JP2007310992A - 光ディスク記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光ディスク記録装置において、反りのある光ディスクのデータ記録品質の向上を図る。
【解決手段】光ディスク記録装置1は、光ディスク2にレーザ光を照射する光ピックアップ10と、光ピックアップ10を駆動するため、トップパルスとマルチパルスとから成るレーザ変調信号を送出するレーザ駆動部と、上記各部を制御する制御部を備える。光ディスク2に反りがある場合、制御部は、その反り方向及び反り量に応じて、レーザ変調信号のトップパルスとマルチパルスのパルス幅を調整して設定する。このため、このようにして、光ピックアップ10が出射するレーザ光のパワー量が調整されるので、反りに関わらず光ディスク2の受光パワー量を一定に保つことができ、反りのある光ディスクのデータ記録品質の向上を図ることができる。
【選択図】図4
【解決手段】光ディスク記録装置1は、光ディスク2にレーザ光を照射する光ピックアップ10と、光ピックアップ10を駆動するため、トップパルスとマルチパルスとから成るレーザ変調信号を送出するレーザ駆動部と、上記各部を制御する制御部を備える。光ディスク2に反りがある場合、制御部は、その反り方向及び反り量に応じて、レーザ変調信号のトップパルスとマルチパルスのパルス幅を調整して設定する。このため、このようにして、光ピックアップ10が出射するレーザ光のパワー量が調整されるので、反りに関わらず光ディスク2の受光パワー量を一定に保つことができ、反りのある光ディスクのデータ記録品質の向上を図ることができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、光ディスクの反りを検出し、反りに応じたデータ記録を行なう光ディスク記録装置に関する。
従来より、海外メーカ製の光ディスクには、面が反っているものがあり、内周と外周とで光ピックアップと光ディスクとの間の距離が大きく異なるため、内周のデータ記録品質と外周のそれとの間に大きな差異が生じる場合があった。このため、光ディスク内のデータ記録位置に関わりなく、一定のデータ記録品質を確保することが困難であった。
そこで、光ディスクの反りに応じて光ピックアップのチルト角を調整するため、光ピックアップを光ディスクの内周から外周方向にスレッド移動させて、光ピックアップによりアドレスとフォーカス誤差信号の検出時間間隔とを検出し、検出されたアドレスとフォーカス誤差信号の検出時間間隔とに基づいてアドレスと光ディスクの反りとの相関関係を判別するディスク装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このディスク装置は、判別されたアドレスと光ディスクの反りとの相関関係に基づいて光ピックアップのチルト角を調整する。
また、反りがある光ディスクに対して良好な読み書きを可能とするため、光ピックアップ内の対物レンズを保持するレンズホルダを、チルティングコイルによりチルト方向に可動に設けた光ピックアップ装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、光ディスクに反りがある場合、光ディスクに記録されたウォルブ信号を正確に読み出すことができないため、4個の受光素子により光ディスクでの反射光を受光し、この反射光に基づいてオフセット量を算出する光ディスク記録再生装置のレーザ出力制御方法が知られている(例えば、特許文献3参照)。この方法では、上記のオフセット量に基づき、光ディスクの反りに応じて、光ピックアップがトラック方向にオフセットされると共に、レーザの出力がオフセットされる。
特開2005−158179号公報
特開2003−196866号公報
特開2003−30835号公報
しかしながら、特許文献1又は特許文献2に記載の技術では、光ディスクの反りがある部位にレーザ光を照射するとき、光ディスクと光ピックアップとの間の距離に合わせて、レーザ光のパワー量が調整されないので、光ディスクのデータ記録品質が低下することがあった。また、特許文献3に記載の技術では、光ディスクの反りに応じて、レーザ出力すなわちレーザ光のパワーがオフセットされるが、該文献では、このレーザ光のパワーオフセットについてその方具体的な方法の開示がなされていない。
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたものであり、光ディスクの反りに応じてレーザ光のパワー量を調整することにより、反りがある光ディスクのデータ記録品質のより一層の向上を図ることができる光ディスク記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、光ディスクに対してデータの記録/再生を行なうためのレーザ光を出射する光出射手段と、該レーザ光の光ディスクでの反射光を受光して電気信号を生成する受光手段とを有した光ピップアップと、データ記録時に、予め定められたライトストラテジに基づくパルス列から成るレーザ変調信号を生成し、該信号を前記光出射手段に送出して、該光出射手段を駆動する駆動手段と、前記受光手段により生成された電気信号に基づき、前記光出射手段によるレーザ光の焦点位置と光ディスク位置とのずれ量に対応するフォーカスエラー信号(FE信号という)を生成するFE信号生成手段と、を備えた光ディスク記録装置において、前記FE信号生成手段により生成されたFE信号に基づき、光ディスクの反りの有無を検出し、反りが有る部位の反り方向及び反り量を計測する反り検出手段と、光ディスクのうち前記反り検出手段により反りが検出された部位のアドレス毎に、この部位の反り方向及び反り量に応じて、前記駆動手段により生成されるレーザ変調信号のパルス幅を設定するパルス幅設定手段と、光ディスクのうち前記反り検出手段により反りが検出された部位のアドレスと、この部位の反り方向及び反り量に応じて、前記パルス幅設定手段により設定されたレーザ変調信号のパルス幅と、を記憶する記憶手段と、を備え、前記パルス幅設定手段は、光ディスクが前記光出射手段側に反っている場合、前記レーザ変調信号を成すパルスの立ち上がり時間を遅らせることによりパルス幅を狭めて設定し、光ディスクが前記光出射手段と反対側に反っている場合、前記レーザ変調信号を成すパルスの立ち上がり時間を早めることによりパルス幅を広げて設定し、前記駆動手段は、反りがある部位のアドレスにデータを記録するとき、前記記憶手段に記憶されているパルス幅を持つレーザ変調信号でもって前記光出射手段を駆動するものである。
請求項2の発明は、光ディスクに対してデータの記録/再生を行なうためのレーザ光を出射する光出射手段と、該レーザ光の光ディスクでの反射光を受光して電気信号を生成する受光手段とを有した光ピップアップと、データ記録時に、予め定められたライトストラテジに基づくパルス列から成るレーザ変調信号を生成し、該信号を前記光出射手段に送出して、該光出射手段を駆動する駆動手段と、前記受光手段により生成された電気信号に基づき、前記光出射手段によるレーザ光の焦点位置と光ディスク位置とのずれ量に対応するフォーカスエラー信号(FE信号という)を生成するFE信号生成手段と、を備えた光ディスク記録装置において、前記FE信号生成手段により生成されたFE信号に基づき、光ディスクの反りの有無を検出し、反りが有る部位の反り方向及び反り量を計測する反り検出手段と、光ディスクのうち前記反り検出手段により反りが検出された部位のアドレス毎に、この部位の反り方向及び反り量に応じて、前記駆動手段により生成されるレーザ変調信号のパルス幅を設定するパルス幅設定手段と、を備え、前記駆動手段は、反りがある部位のアドレスにデータを記録するとき、前記パルス幅設定手段により設定されたパルス幅を持つレーザ変調信号でもって前記光出射手段を駆動するものである。
請求項1又は請求項2の発明によれば、光ディスクの反り方向及び反り量に応じてレーザ変調信号のパルス幅が設定されるので、レーザ光のパワー量が調整される。このため、反りがある光ディスクのデータ記録品質の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る光ディスク記録装置について図1乃至図4(a)(b)(c)を参照して説明する。図1は、光ディスク記録装置の構成を示す。光ディスク記録装置1は、光ディスク2に対してデータの記録/再生を行なうためのレーザ光を出射する半導体レーザダイオード101(光出射手段)と、該レーザ光の光ディスク2での反射光を受光して電気信号を生成する受光素子102(受光手段)とを有した光ピップアップ10を備える。さらに、光ディスク記録装置1は、ターンテーブル11aに装填された光ディスク2を回転させるスピンドルモータ11bと、光ピックアップ10を駆動するため、レーザ変調信号を光ピックアップ10に対して送信するレーザ駆動部12と、光ピックアップ10を光ディスク2の径方向に移動させる移動モータ13と、受光素子102からの出力信号に基づいてRF信号すなわち反射強度信号を生成するRF信号処理部14と、光ピックアップ10のトラッキングサーボ及びフォーカスサーボを行なうサーボ制御部15と、光ディスク2に係る情報を記憶する記憶部16と、映像や音声等のデータが入力される信号入力部17と、光ディスク2の再生データを出力する信号出力部18と、上記各部を制御する制御部19と、ユーザが制御部19へ指示を行うために操作する操作部20と、を備える。記憶部16は、RAM(Random Access Memory)等のメモリで構成される。このように構成された光ディスク記録装置1は、例えば映像、音楽、音声等のデータを記録及び/又は再生するDVD(Digital Versatile Disk)レコーダ又はパソコンに搭載されるDVDドライブである。また、光ディスク2はDVD−R(DVD Recordable)である。
光ディスク2は、ディスク挿入部(不図示)に挿入され、ターンテーブル11aに装填される。スピンドルモータ11bは、制御部19からの信号に基づき、ターンテーブル11aに装填された光ディスク2を回転させる。移動モータ13は、リニアモータから成り、光ピックアップ10を光ディスク2上でその半径方向に移動させる。
光ピックアップ10は、光ディスク2に記録マークを形成することにより、光ディスク2に情報を記録し、また、光ディスク2に形成されている記録マークを検出することにより、光ディスク2に記録されている情報を読み取る。このような光ピックアップ10は、半導体レーザダイオード(以下、半導体レーザと略す)101、受光素子102、コリメートレンズ103、ビームスプリッタ104、対物レンズ105及び集光レンズ106を備える。
半導体レーザ101は、レーザ駆動部12により駆動されて光(破線で示す)を出射する。半導体レーザ101から出射された光は、コリメートレンズ103、ビームスプリッタ104及び対物レンズ105を介して光ディスク2上に集光照射される。また、光ディスク2で反射された光は、対物レンズ105、ビームスプリッタ104、集光レンズ106を介して、受光素子102上に集光される。対物レンズ105は、レンズホルダ107に保持されており、サーボ制御部15により駆動制御されるフォーカシングコイル108及びトラッキングコイル109の磁気作用により、光ディスク2面と垂直な方向及び光ディスク2の半径方向に移動される。この対物レンズ105の移動により、半導体レーザ101から出射されて光ディスク2上に集光される光の集光点の位置及び集光スポット径が調整される。受光素子102は、受光面が複数の領域に、例えば4つの領域に分割されており、受光面毎に受光強度に応じた電気信号を出力する。
このような構成の光ピックアップ10は、半導体レーザ101から出射される光を光ディスク2に照射して、光ディスク2の記録層を変質させることにより、光ディスク2に記録マークを形成する。記録層の変質した箇所では、光の反射率が変化する。光ピックアップ10は、半導体レーザ101から出射される光を光ディスク2に照射して、受光素子102が光ディスク2からの反射光を受光することにより、光ディスク2の記録層に形成されている記録マークを検出する。記録マークを検出する際には、光ディスク2の記録層が変質しないように、半導体レーザ101から出射する光の強度が弱められる。
レーザ駆動部12は、レーザ駆動回路で構成され、このレーザ駆動回路により、制御部19からの信号に基づいて、半導体レーザ101から光ディスク2に対して照射するレーザ光のパワーや発光タイミングを制御する。データ記録時にこの制御を行なうため、レーザ駆動部12は、予め定められたライトストラテジに基づくパルス列から成るレーザ変調信号を生成し、該信号を半導体レーザ101に送出して、半導体レーザ101を駆動する(駆動手段)。ライトストラテジに基づくレーザ光のパワーは、記録マークを形成するための記録パワーPwと、データを再生するためのバイアスパワーPbとに分けられる。これらの間には、Pb<Pwの関係が成り立つ。
RF信号処理部14は、受光素子102からの電気信号に基づいて、RF信号と、トラッキングエラー信号と、半導体レーザ101によるレーザ光の焦点位置と光ディスク2位置とのずれ量に対応するフォースエラー信号(以下、FE信号と略す)とを生成し(FE信号生成手段)、これらの信号を制御部19に対して出力する。
サーボ制御部15は、FE信号及びトラッキングエラー信号に基づく制御部19からの指令に応じて、フォーカシングコイル108及びトラッキングコイル109を駆動し、これにより、対物レンズ105を移動させて、光ディスク2上に照射される半導体レーザ101からの光の集光点の位置を制御する。
制御部19は、CPU(Central Processing Unit)を含むマイクロコンピュータで構成され、データの記録/再生動作において、光ピックアップ10により光ディスク2に光を照射して反射光を受光すると共に、スピンドルモータ11bを回転させることにより光ディスク2を回転させる。そして、制御部19は、固有のアドレスが割り振られたセクタ単位でデータの記録/再生を行なう。
この制御部19は、RF信号処理部14により生成されたFE信号に基づき、光ディスク2の反りの有無を検出し、反りが有る部位の反り方向及び反り量を計測する(反り検出手段)。光ディスク2に反りが有る場合、レーザ光の焦点位置と光ディスク2の記録層との間にずれが生じるため、このずれ量に対応するFE信号を参照して、光ディスク2の反りの有無、反り方向、反り量を検出できる。さらに、制御部19は、光ディスク2のうち反りが検出された部位のアドレス毎に、この部位の反り方向及び反り量に応じて、レーザ駆動部12により生成されるレーザ変調信号のパルス幅を設定し、このパルス幅を記憶部16に記憶させる(パルス幅設定手段)。
図2は、レーザ駆動部12が光ピックアップ10に対して送出するレーザ変調信号の波形を示す。同図に示されるレーザ変調信号は、DVD−R等の追記型DVDに対応したライトストラテジに基づく信号であり、記録データとして、順に、スペース、マーク幅Twd=8Tである記録マーク、スペース、Twd=3Tである記録マークを光ディスク2に対して記録するための信号である。ここで、Tはクロック信号の周期を示す。
レーザ変調信号が取る値は、光ピックアップ10に記録パワーPwのレーザ光を出射させるための記録レベルpwと、バイアスパワーPbのレーザ光を出射させるためのバイアスレベルpbの2値である。これらの間には、pb<pwの関係が成り立つ。これら2値のレベルを持つレーザ変調信号において、スペースを形成するときのレベルはバイアスレベルpbとなる。一方、記録マークを記録するときには、最初に、レーザ変調信号のレベルがバイアスレベルpbとなり、次に、波高値が記録レベルpwで、且つ、ボトム値がバイアスレベルpbであるトップパルスが発生され、これに続いて、波高値が記録レベルpwで、且つ、ボトム値がバイアスレベルpbであるマルチパルス列が発生される。トップパルスの時間幅はTtopで、マルチパルスの時間幅はTmpである。このようなレーザ変調信号により光ピックアップ10は駆動され、該信号に基づいてレーザ光を出射し、データを光ディスク2に記録する。
光ディスクに反りがある場合、上記のトップパルス及びマルチパルスのパルス幅が変化される。このパルス幅は、制御部19により設定される。パルス幅変化の詳細については、破線枠Aで囲われたトップパルス及びマルチパルスを参照して後述する。
図3は、光ディスク記録装置1におけるデータ記録動作を時系列に示す。まず、ユーザにより光ディスク2が、スピンドルモータ11bにより回転駆動されるターンテーブル11aに装填され、光ディスク2が光ディスク記録装置1に挿入されてマウントされる(#1)。次に、反り検出動作が開始される(#2)。この反り検出動作において、まず、制御部19は変数iを1に設定し(#3)、さらに定数nを設定する。定数nは正の整数であって0ではない。この定数nは、反りの有無を検出する箇所の数を表し、例えば、その数は5である。反りの有無を検出する箇所の数が5である場合、5つのアドレスA1〜A5が、例えば、A1=40000hex(hexは六進数を示す)、A2=F0000hex、A3=150000hex、A4=210000hex、A5=240000hexが、制御部19により予め選出される。
変数iが定数nと一致しない場合(#4でNo)、制御部19は、FE信号に基づき、アドレスAiで、反りの有無と、反りが有る場合はその反りの方向と、反り量とを検出する(#5)。そして、アドレスAiに反りがある場合(#6でYes)、制御部19は、光ディスクのうち反りが検出された部位のアドレス毎に、この部位の反り方向及び反り量に応じて、レーザ駆動部12に生成させるレーザ変調信号のパルス幅を設定する。この設定により、反りがない場合のレーザ変調信号のパルス幅と比較して、パルス幅をオフセットする量が設定される。反りの有る部位のアドレスAiと、このアドレスAiに対応して設定されたパルス幅とは、制御部19からの信号に基づき、記憶部16により記憶される(#7)。その後、変数iがインクリメントされる(#8)。アドレスAiに反りがない場合にも(#6でNo)、変数iがインクリメントされる。
上記の動作がn回繰り返され、変数i=定数nとなったとき(#4でYes)、映像、音声、文書等のデータの記録動作が開始される(#9)。データの記録時に、制御部19は、記憶部16を参照し、データ記録予定のアドレスに対応したパルス幅のオフセット量が設定されているか否かを判断する。パルス幅のオフセット量が設定されていた場合(#10でYes)、レーザ駆動部12は、制御部19からの信号に基づき、その分だけレーザ変調信号のパルス幅をオフセットさせて半導体レーザ101を駆動し、このオフセット量が対応付けられたアドレスにデータを記録する(#11)。このとき、光ディスク2の反りにより、データ記録予定位置が光ディスク2の径方向にずれてしまうので、このずれに対応してトラッキング制御がなされる。一方、パルス幅のオフセット量が設定されていなかった場合(#10でNo)、そのままのレーザ変調信号のパルス幅でデータが記録される(#12)。データ記録が終了した場合(#13でYes)、一連のデータ記録動作は終了し、データ記録が未終了の場合(#13でNo)、制御部19は次のアドレスを指定し(#14)、#10以降の動作が繰り返される。
図4(a)(b)(c)は、光ディスク2の反りに応じて設定されたレーザ変調信号のパルス幅を示す。同図のレーザ変調信号波形は、上記図2の破線枠A内の波形を拡大したものである。図4(a)は、光ディスク2に反りがない場合に、制御部19からの信号に基づき、レーザ駆動部12から光ピックアップ10に送出されるレーザ変調信号の波形を示す。このレーザ変調信号のトップパルスの時間幅はTtopであり、マルチパルスの時間幅はTmpである。
同図(b)に示されるように、光ディスク2が光ピックアップ10側に反っている場合、制御部19は、レーザ変調信号のトップパルス及びマルチパルスの立ち上がり時間を遅らせる。トップパルスの立ち上がり時間は、ΔTt1だけ遅らされ、トップパルスのパルス幅は、上記のTtopよりΔTt1分だけ狭められてTtop1に設定される。またマルチパルスの立ち上がり時間は、ΔTm1だけ遅らされ、マルチパルスのパルス幅は、上記のTmpよりΔTm1分だけ狭められてTmp1に設定される。この際、トップパルス及びマルチパルスの立ち下がり時間は変化されない。ΔTt1とTtopの比と、ΔTm1とTmpの比とは同値であってもよい。また、ΔTt1、ΔTm1は同値であっても、異なる値であっても構わない。
一方、同図(c)に示されるように、光ディスク2が光ピックアップ10と反対側に反っている場合、制御部19は、レーザ変調信号のトップパルス及びマルチパルスの立ち上がり時間を早める。トップパルスの立ち上がり時間は、ΔTt2だけ早められ、トップパルスのパルス幅は、上記のTtopよりΔTt2分だけ広げられてTtop2に設定される。またマルチパルスの立ち上がり時間は、ΔTm2だけ早められ、マルチパルスのパルス幅は、上記のTmpよりΔTm2分だけ狭められてTmp2に設定される。この際、トップパルス及びマルチパルスの立ち下がり時間は変化されない。ΔTt2とTtopの比と、ΔTm2とTmpの比とは同値であってもよい。また、ΔTt2、ΔTm2は同値であっても、異なる値であっても構わない。
上記のトップパルス及びマルチパルスの波高値は記録レベルPwであるところ、上記のようにこれらのパルスのパルス幅が設定されるので、光ディスク2の反りに応じて、記録パワーPwのレーザ光を光ディスク2に対して照射される時間(以下、記録パワー照射時間という)が変化する。すなわち、光ディスク2が光ピックアップ10側に反っていた場合、トップパルス及びマルチパルスのパルス幅が狭められるので、記録パワー照射時間が短くなる。このため、レーザ光のパワー量が減少する。従って、光ディスク2と光ピックアップ10との間の距離が短くなっているのも関わらず、光ディスク2が、パワー減衰の少ない高パワーのレーザ光を、反りがないときと同時間受光することを避けられ、受光パワー量が過量となることを防止できる。一方、光ディスク2が光ピックアップ10と反対側に反っていた場合、トップパルス及びマルチパルスのパルス幅が広げられるので、記録パワー照射時間が長くなる。このため、レーザ光のパワー量が増加する。従って、光ディスク2と光ピックアップ10との間の距離が長くなっているのも関わらず、光ディスク2が、パワー減衰の多い低パワーのレーザ光を、反りがないときと同時間受光することを避けられ、データを記録するのに受光パワー量が足りなくなることを防止できる。このようにして、光ピックアップが出射するレーザ光のパワー量が調整されるので、反りに関わらず光ディスク2の受光パワー量を一定に保つことができ、反りのある光ディスクのデータ記録品質の向上を図ることができる。
本発明は、上記のような実施形態の構成に限定されるものでなく、使用目的に応じ、様々な変形が可能である。例えば、反りのある光ディスクに限定されず、傾いた光ディスクへのデータ記録時に、上記レーザ変調信号のパルス幅変化が実行されてもよい。また、光ディスク2がDVD+Rである場合、レーザ変調信号を成すパルスの立ち上がり時間を早めたり遅めたりするのではなく、立ち上がり時間を変化させず、光ディスク2の反りに応じて、同パルスの立ち下り時間を早めたり遅めたりしてパルス幅を調整しても構わない。また、光ディスク2の反りに応じて、レーザ変調信号のパルス幅を調整すると共に、光ピックアップ3のチルト角を調整しても良い。
1 光ディスク記録装置
2 光ディスク
10 光ピックアップ
101 半導体レーザダイオード(光出射手段)
102 受光素子(受光手段)
12 レーザ駆動部(駆動手段)
14 RF信号処理部(FE信号生成手段)
16 記憶部(記憶手段)
19 制御部(反り検出手段、パルス幅設定手段)
2 光ディスク
10 光ピックアップ
101 半導体レーザダイオード(光出射手段)
102 受光素子(受光手段)
12 レーザ駆動部(駆動手段)
14 RF信号処理部(FE信号生成手段)
16 記憶部(記憶手段)
19 制御部(反り検出手段、パルス幅設定手段)
Claims (2)
- 光ディスクに対してデータの記録/再生を行なうためのレーザ光を出射する光出射手段と、該レーザ光の光ディスクでの反射光を受光して電気信号を生成する受光手段とを有した光ピップアップと、
データ記録時に、予め定められたライトストラテジに基づくパルス列から成るレーザ変調信号を生成し、該信号を前記光出射手段に送出して、該光出射手段を駆動する駆動手段と、
前記受光手段により生成された電気信号に基づき、前記光出射手段によるレーザ光の焦点位置と光ディスク位置とのずれ量に対応するフォーカスエラー信号(FE信号という)を生成するFE信号生成手段と、を備えた光ディスク記録装置において、
前記FE信号生成手段により生成されたFE信号に基づき、光ディスクの反りの有無を検出し、反りが有る部位の反り方向及び反り量を計測する反り検出手段と、
光ディスクのうち前記反り検出手段により反りが検出された部位のアドレス毎に、この部位の反り方向及び反り量に応じて、前記駆動手段により生成されるレーザ変調信号のパルス幅を設定するパルス幅設定手段と、
光ディスクのうち前記反り検出手段により反りが検出された部位のアドレスと、この部位の反り方向及び反り量に応じて、前記パルス幅設定手段により設定されたレーザ変調信号のパルス幅と、を記憶する記憶手段と、を備え、
前記パルス幅設定手段は、光ディスクが前記光出射手段側に反っている場合、前記レーザ変調信号を成すパルスの立ち上がり時間を遅らせることによりパルス幅を狭めて設定し、光ディスクが前記光出射手段と反対側に反っている場合、前記レーザ変調信号を成すパルスの立ち上がり時間を早めることによりパルス幅を広げて設定し、
前記駆動手段は、反りがある部位のアドレスにデータを記録するとき、前記記憶手段に記憶されているパルス幅を持つレーザ変調信号でもって前記光出射手段を駆動することを特徴とする光ディスク記録装置。 - 光ディスクに対してデータの記録/再生を行なうためのレーザ光を出射する光出射手段と、該レーザ光の光ディスクでの反射光を受光して電気信号を生成する受光手段とを有した光ピップアップと、
データ記録時に、予め定められたライトストラテジに基づくパルス列から成るレーザ変調信号を生成し、該信号を前記光出射手段に送出して、該光出射手段を駆動する駆動手段と、
前記受光手段により生成された電気信号に基づき、前記光出射手段によるレーザ光の焦点位置と光ディスク位置とのずれ量に対応するフォーカスエラー信号(FE信号という)を生成するFE信号生成手段と、を備えた光ディスク記録装置において、
前記FE信号生成手段により生成されたFE信号に基づき、光ディスクの反りの有無を検出し、反りが有る部位の反り方向及び反り量を計測する反り検出手段と、
光ディスクのうち前記反り検出手段により反りが検出された部位のアドレス毎に、この部位の反り方向及び反り量に応じて、前記駆動手段により生成されるレーザ変調信号のパルス幅を設定するパルス幅設定手段と、を備え、
前記駆動手段は、反りがある部位のアドレスにデータを記録するとき、前記パルス幅設定手段により設定されたパルス幅を持つレーザ変調信号でもって前記光出射手段を駆動することを特徴とする光ディスク記録装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2009130925A1 (ja) * | 2008-04-23 | 2009-10-29 | 三菱電機株式会社 | 光ディスク装置およびその記録方法 |
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2006
- 2006-05-22 JP JP2006141436A patent/JP2007310992A/ja not_active Withdrawn
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