JP3594055B2 - 既存建物の耐震補強方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、既存建物の耐震補強方法の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
既存建物の補強方法として鉄骨ブレースを組み込む方法がある。この方法を中高層建物に適用した場合、地震時に大きな変動軸力が作用するため、既存柱の補強、あるいは変動軸力対策用の新規柱の新設等が必要になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、補強用として新規の鉄骨柱を建てる場合、賃貸ビルの所有者等は、少しでも既存の部屋の有効面積が変わらないようにして欲しいとの要望がある。しかしながら、鉄骨柱のジョイント部を施工するためには、鉄骨柱の周りにある程度の空間が必要となり、特に、鉄骨柱の周りに壁等がある場合には問題となり、既存の部屋の有効面積が大幅に減少してしまうという問題を有している。
【0004】
本発明は上記従来の問題を解決するものであって、補強用の鉄骨柱を分割しその接続部の溶接を一方向から可能にすることにより、既存の部屋の有効面積をできるだけ減少させないようにすることができる既存建物の耐震補強方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の既存建物の耐震補強方法は、既存建物の柱及び壁に近接して補強用の鉄骨柱を新設する耐震補強方法において、鉄骨柱1a、1b、1cを複数に分割し接続するに際し、鉄骨柱の接続部に切欠部12を設け、上下の鉄骨柱の接続部を溶接した後、前記切欠部を接続用プレート14で塞ぎ、該接続用プレートの全周を溶接にて固定することを特徴とする。なお、上記構成に付加した番号は、本発明の理解を容易にするために図面と対比させるもので、これにより本発明が何ら限定されるものではない。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1〜図4は、本発明の既存建物の耐震補強方法の1実施形態を示し、図1(A)は建物の或る階の縦方向断面図、図1(B)は、図1(A)の鉄骨柱接続部を示す斜視図、図2は、図1(A)のX−X線に沿って矢印方向に見た断面図、図3は、図1(A)のY−Y線に沿って矢印方向に見た断面図、図4は、本発明の特徴を説明するため図であり、鉄骨柱、梁等の設置方法を示す側面図である。
【0007】
図4は、既存建物に耐震補強のために、補強用の新たな鉄骨柱1、梁2、床パネル3及びブレース4を設置する方法を示している。図では上階床(i+1FL)に鉄骨柱1a、梁2a、床パネル3aがセットされ、梁2aには吊り込み用ボルト5が取り付けられた状態を示し、下階床(iFL)では、鉄骨柱1b、梁2b、床パネル3b及びブレース4を床上で組み立て、吊り込み用ボルト5を用いてジャッキで吊り込み、所定位置にセットする。なお、4a、4bは鉄骨柱に設けられたブレース接続部である。本発明は、上部鉄骨柱1aと下部鉄骨柱1bとの間に間隔Lを設け、この間隔L内に接続用鉄骨柱1cを挿入し、鉄骨柱1a、1b、1cを溶接にて固定するものである。
【0008】
図1〜図3において、6は既存のSRC柱、7は既存の耐震壁、8は既存のSRC梁を示し、図1(A)には、H型鋼からなる上部鉄骨柱1a、接続用鉄骨柱1c及び下部鉄骨柱1bが溶接にて固定された状態が示されている。図1(B)に示すように、上部鉄骨柱1aのフランジ部10の間に設けられた基部11の下部には、切欠部12が形成されると共に、アングル材からなる位置決め部材13が固定されている。切欠部12にはこれと同一形状の第1の接続プレート14が挿入可能にされている。一方、接続用鉄骨柱1cの上部には、第2の接続プレート15が溶接にて固定されている。また、各鉄骨柱1a、1b、1cのフランジ部10の片側には複数のスタッド16が固定され、耐震壁7側にはアンカー筋17が埋め込まれている。
【0009】
上部鉄骨柱1aと接続用鉄骨柱1cの接続について説明すると、接続用鉄骨柱1cを上部鉄骨柱1aに当接させ、上部鉄骨柱1aのフランジ部10下端と接続用鉄骨柱1cの第2の接続プレート15を溶接した後、切欠部12の位置決め部材13に第1の接続プレート14を押し当て、切欠部12を塞いだ後、第1の接続プレート14の全周、すなわち、フランジ部10、基部11、第2の接続プレート15の間を溶接し、上部鉄骨柱1aと接続用鉄骨柱1cを一体化する。
【0010】
接続用鉄骨柱1cの下部には、図1(B)と同様に切欠部12が形成され、下部鉄骨柱1bの上部には第2の接続プレート15が固定されており、同様の方法で下部鉄骨柱1bと接続用鉄骨柱1cが接続される。本発明においては、図2及び図3の矢印Zに示すように、接続部の溶接を一方向から可能にすることにより、その分だけ補強用の鉄骨柱を既存の耐震壁7やSRC柱6に近づけることができ、その結果、既存の部屋の有効面積をできるだけ減少させないようにすることができる。
【0011】
各鉄骨柱1a、1b、1cの接続が終了すると、各鉄骨柱1a、1b、1cと既存の耐震壁7及びSRC柱6との間に、配筋19が施工されコンクリート18が充填され、スタッド16及びアンカー筋17により一体化される。なお、20は仕上げ面である。図1(A)に示すように、下部鉄骨柱1bは上部の荷重を支持するため太い柱で構成され、耐震壁に近接して設置されるが、上階にいくにしたがって上部鉄骨柱1aは細いものでよく、鉄骨柱と既存のSRC柱6及び耐震壁7との間隔は、上階にいくにしたがって大きくなる。従って、下部鉄骨柱1bは、図3に示すように、既存のSRC柱6との間にコンクリート18を充填するようにし、上部鉄骨柱1aは、図2に示すように、既存の耐震壁7との間にコンクリート18を充填するようにしている。
【0012】
図5は、本発明の既存建物の耐震補強方法の他の実施の形態を示し、図1(B)と同様な鉄骨柱接続部を示す斜視図である。図5(A)においては、口型鋼の鉄骨柱を採用し、接続用鉄骨柱1cの1面に切欠部12を形成し、切欠部12と同一形状の第1の接続プレート14を接続可能にしている。図5(B)においては、同様に口型鋼の鉄骨柱を採用し、接続用鉄骨柱1cの2面に切欠部12を形成し、切欠部12と同一形状の第1の接続プレート14を接続可能にしている。
【0013】
図6は、本発明の既存建物の耐震補強方法の他の実施の形態を示し、建物全体の柱構造を示す断面図である。前述したように、補強用の鉄骨柱は、上階にいくにしたがって細いものでよくなるため、補強用の鉄骨柱と既存のSRC柱との間隔は、上階にいくにしたがって大きくなる。そこで、図6に示すように、補強用の鉄骨柱1を上階にいくに従ってSRC柱6側に向けて傾けるようにすれば、上階の部屋の有効面積をその分だけ増大させることができる。また、コンクリート18の充填空間に空調用のファンコイルユニット用配管21を設けるようにすれば、部屋の有効面積をその分だけ増大させることができる。
【0014】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明によれば、補強用の鉄骨柱を分割しその接続部の溶接を一方向から可能にすることにより、既存の部屋の有効面積をできるだけ減少させないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の既存建物の耐震補強方法の1実施形態を示し、図1(A)は建物の或る階の縦方向断面図、図1(B)は、図1(A)の鉄骨柱接続部を示す斜視図である。
【図2】図1(A)のX−X線に沿って矢印方向に見た断面図である。
【図3】図1(A)のY−Y線に沿って矢印方向に見た断面図である。
【図4】本発明の特徴を説明するため図であり、鉄骨柱、梁等の設置方法を示す側面図である。
【図5】本発明の既存建物の耐震補強方法の他の実施の形態を示し、図1(B)と同様な鉄骨柱接続部を示す斜視図である。
【図6】本発明の既存建物の耐震補強方法の他の実施の形態を示し、建物全体の柱構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1、1a、1b、1c…鉄骨柱、12…切欠部、14…接続プレート

Claims (2)

  1. 既存建物の柱及び壁に近接して補強用の鉄骨柱を新設する耐震補強方法において、鉄骨柱を複数に分割し接続するに際し、鉄骨柱の接続部に切欠部を設け、上下の鉄骨柱の接続部を溶接した後、前記切欠部を接続用プレートで塞ぎ、該接続用プレートの全周を溶接にて固定することを特徴とする既存建物の耐震補強方法。
  2. 補強用の鉄骨柱を上階にいくにしたがい細くし、かつ、既存建物の柱側に傾けることを特徴とする請求項1記載の既存建物の耐震補強方法。
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