781 5/92 H 5/907 G11B 27/10 A 5/92 27/02 A Fターム(参考) 5B005 JJ13 LL11 MM03 MM12 UU33 5B060 AC20 CA04 CA06 CD07 5B065 BA01 BA04 BA05 BA07 BA09 CE15 CH02 CH19 5C052 GA04 GB01 GB07 GC02 GE04 5C053 FA14 FA22 FA24 JA01 KA01 KA24 LA11 5D044 AB01 AB05 AB07 BC01 BC02 CC04 CC08 DE14 DE17 DE22 DE92 DE96 EF03 FG10 FG18 FG21 GK12 5D077 AA17 AA22 AA23 BA04 BA08 BA18 BB09 CA02 CA10 CA11 DC10 DC12 DC15 EA33 EA34 5D110 AA02 AA08 AA27 AA29 BB20 CA05 CA06 CA09 CA16 CA26 CC03 CD14 CF13 CK18 DA16 DA17 (54)【発明の名称】 階層型バッファメモリの記録方法および階層型バッファメモリ構造およびデータ再生方法および データ再生装置およびビデオデータ編集システムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体お よびシステム・オン・チップ型集積装置

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のデータが記録された記録メディア
    からなる最下段メモリと、バッファメモリからなる、少
    なくとも一段の上段側メモリを備えて階層状に構成さ
    れ、且つ前記各段のメモリの記録容量は、下段側におけ
    る記録容量が上段側における記録容量よりも大に構成さ
    れた、階層型メモリの記録方法であって、 前記各段のメモリにおいて、上段側メモリが存在する場
    合は当該メモリに記録されたデータの少なくとも部分集
    合を当該上段側メモリへ転写する過程と、 且つ前記各段のメモリにおいて、下段側メモリが存在す
    る場合は当該下段側メモリに記録されたデータの少なく
    とも部分集合の転写を受けて当該メモリの記録内容を更
    新する過程と、 を備えたことを特徴とする階層型メモリの記録方法。
  2. 【請求項2】 前記の記録メディアが、いずれもランダ
    ムアクセス可能なディスク状またはテープ状またはカー
    ド状の磁気記録媒体または光学記録媒体または半導体記
    録媒体のうちの少なくともいずれかであることを特徴と
    する請求項1記載の階層型メモリの記録方法。
  3. 【請求項3】 複数のデータが記録された記録メディア
    からなる最下段メモリと、バッファメモリからなる、少
    なくとも一段の上段側メモリを備えて階層状に構成さ
    れ、 前記各段のメモリの記録容量は、下段側における記録容
    量が上段側における記録容量よりも大に構成され、 且つ前記各段のメモリにおいて、上段側メモリが存在す
    る場合は当該メモリに記録されたデータの少なくとも部
    分集合を当該上段側メモリへ転写する転写手段を備え、 且つ前記各段のメモリにおいて、下段側メモリが存在す
    る場合は当該下段側メモリに記録されたデータの少なく
    とも部分集合の転写を受けて当該メモリの記録内容を更
    新する、記録更新手段を備えたことを特徴とする階層型
    メモリ構造。
  4. 【請求項4】 前記の記録メディアが、いずれもランダ
    ムアクセス可能なディスク状またはテープ状またはカー
    ド状の磁気記録媒体または光学記録媒体または半導体記
    録媒体のうちの少なくともいずれかであることを特徴と
    する請求項3記載の階層型メモリ構造。
  5. 【請求項5】 複数のデータが記録された記録メディア
    を最下段メモリとし、更に少なくとも一段のバッファメ
    モリを上段側メモリとして備えることにより階層状に構
    成され、前記データが選択的に当該最下段メモリから最
    上段メモリに亘り順に転送され、当該最上段メモリから
    当該データを所定の読出順序に従い出力する構成のデー
    タ再生装置に適用されるデータ再生方法であって、 前記最上段メモリに記録されたデータ中で、前記読出順
    序が最後のデータと、現在出力中のデータとの間に存在
    するデータ数を第1データ数として点検する過程と、 前記点検された第1データ数が所定の下限データ数に等
    しいか又は少ないと、下段側メモリへ、読出順序が更に
    後のデータの転写要求を行う過程と、 前記各段のメモリにおいて、上段側メモリが存在し、且
    つ当該上段側メモリから読出順序が更に後の前記データ
    の転写要求を受けると、当該メモリに記録されたデータ
    の少なくとも部分集合を当該上段側メモリへ転写する過
    程と、 且つ前記各段のメモリにおいて、上段側メモリおよび下
    段側メモリが存在する場合に、 前記上段側のメモリへ転写した前記データ中の読出順序
    が最後のデータと、現在当該メモリに記録されているデ
    ータ中で読出順序が最後のデータとの間のデータ数を第
    2データ数として点検する過程と、 且つ前記点検され
    た第2データ数が所与の最低データ数に等しいか又は少
    ないと、下段側のメモリへ、読出順序が更に後のデータ
    の転写要求を行う過程と、 且つ前記下段側メモリに記録されたデータの少なくとも
    部分集合の転写を受けて当該メモリの記録内容を更新す
    る過程と、 を備えることを特徴とするデータ再生方法。
  6. 【請求項6】 複数のデータが記録された記録メディア
    を最下段メモリとし、更に少なくとも一段のバッファメ
    モリを上段側メモリとして備えることにより階層状に構
    成され、前記データが選択的に当該最下段メモリから最
    上段メモリに亘り順に転送され、当該最上段メモリから
    当該データを所定の読出順序に従い出力する構成のデー
    タ再生装置に適用されるデータ再生方法であって、 前記最上段メモリに記録されたデータ中で、前記読出順
    序が最後のデータの予定読出時刻と、途中のデータを読
    出再生中の現在時刻との時間差を第1時間差として演算
    する過程と、 前記演算された第1時間差が所定の下限時間差に等しい
    か又は短いと、下段側メモリへ、読出順序が更に後のデ
    ータの転写要求を行う過程と、 前記各段のメモリにおいて、上段側メモリが存在し、且
    つ当該上段側メモリから読出順序が更に後の前記データ
    の前記転写要求を受けると、当該メモリに記録されたデ
    ータ中の少なくとも部分集合を当該上段側メモリへ転写
    する過程と、 且つ前記各段のメモリにおいて、上段側メモリおよび下
    段側メモリが存在する場合に、 前記上段側のメモリへ転写した前記データ中の読出順序
    が最後のデータの予定読出時刻と、現在当該メモリに記
    録されているデータ中で読出順序が最後のデータの予定
    読出時刻との時間差を第2時間差として演算する過程
    と、 且つ前記演算された第2時間差が所与の最低時間差に等
    しいか又は短いと、下段側のメモリへ、読出順序が更に
    後のデータの転写要求を行う過程と、 且つ前記下段側メモリに記録されたデータの少なくとも
    部分集合の転写を受けて当該メモリの記録内容を更新す
    る過程と、 を備えることを特徴とするデータ再生方法。
  7. 【請求項7】 前記の記録メディアが、いずれもランダ
    ムアクセス可能なディスク状またはテープ状またはカー
    ド状の磁気記録媒体または光学記録媒体または半導体記
    録媒体のうちの少なくともいずれかであることを特徴と
    する請求項5または請求項6記載のデータ再生方法。
  8. 【請求項8】 複数のデータが記録された記録メディア
    からなる最下段メモリと、少なくとも一段のバッファメ
    モリからなる上段側メモリとにより階層状に構成され、
    且つ当該各段のメモリの記録容量は、下段側における記
    録容量が上段側における記録容量よりも大に構成された
    階層状メモリと、 前記各段のメモリにおいて、上段側メモリが存在し、且
    つ当該上段側メモリから読出順序が更に後のデータの転
    写要求を受けると、当該メモリに記録されたデータ中の
    少なくとも部分集合を当該上段側メモリへ転写するとと
    もに、当該データ転写を受けた当該メモリの記録内容を
    更新するメモリ転送制御手段と、 前記最上段メモリから所定の読出順序に従いデータを出
    力するデータ出力手段と、 前記最上段メモリに記録されたデータ中で、前記読出順
    序が最後のデータと、現在出力中のデータとの間に存在
    するデータ数を点検して第1データ数とし、当該第1デ
    ータ数が所定の下限データ数に等しいか又は少ないと、
    下段側メモリへ読出順序が更に後のデータの転写要求を
    行う、データ数基準のポインタ第1制御手段と、 上段側メモリおよび下段側メモリが存在する場合に前記
    上段側のメモリへ転写した前記データ中の読出順序が最
    後のデータと、現在当該メモリに記録されているデータ
    中で読出順序が最後のデータとの間のデータ数を点検し
    て第2データ数とし、 前記第2データ数が所与の最低データ数に等しいか又は
    少ないと、さらに下段側のメモリへ読出順序が更に後の
    データの転写要求を行う、データ数基準のポインタ第2
    制御手段と、を備えることを特徴とするデータ再生装
    置。
  9. 【請求項9】 複数のデータが記録された記録メディア
    からなる最下段メモリと、少なくとも一段のバッファメ
    モリからなる上段側メモリとにより階層状に構成され、
    且つ当該各段のメモリの記録容量は、下段側における記
    録容量が上段側における記録容量よりも大に構成された
    階層状メモリと、 前記各段のメモリにおいて、上段側メモリが存在し、且
    つ当該上段側メモリから読出順序が更に後のデータの転
    写要求を受けると、当該メモリに記録されたデータ中の
    少なくとも部分集合を当該上段側メモリへ転写するとと
    もに、当該データ転写を受けた当該メモリの記録内容を
    更新するメモリ転送制御手段と、 前記最上段メモリから所定の読出順序に従いデータを出
    力するデータ出力手段と、 前記最上段メモリに記録されたデータ中で、前記読出順
    序が最後のデータの予定読出時刻と、途中のデータを読
    出再生中の現在時刻との時間差を第1時間差として演算
    し、当該第1時間差が所定の下限時間差に等しいか又は
    短いと、下段側メモリへ読出順序が更に後のデータの転
    写要求を行う、時間差基準のポインタ第1制御手段と、 上段側メモリおよび下段側メモリが存在する場合に前記
    上段側のメモリへ転写した前記データ中の読出順序が最
    後のデータの予定読出時刻と、現在当該メモリに記録さ
    れているデータ中で読出順序が最後のデータの予定読出
    時刻との時間差を演算して第2時間差とし、 且つ前記演算された第2時間差が所与の最低時間差に等
    しいか又は短いと、さらに下段側のメモリへ読出順序が
    更に後のデータの転写要求を行う、時間差基準のポイン
    タ第2制御手段と、を備えることを特徴とするデータ再
    生装置。
  10. 【請求項10】 前記の記録メディアが、いずれもラン
    ダムアクセス可能なディスク状またはテープ状またはカ
    ード状の磁気記録媒体または光学記録媒体または半導体
    記録媒体のうちの少なくともいずれかであることを特徴
    とする請求項8または9記載のデータ再生装置。
  11. 【請求項11】 複数のデータが記録された記録メディ
    アからなる最下段メモリと、少なくとも一段のバッファ
    メモリからなる上段側メモリとにより階層状に構成さ
    れ、且つ当該各段のメモリの記録容量は、下段側におけ
    る記録容量が上段側における記録容量よりも大に構成さ
    れた階層状メモリを備え、 さらに所定のプログラムを
    実行可能なコンピュータを具備するデータ再生装置に適
    用される記録媒体であって、 前記コンピュータを、 前記各段のメモリにおいて、上段側メモリが存在し、且
    つ当該上段側メモリから読出順序が更に後のデータの転
    写要求を受けると、当該メモリに記録されたデータの少
    なくとも部分集合を当該上段側メモリへ転写するととも
    に、当該データ転写を受けた当該メモリの記録内容を更
    新するメモリ転送制御手段として機能させるためのプロ
    グラムと、 前記コンピュータを、 前記最上段メモリから所定の読出順序に従いデータを出
    力するデータ出力手段として機能させるためのプログラ
    ムと、 前記コンピュータを、 前記最上段メモリに記録されたデータ中で、前記読出順
    序が最後のデータと、現在出力中のデータとの間に存在
    するデータ数を点検して第1データ数とし、当該第1デ
    ータ数が所定の下限データ数に等しいか又は少ないと、
    下段側メモリへ読出順序が更に後のデータの転写要求を
    行う、データ数基準のポインタ第1制御手段として機能
    させるためのプログラムと、 前記コンピュータを、 上段側メモリおよび下段側メモリが存在する場合に前記
    上段側のメモリへ転写した前記データ中の読出順序が最
    後のデータと、現在当該メモリに記録されているデータ
    中で読出順序が最後のデータとの間のデータ数を点検し
    て第2データ数とし、 前記第2データ数が所与の最低データ数に等しいか又は
    少ないと、さらに下段側のメモリへ読出順序が更に後の
    データの転写要求を行う、データ数基準のポインタ第2
    制御手段として機能させるためのプログラムと、を記録
    したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録
    媒体。
  12. 【請求項12】 複数のデータが記録された記録メディ
    アからなる最下段メモリと、少なくとも一段のバッファ
    メモリからなる上段側メモリとにより階層状に構成さ
    れ、且つ当該各段のメモリの記録容量は、下段側におけ
    る記録容量が上段側における記録容量よりも大に構成さ
    れた階層状メモリを備え、 さらに所定のプログラムを
    実行可能なコンピュータを具備するデータ再生装置に適
    用される記録媒体であって、 前記コンピュータを、 前記各段のメモリにおいて、上段側メモリが存在し、且
    つ当該上段側メモリから読出順序が更に後の前記データ
    の転写要求を受けると、当該メモリに記録されたデータ
    中の少なくとも部分集合を当該上段側メモリへ転写する
    とともに、当該データ転写を受けた当該メモリの記録内
    容を更新するメモリ転送制御手段として機能させるため
    のプログラムと、 前記コンピュータを、 前記最上段メモリから所定の読出順序に従いデータを出
    力するデータ出力手段として機能させるためのプログラ
    ムと、 前記コンピュータを、 前記最上段メモリに記録されたデータ中で、前記読出順
    序が最後のデータの予定読出時刻と、途中のデータを読
    出再生中の現在時刻との時間差を第1時間差として演算
    し、当該第1時間差が所定の下限時間差に等しいか又は
    短いと、下段側メモリへ読出順序が更に後のデータの転
    写要求を行う、時間差基準のポインタ第1制御手段とし
    て機能させるためのプログラムと、 前記コンピュータを、 上段側メモリおよび下段側メモリが存在する場合に前記
    上段側のメモリへ転写した前記データ中の読出順序が最
    後のデータの予定読出時刻と、現在当該メモリに記録さ
    れているデータ中で読出順序が最後のデータの予定読出
    時刻との時間差を演算して第2時間差とし、 且つ前記演算された第2時間差が所与の最低時間差に等
    しいか又は短いと、さらに下段側のメモリへ読出順序が
    更に後のデータの転写要求を行う、時間差基準のポイン
    タ第2制御手段として機能させるためのプログラムと、
    を記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能
    な記録媒体。
  13. 【請求項13】 前記の記録メディアが、いずれもラン
    ダムアクセス可能なディスク状またはテープ状またはカ
    ード状の磁気記録媒体または光学記録媒体または半導体
    記録媒体のうちの少なくともいずれかであることを特徴
    とする請求項11または12記載のコンピュータ読み取
    り可能な記録媒体。
  14. 【請求項14】 ランダムアクセス可能なノンリニア・
    メモリ媒体を備えるデータストレージ装置を具備するデ
    ータ再生装置に組み込み可能な、システム・オン・チッ
    プ型集積装置であって、 同一チップ上に、 少なくともマイクロコンピュータにより構成されるプロ
    セッサ部と、 バス部と、 入出力インタフェース部と、 上段側メモリと下段側メモリによる複数層の階層構造
    で、前記ノンリニア・メモリ媒体から供給される所定の
    読出順序のデータをそれぞれ一時的に保持可能であり、
    且つ前記下段側メモリの記録容量が前記上段側メモリの
    記録容量より大であり、最上段メモリからデータを再生
    出力として読出し可能なメモリ領域を備える第1メモリ
    部と、 前記プロセッサ部によって読み取りと実行が可能なプロ
    グラムで構成された、メモリ転送制御手段と、データ数
    基準のポインタ第1制御手段と、データ数基準のポイン
    タ第2制御手段とが少なくとも記録された第2メモリ部
    と、を備え、 且つ前記メモリ転送制御手段は前記マイクロコンピュー
    タを、 前記各段のメモリにおいて、上段側メモリが存在し、且
    つ当該上段側メモリから読出順序が更に後のデータの転
    写要求を受けると、当該メモリに記録されたデータの少
    なくとも部分集合を当該上段側メモリへ転写するととも
    に、当該データ転写を受けた当該メモリの記録内容を更
    新するよう機能させるプログラムとして構成され、 また前記データ数基準のポインタ第1制御手段は前記マ
    イクロコンピュータを、 最上段メモリに記録されたデータ中で、前記読出順序が
    最後のデータと、現在出力中のデータとの間に存在する
    データ数を点検して第1データ数とし、当該第1データ
    数が所定の下限データ数に等しいか又は少ないと、下段
    側メモリへ読出順序が更に後のデータの転写要求を行う
    よう機能させるためのプログラムとして構成され、 また前記データ数基準のポインタ第2制御手段は前記マ
    イクロコンピュータを、 上段側メモリおよび下段側メモリが存在する場合に前記
    上段側のメモリへ転写した前記データ中の読出順序が最
    後のデータの予定読出時刻と、現在当該メモリに記録さ
    れているデータ中で読出順序が最後のデータの予定読出
    時刻との時間差を演算して第2時間差とし、 且つ前記演算された第2時間差が所与の最低時間差に等
    しいか又は短いと、さらに下段側のメモリへ読出順序が
    更に後のデータの転写要求を行うよう機能させるための
    プログラムとして構成されたことを特徴とするシステム
    ・オン・チップ型集積装置。
  15. 【請求項15】 ランダムアクセス可能なノンリニア・
    メモリ媒体を備えるデータストレージ装置を具備するデ
    ータ再生装置に組み込み可能な、システム・オン・チッ
    プ型集積装置であって、 同一チップ上に、 少なくともマイクロコンピュータにより構成されるプロ
    セッサ部と、 バス部と、 入出力インタフェース部と、 上段側メモリと下段側メモリによる複数層の階層構造
    で、前記ノンリニア・メモリ媒体から供給される所定の
    読出順序のデータをそれぞれ一時的に保持可能であり、
    且つ前記下段側メモリの記録容量が前記上段側メモリの
    記録容量より大であり、最上段メモリからデータを再生
    出力として読出し可能なメモリ領域を備える第1メモリ
    部と、 前記プロセッサ部によって読み取りと実行が可能なプロ
    グラムで構成された、メモリ転送制御手段と、時間差基
    準のポインタ第1制御手段と、時間差基準のポインタ第
    2制御手段とが少なくとも記録された第2メモリ部と、
    を備え、 且つ前記メモリ転送制御手段は前記マイクロコンピュー
    タを、 前記各段のメモリにおいて、上段側メモリが存在し、且
    つ当該上段側メモリから読出順序が更に後のデータの転
    写要求を受けると、当該メモリに記録されたデータの少
    なくとも部分集合を当該上段側メモリへ転写するととも
    に、当該データ転写を受けた当該メモリの記録内容を更
    新するよう機能させるプログラムとして構成され、 また前記時間差基準のポインタ第1制御手段は前記マイ
    クロコンピュータを、最上段メモリに記録されたデータ
    中で、前記読出順序が最後のデータの予定読出時刻と、
    データ出力中の現在時刻との間の時間差を点検して第1
    時間差とし、当該第1時間差が所定の下限時間差に等し
    いか又は少ないと、下段側メモリへ読出順序が更に後の
    データの転写要求を行うよう機能させるためのプログラ
    ムとして構成され、 また前記時間差基準のポインタ第2制御手段は前記マイ
    クロコンピュータを、 上段側メモリおよび下段側メモリが存在する場合に前記
    上段側のメモリへ転写した前記データ中の読出順序が最
    後のデータの予定読出時刻と、現在当該メモリに記録さ
    れているデータ中で読出順序が最後のデータの予定読出
    時刻との時間差を演算して第2時間差とし、 且つ前記演算された第2時間差が所与の最低時間差に等
    しいか又は短いと、さらに下段側のメモリへ読出順序が
    更に後のデータの転写要求を行うよう機能させるための
    プログラムとして構成されたことを特徴とするシステム
    ・オン・チップ型集積装置。
  16. 【請求項16】 前記の記録メディアが、いずれもラン
    ダムアクセス可能なディスク状またはテープ状またはカ
    ード状の磁気記録媒体または光学記録媒体または半導体
    記録媒体のうちの少なくともいずれかであることを特徴
    とする請求項14または15記載のシステム・オン・チ
    ップ型集積装置。
  17. 【請求項17】 内蔵する記録メディアにマルチチャン
    ネルのビデオデータを記録するとともに記録された複数
    の当該ビデオデータを指定された開始番地から所定の順
    序で順次読み出し、ビデオストリームとして出力する情
    報・データ処理装置と、当該情報・データ処理装置装置
    に記録された前記ビデオデータを編集するための編集装
    置と、当該編集装置及び当該情報・データ処理装置を制
    御する制御コンピュータとを備えた編集システムにおい
    て、 前記情報・データ処理装置は、 複数のデータが記録された記録メディアからなる最下段
    メモリと、少なくとも一段のバッファメモリからなる上
    段側メモリとにより階層状に構成され、且つ当該各段の
    メモリの記録容量は、下段側における記録容量が上段側
    における記録容量よりも大に構成された階層状メモリ
    と、 前記各段のメモリにおいて、上段側メモリが存在し、且
    つ当該上段側メモリから読出順序が更に後のデータの転
    写要求を受けると、当該メモリに記録されたデータ中の
    少なくとも部分集合を当該上段側メモリへ転写するとと
    もに、当該データ転写を受けた当該メモリの記録内容を
    更新するメモリ転送制御手段と、 前記最上段メモリから所定の読出順序に従いデータを出
    力する機能を少なくとも備える主制御手段と、 前記最上段メモリに記録されたデータ中で、前記読出順
    序が最後のデータと、現在出力中のデータとの間に存在
    するデータ数を点検して第1データ数とし、当該第1デ
    ータ数が所定の下限データ数に等しいか又は少ないと、
    下段側メモリへ読出順序が更に後のデータの転写要求を
    行う、データ数基準のポインタ第1制御手段と、 上段側メモリおよび下段側メモリが存在する場合に前記
    上段側のメモリへ転写した前記データ中の読出順序が最
    後のデータと、現在当該メモリに記録されているデータ
    中で読出順序が最後のデータとの間のデータ数を点検し
    て第2データ数とし、 前記第2データ数が所与の最低データ数に等しいか又は
    少ないと、さらに下段側のメモリへ読出順序が更に後の
    データの転写要求を行う、データ数基準のポインタ第2
    制御手段とを備えたことを特徴とするビデオデータ編集
    システム。
  18. 【請求項18】 内蔵する記録メディアにマルチチャン
    ネルのビデオデータを記録するとともに記録された複数
    の当該ビデオデータを指定された開始番地から所定の順
    序で順次読み出し、ビデオストリームとして出力する情
    報・データ処理装置と、当該情報・データ処理装置装置
    に記録された前記ビデオデータを編集するための編集装
    置と、当該編集装置及び当該情報・データ処理装置を制
    御する制御コンピュータとを備えた編集システムにおい
    て、 前記情報・データ処理装置は、 複数のデータが記録された記録メディアからなる最下段
    メモリと、少なくとも一段のバッファメモリからなる上
    段側メモリとにより階層状に構成され、且つ当該各段の
    メモリの記録容量は、下段側における記録容量が上段側
    における記録容量よりも大に構成された階層状メモリ
    と、 前記各段のメモリにおいて、上段側メモリが存在し、且
    つ当該上段側メモリから読出順序が更に後のデータの転
    写要求を受けると、当該メモリに記録されたデータ中の
    少なくとも部分集合を当該上段側メモリへ転写するとと
    もに、当該データ転写を受けた当該メモリの記録内容を
    更新するメモリ転送制御手段と、 前記最上段メモリから所定の読出順序に従いデータを出
    力する機能を少なくとも備える主制御手段と、 前記最上段メモリに記録されたデータ中で、前記読出順
    序が最後のデータの予定読出時刻と、データ出力中の現
    在時刻との間の時間差を点検して第1時間差とし、当該
    第1時間差が所定の下限時間差に等しいか又は少ない
    と、下段側メモリへ読出順序が更に後のデータの転写要
    求を行う、時間差基準のポインタ第1制御手段と、 上段側メモリおよび下段側メモリが存在する場合に前記
    上段側のメモリへ転写した前記データ中の読出順序が最
    後のデータの予定読出時刻と、現在当該メモリに記録さ
    れているデータ中で読出順序が最後のデータの予定読出
    時刻との間の時間差を点検して第2時間差とし、 前記第2時間差が所与の最低時間差に等しいか又は少な
    いと、さらに下段側のメモリへ読出順序が更に後のデー
    タの転写要求を行う、時間差基準のポインタ第2制御手
    段とを備えたことを特徴とするビデオデータ編集システ
    ム。
  19. 【請求項19】 前記の記録メディアが、いずれもラン
    ダムアクセス可能なディスク状またはテープ状またはカ
    ード状の磁気記録媒体または光学記録媒体または半導体
    記録媒体のうちの少なくともいずれかであることを特徴
    とする請求項17または18記載のビデオデータ編集シ
    ステム。
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