JP5011782B2 - 半導体装置の製造方法、プラズマ処理装置及び記憶媒体。 - Google Patents

半導体装置の製造方法、プラズマ処理装置及び記憶媒体。 Download PDF

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Description

本発明は被エッチング膜をエッチングする工程を含む半導体装置の製造方法、プラズマ処理装置及び前記方法を実施するためのコンピュータプログラムを含んだ記憶媒体に関する。
半導体装置内に配線を形成する工程として、n段目の配線を埋め込むための溝部(トレンチとも呼ばれている)と、n段目の配線とn−1段目の配線とを接続する電極を埋め込むためのビアホールとを、一連の工程で形成し、これらの凹部に配線金属例えば銅を埋め込むことにより、配線と電極とを同時に形成するデュアルダマシン工程が知られている。
そしてパターンの微細化に伴い、トレンチとビアホールとを一連の工程で形成するために、フォトマスク、SOG膜(スピンコーティングにより塗布されたSiO2膜)及び有機膜を上からこの順に積層した3層レジストを用い、予め層間絶縁膜中にビアホールに相当する孔を開けておいてこの中に前記有機膜を埋め込んでおき、この有機膜をマスクとして利用することで、トレンチを形成し、次いで有機膜を除去してトレンチとビアホールとを含む凹部を形成することが検討されている。
しかしこの手法において前記フォトマスク、SOG膜、有機膜を形成する際にはいずれもスピンコーティングが用いられ、このスピンコーティングにより塗布膜が形成される過程においては、回転する基板に大量の塗布膜の原料を含む塗布液が供給され、その供給された塗布液の多くが遠心力により振り切られて基板の周囲に飛散する。従って既述の手法を用いると高コストになり、またその手法は、多くの工程を要するのでスループットが低いという問題があった。
そこで図6の構造を有する積層体1を形成することを検討している。この場合、発明の実施の形態で詳述するが、先ずフォトレジスト(PR)膜(以下レジスト膜と表記する)18に形成されたレジストパターン18aをマスクとし、反射防止膜17〜SiN膜15を介して層間絶縁膜であるSiO2(シリコン酸化)膜14をエッチングしてホール10を形成する。次いでその下の有機膜13までホール10を延長し、更にSiO2膜16のパターンをSiN(窒化シリコン)膜15に転写し、これをマスクとしてSiO2膜14にトレンチを形成すると同時にSiOCH膜(低誘電率膜)12にホールを形成することで、トレンチとビアホールとが形成できる。
この手法は既述の3層レジストを用いる場合に比べて低コストであり、工程数も少ないのでスループットも高いという利点がある。しかしこの手法を実施しようとすると、反射防止膜17からSiO2膜14までの積層膜を一気にエッチングしてホール10を形成してしまうことが得策であるが、このようなエッチングを行うとストライエーション(縦縞部)と呼ばれる周方向において局所的にエッチングされた箇所が発生するという問題がある。図7(a)は、既述のようにSiO2膜14をエッチングした後の積層体1の上面を示したものであり、また図7(b)は、前記積層体1の一部の断面図である。図中10aはストライエーションである。このストライエーションの発生は、SiO2膜14のエッチングを行う際に用いられる、プラズマ化された処理ガスからレジスト膜18及び反射防止膜17、SiO2膜14,16、SiN膜15が互いに異な膜として見え、これらの膜のエッチング速度が互いに異なることに起因している。
即ち、図8(a),(b)に示すようにSiO2膜14のエッチングが進行するにつれてホール10の上部側の径は下部側の径に比べて次第に大きく広げられるが各膜に対して選択比があると(各膜のエッチング速度に大きな差があると)、各膜の広がり方が異なり、また各膜の境界部に段差が生じる。一方各膜の厚さは、各デバイスに応じてスペックが決まっているが、完全に均一ではなく、その結果各膜毎についても広がり方が周方向で異なり、段差の程度も周方向で異なることから、SiO2膜14の上方側の膜が局部的に削られてしまって、SiO2膜14側から見ると上層側の孔の形状が乱れ、その乱れがSiO2膜14に転写されてストライエーションが発生することになる。
さらにSiO2膜16のパターンとSiO2膜14のパターンとは対応するようにリソグラフィー工程が行われるが、ミスアライメントが生じることもあり、今後パターンが微細化していくとミスアライメントは避け難い状況にあり、特にSiO2膜16のパターンの線幅とレジスト膜18のパターンの線幅とが近い場合にはミスアライメントが起こりやすい。この場合SiO2膜16のパターンとレジスト膜18のパターンとが一部重なるため、反射防止膜17をエッチングしたときに図9に示すように周方向の一部にSiO2膜16が露出することになり、側壁のエッチングの不均一性がより大きくなってストライエーションが一層発生しやすい状態になる。
従って新規な低コストのデュアルダマシン工程を実施しようとすると、この問題を解決する必要がある。
なおこの課題を解決するために本発明で用いるガスについて、SiO2からなる絶縁膜とフォトレジストとの選択比が等しい条件でエッチングするためのガスとして特許文献1に開示されているが、無機の犠牲膜を含む積層体を一気にエッチングするためのガスの選定の動機付けとなるものではない。
特開2005−243978(段落0025)
本発明の課題は、無機の絶縁膜と、この絶縁膜の上に積層され、絶縁膜とは成分が異なる第1の犠牲膜と、絶縁膜に配線埋め込み用の溝部を生成するためのパターンが形成された無機の絶縁膜からなる第2の犠牲膜と、からなる被エッチング膜をエッチングして配線埋め込み用のホールを生成するにあたり、ストライエーションが発生することを抑えることができる半導体製造装置の製造方法を提供することである。
本発明の半導体装置の製造方法は、無機の絶縁膜と、この絶縁膜の上に積層され、前記絶縁膜とは成分が異なる無機の第1の犠牲膜と、この第1の犠牲膜の上に積層され、前記絶縁膜に配線埋め込み用の溝部を生成するためのパターンが形成された無機の絶縁膜からなる第2の犠牲膜と、この第2の犠牲膜の上に積層され、配線埋め込み用のホールを生成するためのパターンが形成された、フォトレジストを含む有機膜と、を備えた基板を用いて半導体装置を製造する方法において、
前記有機膜の膜厚が前記絶縁膜、第1の犠牲膜及び第2の犠牲膜からなる被エッチング膜の膜厚よりも厚く設定され、
CF4及びCHF3を含む混合ガスをプラズマ化し、そのプラズマにより有機膜のエッチング速度を1とすると、前記無機の第1の犠牲膜、前記無機の第2の犠牲膜、前記絶縁膜の夫々のエッチング速度が0.8〜1.2であるように前記有機膜及び被エッチング膜をエッチングする工程を含むことを特徴とする。
また、他の本発明の半導体装置の製造方法は、
配線埋め込み用の凹部を形成するための半導体装置の製造方法において、
SiC膜、SiCOH膜、有機膜、第1のSiO2膜、SiN膜、第2のSiO2膜、反射防止膜及び第1の開口寸法で開口した開口部を備えるレジストパターンが形成されたレジスト膜がこの順に積層されて構成される基板を、当該基板にプラズマ処理を行うための処理室に搬入する工程と、
前記開口部内を含む前記レジスト膜表面に、前記凹部の寸法を小さくするために、第1の処理ガスのプラズマによりポリマーを形成し、前記第1の開口寸法より小さい第2の開口寸法の開口部を形成する工程と、
前記第2の開口寸法の開口部を有するレジスト膜をマスクとして、前記レジスト膜、前記反射防止膜、前記第1のSiO2膜、前記SiN膜及び前記第2のSiO2膜を、レジスト膜のエッチング速度を1とすると、前記反射防止膜、前記第1及び第2のSiO2膜、前記SiN膜の夫々のエッチング速度が0.8〜1.2であるように第2の処理ガスのプラズマにより前記有機膜が露出するまでエッチングする工程と、
前記反射防止膜を第3の処理ガスのプラズマによりアッシングして除去する工程と、
前記SiN膜をマスクとして、第4の処理ガスのプラズマにより前記有機膜をエッチングする工程と
前記第2のSiO2膜をマスクとして、第5の処理ガスのプラズマにより前記SiN膜をエッチングする工程と、
前記SiN膜をマスクとして、第6の処理ガスのプラズマにより前記第のSiO2膜及び前記SiCOH膜をエッチングする工程と、
前記SiN膜、SiC膜及び有機膜をエッチングして除去して前記凹部を形成する工程と、
を備え、
前記処理室に搬入後、前記第2の処理ガスによりエッチングを行う前の前記レジスト膜及び前記反射防止膜の合計膜厚は、前記第1及び第2のSiO2膜及び前記SiN膜の合計膜厚よりも大きくなるように前記レジスト膜、前記反射防止膜、前記第1及び第2のSiO2膜及び前記SiN膜が形成されていることを特徴とする。
前記第2の犠牲膜は、例えばシリコン酸化膜である。また例えば前記被エッチング膜をエッチングする前に、CF系ガスとCHxFy(x、yは合計が4になる自然数)ガスとを含むガスをプラズマ化し、このプラズマによりフォトレジストの開口部の側壁に堆積物を付着させて開口寸法を減少させる工程が行われる。
また本発明のプラズマ処理装置は、無機の絶縁膜と、この絶縁膜の上に積層され、前記絶縁膜とは成分が異なる無機の第1の犠牲膜と、この第1の犠牲膜の上に積層され、前記絶縁膜に配線埋め込み用の溝部を生成するためのパターンが形成された無機の絶縁膜からなる第2の犠牲膜と、この第2の犠牲膜の上に積層され、配線埋め込み用のホールを生成するためのパターンが形成された、フォトレジストを含む有機膜と、を備え、前記有機膜の膜厚が前記絶縁膜、第1の犠牲膜及び第2の犠牲膜からなる被エッチング膜の膜厚よりも厚く設定された基板に対してプラズマ処理を行う装置において、基板を載置する載置台が設けられた処理室と、前記被エッチング膜をエッチングするためのCF4及びCHF3を含む混合ガスを処理室内に供給する手段と、前記処理室内を真空排気するための真空排気手段と、前記処理室内のガスをプラズマ化する手段と、を備え、前記プラズマにより有機膜のエッチング速度を1とすると、前記無機の第1の犠牲膜、前記無機の第2の犠牲膜、前記絶縁膜の夫々のエッチング速度が0.8〜1.2であるように前記有機膜及び被エッチング膜をエッチングすることを特徴とする。
前記装置はCF系ガスとCHxFy(x、yは合計が4になる自然数)ガスとを含むガスを処理室内に供給する手段と、前記基板が載置台に載置された後、被エッチング膜をエッチングする前にCF系ガスとCHxFyガスとを含むガスをプラズマ化し、このプラズマによりフォトレジストの開口部の側壁に堆積物を付着させて開口寸法を減少させるように各手段を制御する制御部と、を備えていてもよい。既述の装置、方法において例えばCF4とCHF3との流量比は0.5:1.5〜1.5:0.5であり、混合ガスは、酸素ガスを含んでいてもよい。また例えば前記有機膜は、フォトレジストの下に反射防止膜が積層されたものであり、フォトレジストにパターンが形成されており、さらに前記第1の犠牲膜は、例えば窒化シリコン膜である。
本発明の記憶媒体は、処理室内に載置された基板に対してプラズマ処理を行うプラズマ処理装置に用いられるコンピュータプログラムを格納した記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは、既述の半導体装置の製造方法を実施するようにステップが組まれていることを特徴とする。
本発明の半導体製造装置の製造方法によれば、第1の犠牲膜、第2の犠牲膜及び無機の絶縁膜からなる被エッチング膜と、この被エッチング膜の上層に設けられた、パターンが形成された有機膜とを備えた積層体に対して、いわば選択比レスでエッチングしてホールを形成することができる。従ってエッチングガスからは各膜の差が見えないので、各膜の間の段差の発生が抑えられストライエーションの発生が抑えられる。このような方法を半導体装置の製造工程の一工程であるデュアルダマシン工程に適用することで、前記ホールから層間絶縁膜を貫くビアホールを形成することができるため、塗布膜を多層に積層していた処理に比べて安価にかつ高スループットでデュアルダマシン工程を行うことができる。
以下、本発明の半導体製造装置の製造方法に用いるプラズマ処理装置の一例について図1を用いて説明する。図1に示したプラズマ処理装置2は表面がアルマイト加工され、例えば内部が密閉空間となっている処理室21と、この処理室21内の底面中央に配設された載置台3と、載置台3の上方に当該載置台3と対向するように設けられた上部電極4とを備えている。
前記処理室21は電気的に接地されており、また処理室21の底面の排気口22には排気装置23が配管24を介して接続されている。この排気装置23には圧力調整部(不図示)が含まれており、当該圧力調整部が制御部100からの制御信号を受けることで、その信号に従い排気装置23が処理室21内を真空排気して処理室21内が所望の真空度に維持されるように構成されている。制御部100については後述する。なお図1において、25は処理室21の側壁に形成された基板であるウエハWの搬送口であり、この搬送口25はゲートバルブ26により開閉自在に構成されている。
載置台3は、下部電極31と、この下部電極31を下方から支持する支持体32とからなり、処理室21の底面に絶縁部材33を介して配設されている。載置台3の上部には静電チャック34が設けられ、当該静電チャック34を介して載置台3上にウエハWが載置される。静電チャック34は絶縁材料により構成され、この静電チャック34の内部には高圧直流電源35に接続された電極板36が設けられている。当該高圧直流電源35から電極板36に電圧が印加されることによって静電チャック34表面に静電気が発生する結果、当該静電チャック34は載置されたウエハWを静電吸着できるように構成されている。静電チャック34には後述するバックサイドガスを当該静電チャック34の上部に放出するための貫通孔34aが設けられている。
載置台3内には所定の冷媒(例えば、従来公知のフッ素系流体、水等)が通る冷媒流路37が形成されており、冷媒が当該冷媒流路37を流れることで載置台3が冷却され、この載置台3を介して当該載置台3上に載置されたウエハWが所望の温度に冷却されるように構成されている。また下部電極31には温度センサ(図示せず)が装着され、当該温度センサを介して下部電極31上のウエハWの温度が常時監視されている。
また載置台3の内部にはHe(ヘリウム)ガス等の熱伝導性ガスをバックサイドガスとして供給するガス流路38が形成されており、当該ガス流路38は載置台3の上面の複数箇所で開口している。これらの開口部は静電チャック34に設けられた前記貫通孔34aと連通しており、ガス流路38にバックサイドガスを供給すると、当該バックサイドガスは貫通孔34aを介して静電チャック34の上部へ流出する。このバックサイドガスが静電チャック34と静電チャック34上に載置されたウエハWとの隙間全体に均等に拡散することにより、前記隙間における熱伝導性が高まるようになっている。
前記下部電極31はハイパスフィルタ(HPF)3aを介して接地され、また下部電極31には例えば13.56MHzの高周波電源31aが整合器31bを介して接続されている。また下部電極31の外周縁には静電チャック34を囲むようにフォーカスリング39が配置され、当該フォーカスリング39を介してプラズマ発生時に当該プラズマが載置台3上のウエハWに集束するように構成されている。
上部電極4は中空状に形成され、その下面には処理室21内へ処理ガスを分散供給するための多数の孔41が例えば均等に分散されるように形成されてガスシャワーヘッドを構成している。また上部電極4の上面中央にはガス導入管42が形成され、このガス導入管42は絶縁部材27を介して処理室21の上面中央を貫通している。そしてこのガス導入管42は上流に向かうと多数に分岐して分岐管を構成し、分岐管42A〜42Dの端部は夫々処理室21内に供給される処理ガスが貯留されたCF(四フッ化炭素)ガス供給源45A、CH(ジフルオロメタン)ガス供給源45B、CHF(三フッ化メタン)ガス供給源45C、O(酸素)ガス供給源45Dに夫々接続され、また図示しない分岐管の端部は、後述の各ステップを行うための処理ガスが貯留された、図示しないガス供給源に夫々接続されている。
分岐管42A〜42Dには夫々上流へ向けてバルブ43A〜43D、流量制御部44A〜44Dが順次介設されている。また図示しない分岐管にもバルブ、流量制御部が介設されており、各バルブ及び各流量制御部は、ガス供給系46を構成している。ガス供給系46は、制御部100からの制御信号により各ガス供給源45A〜45D及び不図示のガス供給源からの各処理ガスの給断及び流量を制御する。
また上部電極4はローパスフィルタ(LPF)47を介して接地されており、また当該上部電極4には高周波電源31aよりも周波数の高い、例えば60MHzの高周波電源4aが整合器4bを介して接続されている。なお図示は省略しているが高周波電源4a,31aは制御部100に接続されており、制御部100から送られる制御信号に従い各高周波電源から各電極に供給される電力が制御される。
このようなプラズマ処理装置2は、排気装置23によって処理室21内を真空排気するとともに各処理ガス供給源45A〜45Dから所定の処理ガスを所定の流量で処理室21内に供給した状態において、上部電極4及び下部電極31に夫々高周波電力を印加すると、上部電極4に印加された高周波電力によって処理室21内で前記処理ガスがプラズマ化(活性化)し、また下部電極31に印加された高周波電力によってウエハWにバイアス電位が発生し、イオン種をウエハW側に引き込んでエッチング形状の垂直性を高めるようにして載置台3上に載置されたウエハWに対して所定のエッチング処理が施されるように構成されている。
またこのプラズマ処理装置2には例えばコンピュータからなる制御部100が設けられている。制御部100はプログラム、メモリ、CPUからなるデータ処理部などを備えており、前記プログラムには制御部100がプラズマ処理装置2の各部に制御信号を送り、後述の各ステップを進行させることでウエハWに対してエッチングパターンの形成が実施できるように命令が組まれている。また、例えばメモリには処理圧力、処理時間、ガス流量、電力値などの処理パラメータの値が書き込まれる領域を備えており、CPUがプログラムの各命令を実行する際これらの処理パラメータが読み出され、そのパラメータ値に応じた制御信号がこのプラズマ処理装置2の各部に送られることになる。
このプログラム(処理パラメータの入力用画面に関連するプログラムも含む)は、例えばフレキシブルディスク、コンパクトディスク、MO(光磁気ディスク)などにより構成される記憶媒体である記憶部101に格納されて制御部100にインストールされる。
次に、前記プラズマ処理装置2を用いた本発明の半導体装置の製造方法の一実施形態について図2及び図3を参照しながら説明する。この実施の形態は多層積層体であるウエハWの上部側に溝であるトレンチを、ウエハWの下部側に前記トレンチに接続されたビアホールを、夫々一連の工程で形成するデュアルダマシン工程の一部である。
先ず、ゲートバルブ26を開いて処理室21内に図示しない搬送機構により基板であるウエハWが搬入される。このウエハWが載置台3上に水平に載置された後、搬送機構が処理室21から退去してゲートバルブ26が閉じられる。引き続きガス流路38からバックサイドガスが供給されてウエハWと静電チャック34間の熱伝導性が高まることでウエハWが所定の温度に冷却される。
その後は以下のステップが行われるがここで先ず前記ウエハWについて説明しておく。ウエハWは、図2(a)で示されるような積層体をその表面部に備えており、SiC(炭化シリコン)膜51上にSiCOH膜52、有機膜53、無機の絶縁膜であるSiO2膜54、第1の犠牲膜であるSiN膜55、第2の犠牲膜であるSiO2膜56、有機材料からなる反射防止膜(ARC)57、レジスト膜58がこの順に積層されている。SiO2膜56はこの例ではTEOS(テトラエトキシシラン)を成膜原料として用いて成膜された膜であり、このSiO2膜56には配線埋め込み用の溝部であるトレンチ53aを生成するためのマスクパターン56aが形成されている。反射防止膜57の上部に形成されたレジスト膜58には例えば円形の開口部であるレジストパターン58aが形成されている。またSiO2膜54は、SiH4ガスとO2ガスとを反応させて成膜したものである。なおSiO2膜54、SiN膜55、SiO2膜56は特許請求の範囲でいう被エッチング膜を構成している。
レジスト膜58及び反射防止膜57は、ステップ2で後述するようにSiO2膜56、SiN膜55及びSiO2膜54をエッチングする際のマスクとして機能するため、レジスト膜58及び反射防止膜57の合計の膜厚は、SiO2膜56、SiN膜55及びSiO2膜54の合計の膜厚よりも大きくなるように形成されており、例えばSiC膜51、SiCOH膜52、有機膜53、SiO2膜54、SiN膜55、SiO2膜56、反射防止膜57、レジスト膜58の各膜厚は、例えば夫々40nm、150nm、100nm、150nm、50nm、50nm、60nm、220nmである。
〔本発明の半導体装置の製造方法の実施の形態〕
(ステップ1:レジストパターン58aの開口寸法の縮小化)
排気装置23により排気管24を介して処理室21内の排気が行われて、処理室21内が所定の圧力例えば100mT(0.13×102Pa)に維持され、処理室21内にCF系ガスであるCFガスと、CH22ガスとからなる混合ガスが供給される。続いて上部電極4に処理室21内のガスをプラズマ化するために高周波電力が印加されると共に下部電極31にプラズマ化したガスをウエハWに向けて引き込むために高周波電力が印加される。このステップ1においては処理ガスの一部としてCH2F2ガスを用いているため、CH2F2ガスの活性種に起因したポリマー成分がレジスト膜58の表面に堆積し、ポリマー層59が形成されて、レジストパターン58aの開口寸法が減少する(図2(a),(b))。このようなレジストパターン58a幅の縮小化は、このステップ1に続く一連のステップで形成されるホール50のCD(クリティカルディメンション)を小さく(CD shrink)するために行われる。
(ステップ2:SiO2膜54におけるホール50の生成)
高周波電源4a,31aがオフにされ、プラズマの発生が停止されると共に処理室21内へのCF4ガス及びCH22ガスの供給が停止される。排気装置23により処理室21内に残留したガスが排気され、その後に処理室21内へのCF4ガス、CHF3ガス、O2ガスの供給が行われる。これらの混合ガスは、レジスト膜58、反射防止膜57、SiO2膜54,56及びSiN膜55の各膜の選択比(エッチング速度)に差がない、いわば選択比レスであるガスである。なお選択比レスであるとは、実験結果からみてレジスト膜58のエッチング速度を1とするとSiO2膜54,56のエッチング速度が0.8〜1.2、SiN膜55のエッチング速度が0.8〜1.2の範囲に収まっていると考えられる。
前記混合ガスは各膜に対して選択比レスであるため、レジスト膜58、反射防止膜57、SiO2膜54,56及びSiN膜55があたかも同種の膜のように均一にエッチングされていく(図2(c),(d))。このエッチングは有機膜53が露出するまで行われるが、マスクであるレジスト膜58及び反射防止膜57の合計の膜厚が被エッチング膜であるSiO2膜54,56及びSiN膜55の合計の膜圧よりも大きくなるように各膜の膜厚を設定しているため、エッチング終了後において反射防止膜57が残っている。このエッチング処理を行う混合ガスは、CFガス及びCHF3ガスのみから構成されていてもよいが、これらCFガス及びCHF3ガスに希釈ガスが加えられたものであってもよく、希釈ガスとしては例えば上述の実施形態のようにO2ガスが用いられる。
(ステップ3:反射防止膜57のアッシング及び有機膜53のエッチング)
これ以降のステップについて簡単に記載しておく。ステップ2の後は、処理室21内へOガスを供給してプラズマ化し、前段のステップにおいてSiO2膜56及びSiN膜55上に残留していた反射防止膜57のアッシングと有機膜53のエッチングとを行い、有機膜53はSiN膜55をマスクとしてホール形状にエッチングされる。(図2(e))。
(ステップ4:SiN膜55のエッチング)
その後SiO2膜56をマスクとして、SiN膜55をエッチングする(図2(f))。このプロセスは、例えばCH2F2ガス、Arガス、O2ガス及びCF4ガスからなる混合ガスをプラズマ化することにより行われる。
(ステップ5:SiO2膜54、SiCOH膜52のエッチング及びSiO2膜56の除去)
然る後、SiN膜55をマスクとしてSiO2膜54、SiCOH膜52をエッチングする。このプロセスは、例えばC5F8ガス、Arガス及びO2ガスからなる混合ガスをプラズマ化することで行われ、このエッチングプロセスにおいてSiO2膜56もエッチングされて除去される(図3(a))。
(ステップ6:SiC膜51のエッチング及びSiN膜55の除去及び有機膜53のエッチング)
さらにSiC膜51、SiN膜55をエッチングにより除去し、SiO2膜54をマスクとして有機膜53をエッチングし、配線溝(トレンチ)53aを形成する。こうしてビアホール50aとトレンチ53aとが形成され、デュアルダマシンによる配線埋め込み用の凹部が形成されることになる(図3(b))。
上述の実施形態においては、SiO2膜54、56及びSiN膜55からなる被エッチング膜と、有機マスクである反射防止膜57及びレジスト膜58とからなる積層体に対して、いわば選択比レスでエッチングしてホール50を形成することができる。従ってCF4ガス及びCHF3ガスを含むエッチングガスからはこれらのレジスト膜58、反射防止膜57、SiO2膜54、56及びSiN膜55の各膜の差が見えないので、各膜の間の段差の発生が抑えられる結果としてストライエーションの発生が抑えられる。このような方法を半導体装置の製造工程の一工程であるデュアルダマシン工程に適用することで、前記ホール50から層間絶縁膜であるSiCOH膜52及びSiC膜51を貫くビアホール50aを形成することができるため、塗布膜を多層に積層していた処理に比べて安価にかつ高スループットでデュアルダマシン工程を行うことができる。
なお上述のウエハWにおいては第1の犠牲膜をSiN膜55、第2の犠牲膜をSiO2膜56として構成しているが、第1及び第2の犠牲膜はこのような構成とすることに限られず、例えばSiCN、SiC、TiNなどにより第1の犠牲膜を構成してもよく、またSiOC、SiCOH、SiCONHなどにより第2の犠牲膜を構成してもよい。また被エッチング膜を構成する、第1の犠牲膜の下層の無機絶縁膜としてはSiO2により構成されることに限られず、例えばSiOC、SiCOH、SiCONHなどにより構成されてもよい。
(実験例1)
(実施例1−1)
実施例1−1では既述の実施形態で説明した積層構造を有するウエハWに対して、既述のプラズマ処理装置2を用いて実施形態で説明したステップ1に示した手順に従い、レジストパターン58aを覆うポリマー層59を形成してパターン58aの開口寸法の縮小化を行った。このステップ1における処理条件を以下に示す。
(ステップ1:レジストパターン58aの開口寸法の縮小化)
処理室21内の圧力:100mT(0.13×102Pa)
上部電極4に供給される電力:500W
下部電極31に供給される電力:400W
CFガスの流量:150sccm
CH2F2ガスの流量:15sccm
処理時間:40s
ステップ1の処理を終えた一部のウエハWについて実施形態で示したステップ2に従い、エッチングを行った。このステップ2における条件は以下のとおりである。
(ステップ2:SiO2膜54におけるホール50の生成)
CFガスの流量:100sccm
CHF3ガスの流量:100sccm
O2ガスの流量:10sccm
処理時間:125s
なお処理室21内の圧力、上部電極4に供給される電力、下部電極31に供給される電力は前記ステップ1と同じ条件になるように設定した。
未処理のウエハWと、ステップ1の処理を行ったがステップ2の処理を行っていないウエハWとについて夫々の縦断側面を観察し、その断面を図4(a),(b)に夫々示した。この図に示すようにステップ1の処理を行ったウエハWのレジストパターン58aは未処理のウエハWのレジストパターン58aに比べてその開口寸法が縮小されていることが確認された。
続いてステップ2の処理を終えたウエハWについてその中心部及び周縁部の上面を夫々観察したところ、中心部に形成されたホール50及び周縁部に形成されたホール50は、どちらも図5(a)に示すようにレジストパターン58aに沿って略円形に開口されており、ストライエーションは発生していなかった。さらにこのようなホール50の観察を行った後にプラズマ処理装置2の処理室21にO2ガスを供給し、そのO2ガスをプラズマ化させることにより、ステップ2においてエッチングされずに残留している反射防止膜57をアッシングすることで完全に除去してSiO2膜56を露出させた。このアッシング処理後にウエハWの中心部、周縁部の各上面を観察したところ、各部に形成されたホール50の開口部は円形であり、当該ホール50にストライエーションは発生していなかった。従ってこのようなステップにより処理を実施することでホール50にストライエーションの発生を防ぐことができることが確認され、本発明の効果が確認された。
(実施例2)
(実施例2−1)
この実施例2−1では先ず前記実施例1−1のステップ1と同様にウエハWを処理し、レジストパターン58aの開口寸法の縮小化を行った。続いてステップ2AとしてウエハWに実施例1−1のステップ2と略同様の手順に従ってSiO2膜54にホール50を生成した。このステップ2Aにおいては実施例1−1のステップ2と異なりO2ガスの処理室21への供給は行わず、CFガス及びCHF3ガスのみからなる混合ガスを用いてウエハWに対して処理を行った。以下にこの実施例2−1におけるステップ2Aの処理条件を示す。なおこの実施例2−1、後述する比較例2−1〜2−3、実施例3で行うステップ1の処理条件はすべて実施例1−1のステップ1の処理条件と同一に設定されている。
(ステップ2A)
CFガスの流量:150sccm
CHF3ガスの流量:50sccm
処理時間:131s
その他のプロセス条件は前記ステップ1と同じ条件に設定した。上記ステップ2Aのエッチング終了後、実施例1−1と同様にしてホール50を観察したところ、その開口部は略円形であり、ストライエーションは発生していなかった。
(比較例2−1)
この比較例2−1においては既述のステップ1に示した手順に従ってウエハWを処理した後、既述の実施例2−1のステップ2Aに示した手順と同様の手順に従って前記ウエハWにエッチング処理を行った。但し処理時間は44sに設定した。さらにその後ステップ3Aとして、C5F8ガス、CH2F2ガス、Arガス及びO2ガスからなる混合ガスをプラズマ化させることによりエッチング処理を行った。ステップ3Aの処理条件について以下に示す。
(ステップ3A)
処理室21内の圧力:30mT(0.04×102Pa)
上部電極4に供給される電力:1000W
下部電極31に供給される電力:2300W
C5F8ガスの流量:13sccm
CH2F2ガスの流量:10sccm
Arガスの流量:400sccm
O2ガスの流量:25sccm
処理時間:30s
上記ステップ3A終了後、実施例1−1と同様にしてホール50を観察したところ、図5(b)に示すようにストライエーションが発生していた。その後、同様に反射防止膜56をアッシングすることにより除去して再度ウエハWを観察したが、この場合においても各ホール50にはストライエーションが発生していた。
(比較例2−2)
この比較例2−2においてはステップ2Aを73s行い、続いてステップ3Aを15s行った他は比較例2−1と同様である。そしてステップ3A終了後、比較例2−1と同様の観察を行ったところ各ホール50にはストライエーションが発生していた。
(比較例2−3)
比較例2−3においては既述の実施例1−1のステップ1に示した手順に従ってウエハWにレジストパターン58aの開口寸法の縮小化処理を行った後、ステップ2Aと同様の処理を90s行い、その後ステップ3Bとして処理室21にC5F8ガス、Arガス及びO2ガスからなる混合ガスを供給して、これらの処理ガスをプラズマ化させることによりエッチング処理を行いSiO2膜54にホール50を形成した。このステップ3Bの処理条件について以下に示す。
(ステップ3B)
処理室21内の圧力:50mT(0.67×102Pa)
上部電極4に供給される電力:500W
下部電極31に供給される電力:2500W
C5F8ガスの流量:10sccm
Arガスの流量:1400sccm
O2ガスの流量:10sccm
処理時間:30s
上記ステップ3B終了後、比較例2−1と同様の観察を行ったところ各ホール50にはストライエーションが発生していた。
実施例2−1と比較例2−1〜2−3の結果からSiO2膜54のエッチングを一貫してCF4及びCHF3ガスを含む混合ガスにより行うことでホール50にストライエーションの発生を防ぐことができるが、このホール50の形成途中で前記混合ガスを他のガスに変更してエッチングを行うとストライエーションが発生することが分かる。その理由はステップ3A,3Bで用いた処理ガスが各膜に対して大きな選択比があるからである。
(実験例3)
実験例3としてウエハWについて既述の実施例1−1のステップ1と同様の処理を行った後、CHF3ガスの流量を100sccmに設定し、それ以外のCF4ガスの流量、O2ガスの流量及び処理時間をウエハW毎に変更して既述の実施例1−1のステップ2と同様に処理を行った。CF4ガスの流量を150sccm、O2ガスの流量を5sccm、処理時間を125sに設定して処理したものを実施例3−1、CF4ガスの流量を100sccm、O2ガスの流量を10sccm、処理時間を125sに設定して処理したものを実施例3−2、CF4ガスの流量を50sccm、O2ガスの流量を15sccm、処理時間を120sに設定して処理を行ったものを実施例3−3とした。
各処理の終了後、実施例2−1と同様に実施例3−1〜実施例3−3の各ウエハWの上面を観察すると、これらのホール50の開口部は略円形であり、ストライエーションは発生していなかった。この実施例3−1〜3−3の結果からCF4の流量比とCHF3の流量比とが0.5:1.5〜1.5:0.5であるときには本発明の効果が示されることが確認された。なお実施例3−1〜3−3の間でホール50の形状を比較すると、実施例5−2が最もレジストパターン58aに沿った好ましい形状であった。
本発明のエッチング方法で使用するエッチング装置の一例を示す縦断側面図である。 本発明の実施形態における工程の一例を示す説明図である。 本発明の実施形態における工程の一例を示す説明図である。 実施例においてレジスト膜のパターン上にポリマー層が形成された様子を示した説明図である。 実施例においてホールが形成されたウエハWの一部の上面図である。 被エッチング膜と犠牲膜とを含んだ積層体の構造を示した縦断面図である。 従来のエッチング方法により前記積層体がエッチングされて生成したホールに形成されたストライエーションを示す説明図である。 前記積層体がエッチングされる様子を示した説明図である。 前記積層体をエッチングして生成したホールの構造を示した説明図である。
符号の説明
2 プラズマ処理装置
21 処理室
31 下部電極
4 上部電極
50 ホール
54,56 SiO(シリコン酸化)膜
55 SiN(窒化シリコン)膜
57 反射防止膜
58 レジスト膜
58a レジストパターン

Claims (16)

  1. 無機の絶縁膜と、この絶縁膜の上に積層され、前記絶縁膜とは成分が異なる無機の第1の犠牲膜と、この第1の犠牲膜の上に積層され、前記絶縁膜に配線埋め込み用の溝部を生成するためのパターンが形成された無機の絶縁膜からなる第2の犠牲膜と、この第2の犠牲膜の上に積層され、配線埋め込み用のホールを生成するためのパターンが形成された、フォトレジストを含む有機膜と、を備えた基板を用いて半導体装置を製造する方法において、
    前記有機膜の膜厚が前記絶縁膜、第1の犠牲膜及び第2の犠牲膜からなる被エッチング膜の膜厚よりも厚く設定され、
    CF4及びCHF3を含む混合ガスをプラズマ化し、そのプラズマにより有機膜のエッチング速度を1とすると、前記無機の第1の犠牲膜、前記無機の第2の犠牲膜、前記絶縁膜の夫々のエッチング速度が0.8〜1.2であるように前記有機膜及び被エッチング膜をエッチングする工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. CF4とCHF3との流量比が0.5:1.5〜1.5:0.5であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記混合ガスは、酸素ガスを含むことを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記有機膜は、フォトレジストの下に反射防止膜が積層されたものであり、フォトレジストにパターンが形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第1の犠牲膜は、窒化シリコン膜であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記第2の犠牲膜は、シリコン酸化膜であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記被エッチング膜をエッチングする前に、CF系ガスとCHxFy(x、yは合計が4になる自然数)ガスとを含むガスをプラズマ化し、このプラズマによりフォトレジストの開口部の側壁に堆積物を付着させて開口寸法を減少させる工程を行うことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 無機の絶縁膜と、この絶縁膜の上に積層され、前記絶縁膜とは成分が異なる無機の第1の犠牲膜と、この第1の犠牲膜の上に積層され、前記絶縁膜に配線埋め込み用の溝部を生成するためのパターンが形成された無機の絶縁膜からなる第2の犠牲膜と、この第2の犠牲膜の上に積層され、配線埋め込み用のホールを生成するためのパターンが形成された、フォトレジストを含む有機膜と、を備え、前記有機膜の膜厚が前記絶縁膜、第1の犠牲膜及び第2の犠牲膜からなる被エッチング膜の膜厚よりも厚く設定された基板に対してプラズマ処理を行う装置において、
    基板を載置する載置台が設けられた処理室と、
    前記被エッチング膜をエッチングするためのCF4及びCHF3を含む混合ガスを処理室内に供給する手段と、
    前記処理室内を真空排気するための真空排気手段と、
    前記処理室内のガスをプラズマ化する手段と、
    を備え、
    前記プラズマにより有機膜のエッチング速度を1とすると、前記無機の第1の犠牲膜、前記無機の第2の犠牲膜、前記絶縁膜の夫々のエッチング速度が0.8〜1.2であるように前記有機膜及び被エッチング膜をエッチングすることを特徴とするプラズマ処理装置。
  9. CF系ガスとCHxFy(x、yは合計が4になる自然数)ガスとを含むガスを処理室内に供給する手段と、
    前記基板が載置台に載置された後、被エッチング膜をエッチングする前にCF系ガスとCHxFyガスとを含むガスをプラズマ化し、このプラズマによりフォトレジストの開口部の側壁に堆積物を付着させて開口寸法を減少させるように各手段を制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とする請求項8記載のプラズマ処理装置。
  10. CF4とCHF3との流量比が0.5:1.5〜1.5:0.5であることを特徴とする請求項8または9記載のプラズマ処理装置。
  11. 前記混合ガスは、酸素ガスを含むことを特徴とする請求項8ないし10のいずれか一に記載のプラズマ処理装置。
  12. 前記有機膜は、フォトレジストの下に反射防止膜が積層されたものであり、フォトレジストにパターンが形成されていることを特徴とする請求項8ないし11のいずれか一に記載のプラズマ処理装置。
  13. 前記第1の犠牲膜は、窒化シリコン膜であることを特徴とする請求項8ないし12のいずれか一に記載のプラズマ処理装置。
  14. 前記第2の犠牲膜は、シリコン酸化膜であることを特徴とする請求項8ないし13のいずれか一に記載のプラズマ処理装置。
  15. 処理室内に載置された基板に対してプラズマ処理を行うプラズマ処理装置に用いられるコンピュータプログラムを格納した記憶媒体であって、
    前記コンピュータプログラムは、請求項1ないし7のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法を実施するようにステップが組まれていることを特徴とする記憶媒体。
  16. 配線埋め込み用の凹部を形成するための半導体装置の製造方法において、
    SiC膜、SiCOH膜、有機膜、第1のSiO2膜、SiN膜、第2のSiO2膜、反射防止膜及び第1の開口寸法で開口した開口部を備えるレジストパターンが形成されたレジスト膜がこの順に積層されて構成される基板を、当該基板にプラズマ処理を行うための処理室に搬入する工程と、
    前記開口部内を含む前記レジスト膜表面に、前記凹部の寸法を小さくするために、第1の処理ガスのプラズマによりポリマーを形成し、前記第1の開口寸法より小さい第2の開口寸法の開口部を形成する工程と、
    前記第2の開口寸法の開口部を有するレジスト膜をマスクとして、前記レジスト膜、前記反射防止膜、前記第1のSiO2膜、前記SiN膜及び前記第2のSiO2膜を、レジスト膜のエッチング速度を1とすると、前記反射防止膜、前記第1及び第2のSiO2膜、前記SiN膜の夫々のエッチング速度が0.8〜1.2であるように第2の処理ガスのプラズマにより前記有機膜が露出するまでエッチングする工程と、
    前記反射防止膜を第3の処理ガスのプラズマによりアッシングして除去する工程と、
    前記SiN膜をマスクとして、第4の処理ガスのプラズマにより前記有機膜をエッチングする工程と
    前記第2のSiO2膜をマスクとして、第5の処理ガスのプラズマにより前記SiN膜をエッチングする工程と、
    前記SiN膜をマスクとして、第6の処理ガスのプラズマにより前記第のSiO2膜及び前記SiCOH膜をエッチングする工程と、
    前記SiN膜、SiC膜及び有機膜をエッチングして除去して前記凹部を形成する工程と、
    を備え、
    前記処理室に搬入後、前記第2の処理ガスによりエッチングを行う前の前記レジスト膜及び前記反射防止膜の合計膜厚は、前記第1及び第2のSiO2膜及び前記SiN膜の合計膜厚よりも大きくなるように前記レジスト膜、前記反射防止膜、前記第1及び第2のSiO2膜及び前記SiN膜が形成されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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