JP4987122B2 - 光ディスク装置およびその記録方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光ディスクを記録再生する光ディスク装置及び方法に関し、特に記録時のチルト調整方法および装置に関する。
光ディスク装置では、光ディスクの情報面に対し焦点を合わせるフォーカス制御と、光ディスクの情報記録面に形成された情報トラックから外れないようにトラッキング制御と、対物レンズから出射されるレーザー光の光軸が記録媒体面に対して垂直になるようにチルト制御が行われ、情報の記録あるいは再生を正確に行える構成となっている。
現状において光ディスクは種々開発され、TV放送録画再生やPC用途にDVD(デジタルバーサタイルディスク)やBD(ブルーレイディスク)などがある。高密度化のため、レーザー光の短波長化、対物レンズの高NA化に伴い、コマ収差の影響が大となり、チルト制御に対する高精度化が要求される。
この要求に対して、光ディスク装置に挿入された光ディスクのチルト制御としてディスクの記録領域の最内周半径位置と最外周半径位置の中点半径位置にてチルト調整を行い、補正を行うことが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、ディスクの複数の半径位置にてチルト調整を行い、調整値より算出される近似式により得られるチルト推定値にて補正を行うことが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−263764号公報(第5頁、第2図) 特開2004−055103号公報(第17頁、第10図)
しかしながら、対物レンズから出射されるレーザー光の光軸と記録媒体面の角度が光ディスクの反りにより垂直からずれることを補正するチルト調整手段を有する光ディスク装置では、光ディスクの反りに対して精度よくチルト調整を行えないという問題があった。
また、チルト補正値を推定する近似式を算出するためにチルトセンサーを用いて光ディスクの複数半径位置にて予めチルト調整を行う場合には、オーバーヘッドが大となるという問題や、追加のチルトセンサー回路が必要となるという問題があった。
本発明の光ディスク装置は、
記録再生のためのレーザー光を出射し、前記レーザー光による光ディスクの記録媒体面からの反射光を受光し、受光した光に対応する電気信号を出力する光ヘッドと、
前記反射光による前記光ヘッドからの信号を増幅し、サーボ系のエラー信号および再生信号を出力する信号増幅手段と、
前記レーザー光が前記光ディスクの記録媒体面と合焦するまで前記光ヘッドの集光手段を前記光ディスク録媒体面とほぼ垂直方向に移動させて合焦位置探索動作を実施し、合焦した状態で前記集光手段を維持させるフォーカス制御手段と、
前記集光手段で集光された前記レーザー光が前記光ディスクの記録媒体面に対して垂直になるように調整するチルト制御手段と、
前記信号増幅手段から出力された再生信号の信号品質を検出する信号品質検出手段と、
前記光ディスクの記録媒体面上の変調規則にしたがって変調および復調を行なう変復調手段と、
上位コントローラとのデータの通信を行うインターフェース手段と、
上記コントローラからインターフェース手段を介して供給される記録データを一時的に保持するバッファメモリと、
記録動作の中断時に記録済み領域を再生させ、前記信号品質検出手段にて記録信号の劣化が検出された場合に、前記チルト制御手段により前記記録済み領域にてチルト調整を実施し、チルト調整後の記録信号の信号品質を前記信号品質検出手段により検出し、前記チルト調整を行った後になおも記録信号の品質が劣化した状態であると前記信号品質検出手段により判断され、前記チルト調整にてチルト補正が発生しなかった場合には、記録パラメータを変更する制御手段と
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、チルト補正のための複数の半径位置でのチルト調整値を事前に取得する必要がなく、記録品質検出のための記録中断の空き時間にチルト調整を実施しながら記録パラメータを変更して記録を行うので、光ディスク装置、特に制御手段のオーバーヘッドが小さくなり、記録品質が良くなる。
この発明の実施の形態1の光ディスク装置の図である。 (a)〜(c)は、光ディスクのアシンメトリ値を求めるために利用される信号の波形を示す図である。 光ディスクの変調度を求めるために利用される信号の波形を示す図である。 上位コントローラ40からバッファメモリ19を介して光ディスク1にデータを書き込む処理の際のデータの流れを概略的に示す図である。 光ディスクの内周でのチルト調整固定で測定したジッター特性を示す図である。 光ディスクの記録チルト角度及び再生チルト角度とジッターとの関係を示す特性図である。 光ディスクの記録チルト角度とアシンメトリ値との関係を示す特性図である。 この発明の実施の形態1における記録時の処理手順の一例を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2における記録時の処理手順の一例を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3における記録時の処理手順の一例を示すフローチャートである。 記録チルト角度と補正記録パワーの関係を示す図である。 この発明の実施の形態4における記録時の処理手順の一例を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態5における記録時の処理手順の一例を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態6における記録時の処理手順の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 光ディスク、 2 記録媒体面、 3 レーザーダイオード、 4 コリメートレンズ、 5 プリズム、 6 対物レンズ、 7 対物レンズ用アクチュエーター、 8 レーザスポット、 9a センサーレンズ、 9 光検知器、 10 光ヘッド、 11 信号増幅回路、 12 トラッキング制御回路、 13 フォーカス制御回路、 14 チルト制御回路、 15 ディジタル化回路、 16 信号品質検出回路、 17 変復調回路、 18 誤り訂正回路、 19 バッファメモリ、 20 インターフェース回路、 21 記録ストラテジ生成回路、 22 CPU、 23a プログラムメモリ、 23b パラメータメモリ、 24 データメモリ、 30 光ディスク装置、 40 上位コントローラ。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
本発明の光ディスク装置は、記録信号の信号品質を検出し、記録品質の劣化が発生したと判断した場合にチルト調整を実施するとともに信号品質検出手段にて記録信号の信号品質を検出し、記録信号の品質がなおも劣化した状態であることが検出された場合に記録パラメータを変更するようにしたものである。
図1は本発明による光ディスク装置30の構成を、上位コントローラ40とともに示すブロック図である。図示の光ディスク装置30は、図示されないスピンドルモータにて光ディスク1を回転させて、光ヘッド10にて記録再生を行う。記録すべきデータは、上位コントローラ40から供給され、再生したデータは、上位コントローラ40に供給される。なお、以下では、上位コントローラ40からバッファメモリ19へのデータの供給は、光ディスク装置では停止させることができない場合を想定している。
光ヘッド10は、記録再生のためのレーザー光を出射し、レーザー光による光ディスク1の記録媒体面(情報記録面)2からの反射光を受光し、受光した光に対応する電気信号を出力するものであり、レーザー光、例えば青レーザー光を発生するレーザーダイオード(半導体レーザー光源)3と、コリメートレンズ4と、プリズム5と、レーザー光を光ディスク1の記録媒体面2に集光する対物レンズ6と、レーザスポット8を光ディスク1の記録媒体面2に位置決めする(レーザー光を集光させる)ための対物レンズアクチュエータ7と、対物レンズ6を介して光ディスク1の記録媒体面2からの反射光を集光するセンサーレンズ9aと、光ディスク1の記録媒体面2からの反射光を検知する光検知器9を備えている。
信号増幅回路11は、光ヘッド10からの信号を増幅し、サーボ系のエラー信号および再生信号を出力する。
フォーカス制御回路13はレーザスポット8を光ディスク1の記録媒体面2に垂直方向に移動させてフォーカスサーチ動作(合焦位置探索動作)を実施し、レーザスポット8を光ディスク1の記録媒体面2に合焦した状態に維持する。
チルト制御回路14は光ヘッド10から出射されるレーザー光の光軸が光ディスク1の記録媒体面2に垂直になるようにチルト角度の調整を行う。
トラッキング制御回路12はレーザスポット8を光ディスク1の半径方向に位置決め制御する。
ディジタル化回路15は、信号増幅回路11から出力された再生信号をディジタル信号に変換する。
変復調回路17は、光ディスク1の記録媒体面2上の変調規則にしたがって変調および復調を行なう。
誤り訂正回路18は、光ディスク1で用いられる誤り訂正方式にて符号化および復号化を行なう。
インターフェース回路20は、上位コントローラ40とのデータの通信を行う。
バッファメモリ19は、上位コントローラ40にインターフェース回路20を介して供給される再生データと、上位コントローラからインターフェース回路20を介して供給される記録データを一時的に保持する。
再生時には、信号増幅回路11からの再生信号はディジタル化回路15でディジタル化され、光ディスク1の変調規則にしたがって変復調回路17の復調ブロックで復調される。復調データは誤り訂正回路18で復号化され(誤り訂正され)、バッファメモリ19に一時保持(待避)されてから、インターフェース回路20を介して再生データとして上位コントローラ40へ転送される。
記録時には、上位コントローラ40からの記録データはインターフェース回路20を介してバッファメモリ19に一時待避されてから誤り訂正回路18で符号化され(誤り訂正符号を付加され)、変復調回路17で変調される。
ストラテジ生成回路21は、光ディスク1のリードインエリア等にディスクメーカーが予め記録した固有情報のIDに対応して記録ストラテジの設定を行い、変復調回路17で変調されたデータに対応する記録ライトストラテジでレーザーダイオード3を駆動して光ディスク1の記録媒体面2に記録マークを形成する。
バッファメモリ19が設けられるのは、上位コントローラ40と光ディスク装置のデータ転送速度の違いを吸収するためである。例えば、民生DVDレコーダーでTV放送を録画する場合、上位コントローラ40より最大10.08Mビット/秒のデータが定常的に転送される可能性がある。一方、光ディスク装置はDVD規格の2倍速の22.16Mビット/秒やダビング時を想定して8倍速の88.64Mビット/秒など複数の転送速度を持つ。なお、バッファメモリとしては16MビットのSDRAMが用いられる場合が多い。
信号品質検出回路16は、光ディスク1の記録媒体面2の再生時に信号増幅回路11から出力された再生信号の信号品質を検出する。この信号品質として、信号品質回路16は、再生信号のジッター値や信号振幅を求める。信号品質回路16はさらに、記録時に必要な記録パワーの調整用に再生信号のアシンメトリ値、及び変調度を求める。
誤り訂正回路18は、復号化の際に検出される誤り訂正数よりエラーレートを算出する。
信号品質検出回路16で得られる再生信号のジッター値、信号振幅、或いはエラーレートはチルト調整時にも用いられ、ジッター値が最小となるように、あるいは信号振幅が最大となるように、あるいはエラーレートが最小となるように、チルト制御回路14にチルト角度の設定を行う。
信号品質検出回路16がアシンメトリ値を求める場合、入力された信号をAC(交流)カップリングし、ACカップリングされた信号に基づいてアシンメトリ値βを算出する。図2(a)〜(c)に上記のACカップリングされた電気信号の例が示されている。縦軸は再生信号レベル、横軸は時間を示す。信号品質検出回路16は図2(a)〜(c)に例示される信号のピークレベルA1とボトムレベルA2を検出する。検出したピークレベルA1とボトムレベルA2から、以下の式(1)を用いて、アシンメトリ値βを算出する。
β=(A1+A2)/(A1−A2) …(1)
ここで、ピークレベルA1、ボトムレベルA2は、最長スペースと最長マークが交互に現れる部分で発生するものであり、それらの値は、最短スペースと最短マークが交互に現れる部分のピークレベルとボトムレベルの平均値をゼロレベルとして表したものである。
上記のように、図2(a)〜(c)は、信号品質検出回路16において検出される再生信号のアシンメトリの検出例を示すが、そのうち、図2(a)はβ<0の場合を示し、図2(b)はβ=0の場合を示し、図2(c)はβ>0の場合を示す。
信号品質検出回路16が変調度を求める場合、信号品質検出回路16は入力された信号のピークレベルPKとボトムレベルBTを検出する。この場合、アシンメトリを求める場合とは異なり、ACカップリングをせずにそのまま(DCカップリングにより)得られた信号のピークレベルPKとボトムレベルBTとを検出し、これらから以下の式(2)を用いて変調度を算出する。
変調度=(PK−BT)/PK …(2)
図3にそのようなDCカップリングで得られた信号の一例を示す。縦軸は再生信号レベル、横軸は時間を示す。図示のように、ピークPK、ボトムBTは、ゼロレベル(光ディスク1からの反射光入力がないときの出力)が基準となる。ピークPK、ボトムBTはそれぞれ最長スペース、最長マークのレベルに対応する。
一般に、記録パワーを大きくすればアシンメトリ値は大きくなり、記録パワーを小さくすればアシンメトリ値は小さくなる。ここで、アシンメトリ値は、追記型の光記録媒体において記録パワーを最適化する場合に用いられる場合が多く、これに対して書換型ディスクにおいては、変調度が用いられる事が多い。変調度も一般に、記録パワーを大きくすれば値は大きくなり、記録パワーを小さくすれば値は小さくなる。
光ディスク装置は、光ディスクの固有情報のIDに対応した記録品質が最適となる目標のアシンメトリ値や変調度を保持しているため、記録の開始時に光ディスク1の試し書き領域にて複数の記録パワー設定で記録を行い、信号品質検出回路16で検出されるアシンメトリ値が目標のアシンメトリ値に最も近くなる記録パワーを最適記録パワーとして光ヘッド10に設定すればよい。前述のごとく、追記型ディスク(DVD−R等)では一般的にアシンメトリ値が利用される。また、書換型ディスク(DVD−RW等)では、アシンメトリ値の代わりに変調度を利用する場合が多い。
光ディスク1の試し書き領域にて最適記録パワーを決定した後、光ディスク装置30が記録動作を継続する場合、例えば光ディスク装置30をDVD規格の2倍速記録、バッファメモリ19の容量を16Mビットとして前述の上位コントローラ40との転送速度の相違より上位コントローラ40からバッファメモリ19にフル状態に(その全容量を満たすように)格納したデータを1.38秒で光ディスク1に記録した後(バッファメモリエンプティ)、光ディスク装置30は記録を中断してバッファメモリ19がフル状態になるまでの間に1.66秒程度の空き時間がある。本発明では、例えば、この空き時間を利用して記録済み領域、例えば記録中断直前に記録された領域の品質確認を行う。
光ディスクへの記録は、上記のように、バッファメモリ19がフル状態になってから開始し、エンプティ状態になるまで続けるといった態様で行われるとは限らず、代わりに、バッファメモリ19に所定量(第1の所定量)以上のデータが格納されていることを確認した上で光ディスク1への記録を開始し、バッファメモリ19から所定量(第2の所定量)を単位として、1単位又は複数単位のデータを読み出して光ディスク1に書き込んだら記録を中断するといった処理を繰り返す場合もある。この場合、記録が中断されている間に品質確認を開始し、品質確認が終了した後に記録が再開される。このような場合、品質確認が終わるまでにバッファメモリ19がフル状態になってしまうことのないようにする必要がある。そこで、品質確認を開始するに先立ち、バッファメモリ19の空き容量をモニターして、バッファメモリ19がフル状態になるまでに品質確認が完了すると予想される場合にのみ品質確認を開始する。
図4は、上位コントローラ40からバッファメモリ19を介して光ディスク1にデータを書き込む処理の際のデータの流れを概略的に示す図である。なお、上記のように、上位コントローラ40からバッファメモリ19へのデータの供給は、光ディスク装置では停止させることができない場合を想定している。
バッファメモリ19への上位コントローラ40からのデータの書き込みが行なわれるアドレス(記録ポインタ)WPは、書込みとともに移動し、読出しが行なわれるアドレス(再生ポインタ)RPは、読出しとともに移動し、読出しが中断されているときは停止している。バッファメモリ19の「フル状態」とは、再生ポインタRPが停止していて、記録ポインタWPが再生ポインタRPに追いついた状態であり、この状態で読み出し(光ディスク1への記録)を開始しなければ、バッファメモリ19から、未だ読み出されていないデータに対する上書きが起こり、従って光ディスク1へ記録すべきデータの欠落が生じる。
バッファメモリ19の「エンプティ状態」とは、再生ポインタRPが記録ポインタWPに追いついた状態であり、この状態で読出し(光ディスク1への記録)を続けると、すでに光ディスク1へ記録したデータを再度読み出して光ディスク1へ記録することになる。
以上のように、記録ポインタWPと再生ポインタRPの一方が他方を追い越すと、データの破綻が生じる。
光ディスクへのデータの記録は、所定の単位ごとに行われる。例えばBlu−Rayディスクの場合には1クラスター64kバイトを最小単位として記録が行われる。従って、記録ポインタWPと再生ポインタRPの間に「光ディスクへの記録の最小単位」以上の差が維持されなければならない。上記の「フル状態」、「エンプティ状態」は、上記の最小単位以上の差がある状態であり、厳密には、「ニアフル状態」、「ニアエンプティ状態」であるということもできる。
光ディスク装置がスピンドルモーターをCLV(constant linear velocity)制御している場合、光ディスクの外周では前記空き時間は30回転分の時間に相当し、一回転内の同一ブロックを30回確認することが可能となる。なお、確認の回数は、光ディスク装置の処理オーバーヘッド時間や使用するバッファメモリ19の容量に応じて設定すればよい。
光ヘッド10への記録パワー設定、ストラテジ生成回路21への記録ストラテジ情報設定、信号品質検出回路16からの情報(アシンメトリ値、変調度、ジッター値、信号振幅、エラーレート)取得、チルト制御回路14へのチルト角度設定および前述の一連の動作はCPU22にて制御されており、プログラムメモリ23aにプログラムが格納されている。
光ディスクの固有情報のIDに対応した記録ストラテジ情報や目標のアシンメトリ値および変調度の情報もフラッシュメモリなどで構成されるパラメータメモリ23bに格納されている。パラメータメモリ23bとプログラムメモリ23aとは、同じフラッシュメモリ23の異なる領域で構成されていても良い。CPU22は、プログラムメモリ23a、パラメータメモリ23b、後述のデータメモリ24、光ヘッド10、チルト制御回路14、デジタル化回路15及び信号品質検出回路16とバス25により接続されている。
図5は、光ディスク装置にて、DVD−Rディスクの一種類を用いて最内周位置にてチルト調整を行い、そのチルト角度にて全面記録した場合のジッター特性を示したものである。チルト調整された内周ではジッター値8%前半(8.0〜8.5%の範囲内の値を取っているが、外周へ行くに従い信号品質の劣化が見られ、最外周付近ではジッター値10%を超えている。このように、半径位置にて最適なチルト角度が異なることが示されている。
図6は、記録時にチルト角度を変化させながら記録し、その後最適な再生チルト角度で再生した場合(符号Trで示す点線)と、最適記録チルト角度で記録した領域を再生時にチルト角度を変化させながら再生した場合(符号Tpで示す実線)のジッター特性を示す。図6の横軸は、曲線Trについては記録時のチルト角度を示し、曲線Tpについては再生時のチルト角度を示す。図6には、ジッター値に対しては、記録時のチルトよりも再生時のチルトの方が影響が大きいことが示されている。したがって、ジッター値を調整の指針とすれば(ジッター値を、チルトを表わす指標として調整を行えば)、再生時のチルト角度の調整が容易に行なうことができる。また、ジッター値はエラーレート、信号振幅との相関があり、ジッター値小(信号品質良好)でエラーレート小、信号振幅大となる。
図7は記録時のチルト角度をパラメータとして再生時のチルト角度を変化させた場合のアシンメトリ特性である。アシンメトリに対しては再生時のチルトの影響は比較的少なく、記録チルト角度が最適値(±0°)から外れるとアシンメトリ値は低くなる。したがって、アシンメトリ値で記録時のチルトずれが判別しやすい。即ち、アシンメトリ値を調整の指針とすれば(アシンメトリ値を、チルトを表わす指標として調整を行えば)、記録時のチルト角度の調整を容易に行なうことができる。
図8は、本実施の形態1における記録時の処理手順の一例を示すフローチャートである。
上位コントローラ40より記録開始のコマンドが発行されると、記録開始位置でのチルト調整が実施される(S1)。このチルト調整は、CPU22による制御の下で、チルト制御手段14により行われる。
光ディスク1が未使用のブランクディスクの場合は最内周位置のコントロールトラックにあるエンボス領域において、信号振幅が最大となるようにチルト角度を設定し、ブランクディスクでない場合は記録済み領域において信号振幅が最大となるようにチルト角度を設定する。なお、後述する様に記録済み領域のチルト角度情報を保持している場合はその値を設定すればよい。
記録開始時には試し書き領域にて最適記録パワーを決定(S2)してから、データの記録を行う(S3)。記録パワーの決定はCPU22で行われ、光ヘッド10は、CPU22で決定された記録パワーで記録を行う。データの記録は、CPU22による制御下で、変復調手段17、ストラテジ生成手段21などにより行われる。また、記録時にも信号増幅手段11の出力に基づき、トラッキング制御手段12によるトラッキング制御、フォーカス制御手段13によるフォーカス制御が行われる。
次に、予め決められているデータ量を記録し、かつバッファメモリ19の空き容量をモニターして直前に記録した領域の記録品質を確認することが可能な場合には(即ち、バッファメモリ19がフル状態になる前に記録品質の確認が終わると予想される場合には)、記録を中断し、アシンメトリ値等の信号品質の検出を行う(S4)。この信号品質の検出は、信号増幅手段11の出力を受ける信号品質検出手段16により行われる。
この検出により、信号品質が劣化した状態であると判断され、記録パラメータとして例えば、記録パワーの変更が必要と判断された場合(S5でYES)、直前に記録した領域でチルト調整を実施する(S6)。チルト調整の実施の際には(信号品質のパラメータとして)アシンメトリ値等も同時に取得しておく(S6)。取得した信号品質のパラメータ、例えばアシンメトリ値に基づき、チルト調整後の信号品質がなおも劣化した状態にあるかどうかの判断を行う(S7)。信号品質がなおも劣化した状態にあると判断される場合には、記録パラメータ、例えば記録パワーの変更を実施する(S8)。
そして記録すべきデータがなおも存在するかどうかの判断を行い(S9)、記録すべきデータが無ければ記録を停止し、記録すべきデータが存在すれば記録を再開する。
また、先にも述べたように、ステップS4〜S9の処理は、光ディスク1への記録が中断されている間に行なわれる。
なお、ステップS6では現在チルト角度を中心に前後ステップでチルト角度の設定を行い(即ち、現に用いられているチルト角度の値を中心にして、チルト角度の値を1乃至数ステップ(最小変化幅)増加減少させた値を設定チルト角度として)、各設定チルト角度での信号振幅を取得する。また、同時に記録品質確認のためアシンメトリ値等を取得する。ここで信号振幅が最大となるチルト角度を最適なチルト角度としてチルト設定する。
ステップS5、S7で信号品質が劣化した状態ではないと判断した場合は、既設定の記録パワーにて、次の記録動作を行うかの判断を行い(S9)、記録すべきデータが無ければ記録を停止し、記録すべきデータが存在すれば記録を再開する。
ステップS5、S7における信号品質が劣化した状態にあるかどうかの判断は、信号品質検出手段で行なわれる。
ステップS6におけるチルト制御は、CPU22による制御の下で、チルト制御手段14により行われ、ステップS8における記録パワーの調整は、CPU22による制御の下で光ヘッドにより行われる。
ステップS9における記録すべきデータがなおもあるかどうかの判断は、上位コントローラ40からの情報に基づいてCPU22が行う。
なお、前述の記録品質の確認(S4)およびチルト調整の実施(S6)を記録を中断した直前に記録した領域で行うとしたが、直前に記録した領域に限らず、それ以前に記録された領域であれば良い。
実施の形態2.
図9は、本発明の実施の形態2における記録方法における処理手順を示すフローチャートである。実施の形態2の記録方法も、図1に示される光ディスク装置を用いて行われる。
図9の処理手順は図8の処理手順と概して同じであるが、ステップS6の次に、ステップS11及びS12を実施する点で異なる。
ステップS11では、ステップS6のチルト調整の際に、チルト補正が有ったかどうか(チルトが変更されたかどうか)の判断を行い、チルト補正が有った場合には、ステップS12で、チルト補正を実施した位置(ディスク上の位置)のアドレス情報(位置情報)およびそのチルト角度の情報を、例えばパラメータメモリ23bに記憶する。
アドレス情報としては半径位置情報でもよい。記憶した情報をテーブル化して保持することにより、光ディスク1のチルト特性情報となる。
チルト特性情報は光ディスク1の識別情報と組み合わせて、光ディスク装置30のパラメータメモリ23bに格納することで、ディスクを一旦排出した後に挿入して追記録する場合や再生する場合にチルト調整が不要となる。光ディスク1の識別情報としては、光ディスク1に予め記録されている(例えば製造時に記録された)情報を読み込んで、パラメータメモリ23bに記憶する。
ステップS11、S12の処理もCPU22の制御により行われ、バッファメモリ19への書込みが中断されている間に行なわれる。
図8や図9のステップS2、S5、S7、S8で、記録パラメータの例として記録パワーの決定、変更の必要の有無の判断、及び変更を行なっているが、代わりに、記録ストラテジの決定、変更の必要の有無の判断、及び変更を行なうこととしても良く、また、記録ストラテジと記録パワーの両方の決定、変更の必要の有無の判断、及び変更を行なうこととしてもよい。
図8や図9のステップS4で記録済み領域の記録品質としてアシンメトリ値の検出を行っているが、代わりに変調度の検出を行なうこととしてもよい。
また、チルト調整もジッター値やエラーレートを基に実施してもよい。
実施の形態3.
図10は、本発明の実施の形態3における記録方法における処理手順を示すフローチャートである。実施の形態3の記録方法も、図1に示される光ディスク装置を用いて行われる。
図10の処理手順は図8の処理手順と概して同じであるが、ステップS5〜S7の代わりに、ステップS21、S22、S23A及びS23Bが行われ、さらにステップS11Bが付加されている点で異なる。図8と同一の符号は同様の処理を行なうステップを示す。ステップS11Bの処理は、図9のステップS11の処理と内容が同じである。ステップS23Aの処理とステップS23Bの処理は内容が互いに同じである。
上位コントローラ40より記録開始のコマンドが発行されると、記録開始位置でのチルト調整が実施される(S1)。このチルト調整は、CPU22による制御の下で、チルト制御手段14により行われる。
光ディスク1が未使用のブランクディスクの場合は最内周位置のコントロールトラックにあるエンボス領域において、信号振幅が最大となるようにチルト角度を設定し、ブランクディスクでない場合は記録済み領域において信号振幅が最大となるようにチルト角度を設定する。なお、後述する様に記録済み領域のチルト角度情報を保持している場合はその値を設定すればよい。
記録開始時には試し書き領域にて最適記録パワーを決定(S2)してから、データの記録を行う(S3)。記録パワーの決定はCPU22で行われ、光ヘッド10は、CPU22で決定された記録パワーで記録を行う。データの記録は、CPU22による制御下で、変復調手段17、ストラテジ生成手段21などにより行われる。また、記録時にも信号増幅手段11の出力に基づき、トラッキング制御手段12によるトラッキング制御、フォーカス制御手段13によるフォーカス制御が行われる。
次に、予め決められているデータ量を記録し、かつバッファメモリ19の空き容量をモニターして直前に記録した領域の記録品質を確認することが可能な場合には(即ち、バッファメモリ19がフル状態になる前に記録品質の確認が終わると予想される場合には)、記録を中断し、アシンメトリ値等の信号品質の検出を行う(S4)。この信号品質の検出は、信号増幅手段11の出力を受ける信号品質検出手段16により行われる。
本実施の形態では、以下に詳しく述べるように、記録中断の直前に記録した領域を再生して得られるアシンメトリ値ASと光ディスクの固有情報のIDに対応した記録品質が最適となる目標のアシンメトリ値TAの大小関係に応じて異なる処理を行なっている。
記録中断の直前に記録した領域を再生して得られるアシンメトリ値ASが目標のアシンメトリ値TAより大きく、AS−TA>ΔA0(ΔA0は0あるいは正数)となる場合、即ち、記録中断の直前に記録した領域を再生して得られるアシンメトリ値ASと目標のアシンメトリ値TAの差分の絶対値(|AS−TA|)が、規定値ΔA0(ΔA0は0あるいは正数)よりも大きい場合(言い換えると、記録中断の直前に記録した領域を再生して得られるアシンメトリ値ASが、目標のアシンメトリ値TAより規定値を超えて大きい場合)(S21でYES)、チルト調整を実施して(S23A)、記録パラメータ、例えば記録パワーの変更を実施する(S8)。
このように、ステップS23Aでチルト調整を行った後、ステップS8で記録パワーの変更を行うのは、図7に示されるに、チルト角度が最適な値(±0°)でアシンメトリ値がほぼ最大となること、また、チルト角度が最適に調整されている場合、記録パワーが高い程アシンメトリ値が高くなることより、記録済み領域を再生して得られるアシンメトリ値ASが目標のアシンメトリ値TAより大きい場合は、記録パワーが最適な値より高かったことが考えられるからである。
一方、記録中断の直前に記録した領域を再生して得られるアシンメトリ値ASと目標のアシンメトリ値TAがAS−TA≦ΔA0となる場合、即ち、記録中断の直前に記録した領域を再生して得られるアシンメトリ値ASと目標のアシンメトリ値TAの差分の絶対値(|AS−TA|)が規定値ΔA0(ΔA0は0あるいは正数)以下である場合(S21でNO)には、次にステップS22に進み、記録中断の直前に記録した領域を再生して得られるアシンメトリ値ASが目標のアシンメトリ値TAより小さく、AS−TA<−ΔA1(ΔA1は0あるいは正数)となる場合、即ち、記録中断の直前に記録した領域を再生して得られるアシンメトリ値ASと目標のアシンメトリ値TAの差分の絶対値(|AS−TA|)が、規定値ΔA1(ΔA1は0あるいは正数)よりも大きい場合(言い換えると、記録中断の直前に記録した領域を再生して得られるアシンメトリ値ASが、目標のアシンメトリ値TAより規定値を超えて小さい場合)(S22でYES)、チルト調整を実施し(S23B)、チルト補正が有ったかどうか(チルトが変更されたかどうか)の判断を行い(S11B)、チルト補正が有った場合(S11BでYES)には、記録すべきデータがなおも存在するかどうかの判断を行い(S9)、記録すべきデータが無ければ記録を停止し、記録すべきデータが存在すれば記録を再開する。
チルト補正が無かった場合(S11BでNO)には、記録パラメータ、例えば記録パワーの変更を実施し(S8)、記録すべきデータがなおも存在するかどうかの判断を行い(S9)、記録すべきデータが無ければ記録を停止し、記録すべきデータが存在すれば記録を再開する。
ステップS11Bのチルト補正が有ったかどうかにより、ステップS8の記録パワーの変更処理を行うかどうかを変えているのは、図11に示すようにチルト角度が最適な値(±0°)からずれている場合、記録パワーを固定して、チルト角度を最適にすればアシンメトリ値が上昇することがあり、従って、チルト補正をした場合には、記録パワーを調整しなくてもアシンメトリ値が上昇するが、チルト補正をしなかった場合は、記録パワーを調整する必要があるためである。
記録中断の直前に記録した領域を再生して得られるアシンメトリ値ASと目標のアシンメトリ値TAの差分(AS−TA)がAS−TA≧−ΔA1となる場合、即ち、記録中断の直前に記録した領域を再生して得られるアシンメトリ値ASと目標のアシンメトリ値TAの差分の絶対値(|AS−TA|)が、規定値ΔA1(ΔA1は0あるいは正数)以下の場合(S22でNO)、ステップS21の判断と合わせると、TA−ΔA1≦AS≦TA+ΔA0となり、記録済み領域を再生して得られるアシンメトリ値ASが目標のアシンメトリ値TAとの差がない、あるいはある値の範囲にあるので、記録パラメータの変更なしでそれ以降の処理を続ける。
なお、規定値A0と規定値A1は同じ値であっても、異なった値であってもよい。
実施の形態4.
図12は、本発明の実施の形態4における記録方法における処理手順を示すフローチャートである。実施の形態4の記録方法も、図1に示される光ディスク装置を用いて行われる。
図12の処理手順は図10の処理手順と概して同じであるが、ステップS23Aの次にステップS11A、S12Aの処理が行われ、ステップS11Bの次にステップ12Bの処理が行われる点で異なる。ステップS11A、S11Bの処理は、図8のステップS11の処理と内容が同じであり、ステップS12A、S12Bの処理は、図8のステップS12の処理と内容が同じである。
ステップS23Aのチルト調整の際に、チルト補正が有ったかどうか(チルトが変更されたかどうか)の判断を行い(S11A)、チルト補正が有った場合には(S11AでYES)、次にステップS12Aで、チルト補正を実施した位置(ディスク上の位置)のアドレス情報(位置情報)およびそのチルト角度の情報を、例えばパラメータメモリ23bに記憶する。同様に、ステップS23Bのチルト調整の際に、チルト補正が有ったかどうか(チルトが変更されたかどうか)の判断を行い(S11B)、チルト補正が有った場合には(S11BでYES)、ステップS12Bで、チルト補正を実施した位置のアドレス情報(位置情報)およびそのチルト角度の情報を、例えばパラメータメモリ23bに記憶する。
アドレス情報としては半径位置情報でもよい。記憶した情報をテーブル化して保持することにより、光ディスク1のチルト特性情報となる。
チルト特性情報は光ディスク1の識別情報と組み合わせて、光ディスク装置30のパラメータメモリ23bに格納することで、ディスクを一旦排出した後に挿入して追記録する場合や再生する場合にチルト調整が不要となる。光ディスク1の識別情報としては、光ディスク1に予め記録されている(例えば製造時に記録された)情報を読み込んで、パラメータメモリ23bに記憶する。
ステップS11A、S11B、S12A、S12Bの処理もCPU22の制御により行われる。
実施の形態5.
図13は、本発明の実施の形態5における記録方法における処理手順を示すフローチャートである。実施の形態5の記録方法も、図1に示される光ディスク装置を用いて行われる。
図13の処理手順は図10のステップS21およびS22における記録品質劣化の判断がなされた場合(S21でYES又はS22でYES)、記録中断の直前に記録した領域を再生して得られるアシンメトリ値ASが、光ディスクの固有情報のIDに対応した、記録品質が最適となる目標のアシンメトリ値TAとの差分(AS−TA)と、チルト調整によるチルト補正量を含めて記録パラメータを変更するものである。
上位コントローラ40より記録開始のコマンドが発行されると、記録開始位置でのチルト調整が実施される(S1)。このチルト調整は、CPU22による制御の下で、チルト制御手段14により行われる。
光ディスク1が未使用のブランクディスクの場合は最内周位置のコントロールトラックにあるエンボス領域において、信号振幅が最大となるようにチルト角度を設定し、ブランクディスクでない場合は記録済み領域において信号振幅が最大となるようにチルト角度を設定する。なお、後述する様に記録済み領域のチルト角度情報を保持している場合はその値を設定すればよい。
記録開始時には試し書き領域にて最適記録パワーを決定(S2)してから、データの記録を行う(S3)。記録パワーの決定はCPU22で行われ、光ヘッド10は、CPU22で決定された記録パワーで記録を行う。データの記録は、CPU22による制御下で、変復調手段17、ストラテジ生成手段21などにより行われる。また、記録時にも信号増幅手段11の出力に基づき、トラッキング制御手段12によるトラッキング制御、フォーカス制御手段13によるフォーカス制御が行われる。
次に、予め決められているデータ量を記録し、かつバッファメモリ19の空き容量をモニターして直前に記録した領域の記録品質を確認することが可能な場合には(即ち、バッファメモリ19がフル状態になる前に記録品質の確認が終わると予想される場合には)、記録を中断し、アシンメトリ値等の信号品質の検出を行う(S4)。この信号品質の検出は、信号増幅手段11の出力を受ける信号品質検出手段16により行われる。
記録中断の直前に記録された領域を再生して得られるアシンメトリ値ASと目標のアシンメトリ値TAの差分(AS−TA)がAS−TA>ΔA0(ΔA0は0あるいは正数)となる場合(S21でYES)およびAS−TA<−ΔA1(ΔA1は0あるいは正数)となる場合(S22でYES)、チルト調整を実施して(S23A)、記録パラメータ、例えば記録パワーの変更を実施する(S31)。
ただし、ステップS31では、図11に示す記録チルト角度と補正記録パワーの関係により記録パワーの変更を行う。
例えば、チルト調整により最適な値より−0.3°チルト角度ずれがあったと検出された場合、チルト補正を実施することにより、記録パワーを0.5mW減じた値で記録を行った場合と同等のアシンメトリ値が得られることになる。従って、チルト補正前後で記録パワーが同じであれば、チルト最適値で記録パワーが0.5mW高い場合と同程度のアシンメトリ値が得られることとなる。
図11に示す様な記録チルト角度と補正記録パワーの関係、及び記録パワーとアシンメトリ値の関係は、例えば図1のパラメータメモリ23bにテーブルとして持つことも可能であり、また、記録チルト角度と補正記録パワーの変換式、及び記録パワーとアシンメトリ値の変換式の演算プログラムとしてプログラムメモリ23aに格納することが可能である。
実施の形態6.
図14は、本発明の実施の形態6における記録方法における処理手順を示すフローチャートである。実施の形態6の記録方法も、図1に示される光ディスク装置を用いて行われる。
図14の処理手順は図13の処理手順と概して同じであるが、ステップS23Aの次に、ステップS11A及びS12Aの処理が行われる点で異なる。ステップS11A及びS12Aの処理は、それぞれ図8のステップS11及びS12の処理と内容が同じである。
ステップS23Aのチルト調整の際に、チルト補正が有ったかどうか(チルトが変更されたかどうか)の判断を行い(S11A)、チルト補正が有った場合には(S11AでYES)、次にステップS12Aで、チルト補正を実施した位置(ディスク上の位置)のアドレス情報(位置情報)およびそのチルト角度の情報を、例えばパラメータメモリ23bに記憶する。アドレス情報としては半径位置情報でもよい。記憶した情報をテーブル化して保持することにより、光ディスク1のチルト特性情報となる。
チルト特性情報は光ディスク1の識別情報と組み合わせて、光ディスク装置30のパラメータメモリ23bに格納することで、ディスクを一旦排出した後に挿入して追記録する場合や再生する場合にチルト調整が不要となる。光ディスク1の識別情報としては、光ディスク1に予め記録されている(例えば製造時に記録された)情報を読み込んで、パラメータメモリ23bに記憶する。
ステップS11A、S12Aの処理もCPU22の制御により行われる。
図10及び図12乃至図14のステップS2、S8、S31で、記録パラメータの例として記録パワーの決定、及び変更を行なっているが、代わりに、記録ストラテジの決定、及び変更を行なうこととしても良く、また、記録ストラテジと記録パワーの両方の決定、及び変更を行なうこととしてもよい。
図10乃至図13のステップS4、S21、S22で、記録済み領域の記録信号品質としてアシンメトリ値の検出、及びアシンメトリ値による判断を行っているが、代わりに変調度の検出、及びアシンメトリ値による判断を行なうこととしてもよい。
また、チルト調整もジッター値やエラーレートを基に実施してもよい。
なお、実施の形態1について述べたのと同様に、実施の形態2〜6においても、
記録品質検出(図9、図10、図12、図13及び図14のステップS4)、チルト調整(図9のステップS6、図10のステップS23A及びS23B、並びに図12、図13及び図14のステップS23A及びS23B)は、記録を中断した直前に記録した領域で行う場合に限定されず、それ以前に記録された領域で行うこととすれば良い。

Claims (28)

  1. 記録再生のためのレーザー光を出射し、前記レーザー光による光ディスクの記録媒体面からの反射光を受光し、受光した光に対応する電気信号を出力する光ヘッドと、
    前記反射光による前記光ヘッドからの信号を増幅し、サーボ系のエラー信号および再生信号を出力する信号増幅手段と、
    前記レーザー光が前記光ディスクの記録媒体面と合焦するまで前記光ヘッドの集光手段を前記光ディスクの記録媒体面とほぼ垂直方向に移動させて合焦位置探索動作を実施し、合焦した状態で前記集光手段を維持させるフォーカス制御手段と、
    前記集光手段で集光された前記レーザー光が前記光ディスクの記録媒体面に対して垂直になるように調整するチルト制御手段と、
    前記信号増幅手段から出力された再生信号の信号品質を検出する信号品質検出手段と、
    前記光ディスクの記録媒体面上の変調規則にしたがって変調および復調を行なう変復調手段と、
    上位コントローラとのデータの通信を行うインターフェース手段と、
    上記コントローラからインターフェース手段を介して供給される記録データを一時的に保持するバッファメモリと、
    記録動作の中断時に記録済み領域を再生させ、前記信号品質検出手段にて記録信号の劣化が検出された場合に、前記チルト制御手段により前記記録済み領域にてチルト調整を実施し、チルト調整後の記録信号の信号品質を前記信号品質検出手段により検出し、前記チルト調整を行った後になおも記録信号の品質が劣化した状態であると前記信号品質検出手段により判断され、前記チルト調整にてチルト補正が発生しなかった場合には、記録パラメータを変更する制御手段と
    を備える光ディスク装置。
  2. 記録再生のためのレーザー光を出射し、前記レーザー光による光ディスクの記録媒体面からの反射光を受光する光ヘッドと、
    前記反射光による前記光ヘッドからの信号よりサーボ系のエラー信号および再生信号に変換増幅する信号増幅手段と、
    前記レーザー光が前記光ディスクの記録媒体面と合焦するまで前記光ヘッドの集光手段を前記光ディスクの記録媒体面とほぼ垂直方向に移動させて合焦位置探索動作を実施し、合焦した状態で前記集光手段を維持させるフォーカス制御手段と、
    前記集光手段で集光された前記レーザー光が前記光ディスクの記録媒体面に対して垂直になるように調整するチルト制御手段と、
    前記信号増幅手段から出力された再生信号の信号品質を検出する信号品質検出手段と、
    前記光ディスクの記録媒体面上の変調規則にしたがって変調および復調する変復調手段と、
    上位コントローラとのデータの通信を行うインターフェース手段と、
    上記コントローラからインターフェース手段を介して供給される記録データを一時的に保持するバッファメモリと、
    記録動作の中断時に記録済み領域を再生させ、前記信号品質検出手段にて記録信号の劣化が検出された場合に前記チルト制御手段にチルト調整を実施させ、チルトの補正が発生した場合にチルトの補正が発生した位置情報とチルト角度情報と再生信号からの光ディスクを識別する情報を記憶させ、前記チルト調整を行った後になおも記録信号の品質が劣化した状態であると前記信号品質検出手段により判断され、前記チルト調整にてチルト補正が発生しなかった場合には、記録パラメータを変更する制御手段と
    を備える光ディスク装置。
  3. 前記記録信号の劣化がアシンメトリ値の劣化であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ディスク装置。
  4. 前記記録信号の劣化が変調度の劣化であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ディスク装置。
  5. 前記記録パラメータが記録パワーであることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ディスク装置。
  6. 前記記録パラメータが記録ストラテジであることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ディスク装置。
  7. 前記記録パラメータが記録ストラテジおよび記録パワーであることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ディスク装置。
  8. 記録再生のためのレーザー光を出射し、前記レーザー光による光ディスクの記録媒体面からの反射光を受光し、受光した光に対応する電気信号を出力する光ヘッドと、
    前記反射光による前記光ヘッドからの信号を増幅し、サーボ系のエラー信号および再生信号を出力する信号増幅ステップと、
    前記レーザー光が前記光ディスクの記録媒体面と合焦するまで前記光ヘッドの集光手段を前記光ディスクの記録媒体面とほぼ垂直方向に移動させて合焦位置探索動作を実施し、合焦した状態で前記集光手段を維持させるフォーカス制御ステップと、
    前記集光手段で集光された前記レーザー光が前記光ディスクの記録媒体面に対して垂直になるように調整するチルト制御ステップと、
    前記信号増幅ステップにより出力された再生信号の信号品質を検出する信号品質検出ステップと、
    前記光ディスクの記録媒体面上の変調規則にしたがって変調および復調を行なう変復調ステップと、
    上記コントローラから供給される記録データを一時的に保持する保持ステップとを備えた光ディスク装置の記録方法において、
    記録動作の中断時に記録済み領域を再生させ、前記信号品質検出ステップにて記録信号の劣化が検出された場合に、前記チルト制御ステップにより前記記録済み領域にてチルト調整を実施し、チルト調整後の記録信号の信号品質を前記信号品質検出ステップにより検出し、前記チルト調整を行った後になおも記録信号の品質が劣化した状態であると前記信号品質検出ステップにより判断され、前記チルト調整にてチルト補正が発生しなかった場合には、記録パラメータを変更する
    ことを特徴とする光ディスク装置の記録方法。
  9. 光ヘッドにより、記録再生のためのレーザー光を出射し、前記レーザー光による光ディスクの記録媒体面からの反射光を受光するステップと、
    前記反射光による前記光ヘッドからの信号よりサーボ系のエラー信号および再生信号に変換増幅する信号増幅ステップと、
    前記レーザー光が前記光ディスクの記録媒体面と合焦するまで前記光ヘッドの集光手段を前記光ディスクの記録媒体面とほぼ垂直方向に移動させて合焦位置探索動作を実施し、合焦した状態で前記集光手段を維持させるフォーカス制御ステップと、
    前記集光手段で集光された前記レーザー光が前記光ディスクの記録媒体面に対して垂直になるように調整するチルト制御ステップと、
    前記信号増幅ステップにより出力された再生信号の信号品質を検出する信号品質検出ステップと、
    前記光ディスクの記録媒体面上の変調規則にしたがって変調および復調する変復調ステップと、
    上記コントローラから供給される記録データを一時的に保持する保持ステップとを備えた光ディスク装置による記録方法において、
    記録動作の中断時に記録済み領域を再生させ、
    前記信号品質検出ステップにて記録信号の劣化が検出された場合に前記チルト制御ステップによりチルト調整を実施し、チルトの補正が発生した場合にチルトの補正が発生した位置情報とチルト角度情報と再生信号からの光ディスクを識別する情報を記憶させ、前記チルト調整を行った後になおも記録信号の品質が劣化した状態であると前記信号品質検出ステップにより判断され、前記チルト調整にてチルト補正が発生しなかった場合には、記録パラメータを変更す
    ことを特徴とする光ディスク装置の記録方法。
  10. 前記記録信号の劣化がアシンメトリ値の劣化であることを特徴とする請求項8又は9に記載の光ディスク装置の記録方法。
  11. 前記記録信号の劣化が変調度の劣化であることを特徴とする請求項8又は9に記載の光ディスク装置の記録方法。
  12. 前記記録パラメータが記録パワーであることを特徴とする請求項8又は9に記載の光ディスク装置の記録方法。
  13. 前記記録パラメータが記録ストラテジであることを特徴とする請求項8又は9に記載の光ディスク装置の記録方法。
  14. 前記記録パラメータが記録ストラテジおよび記録パワーであることであることを特徴とする請求項8又は9に記載の光ディスク装置の記録方法。
  15. 記録再生のためのレーザー光を出射し、前記レーザー光による光ディスクの記録媒体面からの反射光を受光し、受光した光に対応する電気信号を出力する光ヘッドと、
    前記反射光による前記光ヘッドからの信号を増幅し、サーボ系のエラー信号および再生信号を出力する信号増幅手段と、
    前記レーザー光が前記光ディスクの記録媒体面と合焦するまで前記光ヘッドの集光手段を前記光ディスクの記録媒体面とほぼ垂直方向に移動させて合焦位置探索動作を実施し、合焦した状態で前記集光手段を維持させるフォーカス制御手段と、
    前記集光手段で集光された前記レーザー光が前記光ディスクの記録媒体面に対して垂直になるように調整するチルト制御手段と、
    前記信号増幅手段から出力された再生信号の信号品質を検出する信号品質検出手段と、
    前記光ディスクの記録媒体面上の変調規則にしたがって変調および復調を行なう変復調手段と、
    上位コントローラとのデータの通信を行うインターフェース手段と、
    上記コントローラからインターフェース手段を介して供給される記録データを一時的に保持するバッファメモリと、
    記録動作の中断時に記録済み領域を再生させ、前記信号品質検出手段にて得られた記録信号品質と前記記録信号品質の目標値との差分の絶対値が規定値を超える場合に、前記チルト制御手段により前記記録済み領域にてチルト調整を実施し、前記チルト調整を行った後になおも記録信号の品質が劣化した状態であると前記信号品質検出手段により判断され、前記チルト調整にてチルト補正が発生しなかった場合には、記録パラメータを変更する制御手段と
    を備える光ディスク装置。
  16. 記録再生のためのレーザー光を出射し、前記レーザー光による光ディスクの記録媒体面からの反射光を受光する光ヘッドと、
    前記反射光による前記光ヘッドからの信号よりサーボ系のエラー信号および再生信号に変換増幅する信号増幅手段と、
    前記レーザー光が前記光ディスクの記録媒体面と合焦するまで前記光ヘッドの集光手段を前記光ディスクの記録媒体面とほぼ垂直方向に移動させて合焦位置探索動作を実施し、合焦した状態で前記集光手段を維持させるフォーカス制御手段と、
    前記集光手段で集光された前記レーザー光が前記光ディスクの記録媒体面に対して垂直になるように調整するチルト制御手段と、
    前記信号増幅手段から出力された再生信号の信号品質を検出する信号品質検出手段と、
    前記光ディスクの記録媒体面上の変調規則にしたがって変調および復調する変復調手段と、
    上位コントローラとのデータの通信を行うインターフェース手段と、
    上記コントローラからインターフェース手段を介して供給される記録データを一時的に保持するバッファメモリと、
    記録動作の中断時に記録済み領域を再生させ、前記信号品質検出手段にて得られた記録信号品質と前記記録信号品質の目標値との差分の絶対値が規定値を超える場合に、前記チルト制御手段にチルト調整を実施させ、チルトの補正が発生した場合にチルトの補正が発生した位置情報とチルト角度情報と再生信号からの光ディスクを識別する情報を記憶させ、前記チルト調整を行った後になおも記録信号の品質が劣化した状態であると前記信号品質検出手段により判断され、前記チルト調整にてチルト補正が発生しなかった場合には、記録パラメータを変更する制御手段と
    を備える光ディスク装置。
  17. 前記記録信号品質の指標としてアシンメトリ値を用いることを特徴とする請求項15又は16に記載の光ディスク装置。
  18. 前記記録信号品質の指標として変調度を用いることを特徴とする請求項15又は16に記載の光ディスク装置。
  19. 前記記録パラメータが記録パワーであることを特徴とする請求項15又は16に記載の光ディスク装置。
  20. 前記記録パラメータが記録ストラテジであることを特徴とする請求項15又は16に記載の光ディスク装置。
  21. 前記記録パラメータが記録ストラテジおよび記録パワーであることを特徴とする請求項15又は16に記載の光ディスク装置。
  22. 光ヘッドにより記録再生のためのレーザー光を出射し、前記レーザー光による光ディスクの記録媒体面からの反射光を受光し、受光した光に対応する電気信号を出力するステップと、
    前記反射光による前記光ヘッドからの信号を増幅し、サーボ系のエラー信号および再生信号を出力する信号増幅ステップと、
    前記レーザー光が前記光ディスクの記録媒体面と合焦するまで前記光ヘッドの集光手段を前記光ディスクの記録媒体面とほぼ垂直方向に移動させて合焦位置探索動作を実施し、合焦した状態で前記集光手段を維持させるフォーカス制御ステップと、
    前記集光手段で集光された前記レーザー光が前記光ディスクの記録媒体面に対して垂直になるように調整するチルト制御ステップと、
    前記信号増幅ステップにより出力された再生信号の信号品質を検出する信号品質検出ステップと、
    前記光ディスクの記録媒体面上の変調規則にしたがって変調および復調を行なう変復調ステップと、
    上記コントローラから供給される記録データを一時的に保持する保持ステップとを備えた光ディスク装置の記録方法において、
    記録動作の中断時に記録済み領域を再生させ、前記信号品質検出ステップにて得られた記録信号品質と前記記録信号品質の目標値との差分の絶対値が規定値を超える場合に、前記チルト制御ステップにより前記記録済み領域にてチルト調整を実施し、前記チルト調整を行った後になおも記録信号の品質が劣化した状態であると前記信号品質検出ステップにより判断され、前記チルト調整にてチルト補正が発生しなかった場合には、記録パラメータを変更する
    ことを特徴とする光ディスク装置の記録方法。
  23. 記録再生のためのレーザー光を出射し、前記レーザー光による光ディスクの記録媒体面からの反射光を受光し、受光した光に対応する電気信号を出力する光ヘッドと、
    前記反射光による前記光ヘッドからの信号を増幅し、サーボ系のエラー信号および再生信号を出力する信号増幅ステップと、
    前記レーザー光が前記光ディスクの記録媒体面と合焦するまで前記光ヘッドの集光手段を前記光ディスクの記録媒体面とほぼ垂直方向に移動させて合焦位置探索動作を実施し、合焦した状態で前記集光手段を維持させるフォーカス制御ステップと、
    前記集光手段で集光された前記レーザー光が前記光ディスクの記録媒体面に対して垂直になるように調整するチルト制御ステップと、
    前記信号増幅ステップにより出力された再生信号の信号品質を検出する信号品質検出ステップと、
    前記光ディスクの記録媒体面上の変調規則にしたがって変調および復調を行なう変復調ステップと、
    上記コントローラから供給される記録データを一時的に保持する保持ステップとを備えた光ディスク装置の記録方法において、
    記録動作の中断時に記録済み領域を再生させ、前記信号品質検出ステップにて得られた記録信号品質と前記記録信号品質の目標値との差分の絶対値が規定値を超える場合に、前記チルト制御ステップによりチルト調整を実施し、チルトの補正が発生した場合にチルトの補正が発生した位置情報とチルト角度情報と再生信号からの光ディスクを識別する情報を記憶させ、前記チルト調整を行った後になおも記録信号の品質が劣化した状態であると前記信号品質検出ステップにより判断され、前記チルト調整にてチルト補正が発生しなかった場合には、記録パラメータを変更す
    ことを特徴とする光ディスク装置の記録方法。
  24. 前記記録信号品質の指標としてアシンメトリ値を用いることを特徴とする請求項22又は23に記載の光ディスク装置の記録方法。
  25. 前記記録信号品質の指標として変調度を用いることを特徴とする請求項22又は23に記載の光ディスク装置の記録方法。
  26. 前記記録パラメータが記録パワーであることを特徴とする請求項22又は23に記載の光ディスク装置の記録方法。
  27. 前記記録パラメータが記録ストラテジであることを特徴とする請求項22又は23に記載の光ディスク装置の記録方法。
  28. 前記記録パラメータが記録ストラテジおよび記録パワーであることであることを特徴とする請求項22又は23に記載の光ディスク装置の記録方法。
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