JP5006713B2 - ブラシ付き電動モータ - Google Patents

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Description

本発明は、ブラシとコミュテータとを介してアマチュアコイルに電流を供給するようにしたブラシ付き電動モータに関する。
従来から、車両に設けられるパワーウインド装置やサンルーフ装置等の駆動源としてはモータ本体と減速機とを1つのユニットとした減速機付き電動モータが用いられ、モータ本体としてはブラシとコミュテータとを介してアマチュアコイルに電流を供給するようにしたブラシ付き電動モータが多く用いられている。
ブラシ付き電動モータは内周面に一対のマグネットが固定されるモータケース(ヨーク)を備え、このモータケースの内部にはアマチュア軸を備えたアマチュアが回転自在に収容される。アマチュアには複数のアマチュアコイルが設けられ、これらのアマチュアコイルに電流を供給するために、アマチュア軸にはコミュテータ(整流子)が固定され、モータケースに装着されるブラシホルダには一対のブラシが保持されている。各ブラシはコミュテータの外周に摺接しており、各ブラシが電源に接続されると、ブラシとコミュテータとを介して各アマチュアコイルに所定のタイミングで電流が供給され、アマチュアが回転するようになっている。
このような電動モータには、各ブラシを電源に接続するために、給電用のコネクタ部が設けられ、このコネクタ部を電源側の外部コネクタに接続することにより、ブラシに電流が供給されるようになっている。
例えば特許文献1には、樹脂製のブラシホルダに給電用のコネクタ部を一体に形成し、ブラシホルダをモータケースの開口端と減速機のギヤケースとの間に挟み込んで固定するとともにコネクタ部をモータケースとギヤケースとの間からモータケースの外部に突出させるようにした電動モータが記載されている。
特開2001−346355号公報
パワーウインドモータ等の電動モータを複数の車種に対応させるためには、車体側に設けられる外部コネクタの形状や差し込み方向に応じてコネクタ部の仕様が相違する複数仕様のモータを用意する必要がある。
しかしながら、特許文献1に示される電動モータでは、コネクタ部を樹脂材料によりブラシホルダと一体に形成するようにしているので、外部コネクタの仕様に対応させてコネクタ部の仕様が相違する複数種類のブラシホルダを用意する必要がある。そのため、各ブラシホルダに対応した複数の金型を用意しなければならず、このブラシ付き電動モータのコストが増加することになる。
また、コネクタ部とブラシホルダとを一体に形成するためには、上下型の他に多数のスライド型が必要になってブラシホルダを樹脂成形するための金型の形状が複雑化する上、金型自体も大型化して金型の費用も増加することになる。
本発明の目的は、コネクタ部の仕様違いに対するブラシホルダの汎用性を高めてブラシ付き電動モータのコストを低減することにある。
本発明のブラシ付き電動モータは、コミュテータと前記コミュテータに摺接する複数のブラシとを備えたブラシ付き電動モータであって、一端が開口する有底筒状に形成され、内面に界磁部が設けられるモータケースと、前記モータケースの内部に装着され、前記複数のブラシを保持するブラシホルダと、前記モータケースに回転自在に支持され、前記コミュテータが固定されるアマチュア軸と、前記アマチュア軸の軸方向で前記ブラシホルダの端部に一体に形成された板状のベース部と、前記ベース部に設けられ、かつ、前記アマチュア軸が挿入された貫通孔と、それぞれ前記コミュテータに接続され、前記アマチュア軸とともに回転する複数のアマチュアコイルと、前記モータケースの開口端に取り付けられ、該モータケースの開口を閉塞するエンドケースと、前記ブラシホルダに対して前記軸方向に重ねて配置され前記モータケースと前記エンドケースとに挟持固定され、かつ、前記アマチュア軸の径方向でそのアマチュア軸よりも外側に設けた環状の挟持部と、該挟持部と一体に形成され前記モータケースの外側に配置される給電用のコネクタ部とを備えたコネクタユニットと、前記コネクタ部に設けられた複数の電源接続端子と、前記ブラシホルダに設けられ、それぞれ対応する前記ブラシに電気的に接続される複数のブラシ側接続端子と、前記コネクタユニットに設けられ、前記複数の電源接続端子に一方の端子がそれぞれ電気的に接続されるとともに前記挟持部が前記ベース部に対して前記軸方向に重ねて配置されたときに対応する前記複数のブラシ側接続端子に電気的に接続される複数のコネクタ側接続端子とを有し、前記挟持部を前記モータケースの開口端に設けられたフランジ部と前記エンドケースとで挟持固定するとともに、複数の前記コネクタ側接続端子の他方の端部を、前記アマチュア軸の径方向で前記挟持部よりも内側に配置することを特徴とする。
本発明のブラシ付き電動モータは、前記ブラシホルダの軸方向端部を前記モータケースの内面に設けられる段差部に当接させて該モータケースの内部に位置決めし、前記ブラシホルダを前記コネクタユニットと前記モータケースとの間で挟持することを特徴とする。
本発明のブラシ付き電動モータは、前記ブラシホルダの側面を前記モータケースの内面に圧入して該モータケースの内部に位置決めすることを特徴とする。
本発明のブラシ付き電動モータは、前記挟持部における前記モータケース側面または前記エンドケース側面には前記モータケースと前記エンドケースとの間に挟み込まれるシール部材を有することを特徴とする。
本発明のブラシ付き電動モータは、前記エンドケースは、ウォームを備えたウォーム軸と前記ウォームに噛み合うウォームホイルとからなる減速機構を収容するギヤケースであり、前記ウォーム軸は前記ギヤケースが前記モータケースに取り付けられたときに前記アマチュア軸に連結されることを特徴とする。
本発明のブラシ付き電動モータは、前記エンドケースは、前記アマチュア軸に一体に形成されるウォームと該ウォームに噛み合うウォームホイルとからなる減速機構を収容するギヤケースであることを特徴とする。
本発明によれば、給電用のコネクタ部を備えたコネクタユニットをブラシホルダとは別体に形成するようにしたので、外部コネクタの仕様違いに対して、ブラシホルダの仕様はそのままにコネクタユニットの仕様のみを換えて対応することができる。これにより、ブラシホルダの汎用性が高められ、このブラシ付き電動モータのコストを低減することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態であるパワーウインドモータの横断面図であり、ブラシ付き電動モータとしてのパワーウインドモータ11は、図示しない車両に設けられるパワーウインド装置の駆動源として用いられるものであり、車体のドアの内部に装着されてレギュレータを介してウインドガラスを開閉駆動する。
このパワーウインドモータ11は、モータ本体12とフレームユニット13とを備えており、これらが1つのユニットとして組まれた減速機付き電動モータとなっている。
図2は図1に示すモータ本体の詳細を示す斜視図であり、図3は図1に示すブラシユニットの詳細を示す斜視図であり、図4はブラシホルダのモータヨークの内部への位置決め構造を示す断面図である。
図1、図2に示すように、モータ本体12のステータ14はモータケースとしてのモータヨーク15を備えている。モータヨーク15は導体である鋼板をプレス装置等により絞り加工することにより、断面が略小判形であってその軸方向の一端が開口し他端が底壁部15aにより閉塞された有底筒状に形成されており、その開口端には径方向に突出するフランジ部15bが設けられている。小判形のモータヨーク15は円弧面15eと平坦面15fとからなり、円弧面15eの内面には、図1に示すように、界磁部としての一対のマグネット16が互いに同極を向かい合わせて固定されており、各マグネット16の背面に位置する異極がモータヨーク15の円弧面15eと平坦面15fを磁路として平坦面15fにまで至ることで、平坦面15fには擬似的な異極が形成され、モータヨーク15とこれらのマグネット16により、モータヨーク15には磁界が形成されるようになっている。なお、フランジ部15bには3箇所のねじ孔15dが開設されている。
なお、図示する場合では、モータケースとして、鋼板を絞り加工して形成される容器状のモータヨーク15を用いるようにしているが、これに限らず、例えば鋼板により筒状に形成されたヨーク本体の一端を樹脂等により形成される蓋部材により閉塞して容器状としたものをモータケースとして用いるようにしてもよい。
モータヨーク15の内部にはアマチュア17(電機子)が収容されており、このアマチュア17はアマチュア軸18を備え、このアマチュア軸18はその一端においてモータヨーク15の底壁部15aの軸受支持部15cに設けられる軸受21によりラジアル方向が軸支され、軸受支持部15cの内面側に配されたスチールプレート21aとアマチュア軸18とスチールプレート21aの間に配されたスチールボール21bによってスラスト方向が軸支されることでアマチュア軸18は当該モータヨーク15に回転自在に支持されている。
アマチュア軸18にはマグネット16による磁界の内部に位置するようにアマチュアコア19が固定されている。アマチュアコア19は導体である板状鋼材を軸方向に積層することにより円柱状に形成されており、その外周に開口する複数のスロット19aが周方向に並べて設けられている。各スロット19aには複数のアマチュアコイル22が重ね巻により装着されており、これらのアマチュアコイル22はアマチュアコア19つまりアマチュア軸18とともに回転するようになっている。
アマチュア軸18にはアマチュアコア19に対して軸方向に隣接してコミュテータ(整流子)23が固定されている。コミュテータ23は周方向に並ぶ複数のセグメント片(整流子片)23aを備えており、各セグメント片23aにはそれぞれ対応するアマチュアコイル22のコイル端が電気的に接続されている。
モータヨーク15の内部には、コミュテータ23を介して各アマチュアコイル22に駆動電流を供給するために、ブラシユニット24が装着されている。図3に示すように、このブラシユニット24は樹脂製のブラシホルダ25とブラシホルダ25に保持される一対のブラシ26とを備えている。
このブラシホルダ25は樹脂材料を射出成形して形成されており、図3に示すように、モータヨーク15の開口の内面形状に合わせた略小判形の外形に形成される環状のリング部25aと、アマチュア軸18の軸方向でリング部25aの端部に一体に形成される板状のベース部25bとを備えている。そして、ブラシホルダ25は、ベース部25bが外側を向くようにリング部25aの側からモータヨーク15の内部に挿入されることによりモータヨーク15の内部に装着される。
リング部25aの外周には軸方向(アマチュア軸18に平行な方向)に延びるとともに径方向外側に所定の高さで突出する複数のリブ27が設けられており、図4に示すように、ブラシホルダ25はこれらのリブ27がモータヨーク15の円弧面15eと平坦面15fにおける内面に摺接するようにモータヨーク15に装着される。このとき、各リブ27は、モータヨーク15の内面に接することにより、径方向内側に若干弾性変形する。これにより、ブラシホルダ25はモータヨーク15の内面に軽圧入により装着されることになり、ブラシホルダ25がモータヨーク15から不用意に離脱することが防止される。また、図4に示すように、モータヨーク15の円弧面15eにおける内面には絞り加工により開口端から所定深さに位置して軸方向に垂直な当接面28aを備える段差部28が設けられており、ブラシホルダ25はリング部25aの軸方向端部が当該段差部28つまり当接面28aに当接することにより、ベース部25bがモータヨーク15の開口端のフランジ部15bとほぼ面一となるように、モータヨーク15の内部に軸方向に位置決めされるようになっている。
なお、図示する場合では、ブラシホルダ25をモータヨーク15に設けられる段差部28の当接面28aに当接させて当該モータヨーク15の内部に位置決めするようにしているが、これに限らず、例えば、各リブ27の径方向外側への突出量を増すこと等により、ブラシホルダ25をモータヨーク15の内部に圧入により装着するようにして、当該圧入によりブラシホルダ25をモータヨーク15の内部に位置決めするようにしてもよい。
図2、図3に示すように、ベース部25bの軸心には貫通孔31が設けられており、この貫通孔31には軸受(メタル軸受)32が装着され、アマチュア軸18の他端側はこの軸受32により回転自在に支持されるようになっている。このように、モータヨーク15にブラシホルダ25が装着されると、アマチュア軸18はその一端がモータヨーク15の底壁部15aに回転自在に支持されるとともにその他端側がブラシホルダ25に回転自在に支持されるようになっている。これにより、モータ本体12に後述するフレームユニット13が取り付けられなくても、アマチュア17はモータヨーク15の内部で回転自在となり、一対のブラシ26に電源を供給することでモータ本体12を単体で作動させることができる。
図3に示すように、一対のブラシ26は互いにアマチュア軸18の回転方向に90度ずれて配置されており、それぞれリング部25aにおいてブラシホルダ25に保持されるようになっている。そして、モータヨーク15にブラシホルダ25が装着されると、図1に示すように、コミュテータ23はブラシホルダ25のリング部25aの内側に配置され、一対のブラシ26はそれぞれコミュテータ23(セグメント片23a)の外周面に摺接するようになっている。また、各ブラシ26はそれぞれコミュテータ23に接近・離反する方向に進退移動自在となっており、それぞれリング部25aに装着されるスプリング33によって付勢されてコミュテータ23の外周面に弾性的に摺接するようになっている。
図5は図1に示すフレームユニット13の詳細を示す斜視図であり、図6は図5に示すコネクタユニット42の詳細を示す斜視図である。
図5に示すように、フレームユニット13は減速機41とコネクタユニット42とを有しており、減速機41にコネクタユニット42が装着されるとフレームユニット13として構成されるようになっている。
減速機41はエンドケースとしてのギヤケース43を有している。このギヤケース43は樹脂材料の射出成形により所定の形状に形成され、モータヨーク15の開口を閉塞する面には、コネクタユニット42を装着する際のガイドとなるガイド部43aとガイド部43bとが設けられている。また、ギヤケース43にはモータヨーク15の3箇所のねじ孔15dに対向して3箇所のねじ孔43cが設けられている。なお、符号43dは各ねじ孔43cの孔奥位置に図示しないにナット部材を挿入するためのナット孔である。そして、モータヨーク15の開口端つまりフランジ部15bに設けられた各ねじ孔15dから締結部材(ボルト等)44を挿入し、ギヤケース43の各ねじ孔43cを介してナット孔43d内の図示しないナットと締結してモータヨーク15の開口を閉塞するようになっている。
図1に示すように、ギヤケース43の内部には減速機構45が収容されている。この減速機構45はいわゆるウォームギヤ機構となっており、ウォーム軸46とウォームホイル47とを有している。
ウォーム軸46はその両端部を軸受48,49によりラジアル方向が軸支されてギヤケース43に回転自在に収容されており、その外周にはウォーム46aが一体に形成されている。また、ウォーム軸46の軸受49側の端面には凹部が形成され、その内部にスチールボール49aが設けられており、ギヤケース43側に配されたスラストプレート49bによってスラスト方向が軸支されている。ウォーム軸46をアマチュア軸18に連結するために、ウォーム軸46のギヤケース43の開口側に位置する一端には連結孔46bが設けられ、アマチュア軸18の先端には連結凸部18aが設けられている。減速機構45を収容したギヤケース43つまりフレームユニット13がモータ本体12のモータヨーク15に取り付けられると、ウォーム軸46の連結孔46bにアマチュア軸18の先端に設けられる連結凸部18aが差し込まれ、これにより、ウォーム軸46はアマチュア軸18に連結されるようになっている。
ウォームホイル47は出力軸51の軸心に固定されてギヤケース43に回転自在に収容されており、このウォームホイル47の外周部はウォーム46aに噛み合わされている。これにより、アマチュア軸18が回転すると、その回転がウォーム軸46つまりウォーム46aとウォームホイル47とにより所定の回転数にまで減速されて出力軸51から出力される。
詳細は図示しないが、出力軸51の先端部分はギヤケース43から突出しており、出力軸51のギヤケース43から突出した先端部分には、図示しないピニオン等が設けられ、図示しないパワーウインド装置のレギュレータと連結されている。
一方、コネクタユニット42は樹脂材料の射出成形により形成される樹脂製となっており、図6に示すように、挟持部52とこれと一体に形成される給電用のコネクタ部53とを備えている。
挟持部52は、ブラシホルダ25のベース部25bの外形形状に合わせた略小判形の外形を有する環状に形成されており、アマチュア軸18の径方向で挟持部52よりも内側には当該挟持部52と一体にアマチュア軸18の軸方向に垂直な平板状の平板部54が設けられている。この平板部54にはギヤケース43の側に向けて軸方向に突出する一対のスカート部55,56が一体に設けられており、挟持部52がガイド部43aによってガイドされるとともに、これらのスカート部55,56がギヤケース43の開口に挿入されることにより、コネクタユニット42はギヤケース43に装着されるようになっている。
各スカート部55,56の外周には、それぞれ軸方向に延びるとともに径方向外側に所定の高さで突出する複数のリブ57が設けられ、スカート部55,56はこれらのリブ57がギヤケース43の内面に接して径方向に若干弾性変形するようにギヤケース43に挿入される。これにより、コネクタユニット42はギヤケース43に軽圧入により装着されることになり、ギヤケース43から不用意に離脱することがない。
平板部54の軸心には貫通孔58が設けられ、モータ本体12にフレームユニット13が組み付けられたときには、アマチュア軸18はこの貫通孔58を貫通してウォーム軸46に連結される。
コネクタユニット42の一方のスカート部55の内側には、平板部54から所定距離離れるとともに当該平板部54と平行にセンサ基板61が装着されている。このセンサ基板61には回転センサとして一対のホールセンサ62が搭載されており、これらのホールセンサ62はアマチュア軸18に固定されるリングマグネット63と軸方向に対向するよう配置されている。このリングマグネット63は周方向に等間隔に並ぶ複数の磁極を有しており、これにより、アマチュア軸18が回転すると各ホールセンサ62からアマチュア軸18の回転数に反比例した周期のパルス信号が出力されるようになっている。また、ホールセンサ62は互いに回転方向に位相を90度ずらして配置されており、これにより、各ホールセンサ62から出力されるパルス信号の発生順に基づいてアマチュア軸18の回転方向を検出することができるようになっている。
なお、各ホールセンサ62はコネクタユニット42にインサート成形により埋設された図示しないリード板によりコネクタ部53に配置される図示しないセンサ用端子を介して図示しない外部コネクタに接続されており、各ホールセンサ62が出力するパルス信号は外部コネクタを介して図示しないモータ制御用の制御装置に入力される。そして、制御装置は、入力されたパルス信号から認識されるアマチュア軸18の回転速度や回転方向に基づいて、モータ本体12の作動を制御するようになっている。
フレームユニット13がモータ本体12に取り付けられると、フレームユニット13の平板部54はブラシホルダ25のベース部25bに軸方向に重ねて配置される。これにより、ブラシホルダ25は平板部54とモータヨーク15の段差部28との間に挟持固定される。
ここで、図2に示すように、ブラシホルダ25のベース部25bにはギヤケース43の側に向けて開口する3つの係合孔64が設けられ、図5に示すように、コネクタユニット42の平板部54にはモータ本体12の側に向けて突出する3つの係合突起65が一体に設けられている。そして、コネクタユニット42に設けられる係合突起65がブラシホルダ25に設けられる対応する係合孔64に係合することにより、挟持部52はブラシホルダ25に対して位置決めされるようになっている。
挟持部52には、これを覆うように環状のシール部材66が装着されている。このシール部材66の材質は、例えば合成ゴム等のエラストマ材とされており、2色成形により挟持部52と一体的に形成されている。そして、モータ本体12にフレームユニット13が組み付けられたときには、このシール部材66はモータヨーク15のフランジ部15bと挟持部53との間、及び、ギヤケース43と挟持部53との間に挟み込まれるようになっている。つまり、挟持部52はシール部材66を介してモータヨーク15のフランジ部15bとギヤケース43との間にも挟持固定(挟み込まれて固定)されるようになっている。これにより、モータヨーク15とギヤケース43との間に挟持部52を挟み込んでコネクタユニット42を固定する構造としても、シール部材66がモータヨーク15のフランジ部15bとギヤケース43の開口端とに接することにより、その挟持部分からの雨水や埃等の異物が侵入することを防止することができる。
なお、図示する場合では、シール部材66を2色成形により挟持部52と一体的に形成するようにしているが、これに限らず、挟持部52とは別体に形成されたシール部材66をモータヨーク15のフランジ部15bと挟持部53との間、及び、ギヤケース43と挟持部53との間に位置するように挟持部52に取り付けるようにしてもよい。
一方、コネクタ部53は、図1、図6に示すように、一端が開口する断面矩形の箱形に形成されており、モータヨーク15とギヤケース43との間から突出する連結部67を介して挟持部52と一体に形成されている。また、コネクタ部53はギヤケース43に隣接するようにギヤケース43やモータヨーク15の外側に配置されており、車両側に設けられる外部コネクタ(不図示)に接続されるようになっている。なお、コネクタユニット42がギヤケース43に装着される際に、連結部67はガイド部43bによってガイドされるとともに所定位置に位置決めされるようになっている。
コネクタユニット42には、例えば銅板等の導電性を有する板材により形成される一対のリード板がインサート成形により埋設されており、これらのリード板の一端がコネクタ部53の内部に突出することにより、当該コネクタ部53の内部には一対の電源接続端子71が設けられている。そして、コネクタ部53に外部コネクタが接続されると、各電源接続端子71は外部コネクタを介して制御装置に接続されるようになっている。
コネクタユニット42に埋設された前述の一対のリード板の他端は挟持部52の内側において平板部54からモータヨーク15が取り付けられる側の軸方向に突出しており、これにより、図5に示すように、挟持部52の内側には一対のコネクタ側接続端子72が設けられている。これらのコネクタ側接続端子72は、それぞれ平板部54からブラシホルダ25の側に向けて軸方向に突出しており、互いに並んだ状態で配置されている。
なお、図示する場合では、コネクタ側接続端子72は電源接続端子71とともにリード板により形成されて電源接続端子71に電気的に接続された状態とされているが、これに限らず、コネクタ側接続端子72と電源接続端子71とを別体に形成し、これらをリード板により電気的に接続するようにしてもよい。
一方、図2に示すように、ブラシホルダ25にはコネクタユニット42のコネクタ側接続端子72に対向して一対のブラシ側接続端子73が設けられている。
これらのブラシ側接続端子73は、例えば銅板等の導電性を有する板材により形成されており、それぞれ断面矩形の接続孔73aを備えている。これらの接続孔73aはコネクタ側接続端子72に対応した大きさに形成されており、各ブラシ側接続端子73はこれらの接続孔73aがギヤケース43の側に向けて開口するようにブラシホルダ25のベース部25bに並べて固定されている。また、図3に示すように、ブラシ側接続端子73には板状の接続部73bが設けられており、これらの接続部73bはそれぞれリード板74,75を介して対応するブラシ26に電気的に接続されている。
なお、過電流からアマチュアコイル22を保護するために、一方のリード板74とブラシ26との間にはサーキットブレーカ76が接続されている。
図7はブラシ側接続端子73とコネクタ側接続端子72との接続部分の詳細を示す断面図であり、挟持部52がブラシホルダ25に軸方向に重ねて配置されると、コネクタ側接続端子72は対応するブラシ側接続端子73の接続孔73aに挿通され、当該ブラシ側接続端子73に電気的に接続される。これにより、外部コネクタを介して制御装置から供給される駆動電流を、コネクタ部53の電源接続端子71、コネクタ側接続端子72およびブラシ側接続端子73を介して各ブラシ26に供給することができる。
図8は図1に示すパワーウインドモータ11の製造工程を示す工程図であり、図9(a)、(b)はそれぞれモータ本体の組み立て工程を示す図であり、図10(a)、(b)はそれぞれフレームユニット13の組み立て工程を示す図であり、図11(a)、(b)はそれぞれモータ本体12とフレームユニット13の組み付け工程を示す図である。
次に、図8〜図11に基づいて、このパワーウインドモータ11の製造方法について説明する。
図8に示すように、このパワーウインドモータ11の製造方法では、モータ本体12とフレームユニット13は互いに別々の製造ラインで、つまりモータ本体12の製造工程とフレームユニット13の製造工程とが並行に進められるパラレル方式により製造される。
図9(a)に示すように、モータ本体12の製造工程においては、まず、ステータ組み立て工程において、モータヨーク15の内面に一対のマグネット16が装着されるとともに、モータヨーク15の底壁部15aに設けられた軸受支持部15cに軸受21が保持されてステータ14が組み立てられる。次に、アマチュア組み立て工程において、アマチュア軸18にコミュテータ23とアマチュアコア19とが固定されるとともにアマチュアコア19にアマチュアコイル22が巻装され、そのコイル端がコミュテータ23に接続されてアマチュア17が組み立てられる。次に、ブラシユニット組み立て工程において、樹脂成形されたブラシホルダ25に一対のブラシ26とスプリング33、ブラシ側接続端子73などが取り付けられ、ブラシユニット24が組み立てられる。そして、ステータ14とアマチュア17とブラシユニット24に加えリングマグネット63が用意されると、次に、モータ本体組み立て工程において、ステータ14にアマチュア17とブラシユニット24とが組み付けられるとともにアマチュア軸18にリングマグネット63が固定されて、図9(b)に示すように、モータ本体12が完成する。なお、軸受21は予めアマチュア軸18の端部に固定するように構成することもできる。
一方、図10(a)に示すように、フレームユニット13の製造工程においては、まず、ギヤケース組み立て工程において、ギヤケース43が組み立てられる。次に、減速機構組み付け工程において、ギヤケース43にウォーム軸46とウォームホイル47からなる減速機構45や出力軸51が組み付けられて減速機41が組み立てられる。このように、ギヤケース組み立て工程と減速機構組み付け工程とにより減速機41が製造される。次に、コネクタユニット製造工程において、樹脂材料によりリード板をインサート成形することにより、電源接続端子71を備えたコネクタ部53とコネクタ側接続端子72を備えた平板部54と挟持部52とを形成し、これにセンサ基板61を組み付けてコネクタユニット42が組み立てられる。そして、減速機41とコネクタユニット42が用意されると、次に、フレームユニット組み立て工程において、減速機41にコネクタユニット42が装着されて、図10(b)に示すように、フレームユニット13が完成する。
図11(a)に示すように、モータ本体組み立て工程により製造されたモータ本体12とフレームユニット組み立て工程により製造されたフレームユニット13とが用意されると、次に、パワーウインドモータ組み立て工程において、モータヨーク15とギヤケース43との間にコネクタユニット42の挟持部52を挟持する(挟み込む)ように、モータ本体12のフランジ部15bに減速機41のギヤケース43が固定される。このとき、モータヨーク15の内面に軽圧入されたブラシホルダ25もモータヨーク15の段差部28と平板部54との間に挟持固定される。
そして、ウォーム軸46に設けられる連結孔46bにアマチュア軸18に設けられる連結凸部18aが差し込まれて、ウォーム軸46はアマチュア軸18に連結される。また、コネクタユニット42に設けられるコネクタ側接続端子72がブラシホルダ25に設けられるブラシ側接続端子73に電気的に接続され、各ブラシ26は外部コネクタに接続されるコネクタ部53の電源接続端子71に電気的に接続される。
これにより、モータ本体12にフレームユニット13が組み付けられ、パワーウインドモータ11が完成する。
図12はコネクタ部の仕様が相違する2種類のパワーウインドモータ11の製造方法について説明する図である。
このパワーウインドモータ11では、給電用のコネクタ部53を備えたコネクタユニット42をブラシホルダ25とは別体に形成し、このコネクタユニット42を減速機41とモータ本体12との間に挟み込んで固定するようにしたので、外部コネクタの仕様違いに対して、ブラシホルダ25の仕様はそのままにコネクタユニット42の仕様のみを換えることで容易に対応することができる。
例えば、図12に示すように、コネクタ部53の差し込み方向が相違する2つの仕様のパワーウインドモータ11を製造する際には、減速機41とモータ本体12つまりブラシホルダ25は同一の仕様のものを用い、コネクタユニット42としてコネクタ部53の仕様が相違する2種類を用意することにより、2つの仕様のパワーウインドモータ11を容易に製造することができる。
このように、このパワーウインドモータ11では、給電用のコネクタ部53を備えたコネクタユニット42をブラシホルダ25とは別体に形成するようにしたので、外部コネクタに合わせてコネクタ部53の仕様が相違する複数種類のパワーウインドモータ11を製造する際にも、これらに共通の仕様のブラシホルダ25を用いることができる。したがって、外部コネクタの仕様違いに対するブラシホルダ25の汎用性を高めて、このパワーウインドモータ11のコストを低減することができる。
また、このパワーウインドモータ11では、コネクタユニット42の挟持部52をブラシホルダ25のベース部25bに軸方向に重ねて配置することにより、ブラシホルダ25に設けられるブラシ側接続端子73とコネクタユニット42に設けられるコネクタ側接続端子72とが電気的に接続されて各ブラシ26がコネクタ部53に設けられる電源接続端子71に接続されるようにしたので、コネクタユニット42とブラシホルダ25とを別体とした構成としても、簡単な構成で各ブラシ26と電源接続端子71とを電気的に接続することができる。
一方、このパワーウインドモータ11では、モータ本体12のアマチュア軸18は減速機41のウォーム軸46と連結されるように当該ウォーム軸46から分割されており、また、モータ本体12が完成したときにはモータヨーク15とブラシホルダ25とにより回転自在に支持されるので、モータ本体12にフレームユニット13が取り付けられなくても、アマチュア軸18つまりアマチュア17は回転可能な状態となる。また、ブラシホルダ25には、それぞれブラシ26に電気的に接続される一対のブラシ側接続端子73がブラシホルダ25から外部に露出する状態で設けられている。したがって、これらのブラシ側接続端子73に直接に電源を接続することにより、モータ本体12を単体で作動させることができる。
このように、このパワーウインドモータ11では、モータ本体12は減速機41やコネクタユニット42が取り付けられなくても、単体で作動可能な1つのユニットとして構成されるので、図8に示すように、モータ本体12をフレームユニット13とは別の製造ラインで製造することができる。したがって、コネクタ部53の仕様が相違する複数種類のパワーウインドモータ11を製造する場合であっても、これら全ての仕様に用いられるモータ本体12を一極生産により効率よく製造することができる。
また、このパワーウインドモータ11では、モータ本体12はコネクタ部53を有していない小形で簡素な形状となるので、このモータ本体12をフレームユニット13との組み立て拠点に輸送する際の輸送コストを低減することができる。
さらに、このパワーウインドモータ11では、モータ本体12を単体で作動させることができるので、モータ本体12を一極生産後、各拠点への輸送の前にその作動検査をすることができる。これにより、各拠点に作動信頼性の高いモータ本体12を輸送することができる。
次に、本発明における他の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した実施の形態と同様の機能を有する部分については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。図13は他の実施の形態に係るブラシユニットを裏側から見た斜視図である。
他の実施の形態に係るブラシユニット80は、上述した実施の形態に比して、ブラシユニット80を構成するブラシホルダ25のベース部25bに、一対のブラシ26を対向配置、つまり、互いにアマチュア軸18(図1参照)の回転方向に沿って180度ずれるよう配置した点が異なっている。
各ブラシ26は、略小判形状のベース部25bにおける比較的大きなスペースを有する両方の円弧側(図中上下側)にそれぞれ設けられており、これに伴い、ベース部25bにおける各ブラシ26の近傍には、各ブラシ26をコミュテータ23(図1参照)に向けて付勢するスプリング33がそれぞれ配置されている。また、各ブラシ26に電気的に接続されるブラシ側接続端子73の接続部73bは、各リード板74,75,チョークコイル81,コンデンサ82,サーキットブレーカ76等を介して電気的に接続されている。また、各リード板74,75は、ベース部25bの軸心に形成された貫通孔31を中心に対向するようにベース部25bに一体的に設けられた各インサート部83にインサート成形等によりインサートされている。なお、各電気的接続部はスポット溶接等によって接続されている。
このように、本実施の形態においては、上述した実施の形態に係る各接続部73bよりも離間した位置に各接続部73bを設けるようにしている。したがって、詳細は図示しないが、コネクタユニット42にインサート成形される一対のコネクタ側接続端子72(図5参照)を、各接続部73bの間隔に対応させるようにして設けるようにする。なお、チョークコイル81およびコンデンサ82は、各ブラシ26を介して外部に放射される電気ノイズを吸収する役割を果たすものである。
以上のように構成したブラシユニット80を有するパワーウインドモータ11においても、上述した実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。これに加え、他の実施の形態によれば、各ブラシ26をそれぞれ対向離間させて設けたので、各ブラシ26に電気的に接続される各リード板74,75や各接続部73b等についてもそれぞれ離間させてブラシホルダ25に配置でき、したがって、これらの電子部品をブラシホルダ25に対して組み付け易くすることが可能となる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前記実施の形態おいては、モータ本体12にフレームユニット13が取り付けられたパワーウインドモータ11に本発明を適用しているが、これに限らず、例えば減速機41を持たない電動モータに本発明を適用してもよい。この場合、モータヨーク15の開口端にはギヤケース43に換えてエンドケースが固定される。また、パワーウインド装置の駆動源に用いられるパワーウインドモータ11に限らず、例えば、車体に設けられるスライドドア、バックドア、サンルーフ等の開閉体を自動的に駆動する車両用自動開閉装置の駆動源など、他の用途に用いられる電動モータに本発明を適用するようにしてもよい。
また、前記実施の形態においては、減速機構45を構成するウォーム軸46をアマチュア軸18とは別体に形成するようにしているが、これに限らず、アマチュア軸18をギヤケース43の内部にまで達する長さ寸法に形成し、アマチュア軸18の外周にウォーム46aを一体に形成するようにしてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、ブラシ側接続端子73を凹型に形成し、コネクタ側接続端子72を凸型に形成するようにしているが、これに限らず、ブラシ側接続端子73を凸型に形成し、コネクタ側接続端子72を凹型に形成するようにしてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、ブラシホルダ25のリング部25aの軸方向端部をモータヨーク15内面に設けられた段差部28の当接面28aに当接させることにより、モータヨーク15の内部に軸方向に位置決めし、モータヨーク15とギヤケース43との間にコネクタユニット42の挟持部52を挟持する際に、ブラシホルダ25もモータヨーク15の段差部28と挟持部52との間に挟持固定するようになっているが、これに限らず、リング部25aの軸方向端面に段差部28と対向する位置、また、ベース部25bの後述するコネクタユニット42と対向する位置に変形可能な小突起を設けておき、モータヨーク15の内部に軸方向に軽圧入した際に、リング部25aの突起が段差部28に当接するよう構成しておき、モータヨーク15とギヤケース43との固定によってこれらの小突起を変形させることで、モータヨーク15の段差部28とコネクタユニット42との間にブラシホルダ25を挟持するようにしてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、ブラシホルダ25に一対のブラシ26を保持するとともに、コネクタユニット42に一対のコネクタ側接続端子72を設け、ブラシホルダ25には一対のコネクタ側接続端子72に対向して一対のブラシ側接続端子73を設けたものを示したが、これに限らず、例えばワイパ装置の駆動源として用いられるワイパモータのように、ブラシユニット24に共通ブラシと低速運転用ブラシと高速運転用ブラシの3つのブラシ26を設けるようにしてもよい。この場合、ブラシホルダ25に3つのブラシ26を設けるとともに、コネクタユニット42に3つのコネクタ側接続端子72を設け、ブラシホルダ25には3つのコネクタ側接続端子72に対向して3つのブラシ側接続端子73を設けるように構成することもできる。
本発明の一実施の形態であるパワーウインドモータの横断面図である。 図1に示すモータ本体の詳細を示す斜視図である。 図1に示すブラシユニットの詳細を示す斜視図である。 ブラシホルダのモータヨークの内部への位置決め構造を示す断面図である。 図1に示すフレームユニットの詳細を示す斜視図である。 図5に示すコネクタユニットの詳細を示す斜視図である。 ブラシ側接続端子とコネクタ側接続端子との接続部分の詳細を示す断面図である。 図1に示すパワーウインドモータの製造工程を示す工程図である。 (a)、(b)はそれぞれモータ本体の組み立て工程を示す図である。 (a)、(b)はそれぞれフレームユニットの組み立て工程を示す図である。 (a)、(b)はそれぞれモータ本体とフレームユニットの組み付け工程を示す図である。 コネクタ部の仕様が相違する2種類のパワーウインドモータの製造方法について説明する図である。 他の実施の形態に係るブラシユニットを裏側から見た斜視図である。
符号の説明
11 パワーウインドモータ(ブラシ付き電動モータ)
12 モータ本体
13 フレームユニット
14 ステータ
15 モータヨーク(モータケース)
15a 底壁部
15b フランジ部
15c 軸受支持部
15d ねじ孔
15e 円弧面
15f 平坦面
16 マグネット(界磁部)
17 アマチュア
18 アマチュア軸
18a 連結凸部
19 アマチュアコア
19a スロット
21 軸受
21a スチールプレート
21b スチールボール
22 アマチュアコイル
23 コミュテータ
23a セグメント片
24 ブラシユニット
25 ブラシホルダ
25a リング部
25b ベース部
26 ブラシ
27 リブ
28 段差部
28a 当接面
31 貫通孔
32 軸受
33 スプリング
41 減速機
42 コネクタユニット
43 ギヤケース(エンドケース)
43a ガイド部
43b ガイド部
43c ねじ孔
43d ナット孔
44 締結部材
45 減速機構
46 ウォーム軸
46a ウォーム
46b 連結孔
47 ウォームホイル
48,49 軸受
49a スチールボール
49b スラストプレート
51 出力軸
52 挟持部
53 コネクタ部
54 平板部
55,56 スカート部
57 リブ
58 貫通孔
61 センサ基板
62 ホールセンサ
63 リングマグネット
64 係合孔
65 係合突起
66 シール部材
67 連結部
71 電源接続端子
72 コネクタ側接続端子
73 ブラシ側接続端子
73a 接続孔
73b 接続部
74,75 リード板
76 サーキットブレーカ
80 ブラシユニット
81 チョークコイル
82 コンデンサ
83 インサート部

Claims (6)

  1. コミュテータと前記コミュテータに摺接する複数のブラシとを備えたブラシ付き電動モータであって、
    一端が開口する有底筒状に形成され、内面に界磁部が設けられるモータケースと、
    前記モータケースの内部に装着され、前記複数のブラシを保持するブラシホルダと、
    前記モータケースに回転自在に支持され、前記コミュテータが固定されるアマチュア軸と、
    前記アマチュア軸の軸方向で前記ブラシホルダの端部に一体に形成された板状のベース部と、
    前記ベース部に設けられ、かつ、前記アマチュア軸が挿入された貫通孔と、
    それぞれ前記コミュテータに接続され、前記アマチュア軸とともに回転する複数のアマチュアコイルと、
    前記モータケースの開口端に取り付けられ、該モータケースの開口を閉塞するエンドケースと、
    前記ブラシホルダに対して前記軸方向に重ねて配置され前記モータケースと前記エンドケースとに挟持固定され、かつ、前記アマチュア軸の径方向でそのアマチュア軸よりも外側に設けた環状の挟持部と、該挟持部と一体に形成され前記モータケースの外側に配置される給電用のコネクタ部とを備えたコネクタユニットと、
    前記コネクタ部に設けられた複数の電源接続端子と、
    前記ブラシホルダに設けられ、それぞれ対応する前記ブラシに電気的に接続される複数のブラシ側接続端子と、
    前記コネクタユニットに設けられ、前記複数の電源接続端子に一方の端子がそれぞれ電気的に接続されるとともに前記挟持部が前記ベース部に対して前記軸方向に重ねて配置されたときに対応する前記複数のブラシ側接続端子に電気的に接続される複数のコネクタ側接続端子とを有し、
    前記挟持部を前記モータケースの開口端に設けられたフランジ部と前記エンドケースとで挟持固定するとともに、複数の前記コネクタ側接続端子の他方の端部を、前記アマチュア軸の径方向で前記挟持部よりも内側に配置することを特徴とするブラシ付き電動モータ。
  2. 請求項1記載のブラシ付き電動モータにおいて、前記軸方向で前記ブラシホルダの端部を前記モータケースの内面に設けられる段差部に当接させて該モータケースの内部に位置決めし、前記ブラシホルダを前記コネクタユニットと前記モータケースとの間で挟持することを特徴とするブラシ付き電動モータ。
  3. 請求項1記載のブラシ付き電動モータにおいて、前記ブラシホルダの側面を前記モータケースの内面に圧入して該モータケースの内部に位置決めすることを特徴とするブラシ付き電動モータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のブラシ付き電動モータにおいて、前記挟持部における前記モータケース側面または前記エンドケース側面には前記モータケースと前記エンドケースとの間に挟み込まれるシール部材を有することを特徴とするブラシ付き電動モータ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のブラシ付き電動モータにおいて、前記エンドケースは、ウォームを備えたウォーム軸と前記ウォームに噛み合うウォームホイルとからなる減速機構を収容するギヤケースであり、前記ウォーム軸は前記ギヤケースが前記モータケースに取り付けられたときに前記アマチュア軸に連結されることを特徴とするブラシ付き電動モータ。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載のブラシ付き電動モータにおいて、前記エンドケースは、前記アマチュア軸に一体に形成されるウォームと該ウォームに噛み合うウォームホイルとからなる減速機構を収容するギヤケースであることを特徴とするブラシ付き電動モータ。
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