JP5216200B2 - 電動モータのブラシホルダおよび電動モータ並びにブラシホルダの成形装置 - Google Patents

電動モータのブラシホルダおよび電動モータ並びにブラシホルダの成形装置 Download PDF

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Description

本発明は、コミュテータに摺接するブラシを保持するホルダ本体とアーマチュア軸の径方向外側に向けて開口する接続用凹部を備え凸型の外部コネクタが着脱自在に接続される給電用のコネクタ部とが一体に形成された電動モータのブラシホルダおよび電動モータ並びにこのブラシホルダを樹脂成形するための成形装置に関する。
電動モータは、自動車の電装品等、様々な装置の駆動源として広く用いられている。例えば、自動車のウインドガラスを自動的に開閉するパワーウインド装置では、減速機を備えた電動モータをドアの内部に配置し、この電動モータによりレギュレータを駆動してウインドガラスを自動開閉動作させるようにしている。
このような電動モータとしては、ブラシ付きのモータが多く用いられており、この場合、モータハウジングの内部にはブラシホルダが装着され、コミュテータに摺接する一対のブラシはこのブラシホルダに保持される。また、例えば特許文献1に示されるように、ブラシホルダに給電用のコネクタ部を一体に形成するようにした電動モータが知られており、この場合、コネクタ部には制御装置からの外部コネクタが接続され、各ブラシにはこの外部コネクタを介して制御装置から電力が供給されるようになっている。
コネクタ部と外部コネクタとの接続を保持するために、外部コネクタにはコネクタ部への抜き差し方向に直交する方向に弾性変形する係止突起(ロック爪)が設けられ、コネクタ部には当該コネクタ部を内外に貫通する係止孔が設けられており、外部コネクタがコネクタ部に挿入され、係止突起が係止孔に係合することにより、外部コネクタのコネクタ部からの抜けが防止されるようになっている。
パワーウインド装置に用いられる電動モータは車体のドアの内部に配置されるので、コネクタ部をその開口部がアーマチュア軸の径方向外側に向くように配置し、これによりその厚み寸法を薄型化して、ドア内への搭載性を高めるようにしている。また、ドアの内部においても外部コネクタの着脱操作を容易に行い得るようにするために、コネクタ部のアーマチュア軸に平行な面、つまりドアの側面側に向く面に係止孔を形成して、外部コネクタの係止突起をドアの側面側から操作することができるようにしている。
特開2004−297897号公報
このようなコネクタ部一体型のブラシホルダは、通常、樹脂材料を射出成形することにより形成されており、射出成形用の成型装置としては、アーマチュア軸の軸方向に相対移動自在の第1と第2の成形型を備えたものが用いられる。
しかしながら、アーマチュア軸の軸方向に相対移動する成形型を用いた成型装置では、コネクタ部のアーマチュア軸に垂直な面に係止孔を形成することはできるが、コネクタ部のアーマチュア軸に平行な面に係止孔を形成することができないので、アーマチュア軸に平行な面に係止孔を形成するためには、第1と第2の成形型に加えて、アーマチュア軸の径方向に向けて進退移動するスライド型を別に設ける必要がある。そのため、成形装置の構造が複雑となり、この成形装置やブラシホルダ、また、電動モータのコストが高くなるという問題点があった。
本発明の目的は、ホルダ本体とコネクタ部とが樹脂成形により一体に形成されるブラシホルダの成形装置を簡素化して、ブラシホルダや成形装置のコストを低減することにある。
本発明の電動モータのブラシホルダは、コミュテータに摺接するブラシを保持するホルダ本体と、アーマチュア軸の径方向外側に向けて開口する接続用凹部を備え凸型の外部コネクタが着脱自在に接続される給電用のコネクタ部とが一体に形成された電動モータのブラシホルダであって、前記コネクタ部の外周壁の内側に前記接続用凹部が設けられており、前記外周壁に前記アーマチュア軸と平行な内面が形成されており、前記外部コネクタに設けられる係止突起が係合する係止溝が前記外周壁の内面に形成され、前記アーマチュア軸と平行な方向に貫通して前記係止溝に連なる貫通孔が前記外周壁に形成されていることを特徴とする。
本発明の電動モータのブラシホルダは、前記アーマチュア軸の軸方向に対応する方向に相対移動自在の第1と第2の成形型と、前記第1と第2の成形型の相対移動方向に直交する方向に移動可能に設けられ、かつ、前記第1と第2の成形型と共に前記コネクタ部を形成する第3の成形型と、前記第1または第2の成形型に前記アーマチュア軸の軸方向に対応する方向に突出して設けられ成形時に前記第3の成形型と接する中子片とを備えた成形装置により、樹脂材料を射出成形して前記ホルダ本体と前記コネクタ部とが一体に形成されることを特徴とする。
また、本発明の電動モータは、一対のモータハウジングの内部に装着され、コミュテータに摺接するブラシを保持するホルダ本体と、アーマチュア軸の径方向外側に向けて開口する接続用凹部を備え凸型の外部コネクタが着脱自在に接続される給電用のコネクタ部とが一体に形成されたブラシホルダを備える電動モータであって、前記コネクタ部の外周壁の内側に前記接続用凹部が設けられており、前記外周壁に前記アーマチュア軸と平行な内面が形成されており、前記外部コネクタに設けられる係止突起が係合する係止溝が前記外周壁の内面に形成され、前記アーマチュア軸と平行な方向に貫通して前記係止溝に連なる貫通孔が前記外周壁に形成されるとともに、前記ブラシホルダは前記一対のモータハウジングに挟持固定されていることを特徴とする。
さらに、本発明のブラシホルダの成形装置は、コミュテータに摺接するブラシを保持するホルダ本体と、アーマチュア軸の径方向外側に向けて開口する接続用凹部を備え凸型の外部コネクタが着脱自在に接続される給電用のコネクタ部とを備える電動モータのブラシホルダを樹脂成形するブラシホルダの成形装置であって、前記アーマチュア軸の軸方向に対応する方向に相対移動自在であり、かつ、成形室を形成する第1と第2の成形型と、前記第1と第2の成形型の間に該第1と第2の成形型の相対移動方向に直交する方向に移動可能に設けられ、かつ、樹脂成形が行われる際には前記成形室の内部に進出して、前記第1及び第2の成形型と共に外周壁の内側に前記接続用凹部を備えた前記コネクタ部を形成する第3の成形型と、前記第1または第2の成形型に前記アーマチュア軸の軸方向に対応する方向に突出して設けられ、成形時に前記第3の成形型と接する中子片とを有し、前記中子片により、前記外部コネクタに設けられる係止突起が係合する係止溝が、前記外周壁における前記アーマチュア軸と平行な内面に形成されるとともに、前記アーマチュア軸と平行な方向に貫通して前記係止溝に連なる貫通孔が、前記外周壁に形成されることを特徴とする。
本発明によれば、第1と第2の成形型のいずれか一方に設けられる中子片により、コネクタ部のアーマチュア軸に平行な内面に係止溝を形成し、外部コネクタの係止突起をこの係止溝に係合させるようにしたので、アーマチュア軸の軸方向に対応する方向に相対移動する第1と第2の成形型によりブラシホルダを形成するようにしても、外部コネクタとの係止部分を形成するためのスライド型を別に設ける必要がない。したがって、成形装置の構造を簡素化することができる。また、成形装置の構造を簡素化することができるので、ブラシホルダの多数個取りが可能となり、当該成形装置やブラシホルダ、また、電動モータのコストが低減されることになる。
また、本発明によれば、係止溝を形成するためにコネクタ部に形成される貫通孔の開口面積は、係止突起の高さ寸法と抜き差し方向の長さ寸法とに依存することになるので、係止突起の長さ寸法と幅寸法とに依存する係合孔をコネクタ部に形成する場合に比べて、その開口面積を小さくすることができる。したがって、貫通孔からコネクタ部の内部へ水や埃等の異物が侵入することを抑制することができる。また、貫通孔は係止溝を介してコネクタ部の内部に連通し、その経路は直線的ではないので、貫通孔からコネクタ部の内部への異物の侵入をさらに抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態であるブラシホルダを備えたパワーウインドモータを示す正面図であり、図2は図1に示すパワーウインドモータの横断面図である。
図1に示すパワーウインドモータ11は、図示しない車両に設けられるパワーウインド装置の駆動源として用いられるものであり、車体のドアの内部に装着されて、レギュレータ(不図示)を介してウインドガラスを開閉駆動する。
パワーウインドモータ11はモータ本体12と減速機13とを備え、これらが1つのユニットとして組まれた減速機付きの電動モータとなっており、その作動制御は車載される制御装置14により行われるようになっている。
モータ本体12はいわゆるブラシ付きモータとなっており、図2に示すように、このモータ本体12は断面小判形且つ有底筒状のモータヨーク15を備え、モータヨーク15の内周面には一対のマグネット16が固定されている。これらのマグネット16に対向するように、モータヨーク15の内部にはアーマチュア17(電機子)が収容されている。アーマチュア17はアーマチュア軸18とアーマチュア軸18に固定されるアーマチュアコア19とを有しており、アーマチュア軸18の一端はモータヨーク15の底部に設けられる軸受21により支持され、これにより、アーマチュア17はモータヨーク15の内部で回転自在となっている。アーマチュアコア19には複数のスリット19aが形成され、これらのスリット19aにはそれぞれ複数のアーマチュアコイル22が重ね巻により巻装されている。また、アーマチュア軸18にはアーマチュアコア19に隣接してコミュテータ(整流子)23が固定されており、各アーマチュアコイル22のコイル端はそれぞれコミュテータ23の対応するセグメント23aに電気的に接続されている。コミュテータ23の外周面には一対のブラシ(詳細は後述する)が摺接しており、これらのブラシ間に直流電流が供給されると、その直流電流はコミュテータ23により転流されて各アーマチュアコイル22に供給される。アーマチュアコイル22に直流電流が供給されると、アーマチュアコア19とマグネット16との間で電磁力が発生し、この電磁力によりアーマチュア17が回転する。
一方、減速機13はギヤケース24を有しており、このギヤケース24はモータヨーク15の開口端に締結部材(ボルト)25により固定され、モータヨーク15の開口部を閉塞してモータヨーク15とともにモータハウジングを形成している。モータ本体12のアーマチュア軸18はモータヨーク15の内部からギヤケース24の内部に突出しており、その先端部分は軸受26を介してギヤケース24に回転自在に支持されている。アーマチュア軸18のギヤケース24の内部に突出した部分の外周面にはウォーム27が一体的に形成され、ギヤケース24の内部にはウォーム27に噛み合うウォームホイル28が回転自在に収容されており、ウォームホイル28の軸心には出力軸29が固定されている。また、出力軸29の先端部分はギヤケース24から突出しており、そのギヤケース24から突出した先端部分は図示しないレギュレータに連結されている。これにより、モータ本体12が作動してアーマチュア軸18が回転すると、その回転はウォーム27とウォームホイル28とにより所定の回転数にまで減速して出力軸29に伝達され、出力軸29の回転によりレギュレータを介してウインドガラスが開閉駆動される。
なお、ギヤケース24に支持される出力軸29は断面小判形に形成されるモータヨーク15の厚み寸法が薄い方向に軸方向を合わせて配置されている。これにより、このパワーウインドモータ11は、出力軸29の軸方向の厚み寸法が薄い扁平形状に形成されている。また、ギヤケース24には複数の取付け脚部24aが一体に設けられている。そして、パワーウインドモータ11は、薄型に形成された車両の壁の一部を構成するドア内に出力軸29の軸方向をドアの内外方向つまりドアの厚み方向に向けて配置され、複数の取付け脚部24aの出力軸29の突出方向とは逆側の面が図示しないドアの内部パネルにボルト等の締結手段により固定されることにより、ドア内に固定されている。
図3は図2に示すブラシホルダの詳細を示す平面図であり、図4は図3に示すブラシホルダの正面図である。
このパワーウインドモータ11には樹脂材料の射出成形により形成されるブラシホルダ31が設けられており、このブラシホルダ31は、コミュテータ23に摺接する一対のブラシ32a,32bを保持するホルダ本体33を有している。ホルダ本体33は、モータヨーク15の開口端に沿った略小判形の外形に形成されるリング部33aと、リング部33aからアーマチュア軸18の軸方向へ延びる側壁部33bと、側壁部33bのリング部33aとは反対側の端部からアーマチュア軸18の径方向に延びる平面部33cとを備えており、リング部33aがモータヨーク15とギヤケース24との間に挟み込まれることにより、モータヨーク15に固定された状態で当該モータヨーク15の内側に配置されるようになっている。平面部33cの中心部分には挿通孔34が形成されており、ホルダ本体33がモータヨーク15の内部に装着されると、アーマチュア軸18がこの挿通孔34に挿通されて、コミュテータ23はホルダ本体33の内側に配置されるようになっている。平面部33cには一対の板ばね35a,35bの一端が締結部材(不図示)により固定され、各ブラシ32a,32bはそれぞれ対応する板ばね35a,35bの他端部に固定されており、これにより、ホルダ本体33がモータヨーク15の内部に装着されると、各ブラシ32a,32bは板ばね35a,35bにより付勢された状態でコミュテータ23の外周面に摺接する。つまり、各ブラシ32a,32bは、ホルダ本体33に保持されてコミュテータ23の外周面に摺接するようになっている。
なお、符号36は、ブラシへの通電時にブラシ32a,32bとコミュテータ23との摺接部分から生じる電磁ノイズを吸収するためのコンデンサを収容するためのコンデンサ収容部であり、符号37は各ブラシ32a,32bに過電流が流れることを防止するためのサーキットブレーカである。
図3、図4に示すように、このブラシホルダ31には、制御装置14と各ブラシ32a,32bとを接続するために、給電用のコネクタ部41が設けられている。このコネクタ部41は樹脂材料の射出成形によりホルダ本体33と一体に形成されており、図1に示すように、制御装置14からの凸型の外部コネクタ42に着脱自在に接続されるようになっている。そして、制御装置14からの電力は、外部コネクタ42とコネクタ部41とを介して各ブラシ32a,32bに供給されるようになっている。
図5は図4に示すA−A線に沿う断面図であり、図6は図5に示すB−B線に沿う断面図である。
図5、図6に示すように、コネクタ部41は一端が開口する断面矩形の箱形に形成され、その外周壁41aの内側は接続用凹部43となっており、当該接続用凹部43がアーマチュア軸18の径方向外側に向けて開口するように、コネクタ部41はモータヨーク15の外側に当該モータヨーク15に隣接して配置されている。
なお、このコネクタ部41とホルダ本体33の間にはL字形状の連結部44が樹脂材料の射出成形により一体に設けられており、コネクタ部41はこの連結部44を介してホルダ本体33に連結されている。
図5、図6に示すように、コネクタ部41の底壁41bには、接続用凹部43の内部に突出する一対の給電端子45a,45bが固定されている。これらの給電端子45a,45bはそれぞれブラシホルダ31の内部に埋設される図示しない配線板を介して対応するブラシ32a,32bに接続されており、コネクタ部41が外部コネクタ42に接続されたときには、各ブラシ32a,32bは配線板を介して外部コネクタ42に接続される。
なお、符号45c、45dは、それぞれ給電端子45a,45bと一体形成されてブラシホルダ31内に埋設され、リング部33aにて露出形成されるブラシホルダ側端子である。
図7(a)〜(c)はそれぞれコネクタ部と外部コネクタとの着脱構造を示す断面図であり、コネクタ部41に挿入された外部コネクタ42が当該コネクタ部41から抜けることを防止するために、コネクタ部41には、外部コネクタ42に設けられる係止突起46が係合する係止溝47が形成されている。この係止溝47はコネクタ部41を構成する外周壁41aのアーマチュア軸18と平行な一方の内面48に形成されており、また、外周壁41aには、当該外周壁41aをアーマチュア軸18と平行な方向に貫通して係止溝47に連なる貫通孔49が形成されている。
図7(a),(b)に示すように、このコネクタ部41の接続用凹部43に制御装置14からの外部コネクタ42が挿入されると、外部コネクタ42に設けられる係止突起46はコネクタ部41の係止溝47に係合し、外部コネクタ42のコネクタ部41からの抜けが防止される。外部コネクタ42には解除ボタン51が設けられており、この解除ボタン51を図中矢印の方向に押すことにより、図7(c)に示すように、係止突起46を支持する支持片52を弾性変形させて係止突起46を係止溝47から離脱させることができる。つまり、解除ボタン51を押すことにより、係止突起46と係止溝47との係合を解除することができ、この状態で外部コネクタ42を図中矢印の方向に引き出すことにより、外部コネクタ42をコネクタ部41から取り外すことができる。
なお、このパワーウインドモータ11は、出力軸29の軸方向を車体のドアの内外方向つまりドアの厚み方向に向けるとともに、コネクタ部41に形成される貫通孔49が車体の下側に向くように配置される。
なお、符号53は、弾性体からなり、接続用凹部43の底部に配置されて外部コネクタ42と給電端子45a,45bが被水するのを防止するための防水キャップである。
図8は本発明の一実施の形態であるブラシホルダの成形装置を示す断面図であり、図9は図8に示すC−C線に沿う断面図であり、図10は図8に示すブラシホルダの成形装置の各成形型が開いた状態を示す斜視図である。
次に、このブラシホルダを樹脂成形する成形装置について説明する。
このブラシホルダ31の成形装置61は第1の成形型62と第2の成形型63とを備えており、第1の成形型62は支持台64上に固定され、第2の成形型63は第1の成形型62に対してアーマチュア軸18の軸方向に対応する方向、つまりブラシホルダ31の挿通孔34の軸方向に移動自在となっている。そして、第1の成形型62と第2の成形型63とが組み合わされると、これらの成形型62,63の間に成形室65が形成される。
なお、第1の成形型62と第2の成形型63はアーマチュア軸18の軸方向に対応する方向に互いに相対移動自在であれば、第2の成形型63を支持台64に固定し、第2の成形型63に対して第1の成形型62を移動させるようにしてもよい。
また、この成形装置61には第3の成形型66が設けられている。第3の成形型66はスライド型となっており、第1の成形型62に支持されて第1と第2の成形型62,63の相対移動方向に直交する方向に移動可能となっている。そして、樹脂成形が行われる際には、第1と第2の成形型62,63により形成される成形室65の内部に進出し、第1と第2の成形型62,63の間に位置して、コネクタ部41を中空に形成するようになっている。
コネクタ部41に係止溝47と貫通孔49とを形成するために、図9に示すように、第1の成形型62には中子片67が設けられている。この中子片67は第1の成形型62と一体に形成され、アーマチュア軸18の軸方向に対応する方向つまり第2の成形型63との相対移動方向に向けて突出する平板状となっており、第3の成形型66が成形室65内に進出したときには、中子片67の一側面が第3の成形型66の外周面に接触するようになっている。
第1の成形型62と第2の成形型63との合わせ面であって、第1の成形型62には射出孔68が形成され、各型62,63,66がセットされると、この射出孔68から成形室65内に溶融した樹脂材料が射出される。射出孔68から成形室65内に溶融した樹脂材料が射出されると、成形室65内に樹脂材料が充填され、この樹脂材料が成形されてホルダ本体33と連結部44とコネクタ部41とが一体となったブラシホルダ31が形成される。このとき、成形室65のコネクタ部41を成形する部分には第3の成形型66が突出しており、この第3の成形型66によりコネクタ部41の内部が中空に形成される。また、成形室65のコネクタ部41を成形する部分には第3の成形型66に接する中子片67が設けられているので、この中子片67によりコネクタ部41のアーマチュア軸18に平行な内面48に係止溝47が形成されるとともにこの係止溝47に連なる貫通孔49がコネクタ部の外周壁41aに形成される。
このように、このブラシホルダ31の成形装置61では、第1と第2の成形型62,63のいずれか一方に設けられる中子片67により、コネクタ部41のアーマチュア軸18に平行な内面48に係止溝47を形成し、外部コネクタ42の係止突起46をこの係止溝47に係合させるようにしたので、アーマチュア軸18の軸方向に対応する方向に相対移動する第1と第2の成形型62,63によりブラシホルダ31を形成するようにしても、外部コネクタ42との係止部分を形成するためのスライド型を別に設ける必要がない。したがって、成形装置61の構造を簡素化することができる。また、成形装置61の構造を簡素化することができるので、当該成形装置61やブラシホルダ31のコストを低減することができる。
また、このブラシホルダ31では、係止溝47を形成するためにコネクタ部41に形成される貫通孔49の開口面積は、係止突起46の高さ寸法と抜き差し方向の長さ寸法とに依存することになるので、係止突起46の長さ寸法と幅寸法とに依存する係合孔をコネクタ部41に形成する場合に比べて、その開口面積を小さくすることができる。したがって、貫通孔49からコネクタ部41の内部へ水や埃等の異物が侵入することを抑制することができる。また、貫通孔49は係止溝47を介してコネクタ部41の内部に連通し、その経路は直線的ではないので、貫通孔49からコネクタ部41の内部への異物の侵入をさらに抑制することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、本実施の形態おいては、モータ本体12に減速機13が取り付けられたパワーウインドモータ11に本発明を適用しているが、これに限らず、例えば減速機13を持たない電動モータなど、他の電動モータに本発明を適用してもよい。
また、本実施の形態においては、中子片67は第1の成形型62に設けるようにしているが、これに限らず、第2の成形型63に設けるようにしてもよい。
さらに、本実施の形態においては、貫通孔49は係止溝47の一方側の外周壁41aにのみ形成されているが、これに限らず、中子片67の長さをコネクタ部41の幅寸法よりも長くして、係止溝47の両側における外周壁41aにそれぞれ貫通孔49を形成するようにしてもよい。
さらに、本実施の形態においては、コンデンサ収容部36にノイズ吸収素子としてのコンデンサが取付けられていない例を示したが、これに限らず、電磁ノイズを吸収するためのコンデンサをコンデンサ収容部36内に配置し、ブラシホルダ側端子45c,45d間に接続するようにしてもよい。
本発明の一実施の形態であるブラシホルダを備えたパワーウインドモータを示す正面図である。 図1に示すパワーウインドモータの横断面図である。 図2に示すブラシホルダの詳細を示す平面図である。 図3に示すブラシホルダの正面図である。 図4に示すA−A線に沿う断面図である。 図5に示すB−B線に沿う断面図である。 (a)〜(c)はそれぞれコネクタ部と外部コネクタとの着脱構造を示す断面図である。 本発明の一実施の形態であるブラシホルダの成形装置を示す断面図である。 図8に示すC−C線に沿う断面図である。 図8に示すブラシホルダの成形装置の各成形型が開いた状態を示す斜視図である。
符号の説明
11 パワーウインドモータ
12 モータ本体
13 減速機
14 制御装置
15 モータヨーク
16 マグネット
17 アーマチュア
18 アーマチュア軸
19 アーマチュアコア
19a スリット
21 軸受
22 アーマチュアコイル
23 コミュテータ(整流子)
23a セグメント
24 ギヤケース
24a 取付け脚部
25 締結部材
26 軸受
27 ウォーム
28 ウォームホイル
29 出力軸
31 ブラシホルダ
32a,32b ブラシ
33 ホルダ本体
33a リング部
33b 側壁部
33c 平面部
34 挿通孔
35a,35b 板ばね
36 コンデンサ収容部
37 サーキットブレーカ
41 コネクタ部
41a 外周壁
41b 底壁
42 外部コネクタ
43 接続用凹部
44 連結部
45a,45b 給電端子
45c,45d ブラシホルダ側端子
46 係止突起
47 係止溝
48 内面
49 貫通孔
51 解除ボタン
52 支持片
53 防水キャップ
61 成形装置
62 第1の成形型
63 第2の成形型
64 支持台
65 成形室
66 第3の成形型
67 中子片
68 射出孔

Claims (4)

  1. コミュテータに摺接するブラシを保持するホルダ本体と、アーマチュア軸の径方向外側に向けて開口する接続用凹部を備え凸型の外部コネクタが着脱自在に接続される給電用のコネクタ部とが一体に形成された電動モータのブラシホルダであって、
    前記コネクタ部の外周壁の内側に前記接続用凹部が設けられており、
    前記外周壁に前記アーマチュア軸と平行な内面が形成されており、
    前記外部コネクタに設けられる係止突起が係合する係止溝が前記外周壁の内面に形成され、
    前記アーマチュア軸と平行な方向に貫通して前記係止溝に連なる貫通孔が前記外周壁に形成されていることを特徴とする電動モータのブラシホルダ。
  2. 請求項1記載の電動モータのブラシホルダにおいて、前記アーマチュア軸の軸方向に対応する方向に相対移動自在の第1と第2の成形型と、前記第1と第2の成形型の相対移動方向に直交する方向に移動可能に設けられ、かつ、前記第1と第2の成形型と共に前記コネクタ部を形成する第3の成形型と、前記第1または第2の成形型に前記アーマチュア軸の軸方向に対応する方向に突出して設けられ成形時に前記第3の成形型と接する中子片とを備えた成形装置により、樹脂材料を射出成形して前記ホルダ本体と前記コネクタ部とが一体に形成されることを特徴とする電動モータのブラシホルダ。
  3. 一対のモータハウジングの内部に装着され、コミュテータに摺接するブラシを保持するホルダ本体と、アーマチュア軸の径方向外側に向けて開口する接続用凹部を備え凸型の外部コネクタが着脱自在に接続される給電用のコネクタ部とが一体に形成されたブラシホルダを備える電動モータであって、
    前記コネクタ部の外周壁の内側に前記接続用凹部が設けられており、
    前記外周壁に前記アーマチュア軸と平行な内面が形成されており、
    前記外部コネクタに設けられる係止突起が係合する係止溝が前記外周壁の内面に形成され、
    前記アーマチュア軸と平行な方向に貫通して前記係止溝に連なる貫通孔が前記外周壁に形成されるとともに、
    前記ブラシホルダは前記一対のモータハウジングに挟持固定されていることを特徴とする電動モータ。
  4. コミュテータに摺接するブラシを保持するホルダ本体と、アーマチュア軸の径方向外側に向けて開口する接続用凹部を備え凸型の外部コネクタが着脱自在に接続される給電用のコネクタ部とを備える電動モータのブラシホルダを樹脂成形するブラシホルダの成形装置であって、
    前記アーマチュア軸の軸方向に対応する方向に相対移動自在であり、かつ、成形室を形成する第1と第2の成形型と、
    前記第1と第2の成形型の間に該第1と第2の成形型の相対移動方向に直交する方向に移動可能に設けられ、かつ、樹脂成形が行われる際には前記成形室の内部に進出して、前記第1及び第2の成形型と共に外周壁の内側に前記接続用凹部を備えた前記コネクタ部を形成する第3の成形型と、
    前記第1または第2の成形型に前記アーマチュア軸の軸方向に対応する方向に突出して設けられ、成形時に前記第3の成形型と接する中子片とを有し、
    前記中子片により、前記外部コネクタに設けられる係止突起が係合する係止溝が、前記外周壁における前記アーマチュア軸と平行な内面に形成されるとともに、前記アーマチュア軸と平行な方向に貫通して前記係止溝に連なる貫通孔が、前記外周壁に形成されることを特徴とするブラシホルダの成形装置。
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