JP3373172B2 - 配線用ボックスカバー及び配線用ボックス装置 - Google Patents

配線用ボックスカバー及び配線用ボックス装置

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JP3373172B2
JP3373172B2 JP18243099A JP18243099A JP3373172B2 JP 3373172 B2 JP3373172 B2 JP 3373172B2 JP 18243099 A JP18243099 A JP 18243099A JP 18243099 A JP18243099 A JP 18243099A JP 3373172 B2 JP3373172 B2 JP 3373172B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ケーブルや配線
器具が収容される配線用ボックスの開口面に取り付けら
れる配線用ボックスカバー及びその配線用ボックスカバ
ーと配線用ボックスとよりなる配線用ボックス装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】配線用ボックスは合成樹脂材料により開
口を有する四角箱状に形成され、その一側壁には所定厚
さを有するとともに、四角形状をなす取付部が形成さ
れ、その取付部には取付孔が形成されている。また、配
線用ボックス内の四隅部にはボス部が形成され、その中
心には雌ねじ部が形成されている。そして、取付孔にお
いて、固定部材を使用して壁裏側に構築された柱に取付
部を介して配線用ボックスが取り付けられる。
【0003】配線用ボックスカバーは合成樹脂材料によ
り前記配線用ボックスの開口面とほぼ対応する大きさに
形成され、その四隅には配線用ボックスカバーを貫通し
て挿通孔が形成されている。また、ほぼ中央位置にはほ
ぼ矩形状をなし、配線器具が貫通可能な貫通孔が形成さ
れ、その貫通孔の内周縁の対向する位置には、配線器具
を保持する配線器具取付枠を固定可能な固定部が形成さ
れている。
【0004】そして、挿通孔から配線用ボックスの雌ね
じ部にビスを挿通螺合して、配線用ボックスカバーを配
線用ボックスに取り付け固定する。次いで、配線用ボッ
クス内に配線されたケーブルにスイッチ等の配線器具を
接続する。さらに、配線器具を配線器具取付枠に保持さ
せ、配線器具をその配線用ボックスカバーの貫通孔を貫
通させるとともに、配線器具取付枠を固定部に取り付け
て配線用ボックス内に配線器具を収容固定していた。
【0005】近時、配線器具を2個収容可能な配線用ボ
ックスに対して、配線器具を1個だけ取付可能な大きさ
の貫通孔が形成された配線用ボックスカバーを取り付け
て使用されている。このように構成した場合、配線用ボ
ックスの内部空間に余裕を持たせることができ、配線用
ボックス内にケーブルを巻回し、長さに余裕を持たせた
状態で配線収容することができる。従って、ケーブルに
配線器具を接続するとき、ケーブルを配線用ボックス内
から十分に引き出すことが可能となり、配線器具とケー
ブルとの接続作業を配線用ボックスの外側で容易に行う
ことができる。
【0006】このとき、配線用ボックスカバーの貫通孔
により構成される配線用ボックスの開口は狭くなってい
る。そのため、配線用ボックスカバーが取り付けられた
配線用ボックスの開口からドライバー等の工具を差し込
み、固定部材を柱にねじ込む作業を行うのは困難であ
る。そのため、まず、配線用ボックスのみを柱に取り付
け、その後、配線用ボックスカバーを配線用ボックスの
開口面に取り付けていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、配線用ボッ
クスカバーが配線用ボックスの開口面にすでに取り付け
られた状態で販売されている場合は、まず、配線用ボッ
クスカバーを配線用ボックスに取り付けているビスを雌
ねじ部及び挿通孔から螺退させて、配線用ボックスカバ
ーを配線用ボックスから取り外す。そして、配線用ボッ
クスの柱に対する取付作業を行った後、配線用ボックス
カバーを配線用ボックスの開口面に再度取り付けなけれ
ばならなかった。そのため、複数の作業を行わなければ
ならず、配線用ボックス等の取付作業が非常に面倒であ
るという問題があった。
【0008】また、逆に、すでに配線用ボックスカバー
が取り付けられた状態で柱に固定された配線用ボックス
の取付位置を変更する場合も、開口からドライバー等の
工具を差し込み、固定部材を柱から抜き取る作業を行う
のは非常に困難であった。
【0009】従って、まず、配線用ボックスカバーをボ
ックスに取り付けているビスを雌ねじ部及び挿通孔から
螺退させて、配線用ボックスカバーを配線用ボックスか
ら取り外す。そして、配線用ボックスの柱に対する取付
位置の変更作業を行った後、配線用ボックスカバーを配
線用ボックスの開口面に再度取り付けなければならなか
った。その結果、取付位置の変更作業が面倒であるとと
もに、作業時間の長時間化を招くという問題もあった。
【0010】さらに、配線用ボックスカバーが配線用ボ
ックスの開口面側に外嵌されたりする場合、配線用ボッ
クスカバーの厚み分だけ配線用ボックス全体は厚くな
る。又は、配線用ボックスカバーの前面に、塗代用突出
部が前方へ突出形成されている場合も、塗代用突出部の
長さ分だけ配線用ボックス全体は厚くなる。
【0011】そのため、配線用ボックスカバーの前面又
は塗代用突出部の前面が、後に形成される壁表面と面一
になるように配線用ボックスを柱に取り付けなければな
らない。従って、配線用ボックスカバーの厚さ分又は塗
代用突出部の長さ分後退した位置の柱に配線用ボックス
を取り付けなければならず、その位置を計測する作業等
を必要とし非常に面倒であるという問題もあった。
【0012】この発明は、このような従来技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、配線用ボックスに取り付けられた状態で、
その配線用ボックスを構造体に容易かつ短時間で取り付
けることができる配線用ボックスカバー及びその配線用
ボックスカバーを備えた配線用ボックス装置を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の配線用ボックスカバー
は、配線用ボックスの開口面に取り付けられ、同配線用
ボックスの開口の一部を前面に臨ませる貫通孔を有する
配線用ボックスカバーであって、前記配線用ボックスの
開口面に取り付けられた状態で、同配線用ボックスを建
築物の構造体に固定するために配線用ボックスの側壁
を貫通して形成された取付孔から当該配線用ボックスの
側壁を貫通する固定部材を前記構造体に固定する作業を
行うための工具前記貫通孔の前面側から配線用ボック
ス内に挿入可能となるように、横方向に延びる長孔状の
挿入孔を有するものである。
【0014】請求項2に記載の発明の配線用ボックスカ
バーは、請求項1に記載の発明において、前記挿入孔は
一端側が貫通孔の内周縁に連通するとともに、他端側が
固定部材が貫通する配線用ボックスの側壁方向へ延びる
ように形成されているものである。
【0015】請求項3に記載の発明の配線用ボックスカ
バーは、請求項1又は請求項2に記載の発明において、
前記挿入孔は除去可能な閉鎖部により閉鎖されているも
のである。
【0016】請求項4に記載の配線用ボックスは、前記
請求項1〜請求項3のいずれかに記載の配線用ボックス
カバーと、その配線用ボックスカバーが開口面に取り付
けられる配線用ボックスとよりなるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。図1及び図2に示すよう
に、配線用ボックスカバー(以下、単にボックスカバー
という)10は合成樹脂材料により四角板状に形成さ
れ、挿通孔11がその四隅部を貫通して形成されてい
る。ボックスカバー10の中央位置には、一対の相対向
する短辺と一対の相対向する長辺とよりなる貫通孔12
が透設され、その大きさはスイッチ等の配線器具を貫通
可能な大きさになっている。この貫通孔12は、1個の
配線器具を貫通可能な大きさになっている。貫通孔12
の一対の短辺側の内周縁中央の対向する位置には、所定
厚みを有する固定部13が貫通孔12内方へ突出形成さ
れ、その中心には固定孔14が形成されている。
【0018】貫通孔12の両長辺側の内周縁両端の対向
する位置には、貫通孔12の各長辺に対して直交するよ
うに横方向へ同じ幅で延びるとともに、その先端が円弧
状をなす挿入孔15が、貫通孔12に連通して上下一対
ずつ切り欠き形成されている。図3に示すように、挿入
孔15の幅は、工具としてのドライバー16の軸部16
aの直径よりやや広くなっている。
【0019】各挿入孔15内には、折り取り部17を介
して挿入孔15の内周面と連結され、挿入孔15内を閉
鎖する閉鎖部18が設けられている。このとき、折り取
り部17は、閉鎖部18より幅が狭いとともに、厚みが
薄く形成されている。
【0020】図1に示すように、合成樹脂製の配線用ボ
ックス(以下、単にボックスという)19は、有底四角
箱状のボックス本体20と、そのボックス本体20の一
側面に一体形成された取付部21とより構成されてい
る。前記ボックス本体20は4枚の側壁22a、22
b、22c、22dよりなる平面正方形状をなし、それ
らの側壁22a、22b、22c、22dの一端側を閉
塞する底壁24とにより形成されている。そして、その
ボックス19内には2個の配線器具を収容可能になって
いる。
【0021】一対の管接続孔25は一枚の側壁22aを
貫通して形成されている。また、その管接続孔25内に
は、一対の連結部26により連結され、管接続孔25を
閉塞する円板状のノック部27が設けられている。そし
て、そのノック部27を打ち抜き除去することにより、
管接続孔25に図示されない電線管を接続することがで
きるようになっている。
【0022】このとき、連結部26は、ノック部27よ
り幅が狭いとともに、厚みが薄く形成されている。その
ため、ノック部27をハンマー等によりたたいたとき、
連結部26を容易に打ち抜いてノック部27を容易に除
去することができるとともに、管接続孔25を開放する
ことができるようになっている。さらに、その電線管内
にケーブルを挿通してボックス19内にケーブルを配線
することができ、ケーブルの外面を電線管により保護す
るようになっている。
【0023】前記取付部21は所定厚さを有するほぼ四
角形状に形成され、その取付部21が形成された側壁2
2dには横方向に延びる長孔状の取付孔28が所定間隔
をおいて3箇所に貫通形成されている。そして、図3に
示すように、建築物を構築するための構造体としての柱
29に対して、図3の破線に示す固定部材としてのねじ
30を、取付孔28から側壁22dを貫通してねじ込む
ことにより、ボックス19を取付部21を介して柱29
に取り付けることができるようになっている。また、図
1に示すように、ボックス19内の四隅部には端面が開
口に臨むボス部31が形成され、そのボス部31の中心
には雌ねじ部32が形成されている。
【0024】そして、前記ボックスカバー10の挿通孔
11からボックス19のボス部31の雌ねじ部32にビ
ス33を螺合することにより、ボックスカバー10をボ
ックス19に取り付けて配線用ボックス装置35を構成
することができるとともに、ボックスカバー10の貫通
孔12からボックス19の開口の一部を前面に臨ませる
ことができるようになっている。また、一対の挿入孔1
5は一端側が貫通孔12の内周縁に連通するとともに、
他端側が取付孔28が貫通形成された側壁22d方向へ
延びている。このとき、ボックスカバー10はボックス
19の開口面からボックスカバー10の厚さだけ突出し
て取り付けられる。また、貫通孔12の開口は、ボック
ス19の開口より狭くなっている。
【0025】さらに、図示されない配線器具取付枠の上
端部及び下端部に形成された透孔から固定孔14にビス
を挿通することにより配線器具取付枠をボックスカバー
10を介してボックス19に取り付けることができるよ
うになっている。このとき、スイッチ等の配線器具は配
線器具取付枠に移動不能に取り付け固定されている。
【0026】次に、上記ボックスカバー10及び配線用
ボックス装置35の使用方法及びその作用について以下
に記載する。ボックスカバー10の運搬時等には、ボッ
クスカバー10に外力が作用したとき、閉鎖部18がそ
の外力の一部を受け止め、挿入孔15周辺が変形したり
損傷を受けたりするのを防止することができる。
【0027】2個の配線器具を収容可能な大きさに形成
されたボックス19に対して、貫通孔12から1個の配
線器具を貫通収容可能なボックスカバー10を使用す
る。まず、図1に示すように、ボックス19のボス部3
1の雌ねじ部32に、ボックスカバー10の挿通孔11
からビス33を挿通螺合してボックスカバー10をボッ
クス19に取り付けて配線用ボックス装置35を構成す
る。
【0028】次に、図3に示すように、ボックス19の
取付部21が形成された側に位置する閉鎖部18をハン
マー等により打ち抜いて挿入孔15から除去する。この
とき、折り取り部17を容易に折り取ることができ、閉
鎖部18を挿入孔15から容易に除去することができ
る。また、必要とされる挿入孔15の閉鎖部18のみが
除去され、その他の閉鎖部18はそのままの状態にあ
る。そのため、ボックスカバー10の剛性を保持するこ
とができる。
【0029】続いて、図3の破線に示すように、挿入孔
15からドライバー16の先端をボックス19内に挿入
し、ねじ30を取付孔28から側壁22dを貫通させ、
ドライバー16によりねじ30を柱29に対してねじ込
む。このとき、挿入孔15の一端はボックスカバー10
の横方向、つまり、取付孔28が貫通形成された側壁2
2d方向へ延びるとともに、その先端は円弧状に切り欠
かれている。そのため、ドライバー16の先端を取付孔
28により近づけることができ、ねじ30を取付孔28
から柱29に容易にねじ込むことができる。
【0030】また、挿入孔15の幅はドライバー16の
軸部16aの直径よりやや広くなっているとともに、一
定幅で延びている。そのため、挿入孔15に挿入された
ドライバー16が挿入孔15内でぶれたりするのを防止
して安定した状態でねじ30のねじ込み作業を行うこと
ができる。さらに、挿入孔15は貫通孔12に連通する
ように切り欠き形成されている。そのため、ドライバー
16の軸部16aを貫通孔12から挿入孔15へ容易に
挿入することができる。
【0031】従って、ボックスカバー10が取り付けら
れたまま、ボックス19を柱29に容易に取り付けるこ
とができる。また、ボックスカバー10の前面を後に形
成される壁表面と面一になるように、ボックス19を柱
29に取り付けることができる。従って、ボックスカバ
ー10の厚さ分後退した位置の柱29にボックス19を
取り付けるように、その位置を計測する作業等を省略す
ることができる。
【0032】次に、管接続孔25のノック部27を打ち
抜き、そこに電線管を接続し、さらに、その電線管内に
ケーブルを挿通配線して、そのケーブルをボックス19
内に引き込む。このとき、ボックス19は2個の配線器
具が収容可能な大きさに形成されているため、その内部
空間に余裕を持たせることができ、ボックス19内にケ
ーブルを巻回し、長さに余裕を持たせた状態で配線収容
することができる。
【0033】次いで、ボックスカバー10が取り付けら
れた側に壁が設置され、ボックス19が壁裏側に配置さ
れる。このとき、例えば泥壁が形成された場合、ボック
スカバー10の必要とされる挿入孔15の閉鎖部18の
みが除去され、その他の閉鎖部18はそのままの状態に
ある。そのため、ボックス19内への泥の侵入を抑制す
ることができる。
【0034】続いて、壁にボックス19とほぼ同じ大き
さの孔を形成し、ボックスカバー10の貫通孔12から
ボックス19内のケーブルを壁表側に引き出す。そし
て、配線器具にケーブルを接続し、図示されない配線器
具取付枠に配線器具を取り付け固定する。このとき、ケ
ーブルをボックス19内から十分に壁表に引き出すこと
が可能となり、配線器具とケーブルとの接続作業をボッ
クス19の外側で容易に行うことができる。
【0035】さらに、その配線器具取付枠の上端部及び
下端部に形成された透孔から固定孔14にビスを挿通し
て配線器具取付枠をボックスカバー10を介してボック
ス19に取り付けて、配線器具をボックス19に取り付
けることができる。
【0036】前記の実施形態によって発揮される効果に
ついて、以下に記載する。 ・ ボックス19の開口面に取り付けたとき、その開口
面に、ドライバー16の先端をボックス19内に挿入可
能な挿入孔15を設けたことから、そのドライバー16
の先端を取付孔28にまで挿入することができる。その
ため、ボックス19の開口面にボックスカバー10を取
り付けたままの状態で、取付孔28から柱29にねじ3
0をねじ込む作業を行うことができる。その結果、ボッ
クスカバー10が取り付けられたまま、ボックス19を
柱29に容易かつ短時間で取り付けることができる。
【0037】・ 挿入孔15は、折り取り部17を介し
て挿入孔15の内周面と連結された閉鎖部18により閉
鎖され、使用時にその閉鎖部18を除去して使用され
る。必要とされる挿入孔15の閉鎖部18のみ除去され
るため、ボックスカバー10の剛性を保持することがで
きる。また、ボックスカバー10又はボックスカバー1
0を備えたボックス19の運搬時等に、ボックスカバー
10に外力が作用したとき、閉鎖部18がその外力の一
部を受け止め、挿入孔15周辺が変形したり損傷を受け
たりするのを防止することができる。
【0038】また、閉鎖部18は4箇所に形成され、必
要とされる挿入孔15の閉鎖部18のみ選択的に除去さ
れる。そのため、ボックスカバー10が取り付けられた
側に、例えば泥壁が設置されたとき、残存する閉鎖部1
8によりボックス19内への泥の侵入を抑制することが
できる。
【0039】・ ボックス19に取り付けられたとき、
挿入孔15は取付孔28が形成された側壁22d方向へ
延び、その先端は円弧状に切り欠かれている。そのた
め、ドライバー16の先端を取付孔28により近づける
ことができ、ねじ30を取付孔28から柱29に容易に
ねじ込むことができる。また、挿入孔15の幅はドライ
バー16の軸部16aの直径よりやや広く、一定幅で延
びている。そのため、挿入孔15に挿入されたドライバ
ー16が挿入孔15内でぶれたりするのを防止して安定
した状態でねじ30のねじ込み作業を行うことができ
る。
【0040】・ 2個の配線器具を収容可能な大きさに
形成されたボックス19に対して、1個の配線器具を貫
通可能なボックスカバー10が使用される。そのため、
ボックス19内の内部空間に余裕を持たせることがで
き、ボックス19内にケーブルを余長部を持たせた状態
で配線収容することができる。従って、ケーブルに配線
器具を接続するとき、その余長部を引き出すことが可能
となり、接続作業を容易に行うことができる。
【0041】・ 閉鎖部18は、その閉鎖部18より幅
が狭いとともに、厚みが薄く形成された折り取り部17
を介して挿入孔15の内周面に連結されている。そのた
め、閉鎖部18を挿入孔15から容易に除去することが
できる。
【0042】・ 挿入孔15は貫通孔12に連通するよ
うに切り欠き形成されている。そのため、ドライバー1
6の軸部16aを貫通孔12から挿入孔15へ容易に挿
入することができる。
【0043】・ 配線用ボックス装置35によれば、ボ
ックスカバー10を取り付けたままの状態で柱29に取
り付けることができる。従って、ボックスカバー10を
取り外す作業、ボックス19を柱29に取り付ける作業
及びボックスカバー10をボックス19に取り付ける作
業を省略して作業時間の短縮を図ることができる。
【0044】また、ボックスカバー10の前面を後に形
成される壁表面と面一になるように、ボックス10を柱
29に取り付けることができる。従って、ボックスカバ
ー10の厚さ分後退した位置の柱29にボックス19を
取り付けできるように、その位置を計測する作業等を省
略することができ、取付作業の短縮を図ることができ
る。
【0045】なお、本実施形態は、次のように変更して
具体化することも可能である。 ・ 図4に示すように、3個以上の配線器具を収容可能
な大きさに形成されたボックス19に対して、それらの
ボックス19内に収容可能な配線器具の個数を、収容可
能な個数より少なくとも1つ少なくなるように2個以上
の配線器具を貫通可能なボックスカバー10を取り付
け、そのボックスカバー10に挿入孔15を少なくとも
1箇所に形成しても良い。このように構成した場合も、
複数個の配線器具をボックス19に取り付けることがで
きる。
【0046】・ 図5に示すように、ボックスカバー1
0の外周縁から貫通孔12方向へ延びる挿入孔15を少
なくとも1箇所に形成しても良い。又は図6に示すよう
に、貫通孔12の周縁とボックスカバー10の外周縁と
の間に挿入孔としての長孔34を横方向へ延びるように
少なくとも1箇所に形成しても良い。このように構成し
た場合、前者の場合は、軸部16aの長さが短いドライ
バー16を使用したとしても、ボックスカバー10を取
り付けた状態のまま、ボックス19を柱29に取り付け
ることができる。後者の場合は、ボックスカバー10の
強度を向上させることができる。
【0047】・ ボックス19内に収容可能な配線器具
の個数と、そのボックス19に取り付けられるボックス
カバー10に貫通可能な配線器具の個数とを同じにし、
そのボックスカバー10に挿入孔15を少なくとも1箇
所に形成しても良い。
【0048】・ 全ての挿入孔15の閉鎖部18又は使
用予定の挿入孔15の閉鎖部18を除去し、挿入孔15
を解放した状態でボックス19に取り付けても良い。こ
のように構成した場合、施工現場で閉鎖部18を除去す
る作業を省略することができる。
【0049】・ ボックス19の取付孔28に対応する
柱29に、固定部材としての雄ねじを予め突出形成して
おく。そして、ボックスカバー10を取り付けた状態の
ボックス19の取付孔28にその雄ねじを挿通する。そ
して、雄ねじにナットを螺合し、挿入孔15から前記ナ
ットを締め付け可能な工具としてのレンチをボックス1
9内に挿入する。そして、レンチによりナットを締め付
けてボックス19を柱29に取り付けても良い。
【0050】このように構成した場合も、ボックスカバ
ー10を取り付けたままの状態のボックス19を柱29
に取り付けることができる。 ・ ボックスカバー10の大きさを、ボックス19の開
口面内に収容可能な大きさに形成するとともに、ボック
ス19に取り付けたとき、ボックス19の開ロ面の端面
と面一になるように形成しても良い。
【0051】・ ボックスカバー10をボックス19の
開口面に取り付けたとき、ボックスカバー10のボック
ス19の取付孔28が形成された側壁22d側のみに挿
入孔15を1箇所又は3箇所以上形成しても良い。この
ように構成した場合、ボックスカバー10を取り付けた
ままの状態のボックス19を柱29に取り付けることが
できる。
【0052】
【0053】・ 塗代用突出部が形成されたボックスカ
バー10をボックス19の開口面に取り付けてもよい。
このように構成した場合も、塗代用突出部の前面を後に
形成される壁表面と面一になるように、ボックス19を
柱29に取り付けることができる。従って、塗代用突出
部の厚さ分後退した位置の柱29にボックス19を取り
付けできるように、その位置を計測する作業等を省略す
ることができ、取付作業の短縮を図ることができる。
【0054】・ 固定部材30として釘、ビス、木ね
じ、ピンを使用しても良い。このように構成した場合
も、固定部材30により配線用ボックス装置35を構造
体29に取り付けることができる。
【0055】・ ボックスカバー10を三角形状、五角
形状、丸形状、六角形状、八角形状等に変更し、それに
対応してボックス19を開口を有する三角箱状、五角箱
状、丸箱状、六角箱状、八角箱状等に変更しても良い。
【0056】さらに、前記実施形態より把握できる技術
的思想について以下に記載する。 (1) 前記配線用ボックスはその一側壁に取付部を有
し、その取付部には配線用ボックスの側壁を貫通して形
成された取付孔を備え、固定部材はその取付孔に挿通可
能である請求項1〜請求項3のいずれかに記載の配線用
ボックスカバー。
【0057】このように構成した場合、挿入孔から工具
を差し込んで固定部材を取付孔から構造体に固定するこ
とにより、配線用ボックスカバーが取り付けられた配線
用ボックスを構造体に取り付けることができる。
【0058】(2) 前記配線用ボックスに取り付けら
れたとき、挿入孔は、その一端が前記取付部方向へ延び
るようにほぼ長孔状に形成され、その幅は工具が挿入孔
に挿入されるように工具に対応させて形成されている前
記(1)に記載の配線用ボックスカバー。
【0059】このように構成した場合、挿入孔から配線
用ボックス内に工具を挿入したとき、工具が挿入孔内で
ぶれたりするのを防止して安定した状態で固定部材の固
定作業を行うことができる。
【0060】(3) 配線用ボックスの開口面に、同配
線用ボックスの開口の一部を前面に臨ませる貫通孔を有
するとともに、配線用ボックスを建築物の構造体に固定
するために配線用ボックスの側壁を貫通して形成された
取付孔から当該配線用ボックスの側壁を貫通する固定部
を前記構造体に固定する作業を行うための工具前記
貫通孔の前面側から配線用ボックス内に挿入可能となる
ように、横方向に延びる長孔状の挿入孔を有する配線用
ボックスカバーを取り付け、その配線用ボックスカバー
の挿入孔から工具を配線用ボックス内に挿入して、固定
部材を配線用ボックスの側壁を貫通して構造体に取り付
けて配線用ボックスを構造体に取り付ける配線用ボック
スの取り付け方法。
【0061】このように構成した場合、配線用ボックス
カバーを取り付けたままの状態の配線用ボックスを構造
体に容易かつ短時間で取り付けることができる。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明の
配線用ボックスカバーによれば、配線用ボックスに取り
付けられた状態で、その配線用ボックスを構造体に容易
かつ短時間で取り付けることができる。
【0063】請求項2に記載の発明の配線用ボックスカ
バーによれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、
挿入孔から配線用ボックス内に工具を容易に挿入するこ
とができ、さらに、その工具の先端を、固定部材が貫通
する配線用ボックスの側壁方向へより近づけることがで
きる。
【0064】請求項3に記載の発明の配線用ボックスカ
バーによれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効
果に加えて、配線用ボックスカバーの剛性を保持するこ
とができる。また、配線用ボックスカバー又は配線用ボ
ックスカバーを備えた配線用ボックスの運搬時等に、配
線用ボックスカバーに外力が作用したとき、閉鎖部がそ
の外力の一部を受け止め、挿入孔周辺が変形したり損傷
を受けたりするのを防止することができる。また、配線
用ボックスカバーの前面に、例えば泥壁が形成されたと
き、閉鎖部により泥が配線用ボックス内に侵入するのを
抑制することができる。
【0065】請求項4に記載の発明の請求項1〜請求項
3のいずれかに記載の配線用ボックスカバーを備えた配
線用ボックス装置によれば、配線用ボックスカバーが取
り付けられた状態のまま、構造体に取り付けることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 配線用ボックスカバー及び配線用ボックスを
示す分解斜視図。
【図2】 実施形態の配線用ボックスカバーを示す平面
図。
【図3】 配線用ボックス装置を柱に取り付ける状態の
斜視図。
【図4】 配線用ボックスカバー及び配線用ボックスの
別例の分解斜視図。
【図5】 配線用ボックスカバーの別例を示す平面図。
【図6】 配線用ボックスカバーの別例を示す平面図。
【符号の説明】
10…配線用ボックスカバー、12…貫通孔、15…挿
入孔、16…工具としてのドライバー、18…閉鎖部、
19…配線用ボックス、22a、22b、22c、22
d…側壁、29…構造体としての柱、30…固定部材と
してのねじ、35…配線用ボックス装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 3/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線用ボックスの開口面に取り付けら
    れ、同配線用ボックスの開口の一部を前面に臨ませる貫
    通孔を有する配線用ボックスカバーであって、 前記配線用ボックスの開口面に取り付けられた状態で、
    同配線用ボックスを建築物の構造体に固定するために
    配線用ボックスの側壁を貫通して形成された取付孔から
    当該配線用ボックスの側壁を貫通する固定部材を前記構
    造体に固定する作業を行うための工具前記貫通孔の前
    面側から配線用ボックス内に挿入可能となるように、横
    方向に延びる長孔状の挿入孔を有する配線用ボックスカ
    バー。
  2. 【請求項2】 前記挿入孔は一端側が貫通孔の内周縁に
    連通するとともに、他端側が固定部材が貫通する配線用
    ボックスの側壁方向へ延びるように形成されている請求
    項1に記載の配線用ボックスカバー。
  3. 【請求項3】 前記挿入孔は除去可能な閉鎖部により閉
    鎖されている請求項1又は請求項2に記載の配線用ボッ
    クスカバー。
  4. 【請求項4】 前記請求項1〜請求項3のいずれかに記
    載の配線用ボックスカバーと、その配線用ボックスカバ
    ーが開口面に取り付けられる配線用ボックスとよりなる
    配線用ボックス装置。
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