JP4909025B2 - 屋根パネルの支持構造 - Google Patents

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本発明は、傾斜屋根を構成する複数の屋根パネルを支持する支持金具と束とを備えた屋根パネルの支持構造に関する。
従来、複数の屋根パネルを組み合わせ、建物本体の上に立設した複数の束に、それらのパネルを支持させることにより、前記建物本体の上に傾斜屋根を設置することがある(例えば、特許文献1)。この特許文献1に記載の傾斜屋根では、小屋裏の中央部分には、棟に沿って小屋束が立設されている。小屋束の上端部には、一対の支持面を備えた断面視略L字状の受け材が設けられており、この受け材は、互いに突き合わされて棟を形成する各屋根パネルの上端部下面を支持している。各屋根パネルの下端部下面は、前記小屋束の外側に前記小屋束と平行に設けられた小屋束によって支持されている。
そして、これらの小屋束の隣り合うもの同士は、対角状に設けられた一対のブレースによって連結されており、特許文献1に記載の屋根パネルの支持構造では、ブレースによってこれらの小屋束の棟に沿った方向の剛性を高めることで、屋根パネルに対する支持強度を確保している。
特開平10−8624号公報
しかしながら、特許文献1に記載の屋根パネルの支持構造では、小屋裏がこのブレースにより区切られてしまうので、小屋裏に連続した大きな空間を形成することができず、本来広い小屋裏の空間を十分に活用することができないという問題があった。
本発明の目的は、屋根パネルに対する支持強度を損ねることなく、小屋裏に連続した大きな空間を形成できる屋根パネルの支持構造を提供することにある。
この目的を達成するため、本発明の屋根パネルの支持構造は、以下の構成を備える。
すなわち、図面も参照して説明すると、本発明の屋根パネルの支持構造は、傾斜屋根を構成する複数の屋根パネルの支持構造であって、互いに突き合わされて棟を形成する各屋根パネルの棟側上端部下面を受ける2つの支持部53を有して断面視略L字状に形成された金具本体51と、前記各支持部53の下面中央に垂直に接合されて前記金具本体51を補強する補強部52とを有し、前記各支持部53の下端部には、前記屋根パネルの棟側の下面に沿って配置される連結部材7の一端側を連結する連結部58が形成されており、棟の直下に配置される支持金具5A,5Bと、棟の当該棟と直交する方向に設けられ、前記屋根パネルの棟側中間部から棟側下端部にかけた下面のいずれかの部位を支持する束6A,6Bとを備え、前記連結部材7の一端側が前記連結部58に連結され、前記連結部材7の他端側が前記束6A,6Bに連結されることによって、前記支持金具5A,5Bおよび前記束6A,6Bが前記連結部材7により連結されていることを特徴とする。
この発明によれば、支持金具は、2つの支持部を有して断面視略L字状に形成された金具本体と、各支持部に接合する補強部とを備えて構成されている。そして、各支持部にはそれぞれ連結部が形成されている。
このため、小屋裏に屋根パネルの下端部を支持する束を設け、連結部材を屋根パネルの下面に沿って支持金具と前記束とに掛け渡すことで、支持部が屋根パネルからうける荷重のうち、鉛直方向成分の荷重を、連結部材を介して前記束で受けることができ、屋根パネルを支持することができる。この際、支持金具と束とを連結部材で連結するので、支持金具および束の棟に沿った方向の剛性も、十分に確保することができる
また、前述の支持金具を備え、支持金具と束とが連結部材によって連結されているので、屋根パネルに対する支持強度を十分に確保することができる。従って、従来束間に設けられていた連結部材を不要にすることができ、小屋裏空間を連続した大きなひとつの空間として利用することができるうえ、支持金具を支える支柱を小屋裏に立設することなく屋根パネルを支持できるので、小屋裏空間内に立設される支柱の数を減らすことができ、小屋裏空間を利用しやすい空間にできる。
この際、本発明の屋根パネルの支持構造では、前記支持金具は、棟の直下に2つ設けられるとともに、前記束は、棟の当該棟と直交する方向両側に、それぞれ棟と平行な方向に沿って2つ設けられ、前記支持金具および前記束には、2本の前記連結部材が対角状に掛け渡されていることが好ましい。
この構成によれば、支持金具および束には、2本の連結部材が対角状に掛け渡されているので、屋根パネルに対する支持強度を向上させることができ、より確実に屋根パネルを支持することができる。
さらに、本発明の屋根パネルの支持構造では、前記連結部材は、ブレースであることが好ましい。
この構成によれば、支持金具および束を連結する連結部材としてブレースを用いたので、当該ブレースの張りを容易に調整することができる。そして、ブレースを最適の強さに張ることで、屋根パネルに対する支持強度を確実に確保することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の屋根パネル41,42の支持構造を示す斜視図である。
本実施形態のユニット式建物1は、図1に示すように、基礎2の上に設けられた建物本体3と、この建物本体3の上に設けられた切妻式の傾斜屋根4とを備えて構成されている。
建物本体3は、複数(8個)の箱状の建物ユニット3A,3Bが組み合わされることにより形成されている。ここで、建物本体3の外側に配置された建物ユニットを、建物ユニット3Aとし、建物本体3の内側に配置された建物ユニットを、建物ユニット3Bとする。この建物本体3を構成する建物ユニット3A,3Bは、図示を省略するが、四隅に立設される4本の柱と、これらの柱の上端間同士および下端間同士を仕口を介して結合する各4本の天井梁および床梁とで構成される一般的な骨組を備えている。
傾斜屋根4は、棟側に設けられた棟側屋根パネル41と、棟側屋根パネル41より軒側に設けられた軒側屋根パネル42とを備えている。傾斜屋根4において、対向する棟側屋根パネル41同士が突き合わされることにより、棟が形成されている。これらの互いに突き合わされた棟側屋根パネル41は、上端部下面を棟の直下に配置された支持金具5A,5Bによって支持されているとともに、下端部下面を建物本体3の上に配置された束6A,6Bによって支持されている。これら支持金具5A,5Bおよび束6A,6Bは、棟側屋根パネル41の下面に沿って対角状に掛け渡された連結部材としてのブレース7によって連結されている。
図2は、支持金具5A,5Bおよび束6A,6Bの配置を示す平面図、図3は、支持金具5Bの上面図、図4は、支持金具5A,5Bの側面図である。
支持金具5A,5Bは、図1および図2に示すように、棟の中央部および両端部直下にそれぞれ配置されている。これらの支持金具5A,5Bのうち、棟の中央部直下に配置された支持金具5Bは、図3および図4に示すように、金具本体51および補強部52から構成されている。
金具本体51は、略ホームベース形状のプレートから構成された2つの支持部53から構成されている。金具本体51は、これら支持部53の先すぼまり形状の幅狭部54の頂辺55同士が互いに連結されて断面視略L字状に形成されている。支持部53の幅広部56の両端には、ブレース7を取り付けるためのブレース取付孔57が穿設されており、本実施形態では、この幅広部56のブレース取付孔57を含んだ端部が、ブレース7が連結される連結部58となっている。支持部53の幅広部56の中央側には、棟側屋根パネル41を固定するための複数(6個)のボルト孔59が2列に穿設されている。
補強部52は、図4に示すように、各支持部53の下面に垂直に接続されたプレートから構成され、金具本体51を補強してる。
一方、棟の両端部直下に配置される支持金具5Aは、それぞれ、支持金具5Bを補強部52が含まれるように略中央で切断したものと同様の形状を有しており、各支持部53には、1つのブレース取付孔57と、縦一列に配置された3つのボルト孔59とが設けられている。
これら支持金具5A,5Bは、両支持部53にブレース7が取り付けられ、このブレース7によって支持されることで、支柱で支えられることなく、建物本体3上に設置される。そして、棟側屋根パネル41側の図示しないボルト孔と、支持部53のボルト孔59とに図示しないボルトが挿通され、ナットで締められることにより、棟側屋根パネル41の上端部が支持部53に支持固定される。この際、支持部53が棟側屋根パネル41から受ける荷重のうち、棟に沿った方向および鉛直方向成分の荷重は、ブレース7を介して束6A,6Bに伝達される。なお、図1に示すように、支持金具5Bの各支持部53上には、並列する2枚の棟側屋根パネル41が固定される。従って、支持金具5Bは、これら並列する2枚の棟側屋根パネル41を連結する役割も果たしている。
棟側屋根パネル41の下端部下面を支持するとともに、ブレース7を介して支持金具5A,5Bにかかる荷重の一部を受ける束6A,6Bは、図1および図2に示すように、棟の当該棟と直交する方向両側に、それぞれ棟と平行な方向に沿って設けられている。各束6A,6Bは、支持金具5A,5Bと同様の間隔をあけて建物本体3の上に設けられている。詳述すると、建物本体3の棟と平行な方向両端に配置された束6Aは、建物ユニット3A,3Bの仕口に跨って設けられ、これらの束6Aの中央に配置された束6Bは、4つの建物ユニット3A,3Bの仕口に跨って設けられている。
束6A,6Bは、図1に示すように、建物ユニット3A,3Bに固定されるベースプレート部61と、ベースプレート部61の上に設けられた角筒状部材からなる支柱部62と、支柱部62の上部に取付部材63によって取り付けられた支持部64とを備えている。
これらの束6A,6Bのうち、束6Bの支持部64の上部両端には、図示を省略するが、ブレース7を取り付けるためのブレース取付孔が穿設され、支持部64の中央側には、棟側および軒側屋根パネル41,42を固定するための複数のボルト孔が穿設されている。一方、束6Aの支持部64は、束6Bの支持部64を略中央で切断したものと同様の形状を有しており、束6Aの支持部64には、1つのブレース取付孔と、束6Bの支持部64に設けられたボルト孔の半分の数のボルト孔とが設けられている。
そして、これら束6A,6Bの各支持部64上に棟側屋根パネル41の下端部下面がそれぞれ固定されることで、棟側屋根パネル41は、上端部および下端部それぞれが支持金具5A,5Bおよび束6A,6Bによって支持固定されることになり、建物本体3上に設置される。
図5は、ブレース7との連結状態を示す支持金具5Bの正面図、図6は、ブレース7の拡大図である。
ブレース7は、図5および図6に示すように、両端に配置された取付プレート71と、これらの取付プレート71に一端が固着された2本のねじ棒部材72,73と、これらのねじ棒部材72,73の他端に形成されたねじ部72A,73Aに螺合するターンバックル74とから構成されている。
各取付プレート71には、取付孔71Aが穿設されている。各取付プレート71は、取付孔71Aと、支持金具5A,5Bおよび束6A,6Bの支持部53,64のブレース取付孔57とに図示しないボルトが挿入され、当該ボルトがナットで締められることにより、支持金具5A,5Bおよび束6A,6Bの支持部53,64に連結される。
各ねじ棒部材72,73の他端側に形成されたねじ部72A,73Aは、互いに逆ねじとなっており、ターンバックル74に穿設されたねじ孔にそれぞれ螺合している。従って、取付プレート71を、支持金具5A,5Bおよび束6A,6Bの支持部53,64に連結した後に、ターンバックル74を所定方向に回し、ねじ棒部材72同士を、互いに近づく方向、あるいは、遠ざかる方向に移動させることで、ブレース7の張力を適切な張力に調整することができるようになっている。
図1に示すように、建物本体3の周縁には、棟と平行な方向に沿って、かつ、支持金具5A,5Bと同様の間隔をあけてブラケット8A,8Bが設けられている。詳述すると、建物本体3の棟と平行な方向両端に配置されたブラケット8Aは、建物ユニット3Aの角部の仕口上に設けられ、これらのブラケット8Aの中央に配置されたブラケット8Bは、隣接する建物ユニット3Aの仕口に跨って設けられている。
中央に配置されたブラケット8Bの支持部81の中央側には、図示を省略するが、軒側屋根パネル42を固定するための複数のボルト孔が穿設されている。また、建物本体3の棟と平行な方向両端に配置されたブラケット8Aは、ブラケット8Bを略中央で切断した形状と同様の形状を有している。軒側屋根パネル42は、上端部を束6A,6Bに支持され、下端部をこれらのブラケット8A,8Bに支持されることにより、建物本体3上に設置されている。なお、4つの建物ユニット3A,3Bの仕口に跨って設けられた束6Bは、棟側および軒側屋根パネル41,42を各2枚ずつ支持している。また、隣接する建物ユニット3Aの仕口に跨って設けられたブラケット8Bは、2枚の軒側屋根パネル42を支持している。
以上のように、複数の屋根パネル41,42から構成された傾斜屋根4は、支持金具5A,5B、束6A,6B、およびブラケット8A,8Bにより支持され、建物本体3上に設けられている。この際、本実施形態では、ブレース7が棟側屋根パネル41の下面に沿って支持金具5A,5Bおよび束6A,6Bに掛け渡されているので、支持部53が棟側屋根パネル41から受ける荷重のうち、鉛直方向成分の荷重をブレース7を介して束6A,6Bで受けることができ、棟側屋根パネル41を支持することができる。
また、ブレース7が対角状に掛け渡されているので、支持金具5A,5Bおよび束6A,6Bの棟に沿った方向の合成も確保することができ、従来、束6Aと束6Bとの間に設けられていたブレースを不要にすることができる。従って、ブレース7によって小屋裏空間が遮られることがなく、小屋裏空間を連続した大きなひとつの空間として利用することができる。そして、当該小屋裏空間を居室や収納部屋として、より有効に利用できる。また、支持金具5A,5Bは、支柱なしに棟側屋根パネル41を支持できるので、小屋裏空間内に立設される支柱の数を減らすことができ、小屋裏空間をさらに利用しやすい空間にすることができる。
このような実施形態によれば、次のような効果がある。
(1)支持金具5A,5Bは、支持部53の頂辺55同士が連結されて断面視略L字状に形成された金具本体51と、各支持部53に接合する補強部52とを備えて構成されている。そして、各支持部53にはそれぞれ連結部58が形成されている。
このため、棟側屋根パネル41の下面に沿って支持金具5A,5Bと束6A,6Bとの間にブレース7を掛け渡すことで、支持部53が棟側屋根パネル41から受ける荷重のうち、鉛直方向成分の荷重をブレース7を介して束6A,6Bで受けることができ、棟側屋根パネル41を支持することができる。
そして、支持金具5A,5Bと束6A,6Bとの間にブレース7が対角状に掛け渡されているので、支持金具5A,5Bおよび束6A,6Bの棟に沿った方向の剛性も確保することができる。従って、従来、束6Aと束6Bとの間に設けられていたブレースを不要にすることができ、小屋裏空間を連続した大きなひとつの空間として利用することができる。また、支持金具5A,5Bを支える支柱を小屋裏に立設することなく、棟側屋根パネル41を支持することができるので、小屋裏空間内に立設される支柱の数を減らすことができ、小屋裏空間を利用しやすい空間にすることができる。
(2)支持金具5A,5Bは、プレートからなる2つの支持部53および補強部52から構成されているので、構造が単純で、製作を容易にできる。また、支持部53が補強部52に垂直に接合されているので、支持金具5A,5Bの強度を向上させることができる。
(3)支持金具5A,5Bおよび束6A,6Bには、2本のブレース7が対角状に掛け渡されているので、棟側屋根パネル41に対する支持強度を向上させることができ、より確実に棟側屋根パネル41を支持することができる。
(4)支持金具5A,5Bおよび束6A,6Bを連結する連結部材としてブレース7を用いたので、当該ブレース7の張りを容易に調整することができる。そして、ブレース7を最適の強さに張ることで、棟側屋根パネル41に対する支持強度を確実に確保することができる。
なお、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、数量などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、数量などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
すなわち、前記実施形態では、支持金具5A,5Bの補強部52は、プレートから構成されていたが、補強部52は円筒状や角柱状のものから構成されていてもよく、プレートから構成されることに限定されない
前記実施形態では、支持金具5A,5Bと束6A,6Bとを連結する連結部材として、張りを調整できるブレース7を用いたが、連結部材は、張りを調整できない鉄骨から構成されていてもよい。
前記実施形態では、支持金具5A,5Bにおける連結部58には、ブレース取付孔57が設けられていたが、連結部58は、連結部材を連結できれば良く、ブレース取付孔57が設けられていなくてもよい。なお、連結部材として鉄骨を用い、当該鉄骨を支持部に溶接する場合には、支持部において鉄骨が溶接される部分が連結部となる。
また、連結部材は、持金具5A,5Bと束6A,6Bとを連結していればよく、対角状に張られることに限定されない。
前記実施形態では、傾斜屋根4は、ユニット式建物1の上に設けられていたが、傾斜屋根4は、軸組材を建築現場で組んで骨組みを形成する在来工法による建物の上に設けられていてもよい。
前記実施形態では、傾斜屋根4は、切妻式であったが寄棟式でも良く、切妻式であることに限定されない。
前記実施形態では、束6A,6Bは、棟側屋根パネル41の下端部下面を支持していたが、棟側屋根パネル41の中間部から下端部にかけた下面のいずれかの部位を支持していればよい。
また、束6A,6Bは、棟側屋根パネル41を支持できるとともに、連結部材で支持金具5A,5Bに連結されていれば良く、前記実施形態のものに限定されない。
本発明は、住宅や店舗等の建物上に設置される屋根パネルの支持構造に利用できる。
本発明の一実施形態に係る屋根パネルの支持構造を示す斜視図である。 前記実施形態の支持金具および束の配置を示す平面図である。 前記実施形態の支持金具の上面図である。 前記実施形態の支持金具の側面図である。 前記実施形態のブレースとの連結状態を示す支持金具の正面図である。 前記実施形態のブレースの拡大図である。
符号の説明
4 傾斜屋根
5A,5B 支持金具
6A,6B 束
7 ブレース(連結部材)
41 棟側屋根パネル(屋根パネル)
51 金具本体
52 補強部
53 支持部
58 連結部

Claims (3)

  1. 傾斜屋根を構成する複数の屋根パネルの支持構造であって、
    互いに突き合わされて棟を形成する各屋根パネルの棟側上端部下面を受ける2つの支持部を有して断面視略L字状に形成された金具本体と、前記各支持部の下面中央に垂直に接合されて前記金具本体を補強する補強部とを有し、前記各支持部の下端部には、前記屋根パネルの棟側の下面に沿って配置される連結部材の一端側を連結する連結部が形成されており、棟の直下に配置される支持金具と、
    棟の当該棟と直交する方向に設けられ、前記屋根パネルの棟側中間部から棟側下端部にかけた下面のいずれかの部位を支持する束とを備え、
    前記連結部材の一端側が前記連結部に連結され、前記連結部材の他端側が前記束に連結されることによって、前記支持金具および前記束が前記連結部材により連結されている
    ことを特徴とする屋根パネルの支持構造。
  2. 請求項に記載の屋根パネルの支持構造において、
    前記支持金具は、棟の直下に2つ設けられるとともに、前記束は、棟の当該棟と直交する方向両側に、それぞれ棟と平行な方向に沿って2つ設けられ、
    前記支持金具および前記束には、2本の前記連結部材が対角状に掛け渡されている
    ことを特徴とする屋根パネルの支持構造。
  3. 請求項または請求項に記載の屋根パネルの支持構造において、
    前記連結部材は、ブレースである
    ことを特徴とする屋根パネルの支持構造。
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