JP4157238B2 - ユニット式建物の小屋裏構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユニット式建物の軒先部分から棟側部分に向かって傾斜配置された複数の屋根パネルにより形成される屋根の構造に関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、箱状に形成された複数の建物ユニットを組合わせることにより建築されるユニット式建物が知られている。ユニット式建物の屋根としては、屋根パネルを複数配置して形成される屋根が利用されている。このような屋根パネルで勾配屋根を形成するにあたり、建物本体の外壁の上端縁に設けたブラケット等で屋根パネルの軒先側を支持するとともに、当該建物本体の上面に立設された束等で屋根パネルの棟側を支持することで当該屋根パネルを傾斜配置している(特開平7−113283号公報等参照)。
【0003】
ここで、ユニット式建物に屋根を形成するにあたり、最上階に配置された最上階建物ユニットの上面に軸組材を四角枠状に組んだ小屋パネルを設置し、この小屋パネルの上にブラケットおよび束を設けるようにしてブラケットおよび束の取付作業を容易に行えるようにしている。しかも、最上階建物ユニットの上面に小屋パネルを設けているので、最上階建物ユニットの上端部分のパネルが二重構造となり、小屋組の剛性を充分確保できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような小屋裏構造では、建物の斜線制限を満足し、ユニット式建物の高さを低くするために、小屋裏パネルを省略する場合がある。小屋パネルを省略すると、小屋組の剛性が低下するおそれがある。この剛性の低下を防止するために、最上階建物ユニットの天井梁の中間部分を連結する中間梁を設けるが、最上階建物ユニットの天井懐部分に空調機を設ける場合、あるいは、外壁と平行に延びる別の中間梁を有するインナーバルコニユニットを最上階に配置する場合には、中間梁が空調機やインナーバルコニユニットの中間梁と干渉してしまい、中間梁での小屋組の補強が困難であるという問題がある。
【0005】
本発明の目的は、小屋パネルを省略しても、小屋組の剛性が確保されるユニット式建物の小屋裏構造を提供することにある。
【0006】
本発明のユニット式建物の小屋裏構造は、図面をも参照して説明すると、箱状の建物ユニット10,20を複数組合わせることにより建築されるとともに、最上階に配置された最上階建物ユニット20の上面の軒先部分と、前記最上階建物ユニット20の上面の棟側部分に立設された束5の先端との間に傾斜配置された複数の屋根パネル6により屋根3が形成されたユニット式建物1の小屋裏構造であって、前記束5の基端近傍に一端が接合されるとともに、前記屋根パネル6の軒先部分に他端が接合される中間梁30を備え、前記中間梁30は本体33と、前記屋根パネル6を支持する支持部32と、を備え、前記支持部32は中間部分が折れ曲がり、一端が前記本体33に接合され、他端が前記屋根パネル6の傾斜に沿って延びる接合片32Cを備えていることを特徴とするユニット式建物の小屋裏構造。
このような本発明では、束5、中間梁30および屋根パネル6がトラスを形成し、建物1の小屋組を補強するので、小屋パネルを省略しても、小屋組の剛性が確保される。
さらに、屋根パネル6の軒先側の支持位置が低くなり、外壁面を敷地境界から遠ざけなくとも、斜線制限の内側へ建物1を納めることが可能となり、敷地面積の有効利用が図れるようになる。
【0007】
以上において、前記建物ユニット10,20は、四隅の柱41の上下端を床梁43および天井梁42で連結した直方体状のフレーム40を有し、前記屋根パネル6は、軸組材を枠状に組んだ枠体7と、この枠体7の表面に張り付けられた野地板8とを有し、前記中間梁30は、平面視で前記最上階建物ユニット20の互いに対向する天井梁42A の中間部分に架け渡されていることが望ましい。
このようにすれば、天井懐部分に空調機9を設けても、あるいは、外壁21と平行に延びる別の中間梁59を有するインナーバルコニユニット20A を最上階に配置しても、中間梁30が天井梁42A の上面よりも高い高さレベルに配置可能となので、束5および屋根パネル6とともにトラスを形成する中間梁30が空調機9や別の中間梁59と干渉しない。これにより、従来の空調機9の取付構造やインナーバルコニユニット20A の構造を変更せずに小屋組を補強することができる。
【0009】
さらに、前記中間梁30は、前記束5に接合するための接合部31を備え、前記接合部31および前記支持部32を前記本体33で相互に連結することが望ましい。このように、中間梁30の接合部31、支持部32および本体33をボルト接合等、建築現場でも接合作業が容易な接合具で一体化すれば、接合部31および支持部32を、それぞれ束5および最上階建物ユニット20のフレーム40に接合した後、これら接合部31および支持部32に長尺の本体33を接合することが可能となる。これにより、接合部31と支持部32とを先に接合したために、長尺の本体33がさらに長くなった中間梁30を取り付けるよりも位置決め作業や取付作業が迅速に行えるようになり、中間梁30の取付作業にかかる時間を短くできる。
【0010】
また、前記接合部31および支持部32は、板状部材から形成されるとともに、その厚さ方向が水平方向に沿って延び、前記本体33は、断面がコ字形に形成されていることが望ましい。
このようにすれば、束5、中間梁30および屋根パネル6が形成するトラスは、当該トラスを含む面内の外力に対抗できればよいので、接合部31および支持部32を板状部材から形成しても、外力に対する強度が損なわれず、小屋組の剛性が確保されるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係るユニット式建物1が示されている。このユニット式建物1は、箱状に形成された建物ユニット10,20が基礎2の上に組合わされたものである。
建物ユニット10は、一階部分に配置された下階建物ユニットとされ、建物ユニット20は、二階部分、つまり、最上階に配置された最上階建物ユニットとされている。この最上階建物ユニット20のうち、正面側の図1中左側に配置された建物ユニット20A は、その内部を横切る外壁21と、この外壁21により仕切られた室内部分となる居室部22と、屋外部分となるバルコニ部23とを備えたインナーバルコニユニットとされ、また、正面側の図中右側に配置された建物ユニット20B は、当該建物ユニット20B の天井懐に空調機9が設けられた設備用建物ユニットとされている。
【0012】
建物ユニット10,20は、図2に示されるように、四隅の柱41を天井梁42および床梁43で連結した直方体状のフレーム40を有する通常の建物ユニットである。
建物ユニット10,20の天井梁42としては、長さの異なる長辺天井梁42A および短辺天井梁42B の二種類が設けられ、建物ユニット10,20の床梁43としては、天井梁42と同様に、長さの異なる長辺床梁43A および短辺床梁43B の二種類が設けられている。
対向する長辺天井梁42A の間には、天井を形成する天井面材45を支持するために、複数の天井小梁44が架け渡されている。対向する長辺床梁43A の間には、床を形成する床面材47を支持するために、複数の根太46が架け渡されている。
なお、建物ユニット10,20の上面には、対角線状に一対のブレース48が架け渡されている。これにより、建物ユニット10,20は、水平方向の外力に対する剛性が確保され、長方形状の平面形状が容易に変形しないようになっている。
【0013】
図3には、インナーバルコニユニット20A のフレーム50が示されている。
このフレーム50は、四隅の柱51の上下端を天井梁52および床梁53で連結した直方体状の骨組みである。
インナーバルコニユニット20A の天井梁52としては、長さの異なる長辺天井梁52A および短辺天井梁52B の二種類が設けられ、インナーバルコニユニット20A の床梁53としては、天井梁52と同様に、長さの異なる長辺床梁53A および短辺床梁53B の二種類が設けられている。
【0014】
短辺床梁53B の中間部分には、一対の短辺床梁53B を相互に連結する中間梁56が架け渡されるとともに、当該部分に対応して天井梁52と床梁53とを相互に連結する間柱57が立設されている。
建物ユニット20A の床は、ALC版等で形成されるバルコニ床23A と、このバルコニ床23A に隣接するとともに、建物内部に配置される室内床22A とに分割されて形成されている。
ここで、室内床22A は、対向する長辺床梁53A および中間梁56の間に架け渡された複数の根太55と、この根太55に支持される床面材(図示省略)とを備えている。
【0015】
短辺天井梁52B の中間部分には、一対の短辺天井梁52B を相互に連結する中間梁59が架け渡されている。この中間梁59は、前述の外壁21と平行に延びている。ここで、天井は、対向する長辺天井梁52A および中間梁59の間に架け渡された天井小梁54と、この天井小梁54に支持される天井面材(図示省略)とを備えている。なお、この建物ユニット20A の上面には、前述の建物ユニット10,20と同様に、対角線状に一対のブレース58が架け渡されている。
【0016】
図4には、設備用建物ユニット20B のフレーム60が示されている。
このフレーム60は、四隅の柱61の上下端を天井梁62および床梁63で連結した直方体状の骨組みである。
建物ユニット20B の天井梁62としては、長さの異なる長辺天井梁62A および短辺天井梁62B の二種類が設けられ、建物ユニット20B の床梁63としては、天井梁62と同様に、長さの異なる長辺床梁63A および短辺床梁63B の二種類が設けられている。
対向する長辺天井梁62A の間には、前述の建物ユニット10,20と同様に、天井を形成する天井面材65を支持するために、複数の天井小梁64が架け渡されている。対向する長辺床梁63A の間には、床を形成する床面材67を支持するために、複数の根太(図示省略)が架け渡されている。
また、天井面材65の上面には、空調機9が設けられている。この空調機9は、隣接する天井小梁64の間に配置されるとともに、対向する側面にそれぞれ設けられた係止具9Aを隣接する天井小梁64に係止することにより、当該天井小梁64に取り付けられている。なお、天井面材65の空調機9が設けられた部分には、開口9Bが形成されている。
【0017】
図1に戻って、ユニット式建物1の屋根3は、棟側から両側の軒先に向かって下り勾配となった傾斜屋根面を有する切妻屋根となっている。この屋根3は、最上階建物ユニット20の軒先部分に設けられた複数のブラケット4と、最上階建物ユニット20の棟側部分に立設された複数の束5と、最上階建物ユニット20の互いに対向する長辺天井梁42A の中間部分に架け渡された中間梁30と、これらのブラケット4、束5および中間梁30で傾斜支持された屋根パネル6とを備えている。束5、中間梁30および屋根パネル6は、相互に接合されることによりトラスを形成し、ユニット式建物1の小屋組を補強している。
【0018】
ブラケット4は、最上階建物ユニット20の軒先部分の柱41の上面に配置されている。
束5は、最上階建物ユニット20の棟側部分の柱41の上面および当該最上階建物ユニット20の長辺天井梁42A の中間部分にそれぞれ配置されている。束5は、図5に示されるように、束本体である柱部5Aと、この柱部5Aの上面に設けられた接合面5Bと、柱部5Aの下面に設けられたベースプレート5Cとを有している。
接合面5Bは、隣接する屋根パネル6にまたがって配置され、各屋根パネル6の枠体7にボルト35およびナット36の螺合により接合されている。
ベースプレート5Cは、隣接する建物ユニット20の長辺天井梁42A の上面にまたがって配置され、各長辺天井梁42A にボルト35およびナット36の螺合により接合されている。
屋根パネル6は、軸組材を枠状に組んだ枠体7と、この枠体7の表面に張り付けられた野地板8とを有するものである。
【0019】
中間梁30は、その一端が束5の基端近傍に接合され、その他端が屋根パネル6の軒先部分に接合されている。この中間梁30は、最上階建物ユニット20のフレーム40を構成する天井梁42の上面よりも高い高さレベルに配置されている。中間梁30は、最上階建物ユニット20B の天井懐に空調機9を設けても、あるいは、外壁21と平行に延びる別の中間梁59を有するインナーバルコニユニット20A を最上階に配置しても、束5および屋根パネル6とともにトラスを形成する中間梁30が空調機9や別の中間梁と干渉しないようになっている。
また、中間梁30は、束5に接合するための接合部31と、屋根パネル6を支持する支持部32と、これらの接合部31および支持部32を相互に連結する本体33とを備えている。
接合部31は、図6にも示されるように、板状部材から形成され、この板状部材をL字形に折り曲げたものである。このL字形の一方の面は、束5の柱部5Aの下端側に溶接で接合され、L字形の他方の面は、本体33の内側の面にボルト35およびナット36の螺合により接合されている。また、接合部31の厚さ方向は、水平方向に沿って延びている。
【0020】
支持部32は、最上階建物ユニット20の長辺天井梁42A の上面に接合するためのT字形に形成されたベースプレート32A と、このベースプレート32A の側端縁から屋根パネル6の傾斜に沿って延びる支持プレート32Bと、ベースプレート32Aと支持プレート32B との間に設けられた接合片32C とを有している。
ベースプレート32A には、長辺天井梁42A に接合するためのボルト35を挿通するためのボルト挿通孔32D が設けられている。
支持プレート32B には、隣接する二つの屋根パネル6に接合するためのボルト35を挿通するためのボルト挿通孔32E がそれぞれ設けられている。
接合片32C は、板状部材から形成され、その中間部分が折れ曲がり、その基端側が屋根パネル6の傾斜に沿って延びている。これにより、屋根パネル6の軒先側の支持位置が低くなっている。また、接合片32C の先端側は、本体33の内側の面にボルト35およびナット36の螺合により接合されている。接合片32C の厚さ方向は、接合部31と同様に、水平方向に沿って延びている。
本体33は、水平方向に沿って延びる長尺状のものであり、その断面がコ字形に形成されている。
ここで、中間梁30を建築現場において取り付けるにあたり、接合部31および支持部32を、それぞれ束5および最上階建物ユニット20の長辺天井梁42A の上面に接合した後、これら接合部31および支持部32に長尺の本体33を接合するようにしている。
また、接合部31および支持部32の接合片32C を板状部材から形成しても、それらの厚さ方向が水平方向に沿って延びていることから、束5、中間梁30および屋根パネル6が形成するトラスは、当該トラスを含む面内の外力、つまり、接合部31および接合片32の端面に加わる垂直荷重および水平荷重に対する強度が損なわれないようになっている。
【0021】
このような本実施形態によれば、次のような効果がある。
すなわち、束5、中間梁30および屋根パネル6がトラスを形成し、ユニット式建物1の小屋組を補強するので、小屋パネルを省略しても、小屋組の剛性を確保することができる。
【0022】
また、中間梁30を最上階建物ユニット20のフレーム40を構成する天井梁42A の上面の高さレベルよりも高い位置に配置しているので、建物ユニット20B の天井懐に空調機9を設けても、あるいは、外壁21と平行に延びる別の中間梁59を有するインナーバルコニユニット20A を最上階に配置しても、束5および屋根パネル6とともにトラスを形成する中間梁30が空調機9や別の中間梁59と干渉しない。これにより、従来の空調機9の取付構造やインナーバルコニユニット20A の構造を変更せずに小屋組を補強することができる。
【0023】
さらに、支持部32の接合片32C の中間部分を折り曲げ、当該接合片32C の基端側が屋根パネル6の傾斜に沿って延びているので、屋根パネル6の軒先側の支持位置が低くなり、外壁面を敷地境界から遠ざけなくとも、斜線制限内へユニット式建物1を納めることができ、敷地面積を有効利用できる。
【0024】
また、接合部31および支持部32を、建築現場においてそれぞれ束5および最上階建物ユニット20の柱41の頂部にボルト接合した後、これら接合部31および支持部32に長尺の本体33をボルト接合しているので、接合部31と支持部32とを先に接合しているために、長尺の本体33がさらに長くなった中間梁30を取り付けるよりも位置決め作業や取付作業が迅速に行えるようになり、中間梁30の取付作業にかかる時間を短くできる。
【0025】
さらに、接合部31および支持部32の接合片32C を板状部材から形成し、それらの厚さ方向が水平方向に沿って延びているので、束5、中間梁30および屋根パネル6が形成するトラスは、当該トラスを含む面材の外力に対向でき、当該外力に対する強度が損なわれず、小屋組の剛性を確保できる。
【0026】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形なども本発明に含まれる。
すなわち、中間梁としては、最上階建物ユニット20の互いに対向する天井梁42の中間部分に架け渡されるものに限らず、最上階建物ユニット20の柱41の上面に接合される束に一端が接合され、当該最上階建物ユニット20の軒先側に設けられる柱41の頂部に他端が接合されるものでもよい。
また、屋根としては、棟側から両側の軒先に向かって下り勾配となった傾斜屋根面を有する切妻屋根に限らず、図7に示されるように、水平方向に延びる大棟71と、この大棟71の端部から斜め下方に延びる下り棟72とを有する寄棟屋根70でもよい。この際、屋根パネルとしては、四角形状のものに限らず、下り棟72に沿って設けられる三角形状の屋根パネル6Aでもよい。
【0027】
本発明のユニット式建物の小屋裏構造によれば、次のような効果が得られる。すなわち、請求項1に記載のユニット式建物の小屋裏構造によれば、束、中間梁および屋根パネルがトラスを形成し、建物の小屋組を補強するので、小屋パネルを省略しても、小屋組の剛性を確保できる。しかも、屋根パネルの軒先側の支持位置が低くなり、外壁面を敷地境界から遠ざけなくとも、斜線制限の内側へ建物を納めることが可能となり、敷地面積を有効利用できる。
【0028】
また、請求項2に記載のユニット式建物の小屋裏構造によれば、天井懐部分に空調機を設けても、あるいは、外壁と平行に延びる別の中間梁を有するインナーバルコニユニットを最上階に配置しても、中間梁が天井梁の上面の高さレベルよりも高い位置に配置可能となので、束および屋根パネルとともにトラスを形成する中間梁が空調機や別の中間梁と干渉しない。これにより、従来の空調機の取付構造やインナーバルコニユニットの構造を変更せずに小屋組を補強することができる。
【0030】
また、請求項3に記載のユニット式建物の小屋裏構造によれば、中間梁の接合部、支持部および本体をボルト接合等、建築現場でも接合作業が容易な接合具で一体化すれば、接合部および支持部を、それぞれ束および最上階建物ユニットのフレームに接合した後、これら接合部および支持部に長尺の本体を接合することが可能となる。これにより、接合部と支持部とを先に接合したために、長尺の本体がさらに長くなった中間梁を取り付けるよりも位置決め作業や取付作業が迅速に行えるようになり、中間梁の取付作業にかかる時間を短くできる。
【0031】
さらに、請求項4に記載のユニット式建物の小屋裏構造によれば、束、中間梁および屋根パネルが形成するトラスは、当該トラスを含む面内の外力に対抗できればよいので、接合部および支持部を板状部材から形成しても、外力に対する強度が損なわれず、小屋組の剛性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るユニット式建物を示す斜視図である。
【図2】通常の建物ユニットのフレームを示す斜視図である。
【図3】前記実施形態に係るインナーバルコニユニットのフレームを示す斜視図である。
【図4】前記実施形態に係る設備用建物ユニットを示す斜視図である。
【図5】前記実施形態に係る小屋裏構造を示す部分断面図である。
【図6】前記実施形態に係る中間梁を示す上面図である。
【図7】本発明の変形例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ユニット式建物
3 屋根
5 束
6 屋根パネル
7 枠体
8 野地板
10 建物ユニット
20 最上階建物ユニット
30 中間梁
31 接合部
32 支持部
33 本体
40 フレーム
41 柱
42 天井梁
43 床梁
Claims (4)
- 箱状の建物ユニットを複数組合わせることにより建築されるとともに、最上階に配置された最上階建物ユニットの上面の軒先部分と、前記最上階建物ユニットの上面の棟側部分に立設された束の先端との間に傾斜配置された複数の屋根パネルにより屋根が形成されたユニット式建物の小屋裏構造であって、
前記束の基端近傍に一端が接合されるとともに、前記屋根パネルの軒先部分に他端が接合される中間梁を備え、前記中間梁は本体と、前記屋根パネルを支持する支持部と、を備え、前記支持部は中間部分が折れ曲がり、一端が前記本体に接合され、他端が前記屋根パネルの傾斜に沿って延びる接合片を備えていることを特徴とするユニット式建物の小屋裏構造。 - 請求項1に記載のユニット式建物の小屋裏構造において、
前記建物ユニットは、四隅の柱の上下端を床梁および天井梁で連結した直方体状のフレームを有し、前記屋根パネルは、軸組材を枠状に組んだ枠体と、この枠体の表面に張り付けられる野地板とを有し、前記中間梁は、平面視で前記最上階建物ユニットの互いに対向する天井梁の中間部分に架け渡されていることを特徴とするユニット式建物の小屋裏構造。 - 請求項1または請求項2に記載のユニット式建物の小屋裏構造において、
前記中間梁は、前記束に接合するための接合部を備え、前記接合部および前記支持部を前記本体で相互に連結することを特徴とするユニット式建物の小屋裏構造。 - 請求項3に記載のユニット式建物の小屋裏構造において、
前記接合部および支持部は、板状部材から形成されるとともに、その厚さ方向が水平方向に沿って延び、前記本体は、断面がコ字形に形成されていることを特徴とするユニット式建物の小屋裏構造。
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