JP5009198B2 - 配線ボックス用カバー及び配線ボックス装置 - Google Patents

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本発明は、ボックス開口部を有する箱状をなすとともに側壁に固定ビスが挿通可能な挿通孔が形成された配線ボックスのボックス開口部側に取り付けられる配線ボックス用カバー及び該配線ボックス用カバーを備えた配線ボックス装置に関する。
例えば、建築物内の軽量間仕切壁に配線器具を設置するため、軽量間仕切壁を形成する軽量形鋼材には、一面にボックス開口部が形成された有底四角箱状の配線ボックスが固定されている。この配線ボックス内には、配線器具に接続するケーブルが引き込まれる。また、配線ボックスのボックス開口部側には、貫通孔が形成された四角枠状をなす配線ボックス用カバーが取り付けられている。そして、配線ボックス用カバーの貫通孔を形成する内周縁から延設された固定部に、配線器具を保持した配線器具保持枠が固定されて配線ボックスに配線器具が取り付けられているとともに配線器具にケーブルが接続されている。
軽量形鋼材に対する配線ボックスの固定は、配線ボックスの側壁に形成された挿通孔から軽量形鋼材に固定ビスを螺入することで行われる。また、配線ボックスの固定作業は、配線ボックス用カバーが取り付けられた状態で行われ、この固定作業を可能とするため、配線ボックス用カバーには、配線ボックス用カバーの表側から配線ボックス内に工具を挿入可能とする挿入孔が形成されている(例えば、特許文献1参照)。
挿入孔は配線ボックス用カバーを厚み方向に貫通する長孔状をなし、特許文献1には、一端が貫通孔や配線ボックス用カバーの外周縁に繋がるように形成された挿入孔、配線ボックス用カバーの外周縁と内周縁との間に位置するように形成された挿入孔が開示されている。そして、配線ボックス用カバーが配線ボックスに取り付けられた状態において、各形状の挿入孔に工具が挿入されると、工具の先端を挿通孔に近づけることができ、配線ボックス用カバーが取り付けられた状態のまま軽量形鋼材への固定ビスの螺入作業(配線ボックスの固定作業)を行うことができる。
特開2001−16742号公報
ところが、特許文献1において、配線ボックス用カバーに挿入孔が形成されていると、挿入孔によって配線ボックス用カバーの一部が切り欠かれることとなり、配線ボックス用カバーの強度が低下してしまうという問題があった。特に、挿入孔の一端が貫通孔又は配線ボックス用カバーの外周縁に繋がっていると、その繋がった部位で配線ボックス用カバーの強度が大きく低下してしまう。また、挿入孔が、配線ボックス用カバーの外周縁と内周縁との間に位置するように形成されていると、挿入孔の長さを十分に確保することができず、挿入孔に工具を挿入しにくいうえ、工具を挿通孔に向けて傾斜させにくく工具の操作性が悪いという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、挿入部を形成することによる強度低下を防止しつつ、挿入部へ工具を容易に挿入することができるとともに挿入部内での工具の操作性を良好なものにすることができる配線ボックス用カバー及び配線ボックス装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ボックス開口部を有する箱状をなすとともに側壁に固定ビスが挿通可能な挿通孔が形成された配線ボックスの前記ボックス開口部側に取り付けられる配線ボックス用カバーであって、前記ボックス開口部の少なくとも一部を表側に臨ませる貫通孔が形成された枠状をなし、前記配線ボックスに取り付けられた状態で該配線ボックスを造営材に固定するため、前記挿通孔に挿通された前記固定ビスの前記造営材への固定作業を行う工具を前記配線ボックス内に挿入可能とし、かつ前記貫通孔側から配線ボックス用カバーの外周縁に向けて延びる挿入部を有し、さらに、前記挿入部の延びる方向に直交する幅方向へ延び、該挿入部の幅方向に対向する縁同士を連結する連結部を有し、前記連結部が前記挿入部への前記工具の挿入を妨げないように配線ボックス用カバーの表側から裏側に向けて凹むように形成されていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の配線ボックス用カバーにおいて、前記挿入部は、該挿入部の長さ方向一端が前記配線ボックス用カバーの外周縁に繋がるとともに長さ方向他端が前記貫通孔から離間するように形成され、前記連結部は前記挿入部の一端側に形成されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の配線ボックス用カバーにおいて、前記配線ボックスに取り付けられた状態で、前記連結部は前記配線ボックスの前記挿通孔を囲むように前記配線ボックスの深さ方向奥側に向けて凹むように形成されていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の配線ボックス用カバーにおいて、前記挿入部は、該挿入部の長さ方向一端が前記配線ボックス用カバーの外周縁から離間するとともに長さ方向他端が前記貫通孔に繋がるように形成され、前記連結部は前記挿入部の他端側に形成されていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、ボックス開口部を有する箱状をなすとともに側壁に固定ビスが挿通可能な挿通孔が形成された配線ボックスと、該配線ボックスの前記ボックス開口部側に取り付けられる請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の配線ボックス用カバーとからなることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の配線ボックス装置において、前記配線ボックスの開口側の端面を前記造営材としての軽量形鋼材の表面と面一にした状態において、前記配線ボックスの挿通孔は、前記軽量形鋼材の立設方向へ延びる開口部を形成する一対のリップ部のうち表側に位置するリップ部と対向する位置に形成されていることを要旨とする。
本発明によれば、挿入部を形成することによる強度低下を防止しつつ、挿入部へ工具を容易に挿入することができるとともに挿入部内での工具の操作性を良好なものにすることができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。以下の説明において配線ボックス及び配線ボックス用カバーの「上」「下」は、図1に示す矢印Y1の方向を上下方向とし、「左」「右」は、図1に示す矢印Y2の方向を左右方向とする。
まず、配線ボックス及び軽量形鋼材について説明する。図1に示すように、配線ボックス10は軽量間仕切壁(図示せず)に配線器具(図示せず)を設置するため、軽量間仕切壁を形成する造営材としての軽量形鋼材P(図4参照)に固定されるものである。なお、図4に示すように、軽量形鋼材Pは、薄鋼板から全体として四角筒状に形成されるとともに、軽量形鋼材Pの立設方向に対して直交する方向への平断面視が略C字状をなすC型鋼である。軽量形鋼材Pには、背面板部Pbに対向する開口部Paが軽量形鋼材Pの立設方向に沿って形成されるとともに背面板部Pbを挟むように一対の側板部Pcが形成されている。また、開口部Paは、一対の側板部Pcから延設された相対向する一対のリップ部Pdの間に形成されている。
図1に示すように、配線ボックス10は合成樹脂材料よりなり、一面にボックス開口部Sを有する有底四角箱状に形成されている。配線ボックス10は、四角板状をなす底壁12と、底壁12の周縁から立設された側壁としての上側壁13、下側壁14、左側壁15、及び右側壁16とから形成されている。左側壁15の内面において、配線ボックス10の開口端側には半円孔状をなすとともに左側壁15を厚み方向に貫通する挿通孔15aが、左側壁15の上下方向に間隔をおいて2つ形成されている。
各挿通孔15aは、配線ボックス10を軽量形鋼材Pに固定するための固定ビス20が挿通可能に形成されている(図4参照)。また、配線ボックス10内の四隅には、ボス部17が形成されるとともに各ボス部17それぞれにはボックス開口部Sに向けて開口するねじ孔17aが形成されている。ねじ孔17aには、配線ボックス用カバー30を配線ボックス10のボックス開口部S側に取り付ける取付ねじ18が螺合可能になっている。さらに、左側壁15の上下方向における中央部には把持部23が左側壁15から外方へ向けて突設されている。この把持部23の裏面は、配線ボックス10の開口側の端面と面一になっている。
次に、配線ボックス用カバー30について説明する。配線ボックス用カバー30は合成樹脂材料により四角枠状に形成されるとともに、中央部には上下方向へ細長に延びる貫通孔31が形成されている。配線ボックス用カバー30において、貫通孔31を形成する上下両内周縁それぞれには固定部32が形成されるとともに各固定部32それぞれには固定孔32aが形成されている。そして、この固定部32を用いて、配線器具を保持した配線器具保持枠(図示せず)が配線ボックス用カバー30に取り付けられるようになっている。
配線ボックス用カバー30の四隅それぞれには取付孔34が配線ボックス用カバー30を厚み方向に貫通して形成されるとともに各取付孔34には取付ねじ18が挿通可能になっている。配線ボックス用カバー30が配線ボックス10に取り付けられるとき、各取付孔34は配線ボックス10のねじ孔17aと対向する位置に配設されるようになっている。
配線ボックス用カバー30において、貫通孔31の外側(左側)となる位置には挿入部としての挿入孔35が、貫通孔31側から配線ボックス用カバー30の外周縁を形成する左側縁30aに向けて長孔状に延びるように形成されている。配線ボックス用カバー30には、2つの挿入孔35が上下方向に間隔を空けて形成されている。両挿入孔35は、貫通孔31の長辺の延びる方向(上下方向)に対して直交する方向(左右方向)へ細長に延びるように形成されている。また、両挿入孔35それぞれは、長さ方向(左右方向)における左端(一端)が、配線ボックス用カバー30の左側縁30aに繋がるように形成されている。このため、配線ボックス用カバー30の左側は2つの挿入孔35によって2箇所切り欠かれている。
一方、両挿入孔35の長さ方向における右端(他端)は円弧状に形成されるとともに、貫通孔31と非連通となっており、挿入孔35は貫通孔31から僅かに離間している。この離間距離は、貫通孔31と挿入孔35との間に、配線ボックス用カバー30の所要の強度を維持できる最低限の幅を確保した距離であり、挿入孔35は長さ方向に長さを最大限に確保して形成されている。各挿入孔35において、長さ方向に直交する幅方向(上下方向)への長さは、工具としてのドライバーDの先端直径より長くなっている。よって、各挿入孔35にはドライバーDの先端を挿入可能になっているとともに、挿入孔35の長さ方向へドライバーDを傾斜できるようになっている。このドライバーDは、配線ボックス10を軽量形鋼材Pに固定する際、配線ボックス10の挿通孔15aに挿通された固定ビス20を軽量形鋼材Pに螺入(固定)するために用いられる。
図2に示すように、配線ボックス用カバー30の裏面において、各挿入孔35それぞれの左端側(一端側)には、U字状に延びるように配線ボックス用カバー30に一体形成された連結部36が設けられている。連結部36の両端は、各挿入孔35の左端側であって、挿入孔35の対向する縁たる開口縁35aそれぞれの左端側に連結されている。すなわち、連結部36は、挿入孔35の幅方向に延びるとともに、挿入孔35の幅方向に対向する開口縁35a同士を連結して挿入孔35の左端側を補強している。連結部36は、配線ボックス用カバー30の表側から裏側に向けて凹むように湾曲形成されている。よって、配線ボックス用カバー30の左側に挿入孔35が形成されていても、配線ボックス用カバー30の左側縁30aは連結部36によって一繋ぎになっている。
図4に示すように、配線ボックス10のボックス開口部S内に配線ボックス用カバー30を収容し、配線ボックス用カバー30の四隅部の裏面をボス部17に当接させ、配線ボックス用カバー30の取付孔34からねじ孔17aに取付ねじ18を螺合することにより、配線ボックス用カバー30が配線ボックス10に取り付けられる。そして、配線ボックス10と配線ボックス用カバー30とから、配線ボックス装置40が形成される。配線ボックス用カバー30が配線ボックス10に取り付けられた状態において、貫通孔31から配線ボックス10のボックス開口部Sの一部を、配線ボックス10の表側に臨ませることができる。
図3に示すように、配線ボックス装置40において、配線ボックス用カバー30の各挿入孔35それぞれは配線ボックス10における各挿通孔15aと対向する表側に配設されるようになっている。また、各連結部36それぞれは配線ボックス用カバー30から配線ボックス10の深さ方向奥側に向けて凹み、挿通孔15aを囲むように配設される。すなわち、各連結部36において、最も底壁12寄りの部位は挿通孔15aよりも奥側(底壁12側)に位置し、各連結部36の最も底壁12寄りの部位の両側は、挿通孔15aの外側に位置している。
そして、配線ボックス10(配線ボックス装置40)を軽量形鋼材Pに固定するには、まず、把持部23の裏面を軽量形鋼材Pの表側に位置する側板部Pcに当接させた状態で把持部23を軽量形鋼材Pとともに手で把持する。すると、配線ボックス10の開口側の端面及び配線ボックス用カバー30の表面が、表側に位置する側板部Pcの外面(表面)と面一になるように配線ボックス装置40が配設される。また、挿通孔15aが、表側に位置する側板部Pcに隣接する表側のリップ部Pdと対向する位置に配設される。
そして、図4に示すように、挿入孔35の右側から挿通孔15aに向けてドライバーDの先端側を挿入し、挿入孔35を介して配線ボックス10内にドライバーDの先端側を挿入する。挿入孔35から配線ボックス10内に挿入されたドライバーDの先端側によって、挿通孔15aに挿通された固定ビス20を螺進させ、固定ビス20をリップ部Pdに強制的に螺入して配線ボックス10の固定作業を行う。連結部36は、挿入孔35より配線ボックス用カバー30の裏側に向けて凹むように形成されるとともに挿通孔15aを囲むように配設されている。このため、連結部36がドライバーDによる固定ビス20の螺入作業(配線ボックス10の固定作業)の妨げとならない。したがって、配線ボックス用カバー30が取り付けられたまま配線ボックス10を軽量形鋼材Pに固定する作業を行うことができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)長孔状の挿入孔35が形成された配線ボックス用カバー30において、挿入孔35の左端側には挿入孔35の幅方向に対向する開口縁35a同士を連結する連結部36が形成されている。このため、挿入孔35によって配線ボックス用カバー30の左側が切り欠かれていても連結部36によって配線ボックス用カバー30の強度低下を防止することができる。その結果として、配線ボックス用カバー30に力が加わっても、連結部36によって挿入孔35が幅方向に狭まるように変形したりすることが防止される。
(2)挿入孔35は、一端が配線ボックス用カバー30の左側縁30aに繋がるとともに他端が貫通孔31の直近まで延び、細長に形成されている。よって、挿入孔35は、配線ボックス用カバー30において形成できる最大長さを確保して形成されている。このため、挿入孔35を広くして挿入孔35へドライバーDを容易に挿入することができる。また、配線ボックス10において、挿通孔15aは、配線ボックス用カバー30に対し直交する左側壁15に形成されている。このため、挿入孔35に挿入されたドライバーDは配線ボックス用カバー30に対し傾斜させて操作する必要があるが、挿入孔35の長さが十分に確保されているため、ドライバーDを十分に傾斜させることができ、挿入孔35に挿入されたドライバーDの操作性を良好なものにすることができる。
(3)挿入孔35は、貫通孔31側から配線ボックス用カバー30の左側縁30aに向けて延びる長孔状に形成されている。そして、挿入孔35内でのドライバーDの操作性を良好なものにするため、挿入孔35の長さを十分に確保しても連結部36によって配線ボックス用カバー30の強度低下を防止することができる。
(4)配線ボックス用カバー30の強度低下防止のため、挿入孔35の左端側に連結部36が形成されているが、連結部36は挿入孔35よりも配線ボックス用カバー30の裏側に向けて凹むように形成されている。このため、連結部36が、配線ボックス用カバー30の表側からの挿入孔35へのドライバーD挿入の妨げとなることがない。したがって、ドライバーDを用いた固定ビス20の螺入作業を円滑に行うことができ、連結部36を設けても配線ボックス10の固定作業の効率が悪くなることがない。
(5)配線ボックス用カバー30が配線ボックス10に取り付けられた状態において、連結部36は挿通孔15aを囲むように配設され、連結部36によって挿通孔15aが閉鎖されることがない。したがって、ドライバーDを用いた固定ビス20の螺入作業を円滑に行うことができ、連結部36を設けても配線ボックス10の固定作業の効率が悪くなることがない。
(6)挿入孔35は配線ボックス用カバー30の左側縁30aに繋がるように形成され、連結部36は配線ボックス用カバー30の裏側に向けて凹むように形成されている。このため、配線ボックス用カバー30が配線ボックス10に取り付けられた状態(配線ボックス装置40)において、挿入孔35を介して挿通孔15aを配線ボックス10の表側に臨ませることができる。よって、配線ボックス10の固定作業は、挿入孔35から挿通孔15aを視認し、さらに、固定ビス20を視認しながら行うことができ、固定ビス20の螺入作業(配線ボックス10の固定作業)の作業性を良好なものにすることができる。加えて、ドライバーDを配線ボックス用カバー30の裏側を通す必要がなく、ドライバーDも視認することができるため、固定ビス20の螺入作業(配線ボックス10の固定作業)の作業性を良好なものにすることができる。
(7)配線ボックス装置40において、配線ボックス10の開口側の端面を軽量形鋼材Pの側板部Pcの外面(表面)と面一にさせたとき、挿通孔15aは表側に位置するリップ部Pdと対向する位置に配設される。このため、固定ビス20を挿通孔15aに挿通するだけで固定ビス20をリップ部Pdに向かうようにガイドすることができ、固定ビス20を用いた配線ボックス装置40の取付作業を容易に行うことができる。
(8)挿通孔15aは、配線ボックス10の開口端側に形成されている。このため、配線ボックス10のボックス開口部S側に配線ボックス用カバー30が取り付けられた状態では、挿通孔15aは配線ボックス用カバー30の直近に位置することとなる。しかし、配線ボックス用カバー30に挿入孔35を形成することにより、挿入孔35を介して挿通孔15aを表側に臨ませることができ、配線ボックス用カバー30が挿通孔15aへの固定ビス20の螺入作業の障害となることを防止することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明を具体化した第2の実施形態を図5にしたがって説明する。なお、以下に説明する第2の実施形態では、既に説明した第1の実施形態と同一構成については、同一符号を付すなどして、その重複する説明を省略又は簡略する。第2の実施形態において、配線ボックス及び配線ボックス用カバーの「上」「下」は、図5に示す矢印Y3の方向を上下方向とし、「左」「右」は、図4に示す矢印Y2の方向を左右方向とする。
図5に示すように、配線ボックス用カバー41の貫通孔42は第1の実施形態より大きく形成され、配線ボックス用カバー41のほぼ全体に形成されている。よって、配線ボックス用カバー41が配線ボックス10に取り付けられた状態では、ボックス開口部Sの全体が表側に臨むようになる。また、配線ボックス用カバー41の外周縁を形成する左側縁41aには、配線ボックス用カバー41の裏側に向けて延びる板状部43が延設されている。板状部43には、配線ボックス用カバー41の表側から裏側に向けて凹む挿入部としての挿入凹部44が形成されている。挿入凹部44は、貫通孔42側から左側縁41aに向けて延びるように板状部43に形成されている。また、挿入凹部44の外周側に位置する板状部43によって、挿入凹部44の延びる方向に直交する幅方向に対向する縁同士を連結する連結部が構成されている。
したがって、第2の実施形態によれば、第1の実施形態に記載の(1)、(4)〜(6)及び(8)の効果と同様の効果に加え、以下の効果を得ることができる。
(9)配線ボックス用カバー41の貫通孔42を大きくし、配線ボックス用カバー41の左側縁部が細長に形成されるとともに挿入凹部44が形成されていても、板状部43によって補強することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明を具体化した第3の実施形態を図6にしたがって説明する。なお、以下に説明する第3の実施形態では、既に説明した第1の実施形態と同一構成については、同一符号を付すなどして、その重複する説明を省略又は簡略する。第3の実施形態において、配線ボックス及び配線ボックス用カバーの「上」「下」は、図6に示す矢印Y5の方向を上下方向とし、「左」「右」は、図6に示す矢印Y6の方向を左右方向とする。
配線ボックス用カバー50において、貫通孔51の外側(左側)となる位置には挿入部としての2つの挿入孔52が、貫通孔51側から配線ボックス用カバー50の外周縁を形成する左側縁50aに向けて長孔状に延びるように形成されている。両挿入孔52は、貫通孔51の長辺の延びる方向(上下方向)に対して直交する方向(左右方向)へ細長に延びるように形成されている。また、両挿入孔52それぞれは、長さ方向における左端(一端)が配線ボックス用カバー50の左側縁50aから離間するように円弧状に形成されている。また、両挿入孔52の長さ方向における右端(他端)が貫通孔51に繋がるように形成されている。このため、配線ボックス用カバー50の内周縁は両挿入孔52によって2箇所切り欠かれている。
配線ボックス用カバー50の裏面において、各挿入孔52それぞれの右端側には、配線ボックス用カバー50に向けてU字状をなす連結部53が形成されている。連結部53の両端は、各挿入孔52の右端側であって、挿入孔52の長さ方向に直交する幅方向に対向する縁たる開口縁52aの右端側に連結されている。すなわち、連結部53は挿入孔52の幅方向に対向する開口縁52a同士を連結している。連結部53は、配線ボックス用カバー50の表側から裏側に向けて凹むように湾曲形成され、挿入孔52を貫通孔51に繋げている。
したがって、第3の実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(10)挿入孔52が形成された配線ボックス用カバー50において、挿入孔52の右端側には挿入孔52の幅方向に対向する開口縁52a同士を連結する連結部53が形成されている。このため、挿入孔52によって配線ボックス用カバー50の内側が切り欠かれていても連結部53によって配線ボックス用カバー50の強度低下を防止することができる。その結果として、固定部32に配線器具保持枠を固定する際、貫通孔31の周りが変形してしまうことを防止することができ、固定作業の作業性の低下を防止することができる。
(11)挿入孔52は、他端が貫通孔51に繋がるとともに一端が配線ボックス用カバー50の左側縁50aの直近まで延び、細長に形成されている。よって、挿入孔52は、配線ボックス用カバー50において形成できる最大長さを確保して形成されている。このため、挿入孔52を広くして挿入孔52へドライバーDを容易に挿入することができる。また、配線ボックス10において、挿通孔15aは、配線ボックス用カバー50に対し直交する左側壁15に形成されている。このため、挿入孔52に挿入されたドライバーDは配線ボックス用カバー50に対し傾斜させて操作する必要があるが、挿入孔52の長さが十分に確保されているため、ドライバーDを十分に傾斜させることができ、挿入孔52に挿入されたドライバーDの操作性を良好なものにすることができる。さらに、挿入孔52内でのドライバーDの操作性を良好なものにするため、挿入孔52の長さを十分に確保しても連結部53によって配線ボックス用カバー50の強度低下を防止することができる。
(12)配線ボックス用カバー50の強度低下防止のため、挿入孔52の右端側に連結部53が形成されているが、連結部53は挿入孔52よりも配線ボックス用カバー50の裏側に向けて凹むように形成され、挿入孔52が貫通孔51に繋がっている。したがって、挿入孔52に加え貫通孔51を利用してドライバーDを傾斜させることができるため、ドライバーDを用いた固定ビス20の螺入作業を円滑に行うことができ、連結部53を設けても配線ボックス10の固定作業の効率が悪くなることがない。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 第1及び第3の実施形態において、連結部36,53を挿入孔35,52の長さ方向全体に亘って延びるように形成してもよい。
○ 配線ボックス用カバー30の外周縁と内周縁との間に挿入孔を形成し、その挿入孔の長さ方向一端又は他端に連結部を形成してもよい。この挿入孔の一端は配線ボックス用カバー30の外周縁に繋がらず、他端は貫通孔31に繋がっていない。
○ 第1及び第3の実施形態において、連結部36,53を挿入孔35,52の長さ方向における中間部や任意の位置に形成してもよい。
○ 配線ボックス10を軽量形鋼材Pに固定する際、固定ビス20を、工具としての電動ドライバーで軽量形鋼材Pに螺入してもよい。又は、配線ボックス10を軽量形鋼材Pに固定する際、固定ビス20を、工具としての電動釘打ち機を用いて軽量形鋼材Pに打ち込んで固定してもよい。
○ 各実施形態において、配線ボックスは底壁12が形成されず枠状に形成されたものでもよく、この場合、ボックス開口部は配線ボックスの前後両側に開口する。
○ 造営材として木柱に配線ボックス10を固定してもよい。
第1の実施形態の配線ボックス用カバー及び配線ボックスを示す斜視図。 配線ボックス用カバーを示す側面図。 配線ボックス装置を軽量形鋼材に固定する前の状態を示す側断面図。 ドライバーを用いて固定ビスを軽量形鋼材に螺入する状態を示す斜視図。 第2の実施形態の配線ボックス用カバーを示す斜視図。 第3の実施形態の配線ボックス用カバーを示す斜視図。
符号の説明
D…工具としてのドライバー、P…造営材としての軽量形鋼材、S…ボックス開口部、Pa…開口部、Pd…リップ部、10…配線ボックス、15…側壁としての左側壁、15a…挿通孔、20…固定ビス、30、41,50…配線ボックス用カバー、30a,41a,50a…外周縁を形成する左側縁、31,42,51…貫通孔、35,52…挿入部としての挿入孔、35a,52a…対向する縁としての開口縁、36,53…連結部、40…配線ボックス装置、43…連結部を形成する板状部、44…挿入部としての挿入凹部。

Claims (6)

  1. ボックス開口部を有する箱状をなすとともに側壁に固定ビスが挿通可能な挿通孔が形成された配線ボックスの前記ボックス開口部側に取り付けられる配線ボックス用カバーであって、
    前記ボックス開口部の少なくとも一部を表側に臨ませる貫通孔が形成された枠状をなし、前記配線ボックスに取り付けられた状態で該配線ボックスを造営材に固定するため、前記挿通孔に挿通された前記固定ビスの前記造営材への固定作業を行う工具を前記配線ボックス内に挿入可能とし、かつ前記貫通孔側から配線ボックス用カバーの外周縁に向けて延びる挿入部を有し、さらに、前記挿入部の延びる方向に直交する幅方向へ延び、該挿入部の幅方向に対向する縁同士を連結する連結部を有し、前記連結部が前記挿入部への前記工具の挿入を妨げないように配線ボックス用カバーの表側から裏側に向けて凹むように形成されている配線ボックス用カバー。
  2. 前記挿入部は、該挿入部の長さ方向一端が前記配線ボックス用カバーの外周縁に繋がるとともに長さ方向他端が前記貫通孔から離間するように形成され、前記連結部は前記挿入部の一端側に形成されている請求項1に記載の配線ボックス用カバー。
  3. 前記配線ボックスに取り付けられた状態で、前記連結部は前記配線ボックスの前記挿通孔を囲むように前記配線ボックスの深さ方向奥側に向けて凹むように形成されている請求項2に記載の配線ボックス用カバー。
  4. 前記挿入部は、該挿入部の長さ方向一端が前記配線ボックス用カバーの外周縁から離間するとともに長さ方向他端が前記貫通孔に繋がるように形成され、前記連結部は前記挿入部の他端側に形成されている請求項1に記載の配線ボックス用カバー。
  5. ボックス開口部を有する箱状をなすとともに側壁に固定ビスが挿通可能な挿通孔が形成された配線ボックスと、該配線ボックスの前記ボックス開口部側に取り付けられる請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の配線ボックス用カバーとからなる配線ボックス装置。
  6. 前記配線ボックスの開口側の端面を前記造営材としての軽量形鋼材の表面と面一にした状態において、前記配線ボックスの挿通孔は、前記軽量形鋼材の立設方向へ延びる開口部を形成する一対のリップ部のうち表側に位置するリップ部と対向する位置に形成されている請求項5に記載の配線ボックス装置。
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