JP4989286B2 - ユニット式建物 - Google Patents

ユニット式建物

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Description

本発明は、骨組みを有する建物ユニットを複数組み合わせて建てられるユニット式建物に関する。
四隅に立設される4本の柱と、これらの柱の上端間同士または下端間同士をそれぞれ結合する各4本の天井梁、床梁を有する骨組みを備えた複数の建物ユニットを組み合わせ、上階建物ユニットの上方に屋根を構成する屋根パネルを設けて建てられるユニット式建物が知られている。このユニット式建物には、最上階に配置される建物ユニットと屋根パネルとの間に小屋裏空間が設けられたユニット式建物がある。
このユニット式建物の従来例として、最上階で互いに対向配置される建物ユニットを、天井梁を削除するとともに、小屋裏空間側内部を居室部とし、この変形建物ユニットの居室部と小屋裏空間とを連通して広い小屋裏空間とした変形建物ユニットがある(特許文献1)。
この特許文献1で示されるユニット式建物では、天井梁が欠損された変形建物ユニットを補強するために、変形建物ユニットの対向する2本の柱の上方に延びる補強用柱と、これらの補強用柱の上端間同士を結合する上梁と、前記各補強用柱の下端に設けられるとともに当該補強用柱と直交して外側に延出する下梁とを備えた補強ユニットが設けられている。
特開2005−83160号公報(図4)
特許文献1で示される従来例では、小屋裏を構成するために使用される変形建物ユニットは、門型に形成された補強ユニットが必要とされる。この補強ユニットは変形建物ユニットの互いに対向する2本の柱で支持されているので、この2本の柱に大きな荷重がかかることになる。そのため、これらの柱は他の建物ユニットで用いられる柱に比べて太くする等の建物ユニット自体の補強も必要となる。
そのため、従来例では、小屋裏を形成する建物ユニットの柱や梁等の骨組みを通常の建物ユニットの骨組みと共通化できないという課題がある。
本発明の目的は、小屋裏用建物ユニットで用いられる柱を他の建物ユニットの柱と略共通化できるユニット式建物を提供することにある。
本発明のユニット式建物は、図面を参照して説明すると、天井梁12、床梁13及び柱10から略直方体状に骨組み14が形成されるとともに1本の天井梁12の少なくとも一部が欠損された小屋裏用建物ユニット5,5A,5Bと、この小屋裏用建物ユニット5,5A,5Bに隣接配置され天井梁12、床梁13及び柱10から略直方体状に骨組14みが形成される隣接建物ユニット6とを備え、前記小屋裏用建物ユニット5,5A,5Bが天井梁の欠損部同士を互いに対向させて配置されたユニット式建物1,1A,1Bにおいて、前記小屋裏用建物ユニット5,5A,5Bの柱10に連結された第1柱部9Aと、前記隣接建物ユニット6の柱10に連結された第2柱部9Bと、これらの第1柱部9Aと第2柱部9Bの上端部同士を連結するとともに削除された天井梁の部位を跨いで配置されかつ屋根パネル7Aを支持する梁部9Cとを含み門型に形成された門型補強部材9を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、最上階において小屋裏用建物ユニットが天井梁の欠損部を挟んで互いに対向配置されているので、小屋裏空間と連続した大きな空間を形成することができる。
小屋裏用建物ユニットと、この小屋裏用建物に隣接配置された隣接建物ユニットとを門型補強部材で連結しているので、小屋裏用建物ユニットの天井梁が欠損されても門型補強部材で補強されることになり、小屋裏用建物ユニットの強度の低下を防止することができる。
門型補強部材は、小屋裏用建物ユニットの柱に連結された第1柱部と、隣接建物ユニットの柱に連結された第2柱部とを備えているから、小屋裏用建物ユニットの補強を小屋裏用建物ユニットだけでなく隣接建物ユニットでも行うことになる。隣接建物ユニットは天井梁が欠損されていない標準的な建物ユニットと同じ略直方体状の骨組みを備えており、この骨組みは天井梁が欠損されている骨組みに比べて強度が大きいので、小屋裏用建物ユニットの柱だけで補強部材を連結した従来例に比べて小屋裏用建物ユニットの補強を十分に行うことができる。従って、小屋裏用建物ユニットの柱を他の建物ユニットの柱と同じものを使用することができるので、部品の共有化を達成することができる。
その上、門型補強部材は、第1柱部、第2柱部及び梁部から門型に形成されているので、小屋裏用建物ユニットの上方の空間を小屋裏空間として広く利用することができる。
本発明では、前記隣接建物ユニットには前記門型補強部材の梁部の長手方向上に屋根パネルを支持する束61が立設されている構成が好ましい。
この構成の発明では、小屋裏用建物ユニットに設けられた門型補強部材と、隣接建物ユニットに設けられた束とで屋根パネルを長いスパンで支持することができる。しかも、束は門型補強部材の梁部の長手方向上に配置されているから、束がユニット式建物の中心部側に配置されることになる。そのため、屋根の中心部で屋根パネルを束及び門型補強部材で支持することができる。
前記束は複数本配置され、これらの束の間はブレース62で互いに連結されている構成が好ましい。
この構成の発明では、複数本の束で屋根パネルを安定支持できるとともに、互いに対向する束の間をブレースで連結していることから、束の補強が行える。
前記隣接建物ユニットは、その上面に小屋裏用パネル60が配置され、この小屋裏パネル60と略同じ厚さの枠材51が前記小屋裏用建物ユニットの上面に配置されている構成が好ましい。
この構成の発明では、小屋裏用建物ユニットの上に配置される枠材が小屋裏パネルと厚さを合わせているので、小屋裏用建物ユニットと隣接建物ユニットとの上方に形成される小屋裏の高さレベルを合わせることができる。
前記第2柱部は前記隣接建物ユニットの互いに対向する柱のうち前記小屋裏用建物ユニットに近い1本に連結されている構成が好ましい。
この構成の発明では、第2柱部が小屋裏用建物ユニットに近接しているため、梁部の長さを必要最小限にすることができる。そのため、梁部を長くし過ぎることによる門型補強部材の強度の低下を防止することができるので、小屋裏用建物ユニットの補強を強固なものにできる。
前記小屋裏用建物ユニットは、互いに対向する床梁の長手方向に各々沿って配置された2本の前記柱の間に中間柱10Aをそれぞれ配置し、これらの中間柱10Aと前記2本の柱の一方との中間位置に中間床50を設け、この中間床50の下が収納空間Cとされた構成が好ましい。
この構成の発明では、小屋裏用建物ユニットの内部空間と屋根パネルの下方の小屋裏空間から連続した大きな居室空間を形成できるとともに、小屋裏用建物ユニットの下部を収納空間として有効利用することができる。
以下に、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の各実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
〔第1実施形態〕
図1から図5には本発明の第1実施形態が示されている。図1は第1実施形態のユニット式建物1の概略を示す分解斜視図であり、図2は縦断面図である。
図1及び図2において、ユニット式建物1は、基礎2の上に設けられた複数(本実施形態では6個)の下階建物ユニット3と、これらの下階建物ユニット3の上に設けられた複数(本実施形態では4個)の上階建物ユニット4、小屋裏用建物ユニット5及び隣接建物ユニット6と、これらの上階建物ユニット4、小屋裏用建物ユニット5及び隣接建物ユニット6の上方に設けられた屋根7とを備えて構成されている。屋根7は複数枚の屋根パネル7Aで構成されている。ユニット式建物1の外側に配置されたユニットには外壁材8が設けられている。
小屋裏用建物ユニット5は2個が並んで配置されており、このうち1個の小屋裏用建物ユニット5に隣接して隣接建物ユニット6が配置され、残り1個の小屋裏用建物ユニット5に隣接して上階建物ユニット4が配置されている。
隣り合う下階建物ユニット3同士は図示しない連結プレートを介して互いに連結されている。
隣り合う小屋裏用建物ユニット5、隣接建物ユニット6及び上階建物ユニット4は図示しない連結プレートを介して互いに連結されている。
小屋裏用建物ユニット5と隣接建物ユニット6とは門型補強部材9で連結されている。
さらに、上下に位置するユニット同士はボルト等の締結具を介して互いに連結されている。
図3には、下階建物ユニット3及び上階建物ユニット4の構成が示されている。図3において、下階建物ユニット3及び上階建物ユニット4は、四隅に立設された4本の柱10と、これらの柱10の上端間同士を結合する各2本の長辺天井梁12A及び短辺天井梁12Bを含む天井梁12と、前記柱10の下端間同士を結合する各2本の長辺床梁13A及び短辺床梁13Bを含む床梁13とを有する骨組み14を備えて構成されている。これらの梁の端部同士は仕口11を介して互いに連結されている。これらの建物ユニット3,4は居室等として利用される。
天井梁12の長辺天井梁12A間には、所定間隔で複数本の天井小梁15が架けわたされ、床梁13の長辺床梁13A間には、所定間隔で複数本の根太16が架けわたされている。そして、下階建物ユニット3等の骨組み14には、予め工場で、内壁や外壁17(図1参照)、天井面材18や床面材19、その他の艤装部材等が取り付けられている。なお、上階建物ユニット4のうち一部には屋根パネル7Aを支持する束91が設けられている(図2参照)。
図4には小屋裏用建物ユニット5の構成が示されている。図4において、小屋裏用建物ユニット5は、天井梁12、床梁13及び柱10から略直方体状に骨組み14が形成されるとともに長辺天井梁の1本が一部を欠損された天井梁12Cとされている。小屋裏用建物ユニット5は、一部が欠損された天井梁12C同士を対向させた状態で2個が並んで配置されている。天井梁12Cは長辺天井梁12Aの半分以下の長さとされている。
天井梁12Cの端部と長辺天井梁12Aとは連結梁12Dで連結されている。この連結梁12Dは短辺天井梁12Bと平行に配置されている。
天井梁12Cの先端部には中間柱10Aの上端が接合され、この中間柱10Aの下端部は長辺床梁13Aの中間位置に接合されている。天井梁12Cと対向する天井梁12Aであって天井梁12Cに対応する位置には中間柱10Aの上端部が接合されており、この中間柱10Aの下端部は残り1本の長辺床梁13Bの中間位置に接合されている。2本の中間柱10Aは互いに対向配置されている。
2本の中間柱10Aと、柱10のうち中間柱10Aから離隔した2本の柱10との中間位置に中間床50が設けられている。
中間床50は、柱10及び中間柱10Aに連結された梁部材50Aと、この梁部材50Aの上面に設けられた面材50Bとを備えている。
中間床50の下が収納空間Aとされるとともに、中間床50の上は小屋裏空間と連続した居室空間Bとされている。この居室空間Bは2個の小屋裏用建物ユニット5に跨った連続した空間である。また、2本の中間柱10Aと、柱10のうち中間柱10Aに近接した2本の柱10とを有する空間からなる居室Cは居室、階段室、その他の空間とされる。居室Cは2個の小屋裏用建物ユニット5に跨って連続した空間とするものでもよく、隣り合う隣接建物ユニット6の空間と連続したものでもよく、あるいは、各小屋裏用建物ユニット5にそれぞれ1個形成されるものでもよい。同様に、収納空間Aは2個の小屋裏用建物ユニット5に跨って連続した空間とするものでもよく、あるいは、各小屋裏用建物ユニット5にそれぞれ1個形成されるものでもよい。
小屋裏用建物ユニット5の上面には小屋裏用枠材51が設けられている。この小屋裏用枠材51は、長辺天井梁12Aの上面に沿って配置された第1部材51Aと、短辺天井梁12Bに沿って配置された第2部材51Bと、天井梁12Cの上面に沿って配置された第3部材51Cと、連結梁12Dの一部を覆う第4部材51Dとを備えている。
1個の小屋裏用建物ユニット5に設けられた枠材51の第1部材51Aには屋根パネル7Aを受ける金具52が複数個取り付けられている。この金具52は屋根パネル7Aを図示しないボルト等の締結具で連結固定する。
図5には隣接建物ユニット6の構成が示されている。図5において、隣接建物ユニット6は、天井梁12、床梁13及び柱10から略直方体状に骨組み14が形成されるとともに、その上部に小屋裏パネル60が設けられている。この小屋裏パネル60と屋根7との間の空間は小屋裏空間とされる。
この小屋裏パネル60は、隣接建物ユニット6の長辺天井梁12Aと同じ寸法の縦枠60Aと、短辺天井梁12Bと同じ寸法の横枠60Bとを組み合わせて平面矩形状の枠を形成するものであり、その上面には図示しない面材が取り付けられている。
小屋裏パネル60の厚みは小屋裏用枠材51の厚みと同じである。なお、隣接建物ユニット6に隣接する上階建物ユニット4の上面にも小屋裏パネル60が配置されている。
図1,2,4,5には門型補強部材9の構成が示されている。門型補強部材9は、1個の小屋裏用建物ユニット5の柱10に連結された第1柱部9Aと、隣接建物ユニット6の柱10に連結された第2柱部9Bと、これらの第1柱部9Aと第2柱部9Bの上端部同士を連結するとともに削除された天井梁の部位を跨いで配置された梁部9Cとを含んで構成され、これらの部材はボルト等の締結具で互いに連結固定されている。
第1柱部9Aは、その下端部が1個の小屋裏用建物ユニット5の上に配置された枠材51にボルト締め、溶接等で固定されている。第1柱部9Aは柱10の軸方向に沿って配置されている。
第2柱部9Bは隣接建物ユニット6の互いに対向する柱10のうち小屋裏用建物ユニット5に近い1本に連結されている。第2柱部9Bは、その下端部が隣接建物ユニット6の上に配置された小屋裏パネル60にボルト締め、溶接等で固定されている。第2柱部9Bは柱10の軸方向に沿って配置されている。
梁部9Cは小屋裏用縦のユニット5の天井梁が欠損された部分の上方に位置するものであり、その所定箇所に屋根パネル9Aを支持する金具52が複数取り付けられている。
隣接建物ユニット6は門型補強部材9の梁部9Cの長手方向上に屋根パネル7Aを支持する束61が複数本(図5では3本)立設されている。これらの束61は、その下部が縦枠60Aに接合されており、その上端部に屋根パネル7Aを支持する図示しない金具が取り付けられている。
これらの束60の間、並びに、束60と第2柱部9Bとの間はブレース62で互いに連結されている。
次に、第1実施形態にかかるユニット式建物1を組み立てる方法について説明する。
まず、基礎2の上に、複数の下階建物ユニット3を設置するとともに、隣り合う下階建物ユニット3同士を、図示しない連結プレートを使用して水平方向の連結を行った後、下階建物ユニット3の上に、それぞれ上階建物ユニット4、小屋裏用建物ユニット5及び隣接建物ユニット6を載置するとともに、ボルト等で連結する。
そして、上階部分を構成する上階建物ユニット4及び隣接建物ユニット6の上面にそれぞれ小屋裏パネル60を設置し、さらに、小屋裏用建物ユニット5の上面に小屋裏用枠材51を設置する。
その後、門型補強部材9の第1柱部9Aを小屋裏用建物ユニット5の上の小屋裏用枠材51に接合し、第2柱部9Bを隣接建物ユニット6の上の小屋裏パネル60に接合する。
さらに、門型補強部材9や小屋裏用建物ユニット5に設けられた金具52屋、その他の上階建物ユニット4に設けられた図示しない金具に屋根パネル7Aを支持固定し、屋根7を施工する。
以上のような第1実施形態によれば以下の効果がある。
(1)1本の天井梁の一部が欠損されて天井梁12Cとされた小屋裏用建物ユニット5を配置し、この小屋裏用建物ユニット5に隣接建物ユニット6を隣接配置し、小屋裏用建物ユニット5を天井梁12C同士を互いに対向させて配置した。そのため、2個の小屋裏用建物ユニット5から、小屋裏空間と連続した大きな空間を形成することができる。そして、小屋裏用建物ユニット5と隣接建物ユニット6とを門型補強部材9で連結したから、小屋裏用建物ユニット5の天井梁が欠損されても小屋裏建物ユニット5の強度の低下を防止することができる。しかも、隣接建物ユニット6の骨組み14は小屋裏用建物ユニット5の骨組みとは異なり天井梁が欠損されていない標準的な骨組みであり強度が大きいので、小屋裏用建物ユニット5の柱10だけで補強部材を連結した従来例に比べて小屋裏用建物ユニット5の補強を十分に行うことができる。
従って、小屋裏用建物ユニット5の柱10を他の建物ユニット3,4,6の柱10と同じものを使用することができ、部品の共有化を達成することができる。
(2)門型補強部材9は、小屋裏用建物ユニット5の柱10に連結された第1柱部9Aと、隣接建物ユニット6の柱10に連結された第2柱部9Bと、これらの第1柱部と第2柱部の上端部同士を連結するとともに削除された天井梁の部位を跨いで配置される梁部9Cとを含み門型に形成された構成としたので、小屋裏用建物ユニットの上方の空間を小屋裏空間として広く利用することができる。
(3)門型補強部材9の梁部9Cに屋根パネル7Aを支持する金具52を設けたから、門型補強部材9を介して小屋裏用建物ユニット5と隣接建物ユニット6とで安定して支持することができる。
(4)隣接建物ユニット6には門型補強部材9の梁部9Cの長手方向上に屋根パネルを支持する束61が立設されているから、門型補強部材9の他に、隣接建物ユニットに設けられた束61で屋根パネル9Aを長いスパンで支持することができる。しかも、束61は門型補強部材9の梁部9Cの長手方向上に配置されているから、束61がユニット式建物の中心部側に配置されることになる。そのため、屋根7の中心部側で屋根パネル7Aを束61及び門型補強部材9で支持することができる。
(5)束61は複数本配置され、これらの束61の間はブレース62で連結されているから、複数本の束61で屋根パネルを安定支持できるとともに、束61の間をブレース62で連結していることから、束61の強度を強くすることができる。
(6)隣接建物ユニット6は、その上面に小屋裏用パネル60が配置され、この小屋裏パネル60と略同じ厚さの枠材51が小屋裏用建物ユニット5の上面に配置されているから、小屋裏用建物ユニット5と隣接建物ユニット6との上方に形成される小屋裏の高さレベルを合わせることができる。
(7)第2柱部9Bは隣接建物ユニット5の小屋裏用建物ユニット5に近接した1本の柱10に連結されているから、梁部9Cの長さを必要最小限にすることができる。梁部9Cを長くし過ぎると、門型補強部材9にねじれ等の変形が生じやすくなるが、本発明では、梁部9Cの長さを必要最小限にしたので、門型補強部材9の強度の低下を防止することができ、小屋裏用建物ユニット5を強固なものにできる。
(8)小屋裏用建物ユニット5は、2本の柱10と2本の中間柱10Aとの中間位置に中間床50を設けたから、小屋裏用建物ユニット5の中間床50の上の内部空間と屋根パネル7の下方の小屋裏空間から連続した大きな居室空間Bを形成することができる。
(9)小屋裏用建物ユニット5の中間床50より下方を収納空間Aとしたので、限られたスペースの小屋裏用建物ユニット5に収納空間を有効に形成することができる。
〔第2実施形態〕
次に、図6から図8に基づいて本発明の第2実施形態を説明する。
第2実施形態は、小屋裏用建物ユニット5A及びこの小屋裏用建物ユニット5Aの下に配置された下階建物ユニット3の構成が第1実施形態と異なるもので、他の構成は第1実施形態と同じである。
図6は第2実施形態のユニット式建物1Aの概略を示す分解斜視図であり、図7は縦断面図である。
図6及び図7において、ユニット式建物1Aは、複数(本実施形態では6個)の下階建物ユニット3,3Aと、これらの下階建物ユニット3,3Aの上に設けられた複数(本実施形態では4個)の上階建物ユニット4、小屋裏用建物ユニット5A及び隣接建物ユニット6と、を備えて構成されている。
小屋裏用建物ユニット5Aは2個が互いに並んで配置されており、これらの小屋裏用建物ユニット5Aの下には下階建物ユニット3Aがそれぞれ配置されている。
下階建物ユニット3Aは第1実施形態の小屋裏用建物ユニット5と同じ構造であり、上面には平面矩形状の開口が形成されている。
図8には小屋裏用建物ユニット5Aの構成が示されている。図8において、小屋裏用建物ユニット5Aは、天井梁12、床梁13及び柱10から略直方体状に骨組み14が形成されるとともに長辺天井梁の1本と長辺床梁の1本が一部を欠損された天井梁12C及び床梁13Cとされている。床梁13Cは天井梁12Cと同じ長さであって、長辺床梁13Aの半分以下の長さとされている。床梁13Cの端部と長辺床梁13Aとの間には連結梁13Dが連結されている。この連結梁13Dは2個の小屋裏用建物ユニット5Aで略直線上に伸びて配置されており、これらの連結梁13D、長辺床梁12A及び短辺床梁12Bから平面矩形状の開口が形成されている。この開口は下階建物ユニット3Aの上面開口と同じ大きさである。そのため、2個の小屋裏用建物ユニット5Aの中間床50の下方空間と2個の下階建物ユニット3Aの中間床50の上方空間とは開口を通じて連通しており、これらの空間から居室Dが形成されている。
以上のような第2実施形態によれば、第1実施形態の(1)〜(8)と同様の効果を奏することができる他、次の効果を奏することができる。
(10)下階建物ユニット3Aに中間床50を設け、この中間床50と小屋裏用建物ユニット5Aの中間床50との間で仕切られる空間から居室空間Dを形成したので、これらのユニット3A,5Aと隣り合う下階建物ユニット3、上階建物ユニット4及び隣接建物ユニット6との間でスキップフロアを容易に施工することができる。
〔第3実施形態〕
次に、図9から図11に基づいて本発明の第3実施形態を説明する。
第3実施形態は、小屋裏用建物ユニット5Bの構成が第1実施形態と異なるもので、他の構成は第1実施形態と同じである。
図9は第3実施形態のユニット式建物1Bの概略を示す分解斜視図であり、図10は縦断面図である。
図9及び図10において、ユニット式建物1Bは、複数(本実施形態では6個)の下階建物ユニット3と、これらの下階建物ユニット3の上に設けられた複数(本実施形態では4個)の上階建物ユニット4、小屋裏用建物ユニット5B及び隣接建物ユニット6と、を備えて構成されている。
小屋裏用建物ユニット5Bは2個が互いに並んで配置されている。
図11には小屋裏用建物ユニット5Bの構成が示されている。図11において、小屋裏用建物ユニット5Bは、天井梁12、床梁13及び柱10から略直方体状に骨組み14が形成されるとともに長辺天井梁の1本と長辺床梁の1本が一部を欠損された天井梁12Cとされている。第3実施形態では、骨組み14に中間床が設けられていない点で第1実施形態の小屋裏用建物ユニット5と異なる。そのため、小屋裏用建物ユニット5Bの床部と屋根7との間の空間から吹き抜けを有する大きな居室Eが形成されている。
以上のような第3実施形態によれば、第1実施形態の(1)〜(7)と同様の効果を奏することができる他、次の効果を奏することができる。
(11)小屋裏用建物ユニット5Bの上面を開口しており、中間床を設けていないから、床部と屋根7との間の空間から大きな居室Eを形成することができる。
なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記各実施形態では、小屋裏用建物ユニット5,5A,5Bに居室部Cを隣接建物ユニット6側に設けたが、本発明では、図11に示されるように居室部Cを隣接建物ユニット6とは離隔した位置に設けるものであってもよい。さらに、本発明では、居室部Cを小屋裏用建物ユニット5,5A,5Bに設けない構成としてもよい。
また、本発明では、隣接建物ユニット6を2個設け、これらの隣接建物ユニット6と2個の小屋裏用建物ユニット5,5A,5Bとにそれぞれ門型補強部材9を連結する構成としてもよい。
さらに、門型補強部材9を隣接建物ユニット6に連結する位置を小屋裏用建物ユニット5,5A,5Bと離隔した柱10としてもよい。
本発明は、住宅等の建物や、店舗等の建物に利用できる。
本発明の第1実施形態に係るユニット式建物を示す分解斜視図。 第1実施形態の縦断面図。 下階建物ユニット及び上階建物ユニットの骨組みを示す斜視図。 小屋裏用建物ユニットを示す斜視図。 隣接建物ユニットを示す斜視図。 本発明の第2実施形態に係るユニット式建物を示す分解斜視図。 第2実施形態の縦断面図。 小屋裏用建物ユニットを示す斜視図。 本発明の第3実施形態に係るユニット式建物を示す分解斜視図。 第3実施形態の縦断面図。 小屋裏用建物ユニットを示す斜視図。 本発明の変形例に係るユニット式建物の分解斜視図。
符号の説明
1,1A,1B ユニット式建物
3 下階建物ユニット
4 上階建物ユニット
5,5A,5B 小屋裏用建物ユニット
6 隣接建物ユニット
7 屋根
7A 屋根パネル
9 門型補強部材
9A 第1柱部
9B 第2柱部
9C 梁部
10 柱
10A 中間柱
12,12A,12B,12C 天井梁
13,13A,13B,13C 床梁
50 中間床
51 枠
60 小屋裏用パネル
61 束
62 ブレース
A,C,D 居室空間
B 収納空間

Claims (6)

  1. 天井梁、床梁及び柱から略直方体状に骨組みが形成されるとともに1本の天井梁の少なくとも一部が欠損された小屋裏用建物ユニットと、この小屋裏用建物ユニットに隣接配置され天井梁、床梁及び柱から略直方体状に骨組みが形成される隣接建物ユニットとを備え、前記小屋裏用建物ユニットが天井梁の欠損部同士を互いに対向させて配置されたユニット式建物において、
    前記小屋裏用建物ユニットの柱に連結された第1柱部と、前記隣接建物ユニットの柱に連結された第2柱部と、これらの第1柱部と第2柱部の上端部同士を連結するとともに削除された天井梁の部位を跨いで配置されかつ屋根パネルを支持する梁部とを含み門型に形成された門型補強部材を備えたことを特徴とするユニット式建物。
  2. 請求項1に記載に記載されたユニット式建物において、
    前記隣接建物ユニットには前記門型補強部材の梁部の長手方向上に屋根パネルを支持する束が立設されていることを特徴とするユニット式建物。
  3. 請求項2に記載されたユニット式建物において、
    前記束は複数本配置され、これらの束の間はブレースで互いに連結されていることを特徴とするユニット式建物。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載されたユニット式建物において、
    前記隣接建物ユニットは、その上面に小屋裏用パネルが配置され、この小屋裏用パネルと略同じ厚さの枠材が前記小屋裏用建物ユニットの上面に配置されていることを特徴とするユニット式建物。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載されたユニット式建物において、
    前記第2柱部は前記隣接建物ユニットの互いに対向する柱のうち前記小屋裏用建物ユニットに近い1本に連結されていることを特徴とするユニット式建物。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載されたユニット式建物において、
    前記小屋裏用建物ユニットは、互いに対向する床梁の長手方向に各々沿って配置された2本の前記柱の間に中間柱をそれぞれ配置し、これらの中間柱と前記2本の柱の一方との中間位置に中間床を設け、この中間床の下が収納空間とされていることを特徴とするユニット式建物。
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