JP4940722B2 - 半導体装置の製造方法及びプラズマ処理装置並びに記憶媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、基板に形成されたシリコン、炭素、酸素及び水素を含む低誘電率膜に埋め込まれた有機膜を、二酸化炭素を含む処理ガスをプラズマ化して得たプラズマによりエッチングする技術に関するものである。
半導体装置の層間絶縁膜の代表的なものとして二酸化シリコン膜(SiO膜)があるが、近年デバイスの動作についてより一層の高速化を図るために層間絶縁膜の比誘電率を低くすることが要求されている。このような要請により、多孔質なシリコン、炭素、酸素及び水素を含む膜(以下「SiCOH膜」という)が注目されている。このSiCOH膜は、SiO膜の比誘電率が4付近であるのに対して、比誘電率が2.7以下であり、十分な機械的強度を有することから、層間絶縁膜として極めて有効な膜である。
ところでメタル配線の形成方法として、三層構造のレジスト膜を用い、デュアルダマシン法にて、埋め込み配線とコンタクトホールやビアホールを同時に形成する手法が知られている。前記三層構造のレジスト膜は、例えば有機膜とSOG膜とフォトレジスト膜とを下からこの順序で積層した膜であり、前記有機膜は、絶縁膜に形成された前記配線やビアホール用の凹部に、犠牲膜として埋め込まれている。
そしてこの凹部に埋め込まれた犠牲膜はエッチング及びアッシングにより除去されるが、この際先ず処理チャンバ内にSOG膜のエッチングガスを導入して、このプラズマによりSOG膜をエッチングして除去する。次いで処理チャンバ内に有機膜のエッチングガスを導入して、このプラズマにより有機系の膜であるフォトレジスト膜と有機膜とを同時にエッチングすることが行われ、こうして例えば図8(a)に示すような膜構造が形成される。ここで図8(a)では、10が絶縁膜、11が絶縁膜に埋め込まれた有機膜であり、有機膜11の大部分がエッチングにより除去された状態を示している。また図中12は銅配線層、13はストッパ膜、14は密着膜、15はハードマスク、16は三層構造のレジスト膜を構成するSOG膜である。この状態では前記レジスト膜の最上層のフォトレジスト膜17は有機膜11のエッチングの際、同時にエッチングされ、除去されている。
従来では、有機膜11のエッチングガスとしては、酸素(O)系ガスやアンモニア(NH)系ガスが用いられている。しかしながら、絶縁膜10として既述の多孔質のSiCOH膜を用いる場合には、酸素ガスでエッチングを行うと、酸素のプラズマによるダメージが大きく、さらには多孔質であるため膜の内部まで酸素のプラズマが入り込み、図8(b)に示すように、絶縁膜10の表面にダメージ層18が形成され、このダメージ層18の厚さが大きくなるという問題がある。
またアンモニア系ガスを用いるとパーティクルが発生してしまうという問題がある。SOG膜16のエッチングガスにはフッ素(F)が含まれているが、このエッチングガスが処理チャンバ内の壁等に付着し、ここにアンモニア系ガスが導入されると、前記フッ素と反応してフッ化アンモニウム(NHF)を生成し、これがパーティクルとなるからである。同じ処理チャンバにて、SOG膜16と有機膜11のエッチングとを繰り返して行うと、チャンバ内に付着するフッ素が多くなるので、パーティクル発生量が増えてしまう。
そこで本発明者らは、多孔質のSiCOH膜に埋め込まれた有機膜11のエッチングガスとして最適なガスについて種々検討した結果、二酸化炭素を含むガスが適していることを見出した。ところで、特許文献1には、マスクへのダメージを最小限に抑えつつ、有機膜をエッチングする際に二酸化炭素ガスのプラズマを用いる技術が記載されている。しかしながらこの文献1には、多孔質のSiCOH膜に埋め込まれた、複数層レジスト構造の最下層膜である有機膜をエッチングすることや、前記多孔質のSiCOH膜のダメージを抑えながら有機膜をエッチングすることについては何ら記載されていない。
特開2000−353305号公報
本発明は、このような事情の下になされたものであり、その目的は、基板に形成されたシリコン、炭素、酸素及び水素を含む低誘電率膜に埋め込まれた有機膜を、前記低誘電率膜へのダメージを抑えてエッチングする技術を提供することにある。
このため本発明の半導体装置の製造方法は、基板に形成されたシリコン、炭素、酸素及び水素を含む低誘電率膜に埋め込まれた有機膜を、シリコン酸化膜をマスクとして、総流量に対する二酸化炭素ガスの流量比が2/3以上である処理ガスをプラズマ化して得たプラズマによりエッチングする工程を含むことを特徴とする。ここで前記有機膜は、低誘電率膜に形成された電極埋め込み用の凹部に埋め込まれている犠牲膜であり、前記凹部は多層配線構造における上層と下層との配線同士を接続する電極を埋め込むためのビアホールであり、前記有機膜は、複数層レジスト構造の最下層をなすものである。前記処理ガスは、更に窒素ガスを含むものであってもよい。前記低誘電率膜の比誘電率は2.7以下であることが望ましい。
更に本発明のプラズマ処理装置は、処理室内に設けられ、基板の載置台を兼用する下部電極と、この下部電極に対向する上部電極と、基板に形成されたシリコン、炭素、酸素及び水素を含む低誘電率膜に埋め込まれた有機膜を、シリコン酸化膜をマスクとしてエッチングするために、総流量に対する二酸化炭素ガスの流量比が2/3以上である処理ガスを処理室内に供給する手段と、
前記処理ガスをプラズマ化するために前記上部電極及び下部電極間に高周波電力を印加するための高周波電源と、
請求項1ないし5のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法を実施するようにステップが組まれているコンピュータプログラムを有する制御部と、を備えたことを特徴とする。
前記有機膜は、例えば低誘電率膜に形成された電極埋め込み用の凹部に埋め込まれている犠牲膜であり、前記凹部は多層配線構造の上層と下層との配線同士を接続する電極を埋め込むためのビアホールであり、前記有機膜は、複数層レジスト構造の最下層をなすものである。また前記処理ガスに更に窒素ガスを添加するための手段を備えるようにしてもよい。
このようなプラズマ処理装置に用いられる記憶媒体は、コンピュータ上で動作し、前記半導体装置の製造方法を実施するようにステップが組まれているコンピュータプログラムを格納したものである。
本発明によれば、基板に形成されたシリコン、炭素、酸素及び水素を含む低誘電率膜に埋め込まれた有機膜を、二酸化炭素を含む処理ガスのプラズマによりエッチングしているので、前記有機膜を、前記低誘電率膜へのダメージを抑えながらエッチングすることができる。つまり前記二酸化炭素を含む処理ガスをプラズマ化すると、二酸化炭素イオンが生成し、この二酸化炭素イオンは有機膜中の炭素と反応するので、当該有機膜をエッチングすることができる。一方、二酸化炭素イオンは、前記低誘電率膜とは反応しにくく、このため当該低誘電率膜中のシリコンと炭素との結合が切断されにくいので、結果として二酸化炭素を含む処理ガスのプラズマにより有機膜のエッチングを行っても、前記低誘電率膜へのダメージを抑えることができる。
本発明は、シリコン、炭素、酸素及び水素を含む低誘電率膜を絶縁膜として備えた半導体装置を製造するにあたり、基板例えば半導体ウエハ(以下「ウエハ」という)Wに形成された前記低誘電率膜に埋め込まれた有機膜を、二酸化炭素を含む処理ガスをプラズマ化して得たプラズマによりエッチングする工程を実施するものである。前記低誘電率膜としては、例えば比誘電率が2.7以下の多孔質のシリコン、炭素、酸素及び水素を含む膜(以下「多孔質SiCOH膜」という)を用いることができる。なおこのSiCOH膜では空隙率が大きい程、低誘電率となる。
前記半導体装置の多孔質SiCOH膜に埋め込められた有機膜をエッチングする例として、複数層レジスト構造を用いてデュアルダマシン法にて配線を形成する場合を例にして説明する。先ず図1に、前記多孔質SiCOH膜に埋め込められた有機膜を備える膜構造を示す。図中21は下層側の金属例えば銅の配線層、22は、銅配線層21がエッチングされることを防ぐためのストッパ膜であり、例えば厚さ35nmに形成されたSiCN膜又はSiC膜等より構成される。23は例えば厚さ30nmに形成された、ストッパ膜22との密着性を高めるための密着膜であり、例えばSiO膜やTiN膜等より構成され、前記ストッパ膜22の補助的機能も有している。
図中24は例えば厚さが540nmに形成された絶縁膜をなす多孔質SiCOH膜であり、25は例えば厚さが35nmに形成された、高密度なSiCOH膜よりなるハードマスクである。ここで高密度SiCOH膜25とは、例えば比誘電率kが2.7<k≦3.5程度の膜をいう。また図中26は例えば厚さが50nmに形成された例えばSiO膜よりなるハードマスクである。これら高密度SiCOH膜25やハードマスク26は、多孔質SiCOH膜24のキャップ膜として機能するものであり、多孔質SiCOH膜24が保護できれば、高密度SiCOH膜25、ハードマスク26のどちらか一層であってもよい。
さらに図中31は例えば厚さが300nmに形成された有機膜であり、32は例えば厚さが80nmに形成されたSOG膜であって、ハードマスクとして機能するものである。ここでSOG膜とは、SOG(Spin On Grass)法より形成されたSiO膜をいう。また図中33は例えば厚さが90nmに形成された反射防止膜(ARC膜)であり、有機膜よりなる。さらに図中34は例えば厚さが250nmに形成されたフォトレジスト膜であり、この例では、有機膜31、SOG膜32、反射防止膜33、フォトレジスト膜34により複数層レジスト構造3が形成され、有機膜31が複数層レジスト構造3の最下層膜を成している。前記複数層レジスト構造3としては、有機膜31、SOG膜32、フォトレジスト膜34が下層側からこの順序で積層されていればよく、SOG膜32の反射防止膜としての機能が十分であれば、反射防止膜33は無くてもよい。
ここで前記有機膜31は有機物からなる膜であり、例えばCT(Carbon Toshiba:JSR社製)等からなり、二酸化炭素を含む処理ガスのプラズマによりエッチングされるエッチング対象となるものである。この有機膜31は、多孔質SiCOH膜24に形成された電極埋め込み用の凹部35に犠牲膜として埋め込まれている。この例では、前記凹部35は、後の工程にて金属(例えば銅)が埋め込まれたときに、多層配線構造における上層の銅配線層を埋め込むための溝部(トレンチ)と、この上層の銅配線層と下層の銅配線層21とを接続する電極を埋め込むためのビアホールと、を構成するものである。
このような膜構造は、例えば図2(a)に示すように、銅配線層21と、ストッパ膜22と、密着膜23と、多孔質SiCOH膜24と、高密度SiCOH膜25と、ハードマスク26とを、下側からこの順序で各々所定の厚さで積層して形成した後、ビアホール等となる凹部35をエッチングにより形成し、次いで図2(b)に示すように、この凹部35内に有機膜31を埋め込み、続いて有機膜31の上にSOG膜32と反射防止膜33とを下側からこの順序で形成し、最後に所定形状のフォトレジスト膜34を形成することにより得られる。
続いて本発明の半導体装置の製造方法を実施するプラズマ処理装置の一例について、図3を参照しながら説明する。図3に示したプラズマ処理装置4は、例えば内部が密閉空間となっている真空チャンバからなる処理室41と、この処理室41内の底面中央に配設された載置台5と、載置台5の上方に当該載置台5と対向するように設けられた上部電極6とを備えている。
前記処理室41は電気的に接地されており、また処理室41の底面の排気口42には排気管44を介して排気装置43が接続されている。この排気装置43には図示しない圧力調整部が接続されており、この圧力調整部は後述の制御部4Aからの信号によって処理室41内を真空排気して所望の真空度に維持するように構成されている。処理室41の壁面にはウエハWの搬送口45が設けられており、この搬送口45はゲートバルブ46によって開閉可能となっている。
載置台5は、下部電極51とこの下部電極51を下方から支持する支持体52とからなり、処理室41の底面に絶縁部材53を介して配設されている。載置台5の上部には静電チャック54が設けられ、この静電チャック54を介して載置台5上にウエハWが載置される。静電チャック54は絶縁材料からなり、この静電チャック54の内部には高圧直流電源55に接続された電極箔56が設けられている。高圧直流電源55からこの電極箔56に電圧が印加されることによって静電チャック54表面に静電気が発生して、載置台5に載置されたウエハWは静電チャック54に静電吸着されるように構成されている。静電チャック54には後述するバックサイドガスをこの静電チャック54の上部に放出するための貫通孔54aが設けられている。
載置台5内には所定の冷媒(例えば、従来公知のフッ素系流体、水等)が通る冷媒流路57が形成されており、冷媒がこの冷媒流路57を流れることで載置台5が冷却され、この載置台5を介して載置台5上に載置されたウエハWが所望の温度に冷却されるように構成されている。また、下部電極51には図示しない温度センサーが装着されており、この温度センサーによって下部電極51上のウエハWの温度が常時監視されている。
また載置台5の内部にはHe(ヘリウム)ガス等の熱伝導性ガスをバックサイドガスとして供給するガス流路58が形成されており、このガス流路58は載置台5の上面の複数箇所で開口している。これらの開口部は静電チャック54に設けられた前記貫通孔54aと連通しており、ガス流路58にバックサイドガスを供給すると、このバックサイドガスは貫通孔54aを介して静電チャック54の上部へ流出する。このバックサイドガスが静電チャック54と静電チャック54上に載置されたウエハWとの隙間全体に均等に拡散することにより、この隙間における熱伝導性が高まるようになっている。
前記下部電極51はハイパスフィルタ(HPF)5aを介して接地され、また下部電極51には高周波例えば13.56MHzの高周波電源51aが整合器51bを介して接続されている。また下部電極51の外周縁には静電チャック54を囲むようにフォーカスリング59が配置され、プラズマ発生時にこのフォーカスリング59を介してプラズマが載置台5上のウエハWに集束するように構成されている。
上部電極6は中空状に形成され、その下面には処理室41内へ処理ガスを分散供給するための多数の孔61が例えば均等に分散して形成されてガスシャワーヘッドを構成している。また上部電極6の上面中央にはガス導入管62が設けられ、このガス導入管62は絶縁部材47を介して処理室41の上面中央を貫通している。そしてこのガス導入管62は上流側において、例えば3本に分岐して分岐管62A〜62Cを形成し、夫々バルブ63A〜63Cと流量制御部64A〜64Cとを介してガス供給源65A〜65Cに接続されている。このバルブ63A〜63C、流量制御部64A〜64Cはガス供給系66を構成して後述の制御部4Aからの制御信号によって各ガス供給源65A〜65Cのガス流量及び給断の制御を行うことができる。なおこの例ではガス供給源65A、ガス供給源65B、ガス供給源65Cは、夫々CFガス、COガス、Nガスの供給源であり、ガス供給源65B、バルブ63B、流量制御部64Bは、二酸化炭素を含む処理ガスを処理室41内に供給する手段に相当し、ガス供給源65C、バルブ63C、流量制御部64Cは、処理ガスに窒素ガスを添加するための手段に相当する。
上部電極6はローパスフィルタ(LPF)67を介して接地されており、またこの上部電極6には高周波電源51aよりも周波数の高い高周波例えば60MHzの高周波電源6aが整合器6bを介して接続されている。上部電極6に接続された高周波電源6aからの高周波は、処理ガスをプラズマ化するためのものであり、下部電極51に接続された高周波電源51aからの高周波は、ウエハWにバイアス電力を印加することでプラズマ中のイオンをウエハW表面に引き込むものである。尚、高周波電源6a,51aは夫々制御部4Aに接続されており、制御信号に従って上部電極6及び下部電極51に供給される電力が制御される。
また、このプラズマ処理装置4には例えばコンピュータからなる制御部4Aが設けられており、この制御部4Aはプログラム、メモリ、CPUからなるデータ処理部などを備えており、前記プログラムには制御部4Aからプラズマ処理装置4の各部に制御信号を送り、後述の各ステップを進行させることでウエハWに対してプラズマ処理を施すように命令が組み込まれている。また、例えばメモリには処理圧力、処理時間、ガス流量、電力値などの処理パラメータの値が書き込まれる領域を備えており、CPUがプログラムの各命令を実行する際これらの処理パラメータが読み出され、そのパラメータ値に応じた制御信号がこのプラズマ処理装置4の各部位に送られることになる。このプログラム(処理パラメータの入力操作や表示に関するプログラムも含む)は、コンピュータ記憶媒体例えばフレキシブルディスク、コンパクトディスク、MO(光磁気ディスク)などの記憶部4Bに格納されて制御部4Aにインストールされる。
次に、前記プラズマ処理装置4を用いた本発明の半導体装置の製造方法の実施の形態について、図4及び図5を用いて説明する。まずゲートバルブ46を開いて処理室41内へ図示しない搬送機構により300mm(12インチ)ウエハWを搬入する。当該ウエハWは、図1及び図4(a)に示す膜構造を備えたものである。そしてこのウエハWを載置台5上に水平に載置した後、ウエハWを載置台5に静電吸着させる。その後搬送機構を処理室41から退去させてゲートバルブ46を閉じる。引き続きガス流路58からバックサイドガスを供給して、ウエハWを所定の温度に冷却する。その後例えば以下のステップを行う。
(ステップ1:反射防止膜33とSOG膜32のエッチング)
排気装置43により排気管44を介して処理室41内の排気を行い、こうして処理室41内を所定の真空度例えば13.3Pa(100mTorr)に維持した後、ガス供給系66より例えばCFガスを150sccmの流量で90秒間供給する。一方周波数が60MHzの高周波を、電力を例えば基板の表面積で除した大きさが300W/70685.8mm(300mmウェハWの面積)として上部電極6に供給して、前記処理ガスをプラズマ化すると共に、周波数が13.56MHzの高周波を、電力を例えば500W/70685.8mmとして下部電極51に供給する。
このプラズマ中には、炭素(C)とフッ素(F)との化合物の活性種が含まれており、反射防止膜33やSOG膜32を構成するSiO2膜がこれら活性種雰囲気に曝されると、これらの膜中の原子と反応した化合物が生成され、これにより図4(b)に示すように、反射防止膜33とSOG膜32とが相次いでエッチングされる。そして処理ガスの供給量や、エッチング時間等のエッチング条件を調整することによって、反射防止膜33、SOG膜32のエッチングが終了した段階でエッチングを終了する。
この際有機物の膜である反射防止膜33とフォトレジスト膜34や有機膜31は、この炭素とフッ素との化合物の活性種に対してはエッチング選択比が高く、SOG膜32に比べてエッチング速度が遅い。またフォトレジスト膜34は厚さが250nm、反射防止膜33は厚さが90nm、SOG膜32は厚さが80nmであるので、反射防止膜33、SOG膜32のエッチングが終了した段階で、エッチングを終了すると、フォトレジスト膜34は残った状態にある。
(ステップ2:フォトレジスト膜34と反射防止膜33と有機膜31のエッチング)
続いて排気装置43により処理室41内を排気して残存するCFガスを除去すると共に、処理室41内を所定の真空度例えば1.995Pa(15mTorr)に維持した後、ガス供給系66より例えばCOガスとNガスとを、夫々400sccm、100sccmの流量で55秒間供給する。一方周波数が60MHzの高周波を、電力を例えば基板の表面積で除した大きさが1000W/70685.8mm(300mmウェハWの面積)として上部電極6に供給して、前記二酸化炭素ガスと窒素ガスとを含む処理ガスをプラズマ化すると共に、周波数が13.56MHzの高周波を、電力を例えば750W/70685.8mmとして下部電極51に供給する。
このプラズマの大部分は二酸化炭素イオン(CO )であり、フォトレジスト膜34や反射防止膜33、有機膜31を構成する有機物の膜に対しては、次の(1)式の反応が進行してエッチングが行われ、これにより図4(c)に示すようにフォトレジスト膜34と反射防止膜33と有機膜31とがエッチングされる。この場合、処理ガスの供給量や、エッチング時間等のエッチング条件を調整することによって、凹部35に埋め込まれた有機膜31については、全てをエッチングせずに残しておく。
CO + C → 2CO ・・・(1)
なおこの二酸化炭素イオンはSiO膜とは反応しにくく、このCOガスのプラズマによってはSiO膜のエッチングは進行しにくいので、反射防止膜33の下層であるSOG膜(SiO膜)32や、有機膜31の下層であるハードマスク(SiO膜)26はマスクとして機能する。
(ステップ3:ハードマスク26と高密度SiCOH膜25と多孔質SiCOH膜24のエッチング)
続いて排気装置43により処理室41内を排気して残存するCOガスとNガスとを除去すると共に、処理室41内を所定の真空度に維持した後、例えばCFガスを所定の流量で供給する。一方周波数が60MHzの高周波を上部電極6に供給して、前記処理ガスをプラズマ化すると共に、周波数が13.56MHzの高周波を下部電極51に供給する。
こうしてCFガスのプラズマにより、図5(a)に示すように、ハードマスク26を構成するSiO膜と、高密度SiCOH膜25と、多孔質SiCOH膜24と反応させて、これらの膜のエッチングを行う。この際多孔質SiCOH膜24のエッチング深さが所定の深さになるように、処理ガスの供給量や、エッチング時間等のエッチング条件を調整しておく。
またこのCFガスのプラズマによりSOG膜32も同時にエッチングされ、除去される。なおこのCFガスのプラズマは、既述のように有機物の膜とは反応しにくいので、SOG膜32の下層の有機膜31や、凹部35に埋め込まれた有機膜31はエッチング速度が極めて遅く、これによりマスクとして機能する。
(ステップ4:有機膜31のアッシング)
続いて排気装置43により処理室41内を排気して残存するCFガスを除去すると共に、処理室41内を所定の真空度に維持した後、例えばCOガスを所定の流量で供給する。一方周波数が60MHzの高周波を上部電極6に供給して、前記処理ガスをプラズマ化すると共に、周波数が13.56MHzの高周波を下部電極51に供給する。こうしてCOガスのプラズマを発生させ、このプラズマによりアッシングを行い、図5(b)に示すように、ハードマスク26の上層の有機膜31と、凹部35に埋め込まれた有機膜31を灰化して除去する。この際、既述のように、COガスのプラズマにより生成した二酸化炭素イオンにより、フォトレジスト膜34や有機膜31を構成する有機物の膜に対しては、前記(1)式の反応が進行し、これによりこれらの膜のアッシングが行われる。一方二酸化炭素イオンによってはSiO膜のエッチングは進行しにくいので、有機膜31の下層であるハードマスク(SiO膜)26は残存する。なおこのアッシング処理は、図示しないアッシング装置にて行なうようにしてもよい。
(ステップ5:ストッパ膜22のエッチング)
続いてステップ4の工程が行われたウエハWを、図示しないアッシング装置から例えば図3に示すプラズマ処理装置に搬送し、当該装置において、処理室41内を所定の真空度に保持した後、図示しないガス供給系66より例えばCF ガスを所定の流量で供給する。一方周波数が60MHzの高周波を上部電極6に供給して、前記処理ガスをプラズマ化すると共に、周波数が13.56MHzの高周波を下部電極51に供給する。
こうしてCFガスのプラズマにより、図5(c)に示すように、ストッパ膜22を構成するSiC膜(又はSiCN膜)とを反応させて、この膜のエッチングを行う。なおこのストッパ膜22は厚さが35nmであるのに対し、ハードマスク(SiO膜)26の厚さは50nmであるので、このCFガスのプラズマによりハードマスク26もエッチングされるが、ストッパ膜22がエッチングされた時点でエッチングを終了するように、処理ガスの供給量や、エッチング時間等のエッチング条件を調整しておくことにより、ハードマスク26を残すことができる。このステップ5の工程は、ステップ1とステップ2を実施するプラズマ処理装置とは別個のエッチング装置にて実施してもよい。
以上のステップS1〜S5の工程を実施することによって、図5(c)に示す膜構成が得られ、こうして形成された凹部36に金属例えば銅が埋め込まれ、いで埋め込まれた銅を高密度SiCOH膜25の厚さが半分程度になるまでCMP(Chemical Mechanical Polish)処理により平坦化することによって、図5(d)に示すように、上層の配線層36aと、この配線層36aと下層の配線層21とを接続するビアホール36bとが同時に形成される。
このような方法では、多孔質SiCOH膜24に埋め込まれた有機膜31のエッチングを、二酸化炭素ガスを含む処理ガスのプラズマにより行っているので、当該エッチングの際の多孔質SiCOH膜24へのダメージを抑えながら有機膜31のエッチングを行うことができる。この理由について以下に説明すると、SiCOH膜の主たる成分は、図6(a)に示すような化学構造を備えており、シリコンにはメチル基(−CH)が結合している。
ところで二酸化炭素ガスをプラズマ化すると、既述のように二酸化炭素ガスの大部分は二酸化炭素イオン(CO )となるが、この二酸化炭素イオンは、前記シリコンに結合したメチル基とは反応しにくく、このためシリコンとメチル基の炭素との間のSi−C結合は切断されにくい。従って二酸化炭素のプラズマは多孔質SiCOH膜24と反応しにくいので、結果として多孔質SiCOH膜24に対してダメージを与えにくく、このSiCOH膜24に埋めまれた有機膜31のみを選択的にエッチングすることができる。既述のアッシング工程においても同様である。
一方、従来エッチングガスとして用いられていた酸素ガスは、プラズマ化すると酸素ラジカル(O)を発生させるが、例えば図6(b)に示すように、この酸素ラジカルは前記シリコンに結合したメチル基とは反応しやすく、前記Si−C結合を切断してしまう。このため酸素のプラズマは多孔質SiCOH膜24を変質させてしまうので、多孔質SiCOH膜24に埋め込まれた有機膜31をエッチングする際に、多孔質SiCOH膜24も変質されてしまい、当該SiCOH膜24へのダメージが大きくなってしまう。
ここでSiCOH膜24がダメージを受けると、比誘電率が高くなり、デバイスの電気的特性が悪化してしまう。またSiCOH膜24は、既述のようにシリコンにメチル基が結合しており、メチル基は疎水性であるので、膜としても疎水性であるが、酸素ラジカルによりシリコンとメチル基との結合が切断されると、このシリコンに水酸基(−OH)が結合しやすく、この水酸基は親水性であるので、膜が吸湿しやすくなってしまう。このようにSiCOH膜24が吸湿すると、絶縁破壊を起こしやすく、歩留まりが低下してしまうので、SiCOH膜24のダメージはできるだけ抑えることが好ましい。
また多孔質SiCOH膜24に埋め込まれた有機膜31のエッチングに用いる処理ガスに窒素ガスを添加すると、現像線幅の調整を行なうことができる。つまり添加する窒素ガスの量が適量の場合、窒素ガスが側壁保護の役割を果たし、現像線幅が小さくなる傾向になる。一方窒素ガスの添加量が多いと、有機膜31の上層のSOG膜32とのエッチング選択性が低下してしまう傾向がある。ここで窒素ガスの添加量は、流量比で二酸化炭素ガスの1/2程度までは添加できるが、有機膜31の炭素成分が多くなると、窒素ガスが不要になるので、凹部35の形状や、有機膜31の成分等の個々のケースにおいて、適宜窒素ガスの添加量が決定され、必ずしも窒素ガスを添加する必要はない。
さらにまた上述のプロセスでは、パーティクルが発生する虞もない。つまり従来の技術の欄でも説明したように、パーティクルを構成する物質は、従来有機膜31のエッチングに用いられていたアンモニアガスと、SOG膜32と反射防止膜33のエッチングに用いられていたCFガス中のフッ素とが反応して生成したフッ化アンモニウムであるが、上述のプロセスでは、有機膜31のエッチングに二酸化炭素のプラズマを用いており、この二酸化炭素のプラズマにより得られる二酸化炭素イオンは、CFガスのプラズマにより発生する炭素やフッ素と反応して固体を生成しないので、パーティクルの発生が抑えられる。
以上に記載したように、本発明は、ダマシンプロセスにおいて、低誘電率の多孔質SiCOH膜24の凹部35に犠牲膜として埋め込まれ、複数層レジスト構造の最下層の膜である有機膜31をエッチングする場合に、特に有効である。つまり上述のダマシンプロセスでは、層間絶縁膜をなす多孔質SiCOH膜24に形成された凹部35に埋め込まれた有機膜31をエッチングする工程があるが、この工程では有機膜31のエッチングが進むと、前記凹部35と隣接する多孔質SiCOH膜24は露出してしまう。このため当該多孔質SiCOH膜24がエッチングの雰囲気に晒されてしまうので、多孔質SiCOH膜24と反応しにくいエッチング用の処理ガスを選択する必要があり、この点から既述のように、二酸化炭素を含む処理ガスを用いることは有効である。
また低誘電率の多孔質SiCOH膜24は、比誘電率を低くするためには、空隙率の大きいSiCOH膜24を用いることが必要であり、このように空隙率が大きいと、有機膜31のエッチングの際に、処理ガスのプラズマがSiCOH膜24の内部まで入り込みやすく、ダメージ層が大きくなってしまうことから、多孔質SiCOH膜24と反応しにくい二酸化炭素を含む処理ガスをエッチングガスとして用いることによって、SiCOH膜24へのダメージの発生を抑えることは、多孔質SiCOH膜24を層間絶縁膜として用いる場合には特に有効である。
さらに複数層レジスト構造では、有機物により構成された有機膜であるフォトレジスト膜34、反射防止膜33と有機膜31との間に、無機物により構成された無機膜であるSOG膜32を備えており、これら有機膜と無機膜とが交互に連続してエッチングされる。つまり無機膜であるSOG膜32のエッチングでは、有機膜(フォトレジスト膜34、反射防止膜33、有機膜31)がマスクとして作用し、有機膜であるフォトレジスト膜34、反射防止膜33、有機膜31のエッチングでは、無機膜(SOG膜32)がマスクとして作用する。
このため有機膜のエッチングに用いられる処理ガスとしては、無機膜のSOG膜32と反応しにくいガスであって、無機膜のエッチングに用いられる処理ガスとの反応により固体(パーティクル)を発生しないガスを選択する必要があり、この点からも有機膜31のエッチングに二酸化炭素を含む処理ガスを用いることは有効である。
以上において、多孔質SiCOH膜24に埋め込まれた有機膜31のエッチングに用いられる処理ガスは、二酸化炭素を含むものであればよく、二酸化炭素ガスのみを用いてもよいし、二酸化炭素ガスに窒素ガスを添加したガスであってもよいし、二酸化炭素ガスと、一酸化炭素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガスとを組み合わせたものであってもよい。
また本発明は、多孔質SiCOH膜24に埋め込まれた有機膜31のエッチングを行う工程を含む半導体装置の製造方法に適用でき、前記有機膜31が多孔質SiCOH膜24に形成された電極埋め込み用の凹部35に埋め込まれている場合には、この凹部35は、多層配線構造における上層の配線層と下層の配線層同士を接続する電極を埋め込むためのビアホールであればよく、必ずしもデュアルダマシン法により配線とビアホールとを同時に形成しなくてもよい。
<実施例1>
ウエハW上に、図1に示す膜構造を形成し、次いで上述の図3に示すプラズマ処理装置を用いて、上述のステップ1とステップ2の条件に従い、多孔質SiCOH膜24に埋め込まれた有機膜31に対してエッチングを行った。図7は、ステップ1とステップ2のエッチング処理後のウエハWに対してSEM(走査型電子顕微鏡)により撮像した断層写真をトレースしたものである。図7(a)はビアホール近傍領域を、ウエハWの中央部と周縁部との位置について夫々示し、図7(b)はビアホールがない領域を、ウエハWの中央部と周縁部との位置について夫々示している。
この結果、ウエハWの中央部と周縁部とに形成されたビアホールはほぼ同じ形状であることが認められ、これによって二酸化炭素ガスを含む処理ガスのプラズマにより、多孔質SiCOH膜24に埋め込まれた有機膜31のエッチングを、設定した形状で行うことができることが確認された。これにより多孔質SiCOH膜24に形成された電極埋め込み用の凹部35に犠牲膜として埋め込まれた有機膜31を、二酸化炭素ガスを含む処理ガスのプラズマにより所定の形状でエッチングすることにより、前記凹部35を予め設定した形状で形成することができることが理解される。
<実験例2>
続いて多孔質SiCOH膜24の二酸化炭素のプラズマによるダメージの有無を確認するための実験を行った。この実験では、例えば図3のプラズマ処理装置において二酸化炭素のプラズマを発生させ、このプラズマを厚さ625nmの多孔質SiCOH膜24に対して50秒間照射したものを、1重量%のフッ酸溶液(HF)に30秒間浸漬し、フッ酸溶液の浸漬前後の多孔質SiCOH膜24の削り量を測定することにより行った。この実験では、前記削り量が少ない程、ダメージの程度が小さいことを意味している。この際、比較例として、例えば図3のプラズマ処理装置において酸素のプラズマを発生させ、このプラズマを厚さ625nmの多孔質SiCOH膜に対して40秒間照射したものに対しても、同様のフッ酸溶液への浸漬試験を行った。
この結果、多孔質SiCOH膜24においては、二酸化炭素のプラズマを照射した場合には、酸素のプラズマを照射した場合に比べて、前記削り量がかなり少なく、二酸化炭素のプラズマによっては、多孔質SiCOH膜24はほとんどダメージを受けないことが確認された。
本発明の半導体装置の製造方法が実施される基板に形成された膜構造を説明するための断面図である。 前記膜構造を形成するプロセスを説明するための工程図である。 本発明のプラズマ処理装置の一実施の形態を示す断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の半導体装置の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の作用を説明するための説明図である。 本発明の効果を確認するために撮影した断層写真のトレース図である。 三層レジスト膜を用いて絶縁膜に電極配線用の凹部を形成するエッチングを行なう例を示す工程図である。
符号の説明
21 銅配線層
24 多孔質SiCOH膜
3 複数層レジスト構造
31 有機膜
32 SOG膜
33 反射防止膜
34 フォトレジスト膜
35 凹部
4 プラズマ処理装置
4A 制御部
41 処理室
5 載置台
6 上部電極
66 ガス供給系
W 半導体ウエハ

Claims (10)

  1. 基板に形成されたシリコン、炭素、酸素及び水素を含む低誘電率膜に埋め込まれた有機膜を、シリコン酸化膜をマスクとして、総流量に対する二酸化炭素ガスの流量比が2/3以上である処理ガスをプラズマ化して得たプラズマによりエッチングする工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記有機膜は、低誘電率膜に形成された電極埋め込み用の凹部に埋め込まれている犠牲膜であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記凹部は多層配線構造における上層と下層との配線同士を接続する電極を埋め込むためのビアホールであり、
    前記有機膜は、複数層レジスト構造の最下層をなすものであることを特徴とする請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記処理ガスは、更に窒素ガスを含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記低誘電率膜の比誘電率は2.7以下であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
  6. 処理室内に設けられ、基板の載置台を兼用する下部電極と、
    この下部電極に対向する上部電極と、
    基板に形成されたシリコン、炭素、酸素及び水素を含む低誘電率膜に埋め込まれた有機膜を、シリコン酸化膜をマスクとしてエッチングするために、総流量に対する二酸化炭素ガスの流量比が2/3以上である処理ガスを処理室内に供給する手段と、
    前記処理ガスをプラズマ化するために前記上部電極及び下部電極間に高周波電力を印加するための高周波電源と、
    請求項1ないし5のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法を実施するようにステップが組まれているコンピュータプログラムを有する制御部と、を備えたことを特徴とするプラズマ処理装置。
  7. 前記有機膜は、低誘電率膜に形成された電極埋め込み用の凹部に埋め込まれている犠牲膜であることを特徴とする請求項6記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記凹部は多層配線構造の上層と下層との配線同士を接続する電極を埋め込むためのビアホールであり、
    前記有機膜は、複数層レジスト構造の最下層をなすものであることを特徴とする請求項7記載のプラズマ処理装置。
  9. 前記処理ガスに更に窒素ガスを添加するための手段を含むことを特徴とする請求項6ないし8のいずれか一つに記載のプラズマ処理装置。
  10. プラズマ処理装置に用いられ、コンピュータ上で動作するコンピュータプログラムを格納した記憶媒体であって、
    前記コンピュータプログラムは、請求項1ないし5のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法を実施するようにステップが組まれていることを特徴とする記憶媒体。
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