JP4516200B2 - ユニット式建物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の建物ユニットを組み合わせて建てられた建物本体の上に屋根が設けられたユニット式建物に関するものである。
【0002】
【背景技術】
従来より、現場施工の短縮化のため、工場で製造された建物ユニットを建設現場まで搬送し、建設現場では、建物ユニットを複数組み合わせて建物本体を施工し、この建物本体の上に屋根を設けたユニット式建物が知られている。
このユニット式建物で使用される建物ユニットは、梁及び柱から形成された略直方体状の骨組みを備えており、この骨組みの天井領域には水平面内での補強のために水平ブレースが配置されている(特開平9-151540号公報等)。
【0003】
例えば、図8で示される通り、上下に配置される建物ユニット100の天井部分にブレース101が設けられており、この状態で、上下の建物ユニット100が組み合わされて建物本体が形成される。上階部分の建物ユニット100の上には長寸状の棟側束102と短寸状の桁側束103とが立設され、これらの束102,103に屋根パネル104の裏面が支持固定されている。
ここで、建物にはバルコニを有するものが多く、このバルコニを有する建物を施工するにあたり、ユニット式建物では、バルコニを建物ユニットで構成し、このバルコニユニットと他の建物ユニットとを組み合わせて建物本体を施工するものがある(特開2000-204663号公報)。
【0004】
このバルコニユニットには種々の形態のものがあるが、例えば、長辺梁と短辺梁と柱とから略直方体状の骨組みを備え、長辺方向に連続した開口部が形成された長辺インナーバルコニユニットがある。
このインナーバルコニユニットでは長辺方向に中間フレームが設けられており、この中間フレームが水平ブレースと干渉することから、この水平ブレースを天井領域に配置できない。
水平ブレースを配置できないので、インナーバルコニユニットは、構造的に吹き抜けと同じ扱いになる。
そのため、ユニットの上に補強用の小屋パネルを配置し、この小屋パネル内で水平ブレースを張っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例では、補強用として小屋パネルをインナーバルコニユニットの上に配置しなければならないので、施工のためのコストが高くなるという問題点がある。
その上、小屋パネルの厚さ分だけ建物全体が高くなり、不必要な斜線制限を受けなければならない。
【0006】
本発明の目的は、天井領域に水平ブレースを配置できない建物ユニットの上に屋根を施工するにあたり、小屋パネルを省略することができるユニット式建物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明は、従来、建物ユニットの天井部分に設けられた補強部材を屋根部分に設けることで前記目的を達成しようとするものである。
具体的には、本発明のユニット式建物は、添付の図面を参照して説明すると、複数の建物ユニット21,22を組み合わせて建物本体2を建てるとともに、この建物本体2の上に屋根3が設けられたユニット式建物であって、前記建物本体2は、天井領域に水平ブレース10を配置できる第1建物ユニット21と、天井領域に水平ブレースを配置できない第2建物ユニット22とを備え、前記屋根3は、前記第1建物ユニット21と連結される第1屋根部31と、前記第2建物ユニット22と連結される第2屋根部32とを備え、この第2屋根部32には前記第2建物ユニット22の水平方向の補強を行う補強部材50が設けられていることを特徴とする。
【0008】
この構成の本発明では、第1建物ユニット21と第2建物ユニット22とを組み合わせて建物本体2を施工し、上階部分にある第1建物ユニット21の上に第1屋根部31を施工し、上階部分にある第2建物ユニット22の上に第2屋根部32を施工してユニット式建物を建てる。
第2屋根部32を施工するにあたり、第2建物ユニット22の水平方向の補強を行う補強部材50を第2屋根部32に設ける。
従って、天井領域に水平ブレースを配置できない第2建物ユニット22の上に屋根を施工する場合において、第2建物ユニット22の水平方向の補強を第2屋根部32に設けられる補強部材50で行ったので、従来必要とされた小屋パネルが不要とされる。そのため、建物施工のためのコストが低くなるとともに、小屋パネルをなくすことで、無駄なスペースをなくし、建物の高さを低くできる。
【0009】
ここで、本発明では、前記第2建物ユニット22は長辺梁12A,13Aと短辺梁12B,13Bと柱11とを有する略直方体状の骨組み14を備え、かつ、長辺方向に延びて連続した開口部22Aが形成された長辺インナーバルコニユニットである構成が好ましい。
この構成では、長辺インナーバルコニユニットの上に屋根を施工する場合において、長辺インナーバルコニユニットの天井部分の水平方向の補強を第2屋根部に設けられる補強部材で行ったので、従来必要であった小屋パネルを不要にできる長辺インナーバルコニユニット付きユニット式建物を提供できる。
【0010】
さらに、本発明では、前記第2屋根部32は、前記第2建物ユニット22に立設された複数本の束34,35と、これらの束34,35にそれぞれ裏面が接合された屋根パネル36と、を備えた構成が好ましい。
この構成では、束34,35と屋根パネル36とで屋根を施工するために、屋根の施工に際して、小屋パネルが不要となり、この点からも、無駄なスペースをなくして建物高さを低くすることができる。
【0011】
また、本発明では、前記複数本の束34,35は、それぞれ束本体34A,35Aと、この束本体34A,35Aを支持するとともに前記第2建物ユニット22に連結された支持プレート34B,35Bとを備え、これらの支持プレート34B,35Bに前記補強部材50が連結されている構成が好ましい。
この構成では、第2建物ユニット22に連結された支持プレート34B,35B同士を補強部材50を介して互いに連結することで、第2建物ユニット22の天井領域の水平方向の補強を大きなものにできる。
【0012】
さらに、本発明では、補強部材50はブレース51〜54である構成が好ましい。
この構成では、補強部材を従来建築分野で使用されているブレースとすることで、その構成を簡易なものにできる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2には、本実施形態に係るユニット式建物の全体構成が示されている。図1はユニット式建物の斜視図であり、図2は建物本体の平面図である。
これらの図において、本実施形態のユニット式建物は、基礎1の上に建物本体2が施工され、この建物本体2の上に寄棟屋根3が設けられた構造である。
【0014】
建物本体2は、11個の第1建物ユニット21と1個の第2建物ユニット22とを組み合わせて建てられた2階建て建物である。
第1建物ユニット21は、その内部が居室、階段、その他のスペースとして利用される一般的なユニットである。
第2建物ユニット22は、2階の角部分に配置され開口部22Aが長辺方向に延びて連続形成された長辺インナーバルコニユニットである。
第1建物ユニット21及び第2建物ユニット22は、それぞれ工場にて製造され、建設現場までトラックで搬送された後、組み合わせて建物本体2が施工される。建設現場では、隣り合う建物ユニット21,22は図示しないボルト等により互いに連結固定されている。
【0015】
第1建物ユニット21の概略構成が図3に示されている。
図3において、第1建物ユニット21は、柱11、長辺天井梁12A、短辺天井梁12B、長辺床梁13A及び短辺床梁13Bから略箱状に形成された骨組み14に外壁材や内装材を必要に応じて取り付けて構成されている。骨組み14には天井小梁15や根太16が取り付けられている。
第1建物ユニット21では、骨組み14の天井領域に水平ブレース10が配置されている。
第2建物ユニット22は、柱11、長辺天井梁12A、短辺天井梁12B、長辺床梁13A及び短辺床梁13Bから略箱状に形成された骨組み14を有するという基本構成が第1建物ユニット21と同じであるが、第1建物ユニット21とは異なり、天井領域に水平ブレース10が配置されていない。
【0016】
図1及び図2において、屋根3は、2階部分に位置する第1建物ユニット21と連結される第1屋根部31と、第2建物ユニット22と連結される第2屋根部32とから構成されている。
第1屋根部31は、第2階部分の1建物ユニット21の上面に立設された複数本の束(図示せず)と、これらの束にそれぞれ裏面が接合された屋根パネル33とを備えて構成されている。この屋根パネル33は、トラックでの搬送が可能となるように、適宜分割形成されている。
【0017】
第2屋根部32の構成が図4から図6に示されている。図4は、第2屋根部32並びにその下部に配置された建物ユニットの分解斜視図であり、図5は、第2屋根部32の要部を示す斜視図であり、図6は、その平面図である。
図4において、水平ブレース10が設けられた第1建物ユニット21の上には水平ブレースがない第2建物ユニット22が配置され、この第2建物ユニット22の上には第2屋根部32が配置されている。
【0018】
図4及び図5において、第2屋根部32は、第2建物ユニット22にそれぞれ立設された2本の棟側束34及び4本の桁側束35と、これらの束34,35にそれぞれ裏面が接合された屋根パネル36とを備えて構成されている。
この屋根パネル36は一枚から形成されてもよく、あるいは、複数枚から形成されてもよい。さらに、第1建物ユニット21の上に設けられた屋根パネル33と共通のパネルを使用してもよい。
【0019】
棟側束34は、第2建物ユニット22の柱11の真上に1本配置され、残りが第2建物ユニット22の長辺天井梁12Aの中間位置に配置されている。
これらの棟側束34は、屋根パネル36の裏面を受ける受け金具34Cを上端に取り付けた束本体34Aと、この束本体34Aを支持するとともに第2建物ユニット22の骨組み14に図示しないボルトを介して連結された支持プレート34Bとを備えて構成されている。
2本の棟側束34のうち柱11の真上に配置された1本は、受け金具34Cが1枚の平板状に形成され、図示しないボルト等で屋根パネル36に接合される。この棟側束34は、その束本体34Aが略柱状に形成され、支持プレート34Bは平面矩形状に形成されている。
【0020】
2本の棟側束34のうち長辺天井梁12Aの中間位置に配置された1本は、異なる2つの傾斜面を同時に受けるため、受け金具34Cが2枚の平板とされている。
この棟側束34は、その束本体34Aが略柱状に形成されており、その支持プレート34Bは、束本体34Aの下端が固定されたプレート本体34B1と、このプレート本体34B1に固定された板状の連結部34B2と、から構成されている。
【0021】
桁側束35は、第2建物ユニット22の残り3本の柱11の真上にそれぞれ配置された3本と、桁側の長辺天井梁12Aの中間位置に配置された1本とから構成される。
桁側束35は、屋根パネル36の裏面を受ける束本体35Aと、この束本体35Aを支持するとともに第2建物ユニット22の骨組み14に図示しないボルトを介して連結された支持プレート35Bとを備え、その側面が略コ字状に形成されている。
束本体35Aは、図示しないボルト等で屋根パネル36に接合される。支持プレート35Bは平面矩形状に形成されている。
【0022】
これらの支持プレート34B,35Bには第2建物ユニット22の水平方向の補強を行う補強部材50が設けられている。
この連結部材50は、柱11の直上に配置された棟側束34のプレート本体34Bと長辺天井梁12Aの中間位置に配置された桁側束35のプレート本体35Bとの間を連結する第1ブレース51と、長辺天井梁12Aの中間位置に配置された棟側束34の連結部34B2と柱11の直上に配置された桁側束35の支持プレート35Bとを連結し第1ブレース51と交差する第2ブレース52と、長辺天井梁12Aの中間位置に配置された棟側束34の連結部34B2と柱11の直上に配置された桁側束35の支持プレート35Bとを連結する第3ブレース53と、長辺天井梁12Aの中間位置に配置された桁側束35の支持プレート35Bと柱11の直上に配置された桁側束35の支持プレート35Bとを連結し第3ブレース53と交差する第4ブレース54とを備えた構成である。
これらのブレース51〜54は、ターンバックル55により、引張力が調整される。
【0023】
従って、本実施形態によれば、次の作用効果を奏することができる。
(1)建物本体2は第1建物ユニット21及び第2建物ユニット22を複数組み合わせて構成されるため、これらの建物ユニット21,22を予め工場で製造することで、建物本体2の現場施工が迅速化される。
(2)建物本体2を、天井領域に水平ブレース10を配置できる第1建物ユニット21と、天井領域に水平ブレースを配置できない第2建物ユニット22とを備え、建物本体2の上に設けられる屋根3を、第1建物ユニット21と連結される第1屋根部31と、第2建物ユニット22と連結される第2屋根部32とを備え、この第2屋根部32に、第2建物ユニット22の水平方向の補強を行う補強部材50を設けたから、天井領域に水平ブレースを配置できない第2建物ユニット22の上に屋根を施工する場合において、第2建物ユニット22の水平方向の補強を第2屋根部32に設けられる補強部材50で行ったので、従来必要とされた小屋パネルが不要とされる。
従って、建物施工のためのコストが低くなるとともに、小屋パネルをなくすことで、無駄なスペースをなくし、建物の高さを低くできる。
【0024】
(3)第2建物ユニット22は長辺梁12A,13Aと短辺梁12B,13Bと柱11とを有する略直方体状の骨組み14を備え、この骨組み14の上に第2屋根部32を設けたから、この第2屋根部32から大きな鉛直荷重がかかっても、その荷重を第2建物ユニット22の骨組み14全体で安定的に支持することができる。
(4)第2建物ユニット22は、長辺方向に延びて連続した開口部22Aが形成された長辺インナーバルコニユニットであるから、建物施工のためのコストが低くなる長辺インナーバルコニユニット付きユニット式建物を提供することができる。
【0025】
(5)第2屋根部32は、第2建物ユニット22に立設された複数本の束34,35と、これらの束34,35にそれぞれ裏面が接合された屋根パネル36と、を備えたから、束34,35と屋根パネル36とで屋根を施工するために、屋根の施工に際して、小屋パネルが不要となり、この点からも、無駄なスペースをなくして建物高さを低くすることができる。
【0026】
(6)複数本の束34,35は、それぞれ束本体34A,35Aと、この束本体34A,35Aを支持するとともに第2建物ユニット22に連結された支持プレート34B,35Bとを備え、これらの支持プレート34B,35Bに補強部材50が連結されているから、第2建物ユニット22の天井領域の水平方向の補強を大きなものにできる。
【0027】
(7)補強部材50を従来より建築分野で使用されているブレース51〜54から構成したから、補強部材50の構成を簡易なものにできる。
(8)第1ブレース51と第2ブレース52とを交差配置し、第3ブレース53と第4ブレース54とを交差配置したから、水平面内で異なる方向から第2建物ユニット52に力を受けても、この力を確実に支持することができる。
【0028】
なお、本発明は前述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、第2屋根部32を、複数本の束34,35と、これらの束34,35にそれぞれ裏面が接合された屋根パネル36とから構成したが、本発明では、図7に示される通り、第2屋根部32を屋根パネル37から構成するものでもよい。この屋根パネル37は、図示しない骨組みと、この骨組みの底部に取り付けられた床パネル38と、骨組みの上面に取り付けられた屋根パネル36とを備えた構成であり、ブレース51〜54は骨組みの底部に取り付けられている。
【0029】
さらに、本発明では、屋根3は寄棟屋根以外の屋根、例えば、切妻屋根であってもよい。
また、第2建物ユニット22は長辺インナーバルコニユニット以外のユニットであってもよい。仮に、インナーバルコニユニットであるとしても、短辺側が開口した短辺バルコニユニットであってもよい。
さらに、補強部材50はブレース51〜54以外の部材、例えば、束34,35の間を互いに連結する中間梁であってもよく、さらには、硬質の面材であってもよい。
【0030】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明によれば、次のような効果がある。
すなわち、請求項1に記載の本発明によれば、複数の建物ユニットを組み合わせて建物本体を建てるとともに、この建物本体の上に屋根が設けられたユニット式建物であって、前記建物本体は、天井領域に水平ブレースを配置できる第1建物ユニットと、天井領域に水平ブレースを配置できない第2建物ユニットとを備え、前記屋根は、前記第1建物ユニットと連結される第1屋根部と、前記第2建物ユニットと連結される第2屋根部とを備え、この第2屋根部には前記第2建物ユニットの水平方向の補強を行う補強部材が設けられているから、天井領域に水平ブレースを配置できない第2建物ユニットの上に屋根を施工する場合において、第2建物ユニットの水平方向の補強を第2屋根部に設けられる補強部材で行ったので、従来必要とされた小屋パネルが不要とされる。そのため、建物施工のためのコストが低くなるとともに、小屋パネルをなくすことで、無駄なスペースをなくし、建物の高さを低くできる。
【0031】
請求項2記載の本発明によれば、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記第2建物ユニットは長辺梁と短辺梁と柱とを有する略直方体状の骨組みを備え、かつ、長辺方向に延びて連続した開口部が形成された長辺インナーバルコニユニットしたので、長辺インナーバルコニユニットの上に屋根を施工する場合において、長辺インナーバルコニユニットの天井部分の水平方向の補強を第2屋根部に設けられる補強部材で行ったので、施工コストを低くすることができる長辺インナーバルコニユニット付きユニット式建物を提供することができる。
【0032】
請求項3記載の本発明によれば、請求項1又は2記載の発明の構成に加えて、前記第2屋根部は、前記第2建物ユニットに立設された複数本の束と、これらの束にそれぞれ裏面が接合された屋根パネルと、を備えた構成としたから、束と屋根パネルとで屋根を施工するために、小屋パネルが不要となり、この点からも、無駄なスペースをなくして建物高さを低くすることができる。
【0033】
請求項4記載の本発明によれば、請求項3記載の発明の構成に加えて、前記複数本の束は、それぞれ束本体と、この束本体を支持するとともに前記第2建物ユニットに連結された支持プレートとを備え、これらの支持プレートに前記補強部材が連結されている構成としたから、第2建物ユニットに連結された支持プレート同士を補強部材を介して互いに連結することで、第2建物ユニットの天井領域の水平方向の補強を大きなものにできる。
【0034】
請求項5記載の本発明によれば、請求項4に記載の発明の構成に加え、補強部材をブレースとしたから、その構成を簡易なものにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるユニット式建物の斜視図である。
【図2】建物本体の平面図である。
【図3】第1建物ユニットの概略構成を示す斜視図である。
【図4】第2屋根部並びにその下部に配置された建物ユニットの分解斜視図である。
【図5】第2屋根部の要部を示す斜視図である。
【図6】第2屋根部の平面図である。
【図7】本発明の変形例を示すもので、図4に相当する図である。
【図8】従来例を示すもので、図4に相当する図である。
【符号の説明】
2 建物本体
3 屋根
10 水平ブレース
11 柱
12A,13A 長辺梁
12B,13B 短辺梁
14 骨組み
21 第1建物ユニット
22 第2建物ユニット(長辺インナーバルコニユニット)
22A 開口部
31 第1屋根部
32 第2屋根部
34,35 束
34A,35A 束本体
34B,35B 支持プレート
36 屋根パネル
50 補強部材
51 第1ブレース
52 第2ブレース
53 第3ブレース
54 第4ブレース
Claims (5)
- 複数の建物ユニットを組み合わせて建物本体を建てるとともに、この建物本体の上に屋根が設けられたユニット式建物であって、
前記建物本体は、天井領域に水平ブレースを配置できる第1建物ユニットと、天井領域に水平ブレースを配置できない第2建物ユニットとを備え、前記屋根は、前記第1建物ユニットと連結される第1屋根部と、前記第2建物ユニットと連結される第2屋根部とを備え、この第2屋根部には、前記第2建物ユニットの水平方向の補強を行う補強部材が設けられていることを特徴とするユニット式建物。 - 請求項1に記載のユニット式建物において、
前記第2建物ユニットは長辺梁と短辺梁と柱とを有する略直方体状の骨組みを備え、かつ、長辺方向に延びて連続した開口部が形成された長辺インナーバルコニユニットであることを特徴とするユニット式建物。 - 請求項1又は2に記載のユニット式建物において、
前記第2屋根部は、前記第2建物ユニットに立設された複数本の束と、これらの束にそれぞれ裏面が接合された屋根パネルと、を備えたことを特徴とするユニット式建物。 - 請求項3に記載のユニット式建物において、
前記複数本の束は、それぞれ束本体と、この束本体を支持するとともに前記第2建物ユニットに連結された支持プレートとを備え、これらの支持プレートに前記補強部材が連結されていることを特徴とするユニット式建物。 - 請求項4に記載のユニット式建物において、
前記補強部材はブレースであることを特徴とするユニット式建物。
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