JP4163329B2 - 建物ユニットおよびユニット式建物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユニット式建物およびこれを構成する建物ユニットに関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、ユニット式建物を構成する建物ユニットとしては、四隅に立設された四本の柱と、これらの柱の上端間に架設された各二本の長辺側天井梁および短辺側天井梁と、各柱の下端間に架設された各二本の長辺側床梁および短辺側床梁とからなる骨組みを有した直方体状のものが知られている(例えば特開平8−189170号公報の図1)。
【0003】
通常、このような建物ユニットを、基礎上において、その短辺方向および長辺方向に複数列ずつ配列してユニット式建物の一階部分を構成するが、都市部の狭小地などでは、図10に示すように、その短辺方向に一列に配列してユニット式建物を建てる場合がある。
【0004】
そして、このような狭小地向けの建物において、建物ユニット100の長辺側に沿った構面部材(柱と梁とからなるラーメン構造の枠)としては、一対の柱、これらの柱の上端間に架設された長辺側天井梁、および各柱の下端間に架設された長辺側天井梁だけとなるため、横方向からの水平外力に対抗する耐力が不足する。従って、従来では、建物ユニット100内の特定箇所にサブフレーム20を組み込み、耐力の向上を図っている。
【0005】
このサブフレーム20は、図11(A)〜(C)に示すように、一長辺側の天井梁および床梁間に立設された間柱と、この間柱および一方の柱間を連結する上下一対の横材と、各横材で囲まれた部分に設置されるブレースとで構成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、建物ユニット100を前述したサブフレーム20で補強する場合には、このサブフレーム20を取り付けるための工程が増えるので、その分手間がかかるという問題がある。
また、サブフレーム20を設けることにより、間取り設計等の平面プランニング上の制限が生じるという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、サブフレームを用いずにより簡単な構造で補強でき、かつプランニングの妨げにならない建物ユニットおよびユニット式建物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の建物ユニットは、後述する実施形態での符号を用いて説明すれば、四隅に対応した位置が下方の基礎60に接合されている建物ユニット10であって、前記四隅のうちの少なくとも二隅間に配置された床梁14の長手方向の途中には、前記基礎に接合される接合部30が設けられ、前記接合部は、チャンネル材からなる床梁の下フランジ17に設けられ、この下フランジの前記接合部が設けられる部位には、チャンネル材における開口側に延設した延設部41が設けられ、前記下フランジの前記接合部が設けられる部位と前記延設部とには補強用プレート43が跨設されていることを特徴とする。
【0009】
このような本発明によれば、建物ユニットの床梁に接合部を設け、この接合部をも基礎に接合するため、建物ユニットにおける接合部回りの剛性が向上する。従って、サブフレームを用いずに簡単な構造で建物ユニットが補強される。そして、サブフレームを用いないことにより、間取り設計等の平面プランニング上の制限がなくなる。
また、下フランジの接合部が設けられる部位には、チャンネル材における開口側に延設した延設部が設けられているため、アンカーボルトの取付位置をより開口側に設定でき、その取付作業がさらに容易になる。
さらに、下フランジの前記接合部が設けられる部位と前記延設部とに補強用プレートが跨設されることにより、接合部および延設部がさらに補強され、床梁の座屈などがより確実に防止される。
【0010】
また、本発明の建物ユニットでは、前記基礎と前記接合部とは、上部側が当該接合部に取り付けられかつ下部側が前記基礎に埋設されるアンカーボルト50で接合されていることが好ましい。
通常、建物ユニットは、四隅の柱の下端に対応した部位がアンカーボルトを介して基礎に接合されるが、本発明でも、同様な手段によって接合部と基礎とを接合でき、作業性が良好である。
【0011】
この際、前記アンカーボルトを前記接合部に予め取り付けておき、前記基礎に前記アンカーボルトが挿入されるシース管61を予め埋設しておき、このシース管内にグラウト材62を注入してもよい。
このような場合には、建物ユニットの基礎への載置と同時にアンカーボルトの下部側がシース管内のグラウト材中に埋設されるから、作業効率をさらに向上させることができ、また、グラウト材の硬化によって基礎と接合部との接合をアンカーボルトを介して確実に行える。
【0013】
そして、床梁の上下のフランジ間には、前記接合部を当該床梁の長手方向から挟み込むように一対のガゼットプレート42が設けられ、これらのガゼットプレートと前記延設部とが一体の補強部材40で形成されていることが好ましい。
すなわち、上下のフランジ間に設けられた各ガゼットプレートで接合部回りが確実に補強される。また、これらのガゼットプレートと延設部とが補強部材で一体に形成されていることにより、延設部をも確実に補強できる。そして、各ガゼットプレートおよび延設部は、補強部材を嵌め込んだ後に溶接等するだけで長辺側床梁に容易に形成される。
【0015】
さらに、建物ユニットの内部には、内壁面材を配置するための基準位置となる内壁配置基準位置Mが設定され、前述の接合部は、この内壁配置基準位置の外側(建物ユニットの外側)に設けられていることが好ましい。
ここで、通常の居室等の床は、床梁上面に床面材を張ることで形成され、その上に内壁面材90が設置されているが、玄関等の土間床、バリアフリーの浴室6床等のベタ基礎で構成される床は、床梁よりも下方のベタ基礎上に内壁面材を設置するため、接合部が内壁配置基準位置の内側に突出していると、当該接合部が邪魔となり、内壁面材を所定位置に配置する作業が煩雑になるという問題がある。
そこで、本発明のようにすれば、玄関等の土間床、バリアフリーの浴室床等を形成する際に、内壁面材を設置するうえで接合部が邪魔になることがなく、当該内壁面材の配置作業が容易となる。
【0016】
また、前述の床梁は、開口面が当該建物ユニットの内側に配置されたチャンネル材から構成され、接合部は、床梁の下フランジに設けられ、この下フランジの接合部が設けられる部位には、下フランジ上面を押さえる補強用プレートが設けられていることが望ましい。
このようにすれば、チャンネル材を補強用プレートで押さえながら、基礎に接合することが可能となるので、床梁の下フランジと基礎とをボルトで接合する場合に比べて、チャンネル材の基礎への抑圧面積を大きくすることが可能となり、基礎と床梁との接合強度をより一層向上させることが可能となる。
【0017】
さらに、前述の床梁の上下のフランジ間には、補強用プレートの両側にそれぞれ固定されて、接合部を当該床梁の長手方向から挟み込む一対のガゼットプレート72が設けられていることが好ましい。
このようにすれば、上下のフランジ間に設けられた各ガゼットプレートで接合部周りを確実に補強することが可能となるとともに、接合部および補強用プレートがさらに補強される。これにより、床梁の強度をより一層向上させることが可能となり、床梁の座屈等もより一層確実に防止される。
【0018】
また、前述の床梁の開口面には、当該開口面を塞ぐ補強梁81が設けられ、この補強梁は、前記接合部の配置位置に応じて分割されていることが望ましい。
このようにすれば、接合部によって建物ユニットの基礎に対する固定強度を向上させることが可能となるとともに、補強梁で床梁の開口面を塞ぐことにより建物ユニット自体の強度を向上させることが可能となる。
また、補強梁は、分割されて接合部間の長さ寸法を有するピース状に構成されているので、その取り扱いが簡単となり、これにより、当該補強梁の取付作業が容易となる。
【0019】
さらに、床梁の開口面には、当該開口面を塞ぐ補強梁82が設けられ、この補強梁は、前記床梁のフランジ内側面で接合されるチャンネル材から構成され、前記補強梁の下フランジには、前記接合部の配置位置に応じて切欠部が形成されていることが好ましい。
このようにすれば、接合部によって建物ユニットの基礎に対する固定度を向上させることが可能となるとともに、補強梁で床梁の開口面を塞ぐことにより、床梁のねじれ剛性が向上し、建物ユニット自体の強度を向上させることが可能となる。
また、補強梁を取り付ける際に、切欠部を接合部の位置に合わせながら取り付けることで、床梁の開口面を簡単に、かつ、迅速に塞ぐことが可能となり、この点からも、補強梁の取付作業が容易となる。
【0020】
さらに以上において、前記接合部を、前記床梁の長手方向の途中に複数間隔を空けて設けたり、平行な一対の床梁にそれぞれ設けたり、あるいは平面矩形とされた建物ユニットのうちの長辺側の床梁に設けてもよく、建物ユニットがより強力に補強される。
【0021】
一方、本発明のユニット式建物は、以上に説明したいずれかの建物ユニットを含んで構成されたことを特徴とするものであり、例えば、各建物ユニットを図10に示すように配列した際に、建物ユニットの長辺側に本発明に係る接合部を設ければ、建物ユニットを一列に配列してなる狭小地向けの二階あるは三階建て等のユニット式建物においても、水平外力に十分に対抗可能な耐力を付与できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係るユニット式建物1の概略構造を示す全体斜視図、図2は、ユニット式建物1の一階部分を模式的に示す平面図、図3は、ユニット式建物1を構成する本発明の建物ユニット10の骨組みを示す下方からの斜視図、図4、図5は、建物ユニット10の要部を示す一部破断の斜視図および縦断面図である。
【0023】
ユニット式建物1は、狭小地向けに建てられた三階建ての建物であり、四つの直方体状の建物ユニット10を基礎60上に一列に配置して一階部分が形成され、この一階部分の上方に同数の建物ユニット10を配置して二階部分が形成され、さらに、この二階部分の上方にも同数の建物ユニット10を配置して三階部分が形成されている。
【0024】
図2に示す一階部分において、図中上側の三つの建物ユニット10(10A、10B、10C)が本発明に係る建物ユニットである。そして、下側の二つの建物ユニット10(10C、10D)は、玄関2およびガレージ3などを形成するのに用いられており、後述する骨組みから梁材や根太などを適宜間引いて土間を形成したり、必要に応じてラチス構造を適用したり、間柱や中間床梁を設けることで各建物ユニット10に跨った空間を補強している。
【0025】
本発明に係る建物ユニット10の骨組みは、前記三つの建物ユニット10(10A、10B、10C)のうちの同様な上側二つの建物ユニット10(10A、10B)を代表して説明すれば、図3に示すように、四隅に立設された四本の柱11と、これらの柱11の上端間に架設された各二本の長辺側天井梁12および短辺側天井梁13と、各柱11の下端間に架設された各二本の長辺側床梁14および短辺側床梁15とで構成されている。そして、各梁12〜15は、断面C字形のチャンネル材からなる。
【0026】
このような骨組みの平行な一対の長辺側床梁14において、これらの長辺側床梁14の下フランジ17には、切欠部31(図5)を有する接合部30が長辺側床梁14の長手方向の途中に所定間隔で二箇所に設けられている。この際、この接合部30の外側には、下フランジ17から水平に延設されたように延設部41が設けられ、切欠部31が延設部41を含めた下フランジ17の幅方向の略中央に穿設されている。
【0027】
さらに、長辺側床梁14の上下のフランジ16、17間には、接合部30および延設部41を挟み込むように一対のガゼットプレート42が溶接等で固定され、このガゼットプレート42が長辺側床梁14のウエブ18にも当接されて溶着されている。
【0028】
ここで、各ガゼットプレート42と延設部41とは、長辺側床梁14と同じ肉厚の板金を曲げ加工して製作したコ字形の補強部材40で一体に形成されている。そして、延設部41と接合部30とには厚肉の補強用プレート43が跨設されており、この補強用プレート43には前記切欠部31に対応した位置に螺子孔44が穿設されている。
【0029】
この螺子孔44には、接合部30の切欠部31を貫通したアンカーボルト50の上部が螺合されている。このアンカーボルト50は、建物ユニット10の四隅を基礎60に接合する際に用いられるアンカーボルト19(図3)と同じものであり、上方から螺設したナット51で接合部30に確実に固定されている。
【0030】
一方、建物ユニット10が載置される基礎60において、アンカーボルト50に対応した位置には予めシース管61が埋設されており、このシース管61内にはグラウト材62が注入され、このグラウト材62の硬化によってアンカーボルト50、グラウト材62、シース管61、および基礎60が一体に接合され、すなわち、建物ユニット10と基礎60とがアンカーボルト50を介して互いに接合されることになる。
【0031】
なお、説明を省略するが、本発明に係る三つの建物ユニット10(10A、10B、10C)のうち、もう一つの建物ユニット10(10C)は、図2に示すように、長辺側床梁14が一本のみ設けられており、この長辺側床梁14の二箇所に接合部30が設けられている。すなわち、図2中において、二点鎖線による囲み円は接合部30を設けた位置を示すものである。
【0032】
また、二階および三階部分を形成する各建物ユニット10の骨組みは、図3で示した建物ユニット10の骨組みからおおよそ前述した接合部30、補強部材40、およびアンカーボルト50を省いた構造になっており、通常のユニット式建物に用いられものと概略同じである。
【0033】
このような本実施形態においては、工場から建物の施工現場へ輸送された建物ユニット10をクレーン等で吊り上げて基礎60上に載置するが、吊り上げられた状態の時にアンカーボルト50を他のアンカーボルト19と共に予め建物ユニット10に取り付けておく。
【0034】
また、基礎60側においては、コンクリートを打設する際に予めシース管61を型枠内に配置しておき、これによってシース管61が基礎60内に埋設されるようにしておく。そして、このシース管61内には、建物ユニット10が載置される直前にグラウト材62を注入する。さらに、グラウト材62の注入の後、建物ユニット10を基礎60上に載置し、アンカーボルト50の下部側をグラウト材62中に埋没させる。
【0035】
以上のようにして、一階部分では、建物ユニット10をその短辺側に沿って一列に配置し(図2)、この一階部分の上に二階用の建物ユニット10を配置し(図1)、さらに、この二階部分の上に三階用の建物ユニット10を配置してユニット式建物1を建てる(図1)。
【0036】
以上により、グラウト材62が硬化すれば、図2中の囲み円で囲まれた部分で接合部30と基礎60とがアンカーボルト50を介して接合されるから、建物ユニット10の接合部30回りの剛性が向上し、ユニット式建物1の耐力が大きくなる。
【0037】
なお、図5において、建物ユニット10と基礎60との間には隙間があるが、これは建物ユニット10の四隅が高さレベルを調整するためのレベル調整ボルトを介して基礎60上に載置されるからである。
【0038】
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
1)一階部分を構成する建物ユニット10(10A、10B、10C)においては、二隅間に配置された長辺側床梁14に接合部30が設けられ、この接合部30も基礎60に接合されているため、建物ユニット10における接合部30回りの剛性、すなわち構面の剛性を向上させることができる。従って、図11に示すようなサブフレームを用いずに簡単な構造で建物ユニット10を補強できる。また、サブフレームを用いないことでコストを削減でき、ユニット式建物1を安価に提供できる。
また、サブフレームを用いないことにより、間取り設計等の平面プランニング上の制限をなくすことができ、プランニングを容易に行える。
【0039】
2)建物ユニット10の接合部30と基礎60とは、アンカーボルト50を介して接合されるので、その接合作業を、建物ユニット10の四隅をアンカーボルト19を介して基礎60に接合する作業と同時に行え、効率よく行える。
【0040】
3)この接合作業においては、アンカーボルト50が予め建物ユニット10に取り付けられるので、建物ユニット10の基礎60への載置と同時にアンカーボルト50の下部側をシース管61内のグラウト材62中に埋没でき、作業効率をさらに向上させることができる。また、グラウト材62の硬化によって基礎60と接合部30との接合をアンカーボルト50を介して確実に行える。
【0041】
4)また、下フランジ17の接合部30が設けられる部位には、チャンネル材における開口側に延設した延設部41が設けられているため、ナット51の螺合をより開口側で行え、螺合作業を容易にできる。
【0042】
5)そして、長辺側床梁14の上下のフランジ16、17間には、接合部30を当該長辺側床梁14の長手方向から挟み込むように一対のガゼットプレート42が設けられているので、接合部30回りを確実に補強でき、上フランジ16上に大きな垂直荷重が加わっても、この上フランジ16が変形したり、長辺側床梁14全体が座屈するといった心配がない。
【0043】
6)この際、各ガゼットプレート42と延設部41とが補強部材40で一体に形成されているため、延設部41をも確実に補強できる。また、各ガゼットプレート42および延設部41は、補強部材40を嵌め込んだ後に溶接等するだけでよく、長辺側床梁14に容易に設けることができる。
【0044】
7)さらに、接合部30と延設部41とには補強用プレート43が跨設されているので、接合部30および延設部41をさらに補強でき、長辺側床梁14の座屈などをより確実に防止できる。
【0045】
8)接合部30は、長辺側床梁14の長手方向の途中に間隔を空けて二箇所に設けられているため、長辺側床梁14の撓みなども確実に抑えることができ、その変形性能をさらに向上させて建物ユニット10をより強力に補強できる。
【0046】
9)特に、建物ユニット10A、10Bでは、平行な二本の長辺側床梁14のそれぞれに接合部30が設けられているから、それら建物ユニット10A、10Bの強度を格段に大きくでき、耐震性に優れたものにできる。また、暴風などによって感じる揺れ等も大幅に低減できる。
【0047】
10)接合部30が建物ユニット10の長辺側床梁14に設けられていることにより、建物ユニット10をその短辺側に沿って一列に配列してなる狭小地向けのユニット式建物1においても、水平外力に十分に対抗可能な耐力を付与できる。
【0048】
(第2実施形態)
以下に、本発明の第2実施形態を説明する。
なお、以下の実施形態および変形例において、前記実施形態と同様の構成部材については、同一の符号を用い、その説明を省略あるいは簡略する。
図6は、本実施形態に係るユニット式建物1Aの1階部分を示す平面図、図7は、玄関における床梁および基礎の接合部32(図6における囲み円5Aで示された箇所)を示す断面図、図8は、浴室における床梁および基礎の接合部33(図6に示された囲み円6Aで示された箇所)を示す斜視図である。
【0049】
ユニット式建物1Aは、前記第1実施形態におけるユニット式建物1と同様の建物ユニット10によって構成されている居室4の他に、一方の角部には、玄関土間5が設けられるとともに、対角線上に位置する他方の角部には、浴室6が設けられている。
【0050】
このうち、玄関土間5の床は、建物ユニット10が設置される布基礎に囲まれてベタ基礎上に、下地となるモルタルを介して、タイルなどが割り付けされている。このため、図7に示すように、玄関土間5の周囲に設けられる内壁面材90は、基礎60の室内側側面に沿って張り下ろされている。
【0051】
この玄関土間5における接合部32は、図7に示すように、内壁モジュール芯Mと、建物ユニットの長辺側床梁14のウエブ18との間に設けられ、内壁モジュール芯Mから室内側にはみ出さないようになっているという点で、第1実施形態に係る接合部30と相違する。従って、接合部32には、第1実施形態の接合部30のように、延設部41がなく四角形状のガゼットプレート72が長辺側床梁14の上下のフランジ16、17およびウエブ18で囲まれる凹部内部に収納される。尚、補強用プレート43およびアンカーボルト50等の構造は、前記第1実施形態と同様なので、その説明を省略する。
【0052】
一方、浴室6の洗い場床面は、図8に示すように、建物ユニットが設置される布基礎で囲まれるベタ基礎上に、図示省略の、防水パンを設置して構成される。この防水パンが設置されるため、玄関土間5の接合部32と同様に、浴室6の接合部33は、その構成部材が長辺側床梁14の凹部内部に収納されている。そして、長辺側床梁14の接合部33および補強部材70が設けられていない部分は、図8に示すように、補強梁81によって塞がれている。この補強梁81は、コ字型断面のチャンネル材から構成され、チャンネル材のフランジ部分が長辺側床梁14の内側面に接合固定されている。
尚、図8では図示を略したが、この補強梁81のウエブの室内側側面には、アングル材が溶接固定され、このアングル材により防水パンの端部が支持される。
【0053】
このような第2実施形態によれば、前記第1実施形態で得られた効果1)〜10)の他に、以下の効果がある。
11)接合部30が、内壁面材90の配置基準である内壁モジュール芯Mよりも、外側(外壁側)に設けられているので、この内壁モジュール芯Mに沿って内壁面材90を、長辺側床梁14の上フランジ16の高さレベルよりも低くして張り下ろすことができる。従って、玄関土間5の床のように、通常の床面よりも低い位置に形成される床面であっても、接合部32が邪魔になることがなく、内壁面材を配置する作業が煩雑になるということがない。
【0054】
12)また、浴室6の床面のように防水パンがベタ基礎上に設置される場合であっても、接合部33が邪魔になることがなく、補強梁81を設けることにより、防水パンの端部を支持するアングル材等を簡単に取り付けることができる。
13)さらに、長辺側床梁14の開口面が、補強梁81によって塞がれているので、長辺側床梁14のねじれ剛性が大幅に向上し、建物ユニットの基礎60に対する固定強度を向上させることができるとともに、建物ユニット自体の強度を向上させることもできる。
14)そして、補強梁81が接合部33の配置ピッチに応じた寸法に設定されているので、長辺側床梁14に対する取付作業の簡単化を図ることができる。
【0055】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記第2実施形態では、補強梁81は、補強部材70を避けるようにしてピース状に分割されて設けられていたが、補強梁の形状はこれに限られない。すなわち、図9に示されるように、所定ピッチで切欠部82C、82Dが上下のフランジ82A、82Bに形成された長尺状の補強梁82が使用されていてもよい。
このような補強梁82によれば、長辺側床梁14の全長に亘って補強できるので、長辺側床梁14のねじれ剛性を大幅に向上させて、建物ユニットの強度を高めることができるうえ、部材点数を少なくして構造の簡素化を図ることができる。
また、前記第2実施形態では、浴室6を構成する建物ユニット10の長辺側床梁14に補強梁81を採用していたが、これに限らず、吹抜空間を構成する建物ユニットに、このような補強梁による補強構造を採用してもよい。
【0056】
また、前記実施形態では、接合部30が長辺側床梁14中の1箇所に設けられていたが、これに限らず、1箇所、3箇所であってもよい。要するに、接合部の数は、建物の設計強度等に応じて適宜設定すればよい。
さらに、接合部30回りの補強構造は任意であり、補強用プレート43やガゼットプレート42などの形状なども、その実施にあたって適宜変更可能である。
【0057】
そして、前記実施形態では、アンカーボルト50が予め建物ユニット10側に取り付けられていたが、アンカーボルト50を予め基礎60から突設させておく場合でも本発明に含まれる。ただし、このような場合には、アンカーボルト50と切欠部31の挿通を容易に行えるように、切欠部31を長孔形状にすることが好ましく、また、螺子孔44を貫通孔にする必要がある。すなわち、ナット51を複数個用意し、これらのナット51で接合部30等を上下から挟持する構造となる。
また、接合部30と基礎60とを接合には、アンカーボルト50を用いる他、板金等からなるアンカープレートを介して行ってもよい。
【0058】
本発明に係るユニット式建物は、三階建てに限らず、一階建てや二階建て、あるいは四階建て以上の建物であってもよい。
【0059】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明の建物ユニットおよびユニット式建物によれば、以下に述べるような効果が得られる。
すなわち、請求項1に記載の建物ユニットによれば、床梁の長手方向の途中には、基礎に接合される接合部が設けられている。このため、建物ユニットの柱以外に、この接合部も基礎に接合され、建物ユニットにおける接合部回りの剛性が向上する。従って、建物ユニットにサブフレームを使用しなくとも簡単な構造で建物ユニットが補強され、平面プランニング上の制限をなくすことができる。
【0060】
また、請求項2に記載の建物ユニットによれば、上部側が接合部に取り付けられ、かつ下部側が基礎に埋設されるアンカーボルトによって、接合部および基礎が接合されている。このため、通常、建物ユニットの柱を基礎に接合する際に使用されるアンカーボルトを、床梁および基礎間の接合にも使用することができるので、床梁を基礎に接合する際の作業性を向上させることができる。
【0061】
さらに、請求項3に記載の建物ユニットによれば、アンカーボルトを収納するシース管を予め基礎に埋設しておき、シース管内にグラウト材を注入する。このため、シース管内へのアンカーボルトを挿入する作業と、基礎上へ建物ユニットを載置する作業とを同時に行えるので、作業効率をさらに向上させることができる。また、グラウト材が硬化することで、アンカーボルトを介した基礎と接合部との接合を確実に行うことができる。
【0062】
そして、請求項4に記載の建物ユニットによれば、床梁の下フランジの部位には、床梁の開口側に延設した延設部が設けられている。このため、アンカーボルトの取付位置を手が届きやすい開口側に設定できるので、アンカーボルトの取付作業を一層容易にすることができる。
【0063】
また、請求項5に記載の建物ユニットによれば、床梁の上下のフランジ間には、延設部に接合された一対のガゼットプレートが、接合部を囲んで設けられている。このため、ガゼットプレートを含んだ補強部材の剛性が向上するので、接合部の周囲を確実に補強することができる。さらに、ガゼットプレートと延設部とは補強部材で一体に形成されているので、延設部自体も確実に補強される。
そして、各ガゼットプレートおよび延設部は、面状部材であるので、溶接などの簡易な接合作業によって、補強部材を嵌め込んだ後に、長辺側床梁に容易に固定することができる。
【0064】
また、請求項6に記載の建物ユニットによれば、接合部が設けられる下フランジの部位と前記延設部とには補強用プレートが跨設されている。このため、接合部および延設部がさらに一層補強され、床梁の座屈などの防止をより確実に行える。
【0065】
さらに、請求項7に記載の建物ユニットによれば、内壁モジュール芯の外側に接合部が設けられている。このため、玄関等の土間床、バリアフリーの浴室床等の内壁面材を設置する際に、内壁面材と接合部が干渉することがないので、内壁面材の配置作業を容易に行うことができる。
【0066】
そして、請求項8に記載の建物ユニットによれば、接合部が設けられる床梁の下フランジの部位には、下フランジ上面を押さえる補強用プレートが設けられている。このため、床梁から基礎に荷重が伝わる面積を大きく確保することができるので、基礎と床梁との接合強度をより一層向上させることができる。
【0067】
また、請求項9に記載の建物ユニットによれば、接合部(アンカーボルト)を挿入させた補強用プレートを挟み込むように、一対のガゼットプレートが床梁の上下フランジ間に設けられている。このため、ガゼットプレートで接合部の周囲を確実に補強することができるとともに、接合部および補強用プレートがさらに補強される。従って、床梁の強度をより一層向上させることが可能となり、床梁の座屈等もより一層確実に防止される。
【0068】
さらに、請求項10に記載の建物ユニットによれば、接合部の配置位置に応じて分割されたピース状の補強梁が、床梁の開口面を塞いで設けられている。従って、床梁のねじれ剛性を大幅に向上できるので、建物ユニットの基礎に対する接合強度(固定強度)を向上させることができるとともに、ユニット自体の強度も向上させることができる。
【0069】
そして、請求項11に記載の建物ユニットによれば、接合部の配置位置に応じて切欠部が形成された長尺状の補強梁が、床梁のフランジ内側面で接合される。
【0070】
さらに、請求項12、13および14に記載の建物ユニットによれば、接合部が、床梁の長手方向の途中に間隔を空けて設けられたり、一対の床梁にそれぞれ設けられたり、平面矩形とされた建物ユニットの長辺側床梁に設けられている。このため、建物ユニットの柱が基礎に取り付けられる他に、これら接合部によって床梁が基礎に取り付けられるので、建物ユニットがより強力に補強される。
【0071】
そして、請求項15に記載のユニット式建物によれば、請求項1〜14のいずれかに記載された建物ユニットを含んで構成されている。そして、例えば、各建物ユニットを図6のように配列した際に、建物ユニットの長辺側に本発明に係る接合部を設ければ、建物ユニットを平面的に一列に配列し二階あるは三階建てとした狭小地向けのユニット式建物に、水平外力に十分に対抗可能な耐力を付与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるユニット式建物を示す斜視図である。
【図2】前記ユニット式建物の一階部分を示す平面図である。
【図3】前記実施形態の建物ユニットを示す斜視図である。
【図4】前記建物ユニットの要部を示す一部破断の斜視図である。
【図5】前記要部を示す縦断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態におけるユニット式建物の1階部分の平面配置図である。
【図7】前記実施形態の玄関における床梁および基礎の接合部分を示す縦断面図である。
【図8】前記実施形態の浴室における床梁および基礎の接合部分を示す斜視図である。
【図9】前記第2実施形態の変形となる補強梁の構造を表す斜視図である。
【図10】従来技術を模式的に示す平面図である。
【図11】従来技術を複数模式的に示す正面図である。
【符号の説明】
1、1A ユニット式建物
10 建物ユニット
14 床梁である長辺側床梁
16 上フランジ
17 下フランジ
30 接合部
40 補強部材
41 延設部
42 ガゼットプレート
43 補強用プレート
50 アンカーボルト
60 基礎
61 シース管
62 グラウト材
70 補強部材
72 ガゼットプレート
81 補強梁
82 補強梁
82C、82D 切欠部

Claims (9)

  1. 四隅に対応した位置が下方の基礎に接合されている建物ユニットであって、
    前記四隅のうちの少なくとも二隅間に配置された床梁の長手方向の途中には、前記基礎に接合される接合部が設けられ
    前記接合部は、チャンネル材からなる床梁の下フランジに設けられ、
    この下フランジの前記接合部が設けられる部位には、チャンネル材における開口側に延設した延設部が設けられ、
    前記下フランジの前記接合部が設けられる部位と前記延設部とには補強用プレートが跨設されていることを特徴とする建物ユニット。
  2. 請求項1に記載の建物ユニットにおいて、
    前記基礎と前記接合部とは、上部側が当該接合部に取り付けられかつ下部側が前記基礎に埋設されるアンカーボルトで接合されていることを特徴とする建物ユニット。
  3. 請求項2に記載の建物ユニットにおいて、
    前記アンカーボルトは前記接合部に予め取り付けられ、前記基礎には前記アンカーボルトが挿入されるシース管が予め埋設され、このシース管内にはグラウト材が注入されることを特徴とする建物ユニット。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の建物ユニットにおいて、
    前記床梁の上下のフランジ間には、前記接合部を当該床梁の長手方向から挟み込むように一対のガゼットプレートが設けられ、
    これらのガゼットプレートと前記延設部とが一体の補強部材で形成されていることを特徴とする建物ユニット
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の建物ユニットにおいて、
    内部には、内壁面材を配置するための基準位置となる内壁配置基準位置が設定され、
    前記接合部は、この内壁配置基準位置の外側に設けられていることを特徴とする建物ユニット。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の建物ユニットにおいて、
    前記接合部は、前記床梁の長手方向の途中に複数間隔を空けて設けられていることを特徴とする建物ユニット。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の建物ユニットにおいて、
    前記接合部は、平行な一対の床梁にそれぞれ設けられていることを特徴とする建物ユニット。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の建物ユニットにおいて、
    平面矩形とされたうちの長辺側の床梁に前記接合部が設けられていることを特徴とする建物ユニット。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の建物ユニットを含んで構成されたことを特徴とするユニット式建物。
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