JP5014358B2 - 走行減速機用潤滑油の冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば鉱山等で採掘した砕石物を運搬する大型のダンプトラック等の作業車両に用いる場合に好適な走行減速機用潤滑油の冷却装置に係わり、特に初期起動時に潤滑油冷却装置を起動する装置に関する。
一般に、ダンプトラックと呼ばれる運搬車は、車体のフレーム上に起伏可能となるベッセルを備え、このベッセルに砕石物等の重い荷物を多量に積載した状態で運搬するものである。このため、ダンプトラックの駆動輪を駆動する走行駆動装置は、車体に取付けられた筒状のモータ収容筒と、このモータ収容筒内に設けられ回転軸を回転駆動する電動モータまたは油圧モータ等の駆動モータと、前記モータ収容筒の先端側に設けた筒状スピンドルの外周に軸受を介して回転可能に取付けられ、かつ車輪が外嵌固定された車輪取付筒と、この車輪取付筒内に取付けられ、前記駆動モータの回転を減速して前記車輪取付筒(車輪)に伝達する走行用減速機等を備えている(例えば特許文献1,2参照)。
また、走行用の車輪が取付けられる前記車輪取付筒内には、減速歯車機構を構成する各歯車等を潤滑状態に保つために潤滑油が溜められる。この潤滑油は、走行時間の経過により温度が上昇し、粘度が低下し、これに伴って潤滑作用が低下する。この潤滑作用の低下および潤滑油の劣化を防止するため、この潤滑油を車輪取付筒の外部に設けた潤滑油ポンプにより車輪取付筒の内、外に強制的に循環させると共に、循環路の途中に設けたオイルクーラにより潤滑油を冷却する構成としている。
この場合、潤滑油ポンプの吸込み側には吸込配管が接続され、この吸込配管は前記車輪取付筒内に差し込まれ、その吸込み口は、車輪取付筒の底面に向き、車輪取付筒内の潤滑油の液面下に浸漬される位置まで延びている。一方、潤滑油ポンプの吐出側には供給配管が接続され、この供給配管も前記車輪取付筒内に差し込まれ、車輪取付筒内に潤滑油ポンプからの潤滑油を供給する構成となっている。
特開昭62−221918号公報 特開2006−264394号公報
上述したように、従来の大型ダンプトラック等の作業車両の走行駆動装置においては、走行に伴って減速機用潤滑油の温度が上昇した場合、この潤滑油を冷却することが必要となるため、走行用モータを収容したモータ収容筒内に潤滑油ポンプおよびオイルクーラを設け、車輪取付筒内の潤滑油を車輪取付筒外に潤滑油ポンプによって吸い出し、潤滑油ポンプから吐出した潤滑油をオイルクーラで冷却して車輪取付筒内に供給する構成としている。
このような潤滑油の冷却装置においては、潤滑油の上昇を検出するため、温度センサを設ける必要がある。そこで実際に減速機において潤滑機能を発揮している潤滑油の温度を検出する意味では、この温度センサを車輪取付筒内に設け、潤滑油の温度を直接検出することが好ましい。しかし、温度センサを車輪取付筒内に設けて潤滑油の温度を検出することにすると、この温度センサが故障した場合、車輪を車輪取付筒から外し、さらに走行用モータを車輪取付筒から外して温度センサを取外さなければならない。ところが、大型作業車両においては車輪自体の直径が例えば最大4mにも及ぶ大型で大重量のものであるため、この交換に多大の時間、労力、費用を要する上、その交換の間に作業車両を休止させなければならず、経済的損失が多大となる。
このため、温度センサを車輪取付筒内に設けることは断念しなければならず、温度センサを車輪取付筒外の潤滑油循環路に設けることが考えられる。しかしながら、温度センサを車輪取付筒外に設けると次のような問題が生じる。標高4000m以上の高地や寒冷地や緯度の比較的高い地域での冬季等のような低温の環境で作業車両が使用される場合、作業車両の走行に伴い、実際に潤滑作用を発揮する車輪取付筒内の潤滑油の温度が上昇しても、温度センサで検出される温度は車輪取付筒外であるので、検出される温度は実際に潤滑油として用いている部分の温度ではなく、環境温度に近い低温のままである。
ここで、従来装置においては、潤滑油ポンプは、潤滑油の温度が例えば70℃以上に上昇した場合にのみ作動させて潤滑油を車輪取付筒内外で循環させ、この循環の途中で潤滑油をオイルクーラに通して冷却することを前提にしているので、車輪取付筒内で潤滑油の温度が上昇していても、この温度センサを車輪取付筒外に取付けた場合には、検出温度は環境温度に相当する低温状態を検出したままであり、車輪取付筒内の実際の潤滑油温度を検出していることにならない。このため、温度センサを車輪取付筒の外に設けると、車輪取付筒内の潤滑油温度が冷却の必要な高い温度にまで上昇していても、冷却されること無く放置されたままとなる虞があり、このように放置されると、車輪取付筒内の潤滑油は、粘度低下による潤滑作用の低下や潤滑油性能の劣化が生じる虞がある。
このように、車輪取付筒外の循環路に温度センサを設けた場合の問題を解決し、車輪取付筒内の潤滑油の実際の温度に近い温度を検出するため、温度センサによる検出温度が低いにも係わらず潤滑油ポンプを回転させることにより、車輪取付筒内の潤滑油を車輪取付筒外に吸い出すことが考えられる。
しかしながら、大型作業車両においては、減速機の歯車にかかる負荷が多大であるため、この負荷に耐えるため、潤滑油として粘度の高い例えば#90あるいは#140のものが使用される。このような潤滑油は低温になると蜂蜜状あるいは蜂蜜と水あめの中間程度の流動性しか有していない。このため、環境温度がマイナス20℃以下にもなる寒冷な環境では、潤滑油ポンプの負荷が過大となり、定格回転数では回転することができなくなる。また、たとえ回転できたとしても、潤滑油の流動抵抗が過大となるため、インバータ制御の電動モータ駆動による潤滑油ポンプではインバータエラーによる停止状態となってしまう虞がある。
仮に、潤滑油ポンプの駆動モータとして、大容量の電動モータを用いればこのような潤滑油ポンプの起動不可能という問題は解消できる。しかしこのような大容量の電動モータを用いればエネルギ効率が低下し、現実的ではない。また、オイルクーラに過大な負荷をかける虞も生じてくる。
本発明は、上記問題点に鑑み、潤滑油の温度センサを車輪取付筒外に設け、かつ寒冷な作業環境で作業する場合であっても、オイルクーラの破損等を惹起する虞がなく、比較的小型のモータで潤滑油ポンプを起動することができ、潤滑油の良好な温度制御が可能となる走行減速機用潤滑油の冷却装置を提供することを目的とする。
請求項1の走行減速機用潤滑油の冷却装置は、
作業車両の車輪と一体に回転する筒状の車輪取付筒と、
前記車輪取付筒駆動用の走行用モータと、
前記車輪取付筒内に設けられ、前記走行用モータの回転を減速して前記車輪取付筒に伝える歯車機構からなる減速機と、
前記車輪取付筒の外部に設けられ、減速機用潤滑油を前記車輪取付筒内から吸い出し、オイルクーラにより冷却して前記車輪取付筒内に戻す循環路および潤滑油ポンプとを備えた作業車両における走行減速機用潤滑油の冷却装置において、
前記走行用モータの温度を検出する第1の温度センサと、
前記車輪取付筒外における前記循環路に設けられ、前記潤滑油の温度を検出する第2の温度センサと、
走行用モータの基準温度を予め設定する走行用モータ基準温度設定手段と、
前記第1の温度センサの検出温度と前記走行用モータの基準温度とを比較するモータ温度比較手段と、
前記第1の温度センサの検出温度が前記走行用モータの基準温度以上であることを条件として、通常運転速度より低い速度範囲内で、前記第2の温度センサの検出温度の上昇に応じて潤滑油ポンプの駆動モータの回転速度を増大させる起動運転時用制御手段とを有する
ことを特徴とする。
請求項2の走行減速機用潤滑油の冷却装置は、請求項1に記載の走行減速機用潤滑油の冷却装置において、
通常運転時の潤滑油冷却を行う基準温度より低い1または複数の起動運転時用潤滑油基準温度を設定する起動運転時用潤滑油基準温度設定手段と、
前記第2の温度センサの検出温度と前記起動運転時用潤滑油基準温度とを比較する起動運転時用潤滑油温度比較手段とを備えると共に、
前記起動運転時用制御手段は、前記第2の温度センサの検出温度が前記起動運転時用潤滑油基準温度以上になると、前記潤滑油ポンプの駆動モータの回転速度を段階的に増大させるものである
ことを特徴とする。
請求項3の走行減速機用潤滑油の冷却装置は、請求項1に記載の走行減速機用潤滑油の冷却装置において、
前記第2の温度センサの検出温度に呼応した潤滑油ポンプの駆動モータの速度を演算するモータ速度演算手段を備えると共に、
前記起動運転時用制御手段は、前記モータ速度演算手段による演算結果により、前記第2の温度センサの検出温度の上昇に呼応して、前記潤滑油ポンプの駆動モータの回転速度を増大させるものである
ことを特徴とする。
請求項4の走行減速機用潤滑油の冷却装置は、請求項1から3までのいずれか1項に記載の走行減速機用潤滑油の冷却装置において、さらに、
前記潤滑油ポンプの吐出側配管に設けられ、前記潤滑油ポンプの吐出圧力が過大である場合に吐出油を吸込側に戻す逆止弁からなるバイパス弁と、
前記吐出側配管における潤滑油圧力を検出する圧力センサと、
前記バイパス弁のクラッキング圧よりやや低い基準吐出圧力を設定する基準吐出圧力設定手段とを備えると共に、
前記起動運転時用制御手段は、前記吐出側配管におけるバイパス弁の部分の吐出圧力が前記基準吐出圧力以上になると前記潤滑油ポンプの駆動モータを一時的に停止する機能を有する
ことを特徴とする。
請求項5の走行減速機用潤滑油の冷却装置は、請求項1から3までのいずれか1項に記載の走行減速機用潤滑油の冷却装置において、さらに、
前記潤滑油ポンプの吐出側配管に設けられ、前記潤滑油ポンプの吐出圧力が過大である場合に吐出油を吸込側に戻す逆止弁からなるバイパス弁と、
前記吐出側配管における潤滑油圧力を検出する圧力センサと、
前記バイパス弁のクラッキング圧よりやや低い基準吐出圧力を設定する基準吐出圧力設定手段とを備えると共に、
前記起動運転時用制御手段は、前記吐出側配管におけるバイパス弁の部分の吐出圧力が前記基準吐出圧力以上になると前記潤滑油ポンプの駆動モータを一時的に減速する機能を有する
ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、潤滑油の温度を検出する第2の温度センサが車輪取付筒の外部にあり、この第2の温度センサにより検出される潤滑油温度が本来冷却する必要がない温度であったとしても、車体コントローラに備えた起動運転時用制御手段により、潤滑油ポンプが起動される。すなわち、第2の温度センサにより検出される潤滑油温度が、実際に潤滑油ポンプで循環させる潤滑油の温度、すなわち潤滑油粘度(粘性抵抗)に呼応した低い速度で潤滑油ポンプの駆動モータを作動させるので、潤滑油ポンプやその駆動モータに過大な負荷をかけることなく、駆動モータが停止することなく、作動させることができる。このため、寒冷な環境で走行させる場合であっても、車輪取付筒内の潤滑油を車輪取付筒外に吸い出すことができ、車輪取付筒内の潤滑油の温度を第2の温度センサで検出することが可能となる。
また、潤滑油ポンプの駆動モータは、検出温度の上昇、すなわち潤滑油の粘度の低下に呼応して速度が増大するように制御されため、駆動モータにかかる負荷が過大となることなく、すみやかに潤滑油ポンプの駆動モータの速度、すなわち潤滑油の吐出量が増大した最適な状況で運転される。また、これにより、高い粘度で高圧の潤滑油がオイルクーラに供給されることが回避され、オイルクーラの破損を防止することができる。
このため、寒冷な作業環境であっても、潤滑油ポンプの駆動モータとして大容量のモータを用いることなく、潤滑油ポンプを起動することができ、経済化が達成される。また、第2の温度センサを車輪取付筒の外部に設けたので、第2の温度センサが故障した場合、車輪や走行用モータを車輪取付筒から外すことなく、容易かつ短時間に温度センサを交換することが可能となる。
請求項2の発明によれば、起動運転時用潤滑油基準温度設定手段と起動運転時用潤滑油温度比較手段とを備えたので、潤滑油の性状の変更に呼応して起動運転時用潤滑油基準温度を変更することにより、潤滑油の性状に適合した好適な潤滑油ポンプの駆動モータの制御が可能となる。
請求項3の発明によれば、潤滑油ポンプの駆動モータを連続的に制御することが可能となり、潤滑油ポンプの吐出圧力が過大となることが防止され、好適な制御が可能となる。
請求項4の発明によれば、潤滑油ポンプの起動時において、圧力センサにより検出される吐出圧力がオイルクーラの破損を回避できるバイパス弁のクラッキング圧に近い基準圧力以上になると潤滑油ポンプの駆動モータを停止するため、オイルクーラに潤滑油の過大な吐出圧力がかかることが防止され、オイルクーラの破損を防止することができる。また、潤滑油ポンプの吐出圧力が過大となった際にバイパス弁を環流させる潤滑油流量を無くするか減少させることができるため、バイパス弁を通した潤滑油の環流による車輪取付筒外での潤滑油の温度上昇が回避される。このため、第2の温度センサによる検出温度が車輪取付筒内の実際の状況から外れたものとなることが回避され、好適なモータ制御が可能となる。
請求項5の発明によれば、潤滑油ポンプの起動時において、圧力センサにより検出される吐出圧力が、オイルクーラの破損を回避できるバイパス弁のクラッキング圧に近い基準圧力以上になると潤滑油ポンプの駆動モータを減速するため、オイルクーラに潤滑油の過大な吐出圧力がかかることが防止され、オイルクーラの破損を防止することができる。また、潤滑油ポンプの吐出圧力が過大となった際にバイパス弁を環流させる潤滑油流量を無くするか減少させることができるため、バイパス弁を通した潤滑油の環流による車輪取付筒外での潤滑油の温度上昇が回避される。このため、第2の温度センサによる検出温度が車輪取付筒内の実際の状況から外れたものとなることが回避され、好適な駆動モータの速度制御が可能となる。
また、潤滑油ポンプの吐出圧力が基準吐出圧力以上となっても、潤滑油ポンプが停止することなく、減速状態で作動が連続するので、車輪取付筒内の潤滑油が連続的に吸い出され、潤滑油ポンプの停止したと仮定した場合の潤滑油温度の低下が生じることが回避でき、より好適な駆動モータの速度制御が可能となる。
本発明を適用する作業車両の一例を示す側面図である。 本発明を適用する走行駆動装置の一例を示す構成図である。 本発明による潤滑油の冷却装置の一実施の形態を含む走行駆動装置を示す構成図である。 この実施の形態の潤滑油の冷却装置の系統図である。 この実施の形態における潤滑油と吸込配管との位置関係を示す断面図である。 この実施の形態の潤滑油の冷却装置の機器をキャビン側から透視して見た図である。 この実施の形態の走行駆動装置の制御ブロック図である。 この実施の形態の潤滑油の冷却装置の機能ブロック図である。 この実施の形態の起動運転時用運転を説明するフローチャートである。 この実施の形態の起動運転時用運転の詳細を説明するフローチャートである。 この実施の形態の通常運転を説明するフローチャートである。 この実施の形態のモータ動作制御例を示す図である。 本発明の他の実施の形態の潤滑油の冷却装置の機能ブロック図である。 図13の実施の形態の起動時運転を説明するフローチャートである。 図13の実施の形態のモータ動作制御例を示す図である。 本発明の潤滑油の冷却装置の他の実施の形態を示す機能ブロック図である。 図16の実施の形態のモータ動作制御例を示す図である。 図16の実施の形態の起動時運転を説明するフローチャートである。 図16の実施の形態における吐出圧力監視処理を説明するフローチャートである。 本発明の他の実施の形態の吐出圧力監視処理を説明するフローチャートである。
図1は本発明を適用する大型作業車両の一例を示す側面図である。この例は作業車両がダンプトラックである場合について示す。このダンプトラックは頑丈なフレーム構造をなし、前輪2および後輪3を有する車体1と、車体1上に搭載された荷台としてのベッセル4とキャビン5とを備える。ベッセル4は、例えば砕石物や石炭等の重い荷物を多量に積載するため、全長が10〜13mにも及ぶ大型の容器として構成され、前側上部にキャビン5を上側から覆う庇部4aが一体に設けられている。このベッセル4は、後側のピン連結部6により車体1に起伏可能に取付けられる。7はこのベッセル4を起伏させる起伏シリンダである。
前輪2はダンプトラックの運転者により操舵される操舵輪を構成する。後輪3は左右にそれぞれ2本ずつ設けられ、ダンプトラックの駆動輪を構成する。前輪2および後輪3は例えば2〜4mに及ぶ大きな外径寸法を持つものである。
図2にはこの作業車両の全体構成を示す平面図である。図2において、8は車体1上におけるキャビン5の下側に搭載される原動機としてのエンジンであり、このエンジン8は、例えば大型のディーゼルエンジンにより構成される。このエンジン8は、主発電機9を駆動して3相交流の電力(例えば1500kW程度)を発生させる。また、エンジン8は、例えば直流24Vの電圧を発生させる副発電機10等も駆動する。11は副発電機10により充電されるバッテリである。また、エンジン8は、油圧源となる油圧ポンプ(図示せず)等を回転駆動し、ベッセル4を起伏させる起伏シリンダ7や操舵シリンダ(図示せず)等に圧油を給排させる機能も有している。図1に示すように、油圧ポンプから吐出される作動油タンク12は、車体1の側部に搭載されている。
図2において、14は電力制御装置であり、これはこのダンプトラックの電力制御を車体コントローラ15と共に行うものである。車体コントローラ15はバッテリ11を電源とする。電力制御装置14は、図1に示すように、キャビン5の側方に位置して車体1上に立設された配電制御盤等により構成されている。そして電力制御装置14は、図2に示す車体コントローラ15から出力される制御信号に従って、主発電機9で発生させた電力により交流電動モータである走行用モータ16や潤滑油ポンプ17の駆動モータ18(図3参照)等を駆動するものである。なお、走行用モータ16は、その回転数が個別にフィードバック制御されるものである。
20はこのダンプトラックの後部に設けられた走行用モータ16を含む走行駆動装置である。この走行駆動装置20は、左右の走行用モータ16、左右の走行用モータ16を収容するモータ収容筒22、走行用モータ16により回転駆動される回転軸24、および減速機27(図3参照)等により構成される。
図3は走行用モータ16や減速機27等の構造および潤滑油の冷却装置の配管接続構造を示す図である。図3において、モータ収容筒22の軸方向の外端には、筒状スピンドル25がボルト26により着脱可能に固着される。筒状スピンドル25は、軸方向の外側を小径にしたテーパー部25aと、このテーパー部25aから外方に延出させた小径部25bとを有する。この小径部25bには、軸受30,31を介して車輪取付筒32が回転可能に外嵌される。車輪取付筒32には、左右2本の車輪3のリム3aが外嵌固定される。
筒状スピンドル25のテーパー部25aの内端部には、径方向内向きに突出する複数の取付座25cが一体に形成される。これらの取付座25cに走行用モータ16の外周に設けた取付用フランジ16aを合わせてボルト(図示せず)によって結合することにより、走行用モータ16が筒状スピンドル25に取付けられる。また、筒状スピンドル25のテーパー部25aの内周側には、径方向内向きに突出する環状の取付部25dが形成され、この取付部25dと走行用モータ16との間に走行用モータ16と減速機収容部との間を隔離する隔壁33が取付けられている。34は筒状スピンドル25の外周と車輪取付筒32との間に設けたシール材である。このシール材34は、車輪取付筒32内に収容する潤滑油29の漏出を防止すると共に、外部からの塵埃等が車輪取付筒32内に侵入することを防止するものである。
次に回転軸24と車輪取付筒32との間に設けられる減速機27について説明する。車輪取付筒32の外端には、内歯車36と外側ドラム37とが、長尺ボルト(図示せず)により、固定して取付けられる。減速機27は、第1の減速機構39と、第2の減速機構40とにより構成される。第1の減速機構39は、回転軸24の先端にスプライン結合された太陽歯車41と、この太陽歯車41に噛合し、太陽歯車41の回転に従って自転する例えば3個の遊星歯車42(1個のみ図示)と、各遊星歯車42を支持ピン43を介して回転可能に支持したキャリア44と、遊星歯車42に噛合する内歯車45とにより構成される。キャリア44はボルト46により外側ドラム37の外端に着脱可能に固定される。キャリア44の中心部には点検用の開口部が形成され、その開口部に蓋板47がボルトにより着脱可能に取付けられる。
第2の減速機構40は、第1の減速機構39の内歯車45と一体をなすカップリング49を介して回転軸24と同心に設けた太陽歯車50と、筒状スピンドル25の小径部25bの外端部に筒状部51aがスプライン結合等により回転不能にかつ着脱可能に内嵌されたキャリア51と、前記車輪取付筒32に固定された前記内歯車36と、前記キャリア51に固定した例えば3本の支持ピン53にそれぞれ回転可能に取付けられ、前記太陽歯車50および内歯車36に噛合する遊星歯車54とからなる。
このように、減速機27は、第1の減速機構39と第2の減速機構40とにより、走行用モータ16により回転される回転軸24の回転速度に対し、車輪3の回転速度を例えば30〜40分の1程度の速度に減速し、大トルクで車輪3を回転させるものである。
55は走行用モータ16の回転軸24に取付けたディスク、56はこのディスクの外周に対向させて設けられた速度センサである。この速度センサ56は、走行用モータ16の回転軸24の回転速度を検出するものである。走行用モータ16はインバータ制御の電動モータでなり、その固定子にこの走行用モータ16の温度を検出する温度センサ(以下第1の温度センサと称す。)57が設けられている。
次に減速機27に供給する潤滑油の冷却装置について説明する。図4は潤滑油の冷却装置の系統図である。潤滑油ポンプ17は左右の車輪3,3に対応してそれぞれ設けられ、潤滑油の循環路58,58もそれぞれ左右の車輪3,3に対応して設けられる。2台の潤滑油ポンプ17,17は1台の駆動モータ18により駆動される。なお、2台の潤滑油ポンプ17をそれぞれ個別の駆動モータ18により駆動する構成としてもよい。
循環路58は、図3、図4に示すように、隔壁33より筒状スピンドル25内の軸心方向の外側領域に設けられた吸込配管59と、この吸込配管59に隔壁33の部分で接続され、内端が潤滑油ポンプ17の吸込ポートに接続された吸込配管60と、潤滑油ポンプ17の吐出ポートから隔壁33に至る供給配管61と、この供給配管61に隔壁33において接続され、隔壁33より筒状スピンドル25内の軸心方向の外側領域に設けられた供給配管62とを備える。
吸込配管59は、図3、図5に示すように、筒状スピンドル25の小径部25bの底部に設けた孔25eに通し、その下端の吸込口59aは車輪取付筒32の底部に溜められた潤滑油29内に浸漬される。一方隔壁33より軸心方向の外側に設けられた供給配管62は、図3に示すように、筒状スピンドル25内を通り、先端をキャリア51内に望ませて設けている。
図6はモータ収容筒22内の機器の配置を、走行用モータ16の図示を省略して、キャビン5側(前方)より透視して見た図である。図4、図6に示すように、潤滑油ポンプ17の供給配管61には、吐出された潤滑油の圧力(吐出圧力)を検出する圧力センサ64と、潤滑油の温度を検出する温度センサ(以下第2の温度センサと称す。)65と、圧力保持弁66と、除塵用フィルタ67と、オイルクーラ68とを備える。なお、潤滑油ポンプ17は、1台で2つの入力ポートと2つの出力ポートを有するものについて示している。また、圧力センサ64と第2の温度センサ65は1つのケースに収められている。また、圧力保持弁66は、例えば0.15MPa程度のクラッキング圧で開弁し、潤滑油ポンプ17から吐出された潤滑油をフィルタ67が設置された下流側へと流通させるものである。
また、オイルクーラ68は、車体1上におけるモータ収容筒22より前部に搭載されたファン(図示せず)から、モータ収容筒22の前面に空けられた通風孔22aを通して供給されるモータ空冷用冷却風を流用して潤滑油を冷却するものである。
69は供給配管61におけるオイルクーラ68より上流側と吸込配管60との間に設けたオイルクーラ68保護用のバイパス弁である。このバイパス弁69は逆止弁でなり、供給配管61内の潤滑油の圧力が過剰圧(P2)となった際に開弁して供給配管61の潤滑油を吸込配管60側に還流させるものである。このバイパス弁69のクラッキング圧はオイルクーラ68が破損される虞がある1MPaより低い例えば0.4〜0.6MPa程度に設定される。なお、図4において、70はエアブリーザであり、このエアブリーザ70は、車輪取付筒32の上方に設置され、車輪取付筒32内の空気圧が内部温度の影響で変動するのを防止し、内部の圧力を大気圧程度に保つ機能を有している。
図7は前記走行用モータ16および潤滑油ポンプ駆動モータ18の制御ブロック図である。図示のように、車体コントローラ15はバッテリ11を電源とし、前記走行用モータ16の速度センサ56、圧力センサ64、第1の温度センサ57および第2の温度センサ65の検出信号が入力される。車体コントローラ15の出力側にはキャビン5に備える表示器71が接続されると共に、電力制御装置14に接続される。表示器71は、オペレータに対し、センサ異常等の警報情報を表示するものである。車体コントローラ15は、ROM,RAM(不揮発性のメモリを含む。)等からなる記憶部15Aを有し、この記憶部15Aには、第1、第2の温度センサ57,65や圧力センサ64で検出される温度や圧力と比較する基準値等が格納される。また、潤滑油ポンプ17の駆動モータ18の駆動、停止を行う潤滑油の供給制御用のプログラム等が格納されている。
図8は図7に示した車体コントローラ15が持つプログラムにより実現される潤滑油ポンプ17用駆動モータ18の制御用機能ブロック図である。図8に示す制御装置は、走行用モータ基準温度Tmsを設定する走行用モータ基準温度設定手段73、起動運転時用潤滑油基準温度T0,T1を設定する起動運転時用潤滑油基準温度設定手段74、通常運転時に潤滑油を冷却するか否かを判定する基準温度Tcsを設定する潤滑油基準温度設定手段75、空気吸込みを生じているかを判定する基準吐出圧力P1を設定する基準吐出圧力設定手段76および走行用モータ基準速度V1を設定する走行用モータ基準速度設定手段77を備え、これらの設定手段はいずれも車体コントローラ15に付帯するスイッチあるいはキーボード等により実現されるものである。
このうち、走行用モータ基準温度設定手段73により設定される走行用モータ基準温度Tmsは、作業車両の走行が開始されてから駆動モータ18を起動する必要があると想定される走行用モータ16の上昇した基準温度であり、例えば50℃程度に設定されるものである。このように走行用モータ16の温度を参照する理由は、走行用モータ16の温度上昇に伴い、この温度と相関関係を有して減速機27内の潤滑油29の温度も上昇するという経験則による。
また、起動運転時用潤滑油基準温度設定手段74は、潤滑油の冷却が必要な温度より低い複数の基準温度T0(例えば5℃)、T1(例えば35℃)を設定し、作業車両の走行開始時において、潤滑油の温度に応じて変化する粘度に呼応して駆動モータ18の回転速度を変化させるために潤滑油基準温度を設定するものである。
通常運転時用潤滑油冷却基準温度設定手段75により設定される基準温度Tcsは、通常運転時における冷却運転を行うか否かを判定するための基準温度であり、この基準温度Tcsは例えば55℃に設定される。基準吐出圧力設定手段76は、潤滑油ポンプ17の空気吸込みを防止するため、潤滑油ポンプ17が空気吸込みの虞がある低い吐出圧力の基準吐出圧力P1(例えば0.1MPa)を設定するものである。
走行用モータ基準速度設定手段77は、通常運転において、図5に示すように、吸込配管59の吸込口59aから空気吸込みを起こす虞のある速度V1を設定するものである。この空気吸込みについて説明する。図5において、走行により車輪取付筒32が矢印80で示すように回転する際に、回転速度の上昇に伴う遠心力の増大により、潤滑油29が矢印81に示すように車輪取付筒32の内壁に沿って上昇する。これに伴い、潤滑油29の液面が吸込配管59の吸込口59aよりも低くなると、潤滑油ポンプ17の作動により吸込口59aから空気吸込みが生じることとなる。
モータ温度比較手段78は、走行用モータ基準温度設定手段73により設定される基準温度Tmsと、第1の温度センサ57により検出される走行用モータ16の温度Tmとを比較し、Tm≧Tmsになると潤滑油温度比較手段79を起動するかあるいはこの比較手段79の出力を起動運転時用制御手段82に加えるものである。
起動運転時用潤滑油温度比較手段79は、第2の温度センサ65により検出される循環路58における潤滑油の温度Tと、起動運転時用潤滑油温度設定手段74により設定される基準温度T0,T1とを比較して潤滑油温度Tがどの段階にあるかを検出し、起動運転時用制御手段82にそのレベルを表示する信号を送るものである。
起動運転時用制御手段82は、潤滑油の温度Tが基準温度T0,T1より高いか低いかにより、モータ駆動回路83に加える制御信号を変え、潤滑油ポンプ17の駆動モータ18の速度を段階的に変化させるものである。
通常運転時用潤滑油温度比較手段84は、第2の温度センサ65により検出される潤滑油温度Tが、潤滑油冷却基準温度設定手段75により設定される温度Tcs以上に達したか否かを判定し、その判定結果を通常運転時用制御手段85に送るものである。
通常運転時用制御手段85は、第2の温度センサ65により検出される潤滑油温度Tが通常運転時用潤滑油冷却基準設定手段75により設定される温度Tcsより低いと駆動モータ18を作動させず、温度Tcs以上になると、モータ駆動回路83を介して駆動モータ18を作動させ、これにより潤滑油ポンプ17を駆動し、車輪取付筒32内の潤滑油29を循環路58、潤滑油ポンプ17、オイルクーラ68を通して循環させることにより潤滑油を冷却するものである。
吐出圧力比較手段86は、圧力センサ64により検出される吐出圧力Pと、基準吐出圧力設定手段76により設定される基準吐出圧力P1とを比較し、P<P1であれば空気吸込みを生じていると判断して起動運転時用制御手段82、通常運転時用制御手段85による駆動モータ18の作動を停止させ、P≧P1であれば、起動運転時用制御手段82または通常運転時用制御手段85による駆動モータ18の作動を持続させるものである。
速度比較手段87は、速度センサ56により検出される走行用モータ16の速度Vと、走行用モータ速度設定手段77により設定される速度V1とを比較するものである。後述のように、通常運転時用制御手段85は、V>V1になると駆動モータ18を停止させ、V≦V1であれば駆動モータ18を起動させるかあるいは作動を持続させる。
次にこの図8に示す車体コントローラ15の動作を説明する。図9のフローチャートに示すように、作業車両の走行を開始した後、第1の温度センサ57から走行用モータ16の温度Tmを車体コントローラ15に読み込む(ステップ1)。モータ温度比較手段78は、この走行用モータ16の温度Tmと走行用モータ基準温度設定手段73に設定された基準温度Tms(例えば50℃)とを比較し(ステップ2)、Tm<Tmsであればステップ1に戻る。一方、Tm≧Tmsになると、車輪取付筒32内の潤滑油の温度が冷却を要する温度にまで上昇した可能性があると判断し、潤滑油ポンプ17の起動ルーチンに入る(ステップ3)。
図10は潤滑油ポンプ17の起動ルーチンを示しており、この起動ルーチンにおいては、まず第2の温度センサ65により検出される循環路58における潤滑油温度Tを車体コントローラ15に読み込む(ステップ11)。次に潤滑油温度比較手段79により、この潤滑油温度Tを基準温度T0(例えば5℃),T1(例えば35℃)と比較する(ステップ12)。そして、T<T0であれば起動運転時用制御手段82はモータ駆動回路83に微速指令を加え、駆動モータ18を例えば4Hz(好ましくは3〜6Hz)で駆動する(ステップ13,16)。また、T0≦T<T1であれば起動運転時用制御手段82はモータ駆動回路83に低速指令を加え、駆動モータ18を例えば15Hz(好ましくは10〜20Hz)で駆動する(ステップ14,16)。また、T1≦Tであれば起動運転時用制御手段82はモータ駆動回路83に中速指令を加え、駆動モータ18を例えば50Hz(好ましくは40〜60Hz)で駆動する(ステップ15,16)。
図12は潤滑油温度Tによって駆動モータ18の入力周波数を変化させるモータ動作制御例を示しており、この例はZ1=4Hz、Z2=15Hz、Z3=50Hzとした例である。また、図12において、P1は潤滑油ポンプ17における空気吸込みに相当する吐出圧力を示す。また、P2はバイパス弁69のクラッキング圧(例えば0.47MPa)に相当する吐出圧力である。P3はオイルクーラ68が破損する虞がある吐出圧力(例えば1.0MPa)に相当する吐出圧力である。
ステップ12〜16で示したように、第2の温度センサ65により検出される潤滑油温度に応じた速度で駆動モータ18(潤滑油ポンプ17)を作動させた後、図9の処理に戻る。そして、圧力センサ64により検出される潤滑油の吐出圧力Pを車体コントローラ15に読み込む(ステップ4)。吐出圧力比較手段86は、圧力センサ64により検出される潤滑油の吐出圧力Pを潤滑油吐出圧力設定手段76により設定された基準吐出圧力P1(例えば0.1MPa)と比較する(ステップ5)。そしてP≧P1であれば、ステップ6に移る。反対にP<P1であれば、空気吸込みの虞があるとして駆動モータ18を停止させる(ステップ9)。
ステップ6においては、第2の温度センサ65により検出される潤滑油温度Tが通常運転に入るべきTcs(例えば55℃)に達したか否かを判定し、T<Tcsであれば、車体コントローラ15に付帯したタイムカウンタを起動するかあるいはタイム加算を行う(ステップ7)。ここで、タイムカウンタとは、潤滑油ポンプ17を起動してから潤滑油ポンプ17を作動させた時間を積算するものである。次にステップ8では、第2の温度センサ65により検出される潤滑油温度が、車輪取付筒32内の潤滑油によって置換されたものと想定されるN秒(例えば300〜600秒)だけ潤滑油ポンプ17の作動時間が経過したか否かを判定し、この時間に達していれば駆動モータ18、すなわち潤滑油ポンプ17を停止させると共にタイムカウンタをリセットする(ステップ9)。この起動時の潤滑油ポンプ17の運転時間がこの時間N秒に達していなければ、ステップ3の起動時ルーチンに戻る。
一方、ステップ6において、T≧Tcsであれば、潤滑油温度が十分高く、すなわち潤滑油の粘度が潤滑油ポンプ17(駆動モータ18)の定格回転数での運転に十分耐えるだけの低い粘度に低下したものとみなし、ステップ10(図11)の通常運転時のルーチンに入る。この通常運転時の定格周波数Z4は図12に示すように、例えば90Hzである。
図11のフローチャートに示すように、通常運転においては、速度センサ56により検出される走行用モータ16の速度Vを読込み(ステップ19)、この速度Vと基準速度設定手段77により設定された基準速度V1とを速度比較手段87により比較する(ステップ20)。そして、V≦V1であれば、潤滑油ポンプ17は空気吸込みを起こさないと見なして通常運転時用制御手段85はモータ駆動回路83を介して駆動モータ18を定格回転数(例えば90Hz)で駆動するかあるいは回転を継続し、潤滑油を車輪取付筒32と循環路58との間で循環させ、潤滑油を冷却する(ステップ21)。
一方、V>V1であれば、図5において説明したように、車輪取付筒32内で潤滑油29が遠心力により車輪取付筒32の内壁に沿って上がり、潤滑油29の液面が吸込口59a以下となる虞があるとして潤滑油ポンプ17(駆動モータ18)を停止させ(ストッパ24)、ステップ19に戻る。
ステップ21において、駆動モータ18を起動あるいは回転を継続させた後、圧力センサ64で検出される吐出圧力Pを読込み(ステップ22)、基準吐出圧力P1と比較する(ステップ23)。そして、P<P1であれば、空気吸込みを起こしていると判断し、駆動モータ18を停止する(ステップ24)。一方、P≧P1であれば、第2の温度センサ65により検出される潤滑油温度Tを読込み(ステップ25)、この潤滑油温度Tと基準温度Tcsとを比較する(ステップ26)。そしてT<Tcsであれば潤滑油が冷却されたものと見なして駆動モータ18を停止し(ステップ27)、図9のステップ1に戻る。T≧Tcsであれば、ステップ19に戻る。
なお、この実施の形態においては、第1の温度センサ57、第2の温度センサ65、速度センサ56、圧力センサ64をそれぞれ左右の走行用モータ16,16および潤滑油ポンプ17,17ごとに設ける一方、駆動モータ18は潤滑油ポンプ17,17に対して共通に1台設けた例について示した。この場合、左右にそれぞれ設けたセンサ出力の処理の仕方としては、左右のいずれか一方のセンサの出力または双方のセンサの出力が閾値(基準温度、基準速度、基準圧力)に達したかもしくは閾値より低くなったかによって駆動モータ18をオンもしくはオフとするかあるいは速度切換えを行う。このようなセンサ出力処理ではなく、左右のセンサの平均値が閾値に達したかもしくは閾値より低くなったか場合に駆動モータ18をオンもしくはオフとするかあるいは速度切換えを行うようにしてもよい。また、これらは各種センサについてすべて同様の態様で処理を行うのではなく、センサの種類によって処理態様を変更してもよい。また、左右の潤滑油ポンプ17についてそれぞれ駆動モータ18を設けた場合には、左右のセンサの出力をそれぞれ対応する側の駆動モータ18の制御に用いる。
以上に述べたように、この実施の形態においては、潤滑油の温度を検出する第2の温度センサ65が車輪取付筒32の外部にあり、この第2の温度センサ32により検出される潤滑油温度Tが本来冷却する必要がない温度であったとしても、車体コントローラ15に備えた起動運転時用制御手段82により、潤滑油ポンプ17が起動される。すなわち、第2の温度センサ65により検出される潤滑油温度Tが、実際に潤滑油ポンプ17で循環させる潤滑油の温度、すなわち潤滑油粘度(粘性抵抗)に呼応した低い速度で潤滑油ポンプ17の駆動モータ18を作動させるので、潤滑油ポンプ17やその駆動モータ18に過大な負荷をかけることなく、すなわちこれらが停止することなく、作動させることができる。このため、寒冷な環境で潤滑油の粘度が高い作業環境で走行させる場合であっても、車輪取付筒32内の潤滑油を車輪取付筒32外に吸い出すことができ、車輪取付筒32内の潤滑油の温度を第2の温度センサ65で検出することが可能となる。
また、潤滑油ポンプ17の駆動モータ18は、検出温度の上昇、すなわち潤滑油の粘度の低下に呼応して速度が増大するように制御されるため、駆動モータ18にかかる負荷が過大となることなく、すみやかに潤滑油ポンプ17の駆動モータ18の速度、すなわち潤滑油の吐出量が増大した最適な状況で運転される。また、これにより、高い粘度で高圧の潤滑油がオイルクーラ68に供給されることが回避され、オイルクーラ68の破損を防止することができる。
このため、寒冷な作業環境であっても、潤滑油ポンプ17の駆動モータ18として大容量のモータを用いることなく、潤滑油ポンプ17を起動することができる。また、第2の温度センサ65を車輪取付筒32の外部に設けたので、第2の温度センサ65が故障した場合、車輪3や走行用モータ16を車輪取付筒32から外すことなく、容易かつ短時間に温度センサ65を交換することが可能となる。すなわち、モータ収容筒22には点検用の窓が設けられているので、作業員がこの窓から出入りすることにより、モータ収容筒22内に設けられた第2の温度センサ65を容易に交換することができる。
またこの実施の形態においては、潤滑油ポンプ17の運転時において、圧力センサ64により検出される吐出圧力が潤滑油ポンプ17の空気吸込みの可能性がある第1の基準圧力P1未満である際に前記潤滑油ポンプ17の駆動モータ18を停止するため、空気吸込みによる潤滑油ポンプ17のキャビテーションによる破損を防止することができる。また、前記圧力センサ64により検出される吐出圧力がオイルクーラ68に損傷を与える可能性がある第2の基準圧力P2を超える際に前記バイパス弁69を介して吐出した潤滑油を吸込配管60に戻すため、オイルクーラ68に潤滑油の過大な吐出圧力がかかることが防止され、オイルクーラの破損を防止することができる。
図13は本発明の他の実施の形態を示す機能ブロック図である。また、図14はこの実施の形態の動作を説明するフローチャートであり、図9のポンプ起動ルーチン(ステップ3)に相当する。また、図15は潤滑油温度と潤滑油ポンプの駆動モータの速度と潤滑油ポンプの吐出圧力との関係(モータ動作制御例)を説明するグラフである。前記実施の形態では駆動モータ18の回転数設定を段階的に行ったが、図13〜図15の実施の形態においては、第2の温度センサ65により検出される潤滑油温度Tに基づいて駆動モータ18の駆動周波数Zをモータ速度演算手段88によって演算し、無段変速で駆動モータ18を制御するようにしたものである。すなわち、図15のフローチャートにおいて、作業車両の走行の開始当初において、走行用モータ16の温度Tmが基準温度Tms以上になると、第2の温度センサ65により検出される潤滑油温度Tを車体コントローラ15に読込む(ステップ30)。そしてこの温度Tから、下記の式により、モータ速度演算手段88は駆動モータ18の駆動周波数Zを演算する(ステップ31)。そして起動運転時用制御手段82はこの演算で得られた駆動周波数Zにより駆動モータ18を駆動する(ステップ32)。
Z=a+b×(T+c)
なお、この実施の形態においては、a=4(Hz)、b=0.77、c=20(℃)とした。
上記式は経験則から求められた式であり、定数a,b,cの数値は一義的に決まるものでなく、車体ごとの配管サイズ長さ、ポンプ容量、駆動モータ18のサイズ等によって適宜調整されるものである。そして図15に示すように、あらゆる潤滑油の温度範囲において、吐出圧力Pが空気吸込みを起こす吐出圧力P1より高く、バイパス弁69のクラッキング圧P2より低い最適の吐出圧力が得られるように周波数Zを調整する。この実施の形態の場合、第2の温度センサ65により検出される温度Tが−20℃の場合、駆動周波数Z=4Hzとなり、0℃のときはZ=15Hzとなる。
図13〜図15の実施の形態によれば、第2の温度センサ65により検出される温度Tに対応した好適な速度で潤滑油ポンプ17を起動させることができ、本発明の目的がよりよく達成できる。
図16〜図19はそれぞれ本発明の他の実施の形態を示す機能ブロック図、モータ動作制御例図、フローチャートである。この実施の形態においては、図17に示すように、バイパス弁69のクラッキング圧P2(例えば0.47MPa)よりやや低い基準吐出圧力P4(例えば0.40MPa)を設定する。図16に示すように、吐出圧力比較手段86は、起動運転時(Tm<Tms)あるいは通常運転時(Tm≧Tms)において、検出される吐出圧力Pを空気吸込み判別用の基準吐出圧力P1と比較するのみならず、図17に示した基準吐出圧力P4とも比較し、P>P4になると、起動運転時用制御手段82あるいは通常運転時用制御手段85は駆動モータ18を一時的に停止させるようにしたものである。
この実施の形態においては、起動運転時において、図18に示すように、図9のポンプ起動ルーチンの処理(ステップ3)を行った後、圧力センサ64の検出吐出圧力を読込み(ステップ30)の吐出圧力監視ルーチンの処理を行う。この処理は図19に示す通りである。すなわち、圧力センサ64の検出吐出圧力Pを読込み(ステップ32)、吐出圧力比較手段86はこの吐出圧力Pと基準吐出圧力設定手段76Aにより設定された基準吐出圧力P1,P4とを比較する(ステップ33)。そしてP<P1またはP>P4であれば、起動運転時用制御手段82は駆動モータ18をM秒間停止する(ステップ34)。一方、P1≦P≦P4であれば、図18の処理に戻り、ステップ31以下、図9で示した処理を行う。
前述のように吐出圧力PがP<P1またはP>P4であって駆動モータ18をM秒停止した後、駆動モータ18を再起動する(ステップ35)。そして、再起動回数を積算、記録し(ステップ36)、この積算回数が所定回数(好ましくは3〜10回)を超えると、異常であるとみなして、図7に示した表示器71に異常を表示し、停止する。一方、この積算回数が所定回数未満であれば、ステップ32に戻る。なおここで、駆動モータ18の停止時間M秒は吐出圧力が潤滑油ポンプ17の作動再開をするに十分な低圧(例えば0.15MPa)に戻る時間であり、例えば5〜60秒に設定される。通常運転時にも同様の制御を行う。なお、この基準吐出圧力P4は(0.8〜0.9)×P2程度とすることが好ましい。この基準吐出圧力P4が0.8×P2未満であれば駆動モータ18の停止回数が頻繁となり、動作の安定性が悪くなり、反対に0.9×P2を超えるとバイパス弁69が作動する可能性が大となる。
このように、吐出圧力Pがバイパス弁69のクラッキング圧P2より低い吐出圧力P4に達すると潤滑油ポンプ17を停止するようにすれば、下記の効果が得られる。図4に示したバイパス弁69は、潤滑油温度の低下と共にバイパス流量が減少する。このため、潤滑油温度が低下すると、バイパス弁69によって吐出圧力を低下できる度合が低下し、バイパス弁69を通して潤滑油をバイパスにさせてもオイルクーラ68に作用させる吐出圧力が吐出圧力P2を超える虞がある。そこで本実施の形態のようにクラッキング圧P2となる前に潤滑油ポンプ17を停止することにより、吐出圧力が過大となり、オイルクーラ68等の破損を防止することができる。
その他、この実施の形態によれば、次のような効果をあげることができる。バイパス弁69が開くと、バイパス弁69を潤滑油が通過するときに潤滑油温度が上昇するので、第2の温度センサ65によって検出される吐出油温度が急激に上がり、第2の温度センサ65による潤滑油温度検出の妥当性が損なわれてしまい、潤滑油温度に応じて駆動モータ18の速度を好適に制御するという目的が損なわれる虞が生じてくる。すなわち第2の温度センサ65により検出される潤滑油温度が、車輪取付筒32内の実際の潤滑油温度より高いものとして、駆動モータ18を設定速度より速いレベルで駆動する虞がでてくる。図16〜図19の実施の形態においては、このような事態の発生を防止することができ、駆動モータ18の好適な制御が可能となる。
図20は本発明の他の実施の形態を示すフローチャートである。この実施の形態は、吐出圧力Pが前記基準吐出圧力P<P1またはP>P4となった場合、潤滑油ポンプ17を停止するのではなく、S秒間減速し、その後速度を回復することとした(ステップ40,41)ものである。この減速の比率は、吐出圧力Pが前記基準吐出圧力P4となるまでの速度の4割〜9割程度とする。また、減速時間Sは例えば10〜60秒程度とする。ステップ41の速度回復後の処理(ステップ42,43,44)は図19の場合と同様である。
図20の実施の形態によれば、図16〜図19の実施の形態と同様のバイパス弁69を通した潤滑油の環流の防止あるいは環流量の低減が可能となり、環流による潤滑油温度の上昇が回避され、駆動モータ18の好適な制御が可能となる。また、図20の実施の形態によれば、吐出圧力Pが基準吐出圧力P4以上となっても、潤滑油ポンプ17が停止することなく、減速状態で作動が連続するので、車輪取付筒32内の潤滑油が連続的に吸い出され、潤滑油ポンプ17の停止状態の持続による循環路58での潤滑油温度の低下が生じることを回避することができ、より好適な駆動モータ18の速度制御が可能となる。
なお、図19および図20で示した吐出圧力Pと基準吐出圧力P4との比較については、圧力保持弁66と除塵用フィルタ67における吐出圧力の降下(ΔP)について考慮する必要がある。そこで、吐出圧力Pとして、検出された吐出圧力Pからこの圧力降下分ΔPを減じた値を用い、この値と基準吐出圧力P4と比較することが好ましい。また、吐出圧力Pとして検出圧力をそのまま用いる一方、基準吐出圧力P4として予めこの吐出圧力の降下分ΔPを考慮した値を設定してもよい。また、吐出配管61におけるバイパス弁69の部分の圧力を直接検出して基準吐出圧力P4と比較するようにしてもよい。
1:車体、2:前輪、3:後輪、4:ベッセル、5:キャビン、7:起伏シリンダ、8:エンジン、9:主発電機、10:副発電機、11:バッテリ、12:作動油タンク、14:電力制御装置、15:車体コントローラ、16:走行用モータ、17:潤滑油ポンプ、18:駆動モータ、20:走行駆動装置、22:モータ収容筒、24:回転軸、25:筒状スピンドル、27:減速機、30,31:軸受、32:車輪取付筒、33:隔壁、34:シール材、36:内歯車、37:外側ドラム、39:第1の減速機構、40:第2の減速機構、41:太陽歯車、42:遊星歯車、43:支持ピン、44:キャリア、45:内歯車、47:蓋板、50:太陽歯車、51:キャリア、53:支持ピン、54:遊星歯車、55:デイスク、56:速度センサ、57:第1の温度センサ、58:循環路、59,60:吸込配管、61,62:供給配管、64:圧力センサ、65:第2の温度センサ、66:圧力保持弁、67:除塵用フィルタ、68:オイルクーラ、69:バイパス弁、70:エアブリーザ

Claims (5)

  1. 作業車両の車輪と一体に回転する筒状の車輪取付筒と、
    前記車輪取付筒駆動用の走行用モータと、
    前記車輪取付筒内に設けられ、前記走行用モータの回転を減速して前記車輪取付筒に伝える歯車機構からなる減速機と、
    前記車輪取付筒の外部に設けられ、減速機用潤滑油を前記車輪取付筒内から吸い出し、オイルクーラにより冷却して前記車輪取付筒内に戻す循環路および潤滑油ポンプとを備えた作業車両における走行減速機用潤滑油の冷却装置において、
    前記走行用モータの温度を検出する第1の温度センサと、
    前記車輪取付筒外における前記循環路に設けられ、前記潤滑油の温度を検出する第2の温度センサと、
    走行用モータの基準温度を予め設定する走行用モータ基準温度設定手段と、
    前記第1の温度センサの検出温度と前記走行用モータの基準温度とを比較するモータ温度比較手段と、
    前記第1の温度センサの検出温度が前記走行用モータの基準温度以上であることを条件として、通常運転速度より低い速度範囲内で、前記第2の温度センサの検出温度の上昇に応じて潤滑油ポンプの駆動モータの回転速度を増大させる起動運転時用制御手段とを有する
    ことを特徴とする走行減速機用潤滑油の冷却装置。
  2. 請求項1に記載の走行減速機用潤滑油の冷却装置において、
    通常運転時の潤滑油冷却を行う基準温度より低い1または複数の起動運転時用潤滑油基準温度を設定する起動運転時用潤滑油基準温度設定手段と、
    前記第2の温度センサの検出温度と前記起動運転時用潤滑油基準温度とを比較する起動運転時用潤滑油温度比較手段とを備えると共に、
    前記起動運転時用制御手段は、前記第2の温度センサの検出温度が前記起動運転時用潤滑油基準温度以上になると、前記潤滑油ポンプの駆動モータの回転速度を段階的に増大させるものである
    ことを特徴とする走行減速機用潤滑油の冷却装置。
  3. 請求項1に記載の走行減速機用潤滑油の冷却装置において、
    前記第2の温度センサの検出温度に呼応した潤滑油ポンプの駆動モータの速度を演算するモータ速度演算手段を備えると共に、
    前記起動運転時用制御手段は、前記モータ速度演算手段による演算結果により、前記第2の温度センサの検出温度の上昇に呼応して、前記潤滑油ポンプの駆動モータの回転速度を増大させるものである
    ことを特徴とする走行減速機用潤滑油の冷却装置。
  4. 請求項1から3までのいずれか1項に記載の走行減速機用潤滑油の冷却装置において、さらに、
    前記潤滑油ポンプの吐出側配管に設けられ、前記潤滑油ポンプの吐出圧力が過大である場合に吐出油を吸込側に戻す逆止弁からなるバイパス弁と、
    前記吐出側配管における潤滑油圧力を検出する圧力センサと、
    前記バイパス弁のクラッキング圧よりやや低い基準吐出圧力を設定する基準吐出圧力設定手段とを備えると共に、
    前記起動運転時用制御手段は、前記吐出側配管におけるバイパス弁の部分の吐出圧力が前記基準吐出圧力以上になると前記潤滑油ポンプの駆動モータを一時的に停止する機能を有する
    ことを特徴とする走行減速機用潤滑油の冷却装置。
  5. 請求項1から3までのいずれか1項に記載の走行減速機用潤滑油の冷却装置において、さらに、
    前記潤滑油ポンプの吐出側配管に設けられ、前記潤滑油ポンプの吐出圧力が過大である場合に吐出油を吸込側に戻す逆止弁からなるバイパス弁と、
    前記吐出側配管における潤滑油圧力を検出する圧力センサと、
    前記バイパス弁のクラッキング圧よりやや低い基準吐出圧力を設定する基準吐出圧力設定手段とを備えると共に、
    前記起動運転時用制御手段は、前記吐出側配管におけるバイパス弁の部分の吐出圧力が前記基準吐出圧力以上になると前記潤滑油ポンプの駆動モータを一時的に減速する機能を有する
    ことを特徴とする走行減速機用潤滑油の冷却装置。
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