JPH11131663A - 架構体 - Google Patents

架構体

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JPH11131663A
JPH11131663A JP29897697A JP29897697A JPH11131663A JP H11131663 A JPH11131663 A JP H11131663A JP 29897697 A JP29897697 A JP 29897697A JP 29897697 A JP29897697 A JP 29897697A JP H11131663 A JPH11131663 A JP H11131663A
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JP
Japan
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floor
beams
column
height
forming
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JP29897697A
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English (en)
Inventor
Motohiko Iio
元彦 飯尾
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National House Industrial Co Ltd
Original Assignee
National House Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高さの異なる床面を簡単に構成しうる架構体
を提供する。 【解決手段】 柱2と梁3とを剛接合したラーメン構造
からなる家屋の基本架構体4の前記柱2に、前記梁3の
うちの主床形成用の床梁5とは高さを違えた位置で副床
形成用の水平梁6a、6bをピン接合するとともに、前
記副床の床面の高さを、前記主床の床面の高さとを異な
らせたことを特徴とする架構体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高さの異なる床面
を簡単に構成しうる架構体に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】柱、梁
などを剛接合したラーメン構造からなる基本架構体を用
いた家屋は、地震などの外力に対して粘り強く、変形し
にくい利点がある。このような基本架構体は、通常、2
階部分などにおいて床材を支持する床梁は、全て同じ高
さで前記柱に剛接合され、またこのような状態で基本架
構体の強度計算がなされている。
【0003】他方、近年では家屋内部スペースの有効活
用や、居住性の向上などを目的として、家屋内、例えば
2階部分などに高さの異なる床面を設けたいわゆるスキ
ップフロアが注目されている。このようなスキップフロ
アを前記ラーメン構造の基本架構体に設ける場合、前記
剛接合された梁の高さを、他の梁と異ならせた位置にず
らすことが考えられる。
【0004】ところが、このように剛接合された梁の高
さを他の梁と変えてしまうと、柱、梁のラーメン構造の
基本架構から逸脱してしまい、複雑な構造検討が新たに
必要となる他、高さ方向にのみ梁をずらせたのではその
部分に耐力壁などの配置が阻害されプランニングが難し
くなり、スキップフロア等の採用を困難としていた。
【0005】そこで、本発明は、柱と梁とを剛接合した
ラーメン構造からなる家屋の基本架構体の柱に、主床形
成用の床梁とは高さを違えた位置で副床形成用の水平梁
をピン接合することを基本として、基本架構体に影響を
及ぼすことなくスキップフロア等を容易に構成しうる架
構体の提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のうち、請求項1
記載の発明は、柱と梁とを剛接合したラーメン構造から
なる家屋の基本架構体の前記柱に、前記梁のうちの主床
形成用の床梁とは高さを違えた位置で副床形成用の水平
梁をピン接合するとともに、前記副床の床面の高さを、
前記主床の床面の高さとを異ならせたことを特徴とする
架構体である。
【0007】また請求項2記載の発明は、前記水平梁
は、向き合う平行な該水平梁との間かつ水平梁の両端近
傍に一対の小梁を架け渡すとともに、この一対の小梁間
に床パネルを支持する床小梁を接合したことを特徴とす
る請求項1記載の架構体である。
【0008】前記柱は、前記水平梁がピン接合される接
合部近傍の柱内部に、柱を補強する補強体を有すること
を特徴とする請求項1又は2記載の架構体である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態につ
いて図面に基づき説明する。本実施形態の架構体は、図
1〜3に示すように、柱2と梁3とを剛接合したラーメ
ン構造からなる鉄骨構造家屋Hの基本架構体4の前記柱
2に、前記梁3のうちの主床形成用の床梁5とは高さを
違えた位置で副床形成用の水平梁6a、6bをピン接合
するとともに、前記副床7a、7bの床面7Fa、7F
bの高さLa、Lbを、前記主床9の床面9Fの高さN
とを異ならせたことを特徴としている。
【0010】前記柱2は、本例では下端が布基礎天端F
に固定されかつ上端が屋根梁10に接合された1階、2
階を連続してのびる鉄骨の通し柱が示される。また、前
記基本架構体4を構成する梁3は、本例では柱2と剛接
合される前記屋根梁10、床梁5とを含み、屋根梁10
同士、床梁5同士は、それぞれ同一の高さ位置で柱2に
剛接合される。
【0011】前記床梁5は、図4に示すように、断面略
I型をなす鋼材であって前記柱2、2間を水平にのびか
つ柱2に剛接合される。本明細書において「剛接合」と
は、接合部材間のなす角度が外力を受けても実質的に変
化しないように強固に接合されたものをいい、また架構
体の強度計算上においてこのように計算すべきものをい
う。
【0012】本例では、前記柱2と床梁5とは、図4に
示すように、床梁5の端面に固着された端部プレート5
aを、前記柱2の表面に密着させるとともに複数、本例
では一本の床梁5の端部は16箇所でボルト11、…に
より柱2に強固に固着されたものを示している。これに
より、柱2と床梁5との接合角度は実質的に変化しない
ように剛接合される。
【0013】前記床梁5には、主床9を形成する床材と
して、例えば図3に示すように床パネルPFが取り付け
られることにより、本例では家屋Hの2階部分において
床面9Fの高さが通常の高さNとなる主床9を形成しう
る。
【0014】また本例では、前記柱2に、床梁5とは高
さを違えた位置で副床形成用の水平梁6a、6a、6
b、6bをピン接合することにより、前記主床9Fの床
面の高さと異なる2つの副床7a、7bを構成したもの
を例示している。本例では、副床形成用の水平梁6a、
6bは、いずれも断面略I型の鋼材からなり、図5、図
6に示すように、ガセットプレート12を介して、柱2
にピン接合されるものを例示している。また、副床7a
は、図3に示すように前記主床9と水平方向に並んで形
成されるとともに、副床7bは、前記主床9の下に形成
されることにより該主床9との間で例えば収納空間を形
成しうる。
【0015】また本明細書において、「ピン接合」と
は、接合部材間のなす角度が変化可能なように接合され
たものをいい、架構体の強度計算上においてもピン接合
として計算すべきものをいう。
【0016】前記ガセットプレート12は、本例では、
柱2に4本のボルトで固着された基板13と、この基板
13から略垂直に張り出す第1の接合金物14と、この
第1の接合金物14から平面方向に略垂直に張り出す第
2の接合金物15とを有するものを示す。そして前記第
1の接合金物14に、副床形成用の水平梁6a、6bの
ウェブ6wを沿わせて配するとともに、副床形成用の水
平梁6a、6bの端部が柱2の表面から離間した状態で
両者をボルト、ナットからなる固着具16により接合し
ている。本例では、前記固着具10は、前記剛接合の場
合に比して少なく、4箇所としたものを例示する。この
ような接合では、ボルトが通る孔のガタや第1の接合金
物14の弾性変形などにより水平梁6の柱2に対する微
小変位が許容されうる。
【0017】このように、副床形成用の水平梁6a、6
bを、主床形成用の水平梁5と高さを異ならせて前記柱
2に接合したことにより、副床7a、7bの床面7F
a、7Fbの高さLa、Lbを主床9の高さとは異なら
せ、しかもその高さを容易に変えることができるため、
簡単な施工でスキップフロア等を構成しうる。
【0018】また副床形成用の水平梁6a、6bは、基
本架構体4の柱2に剛接合ではなくピン接合されること
により、柱2は副床形成用の水平梁6a、6bから実質
的にモーメントなどの水平力を受けないため、ラーメン
構造の鉄骨構造家屋Hにおいて、基本架構体4の強度な
どに影響を及ぼすことなく床面高さを変えた副床7a、
7bを構成でき、新たに複雑な強度計算を行うことを不
要としうる。
【0019】また本例では前記副床形成用の水平梁6
a、6bは、互いに例えば向き合う平行な該水平梁6
a、6bとの間かつその両端近傍に一対の小梁19を架
け渡すとともに、この一対の小梁19、19間に床材や
床パネルPFを支持する床小梁20を接合したものを例
示している。
【0020】前記小梁19は、本実施形態では図5に示
すように、前記ガセットプレート12の第2の接合金物
15を用いてボルト、ナットの固着具16によりピン接
合される。このように、前記一対の小梁19、19間
に、床パネルなどの床材を支持する床小梁20を接合し
たことにより、副床7a、7bをさらに簡単に施工しう
る利点があり、また小梁19は、柱2ではなく水平梁6
a、6bの両端近傍に設けられるため、この小梁19が
柱2、2間に壁パネルなどを設ける際の障害にならず、
本例の如く柱2、2間に耐力壁24などを設けてプラン
ニングが自由に行える利点などがある。
【0021】なおガセットプレート12には、図5に示
すようにブレース取付用金物17を介して水平ブレース
26が取り着くことにより、副床7a、7bの変形を防
止しうる。
【0022】また本実施形態では、前記柱2は、前記水
平梁6a、6bがピン接合される接合部近傍の柱内部
に、柱2を補強する補強体21を有するものを例示して
いる。前記補強体21は、本実施形態では柱内面に4分
割されて配された断面略L型をなす鋼材であり、ネジ等
を用いて該柱2に固着されており、本例では、柱2の略
全長に亘って補強される。
【0023】なお柱2は、このような全長に亘り補強す
る他、前記梁との接合部内面のみに補強体21を有する
ものでも良い。さらには柱2は、鋼材を用いて補強する
他、架構体の施工後、モルタル等を柱内部に流し込んで
コンクリートによる補強部を構成しても良く、またこの
補強部も梁との接合部内面に限定して設けても良い。こ
のように、柱2を補強することによって、柱2の剛性を
高めうるとともに、梁3ないし6との接合をより確実と
することができる。また補強体21は、柱内部に設けら
れるため、柱の外径を変化させず、他の部材との標準化
等を図りうる。
【0024】このような主床9、副床7a、7bを有す
る家屋Hは、図3に示したように、主床9の床面9F
と、副床7bとの間に収納空間Aを形成することが可能
となる他、例えばリビングとして用いうる副床7aと主
床9とでスキップフロアを形成できる。また副床7aの
上部空間Bの天井高さを増すことが可能となるため、居
住性が向上しうる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明では、副床形成用の水平梁を、主床形成用の水平梁と
高さを異ならせて取り付けることができ、床面高さを容
易に変えることができ、簡単な施工でスキップフロア等
を構成しうる。
【0026】また前記副床形成用の水平梁は、基本架構
体の柱に剛接合ではなくピン接合されるため、柱は副床
形成用の水平梁から実質的にモーメントなどの水平力を
受けないため、ラーメン構造の家屋において、基本架構
体に影響を及ぼすことなく床面高さを変えることができ
る。
【0027】また請求項2記載の発明では、前記水平梁
は、向き合う平行な該水平梁との間かつ水平梁の両端近
傍に一対の小梁を架け渡しているため、この小梁が柱間
に壁パネルなどを設ける際の障害にならず、しかもこの
一対の小梁間に床パネルを支持する床小梁を接合したこ
とにより、副床を簡単に施工しうる。
【0028】また請求項3記載の発明では、前記柱は水
平梁がピン接合される接合部近傍の柱内部に、柱を補強
する補強体を有するため、水平梁と柱との接合をより確
実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の基本架構体を示す斜視図である。
【図2】その側面図である。
【図3】家屋の断面図である。
【図4】剛接合の一例を示す斜視図である。
【図5】ピン接合の一例を示す斜視図である。
【図6】その平面図である。
【符号の説明】
2 柱 3 梁 4 基本架構体 5 主床形成用の床梁 6a、6b 副床形成用の水平梁 7 副床 7F 副床の床面 9 主床 9F 主床の床面 12 ガセットプレート H 家屋 N 主床の床面の高さ La、Lb 副床の床面の高さ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柱と梁とを剛接合したラーメン構造からな
    る家屋の基本架構体の前記柱に、前記梁のうちの主床形
    成用の床梁とは高さを違えた位置で副床形成用の水平梁
    をピン接合するとともに、 前記副床の床面の高さを、前記主床の床面の高さとを異
    ならせたことを特徴とする架構体。
  2. 【請求項2】前記水平梁は、向き合う平行な該水平梁と
    の間かつ水平梁の両端近傍に一対の小梁を架け渡すとと
    もに、この一対の小梁間に床パネルを支持する床小梁を
    接合したことを特徴とする請求項1記載の架構体。
  3. 【請求項3】前記柱は、前記水平梁がピン接合される接
    合部近傍の柱内部に、柱を補強する補強体を有すること
    を特徴とする請求項1又は2記載の架構体。
JP29897697A 1997-10-30 1997-10-30 架構体 Pending JPH11131663A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006097395A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Daiwa House Ind Co Ltd スキップフロアーを有する建物の構造
JP2011084904A (ja) * 2009-10-14 2011-04-28 Asahi Kasei Homes Co スキップフロア型建築物
CN103953112A (zh) * 2014-03-27 2014-07-30 杭州恒达钢构股份有限公司 一种密柱外框内带稀柱井字组合楼盖的钢结构住宅体系
JP2015094203A (ja) * 2013-11-14 2015-05-18 旭化成ホームズ株式会社 中間階床の支持構造
JP2018105096A (ja) * 2016-12-28 2018-07-05 旭化成ホームズ株式会社 建物

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